JP3538864B2 - 可逆回転式圧縮機及び可逆冷凍サイクル - Google Patents

可逆回転式圧縮機及び可逆冷凍サイクル

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JP3538864B2
JP3538864B2 JP26911293A JP26911293A JP3538864B2 JP 3538864 B2 JP3538864 B2 JP 3538864B2 JP 26911293 A JP26911293 A JP 26911293A JP 26911293 A JP26911293 A JP 26911293A JP 3538864 B2 JP3538864 B2 JP 3538864B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、圧縮機自体が正逆両
方向に回転が可能な可逆回転式圧縮機と、その可逆回転
式圧縮機を使用した四方弁の不要な冷凍サイクルに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図12は例えば特開昭62−3196号
公報に示された従来の可逆冷凍サイクル用回転式圧縮機
であり、図において、112はモータのロータ、107
は回転軸、118は弁機構、114は主軸受、116は
シリンダ、Paは第1の冷媒管、119aは第1の吸入
孔、106は密閉容器である。
【0003】次に動作について説明する。図12におい
て、ロータ112は回転軸107を正逆転可能なように
制御されている。又、弁機構118はたとえば第1の冷
媒管Paから吸込まれた冷媒ガスは、弁機構118を経
て主軸受114のフランジ部及びシリンダ116に設け
られる吸入路である第1の吸入孔119aからシリンダ
116内に吸入され、圧縮されて吐出孔を経由して、弁
機構118を経て第2の冷媒管Pbに吐出される。
【0004】逆の運転の場合、弁機構118は第2の冷
媒管Pbから吸込まれた冷媒ガスは、弁機構118を経
て、第2の吸入孔からシリンダ116内に吸入され、圧
縮されて吐出孔119aを経由して、弁機構118を経
て第1の冷媒管Paに吐出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の可逆冷凍サイク
ル用回転式圧縮機は以上のように構成されているので、
密閉容器6内に弁機構を設けねばならず、工作性が悪
く、価格が高くなり、信頼性が低いという問題点があっ
た。
【0006】この発明は前記のような問題点を解消する
ためになされたもので、弁機構を備えないシンプルな構
造により、工作性が良く、かつ価格も安く原価低減効果
もあり、信頼性が向上する可逆回転式圧縮機及び可逆冷
凍サイクルを得ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の可逆回転式圧
縮機は、シリンダと、ローリングピストンと、スライド
ベーンとを有する回転式圧縮機において、前記スライド
ベーンを挟んで前記ローリングピストンの外周面とシリ
ンダの内周面と間に形成され、前記ローリングピストン
が上死点の時該ローリングピストンで閉塞され、下死点
の時全開する二個の吐吸ポートと、前記シリンダの両端
を閉塞する側壁の少なくとも何れか一方に前記二個の吐
吸ポートとそれぞれ連結する二個の冷媒管を備えたもの
である。
【0008】請求項2の可逆回転式圧縮機は、前記二個
の吐吸ポートとそれぞれ連結する前記二個の冷媒管はシ
リンダの両端を閉塞する異なる側壁にそれぞれ備えたも
のである。
【0009】請求項3の可逆回転式圧縮機は、前記シリ
ンダの両端を閉塞する両側壁に前記二個の吐吸ポートと
それぞれ連結する二個の冷媒管をそれぞれに設け、同一
吐吸ポートに連結された冷媒管はそれぞれ一本の冷媒管
に連結される構成にしたものである。
【0010】請求項4の可逆冷凍サイクルは、膨張機構
を毛細管とし、可逆回転式圧縮機と室内熱交換器と毛細
管と室外熱交換器と前記可逆回転式圧縮機とを順次冷媒
管で直接連結して冷凍サイクルを構成したものである。
【0011】請求項5の可逆冷凍サイクルは、可逆回転
式圧縮機を駆動するモータを3相モータで構成し、この
3相モータの電源入力結線を3相のうち2組の結線を入
れ換えるスイッチを設け、このスイッチが冷房と暖房を
切り換えるスイッチと連動する構成としたものである。
【0012】請求項6の可逆冷凍サイクルは、可逆回転
式圧縮機を駆動する3相モータの電源入力結線を3相の
うち2組の結線を入れ換えるスイッチを設け、このスイ
ッチが冷房と暖房を切り換えるスイッチを兼用する構成
としたものである。
【0013】
【作用】請求項1の可逆回転式圧縮機は、弁機構を有さ
ずに正・逆どちらの回転方向でも、冷媒を圧縮する。
【0014】請求項2の可逆回転式圧縮機は、弁機構を
有さずに正・逆どちらの回転方向でも、冷媒を圧縮し、
また冷媒はシリンダの一方の側壁から流入し、シリンダ
の他方の側壁から吐出する。
【0015】請求項3の可逆回転式圧縮機は、弁機構を
有さずに正・逆どちらの回転方向でも、冷媒を圧縮し、
また冷媒はシリンダの両方の側壁から流入し、シリンダ
の両方の側壁から吐出する。
【0016】請求項4の可逆冷凍サイクルは、可逆回転
式圧縮機を正・逆回転することができるので、四方弁の
不要なヒートポンプ装置を構成でき、また可逆回転式圧
縮機は室内熱交換器及び室外熱交換器と冷媒管で直接連
結されているので流入冷媒を湿り圧縮する。
【0017】請求項5の可逆冷凍サイクルは、冷房と暖
房を切り換えるスイッチに連動して可逆回転式圧縮機を
駆動する3相モータの電源入力結線が3相のうち2組の
結線が入れ換わり、可逆回転式圧縮機が正・逆回転す
る。
【0018】請求項6の可逆冷凍サイクルは、可逆回転
式圧縮機を回転する3相モータの電源入力結線を3相の
うち2組の結線を入れ換えるスイッチの動作により可逆
回転式圧縮機が正・逆回転し、冷房と暖房を切り換え
る。
【0019】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の一実施例を示す可逆回転式圧縮
機の横断面図でこの図において、1はシリンダ、2はロ
ーリングピストン、3はスライドベーン、4はこのスラ
イドベーン3を前記ローリングピストン2に密接させる
スプリング、5は前記ローリングピストン2のクランク
シャフト、CとDは前記スライドベーン3を挟んで左右
対称にシリンダ1の内周面と前記ローリングピストンの
外周面との間に設けられた2個の吐吸ポート、6は吐吸
ポートCに冷媒を供給、或は吐吸ポートCから冷媒を排
出する冷媒管、7は吐吸ポートDに冷媒を供給、或は吐
吸ポートDから冷媒を排出する冷媒管である。この冷媒
管6及び7は前記ローリングピストンが上死点の時に該
ローリングピストンで閉塞され、下死点の時に開口す
る。
【0020】図2は図1のII−II断面図であり、8はシ
リンダ1の側壁、7は吐吸ポートDに冷媒を供給、或は
吐吸ポートDから冷媒を排出する冷媒管である。
【0021】図3は実施例1の可逆回転式圧縮機の外観
斜視図であり、吐吸ポートC及びDに連結される冷媒管
6及び7はシリンダ1の側壁8の一方にのみ設けられて
いる。
【0022】図4は可逆回転式圧縮機とモータを組立た
縦断面図であり、この図において、9はモータのステー
タ、10はステータコイル、11はモータのロータ、1
2はモータ冷却用ファン、13は前記クランクシャフト
5と直結するモータの回転軸、14はマフラー、15、
16はこのマフラー14及びモータを介して可逆回転式
圧縮機に冷媒を供給、或は可逆回転式圧縮機から冷媒を
排出する冷媒管、17は密閉容器である。
【0023】図5は前記ローリングピストン2が上死点
に位置した時の可逆回転式圧縮機の断面図である。因み
に図1は前記ローリングピストン2が下死点に位置した
時を示す。
【0024】以下、実施例1の動作を説明する。図1の
可逆回転式圧縮機において、シリンダ1とローリングピ
ストン2とスライドベーン3とで構成された可逆回転式
圧縮機におけるシリンダ1の内周面とローリングピスト
ン2の外周面との間に、ローリングピストン2が上死点
に位置する時に閉鎖され、かつローリングピストン2が
下死点に位置する時に開く領域に、前記スライドベーン
3を挟んで対称な吐吸ポートCと、吐吸ポートDを設け
てある。またこの吐吸ポートCと、吐吸ポートDに連結
される冷媒管6及び7はシリンダ1の側壁8の一方にの
み設られている。
【0025】図6は、実施例1に示す可逆回転式圧縮機
の吸入工程と吐出工程の詳細な遷移図である。
【0026】この図では吐吸ポートCが吸入ポート、吐
吸ポートDが吐出ポートの役割をする。図6(イ)では
冷媒管6はローリングピストン2によって閉塞されてい
る。そしてローリングピストン2が回転するに従い、冷
媒管6は開口され始め、吐吸ポートCに冷媒が供給され
始める。ローリングピストン2がさらに回転し、ローリ
ングピストン2が下死点(図6(ハ))に到ると冷媒管
6と吐吸ポートCは全開され吐吸ポートCに冷媒が供給
される。ローリングピストン2がさらに回転すると、冷
媒管6は閉塞され始め、ローリングピストン2が再び上
死点に到ると冷媒管6と吐吸ポートCは閉塞され、吸入
工程が完了する。この状態が図6(ホ)である。
【0027】ローリングピストン2が2回転目に移行す
る(図6(ヘ))と、シリンダ1内でスライドベーン3
の対向側にあった冷媒は圧縮されながら吐吸ポートDに
供給され始め、冷媒管7が開口され始めるので、冷媒管
7から吐出され始める。ローリングピストン2がさらに
回転し、ローリングピストン2が下死点(図6(チ))
に到ると冷媒管7と吐吸ポートDは全開され吐吸ポート
Dの冷媒は冷媒管7から吐出される。ローリングピスト
ン2がさらに回転すると、冷媒管7は閉塞され始め、ロ
ーリングピストン2が再び上死点に到ると冷媒管7と吐
吸ポートDは閉塞され、吐出工程が完了する。この状態
が図6(ヌ)である。
【0028】また冷媒が冷媒管7から吐出され始めると
同時に、冷媒管6は開口され始め、吐吸ポートCに冷媒
が供給され始めて、吐出工程と並行して、吸入工程が開
始される。この状態は図6(チ)である。
【0029】このように、スライドベーン3を挟んでこ
の吐吸ポートCとDとが連通することなく連続的に吸入
・圧縮される。更に実施例1は左右対称なことから可逆
回転式圧縮機の逆転時も同様の機能を果たすことが示さ
れる。また、この実施例1では冷媒管6及び7はシリン
ダ1の側壁8の一方にのみ設られているので、片方の側
壁8のみ加工すればよく、加工工数が減る。
【0030】実施例2.前記実施例1では吐吸ポートC
とDとに連結される冷媒管6及び冷媒管7はシリンダ1
の側壁8の一方のみに設けられているが、図7に示すよ
うに吐吸ポートCに連結される冷媒管6はシリンダ1の
側壁8の一方に、吐吸ポートDに連結される冷媒管7は
シリンダ1の側壁8の他方に設けてもよい。このように
構成すると冷媒の流れが一方向になるので、冷媒がスム
ーズに流れる効果がある。
【0031】実施例3.図8は実施例3の可逆回転式圧
縮機の外観斜視図である。この実施例3では、吐吸ポー
トCとDとに連結される冷媒管6及び7はそれぞれシリ
ンダ1の側壁8の両方から連結される構成になつてい
る。このように構成すると冷媒のシリンダ1内への供給
が平均して行われ圧縮がスムーズに行われ、更に吸入面
積が2倍になるため吸入圧損が減る。
【0032】実施例4.図9はこの発明の可逆冷凍サイ
クルを示す。この図において91は前記実施例1〜3の
何れかに示す可逆回転式圧縮機、92は室内熱交換器、
93は室外熱交換器、 94は膨張機構であり、毛細管
を用いている。この実施例4では室内熱交換器92と可
逆回転式圧縮機91、室外熱交換器93と可逆回転式圧
縮機91は冷媒管で直接連結され、気液分離器は備えて
いない。
【0033】図中実線矢印は暖房運転時の冷媒の流れを
示し、破線矢印は冷房運転時の冷媒の流れを示す。暖房
運転時は実線矢印のごとく可逆回転式圧縮機91が回転
し、順次室内熱交換器92、膨張機構94、室外熱交換
器93に循環し再び可逆回転式圧縮機91に戻る。冷房
運転時は可逆回転式圧縮機91が逆回転し、図中破線で
示すように冷媒が循環する。
【0034】従来の冷凍サイクルの場合、回転圧縮機は
吐出弁を有しており、この吐出弁が液圧縮に弱く、圧縮
機吸入冷媒(1)は図13のモリエル線図のように必ずス
ーパーヒートガスでなければならなかった。これに対
し、この実施例4では可逆回転式圧縮機91に吐出弁が
ないため、故障する部位がなく液圧縮してもよいので、
図10のモリエル線図のように圧縮機吸入冷媒(1)は湿
りでよい。つまり毛細管は従来のものより抵抗の少ない
もので設計する。
【0035】このようにこの実施例4は可逆回転式圧縮
機91の吸入冷媒が湿り状態でも運転可能であり、吐出
温度も低下が図れ、機器の信頼性向上に繋がる。さらに
吸入冷媒の比容積が小さくなり、冷媒循環量つまり能力
が増加し、効率が向上する。
【0036】実施例5.図11は可逆回転式圧縮機を回
転する3相モータの回路図である。121は商用電源、
122は電流制限用インダクタ、123は商用電源12
1を直流に全波整流する全波整流回路、124はこの整
流された直流を平滑するコンデンサからなる平滑回路、
125はこの平滑された直流を120゜位相の変化した
3相交流に変換すると共に室内の熱負荷量に応じてより
周波数を制御し、3相モータ126の回転数を制御する
DC−ACインバータ回路で、1相にトランジスタとダ
イオードの組合わせ2組を有し、これが各相にそれぞれ
設けられている。
【0037】a〜lはDC−ACインバータ回路125
の位相制御用及び周波数制御用信号の入力端子、U、
V、Wはインバータ回路125の出力端子で、120゜
位相の異なる3相交流電流が出力される。126は圧縮
機と直結された3相モータ、B、J、Rは3相モータの
入力端子、127は暖房運転と冷房運転と切り換えるス
イッチ(図示せず)と連動してインバータ回路の出力2
端子と3相モータの入力2端子との接続、例えばU−
B、V−JをU−J、V−Bに切り換えることにより3
相モータ126を正逆回転させるスイッチである。
【0038】次に、動作について説明する。全波整流回
路123および平滑回路124で、整流・平滑された商
用電源121の直流はDC−ACインバータ回路125
でトランジスタのオン−オフスイツチングを制御するこ
とにより120゜位相の変化した3相交流電流に変換さ
れる。この3相交流電流により3相モータ126が駆動
され、可逆回転式圧縮機を回転する。
【0039】また、DC−ACインバータ回路125は
熱負荷量に応じた信号が入力端子a〜lに入力し、トラ
ンジスタのオン−オフスイツチングを制御することによ
り周波数を制御して3相モータ126の回転数を制御
し、可逆回転式圧縮機の能力を制御する。
【0040】更にスイッチ127は暖房運転と冷房運転
と切り換えるスイッチと連動してDC−ACインバータ
回路125の出力2端子と3相モータの入力2端子との
接続、例えばU−B、V−JをU−J、V−Bに切り換
えることにより3相モータ126を正逆回転させ、可逆
回転式圧縮機を正逆回転させて、冷凍サイクルを暖房運
転と冷房運転と切り換える。
【0041】実施例6.実施例5におけるDC−ACイ
ンバータ回路125の出力2端子と3相モータ126の
入力2端子との接続を切り換え、3相モータ126を正
逆回転させるスイッチは冷凍サイクルを暖房運転と冷房
運転とに切り換えるスイッチと兼用させてもよい。
【0042】
【発明の効果】請求項1の可逆回転式圧縮機は、シリン
ダと、ローリングピストンと、スライドベーンとを有す
る回転式圧縮機において、前記スライドベーンを挟んで
前記ローリングピストンの外周面とシリンダの内周面と
間に形成され、前記ローリングピストンが上死点の時該
ローリングピストンで閉塞され、下死点の時開く二個の
吐吸ポートを備え、前記シリンダの両端を閉塞する側壁
に前記二個の吐吸ポートとそれぞれ連結する二個の冷媒
管を備えたので、正・逆どちらの回転方向でも、弁機構
を有さずに冷媒の圧縮が可能である。
【0043】請求項2の可逆回転式圧縮機は一方の吐吸
ポートに連結される冷媒管6はシリンダ1の側壁5の一
方に、他方の吐吸ポートに連結される冷媒管6はシリン
ダ1の側壁5の他方に設けているので、冷媒はシリンダ
の一方の側壁から流入し、シリンダの他方の側壁から吐
出し、冷媒がスムーズに流れる効果がある。
【0044】請求項3の可逆回転式圧縮機は、吐吸ポー
トCとDとに連結される冷媒管6はそれぞれシリンダ1
の側壁5の両方から連結される構成になつているので、
弁機構を有さずに正・逆どちらの回転方向でも、冷媒を
圧縮し、また冷媒はシリンダの両方の側壁から流入し、
シリンダの両方の側壁から吐出する。従って、冷媒のシ
リンダ1内への供給が平均して行われ圧縮がスムーズに
行われ、更に吸入面積が2倍になるため吸入圧損が減
る。
【0045】請求項4の可逆冷凍サイクルは、膨張機構
を毛細管とし、可逆回転式圧縮機と室内熱交換器と毛細
管と室外熱交換器と前記可逆回転式圧縮機とを順次冷媒
管で直接連結したので、圧縮機を正・逆回転することが
でき、四方弁の不要なヒートポンプ装置を構成でき、ま
た前記可逆回転式圧縮機は流入冷媒を湿り圧縮可能であ
るから吸入冷媒の比容積が小さくなり、冷媒循環量つま
り能力が増加し、吐出温度が下がり、効率が向上する。
【0046】請求項5の可逆冷凍サイクルは、可逆回転
式圧縮機を駆動するモータを3相モータで構成し、この
3相モータの電源入力結線を3相のうち2組の結線を入
れ換えるスイッチを設け、このスイチの入れ換え動作が
冷房と暖房を切り換えるスイッチに連動する構成とした
ので、簡単な構成により暖房運転と冷房運転と切り換え
るスイッチの切り換えでモータを正逆回転させ、可逆回
転式圧縮機を正逆回転させて、冷凍サイクルを暖房運転
と冷房運転と切り換えることができる。
【0047】請求項6の可逆冷凍サイクルは、可逆回転
式圧縮機を回転するモータを3相モータで構成し、この
3相モータの電源入力結線を3相のうち2組の結線を入
れ換えるスイッチを設け、このスイチを冷房と暖房を切
り換えるスイッチと兼用したので、スイッチが1個不要
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1による可逆回転式圧縮機の
断面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】この発明の実施例1による可逆回転式圧縮機の
外観斜視図である。
【図4】この発明の実施例1による可逆回転式圧縮機と
モータを組立た断面図である。
【図5】この発明の実施例1によるローリングピストン
が上死点に位置した時の可逆回転式圧縮機の断面図であ
る。
【図6】この発明の実施例1による可逆回転式圧縮機の
吸入工程と吐出工程の遷移図である。
【図7】この発明の実施例2による可逆回転式圧縮機の
外観斜視図である。
【図8】この発明の実施例3による可逆回転式圧縮機の
外観斜視図である。
【図9】この発明の実施例4による可逆冷凍サイクルの
回路図である。
【図10】この発明の実施例4による可逆冷凍サイクル
のモリエル線図である。
【図11】この発明の実施例5による可逆冷凍サイクル
の3相モータの回路図である。
【図12】従来の可逆回転式圧縮機の断面図である。
【図13】従来の冷凍サイクルのモリエル線図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 2 ローリングピストン 3 スライドベーン 5 クランクシャフト 6、7 冷媒管 8 シリンダ側壁 C 吐吸ポート D 吐吸ポート 91 可逆回転式圧縮機 92 室内熱交換器 93 室外熱交換器 94 膨張機構 121 商用電源 122 電流制限用インダクタ 123 全波整流回路 124 平滑回路 125 DC−ACインバータ回路 126 3相モータ 127 切換えスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 望月 哲哉 静岡市小鹿三丁目18番1号 三菱電機株 式会社 静岡製作所内 (72)発明者 田辺 義浩 静岡市小鹿三丁目18番1号 三菱電機株 式会社 静岡製作所内 (56)参考文献 特開 昭62−186082(JP,A) 特開 昭52−136444(JP,A) 特開 昭62−3180(JP,A) 特開 昭60−88887(JP,A) 特開 昭62−3196(JP,A) 実開 昭51−62111(JP,U) 実開 平2−13191(JP,U) 実開 昭56−38188(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04C 18/356 F04C 29/00 F04C 29/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダと、ローリングピストンと、ス
    ライドベーンとを有する回転式圧縮機において、前記ス
    ライドベーンを挟んで前記ローリングピストンの外周面
    とシリンダの内周面と間に形成され、前記ローリングピ
    ストンが上死点の時に該ローリングピストンで閉塞さ
    れ、下死点の時に全開する二個の吐吸ポートと、前記シ
    リンダの両端を閉塞する側壁の少なくとも何れか一方に
    前記二個の吐吸ポートとそれぞれ連結され、前記ローリ
    ングピストンが上死点の時に該ローリングピストンで閉
    塞され、下死点の時に開口する二個の冷媒管を備えたこ
    とを特徴とする可逆回転式圧縮機。
  2. 【請求項2】 シリンダと、ローリングピストンと、ス
    ライドベーンとを有する回転式圧縮機において、前記ス
    ライドベーンを挟んで前記ローリングピストンの外周面
    とシリンダの内周面と間に形成され、前記ローリングピ
    ストンが上死点の時に該ローリングピストンで閉塞さ
    れ、下死点の時に全開する二個の吐吸ポートと、前記シ
    リンダの両端を閉塞する側壁の一方に前記一方の吐吸ポ
    ートと連結され、前記シリンダの両端を閉塞する側壁の
    他方に前記他方の吐吸ポートと連結され、かつ何れも前
    記ローリングピストンが上死点の時に該ローリングピス
    トンで閉塞され、下死点の時に開口する冷媒管を備えた
    ことを特徴とする可逆回転式圧縮機。
  3. 【請求項3】 シリンダと、ローリングピストンと、ス
    ライドベーンとを有する回転式圧縮機において、前記ス
    ライドベーンを挟んで前記ローリングピストンの外周面
    とシリンダの内周面と間に形成され、前記ローリングピ
    ストンが上死点の時に該ローリングピストンで閉塞さ
    れ、下死点の時に全開する二個の吐吸ポートと、前記シ
    リンダの両端を閉塞する両側壁に前記二個の吐吸ポート
    とそれぞれ連結する二個の冷媒管をそれぞれ設け、この
    冷媒管は各前記ローリングピストンが上死点の時に該ロ
    ーリングピストンで閉塞され、下死点の時に開口され、
    更に同一吐吸ポートに連結された冷媒管はそれぞれ一本
    の冷媒管に連結されることを特徴とする可逆回転式圧縮
    機。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載の可逆回転
    式圧縮機と室内熱交換器と膨張機構と室外熱交換器と前
    記可逆回転式圧縮機とを順次冷媒管で直接連結して冷凍
    サイクルを構成し、前記膨張機構は毛細管で構成するこ
    とを特徴とする可逆冷凍サイクル。
  5. 【請求項5】 前記可逆回転式圧縮機の駆動モータを3
    相モータで構成し、この3相モータの電源入力結線を3
    相のうち2組の結線を入れ換えるスイッチを設け、この
    スイチの入れ換え動作が冷房と暖房を切り換えるスイッ
    チに連動する構成としたことを特徴とする請求項4記載
    の可逆冷凍サイクル。
  6. 【請求項6】 前記3相モータの電源入力結線を3相の
    うち2組の結線を入れ換えるスイッチを冷房と暖房を切
    り換えるスイッチと兼用したことを特徴とする請求項5
    記載の可逆冷凍サイクル。
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