JP3542951B2 - 電気コネクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、超高速の信号を扱うATM(Asynchronous Transfer Mode:非同期転送モード)交換システム等に適用して好適な電気コネクタに関し、特にブックシェルフ実装部の上下に配置される超高速信号の接続をする高速伝送用電気コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電子機器の実装構造は、特開平9−246757号公報及び特開平7−202456号公報等に公開され、また、電子機器のZIF(Zero Insertion Force:ゼロ挿入力)型コネクタは、特開昭58−70598号公報及び実開昭64−27878号公報等に公開されている。
【0003】
従来の技術として、ATM交換機のような電子機器の電子回路パッケージが本棚状に搭載されるブックシェルフ実装構造について図5を参照して説明する。
【0004】
図5は、ブックシェルフ実装構造の概略を分解して示した斜視図である。ここで、123は複数の電子回路パッケージ101を搭載するための搭載枠、110はバックボード、102aはバックボード110を介して他の電子回路パッケージ101と電気的に接続するためのバックボードコネクタ102bは、バックボードコネクタ102aと嵌合する電子回路パッケージ101の電気コネクタである。
【0005】
上述した従来のブックシェルフ実装部によって、ATMスイッチの回路分割を行うと、ATMスイッチの信号スピードは、400Mbps〜1Gbpsの超高速であることから、パルスの立ち上がり時間が速くなる。
【0006】
したがって、コンタクトの信号割付け数とアース割付け数の比をほぼ1:1にし、コンタクトの特性インピーダンスを伝送路(例えば、プリントパターン・ケーブル等)の特性インピーダンスに整合させることによってパルスの波形歪みを小さくしたり、信号コンタクトをアースによって囲み、コネクタ部でのクロストークを小さくする必要がある。このため、ATMスイッチの電子回路パッケージとして必要なコネクタの端子数は、400〜1500が必要になるのが一般的である。なお、本明細書において、諸数値は、一例として示されるものである。
【0007】
上述のようにブックシェルフ実装方式で、超高速信号をより多く電子回路パッケージ101から取り出す構造として、電子回路パッケージ101の上部または下部の板端にZIF型コネクタを適用する方法があるが、一般に採用されているZIF型コネクタ(特開昭58−70598号公報及び実開昭64−27878号公報等)は、図6に示すように、ボトムボード104に実装したZIF型コネクタのコンタクト124aを閉じることにより、電子回路パッケージ101に設けたコンタクト124bと接続させる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したZIF型コネクタでは、コンタクト124bの摺動量が小さくなり、コンタクト124aと電子回路パッケージ101に設けたコンタクト124bの間の汚染物や異物をワイピングしづらく、接触不良をおこしやすい問題がある。
【0009】
また、ZIF型コネクタは、電子回路パッケージ101と平行にコンタクト124bが設けられているので、超高速伝送用として特性インピーダンスをコントロールするために、コンタクト124bの幅を広げる必要があるので、取り出せる端子数が減少し、コンタクト124bの幅を大きくするためクロストークが大きくなる問題がある。
【0010】
それ故に本発明の課題は、ATM交換機のような電子機器の高速化、高密度実装化により、多端子接続が必要な電子機器に対し、電子回路パッケージの上・下端から超高速信号に適した電気コネクタを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る電気コネクタは、電子回路パッケージを本棚状に搭載して実装するブックシェルフ実装部の上部に配置したトップボードと、下部に配置したボトムボードと、前記電子回路パッケージとを相互に接続する電気コネクタにおいて、前記電子回路パッケージに設けたメス側コネクタと、該メス側コネクタに対向するよう前記トップボードおよび前記ボトムボードに設けたオス側コネクタとを有し、前記メス側コネクタは、第一のピンコンタクトと、該第一のピンコンタクトより幅広にかつ板状に形成した第一のアースコンタクトと、前記第一のピンコンタクト及び前記第一のアースコンタクトを交互に配置したコネクタブロックとを有し、該コネクタブロックが前記電子回路パッケージの基板の板厚方向の両面から該基板を挟持するように該基板に設けられており、前記オス側コネクタは、第二のピンコンタクトと、該第二のピンコンタクトよりも中央部の幅広にかつ板状に形成した第二のアースコンタクトとを有し、前記第二のピンコンタクト及び前記第二のアースコンタクトを交互に配置したムービングハウジングとを有し、さらに、前記トップボードおよび前記ボトムボードに接続する第三のコンタクトを有し、前記第二のピンコンタクトは、第一のピンコンタクトに接触する前記一対の第一接触バネ部と、エンボス加工された接触エンボス部と、該接触エンボス部に対向する第二接触バネ部とを有し、前記第二のアースコンタクトは、第一のアースコンタクトに接触する一対の第一接触バネ部と、エンボス加工された接触エンボス部と、該接触エンボス部に対向する第二接触バネ部とを有し、前記第三のコンタクトは、前記第二のピンコンタクトに接続するベースコンタクトと、前記第二のアースコンタクトに接続するアースベースコンタクトとを有し、前記ベースコンタクトは、前記第二のピンコンタクトの前記接触エンボス部に回転接触可能に入り込むエンボス保持部と、前記シグナルエンボスガイド及び前記エンボス保持部を形成したシグナルベース接触部と、該シグナルベース接触部から延びているシグナルベース保持部とを有し、前記アースベースコンタクトは、前記第二のアースコンタクトの前記接触エンボス部に回転接触可能に入り込むエンボス保持部と、前記アースエンボスガイド及び前記エンボス保持部を形成したアースベース接触部と、該アースベース接触部から延びているアースベース保持部とを有し、前記ムービングハウジングに設けた突部を嵌め込む案内穴を形成したメガネ形スライダと、該メガネ形スライダを操作するメインリンクとを有し、該メインリンクの移動によりメガネ形スライダがメインリンクと同じ方向へ移動し、前記ムービングハウジングが扇状に回転することで前記オス側コネクタと前記メス側コネクタの接続及び非接続を行うことを特徴とする。
【0012】
また、本発明によれば、前記第一のピンコンタクトは、シグナル接続用のピンコンタクトであり、前記第一のアースコンタクトは、アース接続用のピンコンタクトであり、前記電子回路パッケージを案内するよう前記トップボードもしくは前記ボトムボードに保持されているパッケージガイドハウジングを有していることを特徴とする電気コネクタが得られる。
【0013】
また、本発明によれば、前記第二のピンコンタクトは、シグナル接続に用いるシグナルムービングコンタクトであり、前記第二のアースコンタクトは、アース接続に用いるアースムービングコンタクトであり、前記ベースコンタクトは、シグナル接続に用いるものであることを特徴とする電気コネクタが得られる。
【0014】
さらに、本発明によれば、前記アースベースコンタクトは、アース接続に用いるものであり、前記第二のピンコンタクトの前記接触エンボス部は、前記シグナルベース接触部に接触し、前記第二のアースコンタクトの前記接触エンボス部は、前記アースベース接触部に接触することを特徴とする電気コネクタが得られる。
【0015】
【作用】
本発明によれば、トップボードもしくはボトムボードに配置された電気コネクタが第二のピンコンタクト及び第二のアースコンタクトの接触エンボス部を支点に電子回路パッケージに対して直角方向に扇状に回転する機構を有し、電子回路パッケージの上部もしくは下部に配置されたコンタクトをワイピングしながら嵌合するため、汚染物や異物を取り除き、安定した接触部を構成できる。
【0016】
さらに、トップボードもしくはボトムボードと電子回路パッケージを接続するコンタクトを電子回路パッケージに対し、直角に配置できるので、特性インピーダンスをコントロールするためにコンタクトの幅を広げても、形成できるコンタクト数が少なくなることはなく、超高速信号の伝送に適した接続を実現できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1(A)〜図4(F)は、本発明の高速伝送用の電気コネクタ適用した電子機器の実装構造の一実施形態例を示している。
【0018】
図1(A)は、電子回路パッケージ1が挿抜中の側面図、図1(B)はバックボードコネクタ2が嵌合した状態の側面図、図1(C)はオス側およびメス側コネクタ3が嵌合した状態の側面図である。
【0019】
図1(A)を参照して、この実施の形態例における電子機器の実装構造は、電子回路パッケージ1を本棚状に搭載して実装するブックシェルフ実装部の上部に配置したトップボード5と、ブックシェルフ実装部の下部に配置したボトムボード4と、電子回路パッケージ1とを相互に接続する電気コネクタとを備えている。
【0020】
電子回路パッケージ1のメス側コネクタ3bは、シグナルピンコンタクト(第一のピンコンタクト)13と、このシグナルピンコンタクト13より幅広かつ板状のアースピンコンタクト(第一のアースコンタクト)14と、シグナルピンコンタクト13及びアースピンコンタクト14を交互に配置したパッケージガイドインシュレータ(コネクタブロック)15とを有している。パッケージガイドインシュレータ15は、基板の板厚方向の両面から基板を挟持するように設けられている。
【0021】
電子回路パッケージ1側のメス側コネクタ3bに対向したトップボード5およびボトムボード4のオス側コネクタ3aは、シグナルムービングコンタクト(超高速信号用の第二のピンコンタクト)6と、このシグナルムービングコンタクト6より中央部の幅が広い板状のアースムービングコンタクト(第二のアースコンタクト)とを有している。シグナルムービングコンタクト6及びアースムービングコンタクト8は、ムービングハウジング16に交互に配置されて構成されている。
【0022】
バックボード10の上下には、バックボード保持部材11を備えている。バックボード保持部材11には、ボトムボード4もしくはトップボード5が固定されている。ボトムボード4およびトップボード5には、バックボード10の他端を保持する保持部材12が設けられている。
【0023】
さらに、トップボード5もしくはボトムボード4と電子回路パッケージ1と接続するオス側コネクタ3aを備えている。オス側コネクタ3aに対向するメス側コネクタ3bは、電子回路パッケージ1の上部および下部の板端に備えられている。
【0024】
また、バックボード10と電子回路パッケージ1とを接続するバックボードコネクタ2は、バックボード10側にピンコネクタ2aと電子回路パッケージ側にソケットコネクタ2bとによって構成されている。
【0025】
図2(A)は、電子回路パッケージ1のメス側コネクタ3bを示した概略分解斜視図、図2(B)はボトムボード4もしくはトップボード(図1(A)中符号5で示す)のオス側コネクタ3aを示した概略分解斜視図である。
【0026】
電気コネクタは、図2(A)に示す電子回路パッケージ1のメス側コネクタ3bと図2(B)に示すボトムボード4もしくはトップボード5のオス側コネクタ3aにより構成され、図1(A)に示されるように電子回路パッケージ1の上部および下部の板端とボトムボード4もしくはトップボード5に並べて配置されている。
【0027】
電子回路パッケージ1のメス側コネクタ3bは、図2(A)に示すように、シグナルピンコンタクト13とアースピンコンタクト14とを交互に配置し、ハンダ付け、もしくはコンプライアントピンを用いて電子回路パッケージ1に接続させ、基板の板厚方向の両面から搭載できる。したがって、コネクタ端子数を多くでき、基板の上下端に配置できるので多端子の電子回路パッケージを構成できる。
【0028】
なお、アースピンコンタクト14は、図4(E)に示すように、幅広に構成し、アースの電位差を小さくし、シグナルピンコンタクト13に対し、十分な幅を持つアースピンコンタクト14を左右に隣接させて配置してあるので電磁力線漏れがなく、シグナルピンコンタクト13間のクロストークを最小にでき、特性インピーダンスを整合できる。
【0029】
さらに、ボトムボード4またはトップボード5のオス側コネクタ3aは、図2(B)に示すように、シグナルベースコンタクト(第三のコンタクト)7およびアースベースコンタクト(第三のコンタクト)9をパッケージガイドハウジング22に交互に配置している。シグナルベースコンタクト7およびアースベースコンタクト9は、ボトムボード4とトップボード5のそれぞれにハンダ付けもしくはコンプライアントピンを用いて接続する。
【0030】
しかるのち、ムービングハウジング16に取り付けられたシグナルムービングコンタクト6およびアースムービングコンタクト8を、それぞれシグナルベースコンタクト7およびアースベースコンタクト9に嵌合させ、ムービングハウジング16のムービングハウジング16の突部16aにメガネ形スライダ17の案内穴17bに嵌め込む。このように簡便な構造である、シグナルベースコンタクト7およびアースベースコンタクト9のサブ組立の形状によってハンドリングできるので簡便なマザーボード組立作業にできる。
【0031】
図3は、ボトムボード4もしくはトップボード5のオス側コネクタ3aのシグナルムービングコンタクト6、シグナルベースコンタクト7、アースムービングコンタクト8、アースベースコンタクト9の概略斜視図である。
【0032】
図3に示すように、シグナルムービングコンタクト6は、一対の接触バネ部6aと、一対の接触バネ部6aを保持する第一保持部6bと、第一保持部6bと連結する中間部6cと、中間部6cに連結される第二保持部6dと、第二保持部に連結されるエンボス加工された接触エンボス部6eと、接触エンボス部6eに対向する第二接触バネ部6fにより構成されている。
【0033】
アースムービングコンタクト8は、一対の接触バネ部8aと、一対の接触バネ部8aを保持する第一保持部8bと、第一保持部8bと連結する中間部8cと、中間部8cに連結される第二保持部8dと、第二保持部に連結されるエンボス加工された接触エンボス部8eと、接触エンボス部8eに対向する第二接触バネ部8fにより構成されている。
【0034】
なお、アースムービングコンタクト8の中間部8cは、幅広に構成し、アースの電位差を最小にし、図4(F)に示すように、アースムービングコンタクト8の左右に隣接して配置するのでシグナルムービングコンタクト6間のクロストークを小さくでき、特性インピーダンスを整合できる。
【0035】
さらに、図2(B)に示すように、シグナルムービングコンタクト6とアースムービングコンタクト8および2個のムービングハウジング16で構成したムービングコンタクト組立をパッケージガイドハウジング22のベースコンタクトに嵌め込む構成なので、トップおよびボトムボードのオス側コネクタの組立を簡便にできる。
【0036】
一方、メガネ形スライダ17は、中央部にメインリンク(図1(A)中の符号18で示す)を通すメインリンク貫通穴17aとその左右にムービングハウジング16の突部16aを案内する案内穴17bが設けられており、前述のムービングコンタクト組立の突部16aをメガネ形スライダ17の案内穴17bに係止する。
【0037】
また、シグナルベースコンタクト7の頂上部に、接触エンボス部6eを案内するシグナルエンボスガイド7aと、エンボス保持部7bを設けてあるので、シグナルベースコンタクト7とシグナルムービングコンタクト6間を容易に嵌合できる。また、シグナルムービングコンタクト6の接触エンボス部6eは、エンボス保持部7bに入るので、回転接触可能になる。
【0038】
なお、シグナルベースコンタクト7は、シグナルエンボスガイド7aと、エンボス保持部7bを設けたシグナルベース接触部7cと、このシグナルベース接触部7cを保持しているシグナルベース保持部7dと、シグナルベース保持部7dから延びている接触エンボス部7eとを有している。
【0039】
同様に、アースベースコンタクト9の頂上部に、接触エンボス部8eを案内するアースエンボスガイド9aと、エンボス保持部9bを設けてあるので、アースベースコンタクト9とアースムービングコンタクト8間を容易に嵌合でき、アースムービングコンタクト8の接触エンボス部9eがエンボス保持部9bに入るので、回転接触可能になる。
【0040】
なお、アースベースコンタクト9は、アースエンボスガイド9aと、エンボス保持部9bを設けたアースベース接触部9cと、アースベース接触部9cを保持しているアースベース保持部9dとアースベース保持部9dから延びている接触エンボス部9eを有している。
【0041】
トップボード5およびボトムボード4と電子回路パッケージ1間との接続は、図1(A)に示したメインリンク18を奥方向に移動させるメインリンク操作レバー21の反時計方向の回転で、上下に配置したメガネ形スライダ17が内側方向に移動し、図4(A)および図4(B)のような状態に突部16aが案内穴17bを摺動して移動するのでオス側コネクタ3aとメス側コネクタ3b間を接続できる。
【0042】
逆に、メインリンク操作レバー21の図1(C)の垂直状態から、時計方向における回転により、上下に配置したメガネ形スライダ17が外側方向に移動し、オス側コネクタとメス側コネクタ間を非接続にできる。
【0043】
以下、動作を説明する。上述した構成では、メインリンク操作レバー21を図1(B)の状態と図1(C)の状態に回転移動させることにより、メインリンク18を上下移動をさせることができる。このメインリンク18の上下移動により、図4(A)と図4(B)とに示されるように、メガネ形スライダ17が上下に移動し、メガネ形スライダ17に設けられた案内穴17bにより、ムービングハウジング16の突部16aが案内される。
【0044】
次に、図3に示したシグナルムービングコンタクト6の接触エンボス部7eおよびア−スムービングコンタクト8の接触エンボス部8eが回転軸となり、ムービングハウジング16が左右に扇状に開閉する。
【0045】
したがって、ムービングハウジング16が開いたパッケージガイドインシュレータ15とムービングハウジング16とのオーバラップがない図4(A)の状態にて、パッケージガイドインシュレータ15がパッケージガイドハウジング22によって案内され、図1(A)に示すような電子回路パッケージ1の挿抜操作が行われる。また、ムービングハウジング16が閉じた図4(B)の状態では、図4(C)および図4(D)のように、シグナルムービングコンタクト6第一接触バネ部6aとシグナルピンコンタクト13およびアースムービングコンタクト8の第一接触バネ部8aとアースピンコンタクト14が接続される。
【0046】
したがって、電子回路パッケージ1のメス側コネクタ3bとボトムボード4もしくはトップボード5のオス側コネクタ3aが嵌合することにより、シグナルムービングコンタクト6の第一接触部が電子回路パッケージ1のメス側コネクタ3bのシグナルピンコンタクト13をワイピングし、汚染物や異物を除去し、信頼性の高い接続が可能となる。
【0047】
なお、本発明は、上述した実施形態には限定されず、本発明の原理に準ずる各種形態、すなわち、電子機器の実装構造での各部の形状、および構造等の適宜の変形および変更を含むことは勿論である。
【0048】
【発明の効果】
以上に説明したように本発明に係る電気コネクタによれば、電子回路パッケージが本棚状に搭載して構成されるブックシェルフ実装部の背面側にバックボードと、前記ブックシェルフ実装部の上部および下部にトップボードおよびボトムボードを備え、電子回路パッケージの奥行き方向に加え、上下の板端にコンタクトを取り出す構成にしたことにより、バックボードに集中していた複数の電子回路パッケージを接続するパターンがトップボードおよびボトムボードに分散するため、バックボードの低層化の実現と電子回路パッケージのコンタクト数不足を解消と共に、信号の接続経路が簡素化できるので、信号のクロストーク部位が少なくなり、信頼性の高いシステムを構成できる。
【0049】
また、本発明によれば、トップボードおよびボトムボードに適用したピンコンタクトが電子回路パッケージに直角に配置されているため、電子回路パッケージの信号パターンの特性インピーダンスにマッチングさせ易く、端子数の減少もないといった利点がある。
【0050】
さらに、ピンコンタクトのトップボードもしくはボトムボード側のコンタクトは、扇状に回転する構成をし、一対の接触バネ部が、電子回路パッケージ側のコンタクトを挟み込み、ワイピングしながら嵌合するため、汚染物や異物を除去し、信頼性の高い接続ができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気コネクタ用いた電子機器の実装構造に係る一実施の形態例を示し、(A)は電子回路パッケージ1が挿抜中の側面図、(B)はバックボードコネクタが嵌合した状態の側面図、(C)はオス側およびメス側コネクタが嵌合した状態の側面図である。
【図2】(A)は電子回路パッケージ側のメス側コネクタを示した概略分解斜視図、(B)はボトムボードもしくはトップボード側のオス側コネクタを示した概略分解斜視図である。
【図3】ボトムボードもしくはトップボード側のオス側コネクタのシグナルムービングコンタクト、シグナルベースコンタクト、アースムービングコンタクト、アースベースコンタクトの概略斜視図である。
【図4】(A)は電子回路パッケージの挿抜時におけるオス側およびメス側コネクタの側面図、(B)は電子回路パッケージ側のメス側コネクタとボトムボードもしくはトップボード側のオス側コネクタが嵌合した状態のオス側およびメス側コネクタの側面図、(C)は(A)のシグナルコンタクトの縦断面図、(D)は、(A)のアースコンタクトの縦断面図、(E)は、(A)の電子回路パッケージ側のメス側コネクタの断面図、(F)は、ボトムボードもしくはトップボード側のオス側コネクタの断面図である。
【図5】従来のブックシェルフ実装の構造を説明するための、概略斜視図である。
【図6】従来のZIFコネクタの構造を説明するための、断面図である。
【符号の説明】
1,101 電子回路パッケージ
2 バックボードコネクタ
2a ピンコネクタ
2b ソケットコネクタ
3a オス側コネクタ
3b メス側コネクタ
4 ボトムボード
5 トップボード
6 シグナルムービングコンタクト
6a 第一接触バネ部
6b 第一保持部
6c 中間部
6d 第二保持部
6e 接触エンボス部
6f 第二接触バネ部
7 シグナルベースコンタクト
7a シグナルエンボスガイド
8 アースムービングコンタクト
8a 第一接触バネ部
8b 第一保持部
8c 中間部
8d 第二保持部
8e 接触エンボス部
8f 第二接触バネ部
9 アースベースコンタクト
9a アースエンボスガイド
10,110 バックボード
11 バックボード固定部材
12 保持部材
13 シグナルピンコンタクト
14 アースピンコンタクト
15 パッケージガイドインシュレータ
16 ムービングハウジング
16a 突部
17 メガネ形スライダ
17a メインインク貫通穴
17b 案内穴
18 メインリンク
19 メインリンクベース
20 サブリンク
21 メインリンク操作レバー
22 パッケージガイドハウジング
102a バックボードコネクタ
123 搭載枠
124a ZIFコネクタコンタクト
124b 電子回路パッケージ側のZIFコネクタコンタクト

Claims (5)

  1. 電子回路パッケージを本棚状に搭載して実装するブックシェルフ実装部の上部に配置したトップボードと、下部に配置したボトムボードと、前記電子回路パッケージとを相互に接続する電気コネクタにおいて、
    前記電子回路パッケージに設けたメス側コネクタと、該メス側コネクタに対向するよう前記トップボードおよび前記ボトムボードに設けたオス側コネクタとを有し、
    前記メス側コネクタは、第一のピンコンタクトと、該第一のピンコンタクトより幅広にかつ板状に形成した第一のアースコンタクトと、前記第一のピンコンタクト及び前記第一のアースコンタクトを交互に配置したコネクタブロックとを有し、
    該コネクタブロックが前記電子回路パッケージの基板の板厚方向の両面から該基板を挟持するように該基板に設けられており、
    前記オス側コネクタは、第二のピンコンタクトと、該第二のピンコンタクトよりも中央部の幅広にかつ板状に形成した第二のアースコンタクトとを有し、
    前記第二のピンコンタクト及び前記第二のアースコンタクトを交互に配置したムービングハウジングとを有し、
    さらに、前記トップボードおよび前記ボトムボードに接続する第三のコンタクトを有し、
    前記第二のピンコンタクトは、第一のピンコンタクトに接触する前記一対の第一接触バネ部と、エンボス加工された接触エンボス部と、該接触エンボス部に対向する第二接触バネ部とを有し、
    前記第二のアースコンタクトは、第一のアースコンタクトに接触する一対の第一接触バネ部と、エンボス加工された接触エンボス部と、該接触エンボス部に対向する第二接触バネ部とを有し、
    前記第三のコンタクトは、前記第二のピンコンタクトに接続するベースコンタクトと、前記第二のアースコンタクトに接続するアースベースコンタクトとを有し、
    前記ベースコンタクトは、前記第二のピンコンタクトの前記接触エンボス部に回転接触可能に入り込むエンボス保持部と、前記シグナルエンボスガイド及び前記エンボス保持部を形成したシグナルベース接触部と、該シグナルベース接触部から延びているシグナルベース保持部とを有し、
    前記アースベースコンタクトは、前記第二のアースコンタクトの前記接触エンボス部に回転接触可能に入り込むエンボス保持部と、前記アースエンボスガイド及び前記エンボス保持部を形成したアースベース接触部と、該アースベース接触部から延びているアースベース保持部とを有し、
    前記ムービングハウジングに設けた突部を嵌め込む案内穴を形成したメガネ形スライダと、該メガネ形スライダを操作するメインリンクとを有し、
    該メインリンクの移動によりメガネ形スライダがメインリンクと同じ方向へ移動し、前記ムービングハウジングが扇状に回転することで前記オス側コネクタと前記メス側コネクタの接続及び非接続を行うことを特徴とする電気コネクタ。
  2. 請求項1記載の電気コネクタにおいて、前記第一のピンコンタクトは、シグナル接続用のピンコンタクトであり、前記第一のアースコンタクトは、アース接続用のピンコンタクトであることを特徴とする電気コネクタ。
  3. 請求項1記載の電気コネクタにおいて、前記電子回路パッケージを案内するよう前記トップボードもしくは前記ボトムボードに保持されているパッケージガイドハウジングを有していることを特徴とする電気コネクタ。
  4. 請求項記載の電気コネクタにおいて、前記第二のピンコンタクト(6)
    は、シグナル接続に用いるシグナルムービングコンタクトであり、前記第二のアースコンタクトは、アース接続に用いるアースムービングコンタクトであり、前記ベースコンタク トは、シグナル接続に用いるものであり、前記アースベースコンタクトは、アース接続に用いるものであることを特徴とする電気コネクタ。
  5. 請求項記載の電気コネクタにおいて、前記第二のピンコンタクトの前記接触エンボス部は、前記シグナルベース接触部に接触し、前記第二のアースコンタクトの前記接触エンボス部は、前記アースベース接触部に接触することを特徴とする電気コネクタ。
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