JP3535122B2 - 可動式手摺 - Google Patents

可動式手摺

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JP3535122B2 JP2001277615A JP2001277615A JP3535122B2 JP 3535122 B2 JP3535122 B2 JP 3535122B2 JP 2001277615 A JP2001277615 A JP 2001277615A JP 2001277615 A JP2001277615 A JP 2001277615A JP 3535122 B2 JP3535122 B2 JP 3535122B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0002】
【発明の属する技術分野】
【0003】本願発明は、室内の柱や壁等の室内側面に
取付けられる歩行補助用の手摺に関するものである。
【発明の背景】
【0004】人は年老いていくにつれて脚部の機能が衰
えていき、自力で歩行するのに苦労する人が大勢いる。
尚、寝たきりになるまでは、自分でトイレや浴室まで歩
いて行って用を足したいのが心情であり、自力で歩行で
きる人は、1日に数回は自分で部屋(ベッド位置)から
トイレ等に行っているのが現状である。
【0005】ところで、脚部機能の衰えた人がベッドを
降りて部屋の出入口まで歩行するのに杖を使用すること
があるが、杖で支えながらの歩行は、脚部機能が非常に
衰えた人では、転倒して骨折等の大事故を引き起こす危
険があった。
【0006】他方、脚部機能の衰えた人の部屋には、ベ
ッド近傍から部屋の出入口まで歩行補助用の手摺を取付
けることが考えられる。
【発明が解決しようとする課題】
【0007】ところが、住居の室内側面には、押入れや
窓、あるいは壁面はめ込み箪笥等の、頻繁には使用しな
いが遮断できない構造物が多々あり、それらの構造物の
前面近傍には手摺を常設する(横向きで固定する)こと
ができない。このように、一般住居の室内(例えば寝
室)には、手摺を常設(横向き固定)できる側面がほと
んどないのが現状である。
【0008】本願発明は、上記した課題に鑑み、室内側
面において、通常は手摺棒を水平方向に向く使用姿勢で
設置しておき、手摺棒が邪魔になるときには該手摺棒を
上方の退避姿勢に退避させ得るようにするとともに、他
の使用例として手摺棒を室内の任意の指向方向に向けて
起伏させ得るようにすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】本願発明は、上記課題を解決するための手
段として次の構成を有している。尚、本願発明は、室内
の柱や壁等の室内側面に取付けられる歩行補助用の可動
式手摺を対象にしている。本願請求項1の発明 本願請求項1の発明の可動式手摺は、室内の手摺設置高
さ位置から天井面に近接する長さを有する手摺棒を使用
し、室内側面の手摺設置高さ位置に取付台を固定し、該
取付台に手摺棒の基端部をピンで枢着して、手摺棒を水
平方向に倒した使用姿勢と鉛直方向に立ち起こした退避
姿勢との間で枢動変位させ得るようにするとともに、手
摺棒を使用姿勢と退避姿勢とでそれぞれ位置保持するた
めの位置保持手段を備えたことを特徴としている。
【0010】又、本願の可動式手摺では、取付台は、室
内側面に固定される台金具と、手摺棒基端部を枢着でき
るピン受金具とを有している。そして、ピン受金具は、
台金具に対して水平面内において角度90°を超える角
度範囲で姿勢変更自在で且つ台金具に対して上下逆向き
に取付け得るようにしている。
【0011】一般住居の部屋は、床面から天井面までの
高さが235〜240cm程度のものが多い。他方、手摺
設置高さは、一般に床面から85cm程度が適当である。
そして、本願請求項1では、手摺棒として、手摺設置高
さ位置から天井面に近接するまでの150cm程度のもの
が使用される。又、手摺棒の太さは、特に限定するもの
ではないが3〜4cm程度が適当である。尚、手摺棒とし
ては、金属パイプ、プラスチックパイプ、木製棒等が使
用できる。
【0012】取付台は、金属製のものが強度的に優れて
いるが、プラスチック製のものも採用可能である。そし
て、この取付台は、台金具を室内側面(柱や壁面等)の
手摺設置高さ位置(床面から85cm程度の高さ位置)に
ビス止め等の手段で固定するとともに、ピン受金具を台
金具に対して所望の指向方向に向く姿勢で固定して取付
けられる。尚、本願の可動式手摺は、主として室内にお
けるベット設置位置の近傍と出入口の近傍との間に手摺
棒を介設するためのものであり、手摺棒の取付台は、ベ
ット設置位置の近傍か出入口の近傍の何れかに取付ける
とよい。
【0013】手摺棒の基端部は、取付台のピン受金具に
対してピンで枢着されていて、手摺棒を水平方向に倒し
た使用姿勢と鉛直方向に立ち起こした退避姿勢との間で
枢動変位できるようになっいる。手摺棒は、鉛直面内で
上下に枢動されるが、手摺棒の枢動指向方向は、平面視
においてこの可動式手摺を設置している室内側面と平行
でもよいし該室内側面から角度をもった方向でもよい。
尚、手摺棒の枢動指向方向は、水平方向に角度180°
以上の範囲で変化させることができる。
【0014】又、該手摺棒は、位置保持手段により使用
姿勢と退避姿勢とでそれぞれ位置保持(固定)できるよ
うになっているが、この各姿勢での位置保持手段は、手
摺棒を固定できるものであれば適宜のものを採用でき
る。
【0015】本願請求項1の可動式手摺は、通常は手摺
棒を水平方向に倒した使用姿勢に設置されている。そし
て、この使用状態では、手摺棒が位置保持手段により水
平姿勢で保持されていて、脚部機能衰弱者は手摺棒を伝
って歩行できる。
【0016】ところで、この可動式手摺の使用姿勢で
は、手摺棒が押入れや窓、あるいは壁面はめ込み式箪笥
等の構造物の前面を遮断する(横切る)ことが多々あ
る。そして、手摺棒で遮断された構造物を使用するとき
には、水平姿勢にある手摺棒を鉛直位置(退避位置)ま
で上方に立ち起こし、この退避姿勢で位置保持手段によ
り固定する。この状態では、手摺棒が使用すべき構造物
の前面から完全に退避しており、該手摺棒が邪魔になら
ずに構造物を使用できる。又、この可動式手摺は、手摺
棒をベッド設置位置近傍と出入口近傍との間に介設し得
る状態で設置されるが、ベッド設置位置と出入口との位
置関係によっては、台金具に対するピン受金具の指向方
向を調整することによって、手摺棒の倒伏方向を適正方
向(出入口側からベッド設置位置側)に調整できる。本願請求項2の発明 本願請求項2の発明は、上記請求項1の可動式手摺にお
いて、手摺棒として、外管と内管とをスライド自在に連
結した伸縮二重管を使用している。
【0017】この伸縮二重管からなる手摺棒は、最縮小
状態では基端部の取付位置から天井面に近接する150
cm程度の長さを有し、他方、最伸長状態では260〜2
90cm程度になる。尚、伸縮側の内管は、適宜の伸長状
態で外管に対して止め具により固定される。
【0018】そして、この請求項2の可動式手摺では、
手摺棒を上下に枢動させるときには、伸縮二重管を最縮
小させた状態で行う。又、手摺棒の使用時には、水平位
置まで倒した状態で、内管を外管に対して必要長さ(例
えばベッド設置位置近傍と出入口近傍の間)まで伸長さ
せる。尚、手摺棒を使用姿勢から上方に退避させる場合
には、該手摺棒(伸縮二重管)を水平姿勢で最縮小させ
た後、上方退避姿勢まで立ち起こす。
【発明の効果】
【0019】本願請求項1の発明の効果 本願請求項1の発明の可動式手摺では、室内側面におい
て手摺棒を水平方向の使用姿勢と鉛直方向の退避姿勢と
の間で上下に枢動させ得るようにしているので、手摺棒
の使用姿勢での位置が室内側面の構造物(押入れや窓
等)の前面近傍を遮断する(横切る)場合であっても、
構造物の使用時には、手摺棒を邪魔にならない上方の退
避位置で位置保持させることができ、本来、手摺を取付
けられない場所でも手摺の取付けが可能となるという効
果がある。
【0020】又、本願請求項1の発明の可動式手摺で
は、取付台として、室内側面に固定される台金具と、手
摺棒基端部を枢着できるピン受金具とを有し、ピン受金
具を、台金具に対して水平面内において角度90°を超
える角度範囲で姿勢変更自在で且つ台金具に対して上下
逆向きに取付け得るようにしている。従って、台金具に
対するピン受金具の指向方向を調整することによって、
手摺棒の倒伏方向を室内の任意の方向に調整できる(例
えば、手摺棒を出入口側からベッド設置位置側に向けて
倒伏させることができる)という効果がある。本願請求項2の発明の効果 本願請求項2の発明の可動式手摺では、手摺棒として伸
縮二重管を使用しているので、上向きの退避姿勢で天井
面に衝突しない長さであっても、水平方向の使用姿勢で
手摺棒(内管)を伸長させることができる。従って、こ
の請求項2の可動式手摺では、上記請求項1の効果に加
えて、使用姿勢での手摺棒有効長さを延長させることが
できるという効果がある。
【発明の実施の形態】
【0021】以下、本願の実施形態を説明すると、図1
〜図7には本願実施形態の可動式手摺が示されている。
尚、この実施形態の可動式手摺は、室内側面における押
入れや窓あるいは壁面はめ込み式箪笥等の構造物の前面
を横切る位置でも手摺棒を可動(上下揺動可能)状態で
設置し得るようにしたものである。
【0022】図1〜図7に示す実施形態の可動式手摺
は、伸縮二重管からなる手摺棒1と、該手摺棒1の基端
部10を支持する取付台2と、手摺棒1を水平方向の使
用姿勢で位置保持する支持装置(特許請求範囲中の位置
保持手段)6と、手摺棒1を鉛直方向の退避姿勢で位置
保持する縛り紐(特許請求範囲中の位置保持手段)7と
を有している。
【0023】そして、この実施形態の可動式手摺は、取
付台2を柱Cにおける手摺設置高さ位置に取付け、手摺
棒1の基端部10を取付台2にピン5で枢着して該手摺
棒1が上下に枢動し得るようにし、支持装置6で手摺棒
1を水平方向に向く使用姿勢で位置保持させ得るように
するとともに、縛り紐7で手摺棒1を鉛直方向に向く退
避姿勢で位置保持させ得るようにしたことを基本構成と
している。
【0024】ところで、一般住居の部屋は、図1及び図
2に示すように、床面Aから天井面Bまでの高さH0
235〜240cm程度のものが多い。他方、手摺棒1の
設置高さH1は、床面Aから85cm程度が適当である。
【0025】この実施形態では、手摺棒1として、金属
パイプ、プラスチックパイプ等で外管11と内管12と
からなる伸縮二重管が使用されている。外管11の太さ
は、3〜4cm程度が適当である。尚、他の実施形態で
は、手摺棒1として伸縮しない1本だけのものを使用す
ることができ、その場合は中実の木製棒を使用してもよ
い。
【0026】手摺棒1(外管11)の基端部10には、
枢着用のブラケット15が取付けられている。このブラ
ケット15には、ピン5を挿通させるためのピン穴16
が形成されている。尚、手摺棒基端部10を枢着するピ
ン5は、図4に示すように、一端に頭部51を有し、他
端に雄ネジ52を形成したものが使用されている。
【0027】この伸縮二重管からなる手摺棒1は、最縮
小状態での長さLが手摺棒基端部10の取付位置から天
井面Bに近接する150cm程度で、最伸長状態では26
0〜290cm程度になるものを使用している。尚、伸縮
側の内管12は、適宜の伸長状態で外管11に対して止
め具(止ネジ)13により固定される。
【0028】取付台2は、図3〜図5に詳細表示するよ
うに、台金具3と該台金具3に取付けられるピン受金具
4とを有している。
【0029】台金具3は、図4及び図5に示すように、
所定突出幅(例えば2〜3cm程度)を有する左右の取付
脚31,31間に円弧壁32を形成している。各取付脚
31,31には、それぞれ上下2つのビス挿通穴33,
33が形成されている。円弧壁32には、ピン受金具4
を取付けるためのビス22(4本)を螺入させるネジ穴
34(合計4つ)が形成されている。そして、この台金
具3は、柱Cの側面の手摺設置高さ位置に、円弧壁32
の軸心が鉛直方向に向く姿勢で各ビス21(4本)によ
り取付けられている。
【0030】ピン受金具4は、高さが約6cmで外径が4
〜5cm程度の円筒形の一部を角度70°〜80°の範囲
で切除した平面視略C形のものを使用している。ピン受
金具4の切除部分は開口部40となっており、該開口部
40は手摺棒1の枢動時に手摺棒基端部10が出入りす
るための空所となるものである。又、ピン受金具4の外
面の曲率半径と台金具円弧壁32の外面の曲率半径とは
同じであって、図5に示すようにピン受金具4の外面と
台金具円弧壁32の外面とを面接合させたときに、該ピ
ン受金具4の円弧面中心と台金具円弧壁32の円弧面中
心とが一致するようになっている。
【0031】ピン受金具4には、台金具円弧壁32の各
ネジ穴34(合計4つ)に対応する上下2位置に周方向
に長い2本の長穴41,41が形成されている。この各
長穴41,41は、角度250°〜260°程度の範囲
で形成されている。この各長穴41,41は、後述する
ように、ピン受金具4の取付姿勢(開口部40の指向方
向)を変更できるようにするためのものである。又、ピ
ン受金具4には、上下中央部で開口部40と直交する方
向にピン穴42とネジ穴43とが形成されている。
【0032】そして、このピン受金具4は、台金具3に
対して、ピン受金具4外面を円弧壁32外面に面接合さ
せた状態で、各ビス22(上下2本づつの合計4本)
を、各長穴41,41を通して円弧壁32の各ネジ穴3
4(合計4つ)に螺入することで固定している。尚、図
1〜図3、及び図5の状態では、ピン受金具4は、その
開口部40が右向きで室内側面に対して平行に指向する
状態で取付けている。
【0033】手摺棒1の基端部10は、次に示すよう
に、ピン5によってピン受金具4に枢着されている。即
ち、手摺棒基端部10をピン受金具4内に挿入した状態
で、ピン5をピン受金具4のピン穴42及び手摺棒基端
部10のブラケット15のピン穴16に通し、且つピン
5の雄ネジ52をピン受金具4のネジ穴43に螺入させ
ることによって、手摺棒基端部10をピン受金具4に枢
着している。尚、ブラケット15の外面とピン受金具4
の内面間には、図5に示すようにペーサー53,53を
介設すると、手摺棒基端部10のグラつきを防止でき
る。
【0034】ところで、図5の状態では、ピン受金具4
は、その開口部40が右向きで室内側面に対して平行に
なる状態で台金具3に取付けているが、このピン受金具
4は、図6に示すように台金具3に対して開口部40の
指向方向が角度90°を超える角度範囲a(図示例では
a=約115°で、ピン頭部51が台金具3に当接する
までの範囲)で取付け姿勢を変更できるようになってい
る。又、図7に示すように、ピン受金具4を台金具3に
対して上下逆向きに取付けると、開口部40が左向きに
なるように設定でき、且つその場合も角度a(約115
°)の範囲で開口部40の指向方向を変更できる。従っ
て、この可動式手摺では、手摺棒1の倒伏指向方向を水
平方向に角度180°以上の範囲で変化させることがで
きる。
【0035】支持装置6は、手摺棒1を水平姿勢まで倒
した状態で外管11の中間部を下方から支持するもので
あるが、図1〜図7の実施形態では、支持装置6として
起伏自在に取付けたステー61を使用している。
【0036】ステー61の基端部は、手摺棒1の取付台
2の直下において該取付台2と同じ構造の取付台62で
枢着されている。即ち、ステー61用の取付台62は、
台金具63(符号3の台金具と同じもの)とピン受金具
64(符号4のピン受金具と同じもの)とを有し、ステ
ー基端部をピン受金具64に対してピン65で枢着して
いる。尚、このステー61は、手摺棒1と同一面内で起
伏するようになっている。
【0037】ステー61の先端部は、手摺棒1の外管1
1に対して外管長さ方向にスライドし得るように連結さ
れている。即ち、この実施形態では、外管11に筒状の
スライダー66を嵌合させ、該スライダー66にステー
61の先端部をピンで枢着している。又、外管11の長
さ方向の適所には、図1に鎖線図示するように手摺棒1
が水平姿勢(符号1′の姿勢)まで倒れたときに、スラ
イダー66がそれ以上、手摺棒先端側に移動するのを禁
止するストッパー67を設けている。
【0038】そして、この実施形態の支持装置6では、
図1に示すように、手摺棒1を、実線図示する鉛直方向
姿勢位置と、鎖線図示(符号1′)する水平方向姿勢位
置との間でのみ上下揺動し得るように規制している。
尚、ステー61先端部の外管11に対するスライド方式
は、外管11の下面側に外管長さ方向に長溝を形成する
一方、ステー先端部にスライドピンを取付けて、該スラ
イドピンを長溝に沿ってスライドし得るようにしたもの
でもよい。
【0039】他方、柱Cには、手摺棒1を鉛直姿勢で位
置保持するための位置保持手段7を設けている。この位
置保持手段7は、この実施形態では縛り紐を使用してい
る。この縛り紐7は、紐の一端を柱Cに固定し、手摺棒
1の外側を囲った状態で紐の他端をフック等で柱Cに係
止させ得るようにしている。尚、この位置保持手段7
は、手摺棒1を鉛直姿勢で位置保持させ得るものであれ
ば適宜の構造を採用できる。
【0040】図1〜図5の実施形態の可動式手摺では、
手摺棒1を、図1に実線図示する鉛直姿勢位置と、図1
に鎖線図示(符号1′)する水平姿勢位置との間で上下
に揺動し得るように設置されている。尚、この実施形態
の可動式手摺は、手摺棒1をベッド設置位置近傍と出入
口近傍の間に介設し得る状態で設置されるが、ベッド設
置位置と出入口との位置関係によっては、例えば図6に
示すようにピン受金具4の開口部40の指向方向を調整
することによって手摺棒1の倒伏方向を適正方向(出入
口側からベッド設置位置側)に調整することができる。
【0041】そして、通常は、手摺棒1を図1及び図3
に鎖線図示(符号1′)するように水平方向に倒した使
用姿勢に設置されている。この使用状態では、手摺棒
1′が支持装置6(符号6′の状態)により水平姿勢で
保持されていて、脚部機能衰弱者は手摺棒1′を伝って
歩行できる。又、手摺棒1は、使用姿勢(符号1′)に
おいて必要に応じて内管12を延ばして使用することが
できる。
【0042】ところで、この可動式手摺の使用姿勢で
は、手摺棒1′が押入れ等の構造物の前面を遮断した
り、通路を塞いだりして邪魔になることがあるが、該手
摺棒1′が邪魔になるときには、水平姿勢に設置してい
る手摺棒1′を実線図示する鉛直位置(退避位置)まで
立ち起こし、該手摺棒1を縛り紐7(位置保持手段)で
固定することができる。この状態では、手摺棒1が鉛直
姿勢(退避姿勢)で保持されているので、該手摺棒1が
構造物の使用時や通路の邪魔にならない。
【0043】本願実施形態の可動式手摺では、上記のよ
うに、室内側面において手摺棒1を水平方向の使用姿勢
と鉛直方向の退避姿勢との間で上下に枢動させ得るよう
になっているので、手摺棒1の使用姿勢での位置(鎖線
図示する符号1′の位置)が室内側面の構造物(押入れ
等)の前面を遮断する(横切る)場合であっても、構造
物の使用時には、手摺棒1を邪魔にならない上方の退避
位置で位置保持させることができ、本来、手摺を取付け
られない場所でも手摺の取付けが可能となる。又、手摺
棒1として伸縮二重管を使用すれば、天井面Bの高さに
よって退避姿勢での手摺棒1の長さが制限されても、使
用姿勢で伸長させることができ、手摺設置長さを拡大で
きる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本願実施形態の可動式手摺の取付状態を示す正
面図である。
【図2】図1の右側面図である。
【図3】図1の一部拡大図である。
【図4】図1の取付台部分の分解斜視図である。
【図5】図3のV−V拡大断面図である。
【図6】図5の取付変形例を示す断面図である。
【図7】図5の他の取付変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
【0045】 1は手摺棒、2は取付台、3は台金具、4はピン受金
具、5はピン、6は位置保持手段(支持装置)、7は位
置保持手段(縛り紐)、10は基端部、11は外管、1
2は内管、Aは床面、Bは天井面、Cは柱(室内側面)
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 11/18 A61H 3/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】 【0001】
  1. 【請求項1】 室内の柱や壁等の室内側面(C)に取付
    けられる歩行補助用の手摺であって、室内の手摺設置高
    さ位置から天井面(B)に近接する長さを有する手摺棒
    (1)を使用し、 室内側面(C)の手摺設置高さ位置に取付台(2)を固
    定し、 取付台(2)に手摺棒(1)の基端部(10)をピン
    (5)で枢着して、手摺棒(1)を水平方向に倒した使
    用姿勢と鉛直方向に立ち起こした退避姿勢との間で枢動
    変位させ得るように、 手摺棒(1)を使用姿勢と退避姿勢とでそれぞれ位置保
    持するための位置保持手段(6,7,8)を備えるとと
    もに、 取付台(2)は、室内側面(C)に固定される台金具
    (3)と、手摺棒基端部(10)を枢着できるピン受金
    具(4)とを有し、 さらに、ピン受金具(4)は、台金具(3)に対して水
    平面内において角度90°を超える角度範囲(a)で姿
    勢変更自在で且つ台金具(3)に対して上下逆向きに取
    付け得るようにしている、 ことを特徴とする可動式手摺。
  2. 【請求項2】 請求項1において、手摺棒(1)は、外
    管(11)と内管(12)とをスライド自在に連結した
    伸縮二重管を使用したことを特徴とする可動式手摺。
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JP3029407U (ja) 1996-03-26 1996-10-01 彰夫 長友 トイレの跳ね上げ可動式手すり

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