JP3560007B2 - 組立テーブル - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、部材どうしを嵌め合わせることにより簡単に、しかも、堅牢に組立てることができると共に、簡単に分解して子供や女性でも運搬できるようにした、野外活動に適した組立テーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】
今日、モータリゼーションの発展と共に、オートキャンピング、ドライブ、釣行などの野外活動に家族連れなどのグループが出掛けることが多くなっている。このようなグループ的な野外活動をするために、折畳み式のテーブルや折畳み式のテーブルに折畳み式の椅子を組み込んだテーブル・椅子セットを持って行くことも多く見掛けられる。
【0003】
この折畳み式のテーブルは、天板と各脚とをそれぞれピンあるいはボルトや蝶番で連結して、脚を天板の下面に折り畳めるようにしてあり、又、脚を拡げた状態に固定するために折り畳み式の筋交いを天板と各脚にわたって架着している。
【0004】
又、折り畳み式テーブル・椅子セットは、更に、折畳み式テーブルの各脚あるいは天板に座板をピンあるいはボルトや蝶番で連結して、天板の下面に折り畳んだ脚の上側又は下側に座板を折り畳めるようにすると共に、拡げられた脚に座板を水平に支持させるために、座板と各脚あるいは天板とにわたって折り畳み式の筋交いを架着している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の折畳み式の家具は、テーブルあるいはこれに加えられた椅子の各部材が互いに連結されて一体にして運べるようにしてあるから、一見携行に便利なように見えるが、テーブルや椅子の部品を同時に全部持ち運びすることになる結果、必然的に重量が重く、力の弱い人、例えば子供や女性が自動車に積み降ろしできなくなったり、自動車から例えば数十mも離れたキャンプサイトまで運んだりすることができなくなるという問題がある。
【0006】
その結果、女性だけや女性と子供だけでキャンプなどの野外活動にこの折畳み式家具を携行することができず、野外活動の振興に限界が生じる。又、折畳み式家具の設営や撤去に参加できない子供や女性にとっては、例えば家族の全員が参加してキャンプをするという一体感が薄れ、場合によっては疎外感を感じて、グループの一体感を深めるために行うキャンプの意義が損なわれるという問題が生じかねない。
【0007】
又、折畳み式のテーブルや折畳み式のテーブルに折畳み式の椅子を組み込んだテーブル・椅子セットを自動車で搬送する場合、この折り畳んだ脚や椅子によって安定性が悪いため、このテーブルが移動して違いに擦れ合う結果、テーブルや荷台にキズがつくなどの問題もある。
【0008】
更に、使用中に誤って、筋交いや脚が身体や他物が当たると、筋交いが折り畳まれ、不意に天板が傾いて、その上に乗せていた物が周囲に飛び散ったり、滑り落ちることがある。これにより、周囲の人に加熱された食品などが降りかかり、火傷をしたりすくことがあり、特に、ランプが落下して火災を発生したり、天板上にこんろを乗せて天麩羅を行っている時には、このような天板の傾倒が起こると、加熱された天麩羅油にこんろの火が移り、火災を発生したりする危険が生じる。
【0009】
本発明は、前記の事情を鑑みて、各部材どうしを嵌め合わせることにより簡単に、しかも、天板が傾倒する恐れがなくなる程度に堅牢に組立てることができると共に、簡単に分解して子供や女性でも運搬できるようにした組立テーブルを提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の参考としての組立テーブル(以下、参考発明という。)は、前記の目的を達成するために、少なくとも2枚の立板状の脚板材を有する台部と、この台部に載置される天板とを備えてなり、前記各脚板材には、その上縁から下方に及び/又はその下縁から上方に凹設され、且つ他の脚板材の板厚と同じ又はほぼ同じ溝幅を有する溝が形成されてなり、前記各脚板材を互いに他の脚板材の溝に差し込むことにより平面視において各脚板材が交差して組立てられるように構成され、しかも少なくとも1枚の脚板材の上面と天板の下面との一方にその他方に向かって突出する突起が形成され、その他方にはその突起が嵌入される凹部が形成され、この突起と凹部とを嵌合させることにより天板が台部上で位置決めされることを特徴とする。
【0011】
これにより、台部は脚板材を互いに他方に形成した凹部に差し込むことより、簡単に組み立てることができるのであり、又、互いに他方の凹部から抜き取ることにより、簡単に分解できる。即ち、脚板材という部品の抜き差しという、楽で、簡単な作業で分解・組立ができるのであり、子供や女性でも分解・組立ができると共に、部品に分解して子供や女性でも楽に持ち運びできるのである。
【0012】
しかも、脚板材は互いに他の脚板材の凹部に差し込むことによりその板厚方向への移動や傾斜が確実に防止されるので、堅牢に組立てられ、使用中に誤って脚板材に身体や他物が当たっても不意に台部が崩れる恐れはなくなり、従って、天板が突然に傾く恐れはなくなる。
【0013】
又、台部と天板とは、台部を組み立てた後、天板を台部に乗せ、突起と凹部とを合わせることにより自重で突起と凹部とが嵌合されて、天板が台部上に位置決めされて支持させることができるのであり、又、天板を台部から持ち上げるだけで分解できる。即ち、天板の上げ下ろしという楽で、簡単な作業で組立・分解ができるのであり、こどもや女性でも分解・組立ができると共に、天板を分解して子供や女性でも楽に持ち運びできるのである。
【0014】
以下、参考発明を詳細に説明する。
参考発明の台部は、平面視において互いに交差するように配置される少なくとも2枚の脚板材を有し、各脚板材には、その上縁から下方に及び/又はその下縁から上方に凹設され、他の脚板材の板厚と同じ又はほぼ同じ溝幅を有する溝が形成されるのである。
【0015】
例えば2枚の脚板材で台部を構成する場合には、一方の脚板材の下縁から上方に凹入する溝が形成され、他方の脚板材の上縁から下方に凹入する溝が形成される。これらの溝幅は互いに他方の脚板材の板厚と同じ又はほぼ同じに形成されるので、互いに他方の脚板材の溝に挿入して組み合わせることができる。
【0016】
この2枚の脚板材の交差角度は特に限定されないが、溝加工を簡単にするために平面視において2枚の脚板材どうしが互いに直交するように組み合わすことが好ましい。
【0017】
更に、この場合には、各脚板材は板幅方向のどの位置でも他の脚板材と交差させてもよいが、安定性を高めるために、互いに板幅方向の中央で他の脚板材と交差させることが好ましい。
【0018】
又、例えば3枚の脚板材で台部を構成する場合には、3枚の脚板材が1点で交差するように組み立てたられ、この場合には、第1の脚板材の下縁から上方に第2の脚板材を差し込む溝を凹設し、第2の脚板材にはその上縁から下方に第1の脚板材を差し込む溝を凹設すると共にその下縁から第3の脚板材を差し込む溝を形成し、第3の脚板材にはその上縁から下方に第1及び第2の脚板材を差し込む溝を凹設する。そして、例えば第3の脚板材を立てて、その溝に上から第2の脚板材を挿入すると共に、第2の脚板材の下側の溝に第3の脚板材を挿入し、この後、第1の脚板材を第2の脚板材の上側の溝及び第3の脚板材の溝に挿入すると共に、第1の脚板材の溝に順に第2、第3の脚板材を挿入するすることにより、各脚板材が平面視において1点で例えば互いに交差角120°で交差するように組立てられる。
【0019】
脚板材を4枚以上用いる例としては、平面視において互いに直交する2枚の脚板材を1組として適当な間隔を置いて2組以上用いたり、4枚の脚板材を平面視において1点で交差するように組立てられる。
【0020】
脚板材はそれぞれ独立した部材に形成することができるのはもちろんであるが、2つ以上の脚板材を一枚板状に連結して連脚板材を構成してもよい。
【0021】
このような連脚板材を備える場合には、部品点数を削減でき、組立の作業性を高めることができる。
【0022】
例えば2つの脚板材を一枚板状に連結した二連脚板材の場合にはその両端部に他の脚板材を挿入する溝が形成される。これらの溝は、一端側で上側から凹設し、他端側で下側から凹設するようにしてもよいが、この二連脚板材に交差させる他の脚板材の形状の種類を少なくするために、両端の溝を上側又は下側のいずれか一方から凹設することが好ましい。
【0023】
この二連脚板材を備える場合には、2枚の脚板材を1枚の二連脚板材で連結したり、平行に配置される1対の脚板材の間に少なくとも1枚の二連脚板材をこれら脚板材と平行に配置し、これら脚板材と二連脚板材とを順に他の脚板材で連結したり、3枚以上の二連脚板材を平面視において多角形環状に順次交差するように組み合わせた台部を構成することができる。
【0024】
なお、平面視において多角形環状に順次交差するように組み合わせた台部を構成する場合、奇数の二連脚板材が使用される場合には、各二連脚板材の一端の溝は下縁から凹設され、他端の溝は上縁から凹設された1種類の二連脚板材が使用されるのであり、偶数の二連脚板材が使用される場合には、各二連脚板材の一端の溝を下縁から凹設し、他端の溝は上縁から凹設した1種類の二連脚板材を用いてもよく、又、両方の溝が下縁から凹設されたものと上縁かは凹設されたものとの2種類の二連脚板材を用いてもよい。
【0025】
又、二連脚板材に交差させる他の脚板材に二連脚板材2枚の板厚と同じ又はほぼ同じ溝幅を有する溝を形成する場合には、二連脚板材1枚の板厚と同じ又はほぼ同じ溝幅の溝を有し、互いに平行に配置される1対の脚板材の間にこの二連脚板材2枚の板厚と同じ又はほぼ同じ溝幅を有する溝を有する少なくとも1枚の脚板材を配置し、これら脚板材を二連脚板材で順次連結するように組み立てることができる。
【0026】
3つ以上の脚板材を一枚板状に形成した多連脚板材の場合には、その連結方向に適当な間隔を置いて他の脚板材又は連脚板材を挿入する3条以上の溝が形成される。これらの溝も、この多連脚板材に交差させる他の脚板材の形状の種類を少なくするために、上側又は下側のいずれか一方から凹設することが好ましい。
【0027】
この3連以上の多連脚部材の場合には、平面視において互いに平行に配置される3枚以上の他の脚部材又は連脚部材を多連脚部材で串刺しにしたように組み合わされた多スパンの台部を構成することができる他、二連脚板材と同様に平面視において多角形環状の台部を組み立てることができる。
【0028】
前記脚板材あるいは連脚板材の材質は特に限定されず、例えばアルミニウムなとの軽金属、木、合成樹脂、ダンボール紙、あるいは化粧合板などのこれらの複合材料を用いればよい。
【0029】
参考発明においては、脚板材どうし、あるいは脚板材と連脚板材とを互いにその他方に形成した溝に差し込むことにより組立てられ、互いに他方の溝から抜き取ることにより分解できるのである。即ち、例えば脚板材を地面に立てて片手で持ち、もう1枚の脚板材をその脚板材に差し込むことにより、或いは、一人が脚板を地面に立てて持ち、もう一人が他の脚板材を差し込むことにより簡単に脚板材どうしを組み立てることができるのであり、分解する時には、その逆を行えばよいのである。従って、台部の組立てに当たって一人で持ち上げるのは1枚の脚板材あるいは連脚板材だけであり、子供や女性でも軽々と持ち上げて組立てたり、分解したりすることができるのであり、又、例えば数十m先まで運ぶことができるようになる。
【0030】
そして、脚板と連脚板材とは互いに他方の溝に差し込まれることにより、他方の板によって板厚方向への変位や傾斜が防止されるので、堅牢に組立てられ、使用中に誤って脚板材や連脚板材に人や物が当たっても台部が不意に崩れる恐れはなく、従って、天板が不意に傾く恐れがなくなり、例えば天板の上の食べ物、高温の煮炊き物、高温の天麩羅油などが周囲に飛び散ったり、火の着いたこんろやランプが落下したりすることが防止できる結果、安全性を著しく高めることができるのである。
【0031】
参考発明においては、前記連脚板材に代えて又はこれと共に梁材を設けてもよく、この場合、梁材と脚板材にはその上縁から下方に及び/又はその下縁から上方に凹設され、他の脚板材の板厚又は梁材の幅と同じ又はほぼ同じ溝幅を有する溝が形成され、梁材及び各脚板を互いに他の脚板材又は梁材の溝に差し込むことにより平面視において梁材と各脚板が交差するように組立てられる。
【0032】
ここで、梁材とは、その下縁が地面に接しない点で連脚脚板材と異なるが、連脚板材と同じように少なくとも隣接する2枚の脚板材(あるいは連脚板材)をこれらと嵌め合うことにより連結するように構成してあればよい。従って、梁材の形状は立板状であっても、軸状であってもよいが、比較的小さい断面積で脚板材と安定良く、かつ、強固に組み合わせることができるようにするために、立板状のものを用いることが推奨される。
【0033】
参考発明においては、もちろん、組立てた脚板材どうし、又は脚板材と梁材とを、更に例えば金具を介してボルト・ナットなどにより互いに固定して、脚板材と梁材とを一層堅牢に組立てられるようにしてもよい。
【0034】
参考発明において、前記天板は合板を含む1枚板であっても、分割された複数枚の板であってもよく、複数枚に分割された天板の場合には分割された各部分を互いにヒンジなどによって連結してあっても、連結してなくてもよい。
【0035】
この天板の素材は特に限定されず、例えば、アルミニウム等の軽合金、木、合成樹脂、ダンボール紙あるいは化粧合板などのこれらの複合材をその例に挙げることができる。もちろん、この天板の上面には適当な装飾的絵柄を印刷したり、塗装したりしてもよく、又、その周縁部に例えば押出アルミ材や合成樹脂からなる縁枠を設けてもよい。
【0036】
この天板の平面形状としては、円形、楕円形、ひょうたん形などの曲線状の輪郭を有する形状、三角形、正方形、長方形、五角形、六角形、八角形、星形などの屈曲線状の輪郭を有する形状、あるいはこれらを複合した形状など任意の形状を選択することができる。
【0037】
又、この天板の厚さは、一様であっても、一様でなくてもよく、例えば周縁部や中央部を厚肉にして周縁部や中央部の強度を高めたりすることができ、更に、適当な位置にコップなどの食器の下部を挿入する凹部や貫通孔を形成したり、旗竿やパラソルの支柱などを差し込む貫通孔を形成したりすることもできる。
【0038】
参考発明においては、組立てた台部の上に天板を乗せ、その一方に設けた突起とその他方に設けた凹部とを合わせることにより自重で突起と凹部とが嵌合されて、台部と天板とが組立てられる。又、台部から天板を持ち上げるだけで台部と天板とを分解することができる。
【0039】
前記突起を台部と天板とのいずれかに設けるかは自由であり、台部と天板との両方に互いに対応させて突起と凹部とを設けることも可能である。しかしながら、分解して各部材を寝かせて積み重ねた時の高さが低くなるようにするため、天板の下面に凹部を形成することが有利であり、従って、突起は台部の上面に設けることが推奨される。
【0040】
台部に突起を形成する場合には、脚板材、連脚板材、梁材などの少なくとも1つに突起を形成てればよく、この突起は1つでも、2つ以上であってもよい。
【0041】
脚板材、連脚板材、梁材などに1つの突起を設ける場合には、その板幅方向の中央部から偏心した位置に設けてもよいが、位置決めの対称性を得るために中央部に設けることが好ましく、又、天板の回転を防止するために楕円、長方形、正方形などの多角形を含む非円形柱状に形成することが好ましい。
【0042】
脚板材、連脚板材又は梁材などに2つの突起を設ける場合には、その板幅方向の中央部に近接して設けてもよいが、強度的な理由からその板幅方向の両端部に設けることが好ましい。
【0043】
台部に突起を設ける方法としては、脚板材、連脚板材、梁材などの上縁を段落ち状に切欠くことにより突起を形成する方法、脚板材、連脚板材、梁材などの上縁に別体に形成された突起を釘打ち、ネジ止め、接着あるいはこれらのうちの2種以上を併用して固着する方法、脚板材、連脚板材、梁材などの上縁に突起を植え込む方法などがあり、突起を植え込む方法の場合には、突起を構成する部材を脚板材、連脚板材、梁材などから引き抜いたり、ねじ回して抜き取れるようにしてもよいのである。
【0044】
天板に突起を設ける方法としては、天板の下面の突起を除く部分を薄肉に削ることにより突起を形成する方法や、天板に別体に形成された突起を例えば釘打ち、ネジ止め、接着あるいはこれらのうちの2種以上を併用して固着する方法、天板に突起を植え込むという方法をその例として挙げることができる。なお、天板に突起を植え込む方法では、突起を構成する部材を天板から引き抜いたり、ねじ回して抜き取ったりできるようにしてもよい。
【0045】
天板に設ける突起の数は1以上であれは特に限定されないが、1枚の脚板材又は連脚板材若しくは1本の梁材に対して2つ以上の突起を設ける場合には、その脚却板、連脚板材、梁材などが交差点を中心にして水平回転することを防止できるので有利である。
【0046】
この突起の形状は、特に限定されず、例えば円柱形、弦月柱形、角柱形など任意の形状に形成することができるが、非円柱形に形成する場合には天板の回転を防止できるので有利であり、その中でも角柱形、特に長方形、正方形、菱形、台形などの四角柱形に形成する場合には、脚却板、連脚板材、梁材などの上端の一部分あるいは天板の下面の一部を段落とし状に切欠きあるいは切削することにより簡単に形成できるので一層有利である。
【0047】
前記凹部は、この突起と嵌め合わせることにより台部に対して天板を位置決めできる形状に形成してあればよく、必ずしも突起と同じ形状に形成しなけれはならないものではなく、例えば脚板や梁材の板厚、突起の径と同じ溝幅を有する溝形に形成することができる。又、この凹部は、天板の下面から上面に貫通するように形成しても、天板の上面に貫通しないように形成し、天板の凹部の凹部に嵌め込んだ突起が天板の上面に現れないようにしてもよい。
【0048】
なお、参考発明において、例えば台座の上面にネジ孔を有する金具を埋め込み、或いは組付け、天板の上方から挿通されるボルトをこの金具のネジ孔に螺合したり、台座にボルト挿通孔を有する金具を支持させ、天板及びこの金具に挿通されたボルトに挿通したボルトにナットを螺締したりすることにより、使用中に天板が上方に分解することを確実に防止するようにしてもよい。
【0049】
このように、参考発明によれば、脚板材、連脚板材、梁材、天板などの部品を子供や女性でも楽に、簡単に組み立てたり、分解したりすることができるのであり、又、それらの部品を1つずつ軽々は運ぶことができる。従って、例えば子供や女性でも自動車から一人でキャンプサイトまで自動車から部品を持ち運び、その組立や分解に参加し、使用後に分解した部品を自動車まで持ち返ることにより、家族などのグループの一員としての自覚、即ち、自己がグループの中で存在していることの意義を感じ、仲間意識が高揚されることになるのである。
【0050】
参考発明においては、脚板材、連脚板材又は梁材から選ばれた選ばれた少なくとも2つが交差する交差部が天板の下面よりも下方に凹入させ、該交差部の上方の天板の部分に貫通孔を形成することができ、この場合には、この貫通孔から交差部に軸状の物、例えば旗竿やパラソルの柄を差し込むことによりこの軸状の物を立てて支持できるようになる。又、脚板材、連脚板材又は梁材から選ばれた選ばれた少なくとも2つが交差する交差部に上方から差し込まれる中空柱が設けられ、天板にこの中空柱が挿通される貫通孔を形成し、旗竿やパラソルの柄をより確実に支持できるようにしてもよい。
【0051】
ところで、参考発明は、例えばテーブル、椅子など、天板を台部で支持する構造の組立テーブルに広く適用できる他、テーブルと椅子とを組み合わせたテーブル・椅子セットにも適用できる。
【0052】
即ち、参考発明においては、少なくとも1枚の脚板材の一方又は両方の側縁部に水平の座受面が形成され、この座受面に載置される座席板を設けることができる。
【0053】
又、この場合に、座受面と、座席板の下面との一方にその他方に向かって突出する突起が設けられ、その他方にこの突起が嵌入される凹部が形成され、この突起と凹部との嵌合により座席板が座受面上で位置決めされるように構成すると、座席板の安定性が高められるので有利である。
【0054】
参考発明において、脚板材に座受面を設けると共にこれに載置される座席板が設けられる場合、平面視において各座席面に直交する座受板を設け、脚板材に座受面から下方に向かって座受板の板厚と同じ又はほぼ同じ溝幅で座受板の高さよりも浅い溝を凹設し、座受板にはその下縁から上方に向かって脚板材の板厚と同じ又はほぼ同じ幅で座受板の高さから座受面の溝の深さを差し引いた深さの溝が凹設され、脚板材と座受板とを互いに他方の溝に差し込むことにより座受面と座受板の上面とが面一又はほぼ面一になるようにこれらを組立て、座席面及び座受板の上面に座席板を載置する場合には、座席板が安定良く支持されるので有利である。
【0055】
参考発明においては、座受面と座席板の下面との一方にその他方に向かって突出する突起が設けられ、その他方にこの突起が嵌入される凹部が形成され、この突起と凹部との嵌合により座席板が座受面上で位置決めされるように構成したり、また、座受板の上面と座席板の下面との一方にその他方に向かって突出する突起が設けられ、その他方にこの突起が嵌入される凹部が形成され、この突起と凹部との嵌合により座席板が座受面上で位置決めされるように構成したり、更に、1枚の座席板が順に隣合う複数の座受面にわたって載置されるように構成しても良いのである。
【0056】
更に、複数の座席面が設けられる場合には、座席板は座受面ごとに互いに独立して設けてもよいが、座席板を順に隣合う複数の座受面にわたって載置することにより、座席板の安定性を一層高めることができる。このように順に隣合う複数の座受面にわたって座席板が載置させる場合には、座受板を省略して部品点数を削減することができる。
【0057】
もちろん、脚板材に座受面を設けると共にこれに載置される座席板が設けられる場合には、例えば座受面にネジ孔を有する金具を埋め込み、座板の上方から挿通されるボルトをこの金具のネジ孔に螺合したり、脚板材や座受板にボルト挿通孔を形成した金具を支持させ、座席板及びこの金具に挿通したボルトにナットを螺締したりすることにより、座板が上方に分解することを確実に防止するようにしてもよい。この場合には、前記突起及び凹部を省略することも可能ではあるが、座板に形成したボルト挿通孔と座受面のネジ孔との位置合わせを簡単にするために、前記突起及び凹部を設けることが有利である。
【0058】
次に、本発明の組立てテーブル(以下、本発明という。)は、前記の目的を達成するため、柱と、この柱を中心にして放射状に配置され、内側縁から突出させた突起が柱に形成した溝に所定の高さにわたってこの柱に差し込まれると共に、内側縁が少なくとも上下2点で柱の周面に接する少なくとも3枚の立板状の脚板材と、これらの脚板材を柱に差し込んだ位置に牽制する牽制板とからなる台部と、この台部上に載置される天板とを備え、天板に各脚板材の上端部との一方に突起が、その他方に凹部が形成され、これらの突起と凹部との嵌合により天板が台部上で位置決めされることを特徴とする。
【0059】
本発明においては、例えば牽制板に各脚板材を組付けた後、上方から柱を各脚板材の間に挿入して、或いは柱と各脚板材と組み立てた後、牽制板に組付けて台部を組立て、この台部の上に天板を乗せて、各脚板材を天板に下方からから差し込んで各脚板材の上端部を位置決めすることにより組立が完了する。従って、部品を1つずつ組み上げて行けばよいので、子供や女性でも楽に、かつ、簡単に組み立てることができる。又、その分解は、組立と逆の手順で行えばよいので、子供や女性でも楽に、かつ、簡単に分解することができる。そして、分解した各部品は子供や女性でも例えば数十mにわたって軽々と運ぶことができる。
【0060】
しかも、各脚板材は、その下部が柱に合わされるのでその板厚方向の変位や傾きが防止される上、位置決め嵌合部及び牽制板に上端部と下部とを嵌合して位置決めされるので、使用中に例えば人や他物が脚板材や柱に当たっても柱や脚板材が不意に傾く恐れがなく、従って、突然に天板が傾く恐れもなくなる。
【0061】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明では台部に柱が用いられることが特徴であり、この柱は中実であってもよいが、柱を中空柱で構成し、天板にこの柱が挿通される貫通孔又は柱の中心孔に対応する貫通孔が形成される場合には、天板の貫通孔から柱に旗竿、パラソルの柄などの軸状の物を差し込んで、この軸状の物を立てて支持できるようになる。
【0062】
又、この柱の外形は特に限定されず、例えば円柱形、角柱形など任意の形状に形成することができるのであり、又、その断面積は上下両端間にわたって一様であっても、上広がりテーパ形、下広がりテーパ形、紡錘形など任意に変化させてもよい。もちろん、柱の表面を浮き彫り、印刷、塗装、化粧板の貼付けなど任意の方法によって装飾してもよい。
【0063】
この柱には、これを中心にして放射状に配置される少なくとも3本の脚板材によって直立状態に支持される。即ち、柱には、各脚板材の内側縁部を差し込むための溝が形成され、この溝に脚部材の内側縁部から突出させた突起を差込み、各脚板材をその内側縁下部が柱の溝に差し込まれた位置に牽制板が牽制することにより、柱の下部は確実に各脚板材によって支持される。
【0064】
柱に脚板材の内側縁部の突起を差し込む方向は特に限定されず、上方向、下方向、求心方向、或いは求心方向と上方向又は下方向との複合方向から差し込まれるようにすればよい。これらの中では、組立作業性を考慮して、脚部材に内側縁部の下部を更に柱心方向に突出させた突起を形成し、この突起を下方向及び求心方向から差し込める溝を柱に形成することが好ましい。
【0065】
各脚板材の内側縁部は柱の溝に差し込まれた位置で柱の周面に少なくとも2点で接するようにしてあり、これより柱が直立状に支持される。
【0066】
本発明におていは、更に、天板に各脚板材の上端部との一方に突起が、その他方に凹部が形成されることが必要であり、これらの突起と凹部との嵌合により天板が台部上で位置決めされることにより、各脚板材が外側に開くことが防止される。
【0067】
天板と各脚板材の上端部とのいずれに突起を設けるかは自由であるが、加工費用を安価にするため各脚板材の上端部に突起を設け、天板にこの突起が嵌入される凹部を形成することが好ましい。
【0068】
本発明においては、4枚の脚板材が柱を中心として周方向に等間隔置きに配置され、柱を挟んで互いに背反する方向に配置された1組の脚板材が1枚板で構成されたものも望ましい。
【0069】
本発明は、参考発明と同様に例えばテーブル、椅子など、天板を台部で支持する構造の組立てテーブルに広く適用できる他、テーブルと椅子とを組み合わせたテーブル・椅子セットにも適用できる。その詳細な説明は参考発明の詳細な説明と重複するので、紙幅を節約するためにここでは省略する。
【0070】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の参考例及び実施例を図面に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0071】
図1の分解斜視図及び図2の斜視図に示す第1の参考例(以下、参考例1という。)は参考発明をテーブル・椅子セットに適用したものであり、2枚の立板状の脚板材11を一枚板状に連結した二連脚板材10と、この二連脚板材10の両端部にそれぞれ組み合わされる2枚の他の立板状の各脚板材12とからなる台部1と、平面視において角を丸めた長方形に形成された天板2と、平面視において角を丸めた長方形に形成された2枚の各座席板3とを備える。
【0072】
前記二連脚板材10は2枚の各脚板材11とこれらの上部を連結する連結部13とを一枚板状に連結するものであり、各脚板材11には、その板幅方向の中央部で下縁から上方に凹入し、この二連脚板材10と平面視において直交するように組み合わされる他の脚板材12の板厚と同じ溝幅を有する溝14が形成されている。
【0073】
これに対して、二連脚板材10と平面視において直交するように組み合わされる他の2枚の脚板材12には、その板幅方向の中央に上縁から下方に凹入し、二連脚板材10の板厚と同じ溝幅の溝15が形成されている。
【0074】
そして、例えば1枚の他の脚板材12と二連脚板材10とを、他の脚板材12の板幅方向中央部に二連脚板材10がT字形に突き合わせるようにして、地面に立てた後、二連脚板材10の一端をその下部が他の脚部材12の溝15を通る高さまで持ち上げ、次いで、二連脚板材10の一端の溝14と他の脚部材12の溝15とを一直線上に位置させ、二連脚板材10の一端部を下げることより、二連脚板材10の溝14が他の脚部材12の幅方向中央部の溝15に挿入されて行き、又、これより少し遅れて他の脚部材12の溝15が二連脚板材10の他端の脚板材11の幅方向中央部の溝14が挿入されて行く。
【0075】
即ち、二連脚板材10の一端の脚板材11と1枚の他の脚板材12とが互いに他方の溝14、15に挿入されることにより、これらが平面視において互いに直交するように組み合わされ、互いに溝14、15の側縁によって他方の脚板材11、12の板厚方向への移動及び傾斜を防止するようになる。
【0076】
又、この後、同様の手順で残りの他の脚板材12を二連脚部材10の他端の脚板材11に組み合わせることにより、台部1の組立が終わる。
【0077】
組立られた台部1は、使用中に二連脚板材10や他の脚板材12に人の足や他物が当たっても、これらが互いにその板厚方向への移動及び傾斜を防止しているので堅牢に組立られており、二連脚板材10や他の脚板材12が傾倒する恐れはない。
【0078】
従って、使用中に突然に天板2が傾き、この天板2上に乗せていた食糧、食器、調理具等が周囲に飛んだり、天板2から滑り落ちたりする恐れはなくなり、例えば天麩羅を揚げているときに突然に天板2が傾いて天麩羅油が地面にこぼれ、この天麩羅油にコンロの火が移って火災を招くような危険を確実に防止できるようになり、著しく安全性を高めることができる。
【0079】
組立られた台板1の二連脚板材10及び他の脚板材12の上面は面一に成っているが、二連脚板材10の上縁の両端部には上方に突出する突起16が形成され、天板2にはこれに対応して、長手方向の両端の端縁から内側に凹入する溝21が形成されている。
【0080】
そして、組立られた台部1の上に天板2を乗せ、突起16と溝21の位置を合わせると天板2が自重で沈み、突起16と溝21とが嵌合されて天板2と二連脚板材10とが互いに位置決めされる。
【0081】
又、他の脚板材12の両側縁部には、水平の座受面17が形成され、天板2を挟んで片側の2つの座受面17にわたって1枚の座席板3が載置され、その反対側の2つの座受面17にもう1枚の座席板3が載置される。
【0082】
各座受面17の外側半分には座席板3の板厚分だけ上方に突出させた突起18が形成され、座席板3の長手方向の両端部には片側の2つの座受面17の突起18に対応して外側端縁から内側に凹入させた溝31が形成されている。そして、座席板3をこの座受面17の上に乗せ、突起18と溝31との位置を合わせると座席板3は自重で沈み、突起18と溝31とが嵌合され、座席板3が長手方向に位置決めされる。又、座席板3は突起18と溝31とが嵌合された状態で座受面17の内側端から立ち上がる立上面19と突起18とによって短手方向にも位置決めされる。
【0083】
このように、このテーブル・椅子セットの組立は部品を1枚ずつ組立てればよいので、力の弱い子供や女性でも、楽に、かつ、簡単に組み立てることができるのであり、又、分解は逆に部品を1つずつ分解して行けばよいので、女性でも、楽に、かつ、簡単に分解することができる。
【0084】
図3の分解斜視図及び図4の斜視図に示す第2の参考例(以下、参考例2という。)も参考発明をテーブル・椅子セットに適用したものであり、この参考例の台部1には二連脚部材10に代えて2本の立板状の梁材4が用いられている。
【0085】
各脚板材12にはその幅方向に適当な間隔を置いた2ヶ所に上縁から下方に凹入し、梁材4の板厚と同じ溝幅を有する2条の溝15が形成され、各梁材4の両端部にはその下縁から上方に凹入し、各脚板材12の板厚と同じ溝幅を有する溝41が形成されている。
【0086】
そして、前記参考例1において二連脚部材10と他の脚部材12とを組立てるのと同様の手順で、これら2本の梁材4と2枚の脚板材12とを順に平面視において井桁状になるように組み立てる。
【0087】
又、前記各梁材4の上縁の両端部には上方に突出する突起42が形成され、天板2にはこれらの突起42に対応して、長手方向の両端の端縁の短手方向に適当な間隔を置いた各2ヶ所から内側に凹入する4条の溝21が形成されている。
【0088】
更に、前記各脚部材12の上縁の両端部にも突起16’が設けられ、天板2にはこれらの突起16’に対応して、短手方向の両端の端縁の長手方向に適当な間隔を置いた各2ヶ所から内側に凹入する4条の溝21が形成されている。
【0089】
そして、台部1と梁材4の上に天板2を乗せ、各突起16’、42とこれらに対応する溝21の位置を合わせると、これら突起16’、42と溝21の位置を合わせると天板2が自重で沈み、突起42と溝21とが嵌合されて天板2と脚板材12及び梁材4とが互いに位置決めされる。
【0090】
この参考例のその他の構成、作用ないし効果は前記参考例1のそれらと同様であるので、重複を避けるためこれらの説明は省略する。
【0091】
図5の分解斜視図及び図6の斜視図に示す第3の参考例(以下、参考例3という。)も参考発明をテーブル・椅子セットに適用したものであり、この参考例では、2枚の脚板材11、12によって台部1が構成される。
【0092】
一方の脚板材11にはその幅方向中央の下縁から上方に凹入し、他方の脚板材12の板厚と同じ溝幅を有する溝14を有し、他方の脚板材12にはその幅方向中央の上縁から下方に凹入し、前記一方の脚板材11の板厚と同じ溝幅を有する溝15を有している。そして、これら両板材11、12は互いに他方の溝14、15に挿入して組立てられる。
【0093】
又、前記各脚板材11、12の板厚方向の両端部にはそれぞれ天板の板厚と同じ高さだけ上方に突出する突起16a、16bが設けられ、平面視において円形に形成された天板2の周縁部にはこれらの突起16a、16bに対応して90°置きの4ヶ所から中心方向に凹入し、各脚板材11、12の板厚と同じ溝幅を有する溝21が形成されている。
【0094】
これら脚部材11、12と天板2との組立は前2例と同様であるので、ここではその詳細な説明は省略する。
【0095】
この参考例においては、各脚部材11、12の両側縁部には座受面17が形成され、又、平面視において各座席面に直交する4枚の逆三角形板状の座受板5が設けられている。そして、脚板材11、12には座受面17から下方に向かって座受板5の板厚と同じ溝幅で座受板5の高さよりも浅い溝22が凹設され、座受板5にはその下縁から上方に向かって脚板材11、12の板厚と同じ幅で座受板5の高さから座受面17の溝22の深さを差し引いた深さの溝51が凹設され、脚板材11、12と座受板5とを互いに他方の溝22、51に差し込むことにより座受面17と座受板5の上面とが面一になるようにこれらが組立てられる。そして、各座受面17及び座受板5の上面に座席板3が載置される。
【0096】
座席板3は各座受面17及び座受板5ごとに独立して設けられ、座受面17の内外両端部には、座席板3の板厚分だけ上方に突出した突起23が設けられている。又、各座席板3にはこれらの突起23に対応して周縁の互いに180°を置いた2ヶ所から中心方向に凹入し、脚板材11、12の板厚と同じ溝幅を有する溝31が形成される。そして、座席板3を座受面及び突起23に載置し、突起23と溝31とを位置合わせすると、座席板3は自重で沈み、突起23と溝31とが嵌合して座席板3が座受面17及び座受板5に位置決めして支持される。
【0097】
この参考例のその他の構成、作用ないし効果は前記参考例1及び参考例2のそれらと同様であるので、重複を避けるためこれらの説明は省略する。
【0098】
図7の分解斜視図及び図8の斜視図に示す第4の参考例(以下、参考例4という。)は、参考発明をテーブル・椅子セットに適用したものであり、この参考例では、台部1上に載置された天板2を位置決めする突起16a、16bが各脚板材11、12の上縁の中央部に形成され、これに対応して天板2の中央部に十文字状の溝21が形成される。
【0099】
又、この参考例の座席板3は3つの座受面17にわたって載置される2つの半円環状に形成されており、各座受面17の外側半分には座席板3の板厚分だけ上方に突出させた突起18が形成され、座席板3の周方向の中央部には2つの座受面17の突起18に対応して外側端縁から内側に凹入させた溝31が形成され、その両端部の外側半分32は両端の座受面17の突起18に対応して各座席面17の向う側の片面から手前側の片面まで切欠いてある。
【0100】
更に、座席板3の一端の内側四半部33は他の座席板3の端部をその端部の座受面17に載置するためにその座受面17上に重ならないように切り欠いてあり、その外側四半部34は当該座席板3の端部をその端部の座受面17に載置するためにその座受面17に重なるように突出させてある。
【0101】
そして、座席板3の反対端では、逆にその内側の四半部35は当該座席板3の端部をその端部の座受面17に載置するためにその座受面17に重なるように突出させてあり、その外側四半部36は他の座席板3の端部をその座受面17に載置するためにその座受面17に重ならないように切欠いてある。
【0102】
加えて、各座席板3は座受面17の内端から立ち上げられた脚板材11、12の立上面19と突起18とによって径方向に位置決めされる。
【0103】
座受板5が省略されていることを除けば、この参考例のその他の構成、作用ないし効果は前記参考例3のそれらと同様であるので、重複を避けるためこれらの説明は省略する。
【0104】
図9の分解斜視図及び図10の斜視図に示す第5の参考例は、参考発明をテーブルに適用したものであり、この参考例では、2枚の脚板材11、12が互いに直交するように組み合わされ、更にその上方から中空柱6が差し込まれることにより台部1が組立られる。
【0105】
このため、両脚板材11、12は交差部及びその近傍部で天板2の下面よりも例えば中空柱6及び両脚板材11、12の半分の高さまで下方に凹入させてあり、中空柱6はその下端から上方に当該中空柱6の高さの半分まで凹入され、両脚板材11、12の板厚と同じ溝幅を有する十文字溝61が設けられている。
【0106】
又、一方の脚板材11にはその交差部の下縁から上方に両脚板材11、12の四半分の高さ、即ち、交差部の高さの半分の高さまで凹入させた溝14が形成され、他方の脚板材11にはその交差部の上縁から下方に交差部の高さの半分の高さまで凹入させた溝15が形成されている。
【0107】
天板2にはその中央部に両脚板材11、12の板厚と同じ溝幅を有する十文字溝21と、これと同心状に形成され、前記柱6の上端部が挿通される円孔24が形成され、この十文字溝21には各脚板材11、12の上部に形成した突起16a、16bが挿抜されるように構成されている。
【0108】
そして、台部1を組立た後、天板2を両脚板材11、12及び中空柱6の上に乗せて、円孔24と中空柱6、及び両脚板材11、12の突起16a、16bと十文字溝21とを位置合わせすると、天板2が自重で沈み、これらが互いに嵌合され、天板2が位置決めされて台部1に支持されることになる。
【0109】
この参考例では、中空柱6の中心孔62に例えばパラソルの柄を差込み、その柄を立てて維持することができ、そのパラソルを開くことにより天板2及びその周囲に日陰を作ることができる。又、例えば目印となる旗の旗竿をこの中心孔62に差し込んで旗を立てることにより、グループのメンバーがこのテーブルを見つけ易くなる。
【0110】
図11の分解斜視図及び図12の斜視図に示す第6の参考例は、参考発明をテーブル・椅子セットに適用したものであり、この参考例では台部1が、1つの交差点で互いに120°置きに交差するように組立られる3枚の脚板材11、12、25を備える。
【0111】
第1の脚部材11には、その下縁から上方に凹設され、第2及び第3の脚板材25、11が挿入される溝14’が形成され、第2の脚板材25には、その上縁から下方に凹設され、第1の脚板材11が挿入される溝26と、その下縁から上方に凹設され、第3の脚板材12が挿入される溝27とが形成され、第3の脚部材12にはその上縁から下方に凹設され、第1及び第2の脚部材11、25が挿入される溝15’が形成されている。
【0112】
なお、第1の脚部材11に形成される溝14’はこれに挿入される2枚の他の脚部材25、12の方向が異なるので、例えば図13に示すように、方向が60°(又は120°)異なる上下2段の溝14a、14bと、下側の溝14bから上側の溝14aに第2の脚部材25をひねりながら挿入するための傾斜溝14cとから構成されている。
【0113】
又、第2の脚部材25に形成される上下両側の溝26、27は平面視において互いに60°(又は120°)方向を違えてある。
【0114】
更に、第3の脚部12に形成される溝15’も、互いに方向を60°(又は120°)方向を違えた上下2段の溝15a、15bと、第2の脚部材25をひねりながら挿入するための傾斜溝15cとから構成される。
【0115】
これらの構成の他に突起16a、16b、16cが各脚部11、12、25の上縁の両端部に形成され、これに対応する凹部21が天板2の周縁の60°置きの6個所から内側に凹設されることを除けば、この参考例のその他の構成、作用ないし効果は前記参考例4のそれらと同様であるので、重複を避けるためこれらの説明は省略する。
【0116】
図14の分解斜視図及び図15の斜視図に示す第1の実施例は本発明をテーブル・椅子セットに適用したものであり、中空柱6と、この中空柱6を中心にして放射状に配置され、内側縁下部がこの柱の下部に差し込まれる4枚の脚板材7と、これらの脚板材7を中空柱6に差し込んだ位置に牽制する円環状の牽制板8とからなる台部1と、この台部1上に載置される天板2とを備え、天板2の下面と各脚部7の上端部とにわたって、天板2に各脚部7の上端部を下方から差し込んで位置決めする位置決め手段9が形成されている。
【0117】
各脚板材7の柱側面71の下半部には中空柱6の中心方向に突出する突起72が形成され、中空柱6の下半部にはこれら突起72に対応する溝61が形成されている。又、各脚板材7の下面の柱6と反対側で前記牽制板8の外側半分に重なる部分には、牽制板8の板厚分だけ上方に段上がり状に切欠かれた切欠73が形成され、牽制板8の内周面の90°置きの4ヶ所から外周方向に牽制板8の円環中心線まで各脚板材7に対応する4条の溝81が凹設してある。
【0118】
この牽制板8を地面に置き、各溝81と各脚板材7の下縁外側の切欠73とを噛み合わせた後、中空柱6を上方から差し込み、各脚板材7の突起72と中空柱6の溝61とを嵌合させると、各脚板材7及び柱が牽制板8によって水平面方向に位置決めされることになる。
【0119】
各脚板材7の上端部には上方に突出する突起74が設けられ、天板2には中空柱6の上端部が挿通される丸孔24と、中空柱6の周囲に接して放射方向に配置された突起74に対応する十字溝21とが形成され、天板2を中空柱6及び各脚板材7の上に乗せ、中空柱6と丸孔24との位置及び各突起74と十字溝21との位置を合わせると、天板2は自重で沈み、柱6が丸孔24に、各突起74が十字溝21にそれぞれ嵌合することにより、天板2と中空柱6及び各脚板材7とが互いに位置決めされる。即ち、前記位置決め手段9は、天板2に形成された丸孔24及び十字溝21、中空柱6及び各脚板材7の突起74で構成されることになる。
【0120】
このテーブル・椅子セットの組立は、上述したように、各部品を順に1つずつ組み立てればよいので、力の弱い子供や女性でも楽に、かつ、簡単に組み立てることができる。又、この組立と逆の手順で各部品を1つずつ分解すれば分解できるので、力の弱い子供や女性でも楽に、かつ、簡単に分解することができる。
【0121】
又、分解された各部品は、これらを連結した従来の折畳み式テーブル・椅子セット比べてはるかに軽量であり、力の弱い子供や女性でせ楽々と運ぶことができる。
【0122】
しかも、組立てられた台部1の中空柱6と各脚板材7とは互いに他方の横方向への移動や傾斜が確実に防止されるように嵌合されているので、堅牢に組立られ、中空柱6や脚板材7に人や他物が当たってもこれらが傾倒する恐れがなく、従って、使用中に天板2が突然に傾いてその上に乗せたものが周囲に散らばったり、滑り落ちたりする恐れがなくなる。
【0123】
加えて、中空柱6が中空に形成してあるので、その中心孔62に例えばパラソルの柄を差込み、その柄を立てて維持することができ、そのパラソルを開くことにより天板2及びその周囲に日陰を作ることができる。又、例えば目印となる旗の旗竿をこの中心孔62に差し込んで旗を立てることにより、グループのメンバーがこのテーブルを見つけ易くなる。
【0124】
図16の分解斜視図及び図17の斜視図に示す第2の実施例では、前記実施例1の4枚の脚部材7のうちの中空柱6を挟んで互いに背反する2枚の脚部材7が一枚板状に連結された連結脚板材7’を構成する。そして、牽制板8は残りの2枚の脚部材7の下端部をこれらが中空柱6に組付けられた位置に牽制するように構成されている。
【0125】
即ち、この牽制板8は帯板状に形成され、その両端部に角溝状のほぞ孔81が形成される。この牽制板8の上側に配置される脚部材7の下縁の外側端部には下方に突出する突起75が設けられ、この突起75をほぞ孔81に差し込むことによりその脚部材7が中空柱6と組合せられる位置に位置決めされる。
【0126】
なお、連結脚部材7’の下縁中央部にはこの牽制板8を挿通するための凹部76が形成され、上縁中央部には中空柱6の上半分が挿入される凹部77が形成されている。
【0127】
この実施例によれば、牽制板8が小さくなって軽量になり、その運搬、組立、分解等が容易になる。
【0128】
この実施例のその他の構成、作用ないし効果は前記実施例1のそれらと同様であるので、重複を避けるためこれらの説明は省略する。
【0129】
なお、ここでは本発明をテーブルに適用した実施例を挙げているが、もちろん、本発明は椅子やテーブル・椅子セットに適用することができる。
【0130】
【発明の効果】
以上に説明したように、参考発明によれば、少なくとも2枚の立て板状の脚板材を互いにたほに形成した溝に差し込むことにより、各脚板材どうしを互いに平面視において交差するように組み立て、その上に天板を載置して、位置合わせし、天板を組付けることにより組み立てられる。又、その逆に部品を一つずつ取り外すことにより分解することができる。従って、力の弱い子供や女性でも楽に、かつ、簡単に組立たり分解したりすることができる。又、分解された各部品はこれらを連結した折畳み式のテーブルに比べてはるかに軽量であり、力の弱い子供や女性でも楽々と運搬することができる。
【0131】
その結果、力の弱い子供や女性でも自動車への積み降ろし、運搬、組立、分解等に参加することができ、子供や女性だけでも野外活動に参加できるようになる上、子供や女性がこれらの作業を分担することより、グループ内での自己の存在価値を見い出して仲間意識を高揚させることができる。
【0132】
又、参考発明によれば、組み合わされた脚板材が溝側に他の脚板材を受け止めて互いに他方の板幅方向への移動や傾斜を防止するので、堅牢に組み立てることができる結果、使用中に人や他物が脚板材に当たっても脚板材が傾倒することがなく、この脚板材の傾倒によって天板が突然に傾斜することはない。
【0133】
このため、天板の上に乗せていた物が突然に周囲に飛び散ったり、滑り落ちたりする恐れがなくなり、例えば天麩羅油などの引火性の強いものにコンロの火が燃え移って火災を発生する危険などをなくすことができるから、著しく安全性を高めることができる。
【0134】
次に、本発明によれば、柱の周囲に配置される脚板材と牽制板とを組立てた後、柱を脚板材の間に差し込むことにより、台部が組立られ、この台部の上に天板を乗せ、位置合わせをすることにより天板が台部に組付けられる。従って、部品を1つずつ組み立てることにより全体を組み立てることができ、又、逆に、部品を一つずつ分解することにより分解できる。従って、力の弱い子供や女性でも楽に、かつ、簡単に組立たり分解したりすることができる。又、分解された各部品はこれらを連結した折畳み式のテーブルに比べてはるかに軽量であり、力の弱い子供や女性でも楽々と運搬することができる。
【0135】
その結果、力の弱い子供や女性でも自動車への積み降ろし、運搬、組立、分解等に参加することができる結果、子供や女性だけでも野外活動に参加できるようになる上、子供や女性がこれらの作業を分担することより、グループ内での自己の存在価値を見出して仲間意識を高揚させることができる。
【0136】
又、本発明によれば、柱に脚板材がその板幅方向への移動や傾斜を防止できるように組み付けられるので、使用中に人や他物が柱や脚板材に当たっても柱や脚板材が傾倒することがなく、この柱や脚板材の傾倒によって天板が突然に傾斜することはない。
【0137】
その結果、天板の上に乗せていた物品が突然に周囲に飛び散ったり、滑り落ちたりする恐れがなくなり、例えば天麩羅油などの引火性の強いものにコンロの火が燃え移って火災を発生する危険などをなくすことができ、著しく安全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は参考例1の分解斜視図である。
【図2】図2は参考例1の斜視図である。
【図3】図3は参考例2の分解斜視図である。
【図4】図4は参考例2の斜視図である。
【図5】図5は参考例3の分解斜視図である。
【図6】図6は参考例3の斜視図である。
【図7】図7は参考例4の分解斜視図である。
【図8】図8は参考例4の斜視図である。
【図9】図9は参考例5の分解斜視図である。
【図10】図10は参考例5の斜視図である。
【図11】図11は参考例6の分解斜視図である。
【図12】図12は参考例6の斜視図である。
【図13】図13は参考例6の要部の分解斜視図である。
【図14】図14は実施例1の要部の分解斜視図である。
【図15】図15は実施例1の斜視図である。
【図16】図16は実施例2の分解斜視図である。
【図17】図17は実施例2の斜視図である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、部材どうしを嵌め合わせることにより簡単に、しかも、堅牢に組立てることができると共に、簡単に分解して子供や女性でも運搬できるようにした、野外活動に適した組立テーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】
今日、モータリゼーションの発展と共に、オートキャンピング、ドライブ、釣行などの野外活動に家族連れなどのグループが出掛けることが多くなっている。このようなグループ的な野外活動をするために、折畳み式のテーブルや折畳み式のテーブルに折畳み式の椅子を組み込んだテーブル・椅子セットを持って行くことも多く見掛けられる。
【0003】
この折畳み式のテーブルは、天板と各脚とをそれぞれピンあるいはボルトや蝶番で連結して、脚を天板の下面に折り畳めるようにしてあり、又、脚を拡げた状態に固定するために折り畳み式の筋交いを天板と各脚にわたって架着している。
【0004】
又、折り畳み式テーブル・椅子セットは、更に、折畳み式テーブルの各脚あるいは天板に座板をピンあるいはボルトや蝶番で連結して、天板の下面に折り畳んだ脚の上側又は下側に座板を折り畳めるようにすると共に、拡げられた脚に座板を水平に支持させるために、座板と各脚あるいは天板とにわたって折り畳み式の筋交いを架着している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の折畳み式の家具は、テーブルあるいはこれに加えられた椅子の各部材が互いに連結されて一体にして運べるようにしてあるから、一見携行に便利なように見えるが、テーブルや椅子の部品を同時に全部持ち運びすることになる結果、必然的に重量が重く、力の弱い人、例えば子供や女性が自動車に積み降ろしできなくなったり、自動車から例えば数十mも離れたキャンプサイトまで運んだりすることができなくなるという問題がある。
【0006】
その結果、女性だけや女性と子供だけでキャンプなどの野外活動にこの折畳み式家具を携行することができず、野外活動の振興に限界が生じる。又、折畳み式家具の設営や撤去に参加できない子供や女性にとっては、例えば家族の全員が参加してキャンプをするという一体感が薄れ、場合によっては疎外感を感じて、グループの一体感を深めるために行うキャンプの意義が損なわれるという問題が生じかねない。
【0007】
又、折畳み式のテーブルや折畳み式のテーブルに折畳み式の椅子を組み込んだテーブル・椅子セットを自動車で搬送する場合、この折り畳んだ脚や椅子によって安定性が悪いため、このテーブルが移動して違いに擦れ合う結果、テーブルや荷台にキズがつくなどの問題もある。
【0008】
更に、使用中に誤って、筋交いや脚が身体や他物が当たると、筋交いが折り畳まれ、不意に天板が傾いて、その上に乗せていた物が周囲に飛び散ったり、滑り落ちることがある。これにより、周囲の人に加熱された食品などが降りかかり、火傷をしたりすくことがあり、特に、ランプが落下して火災を発生したり、天板上にこんろを乗せて天麩羅を行っている時には、このような天板の傾倒が起こると、加熱された天麩羅油にこんろの火が移り、火災を発生したりする危険が生じる。
【0009】
本発明は、前記の事情を鑑みて、各部材どうしを嵌め合わせることにより簡単に、しかも、天板が傾倒する恐れがなくなる程度に堅牢に組立てることができると共に、簡単に分解して子供や女性でも運搬できるようにした組立テーブルを提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の参考としての組立テーブル(以下、参考発明という。)は、前記の目的を達成するために、少なくとも2枚の立板状の脚板材を有する台部と、この台部に載置される天板とを備えてなり、前記各脚板材には、その上縁から下方に及び/又はその下縁から上方に凹設され、且つ他の脚板材の板厚と同じ又はほぼ同じ溝幅を有する溝が形成されてなり、前記各脚板材を互いに他の脚板材の溝に差し込むことにより平面視において各脚板材が交差して組立てられるように構成され、しかも少なくとも1枚の脚板材の上面と天板の下面との一方にその他方に向かって突出する突起が形成され、その他方にはその突起が嵌入される凹部が形成され、この突起と凹部とを嵌合させることにより天板が台部上で位置決めされることを特徴とする。
【0011】
これにより、台部は脚板材を互いに他方に形成した凹部に差し込むことより、簡単に組み立てることができるのであり、又、互いに他方の凹部から抜き取ることにより、簡単に分解できる。即ち、脚板材という部品の抜き差しという、楽で、簡単な作業で分解・組立ができるのであり、子供や女性でも分解・組立ができると共に、部品に分解して子供や女性でも楽に持ち運びできるのである。
【0012】
しかも、脚板材は互いに他の脚板材の凹部に差し込むことによりその板厚方向への移動や傾斜が確実に防止されるので、堅牢に組立てられ、使用中に誤って脚板材に身体や他物が当たっても不意に台部が崩れる恐れはなくなり、従って、天板が突然に傾く恐れはなくなる。
【0013】
又、台部と天板とは、台部を組み立てた後、天板を台部に乗せ、突起と凹部とを合わせることにより自重で突起と凹部とが嵌合されて、天板が台部上に位置決めされて支持させることができるのであり、又、天板を台部から持ち上げるだけで分解できる。即ち、天板の上げ下ろしという楽で、簡単な作業で組立・分解ができるのであり、こどもや女性でも分解・組立ができると共に、天板を分解して子供や女性でも楽に持ち運びできるのである。
【0014】
以下、参考発明を詳細に説明する。
参考発明の台部は、平面視において互いに交差するように配置される少なくとも2枚の脚板材を有し、各脚板材には、その上縁から下方に及び/又はその下縁から上方に凹設され、他の脚板材の板厚と同じ又はほぼ同じ溝幅を有する溝が形成されるのである。
【0015】
例えば2枚の脚板材で台部を構成する場合には、一方の脚板材の下縁から上方に凹入する溝が形成され、他方の脚板材の上縁から下方に凹入する溝が形成される。これらの溝幅は互いに他方の脚板材の板厚と同じ又はほぼ同じに形成されるので、互いに他方の脚板材の溝に挿入して組み合わせることができる。
【0016】
この2枚の脚板材の交差角度は特に限定されないが、溝加工を簡単にするために平面視において2枚の脚板材どうしが互いに直交するように組み合わすことが好ましい。
【0017】
更に、この場合には、各脚板材は板幅方向のどの位置でも他の脚板材と交差させてもよいが、安定性を高めるために、互いに板幅方向の中央で他の脚板材と交差させることが好ましい。
【0018】
又、例えば3枚の脚板材で台部を構成する場合には、3枚の脚板材が1点で交差するように組み立てたられ、この場合には、第1の脚板材の下縁から上方に第2の脚板材を差し込む溝を凹設し、第2の脚板材にはその上縁から下方に第1の脚板材を差し込む溝を凹設すると共にその下縁から第3の脚板材を差し込む溝を形成し、第3の脚板材にはその上縁から下方に第1及び第2の脚板材を差し込む溝を凹設する。そして、例えば第3の脚板材を立てて、その溝に上から第2の脚板材を挿入すると共に、第2の脚板材の下側の溝に第3の脚板材を挿入し、この後、第1の脚板材を第2の脚板材の上側の溝及び第3の脚板材の溝に挿入すると共に、第1の脚板材の溝に順に第2、第3の脚板材を挿入するすることにより、各脚板材が平面視において1点で例えば互いに交差角120°で交差するように組立てられる。
【0019】
脚板材を4枚以上用いる例としては、平面視において互いに直交する2枚の脚板材を1組として適当な間隔を置いて2組以上用いたり、4枚の脚板材を平面視において1点で交差するように組立てられる。
【0020】
脚板材はそれぞれ独立した部材に形成することができるのはもちろんであるが、2つ以上の脚板材を一枚板状に連結して連脚板材を構成してもよい。
【0021】
このような連脚板材を備える場合には、部品点数を削減でき、組立の作業性を高めることができる。
【0022】
例えば2つの脚板材を一枚板状に連結した二連脚板材の場合にはその両端部に他の脚板材を挿入する溝が形成される。これらの溝は、一端側で上側から凹設し、他端側で下側から凹設するようにしてもよいが、この二連脚板材に交差させる他の脚板材の形状の種類を少なくするために、両端の溝を上側又は下側のいずれか一方から凹設することが好ましい。
【0023】
この二連脚板材を備える場合には、2枚の脚板材を1枚の二連脚板材で連結したり、平行に配置される1対の脚板材の間に少なくとも1枚の二連脚板材をこれら脚板材と平行に配置し、これら脚板材と二連脚板材とを順に他の脚板材で連結したり、3枚以上の二連脚板材を平面視において多角形環状に順次交差するように組み合わせた台部を構成することができる。
【0024】
なお、平面視において多角形環状に順次交差するように組み合わせた台部を構成する場合、奇数の二連脚板材が使用される場合には、各二連脚板材の一端の溝は下縁から凹設され、他端の溝は上縁から凹設された1種類の二連脚板材が使用されるのであり、偶数の二連脚板材が使用される場合には、各二連脚板材の一端の溝を下縁から凹設し、他端の溝は上縁から凹設した1種類の二連脚板材を用いてもよく、又、両方の溝が下縁から凹設されたものと上縁かは凹設されたものとの2種類の二連脚板材を用いてもよい。
【0025】
又、二連脚板材に交差させる他の脚板材に二連脚板材2枚の板厚と同じ又はほぼ同じ溝幅を有する溝を形成する場合には、二連脚板材1枚の板厚と同じ又はほぼ同じ溝幅の溝を有し、互いに平行に配置される1対の脚板材の間にこの二連脚板材2枚の板厚と同じ又はほぼ同じ溝幅を有する溝を有する少なくとも1枚の脚板材を配置し、これら脚板材を二連脚板材で順次連結するように組み立てることができる。
【0026】
3つ以上の脚板材を一枚板状に形成した多連脚板材の場合には、その連結方向に適当な間隔を置いて他の脚板材又は連脚板材を挿入する3条以上の溝が形成される。これらの溝も、この多連脚板材に交差させる他の脚板材の形状の種類を少なくするために、上側又は下側のいずれか一方から凹設することが好ましい。
【0027】
この3連以上の多連脚部材の場合には、平面視において互いに平行に配置される3枚以上の他の脚部材又は連脚部材を多連脚部材で串刺しにしたように組み合わされた多スパンの台部を構成することができる他、二連脚板材と同様に平面視において多角形環状の台部を組み立てることができる。
【0028】
前記脚板材あるいは連脚板材の材質は特に限定されず、例えばアルミニウムなとの軽金属、木、合成樹脂、ダンボール紙、あるいは化粧合板などのこれらの複合材料を用いればよい。
【0029】
参考発明においては、脚板材どうし、あるいは脚板材と連脚板材とを互いにその他方に形成した溝に差し込むことにより組立てられ、互いに他方の溝から抜き取ることにより分解できるのである。即ち、例えば脚板材を地面に立てて片手で持ち、もう1枚の脚板材をその脚板材に差し込むことにより、或いは、一人が脚板を地面に立てて持ち、もう一人が他の脚板材を差し込むことにより簡単に脚板材どうしを組み立てることができるのであり、分解する時には、その逆を行えばよいのである。従って、台部の組立てに当たって一人で持ち上げるのは1枚の脚板材あるいは連脚板材だけであり、子供や女性でも軽々と持ち上げて組立てたり、分解したりすることができるのであり、又、例えば数十m先まで運ぶことができるようになる。
【0030】
そして、脚板と連脚板材とは互いに他方の溝に差し込まれることにより、他方の板によって板厚方向への変位や傾斜が防止されるので、堅牢に組立てられ、使用中に誤って脚板材や連脚板材に人や物が当たっても台部が不意に崩れる恐れはなく、従って、天板が不意に傾く恐れがなくなり、例えば天板の上の食べ物、高温の煮炊き物、高温の天麩羅油などが周囲に飛び散ったり、火の着いたこんろやランプが落下したりすることが防止できる結果、安全性を著しく高めることができるのである。
【0031】
参考発明においては、前記連脚板材に代えて又はこれと共に梁材を設けてもよく、この場合、梁材と脚板材にはその上縁から下方に及び/又はその下縁から上方に凹設され、他の脚板材の板厚又は梁材の幅と同じ又はほぼ同じ溝幅を有する溝が形成され、梁材及び各脚板を互いに他の脚板材又は梁材の溝に差し込むことにより平面視において梁材と各脚板が交差するように組立てられる。
【0032】
ここで、梁材とは、その下縁が地面に接しない点で連脚脚板材と異なるが、連脚板材と同じように少なくとも隣接する2枚の脚板材(あるいは連脚板材)をこれらと嵌め合うことにより連結するように構成してあればよい。従って、梁材の形状は立板状であっても、軸状であってもよいが、比較的小さい断面積で脚板材と安定良く、かつ、強固に組み合わせることができるようにするために、立板状のものを用いることが推奨される。
【0033】
参考発明においては、もちろん、組立てた脚板材どうし、又は脚板材と梁材とを、更に例えば金具を介してボルト・ナットなどにより互いに固定して、脚板材と梁材とを一層堅牢に組立てられるようにしてもよい。
【0034】
参考発明において、前記天板は合板を含む1枚板であっても、分割された複数枚の板であってもよく、複数枚に分割された天板の場合には分割された各部分を互いにヒンジなどによって連結してあっても、連結してなくてもよい。
【0035】
この天板の素材は特に限定されず、例えば、アルミニウム等の軽合金、木、合成樹脂、ダンボール紙あるいは化粧合板などのこれらの複合材をその例に挙げることができる。もちろん、この天板の上面には適当な装飾的絵柄を印刷したり、塗装したりしてもよく、又、その周縁部に例えば押出アルミ材や合成樹脂からなる縁枠を設けてもよい。
【0036】
この天板の平面形状としては、円形、楕円形、ひょうたん形などの曲線状の輪郭を有する形状、三角形、正方形、長方形、五角形、六角形、八角形、星形などの屈曲線状の輪郭を有する形状、あるいはこれらを複合した形状など任意の形状を選択することができる。
【0037】
又、この天板の厚さは、一様であっても、一様でなくてもよく、例えば周縁部や中央部を厚肉にして周縁部や中央部の強度を高めたりすることができ、更に、適当な位置にコップなどの食器の下部を挿入する凹部や貫通孔を形成したり、旗竿やパラソルの支柱などを差し込む貫通孔を形成したりすることもできる。
【0038】
参考発明においては、組立てた台部の上に天板を乗せ、その一方に設けた突起とその他方に設けた凹部とを合わせることにより自重で突起と凹部とが嵌合されて、台部と天板とが組立てられる。又、台部から天板を持ち上げるだけで台部と天板とを分解することができる。
【0039】
前記突起を台部と天板とのいずれかに設けるかは自由であり、台部と天板との両方に互いに対応させて突起と凹部とを設けることも可能である。しかしながら、分解して各部材を寝かせて積み重ねた時の高さが低くなるようにするため、天板の下面に凹部を形成することが有利であり、従って、突起は台部の上面に設けることが推奨される。
【0040】
台部に突起を形成する場合には、脚板材、連脚板材、梁材などの少なくとも1つに突起を形成てればよく、この突起は1つでも、2つ以上であってもよい。
【0041】
脚板材、連脚板材、梁材などに1つの突起を設ける場合には、その板幅方向の中央部から偏心した位置に設けてもよいが、位置決めの対称性を得るために中央部に設けることが好ましく、又、天板の回転を防止するために楕円、長方形、正方形などの多角形を含む非円形柱状に形成することが好ましい。
【0042】
脚板材、連脚板材又は梁材などに2つの突起を設ける場合には、その板幅方向の中央部に近接して設けてもよいが、強度的な理由からその板幅方向の両端部に設けることが好ましい。
【0043】
台部に突起を設ける方法としては、脚板材、連脚板材、梁材などの上縁を段落ち状に切欠くことにより突起を形成する方法、脚板材、連脚板材、梁材などの上縁に別体に形成された突起を釘打ち、ネジ止め、接着あるいはこれらのうちの2種以上を併用して固着する方法、脚板材、連脚板材、梁材などの上縁に突起を植え込む方法などがあり、突起を植え込む方法の場合には、突起を構成する部材を脚板材、連脚板材、梁材などから引き抜いたり、ねじ回して抜き取れるようにしてもよいのである。
【0044】
天板に突起を設ける方法としては、天板の下面の突起を除く部分を薄肉に削ることにより突起を形成する方法や、天板に別体に形成された突起を例えば釘打ち、ネジ止め、接着あるいはこれらのうちの2種以上を併用して固着する方法、天板に突起を植え込むという方法をその例として挙げることができる。なお、天板に突起を植え込む方法では、突起を構成する部材を天板から引き抜いたり、ねじ回して抜き取ったりできるようにしてもよい。
【0045】
天板に設ける突起の数は1以上であれは特に限定されないが、1枚の脚板材又は連脚板材若しくは1本の梁材に対して2つ以上の突起を設ける場合には、その脚却板、連脚板材、梁材などが交差点を中心にして水平回転することを防止できるので有利である。
【0046】
この突起の形状は、特に限定されず、例えば円柱形、弦月柱形、角柱形など任意の形状に形成することができるが、非円柱形に形成する場合には天板の回転を防止できるので有利であり、その中でも角柱形、特に長方形、正方形、菱形、台形などの四角柱形に形成する場合には、脚却板、連脚板材、梁材などの上端の一部分あるいは天板の下面の一部を段落とし状に切欠きあるいは切削することにより簡単に形成できるので一層有利である。
【0047】
前記凹部は、この突起と嵌め合わせることにより台部に対して天板を位置決めできる形状に形成してあればよく、必ずしも突起と同じ形状に形成しなけれはならないものではなく、例えば脚板や梁材の板厚、突起の径と同じ溝幅を有する溝形に形成することができる。又、この凹部は、天板の下面から上面に貫通するように形成しても、天板の上面に貫通しないように形成し、天板の凹部の凹部に嵌め込んだ突起が天板の上面に現れないようにしてもよい。
【0048】
なお、参考発明において、例えば台座の上面にネジ孔を有する金具を埋め込み、或いは組付け、天板の上方から挿通されるボルトをこの金具のネジ孔に螺合したり、台座にボルト挿通孔を有する金具を支持させ、天板及びこの金具に挿通されたボルトに挿通したボルトにナットを螺締したりすることにより、使用中に天板が上方に分解することを確実に防止するようにしてもよい。
【0049】
このように、参考発明によれば、脚板材、連脚板材、梁材、天板などの部品を子供や女性でも楽に、簡単に組み立てたり、分解したりすることができるのであり、又、それらの部品を1つずつ軽々は運ぶことができる。従って、例えば子供や女性でも自動車から一人でキャンプサイトまで自動車から部品を持ち運び、その組立や分解に参加し、使用後に分解した部品を自動車まで持ち返ることにより、家族などのグループの一員としての自覚、即ち、自己がグループの中で存在していることの意義を感じ、仲間意識が高揚されることになるのである。
【0050】
参考発明においては、脚板材、連脚板材又は梁材から選ばれた選ばれた少なくとも2つが交差する交差部が天板の下面よりも下方に凹入させ、該交差部の上方の天板の部分に貫通孔を形成することができ、この場合には、この貫通孔から交差部に軸状の物、例えば旗竿やパラソルの柄を差し込むことによりこの軸状の物を立てて支持できるようになる。又、脚板材、連脚板材又は梁材から選ばれた選ばれた少なくとも2つが交差する交差部に上方から差し込まれる中空柱が設けられ、天板にこの中空柱が挿通される貫通孔を形成し、旗竿やパラソルの柄をより確実に支持できるようにしてもよい。
【0051】
ところで、参考発明は、例えばテーブル、椅子など、天板を台部で支持する構造の組立テーブルに広く適用できる他、テーブルと椅子とを組み合わせたテーブル・椅子セットにも適用できる。
【0052】
即ち、参考発明においては、少なくとも1枚の脚板材の一方又は両方の側縁部に水平の座受面が形成され、この座受面に載置される座席板を設けることができる。
【0053】
又、この場合に、座受面と、座席板の下面との一方にその他方に向かって突出する突起が設けられ、その他方にこの突起が嵌入される凹部が形成され、この突起と凹部との嵌合により座席板が座受面上で位置決めされるように構成すると、座席板の安定性が高められるので有利である。
【0054】
参考発明において、脚板材に座受面を設けると共にこれに載置される座席板が設けられる場合、平面視において各座席面に直交する座受板を設け、脚板材に座受面から下方に向かって座受板の板厚と同じ又はほぼ同じ溝幅で座受板の高さよりも浅い溝を凹設し、座受板にはその下縁から上方に向かって脚板材の板厚と同じ又はほぼ同じ幅で座受板の高さから座受面の溝の深さを差し引いた深さの溝が凹設され、脚板材と座受板とを互いに他方の溝に差し込むことにより座受面と座受板の上面とが面一又はほぼ面一になるようにこれらを組立て、座席面及び座受板の上面に座席板を載置する場合には、座席板が安定良く支持されるので有利である。
【0055】
参考発明においては、座受面と座席板の下面との一方にその他方に向かって突出する突起が設けられ、その他方にこの突起が嵌入される凹部が形成され、この突起と凹部との嵌合により座席板が座受面上で位置決めされるように構成したり、また、座受板の上面と座席板の下面との一方にその他方に向かって突出する突起が設けられ、その他方にこの突起が嵌入される凹部が形成され、この突起と凹部との嵌合により座席板が座受面上で位置決めされるように構成したり、更に、1枚の座席板が順に隣合う複数の座受面にわたって載置されるように構成しても良いのである。
【0056】
更に、複数の座席面が設けられる場合には、座席板は座受面ごとに互いに独立して設けてもよいが、座席板を順に隣合う複数の座受面にわたって載置することにより、座席板の安定性を一層高めることができる。このように順に隣合う複数の座受面にわたって座席板が載置させる場合には、座受板を省略して部品点数を削減することができる。
【0057】
もちろん、脚板材に座受面を設けると共にこれに載置される座席板が設けられる場合には、例えば座受面にネジ孔を有する金具を埋め込み、座板の上方から挿通されるボルトをこの金具のネジ孔に螺合したり、脚板材や座受板にボルト挿通孔を形成した金具を支持させ、座席板及びこの金具に挿通したボルトにナットを螺締したりすることにより、座板が上方に分解することを確実に防止するようにしてもよい。この場合には、前記突起及び凹部を省略することも可能ではあるが、座板に形成したボルト挿通孔と座受面のネジ孔との位置合わせを簡単にするために、前記突起及び凹部を設けることが有利である。
【0058】
次に、本発明の組立てテーブル(以下、本発明という。)は、前記の目的を達成するため、柱と、この柱を中心にして放射状に配置され、内側縁から突出させた突起が柱に形成した溝に所定の高さにわたってこの柱に差し込まれると共に、内側縁が少なくとも上下2点で柱の周面に接する少なくとも3枚の立板状の脚板材と、これらの脚板材を柱に差し込んだ位置に牽制する牽制板とからなる台部と、この台部上に載置される天板とを備え、天板に各脚板材の上端部との一方に突起が、その他方に凹部が形成され、これらの突起と凹部との嵌合により天板が台部上で位置決めされることを特徴とする。
【0059】
本発明においては、例えば牽制板に各脚板材を組付けた後、上方から柱を各脚板材の間に挿入して、或いは柱と各脚板材と組み立てた後、牽制板に組付けて台部を組立て、この台部の上に天板を乗せて、各脚板材を天板に下方からから差し込んで各脚板材の上端部を位置決めすることにより組立が完了する。従って、部品を1つずつ組み上げて行けばよいので、子供や女性でも楽に、かつ、簡単に組み立てることができる。又、その分解は、組立と逆の手順で行えばよいので、子供や女性でも楽に、かつ、簡単に分解することができる。そして、分解した各部品は子供や女性でも例えば数十mにわたって軽々と運ぶことができる。
【0060】
しかも、各脚板材は、その下部が柱に合わされるのでその板厚方向の変位や傾きが防止される上、位置決め嵌合部及び牽制板に上端部と下部とを嵌合して位置決めされるので、使用中に例えば人や他物が脚板材や柱に当たっても柱や脚板材が不意に傾く恐れがなく、従って、突然に天板が傾く恐れもなくなる。
【0061】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明では台部に柱が用いられることが特徴であり、この柱は中実であってもよいが、柱を中空柱で構成し、天板にこの柱が挿通される貫通孔又は柱の中心孔に対応する貫通孔が形成される場合には、天板の貫通孔から柱に旗竿、パラソルの柄などの軸状の物を差し込んで、この軸状の物を立てて支持できるようになる。
【0062】
又、この柱の外形は特に限定されず、例えば円柱形、角柱形など任意の形状に形成することができるのであり、又、その断面積は上下両端間にわたって一様であっても、上広がりテーパ形、下広がりテーパ形、紡錘形など任意に変化させてもよい。もちろん、柱の表面を浮き彫り、印刷、塗装、化粧板の貼付けなど任意の方法によって装飾してもよい。
【0063】
この柱には、これを中心にして放射状に配置される少なくとも3本の脚板材によって直立状態に支持される。即ち、柱には、各脚板材の内側縁部を差し込むための溝が形成され、この溝に脚部材の内側縁部から突出させた突起を差込み、各脚板材をその内側縁下部が柱の溝に差し込まれた位置に牽制板が牽制することにより、柱の下部は確実に各脚板材によって支持される。
【0064】
柱に脚板材の内側縁部の突起を差し込む方向は特に限定されず、上方向、下方向、求心方向、或いは求心方向と上方向又は下方向との複合方向から差し込まれるようにすればよい。これらの中では、組立作業性を考慮して、脚部材に内側縁部の下部を更に柱心方向に突出させた突起を形成し、この突起を下方向及び求心方向から差し込める溝を柱に形成することが好ましい。
【0065】
各脚板材の内側縁部は柱の溝に差し込まれた位置で柱の周面に少なくとも2点で接するようにしてあり、これより柱が直立状に支持される。
【0066】
本発明におていは、更に、天板に各脚板材の上端部との一方に突起が、その他方に凹部が形成されることが必要であり、これらの突起と凹部との嵌合により天板が台部上で位置決めされることにより、各脚板材が外側に開くことが防止される。
【0067】
天板と各脚板材の上端部とのいずれに突起を設けるかは自由であるが、加工費用を安価にするため各脚板材の上端部に突起を設け、天板にこの突起が嵌入される凹部を形成することが好ましい。
【0068】
本発明においては、4枚の脚板材が柱を中心として周方向に等間隔置きに配置され、柱を挟んで互いに背反する方向に配置された1組の脚板材が1枚板で構成されたものも望ましい。
【0069】
本発明は、参考発明と同様に例えばテーブル、椅子など、天板を台部で支持する構造の組立てテーブルに広く適用できる他、テーブルと椅子とを組み合わせたテーブル・椅子セットにも適用できる。その詳細な説明は参考発明の詳細な説明と重複するので、紙幅を節約するためにここでは省略する。
【0070】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の参考例及び実施例を図面に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0071】
図1の分解斜視図及び図2の斜視図に示す第1の参考例(以下、参考例1という。)は参考発明をテーブル・椅子セットに適用したものであり、2枚の立板状の脚板材11を一枚板状に連結した二連脚板材10と、この二連脚板材10の両端部にそれぞれ組み合わされる2枚の他の立板状の各脚板材12とからなる台部1と、平面視において角を丸めた長方形に形成された天板2と、平面視において角を丸めた長方形に形成された2枚の各座席板3とを備える。
【0072】
前記二連脚板材10は2枚の各脚板材11とこれらの上部を連結する連結部13とを一枚板状に連結するものであり、各脚板材11には、その板幅方向の中央部で下縁から上方に凹入し、この二連脚板材10と平面視において直交するように組み合わされる他の脚板材12の板厚と同じ溝幅を有する溝14が形成されている。
【0073】
これに対して、二連脚板材10と平面視において直交するように組み合わされる他の2枚の脚板材12には、その板幅方向の中央に上縁から下方に凹入し、二連脚板材10の板厚と同じ溝幅の溝15が形成されている。
【0074】
そして、例えば1枚の他の脚板材12と二連脚板材10とを、他の脚板材12の板幅方向中央部に二連脚板材10がT字形に突き合わせるようにして、地面に立てた後、二連脚板材10の一端をその下部が他の脚部材12の溝15を通る高さまで持ち上げ、次いで、二連脚板材10の一端の溝14と他の脚部材12の溝15とを一直線上に位置させ、二連脚板材10の一端部を下げることより、二連脚板材10の溝14が他の脚部材12の幅方向中央部の溝15に挿入されて行き、又、これより少し遅れて他の脚部材12の溝15が二連脚板材10の他端の脚板材11の幅方向中央部の溝14が挿入されて行く。
【0075】
即ち、二連脚板材10の一端の脚板材11と1枚の他の脚板材12とが互いに他方の溝14、15に挿入されることにより、これらが平面視において互いに直交するように組み合わされ、互いに溝14、15の側縁によって他方の脚板材11、12の板厚方向への移動及び傾斜を防止するようになる。
【0076】
又、この後、同様の手順で残りの他の脚板材12を二連脚部材10の他端の脚板材11に組み合わせることにより、台部1の組立が終わる。
【0077】
組立られた台部1は、使用中に二連脚板材10や他の脚板材12に人の足や他物が当たっても、これらが互いにその板厚方向への移動及び傾斜を防止しているので堅牢に組立られており、二連脚板材10や他の脚板材12が傾倒する恐れはない。
【0078】
従って、使用中に突然に天板2が傾き、この天板2上に乗せていた食糧、食器、調理具等が周囲に飛んだり、天板2から滑り落ちたりする恐れはなくなり、例えば天麩羅を揚げているときに突然に天板2が傾いて天麩羅油が地面にこぼれ、この天麩羅油にコンロの火が移って火災を招くような危険を確実に防止できるようになり、著しく安全性を高めることができる。
【0079】
組立られた台板1の二連脚板材10及び他の脚板材12の上面は面一に成っているが、二連脚板材10の上縁の両端部には上方に突出する突起16が形成され、天板2にはこれに対応して、長手方向の両端の端縁から内側に凹入する溝21が形成されている。
【0080】
そして、組立られた台部1の上に天板2を乗せ、突起16と溝21の位置を合わせると天板2が自重で沈み、突起16と溝21とが嵌合されて天板2と二連脚板材10とが互いに位置決めされる。
【0081】
又、他の脚板材12の両側縁部には、水平の座受面17が形成され、天板2を挟んで片側の2つの座受面17にわたって1枚の座席板3が載置され、その反対側の2つの座受面17にもう1枚の座席板3が載置される。
【0082】
各座受面17の外側半分には座席板3の板厚分だけ上方に突出させた突起18が形成され、座席板3の長手方向の両端部には片側の2つの座受面17の突起18に対応して外側端縁から内側に凹入させた溝31が形成されている。そして、座席板3をこの座受面17の上に乗せ、突起18と溝31との位置を合わせると座席板3は自重で沈み、突起18と溝31とが嵌合され、座席板3が長手方向に位置決めされる。又、座席板3は突起18と溝31とが嵌合された状態で座受面17の内側端から立ち上がる立上面19と突起18とによって短手方向にも位置決めされる。
【0083】
このように、このテーブル・椅子セットの組立は部品を1枚ずつ組立てればよいので、力の弱い子供や女性でも、楽に、かつ、簡単に組み立てることができるのであり、又、分解は逆に部品を1つずつ分解して行けばよいので、女性でも、楽に、かつ、簡単に分解することができる。
【0084】
図3の分解斜視図及び図4の斜視図に示す第2の参考例(以下、参考例2という。)も参考発明をテーブル・椅子セットに適用したものであり、この参考例の台部1には二連脚部材10に代えて2本の立板状の梁材4が用いられている。
【0085】
各脚板材12にはその幅方向に適当な間隔を置いた2ヶ所に上縁から下方に凹入し、梁材4の板厚と同じ溝幅を有する2条の溝15が形成され、各梁材4の両端部にはその下縁から上方に凹入し、各脚板材12の板厚と同じ溝幅を有する溝41が形成されている。
【0086】
そして、前記参考例1において二連脚部材10と他の脚部材12とを組立てるのと同様の手順で、これら2本の梁材4と2枚の脚板材12とを順に平面視において井桁状になるように組み立てる。
【0087】
又、前記各梁材4の上縁の両端部には上方に突出する突起42が形成され、天板2にはこれらの突起42に対応して、長手方向の両端の端縁の短手方向に適当な間隔を置いた各2ヶ所から内側に凹入する4条の溝21が形成されている。
【0088】
更に、前記各脚部材12の上縁の両端部にも突起16’が設けられ、天板2にはこれらの突起16’に対応して、短手方向の両端の端縁の長手方向に適当な間隔を置いた各2ヶ所から内側に凹入する4条の溝21が形成されている。
【0089】
そして、台部1と梁材4の上に天板2を乗せ、各突起16’、42とこれらに対応する溝21の位置を合わせると、これら突起16’、42と溝21の位置を合わせると天板2が自重で沈み、突起42と溝21とが嵌合されて天板2と脚板材12及び梁材4とが互いに位置決めされる。
【0090】
この参考例のその他の構成、作用ないし効果は前記参考例1のそれらと同様であるので、重複を避けるためこれらの説明は省略する。
【0091】
図5の分解斜視図及び図6の斜視図に示す第3の参考例(以下、参考例3という。)も参考発明をテーブル・椅子セットに適用したものであり、この参考例では、2枚の脚板材11、12によって台部1が構成される。
【0092】
一方の脚板材11にはその幅方向中央の下縁から上方に凹入し、他方の脚板材12の板厚と同じ溝幅を有する溝14を有し、他方の脚板材12にはその幅方向中央の上縁から下方に凹入し、前記一方の脚板材11の板厚と同じ溝幅を有する溝15を有している。そして、これら両板材11、12は互いに他方の溝14、15に挿入して組立てられる。
【0093】
又、前記各脚板材11、12の板厚方向の両端部にはそれぞれ天板の板厚と同じ高さだけ上方に突出する突起16a、16bが設けられ、平面視において円形に形成された天板2の周縁部にはこれらの突起16a、16bに対応して90°置きの4ヶ所から中心方向に凹入し、各脚板材11、12の板厚と同じ溝幅を有する溝21が形成されている。
【0094】
これら脚部材11、12と天板2との組立は前2例と同様であるので、ここではその詳細な説明は省略する。
【0095】
この参考例においては、各脚部材11、12の両側縁部には座受面17が形成され、又、平面視において各座席面に直交する4枚の逆三角形板状の座受板5が設けられている。そして、脚板材11、12には座受面17から下方に向かって座受板5の板厚と同じ溝幅で座受板5の高さよりも浅い溝22が凹設され、座受板5にはその下縁から上方に向かって脚板材11、12の板厚と同じ幅で座受板5の高さから座受面17の溝22の深さを差し引いた深さの溝51が凹設され、脚板材11、12と座受板5とを互いに他方の溝22、51に差し込むことにより座受面17と座受板5の上面とが面一になるようにこれらが組立てられる。そして、各座受面17及び座受板5の上面に座席板3が載置される。
【0096】
座席板3は各座受面17及び座受板5ごとに独立して設けられ、座受面17の内外両端部には、座席板3の板厚分だけ上方に突出した突起23が設けられている。又、各座席板3にはこれらの突起23に対応して周縁の互いに180°を置いた2ヶ所から中心方向に凹入し、脚板材11、12の板厚と同じ溝幅を有する溝31が形成される。そして、座席板3を座受面及び突起23に載置し、突起23と溝31とを位置合わせすると、座席板3は自重で沈み、突起23と溝31とが嵌合して座席板3が座受面17及び座受板5に位置決めして支持される。
【0097】
この参考例のその他の構成、作用ないし効果は前記参考例1及び参考例2のそれらと同様であるので、重複を避けるためこれらの説明は省略する。
【0098】
図7の分解斜視図及び図8の斜視図に示す第4の参考例(以下、参考例4という。)は、参考発明をテーブル・椅子セットに適用したものであり、この参考例では、台部1上に載置された天板2を位置決めする突起16a、16bが各脚板材11、12の上縁の中央部に形成され、これに対応して天板2の中央部に十文字状の溝21が形成される。
【0099】
又、この参考例の座席板3は3つの座受面17にわたって載置される2つの半円環状に形成されており、各座受面17の外側半分には座席板3の板厚分だけ上方に突出させた突起18が形成され、座席板3の周方向の中央部には2つの座受面17の突起18に対応して外側端縁から内側に凹入させた溝31が形成され、その両端部の外側半分32は両端の座受面17の突起18に対応して各座席面17の向う側の片面から手前側の片面まで切欠いてある。
【0100】
更に、座席板3の一端の内側四半部33は他の座席板3の端部をその端部の座受面17に載置するためにその座受面17上に重ならないように切り欠いてあり、その外側四半部34は当該座席板3の端部をその端部の座受面17に載置するためにその座受面17に重なるように突出させてある。
【0101】
そして、座席板3の反対端では、逆にその内側の四半部35は当該座席板3の端部をその端部の座受面17に載置するためにその座受面17に重なるように突出させてあり、その外側四半部36は他の座席板3の端部をその座受面17に載置するためにその座受面17に重ならないように切欠いてある。
【0102】
加えて、各座席板3は座受面17の内端から立ち上げられた脚板材11、12の立上面19と突起18とによって径方向に位置決めされる。
【0103】
座受板5が省略されていることを除けば、この参考例のその他の構成、作用ないし効果は前記参考例3のそれらと同様であるので、重複を避けるためこれらの説明は省略する。
【0104】
図9の分解斜視図及び図10の斜視図に示す第5の参考例は、参考発明をテーブルに適用したものであり、この参考例では、2枚の脚板材11、12が互いに直交するように組み合わされ、更にその上方から中空柱6が差し込まれることにより台部1が組立られる。
【0105】
このため、両脚板材11、12は交差部及びその近傍部で天板2の下面よりも例えば中空柱6及び両脚板材11、12の半分の高さまで下方に凹入させてあり、中空柱6はその下端から上方に当該中空柱6の高さの半分まで凹入され、両脚板材11、12の板厚と同じ溝幅を有する十文字溝61が設けられている。
【0106】
又、一方の脚板材11にはその交差部の下縁から上方に両脚板材11、12の四半分の高さ、即ち、交差部の高さの半分の高さまで凹入させた溝14が形成され、他方の脚板材11にはその交差部の上縁から下方に交差部の高さの半分の高さまで凹入させた溝15が形成されている。
【0107】
天板2にはその中央部に両脚板材11、12の板厚と同じ溝幅を有する十文字溝21と、これと同心状に形成され、前記柱6の上端部が挿通される円孔24が形成され、この十文字溝21には各脚板材11、12の上部に形成した突起16a、16bが挿抜されるように構成されている。
【0108】
そして、台部1を組立た後、天板2を両脚板材11、12及び中空柱6の上に乗せて、円孔24と中空柱6、及び両脚板材11、12の突起16a、16bと十文字溝21とを位置合わせすると、天板2が自重で沈み、これらが互いに嵌合され、天板2が位置決めされて台部1に支持されることになる。
【0109】
この参考例では、中空柱6の中心孔62に例えばパラソルの柄を差込み、その柄を立てて維持することができ、そのパラソルを開くことにより天板2及びその周囲に日陰を作ることができる。又、例えば目印となる旗の旗竿をこの中心孔62に差し込んで旗を立てることにより、グループのメンバーがこのテーブルを見つけ易くなる。
【0110】
図11の分解斜視図及び図12の斜視図に示す第6の参考例は、参考発明をテーブル・椅子セットに適用したものであり、この参考例では台部1が、1つの交差点で互いに120°置きに交差するように組立られる3枚の脚板材11、12、25を備える。
【0111】
第1の脚部材11には、その下縁から上方に凹設され、第2及び第3の脚板材25、11が挿入される溝14’が形成され、第2の脚板材25には、その上縁から下方に凹設され、第1の脚板材11が挿入される溝26と、その下縁から上方に凹設され、第3の脚板材12が挿入される溝27とが形成され、第3の脚部材12にはその上縁から下方に凹設され、第1及び第2の脚部材11、25が挿入される溝15’が形成されている。
【0112】
なお、第1の脚部材11に形成される溝14’はこれに挿入される2枚の他の脚部材25、12の方向が異なるので、例えば図13に示すように、方向が60°(又は120°)異なる上下2段の溝14a、14bと、下側の溝14bから上側の溝14aに第2の脚部材25をひねりながら挿入するための傾斜溝14cとから構成されている。
【0113】
又、第2の脚部材25に形成される上下両側の溝26、27は平面視において互いに60°(又は120°)方向を違えてある。
【0114】
更に、第3の脚部12に形成される溝15’も、互いに方向を60°(又は120°)方向を違えた上下2段の溝15a、15bと、第2の脚部材25をひねりながら挿入するための傾斜溝15cとから構成される。
【0115】
これらの構成の他に突起16a、16b、16cが各脚部11、12、25の上縁の両端部に形成され、これに対応する凹部21が天板2の周縁の60°置きの6個所から内側に凹設されることを除けば、この参考例のその他の構成、作用ないし効果は前記参考例4のそれらと同様であるので、重複を避けるためこれらの説明は省略する。
【0116】
図14の分解斜視図及び図15の斜視図に示す第1の実施例は本発明をテーブル・椅子セットに適用したものであり、中空柱6と、この中空柱6を中心にして放射状に配置され、内側縁下部がこの柱の下部に差し込まれる4枚の脚板材7と、これらの脚板材7を中空柱6に差し込んだ位置に牽制する円環状の牽制板8とからなる台部1と、この台部1上に載置される天板2とを備え、天板2の下面と各脚部7の上端部とにわたって、天板2に各脚部7の上端部を下方から差し込んで位置決めする位置決め手段9が形成されている。
【0117】
各脚板材7の柱側面71の下半部には中空柱6の中心方向に突出する突起72が形成され、中空柱6の下半部にはこれら突起72に対応する溝61が形成されている。又、各脚板材7の下面の柱6と反対側で前記牽制板8の外側半分に重なる部分には、牽制板8の板厚分だけ上方に段上がり状に切欠かれた切欠73が形成され、牽制板8の内周面の90°置きの4ヶ所から外周方向に牽制板8の円環中心線まで各脚板材7に対応する4条の溝81が凹設してある。
【0118】
この牽制板8を地面に置き、各溝81と各脚板材7の下縁外側の切欠73とを噛み合わせた後、中空柱6を上方から差し込み、各脚板材7の突起72と中空柱6の溝61とを嵌合させると、各脚板材7及び柱が牽制板8によって水平面方向に位置決めされることになる。
【0119】
各脚板材7の上端部には上方に突出する突起74が設けられ、天板2には中空柱6の上端部が挿通される丸孔24と、中空柱6の周囲に接して放射方向に配置された突起74に対応する十字溝21とが形成され、天板2を中空柱6及び各脚板材7の上に乗せ、中空柱6と丸孔24との位置及び各突起74と十字溝21との位置を合わせると、天板2は自重で沈み、柱6が丸孔24に、各突起74が十字溝21にそれぞれ嵌合することにより、天板2と中空柱6及び各脚板材7とが互いに位置決めされる。即ち、前記位置決め手段9は、天板2に形成された丸孔24及び十字溝21、中空柱6及び各脚板材7の突起74で構成されることになる。
【0120】
このテーブル・椅子セットの組立は、上述したように、各部品を順に1つずつ組み立てればよいので、力の弱い子供や女性でも楽に、かつ、簡単に組み立てることができる。又、この組立と逆の手順で各部品を1つずつ分解すれば分解できるので、力の弱い子供や女性でも楽に、かつ、簡単に分解することができる。
【0121】
又、分解された各部品は、これらを連結した従来の折畳み式テーブル・椅子セット比べてはるかに軽量であり、力の弱い子供や女性でせ楽々と運ぶことができる。
【0122】
しかも、組立てられた台部1の中空柱6と各脚板材7とは互いに他方の横方向への移動や傾斜が確実に防止されるように嵌合されているので、堅牢に組立られ、中空柱6や脚板材7に人や他物が当たってもこれらが傾倒する恐れがなく、従って、使用中に天板2が突然に傾いてその上に乗せたものが周囲に散らばったり、滑り落ちたりする恐れがなくなる。
【0123】
加えて、中空柱6が中空に形成してあるので、その中心孔62に例えばパラソルの柄を差込み、その柄を立てて維持することができ、そのパラソルを開くことにより天板2及びその周囲に日陰を作ることができる。又、例えば目印となる旗の旗竿をこの中心孔62に差し込んで旗を立てることにより、グループのメンバーがこのテーブルを見つけ易くなる。
【0124】
図16の分解斜視図及び図17の斜視図に示す第2の実施例では、前記実施例1の4枚の脚部材7のうちの中空柱6を挟んで互いに背反する2枚の脚部材7が一枚板状に連結された連結脚板材7’を構成する。そして、牽制板8は残りの2枚の脚部材7の下端部をこれらが中空柱6に組付けられた位置に牽制するように構成されている。
【0125】
即ち、この牽制板8は帯板状に形成され、その両端部に角溝状のほぞ孔81が形成される。この牽制板8の上側に配置される脚部材7の下縁の外側端部には下方に突出する突起75が設けられ、この突起75をほぞ孔81に差し込むことによりその脚部材7が中空柱6と組合せられる位置に位置決めされる。
【0126】
なお、連結脚部材7’の下縁中央部にはこの牽制板8を挿通するための凹部76が形成され、上縁中央部には中空柱6の上半分が挿入される凹部77が形成されている。
【0127】
この実施例によれば、牽制板8が小さくなって軽量になり、その運搬、組立、分解等が容易になる。
【0128】
この実施例のその他の構成、作用ないし効果は前記実施例1のそれらと同様であるので、重複を避けるためこれらの説明は省略する。
【0129】
なお、ここでは本発明をテーブルに適用した実施例を挙げているが、もちろん、本発明は椅子やテーブル・椅子セットに適用することができる。
【0130】
【発明の効果】
以上に説明したように、参考発明によれば、少なくとも2枚の立て板状の脚板材を互いにたほに形成した溝に差し込むことにより、各脚板材どうしを互いに平面視において交差するように組み立て、その上に天板を載置して、位置合わせし、天板を組付けることにより組み立てられる。又、その逆に部品を一つずつ取り外すことにより分解することができる。従って、力の弱い子供や女性でも楽に、かつ、簡単に組立たり分解したりすることができる。又、分解された各部品はこれらを連結した折畳み式のテーブルに比べてはるかに軽量であり、力の弱い子供や女性でも楽々と運搬することができる。
【0131】
その結果、力の弱い子供や女性でも自動車への積み降ろし、運搬、組立、分解等に参加することができ、子供や女性だけでも野外活動に参加できるようになる上、子供や女性がこれらの作業を分担することより、グループ内での自己の存在価値を見い出して仲間意識を高揚させることができる。
【0132】
又、参考発明によれば、組み合わされた脚板材が溝側に他の脚板材を受け止めて互いに他方の板幅方向への移動や傾斜を防止するので、堅牢に組み立てることができる結果、使用中に人や他物が脚板材に当たっても脚板材が傾倒することがなく、この脚板材の傾倒によって天板が突然に傾斜することはない。
【0133】
このため、天板の上に乗せていた物が突然に周囲に飛び散ったり、滑り落ちたりする恐れがなくなり、例えば天麩羅油などの引火性の強いものにコンロの火が燃え移って火災を発生する危険などをなくすことができるから、著しく安全性を高めることができる。
【0134】
次に、本発明によれば、柱の周囲に配置される脚板材と牽制板とを組立てた後、柱を脚板材の間に差し込むことにより、台部が組立られ、この台部の上に天板を乗せ、位置合わせをすることにより天板が台部に組付けられる。従って、部品を1つずつ組み立てることにより全体を組み立てることができ、又、逆に、部品を一つずつ分解することにより分解できる。従って、力の弱い子供や女性でも楽に、かつ、簡単に組立たり分解したりすることができる。又、分解された各部品はこれらを連結した折畳み式のテーブルに比べてはるかに軽量であり、力の弱い子供や女性でも楽々と運搬することができる。
【0135】
その結果、力の弱い子供や女性でも自動車への積み降ろし、運搬、組立、分解等に参加することができる結果、子供や女性だけでも野外活動に参加できるようになる上、子供や女性がこれらの作業を分担することより、グループ内での自己の存在価値を見出して仲間意識を高揚させることができる。
【0136】
又、本発明によれば、柱に脚板材がその板幅方向への移動や傾斜を防止できるように組み付けられるので、使用中に人や他物が柱や脚板材に当たっても柱や脚板材が傾倒することがなく、この柱や脚板材の傾倒によって天板が突然に傾斜することはない。
【0137】
その結果、天板の上に乗せていた物品が突然に周囲に飛び散ったり、滑り落ちたりする恐れがなくなり、例えば天麩羅油などの引火性の強いものにコンロの火が燃え移って火災を発生する危険などをなくすことができ、著しく安全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は参考例1の分解斜視図である。
【図2】図2は参考例1の斜視図である。
【図3】図3は参考例2の分解斜視図である。
【図4】図4は参考例2の斜視図である。
【図5】図5は参考例3の分解斜視図である。
【図6】図6は参考例3の斜視図である。
【図7】図7は参考例4の分解斜視図である。
【図8】図8は参考例4の斜視図である。
【図9】図9は参考例5の分解斜視図である。
【図10】図10は参考例5の斜視図である。
【図11】図11は参考例6の分解斜視図である。
【図12】図12は参考例6の斜視図である。
【図13】図13は参考例6の要部の分解斜視図である。
【図14】図14は実施例1の要部の分解斜視図である。
【図15】図15は実施例1の斜視図である。
【図16】図16は実施例2の分解斜視図である。
【図17】図17は実施例2の斜視図である。
Claims (3)
- 柱と、この柱を中心にして放射状に配置され、内側縁から突出させた突起が柱に形成した溝に所定の高さにわたってこの柱に差し込まれると共に、内側縁が少なくとも上下2点で柱の周面に接する少なくとも3枚の立板状の脚板材と、これらの脚板材を柱に差し込んだ位置に牽制する牽制板とからなる台部と、この台部上に載置される天板とを備え、天板に各脚板材の上端部との一方に突起が、その他方に凹部が形成され、これらの突起と凹部との嵌合により天板が台部上で位置決めされることを特徴とする組立テーブル。
- 柱が中空柱であり、天板にこの柱が挿通される貫通孔又は柱の中心孔に対応する貫通孔が形成された請求項1に記載の組立テーブル。
- 4枚の脚板材が柱を中心として周方向に等間隔置きに配置され、柱を挟んで互いに背反する方向に配置された1組の脚板材が1枚板で構成された請求項1又は2のいずれか1項に記載の組立テーブル。
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