JP3532111B2 - 光線路終端装置と、これを用いたponシステム - Google Patents

光線路終端装置と、これを用いたponシステム

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JP3532111B2
JP3532111B2 JP01671699A JP1671699A JP3532111B2 JP 3532111 B2 JP3532111 B2 JP 3532111B2 JP 01671699 A JP01671699 A JP 01671699A JP 1671699 A JP1671699 A JP 1671699A JP 3532111 B2 JP3532111 B2 JP 3532111B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光アクセスネット
ワーク(PON:Passive Optical Network)システム
において、複数の加入者線装置(ONU: Optical Net
work unit)の状態を制御する方法及び、これを用いる
光線路終端装置に関する。
【0002】
【従来例】マルチメディアサービスを行う上での、FT
TH(Fiber To The Home)等のアクセス系のインフラ
整備を進める際に、加入者線1回線あたりのコストを削
減し、光加入者回線の活用を実現する手段としてPON
システムの開発が活発化している。
【0003】非同期転送モード(ATM)を光回線に適
用したATM−PONシステムの構成例を図12に示
す。複数の加入者線装置1101〜110Nの各々には、
対応する線路を通して端末が接続される。
【0004】複数の加入者線装置1101〜110Nから
ランダムに出力される信号は、例えば、1.3μmのセ
ルベースのATM信号として光スターカプラ111を通
して155.52Mbsの速度の光信号に多重化され、
光線路終端(OLT:Optical Line Termination)装置
112に入力される。
【0005】一方、OLT装置112には、ISDN回
線等が接続されている。ISDN回線等から送られる信
号は、OLT装置112において、155.52Mbs
の速度の光多重化信号として、光スターカプラ111に
送られ、複数の加入者線装置1101〜110Nにブロー
ドキャストされる。
【0006】ここで、上記のPONシステムの運用にあ
たっては、OLT装置112と各加入者線装置1101
〜110Nとの距離が、各加入者線装置毎に異なる。し
たがって、OLT装置112では、運用に先立って、遅
延補償を与えるために、加入者線装置1101〜110N
との間の距離を伝送遅延時間として測定しておくことが
必要である。
【0007】かかる伝送遅延時間測定をOLT装置11
2の一つの機能として、ITU−TG.983に、その
測定手順の概要が規定されている。
【0008】図13は、ITU−T G.983に規定
される図12におけるOLT装置112の機能フロー図
であり、ITU−T G.983に規定される伝送遅延
時間測定手順と運用状態に遷移する動作フローの内容を
示している。
【0009】OLT装置112の構成として、1つの伝
送路インタフェースの共通機能を処理する共通部(Comm
on Part)1と、1つの伝送路インタフェースでサポー
トされる複数の加入者線装置1101〜110Nのそれぞ
れに対応し、対応する加入者線装置に対する処理を行う
複数のOLT個別対応部(individual ONU dealing par
t)2を有する。図13では、構成が同じであるので、
1つの個別対応部2のみを代表として示している。
【0010】ITU−T G.983に規定される内容
を説明すると、OLT共通部1は、処理が開始(ステッ
プ3)すると、遅延測定待機/実行機能処理(ステップ
6)において、SN検索状態(ステップ7)に遷移す
る。SN検索状態処理(ステップ7)では、OLT装置
112に新規に接続される加入者線装置のSN番号を検
出する。
【0011】したがって、新規システム設定時は、接続
される全ての加入者線装置のSN番号が順次に検索され
ることになる。SN検索状態処理(ステップ7)により
検索された加入者線装置のSN番号が遅延測定待機/実
行機能処理(ステップ6)に通知される。
【0012】初期状態(ステップ8)にあるOLT個別
対応部2に、OLT共通部1の遅延測定待機状態機能処
理(ステップ4)により、遅延測定開始指示が送られる
(ステップ11)。OLT個別対応部2は、この遅延測
定開始指示を受信すると遅延測定状態(ステップ9)に
遷移する。
【0013】遅延測定状態(ステップ9)において、遅
延測定に成功すると遅延測定終了を共通部1へ発行する
(ステップ12)。ここで、遅延測定は、OLT装置1
12から遅延測定対象とする加入者線装置に測定信号を
送り、これに対する応答信号を加入者線装置から受信す
るまでの時間に基づいて、遅延測定が行われる。一方、
上記個別対応部2において、遅延測定状態(ステップ
9)で測定に失敗すると、遅延測定終了をOLT共通部
1に通知するとともに、初期状態に遷移する(ステップ
8)。
【0014】OLT共通部1では、OLT個別対応部2
から遅延測定終了(ステップ12)を通知されると、遅
延測定待機状態(ステップ4)に遷移し、先に説明した
処理を繰り返す。次いで、SN検索状態(ステップ7)
を起動して新たな加入者線装置のSN番号を検索する
(ステップ7)。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記図13に示すよう
に、ITU−T G.983で規定されている。しか
し、かかる規定を実現する詳細は規定されていない。例
えば、ITU−T G.983では、遅延測定待機状態
(ステップ4)と、遅延測定状態(ステップ5)を一つ
の遅延状態待機/実行状態処理(ステップ6)としてい
る。
【0016】したがって、途中に割り込む処理をいかに
すべきかについては、規定されていない。また、加入者
線装置の検索の更新として個別対応部を切り替えるトリ
ガとして、遅延測定が不可能な状態の時としている。し
かし、同様に具体的な方法については規定されてない。
【0017】また、加入者線装置のSN番号検索状態処
理(ステップ7)を終了した場合、SN番号の取得の有
無に無関係に遅延測定待機状態(ステップ4)に移行し
てしまう。さらに、加入者線装置には、高速立ち上げの
ための処理を行う動作規定があるが、これを制御する光
線路終端装置側についてその規定がない。したがって、
本発明の目的は、ITU−T G.983で規定されて
いる遅延時間測定処理を実現する一つの具体的方法及
び、これを用いる光線路終端(OLT)装置を提供する
ことにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
の本発明の基本構成は、複数の加入者線装置と光多重線
路で接続され、接続されている前記複数の加入者線装置
に共通の制御を行う共通部と、複数の加入者線装置の各
々に対応して制御を行う複数の個別対応部を有する光線
路終端装置を対象とする。
【0019】前記共通部は、外部からの起動要求により
初期状態から遷移される起動確認手順と、前記起動確認
手順において、起動確認要求を前記複数の個別対応部に
対して発行し、前記起動確認要求に対応した起動応答を
受信することで遷移される共通設定手順と、共通設定手
順において、共通パラメータの送信制御を行い、前記共
通パラメータの送信が終了すると遷移される遅延測定待
機更新手順と、前記遅延測定待機更新手順において、起
動対象の個別対応部に個別パラメータ送信開始を発行
し、個別パラメータ送信終了を受信することで、次の起
動対象の個別対応部への更新を行い、起動対象の個別対
応部の全ての更新が完了すると、遷移される遅延測定更
新手順とを有する。
【0020】そして、前記遅延測定更新手順において、
遅延測定開始を発行し、遅延測定終了を受信することで
次の起動対象の個別対応部への更新を行い、起動対象の
個別対応部の全ての更新が完了すると、再び前記起動確
認手順に遷移するように構成される。
【0021】さらに、一態様として、前記起動確認手順
において、外部からの加入者線装置のSN番号の検索要
求により遷移されるSN検索手順を有し、SN検索手順
を終了すると前記遅延測定更新手順に遷移し、前記起動
確認手順、共通設定手順、遅延測定待機更新手順、遅延
測定更新手順又は、SN検索手順において高遠立ち上げ
トリガが検出されると遷移されるPOPUP送信手順
と、前記POPUP送信手順が終了すると遷移されるP
OPUP遅延測定更新手順を有し、前記POPUP遅延
測定更新手順において、高速立ち上げ対象の全ての個別
対応部に対して遅延測定を完了すると前記起動確認手順
に遷移するように構成される。
【0022】また、前記複数の個別対応部の各々は、外
部からの起動要求により初期状態から遷移される起動待
機手順と、起動待機手順において、起動確認を受信する
と起動応答を発行し、遷移されるパラメータ送信手順
と、パラメータ送信手順において、個別パラメータ送信
開始を受信し、個別パラメータの送信を完了すると、個
別パラメータ送信終了を発行して遷移される遅延測定手
順と、遅延測定手順において、遅延測定開始を受信する
と遅延測定を行い、遅延測定に成功すると遅延測定終了
を発行し遷移される運用状態と、前記遅延測定手順にお
いて、遅延測定に失敗すると遅延測定終了を発行し遷移
される第1の[Deact]送信手順を有し、第1の[Deac
t]送信手順は、[Deact]パラメータの送信が終了する
と前記起動待機手順に遷移し、さらに、前記運用状態に
おいて、高速立ち上げトリガが検出されると遷移される
POPUP送信状態を有し、前記共通部の前記POPU
P送信手順が完了することで、前記POPUP送信状態
から前記遅延測定手順に遷移し、さらに、前記運用状態
において、警報が検出されると遷移される第2の「Deac
t」送信手順を有し、前記第2の[Deact]パラメータの
送信が終了し、加入者線装置が[Deact]状態になった
ことを確認することにより前記起動待機手順に遷移する
ように構成される。
【0023】さらに、前記個別対応部の第2の「Deac
t」送信手順は、前記運用状態において、外部からの[D
isable]設定要求により[Disab1e]設定パラメータを
送信し、外部からの[Disab1e]解除要求により[Disab
1e]解除パラメータを送信し、送信が完了すると前記起
動行機手順に遷移することを特徴とする。
【0024】かかる構成により、個別のパラメータ送信
終了を受け取ることによる遅延測定待機更新手順の中で
の次の個別対応部への更新タイミング、遅延測定待機更
新手順から遅延測定更新手順への遷移タイミング、遅延
測定終了を受け取ることによる遅延測定更新手順の中で
の次の個別対応部への更新タイミングのいずれかのタイ
ミングで割り込み制御が容易になる。
【0025】さらに、前記共通部は、前記起動確認手順
により、前記個別対応部に対して起動確認要求を発行
し、該要求に対し、起動応答がない場合に、つぎの起動
確認要求を発行するための第1のタイマT1を有し、こ
の第1のタイマT1のタイムアウト毎に、起動可能な個
別対応部があることを検査するように構成する。
【0026】さらに、前記第1のタイマT1のタイマ時
間が、外部から設定可能であるように構成することによ
り、タイマT1のタイムアウトから次のタイムアウト間
に起動された個別対応部や、運用状態から非運用状態に
遷移した個別対応部をタイマT1のタイムアウトをトリ
ガとして起動対象ちとすることができる。
【0027】また、前記SN検索手順により起動可能な
加入者線装置の個体番号(SN)を少なくとも1つ以上
検出して、SN検索手順を終了した場合には、前記遅延
測定更新手順に遷移し、起動可能な加入者線装置の個体
番号(SN)を1つも検出できずに、SN検索手順を終了
した場合には、前記起動確認手順に遷移することを特徴
とする。
【0028】これにより、起動可能な加入者線装置にの
SNが種畜出来ずに、SN検索手順を終了した場合に
は、起動確認手順に遷移することで、直ちに立ち上げ可
能な個別対応部の検査が可能である。
【0029】さらに、以下に図面に従う本発明の実施の
形態の説明により明らかになるように、本発明の他の特
徴の1つとして、より高速立ち上げが可能である。
【0030】
【発明の実施の形態】以下図面に従い本発明の実施の形
態を説明する。なお、図において、同一又は、類似のも
のには、同一の参照番号または、参照記号を付して説明
する。
【0031】図1は、本発明に従うOLT装置112の
実施例機能ブロック図である。光線路終端(OLT)装
置112は、先に図13において説明したと同様に、共
通部10と、複数の加入者線装置(ONU)対応に複数
(n)の個別対応部20を有する。図1には、共通部1
0と個別対応部20の機能構成を動作フローで示してい
る。
【0032】ここで、図1に示す各部の詳細を説明する
に先だって、本発明に従う図1の構成の概要と特徴を、
図13に示したITU−T G.983の内容と比較し
て以下に説明する。
【0033】共通設定手順(ステップ13)が追加され
ている点:図13に示すG.983の個別対応部(OLT
Individual-ONU-dealing-part(n))2において、遅延測
定状態(ステップ9)に遷移すると [Upstream#over
headmessage][Serial#number#mask message][r
anging grant][Asssign#PON-ID message][Gran
t#allocation message]を送信することが規定されてい
るが、必要によりこれらの送信を行わなくてもよいこと
が示されている。
【0034】上記、、のメッセージ(message)
は、加入者線装置1101〜110Nに共通に送信するも
のであるため、一度に複数の加入者線装置を起動する場
合には、一番最初に送信しておけば2番目以降では送信
しなくてもよい。
【0035】そこで、本発明では、上記、、の送
信手順と、、の送信手順に分けて制御している。す
なわち、図1の構成において、、、の送信手順
は、加入者線装置に共通に送信するものであるため共通
部10で制御する共通設定手順(ステップ13)により
行われる。
【0036】複数の加入者線装置を起動する場合には共
通設定手順(ステップ13)を最初に実行することで個別
対応部20での個別の送信制御制御(、、を送信
するかしないかの制御)を不要としている。
【0037】起動確認手順(ステップ12)が追加され
ている点:さらに、本発明では、上記、、の送信
が有効となる個別対応部20を判別するため(一度に起
動する加入者線装置を特定するため)に、共通部10に
起動確認手順(ステップ12)を設けている。
【0038】この起動確認手順(ステップ12)におい
て、起動確認をn個の全個別対応部20に発行し(ステ
ップ31)、起動応答(ステップ32)が返ってきた個
別対応部を起動対象とする。これにより、複数の加入者
線装置を起動する場合のスケジューリングを容易にして
いる。
【0039】また、後に実施例において、詳細に説明す
るように、起動確認(ステップ31)を、全個別対応部
に発行し、起動応答(ステップ32)が返ってこない場
合に、起動確認(ステップ31)をリトライするために
第1のタイマT1を設け、タイマT1のタイムアウト毎
に起動確認(ステップ31)を個別対応部に発行し、初
期起動や警報により運用状態から遷移した場合の再起動
を可能にしている。 遅延測定待機更新手順(ステップ14)と遅延測定更新
手順(ステップ15)が分離されている点:図13に示
すG.983においては、複数の加入者線装置を起動す
る場合、遅延測定状態(図13:ステップ9)におい
て、[Upstream#overhead message][Serial#numb
er#mask message][ranging grant][Asssign#PO
N-IDmessage][Grant#allocation message]を1の
加入者線装置に送出して、遅延測定を実行する。
【0040】そして、1の加入者線装置の遅延測定が実
行されると、次の個別対応部(OLTIndividual-ONU-deal
ing-part(n))2の遅延測定状態(ステップ9)を実行
するというように、シーケンシャルに複数の個別対応部
を起動するように、共通部(OLT Common-part)1が制
御している。
【0041】しかし、この方法では、[message]と[g
rant]との輻輳が無いということのメリットがなく、運
用状態(ステップ10)までの起動時間が長くなる。こ
れに対し、本発明では、上記、、の送信制御は、
共通部10で行い、、の送信制御を個別対応部20
におけるパラメータ送信手順(ステップ23)として、
パラメータ送信手順(ステップ23)のnの更新制御は
共通部10の遅延測定待機更新手順(ステップ14)で
行うように構成されている。
【0042】遅延測定を遅延測定手順(ステップ24)
とし、遅延測定手順(ステップ24)のnの更新制御
を、共通部10の遅延測定更新手順(ステップ15)で
行う。複数の加入者線装置を起動する場合には、遅延測
定待機更新手順(ステップ14)で起動対象の全加入者
線装置に対して、パラメータ送信手順(ステップ23)
を実行する。
【0043】次いで、遅延測定更新手順(ステップ1
5)で、起動対象の全加入者線装置に対して、遅延測定
手順(ステップ24)を実行する。これにより、運用状
態(ステップ25)までの起動時間の短縮が図れる。
【0044】上記、を送信する時間は、図13の
G.983の構成と同じであるが、本発明では、遅延測
定時間において起動時間の短縮を図っている。すなわ
ち、G.983では遅延測定のための[grant]を送出
し、遅延測定値を加入者線装置に通知するための[Rang
ing#time message]を送出し、この送出が完了してから
次に起動する加入者線装置へのメッセージの送信を開
始する。
【0045】このように、G.983では[grant]と
[message]が輻輳していないが、本発明では、n番目
の加入者線装置に対して遅延測定のための[grant]を
送出し、遅延測定が成功すると、n番目の加入者線装置
への遅延測定値である[Ranging-time message]を送信
している時に、n+1番目の加入者線装置に対する遅延
測定のための[grant]を送出する。本発明は、このこ
とにより[grant]と[message]を輻輳させ、起動時間
の短縮を図っている。
【0046】SN検索手順(ステップ16)とパラメー
タ送信手順(ステップ23)の関係:G.983で規定
されるSN検索状態(図13:ステップ7)は、個別対
応部(OLT Individual-ONU-dealing-part(n))2とは独
立して動作している。そのため、個別対応部2の手順で
ある[PON-ID]と[grant]の設定をSN検索状態(ス
テップ7)の中で行っている。このために、図13の構
成では、その機能が共通部(OLT Common-part)1と、
個別対応部(OLT Individual-ONU-dealing-part(n))2
で重複することになる。
【0048】これに対し、本発明では、SN検索手順
(ステップ16)でSN取得が行われ、個別対応部20
への割り当てが可能であった場合に、遅延測定待機更新
手順(ステップ14)と同様に、個別対応部20への個
別パラメータ送信開始(ステップ35)の発行と、個別
パラメータ送信終了(ステップ36)の受信を行う。こ
れにより、PON-IDとgrantの設定を行い、機能の重
複を避け回路規模の削減を可能とする。
【0049】また、図13に示すG.983でのSN検
索状態(ステップ7)は、SN取得の有無に関わらず、
遅延測定待機/実行状態(ステップ6)に遷移する。S
N取得が行われた個別対応部2に対して、遅延測定開始
指示を発行する(ステップ11)。この遅延測定開始指
示を受信した個別対応部2は、遅延測定状態(ステップ
9)において、SN検索状態(ステップ7)のなかで
[PON-ID]や[grant]を設定済みであることを判断す
る。このように、その設定手順をスキップし遅延測定を
行うというように、遅延測定開始指示受信後に[PON-I
D]や[grant]の設定の有無の判断を行う必要があっ
た。
【0051】そこで、本発明では、SN検索手順(ステ
ップ16)において、1つ以上のSN取得を行い、SN
検索手順を終了した場合には遅延測定更新手順(ステッ
プ15)に遷移し、純粋に遅延測定だけを行うようにす
る。これにより、個別対応部20のスケジューリング管
理が簡単になり、SN検索手順(ステップ16)により
起動を行う対象の個別対応部の更新動作も容易になる。
【0053】高速起動(高速立ち上げ)を可能とする
点:G.983には高速起動を行うための動作規定が加
入者線装置側には記述されているが、それを制御するた
めの光線路終端装置側には対応する規定がない。本発明
では、共通部10に高速起動対象となる加入者線装置
と、高速起動のための[message]である[POPUP messa
ge]の送信を制御するPOPUP送信手順(ステップ1
7)と、高速起動対象の加入者線装置を遅延測定するP
OPUP遅延測定更新手順(ステップ18)を設けてい
る。個別対応部20には、[POPUP message]が共通部
10で制御されているため、その送信状態を示すPOP
UP送信状態(ステップ27)を設けることで対応して
いる。
【0055】ここで、高速起動が行われる場合、高速起
動対象以外の加入者線装置は、運用状態(ステップ2
5)にあるとは限らない。このため、起動確認手順(ス
テップ12)、共通設定手順(ステップ13)、遅延測
定待機更新手順(ステップ14)、遅延測定更新手順
(ステップ15)、SN検索手順(ステップ16)のど
の状態からでもPOPUP送信手順(ステップ17)へ
の遷移を可能としている。高速起動を実行するためのト
リガ要因は、個別対応部毎に検出される位相が異なるた
めに、高速起動対象となる個別対応部を特定するための
第2のタイマT2を設けている。
【0056】1番目に検出された個別対応部からのトリ
ガ要因の検出位相でタイマT2の動作を開始し、タイマ
T2のタイムアウトまでに高速起動のトリガ要因が検出
された個別対応部を高速起動対象としている。
【0057】また、高速起動が行われた場合、加入者線
装置側では[message]の処理機能が一時失われ、再度
[message]の処理が可能になるまでに、ある一定の時
間を要する。
【0058】この時間を加入者線装置側で保証するため
の第3のタイマT3を設けている。タイマT3がタイム
アウトすることでPOPUP送信手順(ステップS1
7)に遷移し、[POPUP message]を送信することで加
入者線装置側での[POPUP message]の受信処理を可能
にしている。
【0059】共通設定手順(ステップ13)、遅延測定
待機更新手順(ステップ14)、遅延測定更新手順(ス
テップ15)、SN検索手順(ステップ16)におい
て、タイマT2またはタイマT3が動作中に次の手順へ
の遷移条件を満足しても、遷移しないように制御してい
る。
【0060】例えば、共通設定手順(ステップ13)に
おいて、タイマT2が動作中に遅延測定待機更新手順
(ステップ14)に遷移した場合には、遅延測定待機更
新手順(ステップ14)で発行する個別パラメータ送信
開始(ステップ35)を禁止するという制御を行わなけ
ればならない。
【0061】もし、個別パラメータ送信開始(ステップ
35)を発行してしまうと個別パラメータを送信する
[message]と高速起動のための実行トリガ要因検出に
より送出する[message]との競合を制御することにな
る。このため、このような制御をしなくてすむように、
次の手順への遷移を行わないようにしている。他の場合
も同様である。
【0062】高速起動が実行された場合、個別対応部に
おいて、遅延測定開始(ステップ37)を受信していな
い個別対応部は、タイマT3がタイムアウトすると、共
通部10からの制御により起動待機手順(ステップ2
2)に遷移させている。
【0063】これは、パラメータ送信手順(ステップ2
3)のままであると、POPUP遅延測定更新手順(ス
テップS18)が終了し、起動確認手順(ステップ1
2)に遷移し、起動確認(ステップ31)を発行しても
起動待機手順(ステップ22))でない。したがって、
起動応答(ステップ23)を返すことができず、起動対
象にはならず再起動することができなくなるためであ
る。
【0064】高速起動が実行されPOPUP遅延測定更
新手順(ステップS18)が終了すると、通常では起動
確認手順(ステップ12)に遷移する。
【0065】しかし、外部からのバックアップ動作の要
求があった場合には、遅延測定待機更新手順(ステップ
14)、遅延測定更新手順(ステップ15)からPOP
UP送信手順(ステップ17)に遷移する時には、更新
する予定であった個別対応部のnの番号をバックアップ
する。
【0066】SN検索手順(ステップ16)からPOP
UP送信手順(ステップ17)に遷移する時には、SN
検索のためのパラメータをバックアップする。そして、
POPUP遅延測定更新手順(ステップ18)が終了す
るとPOPUP送信手順(ステップ17)に遷移する以
前の手順に遷移し、バックアップされたデータからその
手順での動作を再開する。これにより起動時間の短縮が
図れる。
【0067】遅延測定待機更新手順(ステップS14)
において、高速起動実行のためのトリガ要因が検出され
ると、個別対応部からの個別パラメータ送信終了(ステ
ップ36)を受信することで、次に起動する個別対応部
のnの更新を禁止する。
【0068】POPUP送信手順(ステップ17)に遷
移するが、パラメータ送信手順(ステップ23)を[As
sign#PON-ID message]の送信と[Grant#allocation me
ssage]の送信に分け、[Assign#PON-ID message]の送
信終了を個別パラメータ1送信終了(n)とし、[Grant#al
location message]の送信開始を個別パラメータ2送信
開始(n)とする。
【0069】そして、遅延測定待機更新手順(ステップ
14)において、個別パラメータ送信開始(ステップ3
5)を発行する。個別パラメータ1送信終了(n)を受信す
るまでの間に高速起動実行のためのトリガ要因が検出さ
れた場合には、個別パラメータ2送信開始(n)を発行せず
に、個別パラメータ1送信終了(n)を受信後にPOPUP送信
手順(ステップ17)に遷移する。これによりPOPU
P送信手順(ステップ17)への遷移時間の短縮を図っ
ている。
【0070】高速起動において、タイマT2のタイムア
ウト後、タイマT3動作中、POPUP送信手順(ステ
ップ17)で動作中または、POPUP遅延測定更新手
順(ステップ18)で動作中に、高速起動実行のための
トリガ要因が検出された場合、そのトリガ要因が検出さ
れた個別対応部は高速起動対象とは含めず、タイマT2
も動作させない。
【0071】この時の個別対応部の動作としては、高速
起動実行のためのトリガ要因が検出されると運用状態
(ステップ25)からPOPUP送信状態(ステップ2
7)に遷移する。
【0072】そして、[Deactivate#PON-ID message]
を送信し、高速起動対象であれば共通部10でのPOP
UP送信手順(ステップ17)が終了することを待って
遅延測定手順(ステップ24)に遷移する。しかし、高
速起動対象外であるためPOPUP送信手順(ステップ
17)の終了を待たずに[Deactivate#PON-ID messag
e]の送信が終了した時点で起動待機手順(ステップ2
2)に遷移し、再起動までの時間を短縮している。
【0073】G.983では運用状態以降の状態が規定
されていない。ただし、運用状態において警報を検出し
た場合には[Deactivate#PON-ID message]を送出し、
遅延測定状態で遅延測定に失敗した場合にも[Deactiva
te#PON-ID message]を送出することになっている。
【0074】ただし、警報による[Deactivate#PON-ID
message]と遅延測定失敗による[Deactivate#PON-ID m
essage]の送出後の処理が異なるため、本発明では別々
の手順に分ける事でスケジューリング管理を容易にして
いる。
【0075】遅延測定手順(ステップ24)において,
遅延測定に失敗した場合には[Deact]送信手順-1(ス
テップ26)に遷移し、[Deactivate#PON-ID messag
e]を送信する。送信が終了すると、起動待機手順(ス
テップ22)に遷移する。運用状態(ステップ25)に
おいて、警報を検出すると「Deact」送信手順-2(ステ
ップ28)に遷移し、[Deactivate#PON-ID message]
を送信し、加入者線装置が[Deact]状態になったこと
を確認することで起動待機手順に遷移する。[Deact]
状態にならなかった場合には、その警報を検出し、それ
以降の動作はオペレータの指示に従って遷移する。
【0076】G.983においてオペレータの指示によ
り[Disable#serial#number message]を送出する規定
があるが、図13のフロー図にはその送出の状態が規定
されていない。
【0077】[disable]設定の[Disable#serial#numb
er message]を送出し、[disable]解除の[Disable#s
erial#number message]を送出するまで、当該加入者線
装置を起動するようなことはない。
【0078】また、加入者線装置では一度[disable]
設定されると、その状態を記憶しておくため、OLT装
置では[disable]設定したことを記憶しておき、[dis
able]解除する必要がある。
【0079】このような制御を容易に実現するために、
本発明では、[Disable#serial# number message]を送
出する[Disable]送出手順(ステップ29)を設け、
[Disable]送出手順(ステップ29)にいることで[d
isable]解除を実行する必要があることが容易に判断で
きる。
【0080】起動待機手順(ステップ22)、パラメー
タ送信手順(ステップ23)、遅延測定手順(ステップ
24)、運用状態(ステップ25)、[Deact]送信手
順-2(ステップ28)において、オペレータより[disa
ble]設定の指示が行われると[Disable]送信手順(ス
テップ29)に遷移する。そして、[disable]設定の
[Disable#serial#number message]を送出し、オペレ
ータより[disable]解除の指示が行われると[disabl
e]解除の[Disable#serial#number message]を送出す
る。その送出が終了すると起動待機手順(ステップ2
2)に遷移する。
【0081】図2は、図1の共通部10の動作の詳細フ
ロー図である。以下処理フローに従って説明する。初期
状態(ステップ11)において、外部からの共通部起動
要求を受信する(ステップ11)と、起動確認手順(ス
テップ12)に遷移する。ここで、起動確認手順(ステ
ップ12)の詳細が、図3に示される。図3により、起
動確認手順の動作を説明する。
【0082】図3において、複数の個別対応部2のう
ち、立ち上げ可能な個別対応部2があるかを検査するた
めに、起動確認要求パルスを発行し(レジスタiNQSR#p=
1とする)、第1のタイマT1を開始する(ステップ1
2−1)。
【0083】次に、外部からのSN検索開始(MPON-S
N)の要求があるかを判断する(ステップ12−2)。
要求がなければ、次に、高速立ち上げ対象の個別対応部
2を検査するためのタイマT2が動作中であることを示
すフラグ(T2#f=1である時、動作中を意味する)を判
断する(ステップ12−3)。
【0084】タイマT2が動作していなければ(T2#f=0
である時)、高速立ち上げのためのトリガ要因が検出さ
れていない状態であるので、次に、起動確認要求パルス
(iNQSR#p)に対する応答である起動応答の論理和(SRRS
P-OR)が検出されているかを判断する(ステップ12−
4)。なお、起動応答は複数の個別対応部2から発行さ
れる場合があるので論理和処理をしている。
【0085】(ステップ12−4)において、起動応答
が1つもなければ(SRRSP#OR=0である時)、タイマT1の
タイムアウトを判断し(ステップ12−5)、タイムア
ウトしていなければ、(ステップ12−2)に戻る。タ
イムアウトしていれば起動確認要求パルスを発行し(iN
QSR#p=1とする。)、再度タイマT1を開始させ、(ス
テップ12−2)に戻る。
【0086】(ステップ12−4)の条件判断におい
て、起動応答が1つ以上検出された場合にはYES側に
進み、タイマT1を停止し(ステップ12−6)、(ス
テップ12−7)の処理を行う。
【0087】(ステップ12−7)の処理は、最大64
台の加入者線装置110の制御を行うため、64個の個
別対応部2に関して、起動応答(SRRSP(n))が返信された
個別対応部を立ち上げ可能な個別対応部としてとして処
理する。
【0088】このために、先ず(act#f(n)=1)とし(ス
テップ12−70)、n=64となるまで処理をくり返
す(ステップ12−71)。64台の加入者線装置11
0に起動応答(SRRSP(n))の返信を確認した後、全ての個
別対応部に対し、SRRSP(n=1〜64)=0とし(ステッ
プ12−8)、共通設定手順(ステップ13)に移行す
る。
【0089】先に、(ステップ12−2)において、S
N検索開始の要求があれば、YES側に進み、タイマT
1を停止し(ステップ12−9)、SN検索手順(ステ
ップ12−10)におけるタイマT2の終了を待つ(ス
テップS12−108)。さらに、先に(ステップ12
−3)の条件判断で、タイマT2が動作中であればT2
#f=1であるので、YES側に進み、タイマT1を停止
し(ステップ12−12−9)、タイマT2の終了を待
つ。
【0090】起動確認手順12において、平行して高速
立ち上げ(POPUP)を実行するかどうかの判断を行う。平
行して高速立ち上げを実行するかどうかの判断として、
先ず高速立ち上げのためのトリガ要因が検出される順番
を検査するため(ステップ12−10)に、パラメータ
mを初期化(m=1)する(ステップ12−101)。
【0091】そして、高速立ち上げのためのトリガ要因
(LOSi=1)が検出(ステップ120)されるとYES
側に進み、パラメータm=1の時(ステップ12−10
3)、タイマT1を停止し、タイマT2を開始し、且つ
タイマT2が動作中であることを示すためにフラグを(T
2#f=1)とする(ステップ12−104)。
【0092】次いで、高速立ち上げを行う個別対応部2
0の順番を示す変数pu#act(m)にLOSi=1を検出した個別
対応部の番号(n)を代入し(ステップ12−10
5)、また、高速立ち上げ対象の個別対応部を示すため
に、LOSi=1を検出した個別対応部の番号を変数とする
フラグpu#f(n)=1を設定する(ステップ12−10
6)。
【0093】次に、mをインクリメントし(ステップ1
2−107)、タイマT2がタイムアウト(ステップS
12−108)するまでLOSi=1の検出監視を行う(ス
テップ12−10)。
【0094】タイマT2が、タイムアウトすると(ステ
ップ12−10)の処理を終了する。次いで、高速立ち
上げ対象の個別対応部の数より+1多い数を(pu#nu=
m)とし、タイマT3を開始する(ステップ12−1
3)。同時にタイマT2が終了している表示(T2#f=
0)を行う。タイマT3が、タイムアウト(ステップ1
2−14)すると、POPUP送信手順(ステップ1
4)に移行する。
【0095】POPUP送信手順(ステップ14)とし
て、全加入者線装置1101から110Nに、高速立ち上
げのための遷移信号である共通な[POPUP message:P
OPUPメッセージ]を3回まで送信する(ステップ1
4−1)。
【0096】POPUPメッセージの送信が終了する
と、終了したことを個別対応部20に通知するために
(end#POP=1)を発行し、POPUP初期化指示をリ
セット(POP#ini=0)し(ステップ14−2)、後に詳
細フローを説明するPOPUP遅延測定更新手順(ステ
ップ18)に移行する。
【0097】次に、共通設定手順(ステップ13)の動
作について、図4を参照して説明する。起動確認手順
(ステップ12)で検査された立ち上げ対象の個別対応
部(act#f(n)=1となっている個別対応部)に対して、共
通パラメータの送信を開始したことを通知する(STR(n)
=1を発行)(ステップ13−1)。次に全加入者線装
置1101〜110Nから共通な信号の送信制御を行う
(ステップ13−2)。共通な信号の送信制御(ステッ
プ13−2)において、[Upstream#overhead messag
e]の送信(ステップ13−20)、[Serial#number#m
ask message]の送信(ステップ13−21)及び、2個
の[ranging grant]の送信(ステップ12−22)を
行う(ステップ13−22)。
【0098】これらの送信制御が終了すると、第2のタ
イマT2が動作中であるかを判断する(ステップ13−
3)する。動作していなければ、起動確認手順(ステッ
プ12)で検査された立ち上げ対象の個別対応部に対し
て、共通パラメータの送信が終了したことを通知する処
理(ECM(n)=1を発行する)を行う(ステップ13−
4)。次いで、遅延測定待機更新手順(ステップ14)
に移行する。
【0099】ステップ13−3において、タイマT2が
動作中であれば、YES側に進み、タイマT2のタイム
アウトを待つ(ステップ13−58)。
【0100】本手順に移行後、平行して高速立ち上げ
(POPUP)を実行するかどうかの判断(ステップ1
3−5)を行う。高速立ち上げを実行するかどうかの判
断(ステップ13−5)は、タイマT1の処理がない点
を除き、起動確認手順における処理(ステップ12−1
0)のそれと同様である。
【0101】高速立ち上げを実行するかどうかの判断
(ステップ13−5)において、高速立ち上げのための
トリガ要因である(LOSi=1)の検出順番をpu#act(m)
=nとし(ステップ13−54)、高速立ち上げ対象の
個別対応部を示すためにpu#f(n)=1とし(ステップ13
−55)、タイマT2が、タイムアウト(ステップ13
−58)するまでLOSi=1の検出を行う。
【0102】タイマT2が終了すると、高速立ち上げ対
象を設定し(pu#num=m)、タイマT3を開始する(ス
テップ13−6)。タイマT3が終了すると(ステップ
S13−7)、遅延測定を実行していない立ち上げ途中
の個別対応部を起動待機手順に移行させるためにPOP#in
i=1を発行し(ステップS13−8)、POPUP送
信手順(ステップ17)に移行する。
【0103】次に、遅延測定待機更新手順(ステップ1
4)の動作を、図5に示すフローチャートに従い説明す
る。
【0104】まず、遅延測定待機更新手順(ステップ1
4)がバックアップモードで動作するかを判断する。こ
のために、バックアップモードでの動作を示すフラグ
(ds#f=1)を判断する(ステップ14−1)。バック
アップモードで動作しない場合(ステップ14−1でN
o)には、個別対応部の番号が1番のものから(ステッ
プ14−2)、立ち上げ対象の個別対応部20を示すフ
ラグact#f(n)=1の判断を行う(ステップ14−3)。
【0105】バックアップモードで動作する場合は、ス
テップ14−1の条件判断でYes側に進み、バックア
ップされている個別対応部の番号(バックアップ番号)
から立ち上げ対象の個別対応部20を示すフラグact#f
(n)=1の判断を行う(ステップ14−3)。
【0106】ステップ14−3の条件判断で、act#f(n)
=0であれば、立ち上げ対象の個別対応部ではないので、
個別対応部の番号を更新する(ステップ14−9)。ス
テップ14−3の条件判断でact#f(n)=1であれば、立ち
上げ対象の個別対応部であるので、個別パラメータ送信
開始(SSU1(n)=1)を発行し(ステップS14−
4)、個別パラメータ1送信終了(ESU1(n)=1)を受
信すると(ステップS14−5)、タイマT2が動作中
であるかを判断する(ステップ14−6)。
【0107】タイマT2が動作していなければ、ステッ
プ14−6において、Noの側に進み、個別パラメータ
の送信開始(SSU2(n)=1)を発行する(ステップ14
−7)。個別パラメータ送信終了(ESU2(n)=1)を受
信する(ステップ14−8)と、個別対応部の番号を更
新する(ステップ14−9)。
【0108】タイマT2が動作していなければ、ステッ
プ14−10の条件判断でNo側に進み、立ち上げ対象
の個別対応部に関して、更新が終了していなければ、ス
テップ14−11の条件判断でNo側に進み、ステップ
14−3の条件判断に戻る。立ち上げ対象の個別対応部
に関して、更新が終了すると、ステップ14−11の条
件判断でYes側に進み、遅延測定更新手順(ステップ
15)に移行する。
【0109】上記ステップ14−6又は、ステップ14
−10の条件判断で、タイマT2が動作中(T2#f=1)
であれば、Yes側に進み、その時の個別対応部の番号
をバックアップし(ステップS14−12)、ステップ
14−13の処理中で、タイマT2のタイムアウトを待
つ(ステップ14−130)。
【0110】ステップ14−13の処理手順に移行後、
平行して高速立ち上げを実行するかどうかの判断を行
う。この高速立ち上げを実行するかどうかの判断は、共
通設定手順(ステップ13)のステップ13−5と同様
である。
【0111】高速立ち上げのためのトリガ要因であるLO
Si=1の検出順番(pu#act(m))を高速立ち上げ対象の個
別対応部を示すためにpu#f(n)=1とし、タイマT2がタ
イムアウトするまでLOSi=1の検出を行う(ステップ1
4−13)。
【0112】タイマT2が終了すると(ステップ13−
137のYes側)、タイマT3を開始し、高速立ち上
げ対象を設定(PU#num=m)する(ステップ14−1
4)。タイマT3が終了すると(ステップS14−1
5)、POP#ini=1を発行し、遅延測定待機変更手順
(ステップ14)からPOPUP送信手順(ステップ1
7)に移行したことを表示するためのフラグ(ds#f=1)
を設定し(ステップ14−16)、POPUP送信手順
(ステップ17)に移行する。
【0113】図6は、遅延測定更新手順(ステップ1
5)の動作フローである。この手順でバックアップモー
ドで動作するかを判断する。先ず、本手順でのバックア
ップモードでの動作を示すフラグ(dm#f=1)を判断す
る(ステップ15−1)。バックアップモードで動作し
ない場合は、ステップ15−1の条件判断でNo側に進
み、個別対応部の番号が1番から立ち上げ対象(ステッ
プ15−2)の個別対応部を示すフラゲact#f(n)=1の
判断を行う(ステップ15−3)。
【0114】バックアップモードで動作する場合は、ス
テップ15−1の条件判断でYes側に進み、バックア
ップされている個別対応部の番号(n=backup#num)か
らact#f(n)=1の判断を行う(ステップ15−5)。
【0115】立ち上げ対象の個別対応部でなければact#
f(n)=0であるため、ステップ15−3の条件判断でNo
側に進み、個別対応部の番号を更新する(ステップ15
−6)。立ち上げ対象の個別対応部であれば、act#f(n)
=1であるため、ステップ15−3の条件判断でYes側
に進み、遅延測定開始(SDM(n)=1)を発行し(ステッ
プS15−4)、遅延測定終了(EDM(n)=1)の受信を
待つ(ステップ15−5)。
【0116】ステップ15−5で遅延測定終了(EDM(n)
=1)を受信すると、Yes側に進み、個別対応部の番
号を更新する(ステップ15−6)。次に、タイマT2
が動作しているかを判断し(ステップ15−7)、動作
していなければT2#f=0であるためNo側に進み、全ての
個別対応部の番号(64個)について、act#f(n)=1か
否かの判断が終了していなければ、No側に進み、ステ
ップ15−3からの動作を繰り返す。
【0117】全ての個別対応部の番号についてact#f(n)
=1か否かのの判断が終了していれば、ステップ15−
8の条件判断でYes側に進み、立ち上げ対象の個別対
応部を示すフラグを全てリセット(act#f(n=1〜64)=
0とする)し(ステップ15−9)、立ち上げ可能な個
別対応部があるかを検査するために起動確認手順(ステ
ップ12)に移行する。
【0118】ステップ15−7の条件判断で、タイマT
2が動作中であれば、Yes側に進み、その時の個別対
応部の番号をバックアップし(ステップS15−1
0)、ステップ15−11の処理において、タイマT2
のタイムアウトを待つ(ステップ15−118)。
【0119】ステップ15−11の処理に移行後、平行
して高速立ち上げを実行するかどうかの判断を行う。高
速立ち上げを実行するかどうかの判断は、共通設定手順
(ステップ13)での処理(ステップS13−5)と同
様である。
【0120】高速立ち上げのためのトリガ要因であるLO
Si=1の検出順番をpu#act(m)とし(ステップ15−1
14)、高速立ち上げ対象の個別対応部を示すためにpu
#f(n)=1とし(ステップ15−115)、タイマT2が
タイムアウト(ステップ15−118)するまでLOSi=
1の検出を行う(ステップ15−111)。タイマT2
が終了すると、高速立ち上げの個別対応部の番号を(pu
#num=m)とし、タイマT2を非動作(T2#f=0)に
し、タイマT3を起動開始する(ステップ15−1
2)。
【0121】タイマT3が終了(ステップ15−14)
すると、高速立ち上げフラグ(POP#ini=1)を発行
し、本手順よりPOPUP送信手順へ移行したことを表
示するためのフラグ(dm#f=1)を設定し(ステップS1
5−14)、POPUP送信手順(ステップ17)に移
行する。次に、図7により、POPUP遅延測定更新手
順(ステップ18)の動作について説明する。
【0122】POPUP遅延測定更新手順(ステップ1
8)は、高速立ち上げのためのトリガ要因であるLOSi=
1が検出された個別対応部20の順番に従って、個別対
応部の番号の更新を行う。
【0123】そこで、変数pu#act(m)はLOSi=1が検出
された個別対応部の番号を示しているので、m=1とし
(ステップ18−1)、遅延測定開始(SDM(pu#act(m))
=1)を発行(ステップ18−2)し、遅延測定終了(E
DM(pu#act(m))=1)の受信を待つ(ステップ18−
3)。
【0124】遅延測定終了(EDM(pu#act(m))=1)を受
信すると、ステップ18−3の条件判断でYes側に進
み、mをインクリメントする(ステップ18−4)。次
に、mが高速立ち上げ対象の個別対応部数より+1多い
数(m=pu#num)までインクリメントされたか判断(ス
テップ18−5)し、条件判断がNoであればステップ
18−2に戻る。
【0125】高速立ち上げ対象の個別対応部20の全て
の更新が終了すると(ステップ18−5)、Yes側に
進み、高速立ち上げ対象番号pu#num、高速立ち上げ処理
終了end#POP、高速経ち上げ処理中pu#f(n)のそれぞれの
フラグをリセット(全て0にする)する(ステップ18
−6)。
【0126】次に、高速立ち上げをバックアップモード
で動作するかを判断する(ステップ18−7)。バック
アップモードで動作しない場合は、No側に進み、PO
PUP送信手順(ステップ17)に移行した移行元の手
順を示すフラグ(ds#f,dm#f,sn#f)をリセット(ステ
ップ18−8)し、起動確認手順(ステップ12)に移
行する。
【0127】バックアップモードで動作する場合は、ス
テップ18−7の条件判断でYes側に進み、POPU
P送信手順(ステップ17)に移行した移行元の手順を
示すフラグに従って、次の手順へ移行する。
【0128】すなわち、ds#f=1であれば遅延測定待機
更新手順(ステップ14)へ、dm#f=1であれば遅延測
定更新手順(ステップ15)へ、sn#f=1であればSN
検索手順(ステップ16)へ、ds#f=dm#f=sn#f=0で
あれば起動確認手順(ステップ12)へ移行する。
【0129】次に、SN検索手順(ステップ16)の動
作について図8により説明する。まず本手順をバックア
ップモードで動作するかを判断する。すなわち、本手順
でのバックアップモードでの動作を示すフラグ(sn#f=
1)を判断し(ステップ16−1)、バックアップモー
ドで動作しない場合は、条件判断でNo側に進み、全加
入者線装置1101〜110Nに共通な信号の送信制御
[Upstream#overhead message][Serial#number#mask
message]及び、2個の[ranging grant]を行う(ステ
ップ16−2)。
【0130】バックアップモードで動作する場合には、
ステップS16−1の判断でYes側に進み、この手順
の途中でPOPUP送信手順に移行した時にバックアッ
プされたパラメータを復元する(ステップ16−3)。
次に、タイマT2が動作しているかを判断し(ステップ
16−4)、動作していなければT2#f=0であるため、
No側に進み、次に、[Serial#number#mask message]
(ステップ16−5)と[ranging grant](ステップ
16−6)を送信し、[ranging grant]に対するバー
スト検出の判断を行う(ステップ16−7)。
【0131】バースト検出されていれば、ステップ16
−7の条件判断でYes側に進み、次に受信セルが[Se
risl#number#ONU message]の受信であるかの判断を行
う(ステップ16−8)。
【0132】ステップ16−8で、[message]が受信
できていれば、Yes側に進み、その[Serial#bumber#
ONU message]中の個体番号(SN)を抽出する(ステッ
プ16−9)。
【0133】次に、抽出された個体番号(SN)に対して
割り当て可能な、[PON-ID]があるかの検索を行う(ステ
ップ16−10)。
【0134】割り当て可能な、[PON-ID]が存在したなら
ば、次に、フラグT2#fの判断(ステップ16−11)を
行う。タイマT2が動作していなければ、No側に進
み、検出されたSNに対応する個別対応部に対して立ち
上げ要求(SN-AR(n)=1)を発行し、SN検索による立
ち上げ実行を示すフラグをSN#str#f=1とする(ステップ
16−12)。
【0135】さらに、当該SNに対応する個別対応部に
対するパラメータの設定を行うため、個別パラメータ1
の送信開始(SSU1(n)=1)を発行する(ステップ16
−13)。個別パラメータ1の送信終了(ESU1(n)=
1)を受信すると(ステップ16−14)、フラグT2#f
=1の判断を行う(ステップ16−15)。
【0136】タイマT2が動作していなければNo側に
進み、次に、個別パラメータ2の送信開始(SSU2(n)=
1)を発行し(ステップ16−16)、個別パラメータ
送信終了(ESU2(n)=1)を受信すると(ステップ16
−17)、ステップ16−4の条件判断に戻る。
【0137】ステップ16−10の処理で、割り当て可
能な、[PON-ID]が存在しないならば、次に、SN検索
による立ち上げ実行フラグ(SN#str#f=1)の判断を行
う(ステップ16−18)。
【0138】立ち上げ可能な加入者線装置のSNを少な
くとも1つ以上検出していれば、遅延測定更新手順(ス
テップ15)に移行する。立ち上げ可能な加入者線装置
のSNが1つも検出できなかった場合には、起動確認手
順(ステップ12)に移行する。
【0139】ステップ16−8の条件判断で、[messag
e]が受信できていなければ、No側に進み、[valid]
の判断を行い(ステップ16−19)、この条件判断で
Yes側に進むとSN検索終了となる。ステップ16−
18の条件判断により遅延測定手順(ステップ15)ま
たは、起動確認手順(ステップ12)に移行する。ステ
ップ16―19)の条件判断でNo側に進むと、SN検
索のために[Serial#number#mask message]のパラメー
タの更新処理を行い(ステップ16−20)、ステップ
16−4の条件判断に戻る。
【0140】ステップ16−7の条件判断がNoの場合
には、[valid]の判断を行い(ステップ16−2
1)、Yesの判断である時、SN検索は終了となり、
ステップ16−18の条件判断により遅延測定更新手順
(ステップ15)または起動確認手順(ステップ12)
に移行する。
【0141】ステップ16−21の条件判断がNoの場
合には、次に[valid#p]の判断を行い(ステップ16
−22)、Noの場合には(Valid=-1)の処理を行い
(ステップ16−23)、ステップ16−21の条件判
断に戻る。ステップ16−22の条件判断がYesの場
合には(Valid#p=1)の処理を行い(ステップ16−
24)、ステップ16−4の条件判断に戻る。
【0142】ステップ16−4,16−11、16−1
5の条件判断で、タイマT2が動作中であればYes側
に進み、その時の[Serial#number#mask message]のパ
ラメータをバックアップし(ステップ16−25)、ス
テップ16−26の処理において、タイマT2のタイム
アウトを待つ(ステップ16−260)。
【0143】本手順に移行後、並行して高速立ち上げを
実行するかどうかの判断を行う(ステップ16−2
6)。高速立ち上げを実行するかどうかの判断は、共通
設定手順(ステップ13−5)でのそれと同様である。
高速立ち上げのためのトリガ要因であるLOSi=1の検出
順番を(pu#act(m))、高速立ち上げ対象の個別対応部
を示すために(pu#f(n)=1)とし、タイマT2がタイム
アウトするまでLOSi=1の検出を行う。
【0144】タイマT2がタイムアウトすると、高速立
ち上げの対象の個別対応部の番号を設定(pu#num=
m)、タイマT2が非動作であることの表示(T2#f=
0)、そして第3のタイマーT3の開始を設定する(ス
テップ16−27)。
【0145】タイマT3が終了すると(ステップ16−
28)、POP#ini=1を発行し、本手順よりPOPUP
送信手順(ステップ17)へ移行したことを表示するた
めのフラグをsn#f=1とし(ステップ16−29)、PO
PUP送信手順に移行する。ここで、上記ステップ16
−21〜ステップ16−24で言及した[valid]と[v
alid#p]は、[Serial#number#mask message]のパラメ
ータである。図9にITU-T G.983より引用して、加入者
線装置のSN番号を表す[ONU#SN]ビットのビット数と
そのパターンを示している。
【0146】図9において、[Valid]は、[ONU#SN]
ビットのLSBからの有効ビット数を示す。さらに、
[Valid#p]は、[Valid]で示された有効ビット数の
MSBの値を示す。
【0147】次に図1における個別対応部20の詳細を
図10、図11により説明する。図10は、図1におけ
る個別対応部20の起動待機手順(ステップ22)と、
パラメータ送信手順(ステップ23)の詳細動作フロー
を示す図である。図11は、パラメータ送信手順(ステ
ップ23)移行の詳細動作フローを示す図である。
【0148】図10で、初期状態(ステップ21)にお
いて、外部から個別対応部の起動要求を受信すると(ス
テップ21−1)、起動待機手順(ステップ22)に移
行する。
【0149】以降に起動待機手順以降のフローについて
説明する。起動待機手順(ステップ22)に移行する
と、外部からの[disable]設定要求(DSN-on(n)=
1)、共通部10からの起動確認要求(iNQSR#p)、S
N起動要求(SN-AR(n)=1)の受信を監視する。
【0150】この監視において、ステップ22−1で、
[disable]設定要求を受信すると、Yes側に進み、
[Disable]送信手順(ステップ29)に移行する。S
N起動要求を受信する(ステップ22−3)と、Yes
側に進み、パラメータ送信手順(ステップ23)に移行
する。
【0151】ステップ22−2で、起動確認要求(iNQS
R#p=1)を受信すると、共通部10へ起動応答(SRRSP
(n)=1)を発行し、共通部10からの共通パラメータ
送信開始表示(STR(n)=1)の受信を待つ。
【0152】共通パラメータ送信開始表示(STR(n)=
1)を受信するとYes側に進み、パラメータ送信手順
(ステップ23)に移行する。
【0153】パラメータ送信手順(ステップ23)に移
行すると、外部からの[disable]設定要求(DSN-on(n)
=1)、共通部10からの共通パラメータ送信終了表示
(ECM(n)=1)、POPUP初期化指示(POP#ini=
1)の受信を監視する。
【0154】[disable]設定要求(DSN-on(n)=1)を
受信すると(ステップ23−1)、Yes側に進み、
[Disable]送信手順(ステップ29:図11参照)に
移行する。
【0155】[disable]設定要求でなく(ステップ2
3−1でNo側に進む場合)、且つ共通パラメータ送信
終了表示(ECM(n)=1)を受信していなければ、ステッ
プ23−2でNo側に進む場合、POPUP初期化指示
(POP#ini=1)を受信する(ステップ23−3でYe
s側に進む場合)と、起動待機手順(ステップ22)に
戻る。
【0156】また、ステップ23−2で、共通パラメー
タ送信終了表示(ECM(n)=1)を受信すると、ステップ
23−2の判断でYes側に進む。
【0157】次に、外部からの[disable]設定要求(D
SN-on(n)=1)の受信監視(ステップ23−3)、共通
部10からの個別パラメータ1の送信開始(SSU1(n)=
1)(ステップ23−4)及び、POPUP初期化指示
(POP#ini=1)の受信(ステップ23−5)を監視す
る。[disable]設定要求(DSN-on(n)=1)を受信する
と、ステップ23−3でYes側に進み、[Disable]
送信手順(ステップ29)に移行する。POPUP初期
化指示(POP#ini=1)を受信すると、起動待機手順
(ステップ22)に戻る。
【0158】個別パラメータ1の送信開始(SSU1(n)=
1)を受信すると、ステップ23−4でYes側に進
み、[Assign#PON-ID message]の送信を開始する(ス
テップ23−6)。[Assign#PON-ID message]の送信
が3回行われ、この送信が終了すると、個別パタメータ
1の送信終了(ESU1(n))を発行する(ステップ23−
7)。
【0159】次に、外部からの[disable]設定要求(D
SN-on(n)=1)、共通部10からの個別パラメータ2の
送信開始(SSU2(n)=1)、POPUP初期化指示(POP
#ini=1)の受信を監視する。
【0160】[disable]設定要求(DSN-on(n)=1)を
受信すると、ステップ23−8でYes側に進み、[Di
sable]送信手順(ステップ29)に移行する。POP
UP初期化指示(POP#ini=1)を受信すると、ステッ
プ23−10で起動待機手順(ステップ22)に戻る。
【0161】個別パラメータ2の送信開始(SSU2(n)=
1)を受信すると、ステップ23−9でYes側に進
み、[Grant#allocation message]の送信を開始する
(ステップ23−11)。[Grant#allocation messag
e]の送信が3回行われ、この送信が終了すると、個別
パタメータ2の送信終了(ESU2(n)=1)を発行し(ス
テップ23−12)、遅延測定手順(ステップ24)に
移行する。
【0162】次に、図11において、遅延測定手順(ス
テップ24)に移行すると、外部からの[disable]設
定要求(DSN-on(n)=1)、共通部10からの遅延測定
開始(SDM(n)=1)及び、POPUP初期化指示(POP#
ini=1)の受信を監視する。ステップ24−1で[dis
able]設定要求(DSN-on(n)=1)を受信するとYes
側に進み、[Disable]送信手順(ステップ29)に移
行する。ステップ24−3でPOPUP初期化指示(PO
P#ini=1)を受信すると、起動待機手順(ステップ2
2)に戻る。
【0163】ステップ24−2で遅延測定開始(SDM(n)
=1)を受信すると、Yes側に進み、遅延測定を開始
する(ステップ24−4)。遅延測定が終了すると、共
通部10に遅延測定終了(EDM(n)=1)を発行する(ス
テップ24−5)。次に、遅延測定に失敗した場合に
は、ステップ24−6の条件判断において、No側に進
み、[Deact]送信手順-1(ステップ26)に移行す
る。
【0164】遅延測定に成功した場合には、ステップ2
4−6の条件判断において、Yes側に進み、[Rangin
g#time messsage]の送信を開始する(ステップ24−
7)。次いで、[Ranging#time messsage]の送信が終
了すると、運用状態(ステップ25)に移行する。
【0165】先の[Deact]送信手順-1(ステップ2
6)に移行すると、[Deactivate#PON-ID message]の
送信を行い(ステップ24−8)、送信が終了すると起
動待機手順(ステップ22)に戻る。
【0166】運用状態(ステップ25)に移行すると、
外部からの[disable]設定要求(DSN-on(n)=1)の受
信、高速立ち上げのためのトリガ要因(LOSi=1)の検
出、警報の検出を監視する。
【0167】ステップ24−9で、[disable]設定要
求(DSN-on(n)=1)を受信すると、Yes側に進み、
[Disable]送信手順(ステップ29)に移行する。ス
テップ24−9で[disable]設定要求(DSN-on(n)=
1)を受信されない場合、高速立ち上げのためのトリガ
要因(LOSi=1)が検出されると(ステップ24−1
0)、POPUP送信状態(ステップ27)に移行す
る。
【0168】また、ステップ24−10で、高速立ち上
げのためのトリガ要因(LOSi=1)が検出され無い時
は、ステップ24−11で警報が検出されると、Yes
側に進み、Deact送信手順-2(ステップ28)に移行す
る。
【0169】POPUP送信状態(ステップ27)に移
行すると、まず、[Deactivate#PON-ID message]の送
信を行う(ステップ24−12)。[Deactivate#PON-I
D message]の送信が終了すると、次に、高速立ち上げ
対象(pu#f(n)=1)であるかの判断を行い(ステップ
24−13)、高速立ち上げ非対象であれば、No側に
進み、起動待機手順(ステップ22)へ戻る。
【0170】ステップ24−13で、高速立ち上げ対象
であればYes側に進み、共通部10からのPOPUP
送信終了表示(end#POP)の受信を待つ(ステップ24
−14)。
【0171】POPUP送信終了表示(end#POP)を受
信すると、Yes側に進み、遅延測定手順(ステップ2
4)へ移行する。
【0172】[Deact]送信手順-2(ステップ24−1
5)に移行すると、まず、[Deactivate#PON-ID messag
e]の送信を行う。[Deactivate#PON-ID message]の送
信が終了すると、次に、外部からの[Disable]設定要
求(DSN-on(n))の受信、加入者線装置からのセルの受
信の監視を行う。
【0173】ステップ24−16で[Disable]設定要
求(DSN#on(n)=1)を受信すると、Yes側に進み、
[Disable]送信手順(ステップ29)に移行する。ま
た、セル未受信を検出すると(ステップ24−17)、
起動待機手順(ステップ22)に移行する。
【0174】[Disable]送信手順(ステップ29)に
移行すると、ます、[Disable]設定のパラメータの[D
isable#serial#number message]の送信を行う(ステッ
プ14−18)。この[message]の送信が終了する
と、外部からの[Disable]解除要求(DSN-off(n)=
1)の受信を待つ(ステップ14−19)。
【0175】ステップ14−19で、解除要求を受信す
るとYes側に進み、[Disable]解除のパラメータの
[Disable#serial#number message]の送信を行う(ス
テップ14−20)。この[message]の送信が終了す
ると、起動待機手順(ステップ22)へ移行する。
【0176】
【発明の効果】図面に従い上記に詳細に説明したよう
に、本発明により、光線路終端(OLT)装置の通常運
用における個別対応部のスケジューリングを共通部にお
いて、スムースに実行可能としている。また、高速立ち
上げ動作のスケジューリングもスムースに行え、通常の
立ち上げと、高速立ち上げ動作が混在した場合でもトー
タルでの立ち上げ時間を短縮することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従うOLT装置112の実施例機能ブ
ロック図である。
【図2】図1の共通部10の動作の詳細フロー図であ
る。
【図3】起動確認手順(ステップ12)の詳細を示す図
である。
【図4】共通設定手順(ステップ13)の動作フローを
説明する図である。
【図5】遅延測定待機更新手順(ステップ14)の動作
フローを説明する図である。
【図6】遅延測定更新手順(ステップ15)の動作フロ
ーを説明する図である。
【図7】POPUP遅延測定更新手順(ステップ18)
の動作フローを説明する図である。
【図8】SN検索手順(ステップ16)の動作フローを
説明する図である。
【図9】加入者線装置のSN番号を表すONU#SNビットの
ビット数とそのパターンを示す図である。
【図10】図1における個別対応部20の起動待機手順
(ステップ22)と、パラメータ送信手順(ステップ2
3)の詳細動作フローを示す図である。
【図11】パラメータ送信手順(ステップ23)移行の
詳細動作フローを示す図である。
【図12】非同期転送モード(ATM)を光回線に適用
した光通信システムにおけるATM−PONシステムの
構成例を示す図である。
【図13】ITU−T G.983に規定される図12
におけるOLT装置112の機能フロー図である。
【符号の説明】
1,10 共通部 2,20 個別対応部 1101〜110N 加入者線装置 111 スターカプラ 112 OLT装置 11 共通部の初期状態 12 起動確認手順 13 共通設定手順 14 遅延測定待機更新手順 15 遅延測定更新手順 16 SN検索手順 17 POPUP送信手順 18 POPUP遅延測定更新手順 21 個別対応部の初期状態 22 起動待機手順 23 パラメータ送信手順 24 遅延測定手順 25 運用状態 26 Deact 送信手順−1 27 POPUP送信状態 28 Deact 送信手順−2 29 Disable送信手順
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 悟 神奈川県横浜市港北区新横浜2丁目3番 9号 富士通ディジタル・テクノロジ株 式会社内 (72)発明者 原田 健司 神奈川県横浜市港北区新横浜2丁目3番 9号 富士通ディジタル・テクノロジ株 式会社内 (72)発明者 篠宮 知宏 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1 番1号 富士通株式会社内 (72)発明者 宮部 正剛 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1 番1号 富士通株式会社内 (72)発明者 阿比留 節雄 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1 番1号 富士通株式会社内 (72)発明者 小柳 敏則 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1 番1号 富士通株式会社内 (72)発明者 酒井 俊行 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1 番1号 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−264202(JP,A) 特開 平8−125638(JP,A) 特開 平7−321737(JP,A) 特開 平11−261515(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/44

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の加入者線装置と光多重線路により
    続され、接続されている前記複数の加入者線装置に対し
    共通の制御を行う共通部と、前記複数の加入者線装置の
    各々に対応して制御を行う複数の個別対応部を有する光
    線路終端装置野制御方法であって、 前記共通部において、 外部からの起動要求により初期状態から起動し、 起動確認手順として、起動確認要求を前記複数の個別対
    応部に対して発行し、前記個別対応部から前記起動確認
    要求に対応した起動応答を受信し、 共通設定手順として、前記複数の個別対応部に対して
    通パラメータの送信制御を行い、 遅延測定待機更新手順として、前記複数の個別対応部に
    よる前記 共通パラメータの送信が終了すると、起動対象
    の個別対応部に個別パラメータ送信開始を発行し、個別
    パラメータ送信終了を受信することで、次の起動対象の
    個別対応部への更新を行い、遅延測定更新手順として、前記 起動対象の個別対応部の
    全ての更新が完了すると、前記複数の個別対応部に対し
    遅延測定開始を発行し、遅延測定終了を受信することで
    次の起動対象の個別対応部への更新を行い、 起動対象の個別対応部の全ての更新が完了すると、再び
    前記起動確認手順を行うことを特徴とする光線路終端装
    の制御方法
  2. 【請求項2】請求項1において、 さらに、前記起動確認手順において、SN検索手順とし
    て、外部からの加入者線装置のSN番号の検索要求によ
    りSN検索し、 前記 SN検索手順を終了すると前記遅延測定更新手順
    行い、 さらに、POPUP送信手順として、前記起動確認手
    順、共通設定手順、遅延測定待機更新手順、遅延測定更
    新手順又は、SN検索手順において高速立ち上げトリガ
    が検出されるとPOPUP送信し、 該POPUP送信が終了すると、POPUP遅延測定更
    新手順として、高速立ち上げ対象の全ての個別対応部に
    対して遅延測定を完了し、次いで前記起動確認手順を実
    行することを特徴とする光線路終端装置の制御方法
  3. 【請求項3】請求項2に記載の制御方法であって、 前記複数の個別対応部の各々において、 外部からの起動要求により初期状態から起動し、 起動待機手順として、前記共通部から起動確認を受信す
    ると起動応答を発行し、 パラメータ送信手順として、前記共通部から個別パラメ
    ータ送信開始を受信し、個別パラメータの送信を完了す
    ると、個別パラメータ送信終了を発行し、 遅延測定手順として、前記共通部から遅延測定開始を受
    信すると遅延測定を行い、遅延測定に成功すると遅延測
    定終了を発行し、 遅延測定手順として、遅延測定に失敗すると遅延測定終
    了を発行し、 第1の[Deact]送信手順として、[Deact]パラメータ
    送信し、 前記[Deact]パラメータを送信終了すると前記起動待
    機手順を実行しさらに、前記遅延測定により運用状態
    あると、高速立ち上げトリガが検出し、POPUP送信
    状態とし、 前記共通部の前記POPUP送信手順が完了すること
    で、前記POPUP送信状態から前記遅延測定手順を実
    行し、 さらに、第2の「Deact」送信手順として、前記運用状
    態において、警報が検出されると前記第2の[Deact]
    パラメータの送信が終了し、加入者線装置が[Deact]
    状態になったことを確認することにより前記起動待機手
    順を実行することを特徴とする光線路終端装置の制御方
  4. 【請求項4】請求項3において、 さらに、前記個別対応部の第2の「Deact」送信手順
    は、 前記運用状態において、外部からの[Disable]設定要
    求により[Disab1e]設定パラメータを送信し、外部か
    らの[Disab1e]解除要求により[Disab1e]解除パラメ
    ータを送信し、送信が完了すると前記起動行機手順に遷
    移することを特徴とする光線路終端装置の制御方法
  5. 【請求項5】請求項4において、 前記共通部は、前記起動確認手順により、前記個別対応
    部に対して起動確認要求を発行し、該要求に対し、 起動応答がない場合に、つぎの起動確認要求を発行する
    ための第1のタイマT1タイムアウト毎に、起動可能
    な個別対応部があることを検査することを特徴とする光
    線路終端装置の制御方法
  6. 【請求項6】請求項5において、 前記第1のタイマT1のタイマ時間が、外部から設定可
    能であることを特徴とする光線路終端装置の制御方法
  7. 【請求項7】請求項2において、 前記SN検索手順により起動可能な加入者線装置の個体
    番号(SN)を少なくとも1つ以上検出して、該SN検
    索手順を終了した場合には、前記遅延測定更新手順に遷
    移し、 起動可能な加入者線装置の個体番号(SN)を1つも検出
    できずに、該SN検索手順を終了した場合には、前記起
    動確認手順に遷移することを特徴とする光線路終端装置
    の制御方法。
  8. 【請求項8】請求項において、 前記起動確認手順により、前記第1のタイマT1が動作
    中に高速立ち上げを実行するためのトリガとなる要因が
    検出された時、前記POPUP送信手順を行うことを特
    徴とする光線路終端装置の制御方法
  9. 【請求項9】請求項5において、 さらに、1番目に検出された個部対応部からのトリガ要
    因の検出位相で、第2のタイマT2の動作を開始し、
    第2のタイマT2のタイムアウトまでの間に、高速立ち
    上げを行うための要因が検出された個部対応部を高速立
    ち上げ対象とすることを特徴とする光線路終端装置の制
    御方法。
  10. 【請求項10】請求項において、 前記共通設定手順により高速立ち上げを実行するための
    トリガとなる要因が検出されると、前記共通パラメータ
    の送信終了後、前記POPUP送信手順に遷移すること
    を特徴とする光線路終端装置の制御方法
  11. 【請求項11】請求項において、 前記遅延測定待機更新手順により、高速立ち上げを実行
    するためのトリガとなる要因が検出されると、前記個別
    対応部のパラメータ送信手順からパラメータ送信手順終
    了を受け取り、次の個別対応部へ更新することを禁止
    し、前記POPUP送信手順を行うことを特徴とする光
    線路終端装置の制御方法
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