JP3557469B2 - 相変化記録媒体の製造方法及び製造装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、相変化記録媒体の製造方法及び製造装置に係り、特に相変化記媒体の初期結晶化を行うことができる相変化記録媒体の製造方法及び製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の相変化記録媒体、例えば相変化光ディスク/光カード等の記録媒体は、基体上に設けた相変化記録層にレーザビームを照射することにより結晶−非晶質間の相変化を利用してデータの記録再生を行うものである。この相変化記録媒体の記録層は、真空蒸着及びスパッタリングにより形成され、この形成直後(as depo状態と呼ぶ)の記録層は少なくとも一部分が非晶結化状態又は準安定な結晶状態になる特性を持つことが知られている。このas depo状態の記録層は、通常、反射率が低く、光スポットのオートフォーカスやトラッキングが不安定に成りやすく、このため相変化記録媒体は、ユーザが使用する前に記録層全面の初期晶結化を行う必要がある。
【0003】
従来技術による相変化型光ディスクの初期化を行う初期化装置は、高出力半導体レーザと、該半導体レーザから拡散して照射される光ビームを平行光線に偏光するコリーメートレンズと、該コリーメートレンズから出力された平行光線を偏光して記録媒体の記録層上に光スポットとして照射する対物レンズとを備え、高出力半導体レーザから出力された光ビームをコリーメートレンズ及び対物レンズを用いて光スポットを結像することにより、前記光スポットが記録層上を結晶化以上融点以下の範囲の温度に加熱して初期化を行う様に構成されており、この初期化時間は約20〜60秒必要であった。
【0004】
尚、前述の相変化型光ディスクの初期化を行う技術が記載された文献としては、例えば特開平5−342629号公報が挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述の従来技術による初期化技術は、相変化型光ディスクを製造した後に初期化装置に一枚づつセットし、1枚当たり約20〜60秒の初期化時間を費やすため、前記初期化作業が煩雑であると共に処理時間が冗長になり、ひいては相変化型光ディスクのコストアップを招くと言う不具合があった。
【0006】
本発明の目的は、前記従来技術による不具合を除去することであり、初期化装置による初期化作業を不要とする相変化記録媒体の製造方法及び製造装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明は、基体を回転させるための回転機構と、相変化記録材のスパッタ粒子を発生するスパッタターゲットと、該スパッタターゲットから発生したスパッタ粒子が基体に推積して形成される相変化記録層にレーザビームを照射し、初期結晶化に必要なエネルギーを与える結晶化エネルギー注入機構と、前記回転機構とスパッタターゲットと結晶化エネルギー注入機構とを収納し、スパッタガスを充填する真空チェンバーとを備え、前記スパッタターゲットから発生するスパッタ粒子を回転する基体に推積して相変化記録層を基体に成膜する相変化記録媒体の製造装置であって、前記結晶化エネルギー注入機構が、複数の半導体レーザ素子を併設した半導体レーザと、該半導体レーザ及び光学部品を一体的に収納する角筒状のスカート部と、前記半導体レーザから照射されるレーザビームを所定の方向に偏光し、且つ前記スカート部の内部に半導体レーザ及び光学部品を密閉する光学部品とを含み、前記スパッタターゲットが、前記結晶化エネルギー注入機構が貫通する貫通穴を含むことを第1の特徴とする。
【0008】
また本発明は、前記相変化記録媒体の製造装置において、結晶化エネルギー注入機構が、基体上に相変化記録層が成膜途中において所定量堆積した後に前記結晶化エネルギーを持つレーザビームの照射を開始することを第2の特徴とし、この相変化記録媒体の製造装置において、前記基体上に相変化記録層が成膜途中において所定量堆積した値が5nmであることを第3の特徴とする。
【0009】
更に本発明は、基体を回転させるための回転機構と、相変化記録材のスパッタ粒子を発生するスパッタターゲットと、該スパッタターゲットから発生したスパッタ粒子にレーザビームを照射し、初期結晶化に必要なエネルギーを与える結晶化エネルギー注入機構と、前記回転機構とスパッタターゲットと結晶化エネルギー注入機構とを収納し、スパッタガスを充填する真空チェンバーとを備え、前記スパッタターゲットから発生するスパッタ粒子を回転する基体に推積して相変化記録層を基体に成膜する相変化記録媒体の製造装置であって、前記結晶化エネルギー注入機構が、複数の半導体レーザ素子を併設した半導体レーザと、該半導体レーザ及び光学部品を一体的に収納する角筒状のスカート部と、前記半導体レーザから照射されるレーザビームを所定の方向に偏光し、且つ前記スカート部の内部に半導体レーザ及び光学部品を密閉する光学部品とを含み、前記スパッタターゲットが、前記結晶化エネルギー注入機構が貫通する貫通穴を含むことを第4の特徴とする。
更に本発明は、基体を回転させるための回転機構と、相変化記録材のスパッタ粒子を発生するスパッタターゲットと、該スパッタターゲットから発生したスパッタ粒子が基体に推積して形成される相変化記録層にレーザビームを照射し、初期結晶化に必要なエネルギーを与える結晶化エネルギー注入機構と、前記回転機構とスパッタターゲットと結晶化エネルギー注入機構とを収納し、スパッタガスを充填する真空チェンバーとを備える相変化記録媒体の製造装置を用いた相変化記録媒体の製造方法において、複数の半導体レーザ素子を併設した半導体レーザと、該半導体レーザ及び光学部品を一体的に収納する角筒状のスカート部と、前記半導体レーザから照射されるレーザビームを所定の方向に偏光し、且つ前記スカート部の内部に半導体レーザを密閉する光学部品とを含む結晶化エネルギー注入機構と、該結晶化エネルギー注入機構が貫通する貫通穴を含むスパッタターゲットとを用い、前記スパッタターゲットから発生するスパッタ粒子を回転する基体に推積して相変化記録層を基体に成膜中に、前記結晶化エネルギー注入機構がレーザビームを照射することにより相変化記録層を初期化することを第5の特徴とする。
【0010】
【発明実施の形態】
以下、本発明による相変化記録媒体の製造方法及び製造装置の一実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態による相変化記録媒体の製造方法を適用した製造装置の構造を示す断面図、図2は本実施形態によるスパッタターゲットの形状を示す図、図3は本実施形態の特徴である結晶化エネルギー注入機構の分解組み立て図、図4は結晶化エネルギー注入機構の動作を説明するための図である。
【0011】
図1に示す相変化記録媒体(相変化光ディスク)の製造装置は、約120mtorr以下の圧力でArガスを主成分とするスパッタガスを充填する真空チェンバー1と、該真空チェンバー1にスパッタガスを注入するためのガス注入口2と、このガスを排気するためのガス排気口5と、相変化記録層3を表面に成膜するための基体(ディスク基板)4と、GeAsTe系又はAgInAsTs系合金等のスパッタターゲット7に前記スパッタガスをイオン化して当てるためのカソード8と、前記スパッタターゲット7から叩き出したGeAsTe系又はAgInAsTs系のスパッタ粒子20を基体に推積中あるいは直後の相変化記録層にレーザビームを照射し、初期結晶化に必要なエネルギーを与える結晶化エネルギー注入機構6と、前記基体4を回転させるための回転機構80とを備える。
【0012】
本実施形態による結晶化エネルギー注入機構6は、図3に示した分解組み立て図の如く、複数の半導体レーザ素子23を併設した半導体レーザ50と、該半導体レーザ50から照射されるレーザビームを所定の方向に偏光する2つの光学部品21(ガラス材)と、これら半導体レーザ50及び光学部品21を一体的に収納する角筒状のスカート部22とから構成される。この結晶化エネルギー注入機構6は、その一部断面を表す図4の如く、角筒状のスカート部22内において半導体レーザ50から照射されるレーザビーム24を光学的部品21が各々所定の方向に偏光することにより、フォーカシングを行った一本のレーザビーム集光部60を基体上に集光するものである。
【0013】
この結晶化エネルギー注入機構6は、上端部が図2に示したスパッタターゲット7の半径方向に開口された矩形の穴30及びカソード8に開口された矩形の穴(図示せず)を貫通し、スカート部22の下端部が基体4上に近接する様に配置されている。また本機構6は、スカート部22内のガラス材料の光学部品21がスカート部22内と外部とを空間的に遮断して真空チェンバー1内の真空を保つと共に、スカート部22の下端が基板4の真上まで延びることによりスパッタ粒子が光学部品21に付着するのを防止する構造を成している。尚、前記スパッタターゲット7及びカソード8に開口する穴は、結晶化エネルギー注入機構の外形に合わせて開口され、スパッタリンク時に異常アークが発生しない様に鋭角部分を円弧とした形状又は長楕円形状であっても良い。更にスパッタターゲット7は、外形が通常のターゲット材と同等の200mm前後、厚みが5〜10mm前後が好ましい。
【0014】
この様に構成された相変化記録媒体の製造装置は、前記真空チェンバー1内にArガスを主成分とするスパッタガスを充填し、スパッタターゲット7と基体4間にDC電圧を印可した状態でカソード8がArガスをスパッタターゲット7に当てることにより、該スパッタターゲット7を構成するGeAsTe系又はAgInAsTs系の記録層材か、これと等の性能を有する金属の合金等のスパッタ粒子20(原子)を叩き出し、そのスパッタ粒子20を前記電圧印可によって回転する基体4の表面に記録層3として推積し、推積厚みが5nm以上になった時点から結晶化エネルギー注入機構6が、前述の基体4上に推積した直後の記録層3上に初期結晶化に必要なエネルギーを持つレーザビームを照射する様に動作する。前記推積厚みが5nm以上になった時点から結晶化エネルギー注入機構6が初期結晶化を行う理由は、5nm未満では初期結晶化効率が低く、更にレーザビーム照射によって推積した記録層が剥離する可能性があるためであるが、本発明は推積厚みを5nm以上に限定するものではない。また前記相変化記録層の推積に要する時間は、約2〜6秒であり、この間に初期結晶化が行われる。また初期結晶化は場合によっては相変化記録層の堆積後に行う場合もある。
【0015】
この様に本実施形態による相変化記録媒体の製造方法及び製造装置は、結化エネルギー注入機構6が、基体4上に推積中の記録層3上に初期結晶化に必要なエネルギーを持つレーザビームを照射することにより、相変化記録媒体(相変化光ディスク)の製造工程において該媒体の初期結晶化を行うことができ、特別な初期化装置による初期化作業を不要とすることができる。
【0016】
前述の実施形態においては基体上に推積中あるいは堆積後の記録層に対して初期結晶化を開始する例を説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、スパッタリング中のスパッタ粒子に対して初期結晶化を行っても良く、この他の実施形態による相変化記録媒体の製造方法及び製造装置を図5及び図6を参照して説明する。
【0017】
図5に示す相変化記録媒体(相変化光ディスク)の製造装置は、約120mTorr以下の圧力でArガス(スパッタガス)で充填する真空チェンバー1と、該真空チェンバーにArガスを注入するためのガス注入口2と、前記ガスを排気するためのガス排気口5と、相変化記録層3を表面に成膜するための基体(ディスク基板)4と、GeAsTe系又はAgInAsTs系合金等のスパッタターゲット7と、該スパッタターゲット7に前記スパッタガスをイオン化して当てるためのカソード8と、前記スパッタターゲット7から叩き出したGeAsTe系又はAgInAsTs系合金等のスパッタ粒子20に後述するレーザビームを照射してスパッタ粒子20自体に初期化に必要なエネルギーを与えるための結晶化エネルギー注入機構70とを備え、前記真空チェンバー1内にArガス(スパッタガス)を充填し、スパッタターゲット7と基体4間にDC又はACの電圧を印可した状態でカソード8がArガスをスパッタターゲット7に当てることにより、該スパッタターゲット7を構成するGeAsTe系又はAgInAsTs系合金のスパッタ粒子20(原子)を叩き出し、そのスパッタ粒子20を前記電圧印可によって基体4の表面に記録層3として推積する様に動作する。
【0018】
特に本実施形態による製造装置は、前記スパッタターゲット7から基体4に向かう途中のスパッタ粒子20に該スパッタ粒子20を結晶化させるエネルギーを持つレーザビームを照射する結晶化エネルギー注入機構70を設けている。
【0019】
この結晶化エネルギー注入機構70は、図6の平面図に示す如く、円筒状且つ内面が99%以上の反射率を持つ鏡面仕上げされた反射リング12と、該反射リング12内の対称位置からリング内部にレーザビームを照射する一対のレーザ光源11と、該リング内部のレーザビームの光強度を測定するための一対のセンサ16と、該センサ16による光強度に応じてレーザ光源11から照射するレーザビームを調整するレーザ光源制御部15とを備える。前記反射リング12の内面は、スパッタ粒子20が付着して反射率が低下するのを防止するため、表面にGeAsTe系又はAgInAsTs系合金等の粒子が付着防止処理が成されている。また前記レーザビームをスパッタ粒子の通過方向と垂直な平面内で拡散する理由は、レーザビームが上下方向に拡散してエネルギーが低下するのを防止すると共に基体4又はターゲート7等に照射されて温度が上昇するのを防止するためである。
【0020】
この様に構成された結晶化エネルギー注入機構70は、前記反射リング12がレーザ光源11から照射されたレーザビームを内面で反射を繰り返して平面(スパッタ粒子の通過方向と垂直な平面)的に拡散させることにより、レーザビームを該機構70を通過するスパッタ粒子20に照射し、この通過中のスパッタ粒子20を初期結晶化するだけのエネルギーを供給する様に動作する。
【0021】
従って本実施形態による相変化記録媒体(光ディスク)の製造装置は、基体4に相変化記録層3を成膜すると同時に該記録層3を形成する相変化材質の初期結晶化を行うことができ、これによりディスク製造後の初期化作業を不要として、処理の煩雑化を防止すると共に初期化時間を無くして相変化型光ディスクのコストアップを防止することができる。
【0022】
尚、前記実施形態においては、結晶化エネルギー注入機構70の反射リング12の形状として真円の例を説明したが、本発明による反射リングは、内部でレーザビームを内面で反射を繰り返して平面(スパッタ粒子の通過方向と垂直な平面)的に拡散させることができれば、楕円形状や多角形状であっても良い。また前記実施形態ではレーザ光源11を固定する例を説明したが、例えばレーザビームを任意の方向に振る様に構成し、一カ所にビーム照射が集中しないようにしても良い。
【0023】
また前記実施形態においては、相変化記録層のみを持つ相変化記録媒体(相変化光ディスク)を例にとって説明したが、本発明は光ディスクに限るものではなく、他の形状、例えばカード型等の形状であっても良く、また前述の公報記載の如く記録層に接して結晶化を促進する結晶化促進層の成膜時に前述のレーザビームの照射を行っても良い。
【0024】
【発明の効果】
上述述べた様に本発明は、相変化記録層を成膜する相変化記録媒体の製造方法及び装置において、基体に推積中あるいは堆積後の記録層または推積過程の粒子にレーザビームを照射することにより、相変化記録層の成膜と同時に該記録層の相変化材質の初期結晶化を行うことができ、これによりディスク製造後の初期化作業を不要として、処理の煩雑化を防止すると共に初期化時間を無くして相変化記録媒体のコストアップを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による相変化記録媒体の製造方法を適用した製造装置の構造を示す断面図。
【図2】本実施形態によるスパッタターゲットの形状を示す図。
【図3】本実施形態による結晶化エネルギー注入機構の分解斜視図。
【図4】結晶化エネルギー注入機構の動作を説明するための図。
【図5】本発明の他の実施形態による相変化記録媒体の製造方法を適用した製造装置の構造を示す断面図。
【図6】図5に示す製造装置の結晶化エネルギー注入機構の動作を説明するための図。
【符号の説明】
1:真空チャンバー、2:ガス注入口、3:相変化記録層、4:基体5:ガス排気口、6:結晶化エネルギー注入機構、7:スパッタターゲット、8:カソード、11:レーザ光源、12:反射リング、14:レーザビーム、15:レーザ光源制御部、16:センサ、20:スパッタ粒子、22:スカート部、23:半導体レーザ素子、24:レーザビーム、30:矩形の穴、50:半導体レーザ、60:レーザビーム集光部、70:結晶化エネルギー注入機構。
【産業上の利用分野】
本発明は、相変化記録媒体の製造方法及び製造装置に係り、特に相変化記媒体の初期結晶化を行うことができる相変化記録媒体の製造方法及び製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の相変化記録媒体、例えば相変化光ディスク/光カード等の記録媒体は、基体上に設けた相変化記録層にレーザビームを照射することにより結晶−非晶質間の相変化を利用してデータの記録再生を行うものである。この相変化記録媒体の記録層は、真空蒸着及びスパッタリングにより形成され、この形成直後(as depo状態と呼ぶ)の記録層は少なくとも一部分が非晶結化状態又は準安定な結晶状態になる特性を持つことが知られている。このas depo状態の記録層は、通常、反射率が低く、光スポットのオートフォーカスやトラッキングが不安定に成りやすく、このため相変化記録媒体は、ユーザが使用する前に記録層全面の初期晶結化を行う必要がある。
【0003】
従来技術による相変化型光ディスクの初期化を行う初期化装置は、高出力半導体レーザと、該半導体レーザから拡散して照射される光ビームを平行光線に偏光するコリーメートレンズと、該コリーメートレンズから出力された平行光線を偏光して記録媒体の記録層上に光スポットとして照射する対物レンズとを備え、高出力半導体レーザから出力された光ビームをコリーメートレンズ及び対物レンズを用いて光スポットを結像することにより、前記光スポットが記録層上を結晶化以上融点以下の範囲の温度に加熱して初期化を行う様に構成されており、この初期化時間は約20〜60秒必要であった。
【0004】
尚、前述の相変化型光ディスクの初期化を行う技術が記載された文献としては、例えば特開平5−342629号公報が挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述の従来技術による初期化技術は、相変化型光ディスクを製造した後に初期化装置に一枚づつセットし、1枚当たり約20〜60秒の初期化時間を費やすため、前記初期化作業が煩雑であると共に処理時間が冗長になり、ひいては相変化型光ディスクのコストアップを招くと言う不具合があった。
【0006】
本発明の目的は、前記従来技術による不具合を除去することであり、初期化装置による初期化作業を不要とする相変化記録媒体の製造方法及び製造装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明は、基体を回転させるための回転機構と、相変化記録材のスパッタ粒子を発生するスパッタターゲットと、該スパッタターゲットから発生したスパッタ粒子が基体に推積して形成される相変化記録層にレーザビームを照射し、初期結晶化に必要なエネルギーを与える結晶化エネルギー注入機構と、前記回転機構とスパッタターゲットと結晶化エネルギー注入機構とを収納し、スパッタガスを充填する真空チェンバーとを備え、前記スパッタターゲットから発生するスパッタ粒子を回転する基体に推積して相変化記録層を基体に成膜する相変化記録媒体の製造装置であって、前記結晶化エネルギー注入機構が、複数の半導体レーザ素子を併設した半導体レーザと、該半導体レーザ及び光学部品を一体的に収納する角筒状のスカート部と、前記半導体レーザから照射されるレーザビームを所定の方向に偏光し、且つ前記スカート部の内部に半導体レーザ及び光学部品を密閉する光学部品とを含み、前記スパッタターゲットが、前記結晶化エネルギー注入機構が貫通する貫通穴を含むことを第1の特徴とする。
【0008】
また本発明は、前記相変化記録媒体の製造装置において、結晶化エネルギー注入機構が、基体上に相変化記録層が成膜途中において所定量堆積した後に前記結晶化エネルギーを持つレーザビームの照射を開始することを第2の特徴とし、この相変化記録媒体の製造装置において、前記基体上に相変化記録層が成膜途中において所定量堆積した値が5nmであることを第3の特徴とする。
【0009】
更に本発明は、基体を回転させるための回転機構と、相変化記録材のスパッタ粒子を発生するスパッタターゲットと、該スパッタターゲットから発生したスパッタ粒子にレーザビームを照射し、初期結晶化に必要なエネルギーを与える結晶化エネルギー注入機構と、前記回転機構とスパッタターゲットと結晶化エネルギー注入機構とを収納し、スパッタガスを充填する真空チェンバーとを備え、前記スパッタターゲットから発生するスパッタ粒子を回転する基体に推積して相変化記録層を基体に成膜する相変化記録媒体の製造装置であって、前記結晶化エネルギー注入機構が、複数の半導体レーザ素子を併設した半導体レーザと、該半導体レーザ及び光学部品を一体的に収納する角筒状のスカート部と、前記半導体レーザから照射されるレーザビームを所定の方向に偏光し、且つ前記スカート部の内部に半導体レーザ及び光学部品を密閉する光学部品とを含み、前記スパッタターゲットが、前記結晶化エネルギー注入機構が貫通する貫通穴を含むことを第4の特徴とする。
更に本発明は、基体を回転させるための回転機構と、相変化記録材のスパッタ粒子を発生するスパッタターゲットと、該スパッタターゲットから発生したスパッタ粒子が基体に推積して形成される相変化記録層にレーザビームを照射し、初期結晶化に必要なエネルギーを与える結晶化エネルギー注入機構と、前記回転機構とスパッタターゲットと結晶化エネルギー注入機構とを収納し、スパッタガスを充填する真空チェンバーとを備える相変化記録媒体の製造装置を用いた相変化記録媒体の製造方法において、複数の半導体レーザ素子を併設した半導体レーザと、該半導体レーザ及び光学部品を一体的に収納する角筒状のスカート部と、前記半導体レーザから照射されるレーザビームを所定の方向に偏光し、且つ前記スカート部の内部に半導体レーザを密閉する光学部品とを含む結晶化エネルギー注入機構と、該結晶化エネルギー注入機構が貫通する貫通穴を含むスパッタターゲットとを用い、前記スパッタターゲットから発生するスパッタ粒子を回転する基体に推積して相変化記録層を基体に成膜中に、前記結晶化エネルギー注入機構がレーザビームを照射することにより相変化記録層を初期化することを第5の特徴とする。
【0010】
【発明実施の形態】
以下、本発明による相変化記録媒体の製造方法及び製造装置の一実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態による相変化記録媒体の製造方法を適用した製造装置の構造を示す断面図、図2は本実施形態によるスパッタターゲットの形状を示す図、図3は本実施形態の特徴である結晶化エネルギー注入機構の分解組み立て図、図4は結晶化エネルギー注入機構の動作を説明するための図である。
【0011】
図1に示す相変化記録媒体(相変化光ディスク)の製造装置は、約120mtorr以下の圧力でArガスを主成分とするスパッタガスを充填する真空チェンバー1と、該真空チェンバー1にスパッタガスを注入するためのガス注入口2と、このガスを排気するためのガス排気口5と、相変化記録層3を表面に成膜するための基体(ディスク基板)4と、GeAsTe系又はAgInAsTs系合金等のスパッタターゲット7に前記スパッタガスをイオン化して当てるためのカソード8と、前記スパッタターゲット7から叩き出したGeAsTe系又はAgInAsTs系のスパッタ粒子20を基体に推積中あるいは直後の相変化記録層にレーザビームを照射し、初期結晶化に必要なエネルギーを与える結晶化エネルギー注入機構6と、前記基体4を回転させるための回転機構80とを備える。
【0012】
本実施形態による結晶化エネルギー注入機構6は、図3に示した分解組み立て図の如く、複数の半導体レーザ素子23を併設した半導体レーザ50と、該半導体レーザ50から照射されるレーザビームを所定の方向に偏光する2つの光学部品21(ガラス材)と、これら半導体レーザ50及び光学部品21を一体的に収納する角筒状のスカート部22とから構成される。この結晶化エネルギー注入機構6は、その一部断面を表す図4の如く、角筒状のスカート部22内において半導体レーザ50から照射されるレーザビーム24を光学的部品21が各々所定の方向に偏光することにより、フォーカシングを行った一本のレーザビーム集光部60を基体上に集光するものである。
【0013】
この結晶化エネルギー注入機構6は、上端部が図2に示したスパッタターゲット7の半径方向に開口された矩形の穴30及びカソード8に開口された矩形の穴(図示せず)を貫通し、スカート部22の下端部が基体4上に近接する様に配置されている。また本機構6は、スカート部22内のガラス材料の光学部品21がスカート部22内と外部とを空間的に遮断して真空チェンバー1内の真空を保つと共に、スカート部22の下端が基板4の真上まで延びることによりスパッタ粒子が光学部品21に付着するのを防止する構造を成している。尚、前記スパッタターゲット7及びカソード8に開口する穴は、結晶化エネルギー注入機構の外形に合わせて開口され、スパッタリンク時に異常アークが発生しない様に鋭角部分を円弧とした形状又は長楕円形状であっても良い。更にスパッタターゲット7は、外形が通常のターゲット材と同等の200mm前後、厚みが5〜10mm前後が好ましい。
【0014】
この様に構成された相変化記録媒体の製造装置は、前記真空チェンバー1内にArガスを主成分とするスパッタガスを充填し、スパッタターゲット7と基体4間にDC電圧を印可した状態でカソード8がArガスをスパッタターゲット7に当てることにより、該スパッタターゲット7を構成するGeAsTe系又はAgInAsTs系の記録層材か、これと等の性能を有する金属の合金等のスパッタ粒子20(原子)を叩き出し、そのスパッタ粒子20を前記電圧印可によって回転する基体4の表面に記録層3として推積し、推積厚みが5nm以上になった時点から結晶化エネルギー注入機構6が、前述の基体4上に推積した直後の記録層3上に初期結晶化に必要なエネルギーを持つレーザビームを照射する様に動作する。前記推積厚みが5nm以上になった時点から結晶化エネルギー注入機構6が初期結晶化を行う理由は、5nm未満では初期結晶化効率が低く、更にレーザビーム照射によって推積した記録層が剥離する可能性があるためであるが、本発明は推積厚みを5nm以上に限定するものではない。また前記相変化記録層の推積に要する時間は、約2〜6秒であり、この間に初期結晶化が行われる。また初期結晶化は場合によっては相変化記録層の堆積後に行う場合もある。
【0015】
この様に本実施形態による相変化記録媒体の製造方法及び製造装置は、結化エネルギー注入機構6が、基体4上に推積中の記録層3上に初期結晶化に必要なエネルギーを持つレーザビームを照射することにより、相変化記録媒体(相変化光ディスク)の製造工程において該媒体の初期結晶化を行うことができ、特別な初期化装置による初期化作業を不要とすることができる。
【0016】
前述の実施形態においては基体上に推積中あるいは堆積後の記録層に対して初期結晶化を開始する例を説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、スパッタリング中のスパッタ粒子に対して初期結晶化を行っても良く、この他の実施形態による相変化記録媒体の製造方法及び製造装置を図5及び図6を参照して説明する。
【0017】
図5に示す相変化記録媒体(相変化光ディスク)の製造装置は、約120mTorr以下の圧力でArガス(スパッタガス)で充填する真空チェンバー1と、該真空チェンバーにArガスを注入するためのガス注入口2と、前記ガスを排気するためのガス排気口5と、相変化記録層3を表面に成膜するための基体(ディスク基板)4と、GeAsTe系又はAgInAsTs系合金等のスパッタターゲット7と、該スパッタターゲット7に前記スパッタガスをイオン化して当てるためのカソード8と、前記スパッタターゲット7から叩き出したGeAsTe系又はAgInAsTs系合金等のスパッタ粒子20に後述するレーザビームを照射してスパッタ粒子20自体に初期化に必要なエネルギーを与えるための結晶化エネルギー注入機構70とを備え、前記真空チェンバー1内にArガス(スパッタガス)を充填し、スパッタターゲット7と基体4間にDC又はACの電圧を印可した状態でカソード8がArガスをスパッタターゲット7に当てることにより、該スパッタターゲット7を構成するGeAsTe系又はAgInAsTs系合金のスパッタ粒子20(原子)を叩き出し、そのスパッタ粒子20を前記電圧印可によって基体4の表面に記録層3として推積する様に動作する。
【0018】
特に本実施形態による製造装置は、前記スパッタターゲット7から基体4に向かう途中のスパッタ粒子20に該スパッタ粒子20を結晶化させるエネルギーを持つレーザビームを照射する結晶化エネルギー注入機構70を設けている。
【0019】
この結晶化エネルギー注入機構70は、図6の平面図に示す如く、円筒状且つ内面が99%以上の反射率を持つ鏡面仕上げされた反射リング12と、該反射リング12内の対称位置からリング内部にレーザビームを照射する一対のレーザ光源11と、該リング内部のレーザビームの光強度を測定するための一対のセンサ16と、該センサ16による光強度に応じてレーザ光源11から照射するレーザビームを調整するレーザ光源制御部15とを備える。前記反射リング12の内面は、スパッタ粒子20が付着して反射率が低下するのを防止するため、表面にGeAsTe系又はAgInAsTs系合金等の粒子が付着防止処理が成されている。また前記レーザビームをスパッタ粒子の通過方向と垂直な平面内で拡散する理由は、レーザビームが上下方向に拡散してエネルギーが低下するのを防止すると共に基体4又はターゲート7等に照射されて温度が上昇するのを防止するためである。
【0020】
この様に構成された結晶化エネルギー注入機構70は、前記反射リング12がレーザ光源11から照射されたレーザビームを内面で反射を繰り返して平面(スパッタ粒子の通過方向と垂直な平面)的に拡散させることにより、レーザビームを該機構70を通過するスパッタ粒子20に照射し、この通過中のスパッタ粒子20を初期結晶化するだけのエネルギーを供給する様に動作する。
【0021】
従って本実施形態による相変化記録媒体(光ディスク)の製造装置は、基体4に相変化記録層3を成膜すると同時に該記録層3を形成する相変化材質の初期結晶化を行うことができ、これによりディスク製造後の初期化作業を不要として、処理の煩雑化を防止すると共に初期化時間を無くして相変化型光ディスクのコストアップを防止することができる。
【0022】
尚、前記実施形態においては、結晶化エネルギー注入機構70の反射リング12の形状として真円の例を説明したが、本発明による反射リングは、内部でレーザビームを内面で反射を繰り返して平面(スパッタ粒子の通過方向と垂直な平面)的に拡散させることができれば、楕円形状や多角形状であっても良い。また前記実施形態ではレーザ光源11を固定する例を説明したが、例えばレーザビームを任意の方向に振る様に構成し、一カ所にビーム照射が集中しないようにしても良い。
【0023】
また前記実施形態においては、相変化記録層のみを持つ相変化記録媒体(相変化光ディスク)を例にとって説明したが、本発明は光ディスクに限るものではなく、他の形状、例えばカード型等の形状であっても良く、また前述の公報記載の如く記録層に接して結晶化を促進する結晶化促進層の成膜時に前述のレーザビームの照射を行っても良い。
【0024】
【発明の効果】
上述述べた様に本発明は、相変化記録層を成膜する相変化記録媒体の製造方法及び装置において、基体に推積中あるいは堆積後の記録層または推積過程の粒子にレーザビームを照射することにより、相変化記録層の成膜と同時に該記録層の相変化材質の初期結晶化を行うことができ、これによりディスク製造後の初期化作業を不要として、処理の煩雑化を防止すると共に初期化時間を無くして相変化記録媒体のコストアップを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による相変化記録媒体の製造方法を適用した製造装置の構造を示す断面図。
【図2】本実施形態によるスパッタターゲットの形状を示す図。
【図3】本実施形態による結晶化エネルギー注入機構の分解斜視図。
【図4】結晶化エネルギー注入機構の動作を説明するための図。
【図5】本発明の他の実施形態による相変化記録媒体の製造方法を適用した製造装置の構造を示す断面図。
【図6】図5に示す製造装置の結晶化エネルギー注入機構の動作を説明するための図。
【符号の説明】
1:真空チャンバー、2:ガス注入口、3:相変化記録層、4:基体5:ガス排気口、6:結晶化エネルギー注入機構、7:スパッタターゲット、8:カソード、11:レーザ光源、12:反射リング、14:レーザビーム、15:レーザ光源制御部、16:センサ、20:スパッタ粒子、22:スカート部、23:半導体レーザ素子、24:レーザビーム、30:矩形の穴、50:半導体レーザ、60:レーザビーム集光部、70:結晶化エネルギー注入機構。
Claims (5)
- 基体を回転させるための回転機構と、相変化記録材のスパッタ粒子を発生するスパッタターゲットと、該スパッタターゲットから発生したスパッタ粒子が基体に推積して形成される相変化記録層にレーザビームを照射し、初期結晶化に必要なエネルギーを与える結晶化エネルギー注入機構と、前記回転機構とスパッタターゲットと結晶化エネルギー注入機構とを収納し、スパッタガスを充填する真空チェンバーとを備え、前記スパッタターゲットから発生するスパッタ粒子を回転する基体に推積して相変化記録層を基体に成膜する相変化記録媒体の製造装置であって、
前記結晶化エネルギー注入機構が、複数の半導体レーザ素子を併設した半導体レーザと、該半導体レーザ及び光学部品を一体的に収納する角筒状のスカート部と、前記半導体レーザから照射されるレーザビームを所定の方向に偏光し、且つ前記スカート部の内部に半導体レーザを密閉する光学部品とを含み、
前記スパッタターゲットが、前記結晶化エネルギー注入機構が貫通する貫通穴を含むことを特徴とする相変化記録媒体の製造装置。 - 前記結晶化エネルギー注入機構が、基体上に相変化記録層が成膜途中において所定量堆積した後に前記結晶化エネルギーを持つレーザビームの照射を開始することを特徴とする請求項1記載の相変化記録媒体の製造装置。
- 前記基体上に相変化記録層が成膜途中において所定量堆積した値が5nmであることを特徴とする請求項2記載の相変化記録媒体の製造装置。
- 基体を回転させるための回転機構と、相変化記録材のスパッタ粒子を発生するスパッタターゲットと、該スパッタターゲットから発生したスパッタ粒子にレーザビームを照射し、初期結晶化に必要なエネルギーを与える結晶化エネルギー注入機構と、前記回転機構とスパッタターゲットと結晶化エネルギー注入機構とを収納し、スパッタガスを充填する真空チェンバーとを備え、前記スパッタターゲットから発生するスパッタ粒子を回転する基体に推積して相変化記録層を基体に成膜する相変化記録媒体の製造装置であって、
前記結晶化エネルギー注入機構が、複数の半導体レーザ素子を併設した半導体レーザと、該半導体レーザ及び光学部品を一体的に収納する角筒状のスカート部と、前記半導体レーザから照射されるレーザビームを所定の方向に偏光し、且つ前記スカート部の内部に半導体レーザを密閉する光学部品とを含み、
前記スパッタターゲットが、前記結晶化エネルギー注入機構が貫通する貫通穴を含むことを特徴とする相変化記録媒体の製造装置。 - 基体を回転させるための回転機構と、相変化記録材のスパッタ粒子を発生するスパッタターゲットと、該スパッタターゲットから発生したスパッタ粒子が基体に推積して形成される相変化記録層にレーザビームを照射し、初期結晶化に必要なエネルギーを与える結晶化エネルギー注入機構と、前記回転機構とスパッタターゲットと結晶化エネルギー注入機構とを収納し、スパッタガスを充填する真空チェンバーとを備える相変化記録媒体の製造装置を用いた相変化記録媒体の製造方法であって、
複数の半導体レーザ素子を併設した半導体レーザと、該半導体レーザ及び光学部品を一体的に収納する角筒状のスカート部と、前記半導体レーザから照射されるレーザビームを所定の方向に偏光し、且つ前記スカート部の内部に半導体レーザを密閉する光学部品とを含む前記結晶化エネルギー注入機構と、
前記結晶化エネルギー注入機構が貫通する貫通穴を含む前記スパッタターゲットとを用い、
前記スパッタターゲットから発生するスパッタ粒子を回転する基体に推積して相変化記録層を基体に成膜中に、前記結晶化エネルギー注入機構がレーザビームを照射することにより相変化記録層を初期化することを特徴とする相変化記録媒体の製造方法。
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