JP3526564B2 - ビデオ信号転送装置、ビデオ信号転送方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム - Google Patents

ビデオ信号転送装置、ビデオ信号転送方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム

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幸喜 金坂
祐一 亀岡
年一 森田
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株式会社エルエスアイシステムズ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フレームごとに
ビデオ信号に変換された画像データを固定された転送速
度で順次受け入れ、順次受け入れる画像データを所定の
単位ごとに取捨選択しつつバッファに書き込み、バッフ
ァに書き込まれた画像データを転送速度が変動する経路
に対して順次出力するビデオ信号転送装置、ビデオ信号
転送方法およびその方法をコンピュータに実行させるプ
ログラムに関し、特に、少ないリソースでディレイを増
加させることなく、画像の連続性を確保することができ
るビデオ信号転送装置、ビデオ信号転送方法およびプロ
グラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、フレームごとにビデオ信号に
変換された画像データを、PCIバスなどの帯域が保証
されていない経路を介して表示装置に転送する場合に、
経路の転送速度(転送レート)を考慮して、画像データ
を取捨選択しつつ転送するビデオ信号転送装置が知られ
ている。
【0003】図6は、従来技術に係るビデオ信号転送装
置の構成を示すブロック図である。同図に示すように、
このビデオ信号転送装置30は、帯域が保証されていな
い経路(転送レートが変動する経路)であるPCIバス
1を介して表示装置20に接続され、フレームごとにビ
デオ信号に変換された画像データを固定された転送レー
トで順次受け入れて、PCIバス1に対して順次出力す
るものである。
【0004】ここで、PCIバス1において、転送レー
トの規格上の最高値は、ビデオ信号のレートよりも高い
ものであるが、その最高レートの帯域が常に保証されて
いるわけではない。このため、図7(a)に示すよう
に、PCIバス1の転送レートは、時間的に変動し、ビ
デオ信号の転送レートよりも下回ることがある。
【0005】このような転送レートが変動するPCIバ
ス1に対して、同図(b)に示すような連続する画像デ
ータのビデオ信号を出力した場合、PCIバス1の転送
レートがビデオ信号の転送レートよりも下回ってしまっ
た時間帯では、画像データが転送されないため、同図
(c)および(d)に示すように、表示装置20に表示
される画像に乱れが生じてしまう。
【0006】すなわち、表示装置20が、転送されなか
った画像データを直前に表示された画像データで補完す
るものである場合、例えば、同図(b)に示す右の画像
データにおけるb5〜b7の画像データが転送されなか
ったとすると、同図(c)に示すように、a5〜a7の
画像データが混在する不自然な画像が表示装置20に表
示されることとなる。
【0007】また、表示装置20が、画像データが転送
されなかった部分を補完することなく詰めて表示するも
のである場合、例えば、同図(b)に示す左の画像デー
タにおけるa5〜b8の画像データが転送されなかった
とすると、同図(d)に示すように、a9、b1〜b4
の画像データが本来とは異なる箇所に位置する不自然な
画像が表示装置20に表示されることとなる。
【0008】このように、PCIバス1の変動する転送
レートを考慮することなく、ビデオ信号を出力すると、
表示装置20に表示される画像には、乱れが生じてしま
う。このため、図6に示す従来技術に係るビデオ信号転
送装置30においては、画像データを固定された転送速
度で順次受け入れ、順次受け入れる画像データをフレー
ムごとに取捨選択しつつフレームバッファ31に書き込
み、フレームバッファ31に書き込まれた画像データを
PCIバス1に対して順次出力することによって、不自
然な画像が表示装置20に表示されることを回避してい
る。
【0009】ここで、図8(a)に示すような連続する
画像データA〜Fを、固定された転送速度で順次受け入
れる場合を例に挙げて、このビデオ信号転送装置30に
よる処理を具体的に説明する。
【0010】まず最初に、画像データAについては、フ
レームバッファ31に書き込まれる。ここで、PCIバ
ス1の転送レートがビデオ信号の転送レート以上である
とすると、フレームバッファ31に書き込まれた画像デ
ータAは、スムーズにPCIバス1に出力され、フレー
ムバッファ31にはフレームに対応する空き容量が生じ
る。このため、画像データAに続いて受け入れる画像デ
ータBについても、フレームバッファ31に書き込まれ
ることとなる。
【0011】ここで、PCIバス1の転送レートがビデ
オ信号の転送レート以下になるとすると、フレームバッ
ファ31に書き込まれた画像データBは、画像データの
受け入れよりも低速度でPCIバス1に出力されるた
め、フレームバッファ31にはフレームに対応する空き
容量がスムーズに生まれないこととなる。このため、ビ
デオ信号転送装置30は、画像データBに続いて受け入
れる画像データCについては、フレームバッファ31に
書き込みをおこなわない。
【0012】さらに、画像データDおよび画像データE
を受け入れた際においても、PCIバス1の転送レート
がビデオ信号の転送レート以下になっているために、フ
レームバッファ31にフレームに対応する空き容量が生
じていない場合には、ビデオ信号転送装置30は、画像
データDおよび画像データEについても、フレームバッ
ファ31に書き込みをおこなわない。
【0013】そして、画像データFを受け入れた際に、
フレームバッファ31にフレームに対応する空き容量が
生まれている場合には、ビデオ信号転送装置30は、画
像データFをフレームバッファ31に書き込むこととな
る。
【0014】上記した一連の流れをまとめて説明する
と、フレームバッファ31には、図8(b)に示すよう
に、画像データA、B、Fが順次書き込まれ、PCIバ
ス1には、同図(c)に示すように、画像データA、
B、Fが順次出力され、表示装置20には、画像データ
A、B、Fが順次表示される。すなわち、ビデオ信号転
送装置30によれば、図7(c)および(d)に示した
ような画像の乱れを回避して、フレーム単位の画像デー
タを乱れなく表示させることができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術は、フレームごとに画像データを取捨選択して
転送するものであるため、複数のフレームの画像データ
が連続して転送されない場合もあり、このような場合に
は、表示装置20に表示される画像の連続性を確保でき
ないという問題点があった。すなわち、図8に示したよ
うに、画像データC〜Eが全く転送されない場合、表示
装置20には、画像データBに続いて画像データFが表
示されることとなり、画像の連続性を確保できない。
【0016】また、上記の従来技術は、フレームバッフ
ァ31にフレームごとに画像データを書き込むものであ
るため、必然的に、フレームに対応した多くのリソース
が必要になるという問題点があり、さらに、フレームバ
ッファ31にフレーム単位の画像データが書き込まれる
のを待たなければならないため、ディレイが増えるとい
う問題点もあった。
【0017】このようなことから、固定された転送レー
トで受け入れたビデオ信号としての画像データを、転送
レートが変動する経路(例えば、PCIバスなど)に対
して出力する場合に、少ないリソースでディレイを増加
させることなく、画像の連続性を如何に確保するかが極
めて重要な課題になっている。
【0018】そこで、この発明は、上述した従来技術に
よる問題点を解消するためになされたものであり、少な
いリソースでディレイを増加させることなく、画像の連
続性を確保することができるビデオ信号転送装置、ビデ
オ信号転送方法およびその方法をコンピュータに実行さ
せるプログラムを提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、請求項1の発明に係るビデオ信号
転送装置は、フレームごとにビデオ信号に変換された画
像データを固定された転送速度で順次受け入れ、順次受
け入れる画像データを所定の単位ごとに取捨選択しつつ
バッファに書き込み、バッファに書き込まれた画像デー
タを転送速度が変動する経路に対して順次出力するビデ
オ信号転送装置であって、前記順次受け入れる画像デー
タにおけるフレーム上の所定領域ごとに、当該所定領域
のフレーム上の位置が、前記バッファに書き込まれた最
新の画像データに関するフレーム上の位置に続くもので
あるか否かを判定する位置判定手段と、前記所定領域ご
とに、当該所定領域の画像データを書き込むべき空き容
量が前記バッファにあるか否かを判定する空き判定手段
と、前記位置判定手段によって前記最新の画像データに
関するフレーム上の位置に続くものと判定され、かつ、
前記空き判定手段によって前記空き容量があるものと判
定された所定領域の画像データのみを前記バッファに書
き込む書込手段と、を備えたことを特徴とする。
【0020】また、請求項2の発明に係るビデオ信号転
送装置は、請求項1に記載の発明において、前記空き判
定手段は、前記位置判定手段によって前記最新の画像デ
ータに関するフレーム上の位置に続くものと判定された
場合にのみ、前記空き容量があるか否かを判定し、前記
書込手段は、前記空き判定手段によって前記空き容量が
あるものと判定された所定領域の画像データのみを前記
バッファに書き込むことを特徴とする。
【0021】また、請求項3の発明に係るビデオ信号転
送装置は、請求項1または2に記載の発明において、前
記所定領域は、前記フレームを所定のライン数ごとに水
平方向で等分割することによって形成される領域である
ことを特徴とする。
【0022】また、請求項4の発明に係るビデオ信号転
送装置は、請求項1、2または3に記載の発明におい
て、前記書込手段によって所定領域の画像データが前記
バッファに書き込まれる度に、当該所定領域のフレーム
上の位置を示す位置情報を更新して記憶する位置情報記
憶手段をさらに備え、前記位置判定手段は、前記位置情
報記憶手段に更新して記憶された前記位置情報に基づい
て判定をおこなうことを特徴とする。
【0023】また、請求項5の発明に係るビデオ信号転
送方法は、フレームごとにビデオ信号に変換された画像
データを固定された転送速度で順次受け入れ、順次受け
入れる画像データを所定の単位ごとに取捨選択しつつバ
ッファに書き込み、バッファに書き込まれた画像データ
を転送速度が変動する経路に対して順次出力するビデオ
信号転送方法であって、前記順次受け入れる画像データ
におけるフレーム上の所定領域ごとに、当該所定領域の
フレーム上の位置が、前記バッファに書き込まれた最新
の画像データに関するフレーム上の位置に続くものであ
るか否かを判定する位置判定工程と、前記所定領域ごと
に、当該所定領域の画像データを書き込むべき空き容量
が前記バッファにあるか否かを判定する空き判定工程
と、前記位置判定工程によって前記最新の画像データに
関するフレーム上の位置に続くものと判定され、かつ、
前記空き判定工程によって前記空き容量があるものと判
定された所定領域の画像データのみを前記バッファに書
き込む書込工程と、を含んだことを特徴とする。
【0024】また、請求項6の発明に係るプログラム
は、フレームごとにビデオ信号に変換された画像データ
を固定された転送速度で順次受け入れ、順次受け入れる
画像データを所定の単位ごとに取捨選択しつつバッファ
に書き込み、バッファに書き込まれた画像データを転送
速度が変動する経路に対して順次出力するビデオ信号転
送方法をコンピュータに実行させるプログラムであっ
て、前記順次受け入れる画像データにおけるフレーム上
の所定領域ごとに、当該所定領域のフレーム上の位置
が、前記バッファに書き込まれた最新の画像データに関
するフレーム上の位置に続くものであるか否かを判定す
る位置判定工程と、前記所定領域ごとに、当該所定領域
の画像データを書き込むべき空き容量が前記バッファに
あるか否かを判定する空き判定工程と、前記位置判定工
程によって前記最新の画像データに関するフレーム上の
位置に続くものと判定され、かつ、前記空き判定工程に
よって前記空き容量があるものと判定された所定領域の
画像データのみを前記バッファに書き込む書込工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明に係るビデオ信号転送装置、ビデオ信号転送方法お
よびその方法をコンピュータに実行させるプログラムの
好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0026】(ビデオ信号転送装置の概要および主たる
特徴)まず最初に、本実施の形態に係るビデオ信号転送
装置の概要および主たる特徴を説明する。図1は、本実
施の形態に係るビデオ信号転送装置の構成を示すブロッ
ク図である。概略的に、このビデオ信号転送装置10
は、転送レートが変動する経路であるPCIバス1を介
して表示装置20に接続され、フレームごとにビデオ信
号に変換された画像データを固定された転送レートで順
次受け入れて、順次受け入れる画像データを所定の単位
ごとに取捨選択しつつバッファ12に書き込み、バッフ
ァ12に書き込まれた画像データをPCIバス1に対し
て順次出力するものである。
【0027】そして、このビデオ信号転送装置10は、
バッファ12に対する書込処理に特徴がある。具体的に
は、ビデオ信号転送装置10は、順次受け入れる画像デ
ータにおけるフレーム上の所定領域ごとに、当該所定領
域のフレーム上の位置が、バッファ12に書き込まれた
最新の画像データに関するフレーム上の位置に続くもの
であるか否かを判定する。
【0028】また、ビデオ信号転送装置10は、この所
定領域ごとに、当該所定領域の画像データを書き込むべ
き空き容量がバッファ12にあるか否かを判定する。そ
して、ビデオ信号転送装置10は、これらの判定によっ
て、最新の画像データに関するフレーム上の位置に続く
ものと判定され、かつ、空き容量があるものと判定され
た所定領域の画像データのみをバッファ12に書き込
む。
【0029】すなわち、ビデオ信号転送装置10は、上
記の判定に基づいて画像データを取捨選択しつつバッフ
ァ12に書き込むことによって、少ないリソースでディ
レイを増加させることなく、画像の連続性を確保するこ
とができるよう構成される。
【0030】(ビデオ信号転送装置の各部の機能構成)
次に、本実施の形態に係るビデオ信号転送装置10の各
部の機能構成を説明する。このビデオ信号転送装置10
は、図1に示すように、入力部11と、バッファ12
と、バスIF制御部13と、制御部14とから構成され
る。
【0031】このうち、入力部11は、フレームごとに
ビデオ信号に変換された画像データを固定された転送速
度で順次受け入れる処理部である。具体的には、図3
(a)に示すような連続する画像データA、B、C…を
受け入れるとすると、フレームの水平方向ライン(例え
ば、480ライン)を上から下へ走査するようにして、
画像データA、B、C…の各画像データを順次入力す
る。なお、これらの画像データは、固定された転送速度
で順次受け入れられるため、所定の時間間隔で所定のラ
イン数の画像データが順次入力されることとなる。
【0032】バッファ12は、制御部14によってバッ
ファ12に書き込むものと判定された画像データを受け
入れて記憶するメモリである。具体的には、制御部14
による画像データの書込単位よりも大きな記憶容量を有
するメモリによって形成される。なお、本実施の形態で
は、制御部14は、フレームを4つに等分割した120
ラインの画像データを書込単位とし、バッファ12は、
この書込単位の2倍である240ライン分の画像データ
を記憶する記憶容量を有するものとしている。
【0033】バスIF制御部13は、バッファ12に書
き込まれた画像データを転送速度が変動する経路である
PCIバス1に対して順次出力する処理部である。具体
的には、バッファ12に先に書き込まれた画像データ
(本実施の形態では、フレームを4つに等分割した12
0ラインの画像データ)から順番にPCIバス1に出力
する。なお、PCIバス1は転送速度が変動する経路で
あるため、所定の時間間隔において、転送速度が高い場
合は、多量の画像データが出力される一方、転送速度が
低い場合は、少量の画像データが出力されることとな
る。
【0034】制御部14は、ビデオ信号転送装置10の
各部を制御する処理部であり、OS(Operating Syste
m)などの制御プログラム、各種の処理手順などを規定
したプログラムおよび所要データを格納するための内部
メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。
【0035】具体的には、この制御部14は、入力部1
1によって順次受け入れた画像データを所定の単位ごと
に取捨選択しつつバッファ12に書き込む処理を実行す
るものである。ここで、この所定の単位とは、フレーム
を所定のライン数ごとに水平方向で等分割することによ
って形成される領域であり、例えば、図3(b)に示す
ように、480ラインのフレームを4つに等分割するこ
とによって形成される120ラインの画像データをい
う。
【0036】したがって、制御部14は、図3(a)に
示すような連続する画像データA、B、C…を、同図
(c)に示すように、120ラインの画像データA1、
A2、A3、A4、B1、B2…の如き単位によって順
次受け入れて、各画像データA1、A2、A3、A4、
B1、B2…をバッファ12に書き込むか否かを順次判
定しつつバッファ12に書き込む処理を実行する。そし
て、制御部14は、この処理を実行するために、図1に
示すように、機能概念的に、カウンタ14aと、空き判
定部14bと、書込部14cとから構成される。
【0037】このうち、カウンタ14aは、順次受け入
れる画像データにおけるフレーム上の所定領域ごとに、
当該所定領域のフレーム上の位置が、バッファ12に書
き込まれた最新の画像データに関するフレーム上の位置
に続くものであるか否かを判定する位置判定手段であ
る。
【0038】具体的には、カウンタ14aは、書込部1
4cによって所定領域の画像データがバッファ12に書
き込まれる度に、当該所定領域のフレーム上の位置を示
す位置情報を更新して記憶する位置情報記憶手段を有
し、この位置情報記憶手段に更新して記憶された位置情
報に基づいて判定をおこなう。
【0039】この判定を具体的に説明すると、本実施の
形態では、480ラインのフレームを4つに等分割する
ことによって形成される120ラインの画像データが書
込単位であるので、位置情報記憶手段は、例えば、図3
(a)に示した画像データAにおける画像データA1を
バッファ12に書き込んだ場合には、「位置情報:1」
を更新記憶し、これに続いて画像データA2をバッファ
12に書き込んだ場合には、「位置情報:2」を更新記
憶する。
【0040】そして、カウンタ14aは、例えば、入力
部11から順次受け入れた画像データが図3(a)に示
した画像データBにおける画像データB2であって、位
置情報記憶手段において「位置情報:1」が更新記憶さ
れている場合には、画像データB2のフレーム上の位置
が、バッファ12に書き込まれた最新の画像データに関
するフレーム上の位置(「位置情報:1」)に続くもの
であると判定する。
【0041】同様に、カウンタ14aは、例えば、入力
部11から順次受け入れた画像データが図3(a)に示
した画像データCにおける画像データC1であって、位
置情報記憶手段において「位置情報:4」が更新記憶さ
れている場合には、画像データC1のフレーム上の位置
が、バッファ12に書き込まれた最新の画像データに関
するフレーム上の位置(「位置情報:4」)に続くもの
であると判定する。
【0042】一方、カウンタ14aは、例えば、入力部
11から順次受け入れた画像データが図3(a)に示し
た画像データBにおける画像データB1であって、位置
情報記憶手段において「位置情報:4」以外の「位置情
報:1、2、3」が更新記憶されている場合には、画像
データB1のフレーム上の位置が、バッファ12に書き
込まれた最新の画像データに関するフレーム上の位置
(「位置情報:1、2、3」)に続くものではないと判
定する。
【0043】空き判定部14bは、カウンタ14aと同
様、順次受け入れる画像データにおけるフレーム上の所
定領域ごとに、当該所定領域の画像データを書き込むべ
き空き容量がバッファ12にあるか否かを判定する空き
判定手段である。
【0044】具体的には、バッファ12から画像データ
が順次出力されることによって、バッファ12には空き
容量が生じるが、本実施の形態では、480ラインのフ
レームを4つに等分割することによって形成される12
0ラインの画像データが書込単位であるので、空き判定
部14bは、120ラインの画像データを書き込む空き
容量があるか否かを判定する。なお、この判定は、カウ
ンタ14aによって最新の画像データに関するフレーム
上の位置に続くものと判定された所定領域の画像データ
についてのみ実行される。
【0045】書込部14cは、順次受け入れる画像デー
タにおけるフレーム上の所定領域ごとに、バッファ12
に画像データを書き込む書込手段であり、具体的には、
カウンタ14aよって最新の画像データに関するフレー
ム上の位置に続くものと判定され、かつ、空き判定部1
4bによって空き容量があるものと判定された所定領域
の画像データのみをバッファ12に書き込む。なお、こ
の書込は、空き判定部14bによって空き容量があるも
のと判定された所定領域の画像データについてのみ実行
される。
【0046】(ビデオ信号転送装置による書込処理の手
順)次に、図1に示したビデオ信号転送装置10の制御
部14による書込処理の手順を説明する。図2は、図1
に示した制御部による書込処理の手順を示すフローチャ
ートである。
【0047】まず最初に、制御部14は、固定された転
送速度にて、入力部11からフレーム上の所定領域の画
像データ(120ラインの画像データ)を授受し(ステ
ップS201)、カウンタ14aは、授受した画像デー
タのフレーム上の位置が、バッファ12に書き込まれた
最新の画像データに関するフレーム上の位置に続くもの
であるか否かを判定する(ステップS202)。
【0048】なお、この判定は、上記したように、書込
部14cによって所定領域の画像データがバッファ12
に書き込まれる度に、当該所定領域のフレーム上の位置
を示す位置情報を更新して記憶する位置情報記憶手段を
参照し、この更新して記憶された位置情報に基づいて実
行される。
【0049】この判定によって、最新の画像データに関
するフレーム上の位置に続くものでないと判定された場
合には(ステップS202否定)、制御部14は、授受
した画像データをバッファ12に書き込むことなく、連
続する画像データの全てを授受したか否かを判定する
(ステップS206)。
【0050】一方、最新の画像データに関するフレーム
上の位置に続くものであると判定された場合には(ステ
ップS202肯定)、空き判定部14bは、授受した画
像データ(120ラインの画像データ)を書き込むべき
空き容量がバッファ12にあるか否かを判定する(ステ
ップS203)。
【0051】この判定によって、バッファ12に空き容
量がないと判定された場合には(ステップS203否
定)、制御部14は、授受した画像データをバッファ1
2に書き込むことなく、連続する画像データの全てを授
受したか否かを判定する(ステップS206)。
【0052】一方、バッファ12に空き容量があると判
定された場合には(ステップS203肯定)、書込部1
4cは、授受した画像データ(120ラインの画像デー
タ)をバッファ12に書き込み(ステップS204)、
カウンタ14aは、書き込まれた画像データのフレーム
上の位置を示す位置情報を更新(位置情報である数字
「1、2、3、4」をアップ)して記憶する(ステップ
S205)。
【0053】続いて、制御部14は、連続する画像デー
タの全てを授受したか否かを判定し(ステップS20
6)、全てを授受している場合には(ステップS206
肯定)、書込処理を終了するが、全てを授受していない
場合には(ステップS206否定)、固定された転送速
度にて、入力部11から次の画像データ(120ライン
の画像データ)を授受する(ステップS201)。
【0054】(ビデオ信号転送装置によるビデオ信号の
転送例)次に、本実施の形態に係るビデオ信号転送装置
10によるビデオ信号の転送例を、上記した書込処理の
手順に沿って具体的に説明する。図4および図5は、本
実施の形態に係るビデオ信号転送装置10によるビデオ
信号の転送例を説明するための図である。
【0055】まず最初に、図3(a)に示した連続する
画像データA、B、C…を順次受け入れる全ての時間帯
において、PCIバス1の転送レートがビデオ信号の転
送レート以上であるものと仮定して、この場合にビデオ
信号転送装置10によって実行される一連の処理を、図
4を用いて説明する。
【0056】この場合には、図4(a)に示すように、
画像データA1がバッファ12に書き込まれると、PC
Iバス1に対して画像データA1を出力する処理が開始
される。続いて、ビデオ信号転送装置10は、この出力
とともに、入力部11から画像データA2を受け入れる
が、画像データA2は画像データA1のフレーム上の位
置に続くものであり、かつ、バッファ12には空き容量
があるため、この画像データA2もバッファ12に書き
込まれる。
【0057】そして、ビデオ信号転送装置10は、入力
部11から画像データA3を受け入れるが、画像データ
A3は画像データA2のフレーム上の位置に続くもので
あり、また、PCIバス1の転送レートがビデオ信号の
転送レート以上であるところ、バッファ12には空き容
量がある。このため、この画像データA3もバッファ1
2に書き込まれる。
【0058】すなわち、図3(a)に示した連続する画
像データA、B、C…を順次受け入れる全ての時間帯に
おいて、PCIバス1の転送レートがビデオ信号の転送
レート以上である場合には、図4(a)に示すように、
画像データA1、A2、A3、A4、B1…の全てがバ
ッファ12に順次書き込まれる。
【0059】このため、PCIバス1に対しては、図4
(b)に示すように、画像データA1、A2、A3、A
4、B1…の全てが順次出力されるため、表示装置20
には、同図(c)に示すように、連続する画像データ
A、B、C…が欠落なく順次表示されることとなる。
【0060】次に、図3(a)に示した連続する画像デ
ータA、B、C…のうち、画像データB〜Eを受け入れ
る時間帯において、PCIバス1の転送レートがビデオ
信号の転送レート以下になるものと仮定して、この場合
にビデオ信号転送装置10によって実行される一連の処
理を、図5を用いて説明する。
【0061】この場合、ビデオ信号転送装置10は、入
力部11から画像データB1を受け取ってバッファ12
に書き込むまでは、図4(a)に示した書込処理と同様
の書込処理を実行する。
【0062】そして、ビデオ信号転送装置10は、画像
データB1に続いて入力部11から画像データB2を受
け入れるが、画像データB2は画像データB1のフレー
ム上の位置に続くものである一方、PCIバス1の転送
レートがビデオ信号の転送レート以下になるところ、バ
ッファ12には空き容量が生じない。このため、図5
(a)に示すように、この画像データB2はバッファ1
2に書き込まれない。
【0063】続いて、画像データB3〜C1を順次受け
入れるが、これらの画像データB3〜C1は、画像デー
タB1のフレーム上の位置に続くものでないため、図5
(a)に示すように、これらの画像データB3〜C1も
バッファ12に書き込まれない。
【0064】ここで、入力部11から画像データC2を
受け入れた時間帯に、バッファ12に空き容量が生じて
いない場合には、画像データC2〜D1についてもバッ
ファ12に書き込まれない。一方、バッファ12に空き
容量が生じている場合には、画像データC2は画像デー
タB1のフレーム上の位置に続くものであり、かつ、バ
ッファ12には空き容量があるため、図5(a)に示す
ように、この画像データC2はバッファ12に書き込ま
れる。
【0065】すなわち、図3(a)に示した連続する画
像データA、B、C…のうち、画像データB〜Eを受け
入れる時間帯において、PCIバス1の転送レートがビ
デオ信号の転送レート以下になるが、画像データC2、
D3、E4を受け入れる段階において、バッファ12に
空き容量が生じているような場合には、図5(a)に示
すように、画像データA1、A2、A3、A4、B1に
続いて、画像データC2、D3、E4、F1〜F4…が
バッファ12に順次書き込まれる。
【0066】このため、PCIバス1に対しては、図5
(b)に示すように、画像データA1、A2、A3、A
4、B1に続いて、画像データC2、D3、E4、F1
〜F4…が順次出力されるため、表示装置20には、同
図(c)に示すように、連続する画像データAに続い
て、B1、C2、D3およびE4から構成される画像デ
ータ、そして画像データF…が順次表示されることとな
る。
【0067】上述してきたように、本実施の形態によれ
ば、順次受け入れる画像データにおけるフレーム上の所
定領域ごとに、当該所定領域のフレーム上の位置が、バ
ッファ12に書き込まれた最新の画像データに関するフ
レーム上の位置に続くものであるか否かを判定するとと
もに、当該所定領域の画像データを書き込むべき空き容
量がバッファ12にあるか否かを判定し、これらの判定
によって、最新の画像データに関するフレーム上の位置
に続くものと判定され、かつ、空き容量があるものと判
定された所定領域の画像データのみをバッファ12に書
き込むこととしたので、少ないリソースでディレイを増
加させることなく、画像の連続性を確保することができ
る。
【0068】これを具体的に説明すると、図6に示した
従来技術に係るビデオ信号転送装置30は、フレームご
とに画像データを取捨選択して転送するものであるた
め、複数のフレームの画像データが連続して転送されな
い場合もある。これに対して、本実施の形態に係るビデ
オ信号転送装置10は、画像データにおけるフレーム上
の所定領域ごと(120ラインの画像データ)に画像デ
ータを取捨選択して転送するものであるため、PCIバ
ス1の転送レートがビデオ信号の転送レート以下になっ
ていても、各画像データの一部を形成する所定領域の画
像データを転送することができる。このため、図5
(c)に示したように、少なくとも画像データB、C、
D、Eにおける一部の画像データを転送することがで
き、もって表示装置20に表示される画像の連続性を確
保することができる。
【0069】なお、本実施の形態に係るビデオ信号転送
装置10は、所定領域のフレーム上の位置が、バッファ
12に書き込まれた最新の画像データに関するフレーム
上の位置に続くものであるか否かを判定することによっ
て、画像データを取捨選択する。このため、各画像デー
タの一部を形成する所定領域の画像データを転送する場
合でも、図5(c)に示したように、表示装置20にお
いて、各所定領域の画像データを本来の位置に表示する
ことができ、もって表示装置20に表示される画像の位
置ずれを回避することができる。
【0070】また、図6に示した従来技術に係るビデオ
信号転送装置30は、フレームバッファ31にフレーム
ごとに画像データを書き込むものであるため、フレーム
に対応した多くのリソースが必要になるとともに、ディ
レイも増えてしまう。これに対して、本実施の形態に係
るビデオ信号転送装置10は、画像データにおけるフレ
ーム上の所定領域ごと(120ラインの画像データ)に
バッファ12に画像データを書き込むものであるため、
従来技術に比較して、少ないリソースで実現可能であ
り、ディレイを少なくすることもできる。
【0071】(他の実施の形態)さて、これまで本発明
の実施の形態について説明したが、本発明は上述した実
施の形態以外にも、上記特許請求の範囲に記載した技術
的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実
施されてもよいものである。
【0072】例えば、本実施の形態では、空き判定部1
4bは、カウンタ14aによって最新の画像データに関
するフレーム上の位置に続くものと判定された場合にの
み、空き容量があるか否かを判定し、書込部14cは、
空き容量があるものと判定された所定領域の画像データ
のみをバッファ12に書き込む場合を説明したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、カウンタ14aお
よび空き判定部14bが常に判定をおこなう場合や、空
き判定部14bによって空き容量があると判定されたと
きにのみ、カウンタ14aが判定をおこなう場合にも、
同様に適用することができる。
【0073】また、本実施の形態では、カウンタ14
a、空き判定部14bおよび書込部14cの処理単位で
ある所定領域として、480ラインで構成されるフレー
ムを120ライン数ごとに水平方向で等分割することに
よって形成される領域を説明したが、本発明は、これに
限定されるものではなく、480ライン以外のライン数
で構成されるフレームを120ライン数以外のライン数
(例えば、1ライン)で等分割することによって所定領
域を形成する場合にも同様に適用することができる。
【0074】さらに、この所定の領域としては、フレー
ムを所定のライン数で分割することによって形成する場
合に限定されず、例えば、1ラインを所定の画素数で分
割することによって所定の領域を形成する場合など、所
定の領域をフレームのサイズ以下のあらゆるサイズで形
成する場合に、同様に適用することができる。
【0075】また、本実施の形態では、カウンタ14a
は、所定領域の画像データがバッファ12に書き込まれ
る度に、当該所定領域のフレーム上の位置を示す位置情
報を更新して記憶し、この位置情報に基づいて判定をお
こなう場合を説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、例えば、次にバッファ12に書き込まれる
べき所定領域のフレーム上の位置を示す位置情報を更新
して記憶する場合にも同様に適用することができる。す
なわち、例えば、図3(b)に示す画像データA2をバ
ッファ12に書き込んだ場合には、「位置情報:3」を
更新記憶するが如くである。
【0076】なお、本実施の形態では、ビデオ信号転送
装置10からPCIバス1に対してビデオ信号を転送す
る場合を示したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、他のバスやネットワークなど、転送速度が変動す
る可能性がある、あらゆる経路に対してビデオ信号を転
送する場合に同様に適用することができる。
【0077】また、本実施の形態において説明した各処
理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処
理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あ
るいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理
の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこと
もできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手
順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータ
を含む情報については、特記する場合を除いて任意に変
更することができる。
【0078】また、図示した各装置の各構成要素は機能
概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成
されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・
統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部ま
たは一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意
の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成する
ことができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機
能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該
CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あ
るいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして
実現され得る。
【0079】なお、本実施の形態で説明したビデオ信号
転送方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソ
ナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピ
ュータで実行することによって実現することができる。
このプログラムは、インターネットなどのネットワーク
を介して配布することができる。また、このプログラム
は、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、
CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み
取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって
記録媒体から読み出されることによって実行することも
できる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、順次受け入れる画像データにおけるフレーム上
の所定領域ごとに、当該所定領域のフレーム上の位置
が、バッファに書き込まれた最新の画像データに関する
フレーム上の位置に続くものであるか否かを判定すると
ともに、当該所定領域の画像データを書き込むべき空き
容量がバッファにあるか否かを判定し、これらの判定に
よって、最新の画像データに関するフレーム上の位置に
続くものと判定され、かつ、空き容量があるものと判定
された所定領域の画像データのみをバッファに書き込む
こととしたので、少ないリソースでディレイを増加させ
ることなく、画像の連続性を確保することが可能なビデ
オ信号転送装置が得られるという効果を奏する。
【0081】また、請求項2の発明によれば、最新の画
像データに関するフレーム上の位置に続くものと判定さ
れた場合にのみ、空き容量があるか否かを判定し、空き
容量があるものと判定された所定領域の画像データのみ
をバッファに書き込むこととしたので、順次受け入れる
画像データにおけるフレーム上の所定領域ごとに、空き
容量があるか否かを常に判定する必要がなくなり、判定
処理の効率化を図ることが可能なビデオ信号転送装置が
得られるという効果を奏する。
【0082】また、請求項3の発明によれば、所定領域
は、フレームを所定のライン数ごとに水平方向で等分割
することによって形成される領域であることとしたの
で、画像データを表示する表示装置の走査線数に対応し
てビデオ信号を転送することが可能なビデオ信号転送装
置が得られるという効果を奏する。
【0083】また、請求項4の発明によれば、所定領域
の画像データがバッファに書き込まれる度に、当該所定
領域のフレーム上の位置を示す位置情報を更新して記憶
し、最新の画像データに関するフレーム上の位置に続く
ものか否かを、更新して記憶された位置情報に基づいて
判定することとしたので、所定領域のフレーム上の位置
が、バッファに書き込まれた最新の画像データに関する
フレーム上の位置に続くものであるか否かを確実かつ早
急に判定することが可能なビデオ信号転送装置が得られ
るという効果を奏する。
【0084】また、請求項5の発明によれば、順次受け
入れる画像データにおけるフレーム上の所定領域ごと
に、当該所定領域のフレーム上の位置が、バッファに書
き込まれた最新の画像データに関するフレーム上の位置
に続くものであるか否かを判定するとともに、当該所定
領域の画像データを書き込むべき空き容量がバッファに
あるか否かを判定し、これらの判定によって、最新の画
像データに関するフレーム上の位置に続くものと判定さ
れ、かつ、空き容量があるものと判定された所定領域の
画像データのみをバッファに書き込むこととしたので、
少ないリソースでディレイを増加させることなく、画像
の連続性を確保することが可能なビデオ信号転送方法が
得られるという効果を奏する。
【0085】また、請求項6の発明によれば、順次受け
入れる画像データにおけるフレーム上の所定領域ごと
に、当該所定領域のフレーム上の位置が、バッファに書
き込まれた最新の画像データに関するフレーム上の位置
に続くものであるか否かを判定するとともに、当該所定
領域の画像データを書き込むべき空き容量がバッファに
あるか否かを判定し、これらの判定によって、最新の画
像データに関するフレーム上の位置に続くものと判定さ
れ、かつ、空き容量があるものと判定された所定領域の
画像データのみをバッファに書き込むこととしたので、
少ないリソースでディレイを増加させることなく、画像
の連続性を確保することが可能なプログラムが得られる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るビデオ信号転送装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】図1に示した制御部による書込処理の手順を示
すフローチャートである。
【図3】図1に示した入力部に入力されるビデオ信号の
構成例を示す図である。
【図4】本実施の形態に係るビデオ信号転送装置による
ビデオ信号の転送例を説明するための図である。
【図5】本実施の形態に係るビデオ信号転送装置による
ビデオ信号の転送例を説明するための図である。
【図6】従来技術に係るビデオ信号転送装置の構成を示
すブロック図である。
【図7】図6に示したフレームバッファの必要性を説明
するための図である。
【図8】図6に示したビデオ信号転送装置によるビデオ
信号の転送例を説明するための図である。
【符号の説明】
1 PCIバス 10 ビデオ信号転送装置 11 入力部 12 バッファ 13 バスIF制御部 14 制御部 14a カウンタ 14b 空き判定部 14c 書込部 20 表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−83301(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/66 G09G 5/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームごとにビデオ信号に変換された
    画像データを固定された転送速度で順次受け入れ、順次
    受け入れる画像データを所定の単位ごとに取捨選択しつ
    つバッファに書き込み、バッファに書き込まれた画像デ
    ータを転送速度が変動する経路に対して順次出力するビ
    デオ信号転送装置であって、 前記順次受け入れる画像データにおけるフレーム上の所
    定領域ごとに、当該所定領域のフレーム上の位置が、前
    記バッファに書き込まれた最新の画像データに関するフ
    レーム上の位置に続くものであるか否かを判定する位置
    判定手段と、 前記所定領域ごとに、当該所定領域の画像データを書き
    込むべき空き容量が前記バッファにあるか否かを判定す
    る空き判定手段と、 前記位置判定手段によって前記最新の画像データに関す
    るフレーム上の位置に続くものと判定され、かつ、前記
    空き判定手段によって前記空き容量があるものと判定さ
    れた所定領域の画像データのみを前記バッファに書き込
    む書込手段と、を備えたことを特徴とするビデオ信号転
    送装置。
  2. 【請求項2】 前記空き判定手段は、前記位置判定手段
    によって前記最新の画像データに関するフレーム上の位
    置に続くものと判定された場合にのみ、前記空き容量が
    あるか否かを判定し、 前記書込手段は、前記空き判定手段によって前記空き容
    量があるものと判定された所定領域の画像データのみを
    前記バッファに書き込むことを特徴とする請求項1に記
    載のビデオ信号転送装置。
  3. 【請求項3】 前記所定領域は、前記フレームを所定の
    ライン数ごとに水平方向で等分割することによって形成
    される領域であることを特徴とする請求項1または2に
    記載のビデオ信号転送装置。
  4. 【請求項4】 前記書込手段によって所定領域の画像デ
    ータが前記バッファに書き込まれる度に、当該所定領域
    のフレーム上の位置を示す位置情報を更新して記憶する
    位置情報記憶手段をさらに備え、 前記位置判定手段は、前記位置情報記憶手段に更新して
    記憶された前記位置情報に基づいて判定をおこなうこと
    を特徴とする請求項1、2または3に記載のビデオ信号
    転送装置。
  5. 【請求項5】 フレームごとにビデオ信号に変換された
    画像データを固定された転送速度で順次受け入れ、順次
    受け入れる画像データを所定の単位ごとに取捨選択しつ
    つバッファに書き込み、バッファに書き込まれた画像デ
    ータを転送速度が変動する経路に対して順次出力するビ
    デオ信号転送方法であって、 前記順次受け入れる画像データにおけるフレーム上の所
    定領域ごとに、当該所定領域のフレーム上の位置が、前
    記バッファに書き込まれた最新の画像データに関するフ
    レーム上の位置に続くものであるか否かを判定する位置
    判定工程と、 前記所定領域ごとに、当該所定領域の画像データを書き
    込むべき空き容量が前記バッファにあるか否かを判定す
    る空き判定工程と、 前記位置判定工程によって前記最新の画像データに関す
    るフレーム上の位置に続くものと判定され、かつ、前記
    空き判定工程によって前記空き容量があるものと判定さ
    れた所定領域の画像データのみを前記バッファに書き込
    む書込工程と、を含んだことを特徴とするビデオ信号転
    送方法。
  6. 【請求項6】 フレームごとにビデオ信号に変換された
    画像データを固定された転送速度で順次受け入れ、順次
    受け入れる画像データを所定の単位ごとに取捨選択しつ
    つバッファに書き込み、バッファに書き込まれた画像デ
    ータを転送速度が変動する経路に対して順次出力するビ
    デオ信号転送方法をコンピュータに実行させるプログラ
    ムであって、 前記順次受け入れる画像データにおけるフレーム上の所
    定領域ごとに、当該所定領域のフレーム上の位置が、前
    記バッファに書き込まれた最新の画像データに関するフ
    レーム上の位置に続くものであるか否かを判定する位置
    判定工程と、 前記所定領域ごとに、当該所定領域の画像データを書き
    込むべき空き容量が前記バッファにあるか否かを判定す
    る空き判定工程と、 前記位置判定工程によって前記最新の画像データに関す
    るフレーム上の位置に続くものと判定され、かつ、前記
    空き判定工程によって前記空き容量があるものと判定さ
    れた所定領域の画像データのみを前記バッファに書き込
    む書込工程と、 をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラ
    ム。
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