JP3535004B2 - ライブラリ装置 - Google Patents

ライブラリ装置

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JP3535004B2
JP3535004B2 JP04674798A JP4674798A JP3535004B2 JP 3535004 B2 JP3535004 B2 JP 3535004B2 JP 04674798 A JP04674798 A JP 04674798A JP 4674798 A JP4674798 A JP 4674798A JP 3535004 B2 JP3535004 B2 JP 3535004B2
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    • G11B17/00Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor
    • G11B17/22Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor from random access magazine of disc records
    • G11B17/225Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor from random access magazine of disc records wherein the disks are transferred from a fixed magazine to a fixed playing unit using a moving carriage
    • GPHYSICS
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    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
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    • G11B15/68Automatic cassette changing arrangements; automatic tape changing arrangements
    • G11B15/682Automatic cassette changing arrangements; automatic tape changing arrangements with fixed magazines having fixed cassette storage cells, e.g. in racks
    • G11B15/6835Automatic cassette changing arrangements; automatic tape changing arrangements with fixed magazines having fixed cassette storage cells, e.g. in racks the cassettes being transferred to a fixed recorder or player using a moving carriage
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B33/00Constructional parts, details or accessories not provided for in the other groups of this subclass
    • G11B33/10Indicating arrangements; Warning arrangements

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  • Automatic Disk Changers (AREA)
  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)
  • Automatic Tape Cassette Changers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記憶媒体を収容す
るカートリッジが各々収納される複数のセルを有するラ
イブラリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ライブラリ装置は、磁気テープカートリ
ッジ及び光ディスクカートリッジ等の情報記憶媒体を収
容するカートリッジを各々格納するための複数のセルを
有している。複数のセルから選択されたセルに格納され
たカートリッジは、ライブラリ装置内部のドライブユニ
ットにロードされる。そして、カートリッジ内部に収容
された媒体に対して、ドライブユニットにより処理が行
われる。具体的には、ドライブユニットにより媒体に対
する情報の記録及び/又は再生が行われる。
【0003】カートリッジの投入及び排出を行うため
に、ライブラリ装置は、通常、カートリッジアクセスス
テーション(CAS)を有している。また、カートリッ
ジアクセスステーション、各セル及びドライブユニット
の間でカートリッジを移送するために、ライブラリ装置
は、カートリッジに作用するアクセッサロボットを有し
ている。
【0004】大規模なライブラリ装置においては、カー
トリッジの効率的な搬送を可能にするために、アクセッ
サロボットは、少なくとも1つの直線に沿って、具体的
には水平方向に移動する。例えば、我々が先に提案した
ライブラリ装置(特開平8−235729号公報)にお
いては、水平方向に設けられる直線上のレールに沿っ
て、アクセッサロボットはそれ自身が有するモータの駆
動力によって移動する。
【0005】アクセッサロボットに電力を供給し或いは
制御信号のやり取りを行うために、アクセッサロボット
にはフラットケーブルが接続される。大規模なライブラ
リ装置においては、アクセッサロボットの移動範囲は2
0mを超えることもあるので、それに伴って長くなりが
ちであるフラットケーブルに対処することが要求され
る。
【0006】例えば、アクセッサロボットが移動した位
置に係わらず、ケーブルに一定のテンションを与えてケ
ーブルの弛みを防止するために、ワイヤロープ及び遊動
プーリ(動滑車)を使用することができる。ワイヤロー
プの一端はライブラリ装置のハウジングに固定され、他
端はアクセッサロボットに接続される。アクセッサロボ
ットがある距離を移動したときに、遊動プーリはその半
分の距離を移動するので、遊動プーリと共に移動するケ
ーブルドラムにフラットケーブルを巻回し、フラットケ
ーブルの一端をアクセッサロボットに固定すると共に他
端をハウジングに対して固定しておくことによって、ケ
ーブルには常に一定のテンションが与えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】アクセッサロボットに
接続されたフラットケーブルを用いてアクセッサロボッ
トに電力を供給しあるいは制御信号のやり取りを行なう
場合、フラットケーブルの少なくとも一部はアクセッサ
ロボットと共に移動するので、フラットケーブルの機械
的な損傷が予想される。例えば、前述した遊動プーリ及
びケーブルドラムを含む給電メカニズムが採用されてい
る場合、ケーブルドラムとフラットケーブルとの間の摩
擦によってフラットケーブルが損傷するかも知れない。
【0008】フラットケーブルの損傷が進むと、フラッ
トケーブルに含まれる信号線パターンが断線し、アクセ
ッサロボットの正常な動作が困難になる。フラットケー
ブルの損傷を電気的に検出するために、信号線パターン
とは別に導体からなるチェックラインを設けると共に、
このチェックラインに電流を流しておき、その電流によ
りチェックラインの断線を検出することが提案され得
る。それにより、例えば、チェックラインの断線が検出
されたときに、アクセッサロボットを緊急停止させるこ
とができる。
【0009】しかし、チェックラインの断線により即座
にアクセッサロボットを緊急停止させるように構成され
たシステムでは、アクセッサロボットの緊急停止を予測
することができないので、アクセッサロボットが突然に
稼働不可能になり、そのライブラリ装置を含むシステム
のダウンを避けることができない。
【0010】フラットケーブルの損傷は徐々に進行して
行くものと考えられるので、もし、フラットケーブルの
損傷を早期に検知することができるとすれば、アクセッ
サロボットを緊急停止させることなしにフラットケーブ
ルの交換を行う等の対処が可能であるので、フラットケ
ーブルの損傷の早期検知は、システムダウンを未然に防
止する上で極めて有用であると思われる。
【0011】よって、本発明の目的は、アクセッサロボ
ットに接続されるフラットケーブルの損傷を早期に検知
することができるライブラリ装置を提供することにあ
る。本発明の他の目的は以下の説明から明らかになる。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によるライブラリ
装置は、セルユニットと、ドライブユニットと、アクセ
ッサロボットと、フラットケーブルとを備えている。セ
ルユニットは、記憶媒体を収容するカートリッジが各々
収納される複数のセルを有している。ドライブユニット
は、記憶媒体を用いた処理を行う。アクセッサロボット
は、セルユニット及びドライブユニットの間でカートリ
ッジを移送する。フラットケーブルは第1端及び第2端
を有しており、第1端はアクセッサロボットに接続さ
れ、第2端は基準位置(例えばライブラリ装置のハウジ
ング)に固定される。
【0013】本発明の第1の側面によると、フラットケ
ーブルは、各々導体からなる外側チェックライン及び内
側チェックラインを含む。そして、外側チェックライン
及び内側チェックラインの各々の断線を検出するための
回路が外側チェックライン及び内側チェックラインに接
続される。
【0014】例えば、フラットケーブルがケーブルドラ
ムに巻回されている場合、フラットケーブルはその両縁
部から損傷することが予想されるので、本発明の第1の
側面によるように外側チェックライン及び内側チェック
を採用することによって、外側チェックラインの断線検
出によりフラットケーブルの損傷を早期に検知すること
ができる。
【0015】本発明の第2の側面によると、フラットケ
ーブルは、各々抵抗体からなり長手方向の複数箇所で短
絡しているパターン対を含む。そして、フラットケーブ
ルの第1端及び第2端にそれぞれ対応するパターン対の
2つの位置間に電流が流され、2つの位置間の電圧降下
の変化が検出される。
【0016】この構成によると、パターン対のいずれか
一方が断線したときに、上記2つの位置間の電圧降下が
変化するので、その変化の検出によりフラットケーブル
の損傷を早期に検知することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の望ましい実施の形
態を、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明
によるライブラリ装置の実施形態を示す透視図である。
このライブラリ装置は、2つのアクセッサユニット7及
び9と、アクセッサユニット7及び9間に設けられる3
つの通路ユニット13a,13b及び13cと、通路ユ
ニット13a,13b及び13cに沿って設けられる4
つのドライブユニット12a,12b,12c及び12
d並びに2つのドラムユニット10a及び10bと、ア
クセッサユニット9に対応して設けられる制御ユニット
4とを備えている。各ユニットは、記憶容量に応じて拡
張的に配置されていてもよい。
【0018】アクセッサユニット7及び9の各々は、そ
の前面側にカートリッジアクセスステーション(CA
S)5を有している。各カートリッジアクセスステーシ
ョン5は、カートリッジ投入口6及びカートリッジ排出
口8を有しており、投入口6及び排出口8はそれぞれ垂
直軸線回りに180°回転可能である。アクセッサユニ
ット7及び9間には、X軸を定義するレール20が設け
られる。X軸と共に、鉛直方向で定義されるY軸と、X
軸及びY軸に垂直なZ軸とが採用される。
【0019】このライブラリ装置は、更に、レール20
に沿って移動する1つ又は複数のアクセッサロボット1
4を備えている。図では、2つのアクセッサロボット1
4及び14がそれぞれアクセッサユニット7及び9内に
待機している。各アクセッサロボット14は、レール2
0に沿って移動可能なレールベース32と、レールベー
ス32に固定される垂直コラム18と、垂直コラム18
に沿ってY軸方向に移動可能なハンドアセンブリ16と
を有している。従って、ハンドアセンブリ16はX軸方
向及びY軸方向に移動可能である。
【0020】ドラムユニット10a及び10bは、それ
ぞれ、複数のセルを有するセルドラム15a及び15b
を有している。セルドラム15a及び15bの各々は、
7つのセルセグメント17a〜17gを有している。セ
ルセグメント17a〜17gの各々は、3列n段のセル
を有する。各セルは、磁気テープが収容されるカートリ
ッジを格納する。このカートリッジは例えばI3480
型磁気テープカートリッジである。
【0021】ドライブユニット12a,12b,12c
及び12dの各々は、複数台、例えば4台のテープドラ
イブを有している。各テープドライブはカートリッジの
投入・排出口を有しており、テープドライブは、投入・
排出口から投入されたカートリッジに収容されている磁
気テープについて情報の記録/再生を行う。
【0022】アクセッサロボット14は、自らが移動す
ると共にそのハンドアセンブリ16を駆動することによ
って、カートリッジアクセスステーション5と、テープ
ドライブの投入・排出口と、セルドラム15a及び15
bのセルとの間でカートリッジを搬送する。この動作及
びこれに関連する動作を制御するための制御回路を含む
プリント配線板(詳しくは後述)が制御ユニット4内に
設けられている。
【0023】図2は、図1に示されるアクセッサロボッ
ト14の上部の側面図である。ハンドアセンブリ16
は、垂直コラム18に形成されたガイドレール22に沿
って上下方向に移動する支持ベース24上に搭載されて
いる。支持ベース24は、更に、モータ25と、モータ
25を制御する制御回路のためのプリント配線板29と
を搭載している。支持ベース24は、モータ25及びプ
リント配線板29と一緒に、Y軸方向に沿ってガイドレ
ール22に案内されつつ移動する。
【0024】モータ25が駆動されると、モータ25の
出力軸に連結されたタイミングベルト26により、ハン
ドアセンブリ16のマウントベース27が、垂直軸(Y
軸と平行な軸)線回りに旋回する。つまり、モータ2
5、ハンドアセンブリ16及びマウントベース27は、
カートリッジをθ方向に移動させる機構を構成してい
る。
【0025】図3は、図1に示されるアクセッサロボッ
ト14のX軸方向移動機構の説明図である。垂直コラム
18は、支持ベース24をガイドレール22に沿って往
復移動させるためのY軸モータ46を支持している。垂
直コラム18はレールベース32に支持されている。レ
ールベース32は、ローラ34a及び34bとローラ3
6a及び36bとをそれぞれ回転可能に支持している。
ローラ34a及び34bはレールベース32の一端でレ
ール20を挟持しており、ローラ36a及び36bはレ
ールベース32の他端でレール20を挟持している。ロ
ーラ38がレール20と当接するようにレールベース3
2に支持されている。ローラ38とレール20との当接
力を調節することによって、レールベース32とレール
20との間の摩擦力を調整することができる。
【0026】X軸モータ42は、レールベース32をレ
ール20に沿って移動させるためのものである。モータ
42はレールベース32上に固定される。モータ42の
出力軸にはピニオン41が固定されており、ピニオン4
1は、レール20が固定されるハウジングに取り付けら
れた図示しないラックと係合している。
【0027】Y軸モータ46及びX軸モータ42を制御
する制御回路のためのプリント配線板40がレールベー
ス32上に固定されている。プリント配線板40は、後
で詳細に説明するフラットケーブル44によって、制御
ユニット4(図1参照)内に設けられた制御装置に接続
される。フラットケーブル44は、例えば、並設された
複数の電線とこれら電線を絶縁するための絶縁被覆とか
らなる弾性変形可能なフラットケーブルによって提供さ
れる。
【0028】図4は、図1に示されるハンドアセンブリ
16の概略斜視図である。ハンドアセンブリ16はベー
ス28を備えている。ベース28には、上ハンド346
及び下ハンド348を有するハンドユニット330が前
進位置と後退位置との間で移動可能で搭載されている。
ベース28は、ベース27に支持された回転軸360の
回りに回動可能に設けられている。ベース27は図示し
ないモータを搭載しており、このモータによってベース
28が回転軸360の回りに回動する。
【0029】ベース28の後端部には、ハンドユニット
330を移動させるためのモータ332が搭載されてい
る。モータ332の出力軸には、図示しないプーリが固
定されている。ベース28の前端部には、プーリ334
が回転可能に取り付けられている。モータ332の出力
軸に固定されたプーリと、プーリ334との間に渡って
タイミングベルト336が掛け回されている。タイミン
グベルト336はハンドユニット330に連結されてい
る。
【0030】モータ332が回転すると、モータの駆動
力はタイミングベルト336を介してハンドユニット3
30に伝達され、ハンドユニット330が動かされる。
ハンドユニット330はベース28に設けられたガイド
レール338に沿って前進位置と後退位置との間でスラ
イド運動をする。タイミングベルト336がハンドユニ
ット330に連結されているため、モータ332が回転
すると、ハンドユニット330が矢印Aで示すように、
前進位置と後退位置との間でレール338に案内されて
移動する。
【0031】ハンドアセンブリ16のベース28の先端
には、センサ362が設けられている。センサ362は
セル内のカートリッジ有無等の検出を行うために用いら
れる。
【0032】このように、図1に示されるライブラリ装
置にあっては、特定の動作を行うアクセッサロボット1
4が用いられているので、カートリッジアクセスステー
ション5と、セルドラム15a及び15bの各セルと、
ドライブユニット12a〜12dの各磁気テープドライ
ブの投入・排出口との間でカートリッジの移送を行うこ
とができる。尚、セルドラム15a及び15bの各々の
セルへのアクセスは、各セルドラムの回転位置決めと、
ハンドアセンブリ16のY軸方向への移動及びθ方向の
回転とにより行うことができる。
【0033】以下、この実施形態で特徴的な給電メカニ
ズムについて説明する。この給電メカニズムは、図1の
ライブラリ装置のアクセッサロボット14に適用され
る。図5は、この給電メカニズムの平面図、図6は給電
メカニズムの動作の説明図である。フラットケーブル4
4は、アクセッサロボット14と外部回路(例えば図1
の制御ユニット4内の回路)との間で、制御信号のやり
取り及び/又は電力の供給に供される。フラットケーブ
ル44は、その一端をアクセッサロボット14のレール
ベース32に固定され、ケーブルドラム50に半回巻回
されてその他端を留め具52によりライブラリ装置のハ
ウジングに固定されている。アクセッサロボット14及
びケーブルドラム50はレール20に沿ってX軸方向に
移動するので、留め具52によるフラットケーブル44
の固定位置がこの給電メカニズムの基準位置となる。
【0034】ケーブルドラム50は、アーム54によっ
て回転可能に支えられている。フラットケーブル44に
常時予め定められたテンションを与えるために、アーム
54に作用するワイヤロープ55が用いられている。
【0035】ワイヤロープ55の一端は、ハウジングに
固定されたプーリサポート56上に設けられた巻き上げ
機構58に接続され、ワイヤロープ55の他端は、捩じ
り応力の解除機構60を介してアクセッサロボット14
のレールベース32に接続されている。解除機構60は
ワイヤロープ55を回転可能に支えるものであり、それ
により、ワイヤロープ55の捩じり応力が解除され、ワ
イヤロープ55の疲労特性が向上する。
【0036】ワイヤロープ55のために、アーム54に
は2つの遊動プーリ62及び64が回転可能に設けら
れ、プーリサポート56には静止プーリ66が回転可能
に設けられ、留め具52の近傍にはもう1つの静止プー
リ68がプーリサポート70により回転可能に設けられ
ている。プーリサポート70はハウジングに固定されて
いる。従って、静止プーリ66及び68は基準位置に対
して固定されることとなる。
【0037】プーリ62,64及び66の各々はY軸に
平行な回転軸を有しており、ケーブルドラム50及びプ
ーリ68はZ軸に平行な回転軸を有している。ワイヤロ
ープ55は、遊動プーリ62及び64にそれぞれ1/4
回ずつ合計で半回巻回されており、静止プーリ66に半
回巻回されており、静止プーリ68に半回巻回されてい
る。
【0038】この給電メカニズムの構成によると、図6
に示されるように、アクセッサロボット14が駆動され
てX軸方向に距離L移動したときに、この移動に追随し
てケーブルドラム50及びアーム54も同じ向きに距離
L/2だけ移動し、その間、フラットケーブル44には
ワイヤロープ55によって一定のテンションが与えられ
ているので、フラットケーブル44の弛みが防止され、
アクセッサロボット14のX軸上の位置に係わらず常に
良好に給電を行うことができる。
【0039】この実施形態では、アーム54に設けられ
る少なくとも1つの遊動プーリ(プーリ62及び64)
と、基準位置に対して固定される少なくとも2つの静止
プーリ(プーリ66及び68)とを用いて、これらのプ
ーリにワイヤロープ55を巻回しているので、ワイヤロ
ープ55のテンションを常時アーム54に作用させて、
アクセッサロボット14の位置に係わらず一定のテンシ
ョンをフラットケーブル44に与えることができる。
【0040】フラットケーブル44は、長く且つ複雑に
なりがちである。フラットケーブル44が複雑になるの
は、フラットケーブル44が複数の制御用信号線及び複
数のモータドライブ線を含んでいることに主として起因
している。例えば、フラットケーブルの幅は約170m
mであり、長さはライブラリ装置の規模によっては35
m程度に達する。
【0041】図5及び図6に良く示されるように、フラ
ットケーブル44はケーブルドラム50に巻回されてい
るので、ケーブルドラム50の両端のフランジの各々に
フラットケーブル44の両縁部の各々が接触した状態で
ケーブルドラム50が回転すると、フラットケーブル4
4の縁部から損傷が進行してくることが予想される。
【0042】そこで、この実施形態では、フラットケー
ブル44が特定の構造を有するようにし且つ図5及び図
6に示される給電メカニズムの周辺にフラットケーブル
44の損傷を検出するための電気的な回路を設けること
により、フラットケーブル44の損傷を早期に検知し得
るようにしている。具体的には次の通りである。
【0043】図7は給電メカニズム周辺の第1実施形態
を示すブロック図である。フラットケーブル44の一端
はアクセッサロボット14のプリント配線板40(図3
参照)に電気的及び機械的に接続されており、フラット
ケーブル44の他端は、留め具50(図5参照)の近傍
にて基準位置に対して固定されるプリント配線板72に
電気的に接続されている。留め具52を用いずにフラッ
トケーブル44の他端を電気的及び機械的にプリント配
線板72に接続してもよい。フラットケーブル44の両
端の各々の接続には、コネクタ接続あるいは半田付け接
続が採用され得る。
【0044】プリント配線板72は制御ユニット4内に
設けられる制御用のプリント配線板74に接続され、プ
リント配線板74はこのライブラリ装置の外部装置ある
いは上位装置としてのホストコンピュータ76に接続さ
れる。
【0045】フラットケーブル44の一方の縁の近くに
は導体からなる外側チェックライン78(#1)が設け
られており、外側チェックライン78(#1)の内側に
はチェックライン78(#1)とほぼ平行に導体からな
る内側チェックライン80(#1)が設けられている。
フラットケーブル44の他方の縁については、外側チェ
ックライン78(#1)及び内側チェックライン80
(#1)にそれぞれ対応して外側チェックライン78
(#2)及び内側チェックライン80(#2)が設けら
れている。
【0046】内側チェックライン80(#1及び#2)
間には、前述のような複数の制御用信号線及び複数のモ
ータドライブ線が設けられている(図示せず)。これら
の線の総数は数十になり得る。
【0047】外側チェックライン78(#1及び#2)
の各々は、プリント配線板40上で接地され、また、プ
リント配線板72上で識別回路82に接続されると共に
抵抗Rを介して電源線VCCに接続される。識別回路8
2は外側チェックライン78(#1及び#2)の各々の
断線を検出するために設けられている。
【0048】例えば、外側チェックライン78(#1)
が断線していないときには、識別回路82により検出さ
れる外側チェックライン78(#1)の電圧レベルは概
ね接地電位となり、外側チェックライン78(#1)が
断線しているときには、識別回路82により検出される
外側チェックライン78(#1)の電圧レベルは概ね電
源線VCCの電位に等しくなるので、識別回路82にお
いて適当なしきい値レベルを設定しておくことによっ
て、外側チェックライン78(#1)の断線を検出する
ことができるのである。同じような原理により、外側チ
ェックライン78(#2)の断線を識別回路82により
検出することができる。
【0049】内側チェックライン80(#1及び#2)
は、プリント配線板40上で短絡しており、また、プリ
ント配線板72上でそれぞれ信号駆動回路84及び信号
受信回路86に接続されている。
【0050】信号駆動回路84は、例えばパルス波形を
有するチェック信号を内側チェックライン80(#1)
へ送り出し、信号受信回路86は、内側チェックライン
80(#2)を通って戻ってきたチェック信号を受信す
る。
【0051】内側チェックライン80(#1及び#2)
のいずれもが断線していないときには、信号受信回路8
6はチェック信号を受けることができ、また、内側チェ
ックライン80(#1及び#2)の少なくとも一方が断
線しているときには、信号受信回路86はチェック信号
を受けることができないので、信号駆動回路84から出
力されるチェック信号と信号受信回路86が受信するチ
ェック信号との一致性により、内側チェックライン80
(#1又は#2)の断線を検出することができる。
【0052】このような特定のチェック信号を用いた断
線検出方法は、ノイズによる影響を受けにくく、また、
他の線との短絡による影響を受けにくいので、高い信頼
性の下で断線検出を行うことができる。
【0053】プリント配線板74上には、ファームウェ
アによるプログラムに従って断線検出を実行することが
できるようにするために、プログラムに基づく演算等を
実行するためのCPU(中央演算ユニット)88と、プ
ログラムを実行するためのデータが記憶されているRO
M(リードオンリーメモリ)90と、演算結果に関する
データ等を一時的に記憶するためのRAM(ランダムア
クセスメモリ)92とが設けられている。ROM90に
代えてフロッピーディスクドライブ等の記憶装置が用い
られてもよい。
【0054】ROM90からのデータはCPU88から
の指示に基づき一旦RAM92にロードされ、CPU8
8とRAM92との間で逐次データのやり取りを行うこ
とによって、プログラムが実行される。
【0055】例えば、CPU88からの指示に従って、
チェック信号発生回路94が信号駆動回路84で必要に
なるチェック信号を生成する。また、診断回路96は、
識別回路82により検出された電圧レベル及び、信号受
信回路86が受信したチェック信号の有無を診断し、そ
の結果をCPU88に供給する。
【0056】CPU88は、I/Oポート(入出力ポー
ト)98を介して双方向データバスによりホストコンピ
ュータ76に接続されている。図8は図7の第1実施形
態における動作のフローチャートである。図7及び図8
を参照して第1実施形態における動作の例を説明する。
【0057】ファームウェアにて定期的にこのフローが
開始されると、まず、CPU88からの指示によりチェ
ック信号発生回路94がチェック信号を生成する(ステ
ップ201)。生成されたチェック信号は信号駆動回路
84により内側チェックライン80(#1)へ送出され
る。
【0058】次いでステップ202では、信号受信回路
86が内側チェックライン80(#2)からのチェック
信号を受信したか否かが、診断回路96により判断され
る。信号駆動回路84から出力されたチェック信号との
同一性を満たしたチェック信号の受信がない場合には、
ステップ203に進む。ステップ203では、アクセッ
サロボット14が緊急停止され、全ての制御が中断され
る。それと同時に、異常事態であることがホストコンピ
ュータ76に通知され、エラー報告が実行される。
【0059】ステップ202において、信号駆動回路8
4から出力されたチェック信号との同一性を満たしたチ
ェック信号の受信があった場合には、ステップ204に
進む。ステップ204では、識別回路82により検出さ
れた電圧レベルが正常であるか否かが診断回路96によ
り判断される。「電圧レベルが正常である」というの
は、「検出された電圧レベルが概ね接地電位に等しい」
ということである。
【0060】電圧レベルが正常である場合にはこのフロ
ーは終了し、異常である場合にはステップ205に進
む。ステップ205では使用されているアクセッサロボ
ット(ACC)14が1台であるか否かが判断される。
アクセッサロボット14が1台でない場合、例えば図1
に示されるように2台のアクセッサロボット14が使用
されている場合には、ステップ206に進む。
【0061】ステップ206では、異常が検出されたア
クセッサロボット14について、当該動作中の処理が終
了した後に退避処理が実行される。それと同時に、異常
事態であることがホストコンピュータ76に通知され、
ホストコンピュータ76は保守/交換が必要である旨を
ログにてオペレータに通知する。
【0062】ステップ205で使用されているアクセッ
サロボット14が1台であると判断された場合には、ス
テップ207に進む。ステップ207ではそのアクセッ
サロボット14の退避処理を行うことなしに、その動作
を継続させる。それと同時に異常事態であることがホス
トコンピュータ76に通知され、ホストコンピュータ7
6は保守/交換が必要である旨をログにてオペレータに
通知する。
【0063】即ち、ステップ207は、フラットケーブ
ル44等についての保守/交換が待たれている状態であ
り、アクセッサロボット14の動作の継続は、内側チェ
ックライン80(#1又は#2)の切断が検出されるま
で可能である。
【0064】例えば従来のように外側チェックライン7
8(#1及び#2)がない場合、ステップ204〜20
7を実行することができないので、アクセッサロボット
14がいきなり緊急停止してシステムダウンに至ること
があったのは前述した通りである。
【0065】この実施形態によると、フラットケーブル
44の両縁部の近くに外側チェックライン78(#1及
び#2)を設け、これらの断線を検出しているので、フ
ラットケーブル44の両縁部から進行しやすい損傷を早
期に検出することができ、システムダウンを未然に防止
することができる。
【0066】特にこの実施形態では、プリント配線板7
2における外側チェックライン78(#1及び#2)の
各々の電圧レベルを識別回路82が独立に検出し得るよ
うにしているので、フラットケーブル44のいずれの縁
部から損傷が進行中であるかをも検出することができ
る。
【0067】図9は給電メカニズム周辺の第2実施形態
を示すブロック図である。この実施形態は、図7の第1
実施形態において外側チェックライン78(#1及び#
2)の電圧レベルによりこれらの断線を検出しているの
と対比して、外側チェックライン78(#1及び#2)
についても内側チェックライン80(#1及び#2)と
同様にチェック信号を用いた断線検出を行っている点で
特徴付けられる。
【0068】外側チェックライン78(#1及び#2)
は、プリント配線板40上で短絡されており、また、プ
リント配線板72上でそれぞれ信号駆動回路100及び
信号受信回路102に接続されている。信号駆動回路1
00及び信号受信回路102はそれぞれ信号駆動回路8
4及び信号受信回路86と同様に提供され得る。また、
信号受信回路102の検出結果に対応し得るように、診
断回路96が改変されている。
【0069】図10は図9の第2実施形態における動作
のフローチャートである。ここでは、外側チェックライ
ン78(#1及び#2)のための信号駆動回路100及
び信号受信回路102の採用に伴い、図8の第1実施形
態におけるステップ204の代わりにステップ214が
設けられている。
【0070】即ち、ステップ202において内側チェッ
クライン80(#1及び#2)についてのチェック信号
の同一性が確認された後に、ステップ214において、
外側チェックライン78(#1及び#2)において、信
号駆動回路100から外側チェックライン78(#1)
に送出されたチェック信号との同一性を満たすチェック
信号が信号受信回路102によって受信されているか否
かが判断されるのである。
【0071】信号受信回路102がチェック信号を受信
している場合にはこのフローは終了し、受信していない
場合には、ステップ205に進む。図10の動作による
優位性は図8の動作による優位性に準じて理解すること
ができるので、その説明は省略する。
【0072】図9の第2実施形態では、外側チェックラ
イン78(#1及び#2)のいずれが断線したかを特定
することはできないが、外側チェックライン78(#1
及び#2)の断線検出に際しノイズ等の影響を受けにく
いので、断線検出の信頼性が向上するという効果が生じ
る。
【0073】図11は給電メカニズム周辺の第3実施形
態を示すブロック図である。フラットケーブル44の一
方の端部の近傍には、一対の抵抗体パターン104及び
106からなるパターン対108(#1)が設けられて
いる。抵抗体パターン104及び106は長手方向の複
数箇所で導体パターン110により短絡されている。
【0074】フラットケーブル44の他方の縁部の近傍
には、同じく一対の抵抗体パターン104及び106か
らなるパターン対108(#2)が設けられている。パ
ターン対108(#2)も長手方向の複数箇所で導体パ
ターン110により短絡されている。
【0075】パターン対108(#1)に電流を流すた
めに、パターン対108(#1)はプリント配線板40
上で接地されており、また、プリント配線板72上で抵
抗Rを介して電源線VCCに接続されている。また、パ
ターン対108(#1)の両端間の電圧降下の変化を検
出するために、パターン対108(#1)はプリント配
線板72上でA/D(アナログ/デジタル)コンバータ
112に接続されている。A/Dコンバータ112は、
パターン対108(#1)に接続される抵抗Rの一端の
電圧レベルをデジタルのロジック信号に変換する。
【0076】パターン対108(#2)に電流を流すた
めに、パターン対108(#2)は、プリント配線板4
0上で接地されており、また、プリント配線板72上で
抵抗Rを介して電源線VCCに接続されている。また、
パターン対108(#2)の両端間の電圧降下の変化を
検出するために、パターン対108(#2)はプリント
配線板72上でA/Dコンバータ114に接続されてい
る。A/Dコンバータ114は、パターン対108(#
2)が接続される抵抗Rの一端の電圧レベルをデジタル
のロジック信号に変換する。
【0077】この実施形態によると、パターン対108
(#1及び#2)の断線の状態によりフラットケーブル
44の破損の程度を特定することができる。例えば、パ
ターン対108(#1)が完全に断線した場合、即ち抵
抗パターン104及び106のいずれもが断線した場合
には、A/Dコンバータ112により検出される電圧レ
ベルは電源線VCCの電圧レベルに概ね等しくなり、パ
ターン対108(#1)がいずれの箇所においても断線
していない場合には、A/Dコンバータ112により検
出される電圧レベルは、パターン対108(#1)の両
端間の抵抗値に基づき予定される電圧降下の値に概ね等
しくなる。また、フラットケーブル44の損傷がその縁
部から進行してきて、パターン対108(#1)の抵抗
パターン106はいずれの箇所においても断線しておら
ず抵抗パターン104が少なくとも一箇所において断線
した場合には、抵抗パターン108(#1)の両端間の
抵抗値が大きくなるので、A/Dコンバータ112によ
り検出される電圧レベルは電源線VCCの電圧レベルに
近付く。
【0078】具体的には、隣り合う導体パターン110
間における抵抗パターン104及び106の各々のセグ
メント(区間)の抵抗値がr(単位Ωを含む)とし、抵
抗パターン104及び106の各々におけるセグメント
数がnであるとすると、抵抗パターン104及び106
のいずれにも断線がない場合には、パターン対108
(#1)の両端間の抵抗値はnr/2であるのに対し
て、例えば抵抗パターン104がその1セグメントで断
線したとすると、パターン対108(#1)の両端間の
抵抗値は(n+1)r/2となり、更に抵抗パターン1
04がその2セグメントで断線したとすると、パターン
対108(#1)の両端間の抵抗値は(n+2)r/2
となり、…となるので、断線しているセグメント数を特
定することができ、従ってフラットケーブル44の損傷
の度合いを特定することができるのである。
【0079】パターン対108(#2)についてもパタ
ーン対108(#1)と同じようにして損傷の度合いを
特定することができる。更にこの実施形態では、抵抗パ
ターンの1セグメントが断線しただけでもそれを検出す
ることができるので、フラットケーブル44の損傷を早
期に検知することができる。
【0080】また、パターン対108(#1及び#2)
はフラットケーブル44の両縁の近傍にそれぞれ設けら
れているので、フラットケーブル44のいずれの縁から
損傷が進行中であるかについても検出することができ
る。
【0081】パターン対108(#1及び#2)の断線
の有無及びフラットケーブル44の損傷の度合いを予め
定められた規則に従って得るために、A/Dコンバータ
112及び114の出力信号は、それぞれ診断回路11
6及び118に供給され、診断回路116及び118の
出力信号はそれぞれCPU88に供給される。
【0082】図12は図11の第3実施形態における動
作のフローチャートである。この実施形態では、断線検
出にチェック信号が用いられていないので、図8に示さ
れるステップ201は省略されている。また、ステップ
202及び204の代わりにそれぞれステップ222及
び224が設けられている。
【0083】ステップ222では、パターン対108
(#1及び#2)の少なくとも一方が完全に切断したか
否かが判断され、完全に切断した場合にはステップ20
3に進み、完全に切断していない場合にはステップ22
4に進む。ステップ224では、パターン対108(#
1及び#2)の各々において、抵抗パターン104の少
なくとも1つのセグメントが断線したか否か、つまりA
/Dコンバータ112及び114の各々で検出される電
圧レベルが異常であるか否かが判断され、異常である場
合にはステップ205に進み、異常でない場合にはこの
フローは終了する。
【0084】特にこの実施形態では、フラットケーブル
44の破損度を特定することができるので、ステップ2
05とステップ206との間に破損度を特定するための
ステップ226が設けられており、また、ステップ20
5とステップ207との間にも破損度を特定するための
ステップ228が設けられている。
【0085】ステップ226では例えばフラットケーブ
ル44の破損度をRAM92に記録しておくことによっ
て、退避処理されているアクセッサロボット14につい
てその記録されているデータにより当該フラットケーブ
ル44の破損度を認識することができる。
【0086】一方、ステップ228では、例えば、フラ
ットケーブル44の破損度に関するデータをRAM92
に記録すると共に、これを更新して更新されたデータを
逐次ログにてオペレータに通知するのが望ましい。その
理由は、ステップ228に続くステップ207では、フ
ラットケーブル44の損傷が進行中であるアクセッサロ
ボット14の動作を継続させる必要があるところにあ
る。
【0087】図13は給電メカニズム周辺の第4実施形
態を示すブロック図である。この実施形態は、図11の
第3実施形態と対比して、パターン対108(#1及び
#2)の各々の短絡している複数箇所の隣り合う各2つ
の箇所間の電圧降下の変化を検出するために、電圧検出
回路120(#1〜#6)が付加的に設けられている点
で特徴付けられる。
【0088】ここでは、抵抗パターン104及び106
の各々のセグメント数は3であるとしている。パターン
対108(#1)のプリント配線板72に最も近いセグ
メント対の両端間の電圧降下V1は検出回路120(#
1)により検出され、パターン対108(#1)の中央
のセグメント対の両端間の電圧降下V2は検出回路12
0(#2)により検出され、パターン対108(#1)
のプリント配線板40に最も近いセグメント対の両端間
の電圧降下V3は検出回路120(#3)により検出さ
れる。
【0089】また、パターン対108(#2)のプリン
ト配線板72に最も近いセグメント対の両端間の電圧降
下V4は検出回路120(#4)により検出され、パタ
ーン対108(#2)の中央のセグメント対の両端間の
電圧降下V5は検出回路120(#5)により検出さ
れ、パターン対108(#2)のプリント配線板40に
最も近いセグメント対の両端間の電圧降下V6は検出回
路120(#6)により検出される。検出回路120
(#1〜#6)の出力信号は診断回路116及び118
によりCPU88に取り込まれる。
【0090】各セグメント対の両端間の抵抗値が外側セ
グメントの断線等により変化すると、当該両端間の電圧
降下が変化するので、検出回路120(#1〜#6)の
採用により、フラットケーブル44の損傷が進行してい
る場所を特定することができる。
【0091】図14は図13の第3実施形態における動
作のフローチャートである。図12のステップ226の
代わりにステップ236が設けられている。即ち、退避
処理されているアクセッサロボット14について、フラ
ットケーブル44の破損度の特定だけでなく破損箇所の
特定も可能になるものである。
【0092】従って、同じように、ステップ228にお
いて破損箇所の特定を実施しそのデータを逐次更新する
ようにしてもよい。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
アクセッサロボットに接続されるフラットケーブルの損
傷を早期に検知することができるライブラリ装置の提供
が可能になるという効果が生じる。本発明の特定の実施
形態による効果は以上説明した通りであるのでその説明
を省略する。
【0094】以上の説明に関して更に以下の項を開示す
る。 (1)記憶媒体を収容するカートリッジが各々収納され
る複数のセルを有するセルユニットと、記憶媒体を用い
た処理を行うドライブユニットと、上記セルユニット及
び上記ドライブユニットの間でカートリッジを移送する
アクセッサロボットと、第1端及び第2端を有し該第1
端は上記アクセッサロボットに接続され該第2端は基準
位置に固定されるフラットケーブルであって、各々導体
からなる外側チェックライン及び内側チェックラインを
含むフラットケーブルと、上記外側チェックライン及び
上記内側チェックラインに接続され上記外側チェックラ
イン及び上記内側チェックラインの各々の断線を検出す
る手段とを備えたライブラリ装置。
【0095】(2)第1項に記載のライブラリ装置であ
って、上記外側チェックライン及び上記内側チェックラ
インは上記フラットケーブルの両縁の各々の近傍に設け
られているライブラリ装置。
【0096】(3)第1項に記載のライブラリ装置であ
って、上記フラットケーブルが巻回されるケーブルドラ
ムと、該ケーブルドラムを回転可能に支えるアームと、
該アームに作用して上記フラットケーブルにテンション
を与えるためのワイヤロープとを更に備えたライブラリ
装置。
【0097】(4)第3項に記載のライブラリ装置であ
って、上記アームに設けられる少なくとも1つの遊動プ
ーリと、上記基準位置に対して固定される少なくとも2
つの静止プーリとを更に備え、上記ワイヤロープの一端
は上記基準位置に対して固定され、他端は上記遊動プー
リ及び上記静止プーリを経て上記アクセッサロボットに
接続されるライブラリ装置。
【0098】(5)記憶媒体を収容するカートリッジが
各々収納される複数のセルを有するセルユニットと、記
憶媒体を用いた処理を行うドライブユニットと、上記セ
ルユニット及び上記ドライブユニットの間でカートリッ
ジを移送するアクセッサロボットと、第1端及び第2端
を有し該第1端は上記アクセッサロボットに接続され該
第2端は基準位置に固定されるフラットケーブルであっ
て、各々抵抗体からなり長手方向の複数箇所で短絡して
いるパターン対を含むフラットケーブルと、上記パター
ン対の上記第1端及び上記第2端にそれぞれ対応する2
つの位置間に電流を流す手段と、上記2つの位置間の電
圧降下の変化を検出する手段とを備えたライブラリ装
置。
【0099】(6)第5項に記載のライブラリ装置であ
って、上記パターン対は上記フラットケーブルの両縁の
各々の近傍に設けられているライブラリ装置。
【0100】(7)第5項に記載のライブラリ装置であ
って、上記パターン対の短絡している複数箇所の隣り合
う各2つの箇所間の電圧降下の変化を検出する手段を更
に備えたライブラリ装置。
【0101】(8)第5項に記載のライブラリ装置であ
って、上記フラットケーブルが巻回されるケーブルドラ
ムと、該ケーブルドラムを回転可能に支えるアームと、
該アームに作用して上記フラットケーブルにテンション
を与えるためのワイヤロープとを更に備えたライブラリ
装置。
【0102】(9)第8項に記載のライブラリ装置であ
って、上記アームに設けられる少なくとも1つの遊動プ
ーリと、上記基準位置に対して固定される少なくとも2
つの静止プーリとを更に備え、上記ワイヤロープの一端
は上記基準位置に対して固定され、他端は上記遊動プー
リ及び上記静止プーリを経て上記アクセッサロボットに
接続されるライブラリ装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明が適用されるライブラリ装置の実
施形態を示す透視図である。
【図2】図2は図1に示されるアクセッサロボットの上
部の側面図である。
【図3】図3は図1に示されるアクセッサロボットのX
軸方向移動機構の説明図である。
【図4】図4は図1に示されるハンドアセンブリの概略
斜視図である。
【図5】図5は図1に示されるライブラリ装置に適用さ
れる給電メカニズムの平面図である。
【図6】図6は図5に示される給電メカニズムの動作説
明図である。
【図7】図7は給電メカニズム周辺の第1実施形態を示
すブロック図である。
【図8】図8は図7の第1実施形態における動作のフロ
ーチャートである。
【図9】図9は給電メカニズム周辺の第2実施形態を示
すブロック図である。
【図10】図10は図9の第2実施形態における動作の
フローチャートである。
【図11】図11は給電メカニズム周辺の第3実施形態
を示すブロック図である。
【図12】図12は図11の第3実施形態における動作
のフローチャートである。
【図13】図13は給電メカニズム周辺の第4実施形態
を示すブロック図である。
【図14】図14は図13の第4実施形態における動作
のフローチャートである。
【符号の説明】
14 アクセッサロボット 20 レール 44 フラットケーブル 50 ケーブルドラム 54 アーム 62,64 遊動プーリ 66,68 静止プーリ 40,72,74 プリント配線板 78(#1),78(#2) 外側チェックライン 80(#1),80(#2) 内側チェックライン 104,106 抵抗パターン 108(#1),108(#2) パターン対 110 導体パターン

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶媒体を収容するカートリッジが各々
    収納される複数のセルを有するセルユニットと、 記憶媒体を用いた処理を行うドライブユニットと、 上記セルユニット及び上記ドライブユニットの間でカー
    トリッジを移送するアクセッサロボットと、 第1端及び第2端を有し該第1端は上記アクセッサロボ
    ットに接続され該第2端は基準位置に固定されるフラッ
    トケーブルであって、各々導体からなる外側チェックラ
    イン及び内側チェックラインを含むフラットケーブル
    と、 上記外側チェックライン及び上記内側チェックラインに
    接続され上記外側チェックライン及び上記内側チェック
    ラインの各々の断線を検出する手段とを備えたライブラ
    リ装置。
  2. 【請求項2】 記憶媒体を収容するカートリッジが各々
    収納される複数のセルを有するセルユニットと、 記憶媒体を用いた処理を行うドライブユニットと、 上記セルユニット及び上記ドライブユニットの間でカー
    トリッジを移送するアクセッサロボットと、 第1端及び第2端を有し該第1端は上記アクセッサロボ
    ットに接続され該第2端は基準位置に固定されるフラッ
    トケーブルであって、各々抵抗体からなり長手方向の複
    数箇所で短絡しているパターン対を含むフラットケーブ
    ルと、 上記パターン対の上記第1端及び上記第2端にそれぞれ
    対応する2つの位置間に電流を流す手段と、 上記2つの位置間の電圧降下の変化を検出する手段とを
    備えたライブラリ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のライブラリ装置であっ
    て、 上記パターン対の短絡している複数箇所の隣り合う各2
    つの箇所間の電圧降下の変化を検出する手段を更に備え
    たライブラリ装置。
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