JP3533886B2 - 自動販売機の販売制御装置 - Google Patents

自動販売機の販売制御装置

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JP3533886B2
JP3533886B2 JP16531297A JP16531297A JP3533886B2 JP 3533886 B2 JP3533886 B2 JP 3533886B2 JP 16531297 A JP16531297 A JP 16531297A JP 16531297 A JP16531297 A JP 16531297A JP 3533886 B2 JP3533886 B2 JP 3533886B2
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淳 江原
和実 小林
功 長山
知也 安住
正明 入江
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Fuji Electric Retail Systems Co Ltd
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
  • Vending Machines For Individual Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商品を収納する複
数の商品コラムの1つから、選択された商品を、販売機
構の作動により払い出すとともに、販売口に搬出するこ
とによって販売する自動販売機の販売制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の自動販売機では一般に、商品を収
納する商品コラムごとに、売切れスイッチが設けられて
いる。売切れスイッチは、収納された商品の重さなどで
作動し、商品の有無に応じてON/OFFするように構
成されている。売切れスイッチは制御部に接続されてお
り、制御部は、商品が無いことを表す信号が売切れスイ
ッチから出力されたときに、商品が売り切れたとして、
売切れランプなどを点灯させることにより、商品が売切
れ状態であることをユーザーに知らせる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の自動販売機では、売切れスイッチを商品コラムごと
に設けなければならず、商品コラムの数が多ければ多い
ほど、コスト増を招いてしまう。また、上記の自動販売
機では、商品が販売されたか否かの確認を、払出機構の
作動状況によってのみ、行っている。このため、販売機
構が正常に作動しても、商品コラムの途中や商品コラム
から販売口までの経路の途中で商品が引っ掛かった場合
や、売切れスイッチが商品有りの状態で故障したため
に、実際は売切れ状態にある商品コラムの販売機構が作
動した場合などには、実際には商品が販売口に搬出され
ていないにもかかわらず、商品が正常に販売されたもの
として、処理されてしまう。この場合、ユーザーがクレ
ームをつけても、自動販売機の管理者は実態を確認でき
ず、無用なトラブルの原因にもなりかねない。
【0004】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、単純かつ安価な構成により、商
品の売切れ状態や実際の販売状況を正確に把握でき、商
品の販売動作を適切に制御することができる自動販売機
の販売制御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、商品を収納する複数の商品コラムの1つ
から、選択された商品を、販売機構の作動により払い出
すとともに、販売口に搬出することによって販売する自
動販売機の販売制御装置であって、販売口の付近に設け
られ、販売時に商品が通過したか否かを検出する商品通
過検出手段と、この商品通過検出手段が商品の不通過を
検出したときに、その商品を収納する商品コラムを売切
れ状態に設定する制御部と、商品通過検出手段が正常に
動作しているか否かを監視する監視手段と、を備え、制
御部は、監視手段が商品通過検出手段の異常を検出した
ときに、すべての商品コラムを売切れ状態に設定する
とを特徴としている。
【0006】この自動販売機の販売制御装置によれば、
商品コラム内に商品が無い場合、すなわち売切れの場合
には、その商品コラムの販売機構が作動しても、商品は
当然払い出されず、販売口を通過しないので、この商品
の不通過を商品通過検出手段で検出することによって、
商品の売切れを正確に把握することができる。制御部
は、この検出結果を受けて、その商品コラムを売切れ状
態に設定する。例えば、その商品コラムの売切れランプ
を点灯させることにより、商品の売切れをユーザーに知
らせるとともに、その商品コラムの販売機構の以後の作
動を停止させる。このように、販売口付近に設けた商品
通過検出手段だけで、商品の売切れを正確に把握でき、
商品コラムごとに売切れスイッチを設ける必要がなくな
るので、コストを削減できる。コストダウンの効果は、
商品コラムの数が多いほど大きくなる。
【0007】また、上記の構成では、商品通過検出手段
によって、商品の搬出口である販売口付近で商品の通過
を検出するので、商品の実際の販売状況を正確に把握で
きる。例えば、売切れ以外の、商品の途中の引っ掛かり
や販売機構の作動不良などが原因で、商品が不販売にな
ったとしても、そのような状況を正確に把握できる。そ
して、制御部が、そのような販売不能状態を含めて、商
品コラムを売切れ状態に設定するので、その後の対応を
適切に行うことができる。さらに、監視手段が商品通過
検出手段の異常を検出するのに応じて、制御部は、すべ
ての商品コラムを売切れ状態に設定する。上述したよう
に、本発明では、商品通過検出手段が正常に作動してい
ることが、適切な販売制御を行うための条件であるの
で、商品通過検出手段の異常時に全商品コラムを売切れ
状態に設定することによって、誤った販売制御を防止で
きる。
【0008】この場合、制御部は、商品通過検出手段が
商品の不通過を検出したときに、自動販売機に投入され
た貨幣の金額からの商品の販売価格の減算を保留し、か
つ売上げ集計への販売価格の加算を保留することが好ま
しい。
【0009】この構成では、商品が実際に販売されなか
った場合には、投入金額からの商品の販売価格の減算を
せずに、ユーザーに投入金額が保証されるので、無用な
トラブルの発生を未然に防止できる。
【0010】これらの場合、制御部は、商品通過検出手
段が商品の不通過を検出したときに、その商品と同じ種
類の商品を収納する商品コラムの販売機構を再度、作動
させることが好ましい。
【0011】この構成では、商品通過検出手段が商品の
不通過を検出した場合、その商品と同じ種類の商品を収
納する商品コラムの販売機構が作動して再度、販売動作
を行う。このような再販売動作を行うことによって、例
えば、商品コラムの途中に空きが生じた状態で商品を補
充してしまった場合でも、商品コラムから商品を販売す
ることが可能になる。あるいは、商品コラムが互いに同
一種類の商品を収納する2列の商品通路を有し、販売機
構が両商品通路から交互に商品を払い出すように構成さ
れている場合で、一方の商品通路のみが売切れのとき
は、上記のような再販売動作によって、他方の商品通路
から商品を販売でき、商品コラムから商品を残らず販売
することが可能になる。
【0012】これらの場合、商品コラムに商品が補充さ
れたか否かを検出する商品補充検出手段をさらに備え、
制御部は、商品補充検出手段が商品コラムへの商品の補
充を検出したときに、商品コラムの売切れ状態を解除す
ることが好ましい。
【0013】この構成では、商品補充検出手段が商品の
補充を検出するのに応じて、制御部が商品コラムの売切
れ状態を解除するので、その商品コラムを販売可能状態
に適切に復帰させることができる。
【0014】この場合、商品補充検出手段が、自動販売
機を開閉するドアの開閉を検出するドアスイッチで構成
され、制御部は、ドアスイッチがドアの開放を検出した
ときに、すべての商品コラムを販売可能状態に設定する
ことが好ましい。
【0015】この構成では、ドアスイッチが自動販売機
のドアの開放を検出するのに応じて制御部が、商品の補
充がなされたとして、すべての商品コラムを販売可能状
態に設定する。自動販売機におけるドアの開放は、ほと
んどの場合、商品の補充を目的として行われるので、上
記構成により、単一のドアスイッチを用いた簡単で安価
な構成でかつ単純な制御によって、商品の補充に応じた
売切れ状態の解除を行うことが可能になる。この場合、
実際には商品の補充がなされず、売切れ状態のままの商
品コラムを販売可能状態に設定することも起こり得る
が、前述したように、商品コラムが実際に売切れ状態で
あれば、そのことが商品通過検出手段で検出され、その
商品コラムが個別に売切れ設定されるので、販売動作に
は何ら支障を来さない。
【0016】
【0017】
【0018】この場合、自動販売機を開閉するドアの開
閉を検出するドア開閉検出手段をさらに備え、制御部
は、ドア開閉検出手段がドアの開放を検出したときに、
監視手段の検出結果に応じた商品コラムの売切れ状態へ
の設定を保留することが好ましい。
【0019】この構成では、ドア開閉検出手段がドアの
開放を検出するのに応じて、制御部は、監視手段の検出
結果に応じた商品コラムの売切れ状態への設定を保留す
る。ドアが開いているときは、通常、商品の補充が行わ
れていて、商品通過検出手段が正常に作動しているか否
を監視手段が正確に検出できるような環境にないと想定
されるので、ドア開放時に商品コラムの売切れ設定を保
留することにより、商品通過検出手段の作動状態に対す
る誤判定に起因する誤った販売制御を防止できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
を参照しながら、詳細に説明する。図1〜図3は、本発
明を適用した販売制御装置を組み込んだ自動販売機を示
している。この自動販売機1は、缶飲料やパック入り飲
料などの実際の販売商品を外部から視認できるようにし
た、いわゆるシースルータイプのものである。自動販売
機1は、キャビネット状の販売機本体2と、販売機本体
2の前面を開閉するメインドア3(ドア)と、販売機本
体2とメインドア3の間に配置された透明断熱ドア4と
を備えている。
【0021】図2および図3に示すように、販売機本体
2内には、複数の商品ラック5が設けられている。本実
施形態では、上下8段、左右3列の計24個の商品ラッ
ク5(商品コラム)が配置されている。各商品ラック5
には、左右2列の商品通路6、6が形成されており、両
商品通路6、6内に互いに同一の種類の複数の商品Sが
前後方向に並んで収納される。また、各商品ラック5の
前端部には、販売機構7が設けられている。
【0022】この販売機構7は、両商品通路6、6に対
応する透明な左右一対の開閉板8、8を有しており、後
述する販売制御部20(図4参照)による制御の下、販
売時に、一方の開閉板8が開いて商品通路6を開放する
ことにより、その商品通路6内の最前位の商品Sを商品
ラック5から払い出す。この場合、一方の開閉板8を開
放した後の次の販売動作では他方の開閉板8を開放する
というように、販売動作ごとに開閉板8、8を交互に開
放することによって、商品Sを商品通路6、6から交互
に払い出すようになっている。商品ラック5から払い出
された商品Sは、その前側に設けたエレベータ9の載置
板9aに載せられた後、底部付近のシャッタ11まで下
方に搬送され、このシャッタ11を介して販売口10に
搬出され、ユーザーに提供される。
【0023】図2に示すように、販売機本体2内には、
最下段の商品ラック5の下方に、商品通過センサ12
(商品通過検出手段)が設けられている。この商品通過
センサ12は、商品Sが販売口10に実際に搬出された
か否かを検出するものであり、LEDなどから成る発光
部12aと、フォトトランジスタなどから成る受光部1
2bで構成されている。発光部12aおよび受光部12
bは、発光部12aからの光が商品ラック5の下側を左
右に横断して、受光部12bで受光されるように配置さ
れている。そして、商品Sがこの部分を通過する際に、
発光部12aからの光を遮断することにより、商品Sが
販売口10に搬出されたことを検出するようになってい
る。商品通過センサ12の検出信号は、販売制御部20
に出力される(図4参照)。
【0024】また、販売機本体2の右側壁の前面には、
メインドア3の開閉を検出するドアスイッチ13(商品
補充検出手段)が取り付けられている。このドアスイッ
チ13は、例えば、マイクロスイッチから成り、メイン
ドア3の閉時にその背面で閉じられるように構成されて
いて、メインドア3の開閉状態に応じたON/OFF信
号を、検出信号として販売制御部20に出力する。
【0025】一方、メインドア3の前面には、前記販売
口10の他に、貨幣投入部14、複数の商品選択ボタン
15、および透明な前面窓16などが設けられている。
この透明な前面窓16、前記透明断熱ドア4および透明
な開閉板8を通して、ユーザーは、商品ラック5に収納
された実際の商品Sを視認することができる。また、商
品選択ボタン15は、商品ラック5と同数および同配置
でマトリックス状に配置されており、各商品選択ボタン
15には、販売可ランプ22および売切れランプ23
(図4参照)が内蔵されている。ユーザーは、商品購入
時に、貨幣投入部14に貨幣を投入し、購入しようとす
る商品Sを収納する商品ラック5に対応する商品選択ボ
タン15を押すことにより、商品Sを選択する。
【0026】図4は、本発明に係る販売制御装置17の
ブロック構成図を示している。販売制御装置17は、主
制御部18(制御部)、表示制御部19、販売制御部2
0(制御部および監視手段)および貨幣識別部21で構
成されている。主制御部18は、販売制御装置17全体
の動作を制御するものであり、所定のプログラムに基づ
き、他の各部19、20、21から送られる検出信号や
データに応じて、演算や決定を行い、その結果に基づい
て、各部19、20、21の動作を制御する。表示制御
部19は、商品選択ボタン15の操作状況を検出し、そ
の検出信号を主制御部18に出力するとともに、主制御
部18の制御の下、販売可ランプ22や売切れランプ2
3の点灯・消灯などを行う。また、販売制御部20は、
商品通過センサ12やドアスイッチ13の状態を、それ
らの検出信号に基づいて監視し、その結果を表す信号を
主制御部18に出力するとともに、主制御部18の制御
の下、販売機構7の駆動制御などを行う。また、貨幣識
別部21は、貨幣投入部14に投入された貨幣の真偽や
金額などを識別し、その金額データを主制御部18に出
力するとともに、貨幣の返却などを行う。
【0027】図5は、主制御部18で実行される販売制
御プログラムのフローチャートを示している。以下、同
図を参照しながら、販売制御装置16の販売制御動作に
ついて説明する。主制御部18は、販売待機状態におい
て、貨幣識別部21から金額データが入力されたか否か
を常時、監視する(S51)。ユーザーが貨幣投入部1
4に貨幣を投入すると、この答が肯定(Yes)とな
る。次いで、この金額データと各商品ラック5に設定さ
れている商品Sの販売価格とを比較し(S52)、販売
可能な商品ラック5があれば、その商品ラック5に対応
する商品選択ボタン15の販売可ランプ22を、表示制
御部19を介して、点灯させる(S53)。
【0028】次に、商品選択ボタン15が押されたか否
かを判別する(S54)。ユーザーが、販売可ランプ2
2の点灯の有無を確認しながら、商品選択ボタン15を
押すと、その検出信号が表示制御部19から出力され、
ステップ54の答が肯定(Yes)となる。次いで、販
売制御部20に販売指令を出力することにより、選択さ
れた商品ラック5の販売機構7を駆動して、販売動作を
行う(S55)。
【0029】この販売動作後、所定時間が経過した時
に、販売制御部20を介して入力された商品通過センサ
12の検出信号により、商品Sが通過したか否かを判別
する(S56)。商品Sが通過したと判別されたとき
は、販売口10への商品Sの搬出が確認されたとして、
金額データから商品Sの販売価格を減算し(S57)、
売上げ集計に販売価格を加算するとともに(S58)、
上記減算結果に等しい金額の貨幣を、貨幣識別部21を
介して、つり銭として返却させる(S59)。つり銭の
返却動作の終了により、本プログラムを終了し、次の販
売待機状態となる。
【0030】一方、ステップ56で商品Sが通過してい
ないと判別された場合には、販売制御部20に販売指令
を再び出力することにより、前回と同じ商品ラック5の
販売機構7を駆動して、再度、販売動作を行う(S6
0)。この場合、前述したように、販売機構7は、前回
の販売動作時(S55)とは別の開閉板8が開いて、他
方の商品通路6を開放するように作動する。次に、前記
ステップ56と同様に、商品sが通過したか否かを判別
し(S61)、商品Sが通過したと判別されたときは、
前記ステップ57〜59を同様に実行した後、販売待機
状態に移行する。このように、1回の販売動作で商品S
の搬出が確認できなかった場合でも、その商品ラック5
が売切れ状態にあるとは直ちに判断せず、他方の商品通
路6からの再販売動作を試みることによって、一方の商
品通路6のみが売切れの場合、他方の商品通路6から商
品を販売でき、商品ラック5から商品Sを残らず販売す
ることが可能になる。
【0031】一方、ステップ61で商品Sが通過してい
ないと判別されたときは、その商品ラック5が両商品通
路8、8ともに売切れ状態にあるとして、その商品ラッ
ク5を売切れ状態に設定する(S62)。具体的には、
その商品ラック5に対応する商品選択ボタン15の売切
れランプ23を点灯させて、商品の売切れをユーザーに
知らせるとともに、その商品ラック5の販売機構7の以
後の作動を停止させる。次いで、投入されたのと同額の
貨幣を、貨幣識別部21を介して、返却させ(S6
3)、その返却動作の終了により、本プログラムを終了
し、次の販売待機状態に移行する。
【0032】以上のように、本実施形態の販売制御装置
17によれば、販売口10付近に設けた商品通過センサ
12だけで、各商品ラック5の商品Sの売切れを正確に
把握できる。その結果、従来と異なり、商品ラック5ご
とに売切れスイッチを設ける必要がなくなるので、コス
トを削減することができる。本実施形態の自動販売機1
のように、商品ラック5の数が多い場合には、コストを
大幅に削減できる。また、商品通過センサ12によっ
て、商品の搬出口である販売口10の付近で商品Sの通
過を検出するので、商品Sの実際の販売状況を正確に把
握できる。例えば、売切れ以外の、商品Sの途中の引っ
掛かりや販売機構7の作動不良などが原因で、商品Sが
不販売になったとしても、そのような状況を正確に把握
できる。そして、そのような販売不能状態を含めて、そ
の商品ラック5が売切れ状態に設定されるので、その後
の対応を適切に行うことができる。
【0033】さらに、販売制御装置17では、商品通過
検出センサ12が商品Sの通過を検出したときのみ、投
入貨幣の金額から商品の販売価格を減算するとともに、
売上げ集計に販売価格の加算し、商品Sの不通過を検出
したときは、これらの計算を行わないので、商品Sが不
販売の場合の無用なトラブルの発生を未然に防止するこ
とができる。
【0034】図6は、図5のステップ62以外で商品ラ
ック5を売切れ状態に設定し、またはその解除を行うた
めのプログラムのフローチャートを示している。このプ
ログラムでは、まず、商品通過センサ12が正常に作動
していないことを表す信号(以下「異常信号」という)
が入力されているか否かを判別する(S71)。この異
常信号は、図7の異常判定プログラムの実行によって、
商品通過センサ12が異常と判定されたときに、販売制
御部20から出力される。異常信号が入力されていると
きは、すべての商品ラック5を売切れ状態に設定する
(S72)。前述したように、本実施形態の販売制御装
置17では、商品通過センサ12が正常に作動している
ことが、実際の販売状況を正確に把握し、適切な販売制
御を行うための条件であるので、商品通過センサ12の
異常時に、全商品ラック5を売切れ状態に設定すること
によって、誤った販売制御を防止できる。
【0035】前記ステップ71で、異常信号が入力され
ていないと判別されたときは、ドアスイッチ13の検出
信号により、メインドア3が開状態にあるか否を判別す
る(S73)。メインドア3が開状態にあるときは、商
品Sの補充が行われ、売切れ状態が解消されたとして、
すべての商品ラック5を販売可能状態に設定し(S7
4)、メインドア3が開状態にないときは、前記ステッ
プ71に戻る。
【0036】自動販売機1におけるメインドア3の開放
は、ほとんどの場合、商品Sの補充を目的として行われ
るので、上記構成により、単一のドアスイッチ13を用
いた簡単で安価な構成でかつ単純な制御によって、商品
Sの補充に応じた売切れ状態の解除を行うことができ
る。この場合、実際には商品Sの補充がなされず、売切
れ状態のままの商品ラック5を販売可能状態に設定する
ことも起こり得るが、商品ラック5が実際に売切れ状態
であれば、図5のプログラムに基づく販売制御により、
そのことが商品通過センサ12で検出され、その商品ラ
ック5が個別に売切れ設定されるので、販売動作には何
ら支障を来さない。
【0037】図7は、商品通過センサ12の異常判定プ
ログラムのフローチャートを示している。本プログラム
は、販売制御部20によって随時、実行される。この判
定では、まず、ドアスイッチ13の検出信号により、メ
インドア3が開状態にあるか否かを判別し(S81)、
開状態のときは、本プログラムを終了し、判定は行わな
い。これは、メインドア3が開いているときは、通常、
商品Sの補充が行われていて、商品通過センサ12が正
常に作動しているか否を正確に検出できるような環境に
ないと想定されるので、判定を保留し、それにより異常
判定による商品ラック5の売切れ設定を保留することに
よって、商品通過センサ12の作動状態に対する誤判定
に起因する誤った販売制御を防止するためである。
【0038】一方、ステップ81でメインドア3が開状
態にないと判別されたときは、商品通過センサ12の発
光部12aを点灯させるとともに(S82)、受光部1
2bが受光していることを表す信号が出力されるか否か
を判別する(S83)。この答が否定(No)のとき
は、商品通過センサ12が異常であるとして、主制御部
18に異常信号を出力する(S84)。ステップ83の
答が肯定(Yes)のときは、発光部12aを消灯させ
るとともに(S85)、受光部12bが受光していない
ことを表す信号が出力されるか否かを判別する(S8
5)。この答が否定(No)のときは、商品通過センサ
12が異常であるとして、異常信号を出力し(S8
4)、肯定(Yes)のときは、商品通過センサ12が
正常であるとして、本プログラムを終了する。以上の判
定動作を随時行うことにより、商品通過センサ12の正
常/異常を正確に判定でき、それにより、適切な販売制
御を確保することができる。
【0039】なお、本発明は、説明した実施形態に限定
されることなく、種々の態様で実施することができる。
例えば、実施形態は、2つの商品通路を有する商品ラッ
クに本発明を適用した例であるが、本発明は、商品通路
を1つのみ有する商品ラックにももちろん適用できる。
その場合も、前述したような再販売動作を同じ商品ラッ
クに対して行うことが好ましく、それにより、例えば、
商品ラックの途中に空きが生じた状態で商品を補充して
しまった場合でも、商品コラムから商品を販売すること
が可能になる。
【0040】また、実施形態では、ドアスイッチを商品
補充検出手段として利用して、構成および制御の単純化
を図っているが、商品ラックごとに商品の補充を検出す
るスイッチを設け、各スイッチの検出信号に応じて、商
品ラックの売切れ状態を個別に解除することも、もちろ
ん可能である。さらに、実施形態は、本発明を、いわゆ
るシースルータイプの自動販売機に適用した例である
が、他のタイプの自動販売機に本発明を適用できること
は、いうまでもない。その他、本発明の趣旨の範囲内
で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明の自動販売機の販
売制御装置によれば、単純かつ安価な構成により、商品
の売切れ状態や実際の販売状況を正確に把握でき、商品
の販売動作を適切に制御することができるなどの効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した自動販売機の正面図である。
【図2】図1の自動販売機の扉を開いた状態を示す正面
図である。
【図3】図1の自動販売機の側断面図である。
【図4】本発明の販売制御装置のブロック構成図であ
る。
【図5】販売制御装置で実行される販売制御プログラム
のフローチャートである。
【図6】商品ラックの売切れ状態設定およびその解除を
行うプログラムのフローチャートである。
【図7】商品通過センサの異常判定プログラムのフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 自動販売機 3 メインドア 5 商品ラック 7 販売機構 10 販売口 12 商品通過センサ 13 ドアスイッチ 17 販売制御装置 18 主制御部 20 販売制御部 S 商品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安住 知也 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 入江 正明 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−244776(JP,A) 特開 平6−52416(JP,A) 特開 平6−76150(JP,A) 特開 昭58−205290(JP,A) 実開 昭52−135892(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07F 9/00,9/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商品を収納する複数の商品コラムの1つ
    から、選択された商品を、販売機構の作動により払い出
    すとともに、販売口に搬出することによって販売する自
    動販売機の販売制御装置であって、 前記販売口の付近に設けられ、販売時に商品が通過した
    か否かを検出する商品通過検出手段と、 この商品通過検出手段が商品の不通過を検出したとき
    に、その商品を収納する前記商品コラムを売切れ状態に
    設定する制御部と、前記商品通過検出手段が正常に動作しているか否かを監
    視する監視手段と、を備え、 前記制御部は、前記監視手段が前記商品通過検出手段の
    異常を検出したときに、すべての前記商品コラムを売切
    れ状態に設定する ことを特徴とする自動販売機の販売制
    御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御部は、前記商品通過検出手段が
    商品の不通過を検出したときに、当該自動販売機に投入
    された貨幣の金額からの商品の販売価格の減算を保留
    し、かつ売上げ集計への前記販売価格の加算を保留する
    ことを特徴とする、請求項1に記載の自動販売機の販売
    制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御部は、前記商品通過検出手段が
    商品の不通過を検出したときに、その商品と同じ種類の
    商品を収納する前記商品コラムの前記販売機構を再度、
    作動させることを特徴とする、請求項1または2に記載
    の自動販売機の販売制御装置。
  4. 【請求項4】 前記商品コラムに商品が補充されたか否
    かを検出する商品補充検出手段をさらに備え、前記制御
    部は、前記商品補充検出手段が前記商品コラムへの商品
    の補充を検出したときに、前記商品コラムの売切れ状態
    を解除することを特徴とする、請求項1ないし3のいず
    れかに記載の自動販売機の販売制御装置。
  5. 【請求項5】 前記商品補充検出手段が、当該自動販売
    機を開閉するドアの開閉を検出するドアスイッチで構成
    され、前記制御部は、前記ドアスイッチが前記ドアの開
    放を検出したときに、すべての前記商品コラムを販売可
    能状態に設定することを特徴とする、請求項4に記載の
    自動販売機の販売制御装置。
  6. 【請求項6】 当該自動販売機を開閉するドアの開閉を
    検出するドア開閉検出手段をさらに備え、前記制御部
    は、前記ドア開閉検出手段が前記ドアの開放を検出した
    ときに、前記監視手段の検出結果に応じた前記商品コラ
    ムの売切れ状態への設定を保留することを特徴とする、
    請求項1に記載の自動販売機の販売制御装置。
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