JP3559387B2 - 作業停止計画作成支援システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力系統設備の点検・拡充のために、各設備を停止する作業停止の計画作成を支援する作業停止計画作成支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電力系統の運用においては、供給信頼度の維持および運用効率の向上を図るために、系統設備の点検・拡充が不可欠である。この点検、拡充のためには、既設の機器を停止する必要があるが、既設の機器は多量に存在するため、これらの停止計画の作成を支援する方法が多数提案されている。
【0003】
例えば、関連する設備の停止作業を1つにまとめる方法や、作業を実施した系統状態の過負荷や供給支障、想定事故に対する復旧手段の有無をチェックする方法などがある。
【0004】
作業停止計画作成時には、まず、これらの方法を用いて、各要求箇所から要求された希望作業日を調整し、1年間の計画を作成し、その後、季節あるいは月、週毎に計画を修正することが一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の方法には以下の問題点がある。
(1)年間の作業計画を作成後、新たに作業を追加する場合、従来は、作成済みの計画を固定して、新たな作業日を割り当てていた。しかし、作成済みの計画により系統の余裕度が変化しているため、割り当て可能な期間は限られている。そして、この期間を予め把握する手段がないため、各要求箇所から要求された希望作業日とは異なった作業日が割り当てられ、各要求箇所では作業員の割当などを再度行う無駄な作業が生じていた。
【0006】
(2)普通、作業期間は数日から数週間に及ぶ場合が多い。追加作業を割り当てる場合、作業期間の長さを含む範囲を、割当可能な期間から抽出する必要があるが、割当可能な期間は年間に分散して存在しているため、作業計画作成者が目視により抽出することは困難であった。
【0007】
(3)作業計画作成には、作業を実施した系統状態の過負荷や供給支障以外に、系統健全度、すなわち系統の電圧または系統の安定度に関する余裕を考慮する必要がある。ところが、従来の安定度の計算手法や電圧分布の把握方法では、計算に必要なデータの設定に時間がかかり、高速な計算を行えないため、計算を作業期間多数繰り返す作業計画作成には多大の時間を要していた。
【0008】
(4)作業計画作成には、作業員の割当計画を併せて行う必要がある。ところが、作業員の割当には、連続作業日数、夜勤間隔、連続夜勤日数、系統機器間の移動日など、複数の条件を加味する必要があり、作業員の割当計画作成に多大の時間を要していた。
【0009】
(5)年間作業計画作成時は、長期気象予報に基づき系統負荷の予測を行い、この負荷を用いて計画を作成する。ところが、長期気象予報はしばしば修正されるため、修正後の予報に基づき再度作業計画を作成する必要がある。このとき、系統負荷の変化により影響を受ける作業、期間を特定し、要求箇所へ連絡する必要があるが、この特定には多大の時間を要していた。
【0010】
(6)長期気象予報値がある範囲または確率分布をもって与えられた場合、気象予報値の幅に伴って、系統の負荷も変化する。しかし、系統負荷の値がある範囲または確率分布を持っているときの、影響を受ける作業、期間の特定には多大の時間を要していた。
【0011】
(7)年間作業計画作成後、突然の系統機器の故障により系統状態が変化した場合、新たな状態のもとで再度作業計画を作成する必要がある。このとき、系統機器の故障により影響を受ける作業、期間を特定し、要求箇所へ連絡する必要があるが、この特定には多大の時間を要していた。
【0012】
(8)系統負荷、系統状態の変動により影響を受ける作業、期間の特定には、系統の余裕度、健全度を考慮する必要があるが、これらの把握には多大の時間を要していた。
【0013】
(9)年間計画作成後、長期予報の変化、系統機器故障により、再度作業計画を作成する場合、変更すべき作業、期間が不明のため、すべての計画を再度作成しなければならず、再計画作成に多大の時間を要していた。
【0014】
(10)電力系統は複数のサブ系統より構成されることが多く、この場合、サブ系統毎に系統状態のチェックを行えば充分である。ところが、全系統を一括して作業計画を作成した場合、全系統に対して系統状態のチェックを行うため、余計な計算時間を費やしていた。
【0015】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、作業停止計画の対象期間に新たな作業を追加する際、系統に余裕のある期間、系統の健全度、作業員の割当スケジュールを考慮して計画をたてることができる作業停止計画作成支援システムを提供することを目的とする。
【0016】
また、修正後の気象予報に基づき再度作業計画を作成する際、系統負荷の変化により影響を受ける作業、期間の特定を迅速に行うことができる作業停止計画作成支援システムを提供することを目的とする。
【0017】
そして、系統設備の故障に基づき再度作業計画を作成する際、系統設備の故障により影響を受ける作業、期間の特定を迅速に行い、かつ系統負荷、系統状態の変動により影響を受ける作業、期間を系統の余裕度、健全度を考慮して特定し、別の作業日を迅速に選択することができ、さらに、サブ系統毎に作業計画を迅速に作成することができる作業停止計画作成支援システムを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の[請求項1]に係る作業停止計画作成支援システムは、作業停止の計画作成を支援するために、系統データベースと作業要求データと、この作業要求データのうちで同一機器に関する作業をまとめる作業グループ化手段と潮流計算手段と作業チェック手段と作業日移動手段と作業決定データを表示する表示手段とを有する作業停止計画作成支援システムにおいて、作業停止計画の対象期間における系統の余裕度を計算する系統余裕度計算手段を備え、この系統余裕度を前記表示手段に表示することから構成した。
【0019】
グループ化された作業要求データは、作業チェック手段において作業要求データを実施した場合に過負荷が発生するかどうかをチェックされる。作業日移動手段は、作業チェックにより作業不可となった作業を、別の期間に移動して作業計画作成後の作業決定データとして出力する。
【0020】
また同時に、系統余裕度計算手段は、潮流計算手段が系統データベースの値より算出した有効電力潮流値と系統各機器の容量とから、系統余裕度を計算する。計算された系統余裕度は、作業計画作成後の作業決定データと併せて表示手段に表示する。
【0021】
このことにより、作業停止計画の対象期間における系統の余裕度を計算し、系統余裕度を表示することにより、新たな作業を追加する際、系統に余裕のある期間を考慮して計画をたてることができ、追加作業作成を迅速に行える。
【0022】
本発明の[請求項2]に係る作業停止計画作成支援システムは、作業停止の計画作成を支援するために、系統データベースと作業要求データと、この作業要求データのうちで同一機器に関する作業をまとめる作業グループ化手段と潮流計算手段と作業チェック手段と作業日移動手段と作業決定データを表示する表示手段とを有する作業停止計画作成支援システムにおいて、作業停止計画の対象期間における系統の余裕度を計算する系統余裕度計算手段と追加作業の期間の長さだけ連続して余裕のある期間を検索する追加作業期間検索手段を備え、この追加作業期間を前記表示手段に表示することから構成した。
【0023】
グループ化された作業要求データは、作業チェック手段において作業要求データを実施した場合に過負荷が発生するかどうかをチェックされる。作業日移動手段は、作業チェックにより作業不可となった作業を、別の期間に移動して作業計画作成後の作業決定データとして出力する。
【0024】
また同時に、系統余裕度計算手段は、潮流計算手段が系統データベースの値より算出した有効電力潮流値と系統各機器の容量とから、系統余裕度を計算し、さらに追加作業検索手段により、追加作業要求データの作業期間を含む期間を検索し、その結果を作業計画作成後の作業決定データと併せて表示手段に表示する。このことにより、追加作業期間の長さを含む範囲を、年間に分散して存在する割当可能な期間から抽出し、追加作業期間の設定を迅速に行うことができる。
【0025】
本発明の[請求項3]に係る作業停止計画作成支援システムは、作業停止の計画作成を支援するために、系統データベースと作業要求データと、この作業要求データのうちで同一機器に関する作業をまとめる作業グループ化手段と潮流計算手段と作業チェック手段と作業日移動手段と作業決定データを表示する表示手段を有する作業停止計画作成支援システムにおいて、系統健全度を推定する系統健全度推定手段を備え、この系統健全度を前記表示手段に表示することから構成した。
【0026】
グループ化された作業要求データは、作業チェック手段において作業要求データを実施した場合に過負荷が発生するかどうかをチェックされる。作業日移動手段は、作業チェックにより作業不可となった作業を、別の期間に移動して作業計画作成後の作業決定データとして出力する。
【0027】
同時に系統健全度推定手段が系統データベースのデータを用いて系統健全度を推定し、その結果を作業計画作成後の作業決定データと併せて表示手段に表示する。このことにより、作業停止計画の対象期間における系統の健全度を高速に推定し、系統健全度を表示することにより、新たな作業を追加する際、系統の健全度を考慮して計画をたてることができ、追加作業作成を迅速に行える。
【0028】
本発明の[請求項4]に係る作業停止計画作成支援システムは、作業停止の計画作成を支援するために、系統データベースと作業要求データと、この作業要求データのうちで同一機器に関する作業をまとめる作業グループ化手段と潮流計算手段と作業チェック手段と作業日移動手段と作業決定データを表示する表示手段とを有する作業停止計画作成支援システムにおいて、作業員の割当スケジュールを作成する作業員割当スケジュール作成手段を備えたことから構成した。
【0029】
グループ化された作業要求データは、作業チェック手段において作業要求データを実施した場合に過負荷が発生するかどうかをチェックされる。作業日移動手段は、作業チェックにより作業不可となった作業を、別の期間に移動して作業計画作成後の作業決定データとして出力する。
【0030】
また同時に、作業員割当スケジュール作成手段により作業員の割当スケジュール作成することである。このことにより、作業員の割当スケジュールのチェック、修正を迅速に行え、作業員の割当スケジュールを考慮した作業計画を速やかに作成できる。
【0031】
本発明の[請求項5]に係る作業停止計画作成支援システムは、作業停止の計画作成を支援するために、系統データベースと作業要求データと、この作業要求データのうちで同一機器に関する作業をまとめる作業グループ化手段と潮流計算手段と作業チェック手段と作業日移動手段と作業決定データを表示する表示手段とを有する作業停止計画作成支援システムにおいて、負荷予測手段と、系統負荷の予測が修正されたことにより、作業停止計画に影響がある作業、期間を推定する負荷変動影響推定手段を備え、この負荷変動影響情報を前記表示手段に表示することから構成した。
【0032】
グループ化された作業要求データは、作業チェック手段において作業要求データを実施した場合に過負荷が発生するかどうかをチェックされる。作業日移動手段は、作業チェックにより作業不可となった作業を、別の期間に移動して作業計画作成後の作業決定データとして出力する。
【0033】
また同時に、負荷予測手段より負荷予測値を系統データベースの需給データを設定し、負荷変動影響推定手段より負荷予測値の変動により影響のある作業、期間を推定し、その結果を作業計画作成後の作業決定データと併せて表示手段に表示する。このことにより、修正後の気象予報に基づき再度作業計画を作成する際、系統負荷の変化により影響を受ける作業、期間の特定を迅速に行える。
【0034】
本発明の[請求項6]に係る作業停止計画作成支援システムは、作業停止の計画作成を支援するために、系統データベースと作業要求データと、この作業要求データのうちで同一機器に関する作業をまとめる作業グループ化手段と負荷予測手段と、系統負荷の予測の範囲から有効電力の潮流値の範囲を求める確率的潮流計算手段と負荷偏差影響推定手段と作業チェック手段と作業日移動手段と、作業決定データと負荷偏差影響情報を表示する表示手段とから構成した。
【0035】
グループ化された作業要求データは、作業チェック手段において作業要求データを実施した場合に過負荷が発生するかどうかを確率的潮流計算手段の出力を考慮してチェックされる。作業日移動手段は、作業チェックにより作業不可となった作業を、別の期間に移動して作業計画作成後の作業決定データとして出力する。
【0036】
また同時に、負荷偏差影響推定手段より負荷偏差の影響のある作業、期間を推定し、その結果を作業計画作成後の作業決定データと併せて表示手段に表示する。このことにより、修正後の気象予報に基づき再度作業計画を作成する際、系統負荷の値がある範囲または確率分布を持っているときの、影響を受ける作業、期間の特定を迅速に行うことができる。
【0037】
本発明の[請求項7]に係る作業停止計画作成支援システムは、作業停止の計画作成を支援するために、系統データベースと作業要求データと、この作業要求データのうちで同一機器に関する作業をまとめる作業グループ化手段と潮流計算手段と作業チェック手段と作業日移動手段と作業決定データを表示する表示手段とを有する作業停止計画作成支援システムにおいて、系統接続変更手段と、設備故障により系統状態が変化したことにより、作業停止計画に影響がある作業、期間を推定する設備故障影響推定手段とを備え、この設備故障影響情報を前記表示手段に表示することから構成した。
【0038】
グループ化された作業要求データは、作業チェック手段において作業要求データを実施した場合に過負荷が発生するかどうかをチェックされる。作業日移動手段は、作業チェックにより作業不可となった作業を、別の期間に移動して作業計画作成後の作業決定データとして出力する。
【0039】
また同時に、系統接続変更手段より系統接続データを変更し、設備故障影響推定手段より系統接続の変動により影響のある作業、期間を推定する。その結果を作業計画作成後の作業決定データと併せて表示手段に表示する。このことにより、系統設備の故障に基づき再度作業計画を作成する際、系統設備の故障により影響を受ける作業、期間の特定を迅速に行うことができる。
【0040】
本発明の[請求項8]に係る作業停止計画作成支援システムは、作業停止の計画作成を支援するために、系統データベースと作業要求データと、この作業要求データのうちで同一機器に関する作業をまとめる作業グループ化手段と潮流計算手段と作業チェック手段と作業日移動手段と作業決定データを表示する表示手段とを有する作業停止計画作成支援システムにおいて、負荷予測手段と、系統負荷の予測が修正されたことにより、作業停止計画に影響がある作業、期間を推定する負荷変動影響推定手段を備え、この負荷変動影響情報を前記表示手段に表示するものに、さらに系統余裕度計算手段または系統健全度推定手段とを付加して構成した。
【0041】
または系統データベースと作業要求データと、この作業要求データのうちで同一機器に関する作業をまとめる作業グループ化手段と負荷予測手段と、系統負荷の予測の範囲から有効電力の潮流値の範囲を求める確率的潮流計算手段と負荷偏差影響推定手段と作業チェック手段と作業日移動手段と、作業決定データと負荷偏差影響情報を表示する表示手段とを有するものに、さらに系統余裕度計算手段または系統健全度推定手段とを付加して構成した。
【0042】
あるいは系統データベースと作業要求データと、この作業要求データのうちで同一機器に関する作業をまとめる作業グループ化手段と潮流計算手段と作業チェック手段と作業日移動手段と作業決定データを表示する表示手段とを有する作業停止計画作成支援システムにおいて、系統接続変更手段と、設備故障により系統状態が変化したことにより、作業停止計画に影響がある作業、期間を推定する設備故障影響推定手段とを備え、この設備故障影響情報を前記表示手段に表示するものに、さらに系統余裕度計算手段または系統健全度推定手段とを付加して構成した。
【0043】
グループ化された作業要求データは、作業チェック手段において作業要求データを実施した場合に過負荷が発生するかどうかをチェックされる。作業日移動手段は、作業チェックにより作業不可となった作業を、別の期間に移動して作業計画作成後の作業決定データとして出力する。
【0044】
また同時に、系統余裕度計算手段または系統健全度推定手段による系統余裕度または系統健全度を加味して、負荷変動影響推定手段より負荷予測値の変動により影響または負荷偏差影響推定手段より負荷偏差の影響あるいは設備故障影響推定手段より系統接続の変動により影響のある作業、期間を推定する。そしてその結果をそれぞれ作業計画作成後の作業決定データと併せて表示手段に表示する。
【0045】
本発明の[請求項9]に係る作業停止計画作成支援システムは、作業停止の計画作成を支援するために、系統データベースと作業要求データと、この作業要求データのうちで同一機器に関する作業をまとめる作業グループ化手段と潮流計算手段と作業チェック手段と作業日移動手段と作業決定データを表示する表示手段とを有する作業停止計画作成支援システムにおいて、負荷予測手段と、系統負荷の予測が修正されたことにより、作業停止計画に影響がある作業、期間を推定する負荷変動影響推定手段を備え、この負荷変動影響情報を前記表示手段に表示するものに、さらに系統負荷予測または系統状態の変動により、実施不可になった作業を別の期間に再設定する作業再設定手段とを付加して構成した。
【0046】
または系統データベースと作業要求データと、この作業要求データのうちで同一機器に関する作業をまとめる作業グループ化手段と負荷予測手段と、系統負荷の予測の範囲から有効電力の潮流値の範囲を求める確率的潮流計算手段と負荷偏差影響推定手段と作業チェック手段と作業日移動手段と、作業決定データと負荷偏差影響情報を表示する表示手段とを有するものに、さらに系統負荷予測または系統状態の変動により、実施不可になった作業を別の期間に再設定する作業再設定手段とを付加して構成した。
【0047】
あるいは系統データベースと作業要求データと、この作業要求データのうちで同一機器に関する作業をまとめる作業グループ化手段と潮流計算手段と作業チェック手段と作業日移動手段と作業決定データを表示する表示手段とを有する作業停止計画作成支援システムにおいて、系統接続変更手段と、設備故障により系統状態が変化したことにより、作業停止計画に影響がある作業、期間を推定する設備故障影響推定手段とを備え、この設備故障影響情報を前記表示手段に表示するものに、 さらに系統負荷予測または系統状態の変動により、実施不可になった作業を別の期間に再設定する作業再設定手段とを付加して構成した。
【0048】
あるいはこれらに系統余裕度計算手段または系統健全度推定手段とを備えるものに、さらに系統負荷予測または系統状態の変動により、実施不可になった作業を別の期間に再設定する作業再設定手段とを付加して構成した。
【0049】
グループ化された作業要求データは、作業チェック手段において作業要求データを実施した場合に過負荷が発生するかどうかをチェックされる。作業日移動手段は、作業チェックにより作業不可となった作業を、別の期間に移動して作業計画作成後の作業決定データとして出力する。
【0050】
また同時に、作業再設定手段は、設備故障影響推定手段または負荷変動影響推定手段または負荷偏差影響推定手段、あるいはこれらに系統余裕度または系統健全度を加味して影響有りと判定した作業、期間について、別の作業日を設定する。そしてその作業決定データの内容は表示器に表示する。
【0051】
このことにより、系統設備の故障、負荷変動、負荷偏差に基づき再度作業計画を作成する際、それらにより影響を受ける作業、期間について別の作業日を迅速に、系統の余裕度、健全度を考慮して選択することができる。
【0052】
本発明の[請求項10]に係る作業停止計画作成支援システムは、上記[請求項1]乃至[請求項9]に記載の作業停止計画支援システムにおいて、対象系統を複数のサブ系統に分割する対象系統分割手段とから構成した。
【0053】
上記示した[請求項1]乃至[請求項9]に記載の作業停止計画支援システムを、対象系統分割手段により、系統データベースをサブ系統に分割する。このことにより、サブ系統毎に作業計画を迅速に作成することができる。
【0054】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の[請求項1]に係る作業停止計画作成支援システムの実施の形態の構成図である。
【0055】
図1において、11は各要求箇所から要求する作業要求データであり、作業機器と要求期間からなる。12は作業計画作成後の作業決定データであり、作業機器と決定期間からなる。20は系統データベースであり、系統設備定数21、系統接続22、需給データ23からなる。31は作業グループ化器、32は作業チェック器、33は作業日移動器、34は潮流計算器、35は系統余裕度計算器、51は表示器、52は作業決定データ12および系統余裕度を印字出力するタイプライター等の印字装置である。
【0056】
なお、系統設備定数21は、系統設備種別(送電線、発電機、変圧器)および各種別毎の定数(送電線のインピーダンス、線路容量など)からなる。また、系統接続22は、系統設備の接続、すなわち、開始ノードの接続設備および終了ノードの接続設備からなる。また、需給データ23は、各ノード毎の負荷および各発電機の出力からなる。すなわち、データベース20には、上記データが格納されている。
【0057】
ここで、作業停止計画作成支援システムの機能は以下の5つである。
1.作業要求データグループ化機能
作業グループ化器31は、作業要求データ11の中で同一機器に関する作業を1つのグループとしてまとめる。後述する作業チェックおよび作業日移動は、このグループ単位で行う。
【0058】
2.作業チェック機能
作業チェック器32は、グループ化された作業要求データを実施した場合に過負荷が発生するかどうかをチェックする。過負荷のチェックは、潮流計算器34が系統データベース20の値より算出した有効電力潮流値が、系統各機器の容量を越えているか否かにより判定する。
【0059】
3.作業日移動機能
作業日移動器33は、作業チェック器32により作業不可となった作業を別の期間に移動する。別の期間は、要求期間の至近日から順番に作業チェックを行うことで選択する。
【0060】
4.系統余裕度計算機能
系統余裕度計算器35は、潮流計算器34が系統データベース20の値より算出した有効電力潮流値と、系統各機器の容量との差を計算し、系統余裕度を計算する。すなわち、
【0061】
Figure 0003559387
となる。
【0062】
5.系統余裕度表示機能
表示器51は、系統余裕度計算器35で計算された系統余裕度を日付単位で表示する。図2は作業計画作成後の作業決定データと系統余裕度を併せて表示する例である。系統余裕度の表示方法は、日付単位以外にも、週単位、月単位などの任意の単位でも可能である。また、系統余裕度は、図2のような折れ線グラフ以外に棒グラフや色替え(余裕度大:緑、余裕度中:黄緑、余裕度小:黄など)によっても表示可能である。
【0063】
次に、図1の本発明の[請求項1]に係る作業停止計画作成支援システムの実施の形態の動作について説明する。
【0064】
各要求箇所から要求される作業停止のための、作業機器と要求期間からなる作業要求データ11は、作業グループ化器31に取り込まれる。作業グループ化器31は、作業要求データ11の中で同一機器に関する作業を1つのグループとしてまとめる。
【0065】
グループ化された作業要求データは、作業チェック器32において、グループ化された作業要求データを実施した場合に過負荷が発生するかどうかをチェックされる。この場合、過負荷のチェックは、潮流計算器34が系統データベース20の値より算出した有効電力潮流値が、系統各機器の容量を越えているか否かにより判定する。
【0066】
作業日移動器33は、作業チェックにより作業不可となった作業を、要求期間の至近日から順番に作業チェックを行うことで選択し、別の期間に移動して作業計画作成後の作業決定データ12として出力する。ここで作業決定データ12は作業機器と決定期間からなる。
【0067】
また同時に、系統余裕度計算器35は、潮流計算器34が系統データベース20の値より算出した有効電力潮流値と、系統各機器の容量との差を計算し、系統余裕度を計算する。計算された系統余裕度は、図2のように、作業計画作成後の作業決定データ12と併せて表示器51に日付単位で表示する。また必要に応じて印字装置52にも出力する。
【0068】
この実施の形態によれば、作業停止計画の対象期間における系統の余裕度を計算し、系統余裕度を表示することにより、新たな作業を追加する際、系統に余裕のある期間を考慮して計画をたてることができ、追加作業作成を迅速に行うことができる。
【0069】
図3は、本発明の[請求項2]に係る作業停止計画作成支援システムの実施の形態の構成図である。図3において、図1と同一部分または同一機能部分については、同一符号を付して説明を省略する。この実施の形態において図1と異なる機能は、追加作業検索器36により、追加作業要求データ13の作業期間を含む期間を検索し、その結果を表示器51に表示することである。
【0070】
図4は、作業計画作成後の作業決定データ12と追加作業表示期間を併せて表示する例である。図4の例では、追加作業期間は1日間とした。追加作業表示期間の表示方法は、日付単位以外にも、週単位、月単位などの任意の単位でも可能である。また、追加作業表示期間は、図4のようなガントチャート以外に、色替え(追加作業割当期間:緑、それ以外:黄など)によっても表示可能である。
【0071】
この実施の形態によれば、追加作業期間の長さを含む範囲を、年間に分散して存在する割当可能な期間から抽出し、追加作業期間の設定を迅速に行うことができる。
【0072】
図5は、本発明の[請求項3]に係る作業停止計画作成支援システムの実施の形態の構成図である。図5において、図1と同一部分または同一機能部分については、同一符号を付して説明を省略する。この実施の形態において、図1と異なる機能は、系統健全度推定器37が系統データベース20のデータを用いて系統健全度を推定し、その結果を表示器51で表示することである。
【0073】
図6は、系統健全度をニューラルネットワークにより推定する例である。ニューラルネットワークとしては、3層構造の層状ネットワークを用いる。入力データに系統の各ノードの電圧を、出力データに系統の電圧分布パターン名を、それぞれ設定する。
【0074】
系統の電圧分布パターンとしては、健全パターン、電圧低下パターン(不健全)、電圧分布異常パターン(不健全)など、健全パターンと不健全パターンとに分ける。ニューラルネットワークはこれまで測定された電圧データおよびそのパターン名を学習する。その結果、ニューラルネットワークは、新たな系統の各ノード電圧に対する電圧分布パターン名を出力し、それが健全か否かを推定する。
【0075】
表示器51は、推定された系統健全度を日付単位で表示する。図7は作業計画作成後の作業決定データ12と系統健全度を併せて表示する例である。系統健全度の表示方法は、日付単位以外にも、週単位、月単位などの任意の単位でも可能である。また、系統健全度は、図7のような折れ線グラフ以外に棒グラフや色替え(健全度大:緑、健全度中:黄緑、健全度小:黄など)によっても表示可能である。
【0076】
この実施の形態によれば、作業停止計画の対象期間における系統の健全度を高速に推定し、系統健全度を表示することにより、新たな作業を追加する際、系統の健全度を考慮して計画をたてることができ、追加作業作成を迅速に行うことができる。
【0077】
図8は本発明の[請求項4]に係る作業停止計画作成支援システムの実施の形態の構成図である。図8において、図1と同一部分または同一機能部分については、同一符号を付して説明を省略する。この実施の形態において、図1と異なる機能は、図8において、作業員割当スケジュール作成器61により作業員の割当スケジュールを作成することである。
【0078】
図9に、作業員割当スケジュール作成器の処理フローを示す。ステップS1では、作業日移動器33より作業日候補を受け取る。ステップS2では、受け取った各作業日候補についてステップS3からS7を繰り返す。ステップS3では、作業員の割当制約をチェックする。すなわち、連続作業日数、夜勤間隔、系統機器間の移動日をチェックする。チェックの結果、割当制約を満たす日を格納する。
【0079】
制約条件の例を以下に示す。
連続作業日数 :10日以下
夜勤間隔 :3日以上
系統機器間の移動日:同一の作業員が指定する機器間を移動するのには、所定の移動日を要する。
【0080】
ステップS4では、割当制約を満たす日があるか否かを判定する。満たす日があればステップS5へ、なければステップS6へ進む。ステップS5では、割当制約を満たす日を作業日移動器33へ渡す。以後、作業日移動器33では、渡された作業日から作業日を決定する。
【0081】
満たす日がなければステップS6では、作業日候補以外で割当制約を満たす日を検索する。検索の方法は、例えば作業日移動器33より受け取った作業日候補の日を起点に指定した期間内から割当制約を満たす作業日を複数検索する。ステップS7では、割当制約を満たす日を作業チェック器32に渡す。以後、作業チェック器32では、渡された作業日について作業可能かチェックし、作業日を決定する。このように決定された作業決定データ12は表示器51で表示されたり、印字装置52に印字出力される。
【0082】
この実施の形態によれば、作業員の割当スケジュールのチェック、修正を迅速に行うことができ、作業員の割当スケジュールを考慮した作業計画を速やかに行うことができる。
【0083】
図10は本発明の[請求項5]に係る作業停止計画作成支援システムの実施の形態の構成図である。図10において、図1と同一部分または同一機能部分については、同一符号を付して説明を省略する。
【0084】
この実施の形態において、図1と異なる機能は、図10において、負荷予測器101より負荷予測値を需給データ23へ設定することと、負荷変動影響推定器71より負荷予測値の変動により影響のある作業、期間を推定すること、および表示器51より負荷予測値の変動により影響のある作業、期間を表示することである。
【0085】
図11に、負荷変動影響推定器71の処理フローを示す。ステップS11では、負荷予測器101より需給データ23を変更した期間について、ステップS12からステップS16を繰り返す。
【0086】
ステップS12では、需給データ23の負荷値を変更する。ステップS13では、変更した負荷値に基づき、潮流計算器34により、系統の潮流計算を実行する。ステップS14では、潮流計算結果と、需給データ23を変更する前の値との差を比較する。差が、指定した値σ以上であればステップS15へ、σ未満であればステップS16へ、それぞれ進む。
【0087】
ステップS15では、負荷変更の影響有りと判定し、該当する作業、期間を格納する。ステップS16では、負荷変更の影響無しと判定し、該当する作業、期間を格納する。
【0088】
表示器51は、負荷変動により影響を受ける作業、期間を表示する。図12は、作業計画作成後の作業決定データ12と、負荷変動により影響を受ける作業、期間を併せて表示する例である。図12では、作業名A線と10月12、13日の日付の部分を枠で囲むことにより、影響のある作業、期間を表示している。
【0089】
負荷変動により影響を受ける期間の表示方法は、日付単位以外にも、週単位、月単位などの任意の単位でも可能である。また、負荷変動により影響を受ける作業は、図12のようなシンボル表示以外に、色替え(影響無:緑、影響小:黄緑、影響大:黄など)によっても表示可能である。
【0090】
この実施の形態によれば、修正後の気象予報に基づき再度作業計画を作成する際、系統負荷の変化により影響を受ける作業、期間の特定を迅速に行うことができる。
【0091】
図13は、本発明の[請求項6]に係る作業停止計画作成支援システムの実施の形態の構成図である。図13において、図10と同一部分または同一機能部分については、同一符号を付して説明を省略する。
【0092】
本実施の形態において、図10と異なる機能は、図13において、確率的潮流計算器35により、有効電力の潮流値の平均値と偏差を計算し、負荷偏差影響推定器72により、負荷の偏差の影響を推定することである。
【0093】
図14に、負荷偏差影響推定器72の処理フローを示す。ステップS63では、確率的潮流計算器35により、系統の潮流計算を実行し、有効電力の潮流値の平均値と偏差を計算する。
【0094】
ステップS64では、有効電力の潮流値の偏差をチェックする。偏差が、指定した値σ以上であればステップS65へ、σ未満であればステップS66へ、それぞれ進む。
【0095】
ステップS65では、負荷偏差の影響有りと判定し、該当する作業、期間を格納する。ステップS66では、負荷偏差の影響無しと判定し、該当する作業、期間を格納する。
【0096】
この実施の形態によれば、修正後の気象予報に基づき再度作業計画を作成する際、系統負荷の値がある範囲または確率分布を持っているときの、影響を受ける作業、期間の特定を迅速に行うことができる。
【0097】
図15は、本発明の[請求項7]に係る作業停止計画作成支援システムの実施の形態の構成図である。図15において、図1と同一部分または同一機能部分については、同一符号を付して説明を省略する。
【0098】
この実施の形態において、図1と異なる機能は、図15において、系統接続変更器102より系統接続データ22を変更することと、設備故障影響推定器73より系統接続の変動により影響のある作業、期間を推定することと、表示器51より系統接続の変動により影響のある作業、期間を表示することである。
【0099】
図16に、設備故障影響推定器73の処理フローを示す。ステップS21では、系統接続変更器102より系統接続データ22を変更した期間について、ステップS22からステップS26を繰り返す。
【0100】
ステップS22では、系統接続データ22を、設備故障に併せて、変更する。ステップS23では、変更した系統接続に基づき、潮流計算器34により、系統の潮流計算を実行する。
【0101】
ステップS24では、潮流計算結果と、系統接続データ22を変更する前の値との差を比較する。差が、指定した値σ以上であればステップS25へ、σ未満であればステップS26へ、それぞれ進む。
【0102】
ステップS25では、系統接続変更の影響有りと判定し、該当する作業、期間を格納する。ステップS26では、系統接続変更の影響無しと判定し、該当する作業、期間を格納する。
【0103】
表示器51は、設備故障により影響を受ける作業、期間を表示する。図17は、作業計画作成後の作業決定データ12と、設備故障により影響を受ける作業、期間を併せて表示する例である。図17では、作業名A線、B線と10月12、13、14、15、16日の日付の部分を枠で囲むことにより、影響のある作業、期間を表示している。
【0104】
設備故障により影響を受ける期間の表示方法は、日付単位以外にも、週単位、月単位などの任意の単位でも可能である。また、設備故障により影響を受ける作業は、図17のようなシンボル表示以外に、色替え(影響無:緑、影響小:黄緑、影響大:黄など)によっても表示可能である。
【0105】
この実施の形態によれば、系統設備の故障に基づき再度作業計画を作成する際、系統設備の故障により影響を受ける作業、期間の特定を迅速に行うことができる。
【0106】
図18は、本発明の[請求項8]に係る作業停止計画作成支援システムの実施の形態のうち負荷変動影響推定を行う構成図である。図18において、図10と同一部分または同一機能部分については、同一符号を付して説明を省略する。
【0107】
この実施の形態において、図10と異なる機能は、図18において、系統余裕度計算器35より系統余裕度を計算すること、また系統健全度推定器37より系統健全度を推定することである。
【0108】
図19に、負荷変動影響推定器71の処理フローを示す。ステップS81では、負荷予測器101より需給データ23を変更した期間について、ステップS82からステップS810を繰り返す。
【0109】
ステップS82では、需給データ23の負荷値を変更する。ステップS83では、変更した負荷値に基づき、系統余裕度計算器35により系統余裕度を計算する。ステップS84では、系統余裕度の値をチェックする。系統余裕度の値が指定した値α以上であればステップS85へ、α未満であればステップS86へ、それぞれ進む。
【0110】
ステップS85では、負荷変動の系統余裕度への影響有りと判定し、該当する作業、期間を格納する。ステップS86では、負荷変動の系統余裕度への影響無しと判定し、該当する作業、期間を格納する。
【0111】
ステップS87では、変更した負荷値に基づき、系統健全度推定器37により系統健全度を推定する。ステップS88では、系統健全度の値をチェックする。系統健全度の判定結果が「健全」であればステップS89へ、「不健全」であればステップS810へ、それぞれ進む。
【0112】
ステップS89では、負荷変動の系統健全度への影響有りと判定し、該当する作業、期間を格納する。ステップS810では、負荷変動の系統健全度への影響無しと判定し、該当する作業、期間を格納する。
【0113】
以上の説明では、負荷変動影響推定器を用いて系統の負荷変動影響を考慮する例を示したが、他に負荷偏差影響推定器または設備故障影響推定器を用いても構成することができる。
【0114】
この実施の形態によれば、系統設備の故障に基づき再度作業計画を作成する際、系統負荷、系統状態の変動または偏差あるいは設備故障により影響を受ける作業、期間を、系統の余裕度、健全度を考慮して特定できる。
【0115】
図20は、本発明の[請求項9]に係る作業停止計画支援システムの実施の形態のうち設備故障影響推定を行う構成図である。図20において、図15と同一部分または同一機能部分については、同一符号を付して説明を省略する。この実施の形態において、図15と異なる機能は、図20において、作業再設定器74により作業の再設定を行うことである。
【0116】
作業再設定器74は、設備故障影響推定器73が、設備故障の影響有りと判定した作業、期間について、別の作業日を設定する。別の作業日の設定方法は、例えば設備故障の発生する以前の作業日を基準に期間を指定し、その範囲内で設定する。再設定した作業日は、作業チェック器32へ渡され、以後、スケジュールチェックを経て、作業決定データ12に格納される。そしてその作業決定データ12の内容は表示器51で表示したり、また必要に応じて印字装置52で印字出力される。
【0117】
以上の説明では、設備故障影響推定器を用いて系統の負荷変動影響を考慮する例を示したが、他に負荷変動影響推定器または負荷偏差影響推定器を用いても構成することができ、あるいはこれらに系統余裕度計算器または系統健全度推定器を付加して構成することができる。
【0118】
この実施の形態によれば、系統設備の故障に基づき再度作業計画を作成する際、系統設備の故障または負荷変動または負荷偏差変動により影響を受ける作業、期間について別の作業日を迅速に、系統の余裕度、健全度を考慮して選択することができる。
【0119】
図21は本発明の[請求項10]に係る作業停止計画作成支援システムの実施の形態の構成図である。図21において、図1と同一部分または同一機能部分については、同一符号を付して説明を省略する。
【0120】
本実施の形態は、図1と同様、系統余裕度計算器35を適用するものを示したが、上記したように[請求項1]乃至[請求項9]に記載の各手段を用いるものにも適用できることは言うまでもない。図21において、図1と異なる機能は、対象系統分割器201により、系統データベースをサブ系統に分割することである。対象系統の分割方法は、例えば系統データベースの各データに系統コードを持たせ、系統コードによりサブ系統を区別する。
【0121】
この実施の形態によれば、サブ系統毎に作業計画を迅速に作成することができる。
【0122】
【発明の効果】
上記のように本発明によれば、作業停止計画の対象期間における系統の余裕度を計算し、系統余裕度を表示することにより、新たな作業を追加する際、系統に余裕のある期間を考慮して計画をたてることができ、追加作業期間の長さを含む範囲を、年間に分散して存在する割当可能な期間から抽出し、追加作業期間の設定を迅速に行うことができる。
【0123】
また、作業停止計画の対象期間における系統の健全度を高速に推定し、系統健全度を表示することにより、新たな作業を追加する際、系統の健全度を考慮して計画をたてることができ、追加作業作成を迅速に行うことができる。
【0124】
また、作業員の割当スケジュールのチェック、修正を迅速に行うことができ、作業員の割当スケジュールを考慮した作業計画を速やかに行うことができる。
【0125】
また、修正後の気象予報に基づき再度作業計画を作成する際、系統負荷の変化により影響を受ける作業、期間の特定および系統負荷の値がある範囲または確率分布を持っているときの、影響を受ける作業、期間の特定を迅速に行うことができる。
【0126】
また、系統設備の故障に基づき再度作業計画を作成する際、系統設備の故障により影響を受ける作業、期間の特定と別の作業日を迅速に選択することができる。および系統負荷、系統状態の変動により影響を受ける作業、期間を、系統の余裕度、健全度を考慮して特定を迅速に行うことができる。さらに、サブ系統毎に作業計画を迅速に作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の[請求項1]に係る作業停止計画支援システムの実施の形態の構成図。
【図2】系統余裕度表示器の表示例。
【図3】本発明の[請求項2]に係る作業停止計画支援システムの実施の形態の構成図。
【図4】追加作業表示器の表示例。
【図5】本発明の[請求項3]に係る作業停止計画支援システムの実施の形態の構成図。
【図6】系統健全度判定ニューラルネットワークの構成図。
【図7】系統健全度表示器の表示例。
【図8】本発明の[請求項4】に係る作業停止計画支援システムの実施の形態の構成図。
【図9】作業員割当スケジュールを作成する方法を示すフローチャート。
【図10】本発明の[請求項5]に係る作業停止計画支援システムの実施の形態の構成図。
【図11】負荷変動の影響を推定する方法を示すフローチャート。
【図12】負荷変動影響表示器の表示例。
【図13】本発明の[請求項6]に係る作業停止計画支援システムの実施の形態の構成図。
【図14】負荷予測値の偏差の影響を推定する方法を示すフローチャート。
【図15】本発明の[請求項7]に係る作業停止計画支援システムの実施の形態の構成図。
【図16】設備故障の彰饗を推定する方法を示すフローチャート。
【図17】設備故障影響表示器の表示例。
【図18】本発明の[請求項8]に係る作業停止計画支援システムの実施の形態の構成図。
【図19】負荷変動の影響を推定する方法を示すフローチャート。
【図20】本発明の[請求項9]に係る作業停止計画支援システムの実施の形態の構成図。
【図21】本発明の[請求項10]に係る作業停止計画支援システムの実施の形態の構成図。
【符号の説明】
11 作業要求データ
12 作業決定データ
13 追加作業要求データ
20 系統データベース
21 系統設備定数
22 系統接続
23 需給データ
31 作業グループ化器
32 作業チェック器
33 作業日移動器
34 潮流計算器
35 系統余裕度計算器
36 追加作業期間検索器
37 系統健全度推定器
51 表示器
52 印字装置
61 作業員割当スケジュール作成器
71 負荷変動影響推定器
72 負荷偏差影響推定器
73 設備故障影響推定器
74 作業再設定器
101 負荷予測器
102 系統接続変更器
201 対象系統分割器

Claims (10)

  1. 電力系統設備の点検・拡充のために各設備を停止する作業停止の計画作成を支援する、系統データベースと作業要求データと、この作業要求データのうちで同一機器に関する作業をまとめる作業グループ化手段と潮流計算手段と作業チェック手段と作業日移動手段と作業決定データを表示する表示手段とを有する作業停止計画作成支援システムにおいて、作業停止計画の対象期間における系統の余裕度を計算する系統余裕度計算手段を備え、この系統余裕度を前記表示手段に表示することを特徴とする作業停止計画作成支援システム。
  2. 電力系統設備の点検・拡充のために各設備を停止する作業停止の計画作成を支援する、系統データベースと作業要求データと、この作業要求データのうちで同一機器に関する作業をまとめる作業グループ化手段と潮流計算手段と作業チェック手段と作業日移動手段と作業決定データを表示する表示手段とを有する作業停止計画作成支援システムにおいて、作業停止計画の対象期間における系統の余裕度を計算する系統余裕度計算手段と追加作業の期間の長さだけ連続して余裕のある期間を検索する追加作業期間検索手段を備え、この追加作業期間を前記表示手段に表示することを特徴とする作業停止計画作成支援システム。
  3. 電力系統設備の点検・拡充のために各設備を停止する作業停止の計画作成を支援する、系統データベースと作業要求データと、この作業要求データのうちで同一機器に関する作業をまとめる作業グループ化手段と潮流計算手段と作業チェック手段と作業日移動手段と作業決定データを表示する表示手段を有する作業停止計画作成支援システムにおいて、系統健全度を推定する系統健全度推定手段を備え、この系統健全度を前記表示手段に表示することを特徴とする作業停止計画作成支援システム。
  4. 電力系統設備の点検・拡充のために各設備を停止する作業停止の計画作成を支援する、系統データベースと作業要求データと、この作業要求データのうちで同一機器に関する作業をまとめる作業グループ化手段と潮流計算手段と作業チェック手段と作業日移動手段と作業決定データを表示する表示手段とを有する作業停止計画作成支援システムにおいて、作業員の割当スケジュールを作成する作業員割当スケジュール作成手段を備えたことを特徴とする作業停止計画作成支援システム。
  5. 電力系統設備の点検・拡充のために各設備を停止する作業停止の計画作成を支援する、系統データベースと作業要求データと、この作業要求データのうちで同一機器に関する作業をまとめる作業グループ化手段と潮流計算手段と作業チェック手段と作業日移動手段と作業決定データを表示する表示手段とを有する作業停止計画作成支援システムにおいて、負荷予測手段と、系統負荷の予測が修正されたことにより、作業停止計画に影響がある作業、期間を推定する負荷変動影響推定手段を備え、この負荷変動影響情報を前記表示手段に表示することを特徴とする作業停止計画作成支援システム。
  6. 電力系統設備の点検・拡充のために各設備を停止する作業停止の計画作成を支援する、系統データベースと作業要求データと、この作業要求データのうちで同一機器に関する作業をまとめる作業グループ化手段と負荷予測手段と、系統負荷の予測の範囲から有効電力の潮流値の範囲を求める確率的潮流計算手段と負荷偏差影響推定手段と作業チェック手段と作業日移動手段と、作業決定データと負荷偏差影響情報を表示する表示手段とを有する作業停止計画作成支援システム。
  7. 電力系統設備の点検・拡充のために各設備を停止する作業停止の計画作成を支援する、系統データベースと作業要求データと、この作業要求データのうちで同一機器に関する作業をまとめる作業グループ化手段と潮流計算手段と作業チェック手段と作業日移動手段と作業決定データを表示する表示手段とを有する作業停止計画作成支援システムにおいて、系統接続変更手段と、設備故障により系統状態が変化したことにより、作業停止計画に影響がある作業、期間を推定する設備故障影響推定手段とを備え、この設備故障影響情報を前記表示手段に表示することを特徴とする作業停止計画作成支援システム。
  8. 系統負荷または系統状態の変化により、作業停止計画に影響がある作業、期間を、系統余裕度計算手段または系統健全度推定手段を用いて、推定することを特徴とする請求項5,請求項6,請求項7記載の作業停止計画作成支援システム。
  9. 系統負荷予測または系統状態の変動により、実施不可になった作業を別の期間に再設定する作業再設定手段を備えたことを特徴とする請求項5,請求項6,請求項7,請求項8記載の作業停止計画作成支援システム。
  10. 対象系統を複数のサブ系統に分割する、対象系統分割手段を備えたことを特徴とする請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5,請求項6,請求項7,請求項8,請求項9記載の作業停止計画作成支援システム。
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