JP3549827B2 - 無線伝送システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線によってパケットを伝送する無線伝送システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の中継装置を介してパケットを伝送する無線伝送システムにおいて、パケットを伝送する経路を決定する際、特開平11−32080号公報に記載されているように、無線伝送環境の変動に対応して適切な経路を選択するため、パケットの誤り率を測定し、このパケットの誤り率に基づいて経路を決定するようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術では、パケットエラーが発生する以前に最適な経路を選択しておくことができないという問題があった。また、画像の乱れが少ない、動きの滑らかな画像伝送をすることができないという問題があった。
【0004】
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、高品質の画像を伝送することができる無線伝送システムを提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の無線伝送システムは、探索パケットによって経路を探索し、画像その他のデータを格納したデータパケットを伝送する無線伝送システムであって、前記データパケットを伝送する経路を切り換えるデータパケット経路切換手段と、前記探索パケットを伝送する経路を切り換える探索パケット経路切換手段とを備え、前記データパケット経路切換手段が、第1の通信端末装置と第2の通信端末装置との間でデータパケットを伝送するひとつの経路を選択しているとき、前記探索パケット経路切換手段は、前記第1の通信端末と第3の通信端末との間の経路を選択し、前記データパケットを伝送する合間に前記探索パケットを用いて経路の探索を行うようにした構成を有している。この構成により、第1の通信端末が第2の通信端末とデータパケットを伝送している間に、第3の通信端末との経路を事前に探索しておくことで、データパケットの伝送相手を第2の通信端末から第3の通信端末に切り換えた際に、あらためて経路を一斉に探索することなく、データパケットの伝送を迅速に行うことができ、高品質の画像を伝送することができることとなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0014】
図1は、実施の形態を説明するための無線伝送システムの構成図である。図1に示す無線伝送システムは、画像を出力するモニタ51が接続された親機10と、パケットを中継する3つの中継装置30a、30b、30cと、画像を撮像するカメラ61a、61b、61cがそれぞれ接続された3つの子機40a、40b、40cとで構成されている。また、親機10、中継装置30a、30b、30c、および、子機40a、40b、40cには、装置識別子(ID=1、2、3、4、5、6、7)がそれぞれ付与されている。
【0015】
なお、図1は無線伝送システムの構成の例を示すものであって、本発明に係る無線伝送システムにおいて、親機、子機および中継装置の数や位置関係、装置識別子は、図1の記載に限るものではない。また、図1において、中継装置30a、30b、30cがパケットの中継を行うようになっているが、本発明はこれに限るものではなく、その他の通信端末装置(例えば子機)がパケットの中継を代行するようにしてもよい。
【0016】
モニタ51に対応するカメラの切り換えは、親機10が行うようになっている。例えば、ID=5の子機40aに接続されたカメラ61aからの画像をモニタ51に表示するとき、親機10がIDによって経路(5−2−1)を指定し、ID=5の子機40aが送信したパケットは、ID=2の中継装置30aによって中継され、ID=1の親機10に到達する。また、例えば、ID=6の子機40bに接続されたカメラ61bからの画像をモニタ51に表示するとき、親機10がIDによって経路(6−3−4−1)を指定し、ID=6の子機40bが送信したパケットは、ID=3の中継装置30bおよびID=4の中継装置30cによって中継され、ID=1の親機10に到達する。また、例えば、ID=7の子機40cに接続されたカメラ61cからの画像をモニタ51に表示するとき、親機10がIDによって経路(7−1)を指定し、ID=7の子機40cが送信したパケットは、中継装置を経由しないで、直接、ID=1の親機10に到達する。
【0017】
図2は実施の形態の親機を示すブロック図である。図2において、親機10は、システム構成情報111と経路候補テーブル112と経路評価値テーブル113を有する記憶手段11と、経路候補設定手段12と、カメラ切換制御手段13と、画像パケット経路判定手段14と、画像パケット経路切換手段15と、探索パケット経路判定手段16と、探索パケット経路切換手段17と、パケット送信手段18と、パケット受信手段19と、画像復号化手段21と、経路評価手段22と、帯域制御手段23を備えている。
【0018】
記憶手段11は情報を記憶する手段であり、本実施形態においては不揮発性のものである。なお、本発明における記憶手段は、不揮発性に限るものではない。システム構成情報111は、子機の台数、子機のID、中継装置の台数、中継装置のID、親機の台数、および、親機のIDといったシステム構成に関する情報が記憶(設定)されている。経路候補テーブル112は、図5に示すように、経路の候補について、インデックス、中継段数、および、経路を示すIDの列(子機ID、中継装置ID、親機ID)が記憶(設定)されている。また、経路候補テーブル112は、複数の経路候補を中継段数が少ない順に設定しておくようになっている。経路評価値テーブル113は、図6に示すように、経路評価値について、インデックス、電界強度、送信パケット数、正常受信パケット数、エラー受信パケット数、および経路評価値が記憶(設定)されている。ここで、経路評価値テーブル113のインデックスは経路候補テーブル112のインデックスに対応しており、経路評価値テーブル113は経路候補毎に経路評価値を設定しておくようになっている。
【0019】
経路候補設定手段12は、システム構成情報111に基づいて、中継段数が少ない経路の順に複数の経路候補を生成して経路候補テーブル113に出力する手段である。
【0020】
カメラ切換制御手段13は、操作手段52を介した操作によって、カメラ切換の制御を行う手段である。具体的には、図1において、例えば、モニタ51に出力する画像を、ID=5の子機40aに接続されたカメラ61aが撮像した画像から、ID=6の子機40bに接続されたカメラ61bが撮像した画像に切り換えるとき、図2のカメラ切換制御手段13は、画像パケット経路判定手段14に対してID=6の子機40bとID=1の親機10を結ぶ適切な経路を判定するよう指示し、ID=5の子機40aに画像送信終了を指示するパケットを組み立てるとともにID=6の子機40bに画像送信開始を指示するパケットを組み立て、パケット送信手段18に対して組み立てたパケットの送信を指示する。
【0021】
画像パケット経路判定手段14は、経路候補テーブル112および経路評価値テーブル113を参照し、複数の経路候補の中から画像パケットを伝送する適切な経路を判定し、適切な経路を画像パケット経路切換手段15に通知する手段である。
【0022】
画像パケット経路切換手段15は、画像パケットを伝送する経路を、画像パケット経路判定手段14から通知された経路に切り換える手段である。
【0023】
探索パケット経路判定手段16は、経路候補テーブル112および経路評価値テーブル113を参照し、探索パケットを伝送する経路を中継段数が少ない順に選択して探索パケット経路切換手段17に通知する手段である。
【0024】
探索パケット経路切換手段17は、探索パケットを伝送する経路を、探索パケット経路判定手段16から通知された経路に切り換える手段、すなわち、中継段数が少ない順に経路を切り換える手段である。
【0025】
パケット送信手段18は、パケットを送信する手段である。
【0026】
パケット受信手段19は、パケットを受信する手段である。
【0027】
画像復号化手段21は、画像パケットに格納された画像データを復号化し、モニタ51に出力する手段である。
【0028】
経路評価手段22は、経路候補上の地点(中継装置および子機)で測定した搬送波の受信電界強度、送信パケット数、正常受信パケット数、エラー受信パケット数等に基づいて経路候補毎に経路評価値を算出し、経路評価値を経路評価値テーブル113に出力する手段である。
【0029】
帯域制御手段23は、画像パケット経路切換手段15によって選択されている経路の中継段数に基づいて画像を伝送する帯域を制御する手段である。
【0030】
図3は実施の形態の中継装置を示すブロック図である。図3において、パケット受信手段31はパケットを受信する手段である。電界強度測定手段32は中継装置30を設置した地点における搬送波の受信電界強度を測定する手段である。探索パケット組立手段33は測定した電界強度を探索パケットのペイロードに格納し、次段の装置へ送信するパケットを組み立てる手段である。パケット送信手段34はパケットを送信する手段である。
【0031】
図4は実施の形態の子機を示すブロック図である。図4において、パケット受信手段41はパケットを受信する手段である。電界強度測定手段42は子機40を設置した地点における搬送波の受信電界強度を測定する手段である。探索パケット組立手段43は測定した電界強度を探索パケットのペイロードに格納し、次段の装置へ送信するパケットを組み立てる手段である。画像符号化手段45はカメラ61が撮像した画像を符号化し、画像パケットを組み立てる手段である。パケット送信手段44はパケットを送信する手段である。
【0032】
本実施形態の無線伝送システムは、図2に示す親機10の経路候補設定手段12が中継段数の少ない順に経路候補を経路候補テーブル112に予め設定しておくようになっている。以下、経路候補の設定について説明する。
【0033】
図5は経路候補テーブル112を示す図である。図5において、インデックスによって経路を識別するようになっている。また、中継段数は、子機と親機との間でパケットを伝送する際の中継の段数である。また、子機ID、第1段中継装置ID、第2段中継装置ID、第3段中継装置ID、第n段中継装置ID、および、親機IDは、経路を示す装置識別子(ID)の列である。例えば、図1に示す無線伝送システムにおいて、ID=1の親機10とID=5の子機40aとの間でID=2の中継装置30aを介してパケットを伝送する場合、中継段数には1、親機IDには1、第1段中継装置IDには2、第2段中継装置ID〜第n段中継装置IDには0(NULL)、子機IDには5を設定する。また、例えば、ID=1の親機10とID=6の子機40bとの間でID=4の中継装置30cおよびID=3の中継装置30bを介してパケットを伝送する場合、中継段数には2、親機IDには1、第1段中継装置親機IDには4、第2段中継装置IDには3、第3段中継装置ID〜第n段中継装置IDには0(NULL)、子機IDには6を設定する。また、例えば、ID=1の親機10とID=7の子機40cとの間で直接パケットを伝送する場合、中継段数には0、親機IDには1、第1段中継装置ID〜第n段中継装置IDには0(NULL)、子機IDには7を設定する。
【0034】
図7は経路候補設定手段12のブロック図である。図7において、中継段数生成手段121は、段数が小さい順に中継段数を生成して出力する。ID生成手段122は、中継段数生成手段121が出力する中継段数にしたがって、親機、中継装置、および子機を識別するIDの順列を生成し、経路候補として経路候補テーブル112に出力する。すなわち、中継段数が少ない順に経路候補を経路候補テーブル112に設定する。
【0035】
図8は、図7の経路候補設定手段12の動作を説明するためのタイミングチャートであり、子機の台数が3、中継装置の台数が3、親機の台数が1、子機のIDがそれぞれ5、6、7、中継装置のIDがそれぞれ2、3、4、親機のIDが1である無線伝送システムの経路候補の生成について示している。図8において、中継段数は、図7の中継段数生成手段121が生成したものであり、段数が少ない順に出力される。また、子機ID、中継装置ID、および、親機IDは、図7のID生成手段122が生成したものであり、中継段数が少ない順に経路候補として出力される。ここで‘0’(NULL)は、中継がないことを示す。例えば、ID生成手段122の出力が5−0−0−2−1であれば、経路が5−2−1(ID=5の子機とID=1の親機との間でID=2の中継装置をひとつ介した経路)であることを示す。
【0036】
なお、図7の経路候補設定手段12は、無線伝送システム導入時、親機、中継装置、子機を設置したときや、無線伝送システムのシステム構成が変更となったとき、この経路候補テーブル112に経路候補を設定するようになっている。なお、本発明に係る無線伝送システムは、これに限るものではなく、経路の探索を行う際に経路候補を順に生成して出力するよう構成してもよく、要は、中継段数の少ない順に探索パケットを用いて経路候補を探索するようにする。
【0037】
本実施形態の無線伝送システムは、図2に示す親機10の探索パケット経路判定手段16が、経路候補テーブル112に基づいて中継段数の少ない順に探索パケットを伝送する経路の判定を行い、親機10の探索パケット経路切換手段17が中継段数の少ない順に探索パケットを伝送する経路の切換を行い、親機10のパケット送信手段18が探索パケットを送信するようになっている。具体的には、探索パケット経路切換手段17は、図11の(a)に示すパケットにおいて、親機10のIDを送信元アドレスSAに格納し、次段の装置のIDを宛先アドレスDAに格納し、探索パケット経路判定手段16が指定した経路を経路情報に格納する。この探索パケット経路切換手段17が組み立てた探索パケットをパケット送信手段18が送信すると、宛先アドレスDAに格納された次段の装置がこの探索パケットを受信する。
【0038】
例えば、ID=1の親機とID=5の子機との間の経路を探索する場合、最初に中継段数が最も少ない経路、すなわち、ID=1の親機とID=5の子機との間で直接パケットを伝送する経路である1−5が、探索パケットの経路情報に格納され、子機のIDである5がDAに格納される。
【0039】
また、本実施形態の無線伝送システムは、図3に示す中継装置30のパケット受信手段31が探索パケットを受信し、電界強度測定手段32が搬送波の受信電界強度を測定し、探索パケット組立手段33が探索パケットを組み立て、パケット送信手段34が探索パケットを送信することにより、探索パケットを中継するようになっている。具体的には、探索パケット組立手段33は、送信元アドレスSAを設定し、次段の装置のIDを宛先アドレスDAに格納し、親機10が指定した経路を経路情報に格納し、ペイロードに電界強度測定手段32が測定した電界強度を格納する。この探索パケット組立手段33が組み立てたパケットをパケット送信手段34が送信すると、宛先アドレスDAに格納された次段の装置がこの探索パケットを受信する。
【0040】
また、本実施形態の無線伝送システムは、図4に示す子機40のパケット受信手段41が探索パケットを受信し、電界強度測定手段42が搬送波の受信電界強度を測定し、探索パケット組立手段43が探索パケットを組み立て、パケット送信手段44が探索パケットを送信するようになっている。具体的には、探索パケット組立手段43は、子機40のIDを送信元アドレスSAに格納し、次段の装置のIDを宛先アドレスDAに格納し、親機10が指定した経路を経路情報に格納し、ペイロードに電界強度測定手段42が測定した電界強度を格納する。この探索パケット組立手段43が組み立てたパケットをパケット送信手段44が送信すると、宛先アドレスDAに格納された次段の装置がこの探索パケットを受信する。
【0041】
なお、中継装置30a、30b、30cは、子機40a、40b、40cから親機10へ向けて送信するパケットについても、前述と同様に機能する。
【0042】
また、本実施形態の無線伝送システムは、図2に示す親機10のパケット受信手段19が探索パケットを受信し、親機10の経路評価手段22が経路候補毎に経路評価値を算出して経路評価値テーブル113に出力するようになっている。以下、経路評価値の算出について説明する。
【0043】
図6は経路評価値テーブル113を示す図である。図6において、インデックスは、経路を識別するものであり、図5の経路候補テーブル112のインデックスに対応している。電界強度は、図3の中継装置30の電界強度測定手段32、および、図4の子機40の電界強度測定手段42が測定した搬送波の受信電界強度である。送信パケット数は図2の親機10のパケット送信手段18が送信した単位時間あたりの探索パケットの数である。正常受信パケット数は、パケットのエラーが検出されなかった単位時間あたりの受信探索パケットの数である。エラー受信パケット数は、パケットのエラーが検出された単位時間あたりの受信探索パケットの数である。経路評価値は、経路評価手段が経路評価を行った結果である。本実施形態においては、経路評価値は、送信パケット数、正常受信パケット数、エラー受信パケット数、および、電界強度に基づいて求めるようになっている。
【0044】
図10は経路評価手段22のブロック図である。図10において、送信パケット数抽出手段221はパケット送信手段18が送信した単位時間あたりの探索パケットの数を抽出する。正常受信パケット数抽出手段222は、パケット受信手段19が受信した単位時間あたりの探索パケットのうち、パケットエラーが検出されなかったパケット数を抽出する。エラー受信パケット数抽出手段223は、パケット受信手段19が受信した単位時間あたりの探索パケットのうち、パケットエラーが検出されたパケット数を抽出する。電界強度抽出手段224は、子機や中継装置が検知して通知した電界強度を受信パケットから抽出する。S/N抽出手段225は受信機の受信信号のS/Nを抽出する。
【0045】
経路評価値は、単位時間あたりの送信パケット数NSP、単位時間あたりの正常受信パケット数NRP、単位時間あたりのエラー受信パケット数NEP、および、電界強度CLに基づいて、次式によって求める。
経路評価値=A(NSP―NRP―D×NEP)/NSP+B×CL
=A(1−PER)+B×CL
ここで、A、B、および、Dは係数である。例えば、係数Aを0とした場合、経路評価値の要因が電界強度のみとなる。なお、PERはパケットエラーレートである。
【0046】
本実施形態の無線伝送システムは、図2に示す親機10の画像パケット経路判定手段14は、経路評価値テーブル113を参照し、経路評価値に基づいて画像パケットを伝送する経路を判定するようになっており、また、経路評価値が最も良い経路が複数あった場合、経路候補テーブル112を参照し、中継段数が最も少ない経路を選択するようになっている。
【0047】
なお、電界強度が所定値以上である経路の中から、パケットエラーレートが最も小さい経路を選択するようにしてもよい。ここで、電界強度の所定値は、a)受信機の搬送波検波電圧出力、または、b)受信機の受信信号のS/Nが所定値となる搬送波検波電圧出力、である。また、パケットエラーレートが所定値以下である経路の中から、電界強度が最も大きい経路を選択するようにしてもよい。ここで、パケットエラーレートの所定値は、a)エラーでパケットの再送を行う場合において、所定のフレームレート(単位時間あたりに提示可能(表示可能)な画面の枚数)が確保できるパケットエラーレートの上限値、または、b)エラーで画像の精細度を制御する場合において、受信機の受信信号のS/Nが確保できるパケットエラーレートの上限値、である。
【0048】
本実施形態の無線伝送システムにおいて、図2に示す親機10の画像パケット経路切換手段15は、画像パケットを伝送する経路を画像パケット経路切換判定手段14が指定した経路に切り換えるようになっており、また、切り換えた経路を、一定時間以上、同一の経路に維持するようになっている。以下、画像パケットの経路切換について説明する。
【0049】
図9は画像パケット経路切換手段15のブロック図である。図9において、ラッチ151は、画像パケット経路判定手段14が出力した経路のインデックスを捕捉する。タイマ152は、一定時間毎に、インデックスを捕捉するタイミングをラッチ151に出力する。経路切換パケット組立手段153は、一定時間毎に捕捉されたインデックスに対応する経路情報を経路候補テーブル112から入力し、経路が切り換ったとき、経路切換を通知するパケットを組み立てる。組み立てたパケットはパケット送信手段18が送信する。したがって、一定時間以上、同じ経路が維持されるので、経路切換によって発生する頻繁な画像切り換わりによる画像の見づらさを目立たないようにすることができる。
【0050】
図13は本実施形態における経路探索を説明するための第1のシーケンス図、図14は本実施形態における経路探索を説明するための第2のシーケンス図である。なお、図13および図14において、親機Cは図2に記載した親機10と構成が同じであり、第1の中継装置R1、第2の中継装置R2、および第nの中継装置Rnは図3に記載した中継装置30と構成が同じであり、第1の子機T1、第2の子機T2、および第3の子機T3は図4に記載した子機40と構成が同じである。
【0051】
本実施形態は、図2の画像パケット経路切換手段15が、親機Cと第1の子機T1との間で画像パケットを伝送するひとつの経路を選択しているとき、探索パケット経路切換手段17は、画像パケット経路切換手段15が選択している経路とは異なる、親機Cと第1の子機T1との間の経路を選択し、画像パケットを伝送する合間に探索パケットを用いて経路の探索を行うようになっている。
【0052】
図13において、S101〜S105は1画面分の画像を伝送するステップであり、まず、親機Cが同期接続を要求する(S101)。ここで、親機Cにおいて、画像パケットを伝送する経路がT1−Rn―R1―Cに予め切り換えられており、T1−Rn―R1―Cを経路情報としたパケットが親機Cから送信される。このパケットは、第1の中継装置R1および第nの中継装置Rnによって中継され、第1の子機T1に到達する。第1の子機T1は応答のパケットを送信する。このパケットは、第nの中継装置Rnおよび第1の中継装置R1によって中継され、親機Cに到達し、同期接続が確立する(S102)。同期が確立した後、第1の子機T1は1画面分の画像を分割して格納した複数のパケットを送信する。これらのパケットは、第nの中継装置Rnおよび第1の中継装置R1によって中継され、親機Cに到達する(S103)。1画面分の画像の伝送が終了すると、親機Cが同期断を要求する(S104)。なお、ここで同期接続による画像伝送の単位は、本発明において、1画面に限定するものではない。第1の子機T1は応答のパケットを送信し、このパケットが親機Cに到達し、同期接続が切断される(S105)。
【0053】
ここで、親機Cから探索パケットを送信する(S106)。この探索パケットは、画像を伝送している経路とは異なった経路を探索するための非同期パケットであって、画像を伝送している経路とは異なった経路を経路情報に記載したパケットである。ここでは、親機Cが、経路情報にT1−R2−R1−Cを記載した探索パケットを送信している。したがって、この探索パケットは、第1の中継装置R1および第2の中継装置R2によって中継され、第1の子機T1に到達している。なお、図13においては、T1−R2−R1−Cの経路の状態が良好な場合を示しており、この経路の状態が悪い場合には探索パケットが第1の子機T1に到達しないこともある。探索パケットが到達すると、ここで第1の子機T1は、画像を伝送している経路で応答のパケットを送信している。したがって、このパケットは、第nの中継装置Rnおよび第1の中継装置R1によって中継され、親機Cに到達する。
【0054】
S108〜S112は次の1画面分の画像を伝送するステップであり、S101〜S105のステップと同様の処理を行う。なお、ここで同期接続による画像伝送の単位は、本発明において、1画面に限定するものではない。
【0055】
また、本実施形態は、図2の画像パケット経路切換手段15が、親機Cと第1の子機T1との間で画像パケットを伝送するひとつの経路を選択しているとき、探索パケット経路切換手段17が、親機Cと第2の子機T2との間の経路を選択し、画像パケットを伝送する合間に探索パケットを用いて経路の探索を行うようになっている。
【0056】
図14において、S201〜S205は1画面分の画像を伝送するステップであり、まず、親機Cが同期接続を要求する(S201)。ここで、親機Cにおいて、画像パケットを伝送する経路がT1−Rn―R1―Cに予め切り換えられており、T1−Rn―R1―Cを経路情報としたパケットが親機から送信される。このパケットは、第1の中継装置R1および第nの中継装置Rnによって中継され、第1の子機T1に到達する。第1の子機T1は応答のパケットを送信する。このパケットは、第nの中継装置Rnおよび第1の中継装置R1によって中継され、親機Cに到達し、同期接続が確立する(S202)。同期が確立した後、第1の子機T1は1画面分の画像を分割して格納した複数のパケットを送信する。これらのパケットは、第nの中継装置Rnおよび第1の中継装置R1によって中継され、親機Cに到達する(S203)。1画面分の画像の伝送が終了すると、親機Cが同期断を要求する(S204)。なお、ここで同期接続による画像伝送の単位は、本発明において、1画面に限定するものではない。第1の子機T1は応答のパケットを送信し、このパケットが親機Cに到達し、同期接続が切断される(S205)。
【0057】
ここで、親機Cから探索パケットを送信する(S206)。この探索パケットは、選択されているカメラとは異なるカメラが接続された第2の子機T2と親機Cとの経路を探索するための非同期パケットである。ここでは、親機Cが、経路情報にT2−R2−R1−Cを記載した探索パケットを送信している。したがって、この探索パケットは、第1の中継装置R1および第2の中継装置R2によって中継され、第2の子機T2に到達している。なお、図14においては、T2−R2−R1−Cの経路の状態が良好な場合を示しており、この経路の状態が悪い場合には探索パケットが第2の子機T2に到達しないこともある。探索パケットが到達すると、ここで第2の子機T2は、T2―Rn−R1−Cという経路で応答のパケットを送信している。したがって、このパケットは、第nの中継装置Rnおよび第1の中継装置R1によって中継され、親機Cに到達する。
【0058】
S208〜S212は次の1画面分の画像を伝送するステップであり、S201〜S205のステップと同様の処理を行う。
【0059】
本実施形態の無線伝送システムは、画像パケットを伝送する経路として中継段数の少ない経路を優先して選択するようになっており、また、中継段数に基づいて画像の品質を向上する制御を子機の画像符号化手段が行うようになっている。
【0060】
図2において、親機10の帯域制御手段23は、画像伝送チャネル帯域を下記の式によって求める。
画像伝送チャネル帯域=(総伝送帯域幅―再送マージン)/(中継段数+1)
【0061】
例えば、総伝送帯域幅が4096kbit/s、再送を行うための再送マージンが1024kbit/sであったとき、画像品質向上制御後の画像伝送チャネル帯域は、画像パケットの伝送経路の中継段数に基づいて求められ、中継段数が0であれば3072kbit/sであり、中継段数が1であれば1536kbit/sであり、中継段数が2であれば1024kbit/sであり、中継段数が3であれば768kbit/sである。
【0062】
親機10の帯域制御手段23は、現在の経路の中継段数に基づいて求めた画像伝送チャネル帯域をペイロードに格納したパケット(以下、帯域制御パケットという)を組み立てる。組み立てられた帯域制御パケットは、親機10のパケット送信手段18によって送信され、図4に示す子機10が受信する。図4において、子機40の画像符号化手段45は、帯域制御パケットから画像伝送チャネル帯域を抽出し、この画像伝送チャネル帯域でカメラが撮像した画像を符号化する。
【0063】
なお、中継段数に基づく画像品質の制御は、画像のS/Nおよび縦横画素数を変更しないで、画像伝送チャネル帯域を高くすることにより、画像において、より高いフレームレート(単位時間に提示可能(表示可能)な画面の枚数)、すなわち、より滑らかな動きを得ることができる。また、フレームレートおよび縦横画素数を変更しないで、画像のS/Nを高くすることにより、より高画質な画像を得ることができる。
【0064】
また、画像品質の制御は、余裕帯域幅を求め、行っても良い。
【0065】
なお、図1において、本実施形態の無線伝送システムは、中継装置30a、30b、30cを用いているが、本発明に係る無線伝送システムはこれに限るものではなく、子機や、その他の通信端末装置がパケットの中継を代行するようにしてもよい。
【0066】
【発明の効果】
本発明は、第1の通信端末が第2の通信端末とデータパケットの伝送している間に、第3の通信端末との経路を事前に探索しておくことで、データパケットの伝送相手を第2の通信端末から第3の通信端末に切り換えた際に、あらためて経路を一斉に探索することなく、データパケットの伝送を迅速に行うことができ、高品質の画像を伝送することができるという優れた効果を有する無線伝送システムを提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態を説明するための無線伝送システムの構成図
【図2】実施の形態の親機を示すブロック図
【図3】実施の形態の中継装置を示すブロック図
【図4】実施の形態の子機を示すブロック図
【図5】実施の形態の経路候補テーブルを示す図
【図6】実施の形態の経路評価値テーブルを示す図
【図7】実施の形態の経路候補設定手段のブロック図
【図8】実施の形態の経路候補設定手段の動作を説明するためのタイミングチャート
【図9】実施の形態の経路評価手段のブロック図
【図10】実施の形態の画像パケット経路切換手段のブロック図
【図11】パケットを示す図
【図12】経路情報を示す図
【図13】実施の形態の経路探索を説明するための第1のシーケンス図
【図14】実施の形態の経路探索を説明するための第2のシーケンス図
【符号の説明】
10 親機(通信端末装置)
11 親機の記憶手段
111 システム構成情報
112 経路候補テーブル
113 経路評価値テーブル
12 親機の経路候補設定手段
13 親機のカメラ切換制御手段
14 親機の画像パケット経路判定手段(データパケット経路判定手段)
15 親機の画像パケット経路切換手段(データパケット経路切換手段)
16 親機の探索パケット経路判定手段
17 親機の探索パケット経路切換手段
18 親機のパケット送信手段
19 親機のパケット受信手段
21 親機の画像復号化手段
22 親機の経路評価手段
23 親機の帯域制御手段
30 中継装置
31 中継装置のパケット受信手段
32 中継装置の電界強度測定手段
33 中継装置の探索パケット組立手段
34 中継装置のパケット送信手段
40 子機(通信端末装置)
41 子機のパケット受信手段
42 子機の電界強度測定手段
43 子機の探索パケット組立手段
44 子機のパケット送信手段
45 子機の画像符号化手段
51 モニタ
61 カメラ

Claims (1)

  1. 探索パケットによって経路を探索し、画像その他のデータを格納したデータパケットを伝送する無線伝送システムであって、前記データパケットを伝送する経路を切り換えるデータパケット経路切換手段と、前記探索パケットを伝送する経路を切り換える探索パケット経路切換手段とを備え、前記データパケット経路切換手段が、第1の通信端末装置と第2の通信端末装置との間でデータパケットを伝送するひとつの経路を選択しているとき、前記探索パケット経路切換手段は、前記第1の通信端末と第3の通信端末との間の経路を選択し、前記データパケットを伝送する合間に前記探索パケットを用いて経路の探索を行うようにしたことを特徴とする無線伝送システム。
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