JP3541517B2 - 気泡生成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、気泡生成装置に係り、特に工場排水等を浄化処理する加圧式浮上分離装置に用いられる気泡生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
加圧式浮上分離装置は、気泡生成装置で発生させた微細気泡に原水中の懸濁物を付着させて浮上させることにより、原水中の懸濁物を分離する装置である。
この加圧式浮上分離装置で微細気泡を発生させるには、図5に示すように、浮上タンク1から空気溶解タンク3に循環供給される原水又は処理水を加圧ポンプ2で加圧するとともに、コンプレッサ4から圧縮空気を供給して飽和状態まで空気を溶解させた後、減圧弁5で常圧に戻し、溶解空気を析出させて微細気泡発生させる方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記方法では、原水又は処理水を加圧するために大揚程の加圧ポンプを用いなければならず、高い消費電力が必要となるためランニングコストが増大するという欠点がある。
また、部品点数が多く、複雑な装置構成となるため、運転操作が難しく、メンテナンスに多大な労力を要するという欠点がある。
【0004】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、簡素な装置構成で且つランニングコストが安価な気泡生成装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために、液体を所定圧力に加圧した状態で空気を過飽和状態になるまで溶解させたのち、前記所定圧力を常圧に戻して前記液体中に溶解している空気を析出させることにより微細気泡を発生させる気泡発生装置において、前記所定圧力の静水圧が得られる深さを有する管と、前記管内に形成され、前記液体を少なくとも前記所定圧力の静水圧が得られる深さまで下降させる下降流路と、前記下降流路の液体中に空気を噴出して液体中に過飽和状態になるまで空気を溶解させる空気噴出手段と、前記管内に形成され、前記下降流路に連通するとともに、前記過飽和状態になるまで空気が溶解した液体を上昇させて常圧に戻すことにより前記液体中に溶解している空気を微細気泡として析出させる第1の上昇流路と、前記管内に形成され、前記空気噴出手段で噴出された空気のうち前記液体中に溶解しなかった空気を前記第1の上昇流路に流入しないように浮上させて液体中から放出する第2の上昇流路と、前記第2の上昇流路に前記管の上端部に向けて圧縮空気を噴射する第2の空気噴出手段とを設け、該第2の空気噴出手段が噴出する空気により前記第2の上昇流路に上昇流を形成するようにしたことを特徴とする。
【0006】
本発明によれば、下降流路を下降する液体は、所定圧力の静水圧が得られる深さで空気噴出手段から空気が噴出されて、過飽和状態になるまで空気が溶解される。そして、過飽和状態になるまで空気が溶解された液体は、第1の上昇流路を上昇して常圧に戻ることにより液体中に溶解している空気が微細気泡として析出される。このように、静水圧を利用して液体に所定圧力を加圧するようにした。
【0007】
また、第2の上昇流路により、空気噴出手段から噴出された空気のうち液体中に溶解しなかった空気を前記上昇流路に流入しないようにしたので、懸濁物の分離効果が良い微細気泡のみを生成することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係る気泡生成装置の好ましい実施の形態について詳説する。
図1は、本発明に係る気泡生成装置が適用される加圧式浮上分離装置の実施例の構成図である。同図に示すように、前記加圧式浮上分離装置10は、主として、浮上タンク12と気泡生成装置14とから構成される。
【0009】
前記浮上タンク12は、上部が開口された箱型に形成され、内部を仕切壁16により原水室18と処理水室20とに仕切られている。この仕切壁16の下端部と浮上タンク12の底部との間には隙間が形成されており、前記原水室18と処理水室20とはこの隙間を介して連通されている。
前記原水室18には、図示しない凝集タンクから供給される懸濁物を含有した原水と後述する気泡生成装置14から供給される微細気泡を含有した処理水との混合液が供給される。この原水室18に供給された原水中の懸濁物は、処理水中の微細気泡に付着して原水室18の水面上に浮上し、これにより、原水が懸濁物と処理水とに分離される。原水室18上に浮上した懸濁物は、原水室18上方に設置されたスカムスキーマ22によって掻き寄せられてタンク外に排出される。
【0010】
一方、処理水室20には、前記原水室18で懸濁物が分離された処理水が仕切壁16の下方に形成された隙間を通って流入する。この処理水室20に流入した処理水は、一部が、循環ポンプ24で気泡生成装置14に送水され、残りが図示しないポンプで次の処理工程に送水される。
前記気泡生成装置14は、図2に示すように、気泡生成管26と空気供給装置28とを主要構成部材として構成され、気泡生成管26には、浮上タンク12で処理された処理水が供給される。
【0011】
前記気泡生成管26は、上端が開放された円筒状に形成され、下端部近傍で空気を溶解させるのに十分な水圧が得られる深さを有している。この気泡生成管26の内部には、同軸上に第1の仕切管30が挿入され、更にその第1の仕切管30の内部に第2の仕切管32が挿入されている。また、この気泡生成管26の上端近傍には、気泡生成管26で生成した微細気泡を含有する処理水の排出口34が形成され、前記浮上タンク12の原水室18の底部近傍に連通されている。
【0012】
前記第1の仕切管30は、上端、下端ともに開放された円筒状に形成され、下端が前記気泡生成管26の下端よりも上方に位置するように前記気泡生成管26内に設置されている。
前記第2の仕切管32は、上端、下端ともに開放された円筒状に形成され、上端が前記第1の仕切管30の上端よりも下方に位置するとともに、下端が前記第1の仕切管30よりも上方に位置するように前記第1の仕切管30内に設置されている。また、この第2の仕切管32の上端近傍には、処理水の供給口36が形成され、前記浮上タンク12の処理水室20に連通されている。
【0013】
前記の如く第1の仕切管30と第2の仕切管32が挿入された気泡生成管26の内部は、第2の仕切管32内を通る下降流路38、第2の仕切管32と第1の仕切管30との間を通る第2の上昇流路40及び第1の仕切管30と気泡生成管26との間を通る第1の上昇流路42が形成される。
前記下降流路38の下端部近傍には、後述する空気供給装置28から供給される圧縮空気の噴射ノズル44が設置されている。この噴射ノズル44からは、圧縮空気が気泡生成管26の下方に向けて噴射される。
【0014】
また、前記第2の上昇流路40の中央部付近にも、後述する空気供給装置28から供給される圧縮空気の噴射ノズル46、46、…が設置されている。この噴射ノズル46、46、…からは、圧縮空気が気泡生成管26の上方に向けて噴射される。
前記空気供給装置28は、エアコンプレッサ48、減圧弁50、流量計52及び流量調整弁54、54から構成され、エアコンプレッサ48で生成した圧縮空気を前記噴射ノズル44及び噴射ノズル46、46、…に供給する。
【0015】
前記の如く構成された本発明に係る気泡生成装置の実施例の作用は次の通りである。
浮上タンク12で懸濁物が分離された処理水の一部は、循環ポンプ24によって気泡生成管26の供給口36に送水される。そして、供給口36に送水された処理水は、下降流路38を下降して気泡生成管26の下端部に導かれる。
【0016】
一方、空気供給装置28からは、エアコンプレッサ48で生成した圧縮空気が噴射ノズル44及び噴射ノズル46、46、…に供給される。噴射ノズル44に供給された圧縮空気は、下降流路38内を気泡生成管26の下方に向かって噴射され、噴射ノズル46、46、…に供給された圧縮空気は、第2の上昇流路40内を気泡生成管26の上方に向かって噴射される。
【0017】
ここで、気泡生成管26は、深く形成されているため、気泡生成管26の下端部近傍では、空気が溶解するのに十分な水圧が得られている。したがって、前記噴射ノズル44から噴射された圧縮空気は、気泡生成管26の下端部近傍の処理水中に溶解する。
しかしながら、前記噴射ノズル44から噴射された圧縮空気は、全て処理水中に溶解するわけではなく、処理水中には不溶解空気が発生する。
【0018】
ここで、前記第2の上昇流路40には、噴射ノズル46、46、…から噴射された圧縮空気のエアリフト効果により上昇流が生じているので、前記不溶解空気は、全てこの第2の上昇流路40に導入される。そして、導入された不溶解空気は、この第2の上昇流路40を上昇して、第1の仕切管30の上端開放部から大気中に放出される。
【0019】
一方、空気が溶解された処理水は、第1の上昇流路42内に導入される。そして、この第1の上昇流路42を上昇して、気泡生成管26の上端部に形成された排出口34から排出される。この際、前記処理水は、第1の上昇流路42内を上昇することにより水圧が低下するので、溶解された空気が析出して、微細気泡が発生する。
【0020】
このように、本実施の形態の気泡生成装置14によれば、従来のように大揚程の加圧ポンプを用いる必要がないため、ランニングコストが安価で済む。
また、構成部材も少なく、簡素な装置構成のため、運転操作が簡単で且つメンテナンスが容易である。
更に、不溶解空気を除去した微細気泡を含有する処理水のみを取り出すことができるので、浮上タンク12において効率的な浮上分離が可能になる。
【0021】
なお、図3に示すように、第1の仕切管30に供給口36を形成するとともに、第1の仕切管30と第2の仕切管32との間を流路(前記実施例における第2の上昇流路40)を下降流路38として使用し、第2の仕切管32内の流路(前記実施例における下降流路38)を第2の上昇流路40として使用しても同様の効果が得られる。
【0022】
また、図4に示すように、気泡生成管26内を縦方向に仕切る仕切り板56、58により、気泡生成管内26に下降流路38、第2の上昇流路40及び第1の上昇流路42を形成しても、同様の効果が得られる。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、従来のように大揚程の加圧ポンプを用いる必要がないため、ランニングコストが安価で済む。また、構成部材も少なく、簡素な装置構成のため、運転操作が簡単で且つメンテナンスが容易である。更に、不溶解空気を除去した微細気泡を含有する液体のみを取り出すことができるので、浮上分離装置に適用することにより、効率的な浮上分離を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る気泡生成装置が適用される加圧式浮上分離装置の実施例の構成図
【図2】本発明に係る気泡生成装置の実施例の説明図
【図3】本発明に係る気泡生成装置の他の実施例の説明図
【図4】本発明に係る気泡生成装置の他の実施例の説明図
【図5】従来の加圧式浮上分離装置の構成図
【符号の説明】
10…加圧式浮上分離装置
12…浮上タンク
26…気泡生成管
28…空気供給装置
30…第1の仕切管
32…第2の仕切管
34…排出口
36…供給口
38…下降流路
40…第2の上昇流路
42…第1の上昇流路
44、46…噴射ノズル

Claims (1)

  1. 液体を所定圧力に加圧した状態で空気を過飽和状態になるまで溶解させたのち、前記所定圧力を常圧に戻して前記液体中に溶解している空気を析出させることにより微細気泡を発生させる気泡発生装置において、
    前記所定圧力の静水圧が得られる深さを有する管と、
    前記管内に形成され、前記液体を少なくとも前記所定圧力の静水圧が得られる深さまで下降させる下降流路と、
    前記下降流路の液体中に空気を噴出して液体中に過飽和状態になるまで空気を溶解させる空気噴出手段と、
    前記管内に形成され、前記下降流路に連通するとともに、前記過飽和状態になるまで空気が溶解した液体を上昇させて常圧に戻すことにより前記液体中に溶解している空気を微細気泡として析出させる第1の上昇流路と、
    前記管内に形成され、前記空気噴出手段で噴出された空気のうち前記液体中に溶解しなかった空気を前記第1の上昇流路に流入しないように浮上させて液体中から放出する第2の上昇流路と、
    前記第2の上昇流路に前記管の上端部に向けて圧縮空気を噴射する第2の空気噴出手段とを設け、
    該第2の空気噴出手段が噴出する空気により前記第2の上昇流路に上昇流を形成するようにしたことを特徴とする気泡生成装置。
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