JP3541839B2 - バリアリブ状物の形成装置および形成方法 - Google Patents

バリアリブ状物の形成装置および形成方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、FPD(flat panel display)に使用される基板にバリアリブ状物を形成するためのバリアリブ状物の形成装置および形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、PDP(plasma display panel:プラズマディスプレイパネル)、PALC(plasma addressed liquid crystal display)等のFPD(flat panel display)に使用される基板にバリアリブ状物を形成するために、バリアリブ状物の形成装置が使用されている。
従来より、例えば特開2000−243267に示されているバリアリブ状物の形成装置が知られており、図5に示すように、このバリアリブ状物の形成装置51は、基台52と、基台52の上方に設けられ、水平方向(AB方向)に移動可能な移動ヘッド53と、移動ヘッド53に設けられるエアシリンダ57と、エアシリンダ57に支持されるブレードホルダ54と、ブレードホルダ54に保持されたブレード55とを備えている。
【0003】
基台52は、その上面が水平に形成されてなるものであり、この上面に基板70が配置されている。この基板70の表面には、セラミックペーストが膜状に塗布されており、この状態においては、セラミックペーストはペースト膜71となる。このセラミックペーストは、樹脂および溶剤にガラス粉末、若しくはガラス・セラミック混合粉末を混練したものである。
【0004】
移動ヘッド53は、基台52の支柱52aに回転自在に取り付けられた一対の雄ねじ軸56に支持されており、雄ねじ軸56が回転することによりAB方向に移動するものである。この移動ヘッド53には左右一対のエアシリンダ57が設けられており、このエアシリンダ57のロッド57aの下端部にブレードホルダ54が支持されている。
【0005】
ブレードホルダ54は、エアシリンダ57、エアタンク58およびエア圧調整装置59により垂直方向(CD方向)に移動可能となるものであり、このブレードホルダ54の下部には、ブレード55を保持するためのスリット54aが移動ヘッド53の移動方向に直交する方向(EF方向)に形成されている。
【0006】
ブレード55は、金属、セラミック、若しくは樹脂等により板状に形成されてなるものであり、その下端部には複数のくし歯55aが形成されている。また、このブレード55は、その上端部をブレードホルダ54のスリット54aに挿入することによりブレードホルダ54に保持されることとなり、その下端部が基台52および基板70の表面に対して水平になるように配置されている。
【0007】
図6に示すように、くし歯55aをペースト膜71に突き刺してB方向に移動することにより、くし歯55aに当接する部分のペースト膜71は、くし歯55aにより掃きとられ、または、くし歯55aの隙間に移動し、この隙間を通過する。くし歯55aの隙間に移動するペースト膜71は、くし歯55aの隙間に位置するペースト膜71と共にバリアリブ状物72を形成する。また、ペースト膜71からくし歯55aにより掃きとられたペースト73は、ブレード55に付着/蓄積することとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のバリアリブ状物の形成装置51においては、ペースト73がブレード55に蓄積するため、図7に示すように、基板70の終端部70aにおいて、ブレード55を基板70およびバリアリブ状物72から離間する際に、ブレード55に蓄積したペースト73が基板70の表面にダレる等して、終端部70aに形成されるバリアリブ状物72の形状が乱れるという問題があった。また、ブレード55に蓄積するペースト73を除去しないまま、ブレード55をバリアリブ状物72が形成される前の基板70に突き刺した場合には、突き刺した部分に形成されるバリアリブ状物72の形状が乱れるという問題があった。
【0009】
さらに、ブレード55を用いて多数枚の基板70に連続的にバリアリブ状物72を形成する場合には、ブレード55に蓄積するペースト73が増大し、くし歯55aの隙間に移動するペースト膜71の量が変化するため、基板70の枚数が増加することに伴い、形成されるバリアリブ状物72の高さが変化するという問題があった。
そこで、従来では、バリアリブ状物の形成方法として、数枚の基板70にバリアリブ状物72を形成する毎に、ブレード55に蓄積したペースト73を除去していたが、バリアリブ状物72の形成を中断してペースト73の除去作業を行うため、生産効率が悪いという問題があった。
【0010】
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、ペースト除去を行うことなく、複数枚の基板に連続的にバリアリブ状物を形成することができるバリアリブ状物の形成装置および形成方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、基板を水平に配置する基台と、前記基台の上方に設けられたヘッド部と、下部にくし歯を有し、該下部を水平にして前記基板に対向配置させ、かつ、前記ヘッド部に保持されたブレードとを備え、前記基板の表面に形成されたペースト膜に前記くし歯を突き刺して前記ヘッド部と共に、前記ブレードが前記基台に対して相対的に水平方向に移動することにより前記基板の表面にバリアリブ状物を形成するバリアリブ状物の形成装置において、前記ヘッド部の移動方向前方側に前記ペースト膜から分離されたペーストを回収するペースト回収ケースが設けられていることを特徴とするバリアリブ状物の形成装置を提案している。
【0012】
この発明に係るバリアリブ状物の形成装置においては、くし歯をペースト膜に突き刺した状態において、ヘッド部と共にブレードが基台に対して相対的に移動することにより、基板表面に形成されたペースト膜のうち、ブレードのくし歯に当接する部分のペースト膜は、くし歯の隙間に移動する、若しくは、くし歯により掃きとられる。くし歯の隙間を通過するペースト膜は、基板の表面に残存し、このペースト膜により基板の表面にバリアリブ状物が形成される。一方、くし歯により掃きとられたペーストは、ペースト回収ケース内に回収/蓄積される。
【0013】
また、請求項2に係る発明は、請求項1記載のバリアリブ状物の形成装置において、前記ペーストを前記ペースト回収ケースの外に排出するペースト排出手段が設けられていることを特徴とするバリアリブ状物の形成装置を提案している。この発明に係るバリアリブ状物の形成装置においては、ペースト排出手段によってペーストがペースト回収ケース外に排出されるため、ペースト回収ケースに残存するペーストを一定量に保つことになる。したがって、単位時間あたりにペースト回収ケース内に回収されるペーストの量(ペースト回収速度)が一定となり、くし歯の隙間に移動するペースト膜の量が一定に保たれる。
【0014】
また、請求項3に係る発明は、請求項2に記載のバリアリブ状物の形成装置において、前記ペースト排出手段は、前記ペースト回収ケース内に円柱状のドラムを備えていることを特徴とするバリアリブ状物の形成装置を提案している。
この発明に係るバリアリブ状物の形成装置においては、円柱状のドラムが回転することによりペーストが連続的にペースト回収ケース外に排出されるため、ペースト回収ケースに残存するペーストを常に一定量に保つことになる。したがって、ペースト回収速度が常に一定となり、くし歯の隙間に移動するペースト膜の量が常に一定に保たれる。
【0015】
また、請求項4に係る発明は、基板の表面にペースト膜を形成し、基台の上面に前記基板を水平に配置すると共に、下部にくし歯が形成されているブレードを前記ペースト膜に突き刺し、前記ブレードが前記基台および基板に対して相対的に水平方向に移動し、前記くし歯に当接する前記ペースト膜を掃きとり、または、前記ペースト膜を前記くし歯の隙間に通過させ、前記くし歯の隙間を通過した前記ペースト膜をバリアリブ状物に形成するバリアリブ状物の形成方法において、前記ペースト膜をバリアリブ状物に形成しつつ、前記ペースト膜から前記くし歯により掃きとられたペーストをペースト回収ケース内に回収することを特徴とするバリアリブ状物の形成方法を提案している。
この発明に係るバリアリブ状物の形成方法においては、バリアリブ状物を形成すると同時に、くし歯により掃きとられたペーストをペースト回収ケース内に回収する。
【0016】
また、請求項5に係る発明は、請求項4に記載のバリアリブ状物の形成方法において、前記ペースト回収ケース内に回収された前記ペースト膜を連続的に前記ペースト回収ケース外に排出することを特徴とするバリアリブ状物の形成方法を提案している。
この発明に係るバリアリブ状物の形成方法においては、バリアリブ状物を形成すると同時に、ペースト回収ケース内に回収されたペーストが連続的にペースト回収ケース外に排出される。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1から図3はこの発明に係る第1の実施形態を示す。図1に示すように、この実施の形態に係るバリアリブ状物の形成装置1は、基台2と、基台2の上方に設けられ、水平方向(AB方向)に移動可能な移動ヘッド(ヘッド部)3と、移動ヘッド3に設けられるエアシリンダ9と、エアシリンダ9に支持されるブレードホルダ4と、ブレードホルダ4により保持されるブレード5とを備えている。以上の構成は、前述した従来のものと同一である。
【0018】
基台2は、その上面が水平に形成されてなるものであり、この上面には図示しない複数の微小孔が形成されている。この微小孔が形成されている領域には基板20が配置されており、この微小孔に連通された図示しないバキュームポンプを起動することにより、基板20が基台2の上面に吸着する。
基台2の上面に配置される基板20の表面には、バリアリブ状物22を形成するためのセラミックペーストが膜状に塗布されており、この状態において、セラミックペーストはペースト膜21となる。このセラミックペーストは、樹脂および溶剤にガラス粉末、若しくはガラス・セラミック混合粉末を混練したものである。
【0019】
基台2の上面の四隅部には、支柱2aが上面から延在しており、この支柱2aには、一対の雄ねじ軸6および電気式アクチュエータ7が設けられている。
一対の雄ねじ軸6は、水平に、かつ互いに平行に架設されてなるものであり、それぞれの雄ねじ軸6には、電気式アクチュエータ7が連結されている。電気式アクチュエータ7は、図示しない駆動回路により制御されるものであり、駆動回路からの信号に基づいて一対の雄ねじ軸6を同期して回転させるように構成されるものである。
【0020】
移動ヘッド3は、その両端に雌ねじ軸受8を備え、この雌ねじ軸受8に雄ねじ軸6を螺合することにより、雄ねじ軸6に支持されてなるものである。この移動ヘッド3は、雄ねじ軸6が回転することにより基台2の上方においてAB方向に移動するものであり、移動ヘッド3には左右一対のエアシリンダ9が設けられている。
【0021】
エアシリンダ9は、移動ヘッド3を貫通して下方に突出するロッド9aを有するものであり、エアタンク10およびエア圧調整装置11に接続されている。
ロッド9aは、伸縮自在なものであり、エアタンク10およびエア圧調整装置11からエアシリンダ9への圧縮エアの供給/排出が行われることにより、移動ヘッド3の下方に突出/没入するものである。また、ロッド9aの下端部には、ブレードホルダ4が支持されており、ロッド9aの伸縮によりブレードホルダ4が垂直方向(CD方向)に移動可能となる。
このブレードホルダ4の表面のうち、基台2の上面に対向する面には、ブレード5を保持するためのスリット4aが移動ヘッド3の移動方向に直交する方向(EF方向)に形成されている。
【0022】
ブレード5は、金属、セラミック若しくは樹脂等により板状に形成されてなるものであり、その上端部をブレードホルダ4のスリット4aに挿入することによりブレードホルダ4に保持される。また、ブレード5は、その下端部が基台2および基板20に対して水平になるように配置されており、その下端部には、図3に示すように、基板20の表面上に形成されるバリアリブ状物22の高さと同等の長さを有する複数のくし歯5aが形成されている。このブレード5は、図2に示すように、基板20の表面に対して垂直な方向から移動方向側に一定角度傾けて配置されている。
【0023】
ブレードホルダ4およびブレード5の移動方向(B方向)前方側には、図1、図2に示すように、ペースト回収ケース12が着脱可能に取り付けられている。このペースト回収ケース12は、ペースト膜21からブレード5のくし歯5aによって掃きとられるペースト23を回収/蓄積するためのものであり、ブレード5の移動方向(B方向)前方側に、ブレード5の前面との間にペースト23が流動可能な間隙を設けて、移動方向(B方向)前方に延在するすくい刃12aを有する構成とされている。
【0024】
以上のように構成されたバリアリブ状物の形成装置1の使用方法について説明する。
はじめに、エアタンク10から圧縮エアをエアシリンダ9に供給することにより、ロッド9aがD方向に突出し、これに伴って、ブレードホルダ4およびブレード5がD方向に移動し、くし歯5aがペースト膜21に突き刺さる。次いで、電気式アクチュエータ7を起動することにより、雄ねじ軸6が回転し、移動ヘッド3、ブレードホルダ4およびブレード5がB方向に移動する。この際、くし歯5aに当接する部分のペースト膜21は、くし歯5aにより掃きとられ、または、くし歯5aの隙間に移動する。
【0025】
くし歯5aの隙間に移動するペースト膜21は、くし歯5aの隙間に位置するペースト膜21と共に、基板20表面上にバリアリブ状物22を形成する。
一方、ペースト膜21からくし歯5aにより掃きとられたペースト23は、ブレード5とすくい刃12aの先端との間隙からペースト回収ケース12内に流入し、ペースト回収ケース12内に回収/蓄積される。
【0026】
最後に、ブレード5が基板20の終端まで到達すると、ブレード5を基板20から離間して、図3に示すように、一枚の基板20にバリアリブ状物22が形成されることになる。なお、ペースト回収ケース12内に蓄積されたペースト23は、所定量蓄積された時点において、ペースト回収ケース12をブレードホルダ4およびブレード5から取り外してペースト回収ケース12から排出される。
連続して複数枚の基板20にバリアリブ状物22を形成する場合には、新しい基板20を基台2の上面に配置すると共に、移動ヘッド3をA方向に移動して、基板20の始端にくし歯5aを突き刺し、バリアリブ状物22を形成する。
【0027】
上記のように、このバリアリブ状物の形成装置1によれば、ペースト23がペースト回収ケース12内に回収されるため、ペースト23がブレード5に蓄積されることがなく、したがって、基板20の終端においてバリアリブ状物22の形状を精度よく形成することができる。また、連続的に複数枚の基板20にバリアリブ状物22を形成する場合においては、くし歯5aを突き刺した部分に形成されるバリアリブ状物22の形状を精度よく形成することができる。
また、バリアリブ状物22を形成すると同時にペースト23をペースト回収ケース12内に回収するため、生産工程の削減を図ることができると共に、生産効率の向上を図ることができる。
【0028】
なお、上記の実施の形態においては、ブレード5が移動ヘッド3と共に水平方向に移動するとしたが、ブレードを定位置に固定する固定ヘッドに取り付け、基板が基台と共に水平方向に移動するとしてもよい。
また、ブレード5は、基台2の上面に対して垂直な方向から移動方向側に一定角度傾けて配置されるとしたが、この配置に限られることはなく、垂直な方向に配置してもよい。
また、ペースト回収ケース12が着脱可能に取り付けられるとしたが、着脱不能に取り付けてもよい。この場合には、ペースト23を人手等により外部に排出するための排出口を設ければよい。
【0029】
図4はこの発明に係る第2の実施形態を示しており、この図に示す実施形態は、図1から図3に示すバリアリブ状物の形成装置1と基本的構成が同一であるが、ペースト回収ケースの構造および構成が異なっている。ここでは、図4において、ペースト回収ケース13の構造および構成のみについて説明し、図1から図3の構成要素と同一の部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
【0030】
図4に示すように、ブレード5の移動方向(B方向)前方側には、ペースト回収ケース13が設けられている。このペースト回収ケース13は、ペースト膜21からブレード5のくし歯5aによって掃きとられるペースト23を回収/蓄積するためのものであり、ブレード5の移動方向(B方向)前方に、ブレード5の前面との間にペースト23が流動可能な間隙を設けて、移動方向(B方向)前方に延在するすくい刃13aを有する構成とされている。
【0031】
このペースト回収ケース13には、B方向にペースト23をペースト回収ケース13外に排出するための排出孔13bが設けられており、ペースト回収ケース13内には、円柱状のドラム14が配置されている。このドラム14は、ペースト回収ケース13内から排出孔13bを通じてペースト回収ケース13外にペースト23の排出を促すためのものであり、G方向に回転するものである。
【0032】
また、ペースト回収ケース13には、内壁面13cから突出する突出部13dが形成されており、この突出部13dは、その先端がドラム14に当接し、ドラム14の周面14aに付着したペースト23をそぎ落とすためのものである。これら排出孔13b、突出部13dおよびドラム14によりペースト排出手段15が構成されている。
【0033】
以上のように構成されたバリアリブ状物の形成装置の使用方法についても、その基本的な使用方法については第1の実施形態と同一であり、ペースト回収ケースの構造/構成の違いによるペースト回収ケース内に回収されたペースト23の挙動が異なっている。ここでは、ペースト回収ケース内に回収されたペースト23の挙動について説明する。
【0034】
図4に示すように、ペースト回収ケース13内に回収されたペースト23は、ブレード5、すくい刃13aおよびドラム14に囲まれた空間に蓄積される。ペースト23が、この空間に所定量以上に蓄積された際には、ドラム14の周面14aに付着し、G方向に回転するドラム14により連続的にB方向へ移動する。そして、ペースト23は、排出孔13bを通じてペースト回収ケース13外に排出される。
【0035】
この際には、ブレード5、すくい刃13aおよびドラム14に囲まれた空間に常に一定量のペースト23が残存されるため、単位時間あたりにペースト回収ケース13内に回収されるペースト23の量(ペースト回収速度)が常に一定に保たれる。したがって、くし歯5aの隙間に移動するペースト膜21の量が常に一定に保たれることになる。
【0036】
上記のように、このバリアリブ状物の形成装置1によれば、くし歯5aの隙間に移動するペースト膜21の量が常に一定に保たれるため、連続的に多数枚の基板20にバリアリブ状物22を形成する場合でも、バリアリブ状物22の高さを常に一定に保ちながら形成することが可能となる。
【0037】
また、バリアリブ状物22を形成すると同時にペースト回収ケース13内に回収されたペースト23が連続的にペースト回収ケース13外に排出されるため、連続的に多数枚の基板20にバリアリブ状物22を形成することができ、したがって、生産効率をさらに向上させることができる。
【0038】
なお、上記の実施の形態においては、ドラム14はG方向に回転するとしたが、この構成に限られることはなく、ドラム14が逆方向に回転するとしてもよい。この場合においては、排出孔がドラム14の上方に位置することとなる。
また、排出孔13b、突出部13dおよびドラム14によりペースト排出手段15が構成されるとしたが、この構成に限られることはなく、ペースト23をペースト回収ケース13外に排出する手段を設けていればよい。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、ペーストを回収するペースト回収ケースが設けられているため、ブレードにペーストが蓄積されることなく、基板に形成されるバリアリブ状物の形状を精度よく形成することができる。また、連続的に複数枚の基板にバリアリブ状物を形成する場合においても、くし歯を突き刺した部分に形成されるバリアリブ状物の形状を精度よく形成することができることができる。
【0040】
また、請求項2に係る発明によれば、くし歯の隙間に移動するペースト膜の量が一定に保たれるため、連続的に多数枚の基板にバリアリブ状物を形成する場合でも、バリアリブ状物の高さを一定に保ちながら形成することが可能となる。
【0041】
また、請求項3に係る発明によれば、くし歯の隙間に移動するペースト膜の量が常に一定に保たれるため、連続的に多数枚の基板にバリアリブ状物を形成する場合でも、バリアリブ状物の高さをより確実に一定に保ちながら形成することが可能となる。
【0042】
また、請求項4に係る発明によれば、バリアリブ状物を形成すると同時にペーストをペースト回収ケース内に回収するため、生産工程の削減を図ることができると共に、生産効率の向上を図ることができる。
【0043】
また、請求項5に係る発明によれば、バリアリブ状物を形成すると同時にペースト回収ケース内に回収されたペーストが連続的にペースト回収ケース外に排出されるため、連続的に多数枚にバリアリブ状物を形成することができ、したがって、生産効率をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るバリアリブ状物の形成装置を示す斜視図である。
【図2】図1のバリアリブ状物の形成装置において、要部を示す拡大断面図である。
【図3】図1のバリアリブ状物の形成装置において、要部を示す拡大断面図である。
【図4】第2の実施形態に係るバリアリブ状物の形成装置の要部を示す拡大断面図である。
【図5】従来のバリアリブ状物の形成装置の一例を示す斜視図である。
【図6】図5のバリアリブ状物の形成装置において、要部を示す拡大断面図である。
【図7】図5のバリアリブ状物の形成装置において、要部を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 バリアリブ状物の形成装置
2 基台
3 移動ヘッド(ヘッド部)
5 ブレード
5a くし歯
12,13 ペースト回収ケース
14 ドラム
15 ペースト排出手段
20 基板
21 ペースト膜
22 バリアリブ状物
23 ペースト

Claims (5)

  1. 基板を水平に配置する基台と、前記基台の上方に設けられたヘッド部と、下部にくし歯を有し、該下部を水平にして前記基板に対向配置させ、かつ、前記ヘッド部に保持されたブレードとを備え、
    前記基板の表面に形成されたペースト膜に前記くし歯を突き刺して前記ヘッド部と共に、前記ブレードが前記基台に対して相対的に水平方向に移動することにより前記基板の表面にバリアリブ状物を形成するバリアリブ状物の形成装置において、
    前記ヘッド部の移動方向前方側に前記ペースト膜から分離されたペーストを回収するペースト回収ケースが設けられていることを特徴とするバリアリブ状物の形成装置。
  2. 請求項1に記載のバリアリブ状物の形成装置において、
    前記ペーストを前記ペースト回収ケース外に排出するペースト排出手段が設けられていることを特徴とするバリアリブ状物の形成装置。
  3. 請求項2に記載のバリアリブ状物の形成装置において、
    前記ペースト排出手段は、前記ペースト回収ケース内に円柱状のドラムを備えていることを特徴とするバリアリブ状物の形成装置。
  4. 基板の表面にペースト膜を形成し、
    基台の上面に前記基板を水平に配置すると共に、下部にくし歯が形成されているブレードを前記ペースト膜に突き刺し、
    前記ブレードが前記基台および基板に対して相対的に水平方向に移動し、前記くし歯に当接する前記ペースト膜を掃きとり、または、前記ペースト膜を前記くし歯の隙間に通過させ、
    前記くし歯の隙間を通過した前記ペースト膜をバリアリブ状物に形成するバリアリブ状物の形成方法において、
    前記ペースト膜をバリアリブ状物に形成しつつ、前記ペースト膜から前記くし歯により掃きとられたペーストをペースト回収ケース内に回収することを特徴とするバリアリブ状物の形成方法。
  5. 請求項4に記載のバリアリブ状物の形成方法において、
    前記ペースト回収ケース内に回収された前記ペーストを連続的に前記ペースト回収ケース外に排出することを特徴とするバリアリブ状物の形成方法。
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