JP3524693B2 - 情報付加装置および付加情報再生装置 - Google Patents

情報付加装置および付加情報再生装置

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JP3524693B2
JP3524693B2 JP22257796A JP22257796A JP3524693B2 JP 3524693 B2 JP3524693 B2 JP 3524693B2 JP 22257796 A JP22257796 A JP 22257796A JP 22257796 A JP22257796 A JP 22257796A JP 3524693 B2 JP3524693 B2 JP 3524693B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、与えられた付加
情報が埋込まれた画像情報を出力する情報付加装置およ
び画像情報中に埋込まれた付加情報を再生するための付
加情報再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像情報信号の記録および再生の高性能
化や多機能化を実現するために、画像情報信号をデジタ
ル化することが広く行なわれている。しかしながら、デ
ジタル化された画像情報は、複製することが簡単であ
り、しかも複製による画像劣化が事実上無視できるとい
う特徴を有する。このことは、逆に画像情報を創作した
著作者の保有する著作権の保護が十分に行なえないおそ
れがあるということを意味する。
【0003】上記のような問題に対処するために、19
94年画像符号化シンポジウム予稿集pp.17−p
p.18には、文書に付加情報を埋込む方法がいくつか
紹介されている。
【0004】また、電子情報通信学会情報セキュリティ
研究会技術報告ISEC94−58(1995−03)
「著作権保護機能を有する文書画像データの構成方法」
(松谷、稲葉、若杉、笠原)には、画像に付加情報を埋
込むことで、画像情報の複写を行なう際に、著作権セン
ターとの間で、複写の許可を得るシステムの構成が提案
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記電子情報通信学会
情報セキュリティ研究会技術報告に掲載された画像情報
中に付加情報を埋込む方法の一例を説明すると以下のと
おりである。
【0006】まず、画像情報中に埋込む付加情報のビッ
ト数に対応して、画像をm×nのブロックに分割する。
この分割されたブロックに対して、左上から順に付加情
報の各ビットを対応させる。
【0007】このとき、元々の画像情報には、C=2M
とおりの輝度値が使われているものとする。付加する情
報のうち、対応するビットが“1”である場合は、その
ブロックのすべての輝度値を以下に示す式に従って、C
dとおりの輝度値のうち最も近いものに変換する。
【0008】 t≡bmod(C/Cd) …(1) b′=b−t(0≦t≦Cd/2C) b+t(Cd/2C≦t≦Cd/C) …(2) ただし、上記式(1)および(2)において、bは対応
ビットが“1”のブロックに含まれる画素の輝度値を、
b′はその画素に対する新しい輝度値を示している。以
上の操作により、C個の値からなる輝度値で表現された
画像の一部分が、Cd個の輝度値で表現された画像に劣
化することになる。一方、対応するビットが“0”の場
合は、そのブロックには何ら操作を加えないものとす
る。
【0009】以上のようにして、各ブロックごとに画像
を表現する輝度値の階調を変化させることで、主観的に
は画像の劣化をほとんど招くことなく画像情報中に付加
情報を埋込むことが可能となる。
【0010】しかしながら、以上説明したような従来の
画像情報中への付加情報の埋込みでは、本質的に画素ご
とに付加情報の埋込みのための操作を行なうことが必要
となる。このため、画像情報中に効率よく付加情報を埋
込むことが困難であるという問題点があった。
【0011】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、その目的は、与えられた付加
情報を画像情報中に効率的に埋め込むことが可能な情報
付加装置を提供することである。
【0012】この発明の他の目的は、埋め込まれた付加
情報を第三者が改ざんすることが困難な情報付加装置を
提供することである。
【0013】この発明のさらに他の目的は、画像情報中
に埋め込まれた付加情報を効率的に読み出すことが可能
な付加情報再生装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の情報付加
装置は、画像情報中に付加情報を埋込む情報付加装置で
あって、外部から入力された前記画像情報に対応する画
像情報信号をk次元ベクトル(k:自然数)からなる複
数のブロックに分割し、互いに異なる複数のk次元コー
ドブックのうち、前記付加情報に応じて選択されたコー
ドブックに基づいて、前記各ブロックごとにベクトル量
子化する符号埋込手段と、前記符号埋込手段の出力を受
けて、画像情報信号に変換するデコード手段とを備え、
前記符号埋込手段は、互いに異なる複数の前記コードブ
ックを記憶する記憶手段と、外部からの前記付加情報に
応じて、前記複数のコードブックのうち、対応するコー
ドブックを選択する選択手段と、前記選択されたコード
ブックに基づいて、入力される画像情報信号をベクトル
量子化するベクトル量子化手段とを含む。
【0015】
【0016】請求項2記載の情報付加装置F、請求項1
記載の情報付加装置の構成に加えて、符号埋込手段は、
外部からの付加情報を受けて暗号化した後、誤り訂正符
号を付加して出力する情報暗号化手段をさらに含み、選
択手段は、情報暗号化手段の出力に応じて、対応するコ
ードブックを選択する。
【0017】請求項3記載の情報付加装置は、請求項2
記載の情報付加装置の構成において、情報暗号化手段
は、公開鍵暗号方式により付加情報を暗号化する。
【0018】請求項4記載の情報付加装置は、請求項3
記載の情報付加装置の構成において、付加情報は、画像
情報の出所を示す情報である。
【0019】請求項5記載の付加情報再生装置は、画像
情報中に埋込まれた付加情報を再生する付加情報再生装
置であって、画像情報に対応する画像情報信号がk次元
ベクトル(k:自然数)からなる複数のブロックに分割
され、互いに異なる複数のk次元コードブックのうち付
加情報に応じて選択されたコードブックに基づいて、各
ブロックごとにベクトル量子化により復号化された後、
再変換されることで付加情報が埋込まれた画像情報信号
を受けて、複数のコードブックに基づいて符号化するベ
クトル量子化手段と、ベクトル量子化手段の出力を受け
て、対応するk次元ベクトルがいずれのコードブックに
属するかを判定することにより、付加情報を出力するデ
コード手段とを備える。
【0020】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]図1は、本発明の実施の形態1の情報
付加装置100の構成を示す概略ブロック図である。
【0021】情報付加装置100は、m個のk次元のベ
クトルに分割された画像情報2を受けて、k次元ベクト
ル量子化を行なうベクトル量子化器10と、外部から与
えられた付加情報、たとえば個々の画像情報に対する著
作権の所有者を示す識別情報(以下、ID情報と呼ぶ)
を受けて、選択信号を出力する付加情報識別器16と、
k次元ベクトル量子化を行なうための互いに異なるコー
ドブック1、コードブック2、…、コードブック2n
含むコードブック群を記憶するメモリ12と、選択信号
に応じて、対応するコードブックを選択するセレクタ1
8と、選択されたコードブックに基づいて、ベクトル量
子化器10においてベクトル量子化された画像情報を受
けて、対応するコードブックに基づいて、再びk次元の
画像情報信号に変換するデコーダ14とを含む。
【0022】すなわち、入力された画像情報2は、情報
付加装置100において、付加情報に従って選択された
コードブックに基づいてベクトル量子化された後、再び
画像情報信号に再変換されて、画像情報データ4として
出力されることになる。
【0023】以下の説明で明らかとなるように、変換さ
れた画像情報4には、付加情報が埋込まれており、画像
情報4に基づいて、埋込まれた付加情報を取出すことが
可能となる。
【0024】なお、以上の説明では、入力される画像情
報をm個のk次元ベクトルに分割して付加情報を埋込む
場合について説明したが、たとえば、従来の付加情報埋
込方法と同様に、まず、入力される画像情報をn1×n
2個のブロックに分割した後、各ブロックごとにm個の
k次元ベクトルに分割して情報付加装置100により付
加情報を埋込む構成とすることも可能である。この場合
は、n1×n2個のブロックごとに埋込まれた情報が、
全体として付加情報を表わすことになる。
【0025】以下では、図1に示した情報付加装置の動
作についてより詳しく説明する。まず、情報付加装置1
00中のベクトル量子化器10の動作について説明す
る。
【0026】図2は、ベクトル量子化を行なう際の量子
化の概念を示す模式図である。まず、入力画像信号系列
は、k個ごとにブロッキングされて、k次元の入力ベク
トルX=(x1 ,x2 ,…,xk )に変換される。
【0027】Xを含む多次元信号空間Rk において、N
個の代表点Yi(i=1,2,…,N)が用意されてい
るとき、ベクトル量子化は、Xから最も近距離にある代
表点Yiへの写像として表現される。
【0028】図2においては、多次元信号空間Rk が複
数の部分空間Riに分割され、各部分空間Riごとに代
表点が存在している様子を表現している。
【0029】ここで、代表点Yiに対応するベクトルを
出力ベクトルと呼び、この出力ベクトルの集合[Y1
2 ,…,YN ]を、ベクトル量子化におけるコードブ
ックと呼ぶ。
【0030】以下では、より説明を簡単にするために、
信号空間として2次元の空間を考え、この信号空間R2
において、2種類の互いに異なるコードブックが存在す
る場合について説明することにする。
【0031】図3は、2次元の信号空間R2 における部
分空間とそれに対応する代表点の配置を示す。
【0032】ここで、さらに、説明を簡単にするため
に、入力ベクトルXとしては、図3中の点線で囲まれた
正方領域内のものだけについて考えることにする。
【0033】図3においては、コードブック1に含まれ
る代表点を黒丸で、コードブック2に含まれる代表点を
白丸で表現している。
【0034】ここで、たとえばコードブック1は、図1
に示した情報付加装置に対して、付加情報として“0”
が入力された場合に選択されるものとし、コードブック
2は、付加情報として“1”が入力されたときに選択さ
れるものとする。
【0035】まず、図3においては、付加情報として
“0”が入力され、対応するコードブックが選択されて
いるものとする。すなわち、2次元信号空間R2 におい
て、黒丸で示した代表点からなるコードブックが選択さ
れている。
【0036】コードブック1に含まれる出力ベクトルを
11,Y12,Y13,Y14とする。このとき、入力ベクト
ルXは、ベクトル量子化器10により、入力ベクトルX
に対して最も近距離に存在する代表点に対応する出力ベ
クトルY11に量子化される。
【0037】このベクトル量子化器10での量子化結果
を受けて、デコーダ14は対応する画像信号としてベク
トル値Y11を出力することになる。
【0038】図4は、付加情報として“1”が入力さ
れ、コードブック2が選択されている場合の、情報付加
装置100の動作を説明する概念図である。
【0039】コードブック2に含まれる出力ベクトルを
21,Y22,Y23,Y24で表わす。入力ベクトルXとし
て、図3に示したものと同じベクトルが入力された場
合、コードブック2が選択されているため、この入力ベ
クトルXは、最も近距離にある代表点に対応する出力ベ
クトルY21に量子化される。
【0040】この場合は、デコーダ14は、このベクト
ル量子化器10から出力される量子化結果に応じて、対
応するベクトル値を画像情報信号として出力する。
【0041】すなわち、全く同一の画像情報信号が入力
された場合でも、付加情報信号に応じて、ベクトル量子
化結果は、異なった出力ベクトルに対応することとな
る。
【0042】したがって、出力された画像情報信号4に
ついて、m個のk次元ベクトルが、コードブック1に含
まれる出力ベクトルによりベクトル量子化されている
か、コードブック2に含まれる出力ベクトルによりベク
トル量子化されているかを判定することで、画像情報信
号4に埋込まれた付加情報を再生することが可能とな
る。
【0043】以上は、説明を簡単にするために2次元信
号空間の場合について説明した。図5は、より一般的に
k次元信号空間Rk の場合において、ベクトル量子化器
10、セレクタ回路18、デコーダ回路14の動作を説
明する概念図である。
【0044】ベクトル量子化器10は、入力ベクトルX
=(x1 ,x2 ,…,xk )に対して、付加情報識別器
16からのデータをもとにセレクタ回路18が選択した
コードブックに基づいて、Xに最も近い出力ベクトルY
iを選択する。
【0045】ここで、コードブックは、コードブック1
〜コードブック2n までの2n 個存在しているものとす
る。このとき、たとえば、コードブック1に含まれる出
力ベクトルは[Y1 ,Y2 ,…,YN ]が含まれるもの
とする。他のコードブックについても、同様にN個の出
力ベクトルが含まれている。各出力ベクトルYi(i=
1,2,…,2n N)は、それぞれk次元のベクトルで
あるものとする。
【0046】ベクトル量子化器10は、量子化の結果、
対応する出力ベクトルの番号である符号iを出力する。
これを受けて、デコーダ14は、Yiを選択して、出力
ベクトルとして、Yi=(yi1,yi2,…yik)を出力
する。
【0047】以上の動作により、入力ベクトルX=(x
1 ,x2 ,…,xk )は、出力ベクトルYi=(yi1
i2,…yik)に変換されることになる。
【0048】図6は、以上説明した画像情報信号への付
加情報の埋込動作を説明するフローチャートである。
【0049】まずベクトル量子化器10は、入力された
画像信号をk次元ベクトルに分割する(ステップS1
0)。
【0050】一方、付加情報識別器16は入力された付
加情報に応じて、選択信号を出力し、この選択信号に応
じて、セレクタ回路18は、2n 個のコードブックのう
ちの1つを選択する(ステップS12)。
【0051】この選択されたコードブックに基づいて、
ベクトル量子化器10は、各出力ベクトルと入力ベクト
ルのベクトル空間での距離を求め、これらのうちで最も
距離の小さい出力ベクトルのインデックスを出力する
(ステップS14)。
【0052】続いて、デコーダ回路14は、ベクトル量
子化器10から出力されたインデックスをもとに、コー
ドブック中に記憶されたベクトルを求め、これに基づい
て入力ベクトルの置換えを行なう。以上の動作により、
k次元ベクトルごとに、入力された画像情報が出力ベク
トルに変換され、これらの出力ベクトルの集合として画
像信号が再構成される(ステップS18)。
【0053】以上説明したとおり、情報付加装置100
は、外部から与えられた付加情報に基づいて、複数のコ
ードブックのうちの特定の1つを選択し、これに基づい
て画像情報をベクトル量子化するので、付加情報は、1
つのコードブック中の出力ベクトル全体により表現され
ることになる。したがって、付加情報を画像情報に対し
て主観的に目立たないように埋込むことが可能となる。
また、従来の付加情報埋込方法とは異なり、画素単位で
付加情報の埋込を行なうのではないため、画像情報中へ
の付加情報の埋込をより効率的に行なうことが可能とな
る。
【0054】さらに、特定のビットプレーンに情報が集
中することがないため、たとえば、画像情報に雑音を加
えることで、付加情報を読取不可能とするような攻撃に
対しても耐性がある。つまり、たとえば、著作権情報が
画像情報中に埋込まれている場合、外部からノイズを混
入することで、この画像情報中の著作権情報を識別不能
とすることは困難となる。
【0055】[実施の形態2]図7は、本発明の実施の
形態2の付加情報再生装置200の構成を示す概略ブロ
ック図である。
【0056】付加情報再生装置200は、付加情報が埋
込まれた画像情報4を受けて、k次元ベクトルごとにベ
クトル量子化を行なうベクトル量子化器10と、付加情
報を埋込む際に用いられたのと同様の構成を有する2n
個のコードブックを記憶するメモリ12と、ベクトル量
子化器10から出力されるインデックスiを受けて、イ
ンデックスiに対応する出力ベクトルがいずれのコード
ブックに属するかを判定し、付加情報として出力するデ
コーダ20とを含む。
【0057】図8は、図7に示した付加情報再生装置2
00の動作を説明するフローチャートである。
【0058】まず、ベクトル量子化器10は、付加情報
が埋込まれた画像情報4に対応する画像信号系列をk次
元ベクトルごとに、受ける(ステップS21)。ベクト
ル量子化器10は、コードブック1〜コードブック2n
に基づいて、2n 個のコードブックに含まれるすべての
ベクトルと入力ベクトルのベクトル空間での距離を求
め、このうちで最も距離の小さい出力ベクトルのインデ
ックスiを出力する(ステップS22)。
【0059】デコーダ20は、ベクトル量子化器10か
ら出力されたインデックスiを受けて、このインデック
スiに対応する出力ベクトルが2n 個のコードブックの
いずれに含まれているかを求め、この情報を付加情報と
して再生する(ステップS23)。
【0060】すなわち、付加情報再生装置200は、画
像情報4がいずれのコードブックに基づいてベクトル量
子化されているかを検出することで、埋込まれた付加情
報を抽出することができる。
【0061】このとき、実施の形態1で述べたように、
たとえば付加情報が埋込まれる画像情報がn1×n2個
のブロックに分割され、各ブロックごとに情報が埋込ま
れている場合は、付加情報再生装置200は、n1×n
2個の情報の集合として付加情報を再生することにな
る。
【0062】以上のようにして、画像情報中に埋込まれ
た付加情報を、画素ごとに検出し再生するのではなく、
ベクトル量子化がいずれのコードブックに基づいて行な
われているかを検出することのみで、付加情報の再生が
行なわれるので、効率よく付加情報の再生を行なうこと
が可能となる。
【0063】[実施の形態3]実施の形態1の情報付加
装置100では、付加情報をそのままの形で画像情報中
に埋込むことが行なわれた。しかしながら、付加情報の
再生において、誤りが発生する場合を考慮すると、単に
付加情報をそのまま埋込むのではなく、付加情報に誤り
訂正符号を付加した上で埋込むことが望ましい。
【0064】しかも、たとえば、付加情報として埋込ま
れる情報が著作権情報等である場合は、第三者により容
易に改ざんされることのないように、付加情報は暗号化
されていることが望ましい。
【0065】実施の形態3の情報付加装置300におい
ては、付加情報を暗号化した後、誤り訂正符号を付加し
た情報を、画像情報中に埋込む構成としている。
【0066】図9は、実施の形態3の情報付加装置30
0の構成を示す概略ブロック図である。
【0067】情報付加装置300の構成が、図1に示し
た情報付加装置100の構成と異なる点は、付加情報を
受けて、暗号化した後、誤り訂正符号を付加するための
付加情報加工器30を含み、付加情報識別器16は、付
加情報加工器30からの情報に基づいて選択信号を出力
する構成となっていることである。
【0068】さらに、付加情報のビット長に比べて、付
加情報加工器30から出力される情報のビット長が増加
することに応じて、コードブックの個数もそれに対応し
て増加する構成となっている。
【0069】その他の点は、図1に示した情報付加装置
100の構成と同様であるので、同一部分には同一符号
を付してその説明は繰返さない。
【0070】付加情報加工器30は、付加情報を、たと
えば共通鍵暗号系であるDES(Data Encryption Stan
dards )や、公開鍵暗号系であるRSA暗号系(Rivest
-Shamir-Adleman crypto system )により暗号化する。
ここで、特に公開鍵暗号系を使用すると、付加情報の再
生のための鍵と付加情報の符号化のための鍵が別のもの
となる。したがって、付加情報の再生のために必要な情
報だけでは、符号化ができず、付加情報の改ざんが困難
になるというメリットがある。
【0071】付加情報加工器30は、さらに、暗号化さ
れた付加情報に対して、誤り訂正符号を付加する。誤り
訂正符号としてはBCH符号やリードソロモン符号(Re
ed-solomon符号)などを使用することが可能である。
【0072】付加情報識別器16は、以上のようにし
て、暗号化され誤り訂正符号が付加された情報に基づい
て、対応するコードブックを選択する。ベクトル量子化
器10は、入力された画像情報2をk次元ベクトルごと
に選択されたコードブックに基づいてベクトル量子化す
る。
【0073】デコーダ14は、ベクトル量子化器10か
らの出力を受けて、選択されたコードブックに基づい
て、再び画像情報信号に変換して出力する。
【0074】以上のような構成とすることで、付加情報
は、暗号化されさらに誤り訂正符号化されているので、
故意に画像情報中に付加された情報を改ざんしようとす
る攻撃に対する耐性が向上する。
【0075】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
画像情報自体に主観的に目立たないように識別情報(I
D情報)を埋込むことが可能となる。したがって、たと
えば著作権情報等を画像情報中に埋込むことで、著作権
の保護を行なうことが可能となる。
【0076】また、ベクトル量子化の場合、コードブッ
クを秘密にすることで、付加された識別情報の改ざんを
第三者が行なうことは困難となる。
【0077】さらに、ベクトル量子化は、ベクトル全体
に付加情報を分散させることができるため、画像情報に
対してより目立たないように付加情報を埋込むことがで
きるばかりでなく、特定のビットプレーンに情報が集中
しないため、ノイズの意図的な混入等による攻撃にも耐
性がある。
【0078】また、付加情報を暗号化しさらに誤り訂正
符号化することで、第三者の故意による情報改ざんに対
しても耐性が向上するという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の情報付加装置100の
構成を示す概略ブロック図である。
【図2】ベクトル量子化の動作を説明するための概念図
である。
【図3】情報付加装置100によるベクトル量子化を説
明するための第1の概念図である。
【図4】情報付加装置100によるベクトル量子化を説
明するための第2の概念図である。
【図5】情報付加装置100の各部の動作を説明するた
めの概念図である。
【図6】情報付加装置100の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態2の付加情報再生装置20
0の構成を示す概略ブロック図である。
【図8】付加情報再生装置200の動作を説明するフロ
ーチャートである。
【図9】本発明の実施の形態3の情報付加装置300の
構成を示す概略ブロック図である。
【符号の説明】
2 入力画像情報 4 出力画像情報 10 ベクトル量子化器 12 コードブック群 14、20 デコーダ回路 16 付加情報識別器 18 セレクタ回路 30 付加情報加工器 100、300 情報付加装置 200 付加情報再生装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 1/40 H04N 1/40 Z (56)参考文献 特開 平4−248771(JP,A) 特開 平7−123243(JP,A) 特開 平1−269380(JP,A) 特開 昭64−60175(JP,A) 特開 昭64−7790(JP,A) 南憲明、田崎三郎他,画像情報におけ る付加情報埋め込み方法に関する一考 察,映像メディア処理シンポジウム,I MPS96,1996年 7月,43−44 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/387

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報中に付加情報を埋込む情報付加
    装置であって、 外部から入力された前記画像情報に対応する画像情報信
    号をk次元ベクトル(k:自然数)からなる複数のブロ
    ックに分割し、互いに異なる複数のk次元コードブック
    のうち、前記付加情報に応じて選択されたコードブック
    に基づいて、前記各ブロックごとにベクトル量子化する
    符号埋込手段と、前記符号埋込手段の出力を受けて、画
    像情報信号に変換するデコード手段とを備え 前記符号埋込手段は、互いに異なる複数の前記コードブ
    ックを記憶する記憶手段と、外部からの前記付加情報に
    応じて、前記複数のコードブックのうち、対応するコー
    ドブックを選択する選択手段と、前記選択されたコード
    ブックに基づいて、入力される画像情報信号をベクトル
    量子化するベクトル量子化手段とを含む、 情報付加装
    置。
  2. 【請求項2】 前記符号埋込手段は、外部からの前記付
    加情報を受けて暗号化した後、誤り訂正符号を付加して
    出力する情報暗号化手段をさらに含み、 前記選択手段は、前記情報暗号化手段の出力に応じて、
    対応する前記コードブックを選択する 、請求項1記載の
    情報付加装置。
  3. 【請求項3】 前記情報暗号化手段は、公開鍵暗号方式
    により前記付加情報を暗号化する、請求項2記載の情報
    付加装置。
  4. 【請求項4】 前記付加情報は、前記画像情報の出所を
    示す情報である、請求項3記載の情報付加装置。
  5. 【請求項5】 画像情報中に埋込まれた付加情報を再生
    する付加情報再生装置であって、 前記画像情報に対応する画像情報信号がk次元ベクトル
    (k:自然数)からなる複数のブロックに分割され、互
    いに異なる複数のk次元コードブックのうち前記付加情
    報に応じて選択されたコードブックに基づいて、前記各
    ブロックごとにベクトル量子化により復号化された後、
    再変換されることで前記付加情報が埋込まれた画像情報
    信号を受けて、前記複数のコードブックに基づいて符号
    化するベクトル量子化手段と、 前記ベクトル量子化手段の出力を受けて、対応するk次
    元ベクトルがいずれのコードブックに属するかを判定す
    ることにより、前記付加情報を出力するデコード手段と
    を備える、付加情報再生装置
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南憲明、田崎三郎他,画像情報における付加情報埋め込み方法に関する一考察,映像メディア処理シンポジウム,IMPS96,1996年 7月,43−44

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