JP3555846B2 - スレッド・サーバのパフォーマンス強化方法および装置 - Google Patents

スレッド・サーバのパフォーマンス強化方法および装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はコンピュータのパフォーマンスに関し、より詳細には、マルチスレッド・サーバ・アプリケーションを実行するコンピュータのパフォーマンスを強化する技法、システム、およびコンピュータ・プログラムを対象とする。使用可能なスレッドの数を最適化するようにスケジューリング・ヒューリスティック(heuristic)を規定する。データが送信中でない場合に接続にスレッドが割り当てられないように保証するために、受動ソケットのための2段階待ち行列を規定する。複数の入力源からの入力をマージし、マージされた入力をスケジューリングに使用できるようにする、新規なタイプのソケットを規定する。持続接続を使用する場合に着信要求へのスレッドの割当てを最適化する関数を規定する。
【0002】
【従来の技術】
マルチスレッド・アプリケーションとは、複数のスレッドによる並列実行をサポートするソフトウェア・プログラム、すなわち再入可能プログラムである。スレッドとは、そのようなプログラム内の単一の実行経路である。スレッドは、使用可能なスレッドにタイム・スライスを割り振るオペレーティング・システム・スケジューラの制御下で、1つのプロセス内で順次に実行される。プロセスは、実行中のプログラムの1つのインスタンスである。オペレーティング・システムは各並列スレッドに関する情報を維持し、この情報は、各タイム・スライスでスレッドがCPUを共用することができるようにするが、それにもかかわらず互いに区別可能であるようにする。たとえば、スレッドごとに異なる現行命令ポインタが維持され、レジスタの値も同様に維持される。明確な状態情報を維持することによって、再入可能プログラム全体の各実行経路は、別々のプログラムが実行されているかのように独立して機能することができる。オープンI/O(入出力)ストリームのための仮想メモリやファイル記述子など、その他の状態情報は、実行効率向上のためにプロセス内のすべてのスレッドによって共用される。SMP(対称マルチプロセッサ)マシン上では、これらのスレッドのいくつかを同時に実行することができる。再入可能プログラムは、複数の実行経路でのこれらの共用資源を同期させる機構を含むことができる。
【0003】
インターネット環境で稼働しているサーバ上では、マルチスレッド・アプリケーションがますます普及しつつある。インターネットは、世界中の場所から、ネットワークとして相互接続された膨大なコンピュータ資源の集まりである。インターネットは、毎日数百万人の人々によって使用されている。ワールド・ワイド・ウェブ(本明細書では「ウェブ」と呼ぶ)は、インターネットのうち、メッセージを交換するためのプロトコルとしてHyperText転送プロトコル(「HTTP」)を使用する部分である。(あるいは、「HTTPS」プロトコルを使用することができ、このプロトコルはHTTPのセキュリティ強化版である。)
【0004】
インターネットのユーザは一般に、インターネット・サービス・プロバイダ(ISP)のサービスを介してネットワーク接続を確立することによってインターネットにアクセスし、使用する。ISPは、コンピュータ・ユーザが、コンピュータ・モデム(または衛星伝送などのその他の接続機構)を使用して電話番号をダイヤルし、それによってISPが所有または管理する遠隔コンピュータとの接続を確立できるようにする。その後で、この遠隔コンピュータはユーザのコンピュータにサービスを提供する。典型的なサービスとしては、インターネットの相互接続されたコンピュータ全体でユーザが求める項目を検索する検索機能、検索機能を使用して探し出された情報を表示するブラウズ機能、ユーザが他のコンピュータ・ユーザとの間でメール・メッセージの送受信を行うことができる電子メール機能の提供などがある。
【0005】
ウェブ環境で作業するユーザは、ユーザのコンピュータ上で実行され、情報を求める要求の作成と送信を行い、その結果を見ることができるようにするソフトウェアを持つ。これらの機能は、一般には「ウェブ・ブラウザ」または「ブラウザ」と呼ばれるものとして組み合わされている。ユーザがブラウザを使用して要求を作成した後、その要求メッセージは処理のためにインターネットに送出される。要求メッセージの宛先は、インターネットのネットワーク内の相互接続されたコンピュータの1つである。そのコンピュータは、メッセージを受け取り、ユーザの要求を満たすデータの検索を試み、ユーザのブラウザを使用して表示するためにそのデータを形式設定し、形式設定された応答をユーザのコンピュータ上で実行されているブラウザ・ソフトウェアに返す。同じコンピュータに多くのクライアントがアクセスすることができるようにするために、クライアントの要求の受け取りや処理を行うコンピュータは一般にはマルチスレッド・アプリケーションを実行する。これで、このアプリケーションの同じインスタンスが複数の要求を処理することができ、その際、別々のスレッドを使用して1つのクライアントの要求が他のクライアントの要求から分離される。
【0006】
これは、クライアント/サーバ・コンピューティング・モデルの一例であり、ユーザが情報を要求するマシンはクライアントと呼ばれ、その情報を探し出してクライアントに返すコンピュータがサーバである。ウェブ環境では、サーバは「ウェブ・サーバ」と呼ばれる。クライアント/サーバ・モデルは、「三層アーキテクチャ」と呼ばれるものに拡張することができる。このアーキテクチャは、ウェブ・サーバを中央層に配置し、それに付加された層は典型的には、クライアントの要求を処理するタスクの一部としてウェブ・サーバがアクセスすることができる情報のデータベースを表す。この三層アーキテクチャは、多くのクライアント要求が単に静的データの検索と返送を求めているだけでなく、返されるデータを動的に作成するためにクライアントの要求を処理するアプリケーション・プログラムを必要としていることを認識している。このアーキテクチャでは、ウェブ・サーバは「アプリケーション・サーバ」とも呼ばれることがある。サーバがマルチスレッド・アプリケーション・プログラムを実行する場合、サーバを「スレッド・サーバ」または「マルチスレッド・サーバ」と呼ぶこともある。
【0007】
サーバは、スレッドを処理する役割を負う。本明細書では、作成されたが廃棄されていないスレッドのセットをスレッドの「プール」と呼ぶ。プールのために作成されるスレッドの数は一般にはユーザ(たとえばシステム管理者)が、サーバを初期設定するときに構成パラメータとして指定する。一般には、このパラメータは、予想最大接続負荷(すなわち着信クライアント要求の最大数)を扱うために、サーバが多数のスレッドを作成するように設定される。
【0008】
TCP/IPプロトコル(転送制御プロトコル/インターネット・プロトコル)が、ネットワークでデータを伝送する事実上の標準方法であり、インターネット伝送で広く使用されている。TCP/IPは、2つのコンピュータ間でデータを交換するために2つの「ソケット」間の接続という概念を使用し、ソケットはそれらコンピュータのうちの一方のコンピュータを識別するアドレスと、そのコンピュータ上の特定のプロセスを識別するポート番号とから成る。ポート番号によって識別されたプロセスは、そのソケットのために着信データを受け取るプロセスである。ソケットは、典型的にはその接続を使用する2つのコンピュータの各コンピュータによって待ち行列として実施され、接続でデータを送信するコンピュータは作成したデータを送信のために接続待ち行列に入れ、接続でデータを受信するコンピュータはそのデータを処理するために着信データを待ち行列に入れる。
【0009】
いくつかのクライアントから要求を受け取るアプリケーションの場合、保留クライアント接続の待ち行列を表す特別な「受動」ソケットが作成される。このアプリケーションのサービスを必要とする各クライアントは、同じサーバ・ポート番号を使用して、この受動ソケットへの接続を要求する(ただし、セキュア・ソケット層(「SSR」)などの保護プロトコルを使用する通信は一般には、同じアプリケーションに、セキュリティなしの「通常の」通信とは異なるポート番号を使用する。)サーバは、この特別な受動ソケットから保留クライアント接続を受け入れる。これによって新しいサーバ・ソケットが作成され、次に、そのソケットが処理のために使用可能なスレッドに割り当てられる。
【0010】
この環境で稼働するマルチスレッド・サーバ・アプリケーションを実施する現行の手法にはいくつかの欠点があり、その結果、そのようなアプリケーションの最適パフォーマンスが満たされないことになる。数千または数百万もの1日当たりの「ヒット」(すなわち処理を求めるクライアント要求)を受け取ることがある、ウェブ・サーバ上で稼働するアプリケーションなどのアプリケーションが普及するにつれて、パフォーマンスは重要な問題になる。本発明はこのようなパフォーマンス上の問題に対処する。
【0011】
既存のサーバ実装では、別個の「ディスパッチャ」スレッドが、所与のアプリケーションのための受動ソケットに対する着信接続要求を受け取る待ち行列を監視する役割を果たす。ディスパッチを行うスレッドと、作業のディスパッチ先のスレッドとを区別するために、本明細書では後者を「作業スレッド」と呼ぶ。ディスパッチャ・スレッドは、各作業スレッドの状況を追跡し、各着信要求を使用可能なスレッドに割り当てる。「使用可能な」スレッドとは、実行可能であるが、現在割り当てられている作業がないスレッドである。この状態のスレッドを「遊休スレッド」と呼ぶこともある。遊休スレッドに作業が割り当てられると、そのスレッドはもはや遊休とはみなされず、その現在の作業要求が完了するまではそれ以上の作業は割り当てられない。SMPマシン上では、ディスパッチャ・スレッドは、作業スレッドがすべてのプロセッサを使用中にしておくのに十分な速さでケジュールされるのを妨げるボトルネックになる可能性がある。
【0012】
あるいは、ディスパッチャ・スレッドを使用せずにサーバを実施することもできる。この手法では、スレッドは受動ソケット待ち行列を調べて接続要求がないかどうかを判断する役割を負う。各スレッドは処理していた作業要求を完了すると、待ち行列で次の要求を探す。要求が待機中である場合、スレッドはその要求を待ち行列から取り出し、その処理を開始する。待機中の要求がない場合、スレッドは遊休スレッドになる。その後、遊休スレッドは「スリープ」することがあり、その場合、システム・タイマを使用してそのスレッドを所定期間待機させた後、「覚醒」させて作業が到着していないかどうか待ち行列を再度調べさせる。これは「ポーリング」モードと呼ばれる。ポーリング・モードに代わるより一般的な代替手法は、イベント・ドリブン割込みを使用することである。この手法では、スレッドは遊休状態になり、作業が到着すると呼び出されてスレッドに再度アクティブになるように通知するシステム割込みを待つ。遊休状態になることを「ブロック」と呼び、ブロック状態から覚醒されること(すなわち割込みを受け取ること)を「アンブロック」と呼ぶ。
【0013】
イベント・ドリブン割込みを使用する現行のサーバ実装では、各作業スレッドは現行要求を完了すると、受動ソケット待ち行列を調べて要求が待機していないかどうかを調べる。待機している要求がない場合、スレッドはブロックする。所与の時点で任意の数のスレッドをブロックすることができる。次の着信要求が到着すると、スレッドを覚醒させるイベントが生成される。ブロックされた各作業スレッドはこの割込みを受け取り、したがって各ブロックはアンブロックして、待ち行列から要求の取り出しを試みる。着信要求を受け取ることができるのは最初の作業スレッドだけであり、他のスレッドは再度待ち行列が空であるのを認めて、ブロック状態に戻る。しかし、この割込み生成手法を変える新しいAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)が開発中である。このAPIを本明細書では「アクセプト・アンド・レシーブ(accept_and_receive)と呼ぶ。アクセプト・アンド・レシーブ(accept_and_receive)APIによると、着信要求が到着すると、単一のブロックスレッドに対してのみ割込みが生成される。
【0014】
この新しい割込み手法によって、本明細書で扱う第1のパフォーマンス問題が生じ、これを本明細書では「オーバースケジューリング」と呼ぶ。着信接続の数がスレッド・プール内のスレッドの数より少ない場合(すなわち、接続負荷がサーバの構成最大値よりも小さい場合)、その作業負荷を処理するために使用されるプール内のスレッドが多すぎる。言い換えると、スレッド・プールはオーバースケジューリングされている。これによって資源の使用効率が悪くなる。
【0015】
以下の事例で、オーバースケジューリング問題を例示する。すべてのスレッドがブロックされ、接続要求を待っているとする。第1の要求が到着する。システム・スケジューラはこれらのブロック・スレッドの1つを覚醒させ、着信要求をそのスレッドに割り当てる。そのスレッドは要求の処理を開始する。次に、第2の要求が到着し、そのため、スケジューラは第2のブロック・スレッドを覚醒させ、この新しい要求をそのスレッドに割り当てる。第2のスレッドはこの新しい要求の処理を開始する。第1のスレッドは作業していた要求を完了し、受動ソケットを調べる。受動ソケットに新しい接続要求がないことがわかり、第1のスレッドはブロックする。2つの要求について、スケジューラは2つのスレッドを覚醒させている。
【0016】
しかし、第2の要求が到着した時点で、第1のスレッドはその第1の要求の処理をほとんど完了しようとしている場合がある。その場合、第2のスレッドを覚醒させるのではなく、第1のスレッドが完了し、受動ソケットを調べたときに第2の要求を見つけるのを待つ方がより効率的であろう。スケジューラが各着信要求ごとに新しいスレッドを覚醒させた場合(すなわちスレッドをオーバースケジュールした場合)、要求を処理するスレッドは、その現行要求を完了して別の要求がないか調べたときに着信接続待ち行列が空であることを見いだすことが確実である。ブロック操作とアンブロック操作の繰り返しは、要求を処理するための全体的パス長の点で不経済である。スレッドがブロックすると、スケジューラはそのスレッドのコンテキスト情報を保管し、スレッドは「実行可能」状態から「ブロック」状態に移行する。アンブロック操作には、割込み処理に伴うかなりのオーバーヘッドを要する。
【0017】
オーバースケジューリング中にシステムのパフォーマンスに及ぼす他の影響は、メモリ・ページング機構によるものである。スレッドは実行されると記憶情報を参照する。その情報は処理するためにメモリに入っていなければならない。まだメモリに入っていない場合はページインされる。一般に、1つのページをページインするための空きを作るために他のページがページアウトされなければならない。ページング機構は、アルゴリズムを使用してどのページをページアウトするかを決定する。通例、最も長い期間使用されなかった(LRU)ページがページアウトのために選択される。オーバースケジューリングが起こると、各スレッドは実行後にブロックし、したがってそのページは使用されなくなる。スレッドがブロックする期間が長いほど、そのページがページアウトされる可能性が高くなる。その後、スレッドが覚醒されると、そのページをページインし戻さなければならず、それによって別のスレッドのページがページアウトされる。これらのページング操作によって生じる余分な処理によって、着信要求の処理効率が低下する。
【0018】
さらに、空であることがわかるだけの受動ソケットを調べる操作は無駄な操作であり、それによってブロック・スレッドの効率が低下する。
【0019】
本明細書では第2のパフォーマンス問題を「複数入力源」問題と呼ぶ。前述のように、サーバ・アプリケーションは1つの受動ソケットで非セキュア接続要求を受け取り、もう一つの受動ソケットでセキュア接続要求を受け取ることがある。これは、たとえばオンライン・ショッピング・アプリケーションの場合である。クライアント買物客は、オンライン・カタログから入手可能な製品を表示するように要求し、最終的に注文するいくつかの製品を選択する。情報の表示を求めるこのような要求は、セキュア接続に付随する付加的な処理オーバーヘッドを生じさせないように、通常は非セキュア接続で送信される。買物客は注文を行うときに、クレジット・カードによる支払いを選択し、自分のクレジット・カード情報を電子的に発信することがある。買物客の情報を保護するために、買物客のトランザクションのこの部分はセキュア接続で送信される。一般には、販売業者はショッピング・トランザクションの全シーケンスに同じサーバ・アプリケーションを使用する。したがって、アプリケーションは、2つの受動ソケットから非セキュア接続要求とセキュア接続要求の両方を受け入れることができなければならない。
【0020】
ウェブ・サーバが複数のホスト名をホストしており、各ホスト名がそれ自体のIPアドレスを有する場合、各ホスト名に1対の受動ソケットが使用される。したがって、所与のアプリケーションが多くの受動ソケットに到着する接続を受け入れる必要がある場合がある。このようなソケットのセットを本明細書では「複数入力源」と呼ぶ。
【0021】
ソケット待ち行列管理の前述のディスパッチャ・スレッド手法では、各受動ソケットに1つのディスパッチャ(または「アクセプタ」)スレッドが割り振られる。着信接続要求が到着すると、これらのディスパッチャはスレッド・プールから使用可能な作業スレッドを見つけ、そのスレッドに着信要求を割り当てる役割を果たす。ディスパッチャ・スレッドの数が増えるにつれて、作業スレッドの共用プールの管理をめぐるそれらのスレッド間の衝突も増える。
【0022】
ディスパッチャ・スレッドを使用せず、着信待ち行列を調べる役割が作業スレッドにある場合、スレッド・プールは受動ソケット待ち行列のセット全体で静的に区分化されることになる。特定の時点での作業負荷と、それに対応する受動ソケット間での要求の分配は予測不能なため、この静的区分化は最適状態を下回る可能性がきわめて高くなる。1つの待ち行列のスレッドは、その作業負荷を処理するには少な過ぎ、別の待ち行列は多過ぎる場合がある。使用可能なスレッドが少なすぎる場合、着信要求は待ち行列上で待たなければならず、その間に使用可能なシステム能力が遊休状態のままになる。着信要求には通常、応答を待っている人間がいるため、応答を処理する際のこのタイプの遅延は、最大限回避しなければならない。使用可能なスレッドが多すぎる場合、オーバースケジューリングについて前述した非効率が生じる。受動ソケット間での作業の現在の分配に基づいて作業スレッドのプールを分割するより動的な区分化は、受動ソケット上の接続待ち行列内項目数がサーバ・アプリケーションには入手できないために、サーバ・アプリケーションによって行うことはできない。
【0023】
第3のパフォーマンス問題を、本明細書では「持続接続スケジューリング」と呼ぶ。持続接続機能は、HTTPの1.1版で導入され、クライアントとサーバの間の要求(およびそれに対応する応答)のストリームに単一の接続を使用できるようにする。持続接続は、一連の要求の処理に付随するオーバーヘッドの量を少なくし、それによって普通なら個別要求ごとに必要になるTCP接続のセットアップとティアダウンのコストをなくし、1回のセットアップと1回のティアダウンを使用することを意図したものである。結果は、クライアントのもとで生成された各要求が新しい接続を生み出し、それはその要求の持続時間の間だけ持続した。接続をセットアップするのにメッセージの交換が必要であり、それを閉じるのにもう一度交換が必要だった。多くのウェブ・ベースのアプリケーションは、ユーザに対してきわめて複雑な情報ページを表示し、各ページでネットワークを介していくつかの別々の要求を送信する必要がある場合がある。たとえば、ページ上の各グラフィック画像ごとに1つの要求を送信し、静的テキストのために別の要求、動的生成テキストのためにさらに他の要求が送信される場合がある。したがって、単一のウェブ・ページの表示に、持続接続を使用すれば相当量の処理オーバーヘッドが節減される。すなわち、2つのコンピュータ間で使用するために1つの接続を設定した後は、クライアントは、サーバがそれらの要求の各要求を受け取ったという肯定応答を待つために停止せずに、その接続を介して任意の数の要求を送信することができる。これを要求の送信の「ストリーム」モードと呼ぶ。サーバはストリームのすべての要求に順に応答する必要がある。クライアントまたはサーバは、プロトコル・エラーを生じさせることなく、任意の要求境界で接続を終了することができる。
【0024】
実際には、ユーザが異なるウェブ・サイトに移動する(異なるサーバ・ソケット・アドレスと、それに応じて新しい接続が必要になる)まで、ブラウザ内のクライアント・ソフトウェアがこの持続接続を開いたままに維持する。開いた持続接続で最後の要求が送信されてからユーザが新しいサイトに移動するまでの間にある程度の時間が経過することがある。既存の接続のソケットには、この時間中、着信データがまったくなくなる。サーバ・アプリケーションは、ソケットがこの特定の状態(すなわち、クライアントはデータの送信を終了しているが、接続はまだ開いている状態)であるかどうか、またはクライアントが次の要求をまだ生成していないだけなのかどうかを知ることができない。したがって、このタイプの接続の次の要求の読取りに関してサーバ側に不確定性が存在する。待ち行列にデータがある可能性もあり、データがまもなく着信するか、またはデータがしばらくの間着信しない可能性もある。しかも、これらのデータ・パケットのいずれかに、その接続で進行中の作業を求めるクライアント要求や、ソケットを閉じる要求が入っている可能性もある。
【0025】
データが間もなく着信する場合は、その作業スレッドとの接続を結合した状態に維持し、作業スレッドが一時的に遊休状態になるようにするのが最も効率的である。しかし、データが着信するまで長い遅延時間がある場合は、作業スレッドをその接続から結合解除し、その作業スレッドを別の要求に割り当てた方がより効率的である。その後、その結合解除された接続を求める次の要求が着信した場合、その処理を続けるためにスレッド(元々結合されていたスレッドとは異なるスレッドである可能性が最も高い)を割り当てる。どの接続が所与の要求間での遅延が長くなるか、そのような遅延がいつ発生するか、または遅延がどれだけ長く続くかを前もって知る方法がない。作業スレッドのプールを、新しい接続を受け入れるスレッドと、遅延後に再アクティブ化する接続を処理するスレッドとを区分化する試みは、複数入力源問題に関して前述したのと同様の問題を生じさせる。すなわち、いずれかの区分に割り当てられるスレッドが多すぎたり少なすぎたりすることによって、非効率になる。
【0026】
したがって、マルチスレッド・サーバ・アプリケーションの現行の実施システムにおけるこれらの非効率問題を克服する技法が必要である。本提案の技法は、使用可能スレッドの数を最適化するスケジューリング・ヒューリスティックと、受動ソケットのための2段階待ち行列と、複数の入力源からの入力をマージし、そのマージされた入力をスケジューリングに使用できるようにする新しいタイプのソケットと、持続接続を使用する場合に着信要求へのスレッドの割当てを最適化する関数とを規定する。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、マルチスレッド・サーバのパフォーマンスを強化する技法を提供することである。
【0028】
本発明の他の目的は、作業スレッドに対する要求のスケジューリングを最適化することによって上記のパフォーマンス強化を実現する技法を提供することである。
【0029】
本発明の他の目的は、使用可能スレッドの数を最適化するスケジューリング・ヒューリスティックを規定することによって、上記の最適化を実現することである。
【0030】
本発明の他の目的は、複数の入力源からの入力をマージする新しいタイプのソケットを規定し、そのマージされた入力をスケジューリングに使用できるようにすることによって上記の最適化を実現することである。
【0031】
本発明の他の目的は、持続接続を使用する場合に着信要求へのスレッドの割当てを最適化する関数を規定することによって、上記の最適化を実現することである。
【0032】
本発明のその他の目的および利点は、一部は以下の説明、一部は図面に記載され、その説明を読めば明らかになるであろうし、本発明の実施によってわかるであろう。
【0033】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するためと、本明細書で概説する本発明の目的により、本発明は、ネットワークへの接続を有するコンピューティング環境において使用し、マルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するシステム、方法、およびソフトウェア・プロセスを実施するコンピュータ可読コードであって、接続を求める複数のクライアント要求と、複数の作業スレッドと、前記複数のクライアント要求を受け取るサブプロセスと、前記作業スレッドのオーバースケジューリングを改善するスケジューリング・ヒューリスティックを実施するサブプロセスとを含むシステム、方法、およびコンピュータ可読コードを提供する。さらに、前記作業スレッドの第1のグループはアクティブ・スレッドであり、前記第1のグループは、前記複数の作業スレッドのうちの変更可能な作業スレッドから成り、変更可能な数の前記変更可能スレッドを有し、前記変更可能な数は少なくとも1であり、スケジューリング・ヒューリスティックを実施する前記サブプロセスは、前記第1のグループにおける前記変更可能な数を、前記複数のクライアント要求のうちの1つまたは複数のクライアント要求から成る現行作業負荷に照らしてバランスをとるサブプロセスをさらに含む。バランスをとる前記サブプロセスは、平均遅延と、最大遅延の使用も含むことができる。前記平均遅延と前記最大遅延は構成パラメータであることが好ましい。作業スレッドの前記第1のグループに加えて、ブロック・スレッドであり、後入れ先出し待ち行列に格納される前記作業スレッドの第2のグループも存在することができる(前記第2のグループは、前記複数の作業スレッドのうち前記第1のグループに入っていない作業スレッドから成る)。さらに、本発明は、マルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するシステム、方法、およびコンピュータ可読コードであって、各前記接続が受け入れられる場合に保留接続待ち行列から接続を第1の待ち行列に移動させるサブプロセスと、前記接続のための最初のデータ・パケットが着信すると前記第1の待ち行列から各前記接続を第2の待ち行列に移動させるサブプロセスと、前記第2の待ち行列上の各前記接続に作業スレッドを割り当てるサブプロセスとを含む、システム、方法、およびコンピュータ可読コードを提供する。さらに、本発明は、マルチスレッド・アプリのパフォーマンスを強化するシステム、方法、およびコンピュータ可読コードであって、複数の入力源から入力を受け取るサブプロセスと、受け取った前記入力をスケジューリングのために単一の待ち行列上にマージするサブプロセスとを含む、システム、方法、およびコンピュータ可読コードを提供する。これは、各前記接続が受け入れられる場合、保留接続待ち行列から接続を第1の待ち行列に移動させるサブプロセスと、前記接続のための最初のデータ・パケットが着信すると各前記接続を前記第1の待ち行列から前記単一の待ち行列に移動させるサブプロセスと、前記単一の待ち行列上の各前記接続に作業スレッドを割り当てるサブプロセスとをさらに含むことが好ましい。スケジューリングする前記サブプロセスは、複数の作業スレッドのうちの変更可能な作業スレッドから成り、少なくとも1である変更可能な数の前記変更可能作業スレッドを有するアクティブ作業スレッドのグループと、前記単一待ち行列上に格納された前記クライアント要求から成る現行作業負荷に照らして前記アクティブ・グループ内の前記変更可能数のバランスをとるスケジューリング・ヒューリスティックを実施するサブプロセスとをさらに含むことが好ましい。さらに、本発明は、マルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するシステム、方法、およびコンピュータ可読コードであって、複数の持続接続と、複数の作業スレッドと、前記持続接続のうちの選択された持続接続を前記作業スレッドのうちの選択された作業スレッドに結合するサブプロセスであって、その実行の結果として結合された接続ができるサブプロセスと、前記結合された接続のうちの選択された接続を結合解除するサブプロセスであって、その実行の結果として作業スレッドが結合解除されるサブプロセスとを含む、システム、方法、およびコンピュータ可読コードを提供する。結合する前記サブプロセスは、2段階待ち行列の使用をさらに含み、結合解除する前記サブプロセスは前記2段階待ち行列の使用をさらに含むことが好ましい。前記2段階待ち行列を使用して結合する前記サブプロセスは、前記接続のために最初のデータ・パケットが着信すると各前記持続接続を前記第1の段階に移動させるサブプロセスと、前記接続のためにデータを受け取ると各前記持続接続を前記第2の段階から前記第1の段階に移動させるサブプロセスと、前記第1の段階から前記持続接続をスケジューリングするサブプロセスとをさらに含み、前記2段階待ち行列を使用して結合解除する前記サブプロセスは、選択された前記結合接続が遊休状態になると、前記結合された接続のうちの選択された接続を前記第1の段階から前記第2の段階に移動させるサブプロセスと、最大遊休期間を超えるとそれに応答して、前記第2の段階内の前記持続接続のうちの選択された持続接続を閉じるサブプロセスと、結合解除された前記作業スレッドを前記結合サブプロセスに使用することができるようにするサブプロセスとをさらに含む。結合解除する前記サブプロセスは、最大遊休接続数を超えるとそれに応答して、前記第2の段階内の前記持続接続のうちのさらに選択された持続接続を閉じるサブプロセスをさらに含むことが好ましい。
【0034】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明を実施することができる代表的なワークステーション・ハードウェア環境を示す。図1の環境は、関連する周辺装置を含むパーソナル・コンピュータなどの代表的なコンピュータまたはインテリジェント・ワークステーション10を含む。あるいは、ワークステーション10は、ネットワーク環境におけるサーバとすることもできる。ワークステーション10は、マイクロプロセッサ12と、周知の技法によりマイクロプロセッサ12とワークステーション10の構成要素とを接続し、それらの間の通信を可能にするバス14とを含む。ワークステーション10は、典型的には、バス14を介してマイクロプロセッサ12を、キーボード18、マウス20、またはタッチ・センシティブ画面、ディジタイズ入力パッドなどの任意のユーザ・インタフェース装置とすることができるその他のインタフェース装置22など、1つまたは複数のインタフェース装置と接続するユーザ・インタフェース・アダプタ16を含む。バス14は、ディスプレイ・アダプタ26を介してLCD画面またはモニタなどの表示装置24もマイクロプロセッサ12に接続する。また、バス14はマイクロプロセッサ12を、メモリ28およびハード・ドライブ、ディスケット・ドライブ、テープ・ドライブなどの長期記憶域30にも接続する。
【0035】
ワークステーション10は、通信チャネル32を介して他のコンピュータまたはコンピュータのネットワークと通信する。ワークステーション10は、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)やワイド・エリア・ネットワーク内などの他のコンピュータと関連づけることができ、あるいはワークステーション10は、他のコンピュータなどとのクライアント/サーバ構成におけるクライアントとすることもできる。これらのすべての構成と、適切な通信ハードウェアおよびソフトウェアは、当技術分野で周知である。
【0036】
図2に、本発明を実施することができるデータ処理ネットワーク40を示す。データ処理ネットワーク40は、LAN42および44を含む複数の個別ネットワークを含み、各ネットワークは複数の個別のワークステーション10を含む。あるいは、当業者ならわかるように、LANはホスト・プロセッサに結合された複数のインテリジェント・ワークステーションを含むこともできる。
【0037】
図2を参照すると、データ処理ネットワーク40は、好ましくは通信リンク48を使用してLAN44に結合することができるメインフレーム・コンピュータ46などの、複数のメインフレーム・コンピュータまたはサーバも含むことができる。メインフレーム・コンピュータ46は、IBMが販売するエンタープライズ・システム・アーキテクチャ/370(Enterprise Systems Architecture/370)またはエンタープライズ・システム・アーキテクチャ/390(Enterprise System Architecture/390)コンピュータ、または他の任意のタイプのメインフレーム・コンピュータを使用して実施することができる。応用分野によっては、アプリケーション・システム/400(Application System/400)(AS/400とも呼ぶ)などの中規模コンピュータも使用可能である。「エンタープライズ・システム・アーキテクチャ/370(Enterprise System Architecture/370)」はIBMの商標である。「エンタープライズ・システム・アーキテクチャ/390(Enterprise System Architecture/390)」、「アプリケーション・システム/400(Application System/400)」、および「AS/400」はIBMの登録商標である。
【0038】
メインフレーム・コンピュータ46は、LAN44の遠隔記憶域として機能する記憶装置50にも結合することができる。同様に、LAN44は、通信リンク52に結合することができ、サブシステム制御装置/通信コントローラ54および通信リンク56を介してゲートウェイ・サーバ58に結合することができる。ゲートウェイ・サーバ58は、LAN42をLAN44とリンクさせる役割を果たす個別コンピュータまたはインテリジェント・ワークステーションであることが好ましい。
【0039】
当業者なら、メインフレーム・コンピュータ46はLAN44から地理的に遠距離に配置することができ、同様にLAN44はLAN42から遠距離に配置することができることがわかるであろう。たとえば、LAN42を米国カリフォルニア州に配置し、LAN44をテキサス州に配置し、メインフレーム・コンピュータ46をニューヨークに配置することができる。
【0040】
本発明を実施するソフトウェア・プログラミング・コードは、典型的には、クライアント/サーバ環境または三層環境におけるサーバ46などのサーバにインストールされ、サーバ46はワークステーション10などのコンピュータを有するユーザから送られる要求を処理する。このコードは、典型的にはサーバ・メモリ28内で実施され、バス14を使用してマイクロプロセッサ12にアクセスすることができる。あるいは、このコードは、CD−ROMドライブやハード・ドライブなどの何らかのタイプの長期記憶媒体30からアクセスすることもできる。このソフトウェア・プログラミング・コードは、ディスケット、ハード・ドライブ、CD−ROMなど、データ処理システムと共に使用される様々な周知の媒体のいずれの媒体上でも実施可能である。コードは、そのような媒体で配布したり、他のコンピュータ・システムで使用するために、1つのコンピュータ・システムのメモリまたは記憶域から何らかのタイプのネットワークを介して他のコンピュータ・システムに配布したりすることができる。ソフトウェア・プログラミング・コードをメモリ、物理媒体で実施したり、ソフトウェア・コードをネットワークを介して配布する技法および方法は周知であり、本明細書では詳述しない。
【0041】
ウェブ環境におけるサーバは典型的には表示装置24を備えない場合があるが、本発明の好ましい実施形態は、本発明のスケジューリング最適化のために必要なパラメータを(たとえばシステム管理者が)構成することができるようにするために、表示装置24を使用する。
【0042】
本発明の好ましい実施形態について、図3から図10を参照しながら以下に説明する。
【0043】
好ましい実施形態では、本発明はコンピュータ・ソフトウェア・プログラムとして実施される。このプログラムは、クライアントがサーバに対してデータを求める要求を送信した場合に使用され、ネットワークのサーバ側で行われる処理の部分を含む。本発明は、複数のスレッドを使用してアプリケーション処理を行うサーバと共に機能する。典型的には、このプログラムはインターネット環境で使用され、サーバはウェブ・サーバであり、要求はHTTP(またはHTTPS)を使用して形式設定される。あるいは、ユーザのコンピュータがその構成要素である企業イントラネット(すなわちユーザの会社内部で所有または管理されるネットワーク)に接続を行うこともでき、その場合、この企業イントラネットはインターネットと同様にしてサービスを提供する。本明細書では、特に明記のない限り、ユーザの要求に関連づけられた処理について説明する場合の「インターネット」という用語の使用にはイントラネットで行われる処理も含まれる。好ましい実施形態のプログラム・コードは、Smalltalkなどのオブジェクト指向プログラミング言語におけるオブジェクトとして、または「C」などの従来の手続き型プログラミング言語の関数またはサブルーチンとして実施することができる。
【0044】
図3から図5に、前述のオーバースケジューリング問題を改善する第1の好ましい実施形態に関係する論理が記載されたフローチャートを示す。
【0045】
図3は、要求を処理する接続があるかどうかを判断するために作業スレッドによって実行される論理を示す。このプロセスはステップ100から始まり、この論理に入る前にこのスレッドがすで要求を処理していたかどうかを問い合わせる。回答が否定の場合、制御はステップ115に移る。肯定の場合、ステップ105および110を実行することによってこのスレッドに関する統計情報を収集する。ステップ105で、現在実行中のスレッドの数のカウンタを減分する。(このカウンタは、サーバが初期設定された場合、ゼロに初期設定されていることになり、図4の説明で「I」と呼ぶ。)ステップ110で、(スレッドが直前の接続を処理するために割り振られたときにステップ130で事前に記録された開始時刻を使用して)スレッドが実行されていた時間の長さを計算し、平均値を更新する(これについては図4を参照しながら詳述する)。次に制御はステップ115に渡される。
【0046】
ステップ115で、この作業スレッドによって処理可能になっている接続があるかどうかを判断する検査が行われる。この好ましい実施形態によると、接続でデータが着信するまでは作業スレッドには接続が割り当てられない。クライアントによっては、接続を要求するが、その後でデータ要求を送信する前にその接続を閉じる場合もある。クライアントがデータを送信していることがわかるまで作業スレッドへの接続の割当てを遅らせることによって、作業スレッドのこのような非生産的な使用が回避される。まだデータを受信していない受け入れられた接続をデータを受信している接続から区別するために、2段階待ち行列を規定する。接続(すなわち接続のための待ち行列要素)は受け入れられると(さらにクライアントがその接続に肯定応答すると)第1段階に移り、データが着信するまで第1段階にとどまる。この第1段階を「受け入れられた接続待ち行列」とも呼ぶ。データ・パケットが着信すると、その接続は第2段階に移る。この第2段階を「実行可能待ち行列」とも呼ぶ。作業スレッドは、第2段階に達した接続にのみ割り当てられる。第1段階は先入れ先出し(FIFO)待ち行列として実施することが好ましい。しかし、接続のためにデータが着信すると待ち行列から接続が除去され、厳密にはFIFO方式ではないため、第1段階に要素を記憶するために他の構造(リンク・リストなど)も使用可能である。第2段階は、接続が待ち行列に着信した順序で待ち行列から出されるように、FIFO待ち行列として実施されることが好ましい。この手法によって、個別の接続が処理のためにスケジュールされる前に、待機している他の接続と比較して過度に長い時間待たない可能性が高くなる。待ち行列要素に状態変数を関連づけて各接続の状況を示すなど、本発明の進歩的概念から逸脱することなく、この処理を実施するために2段階待ち行列に加えて他機構も使用可能であることは当業者には明らかであろう。
【0047】
ステップ115での検査の応答が否定の場合(すなわち作業スレッドに割り当てられるのを待っている接続がない場合)、制御はステップ120に移り、作業スレッドはブロック状態になる。その後、この作業スレッドに関する図3のプロセスは終了する。作業スレッドは、図4のステップ210または図5のステップ270に関して後述する論理に従ってアンブロックされることになる。
【0048】
この第1の好ましい実施形態では、ブロック作業スレッドは待ち行列内に保持され、これを「ブロック・スレッド待ち行列」とも呼ぶ。この待ち行列は後入れ先出し(LIFO)待ち行列として実施されることが好ましい。ページング機構が新しいページをメモリに入れるときにページを置き換えるために最長時間未(LRU)使用方式を使用することを前提とすれば、ブロックスレッドをLIFO待ち行列に入れることによって、スレッドがアンブロックされたときにスレッドのページがメモリ内に残っている可能性がより高くなる。
【0049】
ステップ115の検査で接続可能状態がある場合、制御はステップ125に進む。次にこの接続は作業スレッドに割り当てられる。この接続のデータ要求を含むソケット構造が、実行可能待ち行列から取り出され、スレッドに渡される。
【0050】
ステップ130で、このスレッドがこの接続の処理を開始した時刻として現在時刻が記録され、ステップ135で実行スレッドのカウンタが増分される。これは、実行統計情報の収集を、後でスケジューリング・ヒューリスティックで使用することができるようにするために行われる。その後、図3のプロセスは終了する。
【0051】
作業レッドが受動ソケットでアクセプト・アンド・レシーブ(accept_and_receive)APIを実行するとき、図3の処理を呼び出すのはこのAPI呼出しの実行である。しかし、図3はこのAPIとの併用には限定されず、その論理は他の方法で(たとえば、同様の受入れ接続機能の関数呼出しを実行して)呼び出すこともできる。
【0052】
図3によって作業スレッドに割り当てられた接続は、本発明の一部を形成しない技法に従って処理される。処理が完了すると、(たとえばサーバが停止していない限り)スレッドは図3のプロセスを使用して再び別の接続を要求することができる。
【0053】
図4に、受動ソケットに到着した着信パケットを処理するためにネットワークI/O割込みハンドラなどのプロセスによって実行される論理を示す。
【0054】
このプロセスはステップ150から始まり、着信パケットを受け取る。ステップ155で、このパケットが新規接続の要求であるかどうかを検査する。新規接続要求の場合、制御はステップ160に移り、そうでない場合は制御はステップ180に移る。
【0055】
ステップ160で、当技術分野で周知の技法を使用して新しいソケットが作成され、その結果、新しいソケット・データ構造が作成される。ステップ165で、この接続の項目が受動ソケットの「保留接続」待ち行列に入れられる。
【0056】
ステップ170で、この受動ソケット上の接続を自動的に受け入れるかどうかを検査する。この情報は、構成パラメータを使用して示すことができる。着信接続要求を自動的に受け入れることによって、作業スレッドへの要求のスケジューリングをデータが着信するまで遅らせることができる。この検査の応答が否定の場合、この実施形態の2段階待ち行列は使用されない。これによって、既存の実施システムとの互換性をもたせることができ、既存の実施システムは本発明の他の機構を実施することができる。接続は保留接続待ち行列に残る。検査の応答が肯定の場合は、ステップ175でクライアントに肯定応答が送信される。次に制御はステップ150に返り、次の着信パケットを待つ。
【0057】
ステップ180で、着信パケットが接続の確認であったかどうかを問い合わせる。そうであった場合には、ステップ185で接続は「受入れ」としてマークされる。この好ましい実施形態の2段階待ち行列を使用することにより、これは、この接続の項目を「保留接続」待ち行列から2段階のうちの最初の段階である「受入れ接続」待ち行列に移動することを含む。次に制御はステップ150に移り、次の着信パケットを待つ。
【0058】
着信パケットが接続要求または接続確認でなかった場合、制御はステップ190に移る。参照しやすいように、図4ではパケットはデータ・パケットであるものと仮定している。他のパケット・タイプは、図4の実行フローには関係がなく、したがって対象としない。当業者には、本発明の進歩的概念から逸脱することなく、これらのパケットに追加の論理を付加することができることが明らかであろう。ステップ190で、このデータ・パケットは適切なソケットの到着待ち行列に入れられる。ステップ195で、これがこの接続の最初の着信データ・パケットであるかどうかを判断する検査が行われる。最初の着信パケットでない場合、(その接続はすでに作業スレッドに割り当てられているため)割込みハンドラはこのパケットをそれ以上処理せず、制御はステップ150に返る。
【0059】
ステップ200で、受け入れられた接続の最初のデータ・パケットが到着している。したがって、この接続は作業スレッドにスケジューリングするために使用可能にすることができる。この好ましい実施形態の2段階待ち行列を使用すると、ステップ200の処理は、接続を「受入れられた接続」待ち行列(段階1)から「実行可能」待ち行列(段階2)に移動させるステップを含む。
【0060】
ステップ205で、本発明によって規定された新規なスケジューリング・ヒューリスティックを使用して、この接続を処理するために待機スレッドをアンブロックするか、それとも現在実行中のスレッドが完了するのを待つ(すなわち、接続を当面、実行待ち行列に入れたままにしておく)かを判断する。このヒューリスティックの結果、ブロック・スレッドをアンブロックすべきであることが示された場合、(ステップ205からの「覚醒」分岐をたどることによって)制御はステップ210に移る。そうでない場合は、この接続を処理するために待機スレッドをまだアンブロックする必要がないかまたはアンブロックすることが望ましくないため、割込みハンドラはこの時点ではそれ以上の処理を行わず、(ステップ205から「待機」分岐をたどることによって)制御はステップ150に返る。
【0061】
ステップ205で実行されるスケジューリング・ヒューリスティックは、以下の数式によって定義される。
R=(C*T*D)−(T/2)
【0062】
このスケジューリング・ヒューリスティックの目的は、現行着信作業負荷に照らして作業スレッドの数のバランスをとることである。オーバースケジューリングが起こらない場合に最適な結果が得られる。そのためには、着信実行可能待ち行列で小さなバックログを保持する必要がある(すなわち、待ち行列にいくつかの接続を残しておくことができるようにし、ただちに作業スレッドを覚醒させることによって割り当てられないようにする)。しかし、ある程度の短い受容可能な遅延期間を超えて接続を待ち行列に残しておいてはならない。その遅延期間の終わりに使用可能な作業スレッドがない場合、受容可能な遅延を超えないようにブロック作業スレッドを覚醒させる。この遅延の長さは、平均受容可能遅延と最大受容可能遅延の2つの部分からなることが好ましい。任意選択により、これらの遅延要素を、ユーザがその値を入力することができる構成パラメータとする。ユーザが構成パラメータの値を入力する方式は、当業者には周知であり、本明細書では詳述しない。典型的には、サーバの初期設定中に構成メニューを表示し、これらのパラメータをそのメニューに含める。
【0063】
上記の式で、Rは2段階待ち行列の段階2での実行可能接続の目標数を表し、「待ち行列内項目数」または「待ち行列バックログ」とも呼ぶ。ステップ205で検査を行ったときに接続数がRより大きいか等しい場合、現行パラメータにより、すでに待機している接続が多すぎるため、ステップ210に制御を移すことによって待機スレッドがアンブロックされる。待ち行列内項目数がRより小さい場合、接続はすべて待ち行列に残り、実行中のスレッドが完了するのを待つ。すべての接続が待ち行列に残っているため、処理はステップ150に移る。
【0064】
スケジューリング・ヒューリスティックの変数Cは、1つの作業スレッドが完了することができる毎秒の平均接続数を表す。この変数の値は、スレッドの実行データを収集することによって計算することができる。実行データ収集は、図3に関して前述した処理に従って行うことができる。サーバ・アプリケーションがある程度の期間実行するまでは、代表データは存在しない。したがって、Cの値はゼロに初期設定され、それによってR=0になり、その結果、制御はステップ205からステップ210(待機スレッドのアンブロック)に移ることになる。
【0065】
変数Tは現在実行中のスレッドの数を表す。したがって、1秒間に完了する要求の数は(C*T)である。たとえば、スレッドが毎秒平均8個の要求を完了することができ、現在実行中のスレッドが10個ある場合、これらのスレッドは毎秒平均(8*10)=80個の要求を完了することができる。
【0066】
変数Dは、要求が待ち行列上で待機する平均受容可能遅延時間を表す。遅延時間D中に新規接続がスレッド・プールに吸収される(すなわち接続が作業スレッドに割り当てられる)平均レートは、(C*T*D)である。たとえば、平均受容可能遅延時間が0.2秒の場合、(上記の例の数値を使用すると)この遅延期間中にこのスレッド数によって16個の要求を吸収することができ、1秒間に80個の要求を完了することができる場合、0.2秒間に(8*10*0.2)=16個の要求を完了することができる。
【0067】
所与の時点で、平均して実行中のスレッドの半分が現行要求を完了し、他の要求の処理を開始する。このスケジューリング・ヒューリスティックは、これを項(T/2)によって反映させる。この値は(C*T*D)から引かれる。これは、新しい要求を開始したばかりのスレッドは、実際には、(1/(C/2))秒の平均完了期間内に新しい要求を引き受けるために対応することができず、(1/C)秒に対応可能になるためである。上述の例を続けると、差し引く値は(10/2)=5であり、それによってRの最終結果は(16−5)=11になる。
【0068】
言い換えると、この例のパラメータと合致するシステムは、実行中のスレッドの完了を待ち、それらのスレッドが対応可能になったときにそれらのT=10個のスレッドに新規要求を割り当てることによって、D=0.2秒当たり最高(C*T*D)−(T/2)=11個の新規要求を処理することができ、要求は平均D=0.2秒より長く待ち行列上で待機する必要はない。期間D=0.2秒中に11を超える新規要求が到着した場合、システムの容量を超え、所与の要求の遅延がDを超えないように保証するために待機スレッドをアンブロックしなければならない。
【0069】
この実施形態では、2段階待ち行列からの接続のスケジューリングを決定するために使用する新規なスケジューリング・ヒューリスティックについて説明したが、別法として、このスケジューリング・ヒューリスティックはそのような待ち行列がなくても、本発明の進歩的概念から逸脱することなく使用することができる。すなわち、図3で説明したように統計情報が収集されることを条件として、このヒューリスティックは、受け入れられたがまだデータを受信していない接続をスケジュールするために既存の受動ソケットと共に使用することもできる。この手法で、この第1の好ましい実施形態の多くの(ただしすべてではない)利点が実現される。いくつかの接続が作業スレッドにスケジュールされたが、結果的に、クライアントがその接続でデータを送信しないうちに閉じられるだけになる可能性が残る。しかし、オーバースケジューリング問題は改善される。
【0070】
同様に、この好ましい実施形態で規定した2段階待ち行列は、この新規なスケジューリング・ヒューリスティックを使用しなくても使用することができるので有利である。そのような状況では、第2段階にある接続のために任意のスケジューリング手法を使用することができる。これには、作業スレッドをその都度アンブロックしなければならない場合であっても各接続を第2段階に達したらただちにスケジューリングする手法も含まれる。この手法の結果、スレッドのある程度のオーバースケジューリングは生じるが、このオーバースケジューリングは処理可能になったデータのある接続に限られる。
【0071】
ステップ210で、待機スレッドがアンブロックされる。このスレッドは、ステップ215で段階2の「実行可能」待ち行列の先頭にある要求を処理するために割り当てられる。次に制御はステップ150に返る。スレッドがアンブロックされ、要求に割り当てられる方式は、当業者に周知であり、本発明の一部を形成しない。たとえば、「WAIT(待機)」を発行することによって(図3のステップ120で)スレッドがブロックした場合、そのスレッドは「POST(ポスト)」または「NOTIFY(通知)」事象を発行することによってアンブロックすることができる。アクセプト・アンド・レシーブ(accept_and_receive)APIを使用してWAITを発生させた場合、このPOSTによって単一のスレッドがアンブロックされる。アクセプト・アンド・レシーブ(accept_and_receive)以外のAPIを使用した場合、POSTコマンドの発行によって、前述のように待機中のすべてのスレッドがアンブロックされる。
【0072】
図5に、作業スレッドにスケジュールされるまでの待機時間が長くなり過ぎる接続がないように保証するために、遅延モニタによって実行することができる論理を示す。この論理は周期的に実行され、タイマを使用して呼び出される。
【0073】
このプロセスはステップ250から開始され、「最大遅延」タイマに達していないかどうかが検査される。これはステップ250で反復ループとして図示されているが、この検査が途切れなく行われないことは当業者には明らかであろう。典型的には、「最大遅延」期間のタイマ・プロセスがスケジュールされ、それによってタイマは刻時を開始する。最大遅延期間が経過すると、このタイマ・プロセスについて割込みが生成され、ステップ255からステップ275までの論理が処理可能になる。あるいは、この検査は最大遅延時間より高い頻度または低い頻度で実行することもでき、その場合、ステップ250での検査は異なる時間間隔を反映することになる。
【0074】
ステップ255で、段階2の「実行可能」待ち行列が空かどうかを調べる検査が行われる。空の場合、待機時間が長すぎる接続はなく、したがって制御はステップ250に返り、次のタイマの満了を待つ。空でない場合、ステップ260でブロック・スレッド待ち行列が空かどうかを調べる検査を行う。この検査の応答が肯定の場合、それ以上使用可能なスレッドはなく、したがって実行可能待ち行列の項目は検査されない。制御はステップ250に返る。ステップ260の応答が否定の場合、待ち行列上の接続に待機時間が長すぎる接続がないか調べる。ステップ265からステップ275までは、この検査を実行する反復ループを表す。ステップ265で、待ち行列上の最も古い要求(待ち行列先頭ポインタによって指し示された接続)が最大許容時間を超えて待機していないかどうか調べられる。超えている場合、ステップ270で待機スレッドがアンブロックされ、ステップ275でそのスレッドに接続が割り当てられる。その後、ステップ265に制御が返ることによって、次に古い接続が検査される。実行可能待ち行列がFIFO待ち行列を使用して実施されており、ステップ265での検査が否定の場合、残りの待ち行列化接続のいずれも最大遅延を超えておらず、制御はステップ250に返る。(FIFO待ち行列を使用していない場合、待ち行列の終わりに達するまで、ステップ265から275を繰り返すことによって実行可能待ち行列上の各項目を検査する必要がある。)
【0075】
図6に、前述の複数入力源問題を改善する第2の好ましい実施形態に関わる論理が記載されたフローチャートを示す。
【0076】
第2の好ましい実施形態は、コレクタ・ソケットと呼ぶ新規なタイプのソケットの規定に基づく。複数の受動ソケットからの入力がコレクタ・ソケット上にマージされ、それによって、そこから接続をスレッドにスケジュールする単一の入力源が得られる。コレクタ・ソケットは、第1の好ましい実施形態で説明した2段階待ち行列の第2段階の「実行可能」待ち行列を有するものとして実施され、第1段階の「受入れ接続」待ち行列は複数の受動ソケットに関連づけられたままである。接続は受け入れられると受動ソケットの受入れ接続待ち行列に入れられ、各接続の最初のデータ・パケットが到着するとコレクタ・ソケットの実行可能待ち行列に移される。
【0077】
図7に、コレクタ・ソケットを使用するために必要な変更との比較のために、第1の好ましい実施形態の2段階待ち行列の概念図を示す。図7には受動ソケット500が図示されている。このような受動ソケットが多数存在することができ、各受動ソケットは、(1)接続がまだ保留中である間ソケット構造が保持される保留接続待ち行列502と、(2)接続が受け入れられた後、その接続の最初のデータ・パケットが到着する前にソケット構造が保持される受入れ接続待ち行列504と、(3)少なくとも1つのデータ・パケットが到着した後、接続が作業スレッドにスケジュールされる前にソケット構造が保持される実行可能接続待ち行列506とを有する。各受動ソケットには、ブロック・スレッド待ち行列510が関連づけられ、それを使用して接続が前述の技法に従ってスレッドにスケジュールされる。
【0078】
これと対比して、図8に、コレクタ・ソケットを使用した場合に受動ソケットがどのように異なるかを図示する。図8には3個の受動ソケット530、540、550が図示され、そのデータが1つのコレクタ・ソケット560にマージされている(ただし、マージされる数は3個には限定されない)。各受動ソケット530、540、550は今度は、(1)保留接続待ち行列532、542、552と、(2)受入れ接続待ち行列534、544、554の2つの待ち行列から成る。実行可能待ち行列562はコレクタ・ソケット560に付随している。さらに、各受動ソケット500ごとにブロック・スレッド待ち行列510を備えるのではなく、単一のコレクタ・ソケット560に単一のブロック・スレッド待ち行列570がある。図8に示すように、受入れ接続待ち行列534、544、554から接続が移動するとき、それらの接続はコレクタ・ソケット560の実行可能待ち行列562に移動される。
【0079】
コレクタ・ソケットの使用を可能にするには追加のAPIが必要である。このAPIの目的は、どの受動ソケットがコレクタ・ソケットにマージされるかを示すことである。したがって、このAPI呼出しは、収集する受動ソケットのリストを備える。この情報は、好ましくは、構成パラメータを使用して伝えられ、システム管理者などのユーザに対して受動ソケット識別子を指定するように求める。この情報を提供するための他の方法も、本発明の進歩的概念から逸脱することなく使用可能である。その後、これらの識別子は、第2の好ましい実施形態に提供される。ユーザから構成パラメータを入手し、実行プログラムに提供する方法は、当業者には明らかであろう。したがって、これについては詳述しない。
【0080】
コレクタAPIは、サーバが動作を開始するときに発行されることが好ましい。しかし、クライアントがサーバに要求の送信を開始してからコレクタ・ソケットが確立されるまでの間に、ある程度の遅延が存在する可能性がある。図6に、この状況を改善するために使用可能であって、受動ソケットの実行可能待ち行列にすでに移動されている接続がないか見つけるために収集される受動ソケットを検査する論理を示す。これらの接続は、コレクタ・ソケットの実行可能待ち行列に移される。図6の論理は、サーバがすでに実行を開始している後でコレクタAPIを呼び出す場合にも使用することができる。
【0081】
ステップ400で、API呼出しの受信に応答してコレクタ・ソケットが作成される。実行可能待ち行列は空の待ち行列に初期設定される。コレクタ・ソケットとこのソケットを使用するスレッドの実行に関する統計情報の保持を開始するために、(前述の)スケジューリング・ヒューリスティックのために保持される統計情報が初期設定される。コレクタ・ソケットのために、このソケットからの接続を処理するために使用されるスレッドのためのブロック・スレッドの待ち行列が作成される。
【0082】
ステップ410で、指標やループ・カウンタなどの指示機構を使用して、API呼出し時に提供されるリストから最初の受動ソケット識別子を指示する。リスト内の項目に指標付けする技法は当技術分野で周知であり、詳述しない。
【0083】
ステップ420で、現在指示されている受動ソケットを、コレクタ・ソケットを指すように修正する。これによって、後で受動ソケットでデータを受け取った接続が、データ・パケットをコレクタ・ソケットに転送させることができるようになる。
【0084】
ステップ430で、受動ソケットの実行可能待ち行列を検査して、この接続がすでに実行可能待ち行列に移されているかどうかを調べる。前述のように、受け入れられた接続の最初のデータ・パケットは、コレクタ・ソケットが作成される前に到着している可能性があり、ステップ430で、そのような接続をコレクタ・ソケットの実行可能待ち行列に移動させることができるようにする。待ち行列から項目を取り出す技法と、待ち行列に項目を入れる技法は、当技術分野で周知である。
【0085】
ステップ440で、ポインタがリスト内の最後の要素を指しているかどうかを調べることによって、コレクタAPIで識別されているすべての受動ソケットが処理されたかどうかを検査する。この検査の応答が肯定の場合、図6の処理は終了する。否定の場合は、ステップ450で、次の受動ソケットを指すようにポインタを増分し、制御はステップ420に返る。
【0086】
作業スレッドがコレクタ・ソケットの実行可能待ち行列から作業を受け取る処理論理は、受動ソケットの実行可能待ち行列から作業を受け取るスレッドに関して図3に示したプロセスと同じである。しかし、前述の図3の説明とは異なる以下の相違点がある。(1)保持される統計情報はコレクタ・ソケットに関して保持され、(2)ブロック作業スレッドの待ち行列は、コレクタ・ソケットに付随する待ち行列であり、(3)検査される実行可能待ち行列はコレクタ・ソケットの実行可能待ち行列であり、(4)作業スレッドはコレクタ・ソケットに対してアクセプト・アンド・レシーブ(accept_and_receive)APIを実行する。
【0087】
この好ましい実施形態で受動ソケットでの着信パケットの受け取りを扱う処理論理は、図4に示すものと類似している。ただし、若干の変更が必要である。ステップ195で、コレクタ・ソケットにマージされる受動ソケットのために到着する最初のデータ・パケットを検出した後(すなわちステップ195の「Yes」分岐)、接続は受動ソケットの実行可能待ち行列ではなくコレクタ・ソケットの実行可能待ち行列に移動される。ステップ205でスケジューリング・ヒューリスティックに使用される統計は、コレクタ・ソケットの統計である。ステップ210で覚醒されるスレッドは、コレクタ・ソケットに付随するブロック・スレッド待ち行列内のスレッドである。
【0088】
コレクタ・ソケットの実行可能接続待ち行列を監視して、スケジュールされるまでに待機する時間が長くなり過ぎる接続がないように保証する処理論理は、図5に示す論理と同じである。しかし、前述の図5の説明とは異なる以下のような相違点がある。(1)監視される実行可能接続待ち行列はコレクタ・ソケットの実行可能待ち行列であり、(2)検査されるブロック・スレッド待ち行列はコレクタ・ソケットに付随する待ち行列であり、(3)ステップ270で覚醒されるスレッドは、コレクタ・ソケットに付随するブロック・スレッド待ち行列内のスレッドである。
【0089】
(図3を参照しながら前述したように)受け入れられた接続が受動ソケットからコレクタ・ソケットに移されるときに、それらの接続と共に、その接続がどの受動ソケットに到着したかを示す情報を渡す必要がある。これは、異なる入力源からの入力に異なる処理が必要な場合があるためである。たとえば、1つの受動ソケットにセキュア接続要求が到着した場合、作業スレッドは、非セキュア接続要求が到着した場合には不要な特別なセキュリティ関係の処理を必要とする。その接続がSSL使用可能受動ソケットに到着した場合、この特別な処理にはハンドシェーク・プロトコルが含まれる。この特別な処理は本発明の一部を形成しない。本発明の進歩的概念から逸脱することなく、接続の入力源を示す情報を渡すためにいくつかの方法が使用可能である。たとえば、当技術分野で周知のように、接続には様々なタイプの情報を入れるために割り振られた記憶域がある。このデータ域に、着信ソケットの識別子を記憶するためのパラメータを付加することができる。各作業スレッドは、このデータ域を調べて入力源関係の処理が必要かどうかを判断する論理を含む。これによって、プール内の任意のスレッドが、複数の受動ソケットのうちのいずれかのソケットに到着する接続を処理することができる。したがって、静的区分化を使用して受動ソケットに作業スレッドを割り振る必要がなくなる。この実施形態は、コレクタ・ソケットの実行待ち行列にマージされた入力源を有することによって、様々な入力源へのプールの動的区分化を実現する。
【0090】
コレクタ・ソケットの実行可能待ち行列から要求をスケジュールするための、第1の好ましい実施形態で定義されたスケジューリング・ヒューリスティックの使用は、この第2の実施形態では任意選択である。しかし、その使用によって、コレクタ・ソケット上の接続負荷が使用可能スレッドの数に満たない場合に生じるオーバースケジューリング問題を回避することができる。
【0091】
図9から図10に、持続接続問題のある前述のスレッド割当てを改善する第3の実施形態に関与する論理が記載されたフローチャートを示す。
【0092】
第3の好ましい実施形態は、第2の好ましい実施形態により規定されたコレクタ・ソケットの使用を必要とする。持続接続を使用する場合により効率的な処理を可能にする、コレクタ・ソケットを処理するための改善点を規定する。図8に示す実行可能待ち行列に加えて、コレクタ・ソケットは「遊休接続」待ち行列も有する。本明細書で「ギブバック(giveback)」APIと呼ぶ、(後述の)追加のAPIを定義する。
【0093】
作業スレッドがコレクタ・ソケットの実行可能待ち行列から作業を受け取るための処理論理は、第2の好ましい実施形態に関して前述したプロセス(図3を参照)と同じである。作業スレッドは、コレクタ・ソケットの実行可能待ち行列上にある接続のみに割り当てられる。
【0094】
この第3の好ましい実施形態の受動ソケットで着信パケットの受領を処理する処理論理は、第2の好ましい実施形態に関して前述したもの(図4を参照)と類似している。しかし、若干の変更を要する。ステップ155で着信接続要求を検出した後、ステップ160で作成される新しいソケットは、この実施形態では2つの追加のデータ値の初期設定を必要とする。第1に、ソケット状況を「実行不能」、すなわち当該接続は現在スケジュールすることができないことを示すように設定しなければならない。第2に、アプリケーション・コンテキストを、当該接続にまだコンテキストが関連づけられていないことを示すヌル値に設定しなければならない。その他の変更は、接続のデータが到着したときに実行される処理に関するものである。ステップ195でそれが最初に受け取ったデータ・パケットであるかどうかを調べる検査を行う代わりに、ソケットが「実行可能」と「実行不能」のどちらにマークされているかを問い合わせる検査を行う。状況がすでに「実行可能」に設定されていた場合、制御はステップ150に返る。そうでない場合(すなわち状況が「実行不能」だった場合)、制御はステップ200に進む。現在ステップ200に示されている処理の代わりに、新しい処理は、(1)ソケットを「実行可能」としてマークするステップと、(2)ソケットを現行待ち行列(受動ソケットの受入れ待ち行列またはコレクタ・ソケットの遊休待ち行列である)から、コレクタ・ソケットの実行可能待ち行列に移動するステップとを含む。
【0095】
コレクタ・ソケットの実行可能接続待ち行列を監視して、スケジューリングされるまでの待機時間が長すぎる接続がないようにする処理論理は、図5に示すものと同じである。第2の好ましい実施形態に関して説明した図5との相違は、この第3の好ましい実施形態にも当てはまる。
【0096】
図6を参照しながら第2の好ましい実施形態に関して説明したようにコレクタ・ソケットを作成するとき、1つの追加の変更が必要である。今度は、ステップ400でコレクタ・ソケットをセットアップするときに空の遊休接続待ち行列を作成しなければならない。
【0097】
図9に、アプリケーションによる新しいギブバック(giveback)APIの発行に応答して呼び出される論理を示す。このAPI呼出しによって、作業スレッドに割り当てられていた(したがってすでにデータを受信していた)ソケットが、そのスレッドから結合解除され、そのスレッドを他の接続に割り当てることが可能になる。このAPIは、持続接続が着信データ要求間で遅延(何らかの所定のしきい値を超える)に遭うと呼び出される。
【0098】
ステップ600で、この接続のための未読のデータがあるかどうかを問い合わせる。ギブバック(giveback)APIが処理中だったときにデータが着信している可能性がある。この条件が真の場合、制御はステップ650に移る。そうでない場合、ステップ610で接続を遊休待ち行列に移動するプロセスが続けられる。
【0099】
ステップ610で、このソケットを「実行不能」としてマークし、ソケットの項目を遊休接続待ち行列に入れる。遊休接続数のカウンタが増分される。ソケットが遊休待ち行列に入れられるとき、このAPIの入力パラメータである、この接続に関連づけられたアプリケーション・コンテキスト値がソケットと共に格納される。これによって、アプリケーションは後でデータが到着したときに同じソケットを使用して処理を再開できるようになる。
【0100】
ステップ620で、遊休接続カウンタの現行値が最大値(構成パラメータまたは静的値として設定することができる)と比較される。この検査の応答が肯定の場合、遊休状態の接続が多すぎ、ステップ630に制御を移すことによって最も古い接続が除去される。最大値を超えていない場合、図9の処理は終了する。
【0101】
ステップ630で、遊休接続待ち行列上の最も古い接続を除去しなければならない。好ましくは、遊休接続待ち行列はFIFO待ち行列であり、したがってステップ630は待ち行列の先頭を指すステップを含む。この接続は閉じられ、使用していた資源は解放される。ステップ640で、「Expired(期限切れ)」であることを示すようにソケットにマークを付け遊休待ち行列から外すことによって、このプロセスが開始される。遊休接続のカウントが減分され、ステップ650で、このソケットは実行可能待ち行列移動される。実行可能待ち行列から接続が作業スレッドにスケジュールされると、その作業スレッドによってクローズ・プロセスは完了される。ステップ660からステップ680で、第1の好ましい実施形態に関して説明したスケジューリング・ヒューリスティックが実行され、それによって、接続はスレッドをアンブロックすることによってこの時点でスケジュールされるか、または使用中のスレッドが使用可能になり、(図3の修正したプロセスを使用して)コレクタ・ソケットの実行可能待ち行列を調べの時点でスケジューリングされるのを待つ。ステップ660で、スレッドがスケジュールされるのを待つことが示された場合、またはステップ680でアンブロック・スレッドへの接続の割当てが終了した場合、図9の処理は完了する。
【0102】
このギブバック(giveback)APIの使用によってコレクタ・ソケットの遊休接続待ち行列に入れられた接続は、以下のいずれか1つの条件が満たされるまでそこにとどまる。すなわち、(1)さらにデータが到着するか、(2)クライアントから接続クローズ要求を受け取るか、(3)接続が最大時間を超えて遊休状態のままになっているか、または(4)遊休接続のカウントが高くなり過ぎるという条件である。条件1の場合、接続を遊休待ち行列上に保持することによって、最初のデータ要求の受領によってスケジューリングされる接続について通常行われる初期設定ステップを踏まずに、接続を後続の作業スレッドに割り当てることができる。この第3の実施形態に関して前述した図4の修正された論理によって、この追加のデータの到着が検出され、接続の再スケジュールが処理される。条件4は、図9のステップ620〜680に関して前述したプロセスである。以下で、条件2および3について詳述する。
【0103】
クライアントが接続を閉じることを要求する条件2の場合、接続を遊休接続待ち行列からコレクタ・ソケットの実行可能待ち行列に移動しなければならない。これは、接続が遊休状態を続けている間、その接続のためのアプリケーション・コンテキストが保持されており、この時点でそれを作業スレッドによって打ち切る必要があるためである。接続は図4のステップ200の修正された論理を使用して実行可能待ち行列に移動される。
【0104】
接続が遊休状態になっている時間が長すぎる条件3の場合、図10の処理が使用される。実行可能待ち行列に入っている時間が長すぎる接続がないか検査する第1および第2の実施形態で使用した遅延モニタを、前述のようにこの第3の実施形態でも実行する。しかし、図10に示す、遊休接続待ち行列を検査する追加の監視手続きも使用する。
【0105】
図10の処理は何らかの所定の間隔で呼び出され、この間隔は構成パラメータとすることができる。この呼出しを行うためにタイマを使用することもできる。ステップ700で、遊休待ち行列から最も古い遊休ソケットを入手する。前述のように、好ましくは、遊休接続待ち行列はFIFO待ち行列であり、したがってステップ700は待ち行列の先頭を指すステップを含む。ステップ710で、当該接続が遊休状態のままである時間が長すぎないかどうかを検査する。ギブバック(giveback)APIにタイムアウト・パラメータを組み込むことによって、各接続は定義されたそれ自体の最大遊休期間を有することができる。このパラメータ値は、接続の項目と共に遊休待ち行列に格納される。あるいは、たとえば構成時に値を指定することによって、各接続に同じ最大遊休時間を使用することもできる。
【0106】
接続がまだ最大遊休時間に達していない場合、制御はステップ720に進む。したがって、接続は遊休待ち行列にとどまることができる。ステップ720で、これが遊休接続待ち行列上の最後の接続かどうかを問い合わせる。最後の接続の場合、それ以上検査する接続はなく、したがって図10のプロセスは終了する。最後の接続でない場合、ステップ730で、待ち行列内の次の接続を指示し、制御はステップ710に返ってその接続を検査する。
【0107】
検査している接続が最大遊休時間を超えて遊休状態であった場合、制御はステップ740に進む。送るべきデータがないときに当該接続のためのアプリケーション・コンテキストを開いたままにしておくと、システム資源が効率的に使用されないため、接続は閉じられ、資源が解放される。ステップ740で、ソケットを「Expired(期限切れ)」を示すようにマークし、遊休待ち行列から除去することによって、このプロセスが開始される。遊休接続のカウントが減分され、ステップ750でソケットが実行可能待ち行列に移される。接続がスケジュールされると、作業スレッドがこのクローズ・プロセスを完了させる。ステップ760から780で、第1の好ましい実施形態で説明したスケジューリング・ヒューリスティックが実行され、それによって接続はスレッドをアンブロックすることによってこの時点でスケジュールされるか、または使用中のスレッドが使用可能になり、(図3の修正したプロセスを使用して)コレクタ・ソケットの実行可能待ち行列を検査する時点でスケジュールされるのを待つ。ステップ760で、スレッドがスケジュールされるのを待つことが示された場合、またはステップ780でアンブロック・スレッドへの接続の割当てが終了した場合、制御はステップ720に返り、遊休待ち行列になお接続があるかどうかを調べる。
【0108】
まとめとして、本発明の構成に関して以下の事項を開示する。
【0109】
(1) ネットワークへの接続を有するコンピューティング環境においてマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するための、前記環境内のコンピュータ・システムによって読取り可能なコンピュータ可読コードを記録したコンピュータ可読記録媒体であって、
接続を求める複数のクライアント要求と、
複数の作業スレッドと、
前記複数のクライアント要求を受け取るサブプロセスと、
スケジューラが前記クライアント要求の各々に新しい作業スレッドを覚醒させることを緩和するために、スケジューリング・ヒューリスティックを実施するサブプロセスであって、前記スケジューリング・ヒューリスティックは、式
R=(C×T×D)−(T/2)
(ここで、R=待ち行列内項目数、
C=1つの作業スレッドが完了することができる毎秒の平均接続数、
T=現在実行中のスレッドの数、
D=要求が待ち行列上で待機する平均受容可能遅延時間、
である)で表され、
接続数が、Rより大きい若しくは等しい場合に待機スレッドをアンブロックし又はRより小さい場合に接続はすべて待ち行列に残って実行中のスレッドが完了するのを待つ、前記実施するサブプロセスと
を含むコンピュータ可読コードを記録したコンピュータ可読記録媒体。
(2) 前記作業スレッドの第1のグループがアクティブ・スレッドであり、前記第1のグループが、前記複数の作業スレッドのうちの変更可能な作業スレッドから成りかつ変更可能な数の前記変更可能な作業スレッドを有し、前記変更可能な数が少なくとも1であり、
前記スケジューリング・ヒューリスティックを実施する前記サブプロセスが、前記複数のクライアント要求のうちの1つまたは複数のクライアント要求から成る現行作業負荷に照らして前記第1のグループ内の前記変更可能な数のバランスをとるサブプロセスをさらに含む、請求項1に記載のマルチスレッド・アプリのパフォーマンスを強化するためのコンピュータ可読コードを記録したコンピュータ可読記録媒体。
(3) バランスをとる前記サブプロセスが平均遅延の使用をさらに含む、(2)に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するためのコンピュータ可読コードを記録したコンピュータ可読記録媒体。
(4) バランスをとる前記サブプロセスが最大遅延の使用をさらに含む、(3)に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するためのコンピュータ可読コードを記録したコンピュータ可読記録媒体。
(5) 前記平均遅延および前記最大遅延が構成パラメータである、(4)に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するためのコンピュータ可読コードを記録したコンピュータ可読記録媒体。
(6) 前記作業スレッドの第2のグループがブロック・スレッドであり、前記第2のグループが前記複数の作業スレッドのうちの前記第1のグループに入っていない作業スレッドから成り、
前記ブロック・スレッドが後入れ先出し待ち行列に格納される、(2)に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するためのコンピュータ可読コードを記録したコンピュータ可読記録媒体。
(7) 前記スケジューリング・ヒューリスティックが使用可能な作業スレッドの数を最適化する、(1〜6のいずれか1項)に記載のマルチスレッド・アプリのパフォーマンスを強化するためのコンピュータ可読コードを記録したコンピュータ可読記録媒体。
(8) ネットワークへの接続を有するコンピューティング環境において、マルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するための、前記環境内のコンピュータ・システムによって読取り可能なコンピュータ可読コードを記録したコンピュータ可読記録媒体であって、
各前記接続が受け入れられると、接続を保留接続待ち行列から第1の待ち行列に移動させるサブプロセスと、
前記接続の最初のデータ・パケットが到着すると、前記接続を前記第1の待ち行列から第2の待ち行列に移動させるサブプロセスと、
前記第2の待ち行列上の各前記接続に作業スレッドを割り当てるサブプロセスと
を含むコンピュータ可読コードを記録したコンピュータ可読記録媒体。
(9) ネットワークへの接続を有するコンピューティング環境において、マルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するための、前記環境内のコンピュータ・システムによって読取り可能なコンピュータ可読コードを記録したコンピュータ可読記録媒体であって、
複数の発生源から入力を受け取るサブプロセスと、
前記受け取った入力をスケジューリングのために単一の待ち行列にマージするサブプロセスと
を含み、
各前記接続が受け入れられると、接続を保留接続待ち行列から第1の待ち行列に移動させるサブプロセスと、
前記接続の最初のデータ・パケットが到着すると、前記接続を前記第1の待ち行列から前記単一の待ち行列に移動させるサブプロセスと、
前記単一の待ち行列上の各前記接続に作業スレッドを割り当てるサブプロセスとをさらに含む、
コンピュータ可読コードを記録したコンピュータ可読記録媒体。
(10) ネットワークへの接続を有するコンピューティング環境において、マルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するための、前記環境内のコンピュータ・システムによって読取り可能なコンピュータ可読コードを記録したコンピュータ可読記録媒体であって、
複数の発生源から入力を受け取るサブプロセスと、
前記受け取った入力をスケジューリングのために単一の待ち行列にマージするサブプロセスと
を含み、
各前記接続が受け入れられると、接続を保留接続待ち行列から第1の待ち行列に移動させるサブプロセスと、
前記接続の最初のデータ・パケットが到着すると、前記接続を前記第1の待ち行列から前記単一の待ち行列に移動させるサブプロセスと、
前記単一の待ち行列上の各前記接続に作業スレッドを割り当てるサブプロセスとをさらに含み、
スケジューリングのためにマージする前記サブプロセスが、
複数の作業スレッドのうちの変更可能な作業スレッドから成り且つ前記変更可能な作業スレッドの変更可能な数を有するアクティブ作業スレッドのグループであって、前記変更可能な数が少なくとも1である、前記アクティブ作業スレッドのグループを含み、
前記単一の待ち行列に格納された前記クライアント要求から成る現行作業負荷に照らして前記アクティブ作業スレッドのグループ内の前記変更可能な数のバランスをとるためにスケジューリング・ヒューリスティックを実施するサブプロセスであって、前記スケジューリング・ヒューリスティックは、式
R=(C×T×D)−(T/2)
(ここで、R=待ち行列内項目数、
C=1つの作業スレッドが完了することができる毎秒の平均接続数、
T=現在実行中のスレッドの数、
D=要求が待ち行列上で待機する平均受容可能遅延時間、
である)で表され、
接続数が、Rより大きい若しくは等しい場合に待機スレッドをアンブロックし又はRより小さい場合に接続はすべて待ち行列に残って実行中のスレッドが完了するのを待つ、前記実施するサブプロセスと
をさらに含むコンピュータ可読コードを記録したコンピュータ可読記録媒体。
(11) ネットワークへの接続を有するコンピューティング環境において、マルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するための、前記環境内のコンピュータ・システムによって読取り可能なコンピュータ可読コードを記録したコンピュータ可読記録媒体であって、
複数の持続接続と、
複数の作業スレッドと、
前記持続接続のうちの選択された持続接続を前記作業スレッドのうちの選択された作業スレッドに結合するサブプロセスであって、その実行の結果として結合接続が生じるサブプロセスと、
前記結合接続のうちの選択された結合接続を結合解除するサブプロセスであって、その実行の結果として結合解除された作業スレッドが生じるサブプロセスと
を含むコンピュータ可読コードを記録したコンピュータ可読記録媒体。
(12) 結合する前記サブプロセスが2段階待ち行列を使用するステップをさらに含み、
結合解除する前記サブプロセスが前記2段階待ち行列を使用するステップをさらに含む、(11)に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するためのコンピュータ可読コードを記録したコンピュータ可読記録媒体。
(13) 前記2段階待ち行列を使用して結合する前記サブプロセスが、
前記接続の最初のデータ・パケットが到着すると、各前記持続接続を前記第2の段階に移動させるサブプロセスと、
前記接続のデータを受け取ると各前記持続接続を前記第2の段階から前記第1の段階に移動させるサブプロセスと、
前記第1の段階から前記持続接続をスケジュールするサブプロセスと
をさらに含み、
前記2段階待ち行列を使用して結合解除する前記サブプロセスが、
前記選択された結合接続が遊休状態になると、前記結合接続のうちの選択された結合接続を前記第1の段階から前記第2の段階に移動させるサブプロセスと、
最大遊休期間を超えるとそれに応答して、前記第2の段階にある前記持続接続のうちの選択された持続接続を閉じるサブプロセスと、
前記結合解除された作業スレッドを、結合する前記サブプロセスに使用可能にするサブプロセスと
をさらに含む、(12)に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するためのコンピュータ可読コードを記録したコンピュータ可読記録媒体。
(14) 結合解除する前記サブプロセスが、
最大遊休接続数を超えるとそれに応答して、前記第2の段階にある前記持続接続のうちのさらに選択された持続接続を閉じるサブプロセスをさらに含む、(13)に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するためのコンピュータ可読コードを記録したコンピュータ可読記録媒体。
(15) ネットワークへの接続を有するコンピューティング環境においてマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するシステムであって、
接続を求める複数のクライアント要求と、
複数の作業スレッドと、
スケジューラと、
前記複数のクライアント要求を受け取る手段と、
前記スケジューラが前記クライアント要求の各々に新しい作業スレッドを覚醒させることを緩和すために、スケジューリング・ヒューリスティックを実施する手段であって、前記スケジューリング・ヒューリスティックは、式
R=(C×T×D)−(T/2)
(ここで、R=待ち行列内項目数、
C=1つの作業スレッドが完了することができる毎秒の平均接続
T=現在実行中のスレッドの数、
D=要求が待ち行列上で待機する平均受容可能遅延時間、
である)で表され、
接続数が、Rより大きい若しくは等しい場合に待機スレッドをアンブロックし又はRより小さい場合に接続はすべて待ち行列に残って実行中のスレッドが完了するのを待つ、前記実施する手段と
を含むシステム。
(16) 前記作業スレッドの第1のグループがアクティブ・スレッドであり、前記第1のグループが前記複数の作業スレッドのうちの変更可能な作業スレッドから成りかつ変更可能な数の前記変更可能な作業スレッドを有し、前記変更可能な数が少なくとも1であり、
前記スケジューリング・ヒューリスティックを実施する前記手段が、前記複数のクライアント要求のうちの1つまたは複数のクライアント要求から成る現行作業負荷に照らして前記第1のグループ内の前記変更可能な数のバランスをとる手段をさらに含む、(15)に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するシステム。
(17) バランスをとる前記手段が平均遅延の使用をさらに含む、(16)に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するシステム。
(18) バランスをとる前記手段が最大遅延の使用をさらに含む、(17)に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するシステム。
(19) 前記平均遅延および前記最大遅延が構成パラメータである、(18)に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するシステム。
(20) 前記作業スレッドの第2のグループがブロック・スレッドであり、前記第2のグループが前記複数の作業スレッドのうちの前記第1のグループに入っていない作業スレッドから成り、
前記ブロック・スレッドが後入れ先出し待ち行列に格納される、(16)に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するシステム。
(21) 前記スケジューリング・ヒューリスティックが使用可能な作業スレッドの数を最適化する、(15〜20のいずれか1項)に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するシステム。
(22) ネットワークへの接続を有するコンピューティング環境においてマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するシステムであって、
各前記接続が受け入れられると、接続を保留接続待ち行列から第1の待ち行列に移動させる手段と、
前記接続の最初のデータ・パケットが到着すると、前記接続を前記第1の待ち行列から第2の待ち行列に移動させる手段と、
前記第2の待ち行列上の各前記接続に作業スレッドを割り当てる手段と
を含むシステム。
(23) ネットワークへの接続を有するコンピューティング環境においてマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するシステムであって、
複数の発生源から入力を受け取る手段と、
前記受け取った入力をスケジューリングのために単一の待ち行列にマージする手段と
を含み、
各前記接続が受け入れられると、接続を保留接続待ち行列から第1の待ち行列に移動させる手段と、
前記接続の最初のデータ・パケットが到着すると、前記各接続を前記第1の待ち行列から前記単一の待ち行列に移動させる手段と、
前記単一の待ち行列上の各前記接続に作業スレッドを割り当てる手段と
をさらに含む、システム。
(24) ネットワークへの接続を有するコンピューティング環境においてマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するシステムであって、
複数の発生源から入力を受け取る手段と、
前記受け取った入力をスケジューリングのために単一の待ち行列にマージする手段と
を含み、
各前記接続が受け入れられると、接続を保留接続待ち行列から第1の待ち行列に移動させる手段と、
前記接続の最初のデータ・パケットが到着すると、前記各接続を前記第1の待ち行列から前記単一の待ち行列に移動させる手段と、
前記単一の待ち行列上の各前記接続に作業スレッドを割り当てる手段と
をさらに含み、
スケジューリングのためにマージする前記手段が、
複数の作業スレッドのうちの変更可能な作業スレッドから成り且つ前記変更可能な作業スレッドの変更可能な数を有するアクティブ作業スレッドのグループであって、前記変更可能な数が少なくとも1である、前記アクティブ作業スレッドのグループを含み、
前記単一の待ち行列に格納された前記クライアント要求から成る現行作業負荷に照らして前記アクティブ作業スレッドのグループ内の前記変更可能な数のバランスをとるためにスケジューリング・ヒューリスティックを実施する手段であって、前記スケジューリング・ヒューリスティックは、式
R=(C×T×D)−(T/2)
(ここで、R=待ち行列内項目数、
C=1つの作業スレッドが完了することができる毎秒の平均接続数、
T=現在実行中のスレッドの数、
D=要求が待ち行列上で待機する平均受容可能遅延時間、
である)で表され、
接続数が、Rより大きい若しくは等しい場合に待機スレッドをアンブロックし又はRより小さい場合に接続はすべて待ち行列に残って実行中のスレッドが完了するのを待つ、前記実施する手段と
をさらに含む、システム。
(25) ネットワークへの接続を有するコンピューティング環境においてマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するシステムであって、
複数の持続接続と、
複数の作業スレッドと、
前記持続接続のうちの選択された持続接続を前記作業スレッドのうちの選択された作業スレッドに結合する手段であって、結合の実行の結果として結合接続が生じる手段と、
前記結合接続のうちの選択された結合接続を結合解除する手段であって、結合解除の実行の結果として結合解除された作業スレッドが生じる手段と
を含むシステム。
(26) 結合する前記手段が2段階待ち行列を使用する手段をさらに含み、
結合解除する前記手段が前記2段階待ち行列を使用する手段をさらに含む、(25)に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するシステム。
(27) 前記2段階待ち行列を使用して結合する前記手段が、
前記接続の最初のデータ・パケットが到着すると、各前記持続接続を前記第2の段階に移動させる手段と、
前記接続のデータを受け取ると各前記持続接続を前記第2の段階から前記第1の段階に移動させる手段と、
前記第1の段階から前記持続接続をスケジュールする手段と
をさらに含み、
前記2段階待ち行列を使用して結合解除する前記手段が、
前記選択された結合接続が遊休状態になると、前記結合接続のうちの選択された結合接続を前記第1の段階から前記第2の段階に移動させる手段と、
最大遊休期間を超えるとそれに応答して、前記第2の段階にある前記持続接続のうちの選択された持続接続を閉じる手段と、
前記結合解除された作業スレッドを、結合する前記手段に使用可能にする手段と
をさらに含む、(26)に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するシステム。
(28) 結合解除する前記手段が、
最大遊休接続数を超えるとそれに応答して、前記第2段階にある前記持続接続のうちのさらに選択された持続接続を閉じる手段をさらに含む、(27)に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するシステム。
(29) ネットワークへの接続を有するコンピューティング環境においてマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化する方法であって、
接続を求める複数のクライアント要求を受け取るステップと、
スケジューラが前記クライアント要求の各々に新しい作業スレッドを覚醒させることを緩和するためにスケジューリング・ヒューリスティックを実施するステップであって、前記スケジューリング・ヒューリスティックは、式
R=(C×T×D)−(T/2)
(ここで、R=待ち行列内項目数、
C=1つの作業スレッドが完了することができる毎秒の平均接続
T=現在実行中のスレッドの数、
D=要求が待ち行列上で待機する平均受容可能遅延時間、
である)で表され、
接続数が、Rより大きい若しくは等しい場合に待機スレッドをアンブロックし又はRより小さい場合に接続はすべて待ち行列に残って実行中のスレッドが完了するのを待つ、前記実施するステップと
を含む方法。
(30) 前記作業スレッドの第1のグループがアクティブ・スレッドであり、前記第1のグループが、前記複数の作業スレッドのうちの変更可能な作業スレッドから成りかつ変更可能な数の前記変更可能な作業スレッドを有し、前記変更可能な数が少なくとも1であり、
前記スケジューリング・ヒューリスティックを実施する前記ステップが、前記複数のクライアント要求のうちの1つまたは複数のクライアント要求から成る現行作業負荷に照らして前記第1のグループ内の前記変更可能な数のバランスをとるステップをさらに含む、(29)に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化する方法。
(31) バランスをとる前記ステップが平均遅延の使用をさらに含む、(30)に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化する方法。
(32) バランスをとる前記ステップが最大遅延の使用をさらに含む、(31)に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化する方法。
(33) 前記平均遅延および前記最大遅延が構成パラメータである、(32)に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化する方法。
(34) 前記作業スレッドの第2のグループがブロック・スレッドであり、前記第2のグループが前記複数の作業スレッドのうちの前記第1のグループに入っていない作業スレッドから成り、
前記ブロック・スレッドが後入れ先出し待ち行列に格納される、(30)に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化する方法。
(35) 前記スケジューリング・ヒューリスティックが使用可能な作業スレッドの数を最適化する、(29〜34のいずれか1項)に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化する方法。
(36) ネットワークへの接続を有するコンピューティング環境においてマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化する方法であって、
各前記接続が受け入れられると、接続を保留接続待ち行列から第1の待ち行列に移動させるステップと、
前記接続の最初のデータ・パケットが到着すると、前記接続を前記第1の待ち行列から第2の待ち行列に移動させるステップと、
前記第2の待ち行列上の各前記接続に作業スレッドを割り当てるステップと
を含む方法。
(37) ネットワークへの接続を有するコンピューティング環境においてマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化する方法であって、
複数の発生源から入力を受け取るステップと、
前記受け取った入力をスケジューリングのために単一の待ち行列にマージするステップと
を含み、
各前記接続が受け入れられると、接続を保留接続待ち行列から第1の待ち行列に移動させるステップと、
前記接続の最初のデータ・パケットが到着すると、前記接続を前記第1の待ち行列から前記単一の待ち行列に移動させるステップと、
前記単一の待ち行列上の各前記接続に作業スレッドを割り当てるステップと
をさらに含む方法。
(38) ネットワークへの接続を有するコンピューティング環境においてマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化する方法であって、
複数の発生源から入力を受け取るステップと、
前記受け取った入力をスケジューリングのために単一の待ち行列にマージするステップと
を含み、
各前記接続が受け入れられると、接続を保留接続待ち行列から第1の待ち行列に移動させるステップと、
前記接続の最初のデータ・パケットが到着すると、前記接続を前記第1の待ち行列から前記単一の待ち行列に移動させるステップと、
前記単一の待ち行列上の各前記接続に作業スレッドを割り当てるステップと
をさらに含み、
複数の作業スレッドのうちの変更可能な作業スレッドから成り、前記変更可能な作業スレッドの変更可能な数を有し、前記変更可能な数が少なくとも1であるアクティブ作業スレッドのグループをさらに含み、
スケジューリングのために前記マージするステップが、
前記単一の待ち行列に格納された前記クライアント要求から成る現行作業負荷に照らして前記アクティブ・グループ内の前記変更可能な数のバランスをとるためにスケジューリング・ヒューリスティックを実施するステップであって、前記スケジューリング・ヒューリスティックは、式
R=(C×T×D)−(T/2)
(ここで、R=待ち行列内項目数、
C=1つの作業スレッドが完了することができる毎秒の平均接続数、
T=現在実行中のスレッドの数、
D=要求が待ち行列上で待機する平均受容可能遅延時間、
である)で表され、
接続数が、Rより大きい若しくは等しい場合に待機スレッドをアンブロックし又はRより小さい場合に接続はすべて待ち行列に残って実行中のスレッドが完了するのを待つ、前記実施するステップと
をさらに含む、方法。
(39) ネットワークへの接続を有するコンピューティング環境においてマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化する方法であって、
複数の持続接続のうちの選択された持続接続を複数の作業スレッドのうちの選択された作業スレッドに結合するステップであって、結合ステップの実行の結果として結合接続が生じるステップと、
前記結合接続のうちの選択された結合接続を結合解除する手段であって、結合解除ステップの実行の結果として結合解除された作業スレッドが生じるステップと
を含む方法。
(40) 前記結合ステップが2段階待ち行列を使用するステップをさらに含み、
前記結合解除ステップが前記2段階待ち行列を使用するステップをさらに含む、(39)に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化する方法。
(41) 前記2段階待ち行列を使用して結合する前記ステップが、
前記持続接続の最初のデータ・パケットが到着すると、各前記持続接続を前記第2の段階に移動させるステップと、
前記持続接続のデータを受け取ると各前記持続接続を前記第2の段階から前記第1の段階に移動させるステップと、
前記第1の段階から前記持続接続をスケジュールするステップと
をさらに含み、
前記2段階待ち行列を使用して結合解除する前記ステップが、
前記選択された結合接続が遊休状態になると、前記結合接続のうちの選択された結合接続を前記第1の段階から前記第2の段階に移動させるステップと、
最大遊休期間を超えるとそれに応答して、前記第2の段階にある前記持続接続のうちの選択された持続接続を閉じるステップと、
前記結合解除された作業スレッドを、結合する前記ステップに使用可能にするステップと
をさらに含む、(40)に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化する方法。
(42) 結合解除する前記ステップが、
最大遊休接続数を超えるとそれに応答して、前記第2段階にある前記持続接続のうちのさらに選択された持続接続を閉じるステップをさらに含む、(41)に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化する方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施することができるコンピュータ・ワークステーション環境を示すブロック図である。
【図2】本発明を実施することができるネットワーク・コンピューティング環境を示す図である。
【図3】オーバースケジューリング問題を改善する本発明に関係する論理を記載したフローチャートである。
【図4】オーバースケジューリング問題を改善する本発明に関係する論理を記載したフローチャートである。
【図5】オーバースケジューリング問題を改善する本発明に関係する論理を記載したフローチャートである。
【図6】マージされた入力をスケジューリングに使用可能にあうるために、複数の入力源からの入力をマージする場合の、本発明に関係する論理を記載したフローチャートである。
【図7】本発明によって使用される多段階待ち行列を示す概念図である。
【図8】本発明によって使用される多段階待ち行列を示す概念図である。
【図9】持続接続を使用する場合に、着信要求へのスレッドの割当てを最適化する本発明に関係する論理を記載したフローチャートである。
【図10】持続接続を使用する場合に、着信要求へのスレッドの割当てを最適化する本発明に関係する論理を記載したフローチャートである。
【符号の説明】
10 ワークステーション
12 マイクロプロセッサ
14 バス
16 ユーザ・インタフェース・アダプタ
18 キーボード
20 マウス
24 表示装置
26 ディスプレイ・アダプタ
28 サーバ・メモリ
30 長期記憶域
40 データ処理ネットワーク
44 ローカル・エリア・ネットワーク
46 メインフレーム・コンピュータ(サーバ)
48 通信リンク

Claims (42)

  1. ネットワークへの接続を有するコンピューティング環境においてマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するための、前記環境内のコンピュータ・システムによって読取り可能なコンピュータ可読コードを記録したコンピュータ可読記録媒体であって、
    接続を求める複数のクライアント要求と、
    複数の作業スレッドと、
    前記複数のクライアント要求を受け取るサブプロセスと、
    スケジューラが前記クライアント要求の各々に新しい作業スレッドを覚醒させることを緩和するために、スケジューリング・ヒューリスティックを実施するサブプロセスであって、前記スケジューリング・ヒューリスティックは、式
    R=(C×T×D)−(T/2)
    (ここで、R=待ち行列内項目数、
    C=1つの作業スレッドが完了することができる毎秒の平均接続数、
    T=現在実行中のスレッドの数、
    D=要求が待ち行列上で待機する平均受容可能遅延時間、
    である)で表され、
    接続数が、Rより大きい若しくは等しい場合に待機スレッドをアンブロックし又はRより小さい場合に接続はすべて待ち行列に残って実行中のスレッドが完了するのを待つ、前記実施するサブプロセスと
    を含むコンピュータ可読コードを記録したコンピュータ可読記録媒体。
  2. 前記作業スレッドの第1のグループがアクティブ・スレッドであり、前記第1のグループが、前記複数の作業スレッドのうちの変更可能な作業スレッドから成りかつ変更可能な数の前記変更可能な作業スレッドを有し、前記変更可能な数が少なくとも1であり、
    前記スケジューリング・ヒューリスティックを実施する前記サブプロセスが、前記複数のクライアント要求のうちの1つまたは複数のクライアント要求から成る現行作業負荷に照らして前記第1のグループ内の前記変更可能な数のバランスをとるサブプロセスをさらに含む、請求項1に記載のマルチスレッド・アプリのパフォーマンスを強化するためのコンピュータ可読コードを記録したコンピュータ可読記録媒体。
  3. バランスをとる前記サブプロセスが平均遅延の使用をさらに含む、請求項2に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するためのコンピュータ可読コードを記録したコンピュータ可読記録媒体。
  4. バランスをとる前記サブプロセスが最大遅延の使用をさらに含む、請求項3に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するためのコンピュータ可読コードを記録したコンピュータ可読記録媒体。
  5. 前記平均遅延および前記最大遅延が構成パラメータである、請求項4に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するためのコンピュータ可読コードを記録したコンピュータ可読記録媒体。
  6. 前記作業スレッドの第2のグループがブロック・スレッドであり、前記第2のグループが前記複数の作業スレッドのうちの前記第1のグループに入っていない作業スレッドから成り、
    前記ブロック・スレッドが後入れ先出し待ち行列に格納される、請求項2に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するためのコンピュータ可読コードを記録したコンピュータ可読記録媒体。
  7. 前記スケジューリング・ヒューリスティックが使用可能な作業スレッドの数を最適化する、請求項1〜6のいずれか1項に記載のマルチスレッド・アプリのパフォーマンスを強化するためのコンピュータ可読コードを記録したコンピュータ可読記録媒体。
  8. ネットワークへの接続を有するコンピューティング環境において、マルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するための、前記環境内のコンピュータ・システムによって読取り可能なコンピュータ可読コードを記録したコンピュータ可読記録媒体であって、
    各前記接続が受け入れられると、接続を保留接続待ち行列から第1の待ち行列に移動させるサブプロセスと、
    前記接続の最初のデータ・パケットが到着すると、前記接続を前記第1の待ち行列から第2の待ち行列に移動させるサブプロセスと、
    前記第2の待ち行列上の各前記接続に作業スレッドを割り当てるサブプロセスと
    を含むコンピュータ可読コードを記録したコンピュータ可読記録媒体。
  9. ネットワークへの接続を有するコンピューティング環境において、マルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するための、前記環境内のコンピュータ・システムによって読取り可能なコンピュータ可読コードを記録したコンピュータ可読記録媒体であって、
    複数の発生源から入力を受け取るサブプロセスと、
    前記受け取った入力をスケジューリングのために単一の待ち行列にマージするサブプロセスと
    を含み、
    各前記接続が受け入れられると、接続を保留接続待ち行列から第1の待ち行列に移動させるサブプロセスと、
    前記接続の最初のデータ・パケットが到着すると、前記接続を前記第1の待ち行列から前記単一の待ち行列に移動させるサブプロセスと、
    前記単一の待ち行列上の各前記接続に作業スレッドを割り当てるサブプロセスとをさらに含む、
    コンピュータ可読コードを記録したコンピュータ可読記録媒体。
  10. ネットワークへの接続を有するコンピューティング環境において、マルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するための、前記環境内のコンピュータ・システムによって読取り可能なコンピュータ可読コードを記録したコンピュータ可読記録媒体であって、
    複数の発生源から入力を受け取るサブプロセスと、
    前記受け取った入力をスケジューリングのために単一の待ち行列にマージするサブプロセスと
    を含み、
    各前記接続が受け入れられると、接続を保留接続待ち行列から第1の待ち行列に移動させるサブプロセスと、
    前記接続の最初のデータ・パケットが到着すると、前記接続を前記第1の待ち行列から前記単一の待ち行列に移動させるサブプロセスと、
    前記単一の待ち行列上の各前記接続に作業スレッドを割り当てるサブプロセスとをさらに含み、
    スケジューリングのためにマージする前記サブプロセスが、
    複数の作業スレッドのうちの変更可能な作業スレッドから成り且つ前記変更可能な作業スレッドの変更可能な数を有するアクティブ作業スレッドのグループであって、前記変更可能な数が少なくとも1である、前記アクティブ作業スレッドのグループを含み、
    前記単一の待ち行列に格納された前記クライアント要求から成る現行作業負荷に照らして前記アクティブ作業スレッドのグループ内の前記変更可能な数のバランスをとるためにスケジューリング・ヒューリスティックを実施するサブプロセスであって、前記スケジューリング・ヒューリスティックは、式
    R=(C×T×D)−(T/2)
    (ここで、R=待ち行列内項目数、
    C=1つの作業スレッドが完了することができる毎秒の平均接続数、
    T=現在実行中のスレッドの数、
    D=要求が待ち行列上で待機する平均受容可能遅延時間、
    である)で表され、
    接続数が、Rより大きい若しくは等しい場合に待機スレッドをアンブロックし又はRより小さい場合に接続はすべて待ち行列に残って実行中のスレッドが完了するのを待つ、前記実施するサブプロセスと
    をさらに含むコンピュータ可読コードを記録したコンピュータ可読記録媒体。
  11. ネットワークへの接続を有するコンピューティング環境において、マルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するための、前記環境内のコンピュータ・システムによって読取り可能なコンピュータ可読コードを記録したコンピュータ可読記録媒体であって、
    複数の持続接続と、
    複数の作業スレッドと、
    前記持続接続のうちの選択された持続接続を前記作業スレッドのうちの選択された作業スレッドに結合するサブプロセスであって、その実行の結果として結合接続が生じるサブプロセスと、
    前記結合接続のうちの選択された結合接続を結合解除するサブプロセスであって、その実行の結果として結合解除された作業スレッドが生じるサブプロセスと
    を含むコンピュータ可読コードを記録したコンピュータ可読記録媒体。
  12. 結合する前記サブプロセスが2段階待ち行列を使用するステップをさらに含み、
    結合解除する前記サブプロセスが前記2段階待ち行列を使用するステップをさらに含む、請求項11に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するためのコンピュータ可読コードを記録したコンピュータ可読記録媒体。
  13. 前記2段階待ち行列を使用して結合する前記サブプロセスが、
    前記接続の最初のデータ・パケットが到着すると、各前記持続接続を前記第2の段階に移動させるサブプロセスと、
    前記接続のデータを受け取ると各前記持続接続を前記第2の段階から前記第1の段階に移動させるサブプロセスと、
    前記第1の段階から前記持続接続をスケジュールするサブプロセスと
    をさらに含み、
    前記2段階待ち行列を使用して結合解除する前記サブプロセスが、
    前記選択された結合接続が遊休状態になると、前記結合接続のうちの選択された結合接続を前記第1の段階から前記第2の段階に移動させるサブプロセスと、
    最大遊休期間を超えるとそれに応答して、前記第2の段階にある前記持続接続のうちの選択された持続接続を閉じるサブプロセスと、
    前記結合解除された作業スレッドを、結合する前記サブプロセスに使用可能にするサブプロセスと
    をさらに含む、請求項12に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するためのコンピュータ可読コードを記録したコンピュータ可読記録媒体。
  14. 結合解除する前記サブプロセスが、
    最大遊休接続数を超えるとそれに応答して、前記第2の段階にある前記持続接続のうちのさらに選択された持続接続を閉じるサブプロセスをさらに含む、請求項13に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するためのコンピュータ可読コードを記録したコンピュータ可読記録媒体。
  15. ネットワークへの接続を有するコンピューティング環境においてマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するシステムであって、
    接続を求める複数のクライアント要求と、
    複数の作業スレッドと、
    スケジューラと、
    前記複数のクライアント要求を受け取る手段と、
    前記スケジューラが前記クライアント要求の各々に新しい作業スレッドを覚醒させることを緩和すために、スケジューリング・ヒューリスティックを実施する手段であって、前記スケジューリング・ヒューリスティックは、式
    R=(C×T×D)−(T/2)
    (ここで、R=待ち行列内項目数、
    C=1つの作業スレッドが完了することができる毎秒の平均接続数、
    T=現在実行中のスレッドの数、
    D=要求が待ち行列上で待機する平均受容可能遅延時間、
    である)で表され、
    接続数が、Rより大きい若しくは等しい場合に待機スレッドをアンブロックし又はRより小さい場合に接続はすべて待ち行列に残って実行中のスレッドが完了するのを待つ、前記実施する手段と
    を含むシステム。
  16. 前記作業スレッドの第1のグループがアクティブ・スレッドであり、前記第1のグループが前記複数の作業スレッドのうちの変更可能な作業スレッドから成りかつ変更可能な数の前記変更可能な作業スレッドを有し、前記変更可能な数が少なくとも1であり、
    前記スケジューリング・ヒューリスティックを実施する前記手段が、前記複数のクライアント要求のうちの1つまたは複数のクライアント要求から成る現行作業負荷に照らして前記第1のグループ内の前記変更可能な数のバランスをとる手段をさらに含む、請求項15に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するシステム。
  17. バランスをとる前記手段が平均遅延の使用をさらに含む、請求項16に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するシステム。
  18. バランスをとる前記手段が最大遅延の使用をさらに含む、請求項17に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するシステム。
  19. 前記平均遅延および前記最大遅延が構成パラメータである、請求項18に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するシステム。
  20. 前記作業スレッドの第2のグループがブロック・スレッドであり、前記第2のグループが前記複数の作業スレッドのうちの前記第1のグループに入っていない作業スレッドから成り、
    前記ブロック・スレッドが後入れ先出し待ち行列に格納される、請求項16に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するシステム。
  21. 前記スケジューリング・ヒューリスティックが使用可能な作業スレッドの数を最適化する、請求項15〜20のいずれか1項に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するシステム。
  22. ネットワークへの接続を有するコンピューティング環境においてマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するシステムであって、
    各前記接続が受け入れられると、接続を保留接続待ち行列から第1の待ち行列に移動させる手段と、
    前記接続の最初のデータ・パケットが到着すると、前記接続を前記第1の待ち行列から第2の待ち行列に移動させる手段と、
    前記第2の待ち行列上の各前記接続に作業スレッドを割り当てる手段と
    を含むシステム。
  23. ネットワークへの接続を有するコンピューティング環境においてマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するシステムであって、
    複数の発生源から入力を受け取る手段と、
    前記受け取った入力をスケジューリングのために単一の待ち行列にマージする手段と
    を含み、
    各前記接続が受け入れられると、接続を保留接続待ち行列から第1の待ち行列に移動させる手段と、
    前記接続の最初のデータ・パケットが到着すると、前記各接続を前記第1の待ち行列から前記単一の待ち行列に移動させる手段と、
    前記単一の待ち行列上の各前記接続に作業スレッドを割り当てる手段と
    をさらに含む、システム。
  24. ネットワークへの接続を有するコンピューティング環境においてマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するシステムであって、
    複数の発生源から入力を受け取る手段と、
    前記受け取った入力をスケジューリングのために単一の待ち行列にマージする手段と
    を含み、
    各前記接続が受け入れられると、接続を保留接続待ち行列から第1の待ち行列に移動させる手段と、
    前記接続の最初のデータ・パケットが到着すると、前記各接続を前記第1の待ち行列から前記単一の待ち行列に移動させる手段と、
    前記単一の待ち行列上の各前記接続に作業スレッドを割り当てる手段と
    をさらに含み、
    スケジューリングのためにマージする前記手段が、
    複数の作業スレッドのうちの変更可能な作業スレッドから成り且つ前記変更可能な作業スレッドの変更可能な数を有するアクティブ作業スレッドのグループであって、前記変更可能な数が少なくとも1である、前記アクティブ作業スレッドのグループを含み、
    前記単一の待ち行列に格納された前記クライアント要求から成る現行作業負荷に照らして前記アクティブ作業スレッドのグループ内の前記変更可能な数のバランスをとるためにスケジューリング・ヒューリスティックを実施する手段であって、前記スケジューリング・ヒューリスティックは、式
    R=(C×T×D)−(T/2)
    (ここで、R=待ち行列内項目数、
    C=1つの作業スレッドが完了することができる毎秒の平均接続数、
    T=現在実行中のスレッドの数、
    D=要求が待ち行列上で待機する平均受容可能遅延時間、
    である)で表され、
    接続数が、Rより大きい若しくは等しい場合に待機スレッドをアンブロッし又はR より小さい場合に接続はすべて待ち行列に残って実行中のスレッドが完了するのを待つ、前記実施する手段と
    をさらに含む、システム。
  25. ネットワークへの接続を有するコンピューティング環境においてマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するシステムであって、
    複数の持続接続と、
    複数の作業スレッドと、
    前記持続接続のうちの選択された持続接続を前記作業スレッドのうちの選択された作業スレッドに結合する手段であって、結合の実行の結果として結合接続が生じる手段と、
    前記結合接続のうちの選択された結合接続を結合解除する手段であって、結合解除の実行の結果として結合解除された作業スレッドが生じる手段と
    を含むシステム。
  26. 結合する前記手段が2段階待ち行列を使用する手段をさらに含み、
    結合解除する前記手段が前記2段階待ち行列を使用する手段をさらに含む、請求項25に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するシステム。
  27. 前記2段階待ち行列を使用して結合する前記手段が、
    前記接続の最初のデータ・パケットが到着すると、各前記持続接続を前記第2の段階に移動させる手段と、
    前記接続のデータを受け取ると各前記持続接続を前記第2の段階から前記第1の段階に移動させる手段と、
    前記第1の段階から前記持続接続をスケジュールする手段と
    をさらに含み、
    前記2段階待ち行列を使用して結合解除する前記手段が、
    前記選択された結合接続が遊休状態になると、前記結合接続のうちの選択された結合接続を前記第1の段階から前記第2の段階に移動させる手段と、
    最大遊休期間を超えるとそれに応答して、前記第2の段階にある前記持続接続のうちの選択された持続接続を閉じる手段と、
    前記結合解除された作業スレッドを、結合する前記手段に使用可能にする手段と
    をさらに含む、請求項26に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するシステム。
  28. 結合解除する前記手段が、
    最大遊休接続数を超えるとそれに応答して、前記第2段階にある前記持続接続のうちのさらに選択された持続接続を閉じる手段をさらに含む、請求項27に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化するシステム。
  29. ネットワークへの接続を有するコンピューティング環境においてマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化する方法であって、
    接続を求める複数のクライアント要求を受け取るステップと、
    スケジューラが前記クライアント要求の各々に新しい作業スレッドを覚醒させることを緩和するためにスケジューリング・ヒューリスティックを実施するステップであって、前記スケジューリング・ヒューリスティックは、式
    R=(C×T×D)−(T/2)
    (ここで、R=待ち行列内項目数、
    C=1つの作業スレッドが完了することができる毎秒の平均接続数、
    T=現在実行中のスレッドの数、
    D=要求が待ち行列上で待機する平均受容可能遅延時間、
    である)で表され、
    接続数が、Rより大きい若しくは等しい場合に待機スレッドをアンブロックし又はRより小さい場合に接続はすべて待ち行列に残って実行中のスレッドが完了するのを待つ、前記実施するステップと
    を含む方法。
  30. 前記作業スレッドの第1のグループがアクティブ・スレッドであり、前記第1のグループが、前記複数の作業スレッドのうちの変更可能な作業スレッドから成りかつ変更可能な数の前記変更可能な作業スレッドを有し、前記変更可能な数が少なくとも1であり、
    前記スケジューリング・ヒューリスティックを実施する前記ステップが、前記複数のクライアント要求のうちの1つまたは複数のクライアント要求から成る現行作業負荷に照らして前記第1のグループ内の前記変更可能な数のバランスをとるステップをさらに含む、請求項29に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化する方法。
  31. バランスをとる前記ステップが平均遅延の使用をさらに含む、請求項30に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化する方法。
  32. バランスをとる前記ステップが最大遅延の使用をさらに含む、請求項31に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化する方法。
  33. 前記平均遅延および前記最大遅延が構成パラメータである、請求項32に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化する方法。
  34. 前記作業スレッドの第2のグループがブロック・スレッドであり、前記第2のグループが前記複数の作業スレッドのうちの前記第1のグループに入っていない作業スレッドから成り、
    前記ブロック・スレッドが後入れ先出し待ち行列に格納される、請求項30に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化する方法。
  35. 前記スケジューリング・ヒューリスティックが使用可能な作業スレッドの数を最適化する、請求項29〜34のいずれか1項に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化する方法。
  36. ネットワークへの接続を有するコンピューティング環境においてマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化する方法であって、
    各前記接続が受け入れられると、接続を保留接続待ち行列から第1の待ち行列に移動させるステップと、
    前記接続の最初のデータ・パケットが到着すると、前記接続を前記第1の待ち行列から第2の待ち行列に移動させるステップと、
    前記第2の待ち行列上の各前記接続に作業スレッドを割り当てるステップと
    を含む方法。
  37. ネットワークへの接続を有するコンピューティング環境においてマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化する方法であって、
    複数の発生源から入力を受け取るステップと、
    前記受け取った入力をスケジューリングのために単一の待ち行列にマージするステップと
    を含み、
    各前記接続が受け入れられると、接続を保留接続待ち行列から第1の待ち行列に移動させるステップと、
    前記接続の最初のデータ・パケットが到着すると、前記接続を前記第1の待ち行列から前記単一の待ち行列に移動させるステップと、
    前記単一の待ち行列上の各前記接続に作業スレッドを割り当てるステップと
    をさらに含む方法。
  38. ネットワークへの接続を有するコンピューティング環境においてマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化する方法であって、
    複数の発生源から入力を受け取るステップと、
    前記受け取った入力をスケジューリングのために単一の待ち行列にマージするステップと
    を含み、
    各前記接続が受け入れられると、接続を保留接続待ち行列から第1の待ち行列に移動させるステップと、
    前記接続の最初のデータ・パケットが到着すると、前記接続を前記第1の待ち行列から前記単一の待ち行列に移動させるステップと、
    前記単一の待ち行列上の各前記接続に作業スレッドを割り当てるステップと
    をさらに含み、
    複数の作業スレッドのうちの変更可能な作業スレッドから成り、前記変更可能な作業スレッドの変更可能な数を有し、前記変更可能な数が少なくとも1であるアクティブ作業スレッドのグループをさらに含み、
    スケジューリングのために前記マージするステップが、
    前記単一の待ち行列に格納された前記クライアント要求から成る現行作業負荷に照らして前記アクティブ・グループ内の前記変更可能な数のバランスをとるためにスケジューリング・ヒューリスティックを実施するステップであって、前記スケジューリング・ヒューリスティックは、式
    R=(C×T×D)−(T/2)
    (ここで、R=待ち行列内項目数、
    C=1つの作業スレッドが完了することができる毎秒の平均接続数、
    T=現在実行中のスレッドの数、
    D=要求が待ち行列上で待機する平均受容可能遅延時間、
    である)で表され、
    接続数が、Rより大きい若しくは等しい場合に待機スレッドをアンブロックし又はRより小さい場合に接続はすべて待ち行列に残って実行中のスレッドが完了するのを待つ、前記実施するステップと
    をさらに含む、方法。
  39. ネットワークへの接続を有するコンピューティング環境においてマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化する方法であって、
    複数の持続接続のうちの選択された持続接続を複数の作業スレッドのうちの選択された作業スレッドに結合するステップであって、結合ステップの実行の結果として結合接続が生じるステップと、
    前記結合接続のうちの選択された結合接続を結合解除する手段であって、結合解除ステップの実行の結果として結合解除された作業スレッドが生じるステップと
    を含む方法。
  40. 前記結合ステップが2段階待ち行列を使用するステップをさらに含み、
    前記結合解除ステップが前記2段階待ち行列を使用するステップをさらに含む、請求項39に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化する方法。
  41. 前記2段階待ち行列を使用して結合する前記ステップが、
    前記持続接続の最初のデータ・パケットが到着すると、各前記持続接続を前記第2の段階に移動させるステップと、
    前記持続接続のデータを受け取ると各前記持続接続を前記第2の段階から前記第1の段階に移動させるステップと、
    前記第1の段階から前記持続接続をスケジュールするステップと
    をさらに含み、
    前記2段階待ち行列を使用して結合解除する前記ステップが、
    前記選択された結合接続が遊休状態になると、前記結合接続のうちの選択された結合接続を前記第1の段階から前記第2の段階に移動させるステップと、
    最大遊休期間を超えるとそれに応答して、前記第2の段階にある前記持続接続のうちの選択された持続接続を閉じるステップと、
    前記結合解除された作業スレッドを、結合する前記ステップに使用可能にするステップと
    をさらに含む、請求項40に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化する方法。
  42. 結合解除する前記ステップが、
    最大遊休接続数を超えるとそれに応答して、前記第2段階にある前記持続接続のうちのさらに選択された持続接続を閉じるステップをさらに含む、請求項41に記載のマルチスレッド・アプリケーションのパフォーマンスを強化する方法。
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