JP3559122B2 - 防水パン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は洗濯機などを設置するための床設置用の防水パンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の洗濯機などの設置に使用される床設置用の防水パンは、トラップ機能を有する排水口を設けた矩形皿状の構造が採られている。
【0003】
また、実公平2−45325号公報に記載されているように、給水口と排水口とを設けた給排水ユニットが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の排水口を形成した防水パンは、防水パン本体に排水口のみで給水口が形成されていないため、防水パンの側部の壁面などに給水栓を取付けるか、防水パンに施工現場にて給水孔を削孔加工により形成し、この給水孔に水道管を挿通し、この水道管に継手を介して給水栓を取付けなくてはならず、防水パン本体に給水口を削孔加工するなど給水栓の取付け施工に手数が掛かる問題を有している。
【0005】
また、前記実公平2−45325号公報に記載の給排水ユニットは、洗濯機の給排水ユニットとして使用した場合、防水パンとしての機能がないため、洗濯機からの水撥ね、水漏れ、溢水などが生じたとき、床面が水浸しになり、拭きとり作業を行わなくてはならない問題を有している。
【0006】
本発明は上記問題点に鑑みなされたもので、給水栓の設置が容易で、洗濯機などからの水撥ね、水漏れ、溢水などで床面を濡らすことのない防水パンを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の防水パンは、外周全周に突縁部を形成するとともに底面一側部の中央部に排水口を形成した防水パン本体と、この防水パン本体の突縁部より高くした給水台部の少くとも2か所に前記排水口を挟む形で位置された給水口と、この給水口に水道管と給水栓とを接続する給水継手とを具備したものである。
【0008】
そして、防水パン本体上に載置した洗濯機などに給水する給水栓の設置に際しては給水継手に給水栓と水道管とを接続することができ、防水パン本体に給水口を削孔加工する必要がなく給水栓の設置が容易になる。また、防水パン本体の設置位置に応じて、給水口を選択して給水栓が奥側の壁際とならない側に給水継手を取付け、この給水継手に給水栓を接続することにより、給水栓を操作し易い手前に取付けられ、給水栓の操作が容易となる。
【0009】
請求項2記載の発明の防水パンは、請求項1記載の防水パンにおいて、防水パン本体には給水口と排水口とを近接して形成したものである。
【0010】
そして、給水口の給水継手に接続する水道管と排水口に接続する排水管を配管するために床面に大きな穴を掘削したり、複数の穴を掘削する必要がなく、小さい穴を掘削するのみで工事が容易となる。
【0011】
請求項3記載の発明の防水パンは、請求項1または2記載の防水パンにおいて、給水継手に給水栓を一体に接続したものである。
【0012】
そして、防水パン本体に給水栓が取付けられているため水道管の配管が容易になる。
【0013】
請求項4記載の発明の防水パンは、請求項1ないし3いずれか記載の防水パンにおいて、防水パン本体のいずれか一方に給水継手を着脱自在に取付けるとともに他方に閉塞キャップを着脱自在に設けたものである。
【0014】
そして、給水栓を接続する給水継手を取付けない側の給水口を塞ぐ作業が容易となり、外観体裁を損なうことがなく塵などが落ち込むこともない。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の防水パンの一実施の形態を図面に基いて説明する。
【0016】
図1および図2において、1はガラス繊維強化樹脂などの合成樹脂にて矩形皿状に成型された防水パン本体で、この防水パン本体1の周囲に一体に形成した突縁部2は一方側に向って高くすることにより底面3は一方側に向って下方に向って傾斜されている。また、この突縁部2の角部には取付け孔4が形成されている。
【0017】
そして、この防水パン本体1の底面3の一側端部の中央部に排水口5が形成され、この排水口5に近接した前記突縁部2の一側中央部にはこの突縁部2より高く拡幅した給水台部6が形成され、この給水台部6に前記排水口5に近接して左右に2か所に給水口7,8が開口されている。
【0018】
また、図2に示すように、この給水口7,8の一方には合成樹脂にて成型した給水継手9が着脱自在に取付けられている。この給水継手9はL字形エルボ状に形成され、上方向に開口した一端部には前記給水口7,8の周縁下面に係合する係合鍔10が形成され、この一端開口部には内周にねじ溝11を形成した口金12が上端部を突出してインサート成型により嵌合固定されている。また、この口金12の外周面の上部にはナット13を螺合するねじ部14が形成されている。
【0019】
そして、前記防水パン本体1の給水口7,8の一方に下側から給水継手9の口金12の突出端を嵌挿するとともに係合鍔10を周縁下面に係合し、この口金12の外周面のねじ部14にナット13を螺合することにより給水継手9は着脱自在に固定される。また、この給水継手9の他端開口部には水道管が嵌挿接着されるようになっている。
【0020】
また、前記防水パン本体1の給水口7,8の他方に合成樹脂にて成型した閉塞キャップ16が着脱自在に嵌着されている。
【0021】
次に、図3に示すように、前記防水パン本体1の排水口5の周囲には凹窪状部17が形成され、この凹窪状部17に嵌合した環状のパッキン18に前記排水口5に嵌挿される固定管体19の上端に形成した係合鍔部20が係合されるようになっている。この固定管体19の下端部には内周に環状に突出する受部21が形成され、この受部21の内周縁に受段部22が形成されている。また、この固定管体19の外周部にはねじ溝23が形成されている。
【0022】
また、合成樹脂にて成型され上面を開口した排水トラップ容器24の上端部には前記防水パン本体1の凹窪状部17の下面に当接する係合鍔部26が形成され、この排水トラップ容器24の上面開口部の内周には前記固定管体19のねじ溝23に螺合されるねじ部27が形成され、この排水トラップ容器24のねじ部27を前記固定管体19のねじ溝23に螺合することにより係合鍔部26と固定管体19の係合鍔部20とにて前記防水パン本体1の凹窪状部17を挟着して固定管体19と排水トラップ容器24とが固定される。さらに、この排水トラップ容器24の側面には排水管接続部29が筒状に形成されている。
【0023】
さらに、合成樹脂にて成型したトラップ内容器31は上面開口外縁に前記固定管体19の受段部22に係合する突縁32が形成され、このトラップ内容器31の周面上部には前記排水トラップ容器24内に連通する通水孔33が複数箇所に開口されている。
【0024】
また、前記固定管体19には目皿36が嵌合され、この目皿36の中央部に形成した嵌挿孔37に排水案内管38が嵌合固定され、この排水案内管38の上部に洗濯機などの排水ホース接続口体40が嵌合接続されている。また、前記排水案内管38の下部には前記トラップ内容器31内に連通する開口部41を側方に開口した排水函42に連通されている。
【0025】
さらに、合成樹脂にて成型した排水案内筒体44の上端部に前記固定管体19の受部21に係合する係合鍔部46が形成され、この排水案内筒体44の下部開口部44a は前記排水函42の上面に対して狭い間隔をもって前記トラップ内容器31内に開口されている。
【0026】
また、前記排水トラップ容器24の排水管接続部29には排水ホース47が接続されるようになっている。
【0027】
また、図1および図2に示す給水栓50は前記給水継手9の口金12の内周に形成したねじ溝11に基部に形成したねじ部51に螺合接続されるようになっている。
【0028】
次に実施の形態の作用を説明する。
【0029】
防水パン本体1を設置するときに、2か所の給水口7,8の壁側から遠い側の一方に給水継手9を取り付け、他方を閉塞キャップ16にて閉塞し、この給水継手9の口金12に給水栓50を接続することができ、防水パン本体1に給水口を削孔加工する必要がない。
【0030】
また、この給水継手9の下側開口部に水道管を接続する。この状態で給水継手9と水道管とは防水パン本体1の給水台部6の下側空間部52に配設される。また、排水口5の排水トラップ容器24の排水管接続部29に排水ホース47を接続する。この状態で防水パン本体1を床面に固定する。このとき給水口7,8の給水継手9に接続する水道管と排水口5に接続する排水管を配管するために床面に大きな穴を掘削したり、複数の穴を掘削する必要がなく、小さい穴を掘削するのみで工事が容易となる。
【0031】
そして、この防水パン本体1に洗濯機を設置し、洗濯機の排水ホースを排水案内管38の排水ホース接続口体40に接続する。
【0032】
また、洗濯機の使用時に洗濯機からの水撥ね、水漏れ、溢水による水は防水パン本体1にて受け排水口5に流出し床面を濡らすことがない。
【0033】
この防水パン本体1の排水口5に流出した水は目皿36から排水案内筒体44を経てトラップ内容器31内に流出し、トラップ内容器31の周面上部に開口した通水孔33から排水トラップ容器24に流出し、排水トラップ容器24の排水管接続部29から排出される。また、洗濯機の排水ホースから流出した排水は排水案内管38を経て排水函42の開口部41からトラップ内容器31に流出し、トラップ内容器31の周面上部に開口した通水孔33から排水トラップ容器24に流出し、排水トラップ容器24の排水管接続部29から排出される。そして、トラップ内容器31内には排水が溜まりトラップ機能を果たす。
【0034】
なお、前記実施の形態では、給水栓50は給水継手9の口金12の内周に形成したねじ溝11に基部に形成したねじ部51を螺合して蛇口53上向きに接続したが、図4に示すように、給水継手9の口金12の内周に形成したねじ溝11に接続管55の下端を螺合接続し、この接続管55の上端にエルボ56を介して給水栓50の蛇口53を横向き接続することもできる。
【0035】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、防水パン本体上に載置した洗濯機などに給水する給水栓の設置に際しては給水継手に給水栓と水道管とを接続することができ、防水パン本体に給水口を削孔加工する必要がなく給水栓の設置が容易になる。また、防水パン本体の設置位置に応じて、給水口を選択して給水栓が奥側の壁際とならない側に給水継手を取付け、この給水継手に給水栓を接続することにより、給水栓を操作し易い手前に取付けられ、給水栓の操作が容易となる。
【0036】
請求項2記載の発明によれば、給水口の給水継手に接続する水道管と排水口に接続する排水管を配管するために床面に大きな穴を掘削したり、複数の穴を掘削する必要がなく、小さい穴を掘削するのみで工事が容易となる。
【0037】
請求項3記載の発明によれば、防水パン本体の給水口に給水栓が取付けられているので水道管の配管が容易である。
【0038】
請求項4記載の発明によれば、給水栓を接続する給水継手を取付けない側の給水口を塞ぐ作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す防水パンの平面図である。
【図2】同上防水パンの縦断側面図である。
【図3】同上防水パンの縦断正面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態を示す防水パンの平面図である。
【符号の説明】
1 防水パン本体
2 突縁部
3 底面
5 排水口
6 給水台部
7,8 給水口
9 給水継手
16 閉塞キャップ
50 給水栓
Claims (4)
- 外周全周に突縁部を形成するとともに底面一側部の中央部に排水口を形成した防水パン本体と、
この防水パン本体の突縁部より高くした給水台部の少くとも2か所に前記排水口を挟む形で位置された給水口と、
この給水口に水道管と給水栓とを接続する給水継手と
を具備したことを特徴とする防水パン。 - 防水パン本体には給水口と排水口とを近接して形成した
ことを特徴とする請求項1記載の防水パン。 - 給水継手に給水栓を一体に接続した
ことを特徴とする請求項1または2記載の防水パン。 - 防水パン本体のいずれか一方に給水継手を着脱自在に取付けるとともに他方に閉塞キャップを着脱自在に設けた
ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載の防水パン。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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JP17374196A JP3559122B2 (ja) | 1996-07-03 | 1996-07-03 | 防水パン |
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JPH1018376A JPH1018376A (ja) | 1998-01-20 |
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Family Applications (1)
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JP17374196A Expired - Fee Related JP3559122B2 (ja) | 1996-07-03 | 1996-07-03 | 防水パン |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3559122B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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---|---|---|---|---|
JP2000096649A (ja) * | 1998-09-24 | 2000-04-04 | Tabuchi Corp | 洗濯機用床パン |
-
1996
- 1996-07-03 JP JP17374196A patent/JP3559122B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH1018376A (ja) | 1998-01-20 |
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