JP3535775B2 - 担架を兼ねる車両用緊急表示標識装置 - Google Patents

担架を兼ねる車両用緊急表示標識装置

Info

Publication number
JP3535775B2
JP3535775B2 JP22977499A JP22977499A JP3535775B2 JP 3535775 B2 JP3535775 B2 JP 3535775B2 JP 22977499 A JP22977499 A JP 22977499A JP 22977499 A JP22977499 A JP 22977499A JP 3535775 B2 JP3535775 B2 JP 3535775B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
forming
stretcher
hollow
vehicle
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22977499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001055085A (ja
Inventor
光吉 大蔵
Original Assignee
有限会社ハル・コーポレーション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社ハル・コーポレーション filed Critical 有限会社ハル・コーポレーション
Priority to JP22977499A priority Critical patent/JP3535775B2/ja
Publication of JP2001055085A publication Critical patent/JP2001055085A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3535775B2 publication Critical patent/JP3535775B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Refuge Islands, Traffic Blockers, Or Guard Fence (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば高速道路や
一般車道等において非常時、事故時等で緊急停車した故
障車両、事故車両等の後方におけるガードレールの例え
ば縦ポール柵に設置され、後続車両の運転者等に対して
注意を促すと共に、負傷者等を安全な場所に一時的に移
動避難させるための担架として兼用させることも可能な
担架を兼ねる車両用緊急表示標識装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】車両が例えば高速道路を走行する場合
に、例えば燃料、冷却水、エンジンオイル等の不足、タ
イヤの空気圧低下等の故障、その他の損傷更には交通事
故等で車両を緊急停車させた際には、後続車両の運転者
に緊急停止していることが分かるようにしなければなら
ないとされている。すなわち、これ等の緊急停止時には
道路交通法の規則に基づいて車両停止標識器材を停車車
両の後方約10〜20メートルに設置することが義務付
けられている。そのためのこの種の車両停止標識器材と
しては、例えば底辺が約50cm、高さが約1m程度の
三角板状の停止表示板を衝立器材等によって路面上に立
てるようにしたものが一般的なものとして提案されてい
る。
【0003】また、高速道路や一般車道等において、例
えば車両同士あるいは歩行者等との衝突事故等が発生し
て自ら立ち上がることのできない程の重傷者等が出た際
には、その重傷者等を安全な場所に避難させておく必要
がある。すなわち例えば事故を免れた他の車両の運転
者、あるいは怪我を負わなかった事故車両の同乗者、あ
るいは第三者等によって救急隊、交通救助隊等が到着す
るまでの間に事故車両等から重傷者等を引き出し、道路
脇の安全な場所に負傷者を移動、退避させておく必要が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来提案の車両停止標識器材を運転中に携行する場合で
は、車両の例えばトランク内に予め収納しておかなけれ
ばならないが、車両停止標識器材自体が大きなために収
納スペースが無駄に使われてしまい非常に不便なもので
あった。また、風の強いとき等で従来のような車両停止
標識器材を使用する場合では、車両停止標識器材自体が
風圧で転倒されたり飛ばされたり等して設置上非常に不
安定である等の問題点を有していた。
【0005】また、車両同士あるいは歩行者等との衝突
事故発生の際に、事故車両等から道路脇の安全な場所に
負傷者等を移動させるには、人手によりそれらの負傷者
等を運ばなければならないとしたら、負傷者等が自らで
動けないときにはかなりの重量となっているから、例え
ば一人で移動させることは極めて困難であった。
【0006】そこで本発明は叙上のような従来存した諸
事情に鑑み創出されたもので、従来の車両停止標識器材
に比べて車両内にコンパクトに収納できるように携行性
を向上させると共に、風の強い時に使用する場合でも例
えばガードレールのポール柵等に安定して取り付けで
き、また、車両同士あるいは歩行者等との衝突事故発生
の際に、負傷者等を道路脇の安全な場所に一時的に移動
避難させられる担架としても利用できるような担架を兼
ねる車両用緊急表示標識装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明にあっては、気体圧で膨らませることによ
り複数の中空柱が梯子型担架形状となって連結された担
架兼標識用の装置本体1を形成し、この装置本体1は、
両側柱を形成する両側中空柱形成用空気嚢2と、両側中
空柱形成用空気嚢2相互間で当該両側中空柱形成用空気
嚢2に連通した状態で接合させる中間中空柱形成用空気
嚢3と、これ等の両側中空柱形成用空気嚢2、中間中空
柱形成用空気嚢3により形成された梯子型担架5の一側
面に形成した標識面部4と、両側中空柱形成用空気嚢2
に連結形成した梯子型担架用把持部5Aと、この梯子型
担架用把持部5Aに着脱可能に取り付けられるガードレ
ールPへの保持手段6とを有する。装置本体1は、梯子
型担架5の両側柱を形成する一対の両側中空柱形成用空
気嚢2と、両側中空柱形成用空気嚢2相互間に架設連通
させた中間中空柱形成用空気嚢3とを有するものとでき
る。保持手段6は、梯子型担架用把持部5Aに夫々着脱
可能となるように嵌挿固定させる取付筒部12と、この
取付筒部12に対して同軸上で回動可能となるように枢
着された剛性を有する鈎フック型アーム部14とによる
ものとできる。保持手段6側にある中間中空柱形成用空
気嚢3に隣接して枕型形状に膨らませる中空枕形成用空
気嚢7を備えているものとできる。隣接する中間中空柱
形成用空気嚢3相互間には、通気性のある粗目状の布製
材、網材あるいは合成樹脂製材等のメッシュ面部8を張
設することができる。両側中空柱形成用空気嚢2の端部
には、中間中空柱形成用空気嚢3に沿って蓋部21Bを
開蓋させ、排気して圧潰された装置本体1を折り畳んで
身部21A内に収容させて蓋部21Bを閉蓋させるよう
にした収納ケース体21を備えて構成できる。収納ケー
ス体21は、開蓋状態において梯子型担架5の路面に対
する引き摺り支持部となるよう身部21A内に固着させ
て構成でき、また、収納ケース体21を車両Cに対する
標識面部4の取付支持柱として機能させるようにするこ
とができる。
【0008】以上のように構成された本発明に係る担架
を兼ねる車両用緊急表示標識装置にあって、装置本体1
を車両用緊急表示標識として使用した場合において、梯
子型担架5の一側面に形成した標識面部4は、後続車両
の運転者等に対し注意を促し、車両の追突事故等を未然
に防止させる。装置本体1を担架として使用した場合に
おいて、梯子型担架5の両側柱を形成する中空柱である
両側中空柱形成用空気嚢2に連設形成した梯子型担架用
把持部5Aは、負傷者等を乗せた装置本体1を両手でも
って容易に移動避難させる。梯子型担架用把持部5に着
脱可能に取り付けられる保持手段6は、ガードレールP
の例えばポール柵に対し装置本体1自体を保持させ、例
えばその標識面部4を横向き状態にさせて後続車両の運
転手等に見易くさせる。梯子型担架5における両側柱を
形成する両側中空柱形成用空気嚢2と、両側中空柱形成
用空気嚢2相互間に架設連通させた中間中空柱形成用空
気嚢3とに気体を供給して膨らませることにより、全体
として梯子形状を呈する梯子型担架5となる装置本体1
を容易に形成させる。保持手段6の取付筒部12は、両
側中空柱形成用空気嚢2の梯子型担架用把持部5Aに夫
々着脱可能となるように嵌挿固定され、この取付筒部1
2に対して同軸上で回動可能となるように枢着された剛
性を有する鈎フック型アーム部14は、ガードレールP
の例えばポール柵に対し標識面部4を横向き状態にさせ
ながら装置本体1自体を強固に保持させる。保持手段6
側の中間中空柱形成用空気嚢3に隣接して枕型形状に膨
らませられた中空枕形成用空気嚢7は、移動避難させる
負傷者等の頭部を安定して保持させる。隣接する中間中
空柱形成用空気嚢3相互間に張設した通気性のある粗目
状の布製材、網材あるいは合成樹脂製材等のメッシュ面
部8は、風通しを良好にさせることとなって当該標識面
部4にかかる風圧力を緩和させ、装置本体1全体のガー
ドレールPからの脱落や散失等を防止させる。両側中空
柱形成用空気嚢2端部の中間中空柱形成用空気嚢3に沿
って設けられた収納ケース体21は、排気してシート状
に扁平圧潰された装置本体1を小さく折り畳んで身部2
1A内に収容させ、蓋部21Bを閉蓋させることで装置
本体1自体をコンパクトに収納させる。装置本体1に固
着させた収納ケース体21は、開蓋状態において梯子型
担架5の路面に対する引き摺り支持部となり、梯子型担
架用把持部5Aを持ち上げて路面上に接する収納ケース
体21を引き摺って行くだけで担架使用による負傷者等
を運搬させる。収納ケース体21を車両Cに対する標識
面部4の取付支持柱として機能させることにより、取付
支持柱として車両Cの一部に固定された収納ケース体2
1を介して標識面部4を取り付けさせる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明すると、図において示される符号1は、
例えば高速道路または一般車道路等での運転故障で緊急
停車した故障車両、または車両同士あるいは歩行者等と
の衝突事故発生時の事故車両等の例えば約10〜20メ
ートル後方において、道路脇のガードレールPにおける
例えば縦ポール柵等に設置されることにより、後続車両
の運転手等に対して注意を促して衝突事故等を未然に防
止するための担架を兼ねる車両用の緊急停止、あるいは
誘導案内のための表示標識用の装置本体である。
【0010】この装置本体1は、図1、図2に示すよう
に、空気あるいは不燃性ガス等の気体圧で膨らませるこ
とにより梯子型担架5と成るように、その両側柱を形成
する両側中空柱形成用空気嚢2と、複数の中間中空柱形
成用空気嚢3と、標識面部4と、梯子型担架用把持部5
と、保持手段6とから構成してある。そして、両側中空
柱形成用空気嚢2は両側に配置される一対としてあっ
て、長さが約1メートル以上の可撓性チューブにて形成
され、中間中空柱形成用空気嚢3は両側中空柱形成用空
気嚢2相互間に複数段である例えば4段平行となして当
該両側中空柱形成用空気嚢2に連通した状態で接合さ
せ、気体圧で膨らませることにより梯子型担架5の横架
柱を形成するものとした可撓性チューブ状に形成してあ
り、また、これ等の一対の両側中空柱形成用空気嚢2、
複数の中間中空柱形成用空気嚢3夫々により梯子型担架
5を形成してある。そして、標識面部4は梯子型担架5
のいずれか少なくとも一側面に形成してあり、梯子型担
架用把持部5Aは、両側中空柱形成用空気嚢2の長手方
向の端側面に連設するよう連通接合した長尺な例えば約
1メートル以上の長さを有するものとしてある。また、
保持手段6は、標識面部4をガードレールPの例えば縦
ポール柵に対し横向きになるように装置本体1を保持さ
せるために梯子型担架用把持部5Aに対し磁石によって
あるいはクリップすること等により着脱可能となるよう
に取り付けてある。
【0011】尚、標識面部4には、道路交通法の規定に
よる停止、誘導その他の所定内容の案内を表示する三角
形表示、矢印表示等の表示部9を表面側に布置させてあ
り、その表示内容は特に限定されず、また、装置本体1
である梯子型担架5における負傷者等を載せる側の表面
部あるいは裏面部のいずれであっても、また、両側面部
夫々に表示形成するも良いものである。
【0012】保持手段6側に位置する最上段の中間中空
柱形成用空気嚢4に隣接して可撓性チューブ状の中空枕
形成用空気嚢7を一対の両側中空柱形成用空気嚢2夫々
に連通した状態で接合させてあり、この中空枕形成用空
気嚢7自体は気体圧で膨らませられることにより、負傷
者等の後頭部形状に対応する凹部を中央に有する枕型形
状に形成されるようにしてある(図3参照)。
【0013】また、隣接する中間中空柱形成用空気嚢4
相互間には、標識面部4に当たる風圧力によって装置本
体1全体が飛ばされないように、通気性を付与して風圧
による抵抗を緩和させるための粗目状の布製材、網材あ
るいは合成樹脂製材等により形成されたメッシュ面部8
を張設配置してある。
【0014】両側中空柱形成用空気嚢2の側面には、当
該両側中空柱形成用空気嚢2と共に、両側中空柱形成用
空気嚢2に連通する中間中空柱形成用空気嚢3、中空枕
形成用空気嚢7、梯子型担架用把持部5A夫々の内部に
気体を供給させるための小孔状の給気口9を設けると共
に、この給気口9を外側から密栓させるための突起を有
する帯状の嵌め込み式キャップ体10を給気口9近傍に
取り付けてある。尚、この給気口9および嵌め込み式キ
ャップ体10は、両側中空柱形成用空気嚢2以外に、例
えば中間中空柱形成用空気嚢3、中空枕形成用空気嚢
7、梯子型担架用把持部5Aの内のいずれの表面に設け
てあっても良い。これにより給気口9から両側中空柱形
成用空気嚢2内部に、例えば圧縮空気が充填収容されて
いる携帯用ボンベ8あるいは手動操作による携帯用踏圧
式ポンプ(図示せず)等により気体を供給させることに
より、使用前には扁平状に小さく折り畳まれていた両側
中空柱形成用空気嚢2、中間中空柱形成用空気嚢3、中
空枕形成用空気嚢7、梯子型担架用把持部5A夫々が大
きく膨らんで行き、全体として梯子状を呈する梯子型担
架5を形成するようにしてある。
【0015】尚、本実施の形態においては、両側中空柱
形成用空気嚢2、中間中空柱形成用空気嚢3、中空枕形
成用空気嚢7、梯子型担架用把持部5A夫々を気体圧で
もって膨らませるものとしてあるが、その他の使用例と
して給気口9に例えば携帯用液体給入ポンプ等を使用す
る等して両側中空柱形成用空気嚢2、中間中空柱形成用
空気嚢3、中空枕形成用空気嚢7、梯子型担架用把持部
5夫々を液体圧でもって膨らませるようにしても良い。
【0016】図4に示すように、保持手段6は、筒体の
一端側の開口部を閉塞させて底部とし、この底部中央に
ジョイント用孔部15を開穿形成した取付筒部12と、
底部中央にジョイント用孔部17を開穿形成した有底筒
状の取付基部16の開口部側から一体形成した剛性を有
する例えば硬質プラスチック製等の鈎フック型アーム部
14と、取付筒部12のジョイント用孔部15、取付基
部16のジョイント用孔部17夫々に胴部18が貫挿さ
れ、両端部に形成された太径の係止部19A,19Bに
よりジョイント用孔部15、ジョイント用孔部17夫々
から抜脱されないようにして取付筒部12、取付基部1
6相互を回動自在に連結させたジョイント部13とによ
り構成してある。すなわち、一対の両側中空柱形成用空
気嚢2夫々に接合した梯子型担架用把持部5A先端に、
取付筒部12の開口部側を嵌挿固定させ、この取付筒部
12に対して同軸上で回動可能となるように取付基部1
6をジョイント部13を介して連結させることにより、
剛性を有する鈎フック型アーム部14が回転自在となっ
て枢着されているのである。そして、この鈎フック型ア
ーム部14は例えばガードレールPにおける縦ポール柵
を強制的にでもクリップするようになっており、その回
転自在性によってガードレールPに対して任意な状態で
取り付けできるようにしてある。
【0017】尚、保持手段6は図示のように鈎フック型
アーム部14によるクリップ式にガードレールP、車両
C車体等に取り付ける場合に限らず、例えば磁石を付設
しておいてそれの磁着力によってガードレールP更には
車両C車体その他に直接に取り付けることも可能であ
り、その取付構造、取付手段は特に限定されるものでは
ない。また、取付箇所は、ガードレールP、車両Cに限
らず、例えば道路に面する家屋、塀、道路上に設置され
ている各種の標識ポール等のいずれであっても良いこと
は勿論である。
【0018】図1、図3に示すように、中空枕形成用空
気嚢7に対向する両側中空柱形成用空気嚢2の端部相互
間には、最下段の中間中空柱形成用空気嚢3に平行で且
つ当該中間中空柱形成用空気嚢3、両側中空柱形成用空
気嚢2夫々に連通した状態で略中空半円柱状のケース固
定用空気嚢20を突設接合してあり、このケース固定用
空気嚢20を、中空円柱を2分割して形成した開閉式の
ほぼ円筒状の収納ケース体21に連繋してある。
【0019】図5に示すように、ケース固定用空気嚢2
0を中空半円柱状の身部21A内面に固着させ、身部2
1Aの前端縁部側には長手方向に沿って中空円柱を2分
割して形成した中空半円柱状の蓋部21Bをヒンジ部2
1Cを介して回動可能に連結させ、当該蓋部21Bを前
方側へ向けて開閉するようにして成るものである。装置
本体1の不使用時には、排気して扁平シート状に圧潰さ
れた中間中空柱形成用空気嚢3、両側中空柱形成用空気
嚢2、中空枕形成用空気嚢7夫々を折り畳むようにして
身部21A内に収納させてから蓋部21Bを閉蓋させる
ことにより装置本体1自体を中空円柱型の収納ケース体
21内にコンパクトに収納しておくことができるように
してある。尚、収納ケース体21内部は、装置本体1の
保持手段6、携帯用ボンベ11等をも収納させるのに十
分なスペースを有するものとしてあり、例えば収納ケー
ス体21の半円柱状の蓋部21B内面に保持手段6、携
帯用ボンベ11を例えば保持バンド(図示せず)等によ
り収納固定しておけるようにしてある。
【0020】一方、装置本体1の使用時には、図5に示
すように収納ケース体21の蓋部21Bを開蓋させ、身
部21A内に収納させてあるシート状に圧潰されて互い
に連続した中間中空柱形成用空気嚢3、両側中空柱形成
用空気嚢2、中空枕形成用空気嚢7夫々を収納ケース体
21外部へ引き出しておいてから両側中空柱形成用空気
嚢2の給気口9より当該両側中空柱形成用空気嚢2内部
に例えば携帯用ボンベ11あるいは携帯用踏圧式ポンプ
等により気体を供給させることにより、中間中空柱形成
用空気嚢3、両側中空柱形成用空気嚢2、中空枕形成用
空気嚢7夫々を梯子型を呈する梯子型担架5として膨ら
ませるものである。このとき、図3に示すように開蓋状
態の収納ケース体21は装置本体1に固着させてあるこ
とで、身部21Aと蓋部21Bとが標識面部4側の前端
から下方へ向けて突出された状態となるため、収納ケー
ス体21は梯子型担架5自体によって担架として使用す
るときの路面に対する引き摺り支持部となるようにして
ある。
【0021】尚、本実施の形態においては装置本体1に
対してケース固定用空気嚢20を介して収納ケース体2
1が一体形成されているが、これに限らずケース固定用
空気嚢20、収納ケース体21等を設けなくても良いこ
とは勿論である。
【0022】また、図6に示すように、中空円柱型の収
納ケース体21は、例えば車両Cにおける開いた状態の
車両トランク22の開放縁部22A,22B間に開蓋状
態の収納ケース体21を縦方向にして挟持させること
で、標識面部4を横向き状態にして装置本体1を支持固
定させるための取付支持柱として利用できるようにして
ある。
【0023】次に以上のように構成された実施の形態に
ついての使用の一例を説明するに、高速道路等での運転
走行中に故障が発生したり、車両同士の衝突事故が発生
したり等した際に、車両を緊急停車させてから、車両C
の例えば車両トランク22やボンネットさらには車室内
等にしまってある収納ケース体21を取り出す。そし
て、収納ケース体21の蓋部21Bを開け、図5に示す
ように、先ず収納ケース体21の蓋部21B内面から保
持手段6、携帯用ボンベ11を取り出し、身部21A内
に折り畳んで収納させてある互いに連続した中間中空柱
形成用空気嚢3、両側中空柱形成用空気嚢2、中空枕形
成用空気嚢7夫々を収納ケース体21外へ引き出してお
いてから、携帯用ボンベ11により両側中空柱形成用空
気嚢2の給気口9より当該両側中空柱形成用空気嚢2内
部に気体を供給させる。尚、気体の供給は手動操作によ
るポンプ等によって行なうことでも良い。こうすること
で、両側中空柱形成用空気嚢2に連通する中間中空柱形
成用空気嚢3、中空枕形成用空気嚢7、ケース固定用空
気嚢20夫々にも次第に気体を送り込み、梯子型形状の
梯子型担架5として膨らませた後、突起を給気口9に差
し込んだ状態にして嵌め込み式キャップ体10により閉
栓すれば良い。
【0024】こうしておいて、装置本体1を車両用緊急
表示標識として利用する場合には、両側中空柱形成用空
気嚢2の梯子型担架用把持部5A先端に保持手段6の取
付筒部12を嵌挿固定させ、この取付筒部12に対して
同軸上で回動可能とした鈎フック型アーム部14によっ
てガードレールPの例えば縦ポール柵に咬持させて標識
面部4を横向き状態にして保持させれば良い。こうして
標識面部4に布置させてある停止表示、誘導案内等の表
示を後続車両の運転者等が注視できるようにして車両の
追突事故等を未然に防止する。
【0025】あるいは図6に示すように、装置本体1を
車両C自体に設置する場合には、例えば車両後部にある
車両トランク22を開蓋状態にして、この車両トランク
22の開放縁部22A,22B間に開蓋状態の収納ケー
ス体21を縦方向にして挟持固定させることにより、装
置本体1の標識面部4を車両後方へ向けて支持させれば
良い。
【0026】一方、装置本体1を担架として利用する場
合には、図3に示すように、梯子型担架用5における一
対の両側中空柱形成用空気嚢2の梯子型担架用把持部5
A先端から保持手段6を取り外しておき、装置本体1を
その収納ケース体21の外面側が路面に向くようにして
路面上に置き、負傷者等の頭部は膨らませてある中空枕
形成用空気嚢7の凹部内に位置させ且つ背中は同様に膨
らませてある複数の中間中空柱形成用空気嚢3に位置す
るようにして負傷者等を載せる。そして、梯子型担架用
把持部5Aを両手で持ち上げる等して、収納ケース体2
1の外面側が路面に引き摺られるようにした状態にして
負傷者等を安全な場所へ運搬避難させる。このとき、収
納ケース体21は梯子型担架5の路面に対する引き摺り
支持部となっている。
【0027】また、使用後の装置本体1は、両側中空柱
形成用空気嚢2の給気口9から嵌め込み式キャップ体1
0を取り外して、手で潰すか等して中間中空柱形成用空
気嚢3、両側中空柱形成用空気嚢2、中空枕形成用空気
嚢7夫々の内部の気体を排出させ、折り畳むようにして
収納ケース体21の身部21A内に収納する。そして、
収納ケース体21の蓋部21B内面に保持手段6、携帯
用ボンベ11等を収納してから蓋部21Bを閉蓋させる
のであり、こうすることにより装置本体1自体は収納ケ
ース体21内にコンパクトに収納され、車両Cの例えば
車両トランク22、ボンネット内等の狭小な場所に容易
にしまっておく。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、従
来の車両停止標識器材に比べて車両C内にコンパクトに
収納しておくことができて携行性が向上すると共に、風
の強い時に使用する場合でもガードレールPの例えば縦
ポール柵に安定して取り付けでき、標識面部4に布置さ
せてある緊急用の各種表示を後続車両の運転者等に知ら
せることができ、車両の追突事故等を未然に防止でき
る。また、車両同士、歩行者等との衝突事故発生の際に
は担架として利用できることにより、負傷者等を事故車
両から道路脇の安全な場所に容易に移動運搬避難させる
ことができる。
【0029】すなわちこれは本発明において、気体圧で
膨らませることにより複数の中空柱が梯子型担架形状と
なって連結された担架兼標識用の装置本体1を形成し、
この装置本体1は、両側柱を形成する両側中空柱形成用
空気嚢2と、両側中空柱形成用空気嚢2相互間で当該両
側中空柱形成用空気嚢2に連通した状態で接合させる中
間中空柱形成用空気嚢3と、これ等の両側中空柱形成用
空気嚢2、中間中空柱形成用空気嚢3により形成された
梯子型担架5の一側面に形成した標識面部4と、両側中
空柱形成用空気嚢2に連結形成した梯子型担架用把持部
5Aと、この梯子型担架用把持部5Aに着脱可能に取り
付けられるガードレールPへの保持手段6とを有するか
らであり、これによって、装置本体1を車両用の緊急表
示標識として使用した場合においては、梯子型担架5の
一側面に形成した標識面部4により後続車両の運転者等
に対し注意を促し、車両の追突事故等を未然に防止でき
る。また装置本体1を担架として使用した場合において
は、梯子型担架5の両側中空柱形成用空気嚢2に連結形
成した梯子型担架用把持部5Aにより、負傷者等を載せ
た装置本体1を人手によって容易に移動避難させること
ができる。
【0030】装置本体1は、梯子型担架5の両側柱を形
成する一対の両側中空柱形成用空気嚢2と、両側中空柱
形成用空気嚢2相互間に例えば複数段にして架設連通さ
せた中間中空柱形成用空気嚢3とを有するので、両側中
空柱形成用空気嚢2、中間中空柱形成用空気嚢3等に気
体を供給して膨らませることにより梯子型担架5を容易
に形成できる。
【0031】保持手段6は、両側中空柱形成用空気嚢2
に連設形成した梯子型担架用把持部5Aに夫々着脱可能
となるように嵌挿固定させる取付筒部12と、この取付
筒部12に対して同軸上で回動可能となるように枢着さ
れた剛性を有する鈎フック型アーム部14とによるもの
としたので、ガードレールPのポール柵等に対し標識面
部4を横向き状態にして装置本体1自体を安定して確実
に保持できる。
【0032】保持手段6側にある例えば最上段の中間中
空柱形成用空気嚢3に隣接して枕型形状に膨らませる中
空枕形成用空気嚢7を有するので、担架使用時の負傷者
等の運搬に際し、負傷者等の頭部を安定して支持でき、
負傷者等に安心感を与えることができる。
【0033】隣接する中間中空柱形成用空気嚢3相互間
には、通気性のある粗目状の布製材、網材あるいは合成
樹脂製材等のメッシュ面部8を張設して構成したので、
標識面部4の風通しを良好にすることになるから標識面
部4自体にかかる風圧力を緩和でき、ガードレールP、
車両トランク22等からの装置本体1の脱落や散失等を
防止できる。
【0034】両側中空柱形成用空気嚢2の端部には、例
えば最下段の中間中空柱形成用空気嚢3に沿って中空半
円柱状の蓋部21Bを開蓋させ、排気して圧潰された装
置本体1を折り畳んで中空半円柱状の身部21A内に収
容させて蓋部21Bを閉蓋させるようにした中空円柱型
の収納ケース体21を備えているので、排気してシート
状に圧潰された装置本体1を小さく折り畳んで身部21
A内に収容させ、蓋部21Bを閉蓋させることで装置本
体1自体をコンパクトに収納でき、車両C内への収納に
際し無駄なスペースを必要としない。しかもこのような
収納ケース体21は、これに収納された両側中空柱形成
用空気嚢2、中間中空柱形成用空気嚢3、中空枕形成用
空気嚢7夫々に対しての保護カバーとなり、両側中空柱
形成用空気嚢2、中間中空柱形成用空気嚢3、中空枕形
成用空気嚢7夫々を破損させずに安全な状態にして保管
できる。
【0035】収納ケース体21は、開蓋状態において梯
子型担架5の路面に対する引き摺り支持部となるよう装
置本体1に固着させて構成したので、梯子型担架用把持
部5を両手で持ち上げて路面上に接する収納ケース体2
1を引き摺って行くだけで担架使用による負傷者等の運
搬避難等を容易に行なわせることができる。
【0036】収納ケース体21を車両Cに対する標識面
部4の取付支持柱として機能させたので、車両Cの一部
に支持固定された収納ケース体21を介して標識面部4
を横向き状態となるように安定した状態で取り付けるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における緊急表示標
識として使用した状態を示す斜視図である。
【図2】同じく正面図である。
【図3】担架として使用した状態を示す斜視図である。
【図4】保持手段の要部を示す断面図である。
【図5】不使用時の収納状態を示す斜視図である。
【図6】緊急表示標識として車両に固定して使用する他
の状態を説明するための車両の背面図である。
【符号の説明】
1…装置本体 2…両側中空柱
形成用空気嚢 3…中間中空柱形成用空気嚢 4…標識面部 5…梯子型担架 5A…梯子型担
架用把持部 6…保持手段 7…中空枕形成
用空気嚢 8…メッシュ面部 9…給気口 10…嵌め込み式キャップ体 11…携帯用ボ
ンベ 12…取付筒部 13…ジョイン
ト部 14…鈎フック型アーム部 15,17…ジ
ョイント用孔部 16…取付基部 18…胴部 19A,19B…係止部 20…ケース固
定用空気嚢 21…収納ケース 21A…身部 21B…蓋部 21C…ヒンジ
部 22…車両トランク 22A,22B
…開放縁部 C…車両 P…ガードレー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G09F 21/04 G09F 21/04 C (56)参考文献 特開 平4−164447(JP,A) 特開 平9−149948(JP,A) 特開 平11−123208(JP,A) 実開 昭51−55597(JP,U) 実開 平4−164447(JP,U) 実開 平7−40396(JP,U) 実開 昭50−117781(JP,U) 実開 昭55−2723(JP,U) 実開 昭53−78995(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60Q 7/00 A61G 1/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体圧で膨らませることにより複数の中
    空柱が梯子型担架形状となって連結された担架兼標識用
    の装置本体を形成し、この装置本体は、両側柱を形成す
    る両側中空柱形成用空気嚢と、両側中空柱形成用空気嚢
    相互間で当該両側中空柱形成用空気嚢に連通した状態で
    接合させる中間中空柱形成用空気嚢と、これ等の両側中
    空柱形成用空気嚢、中間中空柱形成用空気嚢により形成
    された梯子型担架の一側面に形成した標識面部と、両側
    中空柱形成用空気嚢に連結形成した梯子型担架用把持部
    と、この梯子型担架用把持部に着脱可能に取り付けられ
    るガードレールへの保持手段とを有することを特徴とす
    る担架を兼ねる車両用緊急表示標識装置。
  2. 【請求項2】 装置本体は、梯子型担架の両側柱を形成
    する一対の両側中空柱形成用空気嚢と、両側中空柱形成
    用空気嚢相互間に架設連通させた中間中空柱形成用空気
    嚢とを有する請求項1記載の担架を兼ねる車両用緊急表
    示標識装置。
  3. 【請求項3】 保持手段は、梯子型担架用把持部に着脱
    可能となるように嵌挿固定させる取付筒部と、この取付
    筒部に対して同軸上で回動可能となるように枢着された
    剛性を有する鈎フック型アーム部とによるものとした請
    求項1または2記載の担架を兼ねる車両用緊急表示標識
    装置。
  4. 【請求項4】 保持手段側にある中間中空柱形成用空気
    嚢に隣接して枕型形状に膨らませる中空枕形成用空気嚢
    を備えている請求項1乃至3のいずれか記載の担架を兼
    ねる車両用緊急表示標識装置。
  5. 【請求項5】 隣接する中間中空柱形成用空気嚢相互間
    には、通気性のある粗目状の布製材、網材あるいは合成
    樹脂製材等のメッシュ面部を張設した請求項1乃至4の
    いずれか記載の担架を兼ねる車両用緊急表示標識装置。
  6. 【請求項6】 両側中空柱形成用空気嚢の端部には、中
    間中空柱形成用空気嚢に沿って蓋部を開蓋させ、排気し
    て圧潰された装置本体を折り畳んで身部内に収容させて
    蓋部を閉蓋させるようにした収納ケース体を備えている
    請求項1乃至5のいずれか記載の担架を兼ねる車両用緊
    急表示標識装置。
  7. 【請求項7】 収納ケース体は、開蓋状態において梯子
    型担架の路面に対する引き摺り支持部となるよう装置本
    体に固着させてある請求項1乃至6のいずれか記載の担
    架を兼ねる車両用緊急表示標識装置。
  8. 【請求項8】 収納ケース体を車両に対する標識面部の
    取付支持柱として機能させるようにしてある請求項7記
    載の担架を兼ねる車両用緊急表示標識装置。
JP22977499A 1999-08-16 1999-08-16 担架を兼ねる車両用緊急表示標識装置 Expired - Fee Related JP3535775B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22977499A JP3535775B2 (ja) 1999-08-16 1999-08-16 担架を兼ねる車両用緊急表示標識装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22977499A JP3535775B2 (ja) 1999-08-16 1999-08-16 担架を兼ねる車両用緊急表示標識装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001055085A JP2001055085A (ja) 2001-02-27
JP3535775B2 true JP3535775B2 (ja) 2004-06-07

Family

ID=16897474

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22977499A Expired - Fee Related JP3535775B2 (ja) 1999-08-16 1999-08-16 担架を兼ねる車両用緊急表示標識装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3535775B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6039125B1 (ja) * 2016-07-22 2016-12-07 常磐精工株式会社 救護器具兼用看板立て
CN115199135A (zh) * 2022-08-30 2022-10-18 广东电网有限责任公司江门供电局 一种可收纳安全围栏

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001055085A (ja) 2001-02-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20030000044A1 (en) Flag clamping device for automobile antenna
US7437845B2 (en) Foldable caution device with bag
US4186912A (en) Accident screen
WO2008109792A1 (en) Portable modular inflatable barrier
US20110067279A1 (en) Expanding Advertising
US5450058A (en) System and method of deploying a hazard sign from a moving vehicle
US6036249A (en) Accident shield device
US5502909A (en) Vehicle emergency sign
US5472162A (en) Cap lock for sign stand
US7164352B2 (en) Safety warning system for a vehicle and corresponding method for operating the same
JP2003064626A (ja) エアバック式警戒表示器材
JP3535775B2 (ja) 担架を兼ねる車両用緊急表示標識装置
US5152092A (en) Traffic safety device
US10357723B1 (en) Automatic inflatable structure deflation system
KR101977906B1 (ko) 휴대형 비상표시장치
GB2520971A (en) Roadside rescue pod
AU2010251777B2 (en) Expanding Advertising
KR101860790B1 (ko) 휴대형 복합 경보장치
WO2021180993A1 (es) Dispositivo luminoso de emergencia escamoteable
JP2631198B2 (ja) 標識体
JP3583322B2 (ja) 車両用緊急表示標識装置
JPH0515168Y2 (ja)
WO2009140740A1 (en) Expanding advertising
JP3085139U (ja) エアバック式警戒表示器材
JP2002161652A (ja) 自動車車外テント

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040312

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees