JP3557665B2 - 照明装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、照明負荷を点灯させる照明装置に関するものであり、更に詳しくは照明装置の非常用電源の充電回路、及び停電の検出回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、照明装置に於いて、交流電源の電圧変動に対して、停電時の非常用電源となる充電可能な補助電源を定電流で充電する為の手段として、補助電源への充電電流の位相を制御する方法があり、その回路例を図8に示す。(第1従来例)
交流電源VacをダウントランスTで降圧して整流器DBで全波整流した脈流電圧V1により、直列接続されたスイッチング素子Q2,ダイオードD2を介して充電可能な補助電源BATTに充電する経路を設け、補助電源BATTに充電される。
【0003】
補助電源BATT及びコンデンサC1を充電する充電電流Iの位相制御はスイッチング素子Q2により行い、スイッチング素子Q2の制御は抵抗R8を介してスイッチング素子Q2のベースとグランドとの間に接続されたスイッチング素子Q1により行う。抵抗R1,R2により外部電源Vrefを分圧した基準電圧V3Hと、コンデンサC1の両端電圧V2とを、抵抗R3を介して抵抗R2の両端に接続されたスイッチング素子Q3がオフしている時は、比較器CO1により比較出力してNOTゲート(N1)を介してスイッチング素子Q1のベースに入力することによりスイッチング素子Q1を制御する。
【0004】
また、スイッチング素子Q3 がオンしている時は、抵抗R1 ,R3 により外部電源Vrefを分圧した基準電圧V3Lと、コンデンサC1 の両端電圧V2 とを、比較器CO1 により比較出力してスイッチング素子Q1 のベ−スに入力することによりスイッチング素子Q1 を制御する。ここで、
R2 >R3 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(1)
とすると、
V3H>V3L ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2)
となる。
【0005】
スイッチング素子Q3 のベ−ス端子には比較器CO1 の出力端が接続され、比較器CO1 の出力によりスイッチング素子Q3 の制御を行い、スイッチング素子Q2 のベ−ス・エミッタ間には抵抗R7 が、コンデンサC1 の両端には抵抗R6 が、抵抗R5 と抵抗R6 との直列回路の両端には抵抗R4 が接続されている。
【0006】
次に、図9を用いて動作を簡単に説明する。先ずスイッチング素子Q3がオンした状態でコンデンサC1の両端電圧V2が基準電圧V3Lより低くなると、比較器CO1はロ−(L)レベルの信号を出力し、スイッチング素子Q3はオフされる。スイッチング素子Q3がオフすると、基準電圧V3はV3LからV3Hに変化する。また、NOTゲ−ト(N1)を介してHレベルの信号が入力されるスイッチング素子Q1はオンする。スイッチング素子Q1がオンするとスイッチング素子Q2のベ−ス電圧が低下するので、スイッチング素子Q2はオンされる。この場合、脈流電圧V1が補助電源BATTよりも低ければ充電電流Iは流れないので補助電源BATT及びコンデンサC1は充電されない。脈流電圧V1が補助電源BATTよりも高くなると、充電電流Iがスイッチング素子Q2,ダイオ−ドD2を介して補助電源BATT及びコンデンサC1が充電され、コンデンサC1と抵抗R5とで決まる時定数によってコンデンサC1の両端電圧V2は上昇していく。
【0007】
コンデンサC1 の両端電圧V2 が基準電圧V3Hを越えると、比較器CO1 はHレベルの信号を出力し、スイッチング素子Q3 はオンされ、基準電圧V3 はV3HからV3Lに変化する。また、NOTゲ−ト(N1 )を介してLレベルの信号が入力されるスイッチング素子Q1 はオフするので、スイッチング素子Q2 もオフされ、充電電流Iは流れない。この場合、コンデンサC1 は抵抗R4 ,R5 ,R6 を介して放電され、コンデンサC1 と抵抗R4 ,R5 ,R6 とで決まる時定数によってコンデンサC1 の両端電圧V2 は低下していく。以上の様な動作を繰り返してコンデンサC1 は充放電し、充電電流Iは制御される。図9の斜線部Aに示す部分が充電電流Iが流れている部分を示す。ここで基準電圧V3Hを変化させることにより、斜線部Aの面積が変化するので充電電流Iを変化させることができる。
【0008】
しかし、基準電圧V3Hが一定でも図10に示す様に交流電源Vacが変化すると、斜線部Aの面積が変化するので充電電流Iが変化してしまう。つまり交流電源Vacが低下すると、充電電流Iは上昇してしまうという、第1の問題点が生じる。
【0009】
上記第1の問題点に対して、交流電源Vacが変動しても斜線部Aの面積を略一定に保つ為に、図12の回路図に示す様に抵抗R1 ,R2 との接点Bとダイオ−ドD1 のカソ−ド端子とを抵抗R9 で接続して基準電圧V3Hが交流電源Vacの変動に併せて図13に示す様に変化させることにより、図11に示す様に交流電源Vacが変動しても斜線部Aを略一定にできる。(第2従来例)
しかし、交流電源Vacが低下しすぎると、図14に示す様に充電電流Iは常に流れてしまうことになる。つまり、交流電源Vacの大きな変動に対しては充電電流Iを制御しきれないという第2の問題点も生じる。
【0010】
上記第2の問題点に対して、交流電源Vacが略一定値以下になった場合は、基準電圧V3 を零VとしてコンデンサC1 への充電を停止する方法があり、その回路例を図15に示す。(第3従来例)
図12に示した第2従来例の回路と異なる点は、抵抗R2 の両端にスイッチング素子Q4 を並列接続し、交流電源Vacが略一定値以下になった場合は、平滑コンデンサCHの両端電圧VCHを抵抗R10,R11で分圧した電圧V4 と、外部電源VT とを比較器CO2 で比較出力したハイ(H)レベルの信号によりスイッチング素子Q4 をオンしてスイッチング素子Q1 ,スイッチング素子Q2 をオフすることにより、充電電流Iを停止する様にしたものであり、その他の第2従来例と同一構成には同一符号を付すことにより説明を省略する。なお、抵抗R11と並列接続されたコンデンサC2 はノイズ除去用のコンデンサであり、基準電圧V3Hと脈流電圧V1 との関係は、図16に示す様になる。
【0011】
従来、照明装置の電源回路に於いて、停電の検出を行う方法としては平滑コンデンサCHの両端電圧VCHを検出するものがあり、その回路例を図17に示す。(第4従来例)
交流電源VacをダウントランスTで降圧して整流器DBで全波整流した脈流電圧V1 を平滑コンデンサCHで平滑した電圧VCHを、ダイオ−ドD1 を介して抵抗R10,R11で分圧した抵抗R11の両端電圧V4 と、基準電圧VS とを比較器CO3 で比較出力して、抵抗R11の両端電圧V4 が基準電圧VS を下回ることにより停電を検知して、Hレベルの停電検出信号S2 を得る。Hレベルの停電検出信号S2 が制御回路1に入力されると制御回路1は非常点灯状態に切り換える。なお、抵抗R11と並列接続されたコンデンサC2 はノイズ除去用のコンデンサである。
【0012】
しかし、上記第4従来例に於いて、平滑コンデンサCH,コンデンサC2 ,抵抗R10,R11とで決まる時定数により、図18に示す様に抵抗R11の両端電圧V4 が基準電圧VS を下回るまでに時間を要する(例えば無負荷時は時間t0 を要する。)ので、停電が瞬時に検知できない。交流電源Vacのピ−ク値の低下の検知に要する時間が長くなると、周囲温度が異常上昇した際などは、非常点灯状態への切り換えが行えず不点灯になってしまい、また、ダウントランスTの2次電圧の変動が大きいと停電の検出レベルにばらつきが生じてしまう、という第3の問題点が生じる。
【0013】
上記第3の問題点を解決する方法として、脈流電圧V1 のピ−ク電圧を検出するものがあり、その回路例を図19に示す。(第5従来例)
脈流電圧V1 を抵抗R15,R16で分圧した電圧V5 と、外部電源Vrefを抵抗R17,R18で分圧した電圧V6 とを比較器CO4 で比較して、電圧V5 が電圧V6 を下回ることにより停電を検知する。停電を検知すると、比較器CO4 はLレベルの信号S3 をスイッチング素子Q7 のベ−スに入力して、スイッチング素子Q7 をオフする。スイッチング素子Q7 がオフすると、外部電源Vrefより定電流源充電電流IDCを介してコンデンサC3 は充電され、コンデンサC3 の両端電圧VC3が時間t1 を要して徐々に上昇して、基準電圧V7 を上回ると、比較器CO5 よりHレベルの停電検出信号S2 が制御回路1に入力される。Hレベル停電検出信号S2 が制御回路1に入力されると制御回路1は非常点灯状態に切り換える。
【0014】
この様に構成することで、時間t1 以内に停電を検出できるので、停電検出に要する時間が短くすることが可能である。(図20)
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、第3従来例に於いて、ダウントランスTの2次電圧の変動が大きい場合は以下の様な第4の問題点が生じる。
【0016】
先ず、交流電源Vacの低下によりスイッチング素子Q4 がオンして充電電流Iが停止すると、負荷側のインピ−ダンスが上昇するので、ダウントランスTの2次電圧が上昇、つまり平滑コンデンサCHの両端電圧VCHが上昇する。平滑コンデンサCHの両端電圧VCHが上昇して外部電源VT を上回ると、再びスイッチング素子Q4 がオンして充電電流Iが流れる。充電電流Iが流れると負荷側のインピ−ダンスが低下して、ダウントランスTの2次電圧が低下、つまり平滑コンデンサCHの両端電圧VCHが低下する。平滑コンデンサCHの両端電圧VCHが低下して外部電源VT を下回ると、再びスイッチング素子Q4 がオフして充電電流Iが停止する。この様に、ダウントランスTの2次電圧変動によって充電電流Iの停止と流れることとが繰り返されてしまうという第4の問題点が生じる。
【0017】
また、上記第3従来例に於いて、負荷側のインピ−ダンスが変化するなどにより脈流電圧V1のピ−ク電圧値が変動すると、正確な停電検出が不可能になる、という第5の問題点が生じる。
【0018】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、交流電源の電圧変動によらずに補助電源への充電を行うことが可能であると共に、瞬時に停電を検出可能な照明装置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決する為に、請求項1記載の発明によれば、通常は交流電源からの電圧で動作し、交流電源の電圧値が低下すると動作して照明負荷を点灯させる共に充電可能な補助電源と、前記補助電源を充放電する充電制御手段と、交流電源の電圧値を検出する停電検出手段とを少なくとも備える照明装置に於いて、前記充電制御手段は、交流電源からの電圧が発生する個所に直列に接続された第1及び第2のツェナーダイオードからなり、交流電源の電圧変動がないときには、第1及び第2のツェナーダイオードがオンすることによって、前記補助電源の充電電流を一定にし、交流電源の電圧変動が発生し交流電圧が低下したときには、第1のツェナーダイオードがオンするとともに第2のツェナーダイオードがオフすることによって、前記充電電流の値を一定以下に制御することを特徴とする
【0023】
請求項1記載の発明によれば、交流電源が定格値付近では、電源電圧変動に対して補助電源の定電流充電を行い、交流電源が定格値以下になった場合は、補助電源への充電電流値を絞る。
【0027】
【実施例】
(実施例1)
図1は、本発明に係る第1実施例の回路図、図2は脈流電圧V1 と基準電圧V3 との関係を示す特性図であり、図15に示した第3従来例と異なる点は、平滑コンデンサCHの両端電圧VCHをツェナ−ダイオ−ドZD1 を介して抵抗R21,R22,R23で分圧して、抵抗R23の両端電圧を基準電圧V3 として比較器CO1 に入力すると共に、比較器CO1 の出力をRSフリップフロップ2のセット(S)端子に入力し、平滑コンデンサCHの両端電圧VCHを抵抗R20,スイッチング素子Q6 を介してRSフリップフロップ2のリセット(R)端子に入力し、RSフリップフロップ2の”−Q”端子からの出力によりスイッチング素子Q1 を制御する様にし、また、整流器DBの出力端に抵抗R25,R26の直列回路を並列接続して、抵抗R26の両端電圧V10をスイッチング素子Q6 のベ−ス・エミッタ間に印加してスイッチング素子Q6 を制御する様にしたことであり、その他の第3従来例と同一構成には同一符号を付すことにより説明を省略する。なお、抵抗R22,R23の直列回路の両端にはツェナ−ダイオ−ドZD2 が並列接続されている。
【0028】
次に、図2を用いて動作を簡単に説明する。
平滑コンデンサCHの両端電圧VCHがツェナ−ダイオ−ドZD1 とツェナ−ダイオ−ドZD2 とをオンさせるのに必要な最小値を最小電圧VX 、ツェナ−ダイオ−ドZD1 ,ツェナ−ダイオ−ドZD2 のツェナ−電圧をVZD1 ,VZD2 とすると、
VX ={(R21+R22+R23)/(R22+R23)}×VZD2 ・・・(3)
となり、
VCH≧VX ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(4)
の場合、
V3 ≧{R23/(R22+R23)}×VZD2 ・・・・・・・・・・・(5)
となる。
【0029】
先ず平滑コンデンサCHの両端電圧VCHが最小電圧VX以上の場合、ツェナ−ダイオ−ドZD1とツェナ−ダイオ−ドZD2とはオンしているので、ツェナ−ダイオ−ドの電圧電流(VF−充電電流IF特性)を利用すると、図2(1)に示す様に平滑コンデンサCHの両端電圧VCHの上昇に対して基準電圧V3は上昇すると共に、傾きは図13に示した傾きと略同一にすることにより、コンデンサC1の定電流充電を行うことが可能である。なお、抵抗R21を変化させることによりツェナ−ダイオ−ドZD1,ツェナ−ダイオ−ドZD2に流れる電流IF1,IF2の値を変化させることができる。
【0030】
次に平滑コンデンサCHの両端電圧VCHがツェナー電圧VZD1以上で最小電圧VX以下の場合、ツェナーダイオードZD1はオン、ツェナーダイオードZD2はオフするので、図2に示す様に平滑コンデンサCHの両端電圧VCHの上昇に対して基準電圧V3は上昇すると共に、傾きは抵抗R1,R2,R3を変化することにより容易に設定できるが、この場合にダウントランスTの2次電圧変動によるコンデンサC1への充電電流Iの停止と再開との繰り返し現象を解消するので、あまり傾きを大きくすることができないと共に、傾きが小さいと交流電源Vacの低下時にコンデンサC1への充電電流の位相幅が大きくなり停電検出が正確にできないので、抵抗R1,R2,R3により適切な傾きを設定する必要がある。
【0031】
この場合、基準電圧V3 がC1 の両端電圧V2 を下回ると、コンデンサC1 は充電から抵抗R6 を介しての放電を行う。平滑コンデンサCHの両端電圧VCHがツェナ−電圧VZD1 以下になると、ツェナ−ダイオ−ドZD1 ,ツェナ−ダイオ−ドZD2 共にオフするので、図2▲3▼に示す様に基準電圧V3 は零になり、コンデンサC1 への充電が停止してコンデンサC1 は抵抗R6 を介して放電する。なお、コンデンサC1 への充放電の制御は、スイッチング素子Q1 ,スイッチング素子Q2 を制御することにより容易に行うことができるが、スイッチング素子Q1 ,スイッチング素子Q2 の制御は、セット(S)信号をリセット(R)信号よりも優先する様なRSフリップフロップ2を用いて行う。
【0032】
以下にその動作を簡単に説明する。
コンデンサC1 の両端電圧V2 が基準電圧V3 よりも低い場合は、比較器CO1 はLレベルの信号をRSフリップフロップ2のS端子に入力するのでR端子に入力される信号に係わらず”−Q”端子はHレベルの信号を出力してスイッチング素子Q1 ,スイッチング素子Q2 をオンするので、コンデンサC1 は充電される。
【0033】
コンデンサC1 の両端電圧V2 が基準電圧V3 よりも高い場合は、比較器CO1 はHレベルの信号をRSフリップフロップ2のS端子にセット信号として入力するので”−Q”端子はLレベルの信号を出力してスイッチング素子Q1 ,スイッチング素子Q2 をオフし、コンデンサC1 への充電が停止する。
【0034】
抵抗R25,R26で脈流電圧V1 のゼロクロス検出を行ってスイッチング素子Q6 をオフすると、平滑コンデンサCHの正側の端子より抵抗R20を介してR端子にHレベルのリセット信号を入力してRSフリップフロップ2の”−Q”端子はHレベルの信号を出力してスイッチング素子Q1 ,スイッチング素子Q2 を再びオンして、コンデンサC1 は充電を再開する。
【0035】
この様に構成したことにより、交流電源Vacの変動に対して定格値付近では定電流で補助電源BATT及びコンデンサC1の充電を行い、定格値以下では補助電源BATT及びコンデンサC1への充電電流を絞ることにより、補助電源BATT及びコンデンサC1への充電電流の位相幅を一定値以下にすることが可能となる。
【0036】
(実施例2)
図3は、本発明に係る第2実施例の回路図であり、図1に示した第1実施例と異なる点は、抵抗R23の両端に抵抗R26とコンデンサC5との直列回路を並列接続し、コンデンサC5の両端にスイッチング素子Q9 を並列接続し、停電検出回路3を介して整流器DBの正側の出力端とスイッチング素子Q9のベ−スとを接続し、スイッチング素子Q4のエミッタ端子を比較器CO1の負端子に接続して、通常時と交流電源Vacのピ−ク値の低下との(通常点灯と非常点灯との)切り換え時に於ける補助電源BATT及びコンデンサC1への充電電流を制御するものであり、その他の第1実施例と同一構成には同一符号を付すことにより説明を省略する。
【0037】
次に、図4,図5を用いて動作を簡単に説明する。
図4に示す様に、交流電源Vacのピ−ク値が低下する、つまり脈流電圧V1 が低下して停電検出回路3が停電と判断すると、停電検出回路3よりHレベルの停電検出信号S2 がスイッチング素子Q9 のベ−スに入力されてスイッチング素子Q9 はオンする。そして、コンデンサC5 の両端電圧V3 を零にしてコンデンサC1 への充電を停止する。
【0038】
図5に示す様に、停電検出回路3が交流電源Vacの通電を判断すると、停電検出回路3よりLレベルの停電検出信号S2がスイッチング素子Q9のベ−スに入力されてスイッチング素子Q9はオフし、ツェナ−ダイオ−ドZD1,抵抗R21,R22,R26を介してコンデンサC5が徐々に充電され、補助電源BATT及びコンデンサC1への充電が開始され、コンデンサC1の両端電圧V2はコンデンサC5の両端電圧V3の上昇に併せて徐々に上昇していく。この様に補助電源BATT及びコンデンサC1の充電が定電流充電になるまでに時間を要するので、充電電流Iの流れる時間が徐々に大きくなっていく様に設定すれば良い。
【0039】
(実施例3)
図6は本発明に係る第3実施例の回路図、図7はその動作波形図であり、図19に示した第5従来例と異なる点は、抵抗R16とグランドとの間に抵抗R31を直列接続し、抵抗R31の両端にスイッチング素子Q10を並列接続し、比較器CO5 の出力停電検出信号S2 をスイッチング素子Q10のベ−スにも入力し、抵抗R18の両端に抵抗R32とスイッチング素子Q11との直列回路を並列接続し、比較器CO4 の出力S3 をスイッチング素子Q11のベ−スにも入力すると共に、充電制御回路4aの代わりに図3で示した充電制御回路4bを設けたものであり、その他の第5従来例と同一構成には同一符号を付すことにより説明を省略する。
【0040】
本回路は、スイッチング素子Q10がオンすると、脈流電圧V1 を抵抗R15と抵抗R16とで分圧した低い基準電圧V5Lが得られ、スイッチング素子Q10がオフすると、脈流電圧V1 を抵抗R15と抵抗R16と抵抗R31とで分圧した高い基準電圧V5H(>V5L)が得られる。また、スイッチング素子Q11がオフすると、外部電源Vrefを抵抗R17と抵抗R18とで分圧した高い基準電圧V6Hが得られ、スイッチング素子Q11がオンすると、外部電源Vrefを抵抗R17と抵抗R18と抵抗R32とで分圧した低い基準電圧V6L(<V6H)が得られる。この様に、基準電圧V6Hと基準電圧V6Lとを切り換えてコンデンサC1 への充電にヒステリシスを設けることにより、ノイズによる誤動作を防ぐことが容易になる。
【0041】
ここで、ダウントランスTの電圧変動率が大きい場合は負荷インピ−ダンスの変化によってダウントランスTの2次電圧が変化する為に、停電状態でないにも関わらず脈流電圧V1 が零近傍まで低下して、停電と判断する場合があるので、それを防ぐ為に充電制御回路4bを設けて充電電流Iの位相幅を一定値以下に保つ様にする。
【0042】
次に、動作を簡単に説明する。
先ず、スイッチング素子Q10がオフ、スイッチング素子Q11がオンで基準電圧V5H<V6Lの場合、基準電圧V5Hと基準電圧V6Lとを比較器CO4 で比較出力すると、LレベルのS3 を得てスイッチング素子Q11,スイッチング素子Q7 をオフする。スイッチング素子Q11をオフすると、基準電圧V6 がV6LからV6Hに基準電位が上昇する。また、スイッチング素子Q7 がオフしてコンデンサC3 の両端電圧VC3が基準電圧V7 を越えると、比較器CO5 はHレベルの停電検出信号S2 を出力して充電制御回路4bに入力すると共にスイッチング素子Q10をオンする。スイッチング素子Q10がオンすると、基準電圧V5 はV5HからV5Lへと低下してヒステリシスをかける。
【0043】
脈流電圧V1 が上昇、つまり基準電圧V5Lが上昇してV5L>V6Hになると、HレベルのS3 を得てスイッチング素子Q11,スイッチング素子Q7 をオンする。スイッチング素子Q11をオンすると、基準電圧V6 がV6HからV6Lに低下する。また、スイッチング素子Q7 がオンしてコンデンサC3 の両端電圧VC3が基準電圧V7 を下回ると、比較器CO5 はLレベルの停電検出信号S2 を出力して充電制御回路4bに入力すると共にスイッチング素子Q10をオフする。
【0044】
図7に示す基準電圧V5とVC1と停電検出信号S2との動作波形図に於ける斜線部分が補助電源BATT及びコンデンサC1へ充電される部分に相当する。つまり時間T1ではスイッチング素子Q7がオフされてコンデンサC1は充電され、時間T2ではスイッチング素子Q7がオンされてコンデンサC1が放電する。充電電流Iの位相を制御して交流電源Vacが変動しても位相が一定値を越えない様にすれば、時間T2での基準電圧V5の波形は充電電流Iの影響を受けにくくなる。その為に時間T2で停電検出を行う様に設定すれば、高精度の停電検出を行うことが可能となる。
【0045】
請求項1記載の発明によれば、交流電源の電圧変動に対して補助電源への充電電流を略一定に保つことが可能である照明装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例を示す回路図である。
【図2】上記実施例に係る電圧特性を示す図である。
【図3】本発明に係る第2実施例を示す回路図である。
【図4】上記実施例に係る、通常状態から非常状態へ変化する場合の電圧特性を示す図である。
【図5】上記実施例に係る、非常状態から通常状態へ変化する場合の電圧特性を示す図である。
【図6】本発明に係る第3実施例を示す回路図である。
【図7】上記実施例に係る動作波形を示す図である。
【図8】本発明に係る第1従来例を示す回路図である。
【図9】上記従来例に係るコンデンサの電圧波形を示す図である。
【図10】上記従来例に係るコンデンサの別の電圧波形を示す図である。
【図11】上記従来例に係るコンデンサの更に別の電圧波形を示す図である。
【図12】本発明に係る第2従来例を示す回路図である。
【図13】上記従来例に係る電圧特性を示す図である。
【図14】上記従来例に係るコンデンサの電圧波形を示す図である。
【図15】本発明に係る第3従来例を示す回路図である。
【図16】上記従来例に係る電圧特性を示す図である。
【図17】本発明に係る第4従来例を示す回路図である。
【図18】上記従来例に係るコンデンサの電圧波形を示す図である。
【図19】本発明に係る第5従来例を示す回路図である。
【図20】上記従来例に係る動作波形を示す図である。
【符号の説明】
C コンデンサ
4 充電制御手段
Claims (1)
- 通常は交流電源からの電圧で動作し、交流電源の電圧値が低下すると動作して照明負荷を点灯させる共に充電可能な補助電源と、前記補助電源を充放電する充電制御手段と、交流電源の電圧値を検出する停電検出手段とを少なくとも備える照明装置に於いて、前記充電制御手段は、交流電源からの電圧が発生する個所に直列に接続された第1及び第2のツェナーダイオードからなり、交流電源の電圧変動がないときには、第1及び第2のツェナーダイオードがオンすることによって、前記補助電源の充電電流を一定にし、交流電源の電圧変動が発生し交流電圧が低下したときには、第1のツェナーダイオードがオンするとともに第2のツェナーダイオードがオフすることによって、前記充電電流の値を一定以下に制御することを特徴とする照明装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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