JP3532098B2 - 筒内直接噴射式内燃機関 - Google Patents

筒内直接噴射式内燃機関

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JP3532098B2
JP3532098B2 JP14592998A JP14592998A JP3532098B2 JP 3532098 B2 JP3532098 B2 JP 3532098B2 JP 14592998 A JP14592998 A JP 14592998A JP 14592998 A JP14592998 A JP 14592998A JP 3532098 B2 JP3532098 B2 JP 3532098B2
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/30Controlling fuel injection
    • F02D41/3094Controlling fuel injection the fuel injection being effected by at least two different injectors, e.g. one in the intake manifold and one in the cylinder

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  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気筒内へ直接にガ
ソリンのような燃料を噴射することができる内燃機関
(エンジン)、即ち「筒内直接噴射式内燃機関」に係
り、特に、筒内直接噴射式内燃機関のための燃料噴射装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の筒内直接噴射式内燃機関において
は、その名の通り、エンジンの吸気ポートのような吸気
通路内ではなく気筒(燃焼室)内へ直接に燃料を噴射す
ることができる燃料噴射弁を備えていて、エンジンの運
転条件に応じて燃焼のパターンを切り替えるのが普通で
ある。ここでいう燃焼のパターンとは、吸気行程におい
て筒内へ燃料を噴射する「均質燃焼」、圧縮行程におい
て筒内へ燃料を噴射する「成層燃焼」、および、吸気行
程と圧縮行程の双方において筒内へ燃料を噴射する「弱
成層燃焼」の3種のパターンであって、通常、低負荷時
には成層燃焼が、高負荷時には均質燃焼が、中負荷時に
はそれらの中間として弱成層燃焼が切り替えて行われ
る。
【0003】筒内直接噴射式内燃機関において高負荷時
に行う吸気行程噴射では、通常の吸気管内噴射式内燃機
関に比べて一般的に、噴射された燃料が筒内全体に均一
に分散し難い傾向があるので、噴射燃料をより均一に筒
内へ拡散させるための色々な試みがなされている。例え
ば特開平5−79386号公報あるいは特開平5−79
370号公報に記載されたものでは、吸気行程噴射を行
うときに、吸気バルブの傘部の背面に向かって燃料を噴
射することによって、吸気バルブの傘部の背面に衝突し
た噴射燃料が吸気ポート内に向かって反射されるよう
に、燃料噴射弁によって燃料を従来の筒内直接噴射式内
燃機関の場合とは異なる方向に噴射することが提案され
ている。これによって、吸気ポート内へ反射された燃料
は、吸気ポートから筒内へ流出する空気と予め混合し
て、混合気となってから筒内へ流出するので、噴射燃料
が筒内全体に比較的均一に拡散することができる。
【0004】しかしながら、前述の従来技術において
は、吸気バルブの傘部の背面によって噴射燃料を反射さ
せて吸気ポート内へ流入させるので、吸気ポート内へ流
入させ得る噴射燃料の量には限界があり、燃料噴射量が
非常に多くなる運転条件においては、吸気ポート内へ十
分な量の噴射燃料を流入させることが難しく、そのよう
な運転条件ではやはり噴射燃料を筒内全体に均一に拡散
させることができないという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
前述のような問題点に鑑み、筒内直接噴射式内燃機関が
有する低燃費という利点を生かしながら、エンジンの運
転条件によっては吸気管内噴射を行い、筒内に均質な混
合気を形成してスモークの発生を抑え、従来以上の高出
力を得ること、および始動性の向上を図ることを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、特許請求の範囲の各請求項に記載された手段を採
用することができる。請求項1に記載された手段によれ
ば、成層燃焼の運転領域にあるときには燃料を筒内へ噴
射することができるだけでなく、1気筒について1個の
燃料噴射弁を備えている筒内直接噴射式内燃機関であり
ながら、機関の運転条件に応じて燃料噴射弁からの燃料
の噴射方向を変更することによって、均質燃焼の運転領
域にあるときには燃料を吸気ポート内に向かって噴射す
ることができるので、吸気ポート内へ噴射された燃料は
吸気と予め混合してから筒内へ流出する。従って、筒内
には均質な混合気が形成されて良好な燃焼状態が得られ
る結果、排気エミッションを抑えた状態で低燃費と高出
力を併せて得ることができる。請求項1に記載された手
段においては、燃料噴射の時期を切り換えることも可能
であって、機関の運転条件に応じて、吸気行程噴射を行
うか、圧縮行程噴射を行うか、あるいは成層燃焼と均質
燃焼の中間の弱成層燃焼の運転領域にあるときに、それ
らを併せた2回噴射を行うかを選択することができる。
【0007】請求項2に記載された手段によれば、機
の運転条件によって、吸気行程噴射に加えて吸気行程の
前の排気行程においても燃料を噴射することができるの
で、吸気ポート内噴射であっても必要な噴射量を十分に
賄うことが可能になり、噴射量が不足することもない。
【0008】請求項に記載された手段においては、燃
料噴射弁から噴射される燃料の噴射方向を変更するため
に、燃料噴射弁が回動することができるように構成され
ているので、外部から燃料噴射弁を回動させることによ
って噴射孔の方向が変化し、燃料を筒内に向かって噴射
するか、あるいは吸気ポート内に向かって噴射するかと
いう切り換えが可能になる。
【0009】請求項に記載された手段においては、燃
料噴射弁が燃料を筒内に向かって噴射する筒内側噴射孔
の他に、燃料を吸気ポート内に向かって噴射する吸気管
側噴射孔をも備えているので、それら2種類の噴射孔を
開閉することによって、噴射孔の方向を切り換えること
ができる。請求項5に記載された手段においては、成層
燃焼の運転領域にあるときに燃料を筒内へ噴射すること
ができるだけでなく、1気筒について1個の燃料噴射弁
を備えている筒内直接噴射式内燃機関でありながら、機
関の運転条件に応じて燃料噴射弁からの燃料の噴射方向
を変更することによって、均質燃焼の運転領域にあると
きには燃料を吸気ポート内に向かって噴射することがで
きるので、吸気ポート内へ噴射された燃料は吸気と予め
混合してから筒内へ流出する。従って、筒内には均質な
混合気が形成されて良好な燃焼状態が得られる結果、排
気エミッションを抑えた状態で低燃費と高出力を併せて
得ることができる。しかも、燃料噴射弁が燃料を筒内に
向かって噴射する筒内側噴射孔の他に、燃料を吸気ポー
ト内に向かって噴射する吸気管側噴射孔をも備えている
ので、それら2種類の噴射孔を開閉することによって、
噴射孔の方向を切り換えることができる。具体的に、請
求項6に記載された手段によれば、筒内側噴射孔が燃料
噴射弁のニードル弁によって開閉されるとともに、吸気
管側噴射孔がニードル弁とは異なる別の弁によって開閉
される。更に具体的に請求項7に記載された手段によれ
ば別の弁を電磁弁とするので、吸気管側噴射孔を自由に
開閉制御することができる。また、請求項8に記載され
た手段においては、別の弁として機関の吸気バルブを利
用して吸気管側噴射孔を開閉させることにより、新たな
別の弁を設ける必要がなくなって、構成が簡単になる。
【0010】以上のように、本発明の筒内直接噴射式内
燃機関においては、筒内だけでなく噴射方向を切り換え
ることによって、吸気管内にも燃料を噴射することがで
きる燃料噴射弁を備えており、機関の運転条件に応じ
て、筒内噴射と吸気管噴射を切り換えることにより、従
来の筒内噴射だけでは十分に均質な混合気を筒内に形成
することが困難な場合であっても、同じ燃料噴射弁から
吸気管噴射を行うことによって、均質燃焼が行われる運
転条件においては常に均質な混合気を筒内に形成するこ
とができるのと、噴射量が不足する場合は吸気行程だけ
でなく、その前の排気行程にかけて燃料を噴射すること
ができるので、低燃費と高出力を併せて得ることができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の幾つか
の実施形態について説明する。図1は本発明の第1実施
形態の全体構成を示すものであるが、実施形態の特徴部
分である燃料噴射装置6以外の部分については、本発明
の他の実施形態の全体構成をも併せて示すものである。
図1において、筒内直接噴射式内燃機関のシリンダブロ
ック20には、通常のエンジンと同様にシリンダヘッド
21が取り付けられ、その内部に形成される1つの気筒
の燃焼室22には、それぞれ1個以上の吸気バルブ23
と排気バルブ24が設けられている。シリンダヘッド2
1には点火プラグ25も取り付けられている。吸気通路
26が燃焼室22に向かって開口する部分、即ち、吸気
バルブ23のすぐ上流側の吸気管部分は特別に吸気ポー
ト27と呼ばれている。吸気通路26の途中にはスロッ
トルバルブ28が設けられている。なお、30は排気バ
ルブ24に接続する排気通路、31はクランクシャフ
ト、32はクランクシャフト31に連結されるピストン
を示している。
【0012】図1、あるいは図3および図4に拡大して
示すように、吸気ポート27から吸気バルブ23を経て
燃焼室22内に出たところ、即ち、吸気ポート27の延
長上であって図3のように吸気バルブ23が閉弁状態に
あるときはその外側になり、図4のように吸気バルブ2
3が開弁状態にあるときはその内側になるような燃焼室
22の壁面上の位置に、燃料噴射弁33の先端34が僅
かに突出するように、特別の位置を選んで燃料噴射弁3
3が設けられる。燃料噴射弁33は燃料タンク35に収
容されている燃料を所定の高さまで加圧する燃料ポンプ
36から加圧された燃料の供給を受けて燃料を霧化して
噴射するが、本発明の特徴として、燃料噴射弁33の噴
射方向はエンジンの運転条件によって変化させられる。
【0013】エンジンの運転条件は、回転数およびクラ
ンク角を検出するためにクランクシャフト31に近接し
て設けられたクランク角センサ1、アクセルペダル29
に取り付けられてアクセル開度を検出するアクセルポジ
ションセンサ2、スロットルバルブ28の回動軸に設け
られてその開度を検出するスロットルポジションセンサ
3、吸気通路26に設けられて吸入空気量を検出するエ
アフローメータ4、シリンダブロックの一部に取り付け
られて潤滑油あるいは冷却水の温度を検出する油水温度
センサ18が検出した信号の、少なくとも1つの信号に
基づいてECU(電子式制御装置、あるいはエンジンコ
ントロールユニット)5が判断する。
【0014】即ち、これらの信号はECU5に入力され
ており、ECU5はそれらのうちの少なくとも1つの信
号によってエンジンが低負荷、中負荷、あるいは高負荷
のいずれの運転条件にあるかということを判断して、吸
気行程噴射を行うか、圧縮行程噴射を行うか、あるいは
2回噴射を行うかを選択することにより、燃料噴射のパ
ターンを決定する。ここで言う「2回噴射パターン」と
は、吸気行程と圧縮行程の両行程において燃料を噴射す
るパターンのことで、吸気行程噴射による均質燃焼、圧
縮行程噴射による成層燃焼に対して、弱成層燃焼とな
る。なお、排気通路30に設けられた酸素センサ19等
が検出した信号もECU5に入力されて、運転条件の決
定の際に勘案される。
【0015】第1実施形態のエンジンにおいて使用され
る燃料噴射装置6は、前述のようにその先端34が特別
の位置にあるように設けられた燃料噴射弁33を備えて
いるが、燃料噴射弁33は図2に示したような構造を有
する。即ち、燃料噴射弁33自体の構造は通常の筒内直
接噴射式内燃機関に用いられる燃料噴射弁と同様に、ニ
ードル弁37やそれを駆動するソレノイド38、ニード
ル弁37を収容するノズル本体39、それと連結された
バルブ本体40等から構成されているが、ノズル本体3
9の先端34には噴射孔7が斜めに設けられている。燃
料噴射弁33のバルブ本体40およびノズル本体39
は、シリンダヘッド21に形成された穴41の中に所定
の角度範囲内において回転可能に緩やかに挿入、支持さ
れており、穴41と燃焼室22との間はシール42によ
って軸封されている。
【0016】図3および図4に示すように、バルブ本体
40の円形の胴部43の外周面にはゴム製のローラ44
が摩擦接触しており、ローラ44は、シリンダヘッド2
1に支持されたモータ45の回転軸46の先端に取り付
けられている。従って、例えば図3に示すように、モー
タ45をECU5の指令によって所定の角度だけ回動さ
せると、ローラ44によって胴部43が回動させられ
て、燃料噴射弁33の噴射孔7が燃焼室22の内部に向
くようになる。この状態では、燃料噴射弁33の燃料噴
霧47は直接に燃焼室22内(筒内)へ噴射される。ま
た、図3の位置からモータ45を反対方向に回動させる
と、図4に示したようにローラ44によって胴部43が
回動させられて、吸気バルブ23が開弁している状態に
おいては、燃料噴射弁33の噴射孔7が吸気ポート27
の内部に指向するようになり、燃料噴射弁33の燃料噴
霧47が吸気の流れに逆らうように吸気ポート27内へ
噴射される。
【0017】このように、第1実施形態においては、E
CU5の指令によって燃料噴射弁33自体をいずれかの
方向に回動させることによって、燃料噴射弁33の噴射
孔7の方向が変化するので、噴射孔7から噴射される燃
料噴霧47が図3のように燃焼室22内へ直接に噴射さ
れる状態では、その噴射方向を点火プラグ25の火花間
隙の近傍に向けることにより、低負荷時に適した成層燃
焼を行うことができると共に、噴射孔7から噴射される
燃料噴霧47が、図4に示すように吸気行程において吸
気バルブ23が開弁状態しているときに吸気ポート27
内へ噴射される状態では、噴射された燃料噴霧47は吸
気バルブ23の背面に接触して加熱、気化されるだけで
なく、吸気ポート27内を流れる吸気と混合してから燃
焼室22内へ流出するので、燃焼室22内の混合気が均
一になって高負荷時に適した均質燃焼を行うことができ
る。
【0018】図5のマップにエンジンの運転条件に応じ
た噴射時期を示す。この場合の運転条件はエンジン負荷
とエンジン回転数によって示されるので、ECU5はこ
のようなマップによって、その運転条件に適した噴射パ
ターンが圧縮行程噴射、吸気行程噴射、あるいはそれら
2つを併せた2回噴射のいずれであるかを判断する。即
ち、N1 以下の低回転でL1 以下の低負荷時には圧縮行
程噴射による成層燃焼を行うように、N2 以上の高回転
でL2 以上の高負荷時には吸気行程噴射による均質燃焼
を行うように、更に、回転数がN1 以上N2 以下の中回
転で負荷がL1以上L2 以下の中負荷時には吸気行程噴
射と圧縮行程噴射の2回噴射による弱成層燃焼を行うよ
うにECU5が決定して指令を出す。
【0019】図6に吸・排気弁(吸気バルブ23および
排気バルブ24)の開弁期間、圧縮行程噴射期間、吸気
行程噴射期間、および2回噴射の各噴射期間を示す。図
中に破線の領域として示しているが、図4に示すような
吸気管噴射の噴射期間だけでは全負荷や低温始動のよう
に多量の噴射量が必要な場合に噴射量が不足することが
あるので、第1実施形態においては、排気行程中にバル
ブオーバーラップによって吸気バルブ23が開弁してい
る時期に吸気管噴射を行うことができる。この場合、排
気行程中から吸気行程にかけて連続して噴射を行うこと
もできるので、必要な噴射量が十分に確保される。ここ
では、この排気行程中から排気行程終了までの間に行う
噴射を「吸気行程前噴射」と言うことにする。
【0020】このように、本発明では図3のような筒内
直接噴射と図4のような吸気管噴射をエンジンの運転条
件に応じて自由に切り換えて行うことができることを特
徴としているが、第1実施形態の燃料噴射装置6では、
燃料噴射弁33をモータ45によって回動させることに
よって噴射孔7の指向する方向を変化させている。この
場合、モータ45によって燃料噴射弁33を往復方向に
回動させるが、燃料噴射弁33に接続される燃料配管や
ソレノイド38に接続される電線等の接続部分を、それ
らが回動しても接続可能な構成とすれば、モータ45は
一定の方向にのみ回動することによってパターンの切り
換えを行うように第1実施形態を設計変更することもで
きる。
【0021】第1実施形態の燃料噴射装置6を用いたエ
ンジンの制御について、図7に示したフローチャートに
よって説明する。まず、エンジンの運転条件(エンジン
回転数Ne、負荷L、油水温T、等)から、ECU5の
内部メモリに設定されている図示しないマップにより燃
料噴射量Qを決定する(ステップ601)。つぎに、E
CU5はエンジンの運転条件に基づいて噴射パターンを
決定する(ステップ602以下)。噴射方向、即ち燃料
噴射弁33の噴射孔7が指向する方向は、この例では運
転条件を示す1つのデータである油水温Tが所定値T1
よりも低いか否かによって吸気管内にするか、あるいは
筒内にするかが決定される。始動時のように油水温Tが
未だ十分に上昇しないでT≦T1 の場合はステップ60
3に進むが、燃料噴射量Qが所定値Q1 よりも小さいと
きは筒内噴射を行わず、すべての燃料が吸気管内に噴射
される(ステップ610)。これは、燃焼室22内が未
だ十分に高温になっていないので、吸気管噴射によって
燃料噴霧47の気化を促進するためである。また、ステ
ップ603において燃料噴射量Q≦Q1 でないと判定さ
れたとき、即ち、必要な噴射量Qが所定値Q1 よりも大
きいときは、吸気前噴射として排気行程中から吸気管噴
射を行って、必要な噴射量Qを充足させる。この場合、
噴射量Qの大きさによっては排気行程中から吸気行程に
わたって連続して噴射することもできる(ステップ61
1)。
【0022】ステップ602において油水温TがT≦T
1 でない、即ちエンジンが十分に暖機されていると判定
された場合は、ステップ604に進んで、ECU5はエ
ンジンの運転条件を示す回転数Neと負荷Lの値から、
吸気行程噴射を行う(ステップ605)か、圧縮行程噴
射を行う(ステップ608)か、あるいは2回噴射を行
う(ステップ609)かを決定する。この場合は図5に
示したようなマップが参照される。このうち吸気行程噴
射を行う(ステップ605)場合はステップ612に進
んで、燃料噴射量Qが所定値Q2 よりも小さいか否かを
判定し、燃料噴射量Q≦Q2 のときはステップ613に
進んで、ECU5はそのときの運転条件によって噴射方
向を決定してそれに必要な制御を実行する。即ち、吸気
管噴射のときはステップ606へ、筒内噴射のときはス
テップ607へ進む。
【0023】ステップ613においてECU5によって
筒内噴射を行うと決定されたとき、燃料噴射弁33の噴
射孔7の噴射方向が燃焼室22内側にあればそのまま噴
射する。噴射孔7の噴射方向が吸気ポート27側にあれ
ば、モータ45により噴射孔7を燃焼室22内側に回転
させて筒内へ燃料を噴射する。ECU5により吸気管噴
射を行うと決定されたとき、燃料噴射弁33の噴射孔7
の噴射方向が燃焼室22内側にあれば、モータ45によ
り燃料噴射弁33を吸気ポート27側へ回転させて、吸
気管噴射を行う。燃料噴射弁33の噴射方向が吸気ポー
ト27側にあればそのまま噴射する。また、ステップ6
12において燃料噴射量Q≦Q2 でないときは吸気行程
前噴射(ステップ614)になり、ステップ615に進
んで吸気管噴射を行う。
【0024】ステップ604においてECU5によって
圧縮行程噴射と決定された場合は、ステップ608に進
んで筒内噴射が行われる。このため、燃料噴射弁33の
噴射方向が燃焼室22内側に指向していればそのまま噴
射する。燃料噴射弁33の噴射方向が吸気ポート27側
にあれば、モータ45により燃料噴射弁33の噴射孔7
を筒内側に回転させて筒内へ噴射する。ステップ604
においてECU5によって2回噴射と決定された場合
は、ステップ609に進んで吸気行程および圧縮行程に
おいてそれぞれ噴射を行うが、吸気行程噴射を行うとき
はそれを筒内噴射とするか、あるいは吸気管噴射とする
かの別も併せて決定される。
【0025】ECU5により筒内噴射をすると決定され
たとき、燃料噴射弁33の噴射方向が筒内側にあればそ
のまま噴射する。燃料噴射弁33の噴射方向が吸気管側
にあれば、モータ45によりインジェクタを筒内側に回
転させて筒内へ噴射する。吸気管噴射をすると決定され
たときは、燃料噴射弁33の噴射方向が筒内側にあれ
ば、モータ45により燃料噴射弁33を吸気管側に回転
させて吸気ポート27内へ噴射する。燃料噴射弁33の
噴射孔7の噴射方向が吸気ポート27側にあればそのま
ま噴射する。圧縮行程噴射を行うときは筒内噴射を行う
ため、燃料噴射弁33の向きは筒内側にする必要がある
ので、燃料噴射弁33の噴射方向が筒内側にあればその
まま噴射し、吸気管側にあればモータ45により燃料噴
射弁33を筒内側に回転させて筒内へ噴射する。2回噴
射(ステップ609)の吸気行程噴射では、ECU5が
全負荷運転などによって多量の燃料噴射量が必要と判断
したとき、排気行程中から噴射を開始することができ、
また排気行程から吸気行程にわたって連続して噴射する
こともできる。
【0026】図8から図10は本発明の第2実施形態を
示すもので、第2実施形態の燃料噴射装置8においては
図8に示すような構造の燃料噴射弁48を用いる。この
燃料噴射弁48は、ノズル本体49の側面に吸気管側噴
射孔12と、先端に筒内側噴射孔13を設けられてお
り、吸気管側噴射孔12によって吸気管噴射を行うとと
もに、筒内側噴射孔13によって筒内噴射を行うことが
できる。その他の点では第2実施形態の燃料噴射弁48
は第1実施形態の燃料噴射弁33と実質的に同様な構造
のものでよく、その先端34も第1実施形態の場合と同
様に、吸気ポート27から吸気バルブ23を経て燃焼室
22内に出たところに僅かに突出するように位置決めさ
れている。第2実施形態における吸気管噴射は、吸気側
噴射孔12と吸気管までの間に噴霧通路10を設け、さ
らにこの噴霧通路10にはそれを開閉する電磁弁11を
設けて行う。即ち、第2実施形態の燃料噴射装置8は、
燃料噴射弁48と噴霧通路10および電磁弁11によっ
て構成される。
【0027】このように、第2実施形態の燃料噴射装置
8における燃料噴霧の通路は、燃料噴射弁48のソレノ
イド38を付勢することによってリフトするニードル弁
37によって開く筒内側噴射孔13から筒内(燃焼室2
2内)へ直接に燃料が噴射される経路(図9参照)と、
常に燃料ポンプ36から加圧された燃料が供給されてい
るノズル本体49の内部の燃料通路から、電磁弁11が
付勢されて開弁したときに吸気管側噴射孔12と噴霧通
路10を経て吸気ポート27内へ燃料が噴射される経路
(図10参照)との2系統がある。なお、図9のように
筒内へ直接に燃料を噴射する場合は電磁弁11は閉じた
状態にあり、噴射孔13からのみ筒内へ噴射される。そ
れと反対に、図10のように吸気ポート27内へ燃料を
噴射する場合は、燃料噴射弁48のニードル弁37は閉
じており、噴霧通路10の電磁弁11だけが開弁して吸
気管噴射を行う。
【0028】第2実施形態の燃料噴射装置8を用いたエ
ンジンの制御を、第1実施形態と同様に図7に示したフ
ローチャートによって説明する。まず、エンジンの運転
条件(エンジン回転数Ne、負荷L、油水温T、等)か
ら、ECU5の内部メモリに設定されている図示しない
マップにより燃料噴射量Qを決定する(ステップ60
1)。つぎに、エンジンの運転条件をECU5によって
判断して噴射パターンを決定する(ステップ602以
下)。噴射方向は油水温Tの高さによって、即ちエンジ
ンの暖機が完了しているか否かによって、吸気ポート2
7内に噴射するか、燃焼室22内に噴射するかが決ま
る。油水温Tが所定値T1 よりも低い場合はステップ6
03へ進む。そこで燃料噴射量Qが所定値Q1 よりも少
ないときは筒内噴射は行わず、すべて吸気管内に噴射さ
れる(ステップ610)。このため、燃料噴射弁48の
ニードル弁37が閉で、電磁弁11が開となる。
【0029】ステップ603において燃料噴射量Q≦Q
1 でないときはステップ611へ進んで、吸気行程前噴
射として排気行程中から吸気管噴射を行う。このとき、
ECU5の判断によって排気行程中から吸気行程にわた
って連続して噴射することもできる。ステップ602に
おいて油水温TがT≦T1 でない場合は、ステップ60
4へ進んで、エンジン回転数Neと負荷LからECU5
によって吸気行程噴射(ステップ605)とするか、圧
縮行程噴射(ステップ608)とするか、あるいは2回
噴射(ステップ609)とするかが決定される。このう
ちステップ605の吸気行程噴射の場合は、ステップ6
12に進み、更に燃料噴射量Q≦Q2 のときにステップ
613に進んで、吸気管噴射(ステップ606)とする
か、筒内噴射(ステップ607)とするかがECU5に
よって決定される。
【0030】筒内噴射を行うときは、ステップ607に
進んで、図9に示すように燃料噴射弁48のニードル弁
37が開で、電磁弁11が閉とされる。吸気管噴射を行
うときはステップ606に進んで、図10に示すように
燃料噴射弁48のニードル弁37が閉で、電磁弁11が
開とされる。また、ステップ612において燃料噴射量
Q≦Q2 でないときは、ステップ614に進んで吸気行
程前噴射となり、ステップ615において吸気管噴射を
行う。ステップ604において圧縮行程噴射と決定され
た場合は筒内に噴射されるので、燃料噴射弁48のニー
ドル弁37が開で、電磁弁11が閉となる。
【0031】2回噴射の場合はステップ609へ進ん
で、吸気行程と圧縮行程においてそれぞれ噴射を行う
が、吸気行程噴射を行うときはそれを筒内噴射とする
か、あるいは吸気管噴射とするかということも、ECU
5によって併せて決定される。吸気行程において筒内噴
射を行うときは、燃料噴射弁48のニードル弁37が開
で電磁弁11が閉とされる。これに対して吸気管噴射を
行うときは、燃料噴射弁48のニードル弁37が閉で電
磁弁11が開とされる。圧縮行程においては筒内に噴射
されるので、燃料噴射弁48のニードル弁37が開で電
磁弁11が閉となる。ステップ609における2回噴射
のうちの吸気行程噴射では、全負荷運転時や暖機運転時
のように、ECU5が多量の噴射量が必要と判断したと
きには、排気行程中から噴射を開始することができ、ま
た排気行程中から吸気行程にわたって連続して噴射する
こともできる。
【0032】図11から図15に本発明の第3実施形態
を示す。第3実施形態においては図11の(a)および
(b)に示したような構造の燃料噴射弁15を用いる。
燃料噴射弁15には、図11(b)に拡大して示したよ
うに2つの噴射孔16および17が設けられており、ど
ちらか一方が筒内噴射方向に、他方が吸気管噴射方向に
指向している。例えば、噴射孔16が吸気管内へ、噴射
孔17が筒内へ噴射するように設定すれば、燃料噴射弁
15の先端34を位置決めすることと、筒内噴射のみの
時期を吸気バルブ23の閉弁タイミングに合わせること
によって、筒内噴射の時には、噴射孔16が図12およ
び図13に示すように吸気バルブ23のシート面によっ
て塞がれるために、吸気ポート27内の方向には噴射さ
れずに、噴射孔17から燃焼室22内のみに向かって噴
射されるようになる。
【0033】第3実施形態の方式では吸気管内だけの噴
射は行わず、噴射孔16による吸気管噴射が行われると
きは同時に筒内噴射も行われる「筒内噴射+吸気管噴
射」の噴射モードとなる。即ち、この場合は図14に示
すように、吸気バルブ23が開弁している時期が選定さ
れるので、噴射孔16は開放していて、噴射孔16から
一方の燃料噴霧47’が吸気管方向に噴射される。その
燃料は吸入空気と混合されてから筒内へ送られる。それ
と同時に、噴射孔17からも筒内方向への噴射が行われ
て燃料噴霧47”が形成され、燃焼室22内において燃
料噴霧47’の混合気と混合する。
【0034】第3実施形態の燃料噴射弁15を用いたエ
ンジンの制御について、図15のフローチャートを用い
て説明する。まず、エンジンの運転条件(回転数Ne、
負荷L、油水温T、等)から、ECU5の内部メモリに
設定されている図示しないマップにより燃料噴射量Qを
決定する(ステップ701)。つぎに、エンジンの運転
条件をECU5によって判断するが、前述の場合と同様
に油水温Tによって噴射パターンを決定する(ステップ
702)。油水温TがT≦T1 の場合は吸気行程におい
て吸気管噴射が行われる(ステップ703)。ステップ
702において油水温TがT≦T1 でない場合は、ステ
ップ704に進んで、エンジン回転数Neと負荷Lから
ECU5によって吸気行程噴射とする(ステップ70
5)か、圧縮行程噴射(ステップ706)とするか、あ
るいは2回噴射(ステップ707)とするかが決定され
る。
【0035】このうち吸気行程噴射の場合(ステップ7
05)は、筒内と吸気管の両方へ同時に噴射が行われ
る。圧縮行程噴射の場合(ステップ706)は、吸気管
方向の噴射孔16が吸気バルブ23によって塞がれるた
め、筒内方向にのみ噴射が行われる。2回噴射の場合
(ステップ707)は、吸気行程と圧縮行程のそれぞれ
において噴射を行うが、吸気行程における噴射のとき
は、筒内と吸気管の両方に同時に噴射が行われ、圧縮行
程の噴射のときは吸気バルブ23が閉じていて、吸気管
方向への噴射孔16を閉塞しているため、筒内にのみ噴
射が行われる。
【0036】以上の説明から明らかなように、いずれの
実施形態の場合でも、高負荷、高回転時、あるいは始動
時に吸気管噴射を行うことによって、吸気管内に吸入さ
れた空気と噴射された燃料噴霧が吸気管内で混合され、
混合気となって筒内に均質に拡散するため、未燃HC、
スモーク等の排気エミッションの発生量を低減すること
ができ、また、筒内直接噴射式内燃機関でありながら、
必要に応じて排気行程から吸気行程にかけての吸気管噴
射を行うことができるので、要求される多量の噴射量が
充足されて、始動性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の全体構成を示すシステム構
成図である。
【図2】第1実施形態における燃料噴射弁の構造を示す
もので、(a)は全体構造を示す縦断正面図、(b)は
(a)の要部を拡大して示す縦断正面図である。
【図3】第1実施形態における1つの噴射モードを示す
縦断正面図である。
【図4】第1実施形態における他の噴射モードを示す縦
断正面図である。
【図5】エンジンの運転条件によって噴射モードを決定
するためのマップを例示する線図である。
【図6】噴射モード別に燃料噴射弁の開弁および閉弁の
時期を例示したタイムチャートである。
【図7】第1実施形態および第2実施形態においてEC
Uが実行する制御の手順を示すフローチャートである。
【図8】第2実施形態における燃料噴射弁の構造を示す
縦断正面図である。
【図9】第2実施形態における1つの噴射モードを示す
縦断正面図である。
【図10】第2実施形態における他の噴射モードを示す
縦断正面図である。
【図11】第3実施形態における燃料噴射弁の構造を示
すもので、(a)は全体構造を示す縦断正面図、(b)
は(a)の要部を拡大して示す縦断正面図である。
【図12】第3実施形態における1つの噴射モードを示
す縦断正面図である。
【図13】図12の要部を拡大して示す縦断正面図であ
る。
【図14】第3実施形態における他の噴射モードを示す
縦断正面図である。
【図15】第3実施形態においてECUが実行する制御
の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…クランク角センサ 2…アクセルポジションセンサ 3…スロットルポジションセンサ 4…エアフローメータ 5…ECU(電子式制御装置) 6…燃料噴射装置(第1実施形態) 7…噴射孔 8…燃料噴射装置(第2実施形態) 10…噴霧通路 11…電磁弁 12…吸気管側噴射孔 13…筒内側噴射孔 15…燃料噴射弁(第3実施形態) 16…吸気管側噴射孔 17…筒内側噴射孔 18…油水温センサ 21…シリンダヘッド 22…燃焼室(筒内) 23…吸気バルブ 27…吸気ポート(吸気管内) 33…燃料噴射弁(第1実施形態) 34…燃料噴射弁の先端 37…ニードル弁 39…ノズル本体 40…バルブ本体 43…燃料噴射弁の胴部 44…ローラ 45…モータ 47…燃料噴霧 48…燃料噴射弁(第2実施形態) 49…ノズル本体
フロントページの続き (72)発明者 加納 政雄 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式 会社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 大谷 元希 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−79386(JP,A) 特開 平10−121950(JP,A) 特開 平7−103050(JP,A) 実開 昭63−171667(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/02 330 F02M 61/14 310 F02M 61/18 320 F02M 63/02 F02M 69/04

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1気筒について1個の燃料噴射弁を備え
    ている筒内直接噴射式内燃機関において、前記機関の運
    転条件に応じて前記燃料噴射弁からの燃料の噴射方向を
    変更することができるように構成されており、前記機関
    の運転条件に応じて、燃料を吸気ポート内に向かって噴
    射する吸気行程噴射を行うか、燃料を筒内に向かって噴
    射する圧縮行程噴射を行うか、あるいはそれらを併せた
    2回噴射を行うかを選択することができるように構成さ
    れていることを特徴とする筒内直接噴射式内燃機関。
  2. 【請求項2】 前記機関において吸気行程噴射を行う場
    合に、前記機関の運転条件に応じて、前記吸気行程噴射
    に加えて吸気行程の前の排気行程においても燃料を噴射
    することを特徴とする請求項1記載の筒内直接噴射式内
    燃機関。
  3. 【請求項3】 前記燃料噴射弁からの燃料の噴射方向を
    変更するために、前記燃料噴射弁が回動することができ
    るように構成されていることを特徴とする請求項1また
    は2のいずれかに記載の筒内直接噴射式内燃機関。
  4. 【請求項4】 前記燃料噴射弁からの燃料の噴射方向を
    変更するために、前記燃料噴射弁が燃料を筒内に向かっ
    て噴射する筒内側噴射孔の他に、燃料を吸気ポート内に
    向かって噴射する吸気管側噴射孔をも備えていることを
    特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の筒内直
    接噴射式内燃機関。
  5. 【請求項5】 1気筒について1個の燃料噴射弁を備え
    ている筒内直接噴射式内燃機関において、前記機関の運
    転条件に応じて前記燃料噴射弁からの燃料の噴射方向を
    変更することができるように構成されており、前記機関
    の運転条件が成層燃焼の運転領域にあるときには燃料を
    筒内に向かって噴射する一方、前記機関の運転条件が均
    質燃焼の運転領域にあるときには燃料を吸気ポート内に
    向かって噴射するとともに、前記燃料噴射弁からの燃料
    の噴射方向を変更するために、前記燃料噴射弁が燃料を
    筒内に向かって噴射する筒内側噴射孔の他に、燃料を吸
    気ポート内に向かって噴射する吸気管側噴射孔をも備え
    ていることを特徴とする筒内直接噴射式内燃機関。
  6. 【請求項6】 前記筒内側噴射孔が前記燃料噴射弁のニ
    ードル弁によって開閉されるとともに、前記吸気管側噴
    射孔が前記ニードル弁とは異なる別の弁によって開閉さ
    れるように構成されていることを特徴とする請求項5に
    記載の筒内直接噴射式内燃機関。
  7. 【請求項7】 前記別の弁が電磁弁であることを特徴と
    する請求項6に記載の筒内直接噴射式内燃機関。
  8. 【請求項8】 前記別の弁が前記機関の吸気バルブであ
    ることを特徴とする請求項6に記載の筒内直接噴射式内
    燃機関。
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