JP3556147B2 - 自転車用フロントディレーラ - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自転車用フロントディレーラ、特に、多くの異なる形状の自転車フレームに使用可能な自転車用フロントディレーラに関する。
【0002】
【従来技術】
自転車は、移動手段としてだけでなく、レクリエーションの一形態としても次第に人気が高まってきている。また、自転車競技は、アマチュア及びプロの両方に非常に人気のある競技となっている。自転車がレクリエーション用、移動用または競技用のいずれに使用されるかを問わず、自転車業界では、自転車の様々な部品が絶えず改善されている。頻繁に設計し直されている自転車の一部分としては自転車のフレームがある。事実、各自転車製造業者は、各々が異なるフレームデザインを持っている。このため、自転車部品の多くは、自転車フレームの全てには適合し得ないものとなっている。このことは、自転車部品製造業者に、異なったフレームデザインに対しては異なる自転車部品を製造することを要求する。例えば、多くの自転車フレームは複数のケーブルガイド(ケーブルハウジングストッパー)を有しているが、これらのケーブルガイドは、ブレーキケーブル及びシフトケーブルを対応する部品に案内するために、様々な位置でフレームチューブに溶接されている。これらのケーブルガイドの配置位置に応じて、ブレーキまたはディレーラの相対的配置を変更する必要性が生じる場合がある。
【0003】
この問題は、特に、フロントスプロケットに隣接して自転車フレームに搭載されたフロントディレーラの製造において存在する。一般的に、フロントディレーラは、自転車フレームに移動不能に固定された固定部材と、固定部材に対し相対移動可能に支持された可動部とを含んでいる。通常、固定部材は、シートチューブに固定された管状の締め付け部材である。また、固定部材は、フレーム最下部のブラケットに連結されることがある。可動部は、複数のフロントスプロケットの間にあるチェーンに接触し、チェーンを移動させるための1対のケージプレートを有するチェーンガイドを有している。
【0004】
可動部は、シフトコントロールケーブルを引っ張ることにより、固定部材に対し相対移動可能となる。特に、可動部と固定部材とは、通常、複数の回転支持リンクを介して互いに連結されている。コントロールケーブルは、トルクを作用させるために複数の回転支持リンクのうちの1つに連結されており、リンクが可動部を移動させるようになっている。ケーブル上のこの力はリンク揺動トルクに変換される。フロントディレーラのケーブル取付部材は、ケーブルガイドの配列及び位置に応じて、異なるタイプのフレームに対しては異なるように形成しなければならない場合がある。
【0005】
特に、ある製造業者らは、フロントディレーラのトップ側に向かうフロントシフトケーブルを有しており、一方で他の製造業者らは、フロントディレーラのボトム側に向かうフロントシフトケーブルを有している。フロントシフトケーブルがフロントディレーラのトップ側に向かう場合、ケーブルガイドはトップチューブ及びシートチューブに沿って溶接されている。フロントシフトケーブルがフロントディレーラのボトム側に向かう場合、ケーブルガイドはダウンチューブに沿って溶接されている。
【0006】
このことは、自転車部品の全種類を取り扱う自転車販売店だけでなく多くの自転車部品製造業者にとって問題となる。特に、2つのタイプのフロントディレーラが現在製造されているはずである。すなわち、上向きに引っ張られるフロントシフトケーブルに適合する一方のタイプのフロントディレーラと、下向きに引っ張られるフロントシフトケーブルに適合する他方のタイプのフロントディレーラとである。したがって、多くの製造業者は、上向き牽引型フロントディレーラと下向き牽引型フロントディレーラとを製造している。ある場合には、ディレーラは、フロントシフトケーブルを上引きフロントシフトケーブル及び下引きフロントシフトケーブルの両方に使用可能なものが製造されている。しかしながら、これらのフロントディレーラのシフトケーブルは、しばしばシフトケーブルのケーブル取付箇所から鋭い角度で引っ張られる。これにより、シフトケーブルの内部ワイヤに過度の応力が発生し得る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記観点から、自転車用フロントディレーラに対し、フロントディレーラが上引きフロントシフトケーブルまたは下引きフロントシフトケーブルのいずれにも使用可能であることが望まれる。さらに、フロントディレーラは、内部ワイヤが上向きまたは下向きのどちらに引っ張られてもシフトケーブルの内部ワイヤにかかる応力を最小限にすることが要求される。
【0008】
本発明の目的は、多くの異なる形状の自転車フレームに使用可能な自転車用フロントディレーラを提供することにある。
本発明の別の目的は、取り外し可能なケーブルガイドアダプタを有する自転車用フロントディレーラを提供することにより、フロントディレーラを上向き牽引型または下向き牽引型に使用可能となるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の一見地に係るフロントディレーラは、固定部材と、チェーンガイドと、リンク機構組立体とを備えている。固定部材は自転車の一部分に連結されている。チェーンガイドは、自転車のチェーンを横方向に移動させるためのチェ−ン受けスロットを有している。リンク機構組立体は、固定部材とチェーンガイドに連結されており、チェーンガイドを引込み位置と張出し位置との間で移動させる。このリンク機構組立体は付勢部材と第1リンクとを有している。付勢部材は、チェーンガイドを引込み位置及び張出し位置の一方に付勢している。第1リンクは固定部材に対し相対回転可能に連結されている。第1リンクは、シフトケーブルを連結するためのケーブル取付部材と、上方からのシフトケーブルを案内するとともに取り外し可能なケーブルガイドアダプタとを有している。ケーブル取付部材にはシフトケーブルが連結されている。ケーブルガイドアダプタは、シフトケーブルが上向きに案内されるよう形成されかつ位置決めされるケーブル受け面を有している。
【0010】
本発明において、搭載手段は、第1リンクにケーブルガイドアダプタを取り外し可能に固定するファスナを少なくとも1つを有してもよい。
また、本発明において、チェーンガイドは、自転車に搭載されると、固定部材の上方に位置決めされてもよい。
さらに、本発明において、付勢部材は第1リンクに係合するトーションスプリングであってもよい。
【0011】
本願発明のこれらの及び他の目的、特徴、側面及び利点は、添付の請求の範囲、本発明の好ましい実施形態の開示とともに、以下の詳細な説明から当該技術の専門家にとって明白となるであろう。
【0012】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
図1において、自転車10は、自転車10のフレームのシートポスト部14に堅く連結されたフロントディレーラ12とともに示されている。フロントディレーラ12は、変速ユニット16により、チェーン20が複数のスプロケット21の間でシフトケーブル18(図2または図3参照)を介して移動するよう操作される。
【0013】
フロントディレーラ12は、取り外し可能なケーブルガイドアダプタ22を有しており、広範囲の種類の自転車に適応するよう設計されている。特に、フロントディレーラ12は、ケーブルガイドアダプタ22を用いることにより、フロントディレーラ12の上方から延びるシフトケーブル18(図2参照)、またはフロントディレーラ12の下方から延びるシフトケーブル18(図3参照)に使用可能である。すなわち、ケーブル18は、ケーブル18の内部ワイヤが、変速ユニット16によりフロントディレーラ12から上向きまたは下向きのいずれか一方に引っ張られるよう、フロントディレーラ12に連結可能である。
【0014】
自転車及びその種々の部品は当該技術でよく知られており、したがって、自転車10及びその種々の部品は、本発明に関する部品を除いて、詳細な説明は省略する。すなわち、フロントディレーラ12及びそれに関連する部品のみここで説明する。
ここで使用される「前方、後方、上向き、上方、下向き、下方及び横」という語は、フロントディレーラ12が取り付けられる、通常の乗車位置での自転車のこれらの方向を指している。したがって、これらの語は、請求の範囲でフロントディレーラ12を記述するのに使用されるように、通常の乗車位置における自転車10に対応して解釈されるべきである。
【0015】
フロントディレーラ12は、自転車フレームのシートポスト部14に堅く連結されているが、他の例えばボトムブラケットに連結されてもよい。
図4からわかるように、ケーブルガイドアダプタ22は、好ましくは、1対のフランジ23を有するC字形状の部材であり、各フランジ23には孔24が形成されている。孔24は、ケーブルガイドアダプタ22をフロントディレーラ12に取り付けるための1対のネジ(またはファスナ)25が挿通される。ケーブルガイドアダプタ22の縁部は、図5に示すように、シフトケーブル18の内部ワイヤを受ける保持溝(または逃げ)26を有している。溝26は、フロントディレーラ12から延びるケーブル18の内部ワイヤを受ける位置に形成されている。
【0016】
ケーブルガイドアダプタ22は、シフトケーブル18がフロントディレーラ12の上方に位置することが望ましい場合に、フロントディレーラ12に利用される。したがって、ケーブルガイドアダプタ22は、シフトケーブル18の内部ワイヤをケーブルガイドアダプタ22の縁部の周りに案内し、それからケーブル18が自転車のフレームに連結される位置に上向きに案内する。2つの弾性リテーナ(またはフック)27,28は、保持溝26に隣接して形成され、シフトケーブル18の内部ワイヤが偶発的に保持溝26から外れないようにしている。この実施形態では、リテーナ27,28は、これらが互いの鏡像体であることを除いて、実質的に互いに同一である。
【0017】
図5に示されるように、リテーナ27,28は、1つのユニット部材としてケーブルガイドアダプタ22本体と一体に形成されている。リテーナ27とリテーナ28とは、溝26を挟んで対向するように位置決めされている。リテーナ27,28はそれぞれ、内側テーパ面29と、保持溝26の上方を覆うように形成された内部せり面31とが形成された内側に延びる突起を含んでいる。リテーナ27,28は、互いに対向する両テーパ面29とともに、溝26を横切って互いに対向するよう位置決めされている。2つのせり面31は、ケーブル18が偶発的に溝26から外れるのを防止するよう、ケーブル18の内部ワイヤの直径より僅かに小さい間隙を形成している。
【0018】
フロントディレーラ12は、図4に示すように、基本的に、固定部材(または管状の締め付け部材)30と、チェーンガイド32と、固定部材30とチェーンガイド32とに連結されたリンク機構組立体34とを含んでいる。図2〜図4から最もよく分かるように、固定部材30は、チェーンガイド32が引込み(ローギア)位置(retracted position)から張出し(ハイギア)位置(extended position)まで動くよう、チェーンガイド32及びリンク機構組立体34の下方に位置している。リンク機構組立体34は、好ましくは、付勢部材(トーションスプリング)35が、チェーンガイド32を自転車10の横方向フレーム側に普通に付勢するよう設計されている。すなわち、チェーンガイド32は、チェーンガイド32が自転車10のフレームに最も接近している場合、シートポスト部14に最も近いスプロケット21の上方でチェーン20を保持する。
【0019】
リンク機構組立体34が張出し位置でチェーンガイド32を保持する場合、チェーンガイド32は、最も外側のスプロケット21、すなわちシートポスト部14から最も遠いスプロケット21の上方に位置する。チェーンガイド32及びリンク機構組立体34のこのような動きは変速ユニット16により制御される。特に、乗り手が変速ユニット16のレバーを握りしめると、変速ユニット16は、シフトケーブル18を引っ張り、リンク機構組立体34を介して張出し位置と引込み位置との間でチェーン32を移動させる。変速ユニット16は様々なタイプの変速ユニットであってもよい。したがって、変速ユニット16の正確な構造はここでは詳細に説明しない。
【0020】
図4から分かるように、固定部材30は、好ましくは、シートポスト部14に直接締め付けられている。固定部材30は、基本的には、第1C字形状締め付け部36と、第2C字形状締め付け部38と、回転支持ピン40と、ファスナ42とを含んでいる。第1及び第2締め付け部36,38は、フロントディレーラ12を自転車10のシートポスト部14に固定するために、剛性を有する材料で構成されており、好ましくは金属で構成されている。締め付け部36,38は、固い剛性を有するプラスチック材料等の他の材料で構成されてもよい。説明される実施形態では、締め付け部36,38は、鋳込み及び/または機械製作のような他の製造技術を利用することにより構成されるが、望ましい形状に曲がる板金(sheet metal)により構成されてもよい。
【0021】
締め付け部36,38の各第1端は回転支持ピン40により回転自在に一体的に連結されており、回転支持ピン40は、自転車10に対し実質的に垂直方向に延びている。締め付け部36,38の他端は、ファスナ42を介して解放可能に一体的に連結されている。ファスナ42は、好ましくは、第1締め付け部36の挿通孔内に挿通されるネジ(またはボルト)であるが、ナットまたはこれと同様なものとともに連結に用いてもよい。
【0022】
図4から最もよく分かるように、第1締め付け部36はリンク機構組立体34の複数の部分を含んでいる。すなわち、リンク機構組立体34の複数の部分は、以下に説明されるように、第1締め付け部36と一体に形成される。
締め付け部36は、実質的に垂直方向に延びる1対の実質的に平行な取付フランジ50,52を有している。取付フランジ50,52はそれぞれ、以下に説明されるように、リンク機構組立体34の1つの部分を支持するために回転支持ピン55a,55bを受ける支持孔53,54を有している。取付フランジ50はまた、リンク機構組立体34の別の部分を連結する支持ピン57を受けるための第2支持孔56を有している。以下に詳細に説明されるように、フランジ50は、リンク機構組立体34の1つのリンク(第3リンク)を形成する。したがって、フランジ50は動くことができないリンクである。
【0023】
図4から最もよく分かるように、チェーンガイド32は、好ましくは、硬い剛性を有する材料で構成されており、例えば、望ましい形状に曲げられる剛性を有する板金のような金属で構成されている。チェーンガイド32は1対の垂直シフトプレート61,62によって形成されたチェーン受けスロット60を有しており、これらのプレート61,62は自転車10を横切る方向にチェーン20を移動させるようチェーン20に係合する。また、シフトプレート61,62は、プレート63,64により一体的に連結されている。プレート63は、シフトプレート61,62と一体に形成されている。プレート64は、シフトプレート62と一体に形成された一端と、ネジ65を介してシフトプレート61に取り外し可能に連結された他端とを有している。
【0024】
チェーンガイド32はまた、リンク機構組立体34が連結されるよう、シフトプレート61から実質的に垂直方向に延びる1対の取付フランジ66,67を有している。取付フランジ66はリンク機構34の1つのリンクを形成する。特に、取付フランジ66は実質的な水平部68と実質的な垂直部69とを有している。垂直部69は段付き面を有している。水平部68は、調節ネジ72,73を受けるための1対の挿通孔70,71を有している。ネジ72は低位置調節用のネジであり、ネジ73は高位置調節用のネジである。調節ネジ72,73は、以下に説明するように、チェーンガイド32の動く範囲を制御するためにリンク機構組立体34の1つの部分に係合する。すなわち、調節ネジ72,73の軸方向への延びを水平部68に対し個々に調節することにより、チェーンガイド32の引込み位置と張出し位置とが、互いに別個に調節される。
【0025】
トップカバー74は、取付フランジ66,67の上方を覆うために設けられている。トップカバー74は、好ましくは、1対の孔75,76を有する非金属またはプラスチック部材である。孔75,76は、当初は調節ネジ72,73の直径より僅かに小さい直径で形成される。したがって、調節ネジ72,73が孔75,76にねじ込まれると、非金属材料には雌ねじ部が形成され。これにより、トップカバー74と調節ネジ72,73とが摩擦係合する。この摩擦力のために、調節ネジ72,73は、人が手動で調節しない限り、振動によって軸方向には動くことはない。
【0026】
取付フランジ66の垂直部69は、リンク機構組立体34の1つのリンクを形成する。取付フランジ66は、以下に説明するように、リンク機構組立体34の1対のリンクが装着される1対の回転支持孔孔77,78を有している。取付フランジ67は、リンク機構組立体34の1つのリンクが回転自在に連結されるよう、垂直部69の回転支持孔78とともに一直線上に位置するための回転支持孔79を有している。
【0027】
リンク機構組立体34は、好ましくは、第1リンク81,第2リンク(垂直部)69,第3リンク(取付フランジ)50及び第4リンク82を有する、4本の棒のリンク機構組立体(a four−bar linkage assembly)である。第1リンク81は、実質的に、第4リンク82の回転支持点を通過する線と平行な線上にその回転支持点を有している。同様に、第2リンク(垂直部分)69は、実質的に、第3リンク(取付フランジ)50の回転支持点を通過する線と平行である線上にその回転支持点を有している。
【0028】
第1リンク81は、第1リンク81に連結されるケーブル取付部材84と、第1リンク81に取り外し可能に連結されるケーブルガイドアダプタ22とを有している。第1リンク81は、回転支持ピン86により第2リンクの一端(または垂直部)69に回転自在に連結されている。第1リンク81の他端は、回転支持ピン57を介して第3リンクに連結される固定部材30のフランジ50に回転自在に連結されている。したがって、第1リンク81は、回転支持ピン86,57を受けるための回転支持孔88,89を有している。第1リンク81は、好ましくは、差込保持ワッシャ90により回転支持86,57に固定されている。より具体的には、回転支持ピン86,57はそれぞれ、保持ワッシャ90を受けるための溝92を有している。好ましくは、これらの保持ワッシャ90は、保持溝92内に付勢力を利用して締められるE字形状の保持クリップである。
【0029】
ケーブル取付部材84は、ケーブル18の内部ワイヤが取り付けられるワイヤクランプ94を有している。第1リンク82はまた、ワイヤクランプ94に隣接する溝96を有しており、これによりケーブル18の内部ワイヤがクランプ94から溝96に沿って延びることとなる。好ましくは、ワイヤクランプ94はボルト97を介して第1リンク81に連結されている。
【0030】
第4リンク82は、第2リンク(またはチェーンガイド32の垂直部)69に回転支持ピン108,109を介して取り付けられている。具体的には、回転支持ピン108,109は、フランジ66,67の回転支持孔78,79内に受けられる。第4リンク82の他端は、取付フランジ50,52に回転支持ピン55a,55bを介して回転自在に取り付けられている。回転支持ピン55a,55bは、保持クリップ113内に付勢力を利用して締められている。
【0031】
第4リンク82の上端は、引込み位置と張出し位置との間でチェーンガイド32の移動を制限するための調節ネジ72,73に係合する扇形状の部材105が設けられている。より具体的には、この扇部材105は、図4に最もよく示されるように、低位置停止面106及び高位置停止面107を有している。低位置停止面106は、低位置調節ネジ72の自由端に係合するよう設計されており、一方高位置停止面107は、高位置調節ネジ73に係合するよう位置決めされている。この調節機構は、先行技術でよく知られている比較的普通の調節機構であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
【0032】
付勢部材35は、好ましくは、螺旋状に巻かれた部分を有するトーションスプリングであり、この螺旋部分は、内周側に配置された回転支持ピン57の外周側に位置決めされる。付勢部材35は、第1リンク81の突起(図示せず)に係合する第1端部35aと、チェーンガイド32を張出し位置から引込み位置に向けて普通に付勢するために、固定部材30の取付フランジ50の突起37に係合する第2端部35bとを有している。すなわち、付勢部材(またはトーションスプリング)35は、張出し位置から引込み位置までケーブルガイド32を移動させるために緊張状態で普通に配置されている。チェーンガイド32の動きは、比較的一般的な方法でケーブル18を動かす変速ユニット16により制御される。
【0033】
好ましくは、回転支持ピン57は、第2リンク69の孔77またはフランジ50の孔56内にリベットで留められており、保持ワッシャー90の一方を介して他端に取り外し可能に連結されたケーブル取付部材を有している。
[第2実施形態]
次に図6を参照すると、本発明の第2実施形態によるケーブルガイドアダプタ22aが示されている。この実施形態のケーブルガイドアダプタ22aは、この実施形態のリテーナ27a,28aが変更されたものであることを除いて、上述の第1実施形態のケーブルガイドアダプタ22と同様である。この第2実施形態では、リテーナ27a,28aは、間にギャップを形成するように溝26aに沿って縦に間隔をとって互いから離れて配置されている。リテーナ27a及び28aはそれぞれ、テーパ面29aとせり面31aとが形成された、内向きに延びる突起を有している。2つのせり面31aは、ケーブル18が偶発的に溝26から外れないように、反対向きで溝26aの上方を横切るよう形成されている。
【0034】
この実施形態において、第1実施形態と同一の参照符号は、第1実施形態と同一又は相当する部分を示している。したがって、これらの説明は省略する。
[第3実施形態]
次に図7を参照すると、本発明の第3実施形態によるケーブルガイドアダプタ22bが示されている。この実施形態のケーブルガイドアダプタ22bは、この実施形態のリテーナ27b,28bが変更されたものであることを除いて、上述の先の実施形態のケーブルガイドアダプタ22と同様である。この実施形態では、リテーナ27bは、テーパ面29bとせり面31bと内側面32bとを有する内向きに延びる突起を有しており、内側面32bが溝26bに接近するにつれリテーナ28bから離れるよう先細りになっている。内側面32bと外側面33bとは、実質的に平行である。ケーブル18が溝26bから挿入されまたは取り外されるためである。ケーブル18は内部面32b及び外側面33bに平行な方向に動かされる必要がある。リテーナの目的は、先の実施形態と同様であり、すなわち、ケーブル18が偶発的に溝26から外れないにようにすることにある。
【0035】
この実施形態において、先の実施形態と同一の参照符号は、同一又は相当部分を示しており、したがって、これらの説明は省略する。
[第4実施形態]
次に図8を参照すると、本発明の第4実施形態によるケーブルガイドアダプタ22cが示されている。この実施形態のケーブルガイドアダプタ22cは、この実施形態のリテーナ27c,28cが変更されたものであることを除いて、上述の先の実施形態のケーブルガイドアダプタ22と同様である。この実施形態では、リテーナ27cは、一部材のユニット部材としてケーブルガイドアダプタ22cと一体に形成されているのに対し、リテーナ28cは、一端がファスナ35cによりケーブルガイドアダプタ22cに堅く連結されている。リテーナ27cは、テーパ面29c及びせり面31cが形成された内向きに延びる突起を有している。リテーナ28cは、好ましくは、曲面33cが形成された内向きに延びる突起を有している。せり面31cと曲面33cの自由端とは、ケーブル18が偶発的に外れないようにケーブル18の内部ワイヤの直径より小さい間隙を形成している。
【0036】
この実施形態において、先の実施形態と同一の参照符号は同一又は相当部分を示しており、したがって、これらの説明は省略する。
いくつかの実施形態が本発明を説明するために選択される一方で、添付の請求の範囲で定義されるように、発明の範囲から逸脱するものでなければ、種々の変化及び変更がここで可能であることは、この開示から当該技術の専門家にとって明白となるであろう。さらに、本発明による実施形態の上述の説明は、説明のためのみに提供され、添付の請求の範囲及びその相当事項により定義されるように発明を制限する目的のために提供されるのではない。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、多くの異なる形状の自転車フレームに使用可能となる自転車用フロントディレーラを提供することができる。また、本発明の自転車用フロントディレーラは、取り外し可能なケーブルガイドアダプタを有しており、これによりフロントディレーラを上引き型ケーブルまたは下引き型ケーブルに使用可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるフロントディレーラが連結された通常の自転車の側面図である。
【図2】本発明の一実施形態によりケーブルガイドアダプタが取り付けられた、自転車フレームのシートポスト部に連結された前記フロントディレーラの斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態により前記ケーブルガイドアダプタが取り外された、自転車フレームのシートポスト部に連結された前記フロントディレーラの斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態による、図2に示される前記フロントディレーラの所定の部品の分解斜視図である。
【図5】図2から図4に示されるフロントディレーラのケーブルガイドアダプタの拡大部分斜視図である。
【図6】図2から図4に示される前記フロントディレーラのケーブルガイドアダプタの他の実施形態の拡大部分斜視図である。
【図7】図2から図4に示されるフロントディレーラのケーブルガイドアダプタの他の実施形態の部分立面図である。
【図8】図2から図4に示されるフロントディレーラのケーブルガイドアダプタの他の実施形態の部分立面図である。
【符号の説明】
10 自転車
12 フロントディレーラ
18 シフトケーブル
20 チェーン
22 ケーブルガイドアダプタ
26 保持溝
30 固定部材
32 チェーンガイド
34 リンク機構組立体
35 付勢部材
60 チェーン受けスロット
81 第1リンク
84 ケーブル取付部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、自転車用フロントディレーラ、特に、多くの異なる形状の自転車フレームに使用可能な自転車用フロントディレーラに関する。
【0002】
【従来技術】
自転車は、移動手段としてだけでなく、レクリエーションの一形態としても次第に人気が高まってきている。また、自転車競技は、アマチュア及びプロの両方に非常に人気のある競技となっている。自転車がレクリエーション用、移動用または競技用のいずれに使用されるかを問わず、自転車業界では、自転車の様々な部品が絶えず改善されている。頻繁に設計し直されている自転車の一部分としては自転車のフレームがある。事実、各自転車製造業者は、各々が異なるフレームデザインを持っている。このため、自転車部品の多くは、自転車フレームの全てには適合し得ないものとなっている。このことは、自転車部品製造業者に、異なったフレームデザインに対しては異なる自転車部品を製造することを要求する。例えば、多くの自転車フレームは複数のケーブルガイド(ケーブルハウジングストッパー)を有しているが、これらのケーブルガイドは、ブレーキケーブル及びシフトケーブルを対応する部品に案内するために、様々な位置でフレームチューブに溶接されている。これらのケーブルガイドの配置位置に応じて、ブレーキまたはディレーラの相対的配置を変更する必要性が生じる場合がある。
【0003】
この問題は、特に、フロントスプロケットに隣接して自転車フレームに搭載されたフロントディレーラの製造において存在する。一般的に、フロントディレーラは、自転車フレームに移動不能に固定された固定部材と、固定部材に対し相対移動可能に支持された可動部とを含んでいる。通常、固定部材は、シートチューブに固定された管状の締め付け部材である。また、固定部材は、フレーム最下部のブラケットに連結されることがある。可動部は、複数のフロントスプロケットの間にあるチェーンに接触し、チェーンを移動させるための1対のケージプレートを有するチェーンガイドを有している。
【0004】
可動部は、シフトコントロールケーブルを引っ張ることにより、固定部材に対し相対移動可能となる。特に、可動部と固定部材とは、通常、複数の回転支持リンクを介して互いに連結されている。コントロールケーブルは、トルクを作用させるために複数の回転支持リンクのうちの1つに連結されており、リンクが可動部を移動させるようになっている。ケーブル上のこの力はリンク揺動トルクに変換される。フロントディレーラのケーブル取付部材は、ケーブルガイドの配列及び位置に応じて、異なるタイプのフレームに対しては異なるように形成しなければならない場合がある。
【0005】
特に、ある製造業者らは、フロントディレーラのトップ側に向かうフロントシフトケーブルを有しており、一方で他の製造業者らは、フロントディレーラのボトム側に向かうフロントシフトケーブルを有している。フロントシフトケーブルがフロントディレーラのトップ側に向かう場合、ケーブルガイドはトップチューブ及びシートチューブに沿って溶接されている。フロントシフトケーブルがフロントディレーラのボトム側に向かう場合、ケーブルガイドはダウンチューブに沿って溶接されている。
【0006】
このことは、自転車部品の全種類を取り扱う自転車販売店だけでなく多くの自転車部品製造業者にとって問題となる。特に、2つのタイプのフロントディレーラが現在製造されているはずである。すなわち、上向きに引っ張られるフロントシフトケーブルに適合する一方のタイプのフロントディレーラと、下向きに引っ張られるフロントシフトケーブルに適合する他方のタイプのフロントディレーラとである。したがって、多くの製造業者は、上向き牽引型フロントディレーラと下向き牽引型フロントディレーラとを製造している。ある場合には、ディレーラは、フロントシフトケーブルを上引きフロントシフトケーブル及び下引きフロントシフトケーブルの両方に使用可能なものが製造されている。しかしながら、これらのフロントディレーラのシフトケーブルは、しばしばシフトケーブルのケーブル取付箇所から鋭い角度で引っ張られる。これにより、シフトケーブルの内部ワイヤに過度の応力が発生し得る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記観点から、自転車用フロントディレーラに対し、フロントディレーラが上引きフロントシフトケーブルまたは下引きフロントシフトケーブルのいずれにも使用可能であることが望まれる。さらに、フロントディレーラは、内部ワイヤが上向きまたは下向きのどちらに引っ張られてもシフトケーブルの内部ワイヤにかかる応力を最小限にすることが要求される。
【0008】
本発明の目的は、多くの異なる形状の自転車フレームに使用可能な自転車用フロントディレーラを提供することにある。
本発明の別の目的は、取り外し可能なケーブルガイドアダプタを有する自転車用フロントディレーラを提供することにより、フロントディレーラを上向き牽引型または下向き牽引型に使用可能となるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の一見地に係るフロントディレーラは、固定部材と、チェーンガイドと、リンク機構組立体とを備えている。固定部材は自転車の一部分に連結されている。チェーンガイドは、自転車のチェーンを横方向に移動させるためのチェ−ン受けスロットを有している。リンク機構組立体は、固定部材とチェーンガイドに連結されており、チェーンガイドを引込み位置と張出し位置との間で移動させる。このリンク機構組立体は付勢部材と第1リンクとを有している。付勢部材は、チェーンガイドを引込み位置及び張出し位置の一方に付勢している。第1リンクは固定部材に対し相対回転可能に連結されている。第1リンクは、シフトケーブルを連結するためのケーブル取付部材と、上方からのシフトケーブルを案内するとともに取り外し可能なケーブルガイドアダプタとを有している。ケーブル取付部材にはシフトケーブルが連結されている。ケーブルガイドアダプタは、シフトケーブルが上向きに案内されるよう形成されかつ位置決めされるケーブル受け面を有している。
【0010】
本発明において、搭載手段は、第1リンクにケーブルガイドアダプタを取り外し可能に固定するファスナを少なくとも1つを有してもよい。
また、本発明において、チェーンガイドは、自転車に搭載されると、固定部材の上方に位置決めされてもよい。
さらに、本発明において、付勢部材は第1リンクに係合するトーションスプリングであってもよい。
【0011】
本願発明のこれらの及び他の目的、特徴、側面及び利点は、添付の請求の範囲、本発明の好ましい実施形態の開示とともに、以下の詳細な説明から当該技術の専門家にとって明白となるであろう。
【0012】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
図1において、自転車10は、自転車10のフレームのシートポスト部14に堅く連結されたフロントディレーラ12とともに示されている。フロントディレーラ12は、変速ユニット16により、チェーン20が複数のスプロケット21の間でシフトケーブル18(図2または図3参照)を介して移動するよう操作される。
【0013】
フロントディレーラ12は、取り外し可能なケーブルガイドアダプタ22を有しており、広範囲の種類の自転車に適応するよう設計されている。特に、フロントディレーラ12は、ケーブルガイドアダプタ22を用いることにより、フロントディレーラ12の上方から延びるシフトケーブル18(図2参照)、またはフロントディレーラ12の下方から延びるシフトケーブル18(図3参照)に使用可能である。すなわち、ケーブル18は、ケーブル18の内部ワイヤが、変速ユニット16によりフロントディレーラ12から上向きまたは下向きのいずれか一方に引っ張られるよう、フロントディレーラ12に連結可能である。
【0014】
自転車及びその種々の部品は当該技術でよく知られており、したがって、自転車10及びその種々の部品は、本発明に関する部品を除いて、詳細な説明は省略する。すなわち、フロントディレーラ12及びそれに関連する部品のみここで説明する。
ここで使用される「前方、後方、上向き、上方、下向き、下方及び横」という語は、フロントディレーラ12が取り付けられる、通常の乗車位置での自転車のこれらの方向を指している。したがって、これらの語は、請求の範囲でフロントディレーラ12を記述するのに使用されるように、通常の乗車位置における自転車10に対応して解釈されるべきである。
【0015】
フロントディレーラ12は、自転車フレームのシートポスト部14に堅く連結されているが、他の例えばボトムブラケットに連結されてもよい。
図4からわかるように、ケーブルガイドアダプタ22は、好ましくは、1対のフランジ23を有するC字形状の部材であり、各フランジ23には孔24が形成されている。孔24は、ケーブルガイドアダプタ22をフロントディレーラ12に取り付けるための1対のネジ(またはファスナ)25が挿通される。ケーブルガイドアダプタ22の縁部は、図5に示すように、シフトケーブル18の内部ワイヤを受ける保持溝(または逃げ)26を有している。溝26は、フロントディレーラ12から延びるケーブル18の内部ワイヤを受ける位置に形成されている。
【0016】
ケーブルガイドアダプタ22は、シフトケーブル18がフロントディレーラ12の上方に位置することが望ましい場合に、フロントディレーラ12に利用される。したがって、ケーブルガイドアダプタ22は、シフトケーブル18の内部ワイヤをケーブルガイドアダプタ22の縁部の周りに案内し、それからケーブル18が自転車のフレームに連結される位置に上向きに案内する。2つの弾性リテーナ(またはフック)27,28は、保持溝26に隣接して形成され、シフトケーブル18の内部ワイヤが偶発的に保持溝26から外れないようにしている。この実施形態では、リテーナ27,28は、これらが互いの鏡像体であることを除いて、実質的に互いに同一である。
【0017】
図5に示されるように、リテーナ27,28は、1つのユニット部材としてケーブルガイドアダプタ22本体と一体に形成されている。リテーナ27とリテーナ28とは、溝26を挟んで対向するように位置決めされている。リテーナ27,28はそれぞれ、内側テーパ面29と、保持溝26の上方を覆うように形成された内部せり面31とが形成された内側に延びる突起を含んでいる。リテーナ27,28は、互いに対向する両テーパ面29とともに、溝26を横切って互いに対向するよう位置決めされている。2つのせり面31は、ケーブル18が偶発的に溝26から外れるのを防止するよう、ケーブル18の内部ワイヤの直径より僅かに小さい間隙を形成している。
【0018】
フロントディレーラ12は、図4に示すように、基本的に、固定部材(または管状の締め付け部材)30と、チェーンガイド32と、固定部材30とチェーンガイド32とに連結されたリンク機構組立体34とを含んでいる。図2〜図4から最もよく分かるように、固定部材30は、チェーンガイド32が引込み(ローギア)位置(retracted position)から張出し(ハイギア)位置(extended position)まで動くよう、チェーンガイド32及びリンク機構組立体34の下方に位置している。リンク機構組立体34は、好ましくは、付勢部材(トーションスプリング)35が、チェーンガイド32を自転車10の横方向フレーム側に普通に付勢するよう設計されている。すなわち、チェーンガイド32は、チェーンガイド32が自転車10のフレームに最も接近している場合、シートポスト部14に最も近いスプロケット21の上方でチェーン20を保持する。
【0019】
リンク機構組立体34が張出し位置でチェーンガイド32を保持する場合、チェーンガイド32は、最も外側のスプロケット21、すなわちシートポスト部14から最も遠いスプロケット21の上方に位置する。チェーンガイド32及びリンク機構組立体34のこのような動きは変速ユニット16により制御される。特に、乗り手が変速ユニット16のレバーを握りしめると、変速ユニット16は、シフトケーブル18を引っ張り、リンク機構組立体34を介して張出し位置と引込み位置との間でチェーン32を移動させる。変速ユニット16は様々なタイプの変速ユニットであってもよい。したがって、変速ユニット16の正確な構造はここでは詳細に説明しない。
【0020】
図4から分かるように、固定部材30は、好ましくは、シートポスト部14に直接締め付けられている。固定部材30は、基本的には、第1C字形状締め付け部36と、第2C字形状締め付け部38と、回転支持ピン40と、ファスナ42とを含んでいる。第1及び第2締め付け部36,38は、フロントディレーラ12を自転車10のシートポスト部14に固定するために、剛性を有する材料で構成されており、好ましくは金属で構成されている。締め付け部36,38は、固い剛性を有するプラスチック材料等の他の材料で構成されてもよい。説明される実施形態では、締め付け部36,38は、鋳込み及び/または機械製作のような他の製造技術を利用することにより構成されるが、望ましい形状に曲がる板金(sheet metal)により構成されてもよい。
【0021】
締め付け部36,38の各第1端は回転支持ピン40により回転自在に一体的に連結されており、回転支持ピン40は、自転車10に対し実質的に垂直方向に延びている。締め付け部36,38の他端は、ファスナ42を介して解放可能に一体的に連結されている。ファスナ42は、好ましくは、第1締め付け部36の挿通孔内に挿通されるネジ(またはボルト)であるが、ナットまたはこれと同様なものとともに連結に用いてもよい。
【0022】
図4から最もよく分かるように、第1締め付け部36はリンク機構組立体34の複数の部分を含んでいる。すなわち、リンク機構組立体34の複数の部分は、以下に説明されるように、第1締め付け部36と一体に形成される。
締め付け部36は、実質的に垂直方向に延びる1対の実質的に平行な取付フランジ50,52を有している。取付フランジ50,52はそれぞれ、以下に説明されるように、リンク機構組立体34の1つの部分を支持するために回転支持ピン55a,55bを受ける支持孔53,54を有している。取付フランジ50はまた、リンク機構組立体34の別の部分を連結する支持ピン57を受けるための第2支持孔56を有している。以下に詳細に説明されるように、フランジ50は、リンク機構組立体34の1つのリンク(第3リンク)を形成する。したがって、フランジ50は動くことができないリンクである。
【0023】
図4から最もよく分かるように、チェーンガイド32は、好ましくは、硬い剛性を有する材料で構成されており、例えば、望ましい形状に曲げられる剛性を有する板金のような金属で構成されている。チェーンガイド32は1対の垂直シフトプレート61,62によって形成されたチェーン受けスロット60を有しており、これらのプレート61,62は自転車10を横切る方向にチェーン20を移動させるようチェーン20に係合する。また、シフトプレート61,62は、プレート63,64により一体的に連結されている。プレート63は、シフトプレート61,62と一体に形成されている。プレート64は、シフトプレート62と一体に形成された一端と、ネジ65を介してシフトプレート61に取り外し可能に連結された他端とを有している。
【0024】
チェーンガイド32はまた、リンク機構組立体34が連結されるよう、シフトプレート61から実質的に垂直方向に延びる1対の取付フランジ66,67を有している。取付フランジ66はリンク機構34の1つのリンクを形成する。特に、取付フランジ66は実質的な水平部68と実質的な垂直部69とを有している。垂直部69は段付き面を有している。水平部68は、調節ネジ72,73を受けるための1対の挿通孔70,71を有している。ネジ72は低位置調節用のネジであり、ネジ73は高位置調節用のネジである。調節ネジ72,73は、以下に説明するように、チェーンガイド32の動く範囲を制御するためにリンク機構組立体34の1つの部分に係合する。すなわち、調節ネジ72,73の軸方向への延びを水平部68に対し個々に調節することにより、チェーンガイド32の引込み位置と張出し位置とが、互いに別個に調節される。
【0025】
トップカバー74は、取付フランジ66,67の上方を覆うために設けられている。トップカバー74は、好ましくは、1対の孔75,76を有する非金属またはプラスチック部材である。孔75,76は、当初は調節ネジ72,73の直径より僅かに小さい直径で形成される。したがって、調節ネジ72,73が孔75,76にねじ込まれると、非金属材料には雌ねじ部が形成され。これにより、トップカバー74と調節ネジ72,73とが摩擦係合する。この摩擦力のために、調節ネジ72,73は、人が手動で調節しない限り、振動によって軸方向には動くことはない。
【0026】
取付フランジ66の垂直部69は、リンク機構組立体34の1つのリンクを形成する。取付フランジ66は、以下に説明するように、リンク機構組立体34の1対のリンクが装着される1対の回転支持孔孔77,78を有している。取付フランジ67は、リンク機構組立体34の1つのリンクが回転自在に連結されるよう、垂直部69の回転支持孔78とともに一直線上に位置するための回転支持孔79を有している。
【0027】
リンク機構組立体34は、好ましくは、第1リンク81,第2リンク(垂直部)69,第3リンク(取付フランジ)50及び第4リンク82を有する、4本の棒のリンク機構組立体(a four−bar linkage assembly)である。第1リンク81は、実質的に、第4リンク82の回転支持点を通過する線と平行な線上にその回転支持点を有している。同様に、第2リンク(垂直部分)69は、実質的に、第3リンク(取付フランジ)50の回転支持点を通過する線と平行である線上にその回転支持点を有している。
【0028】
第1リンク81は、第1リンク81に連結されるケーブル取付部材84と、第1リンク81に取り外し可能に連結されるケーブルガイドアダプタ22とを有している。第1リンク81は、回転支持ピン86により第2リンクの一端(または垂直部)69に回転自在に連結されている。第1リンク81の他端は、回転支持ピン57を介して第3リンクに連結される固定部材30のフランジ50に回転自在に連結されている。したがって、第1リンク81は、回転支持ピン86,57を受けるための回転支持孔88,89を有している。第1リンク81は、好ましくは、差込保持ワッシャ90により回転支持86,57に固定されている。より具体的には、回転支持ピン86,57はそれぞれ、保持ワッシャ90を受けるための溝92を有している。好ましくは、これらの保持ワッシャ90は、保持溝92内に付勢力を利用して締められるE字形状の保持クリップである。
【0029】
ケーブル取付部材84は、ケーブル18の内部ワイヤが取り付けられるワイヤクランプ94を有している。第1リンク82はまた、ワイヤクランプ94に隣接する溝96を有しており、これによりケーブル18の内部ワイヤがクランプ94から溝96に沿って延びることとなる。好ましくは、ワイヤクランプ94はボルト97を介して第1リンク81に連結されている。
【0030】
第4リンク82は、第2リンク(またはチェーンガイド32の垂直部)69に回転支持ピン108,109を介して取り付けられている。具体的には、回転支持ピン108,109は、フランジ66,67の回転支持孔78,79内に受けられる。第4リンク82の他端は、取付フランジ50,52に回転支持ピン55a,55bを介して回転自在に取り付けられている。回転支持ピン55a,55bは、保持クリップ113内に付勢力を利用して締められている。
【0031】
第4リンク82の上端は、引込み位置と張出し位置との間でチェーンガイド32の移動を制限するための調節ネジ72,73に係合する扇形状の部材105が設けられている。より具体的には、この扇部材105は、図4に最もよく示されるように、低位置停止面106及び高位置停止面107を有している。低位置停止面106は、低位置調節ネジ72の自由端に係合するよう設計されており、一方高位置停止面107は、高位置調節ネジ73に係合するよう位置決めされている。この調節機構は、先行技術でよく知られている比較的普通の調節機構であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
【0032】
付勢部材35は、好ましくは、螺旋状に巻かれた部分を有するトーションスプリングであり、この螺旋部分は、内周側に配置された回転支持ピン57の外周側に位置決めされる。付勢部材35は、第1リンク81の突起(図示せず)に係合する第1端部35aと、チェーンガイド32を張出し位置から引込み位置に向けて普通に付勢するために、固定部材30の取付フランジ50の突起37に係合する第2端部35bとを有している。すなわち、付勢部材(またはトーションスプリング)35は、張出し位置から引込み位置までケーブルガイド32を移動させるために緊張状態で普通に配置されている。チェーンガイド32の動きは、比較的一般的な方法でケーブル18を動かす変速ユニット16により制御される。
【0033】
好ましくは、回転支持ピン57は、第2リンク69の孔77またはフランジ50の孔56内にリベットで留められており、保持ワッシャー90の一方を介して他端に取り外し可能に連結されたケーブル取付部材を有している。
[第2実施形態]
次に図6を参照すると、本発明の第2実施形態によるケーブルガイドアダプタ22aが示されている。この実施形態のケーブルガイドアダプタ22aは、この実施形態のリテーナ27a,28aが変更されたものであることを除いて、上述の第1実施形態のケーブルガイドアダプタ22と同様である。この第2実施形態では、リテーナ27a,28aは、間にギャップを形成するように溝26aに沿って縦に間隔をとって互いから離れて配置されている。リテーナ27a及び28aはそれぞれ、テーパ面29aとせり面31aとが形成された、内向きに延びる突起を有している。2つのせり面31aは、ケーブル18が偶発的に溝26から外れないように、反対向きで溝26aの上方を横切るよう形成されている。
【0034】
この実施形態において、第1実施形態と同一の参照符号は、第1実施形態と同一又は相当する部分を示している。したがって、これらの説明は省略する。
[第3実施形態]
次に図7を参照すると、本発明の第3実施形態によるケーブルガイドアダプタ22bが示されている。この実施形態のケーブルガイドアダプタ22bは、この実施形態のリテーナ27b,28bが変更されたものであることを除いて、上述の先の実施形態のケーブルガイドアダプタ22と同様である。この実施形態では、リテーナ27bは、テーパ面29bとせり面31bと内側面32bとを有する内向きに延びる突起を有しており、内側面32bが溝26bに接近するにつれリテーナ28bから離れるよう先細りになっている。内側面32bと外側面33bとは、実質的に平行である。ケーブル18が溝26bから挿入されまたは取り外されるためである。ケーブル18は内部面32b及び外側面33bに平行な方向に動かされる必要がある。リテーナの目的は、先の実施形態と同様であり、すなわち、ケーブル18が偶発的に溝26から外れないにようにすることにある。
【0035】
この実施形態において、先の実施形態と同一の参照符号は、同一又は相当部分を示しており、したがって、これらの説明は省略する。
[第4実施形態]
次に図8を参照すると、本発明の第4実施形態によるケーブルガイドアダプタ22cが示されている。この実施形態のケーブルガイドアダプタ22cは、この実施形態のリテーナ27c,28cが変更されたものであることを除いて、上述の先の実施形態のケーブルガイドアダプタ22と同様である。この実施形態では、リテーナ27cは、一部材のユニット部材としてケーブルガイドアダプタ22cと一体に形成されているのに対し、リテーナ28cは、一端がファスナ35cによりケーブルガイドアダプタ22cに堅く連結されている。リテーナ27cは、テーパ面29c及びせり面31cが形成された内向きに延びる突起を有している。リテーナ28cは、好ましくは、曲面33cが形成された内向きに延びる突起を有している。せり面31cと曲面33cの自由端とは、ケーブル18が偶発的に外れないようにケーブル18の内部ワイヤの直径より小さい間隙を形成している。
【0036】
この実施形態において、先の実施形態と同一の参照符号は同一又は相当部分を示しており、したがって、これらの説明は省略する。
いくつかの実施形態が本発明を説明するために選択される一方で、添付の請求の範囲で定義されるように、発明の範囲から逸脱するものでなければ、種々の変化及び変更がここで可能であることは、この開示から当該技術の専門家にとって明白となるであろう。さらに、本発明による実施形態の上述の説明は、説明のためのみに提供され、添付の請求の範囲及びその相当事項により定義されるように発明を制限する目的のために提供されるのではない。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、多くの異なる形状の自転車フレームに使用可能となる自転車用フロントディレーラを提供することができる。また、本発明の自転車用フロントディレーラは、取り外し可能なケーブルガイドアダプタを有しており、これによりフロントディレーラを上引き型ケーブルまたは下引き型ケーブルに使用可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるフロントディレーラが連結された通常の自転車の側面図である。
【図2】本発明の一実施形態によりケーブルガイドアダプタが取り付けられた、自転車フレームのシートポスト部に連結された前記フロントディレーラの斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態により前記ケーブルガイドアダプタが取り外された、自転車フレームのシートポスト部に連結された前記フロントディレーラの斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態による、図2に示される前記フロントディレーラの所定の部品の分解斜視図である。
【図5】図2から図4に示されるフロントディレーラのケーブルガイドアダプタの拡大部分斜視図である。
【図6】図2から図4に示される前記フロントディレーラのケーブルガイドアダプタの他の実施形態の拡大部分斜視図である。
【図7】図2から図4に示されるフロントディレーラのケーブルガイドアダプタの他の実施形態の部分立面図である。
【図8】図2から図4に示されるフロントディレーラのケーブルガイドアダプタの他の実施形態の部分立面図である。
【符号の説明】
10 自転車
12 フロントディレーラ
18 シフトケーブル
20 チェーン
22 ケーブルガイドアダプタ
26 保持溝
30 固定部材
32 チェーンガイド
34 リンク機構組立体
35 付勢部材
60 チェーン受けスロット
81 第1リンク
84 ケーブル取付部材
Claims (16)
- 自転車の一部分に連結される固定部材と、
自転車のチェーンを横方向に移動させるためのチェーン受けスロットを有するチェーンガイドと、
前記チェーンガイドが、ローギアにシフトされたときの位置である引込み位置と、ハイギアにシフトされたときの位置である張出し位置との間で移動するように、前記固定部材と前記チェーンガイドとに連結されるリンク機構組立体とを備え、
前記リンク機構組立体は、
前記チェーンガイドを前記引込み位置及び張出し位置の一方に付勢する付勢部材と、前記固定部材に相対回転可能に連結される第1リンクとを有し、
前記第1リンクは、シフトケーブルを連結するためのケーブル取付部材と、上方からの前記シフトケーブルを案内するとともに取り外し可能なケーブルガイドアダプタとを有し、
前記ケーブルガイドアダプタは、前記シフトケーブルが上向きに案内されるよう形成されかつ位置決めされるケーブル受け面を有している、
自転車用フロントディレーラ。 - 前記ケーブル受け面は、前記シフトケーブルを案内するための溝を含んでいる、請求項1に記載の自転車用フロントディレーラ。
- 前記ケーブルガイドアダプタは、前記ケーブル受け面に前記シフトケーブルを保持するためのリテーナを含んでいる、請求項1又は2に記載の自転車用フロントディレーラ。
- 前記リテーナは、前記溝の上方を少なくとも部分的に横切るよう形成されている、請求項3に記載の自転車用フロントディレーラ。
- 前記リテーナは第1突起と第2突起とを含んでいる、請求項4に記載の自転車用フロントディレーラ。
- 前記第1突起と前記第2突起とは前記溝を挟んで反対側に配置されている、請求項5に記載の自転車用フロントディレーラ。
- 前記第1突起と前記第2突起とは、前記ケーブルガイドアダプタの1つのユニット部として前記ケーブルガイドアダプタと一体に形成されている、請求項5に記載の自転車用フロントディレーラ。
- 前記第1突起と前記第2突起とは互いに向かい合って形成されている、請求項5に記載の自転車用フロントディレーラ。
- 前記第1突起と前記第2突起とは、前記第1突起と前記第2突起との間に間隙を形成するよう、前記溝に沿って縦に間隔をおいて互いに離れている、請求項6に記載の自転車用フロントディレーラ。
- 前記第1突起は、前記溝に接近するにつれ前記第2突起から離れるよう先細りになっている内側面を有しており、
前記第2突起は、前記溝に接近するにつれ前記第2突起の自由端から前記第1突起に向けて先細りになっている外側面を有しており、
前記内側面と前記外側面とは実質的に平行である、
請求項6に記載の自転車用フロントディレーラ。 - 前記第1突起は、前記ケーブルガイドアダプタの1つのユニット部として前記ケーブルガイドアダプタと一体に形成されており、
前記第2突起は、一端が固定具により前記ケーブルガイドアダプタに堅く連結された弾性部材である、
請求項5に記載の自転車用フロントディレーラ。 - 前記ケーブルガイドアダプタは、取り外し可能に連結されるための搭載手段を有している、請求項1に記載の自転車用フロントディレーラ。
- 前記リンク機構組立体は、
前記チェーンガイドに形成された第2リンクと、
前記固定部材に形成された第3リンクと、
前記第2リンクと前記第3リンクとに回転自在に連結された第4リンクと、
を有する4本の棒のリンク機構を形成している、
請求項1に記載の自転車用フロントディレーラ。 - 前記リンク機構組立体は、前記チェーンガイドとともに動くよう前記チェーンガイドに堅く連結された第2リンクをさらに有している、請求項1に記載の自転車用フロントディレーラ。
- 前記第1リンクは、前記固定部材に形成された第3リンクに前記第1回転支持ピンにより回転自在に連結されるとともに、前記チェーンガイドの前記第2リンクに回転自在に連結されており、
前記付勢部材は、前記第1リンクに係合する第1端部と、前記固定部材に係合する第2端部とを有している、請求項14に記載の自転車用フロントディレーラ。 - 前記リンク機構組立体は、前記第1端部で前記第2リンクに回転自在に連結され、前記第2端部で前記固定部材の前記第3リンクに回転自在に連結される第4リンクを有している、請求項15に記載の自転車用フロントディレーラ。
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