JP3528944B2 - レトルト釜温排水利用方法とそのシステム - Google Patents

レトルト釜温排水利用方法とそのシステム

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JP3528944B2 JP11394795A JP11394795A JP3528944B2 JP 3528944 B2 JP3528944 B2 JP 3528944B2 JP 11394795 A JP11394795 A JP 11394795A JP 11394795 A JP11394795 A JP 11394795A JP 3528944 B2 JP3528944 B2 JP 3528944B2
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明 ▲はい▼島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレトルト釜を利用した殺
菌システムにおける温排水利用方法とそのシステムに係
り、特に加熱工程後における冷却工程時にレトルト釜内
より排出される温排水をクローズサイクルで利用可能に
した温排水利用方法とそのシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、飲料缶、食品を可撓性包装体
に充填した密封包装食品、缶及び瓶詰め食品等(以下こ
れらを総称して被殺菌体という)、の殺菌システムとし
てレトルトを利用した殺菌システムが周知である。
【0003】この種の殺菌システムにおいては、レトル
ト(調理殺菌槽)内に多段状に飲料缶等の被殺菌体を収
容した後、圧縮空気による加圧(等圧制御)貯湯タンク
より加圧された120℃前後の熱水を供給し、レトルト
内を加圧状態にしつつ前記被加熱体が熱水に浸るように
して120℃前後の加熱殺菌を行う。そして前記加熱殺
菌の後に、水蒸気及び/又は空気をレトルト内に吹込
み、熱水を排出する。その後、前記レトルト内にシャワ
ーその他の手段にて冷却水を導入して被殺菌体の冷却を
行う訳であるが、環境の面よりこの被殺菌体を冷却後の
温排水はクローズサイクルにて再度略25〜30℃前後
に冷却して再利用されるのが好ましい。
【0004】図3はかかるクローズサイクルのシステム
フロー図を示し、レトルト1で排水された温排水は外気
と熱接触される冷却塔51で28〜35℃前後に一次冷
却した後、圧縮式冷凍機52により25〜30℃前後の
制御された温度に二次冷却し、その冷却水を再度レトル
ト1内に導入可能に構成している。尚、図中53は冷却
塔であり、冷媒の凝縮用として機能している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
システムにおいては、圧縮式冷凍機を用いる構成の為に
必要動力が大きくなり、ランニングコストが無用に増大
するという欠点が生じる。
【0006】かかる欠点を解消するために、吸収式若し
くは吸着式の冷凍機を用いることも考えられるしかし
ながら吸収式若しくは吸着式の冷凍機は、50〜85℃
前後の熱源水を必要とし、一方レトルト1よりの温排水
は、冷却工程初期では70℃前後の熱源を得られるが、
冷却工程終期では40℃前後に低下し、吸収式若しくは
吸着式の冷凍機の有効利用が図れない。
【0007】本発明はかかる従来技術の欠点に鑑み、4
0〜70℃と時系列的に変化する温排水を熱源として有
効に利用して必要動力の大幅低減とともに、精度よくレ
トルト1に供給する冷却水の制御が可能なレトルト釜に
おける温排水利用方法とそのシステムを提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1に示すよ
うに、レトルト1より排出された温排水を吸収式若しく
は吸着式の冷凍機(以下吸着式冷凍機2等という)の熱
源水2Aとして導入した後、該熱源水2Aとして利用後
の奪熱温水を冷却塔3により大気放熱し、該大気放熱さ
れた前記放熱水を前記吸着式冷凍機2等の冷却側2Bに
導入して温度制御された冷却水を生成し、該冷却水をレ
トルト1に導入することを基本構成とするものである。
【0009】即ち、吸着式冷凍機2等の熱源水2Aとし
て利用後の奪熱温水は平均して40℃以上の、レトルト
1の冷却水として好適な25〜30℃前後の温度に比較
して15℃前後若しくはそれ以上の温度差を有するもの
を直接吸着式冷凍機2等の冷却側2Bに導入しようとし
ても精度よく温度制御された冷却水を生成し得ない。し
たがって本発明はこのような温度差を有する温水を直接
吸着式冷凍機2の冷却側2Bに導入する事なく、熱源水
2Aとして利用後の略40〜45℃前後の奪熱温水を
却塔3により大気放熱して28〜35℃前後に低減させ
た後、該28〜35℃前後の放熱水を前記吸着式冷凍機
2等の冷却側2Bに導入して25〜30℃前後の冷却水
を生成しようとしてる。
【0010】したがって本発明によれば吸着式冷凍機2
の冷却温度差が、2〜数℃差ですむ為に、精度よい温度
制御が可能となる。しかしながらかかる構成においても
吸着式冷凍機2の熱源水側2Aでは、レトルト1よりの
温排水が40〜70℃と時系列的に変化する為に、該温
排水を熱源として有効に利用する工夫までは考慮されて
いない。この場合、吸着式冷凍機2の熱源水2A導入側
にタンク6を設け、レトルト1よりの40〜70℃の温
排水温度の平均化を図って吸着式冷凍機2に導入される
熱源水2A温度を50℃以上に維持するのがよい。
【0011】そして更に好ましい本発明によれば、レト
ルト1の排出側と、吸着式冷凍機2等の熱源水2Aとし
て利用後の奪熱温水間をバイパスさせて、前記レトルト
1より排出される温排水が所定温度(例えば50℃以上
60℃以上)以上の場合に該温排水を吸着式冷凍機2
等の熱源水2Aとして利用し、前記レトルト1より排出
される温排水が所定温度以下に低下した場合に前記バイ
パス路10を利用して冷却塔3吸入側に供給し、該冷却
3により大気放熱して28〜35℃前後に低減させる
ことにより、そのまま吸着式冷凍機2等の冷却側2Bに
導入できる。
【0012】この場合前記レトルト1を複数設け、時間
差をもたせて冷却工程を行わしめる事により例えば60
℃以上の高温温排水と60℃以下の低温温排水を並行し
て排出させる事が出来、そして前記複数温度の温排水を
選択してバイパス路10側と熱源水側2Aに流す事によ
り、吸着式冷凍機2等の運転を停止させることなく、効
率的に且つ温度精度よくレトルト1に供給する冷却水の
制御が可能となる。
【0013】又前記バイパス路10よりの低温温排水と
熱源水2Aとして利用後の奪熱温水は夫々個別に冷却塔
3に供給する事なく、両者を一旦タンク6に貯溜混合し
て温度を平均化してから冷却塔3に供給するのがよい。
【0014】又冷却塔3吐出側においても、その放熱水
を直接前記吸着式冷凍機2等の冷却側2Bに導入するこ
となく、タンク7に貯溜させて温度の平均化を図りつ
つ、該タンク7と吸着式冷凍機2等の冷却水吐出側をバ
イパス19させてレトルト1側が熱水殺菌工程にある場
合等のように冷却水を不要とする場合若しくは必要とす
る冷却水流量が減少した場合に、吸着式冷凍機2等より
の吐出冷却水をタンク7側に戻入するのがよい。
【0015】そしてかかるレトルト温排水利用方法のシ
ステム構成として、レトルト1より排出された温排水を
吸着式冷凍機2等の熱源水側2Aに導く第1の通路11
と、該熱源水2Aとして利用後の奪熱温水を冷却塔3側
に導く第2の通路12と、該大気放熱された前記放熱水
を前記吸着式冷凍機2等の冷却側2Bに導入する第3の
通路13と、冷凍機等の冷却側2Bより生成された冷却
水をレトルト1側に導入する第4の通路14を具え、前
記第1の通路11を切換弁15A、15Bを介してバイ
パスさせて前記第2の通路12側に連通させる第1のバ
イパス路10を設けた事を特徴とする。
【0016】そしてより具体的には前記第1〜第4の通
路11〜14を具えるとともに、時間差をもたせて冷却
工程を行わしめる前記レトルト1を複数1A1B設け、
且つ夫々のレトルト1排出側に切換弁15A、15Bを
設け、該両切換弁15A、15Bの一の出口側を前記第
1の通路11を、他の出口側に前記第2の通路12側に
連通させる第1のバイパス路10を設けた事を特徴とす
る。
【0017】この場合前記第2の通路12の第1のバイ
パス路10との接続部に第1のタンク6を設け、前記バ
イパス路10よりの低温温排水と熱源水2Aとして利用
後の奪熱温水を一旦タンク6に貯溜混合して温度を平均
化してから冷却塔3に供給するのがよい。
【0018】更に前記第3の通路13途中に第2のタン
ク7を設けるとともに、該第2のタンク7と第4の通路
14途中をバイパスさせる第2のバイパス路19を設
け、第4の通路14側に導入した吸着式冷凍機2等より
の吐出冷却水を第2のタンク7側に戻入可能に構成する
のがよい。更に、何等かの事情で一旦冷水温度が下がる
と、レトルト釜の熱容量が一定のために、その排出側温
度が吸着式冷凍機の熱源温度まで下がり、運転不能にな
る事がある。これを避けるために冷却塔吐出側とレトル
ト導入通路側間をバイパスさせる第3のバイパス路を設
けて、吸着式冷凍機2の吐出冷却水よりの冷却水温度が
一定温度以下に低下した場合に、冷却塔より吐出された
放熱水を直接レトルトに導入するのがよい。
【0019】
【実施例】以下図1〜図2を参照して本発明の実施例に
つき詳細に説明する。但し、この実施例に記載されてい
る構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特
に特定的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそれ
に限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。図
1は本発明の基本構成を示すレトルト1温排水利用シス
テムであり、本実施例では特に缶コーヒ等の熱水殺菌後
の、冷却工程における温排水利用システムに好適に適用
されるものである。そして本実施例において、1は前記
缶コーヒを収納して前記従来技術で示す熱水殺菌とその
冷却を行うレトルト、2は吸着式冷凍機で、一般に冷媒
として水、アルコール等を使用し、又シリカゲル、ゼオ
ライト、活性炭、活性アルミナ等の固体吸着剤を収設し
た吸着剤熱交換器(不図示)を複数基並設し、前記レト
ルト1より排出された温排水の再生用熱源と、冷却搭4
より放熱された放熱水を前記熱交換器の熱源水側2Aと
冷却水側に交互に供給しながら、前記吸着剤への冷媒の
吸着と脱着を繰り返し、該冷媒の蒸発潛熱を利用して放
熱水の冷却を行うように構成している。4は冷却塔で、
冷却側2Bより蒸発した冷媒を外気と間接接触させて凝
縮を行うとともに、吸着剤熱交換器における吸着熱を大
気放熱する。冷却塔3は前記したように吸着式冷凍機2
で熱源水2Aとして利用後の奪熱温水を大気放熱するも
のである。
【0020】そして前記夫々の装置はレトルト1より排
出された温排水を吸着式冷凍機2の熱源水側2Aに導く
第1の通路11と、該熱源水側2Aとして利用後の奪熱
温水を冷却塔3側に導く第2の通路12と、該大気放熱
された前記放熱水を前記吸着式冷凍機2の冷却側2Bに
導入する第3の通路13と、冷凍機等の冷却側2Bより
生成された冷却水をレトルト1側に導入する第4の通路
14を介して夫々接続されているとともに、第1の通路
11の吸着式冷凍機2の熱源水2A導入側に熱源用タン
ク5を設け、レトルト1よりの温排水温度の平均化を図
っている。そしてかかる実施例によれば、レトルト1よ
り排出される温排水40〜70℃前後の温排水は第1の
通路11より熱源用タンク5に貯溜して温排水温度の平
均化を図りながら略50〜65℃前後の温排水を吸着式
冷凍機2に熱源水2Aとして導入した後、該熱源水2A
として利用後の40〜42℃前後に低下した奪熱温水を
第2の通路12より冷却塔3に導入して大気放熱する。
【0021】そして該大気放熱により28〜30℃に低
下した放熱水を前記吸着式冷凍機2の冷却側2Bに導入
して25〜28℃の間の例えば26℃に温度制御された
冷却水を生成し、該冷却水をレトルト1に導入すること
により吸着式冷凍機2を使用したクローズサイクルによ
る温排水の再利用が可能となる。したがって本実施例は
前記熱源用タンク5により、40〜70℃と時系列的に
変化するレトルト1の温排水を吸着式冷凍機2の熱源と
して利用可能な温度まで平均化を図るとともに、熱源水
2Aとして利用後の略40〜45℃前後の奪熱温水を
却塔3により大気放熱して28〜35℃、好ましくは2
8〜30℃前後に低減させた後、該28〜30℃前後の
放熱水を前記吸着式冷凍機2の冷却側2Bに導入して2
5〜30℃、具体的には26℃に温度制御された冷却水
を生成している。
【0022】図2に示す第2の実施例は吸着式冷凍機2
の熱源水2Aとしての温排水の一層の効率的利用と冷却
水の一層の緻密な制御を図ったものである。以下前記実
施例との差異を中心に説明する。前記レトルト1は2つ
1A、1B並列に設け、時間差をもたせて冷却工程を行
わしめる事により例えば60℃以上の高温温排水と60
℃以下の低温温排水が交互に並行して排出させる事が出
来るようにしている。又レトルト1A、1Bの入口側と
出口側には夫々2方向弁20A、20B、21A、21
B(開閉弁)が接続されている。20A、20Bは通常
開閉弁であるが、ポンプのON、OFFで少なくとも1
つの弁の代用をする場合もある。
【0023】又レトルト1排出側に位置する2方向弁2
1A、21Bの出口側には、入口側の温排水の温度を感
知して出口側の吐出方向を切り換える温度感知型切換弁
15A、15Bを設け、該切換弁15A、15Bの一の
出口側を集合して第1の通路11に、他の出口側を集合
して第1のバイパス路10に接続させる。前記第1の通
路11の吸着式冷凍機2の熱源水2A導入側には熱源用
タンク5を設けている。又前記バイパス路10は第2の
通路12の途中に介装した第1のタンク6に接続され、
該バイパス路10よりの低温温排水と熱源水2Aとして
利用後の奪熱温水を一旦前記第1のタンク6に貯溜混合
して温度を平均化してから冷却塔3に供給するように構
成している。
【0024】冷却塔3は複数個3A、3B設け、これを
直列に接続して有効な放熱と温度低減を可能とする。
【0025】又冷却塔3A、3B吐出側の第3の通路1
3途中には第2のタンク7を設け、該タンク7に放熱水
を貯溜させて温度の平均化を図る。又冷却塔3A、3B
吐出側と三方弁22出口側のレトルト導入通路20A、
20B側間をバイパスさせる第3のバイパス路71を設
けて三方弁72を介して第4の通路14と接続させてい
る。又前記タンク7にはバイパス路19及び三方弁22
を介して第4の通路14と接続され、三方弁22の開度
若しくは切換制御により第4の通路14側に導入した吸
着式冷凍機2よりの吐出冷却水を第2のタンク7側に戻
入可能に構成している。循環による汚れ濃縮を防止する
ために、新水または空缶リンサー水を2次冷却水タンク
(第2のタンク7)に供給し、供給した分を冷却塔を出
たところで排水し、冷却塔(特に高段側)の補給水とし
て再利用する。従って前記三つのタンク容量は、その目
的の差異より、第2のタンク7>第一のタンク6>熱源
用タンク5の順になっている。尚、前記通路には夫々矢
印方向に水が流れるようにポンプP1…を設けている。
【0026】次にかかる実施例の作用を説明する。前記
二つのレトルト1は時間差をもたせて冷却工程を行わし
めるように構成し、例えば60℃〜70℃の高温温排水
と40〜60℃の低温温排水が並行して排出するように
構成する。そして温度感知切換弁15A、15Bでは、
前記夫々のレトルト1A、1Bより排出された温排水の
温度を検知して60℃以上の高温温排水は第1の通路1
1側に、60℃以下の低温温排水は第一のバイパス路1
0側に流し、夫々熱源用タンク5と第一のタンク6に貯
溜される。
【0027】熱源用タンク5側では60℃〜70℃の高
温温排水の貯溜により温排水温度の平均化を図り、約6
5℃の安定した熱源水2Aを得る事が出来る。そして前
記65℃前後の温排水を吸着式冷凍機2に熱源水2Aと
して導入した後、該熱源水2Aとして利用後の40〜5
0℃前後に低下した奪熱温水は第一のタンク6に貯溜さ
れる。又前記バイパス路10よりの40〜60℃の低温
温排水も前記第一のタンク6に貯溜され、従って該第一
のタンク6には40〜50℃前後の温水が混合貯溜され
る事となる。
【0028】そして前記貯溜された温水、例えば42℃
前後の温水は直列接続された冷却塔3Aに供給され、該
冷却塔3A、3Bで29℃前後に冷却された放熱水が得
られる。又冷却塔3B吐出側においても、その放熱水を
直接前記吸着式冷凍機2の冷却側2Bに導入することな
く、第2のタンク7に貯溜させて温度の平均化を図る。
【0029】そして前記タンク7より吸着式冷凍機2の
冷却側2Bに29℃前後の放熱水を導入する事により2
6℃前後に温度制御された冷却水を生成し、該冷却水を
レトルト1A、1Bに導入することにより吸着式冷凍機
2を使用したクローズサイクルによる温排水の再利用が
可能となる。
【0030】尚、レトルト1A、1B側が熱水殺菌工程
にある場合等のように冷却水を不要とする場合若しくは
必要とする冷却水流量が減少した場合に、3方弁の出口
切換若しくは開度調整により吸着式冷凍機2よりの吐出
冷却水をバイパス路19を介してタンク7側に戻入す
る。更に、何等かの事情で一旦冷水温度が下がると、レ
トルト釜の熱容量が一定のために、その排出側温度が吸
着式冷凍機の熱源温度まで下がり、運転不能になる事が
ある。これを避けるために冷却塔3A、3B吐出側と三
方弁22出口側のレトルト導入通路20A、20B側間
をバイパスさせる第3のバイパス路71を設けて三方弁
72を介して第4の通路14と接続させて、吸着式冷凍
機2の吐出冷却水よりの冷却水温度が一定温度以下に低
下した場合に、三方弁72を切り換えて冷却塔3A、3
Bより吐出された放熱水を直接レトルト導入通路20
A、20B側にバイパスさせる。
【0031】
【発明の効果】以上記載のごとく本発明によれば、40
〜70℃と時系列的に変化する温排水を熱源として有効
に利用して必要動力の大幅低減とともに、精度よくレト
ルトに供給する冷却水の制御が可能なレトルト釜におけ
る温排水利用方法とそのシステムを提供することが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示すレトルト温排水利用シ
ステムのシステムフロー図を示す。
【図2】本発明の他の実施例を示すレトルト温排水利用
システムのシステムフロー図を示す。
【図3】従来のクローズサイクルにおけるレトルト温排
水利用システムのシステムフロー図を示す。
【符号の説明】
1、1A、1B レトルト 2 吸着式冷凍機 2A 熱源水側 2B 冷却側 3、3A、3B 冷却塔 5 熱源用タンク 6 第1のタンク 7 第2のタンク 10 第1のバイパス路 11 第1の通路 12 第2の通路 13 第3の通路 14 第4の通路 15A、15B 切換弁 19 第2のバイパス路 71 第3のバイパス路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲はい▼島 明 東京都江東区牡丹2丁目13番1号 株式 会社前川製作所内 (72)発明者 小松 富士夫 東京都江東区牡丹2丁目13番1号 株式 会社前川製作所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 3/00 - 3/24 A61L 2/00 - 2/06 A23L 1/01

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レトルト釜内より排出される被殺菌体の
    冷却後の温排水を冷凍機により冷却しながら主としてク
    ローズサイクルにより前記温排水の再利用を図るレトル
    ト温排水利用方法において、 レトルトより排出された温排水を吸収式若しくは吸着式
    の冷凍機(以下吸着式冷凍機等という)の熱源水として
    導入した後、該熱源水として利用後の奪熱温水を冷却塔
    により大気放熱し、該大気放熱された前記放熱水を前記
    吸着式冷凍機等の冷却側に導入して温度制御された冷却
    水を生成し、該冷却水をレトルトに導入することを特徴
    とするレトルト温排水利用方法
  2. 【請求項2】 レトルトの排出側と、吸着式冷凍機等の
    熱源水として利用後の奪熱温水間をバイパスさせて、前
    記レトルトより排出される温排水が所定温度以上の場合
    に該温排水を吸着式冷凍機等の熱源水として利用し、前
    記レトルトより排出される温排水が所定温度以下に低下
    した場合に前記バイパス路を利用して冷却塔吸入側に供
    給し、該冷却塔により大気放熱して前記放熱水を得る事
    を特徴とする請求項1記載のレトルト温排水利用方法
  3. 【請求項3】 レトルトより排出される温排水が略50
    60℃以上の場合に該温排水を吸着式冷凍機等の熱
    源水として利用し、前記温排水が略50℃以下60℃
    以下の場合に、前記バイパス路を利用して前記熱源水と
    して利用後の略40〜45℃前後の奪熱温水とともに
    却塔吸入側に供給し、該冷却塔により大気放熱して前記
    両温水を28〜35℃前後に低減させた後、該28〜3
    5℃前後の放熱水を前記吸着式冷凍機等の冷却側に導入
    して25〜30℃前後の冷却水を生成する事を特徴とす
    る請求項2記載のレトルト温排水利用方法
  4. 【請求項4】 前記レトルトを複数設け、時間差をもた
    せて冷却工程を行わしめる事により所定温度以上の高温
    温排水と所定温度以下の低温温排水を並行して排出さ
    せ、そして前記並行排出させた複数温度の温排水を、選
    択的にバイパス路側と熱源水側に流す事を特徴とする請
    求項2記載のレトルト温排水利用方法
  5. 【請求項5】 前記バイパス路よりの低温温排水と熱源
    水として利用後の奪熱温水を一旦タンクに貯溜混合して
    温度を平均化してから冷却塔に供給するようにした事を
    特徴とする請求項2記載のレトルト温排水利用方法
  6. 【請求項6】 吸着式冷凍機の熱源水導入側に熱源用タ
    ンクを設け、レトルトよりの温排水温度の平均化を図っ
    た事を特徴とする請求項1記載のレトルト温排水利用方
  7. 【請求項7】 冷却塔吐出側において、その放熱水をタ
    ンクに貯溜させて温度の平均化を図りつつ、該タンクと
    吸着式冷凍機等の冷却水吐出側をバイパスさせて吸着式
    冷凍機等よりの吐出冷却水をタンク側に戻入する事を特
    徴とする請求項2記載のレトルト温排水利用方法
  8. 【請求項8】 吸着式冷凍機2の吐出冷却水よりの冷却
    水温度が一定温度以下に低下した場合に、冷却塔吐出側
    とレトルト導入通路側間をバイパスさせて、冷却塔より
    吐出された放熱水を直接レトルトに導入する事を特徴と
    する請求項7記載のレトルト温排水利用方法
  9. 【請求項9】 レトルト内より排出される被殺菌体の冷
    却後の温排水を冷凍機により冷却しながら主としてクロ
    ーズサイクルにより前記温排水の再利用を図るレトルト
    温排水利用システムにおいて、 レトルトより排出された温排水を吸着式冷凍機等の熱源
    側に導く第1の通路と、該熱源水として利用後の奪熱温
    水を冷却塔側に導く第2の通路と、該大気放熱された前
    記放熱水を前記吸着式冷凍機等の冷却側に導入する第3
    の通路と、冷凍機等の冷却側より生成された冷却水をレ
    トルト側に導入する第4の通路を具え、 前記第1の通路を切換弁を介してバイパスさせて前記第
    2の通路側に連通させる第1のバイパス路を設けた事を
    特徴とするレトルト温排水利用システム
  10. 【請求項10】 レトルト内より排出される被殺菌体の
    冷却後の温排水を冷凍機により冷却しながら主としてク
    ローズサイクルにより前記温排水の再利用を図るレトル
    ト温排水利用システムにおいて、 レトルトより排出された温排水を吸着式冷凍機等の熱源
    側に導く第1の通路と、該熱源水として利用後の奪熱温
    水を冷却塔側に導く第2の通路と、該大気放熱された前
    記放熱水を前記吸着式冷凍機等の冷却側に導入する第3
    の通路と、冷凍機等の冷却側より生成された冷却水をレ
    トルト側に導入する第4の通路を具えるとともに、時間
    差をもたせて冷却工程を行わしめる前記レトルトを複数
    設け、且つ夫々のレトルト排出側に切換弁を設け、該両
    切換弁の一の出口側を前記第1の通路を、他の出口側に
    前記第2の通路側に連通させる第1のバイパス路を設け
    た事を特徴とするレトルト温排水利用システム
  11. 【請求項11】 前記第2の通路の第1のバイパス路と
    の接続部に第1のタンクを設け、前記バイパス路よりの
    低温温排水と熱源水として利用後の奪熱温水を一旦タン
    クに貯溜混合して温度を平均化してから冷却塔に供給す
    るようにした事を特徴とする請求項9記載のレトルト温
    排水利用システム
  12. 【請求項12】 前記第3の通路途中に第2のタンクを
    設けるとともに、該第2のタンクと第4の通路途中をバ
    イパスさせる第2のバイパス路を設け、第4の通路側に
    導入した吸着式冷凍機等よりの吐出冷却水を第2のタン
    ク側に戻入可能に構成した事を特徴とする請求項9記載
    のレトルト温排水利用システム
  13. 【請求項13】 冷却塔吐出側とレトルト導入通路側間
    をバイパスさせる第3のバイパス路を設けて、吸着式冷
    凍機2の吐出冷却水よりの冷却水温度が一定温度以下に
    低下した場合に、冷却塔より吐出された放熱水を直接レ
    トルトに導入する事を特徴とする請求項12記載のレト
    ルト温排水利用システム
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