JP3524880B2 - 低スキュー信号発生回路 - Google Patents

低スキュー信号発生回路

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JP3524880B2
JP3524880B2 JP2001009520A JP2001009520A JP3524880B2 JP 3524880 B2 JP3524880 B2 JP 3524880B2 JP 2001009520 A JP2001009520 A JP 2001009520A JP 2001009520 A JP2001009520 A JP 2001009520A JP 3524880 B2 JP3524880 B2 JP 3524880B2
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timing signal
buffer
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K5/00Manipulating of pulses not covered by one of the other main groups of this subclass
    • H03K5/00006Changing the frequency

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Manipulation Of Pulses (AREA)
  • Dram (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、概して、電子回路
に対するタイミング信号を発生させるための制御回路に
係り、特に、差動の複数位相入力信号を受信して低スキ
ュー出力タイミング信号を発生させるために、入力信号
の各クリティカル遷移ごとに1つの低スキュー差動入力
バッファを備えている電子回路に関する。
【0002】
【従来の技術】電子回路技術において、多くの場合、タ
イミング信号が、電子回路システムの内部に含まれてい
る回路の機能を制御することが一般に知られている。タ
イミング信号は、それぞれの回路自身によって作られ、
一般に電子回路システムの内部の各回路に対してその制
御を実現するために伝播する。また、電子回路技術にお
いては、ある用途において、電子回路システムの中に組
み込まれているタイミング信号の周波数を増加および/
または減少させることが望ましいことが一般に知られて
いる。タイミング信号の周波数が2倍または3倍にされ
ること、そして場合によっては、たとえば半分に分割さ
れることがよくある。クロック・ダブラ回路などの利点
はこの分野の技術において周知である。さらに、タイミ
ング信号発生回路は、通常、従来の差動バッファ/受信
機によって受信される入力信号を使うことがこの分野の
技術において周知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術の共通の欠
点の一つは、従来の差動バッファ/受信機を使うことに
よって、発生するタイミング信号に大きなエッジ・タイ
ミング・スキューが生じることである。この比較的大き
いスキューは差動バッファ/受信機の本来的なスキュー
に帰因している。特に、CMOS入力バッファが、通
常、そのような回路の中で従来の差動バッファ/受信機
として使われている。CMOSの差動入力バッファ、特
に、振幅の制限された信号(SSTL)または差動入力
信号を受信するために使われるバッファは、入力信号が
1つの状態から別の状態へ遷移するのに応じて出力信号
において発生するかなり大きいスキュー(すなわち、タ
イミング変動)を普通は有する。多くの場合、そのスキ
ューは入力信号がローからハイへ遷移する結果として発
生する方がハイからローへ遷移する結果として発生する
場合より顕著であるか、あるいはその逆の場合もある。
この状態は、雑音耐性を改善するために入力バッファが
ヒステリシスを有している時に最も現れやすい。入力が
遷移する方向によって出力の遅延が異なるクロック・バ
ッファがタイミング信号発生回路の中で使われる時、発
生するタイミング信号は比較的正確であるが、少なくと
もその遷移の1つの発生ごとにかなりのスキューを有す
る。
【0004】これらの原理を説明して、図6は、全体を
100として示されている従来のクロック・ダブラ回路
を示している。この回路は第1の入力バッファ102
と、第2の入力バッファ104と、排他的OR(XO
R)論理ゲート106とを備えている。第1の入力クロ
ック信号CLK0が入力バッファ102の非反転入力端
子に印加され、一方、そのコンプリメントCLK0B、
あるいは代わりに基準電圧信号VREFが入力バッファ
102の反転入力端子に印加されている。第1の入力ク
ロック信号CLK0に対して位相が90度ずれている第
2の入力クロック信号CLK1が入力バッファ104の
非反転入力端子に印加されている。そのコンプリメント
CLK1B、または代わりに基準電圧信号VREFが入
力バッファ104の反転入力端子に印加されている。入
力バッファ102、104の出力端子は、XORゲート
106の入力端子に接続され、倍の周波数のタイミング
信号CLK2XをXORゲート106の出力端子におい
て発生させる。当業者なら理解できるように、従来のク
ロック・ダブラ回路100は図6に示されている入力バ
ッファ102、104の中に存在する本来的なスキュー
に対して補償しない。
【0005】図7は、全体を200として示されている
もう1つの従来のクロック・ダブラ回路を示している。
この回路は第1の入力バッファ202と、第2の入力バ
ッファ204と、206として示されている排他的OR
(XOR)等価回路とを備えている。排他的OR回路2
06は2つのインバータ208、210と、3つのNA
NDゲート212、214、216とを含む。図に示さ
れているように、第1の入力クロック信号CLK0が入
力バッファ202の非反転入力端子に印加され、一方、
そのコンプリメントCLK0B、または代わりに基準電
圧信号VREFが入力バッファ202の反転入力端子に
印加されて、エッジ・タイミング信号P0Hを入力バッ
ファ202の出力端子において発生させる。第1の入力
クロック信号CLK0に対して位相が90度ずれている
第2の入力クロック信号CLK1が、入力バッファ20
4の非反転入力端子に印加されている。そのコンプリメ
ントCLK1B、または代わりに基準電圧信号VREF
が入力バッファ204の反転入力端子に印加され、エッ
ジ・タイミング信号P1Hを入力バッファ204の出力
端子において発生させる。
【0006】入力バッファ202の出力端子はインバー
タ208およびNANDゲート212の入力端子に接続
されている。同様に、入力バッファ204の出力端子は
インバータ210およびNANDゲート214の入力端
子に接続されている。インバータ208は、その出力端
子においてエッジ・タイミング信号P0Lをエミュレー
トしている信号を発生させ、それはNANDゲート21
4に接続されている。同様に、インバータ210は、エ
ッジ・タイミング信号P1Lをエミュレートしている信
号をその出力端子において発生させ、それはNANDゲ
ート212に接続されている。NANDゲート212、
214のそれぞれの出力端子は、NANDゲート216
の入力端子に接続されており、NANDゲート216は
倍の周波数のタイミング信号CLK2Xをその出力端子
において発生させる。当業者なら理解できるように、ク
ロック・ダブラ回路200も図7に示されている入力バ
ッファ202、204の中に存在している本来的なスキ
ューに対して補償しない。
【0007】したがって、従来の技術のタイミング信号
発生回路は、ある種の、限定された用途に対しては適し
ているが、そのような回路が原因となっているタイミン
グ・スキューによって、制御下にある電子回路システム
の性能が制限される。したがって、前記から、回路の中
で使われている入力差動バッファに付随するスキューを
最小化するタイミング信号発生回路を開発することが望
ましい。また、出力タイミング信号のクリティカル・エ
ッジごとに複数の入力差動バッファを使用するタイミン
グ信号発生回路を設計することも望ましい。
【0008】さらに、2つの別々の差動信号入力、すな
わち、合計4つのクロック信号を使って低スキューの倍
周波数出力信号を発生させるクロック・ダブラ回路を設
計することがさらに望ましい。さらに、位相が90度ず
れている2つの同じ周波数の信号によって4つのクロッ
ク信号が作り出され、それぞれのコンプリメント信号と
共に発生する、以前に説明されたような回路を設計する
ことがさらに望ましい。さらに、出力タイミング信号の
各エッジごとに1つのバッファを含み、各バッファの出
力がそのバッファの最小スキュー径路を使用し、そして
入力から出力への各径路がマッチしているようにしたタ
イミング信号発生回路を設計することがさらに望まし
い。
【0009】本発明のこれらの目的および好適な形式の
他の目的が以下の説明から明らかになる。しかし、以下
の説明から分かるものを含む、これらの目的のそれぞれ
および全てが実行されるということなしに、ここで請求
されている本発明を適用できることを理解することがで
きるだろう。目的ではなく、添付の特許請求の範囲が本
発明の主題事項を定義する。任意の目的およびすべての
目的が、一般的に本発明からではなく、本発明の好適な
形式から導かれる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の入力タ
イミング信号から所定のいくつかのクリティカル遷移を
有している1つのタイミング信号を発生させるためのタ
イミング信号発生回路に関する。その回路はタイミング
信号の各クリティカル遷移に対してそれぞれ1つの入力
差動バッファを含む。各バッファは第1および第2の入
力端子と1つの出力端子とを備えている。さらに、各バ
ッファは、その第1の入力端子とその出力端子との間に
第1の応答を有し、そしてその第2の入力端子とその出
力端子との間に第2の応答を有している。第1の応答は
一般に第2の応答より小さいスキューを提供する。この
回路においては、2つの異なる入力タイミング信号が各
バッファの第1および第2の入力端子に印加され、各バ
ッファの出力端子において、各タイミング信号の所定の
数のクリティカル遷移の特定の1つに対して最小のスキ
ュー径路を示しているクリティカル・エッジ・タイミン
グ信号を発生させる。また、その回路は、それぞれの出
力端子を通して各バッファに結合されている論理回路も
含む。
【0011】1つの好適な形式においては、本発明は、
第1、第2、第3および第4の入力クロック信号から倍
周波数クロック信号を発生させるためのクロック・ダブ
ラ回路に関する。この装置においては、第1および第2
の入力クロック信号が1つの共通周波数を共有し、そし
て互いにコンプリメントの関係にあり、一方、第3およ
び第4の入力クロック信号が、その同じ共通周波数を共
有し、互いにコンプリメントの関係にある。さらに、第
1および第3の入力クロック信号は、互いに関して位相
が90度ずれている。このクロック・ダブラ回路は第1
バッファの第1入力端子と、第1バッファの第2入力端
子と、第1バッファの出力端子とを備えている第1入力
差動バッファを含む。第1の入力クロック信号が、第1
バッファの第1入力端子に印加され、そして第2の入力
クロック信号が第1バッファの第2入力端子に印加され
る。さらに、クロック・ダブラ回路は、第2バッファの
第1入力端子と、第2バッファの第2入力端子と、第2
バッファの出力端子とを備えている第2入力差動バッフ
ァを含む。第4の入力クロック信号が第2バッファの第
1入力端子に印加され、第3の入力クロック信号が第2
バッファの第2入力端子に印加される。さらに、クロッ
ク・ダブラ回路は第3バッファの第1入力端子と、第3
バッファの第2入力端子と、第3バッファの出力端子と
を備えている第3入力差動バッファを含む。第3の入力
クロック信号が第3バッファの第1入力端子に印加さ
れ、第4の入力クロック信号が第3バッファの第2入力
端子に印加される。さらに、クロック・ダブラ回路は、
第4バッファの第1入力端子と、第4バッファの第2入
力端子と、第4バッファの出力端子とを備えている第4
入力差動バッファを含む。第2の入力クロック信号が第
4バッファの第1入力端子に印加され、第1の入力クロ
ック信号が第4バッファの第2入力端子に印加される。
最後に、クロック・ダブラ回路は第1、第2、第3およ
び第4のバッファの出力端子を通じて第1、第2、第3
および第4の入力バッファに結合されている排他的OR
論理回路を含む。
【0012】
【発明の実施の形態】以下の詳細な説明において、以下
の図面に対する参照が行われる。その中で同様な参照番
号は同様な構成部品を指す。図1は、全体を10として
示されているクロック・ダブラ回路を示しており、この
回路は一般的に同一の4つの入力差動バッファ12、1
4、16および18を備えている。クロック・ダブラ回
路10は3つのNANDゲート20、22、24をさら
に含む。図に示されているように、入力差動バッファ1
2および入力差動バッファ14は、NANDゲート20
に電気的に接続されている。同様に、入力差動バッファ
16および入力差動バッファ18はNANDゲート22
に電気的に接続されている。NANDゲート20および
NANDゲート22は、NANDゲート24に電気的に
接続されている。
【0013】さらに図に示されているように、入力差動
バッファ12は1つの非反転入力端子を備え、その端子
には第1のタイミング信号CLK0が印加される。ま
た、入力差動バッファ12は1つの反転入力端子を備
え、その端子には第2のタイミング信号CLK0Bが印
加され、その信号は第1のタイミング信号CLK0のコ
ンプリメントである。これらの2つのタイミング信号か
ら、入力差動バッファ12は第1のクリティカル・エッ
ジ・タイミング信号P0Hを発生させる。また、入力差
動バッファ18は第1および第2のタイミング信号CL
K0およびCLK0Bを利用する。しかし、入力差動バ
ッファ18の場合は、CLK0がその反転入力端子に印
加され、CLK0Bがその非反転入力端子に印加され
る。入力差動バッファ18は第2のクリティカル・エッ
ジ・タイミング信号P0Lを発生させる。
【0014】入力差動バッファ16は、1つの非反転入
力端子を備え、その端子には第3のタイミング信号CL
K1が印加される。また、入力差動バッファ16は、1
つの反転入力端子も備え、その端子には第4のタイミン
グ信号CLK1Bが印加され、その信号は第3のタイミ
ング信号CLK1のコンプリメントである。これらの2
つのタイミング信号から、入力差動バッファ16は、第
3のクリティカル・エッジ・タイミング信号P1Hを発
生させる。また、入力差動バッファ14は、第3および
第4のタイミング信号CLK1およびCLK1Bを利用
する。しかし、入力差動バッファ14の場合は、CLK
1がその反転入力端子に印加され、CLK1Bがその非
反転入力端子に印加される。入力差動バッファ14は、
第4のクリティカル・エッジ・タイミング信号P1Lを
発生させる。
【0015】やはり図1を参照して、クリティカル・エ
ッジ・タイミング信号P0HおよびP1LがNANDゲ
ート20に対する入力信号であり、同様に、クリティカ
ル・エッジ・タイミング信号P1HおよびP0LがNA
NDゲート22に対する入力信号である。NANDゲー
ト20およびNANDゲート22が発生させる出力信号
(それぞれP0BおよびP1Bで示されている)は、N
ANDゲート24に対する入力信号として使われる。N
ANDゲート24が発生させる出力信号はCLK2Xと
して示され、その周波数はCLK0、CLK0B、CL
K1およびCLK1Bのタイミング信号の周波数の2倍
である。
【0016】図2はタイミング信号CLK0およびCL
K1を示しているタイミング図であり、この2つの信号
は、それぞれのコンプリメントのタイミング信号CLK
0BおよびCLK1Bと位相が90度ずれている。ま
た、図2にはNANDゲート24が発生させる出力信号
CLK2Xも示されている。図に示されているように、
信号CLK2Xの周波数は、タイミング信号CLK0お
よびCLK1(およびそれぞれのコンプリメントCLK
0BおよびCLK1B)が互いに関して位相が90度ず
れている時、それらの信号の周波数の2倍である。さら
に図示されているように、倍周波数タイミング信号CL
K2Xは、タイミング信号CLK0、CLK0B、CL
K1およびCLK1Bの正のエッジの各遷移に対して応
答する。示されている実施形態においては、それらの正
の各エッジ遷移は、そのそれぞれの入力バッファの最小
スキュー径路に従うので、倍周波数タイミング信号CL
K2Xのスキューは最小である。
【0017】図1、図3および図4に示されている入力
差動バッファ12、14、16および18が同一のもの
であり、それぞれの非反転入力端子からそれぞれの出力
端子へのスキューが最小の径路を有していることは、当
業者には理解することができるだろう。使うことができ
る他の入力差動バッファによっては、最小スキューの径
路はそれぞれの反転入力端子からそれぞれの出力端子ま
でである可能性がある。そのような状況においては、本
発明の原理を利用するために、ここに開示されている回
路をそのケースに応じて変更することができることを理
解することができるだろう。
【0018】図3は、図1に示されている入力差動バッ
ファ12、14、16および18として使うことができ
る代表的な回路を示している。図3は特に入力差動バッ
ファ12に対して好適な形式を示しているが、入力差動
バッファ14、16および18が同じ回路構成部品を含
むことができ、実際にそうすることが好ましいことが、
当業者には理解することができるだろう。また、当業者
なら、図3に示されているような入力差動バッファ12
はアナログ集積回路であることも理解することができる
だろう。図3に示されているように、タイミング信号C
LK0およびCLK0Bは入力差動バッファ12に対す
る入力信号であり、クリティカル・エッジ・タイミング
信号P0Hはそのバッファが発生させ、クロック・ダブ
ラ(図1参照)の排他的OR(XOR)回路に対する入
力として接続されている。
【0019】図3は、入力差動バッファ12に対する好
適な実施形態を示しており、5個のトランジスタ26、
28、30、32および34およびインバータ36を含
んでいる。例示としての目的のために、トランジスタ2
6および32は、PMOSトランジスタ・デバイスとし
て示され、一方トランジスタ28、30および34はN
MOSトランジスタ・デバイスとして示されている。し
たがって、入力差動バッファ12はCMOS技術で実装
されているとして示されている。
【0020】さらに示されているように、トランジスタ
26のソース端子は、当業者によって一般的にVCCと
して示される電源に電気的に接続されている。トランジ
スタ26のゲート電極およびドレイン端子は、導体によ
って電気的に互いに接続され、トランジスタ32のゲー
ト電極およびトランジスタ28のドレイン端子に電気的
に接続されている。トランジスタ28はタイミング信号
CLK0Bによって制御され、この信号はそのゲート電
極に印加される。トランジスタ28のソース端子はトラ
ンジスタ30のドレイン端子とトランジスタ34のソー
ス端子とに電気的に接続されている。
【0021】電源VCCがトランジスタ30のゲート電
極に印加され、当業者によってグラウンドまたはVSS
と一般的に呼ばれている基準電圧がそのソース端子に印
加される。電源VCCがトランジスタ32のソース端子
に印加されている。トランジスタ32のドレイン端子は
インバータ36の入力端子に、およびトランジスタ34
のドレイン端子に電気的に接続されている。タイミング
信号CLK0がトランジスタ34のゲート電極に印加さ
れ、その動作を制御する。
【0022】動作において、トランジスタ30は連続的
にイネーブルされていて差動増幅器12に対する一般的
に一定の電流源を提供する。タイミング信号CLK0B
がタイミング信号CLK0より相対的に高い電位にある
時、トランジスタ28はトランジスタ34よりより多く
の電流を流し、それによってトランジスタ28のドレイ
ン端子の電位が下がり、トランジスタ34のドレイン端
子の電位が上昇する。インバータ36の入力端子がトラ
ンジスタ34のドレイン端子に電気的に接続されている
ので、インバータ36の入力端子も高い方の電位にドラ
イブされ、順にクリティカル・エッジ・タイミング信号
P0Hを低い方の電位に引き下げる。当業者には、トラ
ンジスタ26、32が差動バッファ12に対する負荷と
して機能すること、そしてトランジスタ26が分圧器と
してバイアスのために設定されることを理解することが
できるだろう。
【0023】CLK0がCLK0Bに対して相対的に高
い電位に上昇する、タイミング信号CLK0およびCL
K0Bの遷移に続いて、トランジスタ34がトランジス
タ28より多くの電流を流し、インバータ36の入力端
子を低い方の電位に引き下げる。この結果、今度は、ク
リティカル・エッジ・タイミング信号P0Hが高い方の
電位にドライブされる。
【0024】図3および図4に示されているような差動
増幅器回路において、トランジスタ28、34が一般的
に特性の揃っているものであることが、当業者には理解
することができるだろう。さらに、差動バッファ12に
ついて、トランジスタ34のゲート電極に印加されてい
るCLK0信号の立ち上がりエッジに対する応答は、ト
ランジスタ28のゲート電極に印加されているCLK0
B信号の立ち上がりエッジに対する応答より一般的に速
いことを理解することができるだろう。
【0025】また、図1に示されているタイミング信号
P0H、P0L、P1HおよびP1Lを図3に示されて
いるような回路によって発生させることができることも
理解することができるだろう。代わりに、それらの信号
を図4に示されている回路によって発生させることがで
きる。それは実際には図3に示されている回路と同じで
あるが、図3に示されている回路の中に含まれているイ
ンバータ36を含まない。
【0026】図5は、図1に示されているNANDゲー
ト20、22および24を作るために使うことができる
代表的な集積回路を示している回路図である。図に示さ
れているように、NANDゲート20および22はCM
OS技術を使った従来の形式でそれぞれ示されている。
NANDゲート24は、CMOS技術を使った低スキュ
ーNANDゲートとしてその好適な形式で表されてい
る。当業者には、NANDゲート20および22も図5
の中のNANDゲート24に対して示されているような
低スキューNANDゲートを使って作ることができるこ
とを理解することができるだろう。
【0027】図5には、インバータ38、40のペアも
示されている。それらのインバータの両方がCMOS技
術を使って作られているように示されている。それらは
その回路が容量性の負荷、たとえば、バスをドライブす
ることができる利得を提供するためのバッファとして機
能する。NANDゲート20は、4つのトランジスタ4
2、44、46および48によって表されている。トラ
ンジスタ42および44は、例示としてPMOSトラン
ジスタ・デバイスとして示されており、一方、トランジ
スタ46および48は例示としてNMOSトランジスタ
・デバイスとして示されている。トランジスタ42のソ
ース端子はVCC電源に電気的に接続され、一方、クリ
ティカル・エッジ・タイミング信号P1Lがそのゲート
電極に印加されている。トランジスタ42のドレイン端
子はトランジスタ44と46との間の接続点に電気的に
接続され、また、それは信号P0Bを提供するので、N
ANDゲート24の入力端子にも接続されている。
【0028】トランジスタ44については、VCC電源
がそのソース端子に印加され、クリティカル・エッジ・
タイミング信号P0Hがそのゲート電極に印加され、そ
のドレイン端子はトランジスタ42のソース端子に電気
的に接続され、それが信号P0Bを提供するので、トラ
ンジスタ46のドレイン端子およびNANDゲート24
の入力端子にも電気的に接続されている。トランジスタ
46はトランジスタ44と48との間に直列に電気的に
接続されている。トランジスタ46はクリティカル・エ
ッジ・タイミング信号P0Hによって制御され、この信
号はそのゲート電極に印加されている。
【0029】トランジスタ48については、そのドレイ
ン端子がトランジスタ46のソース端子に電気的に接続
され、そのソース端子はVSSすなわち、大地電位に電
気的に接続されている。トランジスタ48はクリティカ
ル・エッジ・タイミング信号P1Lによって制御され、
その信号はそのゲート電極に印加されている。直列に接
続されたトランジス46、48によって形成されるPチ
ャネルと実効的Nチャネルのサイズ比は最適な回路性能
に対して調整されることが好ましいことが、当業者には
理解することができるだろう。
【0030】動作において、NANDゲート20は、そ
の入力信号としてクリティカル・エッジ・タイミング信
号P0HおよびP1Lを受け取り、NANDゲート24
の入力端子に対して印加される出力信号を発生させる。
2入力のディジタル・ゲートにおいて一般的にそうであ
るように、4つの異なる状態が可能である。第1のその
ような状態においては、クリティカル・エッジ・タイミ
ング信号P0HおよびP1Lは両方ともローである。そ
のような状況下では、トランジスタ42および44はオ
ンであり(すなわち、イネーブルされていて)、一方、
トランジスタ46および48はオフである(すなわち、
ディスエーブルされている)。結果として、NANDゲ
ート20の出力信号P0BはVCC電位にドライブされ
る。
【0031】第2の状態においては、クリティカル・エ
ッジ・タイミング信号P0Hがローであり、一方、クリ
ティカル・エッジ・タイミング信号P1Lがハイであ
る。そのような状況下では、トランジスタ44および4
8はオンであり、トランジスタ42および46がオフで
ある。結果として、NANDゲート20の出力信号P0
BはVCC電位にドライブされる。
【0032】第3の状態においては、クリティカル・エ
ッジ・タイミング信号P0Hがハイであり、一方、クリ
ティカル・エッジ・タイミング信号P1Lがローであ
る。そのような状況下では、トランジスタ42および4
6がオンであり、一方、トランジスタ44および48は
オフである。結果として、NANDゲート20の出力信
号P0BはVCC電位にドライブされる。
【0033】最後の(第4の)状態においては、NAN
Dゲート20に対するクリティカル・エッジ・タイミン
グ信号P0HおよびP1Lが両方ともハイである。これ
によってトランジスタ42および44がオフであり、一
方、トランジスタ46および48はオンである。結果と
して、NANDゲート20の出力信号P0Bは、VSS
すなわち、大地電位まで引き下げられる。
【0034】NANDゲート22も4つのトランジスタ
52、54、56および58によって表され、それらは
電気的に接続されて、NANDゲート20のトランジス
タ42、44、46および48と同じ機能を行う。トラ
ンジスタ52、および54は、例示としてPMOSトラ
ンジスタ・デバイスとして示されており、一方、トラン
ジスタ56および58は、例示としてNMOSトランジ
スタ・デバイスとして示されている。トランジスタ52
のソース端子は、VCC電源に電気的に接続され、一
方、クリティカル・エッジ・タイミング信号P0Lがそ
のゲート電極に印加されている。トランジスタ52のド
レイン端子は、それが信号P1Bを提供するので、トラ
ンジスタ54と56との間の接続点に、そしてNAND
ゲート24の入力端子にも接続されている。
【0035】トランジスタ54については、VCC電源
がそのソース端子に印加され、クリティカル・エッジ・
タイミング信号P1Hがそのゲート電極に印加され、そ
してそのドレイン端子はそれが信号P1Bを提供するの
で、トランジスタ52のソース端子、トランジスタ56
のドレイン端子およびNANDゲート24の入力端子に
電気的に接続されている。トランジスタ56は、トラン
ジスタ54と58との間に直列に電気的に接続されてい
る。トランジスタ56はクリティカル・エッジ・タイミ
ング信号P1Hによって制御され、その信号はそのゲー
ト電極に印加されている。
【0036】トランジスタ58については、そのドレイ
ン端子は、トランジスタ56のソース端子に電気的に接
続され、そのソース端子は、VSSすなわち、大地電位
に電気的に接続されている。トランジスタ58は、クリ
ティカル・エッジ・タイミング信号P0Lによって制御
され、その信号はそのゲート電極に印加されている。直
列に接続されたトランジスタ56、58によって形成さ
れるPチャネルおよび実効的Nチャネルのサイズ比は、
最適な回路性能のために調整されることが好ましいこと
が、当業者には理解することができるだろう。
【0037】動作において、NANDゲート22はその
入力信号として、クリティカル・エッジ・タイミング信
号P1HおよびP0Lを受け取り、NANDゲート24
の入力端子に対して印加される出力信号を発生させる。
2入力のディジタル・ゲートについて一般的にそうであ
るように、4つの異なる状態が可能である。第1のその
ような状態においては、クリティカル・エッジ・タイミ
ング信号P1HおよびP0Lが両方ともローである。そ
のような状況下では、トランジスタ52および54はオ
ンであり(すなわち、イネーブルされており)、一方、
トランジスタ56および58はオフである(すなわち、
ディスエーブルされている)。結果として、NANDゲ
ート22の出力信号P1Bは、VCC電位にドライブさ
れる。
【0038】第2の状態においては、クリティカル・エ
ッジ・タイミング信号P1Hがローであり、一方、クリ
ティカル・エッジ・タイミング信号P0Lがハイであ
る。そのような状況下では、トランジスタ54および5
8はオンであり、一方、トランジスタ52および56は
オフである。結果として、NANDゲート22の出力信
号P1BがVCC電位にドライブされる。
【0039】第3の状態においては、クリティカル・エ
ッジ・タイミング信号P1Hがハイであり、一方、クリ
ティカル・エッジ・タイミング信号P0Lがローであ
る。そのような状況下では、トランジスタ52および5
6はオンであり、一方、トランジスタ54および58は
オフである。結果として、NANDゲート22の出力信
号P1BはVCC電位にドライブされる。
【0040】最後の(第4の)状態においては、NAN
Dゲート22に対するクリティカル・エッジ・タイミン
グ信号P1HおよびP0Lが両方ともハイである。これ
によってトランジスタ52および54がオフであり、一
方、トランジスタ56および58はオンである。結果と
して、NANDゲート22の出力信号P1BはVSSす
なわち、大地電位にまで引き下げられる。
【0041】NANDゲート24を参照すると、それは
入力信号としてNANDゲート20および22が発生さ
せた出力信号P0BおよびP1Bをそれぞれ受け取り、
バッファ/インバータ38の入力端子に印加される倍周
波数タイミング信号CLK2Xを発生させる。低スキュ
ーNANDゲート24が6個のトランジスタ60〜65
を含むように示されている。トランジスタ60〜62は
トランジスタ63〜65と同様に電気的に直列に接続さ
れている。さらに、トランジスタ60〜62はトランジ
スタ63〜65と電気的に並列に接続されており、さら
に、NANDゲート24に対する望ましい低いスキュー
を得るためにそれらの間に相互に電気的接続がある。さ
らに、その好適な形式においては、NANDゲート24
は、トランジスタ60〜65のマッチした特性のために
等価な負荷および等価な応答を提供する。
【0042】トランジスタ60および63は、例示とし
てPMOSトランジスタ・デバイスとして示されてお
り、一方、トランジスタ61、62、64および65
は、例示としてNMOSトランジスタ・デバイスとして
示されている。トランジスタ60については、VCC電
源電位がそのソース端子に印加され、NANDゲート2
0が発生させた出力信号P0Bがそのゲート電極に印加
され、そしてそのゲート電極はトランジスタ61および
65のゲート電極にそれぞれ電気的に接続され、そして
そのドレイン端子はトランジスタ61のドレイン端子、
トランジスタ63のドレイン端子に電気的に接続され、
そしてNANDゲート24が発生させた倍周波数タイミ
ング信号CLK2Xを提供する。
【0043】トランジスタ61については、そのドレイ
ン端子はトランジスタ60および63のドレイン端子に
電気的に接続され、そしてそれはNANDゲート24が
発生させた倍周波数タイミング信号CLK2Xを提供す
る。NANDゲート20が発生させた出力信号P0Bが
トランジスタ61のゲート電極に印加され、トランジス
タ61のゲート電極はトランジスタ65のゲート電極に
電気的に接続されている。トランジスタ61のソース端
子は、トランジスタ62のドレイン端子に電気的に接続
されている。
【0044】トランジスタ62については、そのドレイ
ン端子はトランジスタ61のソース端子に電気的に接続
され、NANDゲート22が発生させた出力信号P1B
がそのゲート電極に印加され、そのゲート電極はトラン
ジスタ63および64のゲート電極に電気的に接続さ
れ、そしてそのソース端子はトランジスタ65のソース
端子に電気的に接続され、それはまたVSS、すなわ
ち、大地電位に電気的に接続されている。
【0045】トランジスタ63については、VCC電源
がそのソース端子に印加され、NANDゲート22が発
生させた出力信号P1Bがそのゲート電極に印加され、
そのゲート電極はトランジスタ62および64のゲート
電極に電気的に接続され、そしてそのドレイン端子がそ
れぞれのドレイン端子においてトランジスタ60と61
との間の接続点に、およびトランジスタ64のドレイン
端子に接続され、倍周波数タイミング信号CLK2Xを
提供する。
【0046】トランジスタ64については、そのドレイ
ン端子がトランジスタ63のドレイン端子に対して、そ
してトランジスタ60と61との間の接続点にそれぞれ
のドレイン端子において電気的に接続されて倍周波数タ
イミング信号CLK2Xを提供し、NANDゲート22
が発生させた出力信号P1Bがそのゲート電極に印加さ
れ、そのゲート電極はトランジスタ62および63のゲ
ート電極に電気的に接続され、そしてそのソース端子は
トランジスタ65のドレイン端子に電気的に接続されて
いる。
【0047】トランジスタ65については、そのドレイ
ン端子がトランジスタ64のソース端子に電気的に接続
され、NANDゲート20が発生させた出力信号P0B
がそのゲート電極に印加され、そのゲート電極はトラン
ジスタ60および61のゲート電極に接続され、そして
そのソース端子はトランジスタ62のソース端子および
VSSすなわち、大地電位に電気的に接続されている。
【0048】NANDゲート24の動作は以前に説明し
たように、NANDゲート20および22がそれぞれ発
生させた信号P0BおよびP1Bに依存する。NAND
ゲート24の動作に影響する4つの可能な状態がある。
第1の状態においては、NANDゲート20の出力信号
P0BおよびNANDゲート22の出力信号P1Bが両
方ともローである。これによって、トランジスタ60お
よび63がオンになり、一方、トランジスタ61、6
2、64および65がオフになる。結果として、NAN
Dゲート24が発生させた倍周波数タイミング信号CL
K2XがVCC電位にドライブされる。
【0049】第2の状態においては、NANDゲート2
0が発生させた出力信号P0Bがローであり、一方、N
ANDゲート22が発生させた出力信号P1Bがハイで
ある。これによってトランジスタ60、62および64
がオンになり、一方、トランジスタ61、63および6
5がオフになる。結果として、NANDゲート24が発
生させた倍周波数タイミング信号CLK2XがVCC電
位にドライブされる。
【0050】第3の状態においては、NANDゲート2
0が発生させた出力信号P0Bがハイであり、一方、N
ANDゲート22が発生させた出力信号P1Bがローで
ある。これによって、トランジスタ61、63および6
5がオンになり、一方、トランジスタ60、62および
64がオフになる。結果として、倍周波数タイミング信
号CLK2XがVCC電位にドライブされる。
【0051】第4の(最終の)状態においては、NAN
Dゲート20および22がそれぞれ発生させた出力信号
P0BおよびP1Bが両方ともハイであり、トランジス
タ61、62、64および65をオンにし、一方、トラ
ンジスタ60および63をオフにする。結果として、N
ANDゲート24が発生させた倍周波数タイミング信号
CLK2Xは、大地電位のVSSに引き下げられる。
【0052】当業者なら理解できるように、NANDゲ
ート20、22および24はともに電気的に結合されて
いる時、倍周波数タイミング信号CLK2Xを発生させ
るような方法で排他的OR(XOR)機能を実行する。
倍周波数タイミング信号CLK2Xは、直列に接続され
たトランジスタ70、72のペアとして図4の中で示さ
れているバッファ/インバータ38の入力端子に印加さ
れる。トランジスタ70は、例示としてPMOSトラン
ジスタ・デバイスとして示され、一方、トランジスタ7
2は、例示としてNMOSトランジスタ・デバイスとし
て示されている。
【0053】トランジスタ70については、VCC電源
がそのソース端子に印加され、倍周波数タイミング信号
CLK2Xがそのゲート電極に印加され、そのゲート電
極はトランジスタ72のゲート電極に電気的に接続さ
れ、そのドレイン端子はトランジスタ72のドレイン端
子に、そしてバッファ/インバータ40の入力端子に電
気的に接続されている。トランジスタ72については、
そのドレイン端子がトランジスタ70のドレイン端子、
およびバッファ/インバータ40の入力端子に電気的に
接続され、倍周波数タイミング信号CLK2Xがそのゲ
ート電極に印加され、そのゲート電極はトランジスタ7
0のゲート電極に電気的に接続され、そしてそのドレイ
ン端子はVSSすなわち、大地電位に電気的に接続され
ている。
【0054】動作において、バッファ/インバータ38
は、その入力信号として倍周波数タイミング信号CLK
2Xを受け取り、出力信号MCLKBを発生させ、MC
LKBは一般に倍周波数タイミング信号CLK2Xのコ
ンプリメントである。倍周波数タイミング信号CLK2
Xがハイである時、トランジスタ70がオフであり、ト
ランジスタ72がオンである。結果として、バッファ/
インバータ38の出力信号MCLKBがVSSすなわ
ち、大地電位に引き下げられる。代わりに、CLK2X
がローの時、トランジスタ70がオンになり、一方、ト
ランジスタ72がオフになる。結果として、バッファ/
インバータ38の出力信号MCLKBはVCC電位にド
ライブされる。
【0055】バッファ/インバータ38の出力信号MC
LKBは、バッファ/インバータ40の入力端子に印加
され、それは直列に接続されたトランジスタ80、82
のペアとして図4の中にも示されている。トランジスタ
80は、例示としてPMOSトランジスタ・デバイスと
して示されており、一方、トランジスタ82は、例示と
してNMOSトランジスタ・デバイスとして示されてい
る。
【0056】トランジスタ80については、VCC電源
電位がそのソース端子に印加され、バッファ/インバー
タ38の出力信号MCLKBがそのゲート電極に印加さ
れ、そのゲート電極はトランジスタ82のゲート電極に
電気的に接続され、そのドレイン端子はトランジスタ8
2のドレイン端子に、そして出力信号MCLKを提供す
るための出力線に電気的に接続されている。
【0057】トランジスタ82については、そのドレイ
ン端子がトランジスタ80のドレイン端子に、そして出
力信号MCLKを提供するための出力線に電気的に接続
され、バッファ/インバータ38の出力信号MCLKB
がそのゲート電極に印加され、そのゲート電極はトラン
ジスタ80のゲート電極に電気的に接続され、そしてそ
のドレイン端子はVSSすなわち、大地電位に電気的に
接続されている。
【0058】動作において、バッファ/インバータ40
は、その入力信号としてバッファ/インバータ38の出
力信号MCLKBを受け取り、その信号のコンプリメン
トである出力信号MCLKを発生させる。MCLKB信
号がハイの時、トランジスタ80がオフであり、トラン
ジスタ82がオンである。結果として、バッファ/イン
バータ40の出力信号MCLKはVSSすなわち、大地
電位に引き下げられる。代わりに、MCLKBがローの
時、トランジスタ80がオンになり、一方、トランジス
タ82がオフになる。結果として、バッファ/インバー
タ40の出力信号MCLKは、VCC電位にドライブさ
れる。
【0059】当業者には、インバータ38、40は共に
回路がバスなどの容量性の負荷をドライブできるように
機能することを理解することができるだろう。図3、4
および5の中に示されている回路の結果として、低スキ
ューの倍周波数タイミング信号が、複数位相の入力クロ
ック信号CLK0、CLK0B、CLK1およびCLK
1Bの各遷移に対して最小スキューの径路を使って発生
する。
【0060】本発明は実施形態を参照して説明されてき
たが、この説明は限定的な意味で解釈されるのではない
ことを理解されたい。むしろ、各種の変更および修正
を、本発明の真の精神および範囲から逸脱することなし
に、例示としての実施形態に対して行うことができる。
たとえば、前に説明されたように、NANDゲート24
に対する図5に示されている回路を使ってNANDゲー
ト20および22を実装することができ、そしてより小
さいスキューの倍周波数タイミング信号でさえもそれに
よって発生させることができる。もう1つの例として、
各複数位相の入力バッファに対する入力として基準電圧
を使ってその使用が首尾一貫している場合は、適切なク
リティカル・エッジ・タイミング信号を発生させること
ができ、そしてその基準電圧が各入力バッファに対する
同じ入力端子(反転または非反転)に印加される。さら
に、実施形態に対する変更および修正はいずれも以下の
特許請求の範囲のうちの1つの要素またはそれ以上に対
して少なくとも均等であるとして当業者によってみなさ
れ、そしてそのような特許請求の範囲によって法律で認
められる最も広い範囲までカバーされるべきであること
を理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理に従って構成されたタイミング信
号発生回路を示す回路図である。
【図2】図1に回路図形式で示されている回路の動作時
に存在するある種の信号の間の関係を示すタイミング図
である。
【図3】図1に示されている各入力差動バッファの内部
に含まれていることが好ましい構成部品を示す回路図で
ある。
【図4】図1に示されている各入力差動バッファの内部
に含まれることが好ましい構成部品の代替実施形態を示
す回路図である。
【図5】排他的OR(XOR)機能を実行する、図1に
回路図形式で示されている回路の部分内部に含まれてい
ることが好ましい構成部品を示す回路図である。
【図6】従来のクロック・ダブラ回路を示す回路図であ
る。
【図7】他の従来のクロック・ダブラ回路を示す回路図
である。
【符号の説明】
10 クロック・ダブラ回路 12,14,16,18 入力差動バッファ 20,22,24 NANDゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 オスカー フレデリック ジョーンズ ジュニア アメリカ合衆国 コロラド州80919 コ ロラドスプリングス サンティードプレ ース 7235 (56)参考文献 特開 平9−55627(JP,A) 特開 平8−79061(JP,A) 特開 平8−130413(JP,A) 特開 昭54−25657(JP,A) 特開 昭63−237610(JP,A) 米国特許5635866(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 5/00 H03B 19/14

Claims (24)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の入力タイミング信号から所定の数
    のクリティカル遷移を有する1つのタイミング信号を発
    生させるためのタイミング信号発生回路であって、 a)前記タイミング信号の前記各クリティカル遷移ごと
    に1つの入力差動バッファと、 b)前記各バッファのそれぞれの出力端子を通じて、前
    記各バッファに結合されている論理回路とを含み、 前記各バッファは、第1および第2の入力端子および1
    つの出力端子を備え、前記各バッファは、さらに、その
    バッファの前記第1の入力端子とその前記出力端子との
    間に第1の応答を、その前記第2の入力端子とその前記
    出力端子との間に第2の応答を有し、前記第1の応答は
    一般に前記第2の応答より小さいスキューを提供し、前
    記入力タイミング信号のうちの2つの異なる信号が前記
    各バッファの前記第1および第2の入力端子に印加さ
    れ、前記タイミング信号の所定の数のクリティカル遷移
    の特定の1つに対して最も小さいスキュー径路を示す前
    記各バッファの出力端子においてクリティカル・エッジ
    ・タイミング信号を発生させることを特徴とするタイミ
    ング信号発生回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のタイミング信号発生回
    路において、 前記バッファの前記第1の入力端子が非反転入力端子で
    あり、前記バッファの前記第2の入力端子が反転入力端
    子であることを特徴とするタイミング信号発生回路。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のタイミング信号発生回
    路において、 前記複数の入力タイミング信号が第1の入力タイミング
    信号と、第2の入力タイミング信号と、第3の入力タイ
    ミング信号と、第4の入力タイミング信号とを含むこと
    を特徴とするタイミング信号発生回路。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のタイミング信号発生回
    路において、 前記複数の入力タイミング信号が1つの共通の周波数を
    共有することを特徴とするタイミング信号発生回路。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のタイミング信号発生回
    路において、 前記第1の入力タイミング信号と前記第2の入力タイミ
    ング信号とがコンプリメントであり、前記第3の入力タ
    イミング信号と前記第4の入力タイミング信号とがコン
    プリメントであることを特徴とするタイミング信号発生
    回路。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のタイミング信号発生回
    路において、 前記第1の入力タイミング信号が前記第3の入力タイミ
    ング信号に関して位相が90度ずれていることを特徴と
    するタイミング信号発生回路。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のタイミング信号発生回
    路において、 前記複数の入力タイミング信号が第1の入力タイミング
    信号と、第2の入力タイミング信号と、第3の入力タイ
    ミング信号と、第4の入力タイミング信号とを含むこと
    を特徴とするタイミング信号発生回路。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のタイミング信号発生回
    路において、 前記複数の入力タイミング信号が1つの共通の周波数を
    共有することを特徴とするタイミング信号発生回路。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のタイミング信号発生回
    路において、 前記第1の入力タイミング信号と、前記第2の入力タイ
    ミング信号とがコンプリメントであり、前記第3の入力
    タイミング信号と前記第4の入力タイミング信号とがコ
    ンプリメントであることを特徴とするタイミング信号発
    生回路。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のタイミング信号発生
    回路において、前記第1の入力タイミング信号が前記第
    3の入力タイミング信号に関して位相が90度ずれてい
    ることを特徴とするタイミング信号発生回路。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載のタイミング信号発生
    回路において、 前記所定の数のクリティカル遷移が第1のクリティカル
    遷移と、第2のクリティカル遷移と、第3のクリティカ
    ル遷移と、第4のクリティカル遷移とを含み、 4つの入力差動バッファがあり、それらは前記第1のク
    リティカル遷移に関連する第1の入力差動バッファと、
    前記第2のクリティカル遷移に関連する第2の入力差動
    バッファと、前記第3のクリティカル遷移に関連する第
    3の入力差動バッファと、前記第4のクリティカル遷移
    に関連する第4の入力差動バッファとからなることを特
    徴とするタイミング信号発生回路。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載のタイミング信号発生
    回路において、 前記所定の数のクリティカル遷移が第1のクリティカル
    遷移と、第2のクリティカル遷移と、第3のクリティカ
    ル遷移と、第4のクリティカル遷移とを含み、4つの入
    力差動バッファがあり、それらは前記第1のクリティカ
    ル遷移に関連する第1の入力差動バッファと、前記第2
    のクリティカル遷移に関連する第2の入力差動バッファ
    と、前記第3のクリティカル遷移に関連する第3の入力
    差動バッファと、前記第4のクリティカル遷移に関連す
    る第4の入力差動バッファとからなることを特徴とする
    タイミング信号発生回路。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載のタイミング信号発
    生回路において、 前記第1の入力差動バッファが前記論理回路に印加され
    る第1のクリティカル・エッジ・タイミング信号を発生
    させ、前記第2の入力差動バッファが前記論理回路に印
    加される第2のクリティカル・エッジ・タイミング信号
    を発生させ、前記第3の入力差動バッファが前記論理回
    路に印加される第3のクリティカル・エッジ・タイミン
    グ信号を発生させ、前記第4の入力差動バッファが前記
    論理回路に印加される第4のクリティカル・エッジ・タ
    イミング信号を発生させることを特徴とするタイミング
    信号発生回路。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載のタイミング信号発生
    回路において、 前記論理回路が第1の論理ゲートと、前記第1の論理ゲ
    ートに結合されている第2の論理ゲートと、前記第1の
    論理ゲートに結合されている第3の論理ゲートとを含む
    ことを特徴とするタイミング信号発生回路。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載のタイミング信号発
    生回路において、 前記第1の論理ゲートがNANDゲートを含み、前記第
    2の論理ゲートがNANDゲートを含み、前記第3の論
    理ゲートがNANDゲートを含むことを特徴とするタイ
    ミング信号発生回路。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載のタイミング信号発
    生回路において、 前記第1の論理ゲートが低スキューのNANDゲートを
    含むことを特徴とするタイミング信号発生回路。
  17. 【請求項17】 請求項1に記載のタイミング信号発生
    回路において、 前記論理回路が排他的OR機能を実行することを特徴と
    するタイミング信号発生回路。
  18. 【請求項18】 第1、第2、第3および第4の入力ク
    ロック信号から、倍周波数クロック信号を発生させるた
    めのクロック・ダブラ回路において、 前記第1および第2の入力クロック信号が1つの共通の
    周波数を共有し、互いにコンプリメントであり、前記第
    3および第4の入力クロック信号が前記共通周波数を共
    有し、互いにコンプリメントであり、前記第1および第
    3の入力クロック信号が互いに関して位相が90度ずれ
    ていて、 前記クロック・ダブラ回路は、 a)第1バッファの第1入力端子と、第1バッファの第
    2入力端子と、第1バッファの出力端子とを備え、前記
    第1の入力クロック信号が前記第1バッファの第1入力
    端子に印加され、前記第2の入力クロック信号が前記第
    1バッファの第2入力端子に印加されるようになってい
    る第1の入力差動バッファと、 b)第2バッファの第1入力端子と、第2バッファの第
    2入力端子と、第2バッファの出力端子とを備え、前記
    第4の入力クロック信号が前記第2バッファの第1入力
    端子に印加され、前記第3の入力クロック信号が前記第
    2バッファの第2入力端子に印加されるようになってい
    る第2入力差動バッファと、 c)第3バッファの第1入力端子と、第3バッファの第
    2入力端子と、第3バッファの出力端子とを備え、前記
    第3の入力クロック信号が前記第3バッファの第1入力
    端子に印加され、前記第4の入力クロック信号が前記第
    3バッファの第2入力端子に印加されるようになってい
    る第3の入力差動バッファと、 d)第4バッファの第1入力端子と、第4バッファの第
    2入力端子と、第4バッファの出力端子とを備え、前記
    第2の入力クロック信号が前記第4バッファの第1入力
    端子に印加され、前記第1の入力クロック信号が前記第
    4バッファの第2入力端子に印加されるようになってい
    る第4の入力差動バッファと、 e)前記第1、第2、第3および第4の入力差動バッフ
    ァに前記第1、第2、第3および第4のバッファの出力
    端子のそれぞれの端子を通じて結合されている排他的O
    R論理回路とを含むことを特徴とするクロック・ダブラ
    回路。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載のクロック・ダブラ
    回路において、 前記第1、第2、第3および第4の入力差動バッファ
    が、それぞれの第1入力端子と、それぞれの出力端子と
    の間に第1の応答を有し、それぞれの第2入力端子とそ
    れぞれの出力端子との間に第2の応答を有し、前記第1
    の応答が前記第2の応答より一般的に小さいスキューを
    提供することを特徴とするクロック・ダブラ回路。
  20. 【請求項20】 請求項18に記載のクロック・ダブラ
    回路において、 前記第1の入力端子が非反転入力端子であり、前記第2
    の入力端子が反転入力端子であることを特徴とするクロ
    ック・ダブラ回路。
  21. 【請求項21】 請求項18に記載のクロック・ダブラ
    回路において、 前記第1の入力差動バッファが前記排他的OR論理回路
    に対して印加される第1のクリティカル・エッジ・タイ
    ミング信号を発生させ、前記第2の入力差動バッファが
    前記排他的OR論理回路に対して印加される第2のクリ
    ティカル・エッジ・タイミング信号を発生させ、前記第
    3の入力差動バッファが前記排他的OR論理回路に対し
    て印加される第3のクリティカル・エッジ・タイミング
    信号を発生させ、前記第4の入力差動バッファが前記排
    他的OR論理回路に対して印加される第4のクリティカ
    ル・エッジ・タイミング信号を発生させることを特徴と
    するクロック・ダブラ回路。
  22. 【請求項22】 請求項18に記載のクロック・ダブラ
    回路において、 前記排他的OR論理回路が第1の論理ゲートと、前記第
    1の論理ゲートに結合されている第2の論理ゲートと、
    前記第1の論理ゲートに結合されている第3の論理ゲー
    トとを含むことを特徴とするクロック・ダブラ回路。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載のクロック・ダブラ
    回路において、 前記第1の論理ゲートがNANDゲートを含み、前記第
    2の論理ゲートがNANDゲートを含み、前記第3の論
    理ゲートがNANDゲートを含むことを特徴とするクロ
    ック・ダブラ回路。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載のクロック・ダブラ
    回路において、 前記第1の論理ゲートが低スキューNANDゲートを含
    むことを特徴とするクロック・ダブラ回路。
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