JP3553433B2 - 自動車用ルーフシステム - Google Patents
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- B60J7/00—Non-fixed roofs; Roofs with movable panels, e.g. rotary sunroofs
- B60J7/08—Non-fixed roofs; Roofs with movable panels, e.g. rotary sunroofs of non-sliding type, i.e. movable or removable roofs or panels, e.g. let-down tops or roofs capable of being easily detached or of assuming a collapsed or inoperative position
- B60J7/12—Non-fixed roofs; Roofs with movable panels, e.g. rotary sunroofs of non-sliding type, i.e. movable or removable roofs or panels, e.g. let-down tops or roofs capable of being easily detached or of assuming a collapsed or inoperative position foldable; Tensioning mechanisms therefor, e.g. struts
- B60J7/1226—Soft tops for convertible vehicles
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、請求項1の上位概念に記載の、特にカブリオレのための自動車用ルーフシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
カブリオレの形態をとる開放型の自動車は、ますます大きな人気を集めている。この場合、車両は、暖かい季節に利用する単なる「好天用」車両としてではなく、従来のリムジン車両やクーペに取って代わるため、どのような気候条件にも対応できることがますます必要とされている。
【0003】
しかしながら上述のことは、一方ではいかなる気象条件にでも、特に冬期の雪や氷にも耐えられるような安定したルーフシステムが必要であることを意味するとともに、他方ではいつでも、例えば太陽光線が強いときに、季節を問わず迅速かつ簡単に開放し、その後は再び閉鎖できるということを意味する。
【0004】
その他、このような種類の車両の毎日の使用から生じる要望に基づいて、積荷量を増やすことに対する要求がますます高まっている。家庭での日常的な利用において、比較的大量の荷物を運ぶときや、多くの買い物をしたときでも、それらを搭載することができるようにするためである。
【0005】
従来の自動車用ルーフシステムは、折畳み可能なルーフ、枢支結合されたリンク機構支柱を有するリンク機構、及び車両の横方向に延びていてリンク機構と結合されている複数の横幌枠を備えている。
【0006】
従来技術に基づく自動車用ルーフシステムの欠点は、特に、幌を折畳んだ状態でのスペースがかさむ構造にあり、この構造は、一方では特にトランクルームの積載容量を著しく低下させるとともに、他方では車両の後部領域全体にわたって明らかに上方に突出しているのが通例であるため、美観的に好ましくない全体的印象が生じてしまうことである。
【0007】
また4シートのカブリオレへの需要がますます高まっているため、この場合には従来公知のルーフシステムは、そのスペースがかさむ構成のために格別に不利である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明の課題は、特にカブリオレのための自動車用ルーフシステムであって、簡単な方法で折畳み式に開閉可能なものを提供することであり、折畳まれた位置で極めて省スペースな構成を有しているとともに、特に4シートの開放型車両にも適したものを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この課題は請求項1記載の特徴によって解決される。
第1の前部リンク機構セクションが設けられており、このリンク機構セクションは、自動車用ルーフシステムが閉鎖したルーフ位置から開放されたルーフ位置へ旋回したときに、第2の中央リンク機構セクションよりも上方に旋回可能であり、この第1のリンク機構セクションが第2のリンク機構セクションとともに車両後部方向へ第3の後部リンク機構セクションによって旋回させられ、第2の中央リンク機構セクションの上を移動し、ついには3つのリンク機構セクションがすべて折畳み収納された最終位置で実質的に重なり合うようにすることで、自動車用ルーフシステムの格別に省スペースな構成を得ることが達成され、この省スペースな構成は相応にうまく車両へ取りつけることができるので、車両中の改善された積載容量が生みだされ、それと同時に折畳まれた状態における自動車用ルーフシステムは、著しく改善された美観上の構成を備えている。
【0010】
それに加えて、省スペースな折畳みによって相応に有利な空気抵抗構造も達成され、それによって空気抵抗値を明らかに下げることができる。このことは燃料消費の面で有利なばかりでなく、風の音も明らかに低減させることができる。
【0011】
有利には、第1の前部リンク機構セクションが連結支柱に、かつこれに沿って可動に配置されており、この連結支柱は第3の後部リンク機構セクションに枢支されている。それによって簡単な方法で、第1の前部リンク機構セクションの旋回が可能となるので、このリンク機構セクションは第2の中央リンク機構セクションを越えて上昇することができ、またこの第2の中央リンク機構セクションの上を後方へ動くことができる。
【0012】
有利には、第2の中央リンク機構セクションが第3のリンク機構セクションに枢支されているので、第2の中央リンク機構セクションは第3の後部リンク機構セクションに対して折畳み可能であり、格別に省スペースに折畳み収納することができる。
【0013】
第3の後部リンク機構セクションは、本発明では極めて簡単に構成されている。このリンク機構セクションはそれぞれの車両側に2つの連結支柱を備えており、これらの連結支柱はそれぞれ一方の端部で隣接する部位で車両に枢着結合されている。
【0014】
有利には、第3の後部リンク機構セクションの連結支柱が車両前面へ向かって湾曲するように構成されており、それによってルーフ輪郭への優れた適合が達成され、しかも後方へ旋回したときに省スペースな構成がいっそう向上する。
【0015】
さらに有利には、第3の後部リンク機構セクションの車両における隣接する枢着部位が、水平方向及び/または垂直方向にオフセットされて配置されている。このことは、極めて簡単な折畳み機構を可能にする。
【0016】
さらに、第3の後部リンク機構セクションのそれぞれの連結支柱は、さらに別の連結支柱を介して互いに枢着結合されており、それによって最善な折畳み幾何学構成を達成することができる。
【0017】
特に両方の連結支柱は、第3の後部リンク機構セクションのそれぞれの車両側で、それぞれ2つの連結レバーを介してそれぞれ帰属する第1の前部リンク機構セクションと、第2の中央リンク機構セクションとに枢着結合されている。
【0018】
有利には、それぞれのリンク機構セクションがそれぞれの車両側で支持手段を有しており、この支持手段は、車両の帰属の1つまたは複数の窓ガラスの外側縁部に、シールするように当接可能である。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明のその他の詳細、構成要件、及び利点は、図面を参照した以下の詳細な説明に記載されている。図面は次のとおりである。
図1は、本発明の自動車用ルーフシステムを、ルーフが閉じた状態で示す模式的な側面図であり、
図2は、本発明による図1の自動車用ルーフシステムを、ルーフが最初にやや開いた位置で示す図であり、
図3は、本発明による図1の自動車用ルーフシステムを、ルーフが明らかに開いた位置で示す図であり、
図4は、本発明による図1の自動車用ルーフシステムを、自動車用ルーフシステムがほとんど折畳み収納された位置で示す図であり、
図5は、本発明の自動車用ルーフシステムを折畳み収納された位置で示す図である。
【0020】
以下の説明においては、本発明の自動車用ルーフシステム1について図1から図5を参照して説明する。ここで、同一部材には同一符号を付してある。
【0021】
図1から図5には、本発明の自動車用ルーフシステム1の有利な実施形態が、模式的な形で、ルーフが閉鎖された位置からルーフが完全に折畳み収納された位置まで示されており、後者の位置では所望の開放された車両ルーフ位置が達成される。
【0022】
本発明の自動車用ルーフシステム1は、第1の前部リンク機構セクション3、第2の中央リンク機構セクション5、及び第3の後部リンク機構セクション7を有している。
【0023】
車両9は通常の形でウィンドシールドガラス11を備えており、これは上側の縁部でカウル13によって縁取りされている。
【0024】
図1の閉鎖されたルーフ位置では、第1の前部リンク機構セクション3は、車両9のカウル13にもサイドウインド15にもシールしながら密着するように設置されており、また閉鎖された状態ではカウル13の領域でこれと結合ないしロックされている。
【0025】
図を簡略化して明瞭にする目的のために、通常ならば設けられていて、それぞれのリンク機構セクションと結合されていてルーフ17を張り渡すのに用いられる横幌枠は、図示していない。ルーフ17は概略的にのみ描かれている。
【0026】
第1の前部リンク機構セクション3に続いて、車両後部方向に第2の中央リンク機構セクション5が設けられており、これに第3の後部リンク機構セクション7が続いている。第3の後部リンク機構セクション7は、車両前部方向に湾曲した2つの連結支柱19及び21を有しており、これらの連結支柱はその各々の下側端部20ないし22で軸受23に枢支されている。また軸受23は、車両9と結合されている。
【0027】
第1の前部リンク機構セクション3はシールを行う支持手段25を有しており、この支持手段は、サイドウインド15の上の領域でシールしながらルーフを支持するのに役立っている。第2の中央リンク機構セクション5も、やはり同じ機能を持つシールを行う支持手段27を有しており、第3の後部リンク機構セクション7も同様に、サイドウインド16の輪郭に対応して続いている、シールを行う支持手段29を有している。
【0028】
本発明の自動車用ルーフシステム1の模式的な図である図1は、ルーフシステムの一方の側面のみを示している。車両9の他方の側には、これと鏡像関係をなして、相応に構成されている本システムの他方の半分が存在している。
【0029】
以下、図2から図5を参照しながら本発明の自動車用ルーフシステム1を開放する個々の段階について説明する。自動車用ルーフシステム1は、図1の矢印31で示すように後方に向かって開放できる。
【0030】
図2には、本発明の自動車用ルーフシステム1がやや開放された位置で描かれている。第3の後部リンク機構セクション7が後方に旋回すると、第2の中央リンク機構セクション5も、第1の前部リンク機構セクション3も、それぞれサイドウインド15及び16から外されて、このとき追加的に第1の前部リンク機構セクション3はさらに上方に旋回する。このときこのリンク機構セクションは、第2の中央リンク機構セクション5の上側に到達するまで移動する。
【0031】
さらに図から明らかに解るように、シールを行っている支持手段25,27及び29は互いに相補的に傾斜している結合面33,35,36及び37を有している。
【0032】
そして本発明の自動車用ルーフシステム1は、矢印39のようにさらに後方へ旋回し、このとき図3に示す位置へと達する。
【0033】
図3から明らかなように、第1の前部リンク機構セクション3は、第2の中央リンク機構セクション5の上を、第3の後部リンク機構セクション7の方向へと移動する。このとき第2の中央リンク機構セクション5は、後側の第3のリンク機構セクション7を中心に関節で畳まれるだけである。図3から明らかなように、第2の中央リンク機構セクション5は、2つの連結レバー41及び42を介して湾曲した連結支柱19と、つまり一番後ろの連結支柱と枢着結合されている。
【0034】
第1の前部リンク機構セクション3は、連結レバー43を介して第3の後部リンク機構セクション7と結合されている。
【0035】
本発明の自動車用ルーフシステム1は、矢印45のようにさらに後方へと旋回して、図4に示す位置まで来る。
【0036】
図4から明らかなように、レバーの幾何学構成とリンク機構の幾何学構成、特に湾曲した連結支柱19及び20に基づいて、第1の前部リンク機構セクション3と、第2の中央リンク機構セクション5との間に実質的に平行な位置揃えが生まれ、このとき第1の前部リンク機構セクション3は、さらに第2の中央リンク機構セクション5の上を、第3の後部リンク機構セクション7の方向へと移動している。
【0037】
最後に、図5には、本発明の自動車用ルーフシステム1の完全に折畳み収納された位置が描かれている。このとき第1の前部リンク機構セクション3、第2の中央リンク機構セクション5、及び第3の後部リンク機構セクション7は、実質的に重なり合って位置しており、それによって自動車用ルーフシステム1の極めて省スペースな構成が達成されている。このとき、横幌枠の残存している凸面状の湾曲によって、第1及び第2のリンク機構セクション3及び5の領域で、及びそれに伴って対応するルーフセクションの領域でも、このルーフを非常に大きく降下させることができ、従って車両9の後部セクションの上に突出することがない。好ましくない風の音や、風の抵抗力の増大などは、これによって回避されることが明らかである。
【0038】
従って本発明により、特に、必然的に比較的長い屋根セクションを持たざるを得ない4シートのカブリオレに適した、自動車用ルーフシステムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用ルーフシステムを、ルーフが閉じた状態で模式的に示す側面図である。
【図2】本発明による図1の自動車用ルーフシステムを、ルーフが最初にやや開いた位置で示す側面図である。
【図3】本発明による図1の自動車用ルーフシステムを、ルーフが明らかに開いた位置で示す側面図である。
【図4】本発明による図1の自動車用ルーフシステムを、自動車用ルーフシステムがほとんど折畳み収納された位置で示す側面図である。
【図5】本発明の自動車用ルーフシステムを折畳み収納された位置で示す側面図である。
【符号の説明】
1 自動車用ルーフシステム
3 第1の前部リンク機構セクション
5 第2の中央リンク機構セクション
7 第3の後部リンク機構セクション
9 車両
15,16 サイドウインド
17 ルーフ
19,21 連結支柱
20,22 枢着部位
25,27,29 支持手段
41,42 連結レバー
43 連結支柱
【発明の属する技術分野】
本発明は、請求項1の上位概念に記載の、特にカブリオレのための自動車用ルーフシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
カブリオレの形態をとる開放型の自動車は、ますます大きな人気を集めている。この場合、車両は、暖かい季節に利用する単なる「好天用」車両としてではなく、従来のリムジン車両やクーペに取って代わるため、どのような気候条件にも対応できることがますます必要とされている。
【0003】
しかしながら上述のことは、一方ではいかなる気象条件にでも、特に冬期の雪や氷にも耐えられるような安定したルーフシステムが必要であることを意味するとともに、他方ではいつでも、例えば太陽光線が強いときに、季節を問わず迅速かつ簡単に開放し、その後は再び閉鎖できるということを意味する。
【0004】
その他、このような種類の車両の毎日の使用から生じる要望に基づいて、積荷量を増やすことに対する要求がますます高まっている。家庭での日常的な利用において、比較的大量の荷物を運ぶときや、多くの買い物をしたときでも、それらを搭載することができるようにするためである。
【0005】
従来の自動車用ルーフシステムは、折畳み可能なルーフ、枢支結合されたリンク機構支柱を有するリンク機構、及び車両の横方向に延びていてリンク機構と結合されている複数の横幌枠を備えている。
【0006】
従来技術に基づく自動車用ルーフシステムの欠点は、特に、幌を折畳んだ状態でのスペースがかさむ構造にあり、この構造は、一方では特にトランクルームの積載容量を著しく低下させるとともに、他方では車両の後部領域全体にわたって明らかに上方に突出しているのが通例であるため、美観的に好ましくない全体的印象が生じてしまうことである。
【0007】
また4シートのカブリオレへの需要がますます高まっているため、この場合には従来公知のルーフシステムは、そのスペースがかさむ構成のために格別に不利である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明の課題は、特にカブリオレのための自動車用ルーフシステムであって、簡単な方法で折畳み式に開閉可能なものを提供することであり、折畳まれた位置で極めて省スペースな構成を有しているとともに、特に4シートの開放型車両にも適したものを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この課題は請求項1記載の特徴によって解決される。
第1の前部リンク機構セクションが設けられており、このリンク機構セクションは、自動車用ルーフシステムが閉鎖したルーフ位置から開放されたルーフ位置へ旋回したときに、第2の中央リンク機構セクションよりも上方に旋回可能であり、この第1のリンク機構セクションが第2のリンク機構セクションとともに車両後部方向へ第3の後部リンク機構セクションによって旋回させられ、第2の中央リンク機構セクションの上を移動し、ついには3つのリンク機構セクションがすべて折畳み収納された最終位置で実質的に重なり合うようにすることで、自動車用ルーフシステムの格別に省スペースな構成を得ることが達成され、この省スペースな構成は相応にうまく車両へ取りつけることができるので、車両中の改善された積載容量が生みだされ、それと同時に折畳まれた状態における自動車用ルーフシステムは、著しく改善された美観上の構成を備えている。
【0010】
それに加えて、省スペースな折畳みによって相応に有利な空気抵抗構造も達成され、それによって空気抵抗値を明らかに下げることができる。このことは燃料消費の面で有利なばかりでなく、風の音も明らかに低減させることができる。
【0011】
有利には、第1の前部リンク機構セクションが連結支柱に、かつこれに沿って可動に配置されており、この連結支柱は第3の後部リンク機構セクションに枢支されている。それによって簡単な方法で、第1の前部リンク機構セクションの旋回が可能となるので、このリンク機構セクションは第2の中央リンク機構セクションを越えて上昇することができ、またこの第2の中央リンク機構セクションの上を後方へ動くことができる。
【0012】
有利には、第2の中央リンク機構セクションが第3のリンク機構セクションに枢支されているので、第2の中央リンク機構セクションは第3の後部リンク機構セクションに対して折畳み可能であり、格別に省スペースに折畳み収納することができる。
【0013】
第3の後部リンク機構セクションは、本発明では極めて簡単に構成されている。このリンク機構セクションはそれぞれの車両側に2つの連結支柱を備えており、これらの連結支柱はそれぞれ一方の端部で隣接する部位で車両に枢着結合されている。
【0014】
有利には、第3の後部リンク機構セクションの連結支柱が車両前面へ向かって湾曲するように構成されており、それによってルーフ輪郭への優れた適合が達成され、しかも後方へ旋回したときに省スペースな構成がいっそう向上する。
【0015】
さらに有利には、第3の後部リンク機構セクションの車両における隣接する枢着部位が、水平方向及び/または垂直方向にオフセットされて配置されている。このことは、極めて簡単な折畳み機構を可能にする。
【0016】
さらに、第3の後部リンク機構セクションのそれぞれの連結支柱は、さらに別の連結支柱を介して互いに枢着結合されており、それによって最善な折畳み幾何学構成を達成することができる。
【0017】
特に両方の連結支柱は、第3の後部リンク機構セクションのそれぞれの車両側で、それぞれ2つの連結レバーを介してそれぞれ帰属する第1の前部リンク機構セクションと、第2の中央リンク機構セクションとに枢着結合されている。
【0018】
有利には、それぞれのリンク機構セクションがそれぞれの車両側で支持手段を有しており、この支持手段は、車両の帰属の1つまたは複数の窓ガラスの外側縁部に、シールするように当接可能である。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明のその他の詳細、構成要件、及び利点は、図面を参照した以下の詳細な説明に記載されている。図面は次のとおりである。
図1は、本発明の自動車用ルーフシステムを、ルーフが閉じた状態で示す模式的な側面図であり、
図2は、本発明による図1の自動車用ルーフシステムを、ルーフが最初にやや開いた位置で示す図であり、
図3は、本発明による図1の自動車用ルーフシステムを、ルーフが明らかに開いた位置で示す図であり、
図4は、本発明による図1の自動車用ルーフシステムを、自動車用ルーフシステムがほとんど折畳み収納された位置で示す図であり、
図5は、本発明の自動車用ルーフシステムを折畳み収納された位置で示す図である。
【0020】
以下の説明においては、本発明の自動車用ルーフシステム1について図1から図5を参照して説明する。ここで、同一部材には同一符号を付してある。
【0021】
図1から図5には、本発明の自動車用ルーフシステム1の有利な実施形態が、模式的な形で、ルーフが閉鎖された位置からルーフが完全に折畳み収納された位置まで示されており、後者の位置では所望の開放された車両ルーフ位置が達成される。
【0022】
本発明の自動車用ルーフシステム1は、第1の前部リンク機構セクション3、第2の中央リンク機構セクション5、及び第3の後部リンク機構セクション7を有している。
【0023】
車両9は通常の形でウィンドシールドガラス11を備えており、これは上側の縁部でカウル13によって縁取りされている。
【0024】
図1の閉鎖されたルーフ位置では、第1の前部リンク機構セクション3は、車両9のカウル13にもサイドウインド15にもシールしながら密着するように設置されており、また閉鎖された状態ではカウル13の領域でこれと結合ないしロックされている。
【0025】
図を簡略化して明瞭にする目的のために、通常ならば設けられていて、それぞれのリンク機構セクションと結合されていてルーフ17を張り渡すのに用いられる横幌枠は、図示していない。ルーフ17は概略的にのみ描かれている。
【0026】
第1の前部リンク機構セクション3に続いて、車両後部方向に第2の中央リンク機構セクション5が設けられており、これに第3の後部リンク機構セクション7が続いている。第3の後部リンク機構セクション7は、車両前部方向に湾曲した2つの連結支柱19及び21を有しており、これらの連結支柱はその各々の下側端部20ないし22で軸受23に枢支されている。また軸受23は、車両9と結合されている。
【0027】
第1の前部リンク機構セクション3はシールを行う支持手段25を有しており、この支持手段は、サイドウインド15の上の領域でシールしながらルーフを支持するのに役立っている。第2の中央リンク機構セクション5も、やはり同じ機能を持つシールを行う支持手段27を有しており、第3の後部リンク機構セクション7も同様に、サイドウインド16の輪郭に対応して続いている、シールを行う支持手段29を有している。
【0028】
本発明の自動車用ルーフシステム1の模式的な図である図1は、ルーフシステムの一方の側面のみを示している。車両9の他方の側には、これと鏡像関係をなして、相応に構成されている本システムの他方の半分が存在している。
【0029】
以下、図2から図5を参照しながら本発明の自動車用ルーフシステム1を開放する個々の段階について説明する。自動車用ルーフシステム1は、図1の矢印31で示すように後方に向かって開放できる。
【0030】
図2には、本発明の自動車用ルーフシステム1がやや開放された位置で描かれている。第3の後部リンク機構セクション7が後方に旋回すると、第2の中央リンク機構セクション5も、第1の前部リンク機構セクション3も、それぞれサイドウインド15及び16から外されて、このとき追加的に第1の前部リンク機構セクション3はさらに上方に旋回する。このときこのリンク機構セクションは、第2の中央リンク機構セクション5の上側に到達するまで移動する。
【0031】
さらに図から明らかに解るように、シールを行っている支持手段25,27及び29は互いに相補的に傾斜している結合面33,35,36及び37を有している。
【0032】
そして本発明の自動車用ルーフシステム1は、矢印39のようにさらに後方へ旋回し、このとき図3に示す位置へと達する。
【0033】
図3から明らかなように、第1の前部リンク機構セクション3は、第2の中央リンク機構セクション5の上を、第3の後部リンク機構セクション7の方向へと移動する。このとき第2の中央リンク機構セクション5は、後側の第3のリンク機構セクション7を中心に関節で畳まれるだけである。図3から明らかなように、第2の中央リンク機構セクション5は、2つの連結レバー41及び42を介して湾曲した連結支柱19と、つまり一番後ろの連結支柱と枢着結合されている。
【0034】
第1の前部リンク機構セクション3は、連結レバー43を介して第3の後部リンク機構セクション7と結合されている。
【0035】
本発明の自動車用ルーフシステム1は、矢印45のようにさらに後方へと旋回して、図4に示す位置まで来る。
【0036】
図4から明らかなように、レバーの幾何学構成とリンク機構の幾何学構成、特に湾曲した連結支柱19及び20に基づいて、第1の前部リンク機構セクション3と、第2の中央リンク機構セクション5との間に実質的に平行な位置揃えが生まれ、このとき第1の前部リンク機構セクション3は、さらに第2の中央リンク機構セクション5の上を、第3の後部リンク機構セクション7の方向へと移動している。
【0037】
最後に、図5には、本発明の自動車用ルーフシステム1の完全に折畳み収納された位置が描かれている。このとき第1の前部リンク機構セクション3、第2の中央リンク機構セクション5、及び第3の後部リンク機構セクション7は、実質的に重なり合って位置しており、それによって自動車用ルーフシステム1の極めて省スペースな構成が達成されている。このとき、横幌枠の残存している凸面状の湾曲によって、第1及び第2のリンク機構セクション3及び5の領域で、及びそれに伴って対応するルーフセクションの領域でも、このルーフを非常に大きく降下させることができ、従って車両9の後部セクションの上に突出することがない。好ましくない風の音や、風の抵抗力の増大などは、これによって回避されることが明らかである。
【0038】
従って本発明により、特に、必然的に比較的長い屋根セクションを持たざるを得ない4シートのカブリオレに適した、自動車用ルーフシステムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用ルーフシステムを、ルーフが閉じた状態で模式的に示す側面図である。
【図2】本発明による図1の自動車用ルーフシステムを、ルーフが最初にやや開いた位置で示す側面図である。
【図3】本発明による図1の自動車用ルーフシステムを、ルーフが明らかに開いた位置で示す側面図である。
【図4】本発明による図1の自動車用ルーフシステムを、自動車用ルーフシステムがほとんど折畳み収納された位置で示す側面図である。
【図5】本発明の自動車用ルーフシステムを折畳み収納された位置で示す側面図である。
【符号の説明】
1 自動車用ルーフシステム
3 第1の前部リンク機構セクション
5 第2の中央リンク機構セクション
7 第3の後部リンク機構セクション
9 車両
15,16 サイドウインド
17 ルーフ
19,21 連結支柱
20,22 枢着部位
25,27,29 支持手段
41,42 連結レバー
43 連結支柱
Claims (9)
- 例えばカブリオレのための自動車用ルーフシステム(1)であり、しかも、折畳み可能なルーフ(17)と、枢支されたリンク機構支柱を有するリンク機構と、車両の横方向に延びていてリンク機構支柱と相応に結合されている複数の横幌枠とを備えて成る自動車用ルーフシステムにおいて、
第1の前部リンク機構セクション(3)が設けられており、このリンク機構セクションは、閉鎖された屋根位置から開放された屋根位置へ該ルーフシステムが旋回するときに、第2の中央リンク機構セクション(5)の上方へと旋回可能であり、かつこの第1の前部リンク機構セクションは、第2の中央リンク機構セクション(5)とともに車両後部方向へ第3の後部リンク機構セクション(7)によって旋回させられている間に、第2の中央リンク機構セクション(5)の上を該第2の中央リンク機構セクションと実質的に平行に移動して、ついには3つのリンク機構セクション(3,5,7)全てが、折畳み収納された最終位置で実質的に重なり合っていることを特徴とする自動車用ルーフシステム。 - 第1の前部リンク機構セクション(3)が、連結支柱(43)に、かつこれに沿って可動に配置されており、この連結支柱(43)は第3の後部リンク機構セクション(7)に枢支されている請求項1記載の自動車用ルーフシステム。
- 第2の中央リンク機構セクション(5)が、第3の後部リンク機構セクション(7)に枢支されている請求項1または2記載の自動車用ルーフシステム。
- 第3の後部リンク機構セクション(7)が、車両のそれぞれの側で2つの連結支柱(19,21)を有しており、これらの第3の後部リンク機構セクションを構成する連結支柱がその一方の端部において隣接する部位で車両(9)に枢着結合されている請求項1から3の何れか1項記載の自動車用ルーフシステム。
- 第3の後部リンク機構セクション(7)の連結支柱(19,21)が車両前部に向かって凹となるよう湾曲するように構成されている請求項1から4の何れか1項記載の自動車用ルーフシステム。
- 第3の後部リンク機構セクション(7)の車両における隣接している枢着部位(20,22)が、水平方向及び/又は垂直方向にオフセットされて配置されている請求項4記載の自動車用ルーフシステム。
- 第3の後部リンク機構セクション(7)の連結支柱(19,21)がさらに別の連結支柱を介して互いに枢着結合されている請求項1から6の何れか1項記載の自動車用ルーフシステム。
- 第2の中央リンク機構セクション(5)が、2つの連結レバー(41,42)を介して、第3の後部リンク機構セクション(7)の連結支柱(19)と枢着結合されている請求項1から7の何れか1項記載の自動車用ルーフシステム。
- それぞれのリンク機構セクション(3,5,7)が、サイドウインド(15,16)の対応するウインドセクションにシールしながら密着するための、シールを行う支持手段(25,27,29)を有している、請求項1から8の何れか1項記載の自動車用ルーフシステム。
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