JP3549662B2 - 粘着テープおよびその製造方法 - Google Patents

粘着テープおよびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3549662B2
JP3549662B2 JP06822096A JP6822096A JP3549662B2 JP 3549662 B2 JP3549662 B2 JP 3549662B2 JP 06822096 A JP06822096 A JP 06822096A JP 6822096 A JP6822096 A JP 6822096A JP 3549662 B2 JP3549662 B2 JP 3549662B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive tape
support film
layer
molecular weight
weight polyethylene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP06822096A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09263733A (ja
Inventor
智裕 小岩
Original Assignee
ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー filed Critical ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー
Priority to JP06822096A priority Critical patent/JP3549662B2/ja
Publication of JPH09263733A publication Critical patent/JPH09263733A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3549662B2 publication Critical patent/JP3549662B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は粘着テープに関し、特に、耐候性および耐熱性に優れるいわゆる外装用粘着テープに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のエンジンルーム等、高温になる外装部位に貼り付けて使用するいわゆる外装用粘着テープには耐熱性及び耐候性が要求される。しかし、市販されている種々の粘着テープは耐熱性又は耐候性のいずれかが不十分である。
【0005】
この粘着テープの高温環境下における接着性能を向上させるため、粘着層をフォームタイプにすることが従来から試みられてきた。即ち、上記基材と高温環境下において優れた接着性能を発揮する適切なフォーム材料とを接着する試みがなされてきた。
【0006】
しかし、上記の基材はポリエチレンを主体とするので本質的に接着性に劣り、適切なフォーム材料と十分な強度で接着することは困難である。したがって、高温環境下での接着性能に優れ、耐候性にも優れる粘着テープは未だ提供されていない。
【0007】
【発明が解決する課題】
本発明は上記従来の問題を解決するものであり、その目的とするところは、高温環境下での接着性能に優れ、耐候性にも優れる粘着テープ及びその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(a)接触コロナ処理された主要表面を有する、超高分子量ポリエチレンと超高分子量ポリエチレン中に分散されたカーボンブラックとを含有する支持フィルム;(b)該支持フィルムの接触コロナ処理された主要表面上に設けられた、塩素化ポリプロピレンとイソシアネートとを含有するプライマー層;(c)該プライマー層上に設けられた粘着性ポリマーからなる結合層;(d)該結合層上に設けられたポリマーを含有するフォーム層;及び(e)該フォーム層上に設けられた粘着性ポリマーからなる接着層;を有する粘着テープを提供するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0009】
本発明の粘着テープは、(a)超高分子量ポリエチレンと超高分子量ポリエチレン中に分散されたカーボンブラックとを含有する支持フィルムの主要表面を接触コロナ処理する工程;及び(b)該支持フィルムの接触コロナ処理された主要表面上に塩素化ポリプロピレンとイソシアネートとを含有するプライマー層を設ける工程;を包含する方法により製造することが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の粘着テープの好ましい実施例を図1に示す。
【0011】
本発明で用いる支持フィルム1は、超高分子量ポリエチレンを含むマトリックスを有する。超高分子量ポリエチレンは、高密度ポリエチレンのような低分子量のポリエチレンに比べて、耐摩耗性、耐衝撃性及び自己潤滑性等にすぐれ、粘着テープが貼り付けられた部位の表面保護性能を高める。
【0012】
超高分子量ポリエチレンは、通常の高密度ポリエチレンの数十倍の重合度を有し、極めて長い直鎖状高分子である。粘度法による平均分子量は、通常100万以上、好ましくは500万以上である。極限粘度(IV)は、通常20〜30、好ましくは25〜28である。比重は約0.94〜0.95である。また、超高分子量ポリエチレンの体積固有抵抗は、カーボンブラックを含まない状態で、通常は1016Ωを越える値である。
【0013】
超高分子量ポリエチレンは、一般に低圧法(チーグラー法)により製造される。超高分子量ポリエチレンの具体例には、三井石油化学工業社から入手可能な「ハイゼックスミリオン」等が挙げられる。また、本発明の効果を損なわない限り、超高分子量ポリエチレンと他のポリマーとを混合することもできる。
【0014】
また、本発明で用いる支持フィルム1はカーボンブラックを含み、これは上記超高分子量ポリエチレン中に分散されている。カーボンブラックは、超高分子量ポリエチレンの耐候性を向上させる。
【0015】
カーボンブラックの種類は特に限定されないが、たとえば、アセチレンブラック、チャンネルブラック、ファーネスブラックなどを使用することがきる。
【0016】
これらの中でも、超高分子量ポリエチレン中での分散性が良好で、その結果、耐候性が効果的に向上することから、アセチレンブラックが好適である。好ましいアセチレンブラックは、通常、平均1次粒子径が30〜60nm、比表面積(BET値)が20〜400m /gのものである。具体例として、電気化学工業から入手可能な「電化アセチレンブラック」を挙げることができる。
【0017】
この他、紫外線吸収性が高く、耐候性の向上が容易である点では、ファーネスブラックが好適である。この様なファーネスブラックは、平均1次粒子径が10〜40nm、比表面積(BET値)が100〜300m/gのものである。具体例として、キャボット社から入手可能な、「MONARCH(モナーク)880」、「MONARCH800」、「MONARCH700」、「VULCAN(バルカン)9」;三菱化成工業社から入手可能な「MA600」、「#950」、「#850」、「#2400B」などを挙げることができる。
【0018】
アセチレンブラックとファーネスブラックとを混合して用いることもできる。混合比率は、一般に、アセチレンブラック:ファーネスブラック(重量比)が、95:5〜5:95の範囲である。
【0019】
超高分子量ポリエチレンに含有されるカーボンブラックの揮発分は、好適には0.5〜10%の範囲、特に好適には1〜3%の範囲である。揮発分が0.5%未満であると、耐候性が低下する傾向があり、反対に10%を超えると、分散性が低下する傾向がある。ここで「揮発分」は、カーボンブラックが950℃まで加熱された時に揮発する成分の重量である。
【0020】
カーボンブラックの含有量は、超高分子量ポリエチレン100重量部に対して、通常、0.1〜30重量部、好適には、0.5〜20重量部である。カーボンブラックの含有量は、少なすぎると耐候性の向上効果が低下するおそれがあり、反対に多すぎると、支持フィルムとフォーム層との投錨力が低下するおそれがある。また、カーボンブラックを含有するフィルムの表面電気抵抗は、10〜1015Ωcmの範囲である。
【0021】
本発明の支持フィルム1は、次のようにして製造することができる。まず、超高分子量ポリエチレンとカーボンブラックとを、ショット・ミル、三本ロール等の混練機にて混合し、これらを含有する樹脂組成物を用意する。続いて、この樹脂組成物を用いて射出成型によってインゴッドを作製し、そのインゴッドから、スカイビングによってフィルムを形成する。フィルムの厚みは、スカイビング条件によって調節することができ、通常、50〜800μm、好適には100〜400μmである。
【0022】
また、支持フィルム1には、本発明の効果を損なわない範囲において、熱安定剤を含有させることができる。この様な安定剤には、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイトのような有機フォスファイト、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケートのようなヒンダードアミン、ステアリン酸カルシウムのような高級脂肪酸金属塩、ジラウリルチオジプロピオネートのような有機チオエーテル、及びヒンダードフェノール等が包含される。
【0023】
本発明の支持フィルムとして市販のカーボンブラックを含有するポリエチレンフィルムを用いることもできる。例えば、作新工業社から入手可能な「ニューライトNL−AS(B)」が挙げられる。このフィルムは、約1010Ωの表面電気抵抗を示す。
【0024】
ポリエチレンフィルムは本質的に物と接着し難く、その未処理の表面と物体とを接合することは困難である。したがって、何等かの材料をポリエチレンフィルムに接着する際には、通常ポリエチレンフィルムの表面をコロナ放電するか、ポリエチレンフィルムの表面にプライマー層を設けてポリエチレンフィルムの表面を易接着処理する。
【0025】
易接着処理は、コロナ放電処理、プラズマ処理、プラズマ重合処理、プラズマジェット処理、火炎処理、紫外線照射処理、電子線照射処理、電磁波照射処理等の処理方法が使用できる。好適にはコロナ放電処理である。コロナ放電処理により形成された易接着界面は、プライマー層とフィルム表面との接着性を容易に向上させる。
【0026】
しかし、通常の非接触コロナ放電処理をカーボンブラックを含有する支持フィルムに行う場合、フィルム中でスタックしているカーボンブラック粒子に電極間で発生するコロナ放電が集中し、フィルムがダメージを受ける可能性がある。また、通常強い条件で放電してフィルム表面のぬれ指数を充分高め(例えば、72dyn/cm)、接着力を向上させる。しかし、このような強い条件での放電もフィルムにダメージを与える原因となる。
【0027】
これを防止するために、本発明では、フィルム表面に電極を接触させ、さらに比較的弱い条件でコロナ放電させることが好ましい。この方法は一般に、接触コロナ処理と呼ばれる。
【0028】
接触コロナ処理では、電極間の距離が短くなるので弱い条件で行っても放電が均一となる。したがって、支持フィルムの表面を均一に処理することができる。コロナ放電の条件は、通常、出力10〜180W・分/mである。処理後の支持フィルムの表面が50〜54dye/cmのぬれ指数を示すようコロナ放電の条件を制御することが好ましい。このぬれ指数が50dye/cmを下回ると支持フィルムとフォーム層との投錨力が低下し、ぬれ指数が54dye/cmを上回るような条件でコロナ放電を行うと支持フィルムにダメージを与える怖れがある。
【0029】
コロナ放電は、空気中で行うこともできるが、窒素、酸素、水素、炭酸ガス、塩素、アルゴン、ヘリウム、三フッ化硼素、ブチンジオール、アクリルニトリル等を含む不活性ガス中で行うのが好適である。
【0030】
プライマー層2は、支持フィルム1と結合層3とを接合することにより支持フィルムとフォーム層との投錨力を高め、その投錨力をフォーム層が凝集破壊するレベルまで向上させる。この様なプライマー層2は、塩素化ポリプロピレンとイソシアネートとを含む。塩素化ポリプロピレンは、超高分子量ポリエチレンと粘着性ポリマー、特に粘着性アクリルポリマーの両方に対する親和性が良く、支持フィルムとフォーム層との投錨力を向上させる。イソシアネートは、架橋反応により、プライマー層2の凝集力を高め、高温環境下での支持フィルムとフォーム層との投錨力を向上させる。また、粘着性アクリルポリマーが、水酸基、カルボキシル基、アミノ基等の活性水素を有する官能基を含む場合、支持フィルムとフォーム層との投錨力は更に向上される。
【0031】
塩素化ポリプロピレンは、たとえば、四塩化炭素等の塩素系溶媒中にポリプロピレンを懸濁させ加熱して塩素化する方法で調製することができる。プライマー用途のものは、重量平均分子量が通常10000〜100000、好ましくは40000〜60000であり、塩素化率が通常20〜40%、好ましくは25〜35%である。
【0032】
イソシアネートは、分子内に2個以上の、好ましくは3個以上のイソシアネート基を有する化合物である。具体的には、MDI、TDI、HDI等のジイソシアネートの重合体、ジイソシアネートと2官能以上のポリオール化合物との反応生成物等を挙げることができる。好ましいイソシアネートはイソシアネートの重合体であり、特に好ましいものはMDIの重合体である。
【0033】
塩素化ポリプロピレンとイソシアネートとの混合割合(重量比)は、通常、50:50〜99:1、好適には55:45〜98:2、特に好適には60:40〜95:5である。塩素化ポリプロピレンとイソシアネートとの混合は、通常、有機溶剤中に両成分を溶解させて、均一な溶液となるまで撹拌して行う。有機溶剤には、トルエン、キシレン、ジクロロメタン及び酢酸エチルが好適に使用できる。有機溶剤は、一般に、塩素化ポリプロピレンとイソシアネートとの合計100重量部に対して100〜600重量部の量で用いられる。
【0034】
プライマー層2は、上述のようにして得た塩素化ポリプロピレンとイソシアネートとを含むプライマー溶液を、マイヤーバー、フェルトロール、ナイフコーター、ダイコーター等の塗布手段により、支持フィルムのコロナ処理された主要表面上に設けることができる。
【0035】
プライマー層2の厚みは、粘着テープの剥離試験において、フォーム層とフィルムとの間での界面破壊が生じず、フォーム層が凝集破壊するレベルの投錨力が得られる様に設定するが、通常、0.1〜100μm、好適には0.5〜10μm、特に好適には1〜5μmの範囲である。
【0037】
結合層3はプライマー層2とフォーム層4とを接合することにより支持フィルムとフォーム層との投錨力を高める。したがって、プライマー層2とフォーム層4との両方に親和性が高い粘着性材料を用いることが好ましい。例えば、アクリルポリマー、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリウレタン、ブチルゴム及びネオプレン等のポリマーが挙げられる。結合層3に好ましい材料はアクリルポリマーである。
【0038】
結合層3をフォーム層4の表面上に予め形成し、その後、フォーム層4と共にプライマー層2にラミネートしてもよい。結合層3をフォーム層4の表面上に形成する方法には、例えば、(i)粘着性アクリルポリマーを含む溶液をフォーム層上に塗布し乾燥する方法、(ii)重合後に粘着性ポリマーとなるアクリルモノマーを含む成分をフォーム層上に塗布した後、モノマー成分を重合する方法、及び(iii)重合後に粘着性ポリマーとなるアクリルモノマーを含む第1の成分と、重合後にフォーム層を形成するモノマーを含む第2の成分とを基材(例えば、接着層5)上に重層塗布した後、両成分を同時に重合させる方法、などが挙げられる。重合は、紫外線、電子線、加熱等通常の重合手段によって行いうる。結合層の厚みは、一般に1〜100μmである。
【0039】
フォーム層4は、アクリルポリマー、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリウレタン、ブチルゴム、ネオプレン等のポリマーからなるマトリックス相と、気泡相とからなる。気泡相には、独立気泡、連続気泡、またはこれらの混合がある。フォーム層の密度は、通常、0.30〜0.90g/cmの範囲である。
【0040】
フォーム層は粘着テープの接着面に柔軟性を付与し、被着体に対するなじみを改善し、剥離強度、剪断保持力等の接着性能を向上させる。すなわち、被着体表面が比較的激しい凹凸を有していたり、比較的大きな曲率の曲面(2次元曲面部位)である場合でも、粘着テープが十分に接着する。たとえば、自動車のエンジンルームは、2次元曲面部位を有するので、本発明による粘着テープは有効である。
【0041】
更に、フォーム層を設けると、高温環境下での保持力が向上し、したがって、粘着テープの耐熱性が向上する。
【0042】
フォーム層は、好適にはアクリルポリマーを含有する。アクリルポリマーのフォームは、耐熱性および振動吸収性にすぐれるので、エンジンルーム等の自動車の外装部位に貼り付けられた時に、粘着テープが熱劣化および振動により剥がれるのを効果的に防ぐ。また、応力緩和性も良好で、貼り付けの際にテープを折り返す様な操作を繰り返しても、接着された部分が被着体とフォーム層との界面で剥がれ難い。さらに、結合層を粘着性アクリルポリマーとする場合は、フォーム層にアクリルポリマーを含めることにより、フォーム層と結合層との接着性が向上する。
【0046】
接着層5は、フォーム層4と被着物(非表示)とを接合する。したがって、フォーム層と被着物との両方に親和性が高い粘着性材料を適宜用いることが好ましい。例えば、アクリルポリマー、スチレン系ゴム、ポリウレタン、ブチルゴム及びネオプレン等のポリマーが挙げられる。一般に、接着層に好ましい材料はアクリルポリマーである。
【0047】
接着層5は、結合層3をフォーム層4の表面上に設けるのと同様の操作を用いてフォーム層4上に形成される。接着層の厚みは、一般に1〜100μmである。
【0048】
フォーム層自体を充分に粘着性とすることができる。その場合は、結合層3及び接着層5を省略して粘着テープを構成してもよい。
【0049】
また、粘着層が少なくともその片面上に設けられた市販の粘着フォームテープを使用すれば、フォーム層上に結合層及び/又は接着層を別途設ける必要はない。この様な場合、予め均一な厚みのフォーム層を粘着フォームテープとして準備しておくことができるので、フォーム層の厚みの制御も容易である。
【0050】
市販の粘着フォームテープとして、具体的には、3M社製の、アクリルフォームテープ「No.4213(フォーム層の厚み0.8mm)」、同「No.4211(フォーム層の厚み1.2mm)」及び同「No.4216」(フォーム層の厚み0.25mm)等が挙げられる。
【0051】
本発明による粘着テープの製造は、好適には次の様にして行われる。まず、超高分子量ポリエチレンと、上記ポリエチレン中に分散されたカーボンブラックとを含有する支持フィルム1を用意し、支持フィルムの主要表面を接触コロナ処理する。そして、支持フィルムの接触コロナ処理された主要表面上に塩素化ポリプロピレンとイソシアネートとを含有するプライマー層2を設ける。
【0052】
ついで、プライマー層2上に結合層3、フォーム層4及び接着層5を設けて本発明の粘着テープを得る。プライマー層は乾燥させてもさせなくてもよい。また、結合層、フォーム層及び接着層は単独で順次設けてもよいが、フォーム層の両主要表面上に予め粘着性アクリルポリマーの層を設けた両面粘着フォームテープをプライマー層上に積層してもよい。
【0053】
両面粘着フォームテープをプライマー層上に積層し、密着させる操作は、通常、加圧ローラにより行う。圧力は、通常1〜5kg/cmの範囲で行われ、必要に応じてローラを加熱することもできる。
【0054】
プライマー層を乾燥させないで結合層等を積層する場合は、積層後に加熱してプライマー層を乾燥させ、結合層とプライマー層とを確実に密着させることが好ましい。加熱は、通常、60〜150℃の温度にて行う。この操作により支持フィルムとフォーム層との投錨力が高められる。
【0055】
この様にして製造された本発明の粘着テープはすぐれた接着性能を提供する。例えば、アノダイズドアルミ板に本発明の粘着テープを貼り付けた場合、23℃/60%RH及び剥離速度500mm/分の条件における180度剥離強度は1.5kg/12mm以上(フォーム層の凝集破壊)である。また、SUS304板に12mm(幅)×25mm(長さ)の本発明の粘着テープを貼り付けた場合、90℃にて剪断荷重500g(長さ方向)をかけて測定された剪断保持力は10,000分を上回る。
【0056】
自動車用として用いられる場合、粘着テープは、貼り付け部位によっては直射日光、エンジンの余熱等により、長期に渡り断続的にまたは連続して紫外線に暴露され、100℃近くの温度環境にさらされる。
【0057】
本発明の粘着テープは、自動車のエンジンルームの内壁面、ガソリンタンク表面等に貼り付けて使用可能である。例えば、車両の走行振動にともないガソリンタンクが上下し、ガソリンタンクの上面部分がボディー(フロアパネル)と接触することがある。この様な接触防止のために、これまで使用されてきたシムラバー(ゴム製シート)と呼ばれる緩衝材に代えて、本発明の粘着テープをシート状に加工して使用できる。本発明の粘着テープは、支持フィルムが耐熱劣化性、耐候性が高く、フォーム層による緩衝作用及び高温環境下での接着性能も優れているので、このような用途に適している。また、ウィンドウウォッシャーの配管ホース及びスロットルチューブのような比較的曲率半径の小さな円筒部品の回りに巻き付けてこれらを保護するのに使用できる。
【0058】
本発明の粘着テープは、複数の配線コードを束ねてその束の回りにスパイラル状に巻き付けて使用される、コード束ね用粘着テープとして特に有用である。
【0059】
一般に自動車のエンジンルーム内には20〜30本の配線コードの束があり、その直径は40〜50mmにもなる。従来は、これをビニールテープで束ねていた。しかし、ビニールテープは可塑化塩化ビニル樹脂からなる基材とゴム系粘着剤の層とから構成されるため、テープの耐熱性は低く、自動車のエンジンルームのような高温環境下では短期間で劣化した。
【0060】
また、従来のビニールテープにはクッション性が無いので、自動車の走行中は、振動によりコードの束とエンジンルームの内壁とが衝突して、騒音及びコードの摩損が生じていた。
【0061】
本発明の粘着テープは耐熱性、耐候性及びフィルム表面の潤滑性に優れクッション性も有するので、これをコード束ね用粘着テープとして用いれば、振動による騒音及びコードの摩損を長期間にわたり有効に防止できる。
【0062】
コード束ね用粘着テープとして有用な本発明の粘着テープは、一般に、50〜400μm、好ましくは100〜200μmの厚みの支持フィルム及び圧縮荷重が0.5〜1.2kg/cm、好ましくは0.6〜1.0kg/cmのフォーム層を備える。支持フィルムの厚みが50μmを下回ると粘着テープの腰が弱くなり貼り付け作業が困難となる。400μmを上回るとコードにスパイラル状に巻き付けることが困難となる。フォーム層の圧縮荷重が0.5kg/cmを下回ると貼り付けた後にフィルムの反発弾性によりフォームがちぎれる怖れがある。1.2kg/cmより大きいとコードにスパイラル状に巻き付けるのが困難となり、騒音防止効果が低下する。
【0063】
ここで、圧縮荷重とは、フォーム層の厚み方向の高さを25%小さくするのに必要な単位面積当りの荷重をいう。具体的には、略25mm×25mm×10mmの寸法に加工したフォーム層に荷重を徐々に加え、厚みが25%減少した時点の荷重を読み取る。
【0064】
本発明のコード束ね用粘着テープは、フォーム層4上に接着層5を有することが好ましい。配線コードの被覆材は、一般に可塑剤を有するが、接着層はこれら可塑剤がフォーム層に移動して支持フィルムとフォーム層との投錨力を低下させることを防止するからである。
【0065】
本発明の粘着テープは優れた耐候性を有する。耐候性は、サンシャインカーボンアーク電極を使用したウェザオメーターを用いた暴露試験において、外観上のひびの有無および、色差(ΔE)により評価できる。本発明で使用される支持フィルムはカーボンブラックを含有するので、変色(黄変)は肉眼ではほとんど観察されない。しかしながら、色差計により測定されるΔEにより、ポリエチレンの変色の程度(すなわち、劣化の程度)は正しく評価される。試料の外観にひびがなく、ΔEが小さいほど耐候性は良好である。
【0066】
【実施例】
以下の実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
【0067】
実施例1
厚み0.13mm及び表面抵抗約1010Ωを有する作新工業社製のカーボンブラックを含有する超高分子量ポリエチレンフィルム「ニューライトNL−AS(B)」を支持フィルムとして用いた。この支持フィルムの片面を出力180W・分/mでコロナ処理することによりぬれ指数54dyne/cmとした。尚、ぬれ指数はJIS 6768(1977)に準拠したぬれ試験方法により23±2℃及び50±5%RHの環境下で測定した。
【0068】
支持フィルムのコロナ処理した表面に、塩素化ポリプロピレンとイソシアネートとを含有するプライマーをフェルトを用いて塗布した。塗布量は、乾燥後のプライマー層の厚みが5μmとなる量とした。
【0069】
塗布したプライマー層が乾燥する前(塗布から約1分以内)に、その上に、3M社製のアクリルフォームテープ「No.4216」(フォーム層の厚み0.25mm)を乗せ、2kgf/cm圧の2本の加圧ローラの間を通した。得られた積層体をその後室温で24時間放置して粘着テープを得た。
【0070】
得られた粘着テープについて、支持フィルムとフォーム層との投錨力、耐熱性、応力緩和性及び耐候性を以下の操作により評価した。結果を表1及び表2に示す。
【0071】
支持フィルムとフォーム層との投錨力
12mm×150mmの粘着テープを25mm×130mmのアノダイズドアルミ板の表面上に乗せ、圧着ローラで長さ方向に一往復することにより貼り付けた。得られた積層体を島津製作所社製の張力測定装置「AG−500I」に取り付け、アルミ板と貼り付けた粘着テープの支持フィルムとを、剥離角180°、速度500mm/分の条件で剥離して剥離強度(kgf)を測定し、剥離状態を評価した。剥離状態は以下の基準により目視評価した。
CF:フォーム層の凝集破壊
POP:支持フィルムと結合層との界面破壊
【0072】
耐熱性
日本テストパネル工業社製のステンレス板「SUS304」上に12mm×25mmの粘着テープを乗せ、圧着ローラで長さ方向に一往復することにより貼り付けた。周囲温度を90℃に調節して塗装鋼板を垂直に立て、粘着テープに500gfの荷重をかけた。粘着テープがステンレス板から剥がれるまでの時間(分)を測定した。
【0073】
応力緩和性
JIS G 3141(1977)に準拠して作製された日本テストパネル工業社製の厚さ0.8mmの塗装鋼板「SPCC−SD、U100−アミノアルキド片面、白」の非塗装面に12mm×50mmの粘着テープを、パネルの端部から所定の長さ(1mm、2mm、6mm)が突き出すように貼り付けた。この粘着テープの突き出した部分を180°折り返し、塗装鋼板の塗装面に接着した。周囲温度を90℃に調節して粘着テープの塗装面に対する接着状態を以下の基準により目視評価した。
○:浮き及び剥がれ無し
△:一部浮きあり
×:剥がれ
【0074】
耐候性
JIS G 3141(1977)に準拠して作製された日本テストパネル社製の塗装鋼板「SPCC−SD、U100−アミノアルキド片面、白」の塗装面に12mm×15mmの粘着テープを貼り付けた。この粘着テープをサンシャインカーボンアーク型ウェザオメーターを用いて3000時間暴露し、日本電色工業社製の色差計「Σ80」を用いて黄変度ΔEを経時的に測定した。
【0075】
実施例2
アクリルフォームテープ「No.4216」の代わりに「No.4216S」(フォーム層の厚み0.25mm)を用いること以外は実施例1と同様にして粘着テープを得、評価した。結果を表1及び表2に示す。
【0076】
比較例1
厚み0.13mmの作新工業社製のカーボンブラックを含有しない超高分子量ポリエチレンフィルム「ニューライトNL−W」を支持フィルムとして用いた。この支持フィルムの片面を出力200W・分/mでコロナ処理することによりぬれ指数72dyne/cm以上とした。
【0077】
支持フィルムのコロナ処理した表面に、HDIの固形分9%のトルエン溶液からなるプライマー溶液をフェルトを用いて塗布した。塗布量は、乾燥後のプライマー層の厚みが5μmとなる量とした。
【0078】
塗布したプライマー層が乾燥する前(塗布から約1分以内)に、その上に、3M社製のアクリルフォームテープ「No.4216」(フォーム層の厚み0.25mm)を乗せ、2kgf/cmの2本の加圧ローラの間を通した。得られた積層体をその後室温で24時間放置して粘着テープを得た。
【0079】
得られた粘着テープを実施例1と同様にして評価した。結果を表1及び表2に示す。
【0080】
比較例2
ミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリング社製の「ウルトラ#5310」を粘着テープとして用い、実施例1と同様にして評価した。結果を表1及び表2に示す。これは、厚み130μmの超高分子量ポリエチレンフィルムとこれにラミネートされた溶剤系アクリル粘着剤層とから構成される粘着テープである。
【0081】
比較例3
ミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリング社製の「ウルトラ#5421」を粘着テープとして用い、実施例1と同様にして評価した。結果を表1及び表2に示す。これは、厚み130μmの超高分子量ポリエチレンフィルムとこれにラミネートされたゴム系粘着剤層とから構成される粘着テープである。
【0082】
比較例4
塩素化ポリプロピレンとイソシアネートとを含有するプライマーの代わりに塩素化ポリプロピレンを含まないプライマーを用いること以外は実施例1と同様にして粘着テープを調製し、評価した。結果を表1及び表2に示す。
【0083】
比較例5
コロナ処理後の支持フィルムを3週間、室温常湿環境下に放置して表面のぬれ指数を48dyn/cmとすること以外は実施例1と同様にして粘着テープを調製し、投錨力及び耐熱性について評価した。結果を表1に示す。
【0084】
比較例6
支持フィルムの主要表面のぬれ指数を54dyn/cmを越える値にするために200W・分/mのコロナ出力で実施例1で用いた支持フィルムを接触コロナ処理した。支持フィルムはダメージを受け、処理後のフィルムには直径数百μm〜1mm程度の穴が散在していた。
【0085】
【表1】
Figure 0003549662
【0086】
【表2】
Figure 0003549662
【0087】
【発明の効果】
本発明による粘着テープは、支持フィルムがカーボンブラックを含む超高分子量ポリエチレンフィルムであるので、耐候性(熱劣化および紫外線劣化の抑制性能)が改善される。また、支持フィルムの表面を接触コロナ処理し、その上に塩素化ポリプロピレンとイソシアネートとを含んでなるプライマー層を固着し、そのプライマー層上に結合層を介してフォーム層を設けたので、耐熱性、すなわち、高温環境下での保持力が高く、2次元曲面部位に貼り付けられた時の剥離強度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粘着テープの好ましい実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…支持フィルム、
2…プライマー層、
3…結合層、
4…フォーム層、
5…接着層。

Claims (6)

  1. a)接触コロナ処理された主要表面を有する、超高分子量ポリエチレンと超高分子量ポリエチレン中に分散されたカーボンブラックとを含有する支持フィルム;
    b)該支持フィルムの接触コロナ処理された主要表面上に設けられた、塩素化ポリプロピレンとイソシアネートとを含有するプライマー層;
    c)該プライマー層上に設けられた粘着性ポリマーからなる結合層;
    d)該結合層上に設けられたポリマーを含有するフォーム層;及び
    e)該フォーム層上に設けられた粘着性ポリマーからなる接着層;
    を有する粘着テープ。
  2. a)接触コロナ処理された主要表面を有する、超高分子量ポリエチレンと超高分子量ポリエチレン中に分散されたカーボンブラックとを含有する支持フィルム;
    b)該支持フィルムの接触コロナ処理された主要表面上に設けられた、塩素化ポリプロピレンとイソシアネートとを含有するプライマー層;及び
    c)該プライマー層上に設けられたポリマーを含有する粘着性フォーム層;
    を有する粘着テープ。
  3. 前記接触コロナ処理された主要表面のぬれ指数が50〜54dyn/cmである請求項1又は2記載の粘着テープ。
  4. a)超高分子量ポリエチレンと超高分子量ポリエチレン中に分散されたカーボンブラックとを含有する支持フィルムの主要表面を接触コロナ処理する工程;及び
    b)該支持フィルムの接触コロナ処理された主要表面上に塩素化ポリプロピレンとイソシアネートとを含有するプライマー層を設ける工程;
    を包含する、請求項1又は2記載の粘着テープの製造方法。
  5. 前記支持フィルムの主要表面のぬれ指数が50〜54dyn/cmとなるようにコロナ処理を行う請求項4記載の方法。
  6. 請求項1又は2記載の粘着テープからなる、車両のエンジンルーム内に配線されたコードを束ねるための粘着テープ。
JP06822096A 1996-03-25 1996-03-25 粘着テープおよびその製造方法 Expired - Fee Related JP3549662B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06822096A JP3549662B2 (ja) 1996-03-25 1996-03-25 粘着テープおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06822096A JP3549662B2 (ja) 1996-03-25 1996-03-25 粘着テープおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09263733A JPH09263733A (ja) 1997-10-07
JP3549662B2 true JP3549662B2 (ja) 2004-08-04

Family

ID=13367517

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06822096A Expired - Fee Related JP3549662B2 (ja) 1996-03-25 1996-03-25 粘着テープおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3549662B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013018163A (ja) * 2011-07-08 2013-01-31 Nitto Denko Corp 接合体および接合体の製造方法
JP5902582B2 (ja) * 2012-08-02 2016-04-13 株式会社イノアックコーポレーション 結束テープ
JP6069557B2 (ja) * 2016-03-09 2017-02-01 株式会社イノアックコーポレーション 結束テープ
EP4015594B1 (en) * 2019-08-15 2023-12-20 Denka Company Limited Adhesive tape

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09263733A (ja) 1997-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100438747B1 (ko) 도막보호용시트
JP4763204B2 (ja) 改良された塗料代替アップリケ
JP4981832B2 (ja) 粘着テ−プ
EP1198533B1 (en) Pressure sensitive adhesive sheet and production method thereof
JP5155738B2 (ja) アクリル系感圧接着テープ又はシート
KR101878505B1 (ko) 아크릴 폼 점착 테이프 및 이를 적용한 평판 디스플레이
JP5570706B2 (ja) アクリル系感圧接着テープ又はシート
EP1290070A2 (en) Adherable fluorine-containing sheet and adhering method and adhesion structure using the same
JPH09104850A (ja) 自動車塗膜保護用シート
US10898988B2 (en) Masking tape for shot peening process
TW201343865A (zh) 黏著帶
EP2088180A1 (en) Releasable adhesive sheet
EP1570017A1 (de) Antistatisches haftklebeband
US6878440B1 (en) Pressure sensitive adhesive sheet and production method thereof
EP1094941B1 (en) Paint replacement appliques
JP3549662B2 (ja) 粘着テープおよびその製造方法
EP2559552A1 (en) Cured multilayer sheet production method and cured multilayer sheet
US20040091713A1 (en) Adherable fluorine-containing material sheet, adhesive fluorine-containing material sheet, and adhering method and adhesion structure of fluorine-containing material sheet
EP4306314A1 (en) Anticorrosion adhesive tape
WO2024058185A1 (ja) 防食用粘着テープ、構造体及び防食方法
JP3644198B2 (ja) 表面保護フィルム
JPH048468B2 (ja)
EP1152048B1 (en) Use of pressure sensitive adhesive for surface protection
CN113056534B (zh) 表面保护薄膜及光学构件
KR101694105B1 (ko) 아연 도전성 점착 테이프 및 그 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040317

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040413

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040421

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090430

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090430

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100430

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100430

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110430

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120430

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees