JP3541010B2 - バランスバーにより感度を高める方法及びそれによるコリオリ流量計 - Google Patents

バランスバーにより感度を高める方法及びそれによるコリオリ流量計 Download PDF

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は単管式コリオリ流量計に関し、より詳細には物質の流れに対する流量計の感度を高めるバランスバーを有するコリオリ流量計のための方法及び装置に関する。
【0002】
【技術的問題】
単管式コリオリ流量計は、複管式コリオリ流量計の流れ分岐管が詰まる問題や経費を削減するので、望ましい。単管式コリオリ流量計は,複管式コリオリ流量計より流れ感度が低いという欠点を有している。流れ感度は2つの理由で低くなっている。第1の理由は、同じ流量で単管式流量計は与えられた流量に対してより大きい直径の流管を有していなければならないことである。これにより流管の曲げ剛さがより大きくなり、コリオリ力に感応しにくくなる。第2の理由は、質量流量がどのように決定されるかについての詳細に関係する。
【0003】
従来の複管式コリオリ流量計において、流管は相互に位相を外して振動する。2本の流管は動的にバランスのとれた構造となるように相互に対してカウンタバランスとして作用する。流管の間の相対的速度を検出するように流管に沿った2つの位置に速度検出器が配置されている。速度検出器は通常管の中間点から上流側及び下流側に等しい間隔をおいて配置されている。各々の速度検出器は一方の流管に取り付けられたマグネットと他方の流管に取り付けられたコイルとからなる。磁場内を通るコイルの相対的運動により電圧が生ずる。振動する流管の正弦波状の運動により各々の検出器に正弦波状の電圧が生ずる。物質の流れがなければ、2つの速度検出器からの電圧は相互に位相が合っている。物質の流れがあると、振動する管が運動する物質のコリオリ力によって捩られて2つの検出器のの電圧の間に位相差を生ぜしめる。質量流量はこの位相差に比例する。両方の流管が(等しい流れの部分に対して)等しく捩られ各々の流管が対応する位置で他方の流管と同じ位相シフトを有することが重要である。上流側の検出器のマグネットの速度は上流側のコイルの速度と同じ位相を有し、両方とも検出器のマグネット−コイル対によって生ずる電圧と同じ位相を有する。下流側の検出器は上流側の検出器と異なる位相を有する。
【0004】
単管式流量計において、振動する流管は他の流管でなくバランスバーによって釣合わせられる。速度検出器のマグネット(あるいはコイル)はあたかも前述した第2の流管のようにバランスバーに装着されている。しかしながら、バランスバーは、これを通って物質が流れないので、流れによるコリオリ力や大きな位相シフトを受けない。速度検出器は位相がシフトした流管と位相がシフトしていないバランスバーとの間の相対的速度を検出する。各々の速度検出器における流管及びバランスバーの速度は位相角及び振幅を有する速度ベクトルによって表される。相対的速度(及び各速度検出器からの電圧)は2つの速度ベクトルを加えることによって決定される。流管の速度ベクトルは物質の流れにより位相シフトを有している。バランスバーの速度ベクトルはゼロ位相シフトを有する。これらのベクトルを加えると速度検出器の流れでの正味の位相シフトが与えられる。この正味の位相シフトの減少は流量計の感度の減少に等しくなる。バランスバーのゼロ位相シフトによる流量計の感度の減少は、より大きい(1本の)流管の直径による感度の減少と合せて、ある用途での単管式流量計の精度、商業的許容性を損なうほどに低い合成した流量計の感度となる。
欧州特許第831306A1号は同心状のバランスバーに取り囲まれた1本だけの流管を有する従来のコリオリ流量計を開示している。バランスバーはその軸方向中心部における重りを除いて一様な質量及び剛性の分布を有する円筒形部材である。重りの唯一の目的は駆動モードにおけるバランスバーの共振振動数を低下させることである。重りはバランスバーによるいかなる可能なコリオリ撓みでもゼロ節点の位置にあるので、第2のコリオリ曲げモードでは影響を与えない。しかしながらバランスバーはその第1の曲げモードの駆動振動数よりずっと高い第2の曲げモードの振動数では振動作用を示さない。
【0005】
【解決策】
物質の流れに対する流量計の感度を高め増幅するバランスバーを有する単管式コリオリ流量計のための方法及び装置が提供される本発明によって前記した、また他の問題が解決され、技術的進歩が達せられる。本発明の単管式コリオリ流量計も従来のものにおいても、バランスバーは第1の曲げモードにおいて流管に対して位相が外れるように駆動される。駆動振動数は典型的には各々の第1の曲げモードにおけるバランスバーと物質が満たされた流管との共振振動数である。従来技術の単管式コリオリ流量計において、バランスバーは流管のコリオリ力及びコリオリ撓みに大きく感応することがない。本発明においては、第2の曲げモードにおいて、加わるコリオリ力によって生ずる流管の撓みに対して位相が外れるように曲げることによりバランスバーが流管に加わるコリオリ力に感応するようにバランスバーを形成することによって感度が高められる。
独立請求項1、2、14及び15は本発明の最も広範な特徴を具体化する方法及び装置を規定するものである。
【0006】
物質の流れがあると、振動する流管が加わるコリオリ力に応じて撓む。流管の駆動振動は物質で満たされた流管の共振振動数であり、コリオリ撓みはコリオリ撓みモード形状での流管の共振振動数から大きく離れた振動数で駆動されるので、コリオリ撓みよりかなり大きい振幅になる。流れる物質によって駆動振動と同じ振動数でコリオリ力が流管に加わる。しかしながらコリオリ力によって生ずる流管の撓みは第2の曲げモードと同じ形状である。流管の第2の曲げモードの共振振動数はコリオリ力の加わる振動数(駆動振動数)よりずっと高い。かくしてコリオリ力がそのモード形状(第2の曲げモード)の共振振動数からずっと離れた振動数で加わるので、コリオリ力で生ずる流管の撓みが駆動源によって生ずる(第1の曲げモードの)撓みよりずっと小さい。流管の第2の曲げモードにおけるコリオリ撓みは物質の流れに応じた2つの速度検出器の信号の間に位相遅れを生ずるものである。この撓みは小さいので、位相遅れは小さく、従来技術による直管式流量計の物質の流れに対する感度は低い。
【0007】
本発明のバランスバーはその端部で流管の振動力をバランスバーに伝える受けバーによって流管に連結されている。従来技術の流量計において、バランスバーは流管と同様に第1の曲げないし駆動モードよりずっと高い第2の曲げモードの共振振動数を有している。流管のコリオリ撓みは非常に小さく、バランスバーの第2の曲げの共振振動数から大きく離れた振動数で生ずるので、受けバーによってバランスバーに伝えられる力はバランスバーの第2の曲げモードを大きく励振させることにはならない。かくして従来技術の流量計において流管はコリオリ力にあまり感応せず、バランスバーは全く感応しない。
【0008】
本発明の方法及び装置は種々のモード形状のバランスバーの振動数の程度をシフトさせることを含む。これは混乱を生ずることにもなり得る。振動モードは振動数の程度ではなく、モードの形状によって規定される。有用な法則としてモードの数が節点の数−1に等しいということがある。第1のモードは2つの節点(両端における)を有する。第2のモードは3つ(両端及び中心における)の節点を有する。第3の曲げモードは4つの節点を有する、というように続く。
【0009】
本発明の方法及び装置によれば、バランスバーの第2の曲げ振動数は流管とバランスバーとの両方の第1の曲げモード(駆動振動数)に近くなるまで低下する。流管とバランスバーとの両方に大きい振幅を有する第1の曲げ(駆動)モードはモード形状の差のためにバランスバーを第2の曲げモードで励振させられない。第1の曲げモードにおいて、バランスバー(及び流管)の撓み形状は、両端が変位せずに両端の間の長さの部分が増大する変位を有していて中心で最大の変位となるようなものである。第2の曲げモードにおいて、両端及び中心はは変位せず、最大の変位はほぼ4分の1及び4分の3の長さの地点で生ずる。しかしながら、中心点で変位の符号が変わるので、バランスバー(あるいは流管)の半分が正の変位を有し、他方の半分が負の変位を有する。モード形状の差の結果は、第1の曲げモードの振動が第2の曲げモードにおけるバランスバーの一方の半分にエネルギーを投入する一方で、バランスバーの他方の半分から等量のエネルギーを取出すことである。それゆえ正味の結果は、共振振動数が近くても、第1の曲げモードの振動によって第2の曲げモードが励振されないことである。
【0010】
流管のコリオリ撓みは、流管の変位が流管の中心点のいずれかの側で反対の符号を有していることにおいて、第2の曲げモードと同じ形状を有している。かくして流管のコリオリ撓みは受けバーを介して伝えられる力によりバランスバーの第2の曲げモードを励振させることができる。本発明において、バランスバーの第2の曲げモードの共振振動数は駆動振動数に近いものとされる。流管のコリオリ撓みによるバランスバーの第2の曲げモードの励振は速度検出器の位置でのバランスバーにおける大きな位相遅れを生ずるのに十分なものになる。バランスバーの位置の間でのこの位相遅れが対応する流管の位置の間での位相遅れに加わり、流量計の流れに対する感度を高める。
【0011】
本発明の第1の実施例によれば、バランスバーの第2の曲げモードの共振振動数は流管及びバランスバーの駆動振動数より低い。機械的オシレータの共振振動数が励振振動数より低い時にオシレータが励振変位に対して位相が外れて運動することは周知である。その結果、バランスバーはコリオリ力により流管に生じた撓みとは位相が外れた撓みを生ずる。第2の曲げモードでのバランスバーの励振源は流管のコリオリ撓みであるので、流管に加わるコリオリ力が増大するに従ってバランスバーの第2の曲げモードの撓みの振幅が増大する。流管及びバランスバーこれらの位相の外れた第2の曲げモードの撓みにより流管及びバランスバーに連結された速度検出器が従来技術による単管式コリオリ流量計に比較して位相遅れ(感度)が増大した出力信号を発生させられるようになる。
【0012】
バランスバーの第2の曲げモードの振動数を駆動振動数より低くすることは、質量及び剛性の再分布を含むバランスバーの物理的再設計によってなされる。バランスバーの中心部から質量が除去されるが、これは第2の曲げモードにほとんど作用を与えずに駆動振動数を上昇させようとする。この質量の除去は、第2の曲げモードが中心部近くでほとんど振幅を有していないので、第2の曲げモードの振動数にほとんど作用を与えない。それから速度検出器の位置の近くでバランスバーに質量が付加されるが、これはこれらの位置が第2の曲げモードの振幅が最大となる位置なので、第2の曲げモードの振動数を駆動振動数よりも低下させる。
【0013】
バランスバーを第2の曲げモードにおける曲げの大きい領域で非常に柔軟にすることによりその剛性が変えられる。これらの位置は速度掲出器の位置からわずかに中心の方にある。これらの領域で剛性を除去すると、これらの領域では駆動モードにおいてほとんど曲げが生じないので、第2の曲げモードの振動数が大きく減少して駆動振動数にほとんど影響がない。最後に柔軟な領域の間のバランスバーの中心部分の固さが増大してさらに駆動振動数を高くし、第2の曲げの振動数にはほとんど影響を与えない。
【0014】
バランスバーのこれらの物理的変更は第2の曲げモードの振動数を第1の曲げモード(駆動)の振動数より低くなるように第2の曲げモードの振動数を低下させ得る。これがなされた時、流管のコリオリ振動が受けバーを介して流管からバランスバーの端部に伝えられる。これにより流管のコリオリ撓みとは位相が外れたバランスバーのコリオリ状撓みが減少する。この撓みは、コリオリ力によって撓む流管と同様のモード形状となるので、「コリオリ状」と称する。かくして本発明の流管及びバランスバーは、各々の流管が他方の流管に対して位相が外れたコリオリ振動応答を与える複管式コリオリ流量計のように作用する。その結果本発明の単管式流量計は複管式流量計の流れ感度を有し得ることになる。
【0015】
流管のコリオリ撓みの位相に対するバラハンスバーの第2の曲げモードの振動の位相は第1の曲げモード(駆動)の振動数に対するバランスバーの第2の曲げモードの共振振動数の関係に依存する。第2の曲げモードの振動数は第1の曲げモード(駆動)の振動数より小さいか、等しく、あるいは大きくもなり得る。第2の曲げモードの振動数が駆動振動数より高ければ、バランスバーの第2の曲げモードは流管のコリオリ力によって生ずる振動と位相を合わせて振動する。これは検出器の位相シフト及び流量計の感度を低下させる傾向にある。前述のように、バランスバーの第2の曲げモードの振動数が駆動振動数より低ければ、バランスバーの第2の曲げモードは流管のコリオリ力で生じた振動とは位相が外れて振動して検出器の位相シフト及び流量計の感度を増大させる。
【0016】
第2の曲げモードの振動数が第1の曲げモードの駆動振動数を超えると、流量計の感度が低下する。この理由は流管のコリオリ振動とバランスバーの第2の曲げモードの振動とが位相が合うことである。速度検出器は流管とバランスバーとの間の相対的速度を検出するが、これは位相の合った運動が相互に打ち消し合う傾向にあることを意味する。しかしながらこれはある用途では有用な例となり得る。バランスバーの第2の曲げモードの振動数が第1の曲げモードの駆動振動数に十分近ければ、その振幅及び位相は流管の逆の位相を上回るほどに大きくされ得る。この形態は改善された感度を有する流量計となり得る。
【0017】
しかしながらバランスバーの第2の曲げモードの振動数が駆動振動数より低くなる形態は、流管とバランスバーとの位相が加わるため、またバランスバーが駆動モードでもコリオリ第2曲げモードでも流管のバランスをとる傾向にあるために、好ましい。従来の単管式流量計において、バランスバーが第1の曲げモードだけで流管を揺動させる力のバランスをとる。バランスバーの第2の曲げモードの振動数は流管のコリオリモードよりずっと高い振動数になっている。それゆえバランスバーでは第2の曲げモードが励振されない。これはコリオリ力がアンバランスになり流量計を揺動させるという結果になる。流量計の揺動は流量計の感度をシフトさせエラーを生じ得る。流量計の揺動は流量と装着部の剛性との両方の関数である。装着部の硬さは一般的に知られていないので、この感度のシフトは予見あるいは補償がなされない。
【0018】
本発明において、流管のコリオリモードによってバランスバーの第2の振動モードが励振される。第2の曲げモードが駆動振動数より低い時に、流管とバランスバーとが相互に位相が外れて振動し、バランスバーの第2の曲げモードの振動力が流管へのコリオリ力の揺動作用を打ち消し得る。コリオリ力が増大すると、バランスバーの第2のモードの振動の振幅が増大する。これにより全ての流量にわたって流管の同じバランス度が維持される。
【0019】
要するに、本発明のコリオリ流量計は、その物理的特性により第1の曲げモード(駆動)の振動数より低く、またそれに近い第2の曲げモードの振動数を有することができるバランスバーを含む。これによりバランスバーが流管のコリオリ撓みとは位相が外れているそれ自体のコリオリ状撓みを生ずることによる流管のコリオリ撓みに応答できるようになる。流管のコリオリ撓みとバランスバーのコリオリ状撓みとの間のこの位相の外れた関係は各々の速度検出器からの増大した位相シフトと、ひいては複管式コリオリ流量計に匹敵する流れに対する感度を与える。さらに本発明のバランスバーはコリオリ力も、第1の曲げモードの揺動力もともにバランスをとる。
【0020】
本発明は一面において、流管と、該流管に実質的に平行に向いたバランスバーと、該バランスバーを該流管に連結する受けバー手段とを有するコリオリ流量計を動作させる方法及び装置であって、上記方法は
上記流管を通して物質を流すことと、
上記物質で満たされた流管と上記バランスバーとの共振振動数に実質的に等しい駆動振動数を有する駆動モードで上記流管とバランスバーとを相互に位相が外れるように振動させ、それによって上記振動する流管を通る物質の流れの結果として上記振動する流管に周期的なコリオリ撓みが上記駆動振動数で生起し、該周期的なコリオリ撓みは撓みの領域と撓みのない節点とによって特徴づけられるようにすることと、
上記流管の速度を検出して上記流管の周期的なコリオリ撓みを表す信号を生成し、該信号の生成に応じて上記流れる物質のに関する情報を取り出すことと、
の各ステップからなり、
上記バランスバーは上記流管の周期的なコリオリ撓みと同じ数の節点を有する振動モードにおける上記バランスバーの共振振動数が上記流管の周期的なコリオリ撓みの振動数より低くなるように上記バランスバーがその長さ方向に一様でない質量及び剛性の分布を有しており、
上記バランスバーにおいて上記流管のコリオリ撓みに応じて上記駆動振動数のコリオリ状撓みが生起し、上記バランスバーのコリオリ状撓みが上記流管の周期的なコリオリ撓みと同じ数の節点を有していて上記バランスバーの共振振動数が上記流管の周期的なコリオリ撓みの振動数より低くなる上記振動モードを表し、上記バランスバーのコリオリ状撓みが上記流管の周期的なコリオリ撓みとは位相が外れていて物質の流れを有する上記振動する流管に加わる周期的なコリオリ力の大きさに比例した振幅を有し、上記バランスバーの上記位相の外れたコリオリ状撓みに対して上記流管の周期的なコリオリ撓みを表す上記信号が生成され、それによって該上記信号の振幅を増幅する
ようにしたものである。
【0021】
他の面は、流管と、該流管に実質的に平行に向いたバランスバーと、該バランスバーを該流管に連結する受けバー手段とを有するコリオリ流量計を動作させる方法及び装置であって、上記方法は
上記流管を通して物質を流すことと、
上記物質で満たされた流管と上記バランスバーとの共振振動数に実質的に等しい駆動振動数を有する駆動モードで上記流管とバランスバーとを相互に位相が外れるように振動させ、それによって上記振動する流管を通る物質の流れの結果として上記振動する流管に周期的なコリオリ撓みが上記駆動振動数で生起し、該周期的なコリオリ撓みは撓みの領域と撓みのない節点とによって特徴づけられるようにすることと、
上記流管の速度を検出して上記流管の周期的なコリオリ撓みを表す信号を生成し、該信号の生成に応じて上記流れる物質のに関する情報を取り出すことと、
の各ステップからなり、
上記バランスバーは上記流管の周期的なコリオリ撓みと同じ数の節点を有する振動モードにおける上記バランスバーの共振振動数が上記流管の周期的なコリオリ撓みの振動数よりわずかに高くなるように上記バランスバーがその長さ方向に一様でない質量及び剛性の分布を有しており、
上記バランスバーにおいて上記流管のコリオリ撓みに応じて上記駆動振動数のコリオリ状撓みが生起し、上記バランスバーのコリオリ状撓みが上記流管の周期的なコリオリ撓みと同じ数の節点を有していて上記バランスバーの共振振動数が上記流管の周期的なコリオリ撓みの振動数よりわずかに高くなる振動モードを表し、上記バランスバーのコリオリ状撓みが上記流管の周期的なコリオリ撓みと位相が合っていて物質の流れを有する上記振動する流管に加わる周期的なコリオリ力の大きさに比例し上記流管のコリオリ撓みの振幅より大きい振幅を有し、
上記バランスバーの上記位相の合ったコリオリ状撓みに対して上記流管の周期的なコリオリ撓みを表す上記信号が生成される
ようにするしたものである。
【0022】
他の面は、上記受けバーを介して上記流管から上記バランスバーに波及する上記周期的なコリオリ撓みを示す力によって上記バランスバーに上記コリオリ状撓みが生起することである。
【0023】
他の面は、受けバー手段の第1の端部を屈撓させるように上記周期的なコリオリ撓みに応じて屈撓する上記流管の両端と、
上記第1の端部の屈撓に応じて屈撓する上記受けバー手段の第2の端部
とによって上記バランスバーに上記コリオリ状撓みが生起することである。
【0024】
他の面は、上記バランスバーの長さ方向の一様でない質量及び剛性の分布により上記バランスバーから上記受けバー手段への弾性の移行でバランスバーの上記コリオリ状撓みの共振振動数が低下するようになることである。
【0025】
他の面は、上記バランスバーの少なくとも1つの可撓性部分を設け、同時に上記バランスバーの少なくとも1つの他の部分の増大した質量を設けることによって、上記バランスバーの上記コリオリ状振動モードの振動数を低下させるステップを含むことである。
【0026】
他の面は、上記バランスバーの少なくとも1つの部分に空所を設けるステップを含むことである。
【0027】
他の面は、上記コリオリ状振動モードにおいて上記バランスバーの高い曲げモードの位置に上記バランスバーの可撓性部分を設けることによって上記バランスバーの上記コリオリ状振動モードの共振振動数を低下させるステップを含むことである。
【0028】
他の面は、上記振動する流管及びバランスバーの端側節点が上記受けバー手段の位置にあるようにしたことである。
【0029】
他の面は、上記バランスバーの剛性の大きい部分と上記バランスバーの剛性の大きい部分を含まない可撓性部分とを設けることを含む。
【0030】
他の面は、上記駆動モードが第1の曲げモードからなり、上記バランスバーの上記コリオリ状振動モードが上記バランスバーの第2の曲げモードからなるようにしたことである。
【0031】
他の面は、上記バランスバーの中心部分と上記バランスバーの中心部分の各々の側の可撓性部分とを設け、同時に上記中心部分の各々の側に増大した質量を設けることを含むことである。
【0032】
他の面は、上記バランスバーの高い曲げモーメントの位置における上記バランスバーの可撓性部分と、上記第2の曲げモードにおける高い振幅の位置における増大した質量とを設けることを含むことである。
【0033】
他の面は、物質の流れを受け入れるようにした流管と、
該流管に実質的に平行に向いたバランスバーと、
該バランスバーを上記流管に連結する受けバー手段と、
上記振動する流管を通って上記物質が流れる時に上記流管に上記駆動振動数で周期的なコリオリ撓みが生起するように上記物質で満たされた流管及び上記バランスバーの共振振動数に実質的に等しい振動数を有する駆動モードで上記流管及びバランスバーを逆の位相となるように振動させ、上記周期的なコリオリ撓みが撓みの領域と撓みのない節点とによって特徴づけられるようにした駆動手段と、 上記流管の上記周期的なコリオリ撓みを表す信号を生成するため上記流管の速度を検出するための手段と、
該信号の生成に応じて物質の流れの情報を取り出すための手段と、
を有するコリオリ流量計において、さらに
上記流管の周期的なコリオリ撓みと同じ数の節点を有する振動モードにおける上記バランスバーの共振振動数が上記流管の周期的なコリオリ撓みの振動数より低くなるように上記バランスバーがその長さ方向に一様でない質量及び剛性の分布を与える構造を有し、それによって上記バランスバーにおいて上記流管のコリオリ撓みに応じて上記駆動振動数のコリオリ状撓みが生起し、上記バランスバーのコリオリ状撓みが上記流管の周期的なコリオリ撓みと同じ数の節点を有していて上記バランスバーの共振振動数が上記流管の周期的なコリオリ撓みの振動数より低くなる振動モードを表し、上記バランスバーのコリオリ状撓みが上記流管の周期的なコリオリ撓みとは位相が外れていて物質の流れを有する上記振動する流管の周期的なコリオリ力の大きさに比例した振幅を有し、
上記信号を生成する手段が上記バランスバーの上記位相の外れたコリオリ状撓みに対して上記流管の周期的なコリオリ撓みを表す信号を生成し、それによって生成された信号の振幅を増幅する
ようにしたことである。
【0034】
他の面は、物質の流れを受け入れるようにした流管と、
該流管に実質的に平行に向いたバランスバーと、
該バランスバーを上記流管に連結する受けバー手段と、
上記振動する流管を通って上記物質が流れる時に上記流管に上記駆動振動数で周期的なコリオリ撓みが生起するように上記物質で満たされた流管及び上記バランスバーの共振振動数に実質的に等しい振動数を有する駆動モードで上記流管及びバランスバーを逆の位相となるように振動させ、上記周期的なコリオリ撓みが撓みの領域と撓みのない節点とによって特徴づけられるようにした駆動手段と、
上記流管の上記周期的なコリオリ撓みを表す信号を生成するための手段と、
該信号の生成に応じて物質の流れの情報を取り出すための手段と、
を有するコリオリ流量計において、さらに
上記流管の周期的なコリオリ撓みと同じ数の節点を有する振動モードにおける上記バランスバーの共振振動数が上記流管の周期的なコリオリ撓みの振動数よりわずかに高くなるように上記バランスバーがその長さ方向に一様でない質量及び剛性の分布を与える構造を有し、それによって上記バランスバーにおいて上記流管のコリオリ撓みに応じて上記駆動振動数のコリオリ状撓みが生起し、上記バランスバーのコリオリ状撓みが上記バランスバーの共振振動数が上記流管の周期的なコリオリ撓みの振動数よりわずかに高くなる振動モードを表す上記コリオリ状撓み及び上記流管の周期的なコリオリ撓みと同じ数の節点を有し、上記バランスバーのコリオリ状撓みが上記流管の周期的なコリオリ撓みと位相が合っていて物質の流れを有する上記振動する流管の周期的なコリオリ力の大きさに比例し上記流管のコリオリ撓みの振幅より大きい振幅を有し、
上記信号を生成する手段が上記流管の周期的なコリオリ撓みと上記バランスバーのコリオリ状撓みとの結合を表す信号を生成する
ようにしたことである。
【0035】
上記振動させるための手段が上記バランスバーに上記コリオリ状撓みを生起させるように上記受けバー手段を介して上記流管から上記バランスバーに上記周期的なコリオリ撓みを示す力を波及させるようにしたことである。
【0036】
他の面は、上記流管における上記周期的なコリオリ撓みが
上記受けバーの第1の端部を屈撓させるように上記周期的なコリオリ撓みに応じて上記流管の端部を屈撓させ、
上記バランスバーに上記コリオリ状撓みを生起させるように上記第1の端部の屈撓に応じて上記受けバーの第2の端部を屈撓させる
ようにしたことである。
【0037】
他の面は、上記コリオリ状撓みにおける高い振幅の領域において付加された質量と上記コリオリ状撓みの高い曲げモーメントの位置における上記バランスバーの可撓性部分とを含むことである。
【0038】
他の面は、上記駆動モードが第1の曲げモードからなり、上記バランスバーに生起する上記振動モードが第2の曲げモードからなるようにしたことである。
【0039】
他の面は、剛性の中心部分と該剛性の中心部分の各々の側に付加された質量とを含むようにしたことである。
【0040】
他の面は、上記剛性の中心部分のいずれかの側の位置における上記バランスバーの可撓性部分を含むようにしたことである。
【0041】
他の面は、上記駆動振動数を上昇させるため上記中心部分における空所を含むようにしたことである。
【0042】
他の面は、上記可撓性部分がベローズからなるようにしたことである。
【0043】
他の面は、上記バランスバーの長さ方向の一様でない質量及び剛性の分布により上記バランスバーの弾性と上記バランスバーの振動の第2の曲げモードの振動数が低下するようにしたことである。
【0044】
他の面は、上記バランスバーにおける剛性の大きい部材と剛性の大きい部材を含まない上記バランスバーの各々の部分における可撓性部材とを含むようにしたことである。
【0045】
他の面は、少なくとも1本の流管及びバランスバーの振動の端側節部が上記受けバーの位置にあるようにしたことである。
【0046】
他の面は、実質的に直線状の流管及び実質的に直線状のバランスバーからなるようにしたことである。
【0047】
他の面は、曲線状の部分を有する流管と曲線状の部分を有するバランスバーとからなるようにしたことである。
【0048】
他の面は、上記生起する振動モードが上記バランスバーの第2の曲げモードからなるようにしたことである。
【0049】
本発明の前述した特徴及び他の特徴は図面を参照して以下の詳細な説明から明らかとなろう。
【0050】
さらに他の面は、バランスバーにコリオリ撓みを生起するための手段が上記流管が振動する振動数より低い共振振動数を有する上記バランスバーに生起させる振動のモードを規定するようにして上記バランスバーにコリオリ状撓みを生起させるための手段を含み、
上記バランスバーにおけるコリオリ状撓みが上記流管のコリオリ撓みと位相が外れており、物質の流れを有する上記振動する流管にかかる周期的なコリオリ力の大きさに比例した振幅を有するようにしたことである。
【0051】
本発明の前述した特徴及び他の特徴は図面を参照して以下の詳細な説明から明らかとなろう。
【0052】
【実施例の説明】
本発明の方法及び装置は流量計の感度を増幅するバランスバーを設けることにより単管式流量計における低い感度の問題を克服する。これがどのようになされるかを理解するためには、流管にかかるコリオリ力の性質、これにより流管に生ずる捩れ、またこの捩れがどのように流管に沿った位相シフトとなるかを理解することが必要である。
【0053】
図1は後に説明されるが、図6の流量計の振動速度のベクトルダイアグラムである。
【0054】
図2は物質が流れて通る管202がその端部201を中心として反時計方向に回転する状況を示している。管202の単位長さ当たりのコリオリ力はコリオリ加速度A及びニュートンの法則に関する式から得られる。
【0055】
コリオリ加速度は次のように表現されよう。
【数1】
Figure 0003541010
【0056】
コリオリ力Fは次のように表され、
【数2】
Figure 0003541010
【数3】
Figure 0003541010
であるので、
【数4】
Figure 0003541010
であるが、
【数5】
Figure 0003541010
となる。
【0057】
管200の各々の部分は同じ割合で回転し質量流量は流管にわたって同じであるので、コリオリ力Fは流管202の全長にわたって一様である。
【0058】
図3は各々の端部301及び302を中心として自由に回動するが端部301及び302において並進移動しないように固定されている直線状流管300を示している。流管300は物質が流れて通る際に駆動源Dによりギターの弦のようにその共振振動数において第1の曲げモードで振動する。流管がその直線状(0変位)の位置303を下方に通過する際に、その左半分が時計方向に回転し、右半分が反時計方に回転する。流管の中心が接近すると回転が減少する。中心は回転せず、単に並進移動するだけである。流管300が0変位位置303を通過する際の流管300に加わるコリオリ力の特殊な分布が図4に示されている。左半分と右半分とでコリオリ力は逆の向きとなるが、これは流管の回転方向が逆のためである。流管の回転は中心部で0になるので、コリオリ力が中心部で0になる。
【0059】
図3の振動する流管300と図2の回転する流管202との間の他の主要な差異は、振動する流管300が連続的に回転せずに、停止し方向を逆転することである。振動の方向が逆転するところで、回転は0となり、流管全体にかかるコリオリ力が0になる。その結果、図4のコリオリ力の大きさが時間とともに正弦的に変化し、図4に示されるように流管の振動が振幅0及び最大の速度の位置を通過する際に最大になる。流管が第1の曲げ(駆動)モードで最大の振幅及び速度0に達すると流管全体に0のコリオリ力が生ずる。流管に正弦的に加わるコリオリ力の振動数は、流管が振動している振動数、すなわち流管の第1の曲げ(駆動)モードの振動の振動数と同じである。
【0060】
流管300は図5に示される周期的なコリオリ力に応じて曲がる。実線は流管が駆動モードにおける変位0の位置を下方に通過する際にコリオリ力に応じてとる形状(大きく誇張してある)を示している。点線は流管が駆動モードで変位0の位置を通って上方に移動する際にとる形状を示している。この瞬間に実際に0点を通過する流管の唯一の点は流管の中点であることがわかるはずである。図5の形状は第2のモードの形状と同様である。しかしながらこれは単に一致したにすぎない。流管の第2の曲げモードの振動数は図4のコリオリ力が加わる振動数(第1の曲げモードの振動数)よりずっと高い。流管はコリオリ力により第2の曲げモードの共振振動数より十分低い振動数で励振されるので、この図5のコリオリ力で生じた変形及び図4のコリオリ力が相互に位相を合わせて生ずる。それゆえ流管300は駆動された振動(第1の曲げ)モードにおいて変位0の軸303を横切る際に図5の形状をとる。物質の流れにより図5のコリオリ力によって生じた振動が図3の駆動された振動に重畳される。これが図6に示されている。両方の振動が第1の曲げモードの駆動振動数で生ずるが、それらは相互に90゜だけ位相がシフトしている。第1の曲げモードが軸303に沿った変位0になっている時に、コリオリ力で生じた最大変位(実線)が生ずる。第1の曲げモードが最大変位(点線)になっている時に、コリオリ変位が0になる。図6は、流管が変位0の軸303を横切る時にコリオリ撓みに関する限り流管の状態を表すという点で、図4に類似する。この時に、またこの時にだけ、コリオリ力及びコリオリ力により生じた撓みが最大の振幅になっている。図4に関してすでに説明したように、流管300の撓みが上方あるいは下方のいずれかで最大になった時に、コリオリ力がなくなり、最終的に0になる。この時に流管の速度は0であり、また加わるコリオリ力及び生ずるコリオリ撓みも0になる。かくして、流管300が駆動信号によって最大の正及び負の撓みの間において第1の曲げモードで正弦的に振動する際に、図5に示される正弦的コリオリ応答は駆動振動数で振幅が正弦的に変化する。図5及び6に示されるコリオリ変位の振幅は明確にするために大きく誇張されている。第1の曲げモードは流管の共振振動数で駆動されコリオリモードはそのように駆動されないので、振幅は実際には流管の第1の曲げモードの振幅よりずっと小さい。かくして、全ての図に示されるコリオリ変形は大きく誇張されている。
【0061】
従来技術の流量計において物質の流れに伴う位相の遅れは流管のコリオリ撓みと第1の曲げ(駆動)モードの重畳の結果である。図5において、右側の速度検出器SRが左側の速度検出器SLより前に変位0の位置を横切ることがわかる。左側の速度検出器及びその出力電圧は右側の速度検出器及びその出力電圧より位相が遅れると言える。逆に、右側の速度検出器SRは左側の速度検出器SLの位相より進むとも言える。位相差(すなわち時間遅れ)はコリオリ力で生じた変位の振幅に比例し、この変位の振幅は質量流量に比例するものである。
【0062】
本発明は、バランスバーの種々のモードの形状の振動数の程度をシフトさせることを含む。振動モードはその振動数の程度ではなく、その形状によって規定される。第1の曲げモードは図5に示される形状になろう。有用な規則は、モードの数が節点の数−1に等しいことである。第1のモードは2つの(両端の)節点を有する。第2のモードは3つの節点(両端及び中心の)を有する。第3の曲げモードは4つの節点を有する、というように続く。
【0063】
従来の単管式コリオリ流量計において、バランスバーは第1の曲げモードで振動するだけであり、流管にかかるコリオリ力には応答しない。図6はバランスバー602の両端で受けバー603及び604により連結された流管601及びバランスバー602を有する端管式流量計を示す。図6の実線は物質の流れを有する第2の曲げ(駆動)モードにおいて変位0の軸303を横切る際の流管601及びバランスバー602を示している。図6ではバランスバー602にコリオリ撓みが現れない。点線は第1の曲げ(駆動)モードでの振動の外側範囲における流管及びバランスバーを示している。
【0064】
図1は図6に示されるような従来の直線状単管式コリオリ流量計によって生ずる振動速度を説明するベクトルダイアグラムである。右側の速度検出器SRにおける流管の応答はベクトル103と実際の軸102とのなす角度によって表される位相進みφtubeを有するベクトル103である。バランスバーは流管に生ずるコリオリ力の影響を受けないので、バランスバーの振動速度は軸102からの位相シフトがない。バランスバーのベクトル(106)は実際の軸102に沿って示されVbalbarと表記されている。ベクトル105は流管及びバランスバーのベクトル速度及び位相の組合せを表す位相角φnetを有する。右側の検出器SRからの正味の位相角は流管だけの位相角より小さいことがわかるはずである。位相角(及び感度)の減小は従来の単管式流量計におけるバランスバーの位相シフトがないためである。
【0065】
図7に示されるような本発明の1つの実施例は、第2の曲げモードの共振振動数が第1の曲げモードの駆動振動数よりわずかに低くなるバランスバーを与える。流管601のコリオリ力により生ずる撓みは受けバー603によってバランスバー602に第2の曲げモードを励振する。第2の曲げモードでのバランスバー602の振動の振幅は流管601のコリオリ撓みの振幅に比例し、かくして物質の流量に比例する。図7における第2の曲げモードでのバランスバー602の振動の振幅はまた第1の曲げモード(駆動)の振動数とバランスバーの第2の曲げモードの共振振動数との間隔の関数でもある。バランスバーの第2の曲げモードの振動数が第1の曲げモード(駆動)振動数に近いほど、第2の曲げモードでのバランスバーの振動の振幅は大きくなるであろう。その結果は、第1の曲げモード(駆動)の振動数とバランスバー602の第2の曲げモードの共振振動数との比に対する第2の曲げモードでのバランスバーの振動の振幅のグラフとなる図9に詳細に示されている。x軸902はバランスバーの第1の曲げモード(駆動)の振動数と第2の曲げモードの共振振動数との比を示す。y軸901はバランスバー602のコリオリ応答の増幅率を表している。バランスバー602に生起したコリオリ応答はバランスバーの駆動振動数と第2の曲げモードの共振振動数との比が1.0である時に最大になることがわかる。バランスバーのコリオリ応答はまたこれらの2つの振動数が1より小さくなるとその最大値から減少する。図9は2つの振動数が比較的近い時に第2の曲げモードでのバランスバーの振幅Abbは流管601のコリオリ力で生起した振幅よりずっと高くなり得ることを示す。後述するように、本発明の好ましい実質例は、第2の曲げモードの共振振動数が第1の曲げモード(駆動)の振動数よりわずかに低くなる条件でコリオリ流量計を動作させる。このような条件では振動数の比は1よりわずかに大きい。他の実質例では、2つの振動数の比が1よりわずかに小さい。その時にコリオリ流量計は、図9の応答が1.0の比を表す横座標903のわずかに左側になるように動作する。
【0066】
流管のコリオリ撓みの位相に対するバランスバーの第2の曲げモードの振動の位相は図10に示されるように第1の曲げモード(駆動)の振動数に対する第2の曲げモードの共振振動数の関係に依存する。バランスバーに第2の曲げモードを励振するのは、駆動モードではなく、駆動振動数で生ずる流管のコリオリ撓みであることを想起すべきである。バランスバーの第2の曲げモードの共振振動数が第1の曲げモード(駆動)の振動数より高ければ(1.0より小さい比)、バランスバーの第2の曲げモードは図8に示されるように流管のコリオリ振動と位相を合わせて振動する。バランスバーの第2のモードの振動数が駆動振動数より低ければ(1.0より大きい比)、バランスバーの第2のモードは図7に示されるように流管のコリオリ振動とは位相が外れて振動する。
【0067】
図7に示されるように、バランスバーの第2の曲げモードが流管のコリオリ撓みとは位相が外れている時に、左側の速度検出器SLのマグネット及びコイルはともに流管の中点より遅相になるが、右側の速度検出器SRのマグネット及びコイルはともに流管の中点より進相になる。各々の検出器の信号出力はもはやその位相が従来技術の流量計のようにバランスバーのゼロ位相シフト(図1)によって減少することはない。さらに、バランスバー602の第2の曲げモードの振幅(さらに速度検出器の位相シフト)は、その共振振動数が駆動振動数に近くなるように設定することによって非常に増大する。これは流量計の感度が大いに高まる結果となる。
【0068】
バランスバーの第2の曲げモードの振動数が第1の曲げモード(駆動)の振動数よりわずかに低くなるコリオリ流量計のベクトルダイアグラムが図11に示されている。x軸1102はベクトルの実数速度成分をを表している。y軸1101はベクトルの虚数成分を表している。バランスバーの速度ベクトルは1103である。流管の速度ベクトルは1104であり、流管のベクトル1104の位相シフトφtubeはバランスバーのベクトル1103の位相シフトφbalbarより小さいことがわかる。速度検出器SRからの正味の信号はバランスバーのベクトル1103と流管のベクトル1104とのベクトル和(位相及び振幅)である。ベクトル1105は速度検出器SRの正味の出力信号を表し、x軸に対する位相差φnetを有している。検出器SRの正味の位相は流管の位相より大きいので、この形状はベクトルダイアグラムが図1に示される図6の従来技術の流量計より高い感度を有するものとみられる。
【0069】
図8はバランスバーの第2の曲げモードの振動数が第1の曲げモードの駆動振動数よりわずかに高くなる実施例を示している。流管601及びバランスバー602は第1の曲げモードで相互に位相が外れて駆動されて、その結果第2のコリオリ曲げモードで位相が合うことになる。これにより各々の速度検出器の2つの部分(マグネット及びコイル)が相互に位相を打ち消し合うことになる。図6において、流管の右側の速度検出器SRの部分はすでにゼロを横切っている(進相)が、バランスバーのSRの部分はまだゼロを横切っていない(遅相)。検出器の電圧出力の場合のように、これらの2つの速度ベクトルが加算されると、位相の進みと遅れとが相互に打ち消し合う。左側検出器SLに関しても同じことが言える。その結果は流量計の感度の低下となる。
【0070】
図12は第2の曲げモード振動数が第1の曲げモードの駆動振動数よりわずかに高くなっているバランスバーについてのベクトル加算を示している。流管の右側の検出器の部分の速度ベクトル1204はx軸1202から角度φtubeだけ偏倚している。バランスバーの右側の検出器の部分の速度ベクトル1203は第4象限に示され、x軸から角度φbalbarだけ偏倚している。流管のベクトル1204とバランスバーのベクトル1203とのベクトル和はベクトル1205であり、x軸1202からから角度φnetだけ偏倚している。ベクトル1205の正味の位相はこの場合負で第4象限にある。流管の正の位相にバランスバーの負の位相が加えられたものは位相(及び感度)を負の領域に減少させるのに十分である。これが実際に意味するのは正の物質の流れが指示された負の方向となるであろうということである。これは指示された流量の符号を変えることによって扱うことができるが、バランスバーの第2の曲げの振動数が駆動振動数よりわずかに高くなっているのは望ましいほどにはならない別の理由がある。
【0071】
バランスバーの第2の曲げモードの振動数が駆動モードの振動数より低くなっている図7の形状もまた流量計のバランスを改善するのに好ましい。この形状において、流管601に加わるコリオリ力はバランスバーの第2の曲げモードの応答によってバランスがとられる。従来の単管式コリオリ流量計において、バランスバーは第1の曲げ(駆動)モードだけの流管の慣性力の動的バランスをとる。バランスバーの第2の曲げモードは流管のコリオリ変形(駆動振動数で生ずる)よりずっと高い振動数になっている。それゆえ第2の曲げモードは従来技術の単管式コリオリ流量計のバランスバーでは励振されない。これは図6でコリオリ力のバランスがとられない結果になり、流量計の揺動が生ずる。流量及び装着部の剛性の両方の関数である揺動の振幅により、速度検出器と振動の端側節点との間の距離がシフトするため、流量計の感度のシフトが生じ得る。
【0072】
本発明のコリオリ流量計において、バランスバーの第2の曲げモードは流管のコリオリ撓みによって励振される。バランスバーの第2の曲げモードの振動数が第1の曲げモードの駆動振動数より低い時に、2つのモードは相互に位相が外れて振動し、バランスバーの第2の曲げモードの慣性振動力は図7に示されるような流管コリオリ力の揺動効果の大部分を打ち消す。バランスバーの第2の曲げモードの励振源は流管のコリオリ撓みであるので、流管のコリオリ力が増大するとバランスバーの第2の曲げモードの振幅が増大する。これは流管全体にわたって同じ程度の動的バランスを与える。
【0073】
これまで第1の曲げ(駆動)振動数より高いバランスバーの第2の曲げモードの振動数を有する実施例と、第1の曲げモード(駆動)の振動数より低いバランスバーの第2の曲げモードの振動数を有する好ましい実施例との、2つの実施例を説明した。第3の場合は2つの振動数を等しくしたものである。これは可能であり、最も感度が高く、最もバランスのとれた実施例である。しかしながらそれは1つの大きな問題を有している。流管及びバランスバーはともに第1の曲げモード(この場合バランスバーの第2の曲げモードの振動数に等しい)で駆動される。流管に結合する質量は流れる物質の密度とともに変化するので、第1の曲げモードの振動数は流れる物質の密度とともに変化する。しかしながら、バランスバーは流体を含まないので、その第2の曲げモードの振動数は流体の密度ととも大きく変化することはない。これは2つの振動数(駆動及び第2の曲げ)が1つだけの物質の密度に適合する状況をもたらす。より軽い物質では、バランスバーの第2の曲げモードの振動数は第1の曲げモード(駆動)の振動数より低く、より重い物質では、第1の曲げモード(駆動)の振動数より高くなる。軽い物質では、流管とバランスバーとが第2のコリオリ曲げモードで位相が外れて振動するが、これは重い物質の場合に流管とバランスバーとが第2のコリオリ曲げモードで位相を合わせて振動するためである。さらに、バランスバーの第2の曲げモードの振動数が駆動振動数のすぐ近くにある時に(図9)、流量計の感度の増幅度は物質の密度とともに大きく変化する。このシフトする流量計の感度は振動数に基づいて電子的に補償される。しかしながら流量計の安定性を高くするために最良の形態は、予期せぬ含まれる流体の密度がその振動数を適合させることがないように第1の曲げモードの駆動モードの振動数より十分に低いバランスバーの第2の曲げモードの振動数を有する。最良の形態はまた、バランスバーを第2の曲げモードで励振させるのに十分近い振動数を有する。
【0074】
【設計の詳細】
これまでの説明は第1の曲げモードの駆動振動数に対するバランスバーの第2の曲げモードの振動数の所望の関係を扱ったものである。好ましい実施例は高い密度の物質が2つの振動数を交差させないように第1の曲げモードの駆動振動数より十分低い第2の曲げモードの振動数を有する。第1の曲げモードの駆動振動数より低い第2の曲げモードの振動数を有することは独特な状況であり、それは不可能であるとも言われるほどである。これがなされる設計の詳細を以下に示す。
【0075】
振動構造の共振振動数を決定する2つの要因は質量及びばね定数である。共振振動数の式は
【数6】
Figure 0003541010
であり、ここで k=ばね定数
M=質量
である。第1の曲げモード(駆動)の振動数より低い第2の曲げモードの振動数を得るために、第1の曲げモード(駆動)の振動数を上昇させるとともに第2の曲げモードの振動数を低下させる従来のバランスバーに変更を加えなければならない。質量を増大させることと、ばね定数(剛性)を低下させることとはともに振動数を低下させるように作用する。第1の曲げモードの駆動振動数より低くなるように第2の曲げモードの共振振動数を低下させることは、バランスバーの質量及び剛性が一方のモードにおいて他方のモードより大きい意義を有する領域でそれらが変更されるようにすることを必要とする。低い振幅の領域において質量を変えることはほとんど効果を生じない。同様に低い曲げモーメントの領域で剛性kを変えることはほとんど効果を生じない。
【0076】
図13及び14はバランスバー1301の第1及び第2の曲げモードのモード形状及び曲げモーメントのダイアグラムを示している。第1の曲げモードにおいてkを柔らかくする(低下させる)ことなく第2の曲げモードにおいてkを柔らかくするために、バランスバー1301の曲げモーメントが第1の曲げモードにおいて0に近く第2の曲げモートにおいて高くなるような領域においてその剛性が減少させられる。図13及び図14の点線i及びiiはこれらの2つの位置が1306及び1308にあるものとして示している。流管は第1の曲げモードでこれらの位置において比較的直線状であり低い曲げモーメントを有しているので、1306及び1308の位置においてバランスバー1301の剛性kを低下させることは図13の第1の曲げモードの振動数にほとんど影響を与えない。かくして剛性を低下させることと、1306及び1308の位置とは第1の曲げモード(駆動)の振動数に影響しない。しかしながら図14に示されるように、1306及び1308の位置は第2の曲げモードで高い曲げモーメントを有している。かくして1306及び1308の位置においてバランスバーの剛性ないしばね定数を低下させることにより第2の曲げモードの振動数が低下する。
【0077】
バランスバー1301の第1の曲げモードの振動数は、第1の曲げモードにおいて大きい曲げモーメントを有し第2の曲げモードが0に近い曲げモーメントを有する領域において剛性を増大させることによって、上昇させられる。図14の線iiiはこの位置が1307にあるものとして示している。図13及び14を見ると、1307の位置においてバランスバー1301は図13の第1の曲げモードにおける大きい曲げモーメントと図14の第2の曲げモードにおける小さい曲げモーメントとを有することが示される。かくして領域1307における増大した剛性を有するバランスバーは高い振動数を有するが、図14の第2の曲げモードの振動数は影響されていない。
【0078】
第1の曲げモードの振動数に対して第2の曲げモードの振動数をさらに低下させるために、バランスバー1301の質量は第2の曲げモードで大きい振幅を有し第1の曲げモードで小さい振幅を有する領域で増大させられる。これは図13−17の位置i及びiiである。また図13−17のバランスバー1301の線iiiの部分において質量を減少させると第2の曲げモードの振動数に作用を与えずに駆動振動数が上昇する。図13及び14でわかるように、第1の曲げモードの振幅は1307の位置で大きく、図14に示されるように、第2の曲げモードの振幅は小さい。かくしてバランスバーの1307の位置から一部の質量を除去すると駆動振動数が上昇するが、第2の曲げモードの振動数は影響を受けない。
【0079】
図15はこの形態の実施例を示している。バランスバー1503の剛性はその中心領域部分1506のいずれかの側の部分1508及び1509から物質を除去することによって減少する。これにより駆動振動数がわずかだけ上昇するが、第2の曲げの振動数がかなり低下する。剛性の減少した領域1508及び1509の外側でバランスバー1503に質量1504及び1505が付加される。これにより第2の曲げモードの振動数がさらに低下する。バランスバー1503の中心部分1506から質量が除去されて空所1507となる。図16はその結果となる駆動モードの形状を示し、図17はその結果となる図15の流量計の第2のコリオリ曲げモードの形状を示している。
【0080】
図18はバランスバーの剛性を減少させるためにベローズ1808及び1809を用いた本発明の他の実施例を示している。図18の実施例は図15の部分1506に対比される中心部分1806を有する図15、16及び17の実施例と同様である。図18の実施例はさらに図15の部分1507に対比される質量が減少した部分1807を有している。さらにまた図15の付加された質量に対比される付加された質量1504及び1505を有している。図18の可撓性のベローズ1808及び1809は図15の部分1508及び1509に対比されるように剛性が減少している。図18のこれらの特徴は、図15の実施例の場合と同様にして、駆動振動数を上昇させ第2の曲げモードの振動数を低下させる作用をなす。
【0081】
図15−18に関して説明したこれらの形態の特徴はバランスバー1503の第2の曲げモードの振動数を第1の曲げモード(駆動)の振動数までに変えられるという程度のものである。これはバランスバー1503の中心部分が質量を有していずバランスバーの剛性が減少した領域が硬さを有していないものとすることによって例示される。最も極端な場合においては、バランスバーの中心部分をなくすことができ、バランスバー1503は2本の独立したカンチレバー状ビーム1511(図19)のように振る舞う。その時第1の曲げ(駆動)モードの形状は図20のようになり、第2のコリオリ曲げモードの形状は図21のようになる。図20の駆動モードにおいて2本のバランスバーのビームの端部1511は位相が合っており図21の第2の曲げモードにおいて相互に位相が外れていることをのほかは、駆動モードと第2の曲げモードとの間でのバランスバーの形状の差異はない。バーの端部は連結されていないので、それらの相互の位相の関係は共振振動数に対して差異を与えない。かくして図21の第2の曲げ(位相が外れた)モードは図20の第1の曲げ(位相が合った)モードと等しい振動数を有している。
【0082】
第2の曲げモードの振動数を駆動振動数より低くするために必要な最後の形態の特徴は、バランスバーが第1の曲げモードより第2の曲げモードにおいてより剛性が小さくなるようにバランスバーのばね定数を帰ることによって得られよう。この形態の特徴の本質は、バランスバーが(図22の2つの剛性が減少した領域1508及び1509を除いて)極端に硬くされてほとんどの撓みが受けバー1502に生ずることである。その時バランスバー1503の正味の硬さはバランスバー1503と流管1501との振幅の比の関数になる。バランスバーは部分1511において剛性が大きくされている。これはバランスバー1503から有効ばねを除去しばねを受けバー1502に集中させてばねが端側節点に近接するようになる効果を有している。それから節点の位置を移動させることはバランスバーの有効ばね定数に大きな作用を与える。
【0083】
図22において、流管1501及びバランスバー1503は等しい駆動モードの振幅を有している。図23は流管の0に近い振幅と組み合わせた同じバランスバーの駆動モードの振幅を示している。両方の図で受けバー1502は流管1501とバランスバー1503との間に静止節点の平面2201を有している。静止節点の平面2201は振動0の平面であり、流管、バランスバーのいずれとも、ともに振動することはない。図22において、振幅が等しいために、静止節点の平面2201は流管1501とバランスバー1503とのほぼ中間の位置にある。図23において、流管1501はずっと低い振動数(及びより大きい質量)を有し、それゆえ受けバー1502における静止節点の平面2201は流管1501に非常に近い位置にある。力学系に関する限り、静止節点の平面2201は各々の受けバー1502におけるバランスバー1503のばね領域の端部を記すことになる。図22のバランスバー1503のより短い有効ばねにより図23のバランスバー1503のより長い有効ばねよりずっと高い有効剛性が与えられる。バランスバー1503のほとんどのばね作用が受けバー1502にある場合、流管/バランスバーの振幅比がより大きくなると、振幅比がより低い時よりバランスバーの有効ばね領域がより短く、より剛性が大きくなる。かくして流量計が第2のコリオリ曲げモードよりも第1の曲げ(駆動)モードにおいてより高い流管/バランスバーの振幅比を有するように流量計を設計すると第1の曲げ(駆動)モードより低い共振振動数を有する第2のコリオリ曲げモードとなり得る。これを以下に説明する。
【0084】
駆動モードにおける振幅比は2つの振動する部材の質量及び剛性によって決定される。流管1501及びバランスバー1503が等しい共振振動数を有していれば(また動的にバランスのとれた流量計ではそのようでなければならない)、次のような関係があると言える。
【数7】
Figure 0003541010
また、運動量保存の法則が成り立つので
【数8】
Figure 0003541010
である。これらの2つの法則から、振幅比が質量比の逆数であること、さらに質量比と剛性の比とが等しくなければならないこと、すなわち
【数9】
Figure 0003541010
であることが示される。それゆえ、バランスバー1503が流管1501より低い振幅を有するために、バランスバーは流管より質量及び硬さが大きくなることが必要である。
【0085】
駆動振動数は次のようにして第2のコリオリ曲げモードの振動数より高く上昇させられる。流管1501とバランスバー1503との間の第1の曲げモードの振幅比が高くされる。これはバランスバー1503及びその部分1511を流管1501に比較して重く、剛性を大きくすることによってなされる。その結果受けバー1502における静止節点の平面2201がバランスバー1503に近くなる。これによりバランスバー1503の(駆動モードにおける)ばね定数が高くなる。しかしながら第2のコリオリ曲げモードにおいて振幅比は逆になる。流管のコリオリ撓みはコリオリ力により共振振動数で駆動されるのではないので、その振幅は小さい。バランスバーの第2の曲げモードは流管1501のコリオリ撓みによりその第2の曲げモードの共振振動数で、あるいはそれに近い振動数で励振されるので、その振幅は大きい。かくして第2のコリオリ曲げモードにおける流管/バランスバーの振幅比は低くなり、静止節点の平面が流管1501に近くなる。これにより第2のコリオリ曲げモードにおいてバランスバーのばねが比較的長くなり、バランスバーのばね定数が小さくなる。これにより第2の曲げモードの振動数が低くなる。低い振幅比を有する第2のコリオリ曲げモードが図24に示されている。駆動モードでは振幅比が高く、第2のコリオリ曲げモードでは低くなるので、バランスバーのばね(受けバー1502にある)は第2のコリオリ曲げモードよりも駆動モードでより硬くなる。これにより第2の曲げモードが実際に第1の曲げ駆動モードより低い振動数を有することができる。
【0086】
要するに、本発明を特徴づける4つの形態の特徴がある。第1に、バランスバー1503の剛性は中心領域1506の両側で減少する。これによりバランスバーの第2の曲げの共振振動数が低下する。これは可撓性で低いばね定数を有する部分1508及び1509によってなされる。第2に、バランスバー1503の質量は中心領域で減少し、剛性の減少した領域1508及び1509のすぐ外側で増大する。これにより駆動振動数が上昇し、バランスバーの第2の曲げモードの振動数が低下する。第3に、バランスバー1503はそのビーム部分1511において剛性が大きくされて振動構造のばねの多くが受けバーに生ずるようになる。これによりバランスバーのばねの剛性が流管とバランスバーとの振幅比の関数になる。第4に、流管1501及びバランスバー1503の相対的な質量及び剛性は、振幅比(流管/バランスバー)が第2のコリオリ曲げモードより駆動モードでより高くなるようになっている。これによりバランスバーの第2の曲げモードは第1の曲げ(駆動)モードよりわずかに低い共振振動数を有するようにできる。本発明を具体化してコリオリ流量計の感度を高めるためにこれらの形態の特徴を全て用いることは必要ないであろう。ただバランスバー1503の第2の曲げモードの振動数が駆動振動数より低くなるようにするのに十分な程度にこれらの特徴を用いるだけでよい。
【0087】
本発明の前述した実施例は平行なバランスバーが流管の側方にある直線状の単管式のものである。これは単に本発明の概念を明確にするためになされているにすぎない。本発明の原理及び形態の特徴は、同心状のバランスバーを有する直線状の単管式コリオリ流量計(図25)にも、同心状のバランスバーを有する曲線状の単管式流量計にも同様に適用される。好ましい実施例は図25の同心状バランスバーを有する直線状単管である。図25及び図26は明確にするため流管が見えるようにバランスバーの前側の半分を除去している。図25は最も単純で最もコンパクトな例である。感度を高めるバランスバー2503はその精度が曲線状管のコリオリ流量計に匹敵し得る点まで感度を高める。
【0088】
図25の実施例はバランスバー2503が流管2501と同心状でこれを取り囲むことを除いては図22−24の実施例と同様である。バランスバー2503はその端部で受けバー2502によって流管2501に連結されている。バランスバー2503の中心部分は空所2507のために重量が軽くなっている。部分2508及び2509は剛性が減少している。バランスバー2503はまた図22−24の部分1504及び1505に対応する付加された質量部分2504及び2505を有する。図25のこの実施例の形態によりバランスバー2503の第2の曲げモードの振動数が第1の曲げモード(駆動)の振動数よりわずかに低くなることが可能になり、図22−24の実施例に関して前述したのと同様の利点が与えられる。
【0089】
図26は、流管2601及びそれを取り囲む同心状のバランスバー2603が直線状でなく、部分2615及び2616において水平方向から上方に屈曲し、そこから上方に延びて領域2617及び2618において垂直方向から水平方向に移行するようになることを除いては、ほとんどの点で図25の実施例と同様になる実施例を説明するものである。受けバー2603の中心部分2606はさらに低いばね定数を有する細長い部分部分2608及び2609と空所を含む質量の小さい領域2607を有している。部分2604及び2605は、図25の実施例における部分2504及び2505と同様に、また図22−24の実施例における部分1504及び1504と同様ににして付加的な質量を与える。
【0090】
図25において、流量計の電子回路部分2420は線路2423を介して、流管2501及びバランスバー2503を共振振動数で相互に位相が外れるように振動させるように協動する駆動源Dに駆動信号を供給する。振動する流管に物質の流れがあると、よく知られるように、流管にその左側部分を右側部分に対して位相が外れるて撓ませるようにコリオリ力が加わる。これらのコリオリ撓みが左側の速度検出器SL及び右側の速度検出器SRによって検出される。コリオリ撓みを表す信号が、従来のようにして流れる物質に関する出力情報を発生させるように信号を処理する流量計の電子回路2420に、線路2421及び2422を介して供給される。この情報は線路2424に供給されるが、物質の密度、物質の流量等を含むものとなろう。図25において、駆動源D、左側の検出器SL、右側の検出器SRはそれぞれコイル/マグネットの対からなるが、マグネットはMで示され、各々のコイル/マグネットの対のコイルSL、D及びSRに近接して流管に取り付けられている。
【0091】
図26の実施例は同様に流量計の電子回路2420に対応する電子回路部分(図示せず)が備えられている。図26の実質例は、流管が図26の面を横切る平面内で振動するので、同様に図26における駆動源D、左側の検出器SL及び右側の検出器SR(いずれも図示されていない)を有している。この図で検出器SL(図示せず)に組み合わせられた左側のマグネットMと、駆動源D(図示せず)に組み合わせられた中央のマグネットMと、検出器SR(図示せず)に組み合わせられた右側のマグネットMだけが図26に示されている。
【0092】
本発明は好ましい実施例について説明したこと限られるものではなく、発明の精神、範囲内において他の変形、変更をなし得ることが分かるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術の単管式コリオリ流量計のベクトルダイアグラムである。
【図2】回転する流管を示す図である。
【図3】振動する流管を示す図である。
【図4】図3の流管に加わるコリオリ力を示す図である。
【図5】図3の流管のコリオリ応答を示す図である。
【図6】直管型コリオリ流量計を示す図である。
【図7】本発明の単管式コリオリ流量計のコリオリ振動特性を示す図である。
【図8】本発明の単管式コリオリ流量計のコリオリ振動特性を示す図である。
【図9】本発明の流量計の振動数応答曲線を示す図である。
【図10】本発明の流量計の振動数応答曲線を示す図である。
【図11】本発明の単管式コリオリ流量計のベクトルダイアグラムである。
【図12】本発明の単管式コリオリ流量計のベクトルダイアグラムである。
【図13】本発明のバランスバーの第1の曲げモードのモード形状及び曲げモーメントを示す図である。
【図14】本発明のバランスバーの第2の曲げモードのモード形状及び曲げモーメントを示す図である。
【図15】
本発明の一実施例を示す図である。
【図16】図15のコリオリ流量計の振動応答特性を示す図である。
【図17】図15のコリオリ流量計の振動応答特性を示す図である。
【図18】本発明のコリオリ流量計の他の実施例を示す図である。
【図19】概念的な直管型コリオリ流量計の振動特性を示す図である。
【図20】概念的な直管型コリオリ流量計の振動特性を示す図である。
【図21】概念的な直観型コリオリ流量計の振動特性を示す図である。
【図22】本発明で考えられる1つの直管型コリオリ流量計の振動特性を示す図である。
【図23】本発明で考えられる1つの直管型コリオリ流量計の振動特性を示す図である。
【図24】本発明で考えられる1つの直観型コリオリ流量計の振動特性を示す図である。
【図25】本発明の直管型コリオリ流量計の他の実施例を示す図である。
【図26】曲線状管及び取り囲むバランスバーを有する、本発明の実施例によるコリオリ流量計を示す図である。

Claims (10)

  1. 流管(2501;2601)と、該流管に実質的に平行に向いたバランスバー(2503;2603)と、該バランスバーを該流管に連結する受けバー手段(2502;2602)とを有するコリオリ流量計を動作させる方法であって、
    上記流管を通して物質を流すことと、
    上記物質で満たされた流管と上記バランスバーとの共振振動数に実質的に等しい駆動振動数を有する駆動モードで上記流管とバランスバーとを相互に位相が外れるように振動させ、それによって上記振動する流管を通る物質の流れの結果として上記振動する流管に周期的なコリオリ撓みが上記駆動振動数で生起し、該周期的なコリオリ撓みは撓みの領域と撓みのない節点とによって特徴づけられるようにすることと、
    上記流管の速度を検出して上記流管の周期的なコリオリ撓みを表す信号を生成し、該信号の生成に応じて上記流れる物質に関する情報を取り出すことと、
    の各ステップからなり、
    上記バランスバーはコリオリみモードにおける上記バランスバーの共振振動数が上記流管の駆動振動数より低くなるように上記バランスバーがその長さ方向に一様でない質量及び剛性の分布を有しており、
    上記バランスバーにおいて上記流管のコリオリ撓みに応じて上記駆動振動数のコリオリ状撓みが生起し、上記バランスバーのコリオリ状撓みが上記流管の周期的なコリオリ撓みとは位相が外れていて物質の流れを有する上記振動する流管に加わる周期的なコリオリ力の大きさに比例した振幅を有し、上記バランスバーの上記位相の外れたコリオリ状撓みに対して上記流管の周期的なコリオリ撓みを表す上記信号が生成され、それによって該上記信号の振幅を増幅する
    ようにしたことを特徴とするコリオリ流量計を動作させる方法。
  2. 流管(2501;2601)と、該流管に実質的に平行に向いたバランスバー(1503;2503;2603)と、該バランスバーを該流管に連結する受けバー手段(1502;2502;2602)とを有するコリオリ流量計を動作させる方法であって、
    上記流管を通して物質を流すことと、
    上記物質で満たされた流管と上記バランスバーとの共振振動数に実質的に等しい駆動振動数を有する駆動モードで上記流管とバランスバーとを相互に位相が外れるように振動させ、それによって上記振動する流管を通る物質の流れの結果として上記振動する流管に周期的なコリオリ撓みが上記駆動振動数で生起し、該周期的なコリオリ撓みは撓みの領域と撓みのない節点とによって特徴づけられるようにすることと、
    上記流管の速度を検出して上記流管の周期的なコリオリ撓みを表す信号を生成し、該信号の生成に応じて上記流れる物質のに関する情報を取り出すことと、
    の各ステップからなり、
    上記バランスバーはコリオリみモードにおける上記バランスバーの共振振動数が上記流管の駆動振動数よりわずかに高くなるように上記バランスバーがその長さ方向に一様でない質量及び剛性の分布を有しており、
    上記コリオリ状撓みモードは上記流管の上記コリオリ撓みと同じ形状を有する上記バランスバーの振動モードであり、
    上記バランスバーにおいて上記流管のコリオリ撓みに応じて上記駆動振動数のコリオリ状撓みが生起し、上記バランスバーのコリオリ状撓みが上記流管の周期的なコリオリ撓みと位相が合っていて物質の流れを有する上記振動する流管に加わる周期的なコリオリ力の大きさに比例し上記流管のコリオリ撓みの振幅より大きい振幅を有し、
    上記バランスバーの上記位相の合ったコリオリ状撓みに対して上記流管の周期的なコリオリ撓みを表す上記信号が生成される
    ようにしたことを特徴とするコリオリ流量計を動作させる方法。
  3. 上記受けバーを介して上記流管から上記バランスバーに上記周期的なコリオリ撓みを結合することによって上記バランスバー(2503;2603)に上記コリオリ状撓みが生起するようにしたことと、
    受けバー手段(2502;2602)の第1の端部を屈撓させるように上記周期的なコリオリ撓みに応じて屈撓する上記流管の両端と、
    上記第1の端部の屈撓に応じて屈撓する上記受けバー手段の第2の端部
    とによって上記バランスバー(2503;2603)に上記コリオリ状撓みが生起するようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  4. 上記バランスバー(2503;2603)の長さ方向の一様でない質量及び剛性の分布により上記バランスバーから上記受けバー手段(2502)への弾性の移行でバランスバーの上記コリオリ状撓みの共振振動数が低下するようになること
    上記バランスバーの少なくとも1つの可撓性部分を設け、同時に上記バランスバーの少なくとも1つの他の部分の増大した質量(2504;2604)を設けることによって、上記バランスバー(2503;2603)の上記コリオリ状振動モードの振動数を低下させるステップを含むことと、
    上記バランスバーの少なくとも1つの部分に空所(2507)を設けるステップをさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  5. 上記コリオリ状振動モードにおいて上記バランスバーの高い曲げモードの位置に上記バランスバーの可撓性部分(2508;2509;2608;2669)を用いることによって上記バランスバーの上記コリオリ状振動モードの共振振動数を低下させるステップを含むことと、
    上記振動する流管(2501;2601)及びバランスバー(2503)の端側節点が上記受けバー手段(2502;2602)の位置にあるようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  6. 上記駆動モードが第1の曲げモードからなり、上記バランスバーの上記コリオリ状振動モードが上記バランスバーの第2の曲げモードからなるようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  7. 上記バランスバーの中心部分(2506;2606)と上記バランスバーの中心部分の各々の側の可撓性部分(2508;2509)とを設け、同時に上記中心部分の各々の側に増大した質量を設けることを含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
  8. 上記バランスバーの高い曲げモーメントの位置における上記バランスバーの可撓性部分(2508;2509;2608;2609)と、上記第2の曲げモードにおける高い振幅の位置における増大した質量(2504;2505;2604;2605)とを設けることを含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
  9. 物質の流れを受け入れるようにした流管(2501;2601)と、
    該流管に実質的に平行に向いたバランスバー(2503;2603)と、
    該バランスバーを上記流管に連結する受けバー手段(2502;2602)と、
    上記振動する流管を通って上記物質が流れる時に上記流管に上記駆動振動数で周期的なコリオリ撓みが生起するように上記物質で満たされた流管及び上記バランスバーの共振振動数に実質的に等しい振動数を有する駆動モードで上記流管及びバランスバーを逆の位相となるように振動させ、上記周期的なコリオリ撓みが撓みの領域と撓みのない節点とによって特徴づけられるようにした駆動手段(D)と、
    上記流管の上記周期的なコリオリ撓みを表す信号を生成するため上記流管の速度を検出するための手段(SL;SR)と、
    該信号の生成に応じて物質の流れの情報を取り出すための手段(2420)と、を有するコリオリ流量計において、さらに
    上記流管の周期的なコリオリ撓みと同じ数の節点を有する振動モードにおける上記バランスバーの共振振動数が上記流管の周期的なコリオリ撓みの振動数より低くなるように上記バランスバー(2503;2603)がその長さ方向に一様でない質量及び剛性の分布を与える構造を有し、それによって上記バランスバーにおいて上記流管のコリオリ撓みに応じて上記駆動振動数のコリオリ状撓みが生起し、上記バランスバーのコリオリ状撓みが上記流管の周期的なコリオリ撓みと同じ数の節点を有していて上記バランスバーの共振振動数が上記流管の周期的なコリオリ撓みの振動数より低くなる振動モードを表し、上記バランスバーのコリオリ状撓みが上記流管の周期的なコリオリ撓みとは位相が外れていて物質の流れを有する上記振動する流管の周期的なコリオリ力の大きさに比例した振幅を有し、
    上記信号を生成する手段(SL;SR)が上記バランスバーの上記位相の外れたコリオリ状撓みに対して上記流管の周期的なコリオリ撓みを表す信号を生成し、それによって生成された信号の振幅を増幅する
    ようにしたことを特徴とするコリオリ流量計。
  10. 物質の流れを受け入れるようにした流管(2501;2601)と、
    該流管に実質的に平行に向いたバランスバー(2503;2603)と、
    該バランスバーを上記流管に連結する受けバー手段(2502;2602)と、
    上記振動する流管を通って上記物質が流れる時に上記流管に上記駆動振動数で周期的なコリオリ撓みが生起するように上記物質で満たされた流管及び上記バランスバーの共振振動数に実質的に等しい振動数を有する駆動モードで上記流管及びバランスバーを逆の位相となるように振動させ、上記周期的なコリオリ撓みが撓みの領域と撓みのない節点とによって特徴づけられるようにした駆動手段(D)と、
    上記流管の上記周期的なコリオリ撓みを表す信号を生成するための手段(SL;SR)と、
    該信号の生成に応じて物質の流れの情報を取り出すための手段(2420)と、を有するコリオリ流量計において、さらに
    上記流管の周期的なコリオリ撓みと同じ数の節点を有する振動モードにおける上記バランスバーの共振振動数が上記流管の周期的なコリオリ撓みの振動数よりわずかに高くなるように上記バランスバー(2503;2603)がその長さ方向に一様でない質量及び剛性の分布を与える構造を有し、それによって上記バランスバーにおいて上記流管のコリオリ撓みに応じて上記駆動振動数のコリオリ状撓みが生起し、上記バランスバーのコリオリ状撓みが上記バランスバーの共振振動数が上記流管の周期的なコリオリ撓みの振動数よりわずかに高くなる振動モードを表す上記コリオリ状撓み及び上記流管の周期的なコリオリ撓みと同じ数の節点を有し、上記バランスバーのコリオリ状撓みが上記流管の周期的なコリオリ撓みと位相が合っていて物質の流れを有する上記振動する流管の周期的なコリオリ力の大きさに比例し上記流管のコリオリ撓みの振幅より大きい振幅を有し、
    上記信号を生成する手段(SL;SR)が上記流管の周期的なコリオリ撓みと上記バランスバーのコリオリ状撓みとの結合を表す信号を生成する
    ようにしたことを特徴とするコリオリ流量計。
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