JP3559112B2 - 医療台 - Google Patents

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  • Accommodation For Nursing Or Treatment Tables (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、患者の腰部を保持する座板部と、患者の左右の踵をそれぞれ保持する左側及び右側の踵受けとを備える医療台に関する。
【0002】
【従来の技術】
患者の左右の踵をそれぞれ保持する左側及び右側の踵受けを備える医療台は、産婦人科医院等で検診や分娩に用いられているものが一般的に知られている。この医療台は、患者の検診や分娩を行う際、患者の両大腿部が閉じると検診や分娩の邪魔になるので、左側及び右側に踵受けを備え、これらの踵受けで患者の左右の踵をそれぞれ保持して両大腿部を検診や分娩に都合の良いように開かせることができる。
【0003】
また、分娩を行う場合に、これらの踵受けを患者が踏み付けて力むことにより分娩を円滑にさせることができる。これらの踵受けは、様々な体格の患者に対応する必要があり、患者の腰部を保持する座板部と左側及び右側の踵受けとの距離を個々に調節できるようにしてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一般に左右の脚の長さがほぼ等しいので、医療台の座板部に患者の腰部を保持したとき、この座板部と左側及び右側の踵受けとの間のそれぞれの距離は、ほぼ等しく調節されることが望ましい。
【0005】
左側の踵受けと右側の踵受けとの間には、汚物ロートや児受けといった器具が配置され、医師が作業するためのスペースも必要であるので、座板部と左側及び右側の踵受けとのそれぞれの距離は個々に調節されるように構成されている。従って、勘や、実際に患者の踵を踵受けに保持させ、患者が最も安定する位置あるいは患者が最も力を掛けやすい位置になるように座板部と左側及び右側の踵受けとの距離をそれぞれ調節していた。また、踵受けのスライド部分にメジャー等を貼り付け、これらのメジャー等を参照して、座板部と左側及び右側の踵受けとの距離が一致するように調節を行う病院もあった。
【0006】
しかし、勘に頼って座板部と左側及び右側の踵受けとの距離をそれぞれ調節し、それぞれの距離を一致させる作業は、作業者に熟練を要求するものであり、座板部と左側及び右側の踵受けとの距離が常に一致するとは限らない。
【0007】
また、実際に患者の踵を踵受けに保持させ、患者が最も安定する位置あるいは患者が最も力を掛けやすい位置になるように座板部と左側及び右側の踵受けとの距離をそれぞれ調節しても、患者が正しい着座姿勢になっていなければ、座板部と左側及び右側の踵受けとの距離が一致しない。この場合、患者を正しい着座姿勢に座らせて座板部と左側及び右側の踵受けとの距離をそれぞれ再調節する必要がある。
【0008】
さらに、左側及び右側の踵受けのスライド部分に貼り付けたメジャー等を参照して座板部と左側及び右側の踵受けとの距離をそれぞれ調節する場合、これが最も正確な調節が可能であると思われるが、左側及び右側の踵受けのスライド部分ごとに規則的に連続して記されているメジャー等の目盛りの一方を読み取って、他方のメジャー等の目盛りを認識したとき、目盛りの認識を誤る可能性があり、座板部と左側及び右側の踵受けとの距離を正確に調節するには、左側及び右側のメジャー等の目盛りを再確認しなくてはならず、迅速な調節ができにくいという問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の医療台は、患者の腰部を保持する座板部と、上記患者の左右の踵をそれぞれ保持する左側及び右側の踵受けとを備え、上記座板部と上記左側の踵受けとの間の第1の距離と、上記座板部と上記右側の踵受けとの間の第2の距離とが個別に調節できる医療台において、上記第1の距離に対応する第1の信号を出力する第1の位置検出手段と、上記第2の距離に対応する第2の信号を出力する第2の位置検出手段と、上記第1及び第2の位置検出手段から得られる上記第1及び第2の信号を相互に比較する比較手段と、この比較手段の比較結果に基づいて、上記第1及び第2の距離がほぼ等しく調節されたことを表示する表示手段とを備えている。
【0010】
なお、上記表示手段は、音あるいは光によって上記表示を行うものでよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の医療台の実施例を図面を参照して説明する。
【0012】
図1は、第1実施例による医療台1の概略を示す斜視図である。この医療台1は、患者の腰部を保持する座板部3と、患者の左右の踵を保持する左側及び右側の踵受け5、7と、患者の背部を保持する背板部9とを備えている。
【0013】
左側の踵受け5は、座板部3の下方に配置される左側支脚器11のスライドアーム13の先端に取り付けられている。左側支脚器11の基端部は、座板部3を移動可能に支持する基台の左側に取り付けられて、この基端部から延びるアーム15の先端に、股受け17、グリップ19及びスライドアーム13の基端がそれぞれ組み付けられている。また、左側支脚器11は、内部機構が露出しないように各部がカバーで覆われている。
【0014】
左側支脚器11は、基端部を中心に左右方向の回動及び上下方向の回動が可能に構成されている。従って、この基端部から延びるアーム15を覆うアームブーツ21は、アーム15の回動を妨げないように布やゴムで作られている。また、スライドアーム13は、その長さの調節範囲で内部機構が露出しないように、アーム15の先端を覆う支脚器カバー23とこの支脚器カバー23に部分的に重なるように組み合わされるスライドカバー25とで覆われている。
【0015】
また、スライドカバー25内には、スライドアーム13の長さ成分を検出するポテンショメータ27と、スライドアーム13のロック機構29とが備えられている。このロック機構29の操作レバーの操作部31は、スライドカバー25の切り欠きから露出されている。
【0016】
また、右側支脚器12及び右側の踵受け7の構成は、左側支脚器11及び左側の踵受け5と全く同様であり、右側の踵受け7は、座板部3の下方に配置される右側支脚器12のスライドアーム14の先端に取り付けられている。右側支脚器12の基端部は、座板部3を移動可能に支持する基台の右側に取り付けられて、この基端部から延びるアーム16の先端に、股受け18、グリップ20及びスライドアーム14の基端がそれぞれ組み付けられている。また、右側支脚器12も、内部機構が露出しないように各部がカバーで覆われている。
【0017】
右側支脚器12も、基端部を中心に左右方向の回動及び上下方向の回動が可能であり、アーム16の回動を妨げないように布やゴムで作られているアームブーツ22で基端部から延びるアーム16が覆われている。また、スライドアーム14も、アーム16の先端を覆う支脚器カバー24とこの支脚器カバー24に部分的に重なるように組み合わされるスライドカバー26とで左側支脚器11のそれと同様に覆われている。
【0018】
また、右側支脚器12のスライドカバー内にも、スライドアーム14の長さ成分を検出するポテンショメータ28と、スライドアーム14のロック機構30とが備えられ、このロック機構30の操作レバーの操作部32が、左側支脚器11のそれと同様に設けられているスライドカバー26の切り欠きから露出されている。
【0019】
図2は、音によって座板部3と左側及び右側の踵受け5、7との間のそれぞれの距離がほぼ等しく調節されたことを表示するためのブロック回路図である。図において、左側及び右側のスライドアーム13、14の長さ成分を検出する各ポテンショメータ27、28には予め例えば2.56ボルトの電圧が印加され、左側及び右側のスライドアーム13、14の長さに対応する電圧値が各ポテンショメータ27、28の可動接点から8ビットのマルチチャンネルA/Dコンバータ33の第1及び第2チャンネルに入力される。各ポテンショメータ27、28から得られた電圧値はA/Dコンバータ33で8ビットのデジタル値に変換されてCPUシステム35に入力されて相互に比較される。この実施例では、A/Dコンバータ33が8ビットであり、スライドアーム13、14の長さの1mmの変化が0.01ボルトで検出されるので、0〜255mmの範囲でスライドアーム13、14のオフセットの長さ成分を検出できる。CPUシステム35は、例えば5ミリ秒ごとにそれぞれのデジタル値を相互に比較し、それぞれの値が一致したときにI/Oポート37を経由して音発生装置41に駆動命令を与えて、スピーカ43等を駆動して音を発生させ、操作者に座板部3と左側及び右側の踵受け5、7との間のそれぞれの距離が等しく調節されたことを知らせている。
【0020】
この第1実施例では、踵受けの調節範囲を0〜200mm程度として、スライドアーム13、14の長さを1mmピッチで検出するように設定してある。工場出荷時において、座板部3と左側及び右側の踵受け5、7との距離を正確に測定して一致させ、校正プログラムを起動させて、左側及び右側の踵受け5、7のオフセット調節位置に応じて得られるそれぞれのデジタル値を引き算した校正値をEEPROM39に記憶させている。従って、例えば、スライドアーム13、14を縮めた調整と各ポテンショメータ27、28を反時計方向に回しきったときの整合をラフに行うことができる。点検時においては、例えば、座板部3と左側及び右側の踵受け5、7との間のそれぞれの距離を測定して等しく調節し、その後、校正スイッチ等の操作により校正値をEEPROM39に更新記憶させることもできる。
【0021】
図3は、第1実施例における表示機能を実行するためのフローチャートである。この実施例では、踵受けの移動量を1mmピッチで検出しているが、座板部3と左側及び右側の踵受け5、7とのそれぞれの距離の差が5mmの範囲に調節されたときに、座板部3と左側及び右側の踵受け5、7とのそれぞれの距離が一致していると見なして表示音を発生させる。そして、一定の期間左側及び右側の踵受け5、7が5mmの範囲に入っているとき、さらに別の表示音を発生させ、操作者に調節完了を認識させるようにしている。なお、表示音の音程は前者で高く、後者で低くしてそれぞれの意味を区別できるようにしてある。
【0022】
以下に、この表示機能を実行するためのフローチャートを、踵受けの調節作業に対応させて説明する。
【0023】
まず、座板部3と左側の踵受け5との距離を調節して、左側の踵受け5で患者の左踵を保持させる(左右どちらの側の踵受けを先に調節しても良いが、ここでは左側の踵受け5の位置を基準として説明する)。次に、右側の踵受け7を移動させて、座板部3と右側の踵受け7との距離を、先に調節された座板部3と左側の踵受け5との距離に一致させるサブルーチンを開始する。このサブルーチンは例えば5ミリ秒ごとの割り込み信号によって、座板部3と右側の踵受け7との距離が、座板部3と左側の踵受け5との距離に一致するまで繰り返される。まず、S1(ステップ1)において、座板部3と左側及び右側の踵受け5、7とのそれぞれの差(以下、調節量の差と言う)が5mm以内か否かが判断され、その差が5mm以内であればS2に進む。S2において、音発生済フラグがセットされているか否かが判断され、フラグがセットされていなければ、音タイマに1を加算してからS3に進む。S3において、音タイマが3未満であるか否かが判断され、音タイマが3未満であれば、音1(高音)を出力してサブルーチンを終了する。従って、次の割り込み信号が入力されるまで音1を発音している。
【0024】
S3において、音タイマが3以上となるとS4に進み、S4において、音タイマが50未満であるか否かが判断され、音タイマが50未満であれば、音1の出力を停止してサブルーチンを終了する。従って、座板部3と右側の踵受け7との距離が、先に調節された座板部3と左側の踵受け5との距離にほぼ一致したことが音1によって確認できる。S4において、音タイマが50以上となるとS5に進み、S5において、音タイマが53未満であるか否かが判断され、音タイマが53未満であれば、音2(低音)を出力してサブルーチンを終了する。従って、次の割り込み信号が入力されるまで音2を発音している。
【0025】
操作者は、この音2が出力されたことで調節操作の完了すなわち、座板部3と左側及び右側の踵受け5、7とのそれぞれの距離の差が5mm以内に設定されたことを認識できる。そして、S5において、音タイマが53以上であると判断されると音タイマをクリアし、音発生済フラグをセットし、音出力を停止して終了する。S2において音発生済フラグがセットされていたならば、音2の出力を停止してサブルーチンを終了する。従って、調節操作の完了が、音2の停止によって確認できる。
【0026】
S1において、左側及び右側の踵受け5、7の調節量の差が5mm以内か否かが判断され、その差が5mmを越えていればS6に進む。S6において、左側及び右側の踵受け5、7の調節量の差が2cm以内か否かが判断され、その差が2cmを越えていると音タイマをクリアし、音発生済フラグをクリアしてサブルーチンを終了する。S6において、左側及び右側の踵受け5、7の調節量の差が2cm以内であると、音出力を停止してサブルーチンを終了する。
【0027】
実際の操作で言えば、右側の踵受け7を移動させて左側及び右側の踵受け5、7の調節量の差が5mm以内となると音1が出力されるので、この音1を認識したときに右側の踵受け7の移動を止め、この後に音2が出力されれば調節完了を認識できる。また、一般に、目標点への到達が表示された後に物の移動を止める場合、目標点の手前で物が停止されることはあり得ないので、音1が出力された後に何の音も出力されない場合は、右側の踵受け7が移動され過ぎているので、右側の踵受け7を僅かに戻せばよい。
【0028】
また、音1が出力された後に、右側の踵受け7の停止が遅れて左側及び右側の踵受け5、7の調節量の差が2cmを越えた場合、音タイマをクリアし、音発生済フラグをクリアする。従って、座板部3と左側及び右側の踵受け5、7とのそれぞれの距離の差が2cmを越えた場合、音1のみが出力されて、右側の踵受け7が行き過ぎたことが判るので、右側の踵受け7を戻せばよい。
【0029】
上述したように、この第1実施例によれば、医療台1の座板部3と左側及び右側の踵受け5、7とのそれぞれの距離がほぼ等しく(それぞれの差が5mm以内)調節されたことが2種類の音の連続発音によって確認できるので、調節作業が簡単に行える。
【0030】
図4は、第2実施例による医療台1の概略を示す斜視図である。この医療台1の概ねの構成は第1実施例による医療台1と同様で、この第2実施例では、音に代えて光によって座板部3と左側及び右側の踵受け5、7のそれぞれとの距離の一致を表示するようにしてある。従って、左側支脚器11と右側支脚器12とに表示用のLED45等の光源が設けられている。
【0031】
この第2実施例の場合、図2に示した第1実施例の音によって座板部3と左側及び右側の踵受け5、7とのそれぞれの距離がほぼ等しく調節されたことを表示するためのブロック回路図における音発生装置41及びスピーカ43等に代えて光発生装置及びLED45等の光源を備えるほぼ同様の構成のブロック回路で制御することができる。
【0032】
図5は、第2実施例における表示機能を実行するためのフローチャートである。この実施例では、左側及び右側の踵受け5、7の調節量の差が5mmの範囲に調節されたときにLED45を点灯して、座板部3と左側及び右側の踵受け5、7とのそれぞれの距離がほぼ一致していることを表示し、その差が5mmを越えて2cm以内であるときにLED45を点滅させて、操作者に調節の度合いを認識させるようにしている。また、LED45の点灯あるいは点滅を7秒後に消灯させるようにしてある。
【0033】
以下に、この表示機能を実行するためのフローチャートを、踵受けの調節作業に対応させて説明する。
【0034】
まず、座板部3と左側の踵受け5との距離を調節して、左側の踵受け5で患者の左踵を保持させる(左右どちらの側の踵受けを先に調節しても良いが、ここでは左側の踵受け5の位置を基準として説明する)。次に、右側の踵受け7を移動させて、座板部3と右側の踵受け7との距離を、先に調節された座板部3と左側の踵受け5との距離に一致させるサブルーチンを開始する。このサブルーチンは例えば5ミリ秒ごとの割り込み信号によって、座板部3と右側の踵受け7との距離が、座板部3と左側の踵受け5との距離に一致するまで繰り返される。S11において、左側及び右側の踵受け5、7の調節量の差が5mm以内か否かが判断され、その差が5mm以内であればS12に進む。S12において、7秒経過フラグがセットされているか否かが判断され、フラグがセットされていなければ、LEDタイマに1を加算してからS13に進む。S13において、LEDタイマが1400未満であるか否かが判断され、LEDタイマが1400未満であれば、LEDを点灯してサブルーチンを終了する。従って、次の割り込み信号が入力されるまでLEDを点灯している。このLEDの点灯によって、座板部3と右側の踵受け7との距離が、先に調節された座板部3と左側の踵受け5との距離にほぼ一致したことが確認できる。S12において、7秒経過フラグがセットされていると、LEDが消灯されて終了する。
【0035】
S13において、LEDタイマが1400以上であると、7秒経過フラグをセットし、LEDタイマをクリアし、LEDを消灯してサブルーチンを終了する。この実施例では、LEDを点灯してから7秒(5ミリ秒×1400)後に自動的に消灯するように構成している。
【0036】
S11において、左側及び右側の踵受け5、7の調節量の差が5mmを越えている場合、S14に進み、S14において、その差が2cm以内であるか否かが判断され、その差が2cm以内であれば、S15に進む。S15において、7秒経過フラグがセットされているか否かが判断され、フラグがセットされていなければ、LEDタイマに1を加算してからS16に進む。S16において、LEDタイマが1400未満であるか否かが判断され、LEDタイマが1400未満であれば、LEDを点滅させてサブルーチンを終了する。従って、次の割り込み信号が入力されるまでLEDを点滅させている。このLEDの点滅によって、座板部3と右側の踵受け7との距離が、先に調節された座板部3と左側の踵受け5との距離に近づいたことが確認できる。S16において、LEDタイマが1400以上であると、7秒経過フラグをセットし、LEDタイマをクリアし、LEDを消灯してサブルーチンを終了する。
【0037】
S14において、左側及び右側の踵受け5、7の調節量の差が2cmを越えていると、LEDタイマがクリアされ、7秒経過フラグがクリアされ、LEDが消灯されてサブルーチンを終了する。
【0038】
上述したように、第2実施例では、左側及び右側の踵受け5、7の調節量の差が2cm以内になるとLEDが点滅し、その差が5mm以内になるとLEDが点灯するので、LEDが点滅するまでは踵受けを素早く移動させ、LEDの点滅後に踵受けの移動をゆっくりと行えば、左側及び右側の踵受け5、7の調節作業を迅速かつ容易に行える。
【0039】
以上、本発明の実施の態様について説明したが、本発明の医療台はさらに多くの実施の態様をとり得る。例えば、左側及び右側の踵受けの調節完了を表示する音は、高低2種類に限らず、さらに多くの音程を用いても良い。また、複数の音色あるいは音声を用いることも可能である。そして、この音を用いて左側及び右側の踵受けの調節完了を表示するためのフローチャートについても、音程、音色あるいは音声の使用に対応して様々な変形が考えられる。例えば、左側及び右側の踵受けの調節が全く成されていないときに、所定の音を出力してもよいし、調節完了位置からずれてしまったときに警告音あるいは警告メッセージを出力してもよい。
【0040】
また、光を用いて左側及び右側の踵受けの調節完了を表示する場合、LEDの点灯と点滅とに限らず多色発光のLEDを用いたり、複数のLEDあるいはCRTや液晶パネルといった表示手段を用いることにより、調節しようとしている踵受けが基準となる踵受けの位置に対して上下どちら側にずれているかを表示することもできる。そして、この光を用いて左側及び右側の踵受けの調節完了を表示するためのフローチャートについても、このような多色発光のLED、複数のLEDあるいはCRTや液晶パネルといった表示手段の使用に対応して様々な変形が考えられえる。
【0041】
さらに、音と光とを併用して左側及び右側の踵受けの調節完了を表示してもよい。この場合、例えば図2に示した第1実施例の音によって調節完了を表示するためのブロック回路図における音発生装置及びスピーカ等に、さらに光発生装置及びLED等の光源を備えるものでよい。
【0042】
また、音と光とを併用して左側及び右側の踵受けの調節完了を表示するためのフローチャートは、例えば図3に示した第1実施例のフローチャートと、図5に示した第2実施例のフローチャートとを同時に実行すればよい。
【0043】
また、図示を省略したが、スライドアーム13は、例えば、摺動自在に組み合わされる固定アームと移動アームとを備え、ロック機構として、移動アーム側にストッパの操作レバーを設け、固定アーム側に移動アーム側のストッパの移動範囲に渡ってこのストッパと対向するラック部材を設ければよい。また、上述した調節量を検出するための手段として、例えば、回転軸にピニオンを有する多回転型のポテンショメータを固定アーム側に配置し、移動アーム側に、この移動アームの移動範囲に渡ってポテンショメータのピニオンと噛合する計測用ラックを設けて、移動アームの移動によりポテンショメータのピニオンを回転させればよい。
【0044】
ポテンショメータは、部品単価が安く、必要とする配線の数が少ない。例えば、座板部及び背板部の角度や移動量を各ポテンショメータで検出させるようにすれば、各ポテンショメータから得られる電圧値をマルチチャンネルA/Dコンバータの残りのチャンネルに与えることができ、回路構成を簡素化できるというメリットがある。しかしながら、回転角あるいは長さを直読できる8ビット幅の光学式あるいは磁気式のロータリーエンコーダやリニアエンコーダ等又は、リミットスイッチと協働して発生させたパルスをカウントして回転角あるいは長さを検出させるようにした光学式あるいは磁気式のロータリーエンコーダやリニアエンコーダ等を用いることも可能である。
【0045】
【発明の効果】
上述のように構成された本発明の医療台によれば、患者の左右の踵をそれぞれ保持する左側及び右側の踵受けのそれぞれと患者の腰部を保持する座板部との距離がほぼ等しく調節されたことが表示される。従って、患者の一方の踵を最適に保持できるように一方の踵受けの調節を行えば、他方の踵受けを表示に従って調節を行うだけでよく、熟練を必要とせず、誰でもが左右の調節作業を迅速かつ正確に行える。
【0046】
また、請求項2に記載した発明によれば、音によって左側及び右側の踵受けの調節の完了を表示するようにしたので、患者や医療台の状態を目視確認しながらでも踵受けの調節を行うことができる。
【0047】
また、請求項3に記載した発明によれば、光によって左側及び右側の踵受けの調節の完了を表示するようにしたので、周囲の音に影響を受けずに踵受けの調節を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例による医療台の概略を示す斜視図である。
【図2】音によって座板部と左側及び右側の踵受けとのそれぞれの距離がほぼ等しく調節されたことを表示するためのブロック回路図である。
【図3】第1実施例における表示機能を実行するためのフローチャートである。
【図4】第2実施例による医療台の概略を示す斜視図である。
【図5】第2実施例における表示機能を実行するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 医療台
3 座板部
5 左側の踵受け
7 右側の踵受け
27 ポテンショメータ(第1の位置検出手段)
28 ポテンショメータ(第2の位置検出手段)
41 音発生装置(表示手段)
43 スピーカ(表示手段)
45 LED(表示手段)

Claims (3)

  1. 患者の腰部を保持する座板部と、
    上記患者の左右の踵をそれぞれ保持する左側及び右側の踵受けとを備え、
    上記座板部と上記左側の踵受けとの間の第1の距離と、上記座板部と上記右側の踵受けとの間の第2の距離とが個別に調節できる医療台において、
    上記第1の距離に対応する第1の信号を出力する第1の位置検出手段と、
    上記第2の距離に対応する第2の信号を出力する第2の位置検出手段と、
    上記第1及び第2の位置検出手段から得られる上記第1及び第2の信号を相互に比較する比較手段と、
    この比較手段の比較結果に基づいて、上記第1及び第2の距離がほぼ等しく調節されたことを表示する表示手段とを備えている医療台。
  2. 上記表示手段は、音によって上記表示を行う請求項1記載の医療台。
  3. 上記表示手段は、光によって上記表示を行う請求項1記載の医療台。
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