JP3533691B2 - 竪型加熱炉における炉床金物のノロ除去装置 - Google Patents

竪型加熱炉における炉床金物のノロ除去装置

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JP3533691B2
JP3533691B2 JP01758094A JP1758094A JP3533691B2 JP 3533691 B2 JP3533691 B2 JP 3533691B2 JP 01758094 A JP01758094 A JP 01758094A JP 1758094 A JP1758094 A JP 1758094A JP 3533691 B2 JP3533691 B2 JP 3533691B2
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heating furnace
furnace
hammer head
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼片を昇降可能な昇降
ビームの上端に設けた炉床金物上に積載して炉内に装入
し加熱を施す際に、炉床金物に付着したノロに起因する
鋼片の転倒、炉壁の損傷を防止することを目的とした竪
型加熱炉における炉床金物のノロ除去装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に竪型加熱炉は、図13に示すように
炉本体1の周囲が側壁で囲われており、下部に開口10が
設けてある。そして炉外に位置する昇降ビーム3の上部
に設けた炉床金物2上に90度転回して幅方向を垂直にし
た鋼片4を積載した後、鋼片4を上昇し、図14に示すよ
うに開口10から炉本体1内に垂直に装入して所定の温度
に加熱する。
【0003】炉本体1内には特開昭61−34883 号公報に
開示されているように不活性ガスを吹き込んで酸素濃度
を一定値以下に保持しているが、鋼片4の加熱を行うと
鋼片4の表面に存在するスケールが溶融してノロ(溶融
酸化物)が発生し、これが流れ落ちて図15に示すように
炉床金物2の上面や側面にノロ付着物11を形成するのは
避けられない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】炉床金物2にノロ付着
物11が付着したままの状態で鋼片の加熱を継続すると以
下の問題点が生じることになる。炉床金物2の上面に偏
ってノロ付着物11が堆積した場合、炉床金物2上に積載
される鋼片4が本来垂直であるべきところが傾斜し、最
終的には鋼片4が炉内で転倒し、炉本体1の炉壁を損傷
するばかりでなく、最悪の場合には炉外で転倒してしま
うことになる。
【0005】またこのように炉床金物2に形成されたノ
ロ付着物11が炉幅方向にふくれを生じると、炉本体1の
炉壁に接触し、昇降ビーム3を下降する時にこすれて炉
壁を損傷させるため補修頻度が高くなり、炉壁補修費が
嵩むことになる。本発明は前記従来技術の問題点を解消
するための竪型加熱炉における炉床金物のノロ除去装置
を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明は、鋼片を昇降可能な昇降ビームの上部に設け
た炉床金物上に積載して炉内に装入し、加熱を施す竪型
加熱炉における炉床金物のノロ除去装置であって、前記
竪型加熱炉の空炉時に炉外に位置させた炉床金物の長手
方向に沿って移動する走行台車と、この走行台車上に設
けた駆動装置によって回転されるシャフトに少なくとも
1個の上面用ハンマおよび2個の側面用ハンマをそれぞ
れピンを用いて取り付けたハンマヘッドとを具備したこ
とを特徴とする竪型加熱炉における炉床金物のノロ除去
装置である。
【0007】さらに、走行台車の前進方向におけるハン
マヘッドの下流側に配置され炉床金物の上面に残った破
砕ノロを取り除く金属繊維製回転ブラシおよび/または
炉床金物の上面および両側面に付着したノロをそれぞれ
独立に検出する距離計を内蔵したセンサボックスをハン
マヘッドの近傍に配置した炉床金物のノロ除去装置であ
る。
【0008】また、走行台車上に設けた駆動装置によっ
て回転されるシャフトの回転駆動力を金属繊維製回転ブ
ラシに伝達する手段を具備させるのが望ましく、走行台
車上で駆動装置により台車の走行方向と直交する横方向
に向け前後進自在な移動フレーム上に、ハンマヘッド、
金属繊維製回転ブラシおよびセンサボックスから選択さ
れる一つまたは二つ以上を組み合わせて搭載しても良
い。
【0009】
【作用】本発明によれば、炉床金物に付着したノロ付着
物を、炉床金物の上面および両面側をそれぞれハンマヘ
ッドの上面用ハンマおよび側面用ハンマを回転しながら
殴打すると共に自走台車を炉床金物に沿って走行させて
ノロ付着物を除去する。その結果、炉床金物に偏ったノ
ロ付着物がなく平坦であるので鋼片が転倒することがな
く、また炉幅方向にふくれたノロ付着物による炉壁の損
傷を未然に防止することができる。
【0010】また本発明では好ましくは、ハンマヘッド
の下流側に回転ブラシを配置することにより、上側用ハ
ンマおよび側面用ハンマにより炉床金物のノロ付着物を
破砕した後に、炉床金物上に残留したノロを回転ブラシ
により完全に除去することができる。このため残留ノロ
による鋼片の転倒などのトラブルをより確実に防止でき
る。ここでハンマヘッドを回転させる駆動装置の駆動力
を回転ブラシに伝達する機構を用いると、装置がコンパ
クトにできると共に動力費節減につながるので合理的で
ある。
【0011】さらに本発明では、炉床金物の上面および
側面に付着したノロ付着物を距離計を用いて測定し、こ
れによってノロ付着状況ならびにノロ除去作業後のノロ
残り代を検出することができる。その結果、ノロ付着物
の除去作業をタイミングよく確実に実施できるとともに
ノロ除去作業の適否の確認も可能になる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の一実施例に係る側面図、図2は図
1のA−A矢視を示す正面図、図3は図1のB−B矢視
を示す平面図である。また図4はハンマヘッドの部分拡
大を示す側面図である。まず図1〜図4において、1は
炉本体であり(図1参照)、空炉時に炉本体1の下部に
設けた開口10から下降させた昇降ビーム3の上部に設け
た炉床金物2は炉外に位置しており、この炉床金物2の
長手方向に沿って平行に敷設された2本のレール12上に
は走行台車8が車輪16を介して走行するようになってい
る。さらに走行台車8上に設けられたガイドフレーム14
には炉幅方向に前後進自在に移動フレーム13が搭載され
ている実施例を示している。
【0013】移動フレーム13上には、モータ等からなる
駆動装置7を介して回転するシャフト61に図4に示すよ
うにピン64を介して複数個の上面用ハンマ62および側面
用ハンマ63を取り付けたハンマヘッド6が設けてある。
なお、シャフト61は移動フレーム13上に設けた軸受15に
支持されている。また走行台車8に設置された前後進用
シリンダ9は移動フレーム13に連結されており、前後進
用シリンダ9を作動して移動フレーム13が前後進できる
ようになっており、これによって竪型加熱炉を操業する
場合には駆動装置である前後進用シリンダー9を駆動し
てハンマヘッド6等を反炉側へ後退することにより、炉
とノロ除去装置とが干渉するのを防いでいる。ただし、
炉の形態によっては、駆動装置である前後進用シリンダ
ー9を用いて移動フレーム13を前後進する機構は必ずし
も必要ではない。
【0014】次に本発明の竪型加熱炉のノロ除去装置5
の作用について説明する。炉本体1の下方に引き出した
昇降ビーム3の炉床金物2を所定の位置に停止させた
後、走行台車8を炉床金物2の一端側に位置させる(図
2および図3参照)。次に前後進シリンダ9を作動して
退避位置にあるハンマヘッド6を炉幅方向に前進させ、
炉床金物2に位置合わせを行った後、駆動装置7を駆動
してシャフト61を回転させ、これによってシャフト61の
先端部に設けたハンマヘッド6を回転させる。
【0015】ハンマヘッド6のシャフト61が回転すると
ピン64で結合された上面用ハンマ62および側面用ハンマ
63が遠心力によりピン64を介して起立した状態で回転す
るので走行台車8を移動させつつ、炉床金物2に付着し
ているノロ付着物を殴打してこれを叩き落とす。この場
合ハンマ62、63は少なくとも炉床金物2の幅方向に側
面、上面および反側面に対応していて分割されており、
これによりスムースに回転するようになっている。
【0016】本発明によれば、炉床金物2の上面、両側
面に付着堆積したノロ付着物をハンマヘッド6の上面用
ハンマ62、側面用ハンマ63が回転しながら殴打して除去
できるので、従来のような炉床金物上に偏って付着した
ノロ付着物によって鋼片が傾斜して転倒するようなこと
がなく、またノロ付着物が炉幅方向にふくれて、炉壁内
面を損傷するようなことがなくなる。
【0017】前記実施例では移動フレーム13を前後進シ
リンダ9で前後に押し引きするようにし、これによって
竪型炉を操業する場合には、ハンマヘッド6などを反炉
センタ側へ退避させることにより炉本体1とノロ除去装
置5との干渉を防いでいる。ただし炉本体1の形態によ
っては前後進シリンダ9は必ずしも必要ではなく、この
ような場合にはハンマヘッド6および駆動装置7等を走
行台車8上に直接設置することも可能である。この場合
にはハンマヘッド6の位置を炉床金物2の位置に合わせ
た状態として走行台車8上に設置する。
【0018】本発明の装置によれば、炉床金物の上面は
常時平坦であり、表1に示すように鋼片の転倒の危険性
は皆無となった。
【0019】
【表1】
【0020】また炉床金物の側面ノロ付着物を除去した
ため、表2に示すように側面ノロ付着物のふくれによる
損傷を少なくすることができ、炉壁の補修回数を低減で
きた。
【0021】
【表2】
【0022】図5〜図11は、本発明の他の実施態様を示
しており、この実施態様は以下のような問題点に対応す
るためのものである。すなわち前記実施例の装置によれ
ば、ハンマヘッド6の上面用ハンマ62および側面用ハン
マ63を回転させながら炉床金物2の上面および側面に付
着したノロを殴打して破砕する際は、細かい破砕ノロが
飛散して炉床金物2の上面に残る場合があり、その上に
載置する鋼片4に対し押し込み疵を付ける原因になり、
圧延中にこの疵を起点にして割れを生じることがある。
また炉床金物上に確率は低いが大きい破砕ノロが残ると
鋼片が倒れる原因にもなる。
【0023】そこで本発明の他の実施態様では、走行台
車8の矢印で示す前進方向下流側の移動フレーム13に設
けたブラケット71上に2個の軸受68を配設してあり、こ
れら2個の軸受68には炉床金物2の長方向に直交する方
向に向けシャフト67が回転自在に支持されている。そし
てシャフト67の先端部には、ハンマヘッド6の台車前進
方向における下流側に対応して金属繊維製回転ブラシ65
(以下回転ブラシという)が取り付けてある。
【0024】なお、シャフト67および回転ブラシ65を走
行台車8の走行方向と直交する方向について位置を調整
する必要がない場合には、回転ブラシ65を炉床金物2の
位置に合わせた状態として走行台車8上に直接設置する
こともできる。図6(a) に示すようにハンマヘッド6を
回転させる駆動装置7に連結されたシャフト61と回転ブ
ラシ65を回転自在に支持するシャフト67との間には、図
6(b)に示すようにそれぞれに設けた主プーリ69および
従プーリ70を介してベルト66がかけ渡してある。かくし
てハンマヘッド6を回転させる駆動装置7の駆動力をベ
ルト66およびシャフト67を介して回転ブラシ65に伝達す
るものである。
【0025】なお、駆動力を伝達する手段としてはベル
ト66に限るものではなく、チェーンあるいはギヤ結合で
もよく、種々の手段を利用可能である。金属繊維製回転
ブラシ65としてはたとえば図8に示すように3mmφステ
ンレス(SUS)製針金を植設した構造のものをシャフ
ト67の先端部に固定して使用すると好適である。次に本
発明の他の実施態様における竪型加熱炉のノロ除去装置
5の作用について説明する。
【0026】炉本体1の下方に引き出した昇降ビーム3
の炉床金物2を所定の位置に停止させた後、走行台車8
を炉床金物2の一端側に位置させる(図2および図3参
照)。次に前後進シリンダ9を作動して退避位置にある
ハンマヘッド6および回転ブラシ65を炉幅方向に前進さ
せ、炉床金物2に位置合わせを行った後、駆動装置7を
駆動してシャフト61を回転させ、これによってシャフト
61の先端部に設けたハンマヘッド6を回転させると共に
ベルト66を介してシャフト67を回転させ、これによって
回転ブラシ65を回転させる。
【0027】ハンマヘッド6のシャフト61が回転すると
ピン64で結合された上面用ハンマ62および側面用ハンマ
63が回転するので走行台車8を一定速度で移動させつ
つ、炉床金物2に付着しているノロ付着物を殴打してこ
れを叩き落とす。この場合ハンマ62、63は少なくとも炉
床金物2の幅方向に側面、上面および反側面に対応して
いて分割されており、これによりスムースに回転するよ
うになっている。
【0028】本発明によれば、炉床金物2の上面、両側
面に付着堆積したノロ付着物をハンマヘッド6の上面用
ハンマ62、側面用ハンマ63が回転しながら殴打して除去
できる。それと共にハンマヘッド6の下流側には回転ブ
ラシ65が配設してあるので、ハンマヘッド6の上面用ハ
ンマ62と側面用ハンマ63とにより炉床金物2に付着した
ノロを叩いて破砕した後に、炉床金物2上に残留したノ
ロを回転ブラシ65によってブラッシングして完全に除去
する。この場合、図8に示すように回転ブラシ65の半径
1 は、回転ブラシ65の軸心から炉床金物2の上面まで
の距離l2 に比べl1 ≧l2 とし、必ず回転ブラシ65が
炉床金物2の上面をこするようにして破砕ノロの細かい
ものまで除去する。
【0029】前述のように本発明によれば炉床金物2上
にノロを残すことなく除去できるので、従来のような炉
床金物上に偏って付着したノロ付着物によって鋼片が傾
斜して転倒するようなことがなく、またノロ付着物が炉
幅方向にふくれて、炉壁内面を損傷するようなことがな
くなる。前記実施例では移動フレーム13を前後進シリン
ダ9で前後に押し引きするようにし、これによって竪型
炉を操業する場合には、ハンマヘッド6および回転ブラ
シ65などを反炉センタ側へ退避させることにより炉本体
1とノロ除去装置5との干渉を防いでいる。ただし炉本
体1の形態によっては前後進シリンダ9は必ずしも必要
ではなく、このような場合にはハンマヘッド6および駆
動装置7等を走行台車8上に直接設置することも可能で
ある。
【0030】さらに本発明の好ましい実施態様では、図
5〜図7に示すように移動フレーム13に設けたブラケッ
ト72にセンサボックス73が、ハンマヘッド6の近傍にお
ける走行台車8の前進方向上流側に対応して配置してあ
る。必要に応じてセンサボックス73をハンマヘッド6の
下流側に対応して配置することも可能である。なお、ハ
ンマヘッド6、回転ブラシ65およびセンサボックス73
は、それぞれ炉床金物2のセンタに一致させた状態とし
て作動させるのは言うまでもない。
【0031】このセンサボックス73には、図9に示すよ
うにレーザ式距離計74a、74b、74cが内蔵されてお
り、これらレーザ式距離計74a、74b、74cからレーザ
光をセンサボックス73の底面に設けた開口75a、75b、
75cを通してそれぞれ炉床金物2の上面および両側面間
近に向け放射するようになっており、その反射光により
対象物までの距離を測定するようになっている。
【0032】センサボックス73の周囲は高温雰囲気であ
るので、センサボックス73内には外部から空気配管76が
導かれており、空気配管76から冷却用空気を供給してセ
ンサボックス73内をエアパージすることによりレーザ式
距離計74a、74b、74cを高温から保護している。さら
に、温度に応じてセンサボックス73を断熱材で覆った
り、水冷構造にしたりすることも可能である。
【0033】センサボックス73内に設けたレーザ式距離
計74a、74b、74cにより炉床金物2のノロ付着状況を
検出すること、図10に示すように炉床金物2にノロが付
着していない場合には、中央部のレーザ式距離計74aか
らレーザ光は炉床金物2の上面に衝突して反射する反射
光により距離計74aから炉床金物2の上面までの距離A
1 を検出することになる。
【0034】またレーザ式距離計74b、74cからのレー
ザ光は炉床金物2の両側面から、たとえばノロ付着が許
容される設定距離A2 =10mmだけ離れた位置を通過した
まま反射しないので検出距離は無限大となり、ノロ付着
がないことを検知することになる。これに対して、図11
に示すように、炉床金物2の右側に許容設定距離A2
10mmを越えたノロ付着物11が形成された場合には、レー
ザ式距離計74からのレーザ光はノロ付着物11の上部に衝
突して反射光によりその距離Aを検出するので、その結
果により炉床金物2の右側にノロ付着物11が存在するこ
とを検出する。
【0035】このようにしてセンサボックス内に設けた
レーザ式距離計74a、74b、74cにより炉床金物2のノ
ロ付着物に対する検出実験を行った。この場合、まず走
行台車8が一定速度で長い炉床金物2の長手方向に沿っ
て1往復する間の往路でノロ除去装置を用いてノロ取り
作業を行い、復路にてレーザ式距離計74a、74b、74c
による測定を行った。
【0036】その実験結果を図12に示す。図12(a) は中
央部のレーザ式距離計74aの検出出力結果を示し、図12
(b) は左側部のレーザ式距離計74b検出出力結果を示
し、さらに図12(c) は実際に炉床金物のノロ付着物高さ
を炉床金物の上面および側面について測定した結果を示
している。図12(a) に示すようにレーザ式距離計74aと
炉床金物との設定距離A1 =260mmから金物上面へのノ
ロ付着物形成により検出距離が小さくなった推移と図12
(c) に示す炉床金物上面に付着したノロ高さの実測推移
がよく一致している。
【0037】同様に図12(b) に示すようにレーザ式距離
計74bにより検出した炉床金物側面のノロ付着物までの
距離が付着のない無限大から240mm 以上になったことに
よるノロ付着物有りを検出した推移と、図12(c) に示す
炉床金物側面からはり出したノロ高さの実測推移が一致
している。この検証により炉床金物のノロ残り代が正確
に測定でき、炉床金物のノロ取り作業のリトライ判定に
用いることができることが判明した。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、竪
型加熱炉の炉床金物に付着堆積したノロ付着物を空炉時
を利用して除去することができるので、炉床金物上に鋼
片を常に安定した状態で垂直に積載することができる。
その結果、鋼片の転倒およびノロ付着物のふくれによる
炉壁の損傷が解消され、竪型加熱炉の安定した操業が達
成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のノロ除去装置を示す側面図である。
【図2】図1のA−A矢視を示す正面図である。
【図3】図1のB−B矢視を示す平面図である。
【図4】本発明に係るハンマヘッドを示す部分拡大側面
図である。
【図5】本発明の他の実施態様を示す正面図である。
【図6】図5のA−A矢視を示す平面図である。
【図7】図5のB−B矢視を示す側面図である。
【図8】本発明に係る金属繊維製回転ブラシを示す部分
拡大図であり、(a) は正面図を示し、(b) は側面図を示
す。
【図9】本発明に係るセンサボックスの断面図である。
【図10】本発明に係るレーザ式距離計による測定状況を
ノロ付着物なしの場合を示す説明図である。
【図11】本発明に係るレーザ式距離計による測定状況を
ノロ付着物ありの場合を示す説明図である。
【図12】レーザ式距離計による測定距離出力結果の推移
および実測距離の推移を比較して示す線図であり、(a)
は距離計74aの出力推移、(b) は距離計74bの出力推
移、(c) は距離実測結果の推移を示す。
【図13】従来例の鋼片装入前の炉本体状況を示す説明図
である。
【図14】従来例の鋼片装入後の炉本体状況を示す説明図
である。
【図15】従来例のノロ付着物の状況を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 炉本体 2 炉床金物 3 昇降ビーム 4 鋼片 5 ノロ除去装置 6 ハンマヘッド 7 駆動装置 8 走行台車 9 前後進用シリンダ 10 開口 11 ノロ付着物 12 レール 13 移動フレーム 14 ガイドフレーム 15 軸受 16 車輪 61 シャフト 62 上面用ハンマ 63 側面用ハンマ 64 ピン 65 金属繊維製回転ブラシ 66 ベルト 67 シャフト 68 軸受 69 主プーリ 70 従プーリ 71 ブラケット 72 ブラケット 73 センサボックス 74 レーザ式距離計 75 開口 76 空気配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−271092(JP,A) 特開 昭54−32892(JP,A) 特開 昭50−114832(JP,A) 実開 平3−42394(JP,U) 実開 平5−26500(JP,U) 実開 平4−13650(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F27D 23/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼片を昇降可能な昇降ビームの上部に設
    けた炉床金物上に積載して炉内に装入し、加熱を施す竪
    型加熱炉における炉床金物のノロ除去装置であって、前
    記竪型加熱炉の空炉時に炉外に位置させた炉床金物の長
    手方向に沿って移動する走行台車と、この走行台車上に
    設けた駆動装置によって回転されるシャフトに少なくと
    も1個の上面用ハンマおよび2個の側面用ハンマをそれ
    ぞれピンを用いて取り付けたハンマヘッドとを具備した
    ことを特徴とする竪型加熱炉における炉床金物のノロ除
    去装置。
  2. 【請求項2】 走行台車の前進方向におけるハンマヘッ
    ドの下流側に配置され炉床金物の上面に残った破砕ノロ
    を取り除く金属繊維製回転ブラシを具備したことを特徴
    とする請求項1記載の竪型加熱炉における炉床金物のノ
    ロ除去装置。
  3. 【請求項3】 炉床金物の上面および両側面に付着した
    ノロをそれぞれ独立に検出する距離計を内蔵したセンサ
    ボックスをハンマヘッドの近傍に配置したことを特徴と
    する請求項1記載の竪型加熱炉における炉床金物のノロ
    除去装置。
  4. 【請求項4】 走行台車上に設けた駆動装置によって回
    転されるシャフトの回転駆動力を金属繊維製回転ブラシ
    に伝達する手段を具備したことを特徴とする請求項2記
    載の竪型加熱炉における炉床金物のノロ除去装置。
  5. 【請求項5】 走行台車上で駆動装置により台車の走行
    方向と直交する横方向に向け前後進自在な移動フレーム
    上に、ハンマヘッド、金属繊維製回転ブラシおよびセン
    サボックスから選択されるいずれか一つまたは二つ以上
    を組み合わせて搭載したことを特徴とする請求項1記載
    の竪型加熱炉における炉床金物のノロ除去装置。
JP01758094A 1993-02-15 1994-02-14 竪型加熱炉における炉床金物のノロ除去装置 Expired - Lifetime JP3533691B2 (ja)

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JP5-25599 1993-02-15
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