JP3532553B2 - ブロック体およびそのブロック体の高さ調節方法 - Google Patents

ブロック体およびそのブロック体の高さ調節方法

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JP3532553B2 JP2002057407A JP2002057407A JP3532553B2 JP 3532553 B2 JP3532553 B2 JP 3532553B2 JP 2002057407 A JP2002057407 A JP 2002057407A JP 2002057407 A JP2002057407 A JP 2002057407A JP 3532553 B2 JP3532553 B2 JP 3532553B2
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重吉 松岡
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    • E03WATER SUPPLY; SEWERAGE
    • E03FSEWERS; CESSPOOLS
    • E03F5/00Sewerage structures
    • E03F5/04Gullies inlets, road sinks, floor drains with or without odour seals or sediment traps
    • E03F2005/0412Gullies inlets, road sinks, floor drains with or without odour seals or sediment traps with means for adjusting their position with respect to the surrounding surface
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、設置面上に設置
される、勾配可変型の側溝ブロック等のコンクリートブ
ロックと、そのコンクリートブロックの高さ位置を調節
するための高さ調節手段とを備えるブロック体、およ
び、そのブロック体の高さ調節方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリートブロックを、設置
面、すなわち、転圧された基礎砕石層の上に形成された
モルタル層の上面に設置すると、必ずしも、そのモルタ
ル層の上面を完全な平面にすることができないことか
ら、隣接し合うコンクリートブロックどうしの高さが揃
わないという問題があった。そこで、例えば、図18に
示すような、コンクリートブロック32と、そのコンク
リートブロック32の高さ位置を調節するための高さ調
節手段33とを備えるブロック体31が提案された。こ
のブロック体31の高さ調節手段33は、コンクリート
ブロック32の底部32aに、雌ネジ部材としてのイン
サートナット34を埋設し、そのインサートナット34
に、前記コンクリートブロック32を支えるための雄ネ
ジ部材としての六角ボルト35をねじ込むとともに、そ
の六角ボルト35の頭部35aを、前記設置面としての
モルタル層36の上面36aに、板部材37を介して設
置したものである。そして、前記六角ボルト35のねじ
込み量を調節することにより、前記モルタル層36の上
面36aに置かれたコンクリートブロック32の高さ位
置を調節していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来のブ
ロック体31では、六角ボルト35の回転操作するため
の頭部35aが、前記板部材37と当接し、しかも、そ
の六角ボルト35が、前記コンクリートブロック32の
自重を支持するので、六角ボルト35を回転させるとき
に、六角ボルト35の頭部35aと板部材37との摩擦
が大きく働くため、六角ボルト35のねじ込み量を調
節、つまり、コンクリートブロック32を高さ調節する
ことが困難であった。しかも、六角ボルト35の頭部3
5aが、コンクリートブロック32の真下に位置してい
るため、前記六角ボルト35の頭部35aを回転操作す
ることが困難であった。また、前記従来のブロック体3
1は、六角ボルト35の頭部35aを回転操作すると、
六角ボルト35の回転とともに、コンクリートブロック
32が横方向に動いてしまう恐れがあった。これは、六
角ボルト35の頭部35aの頂面と、板部材37とが、
面当たりして、六角ボルト35を回転させるときの回転
軸が定まっていないため、六角ボルト35の軸心からず
れた位置で、六角ボルト35が回転してしまう可能性が
あるからである。また、前記従来のブロック体31は、
六角ボルト35を載せる板部材37が、六角ボルト35
の頭部35aよりも若干大きい程度の比較的小さな板部
材37であるが、この板部材37を、安定性に不安があ
る、転圧された基礎砕石層38に置くと、その板部材3
7が、前記コンクリートブロック32の自重を支持する
ことができず、基礎砕石層38内に沈み込む恐れがあっ
た。このため、前記基礎砕石層38よりも安定性があ
る、硬質なモルタル層36を、転圧された基礎砕石層3
8上に形成して、そのモルタル層36の上面36aに、
板部材37を置かなければならないが、これによって、
工事費用がアップすることになる。
【0004】この発明は、上記した従来の問題点を解決
するためになされたものであり、その目的は、コンクリ
ートブロックの高さ調節を容易に行なうことができるブ
ロック体、および、そのブロック体の高さ調節方法を提
供することにある。
【0005】また、この発明の他の目的は、工事費用を
抑えることができるブロック体、および、そのブロック
体の高さ調節方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係るブロック
体およびそのブロック体の高さ調節方法は、前記目的を
達成するために、次の構成からなる。すなわち、
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】請求項1に記載の発明に係るブロック体
は、設置面上に設置されるコンクリートブロックと、そ
のコンクリートブロックの高さ位置を調節するための高
さ調節手段とを備えるブロック体である。そして、前記
コンクリートブロックは、側溝ブロックからなり、前記
側溝ブロックは、その側壁の下部において、その側壁よ
りも外側に、それ自身のコンクリートが張り出した張り
出し部を備える。前記高さ調節手段は、左右の前記側壁
の外側において、端部もしくはその近辺に設けられてい
る、上下に延びるリブの下部で、前記張り出し部に設け
られた、雌ネジ部を有した雌ネジ部材と、その雌ネジ部
と螺合する雄ネジ部、および、回転操作するための操作
部を有する雄ネジ部材と、前記雄ネジ部材の下方で、前
記設置面上に置かれる板部材と、を備える。そして、前
記雄ネジ部材は、前記操作部が、前記張り出し部の上方
に位置し、前記雄ネジ部の下端が、前記板部材に当接す
る。これによれば、側溝ブロックの張り出し部の上方に
位置する、雄ネジ部材の操作部を、張り出し部の上方か
ら回転操作することにより、前記雄ネジ部の下端が、前
記板部材に当接して、側溝ブロックが持ち上げられ、そ
の側溝ブロックの高さ位置が調節される。また、請求項
2に記載の発明に係るブロック体のように、請求項1に
記載のブロック体において、前記雌ネジ部材は、前記張
り出し部に形成された上方および側方に開口する凹部の
底面に埋設されてもよい。
【0016】また、請求項3に記載の発明に係るブロッ
ク体のように、請求項1または2に記載のブロック体に
おいて、前記板部材は、前記設置面としての、基礎層の
上面に対して、前記側溝ブロックの自重を支持すること
が可能となる底面積を有しているのが望ましい。これに
よれば、設置面としての、基礎層の上面に板部材を置い
ても、その板部材によって、側溝ブロックの自重が支持
されるので、基礎層の上にモルタル層を形成する必要が
なくなる。
【0017】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
ないし3のいずれか1項に記載のブロック体の高さ調節
方法であって、前記設置面としての、基礎層の上面に、
前記板部材を置いて、前記側溝ブロックを設置し、前記
高さ調節手段における、前記操作部を、前記張り出し部
の上方から回転操作することにより、前記側溝ブロック
の高さ位置を調節する。
【0018】また、請求項5に記載の発明に係るブロッ
ク体のように、請求項1ないし3のいずれか1項に記載
のブロック体において、前記側溝ブロックは、その一方
側の端部もしくはその近辺に、載置部と、前記高さ調節
手段とが設けられているとともに、その他方側の端部も
しくはその近辺に、被載置部が設けられており、前記側
溝ブロックの被載置部は、同形状の、他のブロック体が
備える他の側溝ブロックの、一方側の端部もしくはその
近辺に設けられた、載置部に載せられ、また、前記側溝
ブロックの載置部には、同形状の、他のブロック体が備
える他の側溝ブロックの、他方側の端部もしくはその近
辺に設けられた、被載置部が載せられる。これによれ
ば、側溝ブロックの、他方側の端部もしくはその近辺に
設けられた、被載置部が、同形状の、他のブロック体が
備える他の側溝ブロックの、一方側の端部もしくはその
近辺に設けられた、載置部に載せられるので、側溝ブロ
ックの、他方側の端部もしくはその近辺は、他のブロッ
ク体が備える他の側溝ブロックの、一方側の端部もしく
はその近辺に支持される。よって、他のブロック体が備
える他の側溝ブロックの、一方側の端部もしくはその近
辺に設けられた、前記高さ調節手段における、雄ネジ部
材の操作部を回転操作することにより、他のブロック体
が備える他の側溝ブロックの、一方側の端部もしくはそ
の近辺とともに、側溝ブロックの、他方側の端部もしく
はその近辺の高さ位置が調節される。また、側溝ブロッ
クの、一方側の端部もしくはその近辺に設けられた、載
置部に、同形状の、他のブロック体が備える他の側溝ブ
ロックの、他方側の端部もしくはその近辺に設けられ
た、被載置部が載せられるので、他のブロック体が備え
る他の側溝ブロックの、他方側の端部もしくはその近辺
は、側溝ブロックの、一方側の端部もしくはその近辺に
支持される。よって、側溝ブロックの、一方側の端部も
しくはその近辺に設けられた、前記高さ調節手段におけ
る、雄ネジ部材の操作部を回転操作することにより、側
溝ブロックの、一方側の端部もしくはその近辺ととも
に、他のブロック体が備える他の側溝ブロックの、他方
側の端部もしくはその近辺の高さ位置が調節される。
た、請求項6に記載の発明に係るブロック体のように、
請求項5に記載のブロック体において、前記側溝ブロッ
クは、底が開放された勾配可変型の側溝ブロックであっ
てもよい。また、請求項7に記載の発明に係るブロック
体のように、請求項6に記載のブロック体において、前
記載置部は、前記側壁の上部において、その側壁よりも
外側に突き出るように形成され、前記被載置部は、前記
側壁の上部において、その側壁よりも外側に突き出るよ
うに形成されてもよい。また、請求項8に記載の発明に
係るブロック体のように、請求項6に記載のブロック体
において、前記載置部は、前記側溝ブロックの天頂部
で、凹段部状に形成され、前記被載置部は、前記側溝ブ
ロックの天頂部で、その端面から突き出て、前記載置部
の凹段部に嵌り合うような、突出部状に形成されてもよ
い。
【0019】また、請求項に記載の発明に係るブロッ
ク体のように、請求項5ないし8のいずれか 1 に記載
のブロック体において、前記側溝ブロックは、隣合う、
前記他のブロック体が備える他の側溝ブロックの載置部
に載せられた、前記被載置部の高さ位置を調節すること
によって、前記側溝ブロックの、前記他方側の上面の高
さ位置を、前記他のブロック体が備える他の側溝ブロッ
クの、前記一方側の上面と同じ高さ位置になるように調
節する、上面調節手段を備えるのが望ましい。これによ
れば、上面調節手段により、隣合う、他のブロック体が
備える他の側溝ブロックの載置部に載せられた、側溝ブ
ロックの被載置部の高さ位置を調節することにより、側
溝ブロックの、他方側の上面の高さ位置が、前記他のブ
ロック体が備える他の側溝ブロックの、一方側の上面と
同じ高さ位置になるように調節される。
【0020】また、請求項10に記載の発明に係るブロ
ック体のように、請求項に記載のブロック体におい
て、前記上面調節手段は、前記被載置部に設けられた、
雌ネジ部を有した雌ネジ部材と、その雌ネジ部と螺合す
る雄ネジ部と回転操作するための操作部とを有する雄ネ
ジ部材と、を備える。そして、前記雄ネジ部材は、前記
操作部が、前記被載置部の上方に位置し、前記雄ネジ部
の下端が、前記他のブロック体が備える他の側溝ブロッ
クの載置部に当接する。これによれば、側溝ブロックの
被載置部の上方に位置する、雄ネジ部材の操作部を、被
載置部の上方から回転操作することにより、前記雄ネジ
部の下端が、他のブロック体が備える他の側溝ブロック
の載置部に当接して、側溝ブロックの、他方側の端部も
しくはその近辺が持ち上げられ、その他方側の上面の高
さ位置が調節される。
【0021】また、請求項11に記載の発明は、請求項
ないし8のいずれか 1 に記載のブロック体の高さ調
節方法であって、前記側溝ブロックの被載置部を、隣合
う前記他のブロック体が備える他の側溝ブロックの載置
部に載せるとともに、前記設置面としての、基礎層の上
面に、前記板部材を置いて、前記側溝ブロックを設置
し、前記高さ調節手段における、前記操作部を、前記張
り出し部の上方から回転操作することにより、前記側溝
ブロックの高さ位置を調節する。
【0022】また、請求項12に記載の発明は、請求項
または10に記載のブロック体の高さ調節方法であっ
て、前記側溝ブロックの被載置部を、隣合う前記他のブ
ロック体が備える他の側溝ブロックの載置部に載せると
ともに、前記設置面としての、基礎層の上面に、前記板
部材を置いて、前記側溝ブロックを設置し、前記上面調
節手段により、前記被載置部の高さ位置を調節すること
によって、前記側溝ブロックの、前記他方側の上面の高
さ位置を調節する。そして、前記高さ調節手段におけ
る、前記操作部を、前記張り出し部の上方から回転操作
することにより、前記側溝ブロックの、前記一方側の端
部もしくはその近辺の高さ位置を調節する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係るブロック
体、および、そのブロック体の高さ調節方法の一実施の
形態を図面に基づいて説明する。
【0024】図1ないし図4は、本発明に係るブロック
体の第一の実施の形態を示す。図中符号1は、ブロック
体であって、このブロック体1は、コンクリートブロッ
クとしての、例えば、底が開放された勾配可変型の側溝
ブロック2と、この側溝ブロック2の高さ位置を調節す
るための、複数の高さ調節手段3とを備えている。4
は、側溝ブロック2が設置される設置面であって、転圧
された基礎砕石層5等の基礎層の上に形成された、モル
タル層6の上面6aからなる。
【0025】側溝ブロック2は、後述する高さ調節手段
3の回転部材としてのナット9が収められる凹部7、7
を備えている。この凹部7は、左右の側壁8、8の、一
方側の端部もしくはその近辺、および、他方側の端部も
しくはその近辺に設けられている、上下に延びるリブ8
a、8aの下部に、下方および側方(図示実施の形態に
おいては、前後の側方および反内側方向の側方)に開口
するように形成されている。よって、側溝ブロック2
は、その一方側の端部もしくはその近辺に、高さ調節手
段3が、左右に計二つ設けられているとともに、その他
方側の端部もしくはその近辺に、高さ調節手段3が、左
右に計二つ設けられている。
【0026】高さ調節手段3は、回転部材としての、例
えば、六角高ナット等のナット9を備えている。このナ
ット9は、その内周に、第一ネジ部としての第一雌ネジ
部10と、この第一雌ネジ部10と同軸状に位置する、
第二ネジ部としての第二雌ネジ部11とを有し、それら
第一雌ネジ部10と第二雌ネジ部11とが、上下に位置
するように配置されている(図示実施の形態において、
第二雌ネジ部11は、第一雌ネジ部10の下方に位置し
ている。)。そして、前記ナット9の外周は、工具等で
回転操作するための操作部12となっている。
【0027】また、高さ調節手段3は、側溝ブロック2
に設けられた、第三ネジ部を有したネジ部材としての、
例えば、六角ボルト等のボルト13を備えている。この
ボルト13は、外周に雄ネジが設けられた、第三ネジ部
としての雄ネジ部からなる軸部13aを備えており、こ
の軸部13aが、前記第一ネジ部としての第一雌ネジ部
10に螺合するようになっている。そして、ボルト13
の一端側である頭部13b側が、前記凹部7の上壁7a
に埋設されているとともに、このボルト13の他端側で
ある軸部13aの軸端側が、前記凹部7の上壁7aから
下方へ向かって突き出ている。
【0028】また、高さ調節手段3は、支持部材として
の支持脚14を備えている。この支持脚14は、板状の
基部14aと、この基部14aから上方に向かって延び
る、外周に雄ネジが設けられた、雄ネジ部としての軸部
14bを備える。そして、前記基部14aの底面14c
が前記設置面4と当接する当接部となっているととも
に、前記軸部14bが、前記第二ネジ部としての第二雌
ネジ部11と螺合する、第四ネジ部となっている。
【0029】そして、前記第一ネジ部としての第一雌ネ
ジ部10と、前記第三ネジ部としての軸部13aとが螺
合する螺旋の巻き方向は、前記第二ネジ部としての第二
雌ネジ部11と、前記第四ネジ部としての軸部14bと
が螺合する螺旋の巻き方向と逆になっている(図示実施
の形態においては、第一雌ネジ部10が左ネジで、第二
雌ネジ部11が右ネジとなっている。)。また、側溝ブ
ロック2の凹部7には、図4に示すように、回転部材と
してのナット9が、側溝ブロック2の下方および側方に
食み出ないように収められており、しかも、ナット9の
操作部12を、工具等で回転操作することより、支持脚
14全体を引き上げて、その支持脚14が側溝ブロック
2の下方に飛び出ないように、前記凹部7に収めること
ができるようになっている。
【0030】次に、この第一の実施の形態に示すブロッ
ク体の高さ調節方法について説明する。設置面4、すな
わち、転圧された基礎砕石層5の上に形成されたモルタ
ル層6の上面6aに、ブロック体1の側溝ブロック2
を、複数並べて設置する。そして、側溝ブロック2の、
高さ調節手段3における、ナット9の操作部12を、工
具等で回転操作すると、支持脚14が下方に移動して、
その基部14aの底面14cが設置面4に当接する。そ
の後、さらにナット9を回転操作することにより、側溝
ブロック2が持ち上げられて、ボルト13およびナット
9を介して、側溝ブロック2を支持脚14が支持する。
そして、隣接し合う側溝ブロック2どうしの高さが揃う
ように、前記側溝ブロック2の高さ位置を適宜調節す
る。このとき、第一ネジ部としての第一雌ネジ部10
と、第三ネジ部としての軸部13aとが螺合する螺旋の
巻き方向は、第二ネジ部としての第二雌ネジ部11と、
第四ネジ部としての軸部14bとが螺合する螺旋の巻き
方向と逆になっているので、ナット9を一回転させたと
きの側溝ブロック2の高さ位置の調節量が大きくなるの
で、高さ位置を調節する時間が短くなる。
【0031】この第一の実施の形態に示すブロック体
1、および、そのブロック体1の高さ調節方法によれ
ば、側溝ブロック2と設置面4との間に、ボルト13の
第三ネジ部としての軸部13aと支持脚14の第四ネジ
部としての軸部14bを介して、回転可能に配置され
た、回転部材としてのナット9の操作部12を、工具等
で回転操作することで、側溝ブロック2の高さ位置を容
易に調節することができる。また、回転部材としてのナ
ット9が、側溝ブロック2の凹部7に収められて、側溝
ブロック2の下方および側方に食み出ないので、側溝ブ
ロック2を現状の大きさのまま維持することができる。
また、運搬時には、支持脚14全体を上方に引き上げ
て、その支持脚14が、側溝ブロック2の下方に飛び出
ないように前記凹部7に収めることができるので、運搬
性に優れる。
【0032】なお、本発明に係るブロック体、および、
そのブロック体の高さ調節方法は、上述した実施の形態
に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能で
ある。例えば、図5に示す第二の実施の形態のブロック
体1の高さ調節手段3のように、第一ネジ部と、この第
一ネジ部に螺合する第三ネジ部との雄ネジと雌ネジの関
係、および、第二ネジ部と、この第二ネジ部に螺合する
第四ネジ部との雄ネジと雌ネジの関係を逆にしてもよ
い。
【0033】この第二の実施の形態の高さ調節手段3
は、回転部材としての軸体15を備えており、第一ネジ
部としての第一雄ネジ部16と、この第一雌ネジ部10
と同軸状に位置する、第二ネジ部としての第二雄ネジ部
17とを有し、それら第一雄ネジ部16と第二雄ネジ部
17との間に、例えば、横断面六角形状の操作部15a
が設けられている。また、高さ調節手段3は、側溝ブロ
ック2の凹部7の上壁7aに埋設された、第三ネジ部を
有したネジ部材としての、インサートナット18を備え
ている。そして、このインサートナット18の雌ネジ部
18aが、前記第一ネジ部としての第一雄ネジ部16と
螺合する、第三ネジ部となっている。また、高さ調節手
段3は、支持部材としての支持脚19を備えている。こ
の支持脚19は、板状の基部19aと、この基部19a
から上方に向かって延びる、円筒状の、内周に雌ネジが
設けられた軸部19bを備える。そして、前記基部19
aの底面19cが前記設置面4と当接する当接部となっ
ているとともに、前記軸部19bが、前記第二ネジ部と
しての第二雄ネジ部17と螺合する、第四ネジ部となっ
ている。
【0034】そして、第一の実施の形態と同様に、前記
第一ネジ部としての第一雄ネジ部16と、前記第三ネジ
部としての、インサートナット18の雌ネジ部18aと
が螺合する螺旋の巻き方向は、前記第二ネジ部としての
第二雄ネジ部17と、前記第四ネジ部としての軸部19
bとが螺合する螺旋の巻き方向と逆になっている。
【0035】また、第一の実施の形態においては、回転
部材としてのナット12に、第一ネジ部としての第一雌
ネジ部10と、第二ネジ部としての第二雌ネジ部11と
を有しているが、回転部材としてのナット12は、前記
第一ネジ部としての雌ネジ部または雄ネジ部と、前記第
二ネジ部としての雄ネジ部または雌ネジ部を有するよう
なものであってもよく、同様に、第二の実施の形態にお
いても、回転部材としての軸体15は、前記第一ネジ部
としての雌ネジ部または雄ネジ部と、前記第二ネジ部と
しての雄ネジ部または雌ネジ部を有するようなものであ
ってもよい。
【0036】また、本発明に係るブロック体、および、
そのブロック体の高さ調節方法は、次のような態様であ
ってもよい。図6ないし図8は、第三の実施の形態を示
すものである。同図において、ブロック体1は、コンク
リートブロックとしての、例えば、底が開放された勾配
可変型の側溝ブロック2と、この側溝ブロック2の高さ
位置を調節するための、複数(図示実施の形態において
は、前後左右の計四つ)の高さ調節手段3とを備えてお
り、かつ、前記側溝ブロック2は、設置面4に当接ある
いは近接する、側壁8の下部において、その側壁8より
も、詳しくは、その側壁8の上下方向に形成される外表
面よりも、外側に張り出した張り出し部20を備えてい
る。
【0037】高さ調節手段3は、左右の側壁8、8の外
側において、一方側の端部もしくはその近辺、および、
他方側の端部もしくはその近辺に設けられている、上下
に延びるリブ8a、8aの下部で、前記張り出し部20
に形成された上方および側方(図示実施の形態において
は、反内側方向の側方)に開口する凹部21の底面21
aに埋設された、雌ネジ部を有した雌ネジ部材としての
インサートナット22を備えている。また、高さ調節手
段3は、雄ネジ部材としての六角ボルト等のボルト23
を備えている。このボルト23は、雄ネジ部としての軸
部23aが、前記インサートナット22が有する雌ネジ
部22aに螺合するようになっているとともに、その頭
部23bが、回転操作するための操作部となっている。
また、高さ調節手段3は、前記ボルト23の下方で、設
置面4としての、転圧された基礎砕石層5等の基礎層の
上面5aに置かれる、例えば、合成樹脂製、コンクリー
ト製あるいは金属製等の適宜素材からなる、板部材24
を備えている。この板部材24は、例えば、厚み4.5
ミリメートル以上で、一辺の長さが100ミリメートル
から200ミリメートル程度の範囲内の長さからなる正
方形の平板からなり、前記設置面4としての、転圧され
た基礎砕石層5の上面5aに対して、前記側溝ブロック
2の自重(例えば、900キログラム程度)を支持する
ことが可能となる底面積を有してしている。勿論、この
板部材24の大きさは、前記数値に限定されるわけでは
ないし、形状も正方形に限られるわけではない。
【0038】この第三の実施の形態に示すブロック体
1、および、そのブロック体1の高さ調節方法によれ
ば、側溝ブロック2の張り出し部20の上方に位置す
る、ボルト23の頭部23bを、張り出し部20の上
方、すなわち側溝ブロック2の側壁8が作業の邪魔にな
らないような上方位置から回転操作することにより、前
記軸部23aの下端23cが、板部材24に当接して、
側溝ブロック2を持ち上げることができるので、その側
溝ブロック2の高さ位置を容易に調節することができ
る。また、設置面4としての、転圧された基礎砕石層5
の上面5aに板部材24を置いても、その板部材24に
よって、側溝ブロック2の自重が支持されるので、すな
わち、板部材24が、側溝ブロック2の重みによって基
礎砕石層5内に沈み込む恐れがないので、基礎砕石層5
の上に、モルタル層を形成する必要がなくなる。よっ
て、工事費用を抑えることができる。もちろん、この第
三の実施の形態に示されるブロック体1を、転圧された
基礎砕石層5の上に形成されたモルタル層6の上に設置
するようにしても構わない。なお、第一の実施の形態に
おいても、高さ調節手段3の、支持脚14の基部14a
の底面積が、側溝ブロック2の自重を支持することが可
能となる底面積を有するように形成されていてもよい。
【0039】また、図9に示される、第四の実施の形態
の、ブロック体1、および、そのブロック体1の高さ調
節方法のように、転圧された基礎砕石層5の上面5a
に、側溝ブロック2の自重を支持することが可能となる
底面積を有する、板部材P、Pを置いてから、第一の実
施の形態のブロック体1の、側溝ブロック2を設置して
もよい。これによって、第一の実施の形態のような、転
圧された基礎砕石層5の上に設置できない側溝ブロック
2においても、転圧された基礎砕石層5に設置すること
が可能になる。もちろん、この第四の実施の形態におい
て、板部材Pを省略して、その代わりに、高さ調節手段
3の板状の基部14aの大きさを、側溝ブロック2の自
重を支持することが可能となる底面積を有する大きさに
しても構わない。
【0040】また、本発明に係るブロック体、および、
そのブロック体の高さ調節方法は、次のような態様であ
ってもよい。図10ないし図13は、第五の実施の形態
を示すものである。同図において、ブロック体1は、コ
ンクリートブロックとしての、例えば、底が開放された
勾配可変型の側溝ブロック2と、この側溝ブロック2の
高さ位置を調節するための、複数の高さ調節手段3とを
備える。
【0041】側溝ブロック2は、その一方側の端部もし
くはその近辺に、載置部25が、左右に計二つ設けられ
ているとともに、高さ調節手段3が、左右に計二つ設け
られている。また、側溝ブロック2は、その他方側の端
部もしくはその近辺に、被載置部26が、左右に計二つ
設けられている。載置部25は、左右の側壁8、8の上
部において、その側壁8よりも、詳しくは、その側壁8
の上下方向に形成される外表面よりも、外側に突き出る
ように形成されているとともに、その載置部25の一部
が、側壁8の一方側の端面よりも、前方もしくは後方
(隣合う、他のブロック1が備える他の側溝ブロック2
の、他方側の端部もしくはその近辺に近づく方向)に突
き出るように形成されている(もっとも、図示実施の形
態とは逆に、被載置部26の一部が、側壁8の他方側の
端面より、前方もしくは後方、すなわち、隣合う、他の
ブロック体1が備える他の側溝ブロック2の、一方側の
端部もしくはその近辺に近づく方向に突き出るように形
成されていてもよい。)。そして、この載置部25に
は、同形状の、他のブロック体1が備える他の側溝ブロ
ック2の、他方側の端部もしくはその近辺に設けられ
た、被載置部26が載せられるようになっている。被載
置部26は、左右の側壁8、8の上部において、その側
壁8よりも、詳しくは、その側壁8の上下方向に形成さ
れる外表面よりも外側に突き出るように形成されてい
る。そして、この被載置部26は、同形状の、他のブロ
ック体1が備える他の側溝ブロック2の、一方側の端部
もしくはその近辺に設けられた、載置部25に載せられ
ようになっている。
【0042】また、側溝ブロック2は、被載置部26
に、上面調節手段27を備えている。この上面調節手段
27は、隣合う、他のブロック体1が備える他の側溝ブ
ロック2の載置部25に載せられた、被載置部26の高
さ位置を調節することによって、側溝ブロック2の、他
方側の上面8cの高さ位置を、前記他のブロック体が備
える他の側溝ブロックの、前記一方側の上面8bと同じ
高さ位置になるように調節することができるようになっ
ている。上面調節手段27は、被載置部26に埋設され
た、雌ネジ部を有した雌ネジ部材としての、インサート
ナット28を備えているとともに、雄ネジ部材としての
六角ボルト等のボルト29を備えている。このボルト2
9は、雄ネジ部としての軸部29aが、前記インサート
ナット28が有する雌ネジ部28aに螺合するようにな
っているとともに、その頭部29bが、回転操作するた
めの操作部となっている。そして、前記ボルト29は、
前記操作部としての頭部29bが、前記被載置部26の
上方に位置し、軸部29aの下端29cが、前記載置部
25に当接するようになっている。
【0043】高さ調節手段3は、第一の実施の形態の高
さ調節手段3とほぼ同じ構成からなるが、ここで、第一
の実施の形態の高さ調節手段3との違いについて簡単に
説明する。側溝ブロック2は、左右の側壁8、8の下部
内側に凹部30を有しており、この凹部30は、下方お
よび側方(図示実施の形態においては、内側方向の側
方)に開口している。そして、第三ネジ部を有したネジ
部材としての、例えば、六角ボルト等のボルト13は、
その頭部13b側が、前記凹部30の上壁30aに埋設
されているとともに、軸部13aの軸端側が、前記凹部
30の上壁30aから下方へ向かって突き出ている。ま
た、高さ調節手段3における、回転部材としてのナット
9は、凹部30に収められている。
【0044】次に、この第五の実施の形態に示すブロッ
ク体の高さ調節方法について説明する。側溝ブロック2
の被載置部26を、隣合う、他のブロック体1の他の側
溝ブロック2の載置部25に載せるようにして、複数の
側溝ブロック2を、設置面4、すなわち、転圧された基
礎砕石層5の上に形成されたモルタル層6の上面6aに
設置する。このように設置すると、側溝ブロック2の前
記他方側の端部もしくはその近辺が、隣合う、他のブロ
ック体1が備える他の側溝ブロック2の、一方側の端部
もしくはその近辺に支持されるとともに、側溝ブロック
2の、一方側の端部もしくはその近辺が、隣合う、他の
ブロック体1が備える他の側溝ブロック2の、他方側の
端部もしくはその近辺を支持する。
【0045】そして、他のブロック体1が備える他の側
溝ブロック2の、一方側の端部もしくはその近辺に設け
られた、高さ調節手段3における、ナット9の操作部1
2を回転操作して、他のブロック体1が備える他の側溝
ブロック2の、一方側の端部もしくはその近辺ととも
に、側溝ブロック2の、他方側の端部もしくはその近辺
の高さ位置を適宜調節する。次に、上面調節手段27に
おける、ボルト29の頭部29bを、被載置部26の上
方から回転操作して、隣合う、他のブロック体1が備え
る他の側溝ブロック2の一方側の上面8bと、側溝ブロ
ック2の、他方側の上面8cとの高さ位置が揃うよう
に、他方側の上面8cの高さ位置を適宜調節する。そし
て、同様に、側溝ブロック2の、一方側の端部もしくは
その近辺に設けられた、高さ調節手段3によって、側溝
ブロック2の、一方側の端部もしくはその近辺、およ
び、他のブロック体1が備える他の側溝ブロック2の、
他方側の端部もしくはその近辺の高さ位置を適宜調節す
る。
【0046】この第五の実施の形態に示すブロック体
1、および、そのブロック体1の高さ調節方法によれ
ば、側溝ブロック2の、一方側の端部もしくはその近辺
に設けられた、高さ調節手段3における、ナット9の操
作部12を回転操作することにより、側溝ブロック2
の、一方側の端部もしくはその近辺とともに、他のブロ
ック体1が備える他の側溝ブロック2の、他方側の端部
もしくはその近辺の高さ位置を調節することができる。
よって、施工時間を短縮し、作業の省力化に寄与するこ
とができる。また、上面調節手段27によって、隣合
う、他のブロック体1が備える他の側溝ブロック2の載
置部25に載せられた、側溝ブロック2の被載置部26
の高さ位置を調節することにより、側溝ブロック2の、
他方側の上面8cの高さ位置を、他のブロック体1が備
える他の側溝ブロック2の、一方側の上面8bと同じ高
さ位置になるように調節することができる。しかも、ボ
ルト29の頭部29bを、被載置部26の上方から回転
操作することができるので、側溝ブロックの、一方側の
上面8bの高さ位置を容易に調節することができる。
【0047】また、側溝ブロック2の、載置部25およ
び被載置部26は、次の態様であってもよい。すなわ
ち、図14ないし図16は、第六の実施の形態に示すブ
ロック体1、および、そのブロック体1の高さ調節方法
である。このブロック体1は、載置部25および被載置
部26の構成が異なる点以外は、第六の実施の形態と同
じであって、その作用効果も同じである。以下、異なる
点を主に説明する。側溝ブロック2は、その一方側の端
部もしくはその近辺に、載置部25が、例えば、一つ設
けられているとともに、その他方側の端部もしくはその
近辺に、被載置部26が、例えば、一つ設けられてい
る。載置部25は、一方側の端部もしくはその近辺の天
頂部で、凹段部状に形成されており、被載置部26は、
他方側の端部もしくはその近辺の天頂部で、その端面か
ら突き出て、前記載置部25の凹段部に嵌り合うよう
な、突出部状に形成されている。そして、被載置部26
には、上面調節手段27が、例えば、左右に計二つ設け
られており、この上面調節手段27は、被載置部26の
上面に形成された座ぐり穴26aの下方に埋設された雌
ネジ部を有した雌ネジ部材としての、インサートナット
28を備えているとともに、雄ネジ部材としての六角穴
付きボルト等のボルト29を備えている。この第六の実
施の形態に示す、ブロック体1、および、そのブロック
体1の高さ調節方法によれば、側溝ブロック2の側方
に、載置部25および被載置部26が食み出ないように
することができる。以上のように、載置部25および被
載置部26は、どのような構成であってもよく、特に限
定されない。
【0048】また、第五および第六の実施の形態に示
す、ブロック体1、および、そのブロック体1の高さ調
節方法においては、その高さ調節手段3が、第一の実施
の形態の高さ調節手段3と同じ構成からなるが、例え
ば、図17に示す、第七の実施の形態のように、第三の
実施の形態に示される高さ調節手段3と同じ構成からな
る高さ調節手段3を、前記第五および第六の実施の形態
に示す、ブロック体1、および、そのブロック体1の高
さ調節方法に適用しても構わない。また、第二の実施の
形態に示される高さ調節手段3と同じ構成からなる高さ
調節手段3を適用してもよく、前記第五および第六の実
施の形態に示されるブロック体1、および、そのブロッ
ク体1の高さ調節方法に適用される高さ調節手段3の構
成は、特に限定されない。なお、高さ調節手段3の数
も、前述した数に限定されないことは勿論である。
【0049】また、上面調節手段27は、上述した構成
以外の構成からなる上面調節手段であってもよく、ま
た、側溝ブロック2は、上面調節手段27を備えないよ
うな、側溝ブロックであってもよい。
【0050】また、第五および第六の実施の形態に示さ
れるブロック体1、および、そののブロック体1の高さ
調節方法においても、第四の実施の形態に示されるブロ
ック体1、および、そののブロック体1の高さ調節方法
のように、転圧された基礎砕石層5の上面5aに、側溝
ブロック2の自重を支持することが可能となる底面積を
有する、板部材P、Pを置いてから、側溝ブロック2を
設置するようにしても構わない。
【0051】また、第一ないし第七の実施の形態に示す
ブロック体1の、コンクリートブロックとしての側溝ブ
ロック2は、底が開放された勾配可変型の側溝ブロック
からなるが、それ以外の側溝ブロック、例えば、U字
型、暗渠型等の側溝ブロックであってもよい。
【0052】
【発明の効果】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】
【0061】請求項1および2に記載されたブロック体
によれば、側溝ブロックの張り出し部の上方に位置す
る、高さ調節手段における、雄ネジ部材の操作部を、張
り出し部の上方、すなわち側溝ブロックの側壁が作業の
邪魔にならないような上方位置から回転操作することが
できるので、側溝ブロックの高さ位置を容易に調節する
ことができる。
【0062】また、請求項3に記載されたブロック体に
よれば、加えて、基礎層の上に、モルタル層を形成する
必要がなくなるので、工事費用を抑えることができる。
【0063】また、請求項4に記載されたブロック体の
高さ調節方法によれば、設置面としての、基礎層の上面
に、板部材を置いて、側溝ブロックを設置し、高さ調節
手段における、操作部を、張り出し部の上方から回転操
作することにより、側溝ブロックの高さ位置を容易に調
節することができる。
【0064】また、請求項5ないし8に記載されたブロ
ック体によれば、加えて、他のブロック体が備える他の
側溝ブロックの、一方側の端部もしくはその近辺に設け
られた、高さ調節手段における、雄ネジ部材の操作部を
回転操作することにより、他のブロック体が備える他の
側溝ブロックの、一方側の端部もしくはその近辺ととも
に、側溝ブロックの、他方側の端部もしくはその近辺の
高さ位置を調節することができる。しかも、側溝ブロッ
クの、一方側の端部もしくはその近辺に設けられた、高
さ調節手段における、雄ネジ部材の操作部を回転操作す
ることにより、側溝ブロックの、一方側の端部もしくは
その近辺とともに、他のブロック体が備える他の側溝ブ
ロックの、他方側の端部もしくはその近辺の高さ位置を
調節することができる。よって、施工時間を短縮し、作
業の省力化に寄与することができる。
【0065】また、請求項に記載されたブロック体に
よれば、加えて、上面調節手段によって、隣合う、他の
ブロック体が備える他の側溝ブロックの載置部に載せら
れた、側溝ブロックの被載置部の高さ位置を調節するこ
とにより、側溝ブロックの、他方側の上面の高さ位置
を、前記他のブロック体が備える他の側溝ブロックの、
一方側の上面と同じ高さ位置になるように調節すること
ができる。
【0066】また、請求項10に記載されたブロック体
によれば、加えて、側溝ブロックの被載置部の上方に位
置する、雄ネジ部材の操作部を、被載置部の上方から回
転操作することができるので、ブロック体が備える側溝
ブロックの、他方側の上面の高さ位置を容易に調節する
ことができる。
【0067】また、請求項11に記載されたブロック体
の高さ調節方法によれば、側溝ブロックの被載置部を、
隣合う、他のブロック体が備える他の側溝ブロックの載
置部に載せるとともに、設置面としての、基礎層の上面
に、板部材を置いて、側溝ブロックを設置し、高さ調節
手段における、操作部を、張り出し部の上方から回転操
作することにより、側溝ブロックの高さ位置を容易に調
節することができる。
【0068】また、請求項12に記載されたブロック体
の高さ調節方法によれば、側溝ブロックの被載置部を、
隣合う、他のブロック体が備える他の側溝ブロックの載
置部に載せるとともに、設置面としての、基礎層の上面
に、板部材を置いて、側溝ブロックを設置し、上面調節
手段により、前記被載置部の高さ位置を調節することに
よって、前記側溝ブロックの、他方側の上面の高さ位置
を容易に調節することができる。そして、高さ調節手段
における、操作部を、張り出し部の上方から回転操作し
て、雄ネジ部材を回転させることにより、前記側溝ブロ
ックの、一方側の端部もしくはその近辺の高さ位置を容
易に調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るブロック体、および、そのブロ
ック体の高さ調節方法の、第一実施の形態を示す側面図
である。
【図2】図1におけるA部拡大図である。
【図3】図2におけるB−B線による拡大断面図であ
る。
【図4】図1に示される前記ブロック体の斜視図であ
る。
【図5】この発明に係るブロック体、および、そのブロ
ック体の高さ調節方法の、第二の実施の形態を示す、図
3相当図である。
【図6】この発明に係るブロック体、および、そのブロ
ック体の高さ調節方法の、第三の実施の形態を示す側面
図である。
【図7】同じく正面図である。
【図8】図6におけるC部拡大図である。
【図9】この発明に係るブロック体、および、そのブロ
ック体の高さ調節方法の、第四実施の形態を示す側面図
である。
【図10】この発明に係るブロック体、および、そのブ
ロック体の高さ調節方法の、第五実施の形態を示す側面
図である。
【図11】図10におけるD部拡大図である。
【図12】図10におけるE−E線による拡大断面図で
ある。
【図13】図10に示される前記ブロック体の平面図で
ある。
【図14】この発明に係るブロック体、および、そのブ
ロック体の高さ調節方法の、第六実施の形態を示す側面
図である。
【図15】図14におけるF部拡大図である。
【図16】図14に示される前記ブロック体の平面図で
ある。
【図17】この発明に係るブロック体、および、そのブ
ロック体の高さ調節方法の、第七実施の形態を示す側面
図である。
【図18】従来のブロック体を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ブロック体 2 側溝ブロック(コンクリートブロック) 3 高さ調節手段 4 設置面 5 基礎砕石層(基礎層) 8 側壁 8a リブ 8b 一方側の上面 8c 他方側の上面 20 張り出し部 21 凹部 21a 底面 22 インサートナット(雌ネジ部材) 22a 雌ネジ部 23 ボルト(雄ネジ部材) 23a 軸部(雄ネジ部) 23b 頭部(操作部) 24 板部材 25 載置部 26 被載置部 27 上面調節手段 28 インサートナット(雌ネジ部材) 29 雄ネジ部材 29a 軸部(雄ネジ部) 29b 頭部(操作部)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03F 5/04

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設置面上に設置されるコンクリートブロ
    ックと、そのコンクリートブロックの高さ位置を調節す
    るための高さ調節手段とを備えるブロック体であって、 前記コンクリートブロックは、側溝ブロックからなり、 前記側溝ブロックは、その側壁の下部において、その側
    壁よりも外側に、それ自身のコンクリートが張り出した
    張り出し部を備え、 前記高さ調節手段は、 左右の前記側壁の外側において、端部もしくはその近辺
    に設けられている、上下に延びるリブの下部で、前記張
    り出し部に設けられた、雌ネジ部を有した雌ネジ部材
    と、 その雌ネジ部と螺合する雄ネジ部と、回転操作するため
    の操作部とを有する雄ネジ部材と、 前記雄ネジ部材の下方で、前記設置面上に置かれる板部
    材と、 を備え、 前記雄ネジ部材は、前記操作部が、前記張り出し部の上
    方に位置し、前記雄ネジ部の下端が、前記板部材に当接
    することを特徴とするブロック体。
  2. 【請求項2】 前記雌ネジ部材は、前記張り出し部に形
    成された上方および側方に開口する凹部の底面に埋設さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載のブロック
    体。
  3. 【請求項3】 前記板部材は、前記設置面としての、基
    礎層の上面に対して、前記側溝ブロックの自重を支持す
    ることが可能となる底面積を有していることを特徴とす
    る請求項1または2に記載のブロック体。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項に記載
    のブロック体の高さ調節方法であって、 前記設置面としての、基礎層の上面に、前記板部材を置
    いて、前記側溝ブロックを設置し、前記高さ調節手段に
    おける、前記操作部を、前記張り出し部の上方から回転
    操作することにより、前記側溝ブロックの高さ位置を調
    節することを特徴とする、ブロック体の高さ調節方法。
  5. 【請求項5】 前記側溝ブロックは、その一方側の端部
    もしくはその近辺に、載置部と、前記高さ調節手段とが
    設けられているとともに、その他方側の端部もしくはそ
    の近辺に、被載置部が設けられており、 前記側溝ブロックの被載置部は、同形状の、他のブロッ
    ク体が備える他の側溝ブロックの、一方側の端部もしく
    はその近辺に設けられた、載置部に載せられ、また、 前記側溝ブロックの載置部には、同形状の、他のブロッ
    ク体が備える他の側溝ブロックの、他方側の端部もしく
    はその近辺に設けられた、被載置部が載せられることを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のブ
    ロック体。
  6. 【請求項6】 前記側溝ブロックは、底が開放された勾
    配可変型の側溝ブロックであることを特徴とする請求項
    5に記載のブロック体。
  7. 【請求項7】 前記載置部は、前記側壁の上部におい
    て、その側壁よりも外側に突き出るように形成され、 前記被載置部は、前記側壁の上部において、その側壁よ
    りも外側に突き出るように形成されていることを特徴と
    する請求項6に記載のブロック体。
  8. 【請求項8】 前記載置部は、前記側溝ブロックの天頂
    部で、凹段部状に形成され、 前記被載置部は、前記側溝ブロックの天頂部で、その端
    面から突き出て、前記載置部の凹段部に嵌り合うよう
    な、突出部状に形成されていることを特徴とする請求項
    6に記載のブロック体。
  9. 【請求項9】 前記側溝ブロックは、隣合う、前記他の
    ブロック体が備える他の側溝ブロックの載置部に載せら
    れた、前記被載置部の高さ位置を調節することによっ
    て、前記側溝ブロックの、前記他方側の上面の高さ位置
    を、前記他のブロック体が備える他の側溝ブロックの、
    前記一方側の上面と同じ高さ位置になるように調節す
    る、上面調節手段を備 えることを特徴とする請求項5な
    いし8のいずれか 1 項に記載のブロック体。
  10. 【請求項10】 前記上面調節手段は、 前記被載置部に設けられた、雌ネジ部を有した雌ネジ部
    材と、 その雌ネジ部と螺合する雄ネジ部と回転操作するための
    操作部とを有する雄ネジ部材と、 を備え、 前記雄ネジ部材は、前記操作部が、前記被載置部の上方
    に位置し、前記雄ネジ部の下端が、前記他のブロック体
    が備える他の側溝ブロックの載置部に当接することを特
    徴とする請求項9に記載のブロック体。
  11. 【請求項11】 請求項5ないし8のいずれか 1 項に記
    載のブロック体の高さ調節方法であって、 前記側溝ブロックの被載置部を、隣合う前記他のブロッ
    ク体が備える他の側溝ブロックの載置部に載せるととも
    に、前記設置面としての、基礎層の上面に、前記板部材
    を置いて、前記側溝ブロックを設置し、 前記高さ調節手段における、前記操作部を、前記張り出
    し部の上方から回転操作することにより、前記側溝ブロ
    ックの高さ位置を調節することを特徴とする、ブロック
    体の高さ調節方法。
  12. 【請求項12】 請求項9または10に記載のブロック
    体の高さ調節方法であって、 前記側溝ブロックの被載置部を、隣合う前記他のブロッ
    ク体が備える他の側溝ブロックの載置部に載せるととも
    に、前記設置面としての、基礎層の上面に、前記板部材
    を置いて、前記側溝ブロックを設置し、 前記上面調節手段により、前記被載置部の高さ位置を調
    節することによって、前記側溝ブロックの、前記他方側
    の上面の高さ位置を調節し、 前記高さ調節手段における、前記操作部を、前記張り出
    し部の上方から回転操作することにより、前記側溝ブロ
    ックの、前記一方側の端部もしくはその近辺の高さ位置
    を調節することを特徴とする、ブロック体の高さ調節方
    法。
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