JP3559187B2 - 顕像剤塗布装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、爪等にペイントを行うボディペイント装置に関し、さらに詳しくは曲率を有する立体物に顕像剤を塗布し、前記立体物上に所望の画像を形成することのできる顕像剤塗布装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、爪等の曲率を有する立体物にボディペイント(画像形成、顕像剤塗布)する方法としては、直接手でペイントする方法や、予め画像形成されているシール等を貼り付ける方法が知られている。
【0003】
例えば前者の方法だとペイントしない片手でペイントしたり、別途対象者以外の者がペイントする必要があり、所望の画像を片手でペイントするのが難しかったり、単独でペイントできないという問題があった。
【0004】
一方、後者の方法であれば、単独でペイントすることは可能であるが、プリンタ等の画像形成装置により、シール等の専用用紙上へ一旦プリントアウトを行い、プリントアウトされた専用用紙から貼付する部分を剥がして、さらに片手で正確に貼付する必要があり、いずれの方法も手間がかかり、正確に画像を貼り付けるのが難しいという問題があった。
【0005】
そこで提案されたのが特開平5−194145号公報であり、広汎な消費者に適用可能な塗布形式用の装置及び方法を提供することを目的として、静電噴霧の原理を用いて顔の皮膚、まぶた、睫毛、爪等に着色用化粧材料を放出することのできるシステムが開示されている。
【0006】
すなわち同公報には、着色用化粧品組成物を皮膚又は体の他の部分に静電噴霧することを含む該組成物の皮膚又は体の他の部分への塗布方法、並びに静電噴霧可能な形態の塗布すべき着色用化粧品組成物を含む貯蔵器と、該貯蔵器と連絡する少なくとも一つの放出手段と、電源を動力源とする高電圧発生器、該発生器から得られる高電圧を放出手段又は各放出手段に選択的に印加する調節手段を含む装置及びそのための方法が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述の通り、同公報に記載の技術によれば、広汎な消費者に適用可能な塗布形式用の装置及び方法を提供することを目的としており、静電噴霧の原理を用いて顔の皮膚、まぶた、睫毛、爪等に着色用化粧材料を塗布できるという点で有効なものである。
【0008】
しかしながら、同公報に記載の技術によれば、着色用化粧品をグラジュエーションを付加して塗布できるものの、例えば模様や絵柄等の画像データを曲率を有する爪等の立体物に、画像品位を損なうことなく塗布する方法については開示示唆されておらず、精細な画像を形成することは困難であるという問題点があった。
【0009】
すなわち、上述した画像データに係る精細な画像を上記立体物に顕像化する場合、吐出する顕像剤の吐出量(画素)を小さくする必要があり、一般的に顕像剤を吐出する位置と顕像剤の着弾する立体物の着弾位置との間の距離が変動すると、上述した微細な顕像剤滴を制御することが困難になることから、上記距離を一定に保つ必要が生じる一方、曲率の変動が上記距離の変動を招来し、相反する関係にある。
【0010】
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するために発明されたものであり、その目的とするところは、爪等の曲率を有した立体物に対し、正確且つ手軽に顕像剤を塗布することのできる顕像剤塗布装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、顕像剤を塗布する対象物のうちの所定位置における高さ形状と外形形状を検出する検出手段と、対象物へ塗布する画像データを記憶する記憶手段と、前記検出手段により検出された検出データと前記記憶手段に記憶されている記憶データに基づき、対象物へ最終的に塗布する画像データを生成する情報処理手段と、前記情報処理手段の生成した画像データに基づき、対象物へ所定の画像を塗布する顕像剤塗布手段と、を備えたことを特徴とする顕像剤塗布装置である。
【0012】
従って、読み取り手段によって対象物の高さ形状と外形形状が判明し、それに応じて目的とする画像(顕像剤像)が対象物上に形成でき、立体的な爪等の対象物上へも正確且つ容易に画像を形成することができる。
【0013】
本発明は、上記情報処理手段がさらに、対象物へ塗布する画像データを変倍処理可能であり、前記情報処理手段により変倍処理後の変倍画像データと、上記検出手段により検出された外形形状データとを同時表示可能な表示手段を備えたことを特徴とする。
【0014】
従って、顕像剤を塗布する対象物の高さ形状と外形形状に合わせて画像を所望の形状及び大きさに変倍させて調整することができるので、例えば、表示手段上に対象物と塗布する顕像剤像を重ね合せてプレビューし、変倍処理による編集作業を行うことができ、編集作業が円滑に進められ、印字画像の選択度が増すと共に、誤った大きさで対象物上に塗布してしまい、顕像剤を除去してから再度塗布するといった不具合を解決できる。
【0015】
本発明は、上記顕像剤塗布手段がさらに、対象物を載置するための載置台と、前記載置台上の対象物へ顕像剤を吐出するためのヘッドと、前記ヘッドを前記載置台の載置面と略平行をなす方向に軸支し前記載置面に対し前記ヘッドを走査させるシャフトと、前記シャフトに軸支された前記ヘッドを走査駆動する駆動手段と、から構成されることを特徴とする。
【0016】
従って、サーマル方式やインクジェット方式等の一般的に広く普及しているプリンタ構造を流用しながら、本発明を具体的に実施することができる。また、対象物の高さ形状と外形形状を検出するための機構と、顕像剤を塗布するための走査機構を共通化できるので、装置の機構を簡略化でき、部品点数減少による信頼性の向上や、製造コストの低減、装置の軽量化やコンパクト化に貢献することが可能となる。
【0017】
本発明は、上記情報処理手段がさらに、上記検出手段が検出した高さ形状と、予め設定された顕像剤の最適着弾距離から、上記ヘッドと対象物間の相対距離が一定となるよう上記シャフトと上記載置台の固定位置を算出すると共に、前記固定位置に基づき、上記ヘッドと上記載置台間の相対距離を可変する距離可変手段を備えることを特徴とする。
【0018】
顕像剤を塗布する対象物が爪等の立体形状をなしている場合、曲率を有しているため、顕像剤を塗布するヘッドと対象物間の距離が変動することになり、安定して塗布することが困難であったところ、本構成によれば、最適な顕像剤の着弾距離を予め設定し、顕像剤の最適着弾点に基づいて顕像剤吐出手段の高さを塗布する部位(画素)毎に調整することができ、安定した顕像剤塗布を実現することができる。
【0019】
なお、ヘッドの走査方向のみならずこれと直交する面内においても曲率を有している場合には、複数のシャフトと個々に距離可変手段を配設することで、印刷する際にヘッドを上記直交する面内で傾斜させることで、解決することも可能である。
【0020】
また、さらに記憶手段に検出した高さ形状と外形形状を記憶しておき、次回の塗布時や変倍等の処理時に、記憶されている上記データを使用することで、同一の対象物に顕像剤を塗布する毎に、一々形状データを検出させるという動作を省略できる。なお、表示手段にて前回データを使用するのか新たに再度読み取り動作を行うのかを選択させるように構成することもでき、例えば爪が延びたので再度検出させるとか、形状が変わっていないので読み取りを省略する等の柔軟な対応が可能となる。
【0021】
本発明は、上記距離可変手段がさらに、上記シャフトと上記載置台間のなす距離を可変するための偏心カム手段と該偏心カム手段を駆動する駆動手段とから構成されることを特徴とする。本構成により、偏心カムと偏心カムの駆動手段という簡易な構成で距離可変手段を構成でき、本発明の効果を実現することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は、ボディペイント装置1全体のシステム構成を表わしたものであり、表示ディスプレイ2、画像処理部3と、人体に悪影響を及ぼさない顕像剤を用いて曲率を有する立体物にへ顕像剤を塗布(印字)するための印字部4とが接続されたボディペイント装置1が構成されている。なお、以下説明では、印字部4がインクジェット方式を採用したプリンタであり、顕像剤として人体に悪影響を及ぼさないインクを用いた実施形態について説明するが、本発明は下記の実施形態にのみ限定されるものでないことは勿論である。
【0023】
ここで、画像処理部3は、汎用のパーソナルコンピュータやオフコン等に代表される情報処理装置と同等の構成をなしており、図示しない各種動作の制御を行うCPU(中央処理装置)、画像データや画像処理プログラムを記憶するためのメモリ、画像データや画像処理プログラムのデジタル信号を伝達するためのデータバス及びアドレスバス、ハードディスクドライブやフロッピィディスクドライブ等の外部記憶装置及びこれらのI/F、表示ディスプレイ2及びそのI/F、印字部4とのI/F、入力手段5であるポインティングデバイス、キーボード、及びタブレット等から構成される。なお、情報処理装置の構成については公知であることから、これ以上の説明は省略する。
【0024】
印字部4は、図2に示しているように、基本的にはインクジェット方式を採用したインクジェットプリンタと同等の構成を有しており、通常のインクジェットプリンタと異なる点は、通常のインクジェットプリンタが用紙等の平面の記録材へ画像形成するのに対し、印字部4では、指の爪部分等の曲率を有する立体物を載置できる凹状の載置台6を有し、載置台6に載置された指の爪部分等にインクを吐出して、画像形成させることができる点である。
【0025】
図2を用いて印字部4の構成についてさらに説明すると、印字部4は印字に必要な種類のインクを内部に備えた図示しないインクタンクとインク吐出部(印字ヘッド、印字ノズル)8と載置台6に対向配置されたCCDセンサ等の光電変換素子9とヘッド8と対象物との距離を測定する測距センサ30を有するインクキャリッジ7、インクキャリッジ7を図中左右A方向に走査するための駆動源であるモータ10、モータ10の駆動をインクキャリッジ7に伝達するための無端ベルト状のタイミングベルト11、インクキャリッジ7を軸支して走査するための走査用シャフト12と走査用シャフト13、走査用シャフト12、13の高さh1、h2を可変させるための偏心カム14、15、偏心カム14、15を駆動するためのモータ16、17から構成される。
【0026】
なお、偏心カム14、15と、モータ16、17は最低限一側面に設けることで、走査用シャフト12、13と対象物との距離h1、h2を可変させることが可能であるが、この場合ヘッド8と対象物とのなす角度が変動し、インクの着弾に悪影響を及ぼす可能性が考えられることから、印字部4の他方の側面にも偏心カム14’、15’とモータ16’、17’を設け、平行に走査用シャフト12、13を移動させるのが好ましい。しかしながら、曲率が小さく、距離変動の少ない立体物を測定するためであれば、製造費の低減等の観点から、片方の側面のみに偏心カム機構を設けるようにしてもよい。
【0027】
また、インクキャリッジ7はタイミングベルト11に固定され、モータ10により図中A方向に往復動作させられるが、前記偏心カム14、15により走査用シャフト12、13が移動することから、タイミングベルト11はある程度上下に移動可能なように架設される必要がある。またこの場合、モータ10の回転角度とインクキャリッジの走査距離の関係にずれを生じる可能性があることから、例えば走査用シャフト12、13側に所定間隔毎で磁気信号を施した磁気スケールや所定間隔毎で濃淡情報を付したマーキングを設けインクキャリッジ側に磁気センサや光学センサを設けるなどして、別途インクキャリッジの走査位置を検出するための検出手段を設けてもよい。
【0028】
さて印字を行うときには、図2に示しているように、印字部4の最下部に印字領域として設けている載置台6に、指の爪等の対象物を挿入し載置させる。
対象物は曲率を有する立体物であることから、印字動作の際には、まず画像処理部3からの指令に基づきモータ10を駆動させ、タイミングベルト11に連結されたインクキャリッジ7を図中A方向に移動させることにより、インクキャリッジ7に配設された複数(ここでは2つ)のCCDセンサ9と測距センサ30によって対象物を走査し、対象物の印字範囲、及び対象物からヘッド8までの高さ(距離)を測定する。この際に、ヘッド8とCCDセンサ9、測距センサ30を含む稼動部(インクキャリッジ7)がCCDセンサ9での読み取りのために対象物に対し往復運動を行い、上記測定を実行する。
【0029】
測距センサ30で測定した焦点(距離)データは、印字の際にヘッド8から吐出インクの最適着弾点を求めるためのデータとして用いられる。またインクキャリッジ7には複数のCCDセンサ9、測距センサ30を配設しているので、ヘッド8までの高さ測定に伴って、対象物の外形形状とその面積、画像を測定、確認できることとなる。
【0030】
上記測距センサ30は、図4に示す通り、発光素子28からの光を対象物21に対して照射し、その反射光を受光素子29に投影し、投影された位置に応じた信号を出力する。特に、反射光を受光レンズにて受光素子29の受光面に投影することで、反射光量に全く関係なく光の入射位置に応じた信号が出力される。このとき、反射光の入射位置は、測距センサ30から測定面、つまり光照射されその反射位置までの距離に応じて変化する。そのため、ある地点での対象物21表面までの距離(Lo)、その他の地点での対象物表面までの距離(Ls)を測定できる。
【0031】
なお、本実施形態の説明では、距離を測定するセンサとして、受発光素子を用いた測距センサを例示しているが、距離を測定するためには、どのような距離測定手段であっても良く、本発明が本実施形態のみに限定されないことはいうまでもない。また、本実施形態ではCCDセンサと測距センサを両方用いているが、CCDセンサのみを複数備えることで、距離を測定するように構成してもよい。
【0032】
このようにして、印字高さ、対象物の大きさを確認すると、CCDセンサ9によって読み取られた対象物のデータは、図1に示しているように、画像処理部3の表示ディスプレイ2に表示される。そこで、ユーザは対象物の大きさを確認した上で、メモリや外部記憶装置などに予め用意している所望の画像データを表示ディスプレイ2上に読み出し(或いはユーザが入力手段5を用いて、印字したい画像を描画してもよい)、画像の大きさと対象物の大きさとを比較し、画像処理部3の可変変倍機能を用いて、目的の画像を必要な大きさに変倍する。
【0033】
この動作によって、画像処理部3は、ヘッド8に送信する画像データの画像処理動作を行い、対象物にあった画像の大きさに画像変換を行って、図1のように対象物に目的の画像を重ね合せて表示させ、完成予想図を前もって確認することができる。
【0034】
このようにして得られた画像データを印字の1ライン毎にヘッド8に送信し、ヘッド8よりインクを吐出することによって対象物への印字を行う。この際、CCDセンサ9で読み取られた対象物からヘッド8までの高さは、吐出インクが最適着弾点に到達するように制御される。
【0035】
すなわち、前述した複数のCCDセンサ9の焦点データを基に画像処理部3が生成した制御信号を受けて、図3に示すようにヘッド8の走査用シャフト12、13の両端に配設された2組の偏心カムを一対毎に個別に作動させることによって、1ドット毎に走査用シャフトを図中上下方向に動かして、その高さを調節する。
【0036】
なお、印字用画像はもとより、一旦測定した対象物(この場合は爪)の曲率や大きさ等の形状を画像処理部3内のメモリに記憶・登録しておき、次回に印字する際に上記記憶データを読み出すように処理すれば、CCDセンサによる上記読み取り動作が不要となり、処理が簡略化できる利点がある。また、例えば新たに爪が延びた場合等に、前回の読み込みデータを使用するのか、又は新たに爪の形状を読み込むのかを判断させることを促す表示を表示ディスプレイ2上で行い、入力手段5から選択させるように構成してもよい。
【0037】
このようにボディペイント、例えば爪等の印字を行うときに、対象物の大きさ、インク吐出部と対象物の距離、及び印字画像の大きさ調整(画像の変倍)とその画像処理を行うことによって、従来のように手書き、貼り付け等の煩雑な作業を行わなくても目的に合致した大きさの画像を正確にボディペイントすることが可能となる。
【0038】
なお、上記実施形態の説明では、CCDセンサ9と測距センサ30からなる読取手段により、ヘッド8と対象物との距離を求め、走査用シャフト12、13で距離調整し、走査シャフトの高さを独立して可変するように構成しているが、それに代えて、例えば載置台6の高さを可変するように構成し、距離調整するように構成してもよい。
【0039】
このようにすることで、タイミングベルト11の撓みによる走査距離とモータ10の回転角度との関係を一定とすることができ、さらに移動手段を図2で示したように合計4箇所設ける必要もなくなるので、制御の簡略化、部品点数削減による製造費の低減や信頼性の確保、装置の軽量化等の新たな効果も期待できる。
【0040】
また、本実施形態では、顕像剤としてインクを用いた場合について例示しているが、インクでも液体インクを吐出するものでもよいし、固体インクを熱源等で融解し、人体に悪影響のない温度の融解インクを吐出するようにしてもよい。また顕像剤はインクだけにかぎらず、粉体状の顕像剤を塗布し、人体に悪影響のない範囲で熱照射等により定着化させるたり、さらには粉体顕像剤を塗布後にコーティングさせるように構成する等の種々の応用が可能である。
【0041】
【発明の効果】
本発明は、顕像剤を塗布する対象物のうちの所定位置における高さ形状と外形形状を検出する検出手段と、対象物へ塗布する画像データを記憶する記憶手段と、前記検出手段により検出された検出データと前記記憶手段に記憶されている記憶データに基づき、対象物へ最終的に塗布する画像データを生成する情報処理手段と、前記情報処理手段の生成した画像データに基づき、対象物へ所定の画像を塗布する顕像剤塗布手段と、を備えたことを特徴とする顕像剤塗布装置である。
【0042】
従って、読み取り手段によって対象物の高さ形状と外形形状が判明し、それに応じて目的とする画像(顕像剤像)が対象物上に形成でき、立体的な爪等の対象物上へも正確且つ容易に画像を形成することができる。
【0043】
本発明は、上記情報処理手段がさらに、対象物へ塗布する画像データを変倍処理可能であり、前記情報処理手段により変倍処理後の変倍画像データと、上記検出手段により検出された外形形状データとを同時表示可能な表示手段を備えたことを特徴とする。
【0044】
従って、顕像剤を塗布する対象物の高さ形状と外形形状に合わせて画像を所望の形状及び大きさに変倍させて調整することができるので、例えば、表示手段上に対象物と塗布する顕像剤像を重ね合せてプレビューし、変倍処理による編集作業を行うことができ、編集作業が円滑に進められ、印字画像の選択度が増すと共に、誤った大きさで対象物上に塗布してしまい、顕像剤を除去してから再度塗布するといった不具合を解決できる。
【0045】
本発明は、上記顕像剤塗布手段がさらに、対象物を載置するための載置台と、前記載置台上の対象物へ顕像剤を吐出するためのヘッドと、前記ヘッドを前記載置台の載置面と略平行をなす方向に軸支し前記載置面に対し前記ヘッドを走査させるシャフトと、前記シャフトに軸支された前記ヘッドを走査駆動する駆動手段と、から構成されることを特徴とする。
【0046】
従って、サーマル方式やインクジェット方式等の一般的に広く普及しているプリンタ構造を流用しながら、本発明を具体的に実施することができる。また、対象物の高さ形状と外形形状を検出するための機構と、顕像剤を塗布するための走査機構を共通化できるので、装置の機構を簡略化でき、部品点数減少による信頼性の向上や、製造コストの低減、装置の軽量化やコンパクト化に貢献することが可能となる。
【0047】
本発明は、上記情報処理手段がさらに、上記検出手段が検出した高さ形状と、予め設定された顕像剤の最適着弾距離から、上記ヘッドと対象物間の相対距離が一定となるよう上記シャフトと上記載置台の固定位置を算出すると共に、前記固定位置に基づき、上記ヘッドと上記載置台間の相対距離を可変する距離可変手段を備えることを特徴とする。
【0048】
顕像剤を塗布する対象物が爪等の立体形状をなしている場合、曲率を有しているため、顕像剤を塗布するヘッドと対象物間の距離が変動することになり、安定して塗布することが困難であったところ、本構成によれば、最適な顕像剤の着弾距離を予め設定し、顕像剤の最適着弾点に基づいて顕像剤吐出手段の高さを塗布する部位(画素)毎に調整することができ、安定した顕像剤塗布を実現することができる。
【0049】
なお、ヘッドの走査方向のみならずこれと直交する面内においても曲率を有している場合には、複数のシャフトと個々に距離可変手段を配設することで、印刷する際にヘッドを上記直交する面内で傾斜させることで、解決することも可能である。
【0050】
また、さらに記憶手段に検出した高さ形状と外形形状を記憶しておき、次回の塗布時や変倍等の処理時に、記憶されている上記データを使用することで、同一の対象物に顕像剤を塗布する毎に、一々形状データを検出させるという動作を省略できる。なお、表示手段にて前回データを使用するのか新たに再度読み取り動作を行うのかを選択させるように構成することもでき、例えば爪が延びたので再度検出させるとか、形状が変わっていないので読み取りを省略する等の柔軟な対応が可能となる。
【0051】
本発明は、上記距離可変手段がさらに、上記シャフトと上記載置台間のなす距離を可変するための偏心カム手段と該偏心カム手段を駆動する駆動手段とから構成されることを特徴とする。本構成により、偏心カムと偏心カムの駆動手段という簡易な構成で距離可変手段を構成でき、本発明の効果を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係り、ボディペイント装置の概要構成を説明するための説明図である。
【図2】本発明の実施形態に係り、印字部の構成を説明するための斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係り、印字部の構成を説明するための斜視図である。
【図4】本発明の実施形態に係り、ヘッドと対象物間の距離を図る測距センサの原理を説明するための図である。
【符号の説明】
1 ボディペイント装置(顕像剤塗布装置)
2 表示ディスプレイ(表示装置)
3 画像処理部(情報処理部)
4 印字部(顕像剤塗布部)
5 入力手段(キーボード、ポインティングデバイス)
6 載置台
7 インクキャリッジ
8 ヘッド
9 光電変換素子(CCDセンサ)
10 モータ
11 タイミングベルト
12、13 走査用シャフト
14、15 偏心カム
16、17 モータ
21 対象物
28 発光素子
29 受光素子
30 測距センサ

Claims (3)

  1. 顕像剤を塗布する対象物のうちの所定位置における高さ形状と外形形状を検出する検出手段と、対象物へ塗布する画像データを記憶する記憶手段と、前記検出手段により検出された検出データと前記記憶手段に記憶されている記憶データに基づき、対象物へ最終的に塗布する画像データを生成する情報処理手段と、前記情報処理手段の生成した画像データに基づき、対象物へ所定の画像を塗布する顕像剤塗布手段とを備える顕像剤塗布装置において、
    上記顕像剤塗布手段はさらに、対象物を載置するための載置台と、前記載置台上の対象物へ顕像剤を吐出するためのヘッドと、前記ヘッドを前記載置台の載置面と略平行をなす方向に軸支し前記載置面に対し前記ヘッドを走査させるシャフトと、前記シャフトに軸支された前記ヘッドを走査駆動する駆動手段とから構成され、
    上記情報処理手段はさらに、上記検出手段が検出した高さ形状と、予め設定された顕像剤の最適着弾距離から、上記ヘッドと対象物間の相対距離が一定となるよう上記シャフトと上記載置台の固定位置を算出すると共に、前記固定位置に基づき、上記ヘッドと上記載置台間の相対距離を可変する距離可変手段を備えることを特徴とする顕像剤塗布装置。
  2. 上記情報処理手段はさらに、対象物へ塗布する画像データを変倍処理可能であり、前記情報処理手段により変倍処理後の変倍画像データと、上記検出手段により検出された外形形状データとを同時表示可能な表示手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の顕像剤塗布装置。
  3. 上記距離可変手段はさらに、上記シャフトと上記載置台間のなす距離を可変するための偏心カム手段と該偏心カム手段を駆動する駆動手段とから構成されることを特徴とする請求項に記載の顕像剤塗布装置。
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