JP3552212B2 - 描画装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、描画装置に関し、より特定的には、車両の運転を支援する運転支援装置に組み込むことが可能な描画装置に関する。さらに詳しく述べると、車両に固定される複数の撮像装置により取り込まれた画像を基礎として、車両の周囲を表す1枚の出力画像を作成する描画装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、上述のような描画装置を組み込んだ運転支援装置の研究・開発が盛んに行われている。以下、従来の運転支援装置として、国際公開WO00/07373号公報に開示されている車両周囲監視装置について説明する。車両周囲監視装置において、複数の撮像装置には、互いに異なる撮影領域が割り当てられる。ここで、撮影領域とは車両の周囲の一部分であって、すべての撮影領域が合わさることで、車両の全周囲がカバーされる。以上の各撮像装置は、自身の撮影領域の状況を表す画像(以下、撮影画像と称する)を取り込む。さらに、各撮像装置により取り込まれた撮影画像が合成され、車両の全周囲を表す1つの出力画像が生成される。以上の出力画像は表示装置で表示される。これによって、ドライバは、運転席から目視できない死角領域の状況を、出力画像を通じて把握することができるので、車両を安全に運転することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の車両周囲監視装置には、以下のような問題点があった。
第1に、撮像装置には不具合が生じることがあり、最悪の場合には、当該撮像装置は、自身の撮影領域を撮影できなくなる。かかる場合、出力画像は、車両の周囲を正しく表せないという問題点があった。
【0004】
第2に、撮像装置は通常、車両に対して固定され、これによって、常に同じ撮影領域の状況を表す撮影画像を取り込む。しかしながら、なんらかの理由により、撮像装置は、最初の固定位置からずれてしまい、自身の撮影領域からずれた領域の状況を表す撮影画像を生成してしまう場合がある。このような撮影画像から出力画像が生成されると、ドライバが車両の周囲の状況を把握しづらいものが表示されてしまうという問題点があった。
【0005】
それ故に、本発明の目的は、車両の運転支援装置に組み込むことができ、撮像装置に不具合が生じても、車両の周囲を正しく表す出力画像を生成できる描画装置を提供することである。
また、本発明の他の目的は、車両の運転支援装置に組み込むことができ、撮像装置の位置ずれを補正した出力画像を生成できる描画装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
以上の目的は以下の発明により達成され、当該各発明は以下のような効果を有する。まず、第1の発明は、車両に固定される複数の撮像装置から受け取った各撮影画像を基礎として、車両の周囲を表す出力画像を作成する描画装置であって、複数の撮像装置の中に、不具合が生じている不良撮像装置があるか否かを判断する判断部と、判断部により不良撮像装置がないと判断されると、複数の撮像装置から受け取った撮影画像を使って、出力画像を生成する画像合成部とを備え、画像合成部は、判断部により、少なくとも1台の不良撮像装置があると判断されると、当該不良撮像装置の周辺に固定される撮像装置からの撮影画像を使って出力画像を生成する。
【0007】
第2の発明は第1の発明に従属しており、第1のマッピングテーブルと、第2のマッピングテーブルとを、少なくとも格納する格納部をさらに備え、第1のマッピングテーブルには、複数の撮像装置からの撮影画像の画素が、出力画像のどの画素に対応するかが記述されており、第2のマッピングテーブルには、不良撮像装置を除く撮像装置からの撮影画像の画素が、出力画像のどの画素に対応するかが記述されており、画像合成部は、判断部により不良撮像装置がないと判断されると、第1のマッピングテーブルに従って、出力画像を生成し、判断部により不良撮像装置があると判断されると、第2のマッピングテーブルに従って、出力画像を生成する。
【0008】
以上のように、第1および第2の発明によれば、不良撮像装置が発生したとしても、それ以外の撮像装置からの撮影画像から、出力画像を生成することができる。これによって、ドライバにとってより使い勝手の良い出力画像を生成する描画装置を提供することができる。
【0009】
第3の発明は第2の発明に従属しており、第2のマッピングテーブルにおいて、出力画像の一部の画素には、予め定められた特定色が割り当てられており、当該出力画像の一部の画素は、不良撮像装置の除く複数の撮像装置からの撮影画像の中に対応する画素がない。
【0010】
第3の発明によれば、不良撮像装置を除く複数の撮像装置からの撮影画像の中に対応する画素がないものには、予め定められた特定色が割り当てられてれる。そのため、ドライバは、出力画像を通じて特定色の部分の状況を把握できないことが直感的に分かる。これによって、ドライバにとってより使い勝手の良い出力画像を生成する描画装置を提供することができる。
【0011】
第4の発明は、第1の発明に従属しており、判断部はさらに、車両の運転開始時に、不良撮像装置が、予め定められた台数以上あるか否かを判断し、画像合成部は、車両の運転開始時に、判断部により台数以上の不良撮像装置があると判断されると、出力画像を生成しない。
【0012】
多くの不良撮像装置が発生している場合には、車両の周囲の状況を正確に表す出力画像を生成しづらい。このような出力画像がドライバに提供されると、かえってドライバを混乱させてしまう。そこで、第4の発明では、かかる場合には出力画像そのものが生成されないので、ドライバにとってより使い勝手の良い描画装置を提供することができる。
【0013】
第5の発明は、第1の発明に従属しており、判断部により不良撮像装置があると判断されると、予め定められた方法で、当該不良撮像装置が発生していることを車両のドライバに警告する警告生成部をさらに備える。
第5の発明によれば、不良撮像装置が生じていることがドライバに警告されるので、ドライバにとってより使い勝手の良い描画装置を提供することができる。
【0014】
第6の発明は、車両において、予め定められた初期位置に固定される複数の撮像装置から受け取った各撮影画像を基礎として、車両の周囲を表す出力画像を作成する描画装置であって、複数の撮像装置からの撮影画像の画素が、出力画像のどの画素に対応するかが記述されているマッピングテーブルを格納する格納部と、複数の撮像装置の中に、それぞれの初期位置からずれている不良撮像装置があるか否かを判断する不良判断部と、不良判断部により不良撮像装置がないと判断されると、マッピングテーブルに従って、複数の撮像装置から受け取った撮影画像から、出力画像を生成する画像合成部と、不良判断部により、少なくとも1台の不良撮像装置があると判断されると、当該不良撮像装置がずれた後の位置を示すパラメータを導出する導出部と、導出部により導出されたパラメータに基づいて、マッピングテーブルを修正する修正部とを備え、画像合成部は、不良判断部により、少なくとも1台の不良撮像装置があると判断されると、修正部により修正されたマッピングテーブルに従って、複数の撮像装置から受け取った撮影画像から、出力画像を生成する。
【0015】
第7の発明は、第6の発明に従属しており、不良判断部により、少なくとも1台の不良撮像装置があると判断された場合に、当該不良撮像装置からの撮影画像の画素のずれ量を算出する算出部と、算出部により算出されたずれ量が予め定められた基準値以上であるか否かを判断するずれ量判断部とを備え、画像合成部は、ずれ量判断部により、算出部により算出されたずれ量が基準値以上でないと判断されると、修正部により修正されたマッピングテーブルに従って、複数の撮像装置から受け取った撮影画像から、出力画像を生成する。
【0016】
以上のように、第6および第7の発明によれば、不良撮像装置が発生したとしても、ずれ量に応じて、マッピングテーブルが修正される。これによって、撮像装置に位置ずれが生じたとしても、周囲の状況をドライバが把握しやすい出力画像を生成する描画装置を提供することができる。
【0017】
第8の発明は、第7の発明に従属しており、ずれ量判断部により、算出部の算出ずれ量が基準値以上であると判断されると、不良撮像装置が発生していることを車両のドライバに警告する警告生成部をさらに備える。
第8の発明によれば、不良撮像装置が生じていることがドライバに警告されるので、ドライバにとってより使い勝手の良い描画装置を提供することができる。
【0018】
第9の発明は、車両に固定される複数の撮像装置から受け取った各撮影画像を基礎として、車両の周囲を表す出力画像を作成する描画方法であって、複数の撮像装置の中に、不具合が生じている不良撮像装置があるか否かを判断する判断ステップと、判断ステップにより不良撮像装置がないと判断されると、複数の撮像装置から受け取った撮影画像を使って、出力画像を生成する画像合成ステップとを備え、画像合成ステップでは、判断ステップで、少なくとも1台の不良撮像装置があると判断されると、当該不良撮像装置の周辺に固定される撮像装置からの撮影画像を使って出力画像が生成される。
【0019】
第10の発明は、第9の発明に従属しており、第1のマッピングテーブルと、第2のマッピングテーブルとが、少なくとも格納されており、第1のマッピングテーブルには、複数の撮像装置からの撮影画像の画素が、出力画像のどの画素に対応するかが記述されており、第2のマッピングテーブルには、不良撮像装置の除く撮像装置からの撮影画像の画素が、出力画像のどの画素に対応するかが記述されており、画像合成ステップでは、判断ステップで不良撮像装置がないと判断されると、第1のマッピングテーブルに従って、出力画像が生成され、判断ステップで不良撮像装置があると判断されると、第2のマッピングテーブルに従って、出力画像が作成される。
【0020】
第11の発明は、車両において、予め定められた初期位置に固定される複数の撮像装置から受け取った各撮影画像を基礎として、車両の周囲を表す出力画像を作成する描画方法であって、複数の撮像装置からの撮影画像の画素が、出力画像のどの画素に対応するかが記述されているマッピングテーブルが予め格納されており、複数の撮像装置の中に、それぞれの初期位置からずれている不良撮像装置があるか否かを判断する不良判断ステップと、不良判断ステップで不良撮像装置がないと判断されると、マッピングテーブルに従って、複数の撮像装置から受け取った撮影画像から、出力画像を生成する画像合成ステップと、不良判断ステップにより、少なくとも1台の不良撮像装置があると判断されると、当該不良撮像装置がずれた後の位置を示すパラメータを導出する導出ステップと、導出ステップで導出されたパラメータに基づいて、マッピングテーブルを修正する修正ステップとを備え、画像合成ステップでは、不良判断ステップで、少なくとも1台の不良撮像装置があると判断されると、修正ステップで修正されたマッピングテーブルに従って、複数の撮像装置から受け取った撮影画像から、出力画像が生成される。
【0021】
第12の発明は、車両に固定される複数の撮像装置から受け取った各撮影画像を基礎として、車両の周囲を表す出力画像を作成するためのプログラムを記録した記録媒体であって、複数の撮像装置の中に、不具合が生じている不良撮像装置があるか否かを判断する判断ステップと、判断ステップにより不良撮像装置がないと判断されると、複数の撮像装置から受け取った撮影画像を使って、出力画像を生成する画像合成ステップとを備え、画像合成ステップでは、判断ステップで、少なくとも1台の不良撮像装置があると判断されると、当該不良撮像装置の周辺に固定される撮像装置からの撮影画像を使って出力画像が生成される。
【0022】
第13の発明は、第12の発明に従属しており、第1のマッピングテーブルと、第2のマッピングテーブルとが、少なくとも格納されており、第1のマッピングテーブルには、複数の撮像装置からの撮影画像の画素が、出力画像のどの画素に対応するかが記述されており、第2のマッピングテーブルには、不良撮像装置の除く撮像装置からの撮影画像の画素が、出力画像のどの画素に対応するかが記述されており、画像合成ステップでは、判断ステップで不良撮像装置がないと判断されると、第1のマッピングテーブルに従って、出力画像が生成され、判断ステップで不良撮像装置があると判断されると、第2のマッピングテーブルに従って、出力画像が作成される。
【0023】
第14の発明は、車両において、予め定められた初期位置に固定される複数の撮像装置から受け取った各撮影画像を基礎として、車両の周囲を表す出力画像を作成するプログラムが記録された記録媒体であって、複数の撮像装置からの撮影画像の画素が、出力画像のどの画素に対応するかが記述されているマッピングテーブルが予め格納されており、複数の撮像装置の中に、それぞれの初期位置からずれている不良撮像装置があるか否かを判断する不良判断ステップと、不良判断ステップで不良撮像装置がないと判断されると、マッピングテーブルに従って、複数の撮像装置から受け取った撮影画像から、出力画像を生成する画像合成ステップと、不良判断ステップにより、少なくとも1台の不良撮像装置があると判断されると、当該不良撮像装置がずれた後の位置を示すパラメータを導出する導出ステップと、導出ステップで導出されたパラメータに基づいて、マッピングテーブルを修正する修正ステップとを備え、画像合成ステップでは、不良判断ステップで、少なくとも1台の不良撮像装置があると判断されると、修正ステップで修正されたマッピングテーブルに従って、複数の撮像装置から受け取った撮影画像から、出力画像が生成される。
【0024】
第15の発明は、車両に固定される複数の撮像装置から受け取った各撮影画像を基礎として、車両の周囲を表す出力画像を作成するためのプログラムであって、複数の撮像装置の中に、不具合が生じている不良撮像装置があるか否かを判断する判断ステップと、判断ステップにより不良撮像装置がないと判断されると、複数の撮像装置から受け取った撮影画像を使って、出力画像を生成する画像合成ステップとを備え、画像合成ステップでは、判断ステップで、少なくとも1台の不良撮像装置があると判断されると、当該不良撮像装置の周辺に固定される撮像装置からの撮影画像を使って出力画像が生成される。
【0025】
第16の発明は、第15の発明に従属しており、第1のマッピングテーブルと、第2のマッピングテーブルとが、少なくとも格納されており、第1のマッピングテーブルには、複数の撮像装置からの撮影画像の画素が、出力画像のどの画素に対応するかが記述されており、第2のマッピングテーブルには、不良撮像装置の除く撮像装置からの撮影画像の画素が、出力画像のどの画素に対応するかが記述されており、画像合成ステップでは、判断ステップで不良撮像装置がないと判断されると、第1のマッピングテーブルに従って、出力画像が生成され、判断ステップで不良撮像装置があると判断されると、第2のマッピングテーブルに従って、出力画像が作成される。
【0026】
第17の発明は、車両において、予め定められた初期位置に固定される複数の撮像装置から受け取った各撮影画像を基礎として、車両の周囲を表す出力画像を作成するプログラムであって、複数の撮像装置からの撮影画像の画素が、出力画像のどの画素に対応するかが記述されているマッピングテーブルが予め格納されており、複数の撮像装置の中に、それぞれの初期位置からずれている不良撮像装置があるか否かを判断する不良判断ステップと、不良判断ステップで不良撮像装置がないと判断されると、マッピングテーブルに従って、複数の撮像装置から受け取った撮影画像から、出力画像を生成する画像合成ステップと、不良判断ステップにより、少なくとも1台の不良撮像装置があると判断されると、当該不良撮像装置がずれた後の位置を示すパラメータを導出する導出ステップと、導出ステップで導出されたパラメータに基づいて、マッピングテーブルを修正する修正ステップとを備え、画像合成ステップでは、不良判断ステップで、少なくとも1台の不良撮像装置があると判断されると、修正ステップで修正されたマッピングテーブルに従って、複数の撮像装置から受け取った撮影画像から、出力画像が生成される。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る描画装置Urnd1が組み込まれた運転支援装置Uast1のハードウェア構成を示すブロック図である。図1において、車両周囲監視装置は、8台の撮像装置1〜8と、描画装置Urnd1と、表示装置9と、状態検出部10を備えている。
【0028】
撮像装置1〜8はそれぞれ、車両Vusr に固定される。ここで、図2(a)および(b)は、撮像装置1〜8の設置例、およびそれぞれの担当領域TR1 〜TR8 を示す図である。図2(a)には、車両Vusr の直上から見た時の姿が描かれている。図2(a)において、撮像装置1は、車両Vusr の前端部分に固定され、図2(b)に示すような担当領域TR1 (ドットを付した部分)の状況を表す画像(以下、撮影画像と称す)S1 を取り込む。担当領域TR1 は、車両Vusr の前方右側の領域をカバーする。また、撮影画像S1 は、図3に示すように、UV座標系CSu のU軸方向にα個の画素が並び、かつV軸方向にはβ個の画素が並んでおり、合計(α×β)個の画素Pを含んでいる。ここで、U軸およびV軸は、撮影画像S1 における水平方向および垂直方向を示す。撮影画像S1 における各画素Pは、原点Oa を起算点として、UV座標系CSu の座標値(i,j)により特定される。iは1以上α以下の自然数で、jは1以上β以下の自然数である。
【0029】
他の撮像装置2〜8は、図2(a)に示すように車両Vusr に固定され、図2(b)に示すような担当領域TR2 〜TR8 の状況を表す撮影画像S2 〜8 を生成する。本実施形態では、撮影画像S2 〜S8 は、便宜上、撮影画像S1 と同様に(α×β)個の画素Pからなるとする。また、担当領域TR2 およびTR3 は、車両Vusr の右側方前側および右側方後ろ側の領域をカバーする。担当領域TR4 およびTR5 は、車両Vusr の後方右側および後方左側の領域をカバーする。担当領域TR6 およびTR7 は、車両Vusr の左側方後ろ側および左側方前側の領域をカバーする。担当領域TR8 は、車両Vusr の前方左側の領域をカバーする。以上の担当領域TR1 〜TR8 において重要な点は、後述する合成処理を実現するために、担当領域TR1 は、自身の両隣の担当領域TR2 およびTR8 と部分的に重なっている。他の担当領域TR2 〜TR8 も、担当領域TR1 と同様に、自身の両隣の担当領域と重なっている。
【0030】
図1において、描画装置Urnd1は、CPU11と、RAM12と、ROM13とを含んでいる。CPU11は、上述の撮影画像S1 〜8 に対して合成処理を行って、1枚の出力画像Sout を作成する。かかる合成処理のために、RAM12には、図4に示すように、一時記憶領域121〜128と、フレームメモリ129とが予約されている。一時記憶領域121は、撮像装置1に固定的に割り当てられており、撮影画像S1 を格納する。一時記憶領域122〜128は、撮像装置2〜撮像装置8に割り当てられており、撮影画像S2 〜8 を格納する。また、以上の一時記憶領域121〜128には、それぞれが互いに重複しない識別番号Nidが割り当てられる。識別番号Nidは、本実施形態では#1〜#8とし、それぞれは、運転支援装置Uast1内において一時記憶領域121〜128を一意に特定する番号である。ここで、一時記憶領域121〜128は、撮像装置1〜8に割り当てられるので、上述の#1〜#8は、撮像装置1〜8も特定する。
【0031】
また、上述の出力画像Sout は、図5(a)に示すように、車両Vusr およびその全周囲の状況を直上から見たときの画像である。また、出力画像Sout は、二次元座標系CSt のXt 軸方向にγ個の画素が並び、かつYt 軸方向にδ個の画素が並んでおり、合計(γ×δ)個の画素Qを含んでいる。出力画像Sout における各画素Qは、原点Ob を起算点として、二次元座標系CSt の座標値(m,n)により特定される。ここで、mは1以上γ以下の自然数で、nは1以上δ以下の自然数である。フレームメモリ129は、図5(b)に示すように、以上の出力画像Sout が有する(γ×δ)個の画素Qの値を格納できるように構成される。
【0032】
また、出力画像Sout には、後で説明する車両画像Svhc が合成される。かかる車両画像Svhc の大きさおよび合成位置を特定するために、フレームメモリ129には、車両画像Svhc の合成領域GRvhc (図示せず)が予め設定されている。
【0033】
また、図1において、ROM13は、プログラムPG1 と、少なくとも2つのマッピングテーブルTmp1 およびTmp2 と、車両画像Svhc と、警告画像Swng とを格納している。プログラムPG1 には、上述の合成処理の手順と、その他必要なCPU11の処理手順とが記述されている。
【0034】
上述の合成処理時、CPU11は、各撮影画像S1 〜S8 から必要な部分を切り出した後、フレームメモリ129上で合成し、これによって、車両Vusr の周囲の状況を表す1枚の周囲画像Psdg を生成する。ここで、周囲画像Psdg とは、撮影画像S1 〜S8 から出力画像Pout が作成される過程で生成される中間画像であって、より具体的には、車両画像Svhc が合成されていない出力画像Pout である。言い換えれば、合成処理において、CPU11は、撮影画像S1 〜8 が有するいくつかの画素を選択し、選択した画素をフレームメモリ129上で合成して、出力画像Sout を作成する。例えば、図6(a)中の矢印で示すように、撮影画像S1 における座標値(i,j)の画素Qの値が、出力画像Sout における座標値(m,n)の画素Pの値として決定される。かかる決定のために、マッピングテーブルTmp1 およびTmp2 は使用される。
【0035】
マッピングテーブルTmp1 およびTmp2 は、撮影画像S1 〜S8 に含まれる画素が、出力画像Sout のどの画素に対応するのかを表す情報であって、図6(b)に示すように、出力画像Sout の画素数と同じ(γ×δ)個のセルCmnから構成される。ここで、mは、1≦m≦γを満たす自然数であり、nは1≦n≦δの自然数である。セルCmnは、出力画像Sout において、その座標値が(m,n)である画素Qに割り当てられている。例えば、セルC11は、その座標値が(1,1)の画素Qに割り当てられる。また、各セルCmnには、1つの識別番号Nidと、画素Pの座標値(i,j)とが記述されている。例えば、セルC11には、識別番号Nidとしての#5と、画素Pの座標値(400,300)とが記述されている。これによって、その座標値が(1,1)の画素Qに割り当てられるのは、撮像画像S5 において座標値(400,300)を有する画素Pの値であることが指定される。
【0036】
以上の説明は、マッピングテーブルTmp1 およびTmp2 に共通する点である。次に、両者の相違点について説明する。マッピングテーブルTmp1 は、全ての撮像装置1〜8が正常に動作する際にCPU11により使用される。また、上述のように、CPU11は、各撮影画像S1 〜8 から必要な部分に含まれる画素Qの値を、出力画像Pout における合成領域GR1 〜GR8 に含まれる画素Pに割り当てる。ここで、合成領域GR1 は、図7(a)に示すように、車両画像Svhc の前方右側に相当する領域である。また、合成領域GR2 およびGR3 は、車両画像Svhc の右側方前側および右側方後ろ側に相当する領域である。他の合成領域GR2 〜GR8 は、図7(a)に示す通りの領域である。マッピングテーブルTmp1 の各セルC11〜Cγδには、図7(b)に示すように、上述の合成領域GR1 〜GR8 内の各画素Pに、撮影画像S1 〜S8 において当該合成領域GR1 〜GR8 に対応する領域内の画素Qの値を割り当てるよう、識別番号Nidおよび座標値(i,j)が記述される。
【0037】
しかし、従来技術の欄で述べたように、撮像装置1〜8には不具合が生じる場合がある。ここで、例えば、断線などの不具合により、撮像装置1が撮影画像S1 を取り込めなくなった場合を想定する。かかる想定の下で、上述のマッピングテーブルTmp1 に従って合成処理が行われると、図8に示すように、出力画像Sout における合成領域GR1 には、車両Vusr の周囲の状況が描かれない。しかしながら、本実施形態では、撮像装置2および8が、撮像装置1の担当領域TR1 を部分的にカバーするので(図2(b)参照)、撮影画像S2 およびS8 にも担当領域TR1 の状況が部分的に映っている。
【0038】
以上の観点から、マッピングテーブルTmp2 は、撮像装置1に不具合が生じたときにCPU11により使用される。より具体的には、図9に示すように、上述の合成領域GR1 に含まれる画素Pには、撮影画像S2 およびS8 において当該合成領域GR1 に対応する領域内の画素Qの画素の値を割り当てるよう、マッピングテーブルTmp2 のセルCmnには、識別番号Nidおよび座標値(i,j)が記述される。なお、本実施形態では、マッピングテーブルTmp2 のセルCmnには、他の合成領域GR2 〜GR8 に含まれる画素Pには、撮影画像S2 〜S8 において対応する領域内の画素Qの画素の値を割り当てるよう、識別番号Nidおよび座標値(i,j)が記述される。
【0039】
以上から分かるように、全ての撮像装置1〜8が正常に動作している場合に、マッピングテーブルTmp2 に従って合成処理が行われても、出力画像Sout を生成することはできる。しかしながら、上述のように、全撮像装置1〜8が正常動作中には、マッピングテーブルTmp1 に従って合成処理が行われる。なぜなら、撮像装置1は、合成領域GR1 全体をカバーするように車両Vusr に固定されているからである。つまり、撮像装置2および8は、合成領域GR2 およびGR8 全体をカバーするように固定されているため、その2台で、合成領域GR1 全体を完全にカバーすることが難しいからである。その結果、撮像装置2および8の撮影画像S2 およびS8 の画素の中には、図9に示すように、出力画像Sout の一部の画素に対応するものがない場合がある。そのため、マッピングテーブルTmp2 に従って合成処理が行われた場合、上述の合成領域GR1 内の一部の画素Pに値を割り当てることができない。このように、撮影画像S2 およびS8 から値を決定できない出力画像Sout の画素に関しては、予め定められた特定の色(例えば、黒)を割り当てるように、マッピングテーブルTmp2 には記述される。出力画像Sout は、車両Vusr の周囲の状況を正確に表すことが要求されるので、その一部の領域が状況を正確に表せない場合には、上記のように、特定の色を割り当てる方が好ましい。
【0040】
次に、図1に示す車両画像Svhc および警告画像Swng について説明する。車両画像Svhc は、前述の合成領域GRvhc に合成され、本実施形態では、車両を直上から見た時の画像を表す。さらに、警告画像Swng は、本実施形態では、出力画像Sout と同じように、(γ×δ)個の画素を有しており、撮像装置1〜8のいずれかに不具合が生じているというメッセージを含む画像を表す。
【0041】
また、表示装置9は、典型的には液晶ディプレイであって、フレームメモリ129から転送されてくる出力画像Sout および警告画像Swng を表示する。
状態検出部10は、全ての撮像装置1〜8の状態を監視して、不具合が発生しているものを検出する。ここで、以下の説明では、不具合が発生している撮像装置を、不良撮像装置と称する。さらに、状態検出部10は、状態通知Nsts を生成して、CPU11に送信する。状態通知Nsts は、少なくとも、不良撮像装置を特定する識別番号Nidを含む。以上の不具合の一例には、各撮像装置1〜8の電圧供給ラインの断線がある。電圧供給ラインとは、各撮像装置1〜8に駆動電圧を供給するための線である。かかる場合、状態検出部10は、各電圧供給ラインと、予め定められた基準点との間の電圧を検出し、各撮像装置1〜8に適切な駆動電圧が与えられているか否かを判断する。そして、上述の状態通知Nsts には、適切な駆動電圧が与えられていない(つまり、現在駆動していない)1台以上の不良撮像装置を特定する識別番号Nidが設定され、CPU11に送信される。
【0042】
次に、以上の運転支援装置Uast1の動作について説明する。ドライバが車両Vusr の周囲状況を確認したくなった時、CPU11は、プログラムPG1 の実行を開始する。ここで、図10は、プログラムPG1 に記述されているCPU11の処理手順を示すフローチャートである。図10において、CPU11はまず、ROM13から、車両画像Svhc と、警告画像Swng と、マッピングテーブルTmp1 およびTmp2 とをRAM12に読み出す(ステップS1)。
【0043】
次に、CPU11は、状態要求Rsts を生成し、状態検出部10に送信する(ステップS2)。状態要求Rsts は、各撮像装置1〜8の現在の状態を判断して、上述の状態通知Nsts をCPU11に送信するように、状態検出部10に要求するための信号である。状態検出部10は、受信要求Rsts に応答して、前述したようにして、状態通知Nsts を生成し、CPU11に送信する。ここで、1台以上の不良撮像装置が発生している場合、今回の状態通知Nsts には、当該不良撮像装置の識別番号Nidが設定される。
【0044】
次に、CPU11は、受信状態通知Nsts に基づいて、不良撮像装置が現在発生しているか否かを判断する(ステップS3)。不良撮像装置が発生していると判断した場合、CPU11は、後で説明するステップS11に進む。逆の判断をした場合には、CPU11は、後の合成処理で使うものとして、マッピングテーブルTmp1 を選択する(ステップS4)。
【0045】
次に、CPU11は、撮像指示Icpt1を生成し、全ての撮像装置1〜8に送信する(ステップS5)。撮像指示Icpt1は、各撮像装置1〜8に撮像を指示するための信号である。各撮像装置1〜8は、受信指示Icpt1に応答して、図2(b)を参照して説明した撮影画像S1 〜S8 を取り込み、RAM12に予約される一時記憶領域121〜128に格納する(ステップS6)。
【0046】
次に、CPU11は、現在選択されているマッピングテーブルを参照して、合成処理を行う(ステップS7)。ステップS7において、CPU11は、各撮影画像S1 〜S8 から合成領域GR1 〜GR8 に相当する部分を切り出した後、フレームメモリ129上で合成し、これによって、車両Vusr の周囲の状況を表す1枚の周囲画像Psdg を生成する。ここで、図11は、ステップS7の詳細な手順を示すフローチャートである。上述から明らかなように、今回参照されるのは、マッピングテーブルTmp1 である。そのため、CPU11は、マッピングテーブルTmp1 のセルCmnを1つ選択し(図11;ステップS21)、選択したものに記述されている識別番号Nidおよび座標値(i,j)(図6(b)参照)を取り出す(ステップS22)。次に、CPU11は、取り出した識別番号Nidが特定する一時記憶領域から、取り出した座標値(i,j)で特定される画素Qの値を取り出す(ステップS23)。さらに、CPU11は、一時記憶領域から今回取り出した画素Qの値を、出力画像Sout の座標値(m,n)の画素P(つまり、今回選択したセルCmnが割り当てられる画素P)の値として、フレームメモリ129(図5(b)参照)に格納する(ステップS24)。
【0047】
以上のステップS21〜S24を具体例を説明する。今、ステップS21で、マッピングテーブルTmp1 から、セルC11が選択されたと仮定する。セルC11には、識別番号Nidとしての#5と、座標値(300,400)とが記述されている(図6(b)参照)。そのため、CPU11は、ステップS22およびS23を実行することにより、一時記憶領域125内の撮影画像S5 において、座標値(i,j)を有する画素Qの値を取り出す。次のステップS24およびS25が実行されることにより、ステップS23で取り出された画素Qの値が、出力画像Sout における座標値(1,1)の画素Pの値として決定され、フレームメモリ129において、当該座標値(1,1)の画素Pの値を格納する領域(図5(b)参照)に格納される。
【0048】
CPU11は、以上のステップS21〜S24の処理を、マッピングテーブルTmp1 内のセルC11〜Cγδをすべて選択し終えるまで繰り返す(ステップS25)。これによって、図12に示すような1枚の周囲画像Psdg が生成される。
【0049】
ところで、撮像装置1〜8の設置位置の関係上、撮影画像S1 〜8 には車両Vusr はほとんど映らない。ゆえに、図12に示すように、周囲画像Psdg において、車両の合成領域GRvhc には、車両Vusr が描かれない。そこで、CPU11は、以上の図11の処理から抜けると、ステップS8に進み、RAM13上の車両画像Svhc が表す車両画像を、周囲画像Psdg の合成領域GRvhc に合成する。これによって、フレームメモリ129上には、図5(a)に示すような、出力画像Sout が作成される(ステップS8)。
【0050】
次に、CPU11は、フレームメモリ129上に作成された出力画像Sout を表示装置9に転送する(ステップS9)。表示装置9は、受信出力画像Sout を表示する。以上の出力画像Sout を見ることにより、ドライバは、車両Vusr の周囲の状況、特に自身の死角領域を、表示装置9を介して視認することができるので、安全に車両Vusr を運転する事ができる。
【0051】
次に、CPU11は、図9の処理を終了するか否かを判断し(ステップS10)、終了しないと判断した場合には、フレームメモリ129に新しい出力画像Sout を作成するために、ステップS2に戻る。
【0052】
ところで、ステップS2では、CPU11は、不良撮像装置1〜8が発生していると判断する場合がある。ここで、本実施形態では、便宜上、撮像装置1が不良であると仮定する。以上のように判断した場合、CPU11は、警告画像Swng をフレームメモリ129に作成する(ステップS11)。警告画像Swng は、前述したように、ステップS1でRAM12に読み出されており、不良撮像装置が発生しているというメッセージを表す。次に、CPU11は、ステップS11で作成された警告画像Swng を表示装置9に転送する(ステップS12)。表示装置9は、受信警告画像Swng を表示する。これによって、ドライバは、不良撮像装置が発生していることが分かり、それを早期に直すことが可能となる。
【0053】
CPU11は、予め定められた時間Tprd の間、ステップS12を繰り返し(ステップS13)、これによって、表示装置9には、警告画像Swng が時間Tprd だけ表示される。上記時間Tprd が経過すると、CPU11は、ステップS7の合成処理で使うものとして、マッピングテーブルTmp2 を選択する(ステップS14)。
【0054】
次に、CPU11は、撮像指示Icpt2を生成し、不良撮像装置(撮像装置1)を除く撮像装置2〜8に送信する(ステップS15)。撮像指示Icpt2は、各撮像装置2〜8に撮像を指示するための信号である。各撮像装置2〜8は、受信指示Icpt2に応答して、前述の撮影画像S2 〜S8 を取り込み、RAM12に予約される一時記憶領域122〜128に格納する(ステップS16)。
【0055】
次に、CPU11は、上述の合成処理を行う(ステップS7)。ただし、今回の合成処理では、マッピングテーブルTmp2 が使用される。したがって、CPU11は、各撮影画像S2 〜S8 から合成領域GR1 〜GR8 に相当する部分をマッピングテーブルTmp2 に従って切り出した後、フレームメモリ129上で合成し、これによって、上述と同じような1枚の周囲画像Psdg を生成する。ただし、前述したように、合成領域GR1 内の一部の画素Pには、特定色(例えば、黒)が割り当てられる。その後、CPU11は、ステップS8〜S10の処理を行い、これによって、表示装置9には、今回生成された出力画像Sout が表示される。
【0056】
以上説明したように、運転支援装置Uast1では、全ての撮像装置1〜8が正常に動作する場合には、マッピングテーブルTmp1 に従って、車両Vusr の全周囲の状況を表す周囲画像Ssdg が作成される。それに対して、撮像装置1に不具合が生じた場合には、マッピングテーブルTmp2 に従って、撮影画像S1 を使うことなく、撮影画像S2 〜8 を使って、フレームメモリ129の合成領域GR1 に描くべき画像が描画され、これによって、車両Vusr の全周囲の状況を表す周囲画像Ssdg が作成される。そのため、従来の車両周囲監視装置であれば、1つの撮像装置に不具合が生じると、それに対応する部分が出力画像から抜けてしまうが、本運転支援装置Uast1では、かかる抜け落ちてしまう部分を、他の撮像装置からの撮影画像を使って補うことができる。これによって、ドライバは、撮像装置1に不具合が生じた場合であっても、車両Vusr の全周囲を視認できるので、従来よりも使い勝手の良い運転支援装置Uast1を提供できるようになる。
【0057】
なお、以上の第1の実施形態では、便宜上、単一の撮像装置1に不具合が生じるという想定の下で、運転支援装置Uast1の構成および動作を説明した。しかし、撮像装置2〜8のいずれかに不具合が生じた時を想定して、撮影画像S2 〜P8 のいずれかを使うことなく周囲画像Ssdg を生成できるようなマッピングテーブルがROM13に格納されていても良い。そして、CPU11は、前述の状態通知Nsts から、不良撮像装置を特定できるので、適切なマッピングテーブルを選択して、当該不良撮像装置の撮影画像を使わずに周囲画像Ssdg を生成することもできる。さらに、2台以上の不良撮像装置が発生した時を想定して、当該不良撮像装置の撮影画像を使うことなく周囲画像Ssdg を生成できるようなマッピングテーブルがROM13に格納されていても良い。さらに、CPU11は、車両Vusr の運転開始時に、予め定められた台数以上の不良撮像装置が発生していると判断した場合には、出力画像Sout そのものを生成しないようにしてもよい。これにより、不正確な車両Vusr の周囲の状況がドライバに提供しないようにすることができる。
【0058】
また、以上の第1の実施形態では、撮像装置の不具合の例として、電圧供給ラインの断線を採りあげた。しかし、それ以外にも、下記に示す不具合の場合にも、図9に示す描画装置Urnd1の処理を応用することができる。まず、それぞれの電圧供給ライン以外の部分の故障により、各撮像装置1〜8に正常に駆動電圧が供給できないという不具合がある。また、電圧供給ライン以外の部分が故障により、各撮像装置1〜8が撮影画像S1 〜8 を生成できないという不具合もある。また、各撮像装置1〜8が有するレンズの汚れや傷も、不具合の1つである。
【0059】
ところで、各撮像装置1〜8は、原則的には互いに同期して動作し、同じタイミングで撮影画像S1 〜8 を取り込む必要がある。しかし、なんらかの理由で、ある撮像装置が、他の撮像装置と同じタイミングで撮影画像を取り込めなくなることがある。このような同期ずれも、不具合の1つである。
また、各撮像装置1〜8が1つの物を撮影する場合、撮影画像S1 〜8 は実質的に同じものになる。しかし、なんらかの理由で、ある撮影画像の色が、他の撮像画像の色と比較して、全く異なってしまうことがある。このような色ずれも、不具合の1つである。
また、各撮像装置1〜8は、通常、車両Vusr に対して固定されるが、なんらかの理由により、最初の位置からずれてしまう場合がある。かかる位置ずれも、不具合の1つである。なお、撮像装置1〜8の位置ずれを検出するための技術の一例としては、特開平08−16999に開示されている。
【0060】
図13は、本発明の第2の実施形態に係る描画装置Urnd2が組み込まれた運転支援装置Uast2のハードウェア構成を示すブロック図である。図13において、車両周囲監視装置は、8台の撮像装置21〜28と、描画装置Urnd2と、表示装置29とを備えている。
【0061】
撮像装置21〜28はそれぞれ、図14(a)に示すように、前述の撮像装置1〜8と同様に車両Vusr に固定され、撮影画像S1 〜8 と同様に担当領域TR1 〜TR8 (図14(b)参照)の状況を主として撮影画像S21〜S28を生成する。さらに、撮像装置21〜28は、自身の撮影画像S21〜S28に、車両Vusr のボディラインLvhc1〜Lvhc8が必ず映るように固定される。ここで、以上のような撮影画像S21〜S28の一例として、図15には、撮影画像S23が描かれている。かかる撮影画像S23には、車両Vusr の右側方後方を状況が映ると共に、おり、当該車両Vusr のボディラインLvhc3も映っている。

【0062】
図13において、描画装置Urnd2は、CPU31と、RAM32と、ROM33とを含んでいる。CPU31は、上述の撮影画像S21〜S28に合成処理を行って、1枚の出力画像Sout を作成する。かかる合成処理のために、RAM32には、図4に示すRAM12と同様に、一時記憶領域321〜328と、フレームメモリ329とが予約されている。一時記憶領域321〜328は、撮像装置21〜28に割り当てられており、撮影画像S21〜S28を格納する。また、以上の一時記憶領域321〜328には、一時記憶領域121〜128と同様に、識別番号Nidとしての#1〜#8が割り当てられる。また、フレームメモリ329には、出力画像Sout 上で車両画像Svhc が合成される合成領域GRvhc (図12参照)が予め設定されている。
【0063】
また、図13において、ROM33は、プログラムPG2 と、少なくとも1つのマッピングテーブルTmpと、ボディラインデータDvbl と、車両画像Svhc と、警告画像Swng とを格納している。ここで、車両画像Svhc および警告画像Swng は、第1の実施形態で説明したものと同様であるため、第2の実施形態ではそれぞれの説明を省略する。
【0064】
プログラムPG2 には、上述の合成処理の手順と、その他必要なCPU31の処理手順とが記述されている。かかる合成処理時、CPU31は、各撮影画像S21〜S28から必要な部分を切り出した後、フレームメモリ329上で合成し、これによって,第1の実施形態で説明した周囲画像Psdg を生成する。かかる合成時、例えば、図6(a)を参照して説明したように、撮影画像S1 における座標値(i,j)の画素Pの値が、出力画像Sout における座標値(m,n)の画素Qとして決定される。かかる決定のために、マッピングテーブルTmpは使用される。マッピングテーブルTmpは、図6(a)および(b)を参照して説明したマッピングテーブルTmp1 と同様、撮影画像S21〜S28に含まれる画素が、出力画像Sout のどの画素に対応するのかを表す情報である。
【0065】
次に、ボディラインデータDvbl について説明する。上述したように、各撮影画像S21〜S28には、図15に例示されるように、車両Vusr のボディラインLvhc1〜Lvhc8が映る。ここで、図16は、図13に示すボディラインLvhc3をUV座標系CSu で表現した図である。このボディラインLvhc3からは、予め、少なくとも6個の特徴点Qt31 〜Qt36 がサンプルされている。ここで、特徴点Qt31 〜Qt36 は、ボディラインLvhc3の特徴を顕著に表す点であって、例えば、当該ボディラインLvhc3の変曲点が当該特徴点として選ばれる。また、図示は省略するが、ボディラインLvhc1およびLvhc2からも、同様の特徴点Qt11 〜Qt16 およびQt21 〜Qt26 がサンプルされる。ボディラインLvhc4〜Lvhc8に関しても同様である。
【0066】
ボディラインデータDvbl は、図17に示すように、8個の識別番号Nid(つまり、#1〜#8)と、8セットの特徴点群Gt1〜Gt8とを有する。特徴点群Gt1は、上述の特徴点Qt11 〜Qt16 の座標値の集まりであり、識別番号Nidである#1の後に記録されている。これによって、特徴点Qt11 〜Qt16 が撮影画像S21に映っているボディラインLvhc1のものであることが示される。同様に、特徴点群Gt2〜Gt6は、撮像装置2〜6(識別番号Nidは#2〜#6)の撮影画像S22〜S28に含まれるボディラインLvhc3〜Lvhc8の特徴点の集まりである。なお、便宜上、特徴点群Gt2およびGt4〜Gt8の図示は省略されている。
【0067】
また、図13において、表示装置29は、典型的には液晶ディプレイであって、フレームメモリ329から転送されてくる出力画像Sout および警告画像Swng を表示する。
【0068】
次に、以上の運転支援装置Uast2の動作について説明する。ドライバが車両Vusr の周囲状況を確認したくなった時、CPU31は、プログラムPG2 の実行を開始する。ここで、図18は、プログラムPG2 に記述されているCPU31の処理手順を示すフローチャートである。図18において、CPU31はまず、ROM33から、車両画像Svhc と、警告画像Swng と、マッピングテーブルTmpと、ボディラインデータDvbl とをRAM32に読み出す(ステップS31)。
【0069】
次に、CPU31は、撮像指示Icpt を生成し、全ての撮像装置21〜28に送信する(ステップS32)。撮像指示Icpt は、各撮像装置21〜28に撮像を指示するための信号である。各撮像装置21〜28は、受信指示Icpt に応答して、上述の撮影画像S21〜S28を取り込み、一時記憶領域321〜328に格納する(ステップS33)。
【0070】
ところで、従来技術の欄で説明したように、撮像装置21〜28は、図14(a)に示すように、予め定められた位置に固定されているが、なんらかの理由でそれぞれの固定位置がずれる場合がある。本実施形態では、かかる位置ずれを起こしている撮像装置のことを、不良撮像装置と称する。かかる位置ずれに応じて、不良撮像装置の担当領域もずれてしまう。しかしながら、マッピングテーブルTmpは、撮像装置21〜28に位置ずれがない時における撮影画像S21〜S28に含まれる画素が、出力画像Sout のどの画素に対応するのかを表すので、不良撮像装置からの撮影画像を合成して、出力画像Sout を生成するのは好ましくない。もし不良撮像装置からの撮影画像が合成されると、ドライバには周囲の状況が把握しづらい出力画像Sout が生成されてしまう。
【0071】
以上の観点から、CPU31は、ステップS33で格納された撮影画像S21〜S28から、ボディラインLvhc1〜Lvhc8の検出する(ステップS34)。ここで、以降において混同を避ける観点から、ステップS33で検出されるボディラインLvhc1〜Lvhc8を、現在のボディラインLvhc1’ 〜Lvhc8’ と称する。また、現在のボディラインLvhc1’ 〜Lvhc8’ の検出に関しては、例えば、特開平04−106700に開示された道路のエッジ検出技術を応用すれば簡単に行えるので、ここでは、ステップS34の詳細な説明を省略する。
【0072】
次に、CPU31は、上述の現在のボディラインLvhc1’ から、現在の特徴点Qt11’〜Qt16’をサンプルして、図19に示すように、それぞれの座標値を識別番号Nidとしての#1と共にRAM32に格納する。現在のボディラインLvhc2’ およびLvhc3’ からも、同様に、現在の特徴点Qt21’〜Qt26’およびQt31’〜Qt36’がサンプルされ、識別番号Nidとしての#2および#3と共にRAM32に格納される。現在のボディラインLvhc4’ 〜Lvhc8’ に関しても同様である(ステップS35)。なお、便宜上、現在の特徴点Qt21’〜Qt26’およびQt41’〜Qt46’以降の図示は省略されている。
【0073】
次に、CPU31は、互いに同じ識別番号Nidが付されている現在の特徴点と、ボディラインデータDvbl 内の特徴点とが完全に一致するか否かを判断する(ステップS36)。つまり、ステップS35で格納された現在の特徴点Qt11 ’〜Qt16 ’が、ボディラインデータDvbl 内の特徴点Qt11 〜Qt16 と完全に一致するか否かが判断される。他の現在の特徴点に関しても、同様の判断が行われる。
【0074】
ステップS35で格納された現在の特徴点が全て、ボディラインデータDvbl 内の特徴点と一致する場合、全ての撮像装置21〜28には位置ずれが生じておらず、不良撮像装置が発生していないことになる。かかる場合、CPU31は、マッピングテーブルTmpに従って、合成処理を行う(ステップS37)。この合成処理に関しては、第1の実施形態におけるステップS7と同様であるから、その説明を省略する。以上のステップS37の結果、図11に示すような1枚の周囲画像Psdg がフレームメモリ329に生成される。
【0075】
次に、CPU31は、図9のステップS8と同様の処理を行って、RAM13上の車両画像Svhc を、周囲画像Psdg の合成領域GRvhc に合成して、図5(a)に示すような、出力画像Sout を作成する(ステップS38)。
【0076】
次に、CPU31は、フレームメモリ329上に作成された出力画像Sout を表示装置29に転送する(ステップS39)。表示装置29は、受信出力画像Sout を表示する。以上の出力画像Sout により、第1の実施形態で説明したのと同様に、ドライバは、安全に車両Vusr を運転する事ができる。
【0077】
次に、CPU31は、図18の処理を終了するか否かを判断し(ステップS310)、終了しないと判断した場合には、フレームメモリ329に新しい出力画像Sout を作成するために、ステップS32に戻る。
【0078】
ところで、ステップS36において、現在の特徴点の一部でも、ボディラインデータDvbl 内の特徴点と一致しない場合、CPU31は、不良撮像装置が発生しているとみなし、かかる不良撮像装置の識別番号NidをRAM32に書き込む(ステップS311)。
【0079】
ここで、以降の説明では、便宜上、撮像装置3だけに位置ずれが生じていると仮定する。この仮定下では、ステップS311では、識別番号Nidとしての#3が書き込まれる。また、撮像装置3の位置ずれに応じて、撮影画像S3 における現在のボディラインLvhc3’ は、図20中の矢印で示すように、最初のボディラインLvhc3(点線部分参照)からずれる。そのため、マッピングテーブルTmpにおいて、識別番号Nidとしての#3が記述されているセルCmn内の座標値(i,j)は、撮像装置3のずれ量に応じて移動させる必要がある。さもなければ、ドライバには周囲の状況が把握しづらい出力画像Sout が生成されてしまう。以降の説明において、移動後の座標値(i,j)のことを、修正座標値(i’ ,j’ )と称する。
【0080】
CPU31は、ステップS311の次に、不良撮像装置3のずれ量を決定するパラメータである回転行列R’および移動ベクトルT’を求める(ステップS312)。まず、回転行列R’および移動ベクトルT’の算出方法を説明するために、図21に示すような車両座標系CSv と、カメラ座標系CSc とを定義する。車両座標系CSv において、Zv 軸は鉛直方向を示す。また、Xv 軸は、車両Vusr のステアリングが切られていない時における車両Vusr の後退方向を示す。Yv 軸は、上述のXv 軸およびZv 軸の双方に直交する。また、カメラ座標系CSc において、特に、Zc 軸は、不良撮像装置3が位置ずれしていない時のレンズの光軸方向を示す。以上の車両座標系CSv とカメラ座標系CSc との関係は、回転行列Rおよび移動ベクトルTを使って、次式(1)のように表される。
C=R・V+T…(1)
Vは、車両座標系CSv における点であり、(xv ,yv ,zv )である。また、Cは、点V(xv ,yv ,zv )を、カメラ座標系CSc で表した点であり、(xc ,yc ,zc )である。
【0081】
不良撮像装置3に位置ずれが生じていない時、前述の特徴点Qt31 は、車両座標系CSv において点Vt31 である。点Vt31 は、既知であり、車両座標系CSv 上の座標値(xv31 ,yv31 ,zv31 )を有する。したがって、特徴点Qt31 のカメラ座標系CSc における座標値(xc31 ,yc31 ,zc31 )は、次式(2)から求めることができる。
Qt31 =R・Vt31 +T…(2)
【0082】
また、カメラ座標系CSc とUV座標系CSu との関係式は、次式(3)および(4)で表される。
U=f・xc /zc +U0 …(3)
V=f・yc /zc +V0 …(4)
ここで、fは、撮像装置3の焦点距離であり、U0 およびV0 は定数である。
【0083】
故に、特徴点Qt31 のUV座標系CSu における座標値Ut31 およびVt31 は、次式(5)のように表される。
Figure 0003552212
同様に、他の特徴点Qt32 〜Qt36 も、上式(1)〜(5)により、UV座標系CSu 上の座標値(Ut32 ,Vt32 )〜(Ut36 ,Vt36 )として求めることができる。以上の座標値(Ut32 ,Vt32 )〜(Ut36 ,Vt36 )が、上述のボディラインデータDvbl に記述されている。
【0084】
さて、カメラ座標系CSc は、撮像装置3の位置ずれにより、図22に示すように、カメラ座標系CSc’に移動する。以上の車両座標系CSv とカメラ座標系CSc’との関係は、回転行列R’および移動ベクトルT’を使って、次式(6)のように表される。
C’=R’・V+T’…(6)
C’は、点V(xv ,yv ,zv )を、カメラ座標系CSc’で表した点であり、(xc’,yc’,zc’)である。
また、撮像装置3の位置ずれにより、特徴点Qt31 (Ut31 ,Vt31 )は、現在の特徴点Qt31’(Ut31’,Vt31’)に移動する。ここで、現在の特徴点Qt31’(Ut31’,Vt31’)は、ステップS34で求められており、既知を値である。
【0085】
今、回転行列R’および移動ベクトルT’を次式(7)および(8)のようにおくと、Ut31’およびVt31’は、次式(9)および(10)で表される。
【0086】
【数1】
Figure 0003552212
【0087】
Ut31’=f・xc31’/zc31’=f・(r1’・xv31 +r2’・yv31 +r3’・zv31 +tx’)/(r7’・xv31 +r8’・yv31 +r9’・zv31 +tz’)…(9)
Vt31’=f・yc31’/zc31’=f・(r4’・xv31 +r5’・yv31 +r6’・zv31 +ty’)/(r7’・xv31 +r8’・yv31 +r9’・zv31 +tz’)…(10)
【0088】
上式(9)および(10)において、12個の未知数r1’〜r9’ならびに、tx’、ty’およびtz’を求めるには、現在の特徴点Qt31’の他に、少なくとも5個の現在の特徴点Qt32’〜Qt36’が既知であればよい。これら現在の特徴点Qt32’〜Qt36’は、ステップS34で検出されているので、既知の値である。したがって、各現在の特徴点Qt32’〜Qt36’毎に、上式(9)および(10)と同様の式を導出できるので、12個の未知数r1’〜r9’ならびにtx’、ty’およびtz’を含む12個の1次方程式を導出することができる。以上の12個の1次方程式に最小二乗法等を適用して、未知数r1’〜r9’(つまり、回転行列R’)と、未知数tx’、ty’およびtz’(つまり、移動ベクトルT’)を求める。
【0089】
以上のステップS312の終了後、CPU31は、マッピングテーブルTmpの修正を行う(ステップS313)。まず、出力画像Sout は、上述のように、車両Vusr の全周囲の状況が路面に投影された画像である。つまり、撮影画像S21〜S28に映る物体はすべて、路面上に存在すると考えることができる。ゆえに、路面上の物体上の点Vh は、車両座標系CSv の座標値(xvh,yvh,0)を有する。点Vh がカメラ座標系CSc では点Ch であるとすると、上式(1)から、点Ch と点Vh との関係は、次式(11)で表される。
【0090】
Ch =R・Vh +T…(11)
したがって、点Ch の座標値(xch,ych,zch)は、次式(12)〜(14)で表される。
xch=r1 ・xvh+r2 ・yvh+tx …(12)
ych=r4 ・xvh+r5 ・yvh+ty …(13)
zch=tz …(14)
【0091】
また、以上の座標値Ch は、上式(5)より、UV座標系CSu では、次式(15)で表される。
【数2】
Figure 0003552212
【0092】
図22に示すように、撮像装置23の位置ずれにより、カメラ座標系CSc は、カメラ座標系CSc ’にずれ、さらに、撮影画像S23において、本来、UV座標系CSu 上の座標値(uq ,vq )に映るべき点Qが、座標値(uq’,vq’)の点Q’に映ってしまう。そのため、点Q’は、点Qに補正される必要がある。つまり、座標値(uq’,vq’)から座標値(uq ,vq )を導出する必要がある。
【0093】
今、UV座標系CSu 上の点Qが、車両座標系CSv では、座標値(xvq,yvq,0)を有する点Vq で表されるとすると、撮像装置23が正常な位置にある場合には、上式(11)〜(16)より、次式(17)および(18)の関係式が成り立ち、撮像装置23に位置ずれが生じている場合には、次式(19)および(20)が成り立つ。
Cq =R・Vq +T…(17)
ε・Qq =A・Cq …(18)
ここで、Cq は、点Vq を位置ずれのないカメラ座標系CSc で表した点であり、その座標値は(xcq,ycq,zcq)である。また、εはtz であり、Qq は、点Cq をUV座標系CSu で表した点であり、その座標値は(uq ,vq )である。
【0094】
Cq’=R’・Vq +T’…(19)
ε’・Qq’=A・Cq’…(20)
ここで、Cq’は、点Vq を位置ずれのあるカメラ座標系CSc’で表した点であり、その座標値は(xcq’ ,ycq’ ,zcq’ )である。また、ε’はtz’(式(7)参照)であり、Q’は、点Cq ’をUV座標系CSu で表した点であり、その座標値は(uq’,vq’)である。
【0095】
以上の4式(17)〜(20)から、点Qと点Q’の間には、次式(21)で表される関係が成立する。
Figure 0003552212
【0096】
ゆえに、CPU31は、ステップS313において、上式(21)の逆関係式である次式(22)を用いてマッピングテーブルTmpを修正すれば、ドライバには周囲の状況が把握しづらい出力画像Sout が生成されなくなる。
Figure 0003552212
【0097】
より具体的には、CPU31は、RAM32上のマッピングテーブルTmpから、ステップS311で書き込まれた不良撮像装置23の識別番号Nid(#3)が付されている全てのセルCmnを読み出す。そして、読み出したセルCmnに記述されている画素Qの座標値(i,j)を(uq ,vq )として、上式(22)に代入する。これによって、CPU31は、画素Q’の座標値(uq ’,vq ’)を、前述の修正座標値(i’,j’)として算出する。さらに、CPU31は、以上の修正座標値(i’,j’)を、マッピングテーブルTmpのセルCmnに記述されている画素Qの座標値(i,j)から書き換える。
【0098】
以上のような処理を、CPU31は、不良撮像装置23の全てのセルCmnについて実行する。その結果、マッピングテーブルTmpが修正される。マッピングテーブルTmpは、図23に示すように、撮像装置23に位置ずれが生じてない場合には、撮影画像S23において座標値(uq ,vq )の画素Qの値が、出力画像Sout の座標値(m,n)に割り当てるよう記述されている。しかし、撮像装置23の位置ずれにより、画素Qは画素Q’に移動する。そのため、ステップS313において、上式(22)に従って算出された座標値(uq ’,vq ’)の画素Q’の値を、座標値(m,n)の画素Pの値として割り当てるよう、マッピングテーブルTmpは書き換えられる。
【0099】
さらに、CPU31は、不良撮像装置23のセルCmnすべてについて、画素Qと画素Q’の間の距離QQ’を算出し、算出した距離QQ’の中から、最大のもの(以下、最大距離QQ’max と称する)を選択する(ステップS314)。その後、CPU31は、選択した最大距離QQ’max が基準値Vref 以上であるか否かを判断する(ステップS315)。ここで、基準値Vref は、撮像装置23のずれがあまりにも大きいことを判断するための基準値である。
【0100】
CPU31は、選択した最大距離QQ’max が基準値Vref 以上であれば、ステップS311で修正されたマッピングテーブルTmpを使っても、ドライバには周囲の状況が把握しづらい出力画像Sout が生成されるとみなす。そして、CPU31は、前述のステップS10〜S12と同様の処理を行い、これによって、警告画像Swng を時間Tprd の間、表示装置9に表示させる(ステップS316〜S318)。そして、CPU31は、図18の処理を終了する。
【0101】
逆に、CPU31は、選択した最大距離QQ’max が基準値Vref 未満であれば、ステップS37に進み、ステップS313で修正されたマッピングテーブルTmpに従って合成処理を行う。以降、CPU31は、上述した通りの処理を行って、図18の処理の終了タイミングが来るまで、表示装置29上に出力画像Sout を表示させる。
【0102】
以上説明したように、運転支援装置Uast2では、全ての撮像装置21〜28に位置ずれがない場合には、予め格納されているマッピングテーブルTmpに従って、車両Vusr の全周囲の状況を表す周囲画像Ssdg が作成される。それに対して、不良撮像装置が発生した場合には、ステップS313で修正されたマッピングテーブルTmpに従って周囲画像Ssdg が作成される。そのため、従来の車両周囲監視装置であれば、1つの撮像装置に位置ずれが生じると、本来合成すべき領域を出力画像上に合成できないことから、当該出力画像は車両の全周囲を表すことができない場合があった。しかし、本運転支援装置Uast2では、かかる位置ずれを補正することができる。これによって、ドライバは、撮像装置21〜28のいずれかに位置ずれが生じた場合であっても、車両Vusr の全周囲をドライバは確実に視認できるので、従来よりも使い勝手の良い運転支援装置Uast2を提供できるようになる。
【0103】
なお、以上の第2の実施形態では、便宜上、単一の撮像装置23に不具合が生じるという想定の下で、運転支援装置Uast2の構成および動作を説明した。しかし、撮像装置21、22および24〜28の位置ずれも同様に補正できる。同様に、2台以上の不良撮像装置が発生した時も、同様にマッピングテーブルTmpを補正することができる。さらに、CPU11は、車両Vusr の運転開始時に、予め定められた台数以上の不良撮像装置が発生していると判断した場合には、出力画像Sout そのものを生成しないようにしてもよい。これにより、不正確な車両Vusr の周囲の状況がドライバに提供しないようにすることができる。
【0104】
また、以上の第1および第2の実施形態では、周囲画像Ssdg は、車両Vusr の全周囲の状況を表すとしたが、これに限らず、車両Vusr の前方、後方、右側方および左側方の状況等、ドライバが現在必要とする領域の状況のみを表すだけでも良い。さらに、以上のような周囲画像Ssdg には、車両Vusr の予測軌跡または移動軌跡が合成表示されても良い。ここで、予測軌跡とは、車両Vusr がこれからどのように移動するかを示す軌跡であり、移動軌跡とは、車両Vusr が現在に至るまでどのように移動したを示す軌跡である。
【0105】
また、以上の第1および第2の実施形態では、警告画像Swng は、1枚の画像として表示装置9または29に表示されていた。しかし、これに限らず、警告画像Pout は、他の画像(例えば、出力画像Sout )に重畳されて、表示装置9または29に表示されても良い。
また、以上の第1および第2の実施形態では、不良撮像装置が生じたことを警告画像Swng によりドライバに伝えていた。しかし、これに限らず、例えば、音声、文字または動画で、不良撮像装置が発生したことを伝えても良い。
【0106】
また、以上の実施形態では、プログラムPG1 およびPG2 は、描画装置Urnd1およびUrnd2に格納されていた。しかし、これに限らず、プログラムPG1 およびPG2 は、CD−ROMに代表される記録媒体に記録された状態で頒布されてもよいし、インターネットに代表される通信ネットワークを通じて頒布されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】描画装置Urnd1が組み込まれた運転支援装置Uast1のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図2】図1の撮像装置1〜8の設置例、およびそれぞれの担当領域TR1 〜TR8 を示す図である。
【図3】図1の撮像装置1により取り込まれる撮像画像S1 を示す図である。
【図4】図1のRAM12に予約される一時記憶領域121〜128と、フレームメモリ129とを示している。
【図5】図1のCPU11により生成される出力画像Sout と、フレームメモリ129の詳細な構成とを示す図である。
【図6】図1のマッピングテーブルTmp1 およびTmp2 を説明するための図である。
【図7】図5の出力画像Sout における合成領域GR1 〜GR8 を示す図である。
【図8】図1の撮像装置1に不具合が生じたときの悪影響を説明するための図である。
【図9】図1のマッピングテーブルTmp2 の、マッピングテーブルTmp1 に対する相違を説明するための図である。
【図10】図1のプログラムPG1 に記述されているCPU11の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】ステップS7の詳細な手順を示すフローチャートである。
【図12】ステップS7で生成される周囲画像Psdg を示す図である。
【図13】描画装置Urnd2が組み込まれた運転支援装置Uast2のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図14】図13の撮像装置21〜28の設置例を説明するための図である。
【図15】図13の撮像装置23により取り込まれる撮影画像S23を示す図である。
【図16】図13のボディラインLvhc3のみをUV座標系CSu で表現した図である。
【図17】図1のボディラインデータDvbl のデータ構造を示す図である。
【図18】図13のプログラムPG2 に記述されているCPU31の処理手順を示すフローチャートである。
【図19】図18のステップS35でRAM32に格納される現在の特徴点を示す図である。
【図20】図16のボディラインLvhc3のずれを示す図である。
【図21】図18のステップS312で必要な車両座標系CSv およびカメラ座標系CSc を示す図である。
【図22】図21のカメラ座標系CSc のずれを示す図である。
【図23】図13のマッピングテーブルTmpの修正を説明するための図である。
【符号の説明】
Uast1,Uast2…運転支援装置
1〜8,21〜28…撮像装置
9,29…表示装置
10…状態検出部
Urnd1,Urnd2…描画装置
11,31…CPU
12,32…RAM
13,33…ROM

Claims (17)

  1. 車両に固定される複数の撮像装置から受け取った各撮影画像を基礎として、車両の周囲を表す出力画像を作成する描画装置であって、
    前記複数の撮像装置の中に、不具合が生じている不良撮像装置があるか否かを判断する判断部と、
    前記判断部により前記不良撮像装置がないと判断されると、前記複数の撮像装置から受け取った撮影画像を使って、前記出力画像を生成する画像合成部とを備え、
    前記画像合成部は、
    前記判断部により、少なくとも1台の不良撮像装置があると判断されると、当該不良撮像装置の周辺に固定される撮像装置から受け取った撮影画像を使って出力画像を生成する、描画装置。
  2. 第1のマッピングテーブルと、第2のマッピングテーブルとを、少なくとも格納する格納部をさらに備え、
    前記第1のマッピングテーブルには、前記複数の撮像装置からの撮影画像の画素が、前記出力画像のどの画素に対応するかが記述されており、
    前記第2のマッピングテーブルには、前記不良撮像装置を除く撮像装置からの撮影画像の画素が、前記出力画像のどの画素に対応するかが記述されており、
    前記画像合成部は、
    前記判断部により不良撮像装置がないと判断されると、前記第1のマッピングテーブルに従って、前記出力画像を生成し、
    前記判断部により不良撮像装置があると判断されると、前記第2のマッピングテーブルに従って、前記出力画像を生成する、請求項1に記載の描画装置。
  3. 前記第2のマッピングテーブルにおいて、前記出力画像の一部の画素には予め定められた特定色が割り当てられており、
    前記出力画像の一部の画素は、前記不良撮像装置を除く前記複数の撮像装置からの撮影画像の中に対応する画素がない、請求項2に記載の描画装置。
  4. 前記判断部はさらに、前記車両の運転開始時に、前記不良撮像装置が、予め定められた台数以上あるか否かを判断し、
    前記画像合成部は、前記車両の運転開始時に、前記判断部により前記台数以上の不良撮像装置があると判断されると、前記出力画像を生成しない、請求項1に記載の描画装置。
  5. 前記判断部により不良撮像装置があると判断されると、予め定められた方法で、当該不良撮像装置が発生していることを前記車両のドライバに警告する警告生成部をさらに備える、請求項1に記載の描画装置。
  6. 車両において、予め定められた初期位置に固定される複数の撮像装置から受け取った各撮影画像を基礎として、車両の周囲を表す出力画像を作成する描画装置であって、
    前記複数の撮像装置からの撮影画像の画素が、前記出力画像のどの画素に対応するかが記述されているマッピングテーブルを格納する格納部と、
    前記複数の撮像装置の中に、それぞれの初期位置からずれている不良撮像装置があるか否かを判断する不良判断部と、
    前記不良判断部により前記不良撮像装置がないと判断されると、前記マッピングテーブルに従って、前記複数の撮像装置から受け取った撮影画像から、前記出力画像を生成する画像合成部と、
    前記不良判断部により、少なくとも1台の不良撮像装置があると判断されると、当該不良撮像装置がずれた後の位置を示すパラメータを導出する導出部と、
    前記導出部により導出されたパラメータに基づいて、前記マッピングテーブルを修正する修正部とを備え、
    前記画像合成部は、前記不良判断部により、少なくとも1台の不良撮像装置があると判断されると、前記修正部により修正されたマッピングテーブルに従って、前記複数の撮像装置から受け取った撮影画像から、前記出力画像を生成する、描画装置。
  7. 前記不良判断部により、少なくとも1台の不良撮像装置があると判断された場合に、当該不良撮像装置からの撮影画像の画素のずれ量を算出する算出部と、
    前記算出部により算出されたずれ量が予め定められた基準値以上であるか否かを判断するずれ量判断部とを備え、
    前記画像合成部は、前記ずれ量判断部により、前記算出部により算出されたずれ量が前記基準値以上でないと判断されると、前記修正部により修正されたマッピングテーブルに従って、前記複数の撮像装置から受け取った撮影画像から、前記出力画像を生成する、請求項6に記載の描画装置。
  8. 前記ずれ量判断部により、前記算出部により算出されたずれ量が前記基準値以上であると判断されると、前記不良撮像装置が発生していることを前記車両のドライバに警告する警告生成部をさらに備える、請求項7に記載の描画装置。
  9. 車両に固定される複数の撮像装置から受け取った各撮影画像を基礎として、車両の周囲を表す出力画像を作成する描画方法であって、
    前記複数の撮像装置の中に、不具合が生じている不良撮像装置があるか否かを判断する判断ステップと、
    前記判断ステップにより前記不良撮像装置がないと判断されると、前記複数の撮像装置から受け取った撮影画像を使って、前記出力画像を生成する画像合成ステップとを備え、
    前記画像合成ステップでは、
    前記判断ステップで、少なくとも1台の不良撮像装置があると判断されると、当該不良撮像装置の周辺に固定される撮像装置から受け取った撮像画像を使って出力画像が生成される、描画方法。
  10. 第1のマッピングテーブルと、第2のマッピングテーブルとが、少なくとも格納されており、
    前記第1のマッピングテーブルには、前記複数の撮像装置からの撮影画像の画素が、前記出力画像のどの画素に対応するかが記述されており、
    前記第2のマッピングテーブルには、前記不良撮像装置の除く撮像装置からの撮影画像の画素が、前記出力画像のどの画素に対応するかが記述されており、
    前記画像合成ステップでは、
    前記判断ステップで不良撮像装置がないと判断されると、前記第1のマッピングテーブルに従って、前記出力画像が生成され、
    前記判断ステップで不良撮像装置があると判断されると、前記第2のマッピングテーブルに従って、前記出力画像が作成される、請求項9に記載の描画方法。
  11. 車両において、予め定められた初期位置に固定される複数の撮像装置から受け取った各撮影画像を基礎として、車両の周囲を表す出力画像を作成する描画方法であって、
    前記複数の撮像装置からの撮影画像の画素が、前記出力画像のどの画素に対応するかが記述されているマッピングテーブルが予め格納されており、
    前記複数の撮像装置の中に、それぞれの初期位置からずれている不良撮像装置があるか否かを判断する不良判断ステップと、
    前記不良判断ステップで前記不良撮像装置がないと判断されると、前記マッピングテーブルに従って、前記複数の撮像装置から受け取った撮影画像から、前記出力画像を生成する画像合成ステップと、
    前記不良判断ステップにより、少なくとも1台の不良撮像装置があると判断されると、当該不良撮像装置がずれた後の位置を示すパラメータを導出する導出ステップと、
    前記導出ステップで導出されたパラメータに基づいて、前記マッピングテーブルを修正する修正ステップとを備え、
    前記画像合成ステップでは、前記不良判断ステップで、少なくとも1台の不良撮像装置があると判断されると、前記修正ステップで修正されたマッピングテーブルに従って、前記複数の撮像装置から受け取った撮影画像から、前記出力画像が生成される、描画方法。
  12. 車両に固定される複数の撮像装置から受け取った各撮影画像を基礎として、車両の周囲を表す出力画像を作成するためのプログラムを記録した記録媒体であって、
    前記複数の撮像装置の中に、不具合が生じている不良撮像装置があるか否かを判断する判断ステップと、
    前記判断ステップにより前記不良撮像装置がないと判断されると、前記複数の撮像装置から受け取った撮影画像を使って、前記出力画像を生成する画像合成ステップとを備え、
    前記画像合成ステップでは、
    前記判断ステップで、少なくとも1台の不良撮像装置があると判断されると、当該不良撮像装置の周辺に固定される撮像装置から受け取った撮影画像を使って出力画像が生成される、プログラムを記録した記録媒体。
  13. 第1のマッピングテーブルと、第2のマッピングテーブルとが、少なくとも格納されており、
    前記第1のマッピングテーブルには、前記複数の撮像装置からの撮影画像の画素が、前記出力画像のどの画素に対応するかが記述されており、
    前記第2のマッピングテーブルには、前記不良撮像装置の除く撮像装置からの撮影画像の画素が、前記出力画像のどの画素に対応するかが記述されており、
    前記画像合成ステップでは、
    前記判断ステップで不良撮像装置がないと判断されると、前記第1のマッピングテーブルに従って、前記出力画像が生成され、
    前記判断ステップで不良撮像装置があると判断されると、前記第2のマッピングテーブルに従って、前記出力画像が作成される、請求項12に記載のプログラムを記録した記録媒体。
  14. 車両において、予め定められた初期位置に固定される複数の撮像装置から受け取った各撮影画像を基礎として、車両の周囲を表す出力画像を作成するプログラムが記録された記録媒体であって、
    前記複数の撮像装置からの撮影画像の画素が、前記出力画像のどの画素に対応するかが記述されているマッピングテーブルが予め格納されており、
    前記複数の撮像装置の中に、それぞれの初期位置からずれている不良撮像装置があるか否かを判断する不良判断ステップと、
    前記不良判断ステップで前記不良撮像装置がないと判断されると、前記マッピングテーブルに従って、前記複数の撮像装置から受け取った撮影画像から、前記出力画像を生成する画像合成ステップと、
    前記不良判断ステップにより、少なくとも1台の不良撮像装置があると判断されると、当該不良撮像装置がずれた後の位置を示すパラメータを導出する導出ステップと、
    前記導出ステップで導出されたパラメータに基づいて、前記マッピングテーブルを修正する修正ステップとを備え、
    前記画像合成ステップでは、前記不良判断ステップで、少なくとも1台の不良撮像装置があると判断されると、前記修正ステップで修正されたマッピングテーブルに従って、前記複数の撮像装置から受け取った撮影画像から、前記出力画像が生成される、プログラムを記録した記録媒体。
  15. 車両に固定される複数の撮像装置から受け取った各撮影画像を基礎として、車両の周囲を表す出力画像を作成するためのプログラムであって、
    前記複数の撮像装置の中に、不具合が生じている不良撮像装置があるか否かを判断する判断ステップと、
    前記判断ステップにより前記不良撮像装置がないと判断されると、前記複数の撮像装置から受け取った撮影画像を使って、前記出力画像を生成する画像合成ステップとを備え、
    前記画像合成ステップでは、
    前記判断ステップで、少なくとも1台の不良撮像装置があると判断されると、当該不良撮像装置の周辺に固定される撮像装置から受け取った撮影画像を使って出力画像が生成される、プログラム。
  16. 第1のマッピングテーブルと、第2のマッピングテーブルとが、少なくとも格納されており、
    前記第1のマッピングテーブルには、前記複数の撮像装置からの撮影画像の画素が、前記出力画像のどの画素に対応するかが記述されており、
    前記第2のマッピングテーブルには、前記不良撮像装置の除く撮像装置からの撮影画像の画素が、前記出力画像のどの画素に対応するかが記述されており、
    前記画像合成ステップでは、
    前記判断ステップで不良撮像装置がないと判断されると、前記第1のマッピングテーブルに従って、前記出力画像が生成され、
    前記判断ステップで不良撮像装置があると判断されると、前記第2のマッピングテーブルに従って、前記出力画像が作成される、請求項15に記載のプログラム。
  17. 車両において、予め定められた初期位置に固定される複数の撮像装置から受け取った各撮影画像を基礎として、車両の周囲を表す出力画像を作成するプログラムであって、
    前記複数の撮像装置からの撮影画像の画素が、前記出力画像のどの画素に対応するかが記述されているマッピングテーブルが予め格納されており、
    前記複数の撮像装置の中に、それぞれの初期位置からずれている不良撮像装置があるか否かを判断する不良判断ステップと、
    前記不良判断ステップで前記不良撮像装置がないと判断されると、前記マッピングテーブルに従って、前記複数の撮像装置から受け取った撮影画像から、前記出力画像を生成する画像合成ステップと、
    前記不良判断ステップにより、少なくとも1台の不良撮像装置があると判断されると、当該不良撮像装置がずれた後の位置を示すパラメータを導出する導出ステップと、
    前記導出ステップで導出されたパラメータに基づいて、前記マッピングテーブルを修正する修正ステップとを備え、
    前記画像合成ステップでは、前記不良判断ステップで、少なくとも1台の不良撮像装置があると判断されると、前記修正ステップで修正されたマッピングテーブルに従って、前記複数の撮像装置から受け取った撮影画像から、前記出力画像が生成される、プログラム。
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