JP3540136B2 - データ分割並列シフタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロプロセッサの演算処理に関連してデータを分割してシフト処理を行うデータ分割並列シフタに関する。
【0002】
【従来の技術】
データ処理を行うプロセッサの演算処理装置において、データ処理効率を向上する手法としてデータを複数のフィールドに分割し各々のデータを一括して演算を行う処理方式がある。例えば64ビットのデータを16ビット単位の4個のデータに分割し、加算命令では同時に4個の加算を行うものである。
【0003】
これは、旧来の科学技術計算や事務処理計算などよりも、画像処理や音声処理などの分野に性能を発揮する。これらの演算は、加減乗除演算、論理演算のほか、シフト処理も必要となる。通常シフト処理にはシフトにより空いた部分に0を詰める論理シフト(logical shift)と符号拡張を行う演算シフト(Arithmetic shift)がある。データを複数のフィールドに分割してシフト処理を行うことを可能とするには、分割のモードに合わせてどの部分を符号拡張するかの切り替え処理が必要となる。例えば32ビットデータを32ビットモード、(16ビット×2)モード、(8ビット×4)モードの各々で3ビット右方向演算シフトを行った場合の結果を以下に示す。
【0004】
【表1】
上記データの内、下線で示した部分が符号拡張の部分である。すなわち、32ビットシフトモードでは、ビット31を符号拡張する。(16ビット×2)モードでは、上位16ビットの符号拡張はビット31を拡張し、下位16ビットにはビット15を拡張する。(8ビット×4)モードでは、ビット31からビット24まではビット31を拡張し、ビット23からビット16まではビット23を拡張し、ビット15からビット8まではビット15を拡張し、ビット7からビット0まではビット7を拡張する。論理シフトでは上記下線部が0に拡張される。
【0005】
次に、シフト回路の構成を説明する。説明の明瞭化のため右方向のシフト処理について説明する。
【0006】
まず始めに、分割機能のない通常のシフタに関して説明する。通常の32ビット右方向シフト回路を図5に示す。図5において、32ビットシフタでは、1ビット、2ビット、4ビット、8ビット、16ビットの各々のビットシフト回路101〜105が多段に接続されている。各々のシフト回路は単純な選択回路で構成されている。シフト回路はこれらの選択回路を多段に積むことで構成される。1ビットシフト回路101は、シフトを行う場合は1ビット左隣のデータを出力し、シフトしない場合はデータをそのまま出力する。隣のデータを出力するか、データをそのまま出力するかの選択信号はシフト量の最下位ビットと、左右シフト方向を示す信号から生成される。すなわちシフト量の最下位ビットに1が立っている場合は1ビットシフトを行い、0の場合はシフトを行う必要が無く、データをそのまま下方に出力する。2ビットシフト回路102では、2ビット左のデータを出力するか、そのまま出力するかの選択になる。2ビットシフト回路102の選択信号は、シフト量の下位から2ビット目の値となる。シフト量信号に従い各々のシフト回路を動作させるかどうかで、0ビットから31ビットまでの任意のシフト量のシフト動作を行う。例えば3ビットシフトでは、1ビットシフト及び2ビットシフト回路101、102でシフトを行い、他のビットシフト回路103、104、105はシフトを行わない。
【0007】
フィールドが分割されない場合、符号拡張処理は、各シフト回路で対応する左隣のデータが無いポートに、演算シフトの場合は元データの一番左の値を、論理シフトの場合は0を拡張することで実現される。
【0008】
符号拡張に使用されるデータは、演算シフト又は論理シフトのどちらのシフトを行うかを示す制御信号で、符号拡張データ生成回路において予め生成される。例えば1ビットシフト回路101の内、一番左端の選択回路ではとってくる左隣のデータがない。そこで、そのポートに符号拡張データ生成回路からの符号拡張データを挿入することで、1ビットシフトが起こった場合は同選択回路は符号拡張データを出力する。
【0009】
符号拡張データは、例えば図6に示すように、マルチプレクサ106〜108と論理ゲート109〜112を備えて構成される。このような構成において、演算シフト信号がハイレベルの演算シフトにおいて、32ビットシフト時は、元データのビット31を32ビットすべての符号拡張データとして出力し、(16ビット×2)モードでは、上位ビット31からビット16までは元データのビット31を、下位ビット15からビット0までは、元データのビット15を符号拡張データとして出力し、(8ビット×4)モードでは、ビット31からビット24までは元データのビット31を、ビット23からビット16までは元データのビット23を、ビット15からビット8までは元データのビット15を、ビット7からビット0までは元データのビット7を出力する。一方、演算シフト信号(Arithmetic)がロウレベルの論理シフト時は、全てのビットに対して符号拡張データとして0を出力する。
【0010】
図5に示す回路に上記(16ビットシフト×2)モード、(8ビットシフト×4)モードの追加を行う場合には、上記符号拡張の処理をどう行うかが問題となる。符号拡張機能を加えるには、図7に示すように、前記ビットシフト回路101〜105の各段の間に符号拡張を行うか通常のシフトを行うかの符号拡張選択回路113を挿入することで行うことができる。
【0011】
(16ビット×2)モードの時は、16ビットシフト回路105は、全ての符号拡張選択回路が符号拡張を選択するように制御する。8ビットシフト回路104では、同回路のビット15からビット8までの符号拡張選択回路113が符号拡張を選択するように制御する。同様に4ビットシフト回路103ではビット15からビット4までを、2ビットシフト回路102ではビット15からビット2までを、1ビットシフト回路101ではビット15からビット1までを符号拡張を選択するように制御する。
【0012】
(8ビット×4モード)の時、16ビットシフト回路105および8ビットシフト回路104は、全ての符号拡張選択回路113が符号拡張を選択するように制御する。4ビットシフト回路103では、ビット23からビット20、ビット15からビット12、ビット7からビット4の符号化拡張回路が符号拡張データを選択するように制御する。2ビットシフト回路102では、ビット23からビット18、ビット15からビット10、ビット7からビット2の各々の符号拡張選択回路113が符号拡張データを選択するように制御する。1ビットシフト回路101では、ビット23からビット17、ビット15からビット9、ビット7からビット1の符号拡張選択回路113が符号拡張データを選択するように制御する。
【0013】
このように、符号拡張選択回路113を各ビットシフト回路の間に挿入することで、データフィールドを分割しての並列シフトが可能となる。しかし、符号拡張選択回路113は、シフト回路と同様選択器で実現されるため、回路の通過段数だけを見ても通常のシフト回路の2倍となり、処理速度も非常に遅くなる。また、符号拡張データ生成回路を設けることを説明したが、この場合は同回路により符号拡張データを生成する遅延時間はそのまま全体の遅延時間に加わることになる。符号拡張データ生成回路を使わない方法として、各符号拡張選択回路113にモードによりどのデータを符号拡張データとして用いるかを選択する選択回路を付加することも考えられるが、この場合には、符号拡張データ生成回路を用いた場合以上の速度遅延ならびに回路規模の増大を招くことになる。
【0014】
また、通常のシフト回路では、32ビットシフトのために、選択回路を5段通過する必要があるが、これを、速度向上のため、選択機能を合わせて2入力選択回路に代えて4入力選択回路を使い、例えば1段で1ビットシフトと2ビットシフトを選択回路の入力として左3ビット、1ビット、シフト無しからの選択を行うようにし一度に2段分の処理を行うように回路を組むことも可能である。しかし、同回路に並列シフト機能を付加する場合は、1ビットあたりの符号拡張選択回路が3倍となり回路の構成が難しくなる。また、左方向シフト、右方向シフトの双方が行えるバレルシフタにおいては、同符号拡張選択回路も2倍必要となり、面積及び速度とも更に回路構成が難しくなる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明したように、分割されたデータをそれぞれ並列にシフト処理する従来のデータ分割並列シフタにおいて、符号拡張処理を行う場合は、符号拡張を行わない通常のシフト回路の2倍の選択器が必要となり、構成の大型化ならびに処理速度の低下を招いていた。さらに、拡張しようとする符号を予め生成する生成時間は、シフト回路全体の動作時間に加わるため、処理速度のさらなる低下を招いていた。
【0016】
そこで、この発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、符号拡張を含めたデータ分割並列シフト処理の処理時間の短縮化を達成し得るデータ分割並列シフタを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、入力データを複数のフィールドに分割し、分割されたそれぞれのフィールドの入力データを同時にシフト処理して所定のビットに符号又は0を拡張するデータ分割並列シフタにおいて、入力データを分割するすることなく所定のシフト量だけシフトするシフト回路と、入力データを分割するモードに応じて、分割された入力データのそれぞれのフィールドに対応した符号拡張データ又は0拡張データを生成する符号拡張データ生成回路と、入力データのシフト量ならびに入力データを分割するモードに応じて、前記シフト回路によりシフトされた入力データ又は前記符号拡張データ生成回路により生成された符号拡張データを選択するマスク信号を生成するマスク信号生成回路と、前記マスク信号生成回路により生成されたマスク信号にしたがって前記シフト回路によりシフトされた入力データ又は前記符号拡張データ生成回路により生成された符号拡張データを選択し、符号を拡張した入力データのシフト結果を出力する出力選択回路を有することを特徴とする。
【0018】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のデータ分割並列シフト回路において、前記シフト回路は、入力データの上位方向及び下位方向の双方のシフト方向に入力データをシフトするバレルシフタからなり、前記マスク信号生成回路は、入力データのシフト量ならびに入力データを分割するモードにシフト方向を加えてマスク信号を生成することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いてこの発明の実施形態を説明する。
【0020】
図1は請求項1記載の発明の一実施形態に係るデータ分割並列シフタの構成を示す図である。
【0021】
図1において、データ分割並列シフタは、分割シフト機能を持たない通常のシフト回路1と、分割モードに対応して符号拡張データを生成する符号拡張データ生成回路2と、シフト量をデコードすることによりどこまで符号拡張を行うかを決定するマスク信号を生成するマスク信号生成回路3、マスク信号生成回路3からのマスク信号により通常にシフトしたデータ又は符号拡張データ生成回路2の符号拡張データを選択する選択回路4を備えて構成され、シフト処理、符号拡張データ生成、マスク信号の生成を並列に行うことにより、シフト処理遅延時間を通常のシフト処理の遅延に最終段の遅延が加わるのみでフィールド分割並列シフト機能を実現するようにしている。
【0022】
この実施形態のデータ分割並列シフタは、32ビットシフトモード、(16ビット×2)シフトモード、(8ビット×4)シフトモードを有し、演算右シフト、論理右シフトを行う32ビット右方向のシフタである。図1に示すシフト回路1は左右両方向へのシフトを行うことのできるバレルシフタを示しているが、本実施形態では右方向シフトのみであるため図1のバレルシフタを右方向専用シフト回路1とし、左右シフト方向を示す制御信号を削除する。
【0023】
シフト回路1は従来例の説明でも用いた、図5に示すシフト回路を用いる。符号拡張データ生成回路2も同様に、従来例の説明で用いた図6に示す符号拡張データ生成回路を用いる。
【0024】
次に、この発明の特徴となるマスク信号生成回路3について説明する。
【0025】
この実施形態のにおいて想定している32ビットの入力データの分割モードは、32ビット、16ビット×2、8ビット×4の3モードである。このため、まず分割最小単位である8ビットのマスク信号を、シフト量の下位32ビットから生成し、更にシフト量の上位2ビットと、3つのモード信号から4つの8ビットフィールド毎に8ビット全てをマスクするか、8ビットのマスク信号でマスクするか、8ビット全てをマスクしないかを選択することにより32ビットのマスク信号を生成する構成が回路として容易である。
【0026】
図2にシフト量の下位3ビットから8ビット単位のマスク信号を生成する8ビットマスク信号生成回路8を示す。図2において、マスク信号生成回路8は一種のデコーダであり、シフト量又は反転シフト量を受ける否定論理積ゲート(NAND)5と、NAND5の出力により導通制御される直列接続されたトランジスタ6と、トランジスタ6のそれぞれの直列接続点の信号を受けて8ビットのマスク信号Mask0〜Mask7を出力するインバータ7を備えて構成される。
【0027】
このような構成において、シフト量の下位3ビットであるM2,M1,M0の値が確定すると、同値に対応したNAND5の出力のみ0となり、このNAND5の出力が接続されたトランジスタ6のゲートを閉じる。他のNAND5は1を出力しており、各々の出力が接続されたトランジスタ6はON状態となる。このため、閉じたトランジスタ6の左側のトランジスタ6間の各ノードは全て0となり、右側の各ノードは1となる。各ノードに接続されたインバータ7は閉じたトランジスタ6の左側は1を、右側は0を出力する。例えばM2,1,0が011であった場合、左から4番目のNAND5の出力のみ0となる。そのため、Mask7からMask5までのインバータ7の入力ノードは0となり、Mask4からMask0のインバータ7の入力ノードは1となる。結果として、Mask7〜Mask0は1110000となる。
【0028】
次に、8ビット単位よりも上位のマスク信号の生成論理を説明する。各8ビット単位でのマスク信号がとりうる状態は、8ビット全てがマスクされている状態、8ビットマスク信号生成回路8の出力によりマスクされるかどうかが決まる状態、8ビット全てがマスクされない状態の3状態をとりうる。例えばシフト量が01011での32ビットモードでは、マスク信号は、
となる。最上位の8ビットは全てマスクされる状態、上位より2番目の8ビットは8ビットマスク信号生成回路8のマスク信号を用いる状態、3番目および最下位の8ビットは各々全てマスクされない状態となる。同じシフト量で、(16ビット×2)モードの場合のマスク信号は、
となる。シフト量の上位2ビットであるM4,M3、シフトモード信号mode32、mode16、mode8、8ビットマスク信号生成回路8の出力Mask[7:0]より、マスク信号mask[31:0]を生成する式を以下に示す。なお、以下に示す式において、|は論理和を示し、&は論理積を示し、b は信号の反転を示すものとする。
【0029】
【数1】
となる。上式のif文の条件が選択信号の論理となり、この選択信号にしたがって図3に示すマスク信号生成回路3のマルチプレクサ9により各々8ビット全て1かMask[7:0]か全て0の選択を行い、マスク信号生成回路3の出力となる。
【0030】
シフト回路1によりシフトデータ、符号拡張データ生成回路3により符号拡張データが出力され、マスク信号生成回路3により生成されたマスク信号に従いマスク信号が1ならば符号拡張データを、0ならばシフトデータを、最終段出力選択回路4において各々のビット単位で選択することで最終出力を得る。
【0031】
上記シフト回路1、符号拡張データ生成回路2、マスク信号生成回路3は最終出力選択回路4まで各々全く独立に処理を行うことができる。このため、回路の遅延は従来例で示したようなお互いの遅延の累積加算とはならなず、シフト回路1、符号拡張データ生成回路2、マスク信号生成回路3の内の最大遅延のものに、最終段の出力選択回路4の遅延が付加されるだけとなる。マスク信号生成回路3内部においても、8ビットマスク信号生成回路8と、上位の選択信号を生成する論理回路とは並列に処理することができる。そのため、本実施形態のシフト回路1は、通常のシフト回路に最終段の出力選択回路4の遅延を加える程度の遅延時間でシフト処理を行うことができ、従来に比べてデータ分割並列シフト処理の処理時間を短縮することが可能となる。
【0032】
次に、請求項2記載の発明の一実施形態を説明する。
【0033】
この実施形態では、マスク信号生成回路3の構成を除いて前記実施形態とほぼ同様に構成され、シフト回路1は図1に示す実施形態に使用した従来のバレルシフタを使用できる。図1に示す右方向シフトのみのシフト回路では左方向からのシフトデータかデータをそのまま通過させるかの2入力選択回路であったのに対し、この実施形態のバレルシフタは、右方向からの入力シフトデータも選択できる3入力選択回路を用いることになる。すなわち、1ビットシフト回路では、1ビット右隣のデータ、1ビット左隣のデータ、シフトなしのデータの3つから1つを選択することになる。右方向シフト回路では2段分の処理を1度で行うために、4入力選択回路を用いたのと同じように、バレルシフタでは3入力選択回路の代わりに7入力選択回路を用いる。
【0034】
符号拡張データ生成回路であるが、通常データの符号ビットはMSBであり、本実施形態では最も左側のビットとなる。このため、左方向シフトの場合には、シフトにより空白となる部分は通常0を詰めることとなる。そのため、左方向シフトは論理シフトのみとなり、符号拡張データ生成回路は、前記実施形態で用いたものをそのまま使用できる。
【0035】
マスク信号生成回路は、左右のシフト方向による切り替えに対応するために、回路の付加が必要となり、8ビットマスク信号生成回路は、例えば図4に示すように、下位3ビットのシフト量M0〜M2のいずれか1ビットと左右シフト方向を切り替える切り替え信号を受ける排他的論理和ゲート(EXOR)10と、EXOR10の出力又はその反転信号を受けるNAND11と、NAND11の出力により導通制御されて直列接続されたトランジスタ12と、トランジスタ12の直列接続点の出力を反転するインバータ13と、トランジスタ12の直列接続点の出力を受けるバッファ14と、左右シフト方向の切り替え信号に基づいてインバータ13の出力又はバッファ14の出力を選択してマスク信号Mask0〜Mask7を出力する選択器15を備えて構成され、左右シフト切り替え信号によりシフト量データを反転して入力し、出力も反転しかつ1ビットシフトする。これにより、シフト量の最下位3ビットが011の時、右方向シフトでは、
Mask[7:0] = 11100000
左方向シフトでは、
Mask[7:0] = 00000111
となる。
【0036】
8ビット単位よりも上位のマスク信号生成回路は、前記実施形態と同様に全て1、全て0、8ビットマスク信号生成回路の出力の3つの出力のいずれかを選択することは同じてある。ただし、選択制御信号のロジックは8ビットマスク信号生成回路の場合と同様に変更する必要がある。その実施形態は様々考えられるが、基本的に上位と下位が線対称になればよい。すなわち右方向シフト時、ビット[31:24]のマスク信号生成のための選択信号を、ビット[7:0]に使い、ビット[23:16]に使う選択信号を、ビット[15:8]に使えばよい。
【0037】
バレルシフタ1のシフトデータ又は符号拡張データ生成回路2により生成された符号拡張データの選択は、前記実施形態の出力選択回路4と同様に構成される。
【0038】
この実施形態にあっては、入力データの左右いずれのシフト方向に対しても前記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0039】
なお、上記実施形態では、入力データを32ビット、分割モードを32ビット、(16ビット×2)、(8ビット×4)としているが、入力データのビット数や分割モードに制約を受けることはなく、例えば64ビットの入力データに対して分割モードを64ビット、(32ビット×2)、(16ビット×4)、(8ビット×8)であっても、上述した実施形態を拡張して同様に実施することは可能である。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、データのシフト処理と、符号拡張データの生成と、符号拡張をどのビットまで行うかを確定するマスク信号の生成を並行して行うようにしたので、従来のシフト回路の遅延に選択回路1段分の遅延の増加程度で、データを複数のフィールドに分割して同時にシフト処理する機能が実現でき、符号拡張を含めたデータ分割並列シフト処理の処理時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の一実施形態に係るデータ分割並列シフタの構成を示す図である。
【図2】8ビットマスク信号生成回路の構成を示す図である。
【図3】マスク信号生成回路の構成を示す図である。
【図4】請求項2記載の発明の一実施形態に係るデータ分割並列シフタの8ビットマスク信号生成回路の構成を示す図である。
【図5】入力データの分離機能のない32ビット右方向シフト回路の構成を示す図である。
【図6】符号拡張データ生成回路の構成を示す図である。
【図7】従来のデータ分割並列シフタの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 シフト回路
2 符号拡張データ生成回路
3 マスク信号生成回路
4 出力選択回路
5,7,10,11 論理ゲート
6,12,13 トランジスタ
8 8ビットマスク信号生成回路
9 選択器
14 バッファ
Claims (2)
- 入力データを複数のフィールドに分割し、分割されたそれぞれのフィールドの入力データを同時にシフト処理して所定のビットに符号又は0を拡張するデータ分割並列シフタにおいて、
入力データを分割するすることなく所定のシフト量だけシフトするシフト回路と、
入力データを分割するモードに応じて、分割された入力データのそれぞれのフィールドに対応した符号拡張データ又は0拡張データを生成する符号拡張データ生成回路と、
入力データのシフト量ならびに入力データを分割するモードに応じて、前記シフト回路によりシフトされた入力データ又は前記符号拡張データ生成回路により生成された符号拡張データを選択するマスク信号を生成するマスク信号生成回路と、
前記マスク信号生成回路により生成されたマスク信号にしたがって前記シフト回路によりシフトされた入力データ又は前記符号拡張データ生成回路により生成された符号拡張データを選択し、符号を拡張した入力データのシフト結果を出力する出力選択回路
を有することを特徴とするデータ分割並列シフタ。 - 前記シフト回路は、入力データの上位方向及び下位方向の双方のシフト方向に入力データをシフトするバレルシフタからなり、
前記マスク信号生成回路は、入力データのシフト量ならびに入力データを分割するモードにシフト方向を加えてマスク信号を生成する
ことを特徴とする請求項1記載のデータ分割並列シフタ。
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