JP3559087B2 - 燃料油輸送車両の強制開放弁構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、燃料油輸送車両の強制開放弁構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、燃料油輸送車両、例えば、タンクローリー車や航空機給油車には、貯油タンクの天井壁にマンホールを形成し、同マンホールにマンホール蓋を開閉自在に取付ける一方、貯油タンクの底部に貯油流出パイプを接続し、同貯油流出パイプに開閉弁を取付けて、同開閉弁を開放動作させることにより、貯油タンク内の貯油を貯油流出パイプを通して流出して航空機等の燃料タンクに供給可能としたものがある。
【0003】
そして、かかる航空機給油車等の貯油タンクには、天井壁に安全弁を取付ており、同安全弁には貯油タンク内の圧力が一定値以下に減圧されると弁体が開弁動作して、貯油タンク内と外気とを連通させることにより、減圧された貯油タンクの内壁が外気圧により変形や破損等されないようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した航空機給油車等に取付けた安全弁では、貯油タンク内が一定圧力以下に減圧されると、弁体が急激に開弁動作して貯油タンク内に充満したガスを外部に流出させ、この流出するガスにより静電気が発生して爆発事故を起こす虞れがあった。
【0005】
そのために、貯油流出パイプを通して航空機等の燃料タンクに貯油を供給する際には、あらかじめ貯油タンクの天井壁に取付けたマンホール蓋を開放して、貯油タンク内と外気とを連通させておくことにより、貯油タンク内の減圧を防止すると共に爆発事故を防止しなければならないという煩雑さがあった。また、この際、マンホール蓋の開放にともなって異物がマンホールを通して貯油タンク内に混入する虞れもあった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明では、貯油タンクの底部に貯油流出パイプを接続し、同貯油流出パイプに開閉弁を取付けて、同開閉弁を開放動作させることにより、貯油タンク内の貯油を貯油流出パイプを通して流出可能とした燃料油輸送車両において、貯油タンクの天井壁に強制開放弁を取付け、同強制開放弁に加圧空気供給パイプを接続し、同加圧空気供給パイプを通して供給される加圧空気により上記強制開放弁に設けた弁体を開弁動作可能とすると共に、貯油流出パイプに取付けた開閉弁に加圧空気供給パイプを接続し、同加圧空気供給パイプを通して供給される加圧空気により同開閉弁に設けた弁体を開弁動作可能として、同開閉弁の開放動作と強制開放弁の開放動作とを連動させ、しかも、強制開放弁の弁体は、同強制開放弁に設けた弁体受部に下方から接離自在としたことを特徴とする燃料油輸送車両の強制開放弁構造を提供するものである。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
【0009】
図1及び図2に示すAは、燃料油輸送車両としての航空機給油車であり、同航空機給油車Aは、車体フレーム1の前部に運転部2を設け、その直後方位置に給油作業部3を配設し、その直後方位置に貯油タンクとしての貯油タンク4を配設し、その直後方位置に制御部5を配設しており、車体フレーム1の前後部下方位置にそれぞれ前後車輪6,7,8,9を取付けている。
【0010】
貯油タンク4は、図1〜図3に示すように、前後方向に伸延させて形成したタンク本体10内に四つの仕切壁11,11,11,11 を前後方向に間隔を開けて立設して、同タンク本体10内に五つの貯油室12,12,12,12,12を形成している。
【0011】
そして、図2及び図4に示すように、各貯油室12の天井壁10a にそれぞれマンホール13を形成すると共に、各マンホール13にマンホール蓋14を着脱自在に取付け、各マンホール蓋14に油面検出装置15と計量尺16と安全弁37とを取付けると共に、各マンホール蓋14に視認窓17を形成し、各視認窓17に開閉蓋18を着脱自在に取付け、また、各マンホール蓋14に近接する天井壁10a の部分に、本発明に係る強制開放弁19を取付けている。
【0012】
また、図3に示すように、各貯油室12の底部10b に、貯油流出パイプとしての流入・流出パイプ20より各貯油室12の底部10b へ向けて分岐させて形成した分岐パイプ20a,20a,20a,20a,20a の先端を、それそぞれ開閉弁21,21,21,21,21を介して接続し、同流入・流出パイプ20に、基端を燃料油供給源22に接続した流入パイプ23の先端と、先端部に形成した流出分岐パイプ24b,24b に給油用ノズル24a,24a を接続した流出パイプ24の基端と、基端を流出パイプ24の中途部に第1三方弁25を介して接続した戻しパイプ26の先端とをそれぞれ接続しており、第1三方弁25の上流側に位置する流出パイプ24の部分に給油用ポンプPを設け、同第1三方弁25の下流側に位置する流出パイプ24の部分に戻し用バイパスパイプ27の基端を接続すると共に、同戻し用バイパスパイプ27の先端を給油用ポンプPの上流側に位置する流出パイプ24の部分に第2三方弁28を介して接続している。29,30 はそれぞれドレーンパイプ、31,32,33,34,35はそれぞれ開閉弁、36は流量計である。
【0013】
このようにして、流入パイプ23の中途部に取付けた開閉弁31を開放すると共に、各分岐パイプ20a に取付けた開閉弁21を開放して、燃料油供給源22より航空機燃料油を圧送することにより、流入パイプ23→流入・流出パイプ20→分岐パイプ20a より貯油タンク4の各貯油室12内に航空機燃料油を補給することができるようにしている。
【0014】
そして、流入パイプ23の中途部に取付けた開閉弁31を閉塞すると共に、各分岐パイプ20a に取付けた開閉弁21、及び流入・流出パイプ20に取付けた開閉弁32を開放し、かつ、流出パイプ24に取付けた第1・第2三方弁25,28 を同流出パイプ24が給油用ノズル24a,24a と連通する側に流路切換作動させ、かつ、流出分岐パイプ24b,24b に取付けた開閉弁33,33 を開放して、給油用ポンプPを駆動させることにより、貯油室12内の航空機燃料油を分岐パイプ20a →流入・流出パイプ20→流出パイプ24→流出分岐パイプ24b,24b →給油用ノズル24a,24a より航空機の燃料タンク内に供給することができるようにしている。
【0015】
また、各強制開放弁19には、基端を加圧空気供給源41に接続した加圧空気供給パイプ40の先端に分岐させて形成した分岐パイプ40a,40a,40a,40a,40a の先端を着脱自在に接続している。
【0016】
上記のような構成において、本発明の要旨は強制開放弁19の構造にあり、以下に同強制開放弁19の構造について説明する。
【0017】
すなわち、強制開放弁19は、図5に示すように、タンク本体10の天井壁10a にケース取付用リング74を介して取付けた弁体受ケース75と、同弁体受ケース75の上端部に取付けたキャップ状の弁蓋体76と、同弁蓋体76の天井壁76a に弁体受ケース75内において垂設した弁体支持シリンダ77と、同弁体支持シリンダ77に設けたピストン77b の下端に取付けて弁体受ケース75の下端に形成した弁体受部75bに下方から接離自在とした弁体78とから形成している。
【0018】
そして、弁体受ケース75は、図4に示すように、筒状に形成したケース本体75a の下端部内周面より内方へ張出したリング状の弁体受部75b を一体成形し、同弁体受部75b の下端面に弁体受用パッキン79を取付け、ケース本体75a の下部外周面にはケース取付用リング74の内周面に螺着するための雄ネジ部75c を形成し、同雄ネジ部75c の直上方に位置するケース本体75a の外周面の部分に天井壁当接用鍔部75d を水平張出し状に形成し、同鍔部75d の下面に当接用パッキン80を取付け、ケース本体75a の中途部には連通孔81を円周方向に間隔を開けて複数形成すると共に、各連通孔81にフィルタ82を取付け、ケース本体75a の上部内周面には弁蓋体取付用雌ネジ部75e を形成している。
【0019】
弁蓋体76は、図5に示すように、上記雌ネジ部75e に螺着可能な雄ネジ部76b を外周面に形成した天井壁76a と、同天井壁76a の上部外周面より外側下方へ向けて形成した傘部76c とを一体成形しており、天井壁76a の上側中央部には加圧空気供給パイプ40より分岐させて形成した分岐パイプ40a の先端部を着脱自在に接続可能なパイプ接続孔83を形成すると共に、下側中央部には同パイプ接続孔83よりも大径のシリンダ取付用凹部84を上下方向に連通させて形成し、同凹部84の内周面には螺着用の雌ネジ部84a を形成する一方、傘部76c の下端縁は弁体受ケース75の天井壁当接用鍔部75d の上面との間に一定の間隔を開けると共に、同傘部76c の内周面と弁体受ケース75の外周面との間にも一定の間隔を開けて、傘部の内周面と弁体受ケース75の外周面との亜板に、外気と連通孔81とを連通する流路85を形成している。
【0020】
弁体支持シリンダ77は、図5に示すように、上下方向に伸延する筒状のシリンダ本体77a と、同シリンダ本体77a 内に上下摺動自在に配置したピストン77b と、同ピストン77b の下面に上端を接続し、下端をシリンダ本体77a の下端部に形成したロッド挿通孔86、さらには、弁体受ケース75の弁体受部75b 中を通して下方へ伸延させたピストンロッド77c と、同ピストンロッド77c の外周面に巻回して、ピストン77b の下面とシリンダ本体77a の下端部との間に介在させた押圧スプリング77d とから形成しており、シリンダ本体77a の上部外周面には弁蓋体76の雌ネジ部84a に螺着可能な雄ネジ部77e を形成し、また、シリンダ本体77a の下部には連通小孔87を形成している。88はOリングである。
【0021】
弁体78は、図4に示すように、円板状に形成して、同弁体78の中央部に上記ピストンロッド77c の下端部に弁体78の中央部を取付けている。89は取付ナットである。
【0022】
このようにして、貯油室12内の航空機燃料を航空機の燃料タンク内に供給する際には、加圧空気供給源41→加圧空気供給パイプ40→分岐パイプ40a →シリンダ本体77a 内に加圧空気を供給することにより、ピストン77b を押圧スプリング77d の押圧付勢力に抗して下方へ摺動させて、ピストンロッド77c の下端に取付けた弁体78を弁体受用パッキン79より離隔させて、流路85を通して外気と連通している弁体受ケース75内と貯油室12内とを連通させることができるようにしている。
【0023】
従って、貯油室12内の航空機燃料油の流出時には、各貯油室12内を外気圧と同圧にすることができて、各貯油室12が外気圧により変形されたり、また、破損等されるのを防止することができる。
【0024】
この際、弁体78は、加圧空気により緩やかに開弁動作させることにより、貯油室12内に充満しているガスを弁体受ケース75内→フィルタ82→流路85→外気に緩やかに流出させ、ガスの流出による静電気が発生しないようにして、爆発事故の防止を図っている。
【0025】
しかも、かかる弁体78の開弁動作は、貯油室12の底部に接続した分岐パイプ20a の開閉弁21と流入・流出パイプ20の開閉弁32の両開弁動作に連動させているために、オペレータの誤操作を防止することができて、安全かつ確実に給油作業を行なうことができる。。
【0026】
さらに、弁体78は、弁体受用パッキン79よりも下方に位置して開弁状態となるために、加圧空気の供給により貯油室12内の空気圧が上昇して、同貯油室12内の燃料油が上方へ押上げられた場合にも、同燃料油が弁体78を押上げて閉弁状態にするために、燃料油が外部に流出する虞れはない。
【0027】
また、加圧空気供給パイプ40を通した加圧空気の供給を解除すると、押圧スプリング77d の押圧付勢力によりピストン77b が上方へ摺動してピストンロッド77c の下端に取付けた弁体78は、自動的に弁体受用パッキン79に当接して閉弁状態となるようにしている。
【0028】
そして、弁体受ケース75に形成した連通孔81を通して流通する空気は、同連通孔81に取付けたフィルタ82により濾過されるようにしており、特に、外部から貯油室12内に異物が混入しないようにしている。
【0029】
なお、分岐パイプ40a は、強制開放弁19等の点検時にパイプ接続孔83より取外し、通常は、同パイプ接続孔83に接続したままにすることができる。
【0030】
油面検出装置15は、図1に示すように、各貯油室12内の略中央部に配置しており、図4に示すように、マンホール蓋14に、上下方向に伸延する円筒状のセンサ収容ケース45の上端部を取付用リング46を介して取付けると共に、直下方へ向けて垂下させた同センサ収容ケース45の下端をタンク本体10の底部10b に固定した底蓋体47に嵌合して当接させ、取付用リング46にセンサ取付体48を着脱自在に取付け、同センサ取付体48に、油面レベルの上限を検出する上限レベルセンサ49と、油面レベルの下限を検出する下限レベルセンサ50とを取付けて構成している。
【0031】
そして、センサ収容ケース45には、図4に示すように、連通部としての連通孔51を複数形成して、各連通孔51を通してセンサ収容ケース45内と貯油室12内とを連通させている。
【0032】
上記のように構成した油面検出装置15は、各貯油室12内の略中央部に配置して、同油面検出装置15のセンサ収容ケース45内と貯油室12内とを複数の連通孔51を通して連通させているために、貯油室12内の航空機燃料油の油面と、センサ収容ケース45内の航空機燃料油の油面とを同一レベルに保つことができると共に、車体が前低後高又は前高後低の傾斜姿勢にある場合にも、各貯油室12内の略中央部において上・下限レベルセンサ49,50 が正確に油面を検出することができるようにしている。
【0033】
しかも、上・下限レベルセンサ49,50 は、センサ収容ケース45内に配置しているために、車体の振動により、貯油室12内の航空機燃料油の油面が大きく波打った際にも、変化の小さいセンサ収容ケース45内の油面を精度良く検出することができるようにしている。
【0034】
計量尺16は、図4に示すように、上下方向に伸延させて形成した計量尺本体16a と、同計量尺本体16a の上端に取付けた把持部16b とから形成して、前記油面検出装置15の近傍に配置しており、マンホール蓋14に計量尺挿入孔60を形成し、同計量尺挿入孔60に上下方向に伸延する筒状の計量尺収容ケース61の上端を連通連結すると共に、タンク本体10の底部10b に固定した接続体63に同計量尺収容ケース61の下端を着脱自在に接続し、同計量尺収容ケース61内に計量尺本体16a を計量尺挿入孔60より出入れ自在に挿入し、把持部16b をマンホール蓋14の上面に係止させて、垂下させた計量尺本体16a の下端をタンク本体10の底部10b に当接させている。
【0035】
そして、計量尺収容ケース61には複数の連通孔62を形成して、同計量尺収容ケース61内と貯油室12内とを連通させている。
【0036】
このようにして、計量尺16は、貯油室12内の略中央部に配置した油面検出装置15の近傍に配置して、同油面検出装置15と同様に車体の傾斜姿勢や貯油室12内の航空機燃料油の波打ち現象等から受ける悪影響を少なくして、正確な計量が行なえるようにしている。
【0037】
また、マンホール蓋14は、タンク本体10の天井壁10a に形成したマンホール13に取付用リング65を介して取付ボルト66により着脱自在に取付けており、マンホール蓋14を取外すことにより、同マンホール蓋14に取付けている油面検出装置15と計量尺16と計量尺収容ケース61とを一体的にタンク本体10より取外すことができるようにしている。
【0038】
このようにして、油面検出装置15と計量尺16と計量尺収容ケース61の全体的なメンテナンス等を楽に行なうことができるようにしている。
【0039】
この際、油面検出装置15は、センサ収容ケース45の下端が当接していた底蓋体47より離れ、また、計量尺収容ケース61の下端が嵌入して接続していた接続体63より離れて、これらを容易に取外すことができる一方、再度取付ける場合にも、各下端を容易に当接又は嵌入して接続することができる。
【0040】
安全弁37は、貯油室12内の圧力が一定値(例えば、0.05kg/cm) 以下に減圧されると、閉弁用スプリングにより閉弁されている弁体が、同閉弁用スプリングの押圧付勢力に抗して開弁動作して、貯油室12内と外気とを自動的に連通させることができるように構成している。
【0041】
このようにして、給油作業時以外に貯油室12内が減圧された場合にも、同貯油室12内の内壁等が外気圧により変形・損傷等されないようにしている。
【0042】
制御部5は、入力側に油面検出装置15の上・下限レベルセンサ49,50 を接続する一方、出力側に給油用ポンプPの駆動部、第1・第2三方弁25,28 、各開閉弁21,31,32,33,34,35 の駆動部をそれぞれ接続して、各駆動部を制御可能としている。
【0043】
なお、本実施例では、燃料油輸送車両としての航空機給油車Aについて説明してきたが、他にタンクローリー車等の燃料油を輸送するための貯油タンクを具備するものであれば、本発明に係る油面検出装置15を適用することができる。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果が得られる。
【0045】
(1)本発明によれば、貯油タンクの天井壁に強制開放弁を取付け、同強制開放弁に、外部からの加圧により開弁動作する弁体を設け、同弁体の開弁動作により貯油タンク内と外気とを連通可能としているために、貯油タンク内の貯油を貯油流出パイプを通して流出させる際に、上記強制開放弁の弁体を開弁動作させることにより、貯油タンク内を外気圧と略同一に保って、同貯油タンクの内壁等が変形したり破損等したりするのを確実に防止することができると共に、貯油タンク内のガスが急激に外部に流出して静電気が発生するのを防止することができる。
【0046】
(2)本発明によれば、強制開放弁に加圧空気供給パイプを接続し、同加圧空気供給パイプを通して供給される加圧空気により弁体を開弁動作可能としているために、貯油タンクの天井部を大きく開放することなく強制開放弁による貯油タンク内の減圧を簡単かつ確実に防止することができると共に、貯油タンク内への異物の混入を防止することができる。
【0047】
(3)本発明によれば、貯油流出パイプに取付けた開閉弁に加圧空気供給パイプを接続し、同加圧空気供給パイプを通して供給される加圧空気により弁体を開弁動作可能として、同開閉弁の開放動作と強制開放弁の開放動作とを連動させているために、貯油タンクより貯油を流出させるべく開閉弁に加圧空気供給パイプを通して加圧空気を供給した際には、強制開放弁にも加圧空気供給パイプを通して加圧空気が供給されて、開閉弁と強制開放弁とが連動して開放動作し、貯油の流出と貯油タンク内の外気との連通とを自動的に行なうことができて、貯油タンクの内壁等の変形や損傷等を確実に防止することができると共に、貯油タンク内への異物の混入を防止することができる。
しかも、強制開放弁の弁体は、同強制開放弁に設けた弁体受部に下方から接離自在としているため、加圧空気の供給により貯油タンク内の空気圧が上昇して、同貯油タンク内の燃料油が上方へ押上げられた場合にも、同燃料油が弁体を押上げて閉弁状態にするために、燃料油が外部に流出する虞れはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る強制開放弁を具備する航空機給油車の側面図。
【図2】同航空機給油車の平面図。
【図3】給油配管説明図。
【図4】油面検出装置の断面正面図。
【図5】強制開放弁の断面正面図。
【符号の説明】
A 航空機給油車
1 車体フレーム
2 運転部
3 給油作業部
4 貯油タンク
5 制御部
15 油面検出装置
19 強制開放弁

Claims (1)

  1. 貯油タンク (4) の底部に貯油流出パイプ (20) を接続し、同貯油流出パイプ (20) に開閉弁 (21) を取付けて、同開閉弁 (21) を開放動作させることにより、貯油タンク (4) 内の貯油を貯油流出パイプ (20) を通して流出可能とした燃料油輸送車両において、
    貯油タンク (4) の天井壁 (10a) に強制開放弁 (19) を取付け、同強制開放弁 (19) に加圧空気供給パイプ (40) を接続し、同加圧空気供給パイプ (40) を通して供給される加圧空気により上記強制開放弁 (19) に設けた弁体 (78) を開弁動作可能とすると共に、貯油流出パイプ (20) に取付けた開閉弁 (21) に加圧空気供給パイプ (40) を接続し、同加圧空気供給パイプ (40) を通して供給される加圧空気により同開閉弁 (21) に設けた弁体を開弁動作可能として、同開閉弁 (21) の開放動作と強制開放弁 (19) の開放動作とを連動させ、
    しかも、強制開放弁 (19) の弁体 (78) は、同強制開放弁 (19) に設けた弁体受部 (75b) に下方から接離自在としたことを特徴とする燃料油輸送車両の強制開放弁構造。
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