JP3524411B2 - 建設工事の泥土の移送装置 - Google Patents

建設工事の泥土の移送装置

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JP3524411B2
JP3524411B2 JP37414998A JP37414998A JP3524411B2 JP 3524411 B2 JP3524411 B2 JP 3524411B2 JP 37414998 A JP37414998 A JP 37414998A JP 37414998 A JP37414998 A JP 37414998A JP 3524411 B2 JP3524411 B2 JP 3524411B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基礎工事、シール
ド工事、推進工事、浚渫工事等の建設工事で発生し泥土
溜めに溜められた泥土を固化処理装置等の泥土再生処理
装置へ移送する建設工事の泥土の移送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】縦穴掘削機等による基礎工事、管推進機
による推進工事、シールド工事、浚渫工事等の建設工事
で発生する軟弱な泥土は、建設汚泥と呼ばれ、産業廃棄
物として脱水処理した後、最終処分地に埋立て処分され
ている。この建設汚泥と呼ばれる泥土は、微粒子分を多
く含む含水比の高い泥水状や塑性状の土砂であり、一般
の建設残土とは異なり、有害物質の有無にかかわりなく
産業廃棄物として取り扱われて、所定の最終処分地で処
分するように定められている。しかしながら、最近は、
産業廃棄物の最終処分地の立地難が深刻化し、こうした
ことを背景にして建設副産物のリサイクルの促進が要請
されている。そのため、建設汚泥としての泥土について
も一般建設残土と同等の性状に改質したものについて
は、産業廃棄物として処分するのではなく、一般建設残
土と同様に再利用できるよう最近規制が緩和された。こ
うしたことから、これまで利用価値のなかった泥土につ
いて、施工業者自らが泥土の発生現場やその近辺で固化
材等を混合して改質処理を施すことにより、これを強度
の高い土砂に改質して利用価値を創出し、改質処理現場
から再利用先へと直接搬送して、路盤材、埋め戻し土、
宅地造成土、土手の盛土等の種々の用途に再利用する気
運が高まっている。
【0003】泥土の発生現場やその近辺で改質処理を施
す方法としては、泥土にセメント系や石灰系の固化材を
一定比率混合する方法が知られており、こうした方法を
実施するため、最近、パドルスクリュー(混合物をブレ
ードで撹拌混合しながら送る装置)やロータリーキルン
を用いた連続撹拌混合方式の固化処理装置が使用され始
めている。一方、各種建設工事で発生する泥土は、こう
した改質処理を施すにしても産業廃棄物として処分する
にしても、建設工事現場で泥土を一時的に貯溜する役割
を果たす泥土溜めに一旦溜められる。例えば、建設工事
が基礎工事の場合には、地上の縦穴掘削地点近くに掘っ
た排土用の溜めが泥土溜めの役割を果たし、泥水式のシ
ールド工事の場合には地上に設置した沈殿槽、泥土圧式
の管推進機やシールド掘進機による推進工事やシールド
工事の場合には、貯溜槽が泥土溜めの役割を果たす。ま
た、推進工事の一部のものでは、発進立坑内に泥土を溜
めるものもあり、その場合には、発進立坑が泥土溜めの
役割を果たし、浚渫工事の場合には、浚渫船の船槽がそ
の役割を果たす。
【0004】本発明は、こうした泥土溜めに溜められた
種々の建設工事の発生泥土を、一般建設残土と同様に再
利用できるよう再生するため、その泥土を泥土溜め近辺
の固化処理装置等の泥土再生処理装置へ移送するための
建設工事の泥土の移送装置に関する。泥土溜めの泥土を
固化処理装置等の泥土再生処理装置へ移送する方法とし
ては、泥土溜めの泥土を投入して一時貯溜するためのホ
ッパを泥土溜めの近傍に設置するとともに、ホッパから
泥土再生処理装置にかけてベルトコンベアやスクリュー
コンベアを設置する方法が従来知られている。この従来
の方法では、泥土溜めの泥土を適宜の方法でホッパ内に
導入して一時貯溜し、この一時貯溜された泥土を、その
泥土の重力でそれらのコンベアへ送出し、その送出され
た泥土を泥土再生処理装置へ移送するようにしたもので
ある。こうした方法が採用された大きな理由として、ベ
ルトコンベアやスクリューコンベアが特に礫等の固形物
を含んだ泥土に対して優れた対応力を有していることが
挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
たベルトコンベアやスクリューコンベアを用いた従来の
泥土の移送技術は、次の点で難がある。
【0006】イ)ベルトコンベアやスクリューコンベア
へ泥土を送出する場合、ホッパ内の泥土をその重力によ
り送出するようにしているため、その泥土の送出量は、
ホッパ内の泥土の貯溜量の変動に伴うヘッドの変化や泥
土の粘性、流動性等の泥土の性状の変化により変動す
る。また、スクリューコンベアを用いる方法では、流動
性が過大である等泥土の性状がマッチしないと、泥土の
円滑な移送自体が困難になる。こうしたことから、従来
の技術では、泥土溜めの泥土を、ベルトコンベアの移動
速度やスクリューコンベアの回転速度に応じた量だけコ
ンスタントに移送することができず、泥土再生処理装置
への泥土の供給量がその都度変動する。そのため、泥土
を泥土再生処理装置で処理剤と適正比率で混合して連続
処理する等の泥土の再生処理を円滑に行う上で支障が生
じる。
【0007】ロ)泥土の移送装置や泥土再生処理装置を
設置する建設工事現場周辺では、比較的狭隘な場所しか
確保できないことが多いため、建設工事現場の周辺状況
に応じて泥土の移送装置や泥土再生処理装置を弾力的に
配置して泥土を種々の経路で移送できるようにする必要
がある。しかるに、ベルトコンベアやスクリューコンベ
アは、通常直線状に設置され、多様な曲線経路で設置す
るには不向きであるため、泥土の移送装置や泥土再生処
理装置を狭隘な場所に適応するよう弾力的に配置するこ
とは困難である。
【0008】この出願の発明は、こうした従来の技術に
みられる問題を解決するため創作されたものであって、
礫等の固形物を含んだ泥土に対して優れた対応力を有す
るという従来の技術の利点を保持しながら、泥土の移送
量が変動しにくく狭隘な設置空間への適応性が優れた建
設工事の泥土の移送装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この出願の発明のこうし
た技術課題は、泥土溜めの泥土を泥土再生処理装置へ移
送する建設工事の泥土の移送装置を、特許請求の範囲の
請求項1に関するこの出願の第1番目の発明においては
次の1)のとおり構成したこと、請求項2に関するこの
出願の第2番目の発明においては次の2)のとおり構成
したこと、請求項3に関するこの出願の第2番目の発明
においては次の3)のとおり構成したことにより達成さ
れる。
【0010】1)一端部を開放した筒状のケーシングと
このケーシングに対し出没可能に嵌入され一端部開口か
ら泥土を取り込むシリンダとこのシリンダに嵌入されシ
リンダに取り込んだ泥土を押し込んで圧送する土砂圧送
用のピストンとこれらシリンダや土砂圧送用のピストン
を泥土の圧送を反復するように駆動する駆動機構を有す
る土砂圧送ポンプと、この土砂圧送ポンプで圧送する泥
土を泥土再生処理装置へ移送するための可撓性のホース
と、泥土を投入するためのホッパと、このホッパに投入
された泥土を導入するための泥土導入ケースとを設け、
ホッパを泥土導入ケースの上部に設置して構成し、この
泥土導入ケースは、シリンダを嵌挿するための嵌挿孔を
有しこの嵌挿孔に連通するようにケーシングが取り付け
られる側面部形成用の端板とシリンダ突出時にシリンダ
をホースに連絡するための連絡孔を有しこの連絡孔に連
通するようにホースが取り付けられる側面部形成用の端
板とこれら両端板に取り付けて間隔を保持するように両
端板を支持する複数の支持部材とを用いて、六面体の骨
格部となるように骨組みされた骨組み部分と、スクリー
ンを設けた泥土導入口を有する壁面部を形成するための
泥土導入用の壁面形成ユニット部材と、遮蔽された側面
部を形成するための複数の側面部遮蔽用の壁面形成ユニ
ット部材と、遮蔽された底面部を形成するための底面部
遮蔽用の壁面形成ユニット部材とを備え、泥土導入用の
壁面形成ユニット部材、側面部遮蔽用の壁面形成ユニッ
ト部材及び底面部遮蔽用の壁面形成ユニット部材をそれ
ぞれ骨組み部分の上部、各側部及び底部に着脱可能に取
り付けて、現場組立できるように構成したこと。
【0011】2)一端部を開放した筒状のケーシングと
このケーシングに対し出没可能に嵌入され一端部開口か
ら泥土を取り込むシリンダとこのシリンダに嵌入されシ
リンダに取り込んだ泥土を押し込んで圧送する土砂圧送
用のピストンとこれらシリンダや土砂圧送用のピストン
を泥土の圧送を反復するように駆動する駆動機構を有す
る土砂圧送ポンプと、この土砂圧送ポンプで圧送する泥
土を泥土再生処理装置へ移送するための可撓性のホース
と、泥土を投入するためのホッパと、このホッパに投入
された泥土を導入するための泥土導入ケースとを設け、
ホッパを泥土導入ケースの底部に設置して構成し、この
泥土導入ケースは、シリンダを嵌挿するための嵌挿孔を
有しこの嵌挿孔に連通するようにケーシングが取り付け
られる側面部形成用の端板とシリンダ突出時にシリンダ
をホースに連絡するための連絡孔を有しこの連絡孔に連
通するようにホースが取り付けられる側面部形成用の端
板とこれら両端板に取り付けて間隔を保持するように両
端板を支持する複数の支持部材とを用いて、六面体の骨
格部となるように骨組みされた骨組み部分と、スクリー
ンを設けた泥土導入口を有する壁面部を形成するための
複数の泥土導入用の壁面形成ユニット部材と、遮蔽され
た底面部を形成するための底面部遮蔽用の壁面形成ユニ
ット部材とを備え、泥土導入用の壁面形成ユニット部材
を骨組み部分の上部及び各側部に着脱可能に取り付ける
とともに底面部遮蔽用の壁面形成ユニット部材を骨組み
部分の底部に着脱可能に取り付けて、現場組立できるよ
うに構成したこと。 3)一端部を開放した筒状のケーシングとこのケーシン
グに対し出没可能に嵌入され一端部開口から泥土を取り
込むシリンダとこのシリンダに嵌入されシリンダに取り
込んだ泥土を押し込んで圧送する土砂圧送用のピストン
とこれらシリンダや土砂圧送用のピストンを泥土の圧送
を反復するように駆動する駆動機構を有する土砂圧送ポ
ンプと、この土砂圧送ポンプで圧送する泥土を泥土再生
処理装置へ移送するための可撓性のホースと、泥土溜め
内に浸漬して泥土を導入するための泥土導入ケースとを
設けて構成し、この泥土導入ケースは、シリンダを嵌挿
するための嵌挿孔を有しこの嵌挿孔に連通するようにケ
ーシングが取り付けられる側面部形成用の端板とシリン
ダ突出時にシリンダをホースに連絡するための連絡孔を
有しこの連絡孔に連通するようにホースが取り付けられ
る側面部形成用の端板とこれら両端板に取り付けて間隔
を保持するように両端板を支持する複数の支持部材とを
用いて、六面体の骨格部となるように骨組みされた骨組
み部分と、スクリーンを設けた泥土導入口を有する壁面
部を形成するための複数の泥土導入用の壁面形成ユニッ
ト部材とを備え、これらの泥土導入用の壁面形成ユニッ
ト部材を骨組み部分の上部、各側部及び底部に着脱可能
に取り付けて、現場組立できるように構成したこと。
【0012】この出願の第1番目の発明に係る建設工事
の泥土の移送装置を前記1)のとおり構成したことによ
り、泥土溜めの泥土をホッパに投入すると、スクリーン
を設けた泥土導入用の壁面形成ユニット部材で大礫等の
大きな固形物を除去しつつ、その泥土を泥土導入ケース
内に導入することができる。その場合、ホッパを泥土導
入ケースの特に上部に設置したことにより、泥土導入ケ
ースの上方に位置するホッパから泥土を泥土導入ケース
内に大きな落差をもって導入することができて、泥土を
停滞させることなく泥土導入ケース内に円滑に導入する
ことができる。そして、土砂圧送ポンプでは、泥土導入
ケース内の泥土をシリンダが土砂圧送用のピストンと協
働して一端部開口から直接取り込むことができて、泥土
が礫等の固形物を含んだものであっても無理なく取り込
むことができる。また、泥土を取り込んだシリンダを突
出させて泥土導入ケースにおける側面部形成用の端板
連絡孔によりホースに連絡させることができるため、こ
の状態で土砂圧送用のピストンを突出させることによ
り、礫等の固形物を含んだシリンダ内の泥土を、通常の
容積形の流体ポンプと同様、ホースを通じて圧送するこ
とができる。したがって、シリンダや土砂圧送用のピス
トンを、こうした泥土の圧送を反復するように駆動機構
で駆動することにより、泥土導入ケース内の泥土を、そ
の泥土のヘッドや性状の変化にほとんど影響されること
なくコンスタントに移送することができるとともに、泥
土溜めの泥土が礫等の固形物を含んだものであっても、
ベルトコンベアやスクリューコンベアと同様に支障なく
移送することができる。また、泥土再生処理装置への泥
土の移送は、特にホースにより行えて泥土を種々の経路
で移送できるため、建設工事現場の周辺状況に応じて泥
土導入ケースや泥土再生処理装置を弾力的に配置するこ
とができて、狭隘な設置空間に対し自在に適応すること
ができる。特に、泥土導入ケースは、泥土導入用の壁面
形成ユニット部材、側面部遮蔽用の壁面形成ユニット部
材及び底面部遮蔽用の壁面形成ユニット部材をそれぞれ
骨組み部分の上部、各側部及び底部に着脱可能に取り付
けて、現場組立できるように構成しているので、これら
の壁面形成ユニット部材の何れかが破損した場合や泥土
導入ケースが泥土等で汚れた場合には、所望の壁面形成
ユニット部材を取り外したり再度取り付けたりする作業
を容易に行うことができて、壁面形成ユニット部材の交
換や泥土導入ケースの清掃を容易に行うことができる。
【0013】この出願の第2番目の発明に係る建設工事
の泥土の移送装置を前記2)のとおり構成したことによ
り、泥土溜めの泥土をホッパに投入すると、スクリーン
を設けた泥土導入用の壁面形成ユニット部材で大礫等の
大きな固形物を除去しつつ、その泥土を泥土導入ケース
内に導入することができる。その場合、ホッパを泥土導
入ケースの特に底部に設置したことにより、ホッパが低
位置に配置されるため、泥土をダンプトラックや油圧シ
ョベル等の作業機器でホッパに投入する際に楽な姿勢で
たやすく投入することができる。また、こうしたホッパ
の配置と相俟って、泥土導入口を有する泥土導入用の壁
面形成ユニット部材を骨組み部分の上部及び各側部に取
り付けたことにより、泥土導入ケースには、泥土導入口
が多面的に形成されるため、ホッパに投入された泥土を
泥土導入ケース内に、大きな落差で導入できなくとも円
滑に導入することができる。そして、第1番目の発明に
係る装置と同様にして、泥土導入ケース内の泥土を、そ
の泥土のヘッドや性状の変化にほとんど影響されること
なくコンスタントに移送することができるとともに、泥
土溜めの泥土が礫等の固形物を含んだものであっても、
ベルトコンベアやスクリューコンベアと同様に支障なく
移送することができる。また、建設工事現場の周辺状況
に応じて泥土導入ケースや泥土再生処理装置を弾力的に
配置することができて、狭隘な設置空間に対し自在に適
応することができる。特に、泥土導入ケースは、泥土導
入用の壁面形成ユニット部材を骨組み部分の上部及び各
側部に着脱可能に取り付けるとともに底面部遮蔽用の壁
面形成ユニット部材を骨組み部分の底部に着脱可能に取
り付けて、現場組立できるように構成しているので、両
壁面形成ユニット部材の何れかが破損した場合や泥土導
入ケースが泥土等で汚れた場合には、第1番目の発明に
係る装置と同様、所望の壁面形成ユニット部材を取り外
したり再度取り付けたりする作業を容易に行うことがで
きて、壁面形成ユニット部材の交換や泥土導入ケースの
清掃を容易に行うことができる。この出願の第3番目の
発明に係る建設工事の泥土の移送装置を前記3)のとお
り構成したことにより、泥土導入ケースを泥土溜め内に
浸漬して設置して土砂圧送ポンプを駆動すると、スクリ
ーンを設けた泥土導入用の壁面形成ユニット部材で大礫
等の大きな固形物を除去しつつ、泥土溜めの泥土を泥土
導入ケース内に導入することができる。その場合、泥土
導入口を有する泥土導入用の壁面形成ユニット部材を骨
組み部分の上部、各側部及び底部に取り付けたことによ
り、泥土導入口が泥土導入ケースに多面的に形成される
ため、泥土溜めの泥土を泥土導入ケース内に滞りなく導
入することができる。そして、第1番目の発明に係る装
置と同様にして、泥土溜めの泥土が固形物を含んだもの
でも支障なく移送できコンスタントに移送することがで
きるとともに、狭隘な設置空間に対して自在に適応でき
る。こうした作用効果を奏することに加え、泥土導入ケ
ースを泥土溜め内に浸漬して設置して、泥土溜めの泥土
を泥土導入ケースにおける泥土導入用の壁面形成ユニッ
ト部材の泥土導入口から直接導入できるようにしている
ため、ホッパが不要となって小形化し安価に製作でき、
さらには、泥土溜めの泥土を泥土導入ケースに導入する
ための作業や作業機器も不要となって泥土の移送作業
簡素化することもできる特に、泥土導入ケースは、泥
土導入用の壁面形成ユニット部材を骨組み部分の上部、
各側部及び底部に着脱可能に取り付けて、現場組立でき
るように構成しているので、この泥土導入用の壁面形成
ユニット部材の何れかが破損した場合や泥土導入ケース
が泥土等で汚れた場合には、第1番目の発明に係る装置
と同様、所望の泥土導入用の壁面形成ユニット部材を取
り外したり再度取り付けたりする作業を容易に行うこと
ができて、泥土導入用の壁面形成ユニット部材の交換や
泥土導入ケースの清掃を容易に行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この出願の第1番目の発
、第2番目の発明及び第3番目の発明が実際上どのよ
うに具体化されるのかを示す具体化例を図1乃至図10
に基づいて説明することにより、本発明の実施の形態を
明らかにする。まず、図1乃至図6に基づきこの出願の
第1番目の発明及び第2番目の発明に関する具体化例の
建設工事の泥土の移送装置について説明する。図1は、
この出願の第1番目、第2番目の発明及び第3番目の発
に関する具体化例の建設工事の泥土の移送装置を構成
するための骨組みとなる部分を示す斜視図、図2は、図
1の縦断面図、図3は、図4の建設工事の泥土の移送装
置においてホッパを除去した状態を示す斜視図、図4
は、この出願の第1番目の発明に関する具体化例の建設
工事の泥土の移送装置を示す縦断面図、図5は、図6の
建設工事の泥土の移送装置においてホッパを除去した状
態を示す斜視図、図6は、この出願の第2番目の発明に
関する具体化例の建設工事の泥土の移送装置を示す縦断
面図である。
【0015】この出願の第1番目の発明及び第2番目の
発明に関する具体化例の装置は、何れも、建設工事現場
の発生泥土を溜める泥土溜めの近傍に設置し、その泥土
溜めの泥土を泥土再生処理装置へ移送する装置である。
【0016】図1乃至図6図において、1は泥土導入ケ
ース11に設けられ泥土導入ケース11内の泥土を圧送
する後に詳述する土砂圧送ポンプ、2は平板で製作され
た泥土導入ケース11の側面部形成用の方形状の端板、
2aは土砂圧送ポンプ1の外側シリンダ102を嵌挿す
るための、端板2に設けた嵌挿孔、3は端板2に対向す
るように間隔を置いて配置された端板2と同様の側面部
形成用の端板、3aは外側シリンダ102の突出時にこ
れをホース6に連絡するための、端板3に設けた連絡
孔、4は端板2,3を間隔を保つように支持する角棒状
の支持部材、5は端板3に螺着されホース6を着脱可能
に端板3に取り付けるホース取付用のフランジ、6は土
砂圧送ポンプ1で圧送する泥土を泥土再生処理装置(図
示せず)へ移送する可撓性のホースである。連絡孔3a
は、嵌挿孔2aと相対向する位置に配置され、この連絡
孔3aに連通するようにホース6が端板3に取り付けら
れている。支持部材4は、ここに示す例では方形状の端
板2,3の四隅にそれぞれ取り付けているが、端板2,
3の外周縁部であれば、四隅以外の個所にも必要数取り
付けることができる。
【0017】7は遮蔽された泥土導入ケース11の側面
部を形成するための側面部遮蔽用の壁面形成ユニット部
材となる方形状の遮蔽板、8は泥土導入口を有する泥土
導入ケース11の壁面部を形成するための泥土導入用の
壁面形成ユニット部材となる方形状のすのこ板、9は遮
蔽された泥土導入ケース11の底面部を形成するための
底面部遮蔽用の壁面形成ユニット部材となる方形状の底
板、10は泥土溜めの泥土を投入するためのホッパ、1
1はすのこ板8の泥土導入口から泥土を導入する泥土導
入ケースである。ホッパ10に泥土溜めの泥土を投入す
る方法としては、泥土溜めの泥土を油圧ショベルのよう
な建設用作業機械で掬ってホッパ10に投入する方法、
泥土溜めの泥土を吸引してダンプトラックに積載してホ
ッパ10まで移送した後、その荷台を傾けてホッパ10
に投入する方法等が挙げられる。泥土導入ケース11
は、現場組立できるように各壁面形成ユニット部材やホ
ッパ10を着脱可能に構成している。
【0018】この出願の第1番目の発明及び第2番目の
発明に係る建設工事の泥土の移送装置は、大別すると、
土砂圧送ポンプ1と可撓性のホース6とホッパ10と泥
土導入ケース11とにより構成されている。泥土導入ケ
ース11は、嵌挿孔2aを有しこの嵌挿孔2aに連通す
るように後述のケーシング101が取り付けられる側面
部形成用の端板2と、連絡孔3aを有しこの連絡孔3a
に連通するようにホース6が取り付けられる側面部形成
用の端板3と、端板2,3の四隅を支持する支持部材4
とを用いて六面体の骨格をなすように骨組みされてい
る。そして、壁面形成ユニット部材としての遮蔽板7、
すのこ板8及び底板9のうちの必要な壁面形成ユニット
部材を端板2,3及び支持部材4に螺着により着脱可能
に取り付けて構成するようにしている。したがって、こ
れらの壁面形成ユニット部材の何れかが破損した場合や
泥土導入ケース11が泥土等で汚れた場合、所望の壁面
形成ユニット部材を取り外したり再度取り付けたりする
のを容易に行うことができて壁面形成ユニット部材の交
換や泥土導入ケース11の清掃を容易に行うことができ
る。
【0019】図3及び図4に示す例では、ホッパ10を
泥土導入ケース11の上部に取り付け、これに伴って泥
土導入口を泥土導入ケース11の上面部に設けて構成す
る関係上、すのこ板8を端板2,3及び上部の各支持部
材4の上面に着脱可能に螺着して、泥土導入ケース11
の上面部をすのこ板8で形成するようにしている。ま
た、遮蔽板7を端板2,3及び上下の支持部材4の左右
の各側面に螺着し、底板9を端板2,3及び下部の各支
持部材4の下面に着脱可能に螺着して、泥土導入ケース
11の左右の側面部及び底面部を遮蔽するようにしてい
る。また、図5及び図6に示す例では、ホッパ10を底
板9に固着することにより泥土導入ケース11の底部に
取り付け、これに伴って泥土導入口を泥土導入ケース1
1の上面部及び左右の側面部に設けて構成する関係上、
端板2,3及び上部の各支持部材4の上面や端板2,3
及び上下の支持部材4の左右の各側面に、全てすのこ板
8を着脱可能に螺着し、底面部だけを底板9で遮蔽する
ようにしている。
【0020】ここに示す例では、遮蔽板7、すのこ板8
及び底板9を泥土導入ケース11の骨組みとなる部分に
着脱可能に螺着する場合、端板2,3及び支持部材4の
双方に螺着するようにしているが、これらのどれかに着
脱可能に取り付けるようにすればよい。泥土導入用の壁
面形成ユニット部材としてのすのこ板8は、大礫等の大
きな固形物を除去して泥土を導入するスクリーンを泥土
導入口に設けるために用いられるものであるから、スク
リーンを設けた泥土導入口を有する泥土導入用の壁面形
成ユニット部材であれば、他の部材に代えてもよい。
【0021】土砂圧送ポンプ1の構造及び作用について
詳述する。101はフランジ101aを付設して一端部
を開放するとともに他端部を閉鎖し一端部がフランジに
より端板2に取り付けられる筒状のケーシング、102
はこのケーシング101に対し出没可能に嵌入され前端
部開口から内部の土砂取り込み空間102aに泥土を取
り込む外側シリンダ、102bはこの外側シリンダ10
2の後端閉鎖部で形成されその後端閉鎖部の前面及び後
面に油圧を作用させることができる外側シリンダ押進用
のピストン、103は土砂圧送用のピストン104のピ
ストンロッドの役割をする内側シリンダ、104はこの
内側シリンダ103の前端部に設けられ外側シリンダ1
02に摺動自在に嵌入された土砂圧送用のピストン、1
05は内側シリンダ103の後端部に設けられて外側シ
リンダ102に摺動自在に嵌入され、内側シリンダ10
3外側の前面及び後面に油圧を作用させることができる
内側シリンダ押進用のピストンである。
【0022】外側シリンダ102は、外側シリンダ押進
用のピストン102bの後面、前面に油圧を作用させる
ことにより駆動して前進、後退させ、ケーシング101
に対して出没させることができるようになっている。そ
して、前進させてケーシング101に対して突出させる
と、泥土導入ケース11内の泥土を一端部開口から土砂
取り込み空間102aに取り込みながら、連絡孔3aを
利用してホース6と連絡する。こうして外側シリンダ1
02をホース6に連絡させる場合、連絡孔3aを介して
ホース6に連絡させるようにしてもよいし、外側シリン
ダ102を連絡孔3aに挿通してホース6と直接連絡さ
せるようにしてもよい。また、外側シリンダ102は、
後退させると、ケーシング101に没入するようにして
元位置に復帰する。土砂圧送用のピストン104は、内
側シリンダ押進用のピストン105の後面、前面に油圧
を作用させることにより、油圧駆動して前進、後退させ
ることができるようになっている。そして、外側シリン
ダ102をホース6と連絡させた前記の状態において前
進させると、外側シリンダ102の土砂取り込み空間1
02aに取り込んだ泥土をホース6側に押し込んで圧送
し、後退させると、元位置に復帰する。
【0023】この土砂圧送ポンプ1の作動を整理して説
明する。いま、外側シリンダ102及び土砂圧送用のピ
ストン104を共に後退させた状態において、外側シリ
ンダ102を前進させると、外側シリンダ102は、泥
土導入ケース11内の泥土を外側シリンダ102内に取
り込んでからホース6に連絡して停止する。そうする
と、今度は、土砂圧送用のピストン104が前進し、土
砂圧送用のピストン104は、その前進過程で外側シリ
ンダ102内の泥土をホース6に押し込んで圧送し停止
する。こうして泥土を圧送した後は、外側シリンダ10
2を後退させ、次いで、土砂圧送用のピストン104を
後退させて、これらを原位置に復帰させるが、土砂圧送
用のピストンは、その後退過程で、外側シリンダ102
の前進過程と同様、外側シリンダ102内に泥土を取り
込む。すなわち、泥土導入ケース11内の泥土は、土砂
圧送用のピストン104が外側シリンダ102に対して
相対的に引き入れられるような相対運動が生じる過程で
取り込まれる。外側シリンダ102及び土砂圧送用のピ
ストン104を原位置に復帰させた後は、以上と同様の
動作を繰返し行って泥土の圧送を反復し継続する。
【0024】土砂圧送ポンプ1には、こうした外側シリ
ンダ102及び土砂圧送用のピストン104の前進動作
や後退動作を順を追って行えるようにするため、種々の
油圧室、油圧通路、弁等を設けるとともに、圧油を供給
又は排出するための一対のポートを外側シリンダ102
に設けている。そして、この一対のポートの一方に圧油
を供給し他方から圧油を排出して外側シリンダ102や
土砂圧送用のピストン104を前進させ、また、他方に
圧油を供給し一方から圧油を排出するように圧油の流路
を切り換えて外側シリンダ102や土砂圧送用のピスト
ン104を後退させ得るようにするため、方向切換弁や
これを切換操作するための制御手段を設けている。外側
シリンダ102及び土砂圧送用のピストン104を泥土
の圧送を反復するように駆動するために設けたこうした
駆動機構は、設計上適宜採択できる事項であるので、こ
こでは図示していない。また、外側シリンダ102や土
砂圧送用のピストン104は、空気圧や電力のような油
圧とは別の動力源で駆動するようにしてもよい。
【0025】図3乃至図6に示す建設工事の泥土の移送
装置を使用して泥土溜めの泥土を泥土再生処理装置へ移
送するときには、泥土導入ケース11を泥土溜めの近傍
に設置する。しかる後、泥土溜めの泥土を油圧ショベル
やダンプトラック等の適宜の作業機器で回収してホッパ
に投入すると、その泥土は、泥土導入口を有するすのこ
板8を通じて泥土導入ケース11内に導入される。その
場合、図3及び図4に示す例では、ホッパ10を泥土導
入ケース11の特に上部に取り付けたことにより、泥土
導入ケース11の上方に位置するホッパ10から泥土導
入ケース11内に大きな落差をもって導入することがで
きて、泥土を停滞させることなく泥土導入ケース11内
に円滑に導入することができる。また、図5及び図6に
示す例では、ホッパ10を泥土導入ケース11の底板9
に取り付けたことによりホッパ10を低位置に取り付け
ることができて、泥土をダンプトラックや油圧ショベル
等の作業機器でホッパ10に投入する際に楽な姿勢でた
やすく投入することができる。そして、泥土導入口を泥
土導入ケース11の上面部及び側面部に設けて構成する
ことにより、泥土導入口を多面的に形成しているため、
泥土を図3及び図4の例のようには大きな落差をもって
泥土導入ケース11内に導入することができなくとも泥
土を円滑に導入することができる。
【0026】泥土導入ケース11には、ケーシング及び
ホースに連通する嵌挿孔2a及び連絡孔3aを相対向位
置に有する端板2及び端板3を設けて土砂圧送ポンプ1
を設置するようにしたので、土砂圧送ポンプ1の外側シ
リンダ102は、泥土導入ケース11内に導入された泥
土を、大口径の開口から直接取り込むことができて、通
常の容積形の流体ポンプとは異なり、泥土が礫等の固形
物を含んだものであっても無理なく取り込むことができ
る。そして、このように設置された土砂圧送ポンプ1
は、泥土を取り込んだ外側シリンダ102を突出させて
泥土導入ケース11の連絡孔3aによりホース6に連絡
させることができるため、この状態で土砂圧送用のピス
トン104を突出させることにより、通常の容積形の流
体ポンプと同様の機能を発揮しながら、外側シリンダ1
02内の固形物を含んだ泥土をホース6を通じて圧送す
ることができる。
【0027】このように、土砂圧送ポンプ1を泥土導入
ケース11に前記のように設置したことにより、礫等の
固形物を含む泥土であっても容積形のポンプで圧送する
ことが可能となるため、泥土導入ケース11内の泥土
を、その泥土のヘッドや性状の変化にほとんど影響され
ることなくコンスタントに移送することができるととも
に、泥土が固形物を含んだものであっても、ベルトコン
ベアやスクリューコンベアと同様に支障なく移送するこ
とができる。また、泥土再生処理装置への泥土の移送
は、特にホース6により行えて泥土を種々の経路で移送
できるため、建設工事現場の周辺状況に応じて泥土導入
ケース11や泥土再生処理装置を弾力的に配置すること
ができて、狭隘な設置空間に自在に適応することができ
る。したがって、礫等の固形物を含んだ泥土に対して優
れた対応力を有するという従来の技術の利点を保持しな
がら、泥土の移送量が変動しにくく狭隘な設置空間への
適応性が優れた建設工事の泥土の移送装置が得られる。
【0028】次に、図7及び図8に基づきこの出願の
3番目の発明に関する具体化例の建設工事の泥土の移送
装置について説明する。図7は、この出願の第3番目
発明に関する具体化例の建設工事の泥土の移送装置を示
す斜視図、図8は、図7の装置の使用状態を示す縦断面
図である。なお、これらの図7及び図8において図1乃
至図6と同一の符号を付けた部分は、図1乃至図6と同
等の部分を表わす。
【0029】図7及び図8に示すこの出願の第3番目
発明に関する具体化例の建設工事の泥土の移送装置は、
大別すると、土砂圧送ポンプ1と可撓性のホース6と泥
土導入ケース11とにより構成されていて、この出願の
第1番目の発明及び第2番目の発明に係る装置とは異な
り、ホッパ10を用いないで構成している。すなわち、
泥土溜めの泥土を泥土再生処理装置へ移送する際、第1
番目の発明及び第2番目の発明に係る装置のように泥土
溜めの近傍に設置するようなことはしないで泥土溜め内
に浸漬して設置して、泥土溜めの泥土をホッパ10を介
さずに泥土導入ケース11に直接導入するようにしてい
るため、第1番目の発明及び第2番目の発明に係る装置
とは異なり、ホッパ10を用いる必要はなく、この点
に、この出願の第3番目の発明の最大の特徴がある。
【0030】そこで、図7及び図8に基づき、本発明の
具体化例の装置の詳細について説明する。この装置にお
ける泥土導入ケース11は、図1及び図2に示すよう
に、嵌挿孔2aを有しこの嵌挿孔2aに連通するように
ケーシング101が取り付けられる側面部形成用の端板
2と、連絡孔3aを有しこの連絡孔3aに連通するよう
にホース6が取り付けられる側面部形成用の端板3と、
端板2,3の四隅を支持する支持部材4とを用いて六面
体の骨格をなすように骨組みされており、この限りでは
第1番目の発明及び第2番目の発明に係る装置と変わら
ない。しかしながら、泥土溜めの泥土を泥土導入ケース
11に導入する場合、第1番目の発明及び第2番目の発
に係る装置とは異なり、前記のようにホッパ10を介
さずに泥土導入ケース11に直接導入するようにしてい
る関係上、端板2,3を除く泥土導入ケース11の全て
の面に、スクリーンを有する泥土導入口を設けるように
している。そのため、泥土導入ケース11の左右の側面
部、上面部及び底面部の全てがすのこ板8で形成される
ように、すのこ板8を端板2,3や各支持部材4に螺着
することにより着脱可能に取り付けて現場組立できる
ように構成している。これらのすのこ板8は、第1番目
の発明及び第2番目の発明に係る装置と同様、取り外し
たり再度取り付けたりするのを容易に行うことができる
ため、すのこ板8の何れかが破損した場合や泥土導入ケ
ース11が泥土等で汚れた場合、すのこ板8の交換や泥
土導入ケース11の清掃を容易に行うことができる。
【0031】図7及び図8に示す建設工事の泥土の移送
装置を使用して泥土溜めの泥土を泥土再生処理装置へ移
送するときには、図8に示すように、泥土導入ケース1
1を泥土溜め内に浸漬して設置する。例えば、泥水式の
シールド工事の場合には地上に設置した沈殿槽に浸漬
し、泥土圧式の管推進機やシールド掘進機による推進工
事やシールド工事の場合には貯溜槽に浸漬する。しかる
後、油圧ホース106,107から圧油を供給したり排
出したりして土砂圧送ポンプ1を駆動すると、すのこ板
8が上下左右に設けられているため、こうした泥土溜め
の泥土は、これら上下左右のすのこ板8で大礫等の大き
な固形物が除去されつつ多角的に導入されて泥土導入ケ
ース11内に滞りなく導入される。この泥土導入ケース
11内に導入された泥土は、第1番目の発明に係る装置
と同様に、土砂圧送ポンプ1の働きにより外側シリンダ
102に取り込まれて土砂圧送用のピストン104で圧
送され、ホース6を通じて泥土再生処理装置へ移送され
る。
【0032】したがって、この第3番目の発明に係る装
置によっても、第1番目の発明に係る装置と同様、礫等
の固形物を含んだ泥土に対して優れた対応力を有すると
いう従来の技術の利点を保持しながら、泥土の移送量が
変動しにくく狭隘な設置空間への適応性が優れた建設工
事の泥土の移送装置が得られる。特に、この第3番目
発明に係る装置では、こうした効果を奏することに加え
て、ホッパ10が不要となり、さらには泥土溜めの泥土
を泥土導入ケース11に導入するための泥土の回収作業
やダンプトラック等の作業機器が不要となるという点に
おいて、第1番目の発明及び第2番目の発明に係る装置
にはみられない優れた効果を発揮する。
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この出
願の第1番目の発明、第2番目の発明及び第3番目の発
は、泥土溜めの泥土を泥土再生処理装置へ移送する建
設工事の泥土の移送装置を、それぞれ、「課題を解決す
るための手段」の項の1)、2)及び3)に示すとおり
構成したので、これらの各発明によれば、礫等の固形物
を含んだ泥土に対して優れた対応力を有するという従来
の技術の利点を保持しながら、泥土の移送量が変動しに
くく狭隘な設置空間への適応性が優れた建設工事の泥土
の移送装置が得られる。そして、これらの各発明に係る
建設工事の泥土の移送装置は、何れも、壁面形成ユニッ
ト部材を骨組み部分に着脱可能に取り付けて、現場組立
できるように構成しているので、壁面形成ユニット部材
を容易に取り外したり取り付けたりすることができて壁
面形成ユニット部材の交換や泥土導入ケースの清掃を容
易に行うことができる。
【0037】こうした効果を奏することに加え、特に、
この出願の第1番目の発明に係る建設工事の泥土の移送
装置では、泥土を、泥土導入ケース上方のホッパから泥
土導入ケース内に大きな落差をもって導入することがで
きて、泥土を停滞させることなく泥土導入ケース内に円
滑に導入することができる。特に、この出願の第2番目
の発明に係る建設工事の泥土の移送装置では、ホッパを
泥土導入ケースに取り付ける場合に低位置に取り付ける
ことができて、泥土をダンプトラックや油圧ショベル等
の作業機器によりホッパに投入する際に楽な姿勢でたや
すく投入することができる。特に、この出願の第3番目
の発明に係る建設工事の泥土の移送装置では、ホッパが
不要となるため、これを小型化して安価に製作でき、さ
らには、泥土溜めの泥土を泥土導入ケースに導入するた
めの作業やダンプトラック等の作業機器も不要となって
泥土の移送作業を簡素化することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の第1番目、第2番目の発明及び第3
番目の発明に関する具体化例の建設工事の泥土の移送装
置を構成するための骨組みとなる部分を示す斜視図であ
る。
【図2】図1の縦断面図である。
【図3】図4の建設工事の泥土の移送装置においてホッ
パを除去した状態を示す斜視図である。
【図4】この出願の第1番目の発明に関する具体化例の
建設工事の泥土の移送装置を示す縦断面図である。
【図5】図6の建設工事の泥土の移送装置においてホッ
パを除去した状態を示す斜視図である。
【図6】この出願の第2番目の発明に関する具体化例の
建設工事の泥土の移送装置を示す縦断面図である。
【図7】この出願の第3番目の発明に関する具体化例の
建設工事の泥土の移送装置を示す斜視図である。
【図8】図7の装置の使用状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 土砂圧送ポンプ 2 端版 2a 挿通孔 3 端版 3a 連絡孔 4 支持部材 5 フランジ 6 ホース 7 遮蔽板 8 すのこ板 9 底板 10 ホッパ 11 泥土導入ケース 101 ケーシング 102 外側シリンダ 102a 土砂取り込み空間 102b 外側シリンダ押進用のピストン 103 内側シリンダ 104 土砂圧送用のピストン 105 内側シリンダ押進用のピストン 106,107 油圧ホース
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−276132(JP,A) 特開 平5−321825(JP,A) 特開 平6−146335(JP,A) 特開 平9−209395(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 7/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設工事現場の発生泥土を溜める泥土溜
    めの近傍に設置し、その泥土溜めの泥土を泥土再生処理
    装置へ移送する建設工事の泥土の移送装置であって、一
    端部を開放した筒状のケーシングとこのケーシングに対
    し出没可能に嵌入され一端部開口から泥土を取り込むシ
    リンダとこのシリンダに嵌入されシリンダに取り込んだ
    泥土を押し込んで圧送する土砂圧送用のピストンとこれ
    らシリンダや土砂圧送用のピストンを泥土の圧送を反復
    するように駆動する駆動機構を有する土砂圧送ポンプ
    と、この土砂圧送ポンプで圧送する泥土を泥土再生処理
    装置へ移送するための可撓性のホースと、泥土を投入す
    るためのホッパと、このホッパに投入された泥土を導入
    するための泥土導入ケースとを設け、ホッパを泥土導入
    ケースの上部に設置して構成し、この泥土導入ケース
    は、シリンダを嵌挿するための嵌挿孔を有しこの嵌挿孔
    に連通するようにケーシングが取り付けられる側面部形
    成用の端板とシリンダ突出時にシリンダをホースに連絡
    するための連絡孔を有しこの連絡孔に連通するようにホ
    ースが取り付けられる側面部形成用の端板とこれら両端
    板に取り付けて間隔を保持するように両端板を支持する
    複数の支持部材とを用いて、六面体の骨格部となるよう
    に骨組みされた骨組み部分と、スクリーンを設けた泥土
    導入口を有する壁面部を形成するための泥土導入用の壁
    面形成ユニット部材と、遮蔽された側面部を形成するた
    めの複数の側面部遮蔽用の壁面形成ユニット部材と、遮
    蔽された底面部を形成するための底面部遮蔽用の壁面形
    成ユニット部材とを備え、泥土導入用の壁面形成ユニッ
    ト部材、側面部遮蔽用の壁面形成ユニット部材及び底面
    部遮蔽用の壁面形成ユニット部材をそれぞれ骨組み部分
    の上部、各側部及び底部に着脱可能に取り付けて、現場
    組立できるように構成したことを特徴とする建設工事の
    泥土の移送装置。
  2. 【請求項2】 建設工事現場の発生泥土を溜める泥土溜
    めの近傍に設置し、その泥土溜めの泥土を泥土再生処理
    装置へ移送する建設工事の泥土の移送装置であって、一
    端部を開放した筒状のケーシングとこのケーシングに対
    し出没可能に嵌入され一端部開口から泥土を取り込むシ
    リンダとこのシリンダに嵌入されシリンダに取り込んだ
    泥土を押し込んで圧送する土砂圧送用のピストンとこれ
    らシリンダや土砂圧送用のピストンを泥土の圧送を反復
    するように駆動する駆動機構を有する土砂圧送ポンプ
    と、この土砂圧送ポンプで圧送する泥土を泥土再生処理
    装置へ移送するための可撓性のホースと、泥土を投入す
    るためのホッパと、このホッパに投入された泥土を導入
    するための泥土導入ケースとを設け、ホッパを泥土導入
    ケースの底部に設置して構成し、この泥土導入ケース
    は、シリンダを嵌挿するための嵌挿孔を有しこの嵌挿孔
    に連通するようにケーシングが取り付けられる側面部形
    成用の端板とシリンダ突出時にシリンダをホースに連絡
    するための連絡孔を有しこの連絡孔に連通するようにホ
    ースが取り付けられる側面部形成用の端板とこれら両端
    板に取り付けて間隔を保持するように両端板を支持する
    複数の支持部材とを用いて、六面体の骨格部となるよう
    に骨組みされた骨組み部分と、スクリーンを設けた泥土
    導入口を有する壁面部を形成するための複数の泥土導入
    用の壁面形成ユニット部材と、遮蔽された底面部を形成
    するための底面部遮蔽用の壁面形成ユニット部材とを備
    え、泥土導入用の壁面形成ユニット部材を骨組み部分の
    上部及び各側部に着脱可能に取り付けるとともに底面部
    遮蔽用の壁面形成ユニット部材を骨組み部分の底部に着
    脱可能に取り付けて、現場組立できるように構成したこ
    とを特徴とする建設工事の泥土の移送装置。
  3. 【請求項3】 建設工事現場の発生泥土を溜める泥土溜
    め内に浸漬して設置し、その泥土溜めの泥土を泥土再生
    処理装置へ移送する建設工事の泥土の移送装置であっ
    て、一端部を開放した筒状のケーシングとこのケーシン
    グに対し出没可能に嵌入され一端部開口から泥土を取り
    込むシリンダとこのシリンダに嵌入されシリンダに取り
    込んだ泥土を押し込んで圧送する土砂圧送用のピストン
    とこれらシリンダや土砂圧送用のピストンを泥土の圧送
    を反復するように駆動する駆動機構を有する土砂圧送ポ
    ンプと、この土砂圧送ポンプで圧送する泥土を泥土再生
    処理装置へ移送するための可撓性のホースと、泥土溜め
    内に浸漬して泥土を導入するための泥土導入ケースとを
    設けて構成し、この泥土導入ケースは、シリンダを嵌挿
    するための嵌挿孔を有しこの嵌挿孔に連通するようにケ
    ーシングが取り付けられる側面部形成用の端板とシリン
    ダ突出時にシリンダをホースに連絡するための連絡孔
    有しこの連絡孔に連通するようにホースが取り付けられ
    る側面部形成用の端板とこれら両端板に取り付けて間隔
    を保持するように両端板を支持する複数の支持部材とを
    用いて、六面体の骨格部となるように骨組みされた骨組
    み部分と、スクリーンを設けた泥土導入口を有する壁面
    部を形成するための複数の泥土導入用の壁面形成ユニッ
    ト部材とを備え、これらの泥土導入用の壁面形成ユニッ
    ト部材を骨組み部分の上部、各側部及び底部に着脱可能
    に取り付けて、現場組立できるように構成したことを特
    徴とする建設工事の泥土の移送装置。
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