JP3540517B2 - サーボコントロールシステムの位置検出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータの駆動位置制御をサーボコントローラでおこなうサーボコントロールシステムの、駆動位置データを出力する位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のサーボコントロールシステムに用いられる位置検出装置の例を図3に示す。位置検出装置1とサーボコントローラ17との間には、電源ケーブル24、そして通信ケーブル25の2種類のケーブルが接続されていた。位置検出装置1は、装置の駆動電源を電源ケーブル24よりサーボコントローラ17から直接供給を受けていた。そして、サーボコントローラ17との位置データ等のデータ通信には通信ケーブル25を利用していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
位置検出装置1は比較的消費電力が大きいため、サーボコントローラ17からの供給電源においては電流を多く流す必要がある。そのため、ケーブルによる電圧降下等も考慮すると、電源ケーブルに通信ケーブルと同様の線径の細いケーブルを使用することには問題があった。また、接続線が電源ケーブルと通信ケーブルとに分離しているため、外部からのノイズの影響を受けやすいという問題もあった。さらに、位置検出装置1とサーボコントローラ17との間には、電源ケーブル24と通信ケーブル25の2種類の接続線が必要であり、省線化にも限界となっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために本発明の位置検出装置では、位置検出装置とサーボコントローラとは単一の電源・通信共用の2本の電線から成るケーブルで接続され、位置検出装置およびサーボコントローラとそれぞれ接続される前記共用ケーブルの両端にはそれぞれ1個のトランスが設けられ、各トランスの共用ケーブル側の2つの巻線の一端には、前記共用ケーブルの2本の電線がそれぞれ接続され、前記2つの巻線の他端には、それぞれ信号の交流成分と直流成分とを分離または合成するコンデンサが設けられ、前記位置検出装置には前記トランスの位置検出装置側巻線に接続されたデータの送受信を行う通信トランシーバと共用ケーブル側の2つの巻線の前記コンデンサが接続された一端に接続された電圧降圧型のスイッチングレギュレータ回路が設けられ、前記サーボコントローラには前記トランスのサーボコントローラ側巻線に接続されたデータの送受信を行う通信トランシーバと共用ケーブル側巻線のコンデンサに接続された電源回路が設けられていることを特徴とする。
【0005】
本発明によれば、位置検出装置の駆動電源は、位置検出装置に備えられた降圧型スイッチングレギュレータ回路を介して供給されるので、サーボコントローラからは位置検出装置で必要とされる電源電圧よりも高い電圧で電源を供給することができ、ケーブルによる電圧降下の影響を小さくすることができる。また、接続線からの信号の交流成分と直流成分とを分離または合成する、コンデンサを備えたトランスの作用により、直流成分である電源信号と交流成分である通信信号とを分離または合成することが可能となる。その結果、電源ケーブルと通信ケーブルとを共有することができ、省線化をすることができる。さらに、接続線からの信号の送信・受信はトランスを介しておこなうので、外部からのノイズの影響を少なくすることもできる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の位置検出装置の実施形態を図1、および図2により説明する。図1にはサーボコントローラ17と接続された本実施形態の位置検出装置1の構成図が示されている。位置検出装置1は、サーボコントローラ17と接続された電源・通信共用ケーブル16(以下、共用ケーブル16という)により、位置検出装置1の電源供給およびサーボコントローラ17との位置データ等のデータ通信をおこなう。共用ケーブル16の信号のうち、位置検出装置1の電源供給には直流成分を、そしてサーボコントローラ17とのデータ通信には交流成分を利用している。
【0007】
位置検出装置1に対し、サーボコントローラ17から位置検出指令が出されると、検出指令はエンコード・デコード等の処理をおこなう通信コントローラ22に入力される。通信コントローラ22によりエンコード処理された検出指令信号は、ドライバとレシーバを備えた通信トランシーバ21により、図2(a)のような交流信号Vac0に変換されてドライバ部より出力される。一方、サーボコントローラ17の電源回路23からは、図2(b)のような直流信号Vdc0として位置検出装置1の電源が供給される。信号の交流成分と直流成分の分離または合成をおこなう、コンデンサ19を備えた通信トランス18では、検出指令を含んだ前記交流信号Vac0と位置検出装置1の電源となる前記直流信号Vdc0が、図2(c)のように合成される。
【0008】
通信トランス18のサーボコントローラ17側の巻線18a、18b間には終端抵抗である抵抗20が、そして共用ケーブル16側の2つの巻線間、すなわち18d、18e間にはコンデンサ19が、それぞれ備えられている。通信トランシーバ21のドライバ部より出力された交流信号Vac0が、通信トランス18のサーボコントローラ17側の巻線18a、18b間に印加されると、共用ケーブル16側の2つの巻線、すなわち18c、18d間、そして18e、18f間は、コンデンサ19により交流結合されて、電磁誘導により巻線18c、18f間に交流信号Vac1が発生する。発生した交流信号Vac1は共用ケーブル16を介して通信トランス2に送信される。通信トランス18と同様に、通信トランス2の位置検出装置1側の巻線2a、2b間には終端抵抗の抵抗4が、そして共用ケーブル16側の2つの巻線2d、2e間にはコンデンサ3が、各々備えられている。通信トランス2に送信された交流信号Vac1は、コンデンサ3により交流結合された共用ケーブル16側の2つの巻線2c、2f間に伝達される。そして、位置検出装置1側の巻線2a、2b間に交流信号Vac2が発生する。発生した交流信号Vac2は通信トランシーバ5のレシーバ部に入力される。
【0009】
一方、通信トランス18の共用ケーブル16側の巻線端18dに接続されている電源回路23から供給された直流信号Vdc0は、コンデンサ19の直流絶縁作用により、共用ケーブル16側の巻線18c、18d間、そして共用ケーブル16を経て、通信トランス2に送信される。通信トランス2に伝達された直流信号Vdc0は、コンデンサ3の作用により直流絶縁されて、共用ケーブル16側の巻線2c、2d間を経て、降圧型スイッチングレギュレータ回路10へと入力される。すなわち、電源回路23からの直流信号Vdc0は、18dから18c、2c、そして2dへの経路によりスイッチングレギュレータ回路10に伝達される。
【0010】
共用ケーブル16を介して位置検出装置1に送信された合成信号は、コンデンサ3を備えた通信トランス2によって受信され、直流成分と交流成分とに分離される。位置検出装置1の電源として利用される直流成分は、まずインダクタ8およびコンデンサ9により構成されるローパスフィルタ部に入力された後、降圧型スイッチングレギュレータ回路10に入力される。スイッチングレギュレータ回路10により、電圧は降圧され、かつ電流は増幅された出力が得られ、位置検出装置1の電源として供給される。データ通信に利用される交流成分は、ドライバとレシーバを備えた通信トランシーバ5のレシーバ部に入力される。通信トランシーバ5からの出力は、エンコード・デコード処理等をおこなう通信コントローラ6に入力され、デコード処理されて検出指令が検知される。そして、位置センサ7は検出指令に従って位置検出をおこない、位置検出装置1内で演算処理され得られた位置データをサーボコントローラ17に送信する。
【0011】
得られた位置データは、サーボコントローラ17が位置検出装置1に位置検出指令を送信したときと同様の手順で、サーボコントローラ17に伝達される。
【0012】
なお、本実施例の位置検出装置1の降圧型スイッチングレギュレータ回路10は、スイッチングレギュレータコントローラ11、トランジスタ12、インダクタ13、ダイオード14、コンデンサ15の素子により構成された例を示したが、この構成に限定されず、種々の回路構成による降圧型スイッチングレギュレータ回路にも本発明が適応可能であることは言うまでもない。
【0013】
【発明の効果】
本発明の位置検出装置は、サーボコントローラと接続された電源・通信共用ケーブルのみにより、位置検出装置の電源供給およびサーボコントローラとの位置データ等のデータ通信をおこなうので、省線化をすることができる。また、接続線からの信号の送信・受信は通信トランスを介しておこなわれるため、外部からのノイズの影響を受けにくくなる。さらに、位置検出装置の電源には、信号の直流成分を入力とする位置検出装置に備えられた降圧型スイッチングレギュレータ回路の出力を利用しているので、サーボコントローラからの供給電源、すなわち信号の直流成分の電流を少なくすることができ、線径の細いケーブルを利用することも可能となり、同時に通信トランスには小型のトランスを使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の位置検出装置の実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の位置検出装置で通信トランスにより分離・合成される信号の電圧波形である。
【図3】従来の位置検出装置の構成図である。
【符号の説明】
1 位置検出装置、2 通信トランス、3 コンデンサ、4 抵抗、5 通信トランシーバ、6 通信コントローラ、10 降圧型スイッチングレギュレータ回路、16 電源・通信共用ケーブル、17 サーボコントローラ、18 通信トランス、19 コンデンサ、20 抵抗、21 通信トランシーバ、22 通信コントローラ、23 電源回路。
Claims (1)
- サーボコントローラによってモータの駆動位置制御をおこなうサーボコントロールシステムに備えられた、サーボコントローラからの指令に従って被駆動体の位置データを出力する位置検出装置において、
位置検出装置とサーボコントローラとは単一の電源・通信共用の2本の電線から成るケーブルで接続され、
位置検出装置およびサーボコントローラとそれぞれ接続される前記共用ケーブルの両端にはそれぞれ1個のトランスが設けられ、
各トランスの共用ケーブル側の2つの巻線の一端には、前記共用ケーブルの2本の電線がそれぞれ接続され、前記2つの巻線の他端には、それぞれ信号の交流成分と直流成分とを分離または合成するコンデンサが設けられ、
前記位置検出装置には前記トランスの位置検出装置側巻線に接続されたデータの送受信を行う通信トランシーバと共用ケーブル側の2つの巻線の前記コンデンサが接続された一端に接続された電圧降圧型のスイッチングレギュレータ回路が設けられ、
前記サーボコントローラには前記トランスのサーボコントローラ側巻線に接続されたデータの送受信を行う通信トランシーバと共用ケーブル側巻線のコンデンサに接続された電源回路が設けられていることを特徴とするサーボコントロールシステムの位置検出装置。
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JP24005596A JP3540517B2 (ja) | 1996-09-11 | 1996-09-11 | サーボコントロールシステムの位置検出装置 |
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Family Applications (1)
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1996
- 1996-09-11 JP JP24005596A patent/JP3540517B2/ja not_active Expired - Fee Related
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