JP3545047B2 - 海上負傷者救助用の浮遊ストレッチャー - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、特に海上の負傷者を救助するべく設計された浮遊ストレッチャーであって、ヘリコプターによる巻き上げが可能な金属製のフレームを備え、ストレッチャー全体の浮揚を可能とする複合材料からなるパネルが該フレームにより支持された構成のものに関する。
【0002】
【従来の技術】
この型のストレッチャーは、特に、海へ落下し負傷したパイロットをヘリコプターを用い救助すべく、軍隊または民間救助隊により利用されるものである。しかし、現在用いられている数種のこの型のストレッチャーは、いずれも全体寸法がかなり大であるため保管と運搬とに問題があり、必ずしも完全に満足できるものではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ゆえに、この問題の解消を主たる目的とする本発明は、上述のタイプのストレッチャーにおける前記のパネルおよびフレームがそれぞれ長手方向における中央部にヒンジ連結部を有し、2つ折り状に折畳み可能とされていることを特徴とする浮遊ストレッチャー、を提供するものである。
【0004】
したがって本発明が提供するストレッチャーは、(折畳んだ状態では)全体寸法が従来のものより小であり、保管のほかヘリコプターによる運搬または人が背に負っての運搬に好都合である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の一実施態様にあっては、前記フレームが剛直な主管からなり、この主管は負傷者の頭部に近い部位では湾曲しているが、そこから負傷者の足部にいたるまで互いに平行に延びた側杆となっていて、各側杆の長手方向中央部にはヒンジと、該ヒンジを伸長状態に固定することにより展開姿勢における該側杆を剛直化させるためのロック手段、とが設けてある。
【0006】
望ましくは上記ヒンジが、ピンにより各側杆部分へ枢着されたリンクとして構成され、上記ロック手段は、突合せ状に対向した両側杆部分の一方へ摺動可能に套嵌された雌ネジ筒と、他方の側杆部分に設けた雄ネジ部とからなり、該雌ネジ筒を雄ネジ部へネジ込むことによって上記リンクを強く把握し拘束する構成である。
【0007】
複合材料からなる前記パネルは、対向辺縁において2つのヒンジで相互に連結された剛直な2枚の剛性板部分と、これら両板部分の展開姿勢を剛直化すべきロック手段、とからなる。
【0008】
望ましくは、該パネルのヒンジが各剛性板部分へピンで枢着されたリンクであり、該パネルのロック手段は、両板部分に跨り連なった突合せ状のロッド部へ摺動可能に套嵌されたU字溝部材である。
【0009】
【作用】
このような構成により、本発明の浮遊ストレッチャーは、必要に応じての折畳みと展開とが容易であり、しかも使用の際の展開姿勢は十分に剛直なものとなし得るのである。
【0010】
前記の複合材料製パネルは、フレーム主管の形状に適合した形状であり、その上面は展開姿勢では完全に平らであって、下面には被収容者の頭部近くに位置した膨隆部分と、これから足部側へ向い延長した長手方向の2本の山形突条とが形成されていれば好都合である。
【0011】
このようなパネルの構造により、展開伸長させた姿勢で水中へ投入される当該ストレッチャーは自動的に上面側が上になり、ついで約45゜の角度で頭部側が持ち上がった姿勢で浮遊する。したがって、救命胴衣を身につけているため大体同様な姿勢となっている負傷者を容易に収容できる。
【0012】
さらに複合材料製パネルを着脱自在に金属製フレームへ固定するための手段は、該フレーム主管の湾曲部分へ嵌合すべく頭部側に形成した該パネルの凹部と、該パネルの足部側に設けた横穴へ係合すべく該フレーム側に設けた2本のピン、とからなる。
【0013】
したがって、負傷者を収容して陸にあげたのち、パネルをフレームから外すが、負傷者はパネルに載せたままX線施設へ移送することができ、該フレームには別のパネルを取付け次の救助作業に用いる。そのためパネルはX線透過性の材料で製造してあれば好都合である。
【0014】
金属製フレームの下部には、前記主管よりも小径の副管を平行に配置し接続管を介して該主管へ連結することにより、2本のそり状滑走脚を形成してあることが望ましい。その場合、副管は、主管の各ヒンジに対応した部位で分断されていなければならない。
【0015】
このようなそり状滑走脚は、当該浮遊ストレッチャーの折畳み性を損なうことがなく、しかも負傷者収容ストレッチャーをヘリコプターへ搬入する作業が容易になるという効果がある。
【0016】
【実施例】
本発明の上記以外の特徴および利点は、以下図面を参照しつつ説明する本発明の一実施態様によって明らかになるであろう。
【0017】
図1及び2に示したストレッチャーの主要構成部材は、金属製のフレーム(1)と、これにより支持され全体を浮遊させる複合材料製のパネル(2)である。このストレッチャーは、とくに海難救助のため、あるいは海へ落下し負傷している者、とくに航空機パイロットの救助を目的として設計されている。しかし、なんら海のみには限らず、湖沼や河川などの他の水域においも軍隊あるいは民間救助隊がこのストレッチャーを使用できるのは勿論である。
【0018】
金属製のフレーム(1)はステンレス鋼の主管(3)で形成され、負傷者の頭部を包囲する部位は湾曲部分(4)となっている。該主管の2本の側杆(5)は負傷者の足部にまで、ほぼ平行に約2mにわたって延びている。
【0019】
本発明によれば、主管(3)の各側杆(5)は、その中央部にヒンジ(6)を備えており、このヒンジにより当該ストレッチャーは図3及び4に示すごとくに折畳むことができる。本例におけるヒンジ(6)は、各側杆(5)の部分へピン(8)で枢着されたリンク(7)である。ロック手段は、突合せ状に対向した2部分からなる各側杆(5)の一方の部分へ摺動可能に套嵌された雌ネジ筒(9)と、他方の部分に固着された雄ネジ部(10)とで構成されている。該雌ネジ筒を雄ネジ部へネジ込むことにより上記リンクを強く把握し拘束する構成であり、それによって展開伸長姿勢のフレーム(1)を剛直化し使用可能な態勢をとらせる。
【0020】
この金属製フレーム(1)の下部には、主管の側杆(5)に沿い平行に延びた小径の副管(11)を配置し、これら副管の胴部は接続管(12)を介して主管(3)へ連結するとともに、先端部を持ち上げて主管(3)へ溶接してあり、それによって2本のそり状滑走脚を構成している。もちろん、これらの各副管(11)は、リンク型のヒンジ(6)のところで分断(13)されているため該フレームの折畳みには何ら支障がない。このように、伸長姿勢では連続した滑走脚となる副管は、救難ヘリコプターへのストレッチャー送り込みを容易にする効果がある。すなわち、ウィンチ操作員はストレッチャーの下部を荷物室入口の角へ当てて滑らせつつ荷物室の中へ引入れることができる。
【0021】
そり状滑走脚を構成している副管(11)どうしは、例えば横管(14)により更に相互に連結され、フレームに対し横方向の剛性を賦与している。従って、このような構造の該フレームは、負傷者支持用の複合材料製パネル(2)を収納するに適した深さを有する。
【0022】
金属製の前記フレーム(1)は更に輪状部(15)を備え、これは主管(3)へ溶接され、かつその湾曲部分(4)へ接続管(16)により連結されている。この輪状部(15)は、当該ストレッチャーで運ばれる負傷者の頭部またはヘルメットを保護する作用をなす。
【0023】
フレームの他端側には引出し可能な足載せ(17)が設けてあり、これは、主管(3)の両側杆(5)の内側へ溶接した鞘(18)に可摺動に保持されている。そのための、図示しないロック手段は例えば直角差込みピンであり、これにより足載せは引出し位置または押込み位置に固定できる。
【0024】
小径管(19)と(20)は、主管(3)の両側杆(5)の内側へ溶接されて上向きに突出し、輸送中の負傷者の肩部と「向こうずね」部を側方から保護する。
【0025】
このストレッチャーの4隅における主管(3)の部分には、吊索を取付けるためのリング(21)を溶接してある。これらリング(21)は、ストレッチャーをヘリコプター内へウィンチで引込むべくペンダント(短索)に掛けたとき、該ペンダントがストレッチャーに対し自動的に45゜の傾斜姿勢をとらせるように配置されている。したがって、複合材料製パネル(2)に固定されている負傷者は安定した姿勢を保つことができる。
【0026】
金属製フレーム(1)は、前部の引出しハンドル(22)と後部の引出しハンドル(23)を更に備えている。これらハンドルは、当該ストレッチャーを必要に応じ人力で運ぶための部材である。前部のハンドル(22)は主管(3)の下面へ溶接した鞘(24)へ可摺動に嵌めてあり、後部のハンドル(23)は該主管の側杆(5)へ「じかに」かつ可摺動に嵌めてある。
【0027】
複合材料製のパネル(2)については、これは両側方に配置した各ヒンジ(27)により相互に連結された2枚の剛性板部分(25)及び(26)からなる。本例における該ヒンジは、図5と6に示すように、ピン(29)によりパネル(2)の各板部分(25)(26)へ枢着されたリンク(28)の形をとっている。したがって、該パネルは図3と4に示すように、フレーム(1)の折畳みに伴い、やはり本発明に特有の態様で折畳まれるのである。U字溝部材として形成しパネル部分(26)に設けてあるロック手段(30)は、該ヒンジ(27)の両側に位置した両パネル部分(25)(26)の連続した端縁部に跨って係合することにより、当該パネルの展開伸長姿勢を剛直化させる作用をなす。
【0028】
複合材料製パネル(2)はフレーム(1)の主管(3)にピッタリ適合した形状であり、外部に突出した部分がないため、外からの衝撃で損傷する恐れはない。その上面は全く平坦であるが、下面側には相当大きな膨隆部分(31)があり、これは足部側へ向い2本の山形凸条(32)となって延びている。この構成は、本発明者が長年のあいだ研究してきた成果であって、その効果は、水面へ投下されたストレッチャーに対し自動的に上面を上とした姿勢をとらせたのち、その上端部が水面から約50cmだけ持ち上がるよう約45゜の角度で傾斜した姿勢をとらせる点にある。この45゜の傾斜浮遊は、ヘリコプターによるウィンチ巻揚げ用の約3kgの装備、つまりペンダントと約50mの吊索、を取り付けた状態で発現するものである。
【0029】
本発明の他の特徴は、複合材料製パネル(2)がフレーム(1)へ着脱自在に固定できる点である。具体的には、パネルの頭部側には、主管(3)の湾曲部分(4)へ嵌合する凹部を形成し、足部側には横穴を有した2つの突起(33)を設け、これら横穴へフレーム側のピン(34)を直角に差し込む。
【0030】
この構成により、救助した負傷者を陸に上げたのち、パネル(2)をフレーム(1)から速やかに外し、負傷者を該パネルごと適宜のX線照射施設へ運ぶことができる。そのため、パネルには負傷者固定用のバンド(35)と、可撓性の手提げハンドル(36)とを設けてある。救助作業者が片手で負傷者をパネルに固定できるよう、該バンド(35)にはワンタッチ型のファスナーを取付け、その雌型金具をパネル側に固着しておくことが望ましい。また、負傷者を無用に動かさずにX線撮影ないし透視が行えるよう、パネルの材質がX線透過性であれば好都合である。
【0031】
【発明の効果】
以上により明かなように、本発明の浮遊ストレッチャーは従来のものに比べ種々の点で優れている。
【0032】
まず第1に、リンク型のヒンジ(6)(27)により折畳みが可能であり、したがって保管に便利なほか、人が背負い運搬するにも便利である。しかも使用の際の展開伸長姿勢はロック手段(9)(10)及び(30)により十分剛直に保たれる。
【0033】
さらに、水上へどのような姿勢で投下しても、1分以内に上面を上にした正規の姿勢を自動的にとり、次いで、海面の状況如何によらず、約45゜の傾斜姿勢を保つことができる。これは、複合材料製パネル(2)の特殊な構造と形状によるものであって、その効果は、骨折や脊骨損傷を来している負傷者が救命胴衣をつけて浮遊している姿勢のままでストレッチャーに収容できる点にある。ついで救難ヘリコプターへホイストで吊り上げるが、それ以降、病院のX線施設へ到着するまで負傷者は体を動かす必要がない。
【0034】
揚陸後、要すれば引出しハンドル(22)(23)を使用して近傍の適当な場所へ移してから、直角差込みピン(34)を抜き、負傷者を載せたパネル(2)をフレーム(1)から外す。このフレームには別のパネルを新たに取付け次の救助作業に備える一方、取外したパネルにバンド(35)で固定されている負傷者は、救助作業者が手提げハンドルを持って該パネルを運ぶので、病院へ到着するまで快適な状態に保たれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浮遊ストレッチャーの平面図。
【図2】該ストレッチャーの正面図。
【図3】折畳んだ状態の該ストレッチャー正面図。
【図4】折畳んだ状態の該ストレッチャーの側面図。
【図5】該ストレッチャーが備えている複合材料製パネルのヒンジ部分の一部切欠平面図。
【図6】図5中のVI−VI線に沿った断面図。
【符号の説明】
1…金属製フレーム
2…複合材料性パネル
3…主管
4…湾曲部分
5…側杆
6…ヒンジ
7…リンク
8…ピン
9…(ロック手段としての)雌ネジ筒
10…(ロック手段としての)雄ネジ部
25…剛性板部分
26…剛性板部分
27…ヒンジ
28…リンク
29…ピン
30…(ロック手段としての)U字溝部材
【産業上の利用分野】
この発明は、特に海上の負傷者を救助するべく設計された浮遊ストレッチャーであって、ヘリコプターによる巻き上げが可能な金属製のフレームを備え、ストレッチャー全体の浮揚を可能とする複合材料からなるパネルが該フレームにより支持された構成のものに関する。
【0002】
【従来の技術】
この型のストレッチャーは、特に、海へ落下し負傷したパイロットをヘリコプターを用い救助すべく、軍隊または民間救助隊により利用されるものである。しかし、現在用いられている数種のこの型のストレッチャーは、いずれも全体寸法がかなり大であるため保管と運搬とに問題があり、必ずしも完全に満足できるものではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ゆえに、この問題の解消を主たる目的とする本発明は、上述のタイプのストレッチャーにおける前記のパネルおよびフレームがそれぞれ長手方向における中央部にヒンジ連結部を有し、2つ折り状に折畳み可能とされていることを特徴とする浮遊ストレッチャー、を提供するものである。
【0004】
したがって本発明が提供するストレッチャーは、(折畳んだ状態では)全体寸法が従来のものより小であり、保管のほかヘリコプターによる運搬または人が背に負っての運搬に好都合である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の一実施態様にあっては、前記フレームが剛直な主管からなり、この主管は負傷者の頭部に近い部位では湾曲しているが、そこから負傷者の足部にいたるまで互いに平行に延びた側杆となっていて、各側杆の長手方向中央部にはヒンジと、該ヒンジを伸長状態に固定することにより展開姿勢における該側杆を剛直化させるためのロック手段、とが設けてある。
【0006】
望ましくは上記ヒンジが、ピンにより各側杆部分へ枢着されたリンクとして構成され、上記ロック手段は、突合せ状に対向した両側杆部分の一方へ摺動可能に套嵌された雌ネジ筒と、他方の側杆部分に設けた雄ネジ部とからなり、該雌ネジ筒を雄ネジ部へネジ込むことによって上記リンクを強く把握し拘束する構成である。
【0007】
複合材料からなる前記パネルは、対向辺縁において2つのヒンジで相互に連結された剛直な2枚の剛性板部分と、これら両板部分の展開姿勢を剛直化すべきロック手段、とからなる。
【0008】
望ましくは、該パネルのヒンジが各剛性板部分へピンで枢着されたリンクであり、該パネルのロック手段は、両板部分に跨り連なった突合せ状のロッド部へ摺動可能に套嵌されたU字溝部材である。
【0009】
【作用】
このような構成により、本発明の浮遊ストレッチャーは、必要に応じての折畳みと展開とが容易であり、しかも使用の際の展開姿勢は十分に剛直なものとなし得るのである。
【0010】
前記の複合材料製パネルは、フレーム主管の形状に適合した形状であり、その上面は展開姿勢では完全に平らであって、下面には被収容者の頭部近くに位置した膨隆部分と、これから足部側へ向い延長した長手方向の2本の山形突条とが形成されていれば好都合である。
【0011】
このようなパネルの構造により、展開伸長させた姿勢で水中へ投入される当該ストレッチャーは自動的に上面側が上になり、ついで約45゜の角度で頭部側が持ち上がった姿勢で浮遊する。したがって、救命胴衣を身につけているため大体同様な姿勢となっている負傷者を容易に収容できる。
【0012】
さらに複合材料製パネルを着脱自在に金属製フレームへ固定するための手段は、該フレーム主管の湾曲部分へ嵌合すべく頭部側に形成した該パネルの凹部と、該パネルの足部側に設けた横穴へ係合すべく該フレーム側に設けた2本のピン、とからなる。
【0013】
したがって、負傷者を収容して陸にあげたのち、パネルをフレームから外すが、負傷者はパネルに載せたままX線施設へ移送することができ、該フレームには別のパネルを取付け次の救助作業に用いる。そのためパネルはX線透過性の材料で製造してあれば好都合である。
【0014】
金属製フレームの下部には、前記主管よりも小径の副管を平行に配置し接続管を介して該主管へ連結することにより、2本のそり状滑走脚を形成してあることが望ましい。その場合、副管は、主管の各ヒンジに対応した部位で分断されていなければならない。
【0015】
このようなそり状滑走脚は、当該浮遊ストレッチャーの折畳み性を損なうことがなく、しかも負傷者収容ストレッチャーをヘリコプターへ搬入する作業が容易になるという効果がある。
【0016】
【実施例】
本発明の上記以外の特徴および利点は、以下図面を参照しつつ説明する本発明の一実施態様によって明らかになるであろう。
【0017】
図1及び2に示したストレッチャーの主要構成部材は、金属製のフレーム(1)と、これにより支持され全体を浮遊させる複合材料製のパネル(2)である。このストレッチャーは、とくに海難救助のため、あるいは海へ落下し負傷している者、とくに航空機パイロットの救助を目的として設計されている。しかし、なんら海のみには限らず、湖沼や河川などの他の水域においも軍隊あるいは民間救助隊がこのストレッチャーを使用できるのは勿論である。
【0018】
金属製のフレーム(1)はステンレス鋼の主管(3)で形成され、負傷者の頭部を包囲する部位は湾曲部分(4)となっている。該主管の2本の側杆(5)は負傷者の足部にまで、ほぼ平行に約2mにわたって延びている。
【0019】
本発明によれば、主管(3)の各側杆(5)は、その中央部にヒンジ(6)を備えており、このヒンジにより当該ストレッチャーは図3及び4に示すごとくに折畳むことができる。本例におけるヒンジ(6)は、各側杆(5)の部分へピン(8)で枢着されたリンク(7)である。ロック手段は、突合せ状に対向した2部分からなる各側杆(5)の一方の部分へ摺動可能に套嵌された雌ネジ筒(9)と、他方の部分に固着された雄ネジ部(10)とで構成されている。該雌ネジ筒を雄ネジ部へネジ込むことにより上記リンクを強く把握し拘束する構成であり、それによって展開伸長姿勢のフレーム(1)を剛直化し使用可能な態勢をとらせる。
【0020】
この金属製フレーム(1)の下部には、主管の側杆(5)に沿い平行に延びた小径の副管(11)を配置し、これら副管の胴部は接続管(12)を介して主管(3)へ連結するとともに、先端部を持ち上げて主管(3)へ溶接してあり、それによって2本のそり状滑走脚を構成している。もちろん、これらの各副管(11)は、リンク型のヒンジ(6)のところで分断(13)されているため該フレームの折畳みには何ら支障がない。このように、伸長姿勢では連続した滑走脚となる副管は、救難ヘリコプターへのストレッチャー送り込みを容易にする効果がある。すなわち、ウィンチ操作員はストレッチャーの下部を荷物室入口の角へ当てて滑らせつつ荷物室の中へ引入れることができる。
【0021】
そり状滑走脚を構成している副管(11)どうしは、例えば横管(14)により更に相互に連結され、フレームに対し横方向の剛性を賦与している。従って、このような構造の該フレームは、負傷者支持用の複合材料製パネル(2)を収納するに適した深さを有する。
【0022】
金属製の前記フレーム(1)は更に輪状部(15)を備え、これは主管(3)へ溶接され、かつその湾曲部分(4)へ接続管(16)により連結されている。この輪状部(15)は、当該ストレッチャーで運ばれる負傷者の頭部またはヘルメットを保護する作用をなす。
【0023】
フレームの他端側には引出し可能な足載せ(17)が設けてあり、これは、主管(3)の両側杆(5)の内側へ溶接した鞘(18)に可摺動に保持されている。そのための、図示しないロック手段は例えば直角差込みピンであり、これにより足載せは引出し位置または押込み位置に固定できる。
【0024】
小径管(19)と(20)は、主管(3)の両側杆(5)の内側へ溶接されて上向きに突出し、輸送中の負傷者の肩部と「向こうずね」部を側方から保護する。
【0025】
このストレッチャーの4隅における主管(3)の部分には、吊索を取付けるためのリング(21)を溶接してある。これらリング(21)は、ストレッチャーをヘリコプター内へウィンチで引込むべくペンダント(短索)に掛けたとき、該ペンダントがストレッチャーに対し自動的に45゜の傾斜姿勢をとらせるように配置されている。したがって、複合材料製パネル(2)に固定されている負傷者は安定した姿勢を保つことができる。
【0026】
金属製フレーム(1)は、前部の引出しハンドル(22)と後部の引出しハンドル(23)を更に備えている。これらハンドルは、当該ストレッチャーを必要に応じ人力で運ぶための部材である。前部のハンドル(22)は主管(3)の下面へ溶接した鞘(24)へ可摺動に嵌めてあり、後部のハンドル(23)は該主管の側杆(5)へ「じかに」かつ可摺動に嵌めてある。
【0027】
複合材料製のパネル(2)については、これは両側方に配置した各ヒンジ(27)により相互に連結された2枚の剛性板部分(25)及び(26)からなる。本例における該ヒンジは、図5と6に示すように、ピン(29)によりパネル(2)の各板部分(25)(26)へ枢着されたリンク(28)の形をとっている。したがって、該パネルは図3と4に示すように、フレーム(1)の折畳みに伴い、やはり本発明に特有の態様で折畳まれるのである。U字溝部材として形成しパネル部分(26)に設けてあるロック手段(30)は、該ヒンジ(27)の両側に位置した両パネル部分(25)(26)の連続した端縁部に跨って係合することにより、当該パネルの展開伸長姿勢を剛直化させる作用をなす。
【0028】
複合材料製パネル(2)はフレーム(1)の主管(3)にピッタリ適合した形状であり、外部に突出した部分がないため、外からの衝撃で損傷する恐れはない。その上面は全く平坦であるが、下面側には相当大きな膨隆部分(31)があり、これは足部側へ向い2本の山形凸条(32)となって延びている。この構成は、本発明者が長年のあいだ研究してきた成果であって、その効果は、水面へ投下されたストレッチャーに対し自動的に上面を上とした姿勢をとらせたのち、その上端部が水面から約50cmだけ持ち上がるよう約45゜の角度で傾斜した姿勢をとらせる点にある。この45゜の傾斜浮遊は、ヘリコプターによるウィンチ巻揚げ用の約3kgの装備、つまりペンダントと約50mの吊索、を取り付けた状態で発現するものである。
【0029】
本発明の他の特徴は、複合材料製パネル(2)がフレーム(1)へ着脱自在に固定できる点である。具体的には、パネルの頭部側には、主管(3)の湾曲部分(4)へ嵌合する凹部を形成し、足部側には横穴を有した2つの突起(33)を設け、これら横穴へフレーム側のピン(34)を直角に差し込む。
【0030】
この構成により、救助した負傷者を陸に上げたのち、パネル(2)をフレーム(1)から速やかに外し、負傷者を該パネルごと適宜のX線照射施設へ運ぶことができる。そのため、パネルには負傷者固定用のバンド(35)と、可撓性の手提げハンドル(36)とを設けてある。救助作業者が片手で負傷者をパネルに固定できるよう、該バンド(35)にはワンタッチ型のファスナーを取付け、その雌型金具をパネル側に固着しておくことが望ましい。また、負傷者を無用に動かさずにX線撮影ないし透視が行えるよう、パネルの材質がX線透過性であれば好都合である。
【0031】
【発明の効果】
以上により明かなように、本発明の浮遊ストレッチャーは従来のものに比べ種々の点で優れている。
【0032】
まず第1に、リンク型のヒンジ(6)(27)により折畳みが可能であり、したがって保管に便利なほか、人が背負い運搬するにも便利である。しかも使用の際の展開伸長姿勢はロック手段(9)(10)及び(30)により十分剛直に保たれる。
【0033】
さらに、水上へどのような姿勢で投下しても、1分以内に上面を上にした正規の姿勢を自動的にとり、次いで、海面の状況如何によらず、約45゜の傾斜姿勢を保つことができる。これは、複合材料製パネル(2)の特殊な構造と形状によるものであって、その効果は、骨折や脊骨損傷を来している負傷者が救命胴衣をつけて浮遊している姿勢のままでストレッチャーに収容できる点にある。ついで救難ヘリコプターへホイストで吊り上げるが、それ以降、病院のX線施設へ到着するまで負傷者は体を動かす必要がない。
【0034】
揚陸後、要すれば引出しハンドル(22)(23)を使用して近傍の適当な場所へ移してから、直角差込みピン(34)を抜き、負傷者を載せたパネル(2)をフレーム(1)から外す。このフレームには別のパネルを新たに取付け次の救助作業に備える一方、取外したパネルにバンド(35)で固定されている負傷者は、救助作業者が手提げハンドルを持って該パネルを運ぶので、病院へ到着するまで快適な状態に保たれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浮遊ストレッチャーの平面図。
【図2】該ストレッチャーの正面図。
【図3】折畳んだ状態の該ストレッチャー正面図。
【図4】折畳んだ状態の該ストレッチャーの側面図。
【図5】該ストレッチャーが備えている複合材料製パネルのヒンジ部分の一部切欠平面図。
【図6】図5中のVI−VI線に沿った断面図。
【符号の説明】
1…金属製フレーム
2…複合材料性パネル
3…主管
4…湾曲部分
5…側杆
6…ヒンジ
7…リンク
8…ピン
9…(ロック手段としての)雌ネジ筒
10…(ロック手段としての)雄ネジ部
25…剛性板部分
26…剛性板部分
27…ヒンジ
28…リンク
29…ピン
30…(ロック手段としての)U字溝部材
Claims (11)
- 特に海上の負傷者を救助するべく設計されたストレッチャーであって、ヘリコプターによる巻き上げが可能な金属製のフレーム(1)を備え、全体の浮揚を可能とする複合材料からなるパネル(2)が該フレームにより支持された構成のものにおいて、該パネル(2)およびフレーム(1)がそれぞれ長手方向における中央部にヒンジ連結部(27)(6)を有することにより折畳み可能とされ、複合材料からなる前記パネル(2)は、対向辺縁において2つのヒンジ(27)で相互に連結された剛直な2枚の剛性板部分(25)(26)と、パネル(2)の展開姿勢を剛直化すべく該ヒンジ(27)を固定するロック手段(30)、とを有することを特徴とする海上負傷者救助用の浮遊ストレッチャー。
- 前記パネルのヒンジ(27)は、各剛性板部分(25)(26)へピン(29)で枢着されたリンク(28)を有し、該パネルのロック手段は、該ヒンジ(27)両側の両板部分(25)(26)に跨り連なった縁部分へ摺動可能に套嵌されたU字溝部材(30)を有することを特徴とする請求項1に記載の海上負傷者救助用の浮遊ストレッチャー。
- 前記フレーム(1)が剛直な主管(3)からなり、負傷者の頭部に近い部位で湾曲している該主管が、負傷者の足部にいたるまで互いに平行に延びた側杆(5)となっていて、各側杆の中間部にはヒンジ(6)と、該ヒンジを固定することにより展開姿勢におけるフレーム(1)を剛直化させるためのロック手段(9)(10)とが設けてあることを特徴とする請求項1または2に記載の海上負傷者救助用の浮遊ストレッチャー。
- 前記ヒンジ(6)が、ピン(8)により各側杆部分(5)へ枢着されたリンク(7)として構成され、前記ロック手段は、突合せ状に対向した両側杆部分の一方へ摺動可能に套嵌された雌ネジ筒(9)と、他方の側杆部分に設けた雄ネジ部(10)とからなり、該雌ネジ筒を雄ネジ部へネジ込むことにより前記リンク(7)を強く把握拘束する構成であることを特徴とする請求項3に記載の海上負傷者救助用の浮遊ストレッチャー。
- 前記の複合材料製パネル(2)は、前記フレーム(1)の主管(3)の形状に適合した形状であり、その上面は展開姿勢では平らであり、下面には被収容者の頭部の近くに位置した膨隆部分(31)と、これから足部側へ向い延長した長手方向の2本の山形突条(32)とが形成されていることを特徴とする請求項3または4に記載の海上負傷者救助用の浮遊ストレッチャー。
- 前記の複合材料製パネル(2)が、フレーム主管(3)の湾曲部分(4)へ嵌合すべく頭部側に形成した該パネルの凹部と、該パネルの足部側に設けた横穴(33)へ係合すべく金属製フレーム(1)側に設けた2本のピン(34)とにより着脱自在に該フレーム(1)へ固定される構成であることを特徴とする請求項3ないし5の何れかに記載の海上負傷者救助用の浮遊ストレッチャー。
- 前記の金属製フレーム(1)の下部には、前記主管よりも小径の副管(11)が2本の橇状の滑走脚を構成すべく平行に配置され、接続管(12)を介して該主管へ連結されていると共に、該副管(11)が、主管(3)の各ヒンジ(6)のところで分断されていることを特徴とする請求項3ないし6の何れかに記載の海上負傷者救助用の浮遊ストレッチャー。
- 負傷者頭部用保護体としての輪状部(15)が、前記の金属製フレーム(1)の主管(3)の湾曲部分(4)へ、接続管(16)により固着連結されていることを特徴とする請求項3ないし7の何れかに記載の海上負傷者救助用の浮遊ストレッチャー。
- 引出し可能な足載せ(17)が、主管(3)の両側杆(5)の端部でフレーム(1)へ固着した鞘(18)に可摺動に保持され、ロック手段により引出し位置または押込み位置に固定できることを特徴とする請求項3ないし8の何れかに記載の海上負傷者救助用の浮遊ストレッチャー。
- 人力による運搬を可能とすべく、被収容者の頭部側と足部側にそれぞれ引出しハンドル(22)(23)を設けてあり、頭部側のハンドル(22)はフレーム(1)の主管(3)下面へ湾曲部分(4)の両側に溶接された鞘(24)へそれぞれ可摺動に嵌めてあり、足部側のハンドル(23)は該主管の平行な両側杆(5)へ可摺動に嵌めてあることを特徴とする請求項3ないし9の何れかに記載の海上負傷者救助用の浮遊ストレッチャー。
- 前記の複合材料製パネル(2)には、負傷者固定用のバンド(35)と、可撓性の手提げハンドル(36)とを設けてあることを特徴とする請求項1ないし10の何れかに記載の海上負傷者救助用の浮遊ストレッチャー。
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