JP3545514B2 - 写真処理溶液 - Google Patents

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    • Y10S430/144Hydrogen peroxide treatment

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、写真処理溶液に関し、更に詳しくは過酸化水素を含む写真処理溶液及び写真処理方法におけるその使用に関する。
【0002】
【従来の技術】
レドックス増幅現像処理は、例えば、英国特許第1,268,126号、同第1,399,481号、同第1,403,418号及び同第1,560,572号に記載されている。このような処理に於いて、カラー材料は現像されて銀画像(少量のみの銀を含有するであろう)を作り、次いでレドックス増幅溶液(又は一緒にした現像主薬−増幅剤)で処理されて色素画像を形成する。
現像主薬−増幅剤溶液には発色現像主薬及び触媒として作用する銀画像の存在下で発色現像主薬を酸化する酸化剤が含まれている。増幅剤溶液には、若し発色現像主薬に依存して生成するその色素画像がなかったならば前の現像液浴から移ってくる酸化剤が含まれている。
【0003】
酸化された発色現像主薬はカラーカプラーと反応して画像色素を形成する。形成される色素の量は、従来の発色現像方法の場合のように処理時間又はカラーカプラーの利用度に依存し、画像中の銀の量にはあまり依存しない。
増幅剤及び現像主薬/増幅剤溶液の安定性は良好ではなく、同じ程度までではないが、漂白液の安定性は問題を生ずるおそれがある。
増幅剤及び現像主薬/増幅剤溶液を安定化する多数の方法が当該技術分野で提案されてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者等は、補充した増幅液、現像主薬/増幅剤又は漂白浴の安定性が現像処理が進行するとき(又は溶液をシーズニングするとき)に劣化することを見出した。この不安定性は明らかにタンク及び配管又は機械の他の金属部分に沈着する銀によって起こされることを見出した。本発明はこの問題を解決することを追求する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に従えば、レドックス増幅酸化剤又はレドックス増幅酸化剤を与える化合物を含む写真材料を処理する写真処理溶液であって、その溶液に溶解された、写真材料中に拡散して写真材料のセンシトメトリー特性に影響を及ぼすことができないようにする分枝又は非分枝の炭素数8〜20の長鎖アルキル基を含むが疎水性炭化水素基と、銀又はステンレススチールに吸着する基とを有する化合物(但し、この化合物は炭素原子の合計が8〜20個の1より多いアルキル基を含んでいてもよく、また全部で14〜27個の炭素原子を有するアルキルアリール基を含んでいてもよい)を含んでなり、かつ当該化合物が前記処理溶液に溶解しないときには、ノニオン界面活性剤で可溶化させ写真処理溶液が提供される。本発明は、また、ハロゲン化銀写真要素を上記の処理溶液と接触させることを含んでなるハロゲン化銀写真要素の処理方法を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の写真処理溶液は現像主薬/増幅剤、増幅剤又は漂白剤溶液とすることができる。
レドックス増幅酸化剤は過硫酸塩、過ヨウ素酸塩、コバルト(III)化合物又は好ましくは過酸化水素もしくはこれらの何れかを与える化合物であってよい。
【0007】
疎水性炭化水素基は好ましくは、分枝していても分枝していなくてもよく、炭素数8〜20、好ましくは炭素数10〜18、更に好ましくは炭素数10〜16のアルキル基であってよい長鎖アルキル基からなる。また、この化合物はそれらの炭素原子の合計が8〜20個である1より多いアルキル基又は全部で14〜27個の炭素原子を有するアルキルアリール基からなっていてよい。
疎水性炭化水素基の主な目的は、この化合物が、それがセンシトメトリー特性に影響を及ぼし得る写真材料中に拡散することができず、銀及びその他の金属表面を疎水性にすることにあると思っている。
【0008】
銀に吸着する化合物は好ましくは、長鎖アルキル基が炭素数7〜20である、第一級、第二級又は第三級長鎖アルキルアミン、長鎖アルキル第四級アンモニウム塩、長鎖アルキル複素環アンモニウム塩、長鎖アルキルアミノカルボン酸、長鎖アルキルアミノスルホン酸、長鎖アルキルジアミン、長鎖アルキル分枝アルキルジアミン、長鎖アルキルチオール、長鎖アルキルチオカルボン酸、長鎖アルキルチオスルホン酸、長鎖アルキル置換窒素含有複素環又はメルカプト複素環化合物、例えば、長鎖アルキル置換ベンゾトリアゾール、1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール及び5−ニトロインダゾールである。
このような化合物の例を下記の表に示す。
【0009】
【表1】
Figure 0003545514
【0010】
銀に吸着する複素環化合物の別の例は、オキサゾール、チアゾール、ジアゾール、トリアゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール、オキサチアゾール、チアトリアゾール、テトラゾール、ベンゾイミダゾール、インダゾール、イソインダゾール、セレノテトラゾール、メルカプトベンゾチアゾール、セレノベンゾチアゾール、メルカプトベンゾオキサゾール、セレノベンゾオキサゾール、メルカプトベンゾイミダゾール、セレノベンゾイミダゾール、ベンゾジアゾール、メルカプトオキサゾール、メルカプトチアジアゾール、メルカプトチアゾール、メルカプトトリアゾール、メルカプトオキサジアゾール、メルカプトジアゾール、メルカプトオキサチアゾール、テルロテトラゾール又はベンゾイソジアゾールである。
【0011】
このような化合物の具体例は、ドデシルアミン、ヘキサデシルアミン、オクタデシルアミン、ドデシルアンモニウムアセテート、テトラデシルアンモニウムヒドロクロリド、テトラデシルベンゾトリアゾール、1−(4−ドデシルフェニル)−3−メルカプトテトラゾール及びテトラデシル−5−ニトロインダゾール又はこれらの混合物である。
銀沈着を失活させるために必要な化合物の量は少量であり、例えば、0.01〜5g/L、好ましくは0.05〜1g/L、更に好ましくは0.1〜0.5g/Lである。
【0012】
この化合物が処理溶液に容易に溶解しないとき、溶液にノニオン界面活性剤を含有させることもできる。適当なノニオン界面活性剤の例は、ポリオキシエチレン長鎖エステル、アルコール及びアミンであり、ポリオキシエチレン基の数は3〜30個である。この目的のために表2に記載の化合物を使用することができる。好ましくは、この界面活性剤は炭素数8〜20のアルキル基を有するポリオキシエチレンエステルである。
【0013】
【表2】
Figure 0003545514
【0014】
このノニオン界面活性剤は0.01〜10g/Lの量で、好ましくは疎水性炭化水素基を有する化合物を可溶化させるために必要な量で使用することができる。
好ましい発色現像主薬は、4−アミノ−3−メチル−N,N−ジエチルアニリンヒドロクロリド、4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−β−(メタンスルホンアミド)−エチルアニリンスルフェート水和物、4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルアニリンスルフェート、4−アミノ−3−β−(メタンスルホンアミド)エチル−N,N−ジエチルアニリンヒドロクロリド及び4−アミノ−N−エチル−N−(2−メトキシエチル)−m−トルイジンジ−p−トルエンスルホネートである。
【0015】
過酸化物含有漂白液は本発明者等のヨーロッパ特許公開第0 540 619号、同第0 569 576号及び同第0 506 909号に記載されている。
適当な過酸化物酸化剤の例は、過酸化水素を含むペルオキシ化合物及び過酸化水素を与える化合物、例えば、過酸化水素の付加化合物である。
【0016】
現像主薬/増幅剤溶液に含まれていてもよいその他の成分には、塩基(例えば、水酸化カリウム又は水酸化ナトリウム)、pH緩衝剤(例えば、炭酸塩、ホウ酸塩、ケイ酸塩又は燐酸塩)、酸化防止剤(例えば、米国特許第4,876,174号及び同第5,354,646号に記載されている硫酸ヒドロキシルアミン、ジエチルヒドロキシルアミン及び置換アルキルヒドロキシルアミン)及び金属キレート化化合物(例えば、1−ヒドロキシエチリデン−1,1′−ジホスホン酸、カテコールジスルホネート及びジエチルトリアミン−五酢酸)が含まれる。例えばKenneth Mason Publications, Emsworth, Hants,英国によって刊行されたResearch Disclosure Item 308119, 1989 年12月に記載されているもののような他の成分が存在していてもよい。
【0017】
本発明の特別の応用は、塩化銀カラー印画紙、例えば、少なくとも85モル%の塩化銀からなる印画紙、特に5〜700mg/m2 の全銀レベル、画像増幅適用のために10〜120mg/m2 、特に15〜60mg/m2 のレベルを有するこのような印画紙の現像処理にある。
【0018】
このようなカラー材料は単色要素又は多色要素であってよい。多色要素にはスペクトルの三原色領域の夫々に感光性である色素画像形成性ユニットが含まれている。各ユニットは所定のスペクトル領域に感光性である単一の乳剤層又は複数の乳剤層からなっていてよい。画像形成性ユニットの層を含む要素の層は当該技術分野で公知のように種々の順序で配置することができる。別のフォーマットに於いて、スペクトルの三原色領域の夫々に感光性である乳剤を単一の区分け層(segmented layer)として配置することができる。
【0019】
典型的な多色写真要素は、それに付随して少なくとも1種のシアン色素形成性カプラーを有する少なくとも1個の赤感光性ハロゲン化銀乳剤層からなるシアン色素画像形成性ユニット、それに付随して少なくとも1種のマゼンタ色素形成性カプラーを有する少なくとも1個の緑感光性ハロゲン化銀乳剤層からなるマゼンタ色素画像形成性ユニット及びそれに付随して少なくとも1種のイエロー色素形成性カプラーを有する少なくとも1個の青感光性ハロゲン化銀乳剤層からなるイエロー色素画像形成性ユニットを有する支持体からなっている。この要素にはフィルター層、中間層、オーバーコート層、下塗層等のような追加の層が含まれていてもよい。
【0020】
本発明の溶液は従来の大規模又はミニラボ処理環境で使用することができるが、本発明の処理溶液は好ましくは、1分間当たり0.1〜10タンク体積の速度でタンクに再循環されている処理溶液が入っているタンクに処理する材料を通過させることによって行われる処理方法で使用される。
【0021】
好ましい再循環速度は0.5〜8タンク体積/分、特に1〜5タンク体積/分、更に特に2〜4タンク体積/分である。
補充を伴う又は伴わない再循環は連続的に又は間欠的に行われる。一つの作業方法に於いて、処理が進行している間は両方が連続的に行われるが、機械が遊んでいるときは全く行われないか又は間欠的に行われる。補充は、補充液の必要量を処理タンクの内側又は外側で再循環流れの中に入れることによって行うことができる。
【0022】
比較的小体積のタンクを使用することが有利である。それで本発明の好ましい態様に於いて、タンク体積のその中に入れることができる材料の最大面積(即ち、材料の最大行路長さ×幅)に対する比は、11dm3 /m2 より小さく、好ましくは3dm3 /m2 より小さい。
【0023】
現像処理タンクの形状及び寸法は好ましくは、それが必要な結果を得ながら最小量の処理溶液を保持するようなものである。タンクは好ましくは固定された側壁を有し、材料が駆動ローラによってそれに沿って進行するようなものである。好ましくは写真材料は11mmより小さい、好ましくは5mmより小さい、特に約2mmの溶液深さを通過する。タンクの形状は重要ではないが、浅いトレイの形状であるか又は好ましくはU字形である。タンクの寸法は、タンクの幅が通過する材料の幅と同じであるか又はほんの少し広いように選択することが好ましい。
【0024】
処理溝及び再循環系内の処理溶液の全体積は、先行技術の処理機に比較して相対的に少ない。特に、特定のモジュール用の全処理系中の処理溶液の全量は、処理溝内の全体積が系内の処理溶液の全体積の少なくとも40%であるようなものである。好ましくは、処理溝の体積は系内の処理溶液の全体積の少なくとも約50%である。
現像処理溝内への開口又はノズルを通過する現像処理溶液の有効な流れを与えるために、現像処理溶液を現像処理溝に供給するノズル/開口は下記の関係式:
【0025】
0.6≦F/A≦23
【0026】
(式中、Fはリットル/分でのノズルを通過する溶液の流速であり、
Aは平方センチメートルで与えられるノズルの断面積である)
に従う形状を有することが望ましい。
【0027】
上記の関係式に従ったノズルを設けることによって、感光性材料に対する処理溶液の適当な排出が保証される。このような小体積薄型タンクシステムは下記の刊行物、即ち、US 5,294,956、EP 559,027、US 5,179,404、EP 559,025、US 5,270,762、EP 559,026、WO 92/10790、WO 92/17819、WO 93/04404、WO 92/17370、WO 91/19226、WO 91/12567、WO 92/07302、WO 93/00612、WO 92/07301、WO 92/09932に詳細に記載されている。
【0028】
本発明の乳剤及び要素に使用する適当な材料の以下の記載に於いては、Kenneth Mason Publications, Ltd., Dudley Annex, 12a North Street, Emsworth, Hampshire P010 7DQ英国により刊行されたリサーチディスクロージャー(ResearchDisclosure) 1989 年12月、Item 308119 (以下、用語「リサーチディスクロージャー」によって同定する)を参照する。以下参照するセクションはリサーチディスクロージャーのセクションである。
【0029】
本発明の要素で使用されるハロゲン化銀乳剤はネガ型又はポジ型の何れであってもよい。適当な乳剤及びその製造並びに化学増感及び分光増感の方法は、セクションI〜IVに記載されている。カラー材料及び現像変成剤はセクションV及びXXI に記載されている。ベヒクルはセクションIXに記載されており、増白剤、カブリ防止剤、安定剤、光吸収及び散乱剤、硬膜剤、塗布助剤、可塑剤、滑剤及び艶消し剤のような種々の添加剤は、例えば、セクションV、VI、VIII、X、XI、XII 及びXVI に記載されている。製造方法はセクションXIV 及びXVに記載されており、その他の層及び支持体はセクションXIII及びXVIIに、現像処理方法及び現像処理剤はセクションXIX 及びXXに、露光代替物はセクションXVIII にそれぞれ記載されている。
【0030】
【実施例】
本発明のよりよい理解のために、下記の例を含める。
例1
この例に於いて、幾つかの物質をレドックス現像主薬/増幅剤溶液(Dev/Amp)の銀触媒作用分解のための抑制剤として試験した。使用した基本的Dev/Ampを表3に示す。
【0031】
【表3】
Figure 0003545514
【0032】
全てのDev/Ampが急速分解を起こすためにそれに添加されたコロイド状銀7.3mg/L及び触媒作用を抑制するために設計された幾つかの物質も有する以外は、表3に示すような基本組成物で9種のDev/Ampを作った。コロイド状銀は銀4.43%及びゼラチン7.8%を含有する分散液から希釈した。これは普通ケリー・リー・銀(Carey Lea Silver) 又はCLSと呼ばれている。Dev/Ampの組成を表4に示す。
【0033】
【表4】
Figure 0003545514
【0034】
ARQUADTM物質は3個のメチル基と、MC−50について主にC12であり、16−50について主にC16であり、S−50について主にC18である長鎖アルキル基とを有する第四級アミン塩酸塩である。ARMACTM12Dは97%ドデシルアミンアセテートであり、TWEENTM80はポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートである。
【0035】
全ての場合に於いて、銀は最後の成分として添加し、Dev/Ampの色の変化を時間の経過と共にモニターした。最初の薄い乃至明るい色から暗い乃至黒色への色の暗色化は、発色現像主薬(CD3)の酸化の程度の増加を示すことが先の実験から知られている。上記9種の現像主薬/増幅剤について観察した結果を表5に示す。
【0036】
【表5】
Figure 0003545514
【0037】
明らかにDev/Amp8が最良であり、Dev/Amp2及び3がその次である。
例2
この例に於いて、約2mm離れたタンク壁の間に溶液を有する小体積薄型タンク現像処理機のDev/Ampタンク内の銀沈着物の触媒活性へのドデシルアミンの効果を示す。Dev/Ampタンクを塩酸で及び水による数回の洗浄できれいにした。Dev/Ampタンクに表3に示すDev/Ampを入れ、種々の時間でサンプルを採取し、硫酸ヒドロキシルアミン(HAS)、過酸化水素及びCD3レベルを分析することによって化学損失速度を測定した。開始操作の後現像処理機に表3に示すような新しいDev/Ampを入れ、印画紙を6回タンク回転(tank turnovers)(TTOs)して現像処理し、これによって操作1が構成された。Dev/Ampを取り出し、表3に示したような新しいDev/Ampを添加し、化学損失速度を前記のようにして測定した。操作2及び操作3について一連の操作を繰り返した。操作3の後で化学損失速度を測定するために使用したDev/Ampを棄て、表3に示すものであるがドデシルアミン(アルドリッチ(Aldrich)98%)を0.1g/L及びTWEENTM80を0.2g/L含有する新しいDev/Ampを添加した。ドデシルアミンは等モル量の酢酸に溶解し、Dev/Ampに添加する前にTWEENTM80と混合した。操作3までの印画紙現像処理の間に化学損失速度に於ける漸増があることが表4からわかる。化合物ドデシルアミン及びTWEENTM80を含有させることにより、印画紙現像処理の触媒効果が完全に除かれ、開始操作と殆ど同じ化学損失速度が得られる。
【0038】
【表6】
Figure 0003545514
【0039】
例3
この例に於いて、レドックスDev/Ampの銀触媒作用分解へのドデシルアミンの効果を試験する。表3に示すものをベースとして4種のDev/Ampを調製した。これらは下記の通りである。
Dev/Amp10:表3のものと同じ。これは対照Dev/Ampである。
Dev/Amp11:Dev/Amp10と同じであるが、TWEENTM80を0.2g/L及びドデシルアミンを0.1g/L含む。
【0040】
Dev/Amp12:Dev/Amp11と同じであるが、ドデシルアミンをDev/Ampに添加する前に先ず氷酢酸に溶解した。これはDev/Ampに対して氷酢酸0.03g/Lを添加する。
Dev/Amp13はDev/Amp12と同じであったが、TWEENTM80(1g/L)のレベルを5倍にし、ドデシルアミン(0.5g/L)及び酢酸(0.15g/L)のレベルを5倍にした。
【0041】
これらのDev/Ampの夫々に、ケリー・リー・銀(CLS)として知られているコロイド状銀0.73mg/Lを、分解を促進するために添加した。これらのDev/Ampの色を時間の経過と共にモニターし、Dev/Amp10(対照)が10分間で、特に4時間後に顕著に暗色化したことが明らかであった。他の3種のDev/Amp11、12及び13はこの時間に亘って薄い淡黄色のままであった。
【0042】
実験的低銀カラー印画紙多層、全銀塗布量118mg/m2 (11.0mg/平方フィート)のセンシトメトリー片を、中性、シアン、マゼンタ及びイエロー画像形成を可能にする組み込みフィルターを有する階段ウエッジタブレットに露光し、表7の時間に亘ってDev/Amp10〜13で現像処理した。使用した完全現像処理サイクルは下記の通りであった。
現像 45秒
停止 30秒
漂白−定着 45秒
洗浄 120秒
乾燥
ここで、停止はメタ重亜硫酸ナトリウム15g/Lであり、漂白−定着はRA4漂白−定着であった。
これらの片のDmaxを表7に時間の関数として示す。
【0043】
【表7】
Figure 0003545514
【0044】
これらのデータから、コロイド状銀の触媒作用活性がドデシルアミンを含有させることによって阻止されることが明らかである。Dev/Amp12でドデシルアミンを溶解するために使用した酢酸の存在は、酢酸を含有させなかったDev/Amp11と比較することによって示されるように、著しい効果を有することは明らかではない。Dev/Amp13中のドデシルアミン及びTWEENTM80のより高いレベルは一貫してより低い赤Dmaxになることが明らかである。
【0045】
例4
この例に於いては、3種のDev/Ampを、銀触媒作用分解に対する潜在安定剤の存在下でどのような銀も添加することなくそれらの放置安定性及び初期センシトメトリーについて比較する。Dev/Amp組成を表8に示す。
【0046】
【表8】
Figure 0003545514
【0047】
放置試験の結果を表9に示す。
【0048】
【表9】
Figure 0003545514
【0049】
ARMACTM12Dは多分Dmaxの小さい損失を起こすことがわかる。ARMACTM12Dを含有するDev/Ampは明らかに対照に最も類似したものである。ARQUADTM16−50は活性の初期低下を起こすが、Dev/Amp(16)は3日後には本質的に不活性であった。
【0050】
例5:レドックス増幅剤溶液
これは本発明の例であり、増幅剤3及び4(本発明)を増幅剤1及び2(比較例)と比較する。
下記の組成から4種の溶液を作った。
【0051】
【表10】
Figure 0003545514
【0052】
過酸化水素のレベルを時間の経過と共にモニターし、その結果を表11に示す。溶液熟成0での開始値は、実際にはコロイド状銀を添加し、次いでサンプルを採取し、そしてそれを過酸化水素について分析するために要した時間である3分間ほど経過している。
【0053】
【表11】
Figure 0003545514
【0054】
溶液1は添加したコロイド状銀を全く含まない対照であり、11日間で約10%の損失を示している。溶液2は対照と同じものであるがコロイド状銀(ケリー・リー・銀)7.3mg/Lを含み、これは約4.5時間後に完全に分解した。溶液3は、触媒抑制剤であるドデシルアミンを含有する以外は溶液2と同じものである。溶液3は11日間で約30%の過酸化物(開始時は2.0mL/Lと推定される)の損失を有し、溶液2よりも非常に一層安定であることがわかる。このことはドデシルアミンがコロイド状銀を非常に実質的に失活させることを示している。溶液4はこれにドデシルアミンが含まれること以外は溶液1と同じものであり(溶液1及び4の両方には銀は含まれていない)、対照溶液1よりも安定性が僅かに低い。
この例は、ドデシルアミンが過酸化水素を含有する(しかし発色現像主薬を含有しない)増幅剤溶液を触媒作用分解に対して安定化することを示している。
【0055】
【発明の効果】
銀に吸着されたとき該化合物は銀の触媒効果を抑制すると信じられる。
RX増幅剤又は現像主薬/増幅剤は、そうしないと銀沈着が生じる連続処理機で使用することができ、銀沈着の不存在下に於けるようになお安定である。
特に、長鎖アミンは0.1g/Lで又はこのレベルの5倍でも物質に対して非常に小さいセンシトメトリー効果を有している。
【0056】
非常にありそうな触媒剤は銀金属又はステンレススチールである。このような物質は一般的にタンク及び配管の内側に存在しそうであり、処理溶液に露出される金属部分に集中するであろう。
本発明で使用される物質は、金属の存在下で分解する傾向を有する銀漂白剤として使用される過酸化物溶液を安定化するために使用することができる。

Claims (3)

  1. レドックス増幅酸化剤又はレドックス増幅酸化剤を与える化合物を含む写真材料を処理する写真処理溶液であって、その溶液に溶解された、写真材料中に拡散して写真材料のセンシトメトリー特性に影響を及ぼすことができないようにする分枝又は非分枝の炭素数8〜20の長鎖アルキル基を含む疎水性炭化水素基と、銀又はステンレススチールに吸着する基とを有する化合物(但し、この化合物は炭素原子の合計が8〜20個の1より多いアルキル基を含んでいてもよく、また全部で14〜27個の炭素原子を有するアルキルアリール基を含んでいてもよい)を含んでなり、かつ当該化合物が前記処理溶液に溶解しないときには、ノニオン界面活性剤で可溶化させ写真処理溶液。
  2. 前記銀に吸着する基が、長鎖アルキル基の炭素数が7〜20の第一級、第二級又は第三級長鎖アルキルアミンである請求項1に記載の写真処理溶液。
  3. ハロゲン化銀写真要素を請求項1又は2に記載の写真処理溶液と接触させることからなるハロゲン化銀写真要素の現像処理方法。
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