JP3546490B2 - 電磁式燃料噴射弁 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は電磁式燃料噴射弁,特にそのストッパプレートの位置及び構造に関する。
【0002】
【従来技術】
電磁式燃料噴射弁は,例えばエンジンに燃料を噴射するためのバルブで,各種の構造が提案されている。
図11〜図13に示すごとく,従来,電磁式燃料噴射弁9は,弁座941を開閉する弁頭97を有するニードル92と該ニードル92を電磁作動させるための電磁コイル(図示略)と,ハウジング91に保持されたストッパプレート8を有する。該ストッパプレート8は,ハウジング91とノズル体94との間に固定されている。
【0003】
また,ニードル92は,上記ストッパプレート8よりも下流側に,該ストッパプレート8に当接する当接部93を有する。この当接部93は,開弁時における弁頭97と弁座941との間の間隙を規制する役目を有する。
【0004】
上記ストッパプレート8は,図12に示すごとく,ニードル92を挿通する開口穴83と,3個の燃料導通穴81とを有する。この燃料導通穴81は,ストッパプレート8の上流側と下流側との間の燃料を円滑に導通させ,燃料導通時の脈動を防止するために設けてある(特開平1−41828号公報)。
また,上記従来の電磁式燃料噴射弁においては,図11に示すごとく上記ニードル92は,上記ストッパプレート8よりも下方において,2ヶ所のガイド部961,962により,支えられている。
なお,図11において,符号943は燃料噴射口,971はピントル部である。
【0005】
【解決しようとする課題】
ところで,電磁式燃料噴射弁は,例えばエンジン又は,そのマニホールドに取付けられるが,その先端部の弁頭97の付近は,エンジンの燃焼熱の伝熱によって高温に加熱される。そのため,上記弁頭97の付近の燃料は,その加熱によって,気泡を生ずることがある。
【0006】
この気泡90は,図13に示すごとく,ストッパプレート8の方向へ上昇して,ストッパプレート8とノズル体94の開口部945との間の,空洞部940に滞留する。特に,燃料導通穴81がノズル体94の開口部945よりも内側に位置しているため,燃料噴射弁が傾斜して搭載された場合には,特に気泡の滞留が多い。そして,この滞留した気泡90は,小粒状のものが大粒状に成長し,上記燃料導通穴81の一部を閉塞し,燃料のスムースな流通を阻害するおそれがある。特に,高温始動時においては,上記気泡が発生し易く,エンジンの再始動性を悪化させる。
【0007】
また,ストッパプレート8を,ノズル体94の先端部,つまり弁頭97の近傍に配置することも考えられる。
しかし,この場合には,ノズル体94の先端部が,上記のごとく,高温に加熱されるため,その高熱がストッパプレート8を介して燃料に伝熱される。それ故,ストッパプレート8の下流側の燃料が加熱され,一層気泡の発生が助長され,円滑な燃料噴射ができないという問題が生ずる。
【0008】
本発明はかかる従来の問題点に鑑み,ストッパプレートの下流側における燃料気泡の滞留を防止できる電磁式燃料噴射弁を提供しようとするものである。
【0009】
【課題の解決手段】
第1の発明は,弁座を設けたノズル体と,
上記弁座を開閉する弁頭を有するニードルと,
該ニードルを電磁作動させるための電磁コイル部と,
ハウジングに保持されたストッパプレートと,該ストッパプレートの下流側に位置し,上記ニードルに設けられた当接部とを有し,
かつ上記ストッパプレートは,上記ニードルを挿通するための挿通穴と,該挿通穴よりも外方に設けられ上記当接部の下流側に発生する気泡を上流側へ放出すると共に燃料を導通させるための複数の気泡逃し穴とを有する電磁式燃料噴射弁であって,
該電磁式燃料噴射弁は,エンジンの吸気管に対して傾斜して取り付けるように構成してあり,上記吸気管に取り付けた際には,上記気泡逃し穴又は上記挿通穴のうちの少なくともいずれかが傾斜面に対して上方側に位置するよう構成してあることを特徴とする電磁式燃料噴射弁にある。
【0010】
上記ストッパプレートは,例えばハウジングとノズル体との間において,ハウジングに保持する(図1,図2参照)。ストッパプレートに設けた上記気泡逃し穴は,上記のごとく発生した気泡をストッパプレートよりも上方の上流側へ放出するため,及び燃料を弁座の方向に導通するための穴である。
【0011】
第2の発明は、弁座を設けたノズル体と、
上記弁座を開閉する弁頭を有するニードルと、
該ニードルを電磁作動させるための電磁コイル部と、
ハウジングに保持されたストッパプレートと、該ストッパプレートの下流側に位置し、上記ニードルに設けられた当接部とを有し、
かつ上記ストッパプレートは、上記ニードルを挿通するための挿通穴と、該挿通穴よりも外方に設けられ上記当接部の下流側に発生する気泡を上流側へ放出すると共に燃料を導通させるための気泡逃し穴とを有しており、
上記ノズル体は、上記ストッパプレート側に面して、その内周側に上記弁頭を収容する窪み形状を設けてなると共に、該窪み形状を取り囲むように上記ストッパプレートに対面する環状の開口端面を有しており、
上記気泡逃し穴の外縁の少なくとも一部は、その径方向の位置が、環状の上記開口端面の内周よりもさらに内側にあり、上記気泡逃がし穴の外縁の少なくとも一部は、その径方向の位置が、上記開口端面の内周よりも外側にあることを特徴とする電磁式燃料噴射弁にある(図6〜図9)。
上記第2の発明の電磁式燃料噴射弁によれば、気泡逃し穴が、広く形成されるので、ノズル体とストッパプレート下面外周部との間に気泡の滞留がおこりにくい。また、気泡逃し穴が広いため、ストッパプレートの外周に形成される固定端とノズル体及びハウジングとの接触面積が小さくなる。それ故、ノズル体、ハウジングからストッパプレートへの伝熱量も少なくなり、気泡の発生を抑制できる。
【0012】
上記第1及び第2の発明において,上記気泡逃し穴は,上記ストッパプレートの外周部に切り欠き部を設けることにより形成してあり,
上記ストッパプレートの外周部の少なくとも一部には,該ストッパプレートを,上記ハウジングと上記ノズル体との間に保持するための固定部を有していることが好ましい。この場合にも,上記と同様に気泡の滞留がなく,また上記伝熱量が少ないために気泡の発生を抑制できる。
また,上記気泡逃し穴は長穴状とすることもできる(図10参照)。この場合には,広範囲に渡って気泡逃し穴を設けることができる。また,ストッパプレートの強度も高い。
【0013】
また、上記挿通穴は、半径方向の中心軸線に当たる開口方向線に沿って、上記ストッパプレートの外周側に向けて開口するとともに下流側へ燃料を通す開口部を有し、上記気泡逃し穴は、上記開口方向線の両側にそれぞれ設けてあり、上記開口方向線に対してそれぞれ等角度に配置されていることが好ましい。これにより、電磁式燃料噴射弁が傾斜して装着された場合でも、上側に位置したいずれかの気泡逃し穴又は挿通穴の開口部から容易に気泡を放出することができる。また、上記いずれのストッパプレートにおいても、ニードルを挿通するための挿通穴は、ストッパプレートの半径方向に開口していることが好ましい。これにより、開口部を介して、ストッパプレートを容易にニードルに装着することができる。
【0014】
また,上記ストッパプレートにおける上記挿通穴を囲む部位は,略均一な幅の環状に形成してあることが好ましい。この場合には,ニードルの行程規制に必要となる部分の強度を十分に得ることができる。
【0015】
また,上記ニードルの軸方向移動をガイドするためのガイド部は,ストッパプレートの配置位置よりも,上方と下方とに設け,この両側においてニードルを支承することが好ましい(図1参照)。
この場合には,ストッパプレートと当接部との間のこじれがなく,両者の接触面における摩耗が防止できる。
また,本発明は,ストッパプレートの下方のみに上記ガイド部を設ける場合(前記従来例の図11参照)にも適用することができる。
【0016】
【作用及び効果】
本発明の電磁式燃料噴射弁においては,上記ストッパプレートに,気泡を放出すると共に燃料を導通させる気泡逃し穴を設けている。そのため,ストッパプレートの下流側に発生した燃料気泡は,上記気泡逃し穴を通じてストッパプレートの上流側へ容易に放出することができる。
それ故,ストッパプレートの下流側に気泡が滞留することがない。
【0017】
したがって,本発明によれば,ストッパプレートの下流側における燃料気泡の滞留を防止できる,電磁式燃料噴射弁を提供することができる。
【0018】
【実施例】
実施例1
本発明の実施例にかかる電磁式燃料噴射弁につき,図1〜図6を用いて説明する。
本例の電磁式燃料噴射弁は,ガソリンエンジンの燃料供給装置の燃料噴射弁に適用したものである。該電磁式燃料噴射弁は,エンジンの吸気通路に装着されて燃焼室へ吸入される吸入空気に燃料を噴射し,燃焼室内で火花点火され易く,良好に燃焼される混合気を形成するものである。
【0019】
本例の電磁式燃料噴射弁は,図1,図2に示すごとく,ノズル体34に設けられた弁座341を開閉する弁頭160を有するニードル16と,該ニードル16を電磁作動させるための電磁コイル部21と,上記ニードル16の軸方向移動をガイドするため上下の2ヶ所に設けたガイド部123と342とを有する。
また,このガイド部123とガイド部342との間において,ハウジング13に保持されたストッパプレート4と,該ストッパプレート4の下流側に設けられ,上記ニードル16に固定された当接部165とを有する。
【0020】
上記ストッパプレート4は,図1,図2,図5,図6に示すごとく,上記ニードル16を挿通するための挿通穴41と,該挿通穴41よりも外方に設けられ,上記当接部165の下流側に発生する気泡を上流側へ放出すると共に燃料を導通させるための気泡逃し穴42を有する。
【0021】
以下これらにつき詳しく説明する。
まず,上記ストッパプレート4は,図5,図6に示すごとく,略V字状をなし,ニードル16を挿通するための,半径方向に開口した挿通穴41を有する。また,この挿通孔41は,半径方向に開口した開口部410を有している。この開口部410は,その内側壁面と,ニードル16との当接部外周1651と,ノズル体34の開口端面の内周351とで区画され,その面積が図5に交差したハッチングで示されるKとなる通路を形成し,ここにより燃料の流通が許容される。
【0022】
また,該挿通穴41の開口方向線Yを中心として,その左右の外方部に,等しい角度αを有して,2つの上記気泡逃し穴42を有する。ひとつの気泡逃し穴42は,その直線状の壁面と,ノズル体34の開口端面の内周351とで区画され,その面積が図5に交差したハッチングで示されるNとなる通路を形成し,これにより燃料の流通が許容される。
【0023】
また,上記挿通穴41と気泡逃し穴42の間の外方部,及び気泡逃し穴42,42の間の外方部には,ハウジング13とノズル体34との間に固定するための3つの固定部46を有する。ストッパプレート4の下流側には,ニードル16に設けた当接部165が位置する(図1,図2,図5)。
【0024】
ストッパプレートの気泡逃し穴42は,ストッパプレート4の外周部に切り欠き部を設けることにより形成したものである。そして,気泡逃し穴42は,図2,図5に示すごとく,その内側はノズル体34における開口端面35の内周351よりも内側にあり,また該気泡逃し穴42は,上記内周351よりも外側までひろがっており,ハウジング13内への収納状態での気泡逃し穴42の外周は,ハウジング13の内壁で規定され,開口端面35の外周352までひろがっている。
【0025】
次に,上記ニードル16は,図1に示すごとく,上部にフランジ部162を,下部に弁頭160を有すると共に,弁頭160の上部に上記当接部165を有する。そして,これらは一体加工されている。
上記フランジ部162は,図1,図3に示すごとく,円筒状の可動鉄心17に固定されており,両者の間には燃料流通穴168が設けてある。可動鉄心17は磁性のハウジング13の上部のガイド部123に支承されている。
【0026】
一方,図1,図2,図4に示すごとく,弁頭160は下端に弁座341に当接する円錐部163を有する。また,上記当接部165の下部には4つの摺動面164を有する。また,該摺動面164の間には燃料流通用の4つの切欠部169を有する。上記摺動面164は,ノズル体34におけるガイド部342と接触している。
【0027】
上記のごとく,ニードル16は,その上部において,可動鉄心17を介して,ハウジング13の上部の非磁性パイプ12の内周に形成された,ガイド部123に摺接支承され,一方その下部においては,ノズル体34のガイド部342によって摺接支承されている。そして,この2つのガイド部123,342の間にストッパプレート4が位置している。
【0028】
次に,本例の電磁式燃料噴射弁の全体構成につき説明する。この電磁式燃料噴射弁は,電磁弁部分10とノズル部分30とよりなる。
電磁弁部分10は,中空筒状の強磁性体の固定鉄心11を有し,その下端側には,中空筒状の非磁性体製の非磁性パイプ12がその大径部121で印ろう継ぎされている。
【0029】
更に,この非磁性パイプ12の下端側の外周には,中空筒状の強磁性体製のハウジング13が,その段部において印ろう継ぎされている。
ハウジング13はその下部に収容部132を有し,ここにストッパプレート4とノズル体34の上部とを収容している。上記固定鉄心11からノズル体34にかけて,ストッパプレート4を貫通して形成される空間内に,上記ニードル16と可動鉄心17とからなる可動部が軸方向移動可能に配設されている。なお,ニードル16は,ストッパプレート4の外周側から,開口部410を通して挿通穴41内に位置させられる。このため作業性がよい。
【0030】
また,円筒状の固定鉄心11の内部に収容された,閉じ方向スプリング18の下端は,可動鉄心17の上部に設けられた座面に当接している。一方,スプリングの上端は,固定鉄心11内に挿入されたアジャスティングパイプ19に当接している。固定鉄心11の燃料入口部20にはフィルタ201が設けてある。
【0031】
一方,図1,図2に示すごとく,ノズル部分30においては,上記のごとく,ノズル体34と弁頭160を有し,上記弁座341と円錐部163との間には,燃料流れを断続するシート38を有する。また,ノズル体34の先端には燃料噴射口371を有する。燃料噴射口371の外側には,オリフィス310を有するステンレス鋼製のオリフィスプレート31と,保護用の樹脂製のノズルスリーブ33が設けられている。該ノズルスリーブ33は,上記オリフィスプレート31を収容する凹部331と,開口部333を有する。
【0032】
また,上記ニードル16に設けた当接部165は,ニードル16が上昇して開弁したとき,ストッパプレート4と当接することにより,ニードル16の上方向へのリフト量(数10μm)を規制する。
【0033】
次に,上記固定鉄心11と磁性のハウジング13との間には,上記非磁性パイプ12が介設され,その外周には電磁コイル部21を有する。電磁コイル部21はコイルボビンとしての樹脂製スプール211と,その周囲に巻回されたコイル巻線212とを有する。コイル巻線212は,リード線213を介してコネクタターミナル214に接続されている。これらは合成樹脂215により一体モールド成形されている。
【0034】
電磁コイル部21の外側には,固定鉄心11の外周からハウジング13の外周への磁気通路を形成する強磁性体製のプレート221,222が装着されている。プレート221,222は,それぞれ半円筒状で,互いに円周方向に隙間を設けて,配置されている。プレート221には,電磁コイル部21のリード線213を包み込んだ突出部を通すための開口部が一部に形成されている。
【0035】
また,この電磁式燃料噴射弁は,プレート221,222,電磁コイル部21を完全に包み込むと共に,コネクタターミナル214を収容するコネクタ部231を形成するように,合成樹脂筒23により一体モールド成形されている。また,上記固定鉄心11の上端には,デリバリパイプとの接続用の樹脂リング232を有する。
【0036】
次に,本例の作用効果につき説明する。
まず,電磁式燃料噴射弁の作動に当たっては,コネクタターミナル214に燃料噴射量に応じた長さの電圧パルスが供給され,コイル212に通電される。
これにより,可動鉄心17がスプリング18に抗して固定鉄心11の方向へ吸引される。そのため,ニードル16は,その当接部165がストッパプレート4に当接するまで移動し(数10μm),シート38と弁座341の間が開き,燃料が噴射される。
【0037】
このとき,燃料は,上記フィルタ201,固定鉄心11の内部,アジャスティングパイプ19の内部,可動鉄心17の内部,可動鉄心17とニードルフランジ162の間の燃料通路168(図3),ハウジング13の内部,ストッパプレート4の挿通穴41,その開口部410及び気泡逃し穴42(図5),弁頭160の切り欠き169とノズル体34のガイド部342との間の燃料通路349(図4)を経て,円錐部163に至り,オリフィス310より噴射される。
【0038】
そして,本例において注目すべきことは,上記ストッパプレート4には,気泡を放出すると共に燃料を導通させる,外周を切欠いた切欠部によって形成された,気泡逃し穴42(図2,図5)を設けている。
そのため,ストッパプレート4の下流側に発生した燃料気泡は,上記気泡逃し穴42を通じてストッパプレート4の上流側へ容易に放出することができる。
【0039】
それ故,ストッパプレート4の下流側に気泡が滞留することが抑制され,気泡が燃料噴射を妨げることが防止される。特に高温再始動時のように気泡が発生しやすいときにも,正常な燃料噴射を行なうことができ,始動性の悪化を防止できる。
【0040】
また,ストッパプレート4の配置位置よりも上方と下方の2ヶ所に,ニードル16支承用のガイド部123,342を設けてある。そのため,ストッパプレート4と当接部165との間のこじれがなく,両者の接触面における摩耗を防止できる。
【0041】
また,本例においては,ストッパプレート4は,その気泡逃し穴42が,挿通穴41の開口方向線Yに対して,左右2ヶ所に,また左右等しい角度αに設けてある(図5,図6)。そのため,電磁式燃料噴射弁を傾斜して吸気管に装着した場合においても,2ヶ所の気泡逃し穴42,及び挿通穴41の開口部410のいずれかが傾斜面に対して上方側に位置し,気泡を容易に上流側へ放出する。
【0042】
すなわち,ハウジング13内へのストッパプレート4の組付時に,ストッパプレート4の回転方向を考慮せずに組付けても,いずれかの通路が上方に位置するので,組付が簡単にできる。また,燃料噴射弁を吸気管へ装着する際にも,回転方向の位置を自由にできる。
【0043】
また,上記ストッパプレート4は,上記のごとく3ヶ所の固定部46によってハウジング3とノズル体34との間に保持されかつこの固定部の面積は小さい。そのため,高温のエンジン部分に近いハウジング3,ノズル体34からストッパプレート4への伝熱量も少ない。
【0044】
しかも,ストッパプレート4内においては,気泡逃し穴42が広い周方向範囲にわたって開設されるため,ストッパプレート4はその外周から内周へ延びる3本の橋状部で形成されており,その外周から内周方向への熱伝達も少なく,燃料への放熱も良好に行なわれる。このため,ストッパプレート4とニードル16の当接部165との当接部位の温度上昇が抑えられる。それ故,ストッパプレート4付近の加熱も少なく,ストッパプレート付近における気泡の発生も殆どない。
【0045】
また,開口部410により形成される上記通路の「面積K」に対する,1つの気泡逃し穴42により形成される通路の「面積N」の比率(N/K)は90%である。そのため,燃料の流通,気泡の放出が容易である。また,上記各面積はストッパプレート4が円板であるとした場合に,そこから切り欠いた部分の面積として算出したものである。
【0046】
実施例2
図7に示すストッパプレート40は,外周部の2ヶ所に半円状の切り欠き部よりなる気泡逃し穴402を設けたものである。
気泡逃し穴402は,開口方向線Yに対して,左右両側に等しい角度αに設けてある。また,上記比率(N/K)は50%である。同図の符号403はニードルを挿入し易くするためのテーパ部を示し,下流側ほど板厚が薄くなるように形成されている。
【0047】
実施例3
図8に示すストッパプレート5は,外周部の2ヶ所に扇形の切り欠き部よりなる気泡逃し穴52を設けたものである。気泡逃し穴52は挿通穴41の開口方向線Yに対して,左右両側に,等しい角度αに設けてある。また,上記比率(N/K)は60%である。また,同図の符号53は,ニードルを挿入し易くするためのテーパ部を示し,下流側ほど板厚が薄くなるように形成されている。
【0048】
実施例4
図9に示すストッパプレート50は,外周部の2ヶ所にU字状の切り欠き部よりなる気泡逃し穴502を設けたものである。気泡逃し穴502は挿通穴41の開口方向線Yに対して,左右両側に,等しい角度αに設けてある。また,上記比率(N/K)は55%である。また,同図の符号503はニードルを挿入し易くするためのテーパ部,また504は上流からの燃料流れを円滑化するためのテーパ部を示す。
【0049】
上記図7〜図9に示す,実施例2〜4のストッパプレート40,5,50において,その他は実施例1のストッパプレートと同様である。
これら実施例においても,実施例1と同様の効果を得ることができる。
【0050】
特に,図7に示すストッパプレート40は,ニードルを挿入し易くするためのテーパ部403が設けられており,組付け作業性がよい。また,このテーパ部403により,上流から下流への燃料流れも,開口部410へ向けて案内される。
【0051】
また特に,図8に示すストッパプレート5は,ニードルを挿入し易くするためのテーパ部53が設けられており,組付け作業性がよい。
さらに,挿通穴41を囲む部位をほぼ均一な幅の環状に形成しているため,ニードル16の行程規制に必要となる部分の強度を十分に得ることができる。
【0052】
また,特に図9に示すストッパプレート50は,ニードルを挿入し易くするためのテーパ部503が設けられており,組付け作業性がよい。また,テーパ部503により燃料流れも案内される。さらに,図9では,挿通穴41を囲む部位の幅を,図8の場合より広くして,さらなる強度を得ることができるとともに,幅を広くしても燃料がスムーズに上流から下流へ流れるようにテーパ部504が設けられているので,より円滑に燃料噴射を行なうことができる。
【0053】
実施例5
本例は,図10に示すごとく,長穴状の気泡逃し穴62を有するストッパプレート6を示すものである。
上記気泡逃し穴62は,挿通穴41の開口部410の開口方向線Yに対して,左右等しい角度αに設けてある。また,上記比率(N/K)は60%である。また,符号603は,ニードルを挿入し易くするためのテーパ部である。
【0054】
その他は,実施例1と同様である。また,本例においても実施例1と同様の効果を得ることができる。
また,本例のストッパプレートは,長穴状の気泡逃し穴としているので,ストッパプレート全体の強度が高い。また,テーパ部603によりニードル16を容易に挿入でき,組付け作業性がよい。また,テーパ部603により燃料流れも案内される。
【0055】
なお,本実施例でも,気泡逃し穴62は,ノズル体34の開口端面35の内周351の内側から外側にわたってひろがる形状とされている。このため,上記の実施例1〜4と同様にノズル体34の内壁を伝わって上がってくる気泡をスムーズに上方へ逃がすことができ,ノズル体とストッパプレートとの間に形成される角部に気泡が溜まることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の電磁式燃料噴射弁の断面図。
【図2】実施例1の電磁式燃料噴射弁におけるノズル部の拡大断面図。
【図3】図1のA−A線矢視要部断面図。
【図4】図2のB−B線矢視要部断面図。
【図5】図2のC−C線矢視要部断面図。
【図6】実施例1のストッパプレートの平面図。
【図7】実施例2のストッパプレートの平面図。
【図8】実施例3のストッパプレートの平面図。
【図9】実施例4のストッパプレートの平面図。
【図10】実施例5のストッパプレートの平面図。
【図11】従来例の電磁式燃料噴射弁の概要説明図。
【図12】図11のD−D線矢視要部断面図。
【図13】従来例の電磁式燃料噴射弁における問題点を示す説明図。
【符号の説明】
11...固定鉄心,
123...ガイド部,
13...ハウジング,
16...ニードル,
160...弁頭,
162...フランジ部,
164...ガイド面,
165...当接部,
21...電磁コイル部,
213...リード線,
34...ノズル体,
342...ガイド部,
35...開口端面,
4...ストッパプレート,
41...挿通穴,
410...開口部,
42,402,52,502,62...気泡逃し穴,
46...固定部,
【産業上の利用分野】
本発明は電磁式燃料噴射弁,特にそのストッパプレートの位置及び構造に関する。
【0002】
【従来技術】
電磁式燃料噴射弁は,例えばエンジンに燃料を噴射するためのバルブで,各種の構造が提案されている。
図11〜図13に示すごとく,従来,電磁式燃料噴射弁9は,弁座941を開閉する弁頭97を有するニードル92と該ニードル92を電磁作動させるための電磁コイル(図示略)と,ハウジング91に保持されたストッパプレート8を有する。該ストッパプレート8は,ハウジング91とノズル体94との間に固定されている。
【0003】
また,ニードル92は,上記ストッパプレート8よりも下流側に,該ストッパプレート8に当接する当接部93を有する。この当接部93は,開弁時における弁頭97と弁座941との間の間隙を規制する役目を有する。
【0004】
上記ストッパプレート8は,図12に示すごとく,ニードル92を挿通する開口穴83と,3個の燃料導通穴81とを有する。この燃料導通穴81は,ストッパプレート8の上流側と下流側との間の燃料を円滑に導通させ,燃料導通時の脈動を防止するために設けてある(特開平1−41828号公報)。
また,上記従来の電磁式燃料噴射弁においては,図11に示すごとく上記ニードル92は,上記ストッパプレート8よりも下方において,2ヶ所のガイド部961,962により,支えられている。
なお,図11において,符号943は燃料噴射口,971はピントル部である。
【0005】
【解決しようとする課題】
ところで,電磁式燃料噴射弁は,例えばエンジン又は,そのマニホールドに取付けられるが,その先端部の弁頭97の付近は,エンジンの燃焼熱の伝熱によって高温に加熱される。そのため,上記弁頭97の付近の燃料は,その加熱によって,気泡を生ずることがある。
【0006】
この気泡90は,図13に示すごとく,ストッパプレート8の方向へ上昇して,ストッパプレート8とノズル体94の開口部945との間の,空洞部940に滞留する。特に,燃料導通穴81がノズル体94の開口部945よりも内側に位置しているため,燃料噴射弁が傾斜して搭載された場合には,特に気泡の滞留が多い。そして,この滞留した気泡90は,小粒状のものが大粒状に成長し,上記燃料導通穴81の一部を閉塞し,燃料のスムースな流通を阻害するおそれがある。特に,高温始動時においては,上記気泡が発生し易く,エンジンの再始動性を悪化させる。
【0007】
また,ストッパプレート8を,ノズル体94の先端部,つまり弁頭97の近傍に配置することも考えられる。
しかし,この場合には,ノズル体94の先端部が,上記のごとく,高温に加熱されるため,その高熱がストッパプレート8を介して燃料に伝熱される。それ故,ストッパプレート8の下流側の燃料が加熱され,一層気泡の発生が助長され,円滑な燃料噴射ができないという問題が生ずる。
【0008】
本発明はかかる従来の問題点に鑑み,ストッパプレートの下流側における燃料気泡の滞留を防止できる電磁式燃料噴射弁を提供しようとするものである。
【0009】
【課題の解決手段】
第1の発明は,弁座を設けたノズル体と,
上記弁座を開閉する弁頭を有するニードルと,
該ニードルを電磁作動させるための電磁コイル部と,
ハウジングに保持されたストッパプレートと,該ストッパプレートの下流側に位置し,上記ニードルに設けられた当接部とを有し,
かつ上記ストッパプレートは,上記ニードルを挿通するための挿通穴と,該挿通穴よりも外方に設けられ上記当接部の下流側に発生する気泡を上流側へ放出すると共に燃料を導通させるための複数の気泡逃し穴とを有する電磁式燃料噴射弁であって,
該電磁式燃料噴射弁は,エンジンの吸気管に対して傾斜して取り付けるように構成してあり,上記吸気管に取り付けた際には,上記気泡逃し穴又は上記挿通穴のうちの少なくともいずれかが傾斜面に対して上方側に位置するよう構成してあることを特徴とする電磁式燃料噴射弁にある。
【0010】
上記ストッパプレートは,例えばハウジングとノズル体との間において,ハウジングに保持する(図1,図2参照)。ストッパプレートに設けた上記気泡逃し穴は,上記のごとく発生した気泡をストッパプレートよりも上方の上流側へ放出するため,及び燃料を弁座の方向に導通するための穴である。
【0011】
第2の発明は、弁座を設けたノズル体と、
上記弁座を開閉する弁頭を有するニードルと、
該ニードルを電磁作動させるための電磁コイル部と、
ハウジングに保持されたストッパプレートと、該ストッパプレートの下流側に位置し、上記ニードルに設けられた当接部とを有し、
かつ上記ストッパプレートは、上記ニードルを挿通するための挿通穴と、該挿通穴よりも外方に設けられ上記当接部の下流側に発生する気泡を上流側へ放出すると共に燃料を導通させるための気泡逃し穴とを有しており、
上記ノズル体は、上記ストッパプレート側に面して、その内周側に上記弁頭を収容する窪み形状を設けてなると共に、該窪み形状を取り囲むように上記ストッパプレートに対面する環状の開口端面を有しており、
上記気泡逃し穴の外縁の少なくとも一部は、その径方向の位置が、環状の上記開口端面の内周よりもさらに内側にあり、上記気泡逃がし穴の外縁の少なくとも一部は、その径方向の位置が、上記開口端面の内周よりも外側にあることを特徴とする電磁式燃料噴射弁にある(図6〜図9)。
上記第2の発明の電磁式燃料噴射弁によれば、気泡逃し穴が、広く形成されるので、ノズル体とストッパプレート下面外周部との間に気泡の滞留がおこりにくい。また、気泡逃し穴が広いため、ストッパプレートの外周に形成される固定端とノズル体及びハウジングとの接触面積が小さくなる。それ故、ノズル体、ハウジングからストッパプレートへの伝熱量も少なくなり、気泡の発生を抑制できる。
【0012】
上記第1及び第2の発明において,上記気泡逃し穴は,上記ストッパプレートの外周部に切り欠き部を設けることにより形成してあり,
上記ストッパプレートの外周部の少なくとも一部には,該ストッパプレートを,上記ハウジングと上記ノズル体との間に保持するための固定部を有していることが好ましい。この場合にも,上記と同様に気泡の滞留がなく,また上記伝熱量が少ないために気泡の発生を抑制できる。
また,上記気泡逃し穴は長穴状とすることもできる(図10参照)。この場合には,広範囲に渡って気泡逃し穴を設けることができる。また,ストッパプレートの強度も高い。
【0013】
また、上記挿通穴は、半径方向の中心軸線に当たる開口方向線に沿って、上記ストッパプレートの外周側に向けて開口するとともに下流側へ燃料を通す開口部を有し、上記気泡逃し穴は、上記開口方向線の両側にそれぞれ設けてあり、上記開口方向線に対してそれぞれ等角度に配置されていることが好ましい。これにより、電磁式燃料噴射弁が傾斜して装着された場合でも、上側に位置したいずれかの気泡逃し穴又は挿通穴の開口部から容易に気泡を放出することができる。また、上記いずれのストッパプレートにおいても、ニードルを挿通するための挿通穴は、ストッパプレートの半径方向に開口していることが好ましい。これにより、開口部を介して、ストッパプレートを容易にニードルに装着することができる。
【0014】
また,上記ストッパプレートにおける上記挿通穴を囲む部位は,略均一な幅の環状に形成してあることが好ましい。この場合には,ニードルの行程規制に必要となる部分の強度を十分に得ることができる。
【0015】
また,上記ニードルの軸方向移動をガイドするためのガイド部は,ストッパプレートの配置位置よりも,上方と下方とに設け,この両側においてニードルを支承することが好ましい(図1参照)。
この場合には,ストッパプレートと当接部との間のこじれがなく,両者の接触面における摩耗が防止できる。
また,本発明は,ストッパプレートの下方のみに上記ガイド部を設ける場合(前記従来例の図11参照)にも適用することができる。
【0016】
【作用及び効果】
本発明の電磁式燃料噴射弁においては,上記ストッパプレートに,気泡を放出すると共に燃料を導通させる気泡逃し穴を設けている。そのため,ストッパプレートの下流側に発生した燃料気泡は,上記気泡逃し穴を通じてストッパプレートの上流側へ容易に放出することができる。
それ故,ストッパプレートの下流側に気泡が滞留することがない。
【0017】
したがって,本発明によれば,ストッパプレートの下流側における燃料気泡の滞留を防止できる,電磁式燃料噴射弁を提供することができる。
【0018】
【実施例】
実施例1
本発明の実施例にかかる電磁式燃料噴射弁につき,図1〜図6を用いて説明する。
本例の電磁式燃料噴射弁は,ガソリンエンジンの燃料供給装置の燃料噴射弁に適用したものである。該電磁式燃料噴射弁は,エンジンの吸気通路に装着されて燃焼室へ吸入される吸入空気に燃料を噴射し,燃焼室内で火花点火され易く,良好に燃焼される混合気を形成するものである。
【0019】
本例の電磁式燃料噴射弁は,図1,図2に示すごとく,ノズル体34に設けられた弁座341を開閉する弁頭160を有するニードル16と,該ニードル16を電磁作動させるための電磁コイル部21と,上記ニードル16の軸方向移動をガイドするため上下の2ヶ所に設けたガイド部123と342とを有する。
また,このガイド部123とガイド部342との間において,ハウジング13に保持されたストッパプレート4と,該ストッパプレート4の下流側に設けられ,上記ニードル16に固定された当接部165とを有する。
【0020】
上記ストッパプレート4は,図1,図2,図5,図6に示すごとく,上記ニードル16を挿通するための挿通穴41と,該挿通穴41よりも外方に設けられ,上記当接部165の下流側に発生する気泡を上流側へ放出すると共に燃料を導通させるための気泡逃し穴42を有する。
【0021】
以下これらにつき詳しく説明する。
まず,上記ストッパプレート4は,図5,図6に示すごとく,略V字状をなし,ニードル16を挿通するための,半径方向に開口した挿通穴41を有する。また,この挿通孔41は,半径方向に開口した開口部410を有している。この開口部410は,その内側壁面と,ニードル16との当接部外周1651と,ノズル体34の開口端面の内周351とで区画され,その面積が図5に交差したハッチングで示されるKとなる通路を形成し,ここにより燃料の流通が許容される。
【0022】
また,該挿通穴41の開口方向線Yを中心として,その左右の外方部に,等しい角度αを有して,2つの上記気泡逃し穴42を有する。ひとつの気泡逃し穴42は,その直線状の壁面と,ノズル体34の開口端面の内周351とで区画され,その面積が図5に交差したハッチングで示されるNとなる通路を形成し,これにより燃料の流通が許容される。
【0023】
また,上記挿通穴41と気泡逃し穴42の間の外方部,及び気泡逃し穴42,42の間の外方部には,ハウジング13とノズル体34との間に固定するための3つの固定部46を有する。ストッパプレート4の下流側には,ニードル16に設けた当接部165が位置する(図1,図2,図5)。
【0024】
ストッパプレートの気泡逃し穴42は,ストッパプレート4の外周部に切り欠き部を設けることにより形成したものである。そして,気泡逃し穴42は,図2,図5に示すごとく,その内側はノズル体34における開口端面35の内周351よりも内側にあり,また該気泡逃し穴42は,上記内周351よりも外側までひろがっており,ハウジング13内への収納状態での気泡逃し穴42の外周は,ハウジング13の内壁で規定され,開口端面35の外周352までひろがっている。
【0025】
次に,上記ニードル16は,図1に示すごとく,上部にフランジ部162を,下部に弁頭160を有すると共に,弁頭160の上部に上記当接部165を有する。そして,これらは一体加工されている。
上記フランジ部162は,図1,図3に示すごとく,円筒状の可動鉄心17に固定されており,両者の間には燃料流通穴168が設けてある。可動鉄心17は磁性のハウジング13の上部のガイド部123に支承されている。
【0026】
一方,図1,図2,図4に示すごとく,弁頭160は下端に弁座341に当接する円錐部163を有する。また,上記当接部165の下部には4つの摺動面164を有する。また,該摺動面164の間には燃料流通用の4つの切欠部169を有する。上記摺動面164は,ノズル体34におけるガイド部342と接触している。
【0027】
上記のごとく,ニードル16は,その上部において,可動鉄心17を介して,ハウジング13の上部の非磁性パイプ12の内周に形成された,ガイド部123に摺接支承され,一方その下部においては,ノズル体34のガイド部342によって摺接支承されている。そして,この2つのガイド部123,342の間にストッパプレート4が位置している。
【0028】
次に,本例の電磁式燃料噴射弁の全体構成につき説明する。この電磁式燃料噴射弁は,電磁弁部分10とノズル部分30とよりなる。
電磁弁部分10は,中空筒状の強磁性体の固定鉄心11を有し,その下端側には,中空筒状の非磁性体製の非磁性パイプ12がその大径部121で印ろう継ぎされている。
【0029】
更に,この非磁性パイプ12の下端側の外周には,中空筒状の強磁性体製のハウジング13が,その段部において印ろう継ぎされている。
ハウジング13はその下部に収容部132を有し,ここにストッパプレート4とノズル体34の上部とを収容している。上記固定鉄心11からノズル体34にかけて,ストッパプレート4を貫通して形成される空間内に,上記ニードル16と可動鉄心17とからなる可動部が軸方向移動可能に配設されている。なお,ニードル16は,ストッパプレート4の外周側から,開口部410を通して挿通穴41内に位置させられる。このため作業性がよい。
【0030】
また,円筒状の固定鉄心11の内部に収容された,閉じ方向スプリング18の下端は,可動鉄心17の上部に設けられた座面に当接している。一方,スプリングの上端は,固定鉄心11内に挿入されたアジャスティングパイプ19に当接している。固定鉄心11の燃料入口部20にはフィルタ201が設けてある。
【0031】
一方,図1,図2に示すごとく,ノズル部分30においては,上記のごとく,ノズル体34と弁頭160を有し,上記弁座341と円錐部163との間には,燃料流れを断続するシート38を有する。また,ノズル体34の先端には燃料噴射口371を有する。燃料噴射口371の外側には,オリフィス310を有するステンレス鋼製のオリフィスプレート31と,保護用の樹脂製のノズルスリーブ33が設けられている。該ノズルスリーブ33は,上記オリフィスプレート31を収容する凹部331と,開口部333を有する。
【0032】
また,上記ニードル16に設けた当接部165は,ニードル16が上昇して開弁したとき,ストッパプレート4と当接することにより,ニードル16の上方向へのリフト量(数10μm)を規制する。
【0033】
次に,上記固定鉄心11と磁性のハウジング13との間には,上記非磁性パイプ12が介設され,その外周には電磁コイル部21を有する。電磁コイル部21はコイルボビンとしての樹脂製スプール211と,その周囲に巻回されたコイル巻線212とを有する。コイル巻線212は,リード線213を介してコネクタターミナル214に接続されている。これらは合成樹脂215により一体モールド成形されている。
【0034】
電磁コイル部21の外側には,固定鉄心11の外周からハウジング13の外周への磁気通路を形成する強磁性体製のプレート221,222が装着されている。プレート221,222は,それぞれ半円筒状で,互いに円周方向に隙間を設けて,配置されている。プレート221には,電磁コイル部21のリード線213を包み込んだ突出部を通すための開口部が一部に形成されている。
【0035】
また,この電磁式燃料噴射弁は,プレート221,222,電磁コイル部21を完全に包み込むと共に,コネクタターミナル214を収容するコネクタ部231を形成するように,合成樹脂筒23により一体モールド成形されている。また,上記固定鉄心11の上端には,デリバリパイプとの接続用の樹脂リング232を有する。
【0036】
次に,本例の作用効果につき説明する。
まず,電磁式燃料噴射弁の作動に当たっては,コネクタターミナル214に燃料噴射量に応じた長さの電圧パルスが供給され,コイル212に通電される。
これにより,可動鉄心17がスプリング18に抗して固定鉄心11の方向へ吸引される。そのため,ニードル16は,その当接部165がストッパプレート4に当接するまで移動し(数10μm),シート38と弁座341の間が開き,燃料が噴射される。
【0037】
このとき,燃料は,上記フィルタ201,固定鉄心11の内部,アジャスティングパイプ19の内部,可動鉄心17の内部,可動鉄心17とニードルフランジ162の間の燃料通路168(図3),ハウジング13の内部,ストッパプレート4の挿通穴41,その開口部410及び気泡逃し穴42(図5),弁頭160の切り欠き169とノズル体34のガイド部342との間の燃料通路349(図4)を経て,円錐部163に至り,オリフィス310より噴射される。
【0038】
そして,本例において注目すべきことは,上記ストッパプレート4には,気泡を放出すると共に燃料を導通させる,外周を切欠いた切欠部によって形成された,気泡逃し穴42(図2,図5)を設けている。
そのため,ストッパプレート4の下流側に発生した燃料気泡は,上記気泡逃し穴42を通じてストッパプレート4の上流側へ容易に放出することができる。
【0039】
それ故,ストッパプレート4の下流側に気泡が滞留することが抑制され,気泡が燃料噴射を妨げることが防止される。特に高温再始動時のように気泡が発生しやすいときにも,正常な燃料噴射を行なうことができ,始動性の悪化を防止できる。
【0040】
また,ストッパプレート4の配置位置よりも上方と下方の2ヶ所に,ニードル16支承用のガイド部123,342を設けてある。そのため,ストッパプレート4と当接部165との間のこじれがなく,両者の接触面における摩耗を防止できる。
【0041】
また,本例においては,ストッパプレート4は,その気泡逃し穴42が,挿通穴41の開口方向線Yに対して,左右2ヶ所に,また左右等しい角度αに設けてある(図5,図6)。そのため,電磁式燃料噴射弁を傾斜して吸気管に装着した場合においても,2ヶ所の気泡逃し穴42,及び挿通穴41の開口部410のいずれかが傾斜面に対して上方側に位置し,気泡を容易に上流側へ放出する。
【0042】
すなわち,ハウジング13内へのストッパプレート4の組付時に,ストッパプレート4の回転方向を考慮せずに組付けても,いずれかの通路が上方に位置するので,組付が簡単にできる。また,燃料噴射弁を吸気管へ装着する際にも,回転方向の位置を自由にできる。
【0043】
また,上記ストッパプレート4は,上記のごとく3ヶ所の固定部46によってハウジング3とノズル体34との間に保持されかつこの固定部の面積は小さい。そのため,高温のエンジン部分に近いハウジング3,ノズル体34からストッパプレート4への伝熱量も少ない。
【0044】
しかも,ストッパプレート4内においては,気泡逃し穴42が広い周方向範囲にわたって開設されるため,ストッパプレート4はその外周から内周へ延びる3本の橋状部で形成されており,その外周から内周方向への熱伝達も少なく,燃料への放熱も良好に行なわれる。このため,ストッパプレート4とニードル16の当接部165との当接部位の温度上昇が抑えられる。それ故,ストッパプレート4付近の加熱も少なく,ストッパプレート付近における気泡の発生も殆どない。
【0045】
また,開口部410により形成される上記通路の「面積K」に対する,1つの気泡逃し穴42により形成される通路の「面積N」の比率(N/K)は90%である。そのため,燃料の流通,気泡の放出が容易である。また,上記各面積はストッパプレート4が円板であるとした場合に,そこから切り欠いた部分の面積として算出したものである。
【0046】
実施例2
図7に示すストッパプレート40は,外周部の2ヶ所に半円状の切り欠き部よりなる気泡逃し穴402を設けたものである。
気泡逃し穴402は,開口方向線Yに対して,左右両側に等しい角度αに設けてある。また,上記比率(N/K)は50%である。同図の符号403はニードルを挿入し易くするためのテーパ部を示し,下流側ほど板厚が薄くなるように形成されている。
【0047】
実施例3
図8に示すストッパプレート5は,外周部の2ヶ所に扇形の切り欠き部よりなる気泡逃し穴52を設けたものである。気泡逃し穴52は挿通穴41の開口方向線Yに対して,左右両側に,等しい角度αに設けてある。また,上記比率(N/K)は60%である。また,同図の符号53は,ニードルを挿入し易くするためのテーパ部を示し,下流側ほど板厚が薄くなるように形成されている。
【0048】
実施例4
図9に示すストッパプレート50は,外周部の2ヶ所にU字状の切り欠き部よりなる気泡逃し穴502を設けたものである。気泡逃し穴502は挿通穴41の開口方向線Yに対して,左右両側に,等しい角度αに設けてある。また,上記比率(N/K)は55%である。また,同図の符号503はニードルを挿入し易くするためのテーパ部,また504は上流からの燃料流れを円滑化するためのテーパ部を示す。
【0049】
上記図7〜図9に示す,実施例2〜4のストッパプレート40,5,50において,その他は実施例1のストッパプレートと同様である。
これら実施例においても,実施例1と同様の効果を得ることができる。
【0050】
特に,図7に示すストッパプレート40は,ニードルを挿入し易くするためのテーパ部403が設けられており,組付け作業性がよい。また,このテーパ部403により,上流から下流への燃料流れも,開口部410へ向けて案内される。
【0051】
また特に,図8に示すストッパプレート5は,ニードルを挿入し易くするためのテーパ部53が設けられており,組付け作業性がよい。
さらに,挿通穴41を囲む部位をほぼ均一な幅の環状に形成しているため,ニードル16の行程規制に必要となる部分の強度を十分に得ることができる。
【0052】
また,特に図9に示すストッパプレート50は,ニードルを挿入し易くするためのテーパ部503が設けられており,組付け作業性がよい。また,テーパ部503により燃料流れも案内される。さらに,図9では,挿通穴41を囲む部位の幅を,図8の場合より広くして,さらなる強度を得ることができるとともに,幅を広くしても燃料がスムーズに上流から下流へ流れるようにテーパ部504が設けられているので,より円滑に燃料噴射を行なうことができる。
【0053】
実施例5
本例は,図10に示すごとく,長穴状の気泡逃し穴62を有するストッパプレート6を示すものである。
上記気泡逃し穴62は,挿通穴41の開口部410の開口方向線Yに対して,左右等しい角度αに設けてある。また,上記比率(N/K)は60%である。また,符号603は,ニードルを挿入し易くするためのテーパ部である。
【0054】
その他は,実施例1と同様である。また,本例においても実施例1と同様の効果を得ることができる。
また,本例のストッパプレートは,長穴状の気泡逃し穴としているので,ストッパプレート全体の強度が高い。また,テーパ部603によりニードル16を容易に挿入でき,組付け作業性がよい。また,テーパ部603により燃料流れも案内される。
【0055】
なお,本実施例でも,気泡逃し穴62は,ノズル体34の開口端面35の内周351の内側から外側にわたってひろがる形状とされている。このため,上記の実施例1〜4と同様にノズル体34の内壁を伝わって上がってくる気泡をスムーズに上方へ逃がすことができ,ノズル体とストッパプレートとの間に形成される角部に気泡が溜まることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の電磁式燃料噴射弁の断面図。
【図2】実施例1の電磁式燃料噴射弁におけるノズル部の拡大断面図。
【図3】図1のA−A線矢視要部断面図。
【図4】図2のB−B線矢視要部断面図。
【図5】図2のC−C線矢視要部断面図。
【図6】実施例1のストッパプレートの平面図。
【図7】実施例2のストッパプレートの平面図。
【図8】実施例3のストッパプレートの平面図。
【図9】実施例4のストッパプレートの平面図。
【図10】実施例5のストッパプレートの平面図。
【図11】従来例の電磁式燃料噴射弁の概要説明図。
【図12】図11のD−D線矢視要部断面図。
【図13】従来例の電磁式燃料噴射弁における問題点を示す説明図。
【符号の説明】
11...固定鉄心,
123...ガイド部,
13...ハウジング,
16...ニードル,
160...弁頭,
162...フランジ部,
164...ガイド面,
165...当接部,
21...電磁コイル部,
213...リード線,
34...ノズル体,
342...ガイド部,
35...開口端面,
4...ストッパプレート,
41...挿通穴,
410...開口部,
42,402,52,502,62...気泡逃し穴,
46...固定部,
Claims (7)
- 弁座を設けたノズル体と、
上記弁座を開閉する弁頭を有するニードルと、
該ニードルを電磁作動させるための電磁コイル部と、
ハウジングに保持されたストッパプレートと、該ストッパプレートの下流側に位置し、上記ニードルに設けられた当接部とを有し、
かつ上記ストッパプレートは、上記ニードルを挿通するための挿通穴と、該挿通穴よりも外方に設けられ上記当接部の下流側に発生する気泡を上流側へ放出すると共に燃料を導通させるための複数の気泡逃し穴とを有する電磁式燃料噴射弁であって、
該電磁式燃料噴射弁は、エンジンの吸気管に対して傾斜して取り付けるように構成してあり、上記吸気管に取り付けた際には、上記気泡逃し穴又は上記挿通穴のうちの少なくともいずれかが傾斜面に対して上方側に位置するよう構成してあることを特徴とする電磁式燃料噴射弁。 - 弁座を設けたノズル体と、
上記弁座を開閉する弁頭を有するニードルと、
該ニードルを電磁作動させるための電磁コイル部と、
ハウジングに保持されたストッパプレートと、該ストッパプレートの下流側に位置し、上記ニードルに設けられた当接部とを有し、
かつ上記ストッパプレートは、上記ニードルを挿通するための挿通穴と、該挿通穴よりも外方に設けられ上記当接部の下流側に発生する気泡を上流側へ放出すると共に燃料を導通させるための気泡逃し穴とを有しており、
上記ノズル体は、上記ストッパプレート側に面して、その内周側に上記弁頭を収容する窪み形状を設けてなると共に、該窪み形状を取り囲むように上記ストッパプレートに対面する環状の開口端面を有しており、
上記気泡逃し穴の外縁の少なくとも一部は、その径方向の位置が、環状の上記開口端面の内周よりもさらに内側にあり、上記気泡逃がし穴の外縁の少なくとも一部は、その径方向の位置が、上記開口端面の内周よりも外側にあることを特徴とする電磁式燃料噴射弁。 - 請求項1又は2において、上記気泡逃し穴は、上記ストッパプレートの外周部に切り欠き部を設けることにより形成してあり、
上記ストッパプレートの外周部の少なくとも一部には、該ストッパプレートを、上記ハウジングと上記ノズル体との間に保持するための固定部を有していることを特徴とする電磁式燃料噴射弁。 - 請求項1又は2において、上記気泡逃し穴は、長穴状に設けることを特徴とする電磁式燃料噴射弁。
- 請求項1〜4のいずれか1項において、上記挿通穴は、半径方向の中心軸線に当たる開口方向線に沿って、上記ストッパプレートの外周側に向けて開口するとともに下流側へ燃料を通す開口部を有し、上記気泡逃し穴は、上記開口方向線の両側にそれぞれ設けてあり、上記各気泡逃し穴は、上記開口方向線に対してそれぞれ等角度に配置されていることを特徴とする電磁式燃料噴射弁。
- 請求項1〜5のいずれか1項において、上記ストッパプレートにおける上記挿通穴を囲む部位は、略均一な幅の環状に形成してあることを特徴とする電磁式燃料噴射弁。
- 請求項1〜6のいずれか1項において、上記ストッパプレートは、上記ニードルの軸方向移動をガイドするための上下2ヶ所に設けたガイド部の間に配置されていることを特徴とする電磁式燃料噴射弁。
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