JP3530996B2 - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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JP3530996B2
JP3530996B2 JP25702597A JP25702597A JP3530996B2 JP 3530996 B2 JP3530996 B2 JP 3530996B2 JP 25702597 A JP25702597 A JP 25702597A JP 25702597 A JP25702597 A JP 25702597A JP 3530996 B2 JP3530996 B2 JP 3530996B2
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公彦 東尾
孝俊 望月
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ミノルタ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、オブジェクトに
付与するキーワード間の関連度を自動的に設定できる情
報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータの急激な普及に伴って、人
々の扱う電子情報が急激に増加してきている。これらの
多量の電子情報は、一般には、キーワードと共に保存さ
れており、このキーワードを指定することによって所望
の電子情報を検索できるようにしている。
【0003】このような電子情報にキーワードを付与す
る方法として、特開平6−295318号公報に記載さ
れた方法がある。このキーワード付与方法では、例え
ば、人間の顔写真の画像データにキーワードを付与して
登録する場合には以下のようにしている。
【0004】予め、人間の顔に関する「面長」,「丸
顔」等の種々のキーワード候補を登録しておく。また、
各のキーワード候補毎に、適合度を算出する際に用いる
適合度演算情報と閾値とを登録しておく。例えば、キー
ワード候補が「面長」の場合の適合度演算情報は「輪郭
の縦横比」である。次に、一つのキーワード候補「面
長」とこのキーワード候補「面長」に関する適合度演算
情報および閾値とを読み出して、キーワード付与対象の
画像データの特徴量からキーワード候補「面長」の適合
度演算情報に基づいて適合度を演算する。そして、得ら
れた適合度がキーワード候補「面長」の閾値以上であれ
ば、キーワード候補「面長」を当該画像データに付与す
るキーワードであると決定する。以下、同様の操作を登
録されているキーワード候補の総てについて行い、付与
するキーワードが決定される。こうして、登録作業者の
主観によらず、客観的なキーワード付与が行われるので
ある。
【0005】また、他のキーワード付与方法として、特
開平8−329096号公報に記載された方法がある。
このキーワード付与方法では、例えば、快−不快と強−
弱との2つの軸を有する2次元のキーワードマップを定
義している。そして、キーワードを登録する場合には、
登録すべきキーワードを上記キーワードマップ上の点に
手動操作によって配置しておくのである。そうすること
によって、登録画像データを曖昧検索する場合には、指
定キーワードと上記キーワードマップの軸上の距離を指
定すれば、上記キーワードマップ上において指定キーワ
ードの位置を中心として上記指定距離内に位置している
キーワードを検索条件として画像データが検索されるの
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平6−295318号公報に記載されたキーワード付
与方法においては、全キーワード候補相互の関連度が不
明である。したがって、画像検索時に1つのキーワード
を指定して、この指定キーワードと上記指定キーワード
の近傍に位置する類似キーワードとに基づいて画像検索
を行う曖昧検索を行うことができないという問題があ
る。また、適合度演算情報に基づく適合度の演算及び閾
値との比較を、登録されているキーワード候補の数だけ
繰り返さなければならず、画像データ登録作業に時間を
要するという問題がある。また、予め夫々のキーワード
候補毎に適当な適合度演算情報と閾値とを設定して登録
しておく必要があり、キーワード付与作業そのものは自
動的に行われるもののキーワード付与システムの構築に
面倒で困難な作業を伴うという問題もある。
【0007】また、上記特開平8−329096号公報
に記載されたキーワード付与方法では、キーワードをあ
る2次元空間上に位置付けることができ、キーワード間
の関連度を定義付けることが可能である。したがって、
上述のように曖昧検索時のキーワード選択には有効では
ある。ところが、キーワードとこのキーワードを付与す
べき画像データとの対応付けは人間が行っている。ま
た、上述のごとく、上記キーワードマップ上へのキーワ
ードの配置も手動操作によって行わなければならず、非
常に面倒であるという問題がある。
【0008】そこで、この発明の目的は、キーワード間
の関連度を自動的に設定することができる情報処理装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、オブジェクトにキーワード
を付与して記憶部に登録する情報処理装置において、複
数のオブジェクトとこれらのオブジェクトに付与された
複数のキーワードとの対応関係を、各キーワードをカテ
ゴリとする一方各オブジェクトをサンプルとした数量化
理論 III 類による解析によって得る対応関係分析手段
と、上記対応関係に基づいて上記複数のオブジェクトの
空間を定義するオブジェクト空間定義手段と、上記対応
関係に基づいて上記オブジェクト空間と同一の意味空間
である上記複数のキーワードの空間を定義するキーワー
ド空間定義手段と、登録対象キーワードに対応付けされ
た上記オブジェクト空間上の位置が既知のオブジェクト
の上記オブジェクト空間上の位置に基づいて、上記登録
対象キーワードの上記キーワード空間上の位置を求め、
そのキーワード空間上の位置に上記登録対象キーワード
を配置するキーワード登録手段を備えたことを特徴とし
ている。
【0010】上記構成によれば、複数のオブジェクトと
これらのオブジェクトに付与された複数のキーワードと
の対応関係に従って設定された尺度を有するオブジェク
の空間が定義される。したがって、上記オブジェクト
空間上に配置された複数のオブジェクト相互には、配列
間隔に応じた関連度が設定されている。さらに、上記構
成によれば、キーワードが付与されたオブジェクトを例
示するだけで、高い相関を有する上記オブジェクト空間
が定義される。そして、各オブジェクトは、他のオブジ
ェクトとの関連度に応じた上記オブジェクト空間上の位
置に配置される。
【0011】さらに、上記対応関係に従って設定された
尺度を有すると共に、上記オブジェクト空間と同一の意
味空間であるキーワードの空間が定義される。したがっ
て、上記キーワード空間上に配置された複数のキーワー
相互には、配列間隔に応じた関連度が設定されてい
る。さらに、上記構成によれば、キーワードが付与され
たオブジェクトを例示するだけで、高い相関を有する上
キーワード空間が定義される。そして、各キーワード
は、他のキーワードとの関連度に応じた上記キーワード
空間上の位置に配置される。
【0012】さらに、上記キーワード空間とオブジェク
ト空間とは同一の意味空間であるから、上記キーワード
空間上のある位置に配置されたキーワードと、上記位置
に対応する上記オブジェクト空間上の位置に配置されて
いるオブジェクトとは、同じ意味を有している。したが
って、あるオブジェクトに相応しいキーワードは、上記
オブジェクト空間上における当該オブジェクトの位置と
同じキーワード空間上の位置の近傍に存在していること
になる。
【0013】さらに、登録対象キーワードに対応付けさ
れたオブジェクトの上記オブジェクト空間上の位置に基
づいて、上記キーワード空間上の位置に登録対象キーワ
ードを配置するので、登録対象キーワードに上記オブジ
ェクト空間上の位置が既知のオブジェクトを対応付ける
だけで、自動的に、上記登録対象キーワードは上記キー
ワード空間上の然るべき位置に配置される。
【0014】また、請求項2に係る発明は、請求項1
係る発明の情報処理装置において、対極に位置させるキ
ーワードのユーザによる指定を受け付けるキーワード指
受付手段と、上記キーワード空間上に上記両指定キー
ワードを結ぶ軸を設定し、既に上記キーワード空間上に
配置されている総てのキーワードを上記新たに設定され
た軸に射影して上記新たな軸上の座標を求める軸追加手
段を備えたことを特徴としている。
【0015】上記構成によれば、ユーザによってキーワ
ード指定受付手段を介して指定された2つのキーワード
をある意味尺度の両端に位置させる上記キーワード空間
上の軸が設定される。こうして、上記キーワード空間
に、ユーザが理解できる意味を有する軸が設定される。
【0016】また、請求項3に係る発明はオブジェク
トにキーワードを付与して記憶部に登録するためのプロ
グラムを記憶したプログラム記憶媒体であって、コンピ
ュータを、複数のオブジェクトとこれらのオブジェクト
に付与された複数のキーワードとの対応関係を、各キー
ワードをカテゴリとする一方各オブジェクトをサンプル
とした数量化理論 III 類による解析によって得る対応関
係分析手段、上記対応関係に基づいて上記複数のオブジ
ェクトの空間を定義するオブジェクト空間定義手段、上
記対応関係に基づいて上記オブジェクト空間と同一の意
味空間である上記複数のキーワードの空間を定義する
ーワード空間定義手段、登録対象キーワードに対応付け
された上記オブジェクト空間上の位置が既知のオブジェ
クトの上記オブジェクト空間上の位置に基づいて、上記
登録対象キーワードの上記キーワード空間上の位置を求
め、そのキーワード空間上の位置に上記登録対象キーワ
ードを配置するキーワード登録手段として機能させるた
めのプログラムを記憶していることを特徴としている。
【0017】上記構成によれば、複数のオブジェクトと
これらのオブジェクトに付与された複数のキーワードと
の対応関係に従って設定された尺度を有するオブジェク
の空間が定義される。したがって、上記オブジェクト
空間上に配置された複数のオブジェクト相互には、配列
間隔に応じた関連度が設定されている。さらに、上記構
成によれば、キーワードが付与されたオブジェクトを例
示するだけで、高い相関を有する上記オブジェクト空間
が定義される。そして、各オブジェクトは、他のオブジ
ェクトとの関連度に応じた上記オブジェクト空間上の位
置に配置される。
【0018】さらに、上記対応関係に従って設定された
尺度を有すると共に、上記オブジェクト空間と同一の意
味空間であるキーワードの空間が定義される。したがっ
て、上記キーワード空間上に配置された複数のキーワー
相互には、配列間隔に応じた関連度が設定されてい
る。さらに、上記構成によれば、キーワードが付与され
たオブジェクトを例示するだけで、高い相関を有する上
キーワード空間が定義される。そして、各キーワード
は、他のキーワードとの関連度に応じた上記キーワード
空間上の位置に配置される。
【0019】さらに、上記キーワード空間とオブジェク
ト空間とは同一の意味空間であるから、上記キーワード
空間上のある位置に配置されたキーワードと、上記位置
に対応する上記オブジェクト空間上の位置に配置されて
いるオブジェクトとは、同じ意味を有している。したが
って、あるオブジェクトに相応しいキーワードは、上記
オブジェクト空間上における当該オブジェクトの位置と
同じキーワード空間上の位置の近傍に存在していること
になる。
【0020】さらに、登録対象キーワードに対応付けさ
れたオブジェクトの上記オブジェクト空間上の位置に基
づいて、上記キーワード空間上の位置に登録対象キーワ
ードを配置するので、登録対象キーワードに上記オブジ
ェクト空間上の位置が既知のオブジェクトを対応付ける
だけで、自動的に、上記登録対象キーワードは上記キー
ワード空間上の然るべき位置に配置される。
【0021】また、請求項4に係る発明は、請求項3
係る発明のプログラム記憶媒体において、上記プログラ
ムは、上記コンピュータを、さらに、対極に位置させる
キーワードのユーザによる指定を受け付けるキーワード
指定受付手段、上記キーワード空間上に指定キーワー
ドを結ぶ軸を設定し、既に上記キーワード空間上に配置
されている総てのキーワードを上記新たに設定された軸
に射影して上記新たな軸上の座標を求める軸追加手段と
して機能させることを特徴としている。
【0022】上記構成によれば、ユーザによって指定さ
れた2つのキーワードをある意味尺度の両端に位置させ
る上記キーワード空間上の軸が設定される。こうして、
上記キーワード空間に、ユーザが理解できる意味の軸が
設定される。
【0023】尚、ここで、上記「オブジェクト」とは、
本検索装置のような情報処理装置によって保存されるべ
き主体となる電子情報(例えば、テキストデータや画像
データや音声データ)、あるいは、これらをまとめたフ
ォルダ等を意味する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。図1は、本実施の形態の情報
処理装置の一例としての検索装置における機能ブロック
図である。尚、本実施の形態においては、上記「オブジ
ェクト」として画像データを用いている。
【0025】入力部1からは、画像データ格納部12に
格納する画像データや検索条件や各種の指示等が入力さ
れる。キーワード登録処理部2は、入力部1から入力さ
れた検索条件の一つであるキーワードとキーワード空間
上の座標とを、互いに対応づけてキーワード格納部3に
登録する。画像データ検索処理部4は、入力部1から設
定されたキーワードを検索条件として、画像データ格納
部12に格納された画像データの中から上記検索条件に
適合する画像データを検索する。そして、検索された画
像データに基づいて候補画像を表示部5に表示する。
【0026】辞書作成処理部6は、例示画像に対するキ
ーワードの付与状態を示すサンプルデータに基づいて、
後に詳述するようにして画像辞書およびキーワード辞書
を構築して辞書格納部8に格納する。尚、軸追加部7
は、構築された各辞書に新たな軸を追加する。ベクトル
変換係数作成処理部9は、画像の画像辞書上のn次元座
標ベクトルをk次元合成変数ベクトルfに変換する際に
用いる係数行列A1と、画像のp次元特徴ベクトルをk
次元合成変数ベクトルgに変換する際に用いる係数行列
A2を求めて、ベクトル変換係数格納部10に格納す
る。
【0027】キーワード自動設定処理部14は、特徴量
抽出部15で抽出した登録対象画像のp次元特徴ベクト
ルを、ベクトル変換部16でk次元合成変数ベクトルg
に変換する。そして、画像データ格納部12に登録され
ている全画像の画像辞書上のn次元座標ベクトルを変換
して得られたk次元合成変数ベクトルfとの対応付けか
ら、登録対象画像の近傍画像を得る。そして、この近傍
画像の画像辞書上の座標ベクトルに基づいて、後に詳述
するようにして登録対象画像に相応しいキーワードを設
定する。付加情報入力処理部17は、キーワードやその
他の付加情報をマニュアル入力する。
【0028】画像データ登録処理部11は、上記キーワ
ード自動設定処理部14および付加情報入力処理部17
を制御して、入力部1から入力された画像データに自動
的にあるいはマニュアルでキーワードを付与して画像デ
ータ格納部12に登録する。また、付加情報変更処理部
13は、キーワード自動設定処理部14および付加情報
入力処理部17を制御して、変更対象画像の画像データ
に付与されているキーワードを自動的にあるいはマニュ
アルで変更して画像データ格納部12を更新する。
【0029】また、図2および図3は、図1の機能を実
現するハードウェア構成を示す図である。本検索装置
は、図2に示すように、CPU(中央演算処理装置)が搭
載されて検索装置全体の動作を制御する制御装置21を
中心として、CRT(陰極線管)22,キーボード23,マ
ウス24,フロッピーディスクドライブ25b,ハードデ
ィスク装置26,プリンタ27,スキャナ28,CD−R
OMドライブ29b,スピーカ30およびマイクロフォン
31等によって構成される。
【0030】上記CRT22には、検索された画像や、
文字情報等の操作に必要な各種情報が表示される。キー
ボード23およびマウス24は、各種入力操作や指示操
作の際に使用される。フロッピーディスク25aは、制
御装置21のフロッピーディスクドライブ25bに装着
されてデータが記憶再生される。ハードディスク装置2
6は、画像データやキーワードを記憶する。プリンタ2
7は、画像データに基づく画像や画像編成によって作成
した図面等を用紙上に出力する。スキャナ28は、シー
ト状の原稿上の画像を読み取って画像データを出力す
る。CD−ROM29aは、画像データを所定のフォー
マット形式で格納しており、CD−ROMドライブ29
bに装着されて画像データが再生される。スピーカ30
は音声出力を行い、マイクロフォン31は音声入力を行
う。ここで、スキャナ28およびCD−ROMドライブ
29bによって読み取られた画像データはハードディス
ク装置26に記憶される。尚、スキャナ28,CD−R
OMドライブ29b,スピーカ30およびマイクロフォン
31は、制御装置21に内蔵して一体に構成してもよ
い。
【0031】図3は、図2を上記制御装置11に搭載さ
れたCPUを中心としたブロック図で表現している。上
記CPU35としては、例えばインテル社製の品番i8
0486DX等を用いる。そして、CPU35には、デ
ータバス36を介して、本検索装置を制御するプログラ
ムが格納されるROM(リード・オンリ・メモリ)38、
各種データおよびプログラムが格納されるRAM(ラン
ダム・アクセス・メモリ)39、画像あるいは文字等を
CRT22に表示する表示制御回路40、キーボード2
3からの入力を転送制御するキーボード制御回路41、
マウス24からの入力を転送制御するマウス制御回路4
2、フロッピーディスクドライブ25bを制御するフロ
ッピーディスクドライブ制御回路43、ハードディスク
装置26を制御するハードディスク制御回路44、プリ
ンタ27の出力動作を制御するプリンタ制御回路45、
スキャナ28の画像入力動作を制御するスキャナ制御回
路46、CD−ROMドライブ29bを制御するCD−
ROMドライブ制御回路47、スピーカ30の音声出力
を制御するスピーカ制御部48、および、マイクロフォ
ン31からの音声入力を制御するマイクロフォン制御回
路49が接続される。
【0032】また、上記CPU35には、本検索装置を
動作させるのに必要な基準クロックを発生するためのク
ロック37が接続され、さらに、データバス36を介し
て各種拡張ボードを接続するための拡張スロット50が
接続される。ここで、上記拡張スロット50にSCSI
ボードを接続し、このSCSIボードを介して、フロッ
ピーディスクドライブ25b、ハードディスク装置2
6、スキャナ28、CD−ROMドライブ29b等を接
続してもよい。
【0033】すなわち、本実施の形態においては、上記
入力部1をキーボード23,マウス24,ハードディスク
装置26,スキャナ28およびCD−ROMドライブ2
9bで構成し、上記画像データ格納部6および辞書格納
部8をフロッピーディスク25aおよびハードディスク
装置26等で構成し、キーワード格納部3およびベクト
ル変換係数格納部10をRAM39等で構成し、表示部
5をCRT22で構成し、キーワード登録処理部2,画
像データ検索処理部4,辞書作成処理部6,ベクトル変換
係数作成処理部9,画像データ登録処理部11,付加情報
変更処理部13,キーワード自動設定処理部14,付加情
報入力処理部17をCPU35で構成しているのであ
る。
【0034】本実施の形態においては、上述のように、
上記画像データ格納部12をフロッピーディスク25a
およびハードディスク装置26で構成しているが、光磁
気ディスク装置等の他の記憶媒体を用いても差し支えな
い。また、入力部1のうち画像データの入力部をハード
ディスク装置26,スキャナ28およびCD−ROMド
ライブ29bで構成しているが、スチルビデオカメラや
ディジタルカメラ等の他の入力装置を用いてもよい。ま
た、プリンタ27の代わりにディジタル複写機等の他の
出力装置を用いてもよい。
【0035】また、本検索装置では、キーワード登録処
理,辞書作成処理,ベクトル変換係数作成処理,キーワー
ド自動設定処理,付加情報入力処理,画像データ登録処
理,付加情報変更処理および画像データ検索処理等のプ
ログラムをROM38に記憶するようにしている。しか
しながら、上記プログラムの一部あるいは全部をフロッ
ピーディスク25aやハードディスク装置26等の外部
記憶媒体に保管しておき、必要に応じて上記プログラム
をRAM39に読み込ませるようにしても差し支えな
い。
【0036】上記構成を有する検索装置は、以下のよう
に動作する図4は、上記ROM38に格納されたプログ
ラムに基づいてCPU35による制御の下に実行される
基本処理動作のフローチャートである。以下、図1およ
び図4に従って、本検索装置の基本処理動作について説
明する。
【0037】本検索装置の電源が投入されて上記プログ
ラムが起動すると、基本処理動作がスタートする。
【0038】ステップS1で、以下の処理において必要
なフラグやレジスタ等のイニシャライズ、および、表示
部5への初期画面表示等の初期設定処理が行われる。
【0039】ステップS2で、上記表示部5に表示され
た初期画面からジョブメニュー「検索」が選択されたと
判別されるとステップS3に進み、そうでなければステ
ップS4に進む。
【0040】ステップS3で、上記選択されたジョブメ
ニュー「検索」に従って、画像データ格納部12から所
望の画像データを検索して表示部5に表示する検索処理
が実行される。そうした後、ステップS17に進む。尚、
上記検索処理は、画像データ検索処理部4によって行わ
れる。
【0041】ステップS4で、上記表示部5に表示され
た初期画面からジョブメニュー「辞書作成」が選択され
たと判別されるとステップS5に進み、そうでなければ
ステップS6に進む。
【0042】ステップS5で、上記選択されたジョブメ
ニュー「辞書作成」に従って、予めキーワードが付与さ
れた例示画像に基づいて、画像辞書(画像空間)とキーワ
ード辞書(キーワード空間)を設定し、例示画像の画像辞
書上の座標と付与されたキーワードのキーワード辞書上
の座標とを求めて辞書格納部8に格納する辞書作成処理
が実行される。そうした後、ステップS17に進む。尚、
辞書作成処理は、辞書作成処理部6によって行われる。
【0043】ステップS6で、上記表示部5に表示され
た初期画面からジョブメニュー「キーワード登録」が選
択されたと判別されるとステップS7に進み、そうでな
ければステップS8に進む。
【0044】ステップS7で、上記選択されたジョブメ
ニュー「キーワード登録」に従って、入力部1から入力
されたキーワードを上記キーワード空間上の座標値と共
にキーワード格納部3に登録するキーワード登録処理が
実行される。そうした後に、ステップS17に進む。尚、
キーワード登録処理は、キーワード登録処理部2によっ
て行われる。
【0045】ステップS8で、上記表示部5に表示され
た初期画面からジョブメニュー「ベクトル変換係数作
成」が選択されたと判別されるとステップS9に進み、
そうでなければステップS10に進む。
【0046】ステップS9で、上記選択されたジョブメ
ニュー「ベクトル変換係数作成」に従って、上記作成さ
れた辞書に格納された各画像のn次元の座標ベクトルと
上記各画像の画像データから抽出されたp次元の特徴量
ベクトルとの正凖相関分析が行われ、後に詳述する正凖
相関係数行列A1,A2を求めるベクトル変換係数作成処
理が実行される。そうした後、ステップS17に進む。こ
こで、正凖相関係数行列A1はn次元の座標ベクトルを
k次元の合成変数ベクトルfに変換するためのベクトル
変換係数であり、正凖相関係数行列A2はp次元の特徴
ベクトルをk次元の合成変数ベクトルgに変換するため
のベクトル変換係数である。尚、ベクトル変換係数作成
処理は、ベクトル変換係数作成処理部9によって行われ
る。
【0047】ステップS10で、上記表示部5に表示され
た初期画面からジョブメニュー「データ登録」が選択さ
れたと判別されるとステップS11に進み、そうでなけれ
ばステップS12に進む。
【0048】ステップS11で、上記選択されたジョブメ
ニュー「データ登録」に従って、入力部1から入力され
た画像データを取り込んで、この画像データにキーワー
ドを付与して画像データ格納部12に登録する画像デー
タ登録処理が実行される。そうした後、ステップS17に
進む。尚、画像データ登録処理は、画像データ登録処理
部11によって行われる。
【0049】ステップS12で、上記表示部5に表示され
た初期画面からジョブメニュー「付加情報変更」が選択
されたと判別されるとステップS13に進み、そうでなけ
ればステップS14に進む。
【0050】ステップS13で、上記選択されたジョブメ
ニュー「付加情報変更」に従って、画像データ格納部1
2に登録されている画像データを取り込んで、この画像
データに付与されているキーワード等の付加情報を変更
する付加情報変更処理が実行される。そうした後、ステ
ップS17に進む。尚、付加情報変更処理は、付加情報変
更処理部13によって行われる。
【0051】ステップS14で、上記表示部5に表示され
た初期画面からジョブメニュー「その他のメニュー」が
選択されたと判別されるとステップS15に進み、そうで
なければステップS16に進む。
【0052】ステップS15で、上記選択されたジョブメ
ニュー「その他のメニュー」に従って、検索画像のプリ
ントアウト等のその他のメニュー処理が実行される。そ
うした後、ステップS17に進む。
【0053】ステップS16で、上記表示部5に表示され
た初期画面から「終了」が選択されたか否かが判別され
る。その結果、「終了」が選択されていれば基本処理動
作を終了する一方、そうでなければ、ステップS17に進
む。
【0054】ステップS17で、その他の処理が実行され
る。そうした後、上記ステップS2に戻って次のメニュ
ー処理に移行する。そして、上記ステップS16において
「終了」が選択されると基本処理動作を終了する。
【0055】以下、上記「辞書作成処理」,「キーワー
ド登録処理」,「ベクトル変換係数作成処理」,「画像デ
ータ登録処理」及び「付加情報変更処理」について詳細
に説明する。尚、「検索処理」および「その他のメニュ
ー処理」等については、この発明とは直接関係ないので
詳細な説明は省略する。
【0056】図5は、図4に示す基本処理動作における
ステップS5において、上記辞書作成処理部6によって
実行される辞書作成処理サブルーチンのフローチャート
である。以下、図5に従って、辞書作成処理動作につい
て詳細に説明する。図4に示す基本処理動作のメインル
ーチンの上記ステップS4においてジョブメニュー「辞
書作成」が選択されたと判別されると、辞書作成処理サ
ブルーチンがスタートする。
【0057】ここで、上記辞書とは、複数の画像と各画
像に付与されたキーワードとの相関辞書であり、n次元
の意味空間上における各画像の座標ベクトルが登録され
た画像辞書と、上記意味空間上における各キーワードの
座標ベクトルが登録されたキーワード辞書とで構成され
る。尚、上記辞書の構築は、アンケートによって、多数
の例示画像に1例示画像毎に複数のキーワードを付与し
てもらったサンプルデータに基づいて行う。
【0058】図6は上記サンプルデータの例を示す。図
6(a)は、例示画像にそのキーワードが付与された(1)
か否か(0)を表すものである。これに対して、図6(b)
は、例示画像にそのキーワードを付与した人数を表すも
のである。この他に、例示画像にそのキーワードが閾値
回数以上付与された(1)か否か(0)を表すものであって
も、キーワードに重みを持たせて集計したものであって
も差し支えない。尚、上記サンプルデータには各例示画
像の特徴量も含まれており、後のベクトル変換係数作成
処理の際に用いられる。
【0059】ステップS21で、ユーザとの対話によっ
て、辞書全体の構築を行うのか否かが判別される。その
結果、辞書全体の構築を行う場合にはステップS22に進
み、そうでなければステップS23に進む。
【0060】ステップS22で、後に詳述するようにして
辞書全体の構築処理が実行される。
【0061】ステップS23で、ユーザとの対話によっ
て、上記辞書に対する軸の追加を行うか否かが判別され
る。その結果、軸を追加する場合にはステップS24に進
み、そうでなければ辞書作成処理サブルーチンを終了し
て、図4に示す基本処理動作のメインルーチンにリター
ンする。
【0062】ステップS24で、後に詳述するようにして
軸追加処理が実行される。そうした後、辞書作成処理サ
ブルーチンを終了して、図4に示す基本処理動作のメイ
ンルーチンにリターンする。
【0063】図7は、図5に示す辞書作成処理サブルー
チンの上記ステップS22において実行される辞書全体の
構築処理サブルーチンのフローチャートである。以下、
図1および図7に従って、辞書全体の構築処理動作につ
いて詳細に説明する。図5に示す辞書作成処理サブルー
チンにおける上記ステップS21において「辞書全体の構
築」が指定されると辞書全体の構築処理サブルーチンが
スタートする。
【0064】ステップS31で、上記入力部1から上記サ
ンプルデータが読み込まれて内部メモリ等に格納され
る。そして、全例示画像と各例示画像に付与されている
キーワードとが対となって取り込まれる。
【0065】ステップS32で、上記各キーワードをカテ
ゴリとし、上記各画像の画像データをサンプルとして、
数量化理論III類による解析が行われる。
【0066】ここで、上記数量化理論III類とは、多変
量解析の1つであり、サンプルの種々カテゴリへの対応
の仕方に基づいて、サンプルとカテゴリの両方をn次元
の意味空間上における座標として数量化する。つまり、
サンプルiにxi (n)という数量を与え、カテゴリjにy
j (n)という数量を与えるに際して、xi (n)とyj (n)との
相関係数を最大にするようなxi (n),yj (n)を求めるこ
とである。
【0067】ステップS33で、上記数量化理論III類に
よる解析結果より、第n成分までのカテゴリスコアyj
(n)とサンプルスコアxi (n)とが求められる。ここで、
nは、カテゴリ数とサンプル数とのうち小さい方の数よ
りも小さい数である。
【0068】ステップS34で、上記各成分毎に、上記カ
テゴリスコアの最大値が「1」、最小値が「−1」にな
るように各カテゴリスコアが正規化される。
【0069】ステップS35で、上記各成分毎に、上記サ
ンプルスコアの最大値が「1」、最小値が「−1」にな
るように各サンプルスコアが正規化される。
【0070】ステップS36で、上記ステップS34におい
て求められた各カテゴリスコアの正規化値から得られた
各キーワードのn次元意味空間(キーワード空間)上の座
標ベクトルが、キーワード辞書として辞書格納部8に格
納される。
【0071】ステップS37で、上記ステップS35におい
て求められた各サンプルスコアの正規化値から得られた
各画像のn次元意味空間(画像空間)上の座標ベクトル
が、画像辞書として上記辞書格納部8に格納される。そ
うした後、辞書全体の構築処理サブルーチンを終了し
て、図4に示す基本処理動作のメインルーチンにリター
ンする。
【0072】上述のようにして構築されたキーワードの
n次元の意味空間(キーワード空間)と画像のn次元の意
味空間(画像空間)とは高い相関を有している。したがっ
て、上記画像空間上の任意の画像に対して、当該画像の
画像空間上の座標に対応するキーワード空間上の座標付
近には、当該画像に相応しいキーワードが配置されてい
る。逆に、上記キーワード空間上の任意のキーワードに
対して、当該キーワードのキーワード空間上の座標に対
応する画像空間上の座標付近には、当該キーワードに相
応しい画像が配置されているのである。
【0073】すなわち、本実施の形態では、上記キーワ
ード空間定義手段を、上記辞書全体の構築処理サブルー
チンにおける上記ステップS32〜S34,S36で構成す
る。また、上記オブジェクト空間定義手段を、上記辞書
全体の構築処理サブルーチンにおける上記ステップS3
2,S33,S35,S37で構成するのである。
【0074】こうして、上記辞書格納部8に、キーワー
ドのn次元の意味空間(キーワード空間)上における座標
ベクトルをキーワード辞書として登録すると共に、画像
のn次元の意味空間(画像空間)上における座標ベクトル
を画像辞書として登録しておくことによって、キーワー
ド間および画像間の関連度を設定できる。したがって、
あるキーワードの類似キーワードやある画像の類似画像
を上記キーワード辞書や画像辞書を引くことによって容
易に得ることができる。さらに、新たな画像に付与する
のに相応しいキーワードを検索することもできるのであ
る。
【0075】図8は、図5に示す辞書作成処理サブルー
チンの上記ステップS24において、上記辞書作成処理部
6の軸追加部7によって実行される軸追加処理サブルー
チンのフローチャートである。以下、図1および図8に
従って、軸追加処理動作について詳細に説明する。図5
に示す辞書作成処理サブルーチンにおける上記ステップ
S23において「軸の追加」が指定されると軸追加処理サ
ブルーチンがスタートする。
【0076】ステップS41で、上記キーワード格納部3
に登録されている登録キーワードのリストが表示部5に
表される。
【0077】ステップS42で、ユーザとの対話によっ
て、登録キーワードの中から対極に配置したい2つのキ
ーワードが選択される。
【0078】ステップS43で、上記キーワード空間上に
おいて両選択キーワードの距離が最も遠くなる2軸を組
み合わせた2軸マップが作成される。そして、2軸マッ
プ上においてを両選択キーワード結ぶ直線上に全登録キ
ーワードが射影され、全登録キーワードの上記直線上の
座標が得られる。
【0079】ステップS44で、上記ステップS43におい
て得られた全登録キーワードの上記直線上の座標のうち
最大値が「1」、最小値が「−1」になるように各登録
キーワードの座標値が正規化される。
【0080】ステップS45で、上記正規化された座標値
の順に、全登録キーワードが表示部5に表示される。
【0081】ステップS46で、ユーザとの対話によっ
て、上記直線を新たな座標軸とする軸名称が設定され、
新規軸の「+」ラベルと「−」ラベルとが設定される。
【0082】ステップS47で、設定された新規軸の情報
と全登録キーワードの新規軸上の座標とが、辞書格納部
8に追加登録される。そうした後、軸追加処理サブルー
チンを終了して、図4に示す基本処理動作のメインルー
チンにリターンする。
【0083】すなわち、本実施の形態では、上記キーワ
ード指定手段を、上記軸追加処理サブルーチンにおける
上記ステップS41,S42で構成する。また、上記軸追加
手段を、上記軸追加処理サブルーチンにおける上記ステ
ップS43〜S46で構成するのである。
【0084】ここで、上記数量化理論III類による解析
の結果得られたn本の軸の具体的意味を、ユーザは知る
ことはできない。ところが、上述のような新たな軸をユ
ーザによって自由に設定することによって、ユーザがそ
の意味を理解できる軸上に登録キーワードを配置できる
のである。
【0085】図9は、図4に示す基本処理動作における
ステップS7において、上記キーワード登録処理部2に
よって実行されるキーワード登録処理サブルーチンのフ
ローチャートである。以下、図9に従って、キーワード
登録処理動作について詳細に説明する。図4に示す基本
処理動作のメインルーチンの上記ステップS6において
ジョブメニュー「キーワード登録」が選択されたと判別
されると、キーワード登録処理サブルーチンがスタート
する。
【0086】ステップS51で、ユーザによって上記入力
部1から入力された入力キーワードが取り込まれる。
【0087】ステップS52で、上記画像データ格納部1
2に登録されている画像データに基づいて、既登録画像
が表示部5に一覧表示される。
【0088】ステップS53で、ユーザとの対話によっ
て、一覧表示されている既登録画像の中から上記入力キ
ーワードに相応しい画像が選択される。尚、選択画像は
少なくとも1つあればよく、複数選択されても一向に構
わない。
【0089】ステップS54で、上記ステップS53におい
て選択された画像の上記画像辞書上における座標ベクト
ルが辞書格納部8から読み出され、選択画像の画像空間
(画像辞書)上での平均座標が求められる。この平均座標
の算出は、読み出された座標ベクトルの各要素値を単純
平均した値を要素値とするベクトルを求めることによっ
て行う。尚、上記画像空間上の平均座標は、同一意味空
間であるキーワード空間上における同一座標と対応付け
られているのであるから、上記入力キーワードのキーワ
ード空間上の座標と見なすことができる。
【0090】ステップS55で、上記入力キーワードに上
記ステップS54において求められた平均座標の座標ベク
トルが付加されて、キーワード格納部3に追加登録され
る。また、上記入力キーワードのキーワード空間上の位
置情報が辞書格納部8に追加登録される。
【0091】ステップS56で、ユーザとの対話によっ
て、キーワード登録が終了したか否かが判別される。そ
の結果、終了していなければ上記ステップS51にリター
ンして次のキーワードの入力に移行し、終了していれ
ば、図4に示すメインルーチンにリターンする。
【0092】こうして、ユーザは、新たに登録したいキ
ーワードに相応しい画像を選択するだけの簡単な操作
で、この選択画像の画像空間上での位置に基づいて登録
対象キーワードのキーワード空間上での位置が自動的に
求められ、そのキーワード空間上の位置に登録されるの
である。尚、上述のようにして上記キーワード辞書に新
たにキーワードが追加されて行くことによってキーワー
ド辞書が拡張されて行くと、やがて、追加登録されたキ
ーワードの座標からの影響を受けて既に登録されている
キーワードの座標を変更する必要が生ずる。その場合に
は、再度「辞書全体の構築処理」を実行することによっ
て、ユーザのキーワード設定の最新の判断基準が反映さ
れたキーワード辞書を構築できるのである。
【0093】すなわち、本実施の形態では、上記キーワ
ード登録手段を、キーワード登録処理サブルーチンにお
ける上記ステップS54,S55で構成するのである。
【0094】ところで、上述のようにして構築された画
像辞書(画像空間)とキーワード辞書(キーワード空間)と
は同じn次元の意味空間であるから、互いに高い相関を
有している。したがって、新たに登録する画像の画像辞
書上の位置が分かれば、その画像辞書上の位置に対応す
るキーワード辞書上の位置の近傍にあるキーワードを上
記新たに登録する画像に相応しいキーワードとして自動
的に付与できることになる。そこで、このような自動キ
ーワード付与を実現するためには、新たに登録する画像
の画像辞書上の位置を知る必要となる。
【0095】一方、画像の特性を表す値として色や形状
やテクスチャ等の特徴量がある。そこで、画像の特徴量
と画像辞書上の位置との関係が分かっていれば、新たに
登録する画像の特徴量を求めることによって、上記新た
に登録する画像の画像辞書上の位置を知ることができ
る。以下、画像の画像辞書上の位置と特徴量との関係、
つまり、定量的に測定された2組の変数群の対応関係の
分析について説明する。
【0096】2組の変数群X(X1,X2,…,Xn),Y(Y1,
2,…,Yp)の間の相関的構造を分析する方法に正準相
関分析がある。この正準相関分析によれば、画像辞書上
のr個の画像のn次元の座標ベクトルをXとし、その合
成変数行列をF(=A1・XT)とする。一方、p次元の特
徴ベクトルをYとし、その合成変数行列をG(=A2・Y
T)とする。そして、上記合成変数行列F,Gの相関を高
くするように正準相関係数行列A1,A2を決定するので
ある。その結果、互いに高い相関を持って対応付けられ
た(r×k)の合成変数行列Fの空間と(r×k)の合成変
数行列Gの空間が構築され、画像の特徴ベクトルに基づ
く合成変数行列Gの空間上のベクトルが与えられると、
合成変数行列Fの空間上の対応するベクトルを介して同
一画像の画像辞書上の座標ベクトルを求めることができ
るのである。つまり、正準相関係数行列A1はn次元の
座標ベクトルをk次元の合成変数ベクトルfに変換する
ためのベクトル変換係数であり、正準相関係数行列A2
はp次元の特徴ベクトルをk次元の合成変数ベクトルg
に変換するためのベクトル変換係数なのである。
【0097】図10は、図4に示す基本処理動作におけ
るステップS9において、上記ベクトル変換係数作成処
理部9によって実行されるベクトル変換係数作成サブル
ーチンのフローチャートである。以下、図1および図1
0に従って、ベクトル変換係数作成処理動作について詳
細に説明する。図4に示す基本処理動作のメインルーチ
ンの上記ステップS8においてジョブメニュー「ベクト
ル変換係数作成」が選択されたと判別されると、ベクト
ル変換係数作成処理サブルーチンがスタートする。
【0098】ステップS61で、上記辞書格納部8から画
像辞書上における各画像のn次元座標ベクトルが読み出
される。一方、対応する画像のp次元特徴ベクトルが上
記内部メモリから読み出される。そして、上記読み出さ
れた各画像の座標ベクトルと対応する特徴ベクトルとの
正準相関分析が行われる。
【0099】ステップS62で、上記ステップS61におけ
る正準相関分析の結果得られた座標ベクトル変換用の正
準相関係数行列A1(n×k)と、特徴ベクトル変換用の
正準相関係数行列A2(p×k)とが、ベクトル変換係数
格納部10に格納される。
【0100】ステップS63で、上記画像辞書に格納され
たr個の画像の座標ベクトルに正準相関係数行列A1が
掛けられて、k次元の合成変数ベクトルfに変換され
る。そして、得られた合成変数ベクトルfが上記ベクト
ル変換係数格納部10に格納される。
【0101】ステップS64で、上記r個の画像の特徴ベ
クトルに正準相関係数行列A2が掛けられて、k次元の
合成変数ベクトルにg変換される。
【0102】ステップS65で、上記ステップS64におい
て求められたk次元合成変数ベクトルgの各次元に関し
て最大値と最小値とが求められ、ベクトル変換係数格納
部10に格納される。そうした後、ベクトル変換係数作
成処理動作を終了して図4に示すメインルーチンにリタ
ーンする。
【0103】こうして、画像のp次元特徴ベクトルをk
次元の合成変数ベクトルgに変換する正準相関係数行列
A2が求められたので、当該画像の画像辞書上の位置を
推定することができる。したがって、上述したように、
新たに登録する画像に相応しいキーワードを自動付与す
ることが可能になる。以下、キーワード自動付与動作が
含まれる画像データ登録処理について説明する。
【0104】図11は、図4に示す基本処理動作におけ
るステップS11において、上記画像データ登録処理部1
1によって実行される画像データ登録処理サブルーチン
のフローチャートである。以下、図1及び図11に従っ
て、画像データ登録処理動作について詳細に説明する。
図4に示す基本処理動作のメインルーチンにおける上記
ステップS10においてジョブメニュー「データ登録」が
選択されたと判別されると、画像データ登録処理サブル
ーチンがスタートする。
【0105】ステップS71で、ユーザとの対話によっ
て、新規の画像データを登録するのか否かが判別され
る。その結果、新規画像データの場合にはステップS72
に進み、そうでなければステップS73に進む。
【0106】ステップS72で、後に詳述するようにし
て、画像データ取り込み処理が実行される。そうした
後、ステップS74に進む。
【0107】ステップS73で、既存の画像データが選択
されて読み出される。
【0108】ステップS74で、ユーザとの対話によっ
て、自動でキーワードを付与するか否かが判別される。
その結果、自動キーワード付与を行う場合にはステップ
S75に進み、そうでない場合にはステップS77に進む。
【0109】ステップS75で、後に詳述するように上記
キーワード自動設定処理部14が制御されて、キーワー
ド自動設定処理が実行される。
【0110】ステップS76で、上記ステップS75におい
て設定されたキーワードが上記ステップS72あるいはス
テップS73において取り込まれた画像データの付加情報
の一つとして設定される。
【0111】ステップS77で、ユーザとの対話によっ
て、付加情報を手動で入力するか否かが判別される。そ
の結果、手動で入力する場合にはステップS78に進み、
そうでなければステップS79に進む。
【0112】ステップS78で、後に詳述するように上記
付加情報入力処理部17が制御されて、付加情報入力処
理が実行される。
【0113】ステップS79で、上記取り込まれた画像デ
ータが、上記設定された付加情報と対応付けられて、画
像データ格納部12に登録される。そうした後、画像デ
ータ登録処理動作を終了して図4に示すメインルーチン
にリターンする。
【0114】こうして、ユーザは、上記入力部1からジ
ョブメニュー「データ登録」を選択して「キーワード自
動設定」を指定するだけで、登録対象画像に相応しいキ
ーワードが自動的に設定されて、該当する画像データに
付与されて登録されるのである。
【0115】図12は、図11に示す画像データ登録処
理サブルーチンにおける上記ステップS72において実行
される画像データ取り込み処理サブルーチンのフローチ
ャートである。以下、図1および図12に従って、画像
データ取り込み処理動作について詳細に説明する。図1
1に示す画像データ登録処理サブルーチンの上記ステッ
プS71において、新規の画像データを登録すると判別さ
れると、画像データ取り込み処理サブルーチンがスター
トする。
【0116】ステップS81で、上記入力部1(スキャナ
28やCD−ROMドライブ29b等の画像入力装置あ
るいはハードディスク装置26等の画像データ保存媒
体)から新規の画像データが取り込まれる。
【0117】ステップS82で、上記取り込まれた画像デ
ータを保管する作業メモリ等の保管先が指定される。
【0118】ステップS83で、上記取り込まれた画像デ
ータが、ユーザによって入力部1から設定された画像デ
ータ名が付けられて、上記作業メモリに格納される。そ
うした後、画像データ取り込み処理サブルーチンが終了
されて、図11に示す画像データ登録処理サブルーチン
にリターンする。
【0119】図13は、図11に示す画像データ登録処
理サブルーチンにおける上記ステップS75において、キ
ーワード自動設定部14によって実行されるキーワード
自動設定処理サブルーチンのフローチャートである。以
下、図1および図13に従って、キーワード自動設定処
理動作について詳細に説明する。図11に示す画像デー
タ登録処理サブルーチンの上記ステップS74において、
自動でキーワードを付与すると判別されるとキーワード
自動設定処理サブルーチンがスタートする。
【0120】ステップS91で、上記特徴量抽出部15に
よって、図11に示す画像データ登録処理サブルーチン
の上記ステップS72あるいはステップS73において取り
込まれた画像データから、例えば色味や形状やテクスチ
ャ等のp個の特徴量が抽出されて、p次元の特徴ベクト
ルが得られる。
【0121】ステップS92で、後に詳述するようにして
ベクトル変換処理が実行される。このベクトル変換処理
によって、上記ステップS91において抽出されたp次元
の特徴ベクトルがk次元の合成変数ベクトルgに変換さ
れるのである。
【0122】ステップS93で、後に詳述するようにして
近傍画像抽出処理が実行される。この近傍画像抽出処理
によって、上記ステップS92において変換されたk次元
の合成変換ベクトルgに基づいて登録対象画像の近傍画
像が抽出される。
【0123】ステップS94で、後に詳述するようにし
て、画像近傍キーワード抽出処理が実行される。この画
像近傍キーワード抽出処理によって、上記画像辞書を用
いて、上記ステップS93において抽出された近傍画像に
近い画像近傍キーワードが抽出される。
【0124】ステップS95で、上記ステップS94におい
て抽出された画像近傍キーワードの中から重複するキー
ワードが除かれて、設定用キーワードとして確定され
る。そうした後、キーワード自動設定処理サブルーチン
が終了されて、図11に示す画像データ登録処理サブル
ーチンにリターンする。
【0125】図14は、図13に示すキーワード自動設
定処理サブルーチンにおける上記ステップS92におい
て、ベクトル変換部16によって実行されるベクトル変
換処理サブルーチンのフローチャートである。以下、図
14に従って、ベクトル変換処理動作について詳細に説
明する。図13に示すキーワード自動設定処理サブルー
チンの上記ステップS91において、登録対象画像データ
のp次元特徴ベクトルが抽出されると、ベクトル変換処
理サブルーチンがスタートする。
【0126】ステップS101で、上記抽出されたp次元
特徴ベクトルに、上記ベクトル変換係数格納部10に格
納されている特徴ベクトル変換用の正準相関係数行列A
2(p×k)が掛けられて、k次元の合成変数ベクトルg
に変換される。
【0127】ステップS102で、上記ステップS101にお
いて特徴ベクトルから求められたk次元合成変数ベクト
ルgの各要素値(各次元の値)が、ベクトル変換係数格納
部10に格納されているr個の既登録画像の特徴ベクト
ルから求められたk次元合成変換ベクトルgの各次元毎
の最大値と最小値とを用いてスケール変更される。こう
して、登録対象画像の合成変数ベクトルgが合成変数行
列Gの空間上の該当位置に配置されるのである。そうし
た後、ベクトル変換処理動作を終了して図13に示すキ
ーワード自動設定処理サブルーチンにリターンする。
【0128】図15は、図13に示すキーワード自動設
定処理サブルーチンにおける上記ステップS93において
実行される近傍画像抽出処理サブルーチンのフローチャ
ートである。以下、図15にしたがって、近傍画像抽出
処理動作について詳細に説明する。図13に示すキーワ
ード自動設定処理サブルーチンの上記ステップS92にお
いて、登録対象画像データのp次元特徴ベクトルがk次
元合成変換ベクトルgに変換されると、近傍画像抽出処
理サブルーチンがスタートする。
【0129】ステップS111で、上記r個の既登録画像
の座標ベクトルから変換されて上記ベクトル変換係数格
納部10に格納されているr個のk次元合成変数ベクト
ルfから、1つの合成変換ベクトルfが読み出される。
【0130】ステップS112で、上記登録対象画像の特
徴ベクトルから変換されたk次元合成変換ベクトルg
と、上記ステップS111において読み出されたk次元合
成変数ベクトルfとの距離が算出される。この距離の算
出は、各要素値の差の二乗和を算出することによって行
われる。
【0131】ステップS113で、上記ベクトル変換係数
格納部10に格納されている総ての既登録画像の合成変
換ベクトルfに関して、上記距離が算出されたか否かが
判別される。その結果、算出されていなければ上記ステ
ップS111に戻って次の合成変換ベクトルfとの距離の
算出に移行し、算出されていればステップS114に進
む。
【0132】ステップS114で、上記算出された距離の
近い順にq個の合成変換ベクトルfが求められ、この求
められた合成変換ベクトルfに関するq個の既登録画像
が近傍画像として求められる。そうした後、近傍画像抽
出処理動作を終了して図13に示すキーワード自動設定
処理サブルーチンにリターンする。
【0133】図16は、図13に示すキーワード自動設
定処理サブルーチンにおける上記ステップS94において
実行される画像近傍キーワード抽出処理サブルーチンの
フローチャートである。以下、図16に従って、画像近
傍キーワード抽出処理動作について詳細に説明する。図
13に示すキーワード自動設定処理サブルーチンの上記
ステップS93において、近傍画像が抽出されると、画像
近傍キーワード抽出処理サブルーチンがスタートする。
【0134】ステップS121で、上記辞書格納部8か
ら、上記抽出されたq個の近傍画像のうち1つの近傍画
像の上記画像空間上の座標ベクトルが読み出される。
【0135】ステップS122で、上記読み出された画像
空間上のn次元座標ベクトルと、辞書格納部8に格納さ
れた総ての既登録キーワードの上記キーワード空間上の
n次元座標ベクトルとの距離(各要素値に二乗和)が算出
され、内部メモリ等に格納される。
【0136】ステップS123で、上記算出された距離の
近い順にh個のキーワードが求められる。
【0137】ステップS124で、上記抽出されたq個総
ての近傍画像の画像ベクトルからh個ずつキーワードが
求められたか否かが判別される。その結果、求められて
いなければ上記ステップS121に戻って次の既登録キー
ワードに対する処理に移行する。一方、求められていれ
ばステップS125に進む。
【0138】ステップS125で、上記求められたq×h
個のキーワードが画像近傍キーワードとして内部メモリ
等に格納される。そうした後、画像近傍キーワード抽出
処理を終了して、キーワード自動設定処理サブルーチン
にリターンする。
【0139】そして、上述したように、上記抽出された
画像近傍キーワードから重複が除かれて設定用キーワー
ドが確定されるとキーワード自動設定処理を終了して、
画像データ登録処理サブルーチンにリターンする。そし
て、上述のようにして自動的に設定されたキーワードが
付加情報の1つとして設定され、付加情報を手動入力す
ると判別されると付加情報入力処理が実行されるのであ
る。
【0140】図17は、図11に示す画像データ登録処
理サブルーチンにおける上記ステップS78において、付
加情報入力処理部17によって実行される付加情報入力
処理サブルーチンのフローチャートである。以下、図1
および図17に従って、付加情報入力処理動作について
詳細に説明する。図11に示す画像データ登録処理サブ
ルーチンの上記ステップS77において「付加情報の手動
入力」が指定されていると判別されると、付加情報入力
処理サブルーチンがスタートする。
【0141】ステップS131で、上記表示部5に付加情
報入力メニューが表示される。
【0142】ステップS132で、付加情報入力メニュー
「キーワード付加」が選択されたと判別されるとステッ
プS133に進み、そうでなければステップS134に進む。
【0143】ステップS133で、上記選択された付加情
報入力メニュー「キーワード付加」に従って、後に詳述
するキーワード付加処理が実行される。そうした後に、
ステップS136に進む。
【0144】ステップS134で、付加情報入力メニュー
「その他の情報付加」が選択されたと判別されるとステ
ップS135に進み、そうでなければステップS136に進
む。
【0145】ステップS135で、上記選択された付加情
報入力メニュー「その他の情報付加」に従って、入力部
1から入力された付加情報が取り込まれて当該画像デー
タの付加情報の1つとしてレジスタに保持される。
【0146】ステップS136で、ユーザとの対話によっ
て、付加情報入力処理を終了するか否かが判別される。
その結果、終了であれば付加情報入力処理サブルーチン
を終了して図11に示す画像データ登録処理サブルーチ
ンにリターンする。一方、終了でなければ上記ステップ
S132に戻って次のメニュー処理に移行する。
【0147】こうして、上記画像データ登録処理サブル
ーチンにおける上記ステップS75において設定されたキ
ーワード以外のキーワードや、データの作成者名,作成
日,登録日,サイズおよびコメント等のキーワード以外の
付加情報が、ユーザによってマニュアル入力される。
【0148】図18は、図17に示す付加情報入力処理
サブルーチンの上記ステップS133において実行される
キーワード付加処理サブルーチンのフローチャートであ
る。以下、図1および図18に従って、キーワード付加
処理動作について詳細に説明する。図17に示す付加情
報入力処理サブルーチンの上記ステップS132において
付加情報入力メニュー「キーワード付加」が選択された
と判別されると、キーワード付加処理サブルーチンがス
タートする。
【0149】ステップS141で、上記キーワード格納部
3に登録されているキーワードが表示部5に一覧表示さ
れる。
【0150】ステップS142で、ユーザとの対話によっ
て、上記表示されているキーワードの中から特定のキー
ワードが選択される。
【0151】ステップS143で、上記選択されたキーワ
ードが付加情報の1つとして設定されて、上記レジスタ
に保持される。
【0152】ステップS144で、ユーザとの対話によっ
て、キーワード付加処理を終了するか否かが判別され
る。その結果、終了でなければ上記ステップS142に戻
って次のキーワードの選択に移行する。一方、終了であ
ればキーワード付加処理サブルーチンを終了し、図17
に示す付加情報入力処理サブルーチンにリターンする。
【0153】そして、上述のように、ユーザとの対話に
よって付加情報入力処理を終了すると判別されると画像
データ登録処理サブルーチンにリターンする。そして、
上記ステップS75,S76,S78で設定された付加情報が登
録対象の画像データと共に画像データ格納部12に格納
されるのである。
【0154】図19は、図4に示す基本処理動作におけ
るステップS13において、上記付加情報変更処理部13
によって実行される付加情報変更処理サブルーチンのフ
ローチャートである。以下、図1および図19に従っ
て、付加情報変更処理動作について詳細に説明する。図
4に示す基本処理動作のメインルーチンの上記ステップ
S12においてジョブメニュー「付加情報変更」が選択さ
れたと判別されると、付加情報変更処理サブルーチンが
スタートする。
【0155】ステップS151で、上記画像データ格納部
12に登録されている画像データに基づいて、既登録画
像が表示部5に一覧表示される。
【0156】ステップS152で、ユーザとの対話によっ
て、上記表示されている画像の中から変更対象の画像デ
ータが選択される。
【0157】ステップS153〜ステップS157で、図11
に示す画像データ登録処理サブルーチンにおける上記ス
テップS74〜ステップS78と同様にして、自動でキーワ
ードを付与するかの判別、キーワード自動設定処理の実
行、設定キーワードの付加情報としての設定、付加情報
の手動入力の判別、付加情報入力処理の実行が行われ
る。尚、上記キーワード自動設定処理の実行は、図13
に示すキーワード自動設定処理サブルーチンに従って行
われる。その場合に、「登録対象画像」は「変更対象画
像」となる。また、上記付加情報入力処理の実行は、図
17に示す付加情報入力処理サブルーチンに従って行わ
れる。
【0158】ステップS158で、上記画像データ格納部
12に格納されている選択画像データの付加情報が、上
記設定された付加情報に書き換えられる。そうした後、
付加情報変更処理動作を終了して図4に示すメインルー
チンにリターンする。
【0159】こうして、ユーザは、上記入力部1からジ
ョブメニュー「付加情報変更」を選択して「キーワード
自動設定」を指定するだけで、既登録画像に付与されて
いるキーワードを更に相応しいキーワードに変更できる
のである。
【0160】図20は、図13に示すキーワード自動設
定処理の概念を示す。上記辞書格納部8には、r個の既
登録画像のn次元画像空間上の座標ベクトルが格納され
ている。また、上記r個の画像の特徴量からp次元の特
徴ベクトルが得られる。そして、n次元座標ベクトルは
正準相関係数行列A1によってk次元の合成変数ベクト
ルfに変換される一方、p次元特徴ベクトルは正準相関
係数行列A2によってk次元の合成変数ベクトルgに変
換される。こうすることによって、n次元の座標ベクト
ルとp次元の特徴ベクトルとが、同じ(r×k)の合成変
数行列F,Gの空間上で対応付けることが可能となるの
である。
【0161】一方、登録対象画像のp次元特徴ベクトル
を正準相関係数行列A2によってk次元の合成変数ベク
トルgに変換すると、登録対象画像の合成変数行列G空
間上の位置が分かる。そして、上述のように、n次元の
座標ベクトルとp次元の特徴ベクトルとは同サイズの合
成変数行列F,Gの空間上で対応付け可能なのであるか
ら、登録対象画像の合成変数ベクトルgの合成変数行列
G空間上の位置と各既登録画像の合成変数ベクトルfの
合成変数行列F空間上の位置との距離を比較することに
よって、登録対象画像と類似したq個の既登録画像(近
傍画像)を得ることができるのである。
【0162】以後は、こうして得られたq個の近傍画像
の画像空間(画像辞書)上の位置に対応するキーワード空
間(キーワード辞書)上の位置と、既登録キーワードのキ
ーワード空間上の位置との距離を比較して、個々の近傍
画像の近傍キーワードをh個ずつ得るのである。こうし
て、登録対象画像に付与するに相応しいq×h個のキー
ワードが自動的に設定されるのである。
【0163】このように、本実施の形態においては、上
記辞書作成処理部6によって、複数の例示画像と各例示
画像に付与されたキーワードとに基づいて、例示画像の
画像データをサンプルとし、キーワードをカテゴリとす
る数量化理論III類による解析を行う。そして、この解
析結果より第n成分までのサンプルスコアxi (n)を最大
値を「1」に最小値を「−1」に正規化する一方、カテ
ゴリスコアyj (n)を最大値を「1」に最小値を「−1」
に正規化する。そして、得られたサンプルスコアxi (n)
の正規化値を要素値とする画像空間上の座標ベクトルを
画像辞書として辞書格納部8に格納する。一方、カテゴ
リスコアyj (n)の正規値を要素値とするキーワード空間
上の座標ベクトルをキーワード辞書として辞書格納部8
に格納する。
【0164】こうして構築されたキーワード辞書上に位
置付けられたキーワードは、n次元の意味空間における
n個の意味尺度上に配置されている。したがって、本実
施の形態によれば、キーワード空間を定義することがで
き、あるキーワードのキーワード空間上の位置(他のキ
ーワードとの関連度)を自動的に設定できるのである。
したがって、このキーワード間の関連度を用いて曖昧検
索を行うことが可能となる。
【0165】このように、上記実施の形態によれば、複
数の例示画像にキーワードを付与して提示するだけで、
自動的にキーワード空間を定義し、このキーワード空間
に基づいてあるキーワードと他のキーワードとの関連度
を自動的に設定できるのである。したがって、特開平8
−329096号公報に開示されたキーワード付与方法
のようなキーワードマップ上へのキーワードの配置(つ
まり、キーワードの他のキーワードの関連度の設定)を
手動操作によって行うという面倒な作業からユーザを解
放することができるのである。
【0166】その場合に、上記例示画像として、使用分
野や用途に応じた画像を選ぶことによって、分野や用途
別の画像辞書およびキーワード辞書を構築できる。
【0167】また、上記辞書作成処理部6は、上記画像
辞書やキーワード辞書における自動的に設定されたn個
の軸以外の軸を、ユーザとの対話によって設定する軸追
加部7を有している。この軸追加部7は、対極に配置し
たい2つのキーワードが選択されると、この選択キーワ
ードの距離が最も遠い2軸マップ上において両選択キー
ワードを結ぶ直線を新たな軸とし、この軸上に全登録キ
ーワードを射影して、全キーワードの上記新たな軸上の
座標を得るようにしている。
【0168】したがって、上記実施の形態によれば、上
記キーワード空間に、ユーザによって指定された新規な
評価尺度を有する軸を追加設定できる。こうすることに
よって、上記数量化理論III類による解析の結果得られ
た具体的意味の分かりにくいn本の軸に加えて、ユーザ
にとって意味の分かる軸を設定できるのである。
【0169】また、上述のようにして構築された上記画
像辞書(n次元の意味空間:画像空間)と上記キーワード
辞書(n次元の意味空間:キーワード空間)とは高い相関
を有している。したがって、ある画像の画像辞書上の座
標に対応するキーワード辞書上の座標付近には、当該画
像に相応しいキーワードが配置されている。また、逆の
ことも言える。そこで、キーワード登録処理部2は、ユ
ーザとの対話によって画像データ格納部12から登録対
象キーワードに相応しい画像を選択し、この選択画像の
画像空間上の平均座標を求める。そして、この画像空間
上の平均座標を登録対象キーワードのキーワード辞書上
の座標として、登録対象キーワードと共にキーワード格
納部3および辞書格納部8のキーワード辞書に追加登録
するのである。
【0170】したがって、上記実施の形態によれば、登
録対象キーワードに相応しい画像を既登録画像から選択
するだけの簡単な処理で、新たなキーワードを上記例示
画像によって構築されたキーワード辞書に座標ベクトル
と共に登録できるのである。
【0171】上述したように、上記画像辞書(画像空間)
とキーワード辞書(キーワード空間)とは同じn次元の意
味空間であるから、互いに高い相関を有している。した
がって、登録対象画像の上記画像辞書上の位置に対応す
るキーワード辞書上の位置の近傍には、登録対象画像に
相応しいキーワードが登録されている。そこで、登録対
象画像の上記画像辞書上の位置が分かれば、登録対象画
像に相応しいキーワードを得ることができることにな
る。
【0172】上記ベクトル変換係数作成処理部9は、上
記画像辞書から読み出した各既登録画像のn次元座標ベ
クトルと上記既登録画像のp次元特徴ベクトルとの正凖
相関分析を行う。そして、座標ベクトル変換用の正凖相
関係数行列A1(n×k)と、特徴ベクトル変換用の正凖
相関係数行列A2(p×k)とを求めて、ベクトル変換係
数格納部10に格納する。さらに、上記画像辞書に登録
されているr個の既登録画像のn次元座標ベクトルに正
凖相関係数行列A1(n×k)を掛けて、k次元の合成変
数ベクトルfを得る。また、r個の既登録画像のp次元
特徴ベクトルに正凖相関係数行列A2(p×k)を掛け
て、k次元の合成変数ベクトルgを得る。こうして得ら
れた合成変数行列Fと合成変数行列Gとはベクトル変換
係数格納部10に格納される。ここで、合成変数行列F
と合成変数行列Gとは高い相関を有している。したがっ
て、登録対象画像の特徴ベクトルから登録対象画像の画
像辞書上の座標ベクトルを得ることが可能となる。
【0173】上記キーワード自動設定処理部14は、上
記特徴量抽出部15で登録対象画像あるいは変更対象画
像の特徴量を抽出してp次元の特徴ベクトルを得、ベク
トル変換部16で正準相関係数行列A2を掛けてk次元
の合成変数ベクトルgに変換し、スケール変更する。そ
して、対象画像の合成変数ベクトルgとベクトル変換係
数格納部10に格納されたr個の既登録画像の合成変数
ベクトルfとの距離に基づいて、対象画像と類似したq
個の既登録画像(近傍画像)を得る。そして、得られたq
個の近傍画像の画像空間(画像辞書)上の座標ベクトルと
既登録キーワードのキーワード空間(キーワード辞書)上
の座標ベクトルとの距離に基づいて、個々の近傍画像の
近傍キーワードをh個ずつ得るようにしている。したが
って、登録対象画像あるいは変更対象画像に付与するに
相応しいq×h個のキーワードを自動的に設定できるの
である。
【0174】すなわち、上記実施の形態によれば、登録
対象画像や変更対象画像にキーワードを手動で付与する
という煩わしさからユーザを解放できる。したがって、
新規画像の登録や既登録画像の付加情報変更を効率よく
行うことができるのである。
【0175】その際に、予め複数の例示画像にキーワー
ドを付与して提示し、上記辞書作成処理部6によって画
像辞書とキーワード辞書とを自動的に構築して辞書格納
部8に格納しておくだけで、登録対象画像あるいは変更
対象画像に相応しいキーワードが自動的に設定される。
したがって、上記特開平6−295318号公報に開示
されたキーワード付与方法のように、キーワード候補毎
に適合演算情報と閾値とを設定して登録しておく必要が
ない。
【0176】上記実施の形態におけるキーワード自動設
定処理部14は、キーワードを自動的に設定する場合
に、登録対象画像あるいは変更対象画像の各近傍画像の
画像近傍キーワードをh個ずつ得、登録対象画像に付与
するに相応しいq×h個のキーワードを設定するように
している。しかしながら、この発明はこれに限定される
ものではなく、次のようにして登録対象画像あるいは変
更対象画像に相応しいキーワードを設定してもよい。
【0177】図21は、図11に示す画像データ登録処
理サブルーチンにおける上記ステップS75において、キ
ーワード自動設定処理部14によって実行されるキーワ
ード自動設定処理サブルーチンの図13とは異なるフロ
ーチャートである。以下、図1および図21に従って、
本キーワード自動設定処理動作について説明する。図1
1に示す画像データ登録処理サブルーチンの上記ステッ
プS74において、自動でキーワードを付与すると判別さ
れると、本キーワード自動設定処理サブルーチンがスタ
ートする。
【0178】ステップS161〜ステップS163で、図13
に示すキーワード自動設定処理サブルーチンにおける上
記ステップS91〜ステップS93と同様にして、上記特徴
量抽出部15によるp個の特徴量抽出と、ベクトル変換
部16によるベクトル変換処理と、近傍画像抽出処理と
が実行される。そして、登録対象画像あるいは変更対象
画像の近傍画像が抽出される。
【0179】ステップS164で、上記抽出されたq個の
近傍画像の辞書空間上の座標ベクトルに基づいて、上記
辞書空間上の近傍画像の中心座標ベクトルが求められ
る。この中心座標ベクトルは、全近傍画像の座標ベクト
ルの対応する要素値の平均値を要素とするベクトルであ
る。
【0180】ステップS165で、上記ステップS164にお
いて求められた辞書空間上の中心座標ベクトルに対応す
るキーワード空間上の座標ベクトルに近いh'個のキー
ワードが選出されて、設定用キーワードとして確定され
る。そうした後、キーワード自動設定処理サブルーチン
が終了されて、図11に示す画像データ登録処理サブル
ーチンにリターンする。
【0181】図22は、図21に示すキーワード自動設
定処理の概念を示す。本キーワード自動設定処理では、
図13に示すキーワード自動設定処理と同様にして、登
録対象画像と類似したq個の既登録画像(近傍画像)が得
られる。
【0182】そして、こうして得られたq個の近傍画像
の画像空間(画像辞書)上の中心位置に対応するキーワー
ド空間(キーワード辞書)上の位置と、既登録キーワード
のキーワード空間上の位置との距離に基づいて、中心位
置の近傍キーワードをh'個得るのである。こうして、
登録対象画像に付与するに相応しいh'個のキーワード
が自動的に設定されるのである。
【0183】尚、上記各実施の形態においては、登録対
象画像の特徴量に関する合成変数ベクトルgに対応する
キーワード空間上の座標を求める場合に、近傍画像抽出
処理サブルーチンと画像近傍キーワード抽出処理サブル
ーチンとによって、既登録画像の合成変数行列G,Fを
利用しているが、この発明はこれに限定されるものでは
ない。すなわち、例えば、予め幾つかの代表画像の特徴
量に関する合成変数ベクトルとキーワード空間上の座標
との対応関係を、既登録画像の合成変数行列G,Fを利
用して求めておく。そして、この対応関係を用いて、登
録対象画像の特徴量に関する合成変数ベクトルgに対応
するキーワード空間上の座標を求めてもよい。また、予
め画像の特徴量に関する合成変数ベクトルからキーワー
ド空間への変換行列を作成しておき、この変換行列を用
いて登録対象画像の特徴量に関する合成変数ベクトルg
に対応するキーワード空間上の座標を求めてもよい。
【0184】また、上記実施の形態においては、画像デ
ータにキーワードを付与する場合を例に説明している。
しかしながら、この発明はこれに限らず、音声データ
や、画像データに音声データを組み合わせたマルチメデ
ィアデータにキーワードを付与する場合にも適用可能で
ある。要は、データの内容の特徴を表す特徴量を抽出可
能なデータであればよいのである。
【0185】また、上記辞書作成処理動作,キーワード
登録処理動作,ベクトル変換係数作成処理動作,画像デー
タ登録処理動作および付加情報変更処理動作のアルゴリ
ズムは、上述のフローチャートに限定されるものではな
い。
【0186】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1に係
る発明の情報処理装置は、キーワード空間定義手段によ
って、複数のオブジェクトとこれらのオブジェクトに付
与された複数のキーワードとの対応関係に基づいて、上
記キーワードの空間を定義するので、上記オブジェクト
とキーワードとの対応関係に従った尺度を有するキーワ
ード空間を定義できる。したがって、上記キーワード空
間上に配置されている複数のキーワード間には、配列間
隔に応じた関連度が設定されている。すなわち、この発
明によれば、キーワード間の関連度を自動的に効率よく
設定でき、上記関連度の手動設定の煩わしさからユーザ
を解放できる。また、上記オブジェクトとキーワードと
の対応関係は、各キーワードをカテゴリとする一方、各
オブジェクトをサンプルとした数量化理論III類によっ
て得るので、キーワードが付与されたオブジェクトを例
示するだけで、高い相関を有する上記キーワード空間を
定義できる。そして、各キーワードを、他のキーワード
との関連度に応じた上記キーワード空間上の位置に配置
することができる。
【0187】さらに、上記対応関係を得るための複数の
オブジェクトを使用分野や用途に応じて設定することに
よって、目的に応じたキーワード空間を構築できる。
【0188】さらに、オブジェクト空間定義手段によっ
て、上記対応関係に基づいて、上記オブジェクトの空間
を定義するので、上記オブジェクトとキーワードとの対
応関係に従った尺度を有するオブジェクトの空間を定義
できる。したがって、上記オブジェクト空間上に配置さ
れている複数のオブジェクト間には、配列間隔に応じた
関連度が設定されている。すなわち、この発明によれ
ば、オブジェクト間の関連度を自動的に効率よく設定で
き、上記関連度の手動設定の煩わしさからユーザを解放
できる。また、上記オブジェクトとキーワードとの対応
関係は上記数量化理論III類によって得るので、キーワ
ードが付与されたオブジェクトを例示するだけで、高い
相関を有する上記オブジェクト空間を定義できる。そし
て、各オブジェクトを、他のオブジェクトとの関連度に
応じた上記オブジェクト空間上の位置に配置することが
できる。
【0189】さらに、上記対応関係を得るための複数の
オブジェクトを使用分野や用途に応じて設定することに
よって、目的に応じたオブジェクト空間を構築できる。
【0190】さらに、上記キーワード空間は、上記定義
されたオブジェクト空間と同一の意味空間であるので、
上記キーワード空間上のある位置に配置されたキーワー
ドと、上記位置に対応する上記オブジェクト空間上の位
置に配置されているオブジェクトとは、同じ意味を有し
ている。したがって、あるオブジェクトに付与するに相
応しいキーワードは、上記オブジェクト空間上における
当該オブジェクトの位置と同じキーワード空間上の位置
の近傍に存在している。
【0191】さらに、キーワード登録手段によって、登
録対象キーワードに対応付けされたオブジェクトの上記
オブジェクト空間上の位置に基づいて、登録対象キーワ
ードの上記キーワード空間上の位置を求め、そのキーワ
ード空間上の位置に登録対象キーワードを配置するの
で、登録対象キーワードに上記オブジェクト空間上の位
置が既知のオブジェクトを対応付けるだけで、自動的
に、上記登録対象キーワードを上記キーワード空間上の
然るべき位置に配置できる。
【0192】また、請求項2に係る発明の情報処理装置
は、対極に位置させるキーワードのユーザによる指定
キーワード指定受付手段によって受け付け、軸追加手段
によって、上記キーワード空間上に上記両指定キーワー
ドを結ぶ軸を新たに設定して既に配置されている総ての
キーワードを上記新規軸に射影するので、上記キーワー
ド空間に、ユーザによって指定された新規な評価尺度を
有する軸を追加設定できる。
【0193】また、請求項3に係る発明のプログラム
媒体は、複数のオブジェクトとこれらのオブジェクト
に付与された複数のキーワードとの対応関係に基づい
て、上記キーワードの空間を定義するプログラムを記憶
しているので、上記オブジェクトとキーワードとの対応
関係に従った尺度を有するキーワードの空間を定義でき
る。したがって、上記キーワード空間上に配置されてい
る複数のキーワード間には、配列間隔に応じた関連度が
設定されている。すなわち、この発明によれば、キーワ
ード間の関連度を自動的に効率よく設定でき、上記関連
度の手動設定の煩わしさからユーザを解放できる。ま
た、上記オブジェクトとキーワードとの対応関係を、各
キーワードをカテゴリとする一方、各オブジェクトをサ
ンプルとした数量化理論III類によって得るので、キー
ワードが付与されたオブジェクトを例示するだけで、高
い相関を有する上記キーワード空間を定義できる。そし
て、各キーワードを、他のキーワードとの関連度に応じ
た上記キーワード空間上の位置に配置することができ
る。
【0194】さらに、上記対応関係に基づいて、上記複
数のオブジェクトの空間を定義するプログラムを記憶し
ているので、上記オブジェクトとキーワードとの対応関
係に従った尺度を有するオブジェクトの空間を定義でき
る。したがって、上記オブジェクト空間上に配置されて
いる複数のオブジェクト間には、配列間隔に応じた関連
度が設定されている。すなわち、この発明によれば、オ
ブジェクト間の関連度を自動的に効率よく設定でき、上
記関連度の手動設定の煩わしさからユーザを解放でき
る。また、上記オブジェクトとキーワードとの対応関係
上記数量化理論III類によって得るので、キーワード
が付与されたオブジェクトを例示するだけで、高い相関
を有する上記オブジェクト空間を定義できる。そして、
各オブジェクトを、他のオブジェクトとの関連度に応じ
た上記オブジェクト空間上の位置に配置することができ
る。
【0195】さらに、上記キーワード空間は、上記定義
されたオブジェクト空間と同一の意味空間であるので、
上記キーワード空間上のある位置に配置されたキーワー
ドと、上記位置に対応する上記オブジェクト空間上の位
置に配置されているオブジェクトとは、同じ意味を有し
ている。したがって、あるオブジェクトに付与するに相
応しいキーワードを、上記オブジェクト空間上における
当該オブジェクトの位置と同じキーワード空間上の位置
の近傍に存在させることができる。
【0196】さらに、登録対象キーワードに対応付けさ
れた上記オブジェクト空間上の位置が既知のオブジェク
トの上記オブジェクト空間上の位置に基づいて、上記登
録対象キーワードの上記キーワード空間上の位置を求
め、そのキーワード空間上の位置に上記登録対象キーワ
ードを配置するプログラムを記憶しているので、登録対
象キーワードに上記オブジェクト空間上の位置が既知の
オブジェクトを対応付けるだけで、自動的に、上記登録
対象キーワードを上記キーワード空間上の然るべき位置
に配置できる。
【0197】また、請求項4に係る発明のプログラム記
憶媒体は、対極に位置させる両キーワードを結ぶ軸を上
記キーワード空間上に設定し、既に上記キーワード空間
上に配置されている総てのキーワードを上記新たに設定
された軸に射影して上記新たな軸上の座標を求めるプロ
グラムを記憶しているので、上記キーワード空間上に、
ユーザによって指定された新規な評価尺度を有する軸を
追加設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の情報処理装置の一例としての検索装
置の機能ブロック図である。
【図2】図1に示す機能を実現する装置構成を示す図で
ある。
【図3】図1に示す機能を実現するハードウェアのCP
Uを中心としたブロック図である。
【図4】図3におけるCPUによる制御の下に実行され
る基本処理動作のフローチャートである。
【図5】図1における辞書作成処理部によって実行され
る辞書作成処理サブルーチンのフローチャートである。
【図6】サンプルデータの説明図である。
【図7】図5に示す辞書作成処理中において実行される
辞書全体の構築処理サブルーチンのフローチャートであ
る。
【図8】図1における軸追加部によって実行される軸追
加処理サブルーチンのフローチャートである。
【図9】図1におけるキーワード登録処理部によって実
行されるキーワード登録処理サブルーチンのフローチャ
ートである。
【図10】図1におけるベクトル変換係数作成部によっ
て実行されるベクトル変換係数作成処理サブルーチンの
フローチャートである。
【図11】図1における画像データ登録処理部によって
実行される画像データ登録処理サブルーチンのフローチ
ャートである。
【図12】図11に示す画像データ登録処理中において
実行される画像データ取り込み処理サブルーチンのフロ
ーチャートである。
【図13】図11に示す画像データ登録処理中において
実行されるキーワード自動設定処理サブルーチンのフロ
ーチャートである。
【図14】図1におけるベクトル変換部によって実行さ
れるベクトル変換処理サブルーチンのフローチャートで
ある。
【図15】図13に示すキーワード自動設定処理中にお
いて実行される近傍画像抽出処理サブルーチンのフロー
チャートである。
【図16】図13に示すキーワード自動設定処理中にお
いて実行される画像近傍キーワード抽出処理サブルーチ
ンのフローチャートである。
【図17】図1における付加情報入力処理部によって実
行される付加情報入力処理サブルーチンのフローチャー
トである。
【図18】図17に示す付加情報入力処理中において実
行されるキーワード付加処理サブルーチンのフローチャ
ートである。
【図19】図1における付加情報変更処理部によって実
行される付加情報変更処理サブルーチンのフローチャー
トである。
【図20】図13に示すキーワード自動設定処理の概念
を示す図である。
【図21】図13とは異なるキーワード自動設定処理サ
ブルーチンのフローチャートである。
【図22】図21に示すキーワード自動設定処理の概念
を示す図である。
【符号の説明】
1…入力部、 2…キーワード登
録処理部、3…キーワード格納部、 4…画
像データ検索処理部、5…表示部、
6…辞書作成処理部、7…軸追加部、
9…ベクトル変換係数作成処理部、11…画像
データ登録処理部、 12…画像データ格納部、1
3…付加情報変更処理部、 14…キーワード自
動設定処理部、15…特徴量抽出部、 1
6…ベクトル変換部、17…付加情報入力処理部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 本間直人 外,情報検索におけるキー ワードの空間表現,信学技報(NC94− 138),1995年 3月18日,Vol.94, No.563,p.187−194 本間直人 外,キーワードの空間表現 とその階層化,信学技報(NC96− 183),1997年 3月18日,Vol.96, No.584,p.213−220 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/30

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オブジェクトにキーワードを付与して記
    憶部に登録する情報処理装置において、 複数のオブジェクトとこれらのオブジェクトに付与され
    た複数のキーワードとの対応関係を、各キーワードをカ
    テゴリとする一方、各オブジェクトをサンプルとした数
    量化理論 III 類による解析によって得る対応関係分析手
    段と、 上記対応関係に基づいて、上記複数のオブジェクトの空
    間を定義するオブジェクト空間定義手段と、 上記対応関係 に基づいて、上記オブジェクト空間と同一
    の意味空間である上記複数のキーワードの空間を定義す
    るキーワード空間定義手段と、 登録対象キーワードに対応付けされた上記オブジェクト
    空間上の位置が既知のオブジェクトの上記オブジェクト
    空間上の位置に基づいて、上記登録対象キーワードの上
    記キーワード空間上の位置を求め、そのキーワード空間
    上の位置に上記登録対象キーワードを配置するキーワー
    ド登録手段を備えた ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の情報処理装置におい
    て、対極に位置させるキーワードのユーザによる指定を受け
    付けるキーワード指定受付手段と、 上記キーワード空間上に上記両指定キーワードを結ぶ軸
    を設定し、既に上記キーワード空間上に配置されている
    総てのキーワードを上記新たに設定された軸に射影して
    上記新たな軸上の座標を求める軸追加手段 を備えこと
    を特徴とする情報処理装置。
  3. 【請求項3】 オブジェクトにキーワードを付与して記
    憶部に登録するためのプログラムを記憶したプログラム
    記憶媒体であって、 コンピュータを、 複数のオブジェクトとこれらのオブジェクトに付与され
    た複数のキーワードとの対応関係を、各キーワードをカ
    テゴリとする一方、各オブジェクトをサンプルとした数
    量化理論 III 類による解析によって得る対応関係分析手
    段、 上記対応関係に基づいて、上記複数のオブジェクトの空
    間を定義するオブジェクト空間定義手段、 上記対応関係に基づいて、上記オブジェクト空間と同一
    の意味空間である上記複数のキーワードの空間を定義す
    るキーワード空間定義手段、 登録対象キーワードに対応付けされた上記オブジェクト
    空間上の位置が既知のオブジェクトの上記オブジェクト
    空間上の位置に基づいて、上記登録対象キーワードの上
    記キーワード空間上の位置を求め、そのキーワード空間
    上の位置に上記登録対象キーワードを配置するキーワー
    ド登録手段として機能させるためのプログラムを記憶し
    ている ことを特徴とするプログラム記憶媒体
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のプログラム記憶媒体
    おいて、上記プログラムは、上記コンピュータを、さらに、 対極に位置させるキーワードのユーザによる指定を受け
    付けるキーワード指定受付手段、 上記キーワード空間上に上記両指定キーワードを結ぶ軸
    を設定し、既に上記キーワード空間上に配置されている
    総てのキーワードを上記新たに設定された軸に射影して
    上記新たな軸上の座標を求める軸追加手段として機能さ
    せる ことを特徴とするプログラム記憶媒体
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本間直人 外,キーワードの空間表現とその階層化,信学技報(NC96−183),1997年 3月18日,Vol.96,No.584,p.213−220
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