JP3526727B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP3526727B2 JP16357997A JP16357997A JP3526727B2 JP 3526727 B2 JP3526727 B2 JP 3526727B2 JP 16357997 A JP16357997 A JP 16357997A JP 16357997 A JP16357997 A JP 16357997A JP 3526727 B2 JP3526727 B2 JP 3526727B2
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェット記録装置
に関し、特に複数のノズルを有するインクジェットヘッ
ドを備えたインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、ファクシミリ、複写装置等の
画像形成装置として用いるインクジェット記録装置にお
いては、インク滴を吐出する複数のノズルと、各ノズル
が連通するインク液室と、各インク液室内のインクを加
圧してノズルからインク滴を吐出させるためのエネルギ
ーを発生する電気機械変換素子或いは電気熱変換素子等
のエネルギー発生手段とを備えたインクジェットヘッド
を用いて、ヘッドのエネルギー発生手段を印字データに
応じて駆動することで所要のノズルからインク滴を吐出
させて画像を記録する。
【0003】従来のインクジェットヘッドとしては、例
えば特開平8−142324号公報に記載されているよ
うに、インク滴を吐出する複数のノズルと、各ノズルが
連通する複数のインク液室とを有し、各ノズルに対応す
るエネルギー発生手段を駆動して振動板を介して前記液
室内容積を変化させることで前記ノズルからインク滴を
吐出させるようにしたものが知られている。なお、本明
細書では、エネルギー発生手段(電気機械変換素子)を
駆動することを「ノズルを駆動する」或いは「チャンネ
ルを駆動する」などとも称する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなインク
ジェットヘッドを印字データに応じて駆動する場合に、
例えば着目したノズルが非駆動で、隣接する両側のノズ
ルを駆動するとき、駆動ノズルの電気機械変換素子がイ
ンク液室を加圧することでノズル形成部材が僅かに押し
上げられる。そのため、非駆動ノズルのインク液室の内
容積が僅かに増加して、非駆動ノズルのインクメニスカ
スが内部に引き込まれ、これが連続して行われると、非
駆動ノズルのインク液室内にエアーが堆積されることが
ある。
【0005】このようにインク液室内にエアーが堆積さ
れると、エネルギー発生手段でインク液室を加圧しても
インク滴が吐出されなくなるダウン現象を生じ、画質が
低下したり、印字不良になる。
【0006】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、多数ノズルのインクジェットヘッドを用いる場合
のダウン現象を防止することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1のインクジェット記録装置は、インクジェ
ットヘッドの駆動ノズルのエネルギー発生手段に対して
インク滴を吐出させる駆動エネルギーを与えるタイミン
グで、非駆動ノズルのエネルギー発生手段に対して、複
数のノズルを形成したノズル形成部材の変位による液室
の内容積の増加を減少させ、かつ、インク滴を吐出させ
ない駆動エネルギーを与える構成とした。
【0008】請求項2のインクジェット記録装置は、上
記請求項1のインクジェット記録装置において、非駆動
ノズルに隣接する1又は複数のノズルの駆動、非駆動の
パターンを参照して、パターンが一致した場合に、非駆
動ノズルのエネルギー発生手段に対してインク滴を吐出
させない駆動エネルギーを与える構成とした。
【0009】請求項3のインクジェット記録装置は、上
記請求項2のインクジェット記録装置において、前記参
照するパターンを複数有する構成とした。
【0010】請求項4のインクジェット記録装置は、上
記請求項3のインクジェット記録装置において、前記参
照するパターンとして駆動ノズルの論理和で論理演算す
るパターンを備えている構成とした。
【0011】請求項5のインクジェット記録装置は、上
記請求項3又は4のインクジェット記録装置において、
前記参照するパターンとして駆動ノズルの論理積で論理
演算するパターンを備えている構成とした。
【0012】請求項6のインクジェット記録装置は、上
記請求項3乃至5のいずれかのインクジェット記録装置
において、前記参照するパターンとして隣接する1又は
複数のノズルの駆動、非駆動にかかわらず常に非駆動ノ
ズルのエネルギー発生手段に対してインク滴を吐出させ
ない駆動エネルギーを与えるためのパターンを備えてい
る構成とした。
【0013】請求項7のインクジェット記録装置は、上
記請求項3乃至6のいずれかのインクジェット記録装置
において、環境温度に応じて使用するパターンを選択す
る構成とした。
【0014】請求項8のインクジェット記録装置は、上
記請求項1乃至7のいずれかのインクジェット記録装置
において、非駆動ノズルのエネルギー発生手段に対して
与える駆動エネルギーを環境温度に応じて変化させる構
成とした。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1は本発明に係るインクジ
ェット記録装置の機構部の概略図、図2は図1の要部概
略斜視図である。
【0016】このインクジェット記録装置は、左右の側
板1,2間(図2参照)に横架したガイドロッド3とガ
イド板4とでキャリッジ5を主走査方向(図2の矢示A
方向)に摺動自在に保持し、キャリッジ5の下面側には
インクジェットヘッドからなる記録ヘッド6をインク滴
吐出方向を下方に向けて装着し、キャリッジ5の上面側
には記録ヘッド6に各色のインクを供給するためのイン
クタンク(インクカートリッジ)7を装着している。
【0017】記録ヘッド6は、イエロー(Y)のインク
を吐出するヘッド、マゼンタ(M)のインクを吐出する
ヘッド、シアン(C)のインクを吐出するヘッド及びブ
ラック(Bk)のインクを吐出するヘッドを主走査方向
に配置したものである。キャリッジ5は、ステッピング
モータからなる主走査モータ15で回転される駆動プー
リ16と従動プーリ17との間に張装したタイミングベ
ルト18に連結して、主走査モータ15を駆動制御する
ことによってキャリッジ5、即ち記録ヘッド6が主走査
方向に移動されるようにしている。
【0018】一方、用紙20を副走査方向(図2の矢示
B方向)に搬送するためにプラテンローラ(以下、単に
「プラテン」という。)21と、プラテン21の周面に
押し付けて配設した給紙ローラ22,23及び用紙送り
角を規定するピンチローラ24と、記録ヘッド6が対向
するガイド板25と、記録ヘッド6より用紙搬送方向下
流側の排紙ローラ26及びこの排紙ローラ26に押し付
けられて当接する用紙押え用拍車ローラ27とを備えて
いる。
【0019】そして、ステッピングモータからなる副走
査モータ28の回転をギヤ29〜31及びプラテンギヤ
32を介してプラテン21に伝達して、プラテン21を
回転駆動することによって給紙部33に収納した用紙2
0をプラテン21と給紙ローラ22,23及び用紙押え
用ローラ24を経て、記録ヘッド6とガイド板25との
間に送り込み、プラテン21で用紙20を副走査方向に
移動させながら、プラテンギヤ32に噛み合うギヤ34
を介して回転される排紙ローラ26及び用紙押え用拍車
ローラ27で用紙20を排紙方向(図2の矢示B方向)
に送り出す。
【0020】このように構成したこの記録装置では、記
録ヘッド6(キャリッジ5)を主走査方向に移動走査さ
せながら、用紙20を副走査方向に搬送して、記録ヘッ
ド6各ヘッドのノズルから所要の色のインク滴を吐出さ
せることによって、用紙20上に所要のカラー画像(黒
画像を含む。)を記録する。
【0021】また、この記録装置においては、キャリッ
ジ5の主走査領域の右側部分に、記録ヘッド6の信頼性
維持回復機構(サブシステム)35を配設し、印字待機
状態にあるとき、ホスト側から所定時間印刷データが転
送されないとき、或いは予め定めた時間間隔などで、記
録ヘッド6のノズル面やノズルの汚れを除去するなどの
信頼性維持回復動作を行う。
【0022】次に、記録ヘッドを構成しているインクジ
ェットヘッドの一例について図3乃至図5を参照して説
明する。なお、図3はインクジェットヘッドの分解斜視
図、図4は同ヘッドのチャンネル方向(ノズル配列方
向)と直交する方向の要部拡大断面図、図5は同ヘッド
のチャンネル方向の要部拡大断面図である。
【0023】このインクジェットヘッドは、駆動ユニッ
ト41と、液室ユニット42と、ヘッドカバー43とを
備えている。駆動ユニット41は、セラミックス基板、
例えばチタン酸バリウム、アルミナ、フォルステライト
などの絶縁性の基板44上に、エネルギー発生手段であ
る複数の積層型圧電素子45を列状に2列配置して接合
し、これら2列の各圧電素子45の周囲を取り囲む樹
脂、セラミック等からなるフレーム部材(支持体)46
を接着剤47によって接合している。
【0024】複数の圧電素子45は、インクを液滴化し
て飛翔させるための駆動パルスが与えられる圧電素子
(これを「駆動部」という。)48,48…と、駆動部
48,48間に位置し、駆動パルスが与えられずに単に
液室ユニット42を基板44に固定する液室支柱部材と
なる圧電素子(これを「非駆動部」という。)49,4
9…とを交互に構成している。
【0025】ここで、圧電素子45としては10層以上
の積層型圧電素子を用いている。この積層型圧電素子
は、例えば図4に示すように、厚さ10〜50μm/1
層のチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)50と、厚さ数μ
m/1層の銀・パラジューム(AgPd)からなる内部電
極51とを交互に積層したものであるが、圧電素子とし
て用いる材料は上記に限られるものでなく、その他の電
気機械変換素子を用いることもできる。
【0026】各圧電素子45の内部電極51は1層おき
にAgPdからなる左右の端面電極52,53(2つの圧
電素子列の対向する面側を端面電極52とし、対向しな
い面側を端面電極53とする。)に接続している。一
方、基板44上には、図3に示すようにNi・Au蒸着、
Auメッキ、AgPtペースト印刷、AgPdペースト印刷
等によって共通電極54及び選択電極55の各パターン
を設けている。
【0027】そして、各列の各圧電素子45の対向する
端面電極52を導電性接着剤56を介して共通電極54
に接続し、他方、各列の各圧電素子45の対向しない端
面電極53を同じく導電性接着剤56を介してそれぞれ
選択電極55に接続している。これにより、駆動部48
に駆動電圧(駆動エネルギー)を与えることによって、
積層方向に電界が発生して、駆動部48には積層方向の
伸びの変位(d33方向の変位)が生起される。なお、
共通電極54は、図4にも示すように、フレーム部材4
6に設けた穴46a内に導電性接着剤56を充填するこ
とで各圧電素子に接続されたパターンの導通を取ってい
る。
【0028】一方、液室ユニット42は、金属薄膜の積
層体からなる複層構造の振動板57と、ドライフィルム
レジスト(DFR)からなる感光性樹脂層で形成した2
層構造の液室隔壁部材58と、金属、樹脂等からなるノ
ズルプレート59とを順次を積層し、熱融着して形成し
ている。これらの各部材によって、1つの圧電素子45
(駆動部48)と、この1つの圧電素子45に対応する
ダイアフラム部60と、各ダイアフラム部60を介して
加圧される加圧液室61と、この加圧液室61の両側に
位置して加圧液室61に供給するインクを導入する共通
液室62,62と、加圧液室61と共通液室62,62
とを連通する流体抵抗部を兼ねたインク供給路63,6
3と、加圧液室61に連通するノズル64とによって1
つのチャンネルを形成し、このチャンネルを複数個2列
設けている。
【0029】振動板57は、2層構造のニッケルめっき
膜からなり、駆動部48に対応する前記ダイアフラム部
60と、駆動部48と接合するためにこのダイアフラム
部60の中央部に一体的に形成した島状凸部65と、非
駆動部49に接合する梁となる66及びフレーム部材4
6に接合する周辺厚肉部67とを形成している。
【0030】液室隔壁部材58は、振動板57側に予め
ドライフィルムレジストを塗布して所要のマスクを用い
て露光し、現像して所定の液室パターンを形成した第1
感光性樹脂層68と、ノズルプレート59側に予めドラ
イフィルムレジストを塗布して所要のマスクを用いて露
光し、現像して所定の液室パターンを形成した第2感光
性樹脂層69とを熱圧着で接合してなる。
【0031】ノズルプレート59にはインク滴を飛翔さ
せるための微細な吐出口であるノズル64を多数を形成
している。このノズル64の内部形状(内側形状)は、
略円柱形状、略円錘台形状、ホーン形状等に形成する。
また、このノズル64の径はインク滴出口側の直径で約
25〜35μmである。このノズルプレート59のイン
ク吐出面(ノズル表面側)は、図3にも示すように撥水
性の表面処理を施した撥水処理面70としている。例え
ば、PTFE−Ni共析メッキやフッ素樹脂の電着塗
装、蒸発性のあるフッ素樹脂(例えばフッ化ピッチな
ど)を蒸着コートしたもの、シリコン系樹脂・フッ素系
樹脂の溶剤塗布後の焼き付け等、インク物性に応じて選
定した撥水処理膜を設けて、インクの滴形状、飛翔特性
を安定化し、高品位の画像品質を得られるようにしてい
る。なお、ノズルプレート59の周縁部は撥水処理膜を
形成しない非撥水処理面71としている。
【0032】これらの駆動ユニット41と液室ユニット
42とはそれぞれ別個に加工、組立を行なった後、液室
ユニット42の振動板57と駆動ユニット41の圧電素
子45及びフレーム部材46とを接着剤72で接合して
いる。
【0033】そして、基板44をヘッド支持部材である
スペーサ部材(ヘッドホルダ)73上に支持して保持
し、このスペーサ部材73内に配設したヘッド駆動用I
C等を有するPCB基板と駆動ユニット41の各圧電素
子45(駆動部48)に接続した各電極54,55とを
FPCケーブル74,74を介して接続している。
【0034】また、ノズルカバー(ヘッドカバー)43
は、ノズルプレート59の周縁部及びヘッド側面を覆う
箱状に形成したものであり、ノズルプレート59の撥水
処理面70に対応して開口部を形成し、ノズルプレート
59の周縁部に残した非撥水処理面71に接着剤にて接
着接合している。さらに、このインクジェットヘッドに
は、図示しないインクカートリッジからのインクを液室
に供給するため、スペーサ部材73、基板44、フレー
ム部材46及び振動板57にそれぞれインク供給穴75
〜78を設けている。
【0035】このインクジェットヘッドにおいては、記
録信号に応じて駆動部48に駆動波形(10〜50Vの
パルス電圧)を印加することによって、駆動部48に積
層方向の変位が生起し、振動板57のダイアフラム部6
0を介して加圧液室61が加圧されて圧力が上昇し、ノ
ズル64からインク滴が吐出される。このとき、加圧液
室61から共通液室62へ通じるインク供給路63,6
3方向へもインクの流れが発生するが、インク供給路6
3,63の断面積を狭小にすることで流体抵抗部として
機能させて共通液室62,62側へのインクの流れを低
減し、インク吐出効率の低下を防いでいる。
【0036】そして、インク滴吐出の終了に伴い、加圧
液室61内のインク圧力が低減し、インクの流れの慣性
と駆動パルスの放電過程によって加圧液室61内に負圧
が発生してインク充填行程へ移行する。このとき、イン
クタンクから供給されたインクは共通液室62,62に
流入し、共通液室62,62からインク供給路63,6
3を経て加圧液室61内に充填される。そして、ノズル
64の出口付近のインクメニスカス面の振動が減衰し、
表面張力によってノズル64の出口付近に戻されて(リ
フィル)安定状態に至れば、次のインク滴吐出動作に移
行する。
【0037】次に、このインクジェット記録装置の制御
部の概要について図6を参照して説明する。この制御部
は、この記録装置全体の制御を司るマイクロコンピュー
タ(以下、「CPU」と称する。)80と、必要な固定
情報を格納したROM81と、画像メモリ、ワーキング
メモリ等として使用するRAM82と、パラレル入出力
(PIO)ポート83と、入力バッファ84と、キャラ
クタジェネレータ85と、改行カウンタ86と、ダイレ
クトメモリアクセスコントローラ(DMAC)87と、
出力バッファ88と、ゲートアレー(GA)或いはパラ
レル入出力(PIO)ポート89とを備えている。
【0038】そして、この制御部は、記録ヘッド6の各
ノズルに対応するエネルギー発生手段(圧電素子)の共
通電極に対して駆動波形を印加する共通(Com)ドラ
イバ90と、記録ヘッド6の各ノズルに対応するエネル
ギー発生手段を記録信号に応じて選択する選択信号を与
えるドライバ91と、主走査モータ15及び副走査モー
タ28を各々駆動制御するモータドライバ92等を備え
て、各部に所要の信号を出力すると共に、操作パネル
(オペレーションパネル)93が接続されている。な
お、CPU80、共通ドライバ90及びドライバ91に
よって本発明に係る駆動制御を行うための部分を構成す
る。
【0039】ここで、PIO83には操作パネル93か
ら与えられる各種の指示、選択信号が入力されると共
に、PIO83から操作パネル93に対して各種の表示
信号等が出力される。また、PIO83にはホスト側か
らの画像データ、用紙の種別を示す用紙種別データ及び
その他のデータが入力され、PIO83を介してホスト
側に各種の信号を出力する。さらに、PIO83には、
用紙の始端、終端を検知する紙有無センサからの検知信
号、キャリッジ5のホームポジション(基準位置)を検
知するホームポジションセンサ等の各種センサからの信
号等が入力される。
【0040】また、入力バッファ84は、PIO83を
介して受信するホスト側からの印字データを一次格納す
る。キャラクタジェネレータ85は、印写データをコー
ドデータで受信した場合にイメージデータに変換する。
改行カウンタ86は、改行数をカウントする。DMAC
87は、入力バッファ84に一次蓄積している印写デー
タを読出して、必要であれば、キャラクタジェネレータ
85でイメージデータに変換させて、印字データを出力
バッファ88に転送させる等の処理をする。
【0041】さらに、出力バッファ88に蓄積された記
録データは所要のタイミングで読み出されてPIO89
に印写信号として送出され、PIO89からドライバ9
1に与えられて、ドライバ91からドライブ信号(選択
信号)として記録ヘッド6に送出する。また、PIO8
9を介してモータドライバ92に対して駆動制御信号を
出力して、キャリッジ5を主走査方向の移動走査し、プ
ラテン21を回転させて用紙20を所定量搬送させる。
【0042】次に、この制御部の内のヘッド駆動制御に
係る部分(以下、「ヘッド駆動回路」という。)につい
て図7を参照して説明する。なお、同図では1つのヘッ
ドの駆動制御に係る部分のみを示している。ここで、記
録ヘッド6を構成するインクジェットヘッドHは、上述
したように複数(ここでは64個とする。)のノズル6
4に対応する64個のエネルギー発生手段である圧電素
子PZTを有し、各圧電素子PZTの一方の電極は共通
化して共通電極Comとし、他方の電極は各圧電素子P
ZT毎に個別化して選択電極SELとしている。なお、
実際にはノズル64は2列設けているので、128個の
ノズル64を有することになる。
【0043】一方、このヘッドを駆動制御するためのヘ
ッド駆動回路は、前述したCPU80及び印写データ等
を作成するデータ作成部100を含む制御信号発生部1
01と、インクジェットヘッドHを駆動するための前述
した共通(Com)ドライバ90及びドライバ91に対
応するヘッド駆動部102とを備えている。
【0044】このヘッド駆動部102は、制御信号発生
部101からの基準タイミングパルスSTBを入力し
て、駆動波形を生成出力する波形生成回路103と、こ
の波形生成回路103の出力(駆動波形P)をインクジ
ェットヘッドHの共通電極Comに出力する低インピー
ダンス出力回路104と、制御信号発生部101からの
印字データ信号DI等に基づいて、インクジェットヘッ
ドHの複数の圧電素子PZTに対して選択信号Do1〜D
o64を与えるチャンネル(ch)選択回路105とから
なる。
【0045】波形生成回路103は、例えばROM、D
/Aコンバータ又は他のパルス発生回路と微積分回路、
クリップ回路、クランプ回路などの波形変形回路等で構
成できる。この波形生成回路103は、制御信号発生部
101からの駆動波形Pを生成出力するためのタイミン
グを決める基準タイミング信号STBの他、駆動波形P
の駆動電圧(電圧値)Vpを選択するためのVp制御信
号SVp及び駆動波形Pの立ち上がり時定数trを選択
するためのtr制御信号Str等も入力され、これらの
制御信号によって駆動エネルギーを変化させることがで
きる。また、低インピーダンス出力回路104は、バッ
ファアンプ、SEPP(Single Ended Push Pul
l)等で構成される低インピーダンス増幅器からなる。
【0046】ここで、波形生成回路103及び低インピ
ーダンス出力回路104の一例を図8乃至図10を参照
して説明する。先ず、波形生成回路103は、図8に示
すように、基準タイミングパルスSTBを入力して駆動
波形Pを生成して低インピーダンス出力回路104に与
える駆動波形生成部106と、Vp制御信号SVpに応
じて駆動波形生成部106の駆動波形Pの電圧Vpを決
定する電圧Vthを生成して出力するVp制御部107
7とで構成している。なお、駆動波形生成部106及び
低インピーダンス出力回路104で定電圧駆動回路を構
成する。
【0047】この駆動波形生成部106及び低インピー
ダンス出力回路104は、図9に示すように、基準タイ
ミングパルスSTBが与えられる入力端子INを、制御
信号発生部101(CPU80)から制御信号IN1
(tr制御信号Str1〜3)をそれぞれ他方入力とす
るゲート回路G1〜G3、バッファB1〜B3を介し
て、トランジスタTr11〜Tr13の各ベースにそれ
ぞれ接続し、各トランジスタTr11〜Tr13のコレ
クタには電源電圧Vppを印加し、各トランジスタTr
11〜Tr13のエミッタにはそれぞれ充電抵抗Ra1
〜Ra3を接続して、これらの充電抵抗Ra1〜Ra3
の並列回路をダイオードD1に直列に接続して、これら
で駆動波形の立上がり時定数trを制御するtr制御回
路108を構成している。
【0048】また、基準タイミングパルスSTBが与え
られる入力端子INを、基準信号発生部101から制御
信号IN2を他方入力とするゲート回路G4、インバー
タIを介してトランジスタTr2のベースに接続し、こ
のトランジスタTr2のエミッタは接地し、トランジス
タTr2のコレクタには放電抵抗RbとダイオードD2
の直列回路を接続している。そして、これらダイオード
D1のカソード側とダイオードD2のアノード側とを接
続し、この接続点aと接地間にコンデンサCkを接続し
て、充電抵抗Ra1〜Ra3のうちの選択された充電抵
抗RaとコンデンサCkで充電時の時定数回路を、放電
抵抗RbとコンデンサCkで放電時の時定数回路を構成
している。また、上記の接続点aにはダイオードDkを
介してVp制御部67からの電圧Vthを印加する。
【0049】そして、接続点aをトランジスタTr3〜
Tr6からなる低インピーダンス出力回路64の入力側
であるトランジスタTr3のベースとトランジスタTr
4のベースとの間に接続し、出力側となるトランジスタ
Tr5のエミッタとトランジスタTr6のコレクタとの
間をヘッドHの各圧電素子PZTの共通電極Comに接
続している。
【0050】この回路においては、制御信号発生部10
1からのtr制御信号Str1〜Str3のいずれかが
「H」レベルになることで対応するゲート回路G1〜G
3のいずれかが開状態になり、制御信号発生部101か
らの制御信号IN2が「H」レベルになることでゲート
回路G4が開状態になる。
【0051】例えば、ゲート回路G1が開状態にされた
とした場合、入力端子INに基準タイミングパルスST
Bが入力されると、バッファBに「H」レベルが入力さ
れ、バッファB1は電源電圧Vppより低い電圧レベル
を出力してトランジスタTr11がオン状態になり、一
方、インバータIは「L」になってトランジスタTr2
がオフ状態になるので、電源電圧Vppによって充電抵
抗Ra1とコンデンサCkで決まる充電時定数でコンデ
ンサCkの充電が開始される。
【0052】同様に、ゲート回路G2が開状態にされた
とした場合には、トランジスタTr12がオン状態にな
るので、充電抵抗Ra2とコンデンサCkで決まる充電
時定数でコンデンサCkの充電が開始され、ゲート回路
G3が開状態にされたとした場合には、トランジスタT
r13がオン態になるので、充電抵抗Ra3とコンデン
サCkで決まる充電時定数でコンデンサCkの充電が開
始される。なお、tr制御信号Str1〜Str3は、
3ビットの信号であるので、同時に「H」にするビット
数を増やすことで、その組合わせによって8種類の充電
抵抗値を選択することができる。
【0053】このようにしてコンデンサCkへの充電が
行なわれるとき、接続点aにはダイオードDk(降下電
圧Vd)を介して、電圧Vthを印加しているので、コ
ンデンサCkの充電電圧は電源電圧Vppまで上がら
ず、ダイオードDkによって電圧Vp(Vp=Vth+
Vd)のレベルにクリップされ、この電圧Vpが駆動波
形Pの最大値となる。
【0054】その後、入力端子INに基準タイミングパ
ルスSTBが入力されなくなると、例えばゲート回路G
1が開状態であったときには、バッファB1に「L」レ
ベルが入力され、バッファB1の出力が電源電圧Vpp
となってトランジスタTr11がオフ状態になり、一
方、インバータIの出力は「H」になるでトランジスタ
Tr11がオフ状態になると同時にトランジスタTr2
がオン状態になり、放電抵抗RbとコンデンサCkで決
まる放電時定数で電圧Vpまで充電されたコンデンサC
kの放電が開始される。なお、ゲート回路G2或いはG
3が開状態であったきも同様である。
【0055】したがって、この駆動波形生成部106に
与える電圧Vthを変化させることによって、駆動波形
Pの駆動電圧Vpを可変制御することができる。また、
制御信号発生部101からのtr制御信号Str1〜S
tr3によって立ち上げ時定数trがtr1,tr2,
tr3のいずれかである3種類の駆動波形を選択して生
成出力することができる。
【0056】次に、Vp制御部107は、図10に示す
ように、三端子レギュレータ109と抵抗選択回路11
0とからなる。三端子レギュレータ109は、電圧入力
端子Vinに定電圧源を供給することによって、調整端子
adjと電圧出力端子Vout間に接続した抵抗R1aと調整
端子adjと接地間に接続した抵抗選択回路110の抵抗
値R2とに応じた電圧を電圧出力端子Voutから出力す
るものであり、例えばナショナルセミコンダクタ製のL
M317T(商品名)などを用いることができる。した
がって、この三端子レギュレータ109からの出力電圧
Voutは、例えば、Vout=1.25×(1+R2/R
1)で定まることになる。
【0057】抵抗選択回路102は、抵抗Rsと、抵抗
Rpとスイッチング用のトランジスタQ1〜Q3で選択
される抵抗R21〜R23との並列回路を直列に接続し
てなり、例えばテキサスインストルメント製SN740
6(商品名)などを用いて構成することができる。この
抵抗選択回路110には、前述した制御信号発生部10
1からの制御信号IN3(Vp制御信号SVp1〜SV
p3)をトランジスタQ1〜Q3のベースにそれぞれ入
力している。
【0058】したがって、三端子レギュレータ109に
電源電圧Vppを与えると共に、Vp制御信号発生部6
1から3ビットのVp制御信号SVp1〜SVp3を抵
抗選択回路110に与えることによって、三端子レギュ
レータ109の出力電圧Voutを最大8種類のレベルで
変化させることができ、この出力電圧Voutを前述した
駆動波形生成部106の電圧Vthとして入力すること
で、駆動波形の駆動電圧Vpを所定の値に設定すること
ができる。
【0059】なお、異なる電圧Vthの生成は、例え
ば、抵抗と、可変抵抗及びコンデンサの並列回路とを直
列に接続して、コンデンサの両端電圧を電圧Voutとし
て出力するようにした分圧回路を用いて、可変抵抗を変
化させるようにしても行なうことができ、また、D/A
変換器を用いても電圧Vthを変化させることができ
る。さらに、制御信号発生部101(CPU80)は、
予めROM等に格納したテーブルを参照して制御信号I
N1〜IN3を出力する。
【0060】次に、チャンネル選択回路105について
図11を参照して説明する。このチャンネル選択回路1
05は、シリアル入力SIをクロックCLKで取込むノ
ズル数m(ここでは、m=64とする。)と同数ビット
以上である64ビットのシフトレジスタ111と、シフ
トレジスタ111のレジスト値をラッチ信号/LAT
(なお、符号の「/」は反転を意味する。)でラッチす
る64ビットのラッチ回路112と、ラッチ回路112
の出力を一方入力とし、基準タイミング信号/STBを
ノット回路NGを介して他方入力とする各圧電素子PZ
Tに対応するゲート回路Gからなるゲート回路群113
と、各圧電素子PZTに対応し、各ゲート回路Gの出力
でオン/オフされるトランジスタQからなるトランジス
タアレイ114と、各トランジスタQに接続したダイオ
ードDからなるダイオードアレイ115とを有してい
る。
【0061】そして、シフトレジスタ111にクロック
信号CLKに応じてシリアル入力端子に入力される印写
データ(シリアルデータ)SDを取込み、ラッチ回路1
12でラッチ信号/LATによってそのときのシフトレ
ジスタ111の取込み信号をラッチし、制御信号発生部
101からの基準タイミング信号/STBで所要のゲー
ト回路Gを開いてトランジスタQをオン状態にすること
で選択信号Don(n=1〜64)を出力し、低インピーダ
ンス出力回路104からの駆動波形Pを圧電素子PZT
に印加させて駆動する。
【0062】このチャンネル選択回路105に与えるシ
リアルデータ、クロック信号、ラッチ信号を制御信号発
生部101のデータ作成部100で作成するが、このデ
ータ作成部100の具体例については後に詳述する。
【0063】次に、以上のように構成したこのインクジ
ェット記録装置の作用について図12以降をも参照して
説明する。先ず、本発明による駆動制御を明確にするた
め、一般的な駆動方法として、駆動ノズルのエネルギー
発生手段にのみ駆動波形を与え、非駆動ノズルのエネル
ギー発生手段には駆動波形を与えない駆動方法について
図12及び図13を参照して説明する。
【0064】図12に示すように隣接している複数のチ
ャンネルの内の中央のチャンネルが非駆動ノズルで、こ
の両側のチャンネルが駆動ノズルのとき、図13(a)
〜(c)に示すように駆動ノズルの圧電素子45n-1,
45n+1に駆動波形を与え、非駆動ノズルの圧電素子4
5nには駆動波形を与えない。このとき、図12に示す
ように駆動波形を与えた圧電素子45n-1,45n+1は約
0.1mm程度伸び(変位し)て、振動板57のダイア
フラム部が持ち上げられるので、図13(g)〜(i)
に示すように液室61n-1、61n+1の体積が減少(縮
小)して、ノズル64n-1、64n+1からインク滴が吐出
される。
【0065】このメカニズムが行われているときに液室
隔壁部材58(第1感光性樹脂層68及び第2感光性樹
脂層69)が僅かに持ち上げられるため、ノズルプレー
ト59が仮想線図示のノズルプレート59′のように押
し上げられる。そのため、図13(d)〜(f)に示す
ように、ノズルプレート59は駆動波形の印加開始から
部品の圧力伝搬時間等によるディレイ時間tdだけ遅れ
たときから変位し始めれ、駆動チャンネルn-1、n+1の部
分では変位量y1だけ押し上げられ、非駆動チャンネル
nの部分でも変位量y2だけ押し上げられる。実験によ
ると、ノズルプレート59には圧電素子45の変位の1
/4程度の変位が認められた。
【0066】このように、着目ノズル(非駆動ノズル)
の左右両側の駆動ノズルの圧電素子を駆動することによ
って非駆動ノズルの液室61nのノズルプレート部分n
も一様に持ち上げられるが、非駆動ノズルの圧電素子4
5nには駆動波形が印加されていないので、対応する振
動板57のダイアフラム部は変形していない。そのた
め、図13(h)に示すように非駆動ノズルの液室61
nの内容積(体積)が増加し、その分、非駆動ノズルの
インクメニスカス面が内部に引き込まれることになり、
これが繰り返されると液室61n内にエアーが引き込ま
れることがある。
【0067】その結果、非駆動ノズルが駆動ノズルに移
行したときに圧電素子45nに駆動波形を印加しても引
き込まれたエアーのためにインク滴の吐出不良が生じる
ことになる。
【0068】そこで、本発明において非駆動ノズルのエ
ネルギー発生手段に対しても駆動ノズルのエネルギー発
生手段に対してインク滴を吐出させる駆動エネルギーを
与えるタイミングでインク滴を吐出させない駆動エネル
ギーを与えるようにしている。
【0069】すなわち、図14を参照して、着目するチ
ャンネルnが非駆動ノズルで、チャンネルnに両側の隣
接するチャンネルn−1,n+1が駆動ノズルであると
き、同図(a)、(c)に示すように駆動チャンネルn
−1,n+1の圧電素子に対してインク滴を吐出する駆
動波形を印加するとき、同じタイミングで、同図(b)
に示すように非駆動チャンネルnの圧電素子に対しても
インク滴を吐出しない駆動波形(非吐出駆動波形)を印
加する。この非駆動チャンネルに印加するインク滴を吐
出しない駆動波形は、インク滴が吐出されない限界以下
のエネルギーの大きさを持つ駆動波形以下であればよ
い。なお、このようにエネルギー発生手段に対してイン
ク滴を吐出しない程度の大きな電気エネルギー(駆動エ
ネルギー)を与えることを、「非吐出駆動」と称す
る。)
【0070】これによって、同図(g)、(i)に示す
ように駆動チャンネルn−1,n+1の液室体積は減少
してノズルからインク滴が吐出される。そして、同図
(h)に示すように非駆動チャンネルnの液室体積も減
少するが、駆動エネルギーの関係でインク滴吐出は行わ
れない。その後、駆動波形の印加開始からディレイ時間
t1が経過したときから同図(d)〜(f)に示すよう
にノズルプレートが僅かに持ち上げられて液室体積が増
加に転じるが、非駆動チャンネルnの液室体積は上述し
たように減少しているので、増加分がキャンセルされて
略定常状態に復帰するだけで増加せず、したがって、非
駆動チャンネルnのインクメニスカス面が液室内に引き
込まれることがなく、エアーの引き込みも生じない。
【0071】このように、非駆動ノズルのエネルギー発
生手段に対しても駆動ノズルのエネルギー発生手段に対
してインク滴を吐出させる駆動エネルギーを与えるタイ
ミングでインク滴を吐出させない駆動エネルギーを与え
るようにすることで、メニスカスの引き込みによるエア
ーの引き込みが生じないので、非駆動ノズルが駆動ノズ
ルに変わったときに吐出不良を生じることがなくなる。
【0072】ここで、いかなる場合に非駆動ノズルのエ
ネルギー発生手段に対してインク滴を吐出しない駆動波
形(非吐出駆動エネルギー)を与えるかということに関
しては、種々考えられるが、例えば、隣接する複数のチ
ャンネル(ノズル)相互間で例えば図15及び図16に
示すような駆動、非駆動のパターン(これを「参照パタ
ーン」という。)に合致したときに、インク滴を吐出し
ない駆動波形を与える(これを「非吐出駆動」と称す
る。)ようにすることができる。
【0073】図15に示すパターン1,2は、いずれも
着目ノズルに隣接するノズルが駆動ノズルであるときに
非駆動の着目ノズルを非吐出駆動で駆動するパターン
(論理積型パターン)であり、パターン1は着目ノズル
nの左右各1個のノズルn−1、n+1がいずれも駆動
ノズルであるときに非駆動ノズルを非吐出駆動とし、パ
ターン2は着目ノズルnの左右各2個のノズルn−2、
n−1、n+1、n+2がいずれも駆動ノズルであると
きに非駆動ノズルを非吐出駆動とする。この論理積型の
パターンは、環境温度が常温であるときに適している。
【0074】また、図16に示すパターン3,4は、い
ずれも着目ノズルnに隣接するノズルが非駆動ノズルで
あるときに、駆動ノズルである着目ノズルnの隣接ノズ
ルを非吐出駆動で駆動するパターン(論理和型パター
ン)であり、パターン3は着目ノズルnの左右各1個の
非駆動ノズルn−1、n+1を非吐出駆動とし、パター
ン4は着目ノズルnの左右2個のノズルn−2、n−
1、n+1、n+2を非吐出駆動とする。この論理和型
のパターンは、環境温度が比較的高温であるときに適し
ている。
【0075】さらに、これらの論理積型パターン、論理
和型パターン以外にも、非駆動か駆動かにかかわらず常
に非駆動ノズルに対してはインク滴を吐出しない駆動波
形を与える(非駆動ノズルを非吐出駆動とする)パター
ン(これを「一定型パターン」という。)も用いること
ができる。この一定型パターンは、環境温度が比較的低
温であるときに適している。
【0076】このように複数の参照パターンを備えて、
これを環境温度に応じて切替えるようにすることで、最
適な印写を安定して行うことができる。
【0077】次に、このような非吐出駆動を行うチャン
ネル選択回路105の動作について図17及び図18を
参照して説明する。まず、通常の場合には、図17
(a)に示すようにヘッドの共通電極comに駆動波形
Pを基準タイミング信号STBに応じて印加し、同図
(b)に示すようにmビットのシリアルデータを同図
(d)に示すクロックと共に送った後、同図(c)に示
すようにラッチ信号をアクティブにすることによって、
シフトレジスタのmビットのデータが同時にラッチ回路
にラッチされて、圧電素子PZTに駆動波形が加わるか
否かが決定される。
【0078】前述した着目チャンネルnが非駆動で、両
側のチャンネルn−1、n+1が駆動であるときには着
目チャンネルnのビットの出力が「0」でトランジスタ
はオープン(非導通)状態になり、両側のチャンネルn
−1、n+1のビットの出力が「1」でトランジスタは
クローズ(導通)状態になる。
【0079】これに対して、本発明ではデータ作成部1
00によってシリアルデータとして、印写データと共に
非吐出駆動データ及びこれらの転送、ラッチに必要なク
ロック信号、ラッチ信号を作成し、図18(a)に示す
ようにヘッドの共通電極comに駆動波形Pを基準タイ
ミング信号STBに応じて印加し、同図(b)に示すよ
うに非吐出データを転送して同図(c)に示すラッチ信
号でシフトレジスタ111からラッチ回路112にラッ
チさせることで、同図(d)〜(f)に示すように非駆
動チャンネルn及び駆動チャンネルn−1、n+1に駆
動波形を印加させる。
【0080】それと共に、同図(b)、(c)に示すよ
うに非吐出データがラッチ回路112にラッチされた後
のタイミングで印写データをシフトレジスタ111に転
送し、駆動波形の印加開始からディレイ時間tdを経過
したタイミングでラッチ信号によってシフトレジスタ1
11の印写データをラッチ回路112にラッチさせる。
このとき、非吐出駆動データの非駆動チャンネルnのビ
ットが印写データによって「0」に変化する。
【0081】そのため、非駆動チャンネルnでは、同図
(e)に示すように非吐出駆動データによってスイッチ
用トランジスタがクローズ状態になって駆動波形が立上
がる途中でスイッチ用トランジスタがオープン状態にな
るため、その時の駆動波形の電位V1のままに保持さ
れ、その後駆動波形が立下がるときにトランジスタと並
列に入っているダイオードにより放電を行なわれ、徐々
に低下する波形が与えられることになる。
【0082】そこで、データ作成部100の具体例及び
その作用について図19以降を参照して説明する。図1
9はデータ作成部100の第1例を示すブロック図であ
る。このデータ作成部100では図15のAND型パタ
ーン1に従った非吐出駆動データを作成して出力する。
【0083】すなわち、データ作成部100は、画像メ
モリからロード信号LOAD1でロードされる印写デー
タを並−直変換するmビットのパラレル−シリアル変換
手段121と、このパラレル−シリアル変換手段121
の各ビットのデータ1d,2d……に基づいて非吐出駆
動データを作成する論理回路からなる非吐出駆動データ
作成手段122と、この非吐出駆動データ作成手段12
2から出力される非吐出駆動データをロード信号LOA
D2でロードされて並−直変換するmビットのパラレル
−シリアル変換手段123とを有する。
【0084】そして、パラレル−シリアル変換手段12
1からシリアルクロックSCLK1で出力されるとシリ
アルデータ(印写データ)SD1とパラレル−シリアル
変換手段123からシリアルクロックSCLK2で出力
されるとシリアルデータ(非吐出駆動データ)SD2と
をオア回路124を介してシリアルデータとして出力
し、シフトクロックSCLK1,SCLK2をオア回路
125を介してシリアルクロックとして出力し、印写デ
ータをラッチさせるためのラッチ信号LAT1と非吐出
駆動データをラッチさせるためのラッチ信号LAT2を
オア回路126を介してラッチ信号として出力する。
【0085】非吐出駆動データ作成手段122は、複数
のノット回路127及びアンド回路128からなり、チ
ャンネルnのデータをノット回路127で反転したデー
タとチャンネルnの両側のチャンネルn−1、n+1の
各データとをアンド回路128で論理積をとる。例えば
印写データのビットb5のデータ5dのチャンネルにつ
いていえば、データ5dを反転したデータとビットb
4,b6の各データ4d、6dとの論理積をとるので、
印写データSD1のビットb5のデータ5dが「0」
(非駆動チャンネル)のときに、両側のビットb4,b
6のデータ4d、6dが「1」(駆動チャンネル)であ
れば、非吐出駆動データSD2のビットb5に「1」が
ロードされて、ビットb5に対応する非駆動チャンネル
にインク滴を吐出しない駆動波形が与えられることにな
る。
【0086】このデータ作成部100の各部のタイミン
グを図20を参照して説明すると、同図(a)に示すよ
うに画像メモリから読出した印写データを、同図(b)
に示すロード信号LOAD1でパラレル−シリアル変換
手段121にロードする徒共に、同図(c)に示すロー
ド信号LOAD2でパラレル−シリアル変換手段123
にロードすることで、非吐出駆動データ作成部122か
ら図15のパターン1に従ってパラレル−シリアル変換
手段123の該当ビットが置換される。
【0087】そこで、同図(d)に示すシリアルクロッ
クSCLK2によってパラレル−シリアル変換手段12
3から同図(e)に示すように非吐出駆動データSD2
をチャンネル選択回路105のシフトレジスタ111に
転送した後、同図(f)に示すようにラッチ信号LAT
2を出力してチャンネル選択回路105のラッチ回路1
12に非吐出駆動データSD2をラッチさせる。
【0088】次いで、同図(g)に示すシリアルクロッ
クSCLK1によってパラレル−シリアル変換手段12
1から同図(h)に示すように印写データSD1をチャ
ンネル選択回路105のシフトレジスタ111に転送し
た後、同図(i)に示すようにラッチ信号LAT1を出
力してチャンネル選択回路105のラッチ回路112に
印写データSD1をラッチさせる。
【0089】次に、図21乃至図23を参照してデータ
作成部100の第2例乃至第4例について説明する。図
21はデータ作成部100の第2例を示す要部ブロック
図である。このデータ作成部100では図15のAND
型パターン2に従った非吐出駆動データを作成して出力
する。
【0090】すなわち、非吐出駆動データ作成手段12
2は、複数のノット回路127及びアンド回路128か
らなり、チャンネルnのデータをノット回路127で反
転したデータとチャンネルnの両側の各2つのチャンネ
ルn−1、n−2、n+1、n+2の各データとをアン
ド回路128で論理積をとる。例えば印写データのビッ
トb5のデータ5dのチャンネルについていえば、デー
タ5dを反転したデータとビットb3,b4,b6,b
7の各データ3d,4d、6d,7dとの論理積をとる
ので、印写データSD1のビットb5のデータ5dが
「0」(非駆動チャンネル)のときに、両側の2つのビ
ットb3,b4,b6,b7のデータ3d,4d,6
d,7dがいずれも「1」(駆動チャンネル)であれ
ば、非吐出駆動データSD2のビットb5に「1」がロ
ードされて、ビットb5に対応する非駆動チャンネルに
インク滴を吐出しない非吐出駆動波形が与えられること
になる。
【0091】図22はデータ作成部100の第3例を示
す要部ブロック図である。このデータ作成部100では
図16のOR型パターン3に従った非吐出駆動データを
作成して出力する。すなわち、非吐出駆動データ作成手
段122は、複数のオア回路129からなり、チャンネ
ルnのデータに対して両側のチャンネルn−1、n+1
の各データとをオア回路129で論理和をとる。例えば
印写データのビットb5のデータ5dのチャンネルにつ
いていえば、データ5dとビットb4,b6の各データ
4d、6dとの論理和をとるので、印写データSD1の
ビットb5のデータ5dが「1」(駆動チャンネル)の
ときに、両側のビットb4,b6が非駆動チャンネルで
あってもデータ4d,6dはいずれも「1」に置換さ
れ、ビットb4,b6に対応する非駆動チャンネルにイ
ンク滴を吐出しない非吐出駆動波形が与えられることに
なる。
【0092】図23はデータ作成部100の第4例を示
す要部ブロック図である。このデータ作成部100では
図16のOR型パターン4に従った非吐出駆動データを
作成して出力する。すなわち、非吐出駆動データ作成手
段122は、複数のオア回路129からなり、チャンネ
ルnのデータに対して両側の2つのチャンネルn−2、
n−1、n+1、n+2の各データとをオア回路129
で論理和をとる。例えば印写データのビットb5のデー
タ5dのチャンネルについていえば、データ5dとビッ
トb3,b4,b6,b7の各データ3d,4d、6
d,7dとの論理和をとるので、印写データSD1のビ
ットb5のデータ5dが「1」(駆動チャンネル)のと
きに、両側の2つのビットb3,b4,b6,b7が非
駆動チャンネルであってもデータ3d,4d,6d,7
dはいずれも「1」に置換され、ビットb3,b4,b
6,b7に対応する非駆動チャンネルにインク滴を吐出
しない非吐出駆動波形が与えられることになる。
【0093】次に、これらの複数の参照パターンを備え
て環境温度に応じて切換える実施例について図24を参
照して説明する。ここでは、制御信号発生部101には
環境温度を検出するサーミスタ131からの信号を入力
し、制御信号発生部101は検出した環境温度に基づい
て、パターン1(及び/又はパターン2)に従った非吐
出駆動データを作成するデータ作成部132、パターン
3(及び/又はパターン4)に従った非吐出駆動データ
を作成するデータ作成部133、印写データをそのまま
非吐出駆動データとするデータ作成部134のいずれか
を選択するようにしている。
【0094】また、制御信号発生部101からは環境温
度に基づいて各非吐出駆動データ作成部132,13
3,134に対して、非吐出駆動レベル(前述した駆動
波形の電圧V1)を設定する非吐出レベル設定信号を出
力して、印写データをラッチするラッチ信号のタイミン
グを変化させるようにしている。なお、駆動波形の立上
がり時定数を環境温度に応じて変化させる場合には、印
写データをラッチするラッチ信号のタイミングが同じで
も非吐出駆動レベルは環境温度に応じて変化することに
なる。
【0095】なお、ヘッド駆動回路の構成や駆動波形
は、上記実施例のものに限られず、インク滴を安定に吐
出できればよく、駆動波形としては三角波形やSin
(サイン)波形等いずれの形状であってもよい。また、
圧電素子などの電気機械変換素子に代えて電気熱変換素
子をエネルギー発生素子として使用するインクジェット
ヘッドを備えるインクジェット記録装置にも適用するこ
とができる。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のインク
ジェット記録装置によれば、インクジェットヘッドの駆
動ノズルのエネルギー発生手段に対してインク滴を吐出
させる駆動エネルギーを与えるタイミングで、非駆動ノ
ズルのエネルギー発生手段に対して、複数のノズルを形
成したノズル形成部材の変位による液室の内容積の増加
を減少させ、かつ、インク滴を吐出させない駆動エネル
ギーを与えるようにしたので、非駆動チャンネルのイン
ク液室の内容積の増加をキャンセルして気泡の引き込み
によるインク滴吐出不良を防止でき、安定した印写を行
なうことができて画像品質を向上する。
【0097】請求項2のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項1のインクジェット記録装置において、
非駆動ノズルに隣接する1又は複数のノズルの駆動、非
駆動のパターンを参照して、パターンが一致した場合
に、非駆動ノズルのエネルギー発生手段に対してインク
滴を吐出させない非吐出駆動エネルギーを与えるように
したので、非駆動チャンネルのインク液室の増加をキャ
ンセルして気泡の引き込みによるインク滴吐出不良を防
止でき、安定した印写を行なうことができて画像品質が
向上する。
【0098】請求項3のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項2のインクジェット記録装置において、
参照するパターンを複数有する構成としたので、環境温
度変化にも対応することができるようになる。
【0099】請求項4のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項3のインクジェット記録装置において、
駆動ノズルの論理和で論理演算するパターンを備えてい
る構成としたので、環境温度が比較的高く、ヘッド剛性
やインク粘度が柔らかく気泡が入り易い場合に、安定し
た印写を行なうことができて画像品質が向上する。
【0100】請求項5のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項3のインクジェット記録装置において、
駆動ノズルの論理積で論理演算するパターンを備えてい
る構成としたので、環境温度が比較的低く、ヘッド剛性
やインク粘度が高くて気泡が入り難い場合に、安定した
印写を行なうことができて画像品質が向上する。
【0101】請求項6のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項3のインクジェット記録装置において、
隣接する1又は複数のノズルの駆動、非駆動にかかわら
ず常に非駆動ノズルのエネルギー発生手段に対してイン
ク滴を吐出させない駆動エネルギーを与えるためのパタ
ーンを備えているので、常温時のヘッド剛性やインク粘
度が標準的な場合に安定した印写を行なうことができて
画像品質が向上する。
【0102】請求項7のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項3乃至6のいずれかのインクジェット記
録装置において、環境温度に応じて参照するパターンを
選択する構成としたので、環境温度に応じた最適なパタ
ーンで非吐出駆動エネルギーを与えることができ、安定
した印写を行なうことができて画像品質が向上する。
【0103】請求項8のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項1乃至7のいずれかのインクジェット記
録装置において、非駆動ノズルのエネルギー発生手段に
対して与える駆動エネルギーを環境温度に応じて変化さ
せる構成としたので、環境温度に応じた最適な非吐出駆
動エネルギーを与えることができ、安定した印写を行な
うことができて画像品質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するインクジェット記録装置の機
構部の概略平正面
【図2】同記録装置の機構部の概略斜視図
【図3】同記録装置の記録ヘッドに用いるインクジェッ
トヘッドの分解斜視説明図
【図4】同ヘッドのチャンネル方向と直交する方向の要
部断面図
【図5】同ヘッドのチャンネル方向の要部断面図
【図6】同記録装置の制御部のブロック図
【図7】同制御部のヘッド駆動回路のブロック図
【図8】同ヘッド駆動回路の波形生成回路の一例を示す
ブロック図
【図9】図8の駆動波形生成部及び低インピーダンス出
力回路の一例を示す回路図
【図10】図8のVp制御部の一例を示すブロック図
【図11】同ヘッド駆動回路のチャンネル選択回路の一
例を示すブロック図
【図12】一般的な駆動方法による隣接チャンネル間の
インク液室の体積増加の説明に供する要部断面図
【図13】一般的な駆動方法による場合の各部の変化を
説明する説明図
【図14】本発明に係るヘッド駆動方法による場合の各
部の変化を説明する説明図
【図15】非駆動/駆動ノズルの異なる参照パターンを
説明する説明図
【図16】非駆動/駆動ノズルの他の異なる参照パター
ンを説明する説明図
【図17】チャンネル選択回路の一般的な動作説明に供
する説明図
【図18】非駆動チャンネルにインク滴を吐出しない駆
動波形を与える場合のチャンネル選択回路の動作説明に
供する説明図
【図19】データ作成部の第1例を示すブロック図
【図20】図19のデータ作成部の作用説明に供する説
明図
【図21】データ作成部の第2例を示す要部ブロック図
【図22】データ作成部の第3例を示す要部ブロック図
【図23】データ作成部の第4例を示す要部ブロック図
【図24】他の実施例の説明に供するブロック図
【符号の説明】
5…キャリッジ、6…記録ヘッド、15…主走査モー
タ、21…プラテン、28…副走査モータ、45…圧電
素子、57…振動板、59…ノズルプレート、61…加
圧液室(インク液室)、64…ノズル、100…データ
作成部、101…制御信号発生部、102…ヘッド駆動
部、103…波形生成回路、104…低インピーダンス
出力回路、105…チャンネル選択回路、121…印写
データ用パラレル−シリアル変換手段、122…非吐出
駆動データ作成手段、123…非吐出駆動データ用パラ
レル−シリアル変換手段。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/045 B41J 2/055 B41J 2/205

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク滴を吐出する複数のノズルと、各
    ノズルが連通する複数の液室とを有し、各ノズルに対応
    するエネルギー発生手段を駆動して前記液室内容積を変
    化させることで前記ノズルからインク滴を吐出させるイ
    ンクジェットヘッドを備えたインクジェット記録装置に
    おいて、前記インクジェットヘッドの駆動ノズルのエネ
    ルギー発生手段に対してインク滴を吐出させる駆動エネ
    ルギーを与えるタイミングで、非駆動ノズルのエネルギ
    ー発生手段に対して、前記複数のノズルを形成したノズ
    ル形成部材の変位による前記液室の内容積の増加を減少
    させ、かつ、インク滴を吐出させない駆動エネルギーを
    与えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェット記録装
    置において、非駆動ノズルに隣接する1又は複数のノズ
    ルの駆動、非駆動のパターンを参照して、パターンが一
    致した場合に、非駆動ノズルのエネルギー発生手段に対
    してインク滴を吐出させない駆動エネルギーを与えるこ
    とを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のインクジェット記録装
    置において、前記参照するパターンを複数有することを
    特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のインクジェット記録装
    置において、前記参照するパターンとして駆動ノズルの
    論理和で論理演算するパターンを備えていることを特徴
    とするインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載のインクジェット
    記録装置において、前記参照するパターンとして駆動ノ
    ズルの論理積で論理演算するパターンを備えていること
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項3乃至5のいずれかに記載のイン
    クジェット記録装置において、前記参照するパターンと
    して隣接する1又は複数のノズルの駆動、非駆動にかか
    わらず常に非駆動ノズルのエネルギー発生手段に対して
    インク滴を吐出させない駆動エネルギーを与えるための
    パターンを備えていることを特徴とするインクジェット
    記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項3乃至6のいずれかに記載のイン
    クジェット記録装置において、環境温度に応じて使用す
    るパターンを選択することを特徴とするインクジェット
    記録装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかに記載のイン
    クジェット記録装置において、非駆動ノズルのエネルギ
    ー発生手段に対して与える駆動エネルギーを環境温度に
    応じて変化させることを特徴とするインクジェット記録
    装置。
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