JP3549837B2 - 経路選択装置、及び、経路選択システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、発呼側通話装置を着呼側通装置に接続する場合の通信回線網の経路を、経路情報テーブルに記憶されている経路情報とサービス情報とに基づいて選択して、発呼側通話装置の通話者が上記サービス情報により示されるサービス内容を受けることのできる経路選択装置及び経路選択システムに関する。特に、通信回線網の属する通信回線の種類は、公衆回線網とIPネットワークと専用回線網とのいずれかであり、既存の電話サービス事業者が提供する個々の通信回線網を統括して、電話を利用する通話者に対して料金及び通話品質においてよりよいサービスを提供する電話サービスビジネスを展開することを可能にする経路選択装置及び経路選択システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来例1.
従来の複数の通信回線網の中から所定の通信回線網を選択して、発呼側通話装置と着呼側通話装置を接続する発明として、特開2000−125041の「電話接続方法及び電話端末装置」と、特開2000−32128の「インターネット電話ゲートウェイシステム」と、特開2000−22814の「通話システム」と、特開平11−252180の「ケーブル網を用いた電話通信サービスシステムおよびその方法」と、特開平11−122388の「インターネット電話システムと接続方法」と、特開2000―115372の「構内交換機及びそれに用いるコスト最適化迂回方式並びにその制御プログラムを記録した記録媒体」と、特開平10−336319の「選択的通信方法及びその通信システム」と、特開2000−138717の「通話装置」と、特開平11−275256の「アダプタ、そのダイヤルアップ方法およびその記録媒体」とがある。
【0003】
上記した従来の発明の中で、特に、特開2000−125041の「電話接続方法及び電話端末装置」の発明は、通話料金の安い経路を選択する発明と、回線品質の良い回線を選択する発明とが記載されている。この発明では、電話端末装置が通話料金の安い経路を選択する機能、または、回線品質の良い回線を選択する機能を備えている。図21に、特開2000−125041の発明の構成図を示す。図21において、端末825,826,827,837とが発明の電話端末装置である。図21より分かるように、端末825,826,827,837は、それぞれ電話機とネットワークとの間の電話機側に設置されている。図22に、端末825,826,827,837の機能ブロック図の一例を示す。図22において、端末825,826,827,837は、公衆網828との間のインタフェースとなる通信制御手段851と、接続要求、許可、IPアドレス等を付加情報として送受信するための付加情報送受信手段852と、インターネット834の接続、リアルタイムでの音声伝送などを司るインターネット電話処理手段853と、電話機からの相手先電話番号や通信制御手段851からの通話確立情報に基づいて通話経路を選択するための通話経路選択手段854を備えている。
【0004】
例えば、電話機823と電話機838とで通話するケースを説明する。電話機823が相手先電話番号を指定して発呼すると、端末827が、まずLAN835及びインターネット834を介したAの経由で相手端末に接続を試みる。例えば端末827に相手端末のIPアドレスなどが登録されている場合や、ITU−T勧告H.323で規定されるゲートキーパーに問い合わせることにより相手のIPアドレスが分かる場合には、この経路Aによる接続が成功する。しかし相手端末のIPアドレスが分からないような場合、次に電話番号から相手端末が市内通話料金で通話可能な近距離である場合には、公衆網828を介したDの経路での接続を試みるが、近距離でない場合には、後述する方法で、相手端末がISPのRASを介して接続されるBの経路での接続を試みる。Bの経路での接続が成功しなかったら、GWS経由のCの経路での接続を試みる。そして、これも成功しなかった場合には、最後に公衆網828による接続を行う。
このように、特開2000−125041の発明は、上記した例のように、電話機823から回線に接続を行うときに、端末827によって接続する回線を選択している。そして、電話機838側の端末837は、電話機823側より受信した情報を電話機838側で必要な情報に変換する処理を行っている。つまり、電話端末装置は、発呼側の電話機と着呼側の電話機とを接続する回線の両端に設置されるような構成になっている。電話端末装置が接続する回線を選択しているので、上記のような構成の場合は、通話を行う電話機を接続する前に、一度だけ回線の選択が行われることになる。
【0005】
また、特開2000−115372の「構内交換機及びそれに用いるコスト最適化迂回方式並びにその制御プログラムを記録した記録媒体」では、外線発信時に相手先に接続可能な複数の方路各々の通話料金を比較して最も安い方路を選択するコスト最適化迂回機能を有する構内交換機について記載されている。さらに、構内交換機は、相手先までの方路がインターネット電話の通信路であるときに、通信路のトラフィック情報を取得して、取得したトラフィック情報としきい値とを比較して、比較した結果に基づいて、初めに選択した通信路を用いて相手先に発信を行うか、別の通信路を選択し直して相手先に発信を行うかを決定する機能も有している。図23に特開2000−115372の発明のシステム構成図を示す。図23の構内交換機801が発明の構内交換機である。構内交換機801は内線加入者端末802と通話回線80101との間に設置されている。このため、内線加入者端末802と別の内線加入者端末を接続する場合、構内交換機801による経路の選択は一度だけ行われる。
【0006】
従来例2.
また、従来の電話サービスの提供形態を、図24に示す。従来の電話サービスの形態は、図24に示すように所轄市内電話サービスの場合は、ユーザー宅からアクセス回線(所轄市内網)を介して相手宅へつながって通話が行われる。
所轄市外電話・国際電話サービスの場合は、ユーザー宅からアクセス回線(所轄市内網)を介して中継回線につながり、中継回線が相手先のアクセス回線を介して相手宅へつながって通話が行われる。
この従来例2の電話サービスの提供形態は、図24に示したバリエーションの範囲であり、自社の回線網を持つ第一種事業者の提供するサービス、自社設備を持たない第二種事業者の提供するサービスの、いずれの場合も、アクセス回線又は中継回線を維持管理し、各ユーザーの使用量を把握・集計して、その距離や使用量に応じた使用量を、例えば、一分何円、或いは、一回線何円というように、ユーザーに請求することで、電話サービスを提供してきた。また、その請求が技術的に実施できるように管理システムを構築しておく必要があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来例1の特開2000−125041の発明では、経路を選択する機能を有する電話端末装置は、電話機側に接続され、発呼側の電話機と着呼側の電話機とを接続する前に、接続する回線の選択を一度だけ行うような構成になっている。
また、上記した従来例1の特開2000−115372の発明では、経路を選択する機能を有する構内交換機は、内線加入者端末側に接続され、発呼側の端末と着呼側の端末とを接続する前に、接続する回線の選択を一度だけ行うような構成になっている。
このため、従来例1に記載した発明では、複数の回線を経由して発呼側電話機と着呼側電話機とを接続するような場合、電話端末装置や構内交換機は接続可能なあらゆるケースの経路を発呼側電話機に対して提供できるような機能を有していなければならず、電話端末装置や構内交換機の処理付加が重たくなる問題が考えられる。また、接続可能な経路のケースが増えたり減ったりする場合には、全ての電話端末装置や構内交換機の機能を変更しなければならないので、コストがかかる。また、一斉に対応しようとすると変更作業のスケジュールを行ったり、変更後のテストを全ての電話端末装置や構内交換機を対象に行ったりと、多くの作業の発生が考えられる。
【0008】
また、従来例2の電話サービスは上記のような提供形態と技術であるため、電話のユーザは電話サービスを利用するために、電話サービス提供者の決めた料金体系とその管理システムに従った、使用量に応じた使用料を支払う必要があり、特に遠距離や国際間の通話は料金が高いため、望むだけの時間の通話を行うことが憚られることが常であった。
【0009】
そこでこの発明は複数の通信網の中から経路選択装置により選択された通信網を介して、通話距離や通話時間による料金高騰の制約から、ユーザを解放する新しい電話サービスを提供することを目的とする。
また、通信網を選択する機能を有する経路選択装置を、接続可能な通信網上にそれぞれ設置して、1つ1つの経路選択装置の処理付加を軽減させることを目的とする。
また、接続可能な通信網上にクライアント装置をそれぞれ設置して、経路情報テーブルを備えるサーバ装置を、複数のクライアント装置を管理するために1つ設置する。そして、接続可能な通信網の変更が発生した場合に、サーバ装置上の経路情報テーブルを変更作業の対象としてメンテナンス作業を最小限に抑えることを目的とする。
また、経路選択装置を異なるサービス内容を提供する複数の通信網上にそれぞれ設置して、複数の通信網の中から所定のサービス内容を提供する通信網を選択するサービスを行うビジネスを実現することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る経路選択装置は、異なるサービス内容を提供する複数の通信回線網の中から少なくとも1つの通信回線網を選択して発呼側通話装置と着呼側通話装置とを接続する経路選択装置であって、上記複数の通信回線網の中の1つの通信回線網を第1の通信回線網として上記発呼側通話装置が発呼してきた場合、上記第1の通信回線網より上記着呼側通話装置を特定する相手先情報を上記発呼側通話装置から入力する相手先情報入力部と、上記複数の通信回線網の中でそれぞれの通信回線網と互いに接続可能な少なくとも1つの通信回線網を示す経路情報と、上記経路情報のサービス内容を示すサービス情報とを記憶する経路情報テーブルと、上記相手先情報入力部より入力された相手先情報を用いて、上記経路情報テーブルに記憶されている経路情報を少なくとも1つ選択するとともに、複数の経路情報が選択された場合に、選択した複数の経路情報に対応する上記サービス情報を比較して1つの経路情報を選択する経路選択部と、上記経路選択部により選択された経路情報に基づく通信回線網を第2の通信回線網として、上記第1の通信回線網と接続し、上記発呼側通話装置を上記着呼側通話装置と接続する回線接続部とを備えたことを特徴とする。
【0011】
また、この発明に係る経路選択装置は、上記サービス情報が、回線の接続料金と回線の品質との少なくともいずれか一方の情報であることを特徴とする。
【0012】
また、この発明に係る経路選択装置は、上記発呼側通話装置が、上記相手先情報として、IP(インターネットプロトコル)アドレスを示すアドレス情報と電話番号を示す番号情報との少なくともいずれか一方の情報を出力し、上記複数の通信回線網は、通信回線の種類として公衆回線網とIP(インターネットプロトコル)ネットワークと上記IPネットワークを除く専用回線網との3つの通信回線の種類のうち、少なくとも2つの通信回線の種類に属する通信回線網であり、上記回線接続部は、上記IPネットワークと上記公衆回線網との少なくとも2つの通信回線の種類に属する通信回線網を接続し、上記経路選択部は、上記相手先情報入力部より上記相手先情報としてIPアドレスを入力した場合、上記IPネットワークを接続する経路情報を上記経路情報テーブルより選択することを特徴とする。
【0013】
また、この発明に係る経路選択装置は、上記発呼側通話装置が、上記相手先情報として、着呼側通話装置が設置されている地域を識別する地域識別情報を含む電話番号を示す番号情報を少なくとも出力し、上記回線接続部は、上記IPネットワークと上記公衆回線網との少なくとも2つの通信回線の種類に属する通信回線網を接続し、上記経路選択装置は、IPネットワークと公衆回線網とを接続するISP(Internet Service Provider)により上記IPネットワークを上記公衆回線網に接続するアクセスポイントとして1つ以上設置され、上記経路情報テーブルは、上記地域識別情報に対応させて上記地域識別情報により示される地域に最も近いアクセスポイントを示すアクセスポイント情報を記憶し、上記経路選択部は、上記相手先情報入力部より上記相手先情報として番号情報を入力した場合、上記番号情報の地域識別情報に基づいて、上記経路情報テーブルより上記地域識別情報に対応するアクセスポイント情報を取得し、上記回線接続部は、上記経路選択部により取得されたアクセスポイント情報に従い、上記IPネットワークを上記アクセスポイント情報により示される上記アクセスポイントを介して上記公衆回線網と接続することを特徴とする。
【0014】
また、この発明に係る経路選択装置は、上記経路選択装置が、上記アクセスポイントに備えられ、上記アクセスポイントに備えられた経路選択装置は、上記公衆回線網の種類に属する複数の通信回線網を接続可能であり、上記経路情報テーブルは、上記経路情報として上記公衆回線網の種類に属する複数の通信回線網を示す情報を記憶するとともに、上記経路情報に対応させて上記サービス情報として上記公衆回線網の種類に属する複数の通信回線網それぞれの回線の接続料金を記憶し、上記経路選択部は、上記経路情報テーブルより複数の通信回線網それぞれの回線の接続料金を取得して比較し、比較した結果に基づいて1つの上記経路情報を選択することを特徴とする。
【0015】
この発明に係る経路選択システムは、異なるサービス内容を提供する複数の通信回線網の中から少なくとも1つの通信回線網を選択して発呼側通話装置と着呼側通話装置とを接続する経路選択システムであって、
上記複数の通信回線網の中でそれぞれの通信回線網と互いに接続可能な少なくとも1つの通信回線網を示す経路情報と、上記経路情報のサービス内容を示すサービス情報とを記憶する経路情報テーブルを有するサーバ装置と、
上記複数の通信回線網の中の1つの通信回線網を第1の通信回線網として上記発呼側通話装置が発呼してきた場合、上記第1の通信回線網より上記着呼側通話装置を特定する相手先情報を上記発呼側通話装置から入力する相手先情報入力部と、上記相手先情報入力部より入力された相手先情報を用いて、上記サーバ装置の有する経路情報テーブルに記憶されている経路情報を少なくとも1つ選択するとともに、複数の経路情報が選択された場合に、選択した複数の経路情報に対応する上記サービス情報を比較して1つの経路情報を選択する経路選択部と、上記経路選択部により選択された経路情報に基づく通信回線網を第2の通信回線網として、上記第1の通信回線網と接続し、上記発呼側通話装置を上記着呼側通話装置と接続する回線接続部とを有するクライアント装置と、
上記サーバ装置と上記クライアント装置とを接続するIP(インターネットプロトコル)ネットワークと
を備え、上記IPネットワークを介して上記クライアント装置から上記サーバ装置をアクセスすることを特徴とする。
【0016】
また、この発明に係る経路選択システムは、上記サーバ装置の有する経路選択テーブルに記憶されている上記サービス情報が、回線の接続料金と回線の品質との少なくともいずれか一方の情報であることを特徴とする。
【0017】
また、この発明に係る経路選択システムは、上記発呼側通話装置が、上記相手先情報として、IP(インターネットプロトコル)アドレスを示すアドレス情報と電話番号を示す番号情報との少なくともいずれか一方の情報を出力し、
上記複数の通信回線網は、通信回線の種類として公衆回線網とIP(インターネットプロトコル)ネットワークと上記IPネットワークを除く専用回線網との3つの通信回線の種類のうち、少なくとも2つの通信回線の種類に属する通信回線網であり、
上記クライアント装置の有する回線接続部は、上記IPネットワークと上記公衆回線網との少なくとも2つの通信回線の種類に属する通信回線網を接続し、
上記クライアント装置の有する経路選択部は、上記相手先情報入力部より上記相手先情報としてIPアドレスを入力した場合、上記IPネットワークを接続する経路情報を上記サーバ装置の有する経路情報テーブルより選択することを特徴とする。
【0018】
また、この発明に係る経路選択システムは、上記発呼側通話装置が、上記相手先情報として、着呼側通話装置が設置されている地域を識別する地域識別情報を含む電話番号を示す番号情報を少なくとも出力し、
上記クライアント装置の有する回線接続部は、上記IPネットワークと上記公衆回線網との少なくとも2つの通信回線の種類に属する通信回線網を接続し、
上記クライアント装置は、IPネットワークと公衆回線網とを接続するISP(Internet Service Provider)により上記IPネットワークを上記公衆回線網に接続するアクセスポイントとして1つ以上設置され、
上記サーバ装置の有する経路情報テーブルは、上記地域識別情報に対応させて上記地域識別情報により示される地域に最も近いアクセスポイントを示すアクセスポイント情報を記憶し、
上記クライアント装置の有する経路選択部は、上記クライアント装置の有する相手先情報入力部より上記相手先情報として番号情報を入力した場合、上記番号情報の地域識別情報に基づいて、上記サーバ装置の有する上記経路情報テーブルより上記地域識別情報に対応するアクセスポイント情報を取得し、
上記クライアント装置の有する回線接続部は、上記クライアント装置の有する経路選択部により取得されたアクセスポイント情報に従い、上記IPネットワークを上記アクセスポイント情報により示される上記アクセスポイントを介して上記公衆回線網と接続することを特徴とする。
【0019】
さらに、この発明に係る経路選択システムは、上記クライアント装置が、上記アクセスポイントに備えられ、
上記アクセスポイントに備えられたクライアント装置は、
上記公衆回線網の種類に属する複数の通信回線網を接続可能であり、
上記サーバ装置の有する経路情報テーブルは、上記経路情報として上記公衆回線網の種類に属する複数の通信回線網を示す情報を記憶するとともに、上記経路情報に対応させて上記サービス情報として上記公衆回線網の種類に属する複数の通信回線網それぞれの回線の接続料金を記憶し、
上記クライアント装置の有する経路選択部は、上記サーバ装置の有する経路情報テーブルより複数の通信回線網それぞれの回線の接続料金を取得して比較し、比較した結果に基づいて1つの上記経路情報を選択する
ことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この実施の形態1では、発明の経路選択装置の構成の一例を説明すると共に、IPネットワーク(以下IPネットワークはインターネットと称する)とインターネット以外の専用回線網の通信回線の種類に属する通信回線網とから、所定の経路を選択する一例について以下に説明を行う。
図1は、この発明の経路選択装置の一例の構成図である。図1において、1は経路選択装置である。2は第1の通信回線網より電話番号情報またはIPアドレス情報を入力する相手先情報入力部である。3は、相手先情報入力部より入力した電話番号情報からIPアドレス情報を取得するための番号アドレス変換テーブルである。相手先情報入力部2にIPアドレス情報が入力された場合は、番号アドレス変換テーブル3を用いる必要はない。4は、経路選択部であり、5の経路情報テーブルに記憶されている経路情報を1つ選択する為の機能を有している。5は経路情報テーブルであり、経路情報と、サービス情報とを記憶する。経路情報テーブル5は、電話番号情報に対応するIP情報を記憶して、番号アドレス変換テーブル3を兼ねても構わない。6は、回線接続部であり経路選択部4により選択された経路情報に基づく第2の通信回線網と第1の通信回線網とを接続する回線接続部である。7は、音声データデジタル/アナログ変換部である。音声データデジタル/アナログ変換部7は、アナログの音声データをデジタルの音声データに変換するとともにデジタルの音声データをアナログの音声データに変換する。音声データデジタル/アナログ変換部7は、第2の通信回線網が公衆回線網である場合には、音声データをアナログの音声データに変換し、第2の通信回線網がインターネット或いは専用回線網である場合には、音声データをデジタルの音声データに変換する。経路選択装置1は、図1では音声データデジタル/アナログ変換部7を備えているが、経路選択装置1の外に音声データデジタル/アナログ変換部7が備えられていても構わない。
【0021】
図2は、実施の形態1における経路選択装置を用いて発呼側通話装置と着呼側通話装置とを所定の通信経路によって接続する形態を説明する図である。
図2において、10は長崎に設置されている発呼側通話装置であり、90は千葉に設置されている着呼側通話装置である。20は公衆回線網である。30はインターネットである。インターネット30は長崎アクセスポイント31と千葉アクセスポイント32とを有して、公衆回線網20と接続されている。40は、専用線サービス会社Bの専用線網であり、専用線網40は福岡ゲートウェイ41と札幌ゲートウェイ43と名古屋ゲートウェイ42とを有している。それぞれのゲートウェイ41〜43はインターネット30をアクセスできるように、インターネット30と接続されている。50は専用線サービス会社Aの専用線網であり、大阪ゲートウェイ51と名古屋ゲートウェイ52と東京ゲートウェイ53とを有している。それぞれのゲートウェイ51〜53はインターネット30をアクセスできるようにインターネット30と接続されている。200はサービス会社サーバであり、公衆回線網20とインターネット30と専用線網40と専用線網50とを相互に接続するサービスを商品として提供するサービス会社のサーバ装置である。アクセスポイント31,32及びゲートウェイ41〜43,51〜53とは、図1に示した経路選択装置を備えるものとする。
【0022】
図3は、実施の形態1の経路情報テーブルの一例を示している。上記したように図2に示すアクセスポイントとゲートウェイとは図1に示した経路選択装置を備えている。それぞれのアクセスポイントとそれぞれのゲートウェイとは図3に示す(A)〜(D)の経路情報テーブルを備えている。図3(A)は長崎アクセスポイント31と福岡ゲートウェイ41とが備える経路選択装置が有している経路情報テーブル500である。500a,500b,500cは経路情報である。図3(B)は大阪ゲートウェイ51の備える経路選択装置が有している経路情報テーブル501である。図3(C)は東京ゲートウェイ53の備える経路選択装置の有する経路情報テーブル502である。502aは経路情報である。図3(D)は専用線サービス会社Aの名古屋ゲートウェイ52の経路選択装置が有する経路情報テーブル503である。503aは経路情報である。
図4は、実施の形態1の発呼側通話装置と着呼側通話装置とを接続する通信経路を示す図である。図4の100は通信経路であり、図3に示した経路情報テーブルに記憶されている経路情報に基づいて発呼側通話装置10と着呼側通話装置90とを接続する通信経路を示している。他の符号については図2と同じである。
【0023】
以下に、図3に示す経路情報テーブルを用いて通信経路100が選択されて接続される例について説明を行う。
この実施の形態1の例では通話品質を確保するために専用線網を接続する形態を選択するものとする。このため、経路情報テーブルには、通話品質を示すサービス情報の登録はなくして、経路情報のみを記憶するものとする。
まず、長崎の発呼側通話装置10より送信された相手先の電話番号情報を、アクセスポイント31の経路選択装置1の相手先情報入力部2により公衆回線網20を介して入力する。長崎アクセスポイント31では相手先情報入力部2が入力した相手先の電話番号情報を用いて、経路選択部4が図3(A)に示した経路情報テーブル500を参照して経路情報を取得する。経路選択部4は、経路情報テーブル500より発信側が「長崎」であり、着信側が「千葉」である500aの経路情報を取得する。着信側が千葉であることは相手先電話番号情報を解析することによって特定することができる。経路情報500aを見ると、福岡、名古屋間は専用線サービス会社Bの専用線網である専用線網40を用いて、名古屋、東京間は専用線サービス会社Aの専用線網である専用線網50とを用いるように設定がされている。回線接続部6は経路選択部4より経路情報500aを受け取る。受け取った経路情報500aに基づいて回線接続部6は、第1の通信回線網である公衆回線網20を福岡ゲートウェイ41を介して専用線網40に接続する。このとき、公衆回線網20と専用線網40とは直接接続できるような形態になっていない。このため、一旦公衆回線網20をインターネット30に接続してインターネット30から専用線網40に接続する。経路情報500aを見ると名古屋と東京間は専用線サービス会社Aの専用線網50を使用するように設定されている。このため、名古屋ゲートウェイ42の経路選択装置の回線接続部6は、専用線網40と専用線網50とを接続する。但し、専用線網40と専用線網50とは、直接接続するような形態になっていないため、専用線網40を一旦インターネット30に接続し、インターネット30を専用線網50に接続することによって、専用線網40と専用線網50とを接続する。これまでの接続により通信経路は東京ゲートウェイ53までの接続が行われたことになる。東京ゲートウェイ53の経路選択装置が備える経路情報テーブルは、図3(C)の経路情報テーブル502である。経路選択部4は経路情報テーブル502により発信側が「東京」着信側が「千葉」である経路情報502aを取得する。経路情報502aは”不要”となっている。これは、専用線網を接続するのではなくインターネットを使用することを示している。このため、東京ゲートウェイ53の経路選択装置の回線接続部6は、専用線網50をインターネット30に接続し、千葉のアクセスポイント32まで接続を行う。千葉のアクセスポイント32の経路選択装置が備える経路情報テーブルは特に図示していないが、公衆回線網20を使用するように設定されているものとする。このため、千葉のアクセスポイント32の経路選択装置の回線接続部6は、インターネット30を公衆回線網20に接続し、更に公衆回線網20から着呼側通話装置90に接続が行われて通信経路100となる。以上のように、長崎の発呼側通話装置10と千葉の着呼側通話装置90とが通信経路100により接続される。
【0024】
上記説明では専用線網同士及び公衆回線網と専用線網とは直接接続することができずに、一旦インターネットを介して接続するような形態であった。しかし、専用線網同士を直接接続する形態や、公衆回線網と専用線網とを直接接続接続する形態がサービスとして提供可能であれば、インターネット30を介さずに直接接続する通信経路を構築することもできる。また、図3に示した経路情報テーブルには経路情報が記憶されているが、サービス情報は記憶されていなかった。これは通話品質を確保するという前提の元に、図3に示した経路情報を設定している為である。
通信経路100は名古屋、東京間を専用線網40から専用線網50に切り換える通信経路を使用していた。これは、予め経路情報に最低コストであると共に最上品質の通信経路を選択できるように経路情報の設定が行われているためである。通話品質が変化したり、通話料金が変化するような場合には図3に示した経路情報テーブルに通話料金や通話品質を示すサービス情報を付加して、最低コスト及び最上品質の通信経路を経路選択部4によって選択するようにすることも可能である。また、発呼側通話装置10はサービス会社と、専用線網40と専用線網50とインターネット30とを使用する契約を予め交わしているものとする。
【0025】
実施の形態2.
上記実施の形態1では、アクセスポイントまたは、ゲートウェイに、この発明の経路選択装置を備えていた。つまり、経路情報テーブルは、アクセスポイントとゲートウェイとに備えられていた。しかし、この実施の形態ではサービス会社サーバに経路情報テーブルを備え、アクセスポイントまたはゲートウェイの備える経路選択装置には、上記図1に示した経路選択装置を構成する要素のうち経路情報以外を備えている経路選択装置を備える例について以下に説明を行う。
【0026】
図5は、この実施の形態2における発呼側通話装置と着信側通話装置とを接続するための通信経路を示す図である。図5は、上記実施の形態1の図4と構成要素は同じである。しかし、サービス会社サーバ200に経路情報テーブル5を備えるため、アクセスポイント31,32とゲートウェイ41〜43,51〜53では、インターネット30を介してサービス会社サーバ200の備える経路情報テーブル5をアクセスして経路情報を取得する。31a,41a,42a,52a,53aは各アクセスポイントまたは各ゲートウェイからインターネット30を介してサービス会社サーバ200の備える経路情報テーブルをアクセスして経路情報を取得する経路情報取得経路である。
図6は、サービス会社サーバ200の備える経路情報テーブルを示す図である。図6において、504は経路情報テーブルである。経路情報テーブル504は、実施の形態1において示した図3(A)〜(D)の各経路情報テーブルを一括にまとめて管理を行っているテーブルである。経路情報テーブルをサービス会社サーバ200が一括管理することにより経路情報テーブルの保守が容易になる。
【0027】
図5において、発呼側通話装置10から出力された相手先情報が公衆回線網20を介して長崎アクセスポイント31の備える経路選択装置に入力される。長崎アクセスポイント31の経路選択装置は、インターネット30を接続してサービス会社サーバ200の備える経路情報テーブル5をアクセスする。サービス会社サーバ200の備える経路情報テーブル504より発信側が「長崎」、着信側が「千葉」である経路情報を経路情報取得経路31aにより取得する。取得した経路情報は上記実施の形態1と同様に福岡、名古屋間は専用線網40を使用し、東京、名古屋間は専用線網50を使用する経路情報が選択される。このため、長崎アクセスポイント31の経路選択装置は福岡ゲートウェイ41を介して専用線網40を接続する。そして、名古屋ゲートウェイ42から専用線網50を接続するために一旦インターネット30を接続してインターネット30から名古屋ゲートウェイ52を介して専用線網50を接続する。そして、東京ゲートウェイ53の経路選択装置は経路情報取得経路53aによってサービス会社サーバ200の経路情報テーブルより、東京−千葉間の経路情報を取得する。取得した経路情報はインターネット30を使用するように設定されているため、東京ゲートウェイ53の経路選択装置は専用線網50をインターネット30に接続する。そして、インターネット30を介して千葉アクセスポイント32から公衆回線網20を接続し、着呼側通話装置90と発呼側通話装置10とを接続する通信経路100が確立される。
【0028】
ここでは、長崎アクセスポイント31の経路選択部4が東京までの経路情報を取得して、途中経由するゲートウェイに取得した経路情報を通知していた。しかし、次のゲートウェイまでの経路情報を取得するようにして、その先の経路情報については各ゲートウェイによって経路情報取得経路41a,52aを用いて取得してもかまわない。
このように経路情報テーブルをサービス会社サーバ200によって一括管理を行っても上記実施の形態1と同様の通信経路100を確立することができる。
また、図5の各アクセスポイントや各ゲートウェイをクライアント装置と位置づけて、サービス会社サーバをサーバ装置と位置づけて、サーバ装置とクライアント装置とをインターネット30によって接続するシステムと考えることができる。
【0029】
実施の形態3.
この実施の形態3では、インターネットと公衆回線網との何れかの通信回線網を通信経路として選択する例を以下に説明する。
図7は、実施の形態3の発呼側通話装置と着呼側通話装置を接続する通信経路を示す図である。図7において、10〜16,90は通話装置である。300,301は、通話装置に接続され、アナログ音声データをデジタル音声データに変換したりデジタル音声データをアナログの音声データに変換したり、電話番号情報をIPアドレスを示すアドレス情報に変換したり、IPアドレス情報を電話番号情報に変換するなどの機能を有する装置である。アダプタ装置は、通話装置と公衆回線網或いはインターネット等とを接続する。33,34はインターネットサービスプロバイダ(ISP)によって設置されたアクセスポイントであり、公衆回線網とインターネットを接続する機能を有するものである。20は公衆回線網、30はインターネットである。101,102は、この実施の形態3で選択される通信経路である。
図8は、実施の形態3における経路情報テーブルであり、アクセスポイント33,34が備える経路選択装置の経路情報テーブルである。図8において、505は経路情報テーブルであり、電話番号情報に対応するIPアドレスを示すアドレス情報を記憶している。経路情報テーブル505は、電話番号情報に対応するIPアドレスを示すアドレス情報を記憶することにより、インターネットを用いて発呼側通話装置と着呼側通話装置とを接続する経路情報を示している。
【0030】
発呼側通話装置10を着呼側通話装置14に接続する場合の経路選択装置の動作を説明する。アクセスポイント33の備える経路選択装置の相手先情報入力部2は、公衆回線網20を介して発呼側通話装置10より着呼側通話装置14の電話番号情報を入力する。アクセスポイント33の備える経路選択装置は経路情報テーブル505を備えているので、経路選択部4は、経路情報テーブル505を参照して相手先情報入力部2が入力した電話番号情報に対応するIPアドレス情報を取得する。ここでは、入力した電話番号情報に対応するIPアドレス情報を経路情報テーブル505より取得できるものとする。回線接続部6は取得したIPアドレス情報を用いてインターネット30を接続し、着呼側通話装置14を接続する。経路情報テーブルに電話番号情報に対応するIPアドレス情報が登録されているということは、着呼側通話装置を、インターネット30を用いて接続することができるということである。
この場合の通信経路は通信経路101である。
【0031】
このように経路情報テーブルは、電話番号情報に対応するIPアドレス情報を記憶して、インターネット網を使用して着呼側通話装置を接続する経路情報を設定することも可能である。
【0032】
発呼側通話装置10は、アダプタ装置をしていない通話装置であるため、相手先情報入力部2は電話番号情報を入力した。しかし、アダプタ装置を接続している通話装置である場合には、相手先情報としてIPアドレスを示すアドレス情報が相手先情報入力部2に入力される場合もある。この場合は、アクセスポイント33の経路選択装置は、IPアドレス情報が入力されたことによってインターネット網を使用する経路を用いることが分かっているため、経路選択部4によって経路情報の取得を行わずに、回線接続部6はインターネット30を接続して着呼側通話装置を接続することも可能である。
【0033】
通信経路101は、インターネット30をアダプタ301を介して着呼側通話装置14に接続するような経路であった。インターネット網を着呼側通話装置と直接接続できるのは、着呼側通話装置14がアダプタ301を接続しているためである。着呼側通話装置がアダプタ装置を接続していない場合の通信経路は通信経路102になる。通信経路102は、発呼側通話装置11と着呼側通話装置16とを接続する通信経路である。アクセスポイント33の備える経路選択装置の相手先情報入力部2は、着呼側通話装置16の電話番号情報を入力する。経路選択部4は、入力した電話番号情報に基づいて経路情報テーブル505を参照する。経路情報テーブル505には着呼側通話装置16の電話番号情報に対応するIPアドレス情報が設定されていないものとする。経路選択部4は、電話番号情報に対応するIPアドレス情報を取得できないので、着呼側通話装置のある地域の最寄りの地域のアクセスポイントまでインターネット30を接続する。これについては、実施の形態6で詳しく説明を行う。回線接続部6は、インターネット30を接続し、アクセスポイント34から公衆回線網20を接続し、公衆回線網20から着呼側通話装置16を接続する。このように、着呼側通話装置16が直接インターネット網を接続できない場合は、着呼側通話装置16の最寄りのアクセスポイント34と公衆回線網20を介して発呼側通話装置10と着呼側通話装置16とを接続する。この通信経路が通信経路102である。
【0034】
実施の形態4.
上記実施の形態3では、アクセスポイント33,34の経路選択装置が経路情報テーブル5をそれぞれ備えていた。しかし、経路情報テーブルを一括管理するため、サービス会社サーバ200に経路情報テーブル5を備える構成にして、アクセスポイント33、34の経路選択装置1は、経路情報テーブル5以外の構成要素を備えるようにする。
図9は、実施の形態4における発呼側通話装置と着呼側通話装置とを接続する通信経路を説明する図である。
図9の33aは、アクセスポイント33の備える経路選択装置1がサービス会社サーバ200の備える経路情報テーブル5を参照して、経路情報を取得する経路情報取得経路である。その他の構成要素については、上記実施の形態3の図7と同様である。アクセスポイント33とサービス会社サーバ200とはインターネット30を介して接続されている。また、サービス会社サーバ200の備える経路情報テーブル5は、図8に示した経路情報テーブル505を備えている。アクセスポイント33の備える経路選択装置1は、相手先情報入力部2が入力した電話番号情報に基づいてインターネット30を介してサービス会社サーバ200の備える経路情報テーブル505をアクセスして経路情報テーブル505より電話番号情報に対応するIPアドレス情報を取得する。取得したIPアドレス情報に基づいて、回線接続部6はインターネット30を介してアダプタ301を接続する着呼側通話装置14を接続する。このように行っても上記実施の形態3と同様の通信経路101を選択することができる。上記実施の形態3とこの実施の形態4との違いは、アクセスポイント33において、経路選択部4がサービス会社サーバ200の備える経路情報テーブルをアクセスして経路情報を選択することである。また、電話番号情報に対応するIPアドレスが取得できない場合は、上記実施の形態3と同様に着呼側通話装置16の最寄りのアクセスポイント34までインターネット30を用いて接続し、アクセスポイント34からは公衆回線網20を接続して着呼側通話装置16を接続する通信経路102を選択する。
【0035】
このように経路選択装置とサービス会社サーバとをインターネット網により接続し、サービス会社において、経路情報テーブルを一括管理することも可能である。
【0036】
実施の形態5.
この実施の形態5では、発呼側通話装置と着呼側通話装置とが同一市内にある場合に選択される通信経路について説明を行う。
図10はアクセスポイント34の備える経路選択装置の経路情報テーブル、或いは、サービス会社サーバ200の備える経路情報テーブルの内容を示す図である。
図10において、506は経路情報テーブルである。経路情報テーブル500は市外局番に対応する地域とその地域の市内局番と最寄りのアクセスポイントとそのアクセスポイントのアドレス情報とを対応させて記憶している。
図11は実施の形態5の発呼側通話装置と着呼側通話装置とを接続する経路を示す図である。図11において301aはサービス会社サーバ200が経路情報テーブルを備える場合に、アダプタ301からサービス会社サーバ200の経路情報テーブルをアクセスして、経路情報を取得する経路情報取得経路である。20bは鎌倉市内の公衆網であり、20は逗子市内の公衆網である。アクセスポイント34は、鎌倉市内の公衆回線網20bに接続する鎌倉地域を管轄するアクセスポイントである。
【0037】
例えば、発呼側通話装置16と着呼側通話装置90とを接続しようとする場合、これら2つの通話装置が同一市内にあるような場合では、従来の接続方法では市内通話として逗子市内の公衆回線網20aを用いて発呼側通話装置16と着呼側通話装置90とを接続していた。この発明の経路選択装置及び経路選択システムとを用いた場合では、経路選択装置1はアクセスポイントに備えられていたため、市内通話である場合にはアクセスポイントを経由しない通信経路となる。このため、従来の接続方法と変わらず市内通話として公衆回線網20aを用いて発呼側通話装置16と着呼側通話装置90とが接続される。この通信経路が、通信経路104である。
ただし、図11には図示していないが通話装置90にアダプタ装置が接続されていて、アダプタ301を接続する発呼側通話装置14と図示しないアダプタ装置を接続する着呼側通話装置90とを接続するような場合は、アダプタ301が、発呼側通話装置14より入力した電話番号情報を対応するIPアドレス情報に変換しようとする。そして対応するIPアドレス情報に変換できた場合にはインターネット30を介してアクセスポイント34を通り鎌倉市内の公衆回線網20bから逗子市内公衆回線網20aを接続して着呼側通話装置90を接続するような通信経路となる。発呼側通話装置14と着呼側通話装置90とが同一市内であったとしても、インターネット30を用いるような通信経路を選択することによって、市外通話となってしまう場合が考えられる。サービス会社サーバ200に、経路選択装置1を備え、この経路選択装置の経路情報テーブルを図10に示す経路情報テーブル506として、さらに、詳しくこの動作を説明する。
発呼側通話装置14より入力した電話番号情報をアダプタ301がIPアドレス情報に変換する。このIPアドレス情報は、着呼側通話装置90のアダプタに対応するIPアドレス情報である。アダプタ301よりインターネット30を介して、インターネット30から鎌倉のアクセスポイント34,鎌倉市内の公衆回線網20b,逗子市内公衆回線網20aの通信経路によって、発呼側通話装置14と着呼側通話装置90とが接続される。この時、サービス会社サーバ200の経路選択部4は、相手先情報入力部2が入力したIPアドレス情報に基づいて、経路情報テーブル506より着呼側通話装置90の最寄りのアクセスポイントを決定する。或いは、相手先情報入力部2が電話番号情報も入力するとして、経路選択部4は、入力した電話番号情報に基づいて、経路情報テーブル506より着呼側通話装置90の最寄りのアクセスポイントを決定してもかまわない。電話番号情報を用いてアクセスポイントを決定することにより、発呼側通話装置14のアダプタ301によるIPアドレスへの変換処理は、不要とすることができる。電話番号情報を用いてアクセスポイントを決定する手順を説明する。初めに、電話番号情報の市外局番と経路情報テーブル506の市外局番とを比較する。この例では、着呼側通話装置90は逗子市内の通話装置であるため、市外局番は「0468」とする。市外局番「0468」は、経路情報テーブル506では、2つ存在する。このため、更に電話番号情報の市内局番を調べる。例えば着呼側通話装置90の市内局番を「35」とする。経路情報テーブル506によると、市内局番「35」は接続するアクセスポイントが鎌倉ポイントである。このため、回線接続部6は、鎌倉のアクセスポイント34を接続して、更に、鎌倉市内の公衆回線網20bと逗子市内の公衆回線網20とを接続し、そこから着呼側通話装置90を接続する。つまり、本来は市内通話であった通信経路が、インターネット30を介する市外通話となってしまう。このため、市外通話の通話料金が加算されてしまうことになる。
【0038】
これを解決するためサービス会社サーバ200の経路選択装置の経路情報テーブルを図12に示すような経路情報テーブルに設定する。図12において、507は経路情報テーブルである。経路情報テーブル507は、図10の経路情報テーブル506に対して、市外通話の通話料金と市内通話料金とを新たに追加設定したテーブルである。サービス会社サーバ200が図12の経路情報テーブル507を備えることによって、経路情報テーブル506を参照する場合では市外通話になっていた経路が、経路情報テーブル507を参照することによって、市内通話の経路を選択できるようになる。
上記説明において、サービス会社サーバ200の経路選択装置の経路選択部4が選択した経路情報は、接続するアクセスポイントが鎌倉のアクセスポイントであった。このとき、鎌倉のアクセスポイントに対応する市内通話料金と市外通話料金を経路情報テーブル507より取得する。市内通話料金は昼間10円、夜間8円、市外通話料金は昼間15円、夜間13円である。市内と市外の通話料金を比較すると、当然市外の通話料金の方が高くなる。この料金がサービス情報である。経路選択部4は市内通話料金と市外通話料金とのサービス情報を比較して、料金の安い方の経路を選択する。料金は市内通話料金の方が安いので、発呼側通話装置14自信の電話番号情報と相手先、つまり、着呼側通話装置90の電話番号情報とを比較して、発呼側通話装置14と着呼側通話装置90とが同一市内にあるか確認する。発呼側通話装置14と着呼側通話装置90とは同一市内であるため、料金の安い市内通話料金を選択する。回線接続部6に選択した経路情報を通知する。回線接続部6はアダプタ301に対して逗子市内の公衆回線網20に接続するよう通知する(経路情報取得経路301a)。アダプタ301は、この通知を受けて、着呼側通話装置90を逗子市内の公衆回線網20aにより接続する。この通信経路が、通信経路103である。このように、経路情報テーブルに通話料金を示すサービス情報を設定することによって、サービス会社は、通話者に対してより高いサービスを提供することが可能となる。
【0039】
実施の形態6.
実施の形態6では、市外通話を行う場合に可能な所までインターネット網を利用し、そこから先のインターネット網から着呼側通話装置までを公衆網で接続する例について説明を行う。
図13は実施の形態6における発呼側通話装置と着呼側通話装置とを接続する通信経路を示す図である。図13において、10〜18と90とは通話装置である。35〜39までは、所定の地域のアクセスポイントである。それぞれのアクセスポイントは異なるインターネットサービスプロバイダによって設置されたアクセスポイントである。例えば、アクセスポイント39は、大阪にあるアクセスポイントでH社により設置されたものである。20a〜20eはそれぞれの市内の市内公衆網である。例えば公衆回線網20bは鎌倉市内の公衆網である。200はサービス会社サーバである。100は通信経路である。39aはサービス会社サーバ200の備える経路情報テーブルを参照して経路情報を取得するための経路情報取得経路である。
図14は、実施の形態6の経路情報テーブルである。508は経路情報テーブルであり、地域に対応する市外局番と、市外局番が管轄する市内局番と、市外局番と市内局番とによって限定される地域を管轄する各社のアクセスポイント情報と、を記憶している。経路情報テーブル508は、アクセスポイント39の備える経路選択装置の経路情報テーブルであるものとする。
【0040】
例えば、所定の発呼側通話装置から大阪のアクセスポイント39を介して着呼側通話装置90を接続する経路は通信経路100となる。実施の形態6では、可能なところまでインターネットを使用するので通信経路100は鎌倉のアクセスポイント38まで、インターネット30を用いて、そこから先は鎌倉市内公衆回線網20bを介して着呼側通話装置90を接続する。大阪アクセスポイント39の備える経路選択装置の経路選択部4は、相手先情報入力部2より入力した着呼側の電話番号情報を用いて経路情報テーブル508をアクセスして、着呼側通話装置90の最寄りのアクセスポイントを取得する。例えば、着呼側通話装置90が鎌倉市内にある通話装置であるとする。経路情報テーブル508より電話番号情報の市外局番より鎌倉市と限定され、更に電話番号情報の市内局番より該当アクセスポイントが鎌倉D社のアクセスポイントを接続する経路情報が選択されるとする。大阪アクセスポイント39の回線接続部6は、インターネット30を介して鎌倉のアクセスポイント38を接続する。鎌倉のアクセスポイント38の経路選択装置は、鎌倉市内公衆回線網20bを接続して、着呼側通話装置90を接続する。
図14に示すような経路情報テーブルを用いることによって、着呼側通話装置の最寄りのアクセスポイントまでインターネット網を用いる通信経路100を選択することができる。
【0041】
また、アクセスポイント39が図14に示す経路情報テーブル500を備えていると説明を行ったが、経路情報テーブル508は、サービス会社サーバ200に備えられ、サービス会社サーバ200によって経路情報テーブル508を一括管理しても構わない。この場合は、アクセスポイント39の経路選択部4がインターネット30を介してサービス会社サーバ200の経路情報テーブル508を参照して経路情報を取得する。このとき、経路情報取得経路39aを用いる。
【0042】
上記したように、サービス会社はあらゆる地域のアクセスポイントを利用できるように複数のインターネットサービスプロバイダと電話接続サービスの契約を行って、通話者に可能なところまでインターネットを用いる通信経路を提供するサービスを行うことができる。これによって、この発明の経路選択装置あるいは経路選択システムを用いた新しいビジネスを展開することが可能となる。また、着呼側通話装置の電話番号情報の市外局番に該当する市に最も近いアクセスポイントを探すようにしたので、通話料金の安い通信経路を提供することが可能となる。
【0043】
実施の形態7.
実施の形態7では、通話品質をサービス情報として設定した場合の経路情報テーブルを用いた経路選択装置及び経路選択システムの一例を説明する。
図15は実施の形態7の経路情報テーブルを示す図である。図15において509は経路情報テーブルである。経路情報テーブル509は、図14の経路情報テーブル508に不良通話品質時間帯と迂回アクセスポイントの情報を追加設定したテーブルである。不良通話品質時間帯とは、該当アクセスポイントを経由する場合に通話品質が悪化する時間帯を示している情報である。例えば、横浜市のアクセスポイントに横浜C社を用いると、20時から1時までは通話品質が悪化する時間帯である。このとき、横浜C社を介さずに別のアクセスポイントを経由してインターネット網と公衆網とを接続する。迂回可能アクセスポイントを示す情報が、迂回アクセスポイントである。上記した横浜C社の例では、藤沢A社と鎌倉D社のアクセスポイントを迂回アクセスポイントとして使用することができる。
【0044】
例えば、上記実施の形態6で着呼側通話装置90を大阪アクセスポイント39からインターネット30を介して接続する場合に、呼側通話装置90が鎌倉市であったので、アクセスポイントは鎌倉D社であった。鎌倉D社について経路情報テーブル509の不良通話品質時間帯を見ると、24時から1時までが通話品質の悪化する時間帯に設定されており、迂回アクセスポイントは藤沢A社のアクセスポイントである。通話料金は鎌倉アクセスポイント38から鎌倉市内公衆回線網20bを介して着呼側通話装置90を接続すると、市内通話の通話料金であった。しかし、サービス情報として通話料金よりも通話品質の向上を選択する場合には、鎌倉アクセスポイントを経由せずに、藤沢A社のアクセスポイントを接続する。このとき藤沢A社は、藤沢市内にあるため藤沢市内から鎌倉市内公衆回線網20bまでの接続は市外通話となり、市外通話料金が加算されることになる。
【0045】
このように、サービス情報として通話料金と通話品質のいずれかを優先して通信経路を選択することも可能である。
【0046】
実施の形態8.
実施の形態8では、複数の公衆網の中から通話料金をサービス情報として通話料金が安くなる公衆網を選択する例について説明する。
図16は、実施の形態8の複数の公衆網の中から通話料金が安くなる公衆網を選択して通信経路を確立する図を示している。図16において、20h〜20lは公衆網である。公衆回線網20hと公衆回線網20lとは公衆回線網20iから公衆回線網20kの中の1つを選択して接続する。この実施の形態8では、選択する条件を通話料金の安くなる公衆網を選択する。30はインターネット網、312はA市アクセスポイントである。
【0047】
図17はA市アクセスポイント312が備える経路選択装置の経路情報テーブルである。図17において、510は経路情報テーブルであり、経路情報テーブル510は市町村毎の接続可能な公衆網の種類と種類別の通話料金を記憶するテーブルである。例えば、B市ではX社とY社とZ社の公衆網を接続することができ、各会社の通話料金はX社は昼間30円、夜間15円である。A市のアクセスポイントからB市に接続する場合は、経路情報テーブル510のB市の行を参照し、X社、Y社、Z社それぞれの通話料金を比較する。A市アクセスポイント312の経路選択部4は、経路情報テーブル510を参照し、B市へ通話した場合の通話料金が一番安いキャリア会社を選択する。図17によると、昼間と夜間によっても通話料金の安いキャリア会社が異なる。昼間で一番通話料金が安いのはY社であり、夜間で一番通話料金の安いのはZ社である。ここでは、昼間通話を行う場合を想定する。このため、経路選択部4が選択するキャリア会社はY社である。回線接続部6はA市アクセスポイント312をY社の公衆回線網20jに接続し、B市内公衆回線網20lを更に接続して、着呼側通話装置を接続する。
【0048】
上記したように、公衆回線網の種類に属する公衆網をもつ複数のキャリア会社がある場合は、それぞれのキャリア会社のサービス内容を経路情報テーブルにサービス情報として設定しておく。設定しておくことによって、優先する条件に対する高いサービスを提供できるキャリア会社の公衆網を選択する経路選択装置を実現できる。
【0049】
実施の形態9.
この実施の形態9では、上記実施の形態8の図17に示した経路情報テーブル510をサービス会社サーバに備え、アクセスポイントの備える経路選択装置は、経路情報テーブル以外の構成要素を備えるものとして、複数のキャリア会社の提供する公衆網の種類に属する公衆網の中から通話料金の安い公衆網を選択して接続する例について説明を行う。
図18は、実施の形態9の着呼側通話装置を接続する通信経路を説明する図である。図18において200はサービス会社サーバである。312aはアクセスポイント312の備える経路選択装置よりサービス会社サーバ200の備える経路情報テーブル510を参照して、経路情報を取得する経路情報を取得経路である。図18のそれ以外の構成要素については、上記実施の形態8の図16の構成要素と同様とする。
A市アクセスポイント312は、複数のキャリア会社の提供する公衆網の中から通話料金の最も安い公衆網を選択する。このため、経路選択部4は、インターネット30を介してサービス会社サーバ200の備える経路情報テーブル510を経路情報取得経路312aによりアクセスして、通話料金の最も安い公衆網を選択する。得られるキャリア会社の公衆網は上記実施の形態8と同様である。このため、着呼側通話装置を接続する通信経路は、上記実施の形態8と同様になる。
【0050】
このように、図17の経路情報テーブル510をサービス会社サーバ200に備えて経路選択システムを構成しても、アクセスポイントに経路情報テーブルを備えた場合と同じ効果を得ることができる。
【0051】
実施の形態10.
この実施の形態10では、経路情報テーブルが通話料金と通話品質とをサービス情報として記憶し、かつインターネットを介して最寄りのアクセスポイントを経由して通信経路を確立する経路選択システムの一例を説明する。
図19は、実施の形態10の発呼側通話装置10と着呼側通話装置90とを接続する通信経路を説明する図である。図19において、10は発呼側通話装置であり、福岡にあるものとする。90は着呼側通話装置であり、東京の港区にあるものとする。20は公衆網、30はインターネット、310は福岡にあるアクセスポイント、311は東京の渋谷区にあるアクセスポイント、200はサービス会社サーバ、20xはキャリア会社A社の公衆回線網、20yはキャリア会社B社の公衆回線網、20zはキャリア会社C社の専用線網である。201zは専用線網20zの福岡ゲートウェイである。202zは専用線網20zの札幌ゲートウェイである。100〜103は通信経路である。サービス会社サーバ200は図20に示す経路情報テーブル511を備えるものとする。
図20は、経路情報テーブルを示す図である。図20の511は経路情報テーブルであり、発呼側の地域と、着呼側の地域と、着呼側地域の接続領域を管轄するキャリア会社A社、B社、C社の通話料金と通話品質とを示すサービス情報を記憶する。更に着呼側地域の最寄りのインターネットアクセスポイント情報を記憶する。例えば、発呼側通話装置10から着呼側通話装置90を接続する場合、着呼側通話装置90の電話番号情報からIPアドレスを取得できる場合は、福岡アクセスポイント310から経路情報取得経路310aによってサービス会社サーバ200の経路情報テーブルをアクセスする。IPアドレスが取得されたら、回線接続部6はインターネット30を経由して着呼側通話装置90を接続する。これが、通信経路100である。
【0052】
また、福岡アクセスポイント310において、サービス会社サーバ200の経路情報テーブルよりIPアドレスを取得することができなかった場合は、着呼側通話装置の地域の最寄りのアクセスポイントまで、インターネットで接続し、そこから先は公衆網を介して着呼側通話装置90を接続する。これが、通信経路102である。
発呼側通話装置10が専用線網を接続できるような契約をサービス会社と交わしている場合には、専用線網20zを介して着呼側通話装置90を接続する通信経路103が考えられる。
上記した、通信経路100,102,103のうち、通信経路102について説明する。
【0053】
アクセスポイント310において、IPアドレス情報をできなかった場合は、着呼側通話装置90の最寄りのアクセスポイントまでインターネット網を使用する。経路情報テーブル511を見ると、発信側が福岡であり、着信側が東京である場合のアクセスポイントは、A社,B社,C社の3社を選択することができる。A社,B社,C社のサービス内容を比較すると、通話料金を優先する場合は、A社を選択する事になる。但し、A社は通話品質が不良である。通話品質を優先するとB社、C社共に通話品質が良であるので、通話料金を比較する。通話料金は、B社の方がC社よりも安い。ここでは、通話品質を第1優先、通話料金を第2優先とする。B社を優先するとB社は渋谷のアクセスポイントである。このため、福岡アクセスポイント310からインターネット30を接続し、東京渋谷のアクセスポイント311から公衆回線網20を介して着呼側通話装置90を接続する通信経路102を選択することができる。
【0054】
次に、発呼側通話装置10が専用線網20zを使用することができる契約を、サービス会社と交わしている場合についての通信経路103を説明する。
発呼側通話装置10は公衆回線網20から福岡ゲートウェイ201zに接続される。そして、専用線網20zに接続される。福岡ゲートウェイ201zの備える経路選択装置の経路選択部4は、インターネット30を介してサービス会社サーバ200の備える経路情報テーブルより経路情報を取得する。ここでは、東京ゲートウェイ203zまで専用線網20zを使用するものとする。更に、東京ゲートウェイ203zの備える経路選択装置の経路選択部4が、インターネット30を介してサービス会社サーバ200の経路情報テーブルを参照して経路情報を取得する。ここでは専用線網20zから公衆回線網20を接続する経路が選択されるものとする。専用線網20zと公衆回線網20は直接接続できるような形態になっていないため、一旦専用線網20zをインターネット30に接続し、そこから更にインターネット30を公衆回線網20に接続して、着呼側通話装置90を接続する通信経路103を確立する。
実施の形態1においても説明したが、異なる専用線網、或いは、専用線網と公衆網とを直接接続できるような形態であれば、インターネット網を介すことなく専用線網同士、あるいは専用線網と公衆網とを直接接続する通信経路を選択することができる。
【0055】
また、発呼側通話装置10の通話者が、サービス会社とインターネット網を使用しない経路を選択するように契約を行うことも可能である。この場合は、福岡のアクセスポイント310で経路選択部4は公衆回線網20xと20yとのいずれかを選択する。どちらを選択するかは、経路情報テーブルに設定されているサービス内容と、通話者の優先するサービス情報とによって異なる。例えば、通話料金を優先するように契約を行い、公衆回線網20yの方が通話料金が安ければ、公衆回線網20yを選択する。この時の通信経路が通信経路101である。
【0056】
以上のように、上記実施の形態1〜実施の形態10において一例を説明した経路選択装置および経路選択システムを用いることによって、インターネット網または専用線網または公衆回線網の種類に属する通信回線網をサービス内容によって選択して、より高いサービスを通話者に与えることができるような通信経路を選択する新しいビジネスを展開することが可能である。
【0057】
【発明の効果】
以上のように、この発明の経路選択装置によると、経路情報とサービス情報とを記憶する経路情報テーブルを備え、経路選択部が経路情報テーブルより少なくとも1つの経路情報を選択する。そして、回線接続部が、経路選択部によって選択された経路情報に基づく通信回線網を第1の通信回線網と接続する。また、経路選択部は、複数の経路情報が選択された場合には、選択した複数の経路情報に対応するサービス情報を比較して、より高いサービスを通話者に提供できる経路情報を一つ選択する。これによって、この発明の経路選択装置を用いて発呼側通話装置と着呼側通話装置とを接続するサービスを行う電話サービス会社を実現して、通話者によりサービス内容の高いサービスを提供することが可能となる効果がある。
また、経路情報およびサービス情報とは、経路情報テーブルに記憶されているため、経路情報の変更或いはサービス内容の変更が発生した場合には、経路情報テーブルをメンテナンスすることによって容易に変更内容を反映させることができる効果がある。
【0058】
また、経路情報テーブルに記憶されているサービス情報は回線の接続料金と回線の品質との少なくとも何れか一方の情報である。このため、この発明の経路選択装置を用いる電話サービス会社と通話者が契約することによって、通話者は接続料金の安くなるような経路を意識せずに選択できるサービスや、回線品質のより高い経路を意識せずに選択できるサービスを受けることができる効果がある。
また、複数の経路情報が経路選択部によって選択された場合には、サービス情報を比較して1つの経路情報を選択する。このため、複数の経路情報に対応する回線の接続料金、或いは回線の品質とを互いに比較し、より高いサービスを通話者に対して提供できる効果がある。
【0059】
また、経路選択部は相手先情報としてIPアドレスを入力するとIPネットワークを接続する経路情報を経路情報テーブルより選択する。このため、着呼側通話装置がIPネットワークを接続できるか否かを発呼側通話装置が意識することなく、経路選択装置が自動的に着呼側通話装置の有している機能に合わせて、最適な通信経路を選択して接続することができる効果がある。
【0060】
また、相手先情報は着呼側通話装置が設置されている地域を識別する地域識別情報を含む電話番号を示す番号情報である。また、経路選択装置は、ISPにより設置されているアクセスポイントを接続することができる。このため、経路選択部は経路情報テーブルより、着呼側通話装置の設置されている地域に最も近い場所のアクセスポイントまではIPネットワークを用いるような通信経路を選択し、アクセスポイントから着呼側通話装置までは、公衆回線網を接続するような通信経路を選択することができる。このように、着呼側通話装置が直接IPネットワークに接続できるような機能を有していない場合であっても、発呼側通話装置の通話者は、相手先情報を発信するだけで、着呼側通話装置が設置されている地域に最も近いアクセスポイントまではIPネットワークを使用する通信経路を選択できる効果がある。
【0061】
また、経路選択装置はアクセスポイントに備えられている。そして、アクセスポイントに備えられた経路選択装置の備える経路情報テーブルは、経路情報として公衆回線の種類に属する複数の通信回線網を示す情報を記憶すると共に、経路情報に対応させてサービス情報として公衆回線網の種類に属する複数の通信回線網それぞれの回線の接続料金を記憶する。このため、経路選択部は、アクセスポイントから着呼側通話装置までを接続する通信経路を、経路情報テーブルより複数の通信回線網それぞれの回線の接続料金を取得して比較し、料金の安い通信回線網を選択することが可能となる。このことによって、公衆回線網についても、接続料金についてよりサービスの高い通信経路を通話者に対して提供することができる効果がある。
【0062】
また、この発明の経路選択システムによれば、経路情報テーブルを有するサーバ装置を備え、相手先情報入力部と経路選択部と回線接続部とを有するクライアント装置を備えて、サーバ装置とクライアント装置とをIPネットワークで接続した。このため、経路情報テーブルをサーバ装置によって一元管理することが可能となり、経路情報やサービス情報の変更が発生した場合に、経路情報テーブルのメンテナンスを容易に行うことができる効果がある。また、サーバ装置とクライアント装置とをIPネットワークで接続したので、クライアント装置の経路選択部はIPネットワークを介してサーバ装置の経路情報テーブルをアクセスし、経路情報とサービス情報とを取得することができる効果がある。また、経路情報やサービス情報を記憶する記憶領域はサーバ装置に備えて、クライアント装置には経路情報テーブルを記憶するための記憶領域が不要となる。このため、クライアント装置に必要となる記憶領域は、個々のクライアント装置に経路情報テーブルを有する場合よりも小さくすることが可能となる効果がある。
【0063】
また、経路情報テーブルに記憶されているサービス情報は回線の接続料金と回線の品質との少なくとも何れか一方の情報である。これによって、この発明の経路選択システムを用いている電話サービス会社と通話者が契約して、通話者は意識することなく接続料金の安くなるような経路を選択できるサービスや、回線品質のより高い経路を選択できるサービスを受けることができる効果がある。
また、複数の経路情報が経路選択部によって選択された場合にはサービス情報を比較して1つの経路情報を選択する。このため、複数の経路情報に対応する回線の接続料金或いは回線の品質とを比較し、より高いサービスを通話者に対して提供できるとともに、通話者は意識することなくより高いサービスを選択できる効果がある。
【0064】
また、経路選択部は、相手先情報としてIPアドレスを入力すると、IPネットワークを接続する経路情報を経路情報テーブルより選択する。このため、発呼側通話装置の通話者は、着呼側通話装置の有している機能を意識することなく、自動的に着呼側通話装置の有している機能に合わせた通信経路を選択できる効果がある。
【0065】
また、相手先情報は、着呼側通話装置が設置されている地域を識別する地域識別情報を含む電話番号を示す番号情報である。また、回線接続部はISPにより設置されているアクセスポイントを接続することができる。このため、経路選択部は経路情報テーブルより、着呼側通話装置の設置されている地域に最も近い場所のアクセスポイントまではIPネットワークを用いるような通信経路を選択し、アクセスポイントから着呼側通話装置までは、公衆回線網を接続するような通信経路を選択することができる。このため、着呼側通話装置が直接IPネットワークに接続できるような機能を有していない場合であっても、着呼側通話装置が設置されている地域に最も近いアクセスポイントまではIPネットワークを使用することができる効果がある。また、このような通信経路を、通話者は意識することなく選択できる効果がある。また、このようなサービスを提供する新しいビジネスを展開できる効果がある。
【0066】
また、クライアント装置はアクセスポイントに備えられている。そして、サーバ装置の備える経路情報テーブルは、経路情報として公衆回線の種類に属する複数の通信回線網を示す情報を記憶すると共に、経路情報に対応させてサービス情報として公衆回線網の種類に属する複数の通信回線網それぞれの回線の接続料金を記憶する。このため、経路選択部は、アクセスポイントから着呼側通話装置までを接続する通信経路を経路情報テーブルより複数の通信回線網それぞれの回線の接続料金を取得して比較して、料金の安い通信回線網を選択する。このことによって、この発明の経路選択システムを用いてビジネスを展開するサービス会社は、接続料金についてよりサービスの高い通信経路を通話者に対して提供することができる効果がある。また、通話者は、意識することなく、よりサービス内容の高い通信経路を選択できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の経路選択装置の構成図。
【図2】実施の形態1の専用線網を通信経路に選択する形態を説明する図。
【図3】実施の形態1の経路情報テーブルの内容を示す図。
【図4】実施の形態1の経路情報テーブルの内容を示す図。
【図5】実施の形態2のサービス会社サーバに経路情報テーブルを備えて専用線網を通信経路に用いる形態を説明する図。
【図6】実施の形態2の経路情報テーブルの内容を示す図。
【図7】実施の形態3のインターネット及び公衆網のいずれかの通信経路を選択する形態を説明する図。
【図8】実施の形態3の経路情報テーブルの内容を示す図。
【図9】実施の形態4のインターネット及び公衆網のいずれかの通信経路を選択する形態を説明する図。
【図10】実施の形態5の経路情報テーブルの内容を示す図。
【図11】実施の形態5のサービス会社サーバに経路情報テーブルを備え、インターネット網と公衆網とのいずれかの通信経路を選択する形態を説明する図。
【図12】実施の形態5の経路情報テーブルの内容を示す図。
【図13】実施の形態6の可能な所までインターネット網を使用する通信経路を説明する図。
【図14】実施の形態6の経路情報テーブルの内容を示す図。
【図15】実施の形態7の経路情報テーブルの内容を示す図。
【図16】実施の形態8の複数の公衆網より一つの公衆網を選択する通信経路の形態を説明する図。
【図17】実施の形態8の経路情報テーブルの内容を示す図。
【図18】実施の形態9の複数の公衆網の中から1つの公衆網を選択する通信経路を説明する図。
【図19】実施の形態10の選択される通信経路の形態を説明する図。
【図20】実施の形態10の経路情報テーブルの内容を示す図。
【図21】従来例1の電話接続方法を実現するネットワーク構成を示す図。
【図22】従来例1の電話端末装置の構成を説明する図。
【図23】従来例1のネットワークシステムの構成図を示すブロック図。
【図24】従来例2の電話サービスの提供形態を説明する図。
【符号の説明】
1 経路選択装置、2 相手先情報入力部、3 番号アドレス変換テーブル、4 経路選択部、5 経路情報テーブル、6 回線接続部、7 音声データデジタル/アナログ変換部、10,11,12,13,14,15,16,90 通話装置、20,20a,20b,20c,20d,20e,20i,20j,20k,20h,20l,20x,20y 公衆網、20z,40 専用線網、30 インターネット、31,32,35,36,37,38,39,310,311,312 アクセスポイント、31a,33a,39a,41a,42a,52a,53a,301a,310a,312a 経路情報取得経路、41,42,43,51,52,53,201z,202z,203z ゲートウェイ、50 専用線網、100,101,102,103,104 通信経路、200サービス会社サーバ、300,301 アダプタ、303a,312a 経路情報取得経路、500,501,502,503,504,505,506,507,508,509,510,511 経路情報テーブル。
Claims (10)
- 異なるサービス内容を提供する複数の通信回線網の中から少なくとも1つの通信回線網を選択して発呼側通話装置と着呼側通話装置とを接続する経路選択装置であって、
上記複数の通信回線網の中の1つの通信回線網を第1の通信回線網として上記発呼側通話装置が発呼してきた場合、上記第1の通信回線網より上記着呼側通話装置を特定する相手先情報を上記発呼側通話装置から入力する相手先情報入力部と、
上記複数の通信回線網の中でそれぞれの通信回線網と互いに接続可能な少なくとも1つの通信回線網を示す経路情報と、上記経路情報のサービス内容を示すサービス情報とを記憶する経路情報テーブルと、
上記相手先情報入力部より入力された相手先情報を用いて、上記経路情報テーブルに記憶されている経路情報を少なくとも1つ選択するとともに、複数の経路情報が選択された場合に、選択した複数の経路情報に対応する上記サービス情報を比較して1つの経路情報を選択する経路選択部と、
上記経路選択部により選択された経路情報に基づく通信回線網を第2の通信回線網として、上記第1の通信回線網と接続し、上記発呼側通話装置を上記着呼側通話装置と接続する回線接続部と
を備えたことを特徴とする経路選択装置。 - 上記サービス情報は、回線の接続料金と回線の品質との少なくともいずれか一方の情報であることを特徴とする請求項1記載の経路選択装置。
- 上記発呼側通話装置は、上記相手先情報として、IP(インターネットプロトコル)アドレスを示すアドレス情報と電話番号を示す番号情報との少なくともいずれか一方の情報を出力し、
上記複数の通信回線網は、通信回線の種類として公衆回線網とIP(インターネットプロトコル)ネットワークと上記IPネットワークを除く専用回線網との3つの通信回線の種類のうち、少なくとも2つの通信回線の種類に属する通信回線網であり、
上記回線接続部は、上記IPネットワークと上記公衆回線網との少なくとも2つの通信回線の種類に属する通信回線網を接続し、
上記経路選択部は、上記相手先情報入力部より上記相手先情報としてIPアドレスを入力した場合、上記IPネットワークを接続する経路情報を上記経路情報テーブルより選択することを特徴とする請求項1記載の経路選択装置。 - 上記発呼側通話装置は、上記相手先情報として、着呼側通話装置が設置されている地域を識別する地域識別情報を含む電話番号を示す番号情報を少なくとも出力し、
上記回線接続部は、上記IPネットワークと上記公衆回線網との少なくとも2つの通信回線の種類に属する通信回線網を接続し、
上記経路選択装置は、IPネットワークと公衆回線網とを接続するISP(Internet Service Provider)により上記IPネットワークを上記公衆回線網に接続するアクセスポイントとして1つ以上設置され、
上記経路情報テーブルは、上記地域識別情報に対応させて上記地域識別情報により示される地域に最も近いアクセスポイントを示すアクセスポイント情報を記憶し、
上記経路選択部は、上記相手先情報入力部より上記相手先情報として番号情報を入力した場合、上記番号情報の地域識別情報に基づいて、上記経路情報テーブルより上記地域識別情報に対応するアクセスポイント情報を取得し、
上記回線接続部は、上記経路選択部により取得されたアクセスポイント情報に従い、上記IPネットワークを上記アクセスポイント情報により示される上記アクセスポイントを介して上記公衆回線網と接続することを特徴とする請求項3記載の経路選択装置。 - 上記経路選択装置は、上記アクセスポイントに備えられ、
上記アクセスポイントに備えられた経路選択装置は、
上記公衆回線網の種類に属する複数の通信回線網を接続可能であり、
上記経路情報テーブルは、上記経路情報として上記公衆回線網の種類に属する複数の通信回線網を示す情報を記憶するとともに、上記経路情報に対応させて上記サービス情報として上記公衆回線網の種類に属する複数の通信回線網それぞれの回線の接続料金を記憶し、
上記経路選択部は、上記経路情報テーブルより複数の通信回線網それぞれの回線の接続料金を取得して比較し、比較した結果に基づいて1つの上記経路情報を選択する
ことを特徴とする請求項4記載の経路選択装置。 - 異なるサービス内容を提供する複数の通信回線網の中から少なくとも1つの通信回線網を選択して発呼側通話装置と着呼側通話装置とを接続する経路選択システムであって、
上記複数の通信回線網の中でそれぞれの通信回線網と互いに接続可能な少なくとも1つの通信回線網を示す経路情報と、上記経路情報のサービス内容を示すサービス情報とを記憶する経路情報テーブルを有するサーバ装置と、
上記複数の通信回線網の中の1つの通信回線網を第1の通信回線網として上記発呼側通話装置が発呼してきた場合、上記第1の通信回線網より上記着呼側通話装置を特定する相手先情報を上記発呼側通話装置から入力する相手先情報入力部と、上記相手先情報入力部より入力された相手先情報を用いて、上記サーバ装置の有する経路情報テーブルに記憶されている経路情報を少なくとも1つ選択するとともに、複数の経路情報が選択された場合に、選択した複数の経路情報に対応する上記サービス情報を比較して1つの経路情報を選択する経路選択部と、上記経路選択部により選択された経路情報に基づく通信回線網を第2の通信回線網として、上記第1の通信回線網と接続し、上記発呼側通話装置を上記着呼側通話装置と接続する回線接続部とを有するクライアント装置と、
上記サーバ装置と上記クライアント装置とを接続するIP(インターネットプロトコル)ネットワークと
を備え、上記IPネットワークを介して上記クライアント装置から上記サーバ装置をアクセスすることを特徴とする経路選択システム。 - 上記サーバ装置の有する経路選択テーブルに記憶されている上記サービス情報は、回線の接続料金と回線の品質との少なくともいずれか一方の情報であることを特徴とする請求項6記載の経路選択システム。
- 上記発呼側通話装置は、上記相手先情報として、IP(インターネットプロトコル)アドレスを示すアドレス情報と電話番号を示す番号情報との少なくともいずれか一方の情報を出力し、
上記複数の通信回線網は、通信回線の種類として公衆回線網とIP(インターネットプロトコル)ネットワークと上記IPネットワークを除く専用回線網との3つの通信回線の種類のうち、少なくとも2つの通信回線の種類に属する通信回線網であり、
上記クライアント装置の有する回線接続部は、上記IPネットワークと上記公衆回線網との少なくとも2つの通信回線の種類に属する通信回線網を接続し、
上記クライアント装置の有する経路選択部は、上記相手先情報入力部より上記相手先情報としてIPアドレスを入力した場合、上記IPネットワークを接続する経路情報を上記サーバ装置の有する経路情報テーブルより選択することを特徴とする請求項6記載の経路選択システム。 - 上記発呼側通話装置は、上記相手先情報として、着呼側通話装置が設置されている地域を識別する地域識別情報を含む電話番号を示す番号情報を少なくとも出力し、
上記クライアント装置の有する回線接続部は、上記IPネットワークと上記公衆回線網との少なくとも2つの通信回線の種類に属する通信回線網を接続し、
上記クライアント装置は、IPネットワークと公衆回線網とを接続するISP(Internet Service Provider)により上記IPネットワークを上記公衆回線網に接続するアクセスポイントとして1つ以上設置され、
上記サーバ装置の有する経路情報テーブルは、上記地域識別情報に対応させて上記地域識別情報により示される地域に最も近いアクセスポイントを示すアクセスポイント情報を記憶し、
上記クライアント装置の有する経路選択部は、上記クライアント装置の有する相手先情報入力部より上記相手先情報として番号情報を入力した場合、上記番号情報の地域識別情報に基づいて、上記サーバ装置の有する上記経路情報テーブルより上記地域識別情報に対応するアクセスポイント情報を取得し、
上記クライアント装置の有する回線接続部は、上記クライアント装置の有する経路選択部により取得されたアクセスポイント情報に従い、上記IPネットワークを上記アクセスポイント情報により示される上記アクセスポイントを介して上記公衆回線網と接続することを特徴とする請求項8記載の経路選択システム。 - 上記クライアント装置は、上記アクセスポイントに備えられ、
上記アクセスポイントに備えられたクライアント装置は、
上記公衆回線網の種類に属する複数の通信回線網を接続可能であり、
上記サーバ装置の有する経路情報テーブルは、上記経路情報として上記公衆回線網の種類に属する複数の通信回線網を示す情報を記憶するとともに、上記経路情報に対応させて上記サービス情報として上記公衆回線網の種類に属する複数の通信回線網それぞれの回線の接続料金を記憶し、
上記クライアント装置の有する経路選択部は、上記サーバ装置の有する経路情報テーブルより複数の通信回線網それぞれの回線の接続料金を取得して比較し、比較した結果に基づいて1つの上記経路情報を選択する
ことを特徴とする請求項9記載の経路選択システム。
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