JP2008079098A - 端末間の通信経路制御方法、端末間の通信経路制御プログラム、及び通信端末 - Google Patents

端末間の通信経路制御方法、端末間の通信経路制御プログラム、及び通信端末 Download PDF

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典恭 菊池
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Abstract

【課題】相手端末との通信状況を動的に把握したうえで、通信状況に応じたルーティングを行うことのできる端末間の通信経路制御方法、端末間の通信経路制御プログラム、及びその通信経路制御方法を実行する通信端末を得る。
【解決手段】送信元端末と送信先端末の組毎に、その組における伝播状態評価値を格納した伝播状態テーブル416を端末内に設け、各端末は、自端末と送信先端末との間の伝播状態評価値を含む通信パケットを送信し、通信パケットを受信した端末は、当該パケットに含まれる伝播状態評価値を伝播状態テーブル416に格納し、各端末は、通信経路を制御する際には、伝播状態テーブル416を参照し、パケットが、より伝播状態評価値の良い端末を経由するような通信経路を選択することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、端末間の通信経路制御方法、端末間の通信経路制御プログラム、及びその通信経路制御方法を実行する通信端末に関するものであり、特に通信環境に応じて動的に経路制御をおこなう方法に関するものである。
従来、アドホックネットワークにおける通信経路制御(ルーティング)プロトコルとして、インターネット技術標準化委員会(IETF:Internet Engineering Task Force)が提案するAODV(Ad hoc On−Demand Distance Vector)プロトコルや、DSR(Dynamic Source Routing)プロトコルといったものがある。
また、『この経路制御方法では、経路制御部1により、リンクステートデータベース3bを参照して、ノード間の各経路に付与されたメトリックに基づいて最短経路を選択し、伝送路自体の品質に係るリンク測定値に基づいて各ノード間において要求される速度に対して上記最短経路で伝送可能か否かの判断を行い、当該判断結果に基づいて最適経路に係る経路テーブル3cを作成する。』というものが提案されている(特許文献1)。
さらには、『本発明に係る経路情報交換方法では、制御メッセージを伝達するための制御チャネルを利用して、IPエッジルータ間に光パスを生成する前からルーチングピアを確立することで、データベース同期,リンクステート交換を行い、予め経路情報を交換可能とするものである。』というものも提案されている(特許文献2)。
特開2004−363816号公報(要約) 特開2004−80268号公報(要約)
しかしながら、無線通信における従来のルーティングプロトコルでは、通信環境の変化を考慮しないため、相手の端末との通信環境が劣悪な条件に変化しても通信を開始し、結果として無駄な電波を送信することがある。
また、通信環境が悪化した場合、代替経路を動的に変更するということができないため、あらかじめ決められた経路間で通信が困難になると、代替の経路があるにもかかわらず、通信の継続ができなかった。
そのため、相手端末との通信状況を動的に把握したうえで、通信状況に応じたルーティングを行うことのできる端末間の通信経路制御方法、端末間の通信経路制御プログラム、及びその通信経路制御方法を実行する通信端末が望まれていた。
本発明に係る端末間の通信経路制御方法は、
通信環境の状態を表すパラメータに基づいて求めた伝播状態評価値に基づいて、端末間の通信経路を制御する方法であって、
送信元端末と送信先端末の組毎に、その組における伝播状態評価値を格納した伝播状態テーブルを端末内に設け、
各端末は、自端末と送信先端末との間の伝播状態評価値を含む通信パケットを送信し、
通信パケットを受信した端末は、
当該パケットに含まれる伝播状態評価値を前記伝播状態テーブルに格納し、
各端末は、通信経路を制御する際には、
前記伝播状態テーブルを参照し、パケットが、より伝播状態評価値の良い端末を経由するような通信経路を選択することを特徴とするものである。
本発明に係る端末間の通信経路制御方法によれば、
相手端末との通信状況を動的に把握することができ、通信状況に応じたルーティングテーブルの作成が可能となる。また、通信が悪化した場合には、代替の経路に変更し通信を継続することが可能であるため、全体のスループットを上げることができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る通信端末の構成図を示すものである。以下、図1の構成について説明する。なお、図1において、通信端末が一般的に有する汎用的な構成については、記載を省略している。
図1の通信端末は、データベース作成部101、通信プロトコル処理部102、及び図示しないアプリケーション部103を有する。
データベース作成部101は、後述の端末情報データベース119のエントリを作成・更新・削除する役割を果たす。
通信プロトコル処理部102は、端末情報データベース119に基づき、端末間のルーティング情報を保持・管理する役割を果たす。
アプリケーション部103は、複数のアプリケーション群から構成される。各アプリケーションは必要に応じて端末情報データベース119のデータを参照することができる。ここでのアプリケーションは、端末上で実行される任意のものとすることができる。
データベース作成部101は、パケット解析部104、電力解析部105、データベース管理部106、伝播状態値計算部107から構成される。
パケット解析部104は、受信した通信パケットのヘッダ部分を解析して各ヘッダ値を取り出し、データベース管理部106と伝播状態値計算部107に出力する。
電力解析部105は、自端末が受信した信号の受信電力を解析し、伝播状態値計算部107に出力する。
データベース管理部106は、パケット解析部104の出力、電力解析部105の出力、及び伝播状態値計算部107の出力に基づき、端末情報データベース119を保持・管理する。
伝播状態値計算部107は、パケット解析部104の出力と電力解析部105の出力に基づき、端末の伝播状態値を計算し、データベース管理部106に出力する。
パケット解析部104は、パケット分解モジュール108、送信元解析モジュール109、送信先解析モジュール110、中継元解析モジュール111、中継先解析モジュール112、伝播状態値解析モジュール113、ホップ数解析モジュール114、位置情報解析モジュール115、順序番号解析モジュール116、データ解析モジュール117を有する。
パケット分解モジュール108は、通信端末が受信した通信パケットを受け取り、ヘッダ部分を分解して、送信元解析モジュール109、送信先解析モジュール110、中継元解析モジュール111、中継先解析モジュール112、伝播状態値解析モジュール113、ホップ数解析モジュール114、位置情報解析モジュール115、順序番号解析モジュール116、及びデータ解析モジュール117に、対応するヘッダ部分及びデータ部分をそれぞれ出力する。
送信元解析モジュール109、送信先解析モジュール110、中継元解析モジュール111、中継先解析モジュール112、伝播状態値解析モジュール113、ホップ数解析モジュール114、位置情報解析モジュール115、順序番号解析モジュール116、及びデータ解析モジュール117は、それぞれパケット分解モジュール108の出力を受け取り、対応するヘッダ値及びデータ値を取り出す。取り出したヘッダ値とデータ値は、データベース管理部106に出力される。
また、伝播状態値解析モジュール113、ホップ数解析モジュール114、及び位置情報解析モジュール115は、取り出したヘッダ値を伝播状態値計算部107に出力する。
なお、位置情報解析モジュール115は、自端末が受け取ったGPS信号の解析と位置情報の取り出しも行う。また、受信したパケットから相手の端末の位置情報を取得できるため、相手の端末との距離が計算できる。計算した距離の値は伝播状態値計算部107に出力する。
電力解析部105は、受信電力解析モジュール118を有する。
受信電力解析モジュール118は、自端末が受信した信号の受信電力を解析し、データベース管理部106と伝播状態値計算部107に出力する。
データベース管理部106は、端末情報データベース119、タイマー120を有する。
端末情報データベース119は、パケット解析部104の出力、電力解析部105の出力、及び伝播状態値計算部107の出力に基づき求められた、後述の各テーブルのエントリを格納する。
タイマー120は、端末情報データベース119に格納されたデータの有効時間を管理する。
伝播状態値計算部107は、関数モジュール121を有する。
関数モジュール121は、パケット解析部104の出力と電力解析部105の出力に基づき、伝播状態値を計算してデータベース管理部106に出力する。
通信プロトコル処理部102は、ルーティングプロトコル処理部122を有する。
ルーティングプロトコル処理部122はルーティングテーブル123を備え、端末情報データベース119を適宜参照して、ルーティングテーブル123の端末エントリを作成・更新・削除する処理を行う。
ここでいう通信プロトコルとは、通信の手順を定義したプロトコルの総称のこととし、また、上記ルーティングプロトコル処理部122を備えていないプロトコルも通信プロトコルに含める。ルーティングプロトコル処理部122から端末情報データベース119に結ばれた破線は、端末情報データベース119に格納されたデータを参照できることを意味する。
データベース作成部101と通信プロトコル処理部102は、マイコンやDSP(Digital Signal Processor)のような演算手段上に実装したソフトウェア、もしくは回路デバイスのようなハードウェアによって実現することができる。
また、メモリやハードディスク等の記憶手段に上記各機能を実現するソフトウェアを格納し、CPU等の演算装置がこれを読み出して実行することによっても、実現することができる。
なお、端末情報データベース119の具体的な構成は後述の図4で、ルーティングテーブル123の具体的な構成は後述の図11で述べる。
本発明における「伝播状態評価値」は、伝播状態テーブル115に格納される伝播状態値がこれに該当する。
また、「通信経路テーブル」は、ルーティングテーブル123がこれに該当する。
また、「伝播状態評価値計算部」は、パケット解析部104と伝播状態値計算部107を総称的に指すものとする。
また、「通信経路制御部」は、ルーティングプロトコル処理部122がこれに該当する。
図2は、図1の通信端末が用いる通信パケットフォーマットを示すものである。
図2のパケットフォーマットは、送信元アドレス部201、送信先アドレス部202、中継元アドレス部203、中継先アドレス部204、伝播状態値部205、ホップ数部206、位置情報部207、順序番号部208、データ部209を有する。送信元アドレス部201〜順序番号部208はヘッダ部分である。
送信元アドレス部201には、通信パケットを最初に送信した端末のアドレスが格納される。例えば、IP(Internet Protocol)を用いる場合は、送信元端末のIPアドレスが格納される。
送信先アドレス部202には、最終的に通信パケットを到着させたい端末のアドレスが格納される。例えば、IPを用いる場合は、宛先端末のIPアドレスが格納される。
中継元アドレス部203には、当該通信パケットを作成した端末のアドレスが格納される。パケットの中継を伴う場合には、個々の中継端末のアドレスが中継の度にセットされる。例えば、イーサネット(登録商標)を用いる場合は、当該通信パケットを作成した端末のMACアドレスが格納される。
中継先アドレス部204には、当該通信パケットの次の宛先端末のアドレスが格納される。例えば、イーサネット(登録商標)を用いる場合は、当該通信パケットを次に受信する端末のMACアドレスが格納される。
伝播状態値部205には、送信元の端末と送信先の端末の通信状況を示す値が入る。具体的には、後述の図4に示す伝播状態テーブル416に格納された値を参照し、入力する。
ホップ数部206には、中継を繰り返した回数が格納され、中継を伴わない場合は「1」がセットされる。
位置情報部207には、当該通信パケットを作成した端末の位置情報が格納される。例えば、GPSから得た緯度・経度の座標値がセットされる。
順序番号部208には、パケットを一意に識別するために、送信元の端末がパケットを送信した順番に番号が格納される。通常、値は1からインクリメントされていく。例えばTCP(Transmission Control Protocol)を用いる場合は、パケットの順序番号が入る。
データ部209には、送信元端末が送信するアプリケーションデータなどの、主に利用者向けデータが格納される。
図3は、通信端末の配置とパケットの具体例を示すものである。
図3において、端末1(301)、端末2(302)、端末3(303)および端末4(304)が存在している。ここでは、端末2(302)から端末4(304)にパケットを送信するものとする。
破線の円305は、端末2(302)の通信範囲を示し、端末2(302)から送信したパケットは、円305の内部にある端末の全てに届くものとする。
パケットの宛先である端末4(304)は円305の外部にあるため、端末2(302)と端末4(304)直接通信を行うことができない。
そこで、端末3(303)がパケットの中継を行うことで、端末2(302)は間接的に端末4(304)と通信を行う。
端末2(302)から送信されたパケット(306)の具体的な値について、図3の下図に示す。パケット306のフォーマットは、図2に準拠する。
パケット306の各要素の値は、送信元アドレス=2、送信先アドレス=4、中継元アドレス=2、中継先アドレス=3、伝播状態値=30、ホップ数=1、位置情報=(X2、Y2)、順序番号=250、データ=データ、となっている。
送信元アドレス部には、送信元である端末2のアドレスが入る。
送信先アドレス部には、送信先である端末4のアドレスが入る。
中継元アドレス部には、パケット306を作成した端末2のアドレスが入る。
中継先アドレス部には、次に中継をする端末3のアドレスが入る。
伝播状態値部には、送信元の端末と送信先の端末の通信状態を示す値が入る。ここでは、端末2において、後述する図4の伝播状態テーブル416が既にできていることを前提とし、伝播状態テーブル416の値を参照して、送信元の端末と送信先の端末の伝播状態値を入れることとする。
図4は、端末情報データベース119の具体的な構成を説明するものである。
端末情報データベース119は、端末テーブル415、伝播状態テーブル416、ホップ数テーブル417、受信電力テーブル418、位置テーブル419、及びデータテーブル420から構成される。
端末テーブル415は、「端末アドレス」列と「通信可能端末アドレス」列を有する。
「端末アドレス」列には、端末のアドレスが格納される。
「通信可能端末アドレス」列には、「端末アドレス」列で表される端末が通信を行うことのできる端末のアドレスが格納される。
伝播状態テーブル416は、「端末アドレス」列、「相手端末アドレス」列、「伝播状態値」列を有する。
「端末アドレス」列には、端末のアドレスが格納される。
「相手端末アドレス」列には、「端末アドレス」列で表される端末の通信相手端末のアドレスが格納される。
「伝播状態値」列には、「端末アドレス」列で表される端末と「相手端末アドレス」列で表される端末との間の伝播状態値が格納される。
例えば、端末4と端末2の伝播状態値が90であれば、「端末アドレス」列に「4」、「相手端末アドレス」列に「2」、「伝播状態値」列に「90」が格納される。
伝播状態値は、値が大きいほど、その端末間の通信状態が良好であることを表す。
ホップ数テーブル417は、「端末アドレス」列と「ホップ数」列を有する。
「端末アドレス」列には、端末のアドレスが格納される。
「ホップ数」列には、「端末アドレス」列で表される端末が、自端末の何ホップ先に存在するかを示す値が格納される。
例えば、端末4が2ホップ先に存在する場合には、「端末アドレス」列に「4」、「ホップ数」列に「2」が格納される。
受信電力テーブル418は、「端末アドレス」列と「受信電力」列を有する。
「端末アドレス」列には、端末のアドレスが格納される。
「受信電力」列には、「端末アドレス」列で表される端末からパケットを受信した際の受信電力値が格納される。
例えば、端末4からの受信電力が「−45」である場合、「端末アドレス」列に「4」、「受信電力」列に「−45」が格納される。
位置テーブル419は、「端末アドレス」列と「位置情報」列を有する。
「端末アドレス」列には、端末のアドレスが格納される。
「位置情報」列には、「端末アドレス」列で表される端末の位置情報、例えばGPS信号より得られる当該端末の座標が格納される。
例えば、端末4の位置が(X、Y)である場合、「端末アドレス」列に「4」、「位置情報」列に「(X、Y)」が格納される。
データテーブル419は、「端末アドレス」列、「順序番号」列、「データ」列を有する。
「端末アドレス」列には、端末のアドレスが格納される。
「順序番号」列には、「端末アドレス」列で表される端末から受信したパケットの順序番号部のヘッダ値が格納される。
「データ」列には、「順序番号」列に対応するパケットのデータ部の値が格納される。
例えば、端末4から順序番号「250」のデータを受信した場合、「端末アドレス」列に「4」、「順序番号」列に「250」、「データ」列に受信したデータが格納される。
次に、後述の図5〜図10を用いて、図3における端末1(301)がパケット306を受信した際に、端末情報データベース119の各テーブルのエントリを作成する手順を説明する。
図5は、端末テーブル415のエントリの作成手順を示すものである。
パケット解析部104は、パケットの宛先にかかわらず、受信したパケットを全て解析する。
受信したパケットは、パケット分解モジュール108により分解され、送信元解析モジュール109、送信先解析モジュール110、中継元解析モジュール111、及び中継先解析モジュール112が、それぞれに対応するヘッダ値を取り出し、端末情報データベース119にデータの格納を依頼する。
図3の下図に示すパケット306を解析すると、送信元が端末2で、送信先が端末4であることがわかる。これは、端末2が端末4と通信できることを意味する。
すなわち、端末2から送信されたパケットを受信した端末1は、端末2を中継役の端末として利用することで、端末4と通信を行えることがわかる。
したがって、送信元アドレスの「2」を「端末アドレス」列に、送信先アドレスの「4」を「通信可能端末アドレス」列に格納する。
同様に、パケット306を解析すると、中継元が端末2で、中継先が端末3であることがわかる。これは、端末2は端末3と通信を行えることを意味する。
すなわち、端末2から送信されたパケットを受信した端末1は、端末2を中継役として利用することで、端末3と通信が行えることがわかる。
したがって、中継元アドレスの「2」を「端末アドレス」列に、中継先アドレスの「3」を「通信可能端末アドレス」列に、新たなエントリとして格納する。
図6は、伝播状態テーブル416のエントリの作成手順を示すものである。
図5と同様に、受信したパケットは、パケット分解モジュール108により分解され、送信元解析モジュール109、送信先解析モジュール110、伝播状態値解析モジュール113が、それぞれに対応するヘッダ値を取り出し、伝播状態テーブル416にデータの格納を依頼する。
ここでは、「端末アドレス」列に端末2のアドレス「2」、「相手端末アドレス」列に端末4のアドレス「4」、「伝播状態値」列に「30」を格納する。
図7は、ホップ数テーブル417、受信電力テーブル418、位置テーブル419のエントリの作成手順を示すものである。
図5と同様に、受信したパケットは、パケット分解モジュール108により分解され、送信元解析モジュール109、ホップ数解析モジュール114、及び位置情報解析モジュール115が、それぞれに対応するヘッダ値を取り出し、伝播状態テーブル416にデータの格納を依頼する。
また、電力解析部105では、受信した進号を受信電力解析モジュール118で解析し、端末情報データベース119にデータの格納を依頼する。
(ホップ数テーブル417)
図3の下図に示すパケット306を解析すると、送信元が端末2で、ホップ数が「1」であることがわかる。
したがって、送信元アドレスの「2」をホップ数テーブル417の「端末アドレス」列に、ホップ数の「1」を「ホップ数」列に格納することができる。
(受信電力テーブル418)
同様にパケット306を解析すると、送信元が端末2で、受信電力が「−45」であることがわかる。
したがって、送信元アドレスの「2」を受信電力テーブル418の「端末アドレス」列に、受信電力の「−45」を「受信電力」列に格納する。
(位置テーブル419)
同様にパケットを解析すると、送信元が端末2で、位置情報が「(X2、Y2)」であることがわかる。
したがって、送信元アドレスの「2」を位置テーブル419の「端末アドレス」列に、位置情報の「(X2、Y2)」を「位置情報」列に格納する。
図8は、データテーブル420のエントリの作成手順を示すものである。
図5と同様に、受信したパケットは、パケット分解モジュール108により分解され、送信元解析モジュール109、順序番号解析モジュール116、及びデータ解析モジュール117が、それぞれに対応するヘッダ値を取り出し、伝播状態テーブル416にデータの格納を依頼する。
図3の下図に示すパケット306を解析すると、送信元が端末2で、順序番号が「250」、データが「データ」であるパケットを受信したことがわかる。
したがって、送信元アドレスの「2」を「端末アドレス」列に、順序番号の「250」を「順序番号」列に、データの「データ」を「データ」列に格納する。
図9は、伝播状態値計算部107の動作を説明するものである。
伝播状態値計算部107では、パケット解析部104のホップ数解析モジュール114、位置情報解析モジュール115、及び受信電力解析モジュール118から入力を受け、伝播状態値を求める。
ここで、伝播状態値は以下の関数fにより求める。
伝播状態値=f(ホップ数、端末間距離、電力)
=(A/ホップ数)+(B/端末間距離)+(C×電力)
ただし、A、B、Cは所定の定数
端末間距離は、パケット306に含まれている端末2(302)の位置情報(x2、y2)と、端末1(301)自身が受信したGPS信号より取得した端末1(301)の位置情報(x1、y1)とにより、以下の計算式で求められる。
端末間距離=((x2−x1)^2+(y2−y1)^2)^0.5
ここでは仮に、上記関数fにより求めた値を「45」とする。
伝播状態値が求まると、端末状態データベース119の伝播状態テーブル416に格納される。
ここでは、端末2と自端末1の伝播状態であるため、「端末アドレス」列に「2」、「相手端末アドレス」列に「1」、「伝播状態値」列に「45」が格納される。
図10は、伝播状態値を間接的に求める手順を説明するものである。
伝播状態テーブル416を参照すると、端末2と端末4の間の伝播状態値「30」と、端末2と端末1の間の伝播状態値「45」がわかるため、端末1と端末4の伝播状態値を間接的に計算により求めることができる。
計算式は、例えば下記のようにする。
伝播状態値=(端末2と端末4の伝播状態値)*(端末2と端末1の伝播状態値)
/100
=30*45/100
=14
ここまでの説明で、パケットを解析して端末情報データベース119にデータを格納する手順を示した。
以下では、作成した端末情報データベース119を利用する方法について説明する。
図11は、ルーティングテーブル123の作成方法を示すものである。ここでは、図5〜図10で説明した手順で端末情報データベース119にデータが格納されているものとする。
(1)
ルーティングプロトコル処理部122が端末テーブル415を参照すると、1行目のエントリから、端末2は端末4と通信できることがわかる。
したがって、ルーティングテーブル123に宛先アドレスを「4」、中継アドレスを「2」とするエントリを追加することができる。
(2)
同様に、端末テーブル415を参照すると、2行目のエントリから端末2は端末3と通信できることがわかる。
したがって、ルーティングテーブル123に宛先アドレスを「3」、中継アドレスを「2」とするエントリを追加することができる。
(3)
また、ホップ数テーブル417を参照すると、1行目のレコードから、端末2のホップ数1であり、端末1と端末2が直接通信が可能であることがわかる。
したがって、ルーティングテーブル123に宛先アドレスを「2」、中継アドレスを「2」とするエントリを追加することができる。
図12は、図3の状態の後に、端末1の端末情報データベース119がこれまで示した動作により作成され、さらに、端末1から端末4にパケット1202を送信したときの具体例を示すものである。
このとき、新たに端末5(305)が端末1(301)の通信可能範囲1201に入ったとすると、端末5は端末1(301)が端末4(304)に向けて送信したパケットを受信することができる。
図10で説明した手順と同様の動作を繰り返すと、端末5は、端末5と端末1の伝播状態値だけでなく、端末1と端末4の伝播状態値から端末5と端末4の伝播状態値を、先に述べた計算式により求めることができる。
したがって、この動作が連続的に繰り返されることで、近況の通信の状態が伝播状態値により連鎖的に伝わることとなる。これにより、近況の通信の状態を端末間で共有し、効率的な通信経路制御が可能となる。
なお、端末情報データベース119は、ルーティングテーブル123の作成の支援を行うことを目的としており、端末情報データベース119の参照のみで所望のルーティングテーブルを全て作成することが困難なことがある。
この場合、既存の方法、例えば、AODV(Ad hoc On−Demand Distance Vector)プロトコルにおけるフラッディング等を利用してアドレスの解決を行ってもよい。
図1において、パケット解析部の構成を例示したが、これに限られるものではなく、図2に示したパケットフォーマットにしたがって、適宜解析モジュールを設ければよい。
また、図1の構成や図2のパケットフォーマットは、OSI階層の特定の層に限定されるものではなく、任意の層のプロトコルにおいて適用可能なものである。
図10において、伝播状態値を間接的に求める際の計算式を示したが、計算式はこれに限られるものではなく、通信環境や端末の仕様等により、適切な計算式を用いるように構成することができる。
以上のように、本実施の形態1によれば、
送信元端末と送信先端末の組毎に、その組における伝播状態値を格納した伝播状態テーブル416を端末内に設け、
各端末は、自端末と送信先端末との間の伝播状態値を含む通信パケットを送信し、
通信パケットを受信した端末は、
当該パケットに含まれる伝播状態値を伝播状態テーブル416に格納し、
各端末は、通信経路を制御する際には、
伝播状態テーブル416を参照し、パケットが、より伝播状態値の良い端末を経由するような通信経路を選択するので、
近隣の端末に対して、伝播環境を考慮に入れた経路選択が可能となる。通信状況が良好な経路を選択してパケットの送信ができるため、パケットの損失をできる限り防ぎ、全体のスループットがあがる。
また、本実施の形態1によれば、
各端末は、他端末宛のパケットを受信した際には、
当該パケットに含まれる、送信元端末とその送信先端末との間の伝播状態値を伝播状態テーブル416に格納し、
通信経路を制御する際には、
伝播状態テーブル416に格納されている、前記他端末宛のパケットに含まれていた伝播状態値を参照して、通信経路を制御するので、
近隣端末の伝播状態を考慮した上で、適切な通信経路の選択が可能となり、通信スループットの向上に資する。
また、本実施の形態1によれば、図11で説明したように、
端末内に、端末間の通信経路エントリを格納するルーティングテーブル123を設け、
各端末は、他端末宛のパケットを受信した際には、
当該パケットに含まれる、送信元端末アドレスとその送信先端末アドレスとに基づいて、ルーティングテーブル123に、エントリを作成ないしは既エントリを更新し、
通信経路を制御する際には、
ルーティングテーブル123を参照して、通信経路を制御するので、
他端末宛のパケットに含まれる情報に基づいて、適切な経路設定を行うことができる。特に、他端末宛のパケットを頻繁に受信するような環境では、最新の経路情報を常時得ることができ、通信スループットの向上に資する。
また、本実施の形態1によれば、図11で説明したように、
各端末は、ホップ数を含むパケットを送信し、
他端末宛のパケットを受信した際には、当該パケットに含まれるホップ数を参照し、
当該パケットの送信元端末との直接通信が可能であると判明した場合には、
ルーティングテーブル123に、その旨のエントリを作成するので、
自端末と直接通信可能な端末に関しては、余分な通信経路エントリをルーティングテーブル123に設定することなく、効率的な経路選択が可能となる。
また、本実施の形態1によれば、図10及び図12で説明したように、
各端末は、
伝播状態テーブル416に格納されている、第1の他端末とその通信相手である第2の他端末との間の伝播状態値を参照するとともに、
自端末と前記第1の他端末との間の伝播状態値を参照し、
これら2つの伝播状態値を用いて、
自端末と前記第2の他端末との間の伝播状態値を、所定の計算式で算出し、
算出した値を伝播状態テーブル416に格納するので、
この動作が連続的に繰り返されることで、近況の通信の状態が伝播状態値により連鎖的に伝わることとなる。これにより、近況の通信の状態を端末間で共有し、効率的な通信経路制御が可能となる。
実施の形態2.
実施の形態1では、端末情報データベース119の作成と、これに基づくルーティングテーブル123の作成について、主に説明した。
実施の形態2では、端末情報データベース119を利用して、パケットの中継を行うか否かを動的に判断する方法について説明する。
図13は、障害物が存在するため伝播状態が悪く、パケットの中継を必要とする場合について説明するものである。
図13において、端末1(1301)、端末2(1302)および端末3(1303)が存在し、端末2(1302)から端末3(1303)に向けてパケットを送信しようとしているものとする。
しかし、端末2(1302)と端末3(1303)の間に障害物(1305)があり、端末2(1302)と端末3(1303)の通信が行いにくくなっている。
なお、無線通信であるため、端末2(1302)から送信されたパケットは同心円上に伝わっていく。すなわち、端末2(1302)から送信されたパケットは、端末1(1301)にも同時に届くとする。
次に、端末2(1302)から送信されたパケット(1304)の具体的な値について説明する。
図13の「パケット1304」に示すように、パケット1304の各要素の値は、送信元アドレス=2、送信先アドレス=3、伝播状態値=10、データ=データとなっている。他の部分は省略する。
送信元アドレスには、送信元である端末2のアドレスが入る。
送信先アドレスには、送信先である端末3のアドレスが入る。
伝播状態値には、送信元の端末と送信先の端末の通信状態を示す値が入る。ここでは、端末2が自分の所持する伝播状態テーブル416を参照し、端末2からみた端末3の伝播状態値を入れることとする。ここでは仮に伝播状態値は10とする。
伝播状態値は、パケットを受信しないと更新されず、時間に応じて減少していくので、障害物1305があるために端末2と端末3の間の通信が困難になり、10という低い値になっている。
また、図13の右下に、端末1(1301)の端末情報データベース119の内容について示す。
端末情報データベース119は、実施の形態1で説明したように、伝播状態テーブル416を有する。その他のテーブルについては便宜上省略する。
伝播状態テーブル416には、端末2と端末1の伝播状態値が80、さらに、端末3と端末1の伝播状態値が90とする情報があらかじめ入っているとする。
このような前提のもと、端末1(1301)の動作について以下で説明する。
(1)
端末1のパケット解析部104は、端末2より端末3へのパケット(1304)を受信すると、パケット1304のヘッダ部分を解析する。
解析した結果、端末1は、端末2と端末3の伝播状態値が10であることがわかる。
(2)
ここで、端末1の伝播状態値計算部107は、自端末が所持する伝播状態テーブル416を参照し、端末2と端末1の伝播状態値が80、端末3と端末1の伝播状態値が90であることがわかる。
(3)
このとき、伝播状態値計算部107は、端末2−端末1−端末3という経路でパケットを送信した場合の伝播状態値を計算する。計算式は限定しないが、例えば、計算式1307により、伝播状態値が72と計算できる。
伝播状態値=(端末2と端末1の伝播状態値)*(端末3と端末1の伝播状態値)
/100
=90×80/100
=72
(4)
ここで、ルーティングプロトコル処理部122は、計算した結果の72と、パケットから取得した伝播状態値の10を比較する。
比較した結果、パケットから取得した伝播状態値の方が小さいことがわかる。
(5)
端末1のルーティングプロトコル処理部122は、自端末が中継を行う必要があると判断し、端末1は端末3に向けてパケット1306を送信する。
これにより、端末2は、通信環境が悪くなった場合、近隣にいた端末1が中継をすることで端末3との通信を継続することができる。
図14は、伝播状態が良く、パケットの中継を必要としない場合について説明するものである。
図14において、図13と同様に、端末1(1401)、端末2(1402)および端末3(1403)が存在し、端末2(1402)から端末3(1403)に向けてパケットを送信しようとしているものとする。
なお、図13と同様に、無線通信であるため、端末2(1402)から送信されたパケットは同心円上に伝わっていく。すなわち、端末2(1402)から送信されたパケットは、端末3(1403)だけでなく、端末1(1401)にも同時に届くとする。
次に、端末2(1402)から送信されたパケット(1404)の具体的な値について説明する。
図14の「パケット1404」に示すように、パケット1404の要素は、送信元アドレス=2、送信先アドレス=3、伝播状態値=80、データ=データとする。
端末情報データベース119については、図13と同様とする。
このような前提のもと、端末1(1401)の動作について説明する。
(1)
端末1のパケット解析部104は、端末2より端末3へのパケット(1404)を受信すると、パケット1404のヘッダ部分を解析する。
解析した結果、端末1は、端末2と端末3の伝播状態値が80であることがわかる。
(2)
ここで、端末1の伝播状態値計算部107は、自端末が所持する伝播状態テーブル416を参照し、端末2と端末1の伝播状態値が80、端末3と端末1の伝播状態値が90であることがわかる。
(3)
このとき、伝播状態値計算部107は、端末2−端末1−端末3という経路でパケットを送信した場合の伝播状態値を計算する。計算式1307は、図13と同様である。
(4)
ここで、ルーティングプロトコル処理部122は、計算した結果の72と、パケットから取得した伝播状態値の80を比較する。
比較した結果、パケットから取得した伝播状態値の方が大きいことがわかるので、端末1は中継を行う必要がないと判断する。
本実施の形態2では、パケットの中継を行うか否かを判断する過程で、各処理部が行う処理を説明したが、処理を受け持つ主体はこれに限られるものではなく、適宜処理を振り分けてもよい。
図13において、伝播状態値が10であるため、端末2から端末3へはパケット1304が届かないものと仮定して、端末1による中継を行った。
もし、端末2から端末3へパケット1304が届き、パケット1306と重複したとしても、順序番号部の値などを適宜参照して、余分なパケットは削除するなどの処理を行えば、特段の問題はない。
なお、上記実施の形態1〜2の具体的な適用対象としては、移動無線通信システムが考えられる。特に、アドホックネットワーク無線通信システムのように、無線通信手段を具備した移動端末間で無線通信を行う移動無線通信システムに利用可能である。
以上のように、本実施の形態2によれば、
各端末は、他端末宛のパケット(以後第1パケットと呼ぶ)を受信した際に、
下記ステップ1〜4を実行して、当該第1パケットを中継するか否かを判断する。
(ステップ1)
前記伝播状態テーブルに格納されている、前記第1パケットの送信元端末とその送信先端末とに関連するエントリを参照する。
(ステップ2)
そのエントリに含まれる伝播状態値を用いて、
前記送信元端末が、自端末を経由して送信先端末に前記第1パケットを送信する場合の伝播状態値を、所定の計算式で算出する。
(ステップ3)
前記第1パケットに含まれる、送信元端末とその送信先端末との間の伝播状態値と、前記計算式で算出した伝播状態値とを比較する。
(ステップ4)
前記計算式で算出した伝播状態値のほうが評価が高い場合には、
自端末を経由して、前記第1パケットをその送信先端末に送信する。
したがって、伝播状態が悪い端末間のパケットを受け取った端末が、当該パケットを中継するか否かを、伝播状態に応じて動的に判断することができる。
これにより、通信環境が悪い端末も、他端末が中継を行うことにより、通信を継続することができる。
実施の形態1に係る通信端末の構成図を示すものである。 図1の通信端末が用いる通信パケットフォーマットを示すものである。 通信端末の配置とパケットの具体例を示すものである。 端末情報データベース119の具体的な構成を説明するものである。 端末テーブル415のエントリの作成手順を示すものである。 伝播状態テーブル416のエントリの作成手順を示すものである。 ホップ数テーブル417、受信電力テーブル418、位置テーブル419のエントリの作成手順を示すものである。 データテーブル420のエントリの作成手順を示すものである。 伝播状態値計算部107の動作を説明するものである。 伝播状態値を間接的に求める手順を説明するものである。 ルーティングテーブル123の作成方法を示すものである。 図3の状態の後に、端末1から端末4にパケット1202を送信したときの具体例を示すものである。 障害物が存在するため伝播状態が悪く、パケットの中継を必要とする場合について説明するものである。 伝播状態が良く、パケットの中継を必要としない場合について説明するものである。
符号の説明
101 データベース作成部、102 通信プロトコル処理部、103 アプリケーション部、104 パケット解析部、105 電力解析部、106 データベース管理部、107 伝播状態値計算部、108 パケット分解モジュール、109 送信元解析モジュール、110 送信先解析モジュール、111 中継元解析モジュール、112 中継先解析モジュール、113 伝播状態値解析モジュール、114 ホップ数解析モジュール、115 位置情報解析モジュール、116 順序番号解析モジュール、117 データ解析モジュール、118 受信電力解析モジュール、119 端末情報データベース、120 タイマー、121 関数モジュール、122 ルーティングプロトコル処理部、123 ルーティングテーブル、201 送信元アドレス部、202 送信先アドレス部、203 中継元アドレス部、204 中継先アドレス部、205 伝播状態値部、206 ホップ数部、207 位置情報部、208 順序番号部、209 データ部、301 端末1、302 端末2、303 端末3、304 端末4、305 円、306 パケット、415 端末テーブル、416 伝播状態テーブル、417 ホップ数テーブル、418 受信電力テーブル、419 位置テーブル、420 データテーブル、1202 パケット、1301 端末1、1302 端末2、1303 端末3、1304 パケット、1305 障害物、1306 パケット、1307 計算式、1401 端末1、1402 端末2、1403 端末3、1404 パケット。

Claims (13)

  1. 通信環境の状態を表すパラメータに基づいて求めた伝播状態評価値に基づいて、端末間の通信経路を制御する方法であって、
    送信元端末と送信先端末の組毎に、その組における伝播状態評価値を格納した伝播状態テーブルを端末内に設け、
    各端末は、自端末と送信先端末との間の伝播状態評価値を含む通信パケットを送信し、
    通信パケットを受信した端末は、
    当該パケットに含まれる伝播状態評価値を前記伝播状態テーブルに格納し、
    各端末は、通信経路を制御する際には、
    前記伝播状態テーブルを参照し、パケットが、より伝播状態評価値の良い端末を経由するような通信経路を選択することを特徴とする端末間の通信経路制御方法。
  2. 各端末は、他端末宛のパケットを受信した際には、
    当該パケットに含まれる、送信元端末とその送信先端末との間の伝播状態評価値を前記伝播状態テーブルに格納し、
    通信経路を制御する際には、
    前記伝播状態テーブルに格納されている、前記他端末宛のパケットに含まれていた伝播状態評価値を参照して、通信経路を制御することを特徴とする請求項1に記載の端末間の通信経路制御方法。
  3. 各端末は、他端末宛のパケット(以後第1パケットと呼ぶ)を受信した際に、
    下記ステップ1〜4を実行して、当該第1パケットを中継するか否かを判断することを特徴とする請求項2に記載の端末間の通信経路制御方法。
    (ステップ1)
    前記伝播状態テーブルに格納されている、前記第1パケットの送信元端末とその送信先端末とに関連するエントリを参照する。
    (ステップ2)
    そのエントリに含まれる伝播状態評価値を用いて、
    前記送信元端末が、自端末を経由して送信先端末に前記第1パケットを送信する場合の伝播状態評価値を、所定の計算式で算出する。
    (ステップ3)
    前記第1パケットに含まれる、送信元端末とその送信先端末との間の伝播状態評価値と、前記計算式で算出した伝播状態評価値とを比較する。
    (ステップ4)
    前記計算式で算出した伝播状態評価値のほうが評価が高い場合には、
    自端末を経由して、前記第1パケットをその送信先端末に送信する。
  4. 端末内に、端末間の通信経路エントリを格納する通信経路テーブルを設け、
    各端末は、他端末宛のパケットを受信した際には、
    当該パケットに含まれる、送信元端末アドレスとその送信先端末アドレスとに基づいて、前記通信経路テーブルに、エントリを作成ないしは既エントリを更新し、
    通信経路を制御する際には、
    前記通信経路テーブルを参照して、通信経路を制御することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の端末間の通信経路制御方法。
  5. 各端末は、ホップ数を含むパケットを送信し、
    他端末宛のパケットを受信した際には、当該パケットに含まれるホップ数を参照し、
    当該パケットの送信元端末との直接通信が可能であると判明した場合には、
    前記通信経路テーブルに、その旨のエントリを作成することを特徴とする請求項4に記載の端末間の通信経路制御方法。
  6. 各端末は、
    前記伝播状態テーブルに格納されている、第1の他端末とその通信相手である第2の他端末との間の伝播状態評価値を参照するとともに、
    自端末と前記第1の他端末との間の伝播状態評価値を参照し、
    これら2つの伝播状態評価値を用いて、
    自端末と前記第2の他端末との間の伝播状態評価値を、所定の計算式で算出し、
    算出した値を前記伝播状態テーブルに格納することを特徴とする請求項2ないし請求項5のいずれかに記載の端末間の通信経路制御方法。
  7. 請求項1ないし請求項6に記載の端末間の通信経路制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とする端末間の通信経路制御プログラム。
  8. 通信パケットの送信部及び受信部と、
    端末間の伝播状態評価値を計算する伝播状態評価値計算部と、
    送信元端末と送信先端末の組毎に、その組における伝播状態評価値を格納した伝播状態テーブルと、
    前記受信部が受信したパケットに含まれる端末アドレスと、前記伝播状態評価値とに基づいて、端末間の通信経路を制御する通信経路制御部と、
    端末間の通信経路エントリを格納する通信経路テーブルとを有し、
    前記送信部は、自端末と送信先端末との間の伝播状態評価値を含む通信パケットを送信し、
    前記伝播状態評価値計算部は、前記受信部がパケットを受信した際には、
    当該パケットに含まれる伝播状態評価値を前記伝播状態テーブルに格納し、
    前記通信経路制御部は、通信経路を制御する際には、
    前記伝播状態テーブルを参照し、パケットが、より伝播状態評価値の良い端末を経由するような通信経路を選択することを特徴とする通信端末。
  9. 前記受信部が、他端末宛のパケットを受信した際には、
    前記伝播状態評価値計算部は、
    当該パケットに含まれる、送信元端末とその送信先端末との間の伝播状態評価値を前記伝播状態テーブルに格納し、
    前記通信経路制御部は、通信経路を制御する際には、
    前記伝播状態テーブルに格納されている、前記他端末宛のパケットに含まれていた伝播状態評価値を参照して、通信経路を制御することを特徴とする請求項8に記載の通信端末。
  10. 前記受信部が、他端末宛のパケット(以後第1パケットと呼ぶ)を受信した際に、
    下記ステップ1〜4を実行して、当該第1パケットを中継するか否かを判断することを特徴とする請求項9に記載の通信端末。
    (ステップ1)
    前記伝播状態評価値計算部は、
    前記伝播状態テーブルに格納されている、前記第1パケットの送信元端末とその送信先端末とに関連するエントリを参照する。
    (ステップ2)
    前記伝播状態評価値計算部は、
    そのエントリに含まれる伝播状態評価値を用いて、
    前記送信元端末が、自端末を経由して送信先端末に前記第1パケットを送信する場合の伝播状態評価値を、所定の計算式で算出する。
    (ステップ3)
    前記通信経路制御部は、
    前記第1パケットに含まれる、送信元端末とその送信先端末との間の伝播状態評価値と、前記計算式で算出した伝播状態評価値とを比較する。
    (ステップ4)
    前記通信経路制御部は、
    前記計算式で算出した伝播状態評価値のほうが評価が高い場合には、
    自端末を経由して、前記第1パケットをその送信先端末に送信するように、通信経路を制御する。
  11. 前記受信部が、他端末宛のパケットを受信した際には、
    前記通信経路制御部は、
    当該パケットに含まれる、送信元端末アドレスとその送信先端末アドレスとに基づいて、前記通信経路テーブルに、エントリを作成ないしは既エントリを更新し、
    通信経路を制御する際には、
    前記通信経路テーブルを参照して、通信経路を制御することを特徴とする請求項8ないし請求項10のいずれかに記載の通信端末。
  12. 端末間のホップ数を格納するホップ数テーブルを設け、
    前記送信部は、ホップ数を含むパケットを送信し、
    前記受信部が、他端末宛のパケットを受信した際には、
    前記伝播状態評価値計算部は、当該パケットに含まれるホップ数を前記ホップ数テーブルに格納し、
    前記通信経路制御部は、前記ホップ数テーブルを参照し、
    当該パケットの送信元端末との直接通信が可能であると判明した場合には、
    前記通信経路テーブルに、その旨のエントリを作成することを特徴とする請求項11に記載の通信端末。
  13. 前記伝播状態評価値計算部は、
    前記伝播状態テーブルに格納されている、第1の他端末とその通信相手である第2の他端末との間の伝播状態評価値を参照するとともに、
    自端末と前記第1の他端末との間の伝播状態評価値を参照し、
    これら2つの伝播状態評価値を用いて、
    自端末と前記第2の他端末との間の伝播状態評価値を、所定の計算式で算出し、
    算出した値を前記伝播状態テーブルに格納することを特徴とする請求項9ないし請求項12のいずれかに記載の通信端末。
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