JP3534467B2 - 画像記録装置 - Google Patents
画像記録装置Info
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- JP3534467B2 JP3534467B2 JP00246795A JP246795A JP3534467B2 JP 3534467 B2 JP3534467 B2 JP 3534467B2 JP 00246795 A JP00246795 A JP 00246795A JP 246795 A JP246795 A JP 246795A JP 3534467 B2 JP3534467 B2 JP 3534467B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像記録装置に係り、
特に、被写体の光情報を担う光ビームをプリズム等の光
分散素子によって所定の色特性を有する複数の基色の分
光ビームに分光し、分光ビームを用いて光センサの異な
る領域に情報露光し、光情報を情報記録媒体に記録しカ
ラー画像用の複数の基色の画像を形成する画像記録装置
に関する。
特に、被写体の光情報を担う光ビームをプリズム等の光
分散素子によって所定の色特性を有する複数の基色の分
光ビームに分光し、分光ビームを用いて光センサの異な
る領域に情報露光し、光情報を情報記録媒体に記録しカ
ラー画像用の複数の基色の画像を形成する画像記録装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図8に示すように、被写体1へ図示しな
い光源によって投光し、結像レンズ2を用いて被写体1
を透明電極12と光導電層13を有する光センサ10に
結像して情報露光し、この情報露光によって光センサ1
0に光情報を形成することが知られている。光センサ1
0に情報記録媒体20が対向配置されており、光センサ
10と情報記録媒体20との間には、電源30によって
電圧が印加されている。光センサ10に形成された光情
報は、情報記録媒体20に記録される。
い光源によって投光し、結像レンズ2を用いて被写体1
を透明電極12と光導電層13を有する光センサ10に
結像して情報露光し、この情報露光によって光センサ1
0に光情報を形成することが知られている。光センサ1
0に情報記録媒体20が対向配置されており、光センサ
10と情報記録媒体20との間には、電源30によって
電圧が印加されている。光センサ10に形成された光情
報は、情報記録媒体20に記録される。
【0003】カラー画像を形成するための複数の画像
は、3面分解プリズム40およびRGBフィルター等の
カラーフィルター41を用いて得られる。3面分解プリ
ズム40によって分光された3個の分光ビームは、カラ
ーフィルター41のR(レッド)、G(グリーン)、B
(ブルー)に対応する色特性領域を通過透過し、光セン
サ10の異なる領域へ照射され、分光ビーム毎に情報露
光が行われる。光センサ10の各領域に情報露光された
光情報は、情報記録媒体20の対応する領域に記録さ
れ、重ね合わせてカラー画像を形成するための複数の基
色の画像が形成される。これらの複数の基色の画像は、
所定の画像再生装置を用いて重ね合わせて再生され、被
写体1のカラー画像が得られる。
は、3面分解プリズム40およびRGBフィルター等の
カラーフィルター41を用いて得られる。3面分解プリ
ズム40によって分光された3個の分光ビームは、カラ
ーフィルター41のR(レッド)、G(グリーン)、B
(ブルー)に対応する色特性領域を通過透過し、光セン
サ10の異なる領域へ照射され、分光ビーム毎に情報露
光が行われる。光センサ10の各領域に情報露光された
光情報は、情報記録媒体20の対応する領域に記録さ
れ、重ね合わせてカラー画像を形成するための複数の基
色の画像が形成される。これらの複数の基色の画像は、
所定の画像再生装置を用いて重ね合わせて再生され、被
写体1のカラー画像が得られる。
【0004】ここで、光センサ10に画像露光される
と、光導電層13の導電性が変化し、光センサ10と液
晶層を有する情報記録媒体20との間に電圧印加するこ
とにより、液晶層の電界が変化し配向状態が変化して情
報記録媒体20に画像が記録されるのである。情報記録
媒体はメモリ性があり、電圧印加を停止し、電界を取り
除いたあとも記録した画像情報は保持される。情報記録
媒体20に記録された画像は、光を照射し透過光を光電
変換素子で電気信号に変換しCRTやプリンタ等に出力
される。
と、光導電層13の導電性が変化し、光センサ10と液
晶層を有する情報記録媒体20との間に電圧印加するこ
とにより、液晶層の電界が変化し配向状態が変化して情
報記録媒体20に画像が記録されるのである。情報記録
媒体はメモリ性があり、電圧印加を停止し、電界を取り
除いたあとも記録した画像情報は保持される。情報記録
媒体20に記録された画像は、光を照射し透過光を光電
変換素子で電気信号に変換しCRTやプリンタ等に出力
される。
【0005】カラー画像の所望の色調は、これらの基色
の画像の間に所定のカラーバランスが保たれてはじめて
得られる。これらの基色の画像の間のカラーバランス
は、被写体1を照明する光源の分光特性、3面分解プリ
ズム40やカラーフィルター41の分光特性、光センサ
10の分光特性によって決まる。したがって、所望のカ
ラーバランスを得るためには、光源の分光特性、カラー
フィルター41等の分光特性、および光センサ10の分
光感度特性を全体的に調整する必要があり、例えば、光
センサ10のある色成分の分光感度が相対的に強すぎる
場合には光源やカラーフィルター41等のその色成分の
分光感度を相対的に弱くするように選択する必要があ
る。
の画像の間に所定のカラーバランスが保たれてはじめて
得られる。これらの基色の画像の間のカラーバランス
は、被写体1を照明する光源の分光特性、3面分解プリ
ズム40やカラーフィルター41の分光特性、光センサ
10の分光特性によって決まる。したがって、所望のカ
ラーバランスを得るためには、光源の分光特性、カラー
フィルター41等の分光特性、および光センサ10の分
光感度特性を全体的に調整する必要があり、例えば、光
センサ10のある色成分の分光感度が相対的に強すぎる
場合には光源やカラーフィルター41等のその色成分の
分光感度を相対的に弱くするように選択する必要があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の画像記録装置に
おいては、光源の標準的な分光特性を想定し、その想定
された分光特性を前提にして所望のカラーバランスが得
られるように、カラーフィルター41等に必要な分光特
性を設定しており、原則として装置製品の出荷時に、装
置のカラーフィルター41等の分光特性が固定的に設定
されていた。
おいては、光源の標準的な分光特性を想定し、その想定
された分光特性を前提にして所望のカラーバランスが得
られるように、カラーフィルター41等に必要な分光特
性を設定しており、原則として装置製品の出荷時に、装
置のカラーフィルター41等の分光特性が固定的に設定
されていた。
【0007】このため、想定した分光特性とは異なる条
件で被写体1が照明される場合には、基色の画像の間に
所望のカラーバランスが得られないという問題点があっ
た。また、照明条件等に応じて必要な分光特性を有する
カラーフィルター41等を選択しようとしても、画像記
録装置に分光特性等を測定する手段が設けられていなか
ったので、カラーフィルター41等がどのような分光特
性を有すればよいのかを、高精度にかつ容易に知得する
ことができなかった。
件で被写体1が照明される場合には、基色の画像の間に
所望のカラーバランスが得られないという問題点があっ
た。また、照明条件等に応じて必要な分光特性を有する
カラーフィルター41等を選択しようとしても、画像記
録装置に分光特性等を測定する手段が設けられていなか
ったので、カラーフィルター41等がどのような分光特
性を有すればよいのかを、高精度にかつ容易に知得する
ことができなかった。
【0008】そこで本発明の目的は、上記従来技術の有
する問題を解消し、種々の照明条件等のもとでもカラー
画像用の基色の画像の間に所望のカラーバランスを高精
度にかつ容易に実現できるようにした画像記録装置を提
供することである。
する問題を解消し、種々の照明条件等のもとでもカラー
画像用の基色の画像の間に所望のカラーバランスを高精
度にかつ容易に実現できるようにした画像記録装置を提
供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の画像記録装置は、被写体の光情報を担う
光ビームを光分散素子によって複数の基色の分光ビーム
に分光し、これらの分光ビームを用いて透明電極と光導
電層を有する光センサの異なる領域に各分光ビーム毎に
情報露光し、前記光センサと対向配置された情報記録媒
体と前記透明電極との間に電圧を印加することによって
光情報を前記情報記録媒体に記録し、カラー画像用の複
数の基色の画像を形成する画像記録装置であって、前記
情報露光により前記光センサに生成された光電流を前記
分光ビーム毎に測定する光電流測定手段を備えることを
特徴とする。
めに、本発明の画像記録装置は、被写体の光情報を担う
光ビームを光分散素子によって複数の基色の分光ビーム
に分光し、これらの分光ビームを用いて透明電極と光導
電層を有する光センサの異なる領域に各分光ビーム毎に
情報露光し、前記光センサと対向配置された情報記録媒
体と前記透明電極との間に電圧を印加することによって
光情報を前記情報記録媒体に記録し、カラー画像用の複
数の基色の画像を形成する画像記録装置であって、前記
情報露光により前記光センサに生成された光電流を前記
分光ビーム毎に測定する光電流測定手段を備えることを
特徴とする。
【0010】また、好適には、前記光分散素子の出射側
と前記光センサの表面との間に、前記光電流測定手段に
よる測定結果に基づき前記複数の分光ビームの間の光強
度関係を調節する光強度調節フィルタを配設する。
と前記光センサの表面との間に、前記光電流測定手段に
よる測定結果に基づき前記複数の分光ビームの間の光強
度関係を調節する光強度調節フィルタを配設する。
【0011】また、好適には、前記光電流測定手段は、
前記透明電極と対向した前記光センサの表面に配設され
前記透明電極との間に電気回路を形成する測定用電極を
有する。
前記透明電極と対向した前記光センサの表面に配設され
前記透明電極との間に電気回路を形成する測定用電極を
有する。
【0012】また、好適には、前記測定用電極は、光情
報を前記情報記録媒体に記録する場合に、その記録に障
害とならない位置に配設されている。
報を前記情報記録媒体に記録する場合に、その記録に障
害とならない位置に配設されている。
【0013】また、前記光分散素子の出射側と前記光セ
ンサの表面との間に出し入れ可能に、前記分光ビームの
光強度を分光ビーム毎に測定する光強度測定手段を配設
することを特徴とする。
ンサの表面との間に出し入れ可能に、前記分光ビームの
光強度を分光ビーム毎に測定する光強度測定手段を配設
することを特徴とする。
【0014】また、好適には、前記光分散素子は、被写
体の光情報を担う光ビームを3個の分光ビームに分光す
る複数のプリズムからなる3面分解プリズムである。
体の光情報を担う光ビームを3個の分光ビームに分光す
る複数のプリズムからなる3面分解プリズムである。
【0015】
【作用】重ね合わせてカラー画像を形成するのに基礎と
なる色である複数の基色の分光ビームを光センサの異な
る領域に各分光ビーム毎に情報露光すると、この情報露
光により光センサ中に光電流が生成される。この光電流
は、被写体の照明する光源の分光特性、光分散素子の分
光特性および光センサの分光感度特性等を全体的に反映
して積算された結果量である。したがって、カラー画像
用の基色の画像の間に所望のカラーバランスを実現する
ためには、各分光ビームの光電流の量と他と分光ビーム
の光電流の量とが所望なカラーバランスを実現する所定
関係になるようにすればよい。光電流測定手段によって
各分光ビーム毎に光電流を測定し、各分光ビームの各光
電流の量が所望なカラーバランスを実現する所定関係に
あるかを知り、必要に応じて各分光ビームの各光電流の
量が所定関係になるようにする。
なる色である複数の基色の分光ビームを光センサの異な
る領域に各分光ビーム毎に情報露光すると、この情報露
光により光センサ中に光電流が生成される。この光電流
は、被写体の照明する光源の分光特性、光分散素子の分
光特性および光センサの分光感度特性等を全体的に反映
して積算された結果量である。したがって、カラー画像
用の基色の画像の間に所望のカラーバランスを実現する
ためには、各分光ビームの光電流の量と他と分光ビーム
の光電流の量とが所望なカラーバランスを実現する所定
関係になるようにすればよい。光電流測定手段によって
各分光ビーム毎に光電流を測定し、各分光ビームの各光
電流の量が所望なカラーバランスを実現する所定関係に
あるかを知り、必要に応じて各分光ビームの各光電流の
量が所定関係になるようにする。
【0016】また、光電流測定手段による測定結果に基
づき、各分光ビームの各光電流の量が所定関係になるよ
うな光強度調節フィルタを選択し、光強度調節フィルタ
を光分散素子の出射側と光センサの表面との間に配設す
る。
づき、各分光ビームの各光電流の量が所定関係になるよ
うな光強度調節フィルタを選択し、光強度調節フィルタ
を光分散素子の出射側と光センサの表面との間に配設す
る。
【0017】また、光センサの透明電極と対向した光セ
ンサの表面に測定用電極を配設し、この測定用電極と透
明電極との間に光電流が流れるように電気回路を形成す
る。
ンサの表面に測定用電極を配設し、この測定用電極と透
明電極との間に光電流が流れるように電気回路を形成す
る。
【0018】また、測定用電極を、例えば分光ビームの
進行方向の断面から見て光情報の形成に大きな寄与をし
ない部分等に配設することにより、光センサと対向配設
された情報記録媒体に光センサに形成された光情報を記
録する場合にその記録に障害とならないようにすること
ができる。
進行方向の断面から見て光情報の形成に大きな寄与をし
ない部分等に配設することにより、光センサと対向配設
された情報記録媒体に光センサに形成された光情報を記
録する場合にその記録に障害とならないようにすること
ができる。
【0019】また、光センサの分光特性が予め知られて
いる場合には、光分散素子の出射側と光センサの表面と
の間に光強度測定手段を配設し、光強度測定手段により
分光ビームの光強度を分光ビーム毎に測定する。これに
よって光強度測定手段は光電流測定手段と同等の作用を
することができる。
いる場合には、光分散素子の出射側と光センサの表面と
の間に光強度測定手段を配設し、光強度測定手段により
分光ビームの光強度を分光ビーム毎に測定する。これに
よって光強度測定手段は光電流測定手段と同等の作用を
することができる。
【0020】
【実施例】次に、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明の画像記録装置の実施例を示す概
略図である。図1において、符号10は光センサを示
し、光センサ10に対向して情報記録媒体20が配置さ
れている。光センサ10は透明支持体11上に透明電極
12、光導電層13が順次積層されされている。情報記
録媒体20は、液晶を樹脂中に分散固定した記録層を電
極上に形成した高分子型記録媒体であり、透明支持体2
1上に透明電極22、高分子型分散液晶層23が順次積
層されている。光センサ10と情報記録媒体20とはポ
リイミドまたはポリエチレンフィルム等のスペーサを用
いて、10μm程度の空気ギャップを介して対向配置さ
れているが、透明な絶縁性中間層あるいは誘電ミラー層
14を介在させて一体化してもよい。
する。図1は、本発明の画像記録装置の実施例を示す概
略図である。図1において、符号10は光センサを示
し、光センサ10に対向して情報記録媒体20が配置さ
れている。光センサ10は透明支持体11上に透明電極
12、光導電層13が順次積層されされている。情報記
録媒体20は、液晶を樹脂中に分散固定した記録層を電
極上に形成した高分子型記録媒体であり、透明支持体2
1上に透明電極22、高分子型分散液晶層23が順次積
層されている。光センサ10と情報記録媒体20とはポ
リイミドまたはポリエチレンフィルム等のスペーサを用
いて、10μm程度の空気ギャップを介して対向配置さ
れているが、透明な絶縁性中間層あるいは誘電ミラー層
14を介在させて一体化してもよい。
【0021】なお、光センサ10と情報記録媒体20に
ついては、図1あるいは図10(a)に示したものとは
別に、図10(b),(c)に示した構成であってもよ
い。すなわち、図10(a)において、情報記録媒体2
0の透明電極22、高分子型分散型液晶層23は透明支
持体21上に積層され、光センサ10と情報記録媒体2
0との間には、ポリエチレンやポリイミドのフィルム等
の約10μm程度のスペーサを介して、誘電ミラー層1
4に代わって空気ギャップ層24を形成したものであ
る。また、図10(b)に示すものは、誘電ミラー層1
4や空気ギャップ層24を形成することなく、光センサ
10と情報記録媒体20とを直接積層したものである。
ここで、図10(a)に示したものを分離型媒体、図1
0(b),(c)を一体型媒体と称する。光センサ10
や情報記録媒体20の詳細については、特願平5ー10
8137、特願平6ー6473等に記載されている。
ついては、図1あるいは図10(a)に示したものとは
別に、図10(b),(c)に示した構成であってもよ
い。すなわち、図10(a)において、情報記録媒体2
0の透明電極22、高分子型分散型液晶層23は透明支
持体21上に積層され、光センサ10と情報記録媒体2
0との間には、ポリエチレンやポリイミドのフィルム等
の約10μm程度のスペーサを介して、誘電ミラー層1
4に代わって空気ギャップ層24を形成したものであ
る。また、図10(b)に示すものは、誘電ミラー層1
4や空気ギャップ層24を形成することなく、光センサ
10と情報記録媒体20とを直接積層したものである。
ここで、図10(a)に示したものを分離型媒体、図1
0(b),(c)を一体型媒体と称する。光センサ10
や情報記録媒体20の詳細については、特願平5ー10
8137、特願平6ー6473等に記載されている。
【0022】光分散素子としての3面分解プリズム40
は、複数のプリズムを組み合わせて構成されている。3
面分解プリズム40は、結像レンズ2から光センサ10
へ至る光路長ができるだけ等しくなるように、各プリズ
ムの材質や形状が考慮され、組み合わせ調整されて構成
されている。被写体1の光情報を担った光ビームは、結
像レンズ2を経て3面分解プリズム40によりR(レッ
ド)、G(グリーン)、B(ブルー)の3個の基色の分
光ビーム4に分光されるとともに空間的に分離される。
図9に、3面分解プリズム40の分光特性を示す。図9
に示されるように、3面分解プリズム40はR、G、B
の各基色にかなり均等な強度で分光できることがわか
る。3個の分光ビーム4は主光線が互いに平行な光線と
して3面分解プリズム40を出射し、光センサ10の表
面に向かって垂直に進む。光センサ10の異なる領域で
それぞれの分光ビーム4毎に情報露光が行われる。
は、複数のプリズムを組み合わせて構成されている。3
面分解プリズム40は、結像レンズ2から光センサ10
へ至る光路長ができるだけ等しくなるように、各プリズ
ムの材質や形状が考慮され、組み合わせ調整されて構成
されている。被写体1の光情報を担った光ビームは、結
像レンズ2を経て3面分解プリズム40によりR(レッ
ド)、G(グリーン)、B(ブルー)の3個の基色の分
光ビーム4に分光されるとともに空間的に分離される。
図9に、3面分解プリズム40の分光特性を示す。図9
に示されるように、3面分解プリズム40はR、G、B
の各基色にかなり均等な強度で分光できることがわか
る。3個の分光ビーム4は主光線が互いに平行な光線と
して3面分解プリズム40を出射し、光センサ10の表
面に向かって垂直に進む。光センサ10の異なる領域で
それぞれの分光ビーム4毎に情報露光が行われる。
【0023】透明電極12と透明電極22との間、した
がって光センサ10と情報記録媒体20との間には、電
源30によって電圧が印加されるようになっている。電
源30によって電圧が印加され、光センサ10への書き
込み光としての光ビーム3によって情報露光されると、
光導電層13の導電性が変化し、液晶層23にかかる電
解が変化して液晶層の配向状態が変化し、情報記録媒体
20に光情報が記録される。情報記録媒体20の各分光
ビーム4に対応する領域に記録された基色の画像は、所
定の画像再生装置を用いて重ね合わせて再生され、被写
体1のカラー画像が得られる。
がって光センサ10と情報記録媒体20との間には、電
源30によって電圧が印加されるようになっている。電
源30によって電圧が印加され、光センサ10への書き
込み光としての光ビーム3によって情報露光されると、
光導電層13の導電性が変化し、液晶層23にかかる電
解が変化して液晶層の配向状態が変化し、情報記録媒体
20に光情報が記録される。情報記録媒体20の各分光
ビーム4に対応する領域に記録された基色の画像は、所
定の画像再生装置を用いて重ね合わせて再生され、被写
体1のカラー画像が得られる。
【0024】図1に示すように、3面分解プリズム40
の出射側と光センサ10の透明電極12側の表面との間
には、それぞれの分光ビーム4の間のカラーバランスを
整えるため分光ビーム4毎に異なるND特性のNDフィ
ルタ45が挿入されている。NDフィルタ45は後述す
るように、光電流測定手段によって光センサの光電流を
測定し、その測定結果に基づいて各分光ビーム4毎のN
D特性が設定される。
の出射側と光センサ10の透明電極12側の表面との間
には、それぞれの分光ビーム4の間のカラーバランスを
整えるため分光ビーム4毎に異なるND特性のNDフィ
ルタ45が挿入されている。NDフィルタ45は後述す
るように、光電流測定手段によって光センサの光電流を
測定し、その測定結果に基づいて各分光ビーム4毎のN
D特性が設定される。
【0025】また、本発明の実施例においては透明電極
12と対向した光センサ10の表面に金蒸着膜からなる
3個の測定用電極15が配設されている。測定用電極1
5は図4等を参照して後述する光電流測定手段を構成す
る部分であり、透明電極12との間に電気回路を形成す
るものである。
12と対向した光センサ10の表面に金蒸着膜からなる
3個の測定用電極15が配設されている。測定用電極1
5は図4等を参照して後述する光電流測定手段を構成す
る部分であり、透明電極12との間に電気回路を形成す
るものである。
【0026】次に、情報露光により光センサ10に生成
される光電流の測定について説明する。図2は、光セン
サ10の電気的特性の測定方法を示す図である。光セン
サ10の光導電層13上に形成された測定用電極15と
透明電極12との間に電流測定用抵抗50を直列に接続
して電源30によって電圧を印加する。光源51および
光学シャッター52により、所定時間、所定強度の光を
光センサ10に照射できるようにしてある。光学シャッ
ター52および電源30はパルス発生器53で制御さ
れ、光照射時の光センサ10で生成される電流値をオシ
ロスコープ54でモニタすることができるようになって
いる。電源30により、透明電極12と測定用電極15
の間に約150Vの一定電圧を印加し、このとき光セン
サ10に流れる電流の測定結果を図3に示す。本発明で
使用する光センサ10は、光を照射しない状態でも電圧
を印加することにより、導電性を示し、このときの電流
をベース電流とする。図3の横軸は光照射開始した時間
をt=0としており、このときの電流値がベース電流で
ある。さらに光を照射すると、光照射中は電流値が増加
する。このとき測定される電流とベース電流の差を光電
流とする。
される光電流の測定について説明する。図2は、光セン
サ10の電気的特性の測定方法を示す図である。光セン
サ10の光導電層13上に形成された測定用電極15と
透明電極12との間に電流測定用抵抗50を直列に接続
して電源30によって電圧を印加する。光源51および
光学シャッター52により、所定時間、所定強度の光を
光センサ10に照射できるようにしてある。光学シャッ
ター52および電源30はパルス発生器53で制御さ
れ、光照射時の光センサ10で生成される電流値をオシ
ロスコープ54でモニタすることができるようになって
いる。電源30により、透明電極12と測定用電極15
の間に約150Vの一定電圧を印加し、このとき光セン
サ10に流れる電流の測定結果を図3に示す。本発明で
使用する光センサ10は、光を照射しない状態でも電圧
を印加することにより、導電性を示し、このときの電流
をベース電流とする。図3の横軸は光照射開始した時間
をt=0としており、このときの電流値がベース電流で
ある。さらに光を照射すると、光照射中は電流値が増加
する。このとき測定される電流とベース電流の差を光電
流とする。
【0027】光電流は光照射中は刻々増加していき、光
照射終了後も直ちに零とはならず、緩やかに減衰してい
く。次に図4を参照して、光電流測定手段について説明
する。光電流測定手段はグレーの均一濃度プレート41
と、発光特性が適当に選択された2個の光源51と、測
定用電極15とを備えている。光源51は撮影に使用す
る光源である。光源51によって、被写体1を撮影する
場合と同様に均一濃度プレート41が照明される。光源
51は、均一濃度プレート41を均一に照明するために
対称な位置に2個配設されている。測定用電極15は金
蒸着膜であり、透明電極12と対向した光センサ10の
表面に3個配設されている。図15に示すように、測定
用電極15は、光センサと対向配設された情報記録媒体
に光センサに形成された光情報を記録する場合にその記
録に障害とならないように、画像形成部分13a、13
b、13cを避けて分光ビーム4の進行方向の断面から
見て光情報の形成に大きな寄与をしない部分に配設され
ている。
照射終了後も直ちに零とはならず、緩やかに減衰してい
く。次に図4を参照して、光電流測定手段について説明
する。光電流測定手段はグレーの均一濃度プレート41
と、発光特性が適当に選択された2個の光源51と、測
定用電極15とを備えている。光源51は撮影に使用す
る光源である。光源51によって、被写体1を撮影する
場合と同様に均一濃度プレート41が照明される。光源
51は、均一濃度プレート41を均一に照明するために
対称な位置に2個配設されている。測定用電極15は金
蒸着膜であり、透明電極12と対向した光センサ10の
表面に3個配設されている。図15に示すように、測定
用電極15は、光センサと対向配設された情報記録媒体
に光センサに形成された光情報を記録する場合にその記
録に障害とならないように、画像形成部分13a、13
b、13cを避けて分光ビーム4の進行方向の断面から
見て光情報の形成に大きな寄与をしない部分に配設され
ている。
【0028】各測定用電極は光電流を電圧に変換するた
めの測定用抵抗32に接続されている。測定用抵抗32
の電位はオシシロスコープ54等に接続して読みとり可
能になっている。均一濃度プレート41からの反射光
は、測定用電極15を形成した位置に対応する光導電層
13の位置に照射されるように、位置が調整されてい
る。電源30により電圧を印加して電流値を測定する。
光電流は図3に示したように刻々変化するため、光照射
開始後、33ミリ秒後の光電流値を測定する。また、均
一濃度プレート41の反射率が高すぎたり低すぎたりす
ると、図5に示すような露光強度と光電流の関係が直線
からずれてきてしまうため、適当な反射率の濃度プレー
ト41を使用するようにする。
めの測定用抵抗32に接続されている。測定用抵抗32
の電位はオシシロスコープ54等に接続して読みとり可
能になっている。均一濃度プレート41からの反射光
は、測定用電極15を形成した位置に対応する光導電層
13の位置に照射されるように、位置が調整されてい
る。電源30により電圧を印加して電流値を測定する。
光電流は図3に示したように刻々変化するため、光照射
開始後、33ミリ秒後の光電流値を測定する。また、均
一濃度プレート41の反射率が高すぎたり低すぎたりす
ると、図5に示すような露光強度と光電流の関係が直線
からずれてきてしまうため、適当な反射率の濃度プレー
ト41を使用するようにする。
【0029】このようにして測定した結果を図5に示
す。図5において、横軸はG光についてモニターしたと
きの光源51の露光強度の対数値を示してある。R光,
G光の露光強度は横軸に直接示されてはいないがG光の
露光強度に比例するので、横軸はR光,G光の露光強度
の変化にも対応する。縦軸はR,G,B光の各情報露光
によりR、G、Bの各チャンネルで測定された光電流の
対数値を示す。図5に示す両対数グラフ上で、R、G、
Bの各チャンネルの光電流値は露光強度に対して、同一
の傾きで、かつ直線的に変化していることがわかる。図
5に示されるこの結果を用いて、次のようにNDフィル
タ45の調整がおこなわれる。
す。図5において、横軸はG光についてモニターしたと
きの光源51の露光強度の対数値を示してある。R光,
G光の露光強度は横軸に直接示されてはいないがG光の
露光強度に比例するので、横軸はR光,G光の露光強度
の変化にも対応する。縦軸はR,G,B光の各情報露光
によりR、G、Bの各チャンネルで測定された光電流の
対数値を示す。図5に示す両対数グラフ上で、R、G、
Bの各チャンネルの光電流値は露光強度に対して、同一
の傾きで、かつ直線的に変化していることがわかる。図
5に示されるこの結果を用いて、次のようにNDフィル
タ45の調整がおこなわれる。
【0030】すなわち、図1に示したように、3面分解
プリズム40の出射側と光センサ10の透明電極12側
の表面との間に、それぞれの分光ビーム4の間のカラー
バランスを整えるため分光ビーム4毎に異なるND特性
のNDフィルタ45が挿入されているが、このNDフィ
ルタ45は、図5におけるR,G,Bの各チャンネルに
対応する直線が重なるように各NDフィルタ45のND
特性が調整される。具体的には、図5において最も光電
流値の小さいBチャンネルに合わせるようにR,Gの分
光ビーム4の強度をNDフィル他45で調節する。この
場合、上述したように図5に示されるグラフの線形性に
より、横軸のある測定しやすい一点の露光強度において
NDフィルタ45を調節するだけでよい。NDフィルタ
45で濃度調整することによりカラーバランスの良好な
画像を記録することが可能になる。
プリズム40の出射側と光センサ10の透明電極12側
の表面との間に、それぞれの分光ビーム4の間のカラー
バランスを整えるため分光ビーム4毎に異なるND特性
のNDフィルタ45が挿入されているが、このNDフィ
ルタ45は、図5におけるR,G,Bの各チャンネルに
対応する直線が重なるように各NDフィルタ45のND
特性が調整される。具体的には、図5において最も光電
流値の小さいBチャンネルに合わせるようにR,Gの分
光ビーム4の強度をNDフィル他45で調節する。この
場合、上述したように図5に示されるグラフの線形性に
より、横軸のある測定しやすい一点の露光強度において
NDフィルタ45を調節するだけでよい。NDフィルタ
45で濃度調整することによりカラーバランスの良好な
画像を記録することが可能になる。
【0031】光センサ10の分光感度が予め測定されて
いる場合には、図6に示すようにホトダイオード55等
のセンサを用い、各分光ビーム4の分光特性を測定する
だけで、最適なNDフィルター45を選択することがで
きる。図7に、NDフィルタ45を使用しないで、被写
体1としてグレースケールを採用し記録したときのRG
B各チャンネルの読み取り結果を示す。読み取りデータ
は最小透過率を零、最大透過率を255に補正してあ
る。図7に示されるように、NDフィルタ45を用いな
いで記録した場合にはB光の感度が最も低いため、カラ
ーバランスが崩れた状態で画像記録される。このため、
G、Rチャンネルの感度をBチャンネルに合わせるた
め、それぞれ0.3、0.2のNDフィルタ45を用い
て記録したところカラーバランスの良好な画像を記録す
ることができた。
いる場合には、図6に示すようにホトダイオード55等
のセンサを用い、各分光ビーム4の分光特性を測定する
だけで、最適なNDフィルター45を選択することがで
きる。図7に、NDフィルタ45を使用しないで、被写
体1としてグレースケールを採用し記録したときのRG
B各チャンネルの読み取り結果を示す。読み取りデータ
は最小透過率を零、最大透過率を255に補正してあ
る。図7に示されるように、NDフィルタ45を用いな
いで記録した場合にはB光の感度が最も低いため、カラ
ーバランスが崩れた状態で画像記録される。このため、
G、Rチャンネルの感度をBチャンネルに合わせるた
め、それぞれ0.3、0.2のNDフィルタ45を用い
て記録したところカラーバランスの良好な画像を記録す
ることができた。
【0032】以上、本実施例の構成によれば、情報記録
装置に、測定用電極15等を有する光電流測定手段を設
けたので、各分光ビーム4による各光電流の量が所望な
カラーバランスを実現する所定関係にあるかを測定で
き、また、この測定結果に基づき選択されたND特性の
NDフィルタ45を3面分解プリズム40と光センサ1
0の間に配設することにより所望のカラーバランスをと
れた画像を記録することができる。
装置に、測定用電極15等を有する光電流測定手段を設
けたので、各分光ビーム4による各光電流の量が所望な
カラーバランスを実現する所定関係にあるかを測定で
き、また、この測定結果に基づき選択されたND特性の
NDフィルタ45を3面分解プリズム40と光センサ1
0の間に配設することにより所望のカラーバランスをと
れた画像を記録することができる。
【0033】なお、上述した実施例において、光分散素
子として3面分解プリズム40について説明したがこれ
に限らず、例えば回折格子であってもよく、また、光強
度調節フィルタとしてNDフィルタについて説明したが
これに限らず波長選択カラーフィルタでもよい。
子として3面分解プリズム40について説明したがこれ
に限らず、例えば回折格子であってもよく、また、光強
度調節フィルタとしてNDフィルタについて説明したが
これに限らず波長選択カラーフィルタでもよい。
【0034】以下に、本発明に関係する具体的実施例、
実験例の結果について記載しておく。 (液晶記録媒体の調整)ジペンタエリスリトールヘキサ
アクリレート4部、スメクチック液晶S6(商品名;メ
ルク社製)6部、ふっ素系活性剤フロラードFC−43
0(商品名;3M社製)0.2部、光重合開始剤『ダロ
キュア1173』(商品名;メルク社製)0.2部の混
合物をキシレンにて固形分30%に調整した。
実験例の結果について記載しておく。 (液晶記録媒体の調整)ジペンタエリスリトールヘキサ
アクリレート4部、スメクチック液晶S6(商品名;メ
ルク社製)6部、ふっ素系活性剤フロラードFC−43
0(商品名;3M社製)0.2部、光重合開始剤『ダロ
キュア1173』(商品名;メルク社製)0.2部の混
合物をキシレンにて固形分30%に調整した。
【0035】この溶液をITO透明電極(膜厚約500
オングストローム、抵抗;80Ω/□)を有するガラス
基板上のITO側の面に50μmのギャップ厚さブレー
ドコーターで塗布し、これを50℃に保持し、0.3J
/cm2 のUV光を照射して、膜厚約6μmの情報記録
層を有する情報記録媒体を作製した。この情報記録媒体
断面を熱メタノールを用いて、液晶を抽出し、乾燥させ
た後、走査型電子顕微鏡(日立製作所(株)製、S−8
00、1000倍)で内部構造を観察したところ、層の
表面は0.6μm厚の紫外線硬化型樹脂で覆われ、層内
部は粒径0.1μmの樹脂粒子が充填している構造を有
していることがわかった。この液晶記録媒体の断面を模
式的に図11に示す。図11において21はガラス基
板、22はITO電極、23は液晶記録相をそれぞれ示
している。液晶記録層表面は、23−aのようなスキン
層で覆われ、表面から液晶がしみ出すのを防止する役目
を果たしている。液晶層内部は図のようにポリマーボー
ルが充填されていて、その間が液晶層で満たされてい
る。 (光センサ10の作製方法1)電荷発生物質として下記
構造
オングストローム、抵抗;80Ω/□)を有するガラス
基板上のITO側の面に50μmのギャップ厚さブレー
ドコーターで塗布し、これを50℃に保持し、0.3J
/cm2 のUV光を照射して、膜厚約6μmの情報記録
層を有する情報記録媒体を作製した。この情報記録媒体
断面を熱メタノールを用いて、液晶を抽出し、乾燥させ
た後、走査型電子顕微鏡(日立製作所(株)製、S−8
00、1000倍)で内部構造を観察したところ、層の
表面は0.6μm厚の紫外線硬化型樹脂で覆われ、層内
部は粒径0.1μmの樹脂粒子が充填している構造を有
していることがわかった。この液晶記録媒体の断面を模
式的に図11に示す。図11において21はガラス基
板、22はITO電極、23は液晶記録相をそれぞれ示
している。液晶記録層表面は、23−aのようなスキン
層で覆われ、表面から液晶がしみ出すのを防止する役目
を果たしている。液晶層内部は図のようにポリマーボー
ルが充填されていて、その間が液晶層で満たされてい
る。 (光センサ10の作製方法1)電荷発生物質として下記
構造
【0036】
【化1】
を有するフルオレノンアゾ顔料3部と、ポリエステル樹
脂1部とを、ジオキサン:シクロヘキサン=1:1の混
合溶媒196部と混合し、混合機により十分混練を行
い、塗布液を作製した。
脂1部とを、ジオキサン:シクロヘキサン=1:1の混
合溶媒196部と混合し、混合機により十分混練を行
い、塗布液を作製した。
【0037】この溶液をITO透明電極(膜厚約500
オングストローム、抵抗;80Ω/□)を有するガラス
基板上のITO側の面に塗布し、100℃、1時間乾燥
して膜厚0.3μmの電荷発生層を形成した。
オングストローム、抵抗;80Ω/□)を有するガラス
基板上のITO側の面に塗布し、100℃、1時間乾燥
して膜厚0.3μmの電荷発生層を形成した。
【0038】次に、電荷輸送物質として、下記構造
【0039】
【化2】
を有するパラジメチスルスチルベン3部とポリエチレン
樹脂1部とを、ジクロロメタン:1、1、2−トリクロ
ロエタン=68:102の混合溶媒170部と混合、溶
解し、塗布液を作製した。この溶液を上記電荷発生層上
に塗布し、80℃、2時間乾燥して膜厚10μmの電荷
輸送層を形成した。 (光センサ10の作製方法2)充分洗浄した厚さ1.1
mmのガラス基板上に、膜厚100nmのITO膜をス
パッタリングにより成膜し、電極層を得た。その電極上
に、電荷発生剤として下記構造
樹脂1部とを、ジクロロメタン:1、1、2−トリクロ
ロエタン=68:102の混合溶媒170部と混合、溶
解し、塗布液を作製した。この溶液を上記電荷発生層上
に塗布し、80℃、2時間乾燥して膜厚10μmの電荷
輸送層を形成した。 (光センサ10の作製方法2)充分洗浄した厚さ1.1
mmのガラス基板上に、膜厚100nmのITO膜をス
パッタリングにより成膜し、電極層を得た。その電極上
に、電荷発生剤として下記構造
【0040】
【化3】
を有するビスアゾ顔料(DPDD−3:大日精化工業
(株)社製)3重量部、ポリビニルブチラール1重量部
1、4−ジオキサン98重量部、シクロヘキサン98重
量部を混合し、ペイントシェーカーで6時間分散して塗
布液とした後、100℃、1時間乾燥して、膜厚300
nmの電荷発生層を積層した。
(株)社製)3重量部、ポリビニルブチラール1重量部
1、4−ジオキサン98重量部、シクロヘキサン98重
量部を混合し、ペイントシェーカーで6時間分散して塗
布液とした後、100℃、1時間乾燥して、膜厚300
nmの電荷発生層を積層した。
【0041】この電荷発生層上に、電荷輸送剤として下
記構造
記構造
【0042】
【化4】
の化合物(DPDT−3):大日精化工業(株)社製)
液を、スピンナーにて塗布した後、80℃、2時間乾燥
して電荷輸送層を積層し、電荷発生層と電荷輸送層とか
らなる膜厚20μmの光導電層を有する本発明の光セン
サを得た。 (一体型媒体の作製)光センサ10の作製方法2と同様
の方法で、透明電極上に光センサを形成する。ポリビニ
ルアルコール(AH−26:日本合成化学(株)社製)
を純水に対して、5重量%の濃度で溶解させた溶液をス
ピンナーを用いて、光センサの電荷輸送層上に塗布し、
80℃で1時間乾燥し、膜厚1.3μmの中間層を形成
した。液晶記録媒体の作製方法と同様の方法で、中間層
上に液晶記録層を6μmの厚さで形成し、さらに液晶記
録層上にITO電極をスパッタ法で形成し、一体型媒体
を作製した。 (画像の記録方法)画像記録方法について説明する。図
12に示すように光センサと液晶記録媒体を約10μm
の空気ギャップを介して対向配置した状態で、グレース
ケールを光センサの電荷発生層上に33msec間投影
露光し、両電極間に720V、45mesc電圧印加し
た後、光センサと液晶記録媒体を引き離し、液晶媒体を
観察したところ、グレースケールの透過率に応じて、液
晶媒体の透過率が変化しているのが確認された。一体型
媒体について、上記と同様にグレースケールを33me
sc投影露光し、両電極間に400V、40msec電
圧印加した後、媒体を観察したところ、同様にグレース
ケールの透過率に応じて一体型媒体の透過率が変化して
いるのが確認された。 (画像読み取り方法)画像読み取り方法の説明をする。
液を、スピンナーにて塗布した後、80℃、2時間乾燥
して電荷輸送層を積層し、電荷発生層と電荷輸送層とか
らなる膜厚20μmの光導電層を有する本発明の光セン
サを得た。 (一体型媒体の作製)光センサ10の作製方法2と同様
の方法で、透明電極上に光センサを形成する。ポリビニ
ルアルコール(AH−26:日本合成化学(株)社製)
を純水に対して、5重量%の濃度で溶解させた溶液をス
ピンナーを用いて、光センサの電荷輸送層上に塗布し、
80℃で1時間乾燥し、膜厚1.3μmの中間層を形成
した。液晶記録媒体の作製方法と同様の方法で、中間層
上に液晶記録層を6μmの厚さで形成し、さらに液晶記
録層上にITO電極をスパッタ法で形成し、一体型媒体
を作製した。 (画像の記録方法)画像記録方法について説明する。図
12に示すように光センサと液晶記録媒体を約10μm
の空気ギャップを介して対向配置した状態で、グレース
ケールを光センサの電荷発生層上に33msec間投影
露光し、両電極間に720V、45mesc電圧印加し
た後、光センサと液晶記録媒体を引き離し、液晶媒体を
観察したところ、グレースケールの透過率に応じて、液
晶媒体の透過率が変化しているのが確認された。一体型
媒体について、上記と同様にグレースケールを33me
sc投影露光し、両電極間に400V、40msec電
圧印加した後、媒体を観察したところ、同様にグレース
ケールの透過率に応じて一体型媒体の透過率が変化して
いるのが確認された。 (画像読み取り方法)画像読み取り方法の説明をする。
【0043】読み取り装置の略図を図14に示す。画像
読み取り装置18は、図のように、光源70、IRカッ
トフィルター71、バンドパスフィルター72、レンズ
73、結像レンズ74からなる光学系部分と、媒体の透
過率変化を電気信号に変換するセンサ部分75、および
液晶媒体を移動させるステージ部分からなる。
読み取り装置18は、図のように、光源70、IRカッ
トフィルター71、バンドパスフィルター72、レンズ
73、結像レンズ74からなる光学系部分と、媒体の透
過率変化を電気信号に変換するセンサ部分75、および
液晶媒体を移動させるステージ部分からなる。
【0044】液晶媒体20の分光透過率特性から、適切
な波長の読み出し光を用いることにより、良好な画像信
号を得ることができる。このため、光源70としては、
キセノンランプ、水銀ランプ、ハロゲンランプ、タング
ステンランプ等の白色光源やレーザー光が使用できる
が、青色、紫外光成分が強く、点光源に近いことから、
キセノンランプを光源とすることが望ましい。このよう
な光源としては、浜松ホトニクス(株)社製、L227
4キセノンランプを使用できる。
な波長の読み出し光を用いることにより、良好な画像信
号を得ることができる。このため、光源70としては、
キセノンランプ、水銀ランプ、ハロゲンランプ、タング
ステンランプ等の白色光源やレーザー光が使用できる
が、青色、紫外光成分が強く、点光源に近いことから、
キセノンランプを光源とすることが望ましい。このよう
な光源としては、浜松ホトニクス(株)社製、L227
4キセノンランプを使用できる。
【0045】バンドパスフィルタ72は特定の波長の光
を照射するのに用いられ、中心波長340nm〜550
nm、半値幅が10〜40nmの範囲のものが使用でき
る。このようなフィルターとして、アンドーバー社製4
00FS−25−50(中心波長400nm、半値幅2
5nm)を用いることにより、良好な画像を得ることが
できる。
を照射するのに用いられ、中心波長340nm〜550
nm、半値幅が10〜40nmの範囲のものが使用でき
る。このようなフィルターとして、アンドーバー社製4
00FS−25−50(中心波長400nm、半値幅2
5nm)を用いることにより、良好な画像を得ることが
できる。
【0046】結像レンズ74は、通常のスキャナ用のレ
ンズが使用できるが、紫外光を読み取り光として使用す
る場合には、紫外光用のレンズを使用することが望まし
い。このようなレンズとして、(株)ニコン社製、UV
ニコール105mm、F4.5がある。
ンズが使用できるが、紫外光を読み取り光として使用す
る場合には、紫外光用のレンズを使用することが望まし
い。このようなレンズとして、(株)ニコン社製、UV
ニコール105mm、F4.5がある。
【0047】センサ75はCCDラインセンサが使用で
き、7×7μm/画素程度の画素サイズで、5000画
素/ライン程度のものが使用できる。
き、7×7μm/画素程度の画素サイズで、5000画
素/ライン程度のものが使用できる。
【0048】液晶媒体20は、1軸方向に移動可能なス
テージ上に設置され、ステッピングモーターを用いて、
媒体上で1画素に相等する距離だけ移動するごとに1ラ
インごと、電気信号に変換しなから読み取っていく。
テージ上に設置され、ステッピングモーターを用いて、
媒体上で1画素に相等する距離だけ移動するごとに1ラ
インごと、電気信号に変換しなから読み取っていく。
【0049】液晶媒体を反射で読み取る場合には、図1
4に示すように、ハーフミラー76を用いて、光学系を
図13のように設置し、媒体を通過し反射した光が、セ
ンサ75に結像するように光学系を調整してある。この
ように反射光で読み取る場合には、記録媒体の一部に反
射層を形成する必要があり、図14では、液晶媒体20
の電極層にAlの蒸着膜を用いて、電極と反射層を兼ね
る場合を示した。他にも、誘電体ミラー層を別途設ける
こともできる。
4に示すように、ハーフミラー76を用いて、光学系を
図13のように設置し、媒体を通過し反射した光が、セ
ンサ75に結像するように光学系を調整してある。この
ように反射光で読み取る場合には、記録媒体の一部に反
射層を形成する必要があり、図14では、液晶媒体20
の電極層にAlの蒸着膜を用いて、電極と反射層を兼ね
る場合を示した。他にも、誘電体ミラー層を別途設ける
こともできる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の構成によ
れば、光電流測定手段を設けたので、種々の照明条件等
のもとでもカラー画像用の基色の画像の間に所望のカラ
ーバランスを高精度にかつ容易に実現することができ
る。
れば、光電流測定手段を設けたので、種々の照明条件等
のもとでもカラー画像用の基色の画像の間に所望のカラ
ーバランスを高精度にかつ容易に実現することができ
る。
【図1】本発明による画像記録装置の実施例を示す概略
構成図。
構成図。
【図2】光センサの電気的特性の測定方法を示す図。
【図3】図2に示す測定方法により、透明電極12と測
定用電極15の間に一定電圧を印加し、このとき光セン
サ10に流れる電流の測定結果を示す図。
定用電極15の間に一定電圧を印加し、このとき光セン
サ10に流れる電流の測定結果を示す図。
【図4】光電流測定手段を用いた光電流の測定方法を説
明する図。
明する図。
【図5】光電流測定手段を用いて測定した露光強度と光
電流の関係を示すグラフ。
電流の関係を示すグラフ。
【図6】光センサの分光感度が既知の場合、ホトダイー
ド55等のセンサを用い各分光ビーム4の分光特性を測
定するだけでNDフィルター45を選択することを示す
図。
ド55等のセンサを用い各分光ビーム4の分光特性を測
定するだけでNDフィルター45を選択することを示す
図。
【図7】NDフィルターを用いないで各分光ビームでグ
レースケールを測定した結果を示すグラフ。
レースケールを測定した結果を示すグラフ。
【図8】3面分解プリズムを使用する従来の方法記録装
置を示す平面図。
置を示す平面図。
【図9】3面分解プリズムの分光透過率を示す図。
【図10】光センサと情報記録媒体とを組み合わせを示
す断面図であり、(a),(c)は分離型、(b)は一
体型を示す。
す断面図であり、(a),(c)は分離型、(b)は一
体型を示す。
【図11】液晶記録媒体(情報記録媒体)の調整を説明
する図。
する図。
【図12】情報露光による光情報の形成とこの光情報の
記録について説明する斜視図。
記録について説明する斜視図。
【図13】画像の読みとり装置の一例を示す図。
【図14】画像の読みとり装置の他の例を示す図。
【図15】測定用電極の情報記録媒体における位置を示
す断面図。
す断面図。
1 被写体
2 結像レンズ
3 光ビーム
10 光センサ
15 測定用電極
20 情報記録媒体
31 均一濃度プレート
40 3面分解プリズム(光分散素子)
41 カラーフィルタ
45 NDフィルタ(光強度調節フィルタ)
51 光源
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G03G 17/00 501
G02F 1/135
Claims (6)
- 【請求項1】被写体の光情報を担う光ビームを光分散素
子によって複数の基色の分光ビームに分光し、これらの
分光ビームを用いて透明電極と光導電層を有する光セン
サの異なる領域に各分光ビーム毎に情報露光し、前記光
センサと対向配置された情報記録媒体と前記透明電極と
の間に電圧を印加することによって光情報を前記情報記
録媒体に記録し、カラー画像用の複数の基色の画像を形
成する画像記録装置であって、 前記情報露光により前記光センサに生成された光電流を
前記分光ビーム毎に測定する光電流測定手段を備えるこ
とを特徴とする画像記録装置。 - 【請求項2】前記光分散素子の出射側と前記光センサの
表面との間に、前記光電流測定手段による測定結果に基
づき前記複数の分光ビームの間の光強度関係を調節する
光強度調節フィルタを配設することを特徴とする請求項
1に記載の画像記録装置。 - 【請求項3】前記光電流測定手段は、前記透明電極と対
向した前記光センサの表面に配設され前記透明電極との
間に電気回路を形成する測定用電極を有することを特徴
とする請求項1に記載の画像記録装置。 - 【請求項4】前記測定用電極は、光情報を前記情報記録
媒体に記録する場合に、その記録に障害とならない位置
に配設されていることを特徴とする請求項3に記載の画
像記録装置。 - 【請求項5】被写体の光情報を担う光ビームを光分散素
子によって複数の基色の分光ビームに分光し、これらの
分光ビームを用いて透明電極と光導電層を有する光セン
サの異なる領域に各分光ビーム毎に情報露光し、前記光
センサと対向配置された情報記録媒体と前記透明電極と
の間に電圧を印加することによって光情報を前記情報記
録媒体に記録し、カラー画像用の複数の基色の画像を形
成する画像記録装置であって、 前記光分散素子の出射側と前記光センサの表面との間に
出し入れ可能に、前記分光ビームの光強度を分光ビーム
毎に測定する光強度測定手段を配設することを特徴とす
る画像記録装置。 - 【請求項6】前記光分散素子は、被写体の光情報を担う
光ビームを3個の分光ビームに分光する複数のプリズム
からなる3面分解プリズムであることを特徴とする請求
項1または請求項5に記載の画像記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00246795A JP3534467B2 (ja) | 1995-01-11 | 1995-01-11 | 画像記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00246795A JP3534467B2 (ja) | 1995-01-11 | 1995-01-11 | 画像記録装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08190307A JPH08190307A (ja) | 1996-07-23 |
JP3534467B2 true JP3534467B2 (ja) | 2004-06-07 |
Family
ID=11530125
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00246795A Expired - Fee Related JP3534467B2 (ja) | 1995-01-11 | 1995-01-11 | 画像記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3534467B2 (ja) |
-
1995
- 1995-01-11 JP JP00246795A patent/JP3534467B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08190307A (ja) | 1996-07-23 |
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