JP3550015B2

JP3550015B2 - 容器用プラスチック製通気バルブ

Info

Publication number: JP3550015B2
Application number: JP03496498A
Authority: JP
Inventors: シュッツウド
Original assignee: プロテクナエスアー
Priority date: 1997-02-17
Filing date: 1998-02-17
Publication date: 2004-08-04
Anticipated expiration: 2018-02-17
Also published as: CN1197029A; NO980646D0; JPH111261A; EP0858955B1; DK0858955T3; DE59800017D1; NO313322B1; AU5466098A; EP0858955A1; US5908129A; AU735976B2; ES2134677T3; BR9800636A; CN1092591C; PL185403B1; AR008334A1; RU2176975C2; PL324668A1; DE29702772U1; NO980646L

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器の充填用および／または排出用開口部および／または通気および／または排気用開口部を閉鎖するためにねじ込み蓋またはねじ込み栓に一体化され、ねじ山付き栓として形成されたバルブハウジングを備え、ねじ込み蓋またはねじ込み栓の対応するねじ山付き穴にねじ込むことができ、バルブメンブランにより開閉するバルブ開口部、ならびに容器内で輸送および貯蔵される液体に対するバルブメンブランのための噴出防止装置を備えた、液体を輸送および貯蔵するための容器に使用するプラスチック製通気バルブに関する。
【０００２】
【従来の技術】
ＤＥ２９６０８３４２．９Ｕ１からこの種の通気バルブが公知であるが、そこではバルブメンブランが、通気開口部を備えた締付け円板によりバルブハウジング内に保持され、その締付け円板は同時に、輸送中に液体が揺れる際に容器からバルブ中へ液体が侵入しない様に、バルブメンブランを保護する。実際に使用するに当たって、輸送の際に液体がバルブハウジング中に入ることがあり、液体により生じる吸引作用によりバルブメンブランが開き、液体が通気バルブを通して容器から出るので、締付け円板はこの保護機能を十分に果たしていないことが分かった。公知の通気バルブの他の本質的な欠点は、バルブメンブランが、液体の輸送および貯蔵容器に規定されている、１バールの容器圧における耐圧性を備えていないことである。
【０００３】
ＤＥ２５０１２２８Ａ１は、液体容器用に指定された、栓口の上にねじ込める密閉キャップを記載しているが、そのキャップの中に通気および排気バルブとして作用する、容器中の超過圧および減圧に応答する安全バルブが一体化されている。この安全バルブでは、組み立ての際に予め強く引っ張られ、その際球状の形態をとる、弾性材料からなるバルブ円板を使用している。このバルブには、長期間使用した際にバルブ円板材料の疲労現象により漏れが発生する危険性がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、上記の種類の、最高の安全性必要条件を満たす通気バルブを提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
この課題は、請求項１の特徴を有する通気バルブにより解決される。従属請求項は本発明の有利な実施態様を規定する。
【０００６】
本発明の安全バルブは、最高の機能安全性が特徴であり、規定される安全性基準を満たしている。
【０００７】
【発明の実施の形態】
図１および２に示す、液体を輸送および貯蔵するためのタンク、樽、パレット容器、および類似の容器に使用するプラスチック製通気バルブは、ねじ山付き栓３として形成された円筒形バルブハウジング２、バルブメンブラン４、流入(Schwall) 円板５、流入蓋６および密封キャップ７からなる。
【０００８】
ねじ山付き栓３は、パレット容器のプラスチック製内側容器の通気開口部を閉鎖するために、例えばプラスチック製のねじ込み蓋８の中にねじ込まれ、ねじ込み蓋８の中で密封リング９により密封されており、リブ１１により保持される中央ボス１０を備え、リブはボス１０から星形に外に向かってリング肩部１２に伸びている。保持リブ１１間には、通気開口部１３が形成されている。
【０００９】
通気開口部１３を開閉するための弾力的に形成されたバルブメンブラン４は、適当な添加剤を含むプラスチックまたはゴムの様な、たわみ性があり、腐食性の液体に耐えられる材料で製造されており、キャップ構造(Hutprofil) １４として形成され、中央の補強された固定ボス１５を備えている。バルブメンブラン４は、キャップ構造開口部１６を形成するために、バルブハウジング２のリング肩部１２に向かって伸びていると共に、ボス１０に向かってそのかかと部分(Absatz)１７に押付けられている。
【００１０】
バルブメンブラン４は、ボス１０の容器内側末端の上に押し込まれた流入蓋６により、ボス１０上に保持されている。湾曲した流入蓋６には、軸方向の締付けウェブ２１を有する締付けスリーブ２０が形成されており、その締付けスリーブは、バルブ１の閉鎖位置で、バルブメンブラン４のリング縁部２２が予備応力下で、バルブハウジング２のバルブシートを形成するリング肩部１２の内側２３に接する様に、バルブメンブラン４の固定ボス１５と共にバルブハウジング２のボス１０のかかと部分１７に対して押し付けられている。バルブメンブラン４はさらに、リング肩部１２の内側縁部２４に形成されたリングウェブ２５により支持される。
【００１１】
ボス１０の保持リブ１１は、許容基準である１バールを超えない過剰圧力の際にバルブメンブラン４を支持するための、バルブメンブラン４のキャップ構造１４に適合する輪郭２６を備えている。
【００１２】
流入蓋６の外側縁部２７は、バルブハウジング２の内側末端２８と共に、バルブ１が開いた時に容器の中に空気を入れるための、円周状の通気スリット２９を形成する。
【００１３】
バルブメンブラン４および流入蓋６の間に、メンブランおよび蓋に対して同軸状に、キャップ構造１９として形成された、中央に通気開口部３０を有する流入円板５がはめ込まれている。流入円板５は、流入蓋６と共に、バルブ１の中に侵入する流入液体に対してバルブメンブラン４を保護するためのラビリンスを形成する。バルブメンブラン４に対してキャップ構造開口部３１を形成する様にバルブハウジング２の中に組み込まれている流入円板５は、バルブ１の中に侵入する流入液体のための流出面３２を形成する。
【００１４】
同様に、流入蓋６のバルブメンブラン４の方を向いた湾曲面３３は、通気バルブ１の中に入り込んだ流入液体のための流出面を形成する。
【００１５】
流入蓋６の外側３５には、蓋の周辺部の上に配置された、軸方向の締付けボス３６が形成されており、その締付けボスは、バルブハウジング２の内側３９にあるかかと部３８に対して流入円板５を押し付けるための、流入円板５のキャップ構造１９に適合する締付け縁部３７を備えている。
【００１６】
バルブハウジング２のリング肩部１２の外側４０には、昆虫の侵入に対する防御手段としてボス１０の保持リブ１１間の通気開口部１３を覆うプラスチック製の格子４１が溶接されている。
【００１７】
バルブハウジング２のリング肩部１２に接続している外側縁部４２には、その上に堅く締付けることができる密封キャップのための爪状の保持歯４３が形成されており、その際、保持歯４３と、これらの歯の上に外から被さる密封キャップ７の間に、バルブメンブラン４が開いた時に通気バルブ１を通して容器の中に流れ込む空気のための通気開口部４４が形成される。密封キャップ７の内側４５には、その外側縁部４６から半径方向で間隔をおいて、後ろに切込４８を備えたリングウェブ４７が形成されており、密封キャップ７をバルブハウジング２の上に被せた時に、リングウェブが保持歯４３と噛み合う。
【００１８】
リング肩部１２の外側４０にある４個の形状部分４９は、通気バルブ１をねじ込み蓋８にねじ込む、またはねじ込み蓋から取り外す時に、十字鍵を取り付けるのに役立つ。
【００１９】
液体を排出する際に容器中が減圧になると、通気バルブ１のバルブメンブラン４が開き、空気が通気開口部４４、１３、３０および２９を通し、図１に示す矢印の方向で、容器の中に流れ込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】通気バルブの縦方向断面図
【図２】図１に示すバルブの、密封キャップを含まない、上部材図
【符号の説明】
１通気バルブ
２バルブハウジング
３ねじ山付き栓
４バルブメンブラン
５流入円板
６流入蓋
７密封キャップ
８ねじ込み蓋
９３の密閉リング
１０２の中央ボス
１１１０の保持リブ
１２２のリング肩部
１３１１間の通気開口部
１４４のキャップ構造
１５４の固定ボス
１６１４のキャップ構造開口部
１７１０のかかと部
１８１０の内側末端
１９５のキャップ構造
２０６の締付けスリーブ
２１２０の締付けウェブ
２２４のリング縁部
２３１２の内側
２４１２の内側縁部
２５２４のリングウェブ
２６１１のキャップ構造
２７６の外側縁部
２８２の内側末端
２９２７と２８の間の通気スリット
３０５の中央通気開口部
３１１９のキャップ構造開口部
３２５の流出面
３３６の湾曲面
３４６の流出面
３５６の外側
３６３５の締付けボス
３７３６の締付け縁部
３８３９上のかかと部
３９２の内側
４０１２の外側
４１４０上の格子
４２２の外側縁部
４３４２上の保持歯
４４４３と７の間の通気開口部
４５７の内側
４６７の外側縁部
４７４５上のリングウェブ
４８４７の後ろ切込
４９４０上の形状部分

Claims

容器の充填用および／または排出用開口部および／または通気および／または排気用開口部を閉鎖するためにねじ込み蓋またはねじ込み栓に一体化され、前記ねじ込み蓋またはねじ込み栓の対応するねじ山付き穴にねじ込むことができ、容器内で輸送および貯蔵される液体に対する噴出防止装置を備えた、液体を輸送および貯蔵するための容器に使用するプラスチック製通気バルブであって、
バルブハウジング（２）、
バルブメンブラン（４）、
流入円板（５）、
流入蓋（６）および
密封キャップ（７）を有してなり、
前記バルブハウジングが（２）、ねじ山付き栓として形成された円筒形であり、複数のリブ（１１）により前記バルブハウジングの中央に保持されたボス（１０）を有し、前記複数のリブが前記ボスから星形に外に向かって前記バルブハウジングのリング肩部（１２）に伸び、それにより、前記複数のリブ間に通気開口部（１３）が形成され、
前記バルブメンブラン（４）が、前記通気開口部（１３）を開閉するために、キャップ構造（１４）として弾力的に形成され、前記バルブの容器内側方向から前記ボス（１０）に向かってそのかかと部分（１７）に押付けられ、かつ前記バルブハウジング（２）の前記リング肩部（１２）に対してキャップ構造開口部（１６）を形成する様に該リング肩部まで伸びるように前記バルブハウジングの中に組み込まれており、
前記流入円板（５）が、少なくとも１個の通気開口部（３０）を含み、前記バルブハウジング（２）内に、前記バルブメンブラン（４）と前記流入蓋（６）との間で前記バルブメンブランおよび前記流入蓋と同軸に設置され、
前記流入蓋（６）が、前記ボス（１０）の内側末端（１８）に押付けられて形成されており、前記流入蓋の外側縁部（２７）が、前記バルブハウジング（２）の内側末端（２８）と共に、前記バルブ（１）が開いた時に容器の中に流れ込む空気のための円周状の通気スリット（２９）を形成し、前記流入蓋は同時に前記ボス上の前記バルブメンブラン（４）の補強に役立つとともに、前記流入円板と共に、前記バルブ（１）の中に侵入する流入液体に対する前記バルブメンブラン（４）の保護手段としてラビリンスを形成し、
前記リング肩部（１２）に接続する前記バルブハウジング（２）の外側縁部（４２）には、その上に堅く締め付けることができる前記密封キャップ（７）のための保持歯（４３）が形成されており、
前記バルブメンブラン（４）の閉鎖位置では、前記バルブメンブランが、バルブシートを形成する前記バルブハウジング（２）のリング縁部（２２）の内側に、予備応力により、に接しており、
前記バルブメンブラン（４）の開放位置では、前記バルブメンブランの前記通気開口部（１３）が開き、前記流入蓋（６）の前記外側縁部（２７）と前記バルブハウジング（２）の前記内側末端（２８）との間に通気スリット（２９）が形成され、前記保持歯（４３）と、該保持歯の上に外から被さる前記密封キャップ（７）の間に、前記通気バルブ（１）を通して容器の中に流れ込む空気のための通気開口部（４４）が形成されることを特徴とする通気バルブ。
前記ボス（１０）の前記保持リブ（１１）が、容器が超過圧になった時に前記バルブメンブラン（４）を支持するための、前記バルブメンブラン（４）のキャップ構造（１４）に適合する輪郭（２６）を備えていることを特徴とする請求項１記載の通気バルブ。
前記バルブメンブラン（４）が、前記バルブハウジング（２）のリング肩部（１２）の内側縁部（２４）に形成されたリングウェブ（２５）によりさらに支持されることを特徴とする請求項２記載の通気バルブ。
前記バルブメンブラン（４）が、適当な添加剤を含むプラスチックまたはゴムの様な、たわみ性で、腐食性の液体に耐えられる材料から製造され、かつ中央の補強された固定ボス（１５）を備えていることを特徴とする請求項１〜３のいずれか１項記載の通気バルブ。
前記流入蓋（６）が湾曲しており、かつ軸方向の締付けウェブ（２１）を有する締付けスリーブ（２０）を備え、前記バルブメンブラン（４）が、固定ボス（１５）と共に前記バルブハウジング（２）の前記ボス（１０）のかかと部分（１７）に対して押し付けられ、前記流入蓋（６）の前記バルブメンブラン（４）の方を向いた湾曲面（３３）が、前記通気バルブ（１）の中に侵入する流入液体のための流出面を形成することを特徴とする請求項１〜４のいずれか１項記載の通気バルブ。
前記流入円板（５）が、中央に通気開口部（３０）を有するキャップ構造（１９）を備えていることを特徴とする請求項１〜５のいずれか１項記載の通気バルブ。
前記流入蓋（６）の外側（３５）に、前記流入蓋の周辺部の上に配置された軸方向の締付けボス（３６）が形成されており、前記締付けボスが、前記バルブハウジング（２）の内側（３９）にあるかかと部（３８）に対して前記流入円板（５）を押し付けるための、前記流入円板（５）のキャップ構造（１９）に適合する締付け縁部（３７）を備えていることを特徴とする請求項１〜６のいずれか１項記載の通気バルブ。
前記流入円板（５）が、前記バルブメンブラン（４）の通気開口部と対抗するように前記バルブハウジング（２）の中に組み込まれており、前記バルブ（１）の中に侵入する流入液体のための流出面（３２）を形成することを特徴とする請求項１〜７のいずれか１項記載の通気バルブ。
前記バルブハウジング（２）の前記リング肩部（１２）の外側（４０）に、昆虫の侵入に対する防御手段として前記ボス（１０）の前記保持リブ（１１）間の前記通気開口部（１３）を覆う、好ましくはプラスチック製の格子（４１）が配置されていることを特徴とする請求項１〜８のいずれか１項記載の通気バルブ。
前記格子（４１）が前記リング肩部（１２）の前記外側（４０）に溶接されていることを特徴とする請求項９記載の通気バルブ。
前記保持歯（４３）が、前記バルブハウジング（２）の外側縁部（４２）に、密封キャップ（７）を堅く締付けるため、爪状に形成されており、前記密封キャップの内側（４５）には、その外側縁部（４６）から半径方向で間隔をおいて、後ろに切込（４８）を備えたリングウェブ（４７）が形成されており、前記密封キャップ（７）を前記バルブハウジング（２）の上に被せた時に、前記リングウェブが前記保持歯（４３）と噛み合うことを特徴とする請求項１〜１０のいずれか１項記載の通気バルブ。