JP3551552B2 - 分散型情報処理システムの情報処理方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、分散型情報処理システムの情報処理方法に係り、特に、分散配置された複数の情報処理装置においてプログラムなどの入替えを行なうに好適な分散型情報処理システムの情報処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、計算機などの情報処理システムにおいては、システムの高性能化、低価格化に伴い、またネットワーク技術の発達により、計算機システムなどを分散化するための技術が進展している。このような情報処理システムにおいて各計算機を分散して配置するに際しては、プログラムの不良やプログラムの機能拡張に対処するために、プログラムを修正したり追加したりする作業が余儀なくされている。各計算機のプログラムを修正するに際しては、各計算機に対する修正作業としては、一個所ずつ修正作業を展開し、プログラムなどをFD(フロッピーディスク)などの記憶媒体に格納し、FDを持ち回る方法が採用されている。
【0003】
しかし、このような方法では、修正作業が面倒である所から、近年、クライアント・サーバーシステムを利用し、システム内の一つのマシーンを共通情報サーバーとして、サーバーから各マシーンへ共通情報を転送して保守工数を減らす方法が採用されている。すなわち、各マシーン共通の情報に変更が生じたときには、サーバーから各クライアントに対して共通情報の獲得要求を出力し、各クライアントが、サーバー側の獲得した時刻と前回獲得した時刻とを比較し、共通情報を未獲得のときには共通情報をサーバーから取り込むこととしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のクライアント・サーバーシステムでは、クライアントとなる計算機の台数が増加するに伴って、サーバーに対する獲得要求や転送処理が増加し、サーバーと各クライアントとを結ぶネットワークの負荷が高くなったり、サーバの処理能力を超えて応答性が遅れたりし、共通情報の入替えを一斉にできなくなる。またプログラムの修正内容が大規模な場合には、修正内容を転送するだけでも多くの時間を要するため、プログラムを入替えるための時間が制限されることがある。
【0005】
本発明の目的は、新規処理情報の切り換えに要する時間を短縮することができる分散型情報処理システムの情報処理方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成すために、本発明は、分散配置された複数の情報処理装置のうち指定の情報処理装置から他の情報処理装置へ現時点の処理情報に代わる処理情報として切替用のプログラムとデータに関する新規処理情報を順次転送し、他の情報処理装置は、前記新規処理情報を受信したときに前記新規処理情報を切替用ファイルに格納するとともに、前記切替用ファイルで入替えが可能なバージョン情報を指定の情報処理装置に送信し、指定の情報処理装置は、前記バージョン情報が保守するときの該当バージョンになったことを確認したときに他の情報処理装置に対して前記新規処理情報への切り替えと立ち上げ直しを指示し、前記指示を入力した他の情報処理装置は、立ち上げ時に、実行中ファイルに格納された現時点の処理情報を退避ファイルに退避させ、前記切替用ファイルの情報を前記実行中ファイルに転送し、前記実行中ファイルと前記切替用ファイルの情報を収集して入替えが正常に行われたか否かを判定し、入替えが正常に行われたときには作業項目に従って処理を行い、入替えが正常に行われなかったときには指定の情報処理装置からの指令に従って復旧処理を行い、指定の情報処理装置は、他の情報処理装置からバージョン情報を入力して前記新規処理情報の入れ替えに失敗したと判定したときには、他の情報処理装置に復旧と立ち上げ直しを指示し、前記指示を入力した他の情報処理装置は、前記復旧処理として前記退避ファイルの情報を前記実行中ファイルに戻し、前記退避ファイルの情報をローディングする分散型情報処理システムの情報処理方法を採用したものである。
【0007】
前記分散型情報処理システムの情報処理方法を採用するに際しては、他の情報処理装置が現時点の処理情報を新規処理情報に切り換えるときに、この切り換えを処理装置の立ち上げ時に一斉に行なったり、装置ごとに立ち上げ直しが指示されたときに行なったり、また、切り替え指令を受信した後、次に各装置が立ち上げるときに行なったりすることができる。
【0008】
また、各情報処理方法を採用するに際しては、以下の要素を付加することが望ましい。
【0009】
(1)他の情報処理装置は現時点の処理情報を新規処理情報に切り替える前に、現時点の処理情報を退避させ、現時点の処理情報から新規処理情報への切り替えに失敗したときに、現時点の処理情報を復帰させる。
【0010】
(2)他の情報処理装置は現時点の処理情報を新規処理情報に切り替えるまでの履歴を残し、この履歴を基に情報を処理する。
【0011】
(3)新規処理情報は各情報処理装置共通の処理情報として構成されている。
(4)新規処理情報は各情報処理装置を保守するためのプログラムとデータから構成されている。
【0012】
(5)指定の情報処理装置は、他の情報処理装置の稼働中に他の情報処理装置に対して新規処理情報を転送する。
【0013】
【作用】
前記した手段によれば、処理情報の切り換えに先立って、指定の情報処理装置から他の情報処理装置へ新規処理情報を転送しておき、指定の処理装置から他の情報処理装置に対して新規処理情報への切り換えが指令されたことを条件に、他の情報処理装置が現時点の処理情報を新規処理情報に切り換えるようにしているため、システム全体として、処理情報の切り換えに要する時間を短縮することができる。さらに、処理情報の切り換えを行なう前に指定の情報処理装置から他の情報処理装置に新規処理情報を順次転送すればよいので、指定の情報処理装置と他の情報処理装置とを結ぶ情報伝送路の負荷が高くなるのを抑制することができる。
【0014】
また新規処理情報への切り換えに失敗したときには、現時点の処理情報に復帰させることができるため、元の処理情報を他の情報処理装置に転送しなくても復旧処理を迅速に行なうことができる。
【0015】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0016】
図1は本発明の一実施例を示す分散型情報処理システムの全体構成図である。図1において、分散型情報処理システムは複数の計算機10、12、14を備えており、各計算機10、12、14が分散して配置され、ループ状のネットワーク16を介して互いに接続されている。このネットワーク16は、例えば光ファイバを用いたLAN(ローカルエリアネットワーク)で構成されており、このネットワーク16は、ルータで構成される結合装置18を介してループ状のネットワーク20に接続されている。このネットワーク20には計算機14と同一の機能を有する複数の計算機22……28、30が接続されている。各計算機10、12、14、22、……28、30はそれぞれ情報処理装置として構成されているとともに、計算機10は状態監視/切換指示装置として構成され、計算機12は配信装置として構成され、計算機14、22、……28、30はそれぞれ保守対象装置として構成されている。
【0017】
また、計算機10、12は指定の情報処理装置として構成されており、計算機10、12と他の計算機14、22、……28、30との間でプログラムやデータの授受が行なわれるようになっている。そしてデータを伝送するに際しては、本実施例では、POINT TO POINT回線を使用するプロトコル(通信契約)として、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を使用することとしている。このプロトコルは高い信頼性を有し、1対1の通信が提供できる伝送規約である。このプロトコルに従ったデータ伝送の状態を図2に示す。
【0018】
計算機10は、図3に示すように、CPU(Central Prosessing Unit)や主記憶部の主構成要素に属するシステム管理部40、ユーザプログラム42、バージョン管理テーブル44を備えて構成されており、これらは、計算機10の主記憶部と、主記憶部に格納されるプログラムによって実現することができる。
【0019】
システム管理部40は、各計算機の立ち上げを行なう構成制御処理機能、構成制御や状態参照を行なうために他の計算機とデータの授受を実行するデータ送受信処理機能、他の計算機に配布したプログラムやデータを管理するバージョン管理機能、構成制御のために各部の状態を参照する状態参照処理機能を備えて構成されている。なお、データを伝送するに際しては、あらかじめ定められた通信プロトコルによって行なうようになっている。ユーザプログラム42は、例えば、各種のアプリケーションプログラムを備えており、このプログラムにより、各計算機が稼動中か否かの状態判定を行なうようになっている。一方、バージョン管理テーブル44は、現時点で処理されている稼動プログラムのバージョン、切り換え準備状況、実績を管理するための手段として構成されており、このテーブルの内容は、各計算機が稼働中であるか否かの情報やどのバージョンのプログラムを格納しているかを示す生存情報に従って更新される。
【0020】
計算機12は、図4に示すように、CPUや主記憶部の主構成要素に属するシステム管理部50、管理情報ファイル52、ユーザプログラム54、切り換え用ファイル56を備えて構成されており、これらは、計算機12内の主記憶部と、主記憶部に格納されるプログラムによって実現することができる。
【0021】
システム管理部50は、現時点での処理情報に代わる処理情報として各計算機共通の新規処理情報として生成された入替え用(保守用)のプログラムやデータに関する情報の授受を他の計算機と行なうためのデータ送受信処理機能、他の計算機へ配布したプログラムやデータを管理するバージョン管理機能、他の計算機に情報を配信(転送)したときの実績に関する情報、プログラムやデータの入替えに関する情報の記録と編集を行なう記録編集処理機能を備えて構成されている。なお、データを転送するに際しては、あらかじめ定められた通信プロトコルによって行なうようになっている。
【0022】
管理情報ファイル52は、現時点で実行されている稼動プログラムのバージョン、プログラムやデータの入替え時の記録を残すファイルとして構成されている。ユーザプログラム54は、例えば、各種のアプリケーションプログラムで構成されており、プログラムやデータの入替えを実施するときに、保守対象の計算機14、22、……28、30に対応した作業用のプログラムとして構成されている。切り換え用ファイル56は、入替えを実施するためのユーザプログラム、データのローディング前の情報を格納するファイルとして構成されており、このファイルは、例えばオブジェクトモジュールや格納用のコマンドファイルを構成するようになっている。
【0023】
一方、保守対象となる計算機14、22、……28、30は、図5に示すように、CPUや主記憶部の主構成要素に属するシステム管理部60、管理情報ファイル62、ユーザプログラム64、バージョン管理テーブル66、実行中ファイル68、切替用ファイル70、退避ファイル72を備えて構成されており、これらは、各計算機内の主記憶部と、主記憶部の中に格納されるプログラムによって実現できる。
【0024】
システム管理部60は、入替え用のプログラムやデータに関する情報の授受を他の計算機と行なうデータ送受信処理機能、格納されたプログラムやデータを管理するバージョン管理機能、入替え用のプログラムやデータに関する入替えを行なう入替え機能、計算機自体の立ち上げ、停止を行なう構成制御処理機能を備えて構成されている。なお、データの伝送は、あらかじめ定められた通信プロトコルにより行なわれる。管理情報ファイル62は、現時点で実行されている稼動プログラムのバージョン、入替え時のプログラムやデータに関する記録を残すファイルとして構成されている。ユーザプログラム64は、例えば、各種のアプリケーションプログラムを備えており、入替えを実施するための保守対象に関するプログラムとして構成されている。
【0025】
一方、バージョン管理テーブル66は、入替え用のプログラムの入替えの実施の有無を記憶するための手段として構成されており、このテーブルの内容は、プログラムの入替えが実施される前に起動され、計算機14の再立ち上げが実施されたときに参照され、プログラムの入替えが実施されたあとに更新される。実行中ファイル68は、ユーザプログラム、データを格納するファイルとして構成されており、ユーザプログラムやデータのローディング前の情報を記憶するファイル、例えば、オブジェクトモジュールや格納用のコマンドファイルを構成するようになっている。切替用ファイル70は、プログラムの入替えを実施するためのユーザプログラム、データを格納するファイルとして構成されており、入替えを実施するためのユーザプログラム、データのローディング前の情報を記憶するファイル、例えば、オブジェクトモジュールや格納用のコマンドファイルを構成するようになっている。また退避ファイル72は現時点で実行されている稼動プログラムのバージョン、プログラムやデータの入替え時の情報を記録するためのファイルとして構成されている。
【0026】
次に、本実施例の作用を図6のフローチャートに基づいて説明する。
【0027】
まず、計算機12により保守対象として、計算機14、22〜33のうち計算機14を指定し、切替用のプログラムやデータを計算機14へ送信するまでの処理について説明する。
【0028】
計算機10によって切替用のプログラムやデータを生成したときには、これらの情報を切替用ファイル56に登録する(ステップS1)。この切替用ファイル56には、切替用のプログラムや切り換え時のローディングの仕方を示す切り換え手順に関するファイルも含まれている。次に、切替用ファイル52に格納されたプログラムやデータの配布先が計算機14であるか否かの判定を行なう(ステップS2)。配布先が計算機14と判定されたときには、切替用ファイル56の情報を計算機14へ配布する(ステップS3)。一方、配布先が異なったときには、配布した情報のキャンセルを指示する(ステップS4)。この場合には、配布した情報を解消するとともに、再度ファイルの登録からやり直す。
【0029】
次に、計算機12から計算機14へ情報が配布されると、計算機14においては、図7に示す処理が実行される。
【0030】
すなわち、計算機14は、計算機12から転送されたファイルの情報を受信し、受信した情報を切替用ファイル70に格納する(ステップS20)。このあと計算機12からキャンセルの指示がないか否かの判定を行ない(ステップS21)、キャンセルの指示があったときには、切替用ファイル70に格納した情報を破棄する。一方、キャンセルの指示がないときには切替用ファイル70で入替えが可能なバージョン情報とともに、計算機14が現在稼動中であることを示す生存情報を状態情報として表示すると共に計算機10へ送信する(ステップS22)。
【0031】
次に、実際の入替え作業についての処理を図8乃至図10に従って説明する。
【0032】
まず、計算機10において事前準備として、計算機14からの状態情報を取り込み、計算機14のバージョンが保守するときの該当バージョンになったか否かを確認し、切替用ファイル70に格納されたバージョンが該当バージョンになったことを条件に入替え作業を開始する(ステップS31、S32)。
【0033】
実際の入替え作業を行なうに際しては、計算機10から計算機14に対してバージョンの切り換えを指示する(ステップS33)。この指示が計算機14に伝達されか否かは計算機14からの状態情報を参照することにより判定する(ステップS34)。
【0034】
このとき、計算機14においては、図9に示す処理が実行される。すなわち、計算機10からの情報を取り込み、入替えの指示があったか否かの判定を行ない(ステップS50、S51)、入替えの指示があったと判定したときには、バージョン管理テーブル66の情報を更新し、次に計算機14が立ち上げするときに切り換えを実施することを記憶する(ステップS52)。
【0035】
このような処理が行なわれているときに、計算機10は、図8に示すように、計算機14に対する立ち上げ直しを指示する(ステップS35)。この指示が計算機14に入力されると、図6のステップS5〜S9に示すように、計算機14による入替え作業が実施される。すなわち、実行中ファイル68に格納された現時点で処理されているプログラムやデータの内容を一旦退避ファイル72へ退避させ、切替用ファイル70に記憶されたプログラムやデータを実行中ファイル68へ転送する。そして実行中ファイル68と切替用ファイル70の情報を収集し、入替えが正常に行なわれたか否の判定を行なう(ステップS5,6)。入替えが正常に行なわれたときには作業項目を確認し、継続して入替えの必要があるか否かの判定を行ない、継続して入替えの必要があるときにのみステップS1の処理に戻り、必要がないときにはこのルーチンでの処理を終了する(ステップS8、S9)。また入替えが正常にできなかったときには、計算機10からの指令に従って復旧処理を行なう(ステップS7)。
【0036】
次に、計算機14による立ち上げ直し時の処理を図10に従って説明する。
【0037】
計算機14は計算機10から再立ち上げの指示を受けたときに、切り換えの指示があるか否かの判定を行ない(ステップS60,S61)、切り換えの指示がないときには再立ち上げの処理を実行する(ステップS62)。
【0038】
一方、切り換えの指示があったときには、プログラムやデータの入替え作業として、実行中ファイル68の情報を退避ファイル72に退避し、切替用ファイル70の情報を実行中ファイル68に退避する(ステップS63、S64)。このあと切替用ファイル70の情報をユーザプログラム64にローディングし(ステップS65)、各ファイルの入替え結果を格納し、ローディング処理が正常な処理で終了したか否の判定を行なう(ステップS66、S67)。ローディングは正常に終了したときには、バージョン管理テーブル66の内容を更新し、バージョンの内容を表示し、立ち上げ完了のメッセージを出力する(ステップS68、S60)。一方。ローディングに失敗したときには、バージョン管理テーブル66の情報を異常終了による情報で更新し、バージョンの内容を表示する(ステップS70)。このあと異常終了のメッセージを出力し、復旧処理を待つことになる(ステップS71)。
【0039】
計算機14による処理が行なわれているときに、計算機14の処理結果が計算機10へ転送され、図8のステップS36に示すように、計算機10により、計算機10の再立ち上げが正常な状態で終了したか否かが確認される(ステップS36、S37)。そして正常で終了したときには、計算機10の構成制御機により計算機14を通常の運用状態とする(ステップS38)。一方、再立ち上げが失敗したときには、復旧処理により計算機14の回復を行なう(ステップS39)。
【0040】
以上の処理では、プログラムやデータの入替え作業が正常な状態で終了したときについて述べたが、プログラムやデータの入替えに失敗したときに、回復するときの処理を図11ないし図13に従って説明する。
【0041】
まず、計算機10の事前準備として、図11に示すように、計算機14からの状態情報を入力し、計算機14へ配布されたプログラムのバージョンを確認し、プログラムの切り換えが失敗したか否かの判定を行なう(ステップS81)。すなわちバージョンが指定のバージョンと一致するか否かを判定する。そして切替に失敗したと判定したときには、復旧作業として、計算機10から計算機14へ復旧を指示し、復旧の指示が計算機14に伝達されたか否かの判定を行なう(ステップS82、S83)。この指示が計算機14に伝達されたか否かは、計算機14からの状態情報を参照することにより判定することができる。
【0042】
このとき、計算機14側においては、図12に示すように、復旧準備作業として、計算機10からの指令を受け、この指令が復旧指示であるか否かの判定を行ない(ステップS90、S91)、復旧の指示があったときには、バージョン管理テーブル66の情報を更新するとともに、バージョン管理テーブル66に、次の立ち上げ時に復旧する処理を実施するための情報を記憶する(ステップS92)。
【0043】
計算機14による復旧作業が準備されているときに、計算機10から計算機14に対して立ち上げ直しが指示されると(図11のステップS84)、計算機14は、図13に示すように、復旧作業の準備として、計算機10からの指令が復旧の指示であるか否かの判定を行なう(ステップS100、S101)。このとき復旧指示がないときには、計算機14のCPUの再立ち上げ処理を実行する(ステップS102)。
【0044】
一方、計算機10からの指示が復旧指示であるときには、復旧作業として、退避ファイル72の情報を実行中ファイル68に退避し、退避ファイル72の情報を実際の環境条件の基にローディングする(ステップS103、S104)。このあとバージョン管理テーブル66の内容を更新し、バージョンの内容を表示する(ステップS105)。続いて立ち上げ完了のメッセージを出力し、このルーチンでの処理を終了する(ステップS106)。
【0045】
計算機14による復旧作業が終了すると、図11のステップS85に示すように、計算機10において、再立ち上げ後計算機14が立ち上がったことを確認してこのルーチンでの処理を終了する。
【0046】
このように本実施例によれば、計算機10、12から切替用のプログラムやデータに関する情報を計算機14に転送したあと、計算機14の立ち上げ時にプログラムやデータの内容を切り換えるようにしたため、プログラムやデータの切り換えにようする時間を短縮することができる。
【0047】
また、本実施例によれば、実行中ファイル68の情報を退避ファイル72に退避させているため、切り換えに失敗したときでも、退避ファイル72の情報を実行中ファイル68に戻すことによって元の情報での処理、即ち回復処理を実行することが可能となる。
【0048】
また前記実施例では、計算機14に対するプログラムやデータの入替え処理に応じて説明したが、他の計算機22〜30に対しても同様に行なうことができ、例えば、図14に示すように、従来のように、各計算機ごとに情報の転送と切り換えを順番に実行させていたのでは、プログラムやデータの切り換えに要する時間として多くの時間を要するが、本発明のように、切替用のプログラムやデータを一旦全ての計算機14、22〜30へ送信したあと、各計算機14、22〜30の立ち上げ時に一斉にプログラムやデータの内容を切り換えることで、切り換えに要する時間を短縮することができる。
【0049】
また各計算機14、22〜30でプログラムやデータの切り換えを行なうタイミングは各計算機一斉に行なったり、各計算機ごとに任意のタイミングで行なったり、各計算機の立ち上げ時に行なったりすることができる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、処理情報の切り換えに先立って、指定の情報処理装置から他の情報処理装置へ新規処理情報を転送しておき、指定の処理装置から他の情報処理装置に対して新規処理情報への切り換えが指令されたことを条件に、他の情報処理装置が現時点の処理情報を新規処理情報に切り換えるようにしているため、システム全体として、処理情報の切り換えに要する時間を短縮することができる。さらに、処理情報の切り換えを行なう前に指定の情報処理装置から他の情報処理装置に新規処理情報を順次転送すればよいので、指定の情報処理装置と他の情報処理装置とを結ぶ情報伝送路の負荷が高くなるのを抑制することができる。
【0051】
プログラムのバージョンを確認し、プログラムの切り替えが失敗したか否かを判定でき、また新規処理情報への切り換えに失敗したときには、更新されたバージョン情報で立ち上げ時に復旧する処理を実施して、現時点の処理情報に復帰させることができるため、元の処理情報を他の情報処理装置に転送しなくても復旧処理を迅速に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す分散型情報処理システムの全体構成図である。
【図2】ポイント ツウ ポイント回線によるデータ伝送の概念図である。
【図3】計算機10のブロック構成図である。
【図4】計算機12のブロック構成図である。
【図5】計算機14のブロック構成図である。
【図6】計算機10の入替作業を作業を説明するためのフローチャートである。
【図7】計算機14の入替前作業を作業を説明するためのフローチャートである。
【図8】計算機10の入替準備作業と入替作業を説明するためのフローチャートである。
【図9】計算機14の入替準備作業を作業を説明するためのフローチャートである。
【図10】計算機14の再立ち上げ時の入替準備作業と入替作業を説明するためのフローチャートである。
【図11】計算機10の復旧準備作業と復旧作業を説明するためのフローチャートである。
【図12】計算機14の復旧準備作業を説明するためのフローチャートである。
【図13】計算機14の復旧準備作業と復旧作用を説明するためのフローチャートである。
【図14】本発明と従来例の切替作業に伴う作業時間を比較するための図である。
【符号の説明】
10、12、13、22〜30 計算機
16、20 ネットワーク
40、50、60 システム管理部
42、54、64 ユーザプログラム
44、66 バージョン管理テーブル
56、70 切替用ファイル
68 実行中ファイル
72 退避ファイル
Claims (8)
- 分散配置された複数の情報処理装置のうち指定の情報処理装置から他の情報処理装置へ現時点の処理情報に代わる処理情報として切替用のプログラムとデータに関する新規処理情報を順次転送し、他の情報処理装置は、前記新規処理情報を受信したときに前記新規処理情報を切替用ファイルに格納するとともに、前記切替用ファイルで入替えが可能なバージョン情報を指定の情報処理装置に送信し、指定の情報処理装置は、前記バージョン情報が保守するときの該当バージョンになったことを確認したときに他の情報処理装置に対して前記新規処理情報への切り替えと立ち上げ直しを指示し、前記指示を入力した他の情報処理装置は、立ち上げ時に、実行中ファイルに格納された現時点の処理情報を退避ファイルに退避させ、前記切替用ファイルの情報を前記実行中ファイルに転送し、前記実行中ファイルと前記切替用ファイルの情報を収集して入替えが正常に行われたか否かを判定し、入替えが正常に行われたときには作業項目に従って処理を行い、入替えが正常に行われなかったときには指定の情報処理装置からの指令に従って復旧処理を行い、指定の情報処理装置は、他の情報処理装置からバージョン情報を入力して前記新規処理情報の入れ替えに失敗したと判定したときには、他の情報処理装置に復旧と立ち上げ直しを指示し、前記指示を入力した他の情報処理装置は、前記復旧処理として前記退避ファイルの情報を前記実行中ファイルに戻し、前記退避ファイルの情報をローディングする分散型情報処理システムの情報処理方法。
- 分散配置された複数の情報処理装置のうち指定の情報処理装置から他の情報処理装置へ現時点の処理情報に代わる処理情報として切替用のプログラムとデータに関する新規処理情報を順次転送し、他の情報処理装置は、前記新規処理情報を受信したときに前記新規処理情報を切替用ファイルに格納するとともに、前記切替用ファイルで入替えが可能なバージョン情報を指定の情報処理装置に送信し、指定の情報処理装置は、前記バージョン情報が保守するときの該当バージョンになったことを確認したときに他の情報処理装置に対して前記新規処理情報への切り替えと立ち上げ直しを指示し、前記指示を入力した他の情報処理装置は、立ち上げ時に一斉に、実行中ファイルに格納された現時点の処理情報を退避ファイルに退避させ、前記切替用ファイルの情報を前記実行中ファイルに転送し、前記実行中ファイルと前記切替用ファイルの情報を収集して入替えが正常に行われたか否かを判定し、入替えが正常に行われたときには作業項目に従って処理を行い、入替えが正常に行われなかったときには指定の情報処理装置からの指令に従って復旧処理を行い、指定の情報処理装置は、他の情報処理装置からバージョン情報を入力して前記新規処理情報の入れ替えに失敗したと判定したときには、他の情報処理装置に復旧と立ち上げ直しを指示し、前記指示を入力した他の情報処理装置は、前記復旧処理として前記退避ファイルの情報を前記実行中ファイルに戻し、前記退避ファイルの情報をローディングする分散型情報処理システムの情報処理方法。
- 分散配置された複数の情報処理装置のうち指定の情報処理装置から他の情報処理装置へ現時点の処理情報に代わる処理情報として切替用のプログラムとデータに関する新規処理情報を順次転送し、他の情報処理装置は、前記新規処理情報を受信したときに前記新規処理情報を切替用ファイルに格納するとともに、前記切替用ファイルで入替えが可能なバージョン情報を指定の情報処理装置に送信し、指定の情報処理装置は、前記バージョン情報が保守するときの該当バージョンになったことを確認したときに他の情報処理装置に対して前記新規処理情報への切り替えと立ち上げ直しを指示し、前記指示を入力した他の情報処理装置は、立ち上げ時装置ごとに、実行中ファイルに格納された現時点の処理情報を退避ファイルに退避させ、前記切替用ファイルの情報を前記実行中ファイルに転送し、前記実行中ファイルと前記切替用ファイルの情報を収集して入替えが正常に行われたか否かを判定し、入替えが正常に行われたときには作業項目に従って処理を行い、入替えが正常に行われなかったときには指定の情報処理装置からの指令に従って復旧処理を行い、指定の情報処理装置は、他の情報処理装置からバージョン情報を入力して前記新規処理情報の入れ替えに失敗したと判定したときには、他の情報処理装置に復旧と立ち上げ直しを指示し、前記指示を入力した他の情報処理装置は、前記復旧処理として前記退 避ファイルの情報を前記実行中ファイルに戻し、前記退避ファイルの情報をローディングする分散型情報処理システムの情報処理方法。
- 分散配置された複数の情報処理装置のうち指定の情報処理装置から他の情報処理装置へ現時点の処理情報に代わる処理情報として切替用のプログラムとデータに関する新規処理情報を順次転送し、他の情報処理装置は、前記新規処理情報を受信したときに前記新規処理情報を切替用ファイルに格納するとともに、前記切替用ファイルで入替えが可能なバージョン情報を指定の情報処理装置に送信し、指定の情報処理装置は、前記バージョン情報が保守するときの該当バージョンになったことを確認したときに他の情報処理装置に対して前記新規処理情報への切り替えと立ち上げ直しを指示し、前記指示を入力した他の情報処理装置は、前記切り替えの指示を入力した後、次に装置を立ち上げるときに、実行中ファイルに格納された現時点の処理情報を退避ファイルに退避させ、前記切替用ファイルの情報を前記実行中ファイルに転送し、前記実行中ファイルと前記切替用ファイルの情報を収集して入替えが正常に行われたか否かを判定し、入替えが正常に行われたときには作業項目に従って処理を行い、入替えが正常に行われなかったときには指定の情報処理装置からの指令に従って復旧処理を行い、指定の情報処理装置は、他の情報処理装置からバージョン情報を入力して前記新規処理情報の入れ替えに失敗したと判定したときには、他の情報処理装置に復旧と立ち上げ直しを指示し、前記指示を入力した他の情報処理装置は、前記復旧処理として前記退避ファイルの情報を前記実行中ファイルに戻し、前記退避ファイルの情報をローディングする分散型情報処理システムの情報処理方法。
- 他の情報処理装置は現時点の処理情報を新規処理情報に切り替えるまでの履歴を残し、この履歴を基に情報を処理する請求項1、2、3または4記載の分散型情報処理システムの情報処理方法。
- 新規処理情報は各情報処理装置共通の処理情報として構成されている請求項1、2、3または4記載の分散型情報処理システムの情報処理方法。
- 新規処理情報は各情報処理装置を保守するためのプログラムとデータから構成されている請求項1、2、3、4、5または6記載の分散型情報処理システムの情報処理方法。
- 指定の情報処理装置は、他の情報処理装置の稼働中に他の情報処理装置に対して新規処理情報を転送する請求項1、2、3、4、5、6または7記載の分散型情報処理システムの情報処理方法。
Priority Applications (1)
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JP15344495A JP3551552B2 (ja) | 1995-06-20 | 1995-06-20 | 分散型情報処理システムの情報処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP15344495A JP3551552B2 (ja) | 1995-06-20 | 1995-06-20 | 分散型情報処理システムの情報処理方法 |
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Family Applications (1)
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1995
- 1995-06-20 JP JP15344495A patent/JP3551552B2/ja not_active Expired - Lifetime
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