JP3548016B2 - ビデオカメラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ビデオカメラに関する。
【０００２】
【従来の技術】
ＣＣＤ等の撮像素子に撮像レンズを介して光を入力すると、撮像レンズの特性上、撮像素子に入力される光量は、撮像レンズの中心部に対して撮像レンズの周辺部の方が少なくなる。したがって、得られた映像においては、中心部が明るく周辺部が暗い画面となる。このような現象は撮像レンズの絞りによって左右され、絞りが開放値に近いほど顕著に現れる。
【０００３】
このため、絞りを開放値に近づけるにつれ、得られた映像の中央部と周辺部との明るさの差が大きくなり、被写体を忠実に再生できなくなる。また、絞りが開放値になる場合には、一般的に被写体が低照度であることが多いため、画面周辺部に映っている被写体が暗くて見えなくなることが多い。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、撮像レンズの特性によって生じる、撮像素子の中心部および周辺部間の入力光量の差を補正することができるビデオカメラを提供することを目的とする。
【０００５】
この発明は、絞りが開放値に近づくことにより、撮像素子中央部および周辺部への入射光量の差が撮像レンズの特性によって大きくなった場合に、被写体を忠実に再生することができるようになるビデオカメラを提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
この発明によるビデオカメラは、自動および／または手動により、絞り値を調整する絞り調整機構を備えたビデオカメラにおいて、絞り調整機構によって調整された絞り値に応じて、撮像レンズの特性によって生じる、撮像素子の中心部および周辺部間の入力光量の差を補正するように、ＡＧＣ回路およびγ補正回路を制御する制御手段が設けられていることを特徴とする。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明を監視システムに用いられるビデオカメラに適用した場合の実施の形態について説明する。
【００１０】
図１は、監視システムを示している。
【００１１】
監視システムは、ビデオカメラ１、ビデオカメラ１から出力される映像信号を録画するＶＴＲ２およびビデオカメラ１から出力される映像信号を表示するモニタ３を備えている。
【００１２】
ビデオカメラ１は、通常のビデオカメラと同様に、撮像レンズ１１、絞り機構１２、ＣＣＤ等の撮像素子１３および信号処理回路１４を備えている。信号処理回路１４には、よく知られているように、ＡＧＣ回路、色分離回路、マトリックス回路、γ補正回路、エンコーダ等の回路が設けられているが、図１では、本願発明に関係するＡＧＣ回路２１およびγ補正回路２２のみを図示している。また、このビデオカメラ１には、通常のビデオカメラとは異なり、ＡＧＣ回路２１およびγ補正回路２２を、絞り値に基づいて制御する制御回路３０が設けられている。
【００１３】
制御回路３０は、絞り値が開放値である場合に、撮像レンズ１１の特性によって生じる、撮像素子１３の中心部および周辺部間の入力光量の差を補正するように、ＡＧＣ回路２１およびγ補正回路２２を制御する。
【００１４】
つまり、ＡＧＣ回路２１において画面周辺部と画面中央部との間でゲインを変えるとともに、γ補正回路２２において画面周辺部と画面中央部との間でガンマ補正値を変えることにより、撮像素子１３の周辺部への光量の減少を補正する。これにより、被写体の明るさに忠実な映像出力を得ることができる。
【００１５】
上記実施の形態では、絞り値が開放値である場合に、撮像レンズ１１の特性によって生じる、撮像素子１３の中心部および周辺部間の入力光量の差を補正するように、ＡＧＣ回路２１およびγ補正回路２２を制御しているが、絞り値に応じて複数段階に分けて、撮像レンズ１１の特性によって生じる、撮像素子１３の中心部および周辺部間の入力光量の差を補正するように、ＡＧＣ回路２１およびγ補正回路２２を制御するようにしてもよい。
【００１６】
また、上記実施の形態では、撮像レンズ１１の特性によって生じる、撮像素子１３の中心部および周辺部間の入力光量の差を補正するために、ＡＧＣ回路２１およびγ補正回路２２の両方が制御されているが、いずれか一方のみを制御するようにしてもよい。
【００１７】
【発明の効果】
この発明によれば、撮像レンズの特性によって生じる、撮像素子の中心部および周辺部間の入力光量の差を補正することができるようになる。
【００１８】
また、この発明によれば、絞りが開放値に近づくことにより、撮像素子中央部および周辺部への入射光量の差が撮像レンズの特性によって大きくなった場合においても、被写体を忠実に再生することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図１】監視システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
１ ビデオカメラ
１１ 撮像レンズ
１２ 絞り機構
１３ 撮像素子
２１ ＡＧＣ回路
２２ γ補正回路
３０ 制御回路
Claims (1)
- 自動および／または手動により、絞り値を調整する絞り調整機構を備えたビデオカメラにおいて、
絞り調整機構によって調整された絞り値に応じて、撮像レンズの特性によって生じる、撮像素子の中心部および周辺部間の入力光量の差を補正するように、ＡＧＣ回路およびγ補正回路を制御する制御手段が設けられていることを特徴とするビデオカメラ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27724298A JP3548016B2 (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | ビデオカメラ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27724298A JP3548016B2 (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | ビデオカメラ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000115633A JP2000115633A (ja) | 2000-04-21 |
| JP3548016B2 true JP3548016B2 (ja) | 2004-07-28 |
Family
ID=17580809
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27724298A Expired - Fee Related JP3548016B2 (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | ビデオカメラ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3548016B2 (ja) |
-
1998
- 1998-09-30 JP JP27724298A patent/JP3548016B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2000115633A (ja) | 2000-04-21 |
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