JP3524383B2 - 紙幣払い出し機 - Google Patents

紙幣払い出し機

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JP3524383B2
JP3524383B2 JP15954098A JP15954098A JP3524383B2 JP 3524383 B2 JP3524383 B2 JP 3524383B2 JP 15954098 A JP15954098 A JP 15954098A JP 15954098 A JP15954098 A JP 15954098A JP 3524383 B2 JP3524383 B2 JP 3524383B2
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恵一郎 田屋
信一 鈴木
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八洲電研株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙製のチケット類、入
場券、紙幣等の薄状体の排出装置に関し、特には、紙幣
等の薄状体が入る程度の幅の狭い場所に設置するのに適
した紙幣等の薄状体の排出装置に関する。
【0002】
【従来の技術と課題】従来、例えば、一万円札を千円札
10枚に両替する紙幣両替機等における紙幣等の薄状体
の排出装置は、紙幣等の種類の判別等の安全対策に重点
を置き、判別後に排出する千円札の排出装置は10枚の
千円札を広いスペースを有する計数装置で計数して排出
するものであり、紙幣等の薄状体が入る程度の幅の狭い
場所に設置するのには不適当な装置であり、ましてや排
出途中において計数したり適正な紙幣か否かを判別して
排出するような装置は存在しなかった。
【0003】
【課題を解決する手段】そこで、本発明は、特許請求の
範囲の請求項1に記載のように、紙幣等の長方形状の薄
状体を前面より多数重ねて収納可能な供給ケースと、供
給ケースの上方に薄状体の長手方向に沿って設けた送出
ベルトと、送出ベルトに薄状体を押し当てる押し当て機
構部と、送出ベルトと共働して薄状体を長手方向に沿っ
て一枚宛送出する一枚宛送出機構部と、送出ベルトの送
り出した薄状体を受けて長手方向に沿って中継搬送する
中継ベルトと、中継ベルトから送られてきた薄状体を収
納する収容ケースと、薄状体の情報を検出する薄状体情
報検出部と、薄状体情報検出部の検出信号に基づき収容
ケース内の薄状体を長手方向に沿って排出する排出機構
部からなり、供給ケースをほぼ水平に設け、供給ケース
の後側に沿ってほぼ垂直に中継ベルトを設け、中継ベル
トから送られてきた薄状体を収納する収容ケースを供給
ケースの下側にほぼ水平に設け、収容ケースの下側に保
管ケースをほぼ水平に設け、収容ケース内の薄状体を収
容ケースの後端部を通して下側の保管ケースに搬送する
ことを特徴とする紙幣払い出し機を提供しようとするも
のである。
【0004】上記本発明の紙幣払い出し機によれば、供
給ケースに多数重ねて収納した長方形状の薄状体を、供
給ケースの上部に設けた送出ベルトに押し当て機構部で
押し当て、送出ベルトと共働する一枚宛送出機構により
一枚宛送出し、引き続き中継ベルトで搬送して収容ケー
スに収納すると共に、薄状体の情報を検出する薄状体情
報検出部の検出信号に基づき収容ケース内の薄状体を排
出機構部により排出する構成を有するから、供給ケー
ス、送出ベルト、中継ベルト、排出機構部等の構成部分
を長方形状の薄状体の短辺部の長さに規制して容易に配
置することができるから、薄状体の短辺部が入る程度の
幅の狭い場所に設置するのに適した紙幣等の薄状体の排
出装置を提供することができる。また、収容ケースを供
給ケースの下側にほぼ水平に設け、供給ケースの後ろ側
を通って収容ケースに薄状体を収容することから、供給
ケースと収容ケースとは、供給ケースはその正面に設け
た扉から薄状体を補充点検することができると共に、収
容ケースはその正面に設けた取り出し口から薄状体を排
出することができるから、装置をケース表面だけ外部に
露出して埋め込んだ形式で薄状体の幅に近い狭い場所に
設置することができる。さらに、収容ケースの下側に保
管ケースをほぼ水平に設け、収容ケース内の薄状体を収
容ケースの後端部を通して下側の保管ケースに搬送する
ことから、保管ケースも含めて排出装置を薄状体の幅に
近い狭い空間に設置することができる。
【0005】また、本発明は、上記の排出装置におい
て、薄状体情報検出部の検出信号に基づき収容ケース内
の薄状体を取り出し口又は保管ケースに選択して排出す
る排出機構部を設けたことを特徴とする紙幣等の薄状体
の排出装置を提供するものである。薄状体情報検出部の
検出信号に基づき、収容ケース内に収容した薄状体が適
正な場合には薄状体を取り出し口に排出し、万一適正で
ない場合には保管ケースに排出して保管するというよう
に、選択して排出する排出機構部を設けたことにより、
種々な異常排出に対応してトラブルを回避することがで
きる。
【0006】また、本発明は、上記の排出装置におい
て、薄状体情報検出部が薄状体の情報として収容ケース
内に収容される薄状体の枚数を検出することを特徴とす
る紙幣等の薄状体の排出装置を提供するものである。紙
幣等の薄状体の排出装置において、薄状体情報検出部が
収容ケース内に収容される薄状体の枚数を検出する構成
であるから、別途設けた計数装置で計数した後に紙幣等
の排出のみを行うのではなく、排出に伴って計数するこ
とができるから、排出前に計数する装置を不要とする効
果がある。
【0007】また、本発明は、上記の排出装置におい
て、薄状体情報検出部が薄状体の情報として薄状体の長
さを検出することを特徴とする紙幣等の薄状体の排出装
置を提供するものである。薄状体の長さを検出すること
によって、例えば、幅は同じでも長さが異なる千円札、
五千円札、一万円札を判別することができるから、一万
円札の排出装置において、千円札や五千円札の混入して
いるのを発見することができると共に、重なって長くな
ったり、折れ曲がって短くなった薄状体を選別すること
ができる。
【0008】また、本発明は、上記の排出装置におい
て、薄状体情報検出部が薄状体の情報として薄状体の透
過光量を検出することを特徴とする紙幣等の薄状体の排
出装置を提供するものである。薄状体の透過光量を検出
することにより、重なり合ったものや、厚さ、印刷の異
なるもの、汚染したもの、切り欠きがあるもの等を選別
することができる。
【0009】
【0010】また、本発明は、上記の排出装置におい
て、送出ベルトに薄状体を押し当てる押し当て機構部
が、供給ケース内に送出ベルトに向かって遠近自在に設
けた押し当て板体と、押し当て板体の側面の供給ケース
に設けた滑り凸状部と、押し当て板体を中心部付近を中
心に揺動自在に案内する揺動案内機構部と、揺動案内機
構部の揺動中心部付近に先端部が弾接する円筒コイルバ
ネ、円錐コイルバネ等からなる押し当てバネ部材とから
なる紙幣等の薄状体の排出装置を提供するものである。
押し当て板体上の薄状体の側面が供給ケースに設けた滑
り凸状部により摩擦抵抗の少ない状態で、揺動案内機構
により中心部付近を中心に揺動自在に案内されており、
押し当てバネ部材で揺動自在な押し当て板体を押し付け
るから、薄状体が送出ベルトに当接するときには、押し
当て力に微妙なバランスが保たれていることとなり、均
等な押圧力で薄状体を送出ベルトに押し当てることがで
きる。
【0011】また、本発明は、上記の排出装置における
送出ベルトに薄状体を押し当てる押し当て機構部におい
て、供給ケース内の底部に押し当て板体を押し当てバネ
部材に抗して係止する係止部材を設け、係止部材を供給
ケースの薄状体供給用の扉の開閉機構に連動して開放時
に係止可能にすると共に閉鎖時に係止解除するように構
成したことを特徴とする紙幣等の薄状体の排出装置を提
供するものである。上記の構成によれば、係止部材によ
り、供給ケースの扉の開放時には送出ベルトに薄状体を
押し当てる押し当て板体を押し当てバネ部材に抗して底
部に係止しておくことができるから、供給ケースに薄状
体を補充したり、供給ケース内の送出ベルトや紙詰まり
等を点検する場合に便利であると共に、扉を閉鎖すると
同時に係止解除して送出ベルトに薄状体を押し当てるこ
とができるから、点検終了後或いは薄状体の供給後に直
ちに排出装置を作動することができる作用がある。
【0012】また、本発明は、上記の排出装置におい
て、送出ベルトと共働して薄状体を一枚宛送出する一枚
宛送出機構部が、送出すべき一枚目の薄状体の表面に接
する送出ベルトを、二枚目以降の薄状体を停止せしめる
少なくとも二個の停止ローラの間を通して設けた構成を
有することを特徴とする紙幣等の薄状体の排出装置を提
供するものである。送出すべき薄状体が二個の停止ロー
ラとその間を通る送出ベルトにより強制的に弾性湾曲さ
せられて、最上部の薄状体に送出ベルトが弾性的に強く
接触することにより、その摩擦抵抗により一番上の薄状
体のみが送出ベルトに伴って一枚だけ円滑に送り出され
ることとなる。
【0013】また、本発明は、上記の排出装置におい
て、所定の枚数の薄状体を収容ケース内に収容した時点
で送出ベルトが逆転して供給ケース内に送出途中の薄状
体を戻す戻し機構を設けたことを特徴とする紙幣等の薄
状体の排出装置を提供するものである。送出ベルトが逆
転して供給ケース内に送出途中の薄状体を戻すことによ
って、一枚宛送出機構部等に挟まれて湾曲していた薄状
体を供給ケース内に戻すことができるから、薄状体の湾
曲等を防止でき、紙詰まり等を防止することができる。
【0014】また、本発明は、上記の排出装置におい
て、中継ベルトによる薄状体の搬送路に薄状体情報検出
部として薄状体の通過検出部を設け、通過時間又は通過
中の中継ベルトの送り量を検出することにより薄状体の
長さを検出することを特徴とする紙幣等の薄状体の排出
装置を提供するものである。薄状体の通過検出部を一個
所に設けるだけで、通過時間又は通過中の中継ベルトの
送り量を検出することにより薄状体の長さを検出するこ
とができる。
【0015】また、本発明は、上記の排出装置におい
て、中継ベルトによる薄状体の搬送路に薄状体情報検出
部として薄状体の長さ又は幅の間隔に合わせて少なくと
も二個一対の通過検出部を設け、通過検出部の検出信号
に基づいて薄状体の長さ又は幅を検出することを特徴と
する紙幣等の薄状体の排出装置を提供するものである。
薄状体の搬送中に薄状体に滑りが生じて通過時間やベル
ト送り長さと薄状体の長さが一致しなくなるような場合
でも、薄状体の長さ又は幅の間隔に合わせて設けた少な
くとも二個一対の通過検出部を設けて薄状体の長さ又は
幅を検出する構成であれば、正確な長さ、幅を検出する
ことができる。
【0016】また、本発明は、上記の排出装置におい
て、中継ベルトの終端部付近に該中継ベルトが薄状体を
挟んで搬送するガイドローラを回転自在に設けると共
に、該ガイドローラの支軸と同軸に収容ケースの上部に
位置して設けた収容ベルトのベルトプーリを前記ガイド
ローラに隣接して設け、収容ベルトにより中継ベルトか
ら送られてきた薄状体を収容ケースに搬送して収容する
ことを特徴とする紙幣等の薄状体の排出装置を提供する
ものである。中継ベルトが薄状体を挟んで搬送するガイ
ドローラの支軸と同軸に収容ケースの上部に位置して収
容ベルトのベルトプーリを設けることによって、収容ベ
ルトにより中継ベルトから送られてきた薄状体を直接確
実に受け渡して収容ケースに搬送して収容することがで
きる。
【0017】また、本発明は、上記の排出装置におい
て、該ガイドローラの支軸と同軸に収容ケースの上部に
位置して設けた前記ベルトプーリに卷回した収容ベルト
の搬送路に、前記ベルトプーリと連動して回転する薄状
体の後端部押さえ回転部材を設けたことを特徴とする紙
幣等の薄状体の排出装置を提供するものである。収容ベ
ルトの搬送路に、収容ベルトのベルトプーリと連動して
回転する薄状体の後端部押さえ回転部材を設けたことに
より、収容ベルトにより収容ケースに搬送された薄状体
の後端部を確実に押さえて、一枚ずつ送られてくる薄状
体を確実に重ねて収容することができる。
【0018】
【0019】
【0020】また、本発明は、上記の排出装置におい
て、該ガイドローラの支軸と同軸に収容ケースの上部に
位置して設けた前記ベルトプーリに卷回した収容ベルト
の搬送路に、収容ベルトが間を走る送り案内ローラを回
転自在に設けると共に、送り案内ローラの周囲に薄状体
を保管送りベルトに案内する送り方向変換ガイド部材を
設けたことを特徴とする紙幣等の薄状体の排出装置を提
供するものである。収容ベルトの搬送路に、収容ベルト
が間を走る送り案内ローラを回転自在に設けたことによ
り、収容ベルトと送り案内ローラに挟まれた薄状体は弾
力的に湾曲して収容ベルトに密着して、確実に収容ケー
ス内に収容される。また、収容ベルトを逆回転させて排
出ベルトとして使用した場合、排出しようとする薄状体
を排出ベルトが回転自在な送り案内ローラの間を走るこ
とにより、薄状体は湾曲して弾性的に保持されると共
に、送り方向変換ガイド部材によって案内ローラの周囲
を回って確実に保管送りベルトに案内されることとな
る。
【0021】また、本発明は、上記の排出装置におい
て、送り方向変換ガイド部材が、保管送りベルトのベル
トプーリの軸に揺動自在に設けてあり、薄状体の後端部
押さえ回転部材と送り案内ローラが同軸に設けてあるこ
とを特徴とする紙幣等の薄状体の排出装置を提供しよう
とするものである。この構成により、送り方向変換ガイ
ド部材が、保管送りベルトの近傍に設置できると共に、
同軸に設けた薄状体の後端部押さえ回転部材と送り案内
ローラの周囲に設置することができる。
【0022】また、本発明は、上記の排出装置におい
て、送り案内ローラの周囲に薄状体を挟んで搬送するよ
うに保管送りベルトを設けたことを特徴とする紙幣等の
薄状体の排出装置を提供するものである。この構成によ
り、送り案内ローラの周囲を進んできた薄状体は確実に
保管送りベルトに圧着して搬送されることになる。
【0023】また、本発明は、上記の排出装置におい
て、薄状体情報検出部の検出信号に基づき収容ケース内
の薄状体を排出する排出機構部として、収容ケースの上
部に排出ベルトを設けると共に、排出信号に基づいて収
容ケース内の薄状体を排出ベルトに押し付ける押し付け
機構を収容ケースの下部に設けたことを特徴とする紙幣
等の薄状体の排出装置を提供するものである。排出信号
に基づいて収容ケース内の薄状体をケース上部に設けた
排出ベルトに押し付け機構により押し付けることによ
り、排出ベルトの回転方向に薄状体を排出することがで
きる。
【0024】また、本発明の上記の排出装置において、
薄状体情報検出部の検出信号に基づき収容ケース内の薄
状体を取り出し口又は保管ケースに選択して排出する排
出機構部を設けると共に、収容ケースの上部に正逆回転
可能な排出ベルトを設け、排出信号に基づいて収容ケー
ス内の薄状体を排出ベルトに押し付ける押し付け機構を
収容ケースの下部に設けたことを特徴とする紙幣等の薄
状体の排出装置を提供するものである。薄状体情報検出
部の検出信号に基づき正しい検出信号では収容ケース内
の薄状体を取り出し口に、又は異常な検出信号であれば
保管ケースに、選択して排出ベルトを回転し、押し付け
機構により収容ケース内の薄状体を排出ベルトに押し付
けることにより、薄状体を取り出し口又は保管ケースに
選択して排出することができる。
【0025】また、本発明は、上記の排出装置におい
て、排出信号に基づいて収容ケース内の薄状体を排出ベ
ルトに押し付ける押し付け機構として、排出信号に基づ
いて収容ケースの底部から起立する起立レバーを、駆動
モータに連動して回転する回転軸に滑り摩擦機構を介し
て連結し駆動モータの回転に伴って起立状態を維持する
ように構成したことを特徴とする紙幣等の薄状体の排出
装置を提供するものである。収容ケースの底部から起立
する起立レバーを、駆動モータに連動して回転する回転
軸に滑り摩擦機構を介して連結し、駆動モータの回転に
伴って摩擦により起立状態を維持するように構成したこ
とにより、均等な力で薄状体を排出ベルトに押し当てる
ことができる。
【0026】また、本発明は、上記の収容ケースに設け
た収容ベルトと排出ベルトとが同一部材からなることを
特徴とする紙幣等の薄状体の排出装置を提供するもので
ある。収容ベルトと排出ベルトを同一部材で兼用し収容
ベルト兼用排出ベルトとして構成することにより、装置
の簡素化を図ることができる。また、本発明は、上記の
排出装置において、中継ベルトがタイミングベルトから
なることを特徴とする紙幣等の薄状体の排出装置を提供
するものである。
【0027】中継ベルトをタイミングベルトとすること
により、薄状体搬送の時間的、距離的な精度を高めるこ
とができる。また、本発明は、上記の排出装置におい
て、中継ベルトのベルトプーリの一端部の支軸が送出ベ
ルトのベルトプーリの支軸と同軸に設けてあることを特
徴とする紙幣等の薄状体の排出装置を提供しようとする
ものである。中継ベルトが送出ベルトと同軸のベルトプ
ーリを有することにより、送出ベルトから中継ベルトへ
の薄状体の受け渡しが確実にできる。
【0028】
【発明の実施の態様】また、本発明は、上記の排出装置
において、送出ベルトに薄状体を押し当てる押し当て機
構部の押し当て板体に、薄状体に向かって突出するお押
し当て突起部を設けたことを特徴とする紙幣等の薄状体
の排出装置を提供するものである。押し当て機構部の押
し当て板体に、薄状体に向かって突出する押し当て突起
部を設けたことにより、薄状体の数量が少なく、押し当
てバネ部材が伸びた状態になり、押圧弾力が弱い場合、
押し当て突起を突出させることにより押し当て弾力を増
強することができる。また、本発明は、上記の排出装置
において、送出ベルトが一枚目の薄状体を中継ベルトに
送出して停止し、重なることなく次の一枚を送出する間
欠送り作動機構を有することを特徴とする紙幣等の薄状
体の排出装置を提供するものである。送出ベルトが一枚
目の薄状体を中継ベルトに送出して停止することによ
り、一枚目に二枚目が重なる畏れが無くなると共に、異
なる薄状体が混入していたときに、異常検出信号によっ
て、次の薄状体を送出しないで停止させることが容易に
できる作用がある。
【0029】また、本発明は、上記の排出装置におい
て、中継ベルトによる薄状体の搬送路に薄状体情報検出
部として薄状体の通過検出部を設け、収容ケース内に収
容される薄状体の枚数を検出することを特徴とする紙幣
等の薄状体の排出装置を提供するものである。薄状体を
計数するために通過検出部用の通路を特別に設けなくて
も、供給ケースと収容ケースとの間に薄状体搬送用に必
須の構成要素として設けた中継ベルトによる薄状体の搬
送路に、薄状体の通過検出部を設けることができるか
ら、収容ケース内に収容される薄状体の枚数を特別な検
出行程を設けることなく計数することができる。
【0030】また、本発明は、上記の排出装置におい
て、収容ケースと、その下側の保管ケースとの間に収容
ケース内の薄状体を保管ケース内に移送するための保管
送りベルトを設けたことを特徴とする紙幣等の薄状体の
排出装置を提供するものである。保管移送ベルトによ
り、薄状体を確実に保管ケースに搬送することができ
る。また、本発明は、上記の排出装置において、押し付
け機構として、排出信号に基づいて収容ケースの底部か
ら起立する起立レバーと、起立レバーの先端部に設けた
回転ローラとからなる押し付け機構を収容ケースの下部
に設けたことを特徴とする紙幣等の薄状体の排出装置を
提供するものである。押し付け機構として、排出信号に
基づいて収容ケースの底部から起立する起立レバーの先
端部に回転ローラを設けたことにより、薄状体を排出ベ
ルトに押し付けたときに、回転ローラが回転することに
より、薄状体を円滑に排出することができる。また、本
発明は上記の排出装置において、収容ケースからの薄状
体を排出する排出口に排出信号に基づいて作動する電磁
ソレノイドで開閉する開閉扉を有する取り出し口を設け
たことを特徴とする紙幣等の薄状体の排出装置を提供す
るものである。収容ケースからの薄状体を排出する排出
口に排出信号に基づいて作動する電磁ソレノイドで開閉
する開閉扉を有する取り出し口を設けたことにより、収
容ケースをそのまま排出ケースとして使用することがで
きる。
【0031】
【実施例】以下図示する実施例により本発明を詳細に説
明すると、1は本発明に係る紙幣等の薄状体を多数重ね
て収納可能な供給ケースであり、供給ケース1の上方に
は長方形状の薄状体の長手方向に沿ってそれぞれ二列4
個のタイミングプーリ2、3、4、5に巻き掛けた二列
の合成樹脂、合成ゴム、ゴム製等からなり、運動伝達ベ
ルトとしては弛みの少ない、且つ、搬送部材として薄状
体との接触面は摩擦接触性の比較的高いタイミングベル
ト等からなる送出ベルト6が設けてある。
【0032】送出ベルト6には下方から薄状体を押し当
てる押し当て機構部が対応して設けてある。この押し当
て機構部は、供給ケース1内に送出ベルト6に向かって
遠近自在に設けた押し当て板体7と、押し当て板体7を
その中心部付近で揺動自在に支持する揺動軸8と、揺動
軸8の両端部を傾斜可能に上下に案内するために供給ケ
ース1の両壁に設けた案内溝9と、揺動軸8の中央部の
揺動中心部付近に先端部が弾接する円筒コイルバネ、円
錐コイルバネ等からなる押し当てバネ部材10とからな
る。
【0033】押し当てバネ部材10は、薄状体が多量に
収納された重い状態では圧縮されて強く反発し、薄状体
が少なくなった状態では伸長して弱く反発して、薄状体
をその重量に対応してより均等に弾圧するのに適してい
る。特に、円筒コイルバネ、円錐コイルバネは弾発力の
強弱を大きく自由に設定することが可能であり、且つ、
円錐コイルバネは先端部が小さいことから押し当て板体
7の揺動性を高め、それだけ薄状体が送出ベルトに均等
に当接する位置で安定し、より均等に押し当てる作用が
ある。
【0034】上記揺動軸8と案内溝9と押し当てバネ部
材10は押し当て板体7を揺動自在に案内する揺動案内
機構部を構成し、押し当て板体7を押し当てバネ部材9
に抗して押し下げて供給ケース1内に収納した紙幣等の
多数の薄状体を、揺動可能に送出ベルト6に押し当てる
ことにより、紙幣等の薄状体をその重なりによる適当な
弾力性を維持した状態で、送出ベルト6に均等な摩擦接
触状態で当接することができる。
【0035】また、供給ケース1の両壁には、紙幣等の
薄状体の両側縁が少ない摩擦抵抗で接するように滑り凸
状部11が設けてあり、紙幣等の薄状体の両側縁が円滑
に上下動するように構成してある。また、供給ケース1
の奥壁部には内パネル12が設けてあると共に、手前側
にはリブ13が設けてあり、前記両壁と内パネル12と
リブ13とによって、例えば、千円札、五千円札、一万
円札等の形状に合わせて収容すべき紙幣等の薄状体の長
方形状を規制することができるように構成してある。
【0036】実施例の場合、供給ケース1はリブ13を
設けた壁部が扉15として底部付近のヒンジ14を中心
に手前側(図1、図2では反時計回り)に開放するよう
に構成してある。扉15が開放した状態で、供給ケース
1内に紙幣等を収納する場合、押し当て板体7は押し当
てバネ部材10により上方に移動していると邪魔になる
から、実施例では、押し上げ板体7を底部に係止するフ
ック状の係止部材16を設けてある。
【0037】係止部材16は、図10の(1)に記載の
ように、扉15が開放した状態では、支点軸17を中心
にバネ18のバネ弾力により起立しており、押し当て板
体7を押し下げると一旦時計方向に避退してから起立し
て図では省略した板体7の係止部に係合して保持し、押
し当て板体7を供給ケース底部に係止した状態に維持す
る。他方、図10の(2)に記載のように、扉15を閉
じると、扉底部の押し片部23が連係レバー20の一端
部22に当接して、連係レバー20を支点軸21を中心
に反時計方向に回転し、他端部19が係止部材16をバ
ネ18に抗して時計方向に回転して、図では省略した押
し当て板体7の係止部を開放し、押し上げ板体7は供給
ケース1の上方に移動可能になる。
【0038】その他、24は押し当てバネ部材10を供
給ケース1の底部に固定する下部固定片、25は押し当
てバネ部材10を押し当て板体7に固定する上部固定片
である。また、供給ケース1の扉15付近の上部両壁2
6は紙幣等の薄状体を収納しやすいように外側に拡張し
てあり、拡張部分の供給ケース1の天板31は薄状体を
供給しやすいように除去した構造に形成してある。
【0039】また、前記送出ベルト6のタイミングプー
リ2、3、4、5の支軸27、28、29、30の内、
タイミングプ−リ2、3、5の支軸27、28、30
は、供給ケース1の天板31に下向きに開放して固設し
たコ字形状の支持枠体32に軸支持されている一方、タ
イミングプーリ4の支軸29は支持枠体32の内側に高
さ調整可能に設けた高さ調整枠部33に軸支持されてい
る。高さ調整枠部33は、実施例の場合、タイミングプ
ーリ3の支軸28に揺動可能に設けてあり、その一端部
には支持枠体32の天井部に固定した支軸34に巻き掛
けたバネ部材35が当接して弾圧し、他端部には天井部
に高さ調整自在にねじ込んだ調整ネジ36の先端部を当
接せしめて、調整ネジ36によって支軸28の高さを調
整することができるように構成してある。なお、図3に
おいて、タイミングプーリ4の支軸29は高さ調整枠部
33に支持されており、支持枠体32に対しては上下動
可能に設けてある。
【0040】また、タイミングプーリ5の支軸30は駆
動軸として支持枠体32に回転自在に軸受支持されてお
り、支軸3の中央にはウオームホイール37が一体に固
定してあると共に、その両側にタイミングプーリ5が固
定してある。ウオームホイール37には、支持枠体32
に設けた第1駆動モータ40により正逆回転するウオー
ム38が咬合し、図1においてウオームホイール37を
反時計方向に正回転することにより、送出ベルト6はそ
の下面側回転域において紙幣等の薄状体を図では右方向
に送出し、逆にウオームホイール37を図1において時
計方向に逆回転することにより、送出ベルト6はその下
面側回転域において紙幣等の薄状体を逆戻し方向に送る
ように構成してある。
【0041】ここで、高さ調整可能な上記タイミングプ
ーリ4と内パネル12は、本発明に係る送出ベルト6と
共働して薄状体を一枚宛送出する一枚宛送出機構部を構
成している。内パネル12の上端部付近は、図1に記載
のように、送出ベルト6の下面に僅かの間隔を隔てて送
出方向に湾曲して相対していると共に、図3に記載のよ
うに、その両側は端の折れ曲がった紙幣等の薄状体Aが
引っ掛からないように切り欠いた切り欠き部39に構成
してある。
【0042】高さ調整可能な上記タイミングプーリ4の
下方には、固定軸41によって固定的に設けた4個の停
止ローラ42が設けてあり、タイミングプーリ4に巻き
掛けた二列の送出ベルト6は、それぞれ2個の停止ロー
ラ42の間を通して走行するように構成してある。そし
て、送出ベルト6の回転に伴い内パネル12の上端部を
通過した一枚又は複数枚の紙幣等の薄状体Aは、図3に
記載のように、送出ベルト6に当接した一番上の薄状体
Aのみが、停止ローラ42の間で送出ベルト6に圧接し
て湾曲されて強くベルト表面に接触し停止ローラ42を
越えて送り出され、他の薄状体Aは停止ローラ42の手
前で停止した状態を維持するように構成してある。この
とき、上記タイミングプーリ4の高さ調整をすることに
より、そのときの薄状体Aの状態に適した圧接状態に微
調整することができる。
【0043】その他、上記一枚宛送出機構部において、
43は上部案内板、44は下部案内板であり、下部案内
板44は前記内パネル12の切り欠き部39に合わせて
両端部を下方に折り曲げてある。また、45は器体に螺
合したバネ弾圧ネジ部材等からなる傾斜調整部材で、内
パネル12の背面を押圧してその傾斜を可変にすること
により上端部の高さを微妙に可変調整するように構成し
てある。46は供給ケース1内に収容した紙幣等の薄状
体の残量を検出する残量センサーで、内パネル12に設
けた覗き孔から薄状体若しくは押し上げ板体7の有無を
検出し、何れも存在しないときには第1駆動モータ40
を停止する検出信号を発するように構成してある。
【0044】また、47はタイミングプーリ4と停止ロ
ーラ42の間で停止した薄状体Aの有無を確認するセン
サーで、例えば、装置が薄状体Aを排出後に、薄状体A
の存在を検出するものであり、その検出信号に基づいて
第1駆動モータを逆転してタイミングプーリ4と停止ロ
ーラ42の間で停止していた薄状体Aを供給ケース内1
に戻すことができ、紙詰まりの解消機構、タイミングプ
ーリ4と停止ローラ42の間で停止した薄状体Aの変形
防止機構を構成している。よって、この構成は、本発明
の排出装置において、所定の枚数の薄状体を収容ケース
内に収容し排出した後の時点で、送出ベルトが逆転して
供給ケース1内に送出途中の薄状体Aを戻す戻し機構を
構成している。
【0045】本発明に係る薄状体Aの収容ケース50は
供給ケース1の下側に設けてあり、供給ケース1から一
枚宛送出した薄状体Aは供給ケース1の裏側のガイド板
48に沿って垂直方向に設けた中継ベルト49により、
収容ケース50内に送り込まれる。図示の実施例の場
合、中継ベルト49は先の送出ベルト6と同様の二列の
タイミングベルトからなり、図2に記載のように、前記
送出ベルト6のウオームホイール37と駆動プーリ5と
の間の駆動軸30に回転自在に設けた2個のタイミング
プーリからなる上部プーリ51に上部を卷回されると共
に、下部は、図4に記載のように、収容ケースの50の
後部開口の下側に設けた駆動軸52に一体に設けたタイ
ミングプーリからなる駆動プーリ53に無端環状に卷回
してある。
【0046】また、中継ベルト49が供給ケース1の裏
側の垂直なガイド板48に相対して回転するように、ガ
イド板48の始端部と終端部には回転自在にガイドロー
ラ54,55がそれぞれタイミングプーリ51と駆動プ
ーリ53に相対して設けてあり、上部プーリ51に反時
計回りに巻き掛けた中継ベルト部分は直下のガイドロー
ラ54の外側を時計回りにほぼ90°回転してガイド板
48に沿って下方に向かい、下部のガイドローラ55の
外周を垂直から水平方向に時計回りにほぼ90°回転し
て直下の駆動プーリ53に反時計回りに卷回されるよう
に構成してある。
【0047】駆動プーリ53から外周に向かった中継ベ
ルト部分はガイド板48の中間部分でタイミングプーリ
からなる弛み防止ローラ56を介して上部プーリ51に
戻ることとなる。弛み防止プーリ56は、供給ケース1
の支持枠体32の内側に揺動中心軸57により揺動可能
に支持された懸架フレーム58の先端部の回転支軸59
に回転自在に設けてあり、懸架フレーム58を揺動中心
軸57に巻き掛けた渦巻きバネ等により図1上反時計方
向に回動弾性力を付与することにより、中継ベルト49
に張力を付与することができるように構成してある。
【0048】特には、供給ケース1を底板61ごとケー
ス後方底部付近のヒンジ軸60を中心に上方に持ち上げ
て収容ケース50の天井部を開放するような構成の場合
には、持ち上げと同時に懸架フレーム58が後方に突出
する方向に旋回して中継ベルトの張力を維持し、タイミ
ングベルトからなる中継ベルト49が弛んでタイミング
プーリからなる上部プーリ51及び下部の駆動プーリ5
3から離脱するのを防止することができるように構成し
てある。
【0049】また、弛み防止プーリ56は、常時は、ガ
イド板48に相対する中継ベルト部分にも係合してお
り、図1ではプーリ56の外周から外れて描いてある
が、実際には、係合しており、中継ベルト49がガイド
板48と相対する背面は弛み防止プーリ56とガイド板
48側に設けたガイドローラ62に挟まれた状態で走行
移動することとなるように構成してある。
【0050】中継ベルト49の駆動軸には、ウオームホ
イール63が一体に設けてあり、これに機体に固定した
第2駆動モータ64のウオーム65が咬合している。第
2駆動モータ64は第1駆動モータ40と同時に回転を
開始し、送出ベルト6と共働する一枚宛送出機構部のタ
イミングプーリ4に沿って走行する送出ベルトより停止
ローラ42を越えた一枚の薄状体の先端部が送出ベルト
6の駆動プーリ5と同軸の中継ベルト49の上部プーリ
51と、上部ガイドローラ54との間に到達すると、薄
状体は上部プーリ51に反時計回りに巻き掛けられ回転
する中継ベルト49によって直下のガイドローラ54の
外側に挟まれて時計回りにほぼ90°回転して、ガイド
板48に沿って下方に向かい、下部のガイドローラ55
の外周を垂直から水平方向に時計回りにほぼ90°回転
したところで中継ベルト49から離れて収容ケース50
内に送り込まれるように構成してある。
【0051】ここで、ガイド板48の上部には紙幣等の
薄状体の通過を検知する投光・受光素子等からなるセン
サー66が設けてあり、薄状体の先端の通過を検出する
検出信号により第1駆動モータが一時停止し、薄状体の
後端が通過する検出信号が発せられるまで停止を継続
し、供給ケースの一番上の薄状体が供給ケース1から一
枚宛確実に引き出されると、次の薄状体が送出されるよ
うに構成してある。従って、このセンサー66による第
1駆動モーター40の一時停止する間欠駆動機構も一枚
宛送出機構部の一構成要素となっている。また、このセ
ンサー66による薄状体の通過時間、又は第1駆動モー
ター40の一時停止する時間の間隔から、薄状体の長さ
を検出することができる。
【0052】同時に、センサー66により、投光受光素
子間を通過する薄状体の透過光量を検出することによ
り、例えば、切り欠きのある薄状体、折り重なりのある
薄状体、複数枚が重なった薄状体等の通過する薄状体の
異常を検知することができる。また、図の実施例の場
合、第2駆動モータ64にはエンコーダ70が設けてあ
り、第2駆動モータの回転数を検出することによって、
センサー66を薄状体が通過する間の駆動モータの回転
数から、薄状体の長さを検出することができるように構
成してある。従って、例えば、千円札、五千円札、一万
円札のように、種類によって横幅が同じでも長さが異な
る薄状体の場合等に、長さの違いから異種の薄状体を検
出することができる。また、同種の薄状体であっても、
重なり合って長くなった場合や折れ曲がって短くなった
場合等の異常を検出することが可能である。
【0053】実施例の場合、エンコーダ70は、第2駆
動モ−タ64の駆動軸69に一体に設けた回転羽根片6
7の切り欠き部に相対して投光・受光素子からなる回転
検出部68を設けた構成からなる。切り欠き部の数が多
いほど検出精度は高く設定することができる。なお、薄
状体の長さ検出センサーとしては、図11に記載のよう
に、薄状体Aの送行路に薄状体の長さに一致するよう
に、例えば、薄状体が存在するときon、存在しないと
きoffとなるようなINセンサー71とOUTセンサ
ー72とからなる2個のセンサーを設置し、薄状体Aの
通過時に、INセンサー71がonでOUTセンサー7
2がoffの状態から、INセンサー71がoffでO
UTセンサー72がonの状態に一定の許容範囲内で一
挙に切り替わるとき、目的とする薄状体が正常な状態で
通過したことが検出できる。この場合、薄状体が短いと
きには、薄状体Aの通過時に、INセンサー71がon
でOUTセンサー72がoffの状態から、INセンサ
ー71がoffでOUTセンサー72がoffの状態に
切り替わってから、INセンサー71がoffでOUT
センサー72がonの状態になり、薄状体が長いときに
は、薄状体Aの通過時に、INセンサー71がonでO
UTセンサー72がoffの状態から、INセンサー7
1がonでOUTセンサー72がonの状態に切り替わ
ってから、INセンサー71がoffでOUTセンサー
72がonの状態になり、薄状体の長さの異常を検出す
ることができる構成である。この構成は2個のセンサー
の検出信号の一挙の切り替わりで薄状体の長さを検出す
るものであるから、薄状体と中継ベルトとの間の滑り等
が原因で両者間に移動時間又は移動距離に相違が生じた
ような場合でも、確実に薄状体の長さを検出することが
できる点に効果がある。
【0054】なお、図11に記載のように、2個のセン
サー71,72を薄状体Aの対角線上に設置しておけ
ば、薄状体Aの幅も同時に検出することができる。ま
た、この2個のセンサー71,72の何れからも薄状体
Aの透過光量を検出し、薄状体の重なり等の異常情報を
検出することができることは勿論である。また、前述の
エンコーダ70に上記2個の幅検出センサーを併用する
ことができることも勿論である。
【0055】次ぎに、本発明に係る薄状体の排出装置に
おいて、中継ベルト49の終端部付近に該中継ベルト4
9が薄状体を挟んで搬送する下部ガイドローラ55を回
転自在に支持する支軸73には、図8に記載のように、
同軸に収容ケース50の上部に位置して二列に設けた収
容ベルト兼用排出ベルト80の駆動プーリ74が前記ガ
イドローラ55の両側に隣接して設けてある。
【0056】実施例の場合、収容ケース50の天井板6
1は供給ケースの底板でもあるが、該天井板61には、
薄状体の長手方向の収容方向に沿って断面コ字形状の支
持枠体75が一体に設けてあり、前記下部ガイドローラ
55及び駆動プーリ74の支軸73はその両枠部の後端
部付近に回転自在に軸受支持されている。なお、78は
下部ガイドローラ55の外周に沿って設けたガイド板で
あり、79は支持枠体75の外側に揺動自在に設けた押
さえ板で、収容ケース50内に収容された薄状体をその
先端で押さえるものである。支持枠体75の中間位置付
近には、駆動プーリ74と対をなす従動プーリ76が支
軸77により回転自在に設けてあり、これらプーリ7
4,76間に収容ベルト兼用排出ベルト80がタイミン
グベルトとタイミングプーリの関係で無端環状に巻き掛
けてある。
【0057】収容ベルト兼用排出ベルト80の駆動プー
リ74の支軸73には中央に位置してウオームホイール
からなる駆動歯車81が一体的に設けてあり、これに支
持枠体75の天板上方に固定して設けた第3駆動モータ
82のウオームからなる動力歯車83が咬合しており、
図4において駆動歯車81を時計方向に回転することに
より、中継ベルト49により下部ガイドローラ55の間
から供給された薄状体を一枚ずつ前記ベルト80により
収容ケース50内に収容するように構成してある。84
は前記ベルト80の搬送路の上方に沿って二列の下部ガ
イドローラ55の間隔で支持枠体75の中央長手方向に
設けた断面コ字形状のガイド枠である。
【0058】収容ベルト兼用排出ベルト80の搬送路に
は、下方から該ベルト80を間に挟むように中央とその
両側にガイドローラ85、86が回転自在に設けてある
と共に、該ガイドローラ85、86の支軸87には、複
数個、放射状に、柔軟性のある合成樹脂等からなる押さ
え薄板を複数個、放射状に具備する、上記薄状体Aの後
端部押さえ回転部材88が一体的に設けてある。図8に
示す実施例の場合、後端部押さえ回転部材88は前記下
部ガイドローラ55の間隔で2個設けてあり、収容ベル
ト兼用排出ベルト80と一体に回転する支軸73の一端
部に設けた大歯車89と咬合する小歯車90を後端押さ
え回転部材88の前記支軸87の一端部に固設すること
によって、ベルト80が時計方向に回転して薄状体を送
り込むと、後端押さえ回転部材88は反時計方向に回転
して、収容ケース50に収容した薄状体の後端部を収容
ケースの底板91に押し付けるように回転する一方、後
述するように、ベルト80が逆転して排出ベルトとして
反時計方向に回転するときには時計方向に回転して収容
ケース50内にある薄状体の後端部を下から持ち上げて
ベルト80とガイドローラ85,86の間に導入するよ
うに構成してある。なお、前記支軸87は機体に回転自
在に軸受支持されている。
【0059】収容ベルト兼用排出ベルト80は、第3駆
動モータ82により、送出ベルト6、中継ベルト49と
同時に回転を開始し、図4において、駆動プーリ74及
び従動プーリ76の時計方向の回転に伴って、中継ベル
ト49から一枚ずつ送られてくる薄状体を収容ケース5
0内に収容する。そして、薄状体情報検出部であるセン
サー66とエンコーダ70等により検出された検出信
号、例えば、正常な薄状体10枚の計数の完了、異常な
薄状体の検出信号等に基づき、送出ベルト6及び中継ベ
ルト49が停止すると、収容ケース50内に蓄えたれた
薄状体を、正常検出に基づく排出信号に対しては前記時
計回りの回転を継続して前方の排出口から排出するよう
に、また、異常検出に基づく排出信号に対しては反時計
回りに逆転して供給ケース50の後方から後述する保管
ケース100内に排出するように構成してある。
【0060】収容ケース50の下側には後に詳述する異
常を感知した薄状体を保管する保管ケース100が設け
てあるが、ここでは、先ず、保管ケース100の天板で
もある収容ケース50の底板91に設けた薄状体の排出
機構部の構成要素である薄状体情報検出部の排出信号に
基づき収容ケース50内の薄状体を、収容ケースの上部
に設けた供給ベルト兼用排出ベルト80に押し付ける押
し付け機構について説明する。
【0061】図示の実施例の場合、収容ケース50の底
板91の下側にはコ字型形状の取付枠92が一体に設け
てあり、排出信号に基づいて収容ケース内の薄状体を供
給ベルト兼用排出ベルト80に押し付ける押し付け機構
として、排出信号に基づいて収容ケース50の底部から
支軸93を中心に起立する起立レバー94を取付枠92
に設けてある。
【0062】起立レバー94は、図9に記載のように、
二股ヨーク形状をなし、その先端に、従動プーリ76に
当接する位置と間隔で押し付けローラ95を回転自在に
具備している。支軸93にはベルトプーリ97が一体に
設けてあり、図1、図4に記載のように、保管ケース1
の下側に設けた第4駆動モータ98のウオーム99で回
転するウオームホイール101の支軸102に一体的に
固定した駆動側プーリ103との間にベルト104を巻
き掛け、第4駆動モータ98の回転に伴って起立レバー
94が起立し、その先端のローラ95で収容ケース50
内の薄状体を従動プーリ76に卷回した供給ベルト兼用
排出ベルト80に移動自在に押し付けるように構成して
ある。
【0063】図示の実施例の場合、前記起立レバー94
の基部104には支軸93に一体に回転するように固定
した摩擦接触部材105がバネ部材106の弾圧力を受
けて摩擦接触しており、第4駆動モータ98が起立方向
の回転を継続している間、摩擦接触部材105が滑り摩
擦力により起立レバー93を、薄状体の厚さに関係なく
均等な圧接力で押し付けることができるように構成して
ある。滑り摩擦押し付け機構としては、ベルトプーリ9
7とベルト104との間の滑り摩擦を利用して起立状態
を維持する構成にすることも可能である。排出後は、駆
動モータ98の逆回転により起立レバー94は底部の避
退位置に戻ることとなる。
【0064】なお、押し付け機構としては、上記実施例
のもの以外に、例えば、駆動モータのウオームと起立レ
バーの固定支軸のウオームホイールを直結して、駆動モ
ータが起立位置で停止して押し付け状態を維持し排出後
に避退位置に復帰作動する強制起立する構成にすること
ができる。また、起立レバーの基部と先端部との間にバ
ネ弾性連結部材を設けて、バネ弾性部材の弾力を利用し
て先端部を均等な圧力で押し付けることができるように
構成することもできる。
【0065】また、押し付け機構が作動中か否かを検出
するため、図9に記載のように、起立レバー93と一体
に作動する検出片107を支軸93の近傍に設けて、こ
れを投光・受光素子等からなる起立検出部108で検出
するように構成してある。また、収容ケース50の底部
には、薄状体の有無を検出するための検出部としてセン
サー109、110が設けてある。
【0066】上記の構成において、薄状体情報検出部の
排出信号に基づき、第4駆動モ−タ98が作動し起立レ
バー93が起立し、押し付けローラ95により収容ケー
ス50内の薄状体を、収容ケースの上部に設けた供給ベ
ルト兼用排出ベルト80に押し付けると、該ベルト80
の排出回転に伴って、薄状体を一挙に取り出し口又は保
管ケースに排出することとなる。
【0067】また、上記の収容ケース50に設けた供給
ベルト兼用排出ベルト80は収容ベルトと排出ベルトと
を同一部材が兼用する構成にしてあるが、収容ベルトと
排出ベルトを別々に設けて、個々に駆動モータで作動す
るように構成することができることは勿論である。そし
て、収容ベルトと排出ベルトの張設域が重なる場合に
は、両者又はいずれか一方を起立レバーの起立機構と同
様な可変手段を適宜に採用して高さ可変に設置し、収容
ベルト作動時には収容ベルトが薄状体に接して収容ケー
ス内に収容し、排出ベルト作動時には排出ベルトと押し
付け機構部とで排出する構成にすることも可能である。
また、収容ベルトを採用することなく中継ベルト49か
ら薄状体を直接に収容ケース50内に収容することがで
きる構成の場合には、収容ベルトは採用することなく、
収容ケースの上部には排出ベルトのみを設置すればよい
こととなる。
【0068】収容ケース50からの薄状体を排出する排
出口には、開閉扉111を有する取り出し口112が設
けてある。開閉扉111の開閉は、前記コ字形状の支持
枠75の外側壁に設けた電磁ソレノイド113で行うよ
うに構成してある。実施例の場合、図4に記載のよう
に、開閉扉111は支点軸114を中心に揺動し、操作
片116を上方に持ち上げると、開閉扉111は時計方
向に回転して開放する。117は支点軸118を中心に
揺動する操作カムレバーで、その先端部に前記操作片1
16を収容するカム孔119を具備すると共に、後端部
に前記ソレノイド113の作動軸120に連結する連結
軸121を具備している。そして、図示のソレノイドの
作動軸120が突出した状態では、操作片116はカム
孔119の上部のロック溝部122に嵌合しており、開
閉扉111は閉鎖状態を維持している。そして、取り出
し口への排出信号に基づいて、ソレノイド113が作動
し作動軸120が引っ込むと、操作カムレバー117は
支点軸118を中心に時計方向に回転し、操作片116
はカム孔119の底部により上方に持ち上げられて、開
閉扉111は支点軸115を中心に時計方向に回転して
開放し、収容ケース50内の薄状体を取り出し口112
まで排出することができる。138は取り出し口方向に
向かう薄状体の先端を浮き上がらないように案内するた
め、支持枠体75に下方に突出して設けた案内突起であ
る。取り出し口112の内側には、図では省略した薄状
体センサーが設けてあり、薄状体が取り出し口112か
ら引き出されると、これを感知して、電磁ソレノイド1
13が作動軸120を突出作動して、開閉扉111を閉
鎖することとなる。なお、薄状体が取り出し口112か
ら引き出されない限り、電磁ソレノイドが開閉扉閉鎖作
動を行わないと共に、送出ベルト6、中継ベルト、収容
ベルト等を作動しないように構成してある。
【0069】上記本発明の排出装置において、収容ケー
ス50の下側に設けた保管ケース100には、収容ケー
ス50の後端部に設けた保管送りベルト130を通して
薄状体を排出するように構成してある。保管送りベルト
130は、図7、図10に記載のように、前記中継ベル
ト49の駆動プーリ53と同軸に駆動軸52に回転自在
に設けた上部従動プーリ123と、保管ケース100の
後部入り口に機体115に回転自在に軸支持された駆動
軸124に設けた駆動プーリ125との間に卷回して設
けてある。駆動軸124には、機体115に固定して設
けた第5駆動モータ126のウオーム127によって回
転駆動されるウオームホイール128が一体に設けてあ
り、第5駆動モータ126の図上反時計方向の回転によ
って薄状体を保管ケース100内に一挙に搬送する。
【0070】保管送りベルト130は、後端部押さえ回
転部材88の支軸87の中央に回転自在に設けたガイド
ローラ85の下側に密着して張設してあると共に、上部
従動プーリ123の支軸52に揺動自在に設けた二股円
弧状の送り方向変換ガイド部材131が送り案内用のガ
イドローラ85と86の周囲に後方から収容ケース50
方向に向かって所定間隔で設けてある。送り方向変換ガ
イド部材131の基端部132には機体115との間に
引っ張りバネ129が設けてあり、常時、送り変換ガイ
ド部材131の先端がガイドローラ85、86とその間
を通過する収容ベルト兼用排出ベルト80の走行域の上
方に位置するように構成してある。
【0071】上記送り方向変換ガイド部材131は、薄
状体情報検出部66の異常検出による排出信号により起
立レバー94で薄状体を排出ベルトとして逆転する収容
ベルト兼用排出ベルト80に押し付けて排出するとき、
逆回転する後端部押さえ回転部材88により後端部を上
方に押し上げられてベルト80とガイドローラ85,8
6に送られてきた薄状体を、ガイドローラ85,86に
沿って、第5駆動モータ126によって回転する保管送
りベルト130とガイドローラ85との間に送り込み、
そのまま保持搬送して保管ケース100内に一気に送り
込む機能を有する。
【0072】また、送り方向変換ガイド部材131は、
中継ベルト49から送られる薄状体を収容ベルトとして
回転する収容ベルト兼用排出ベルト80によりガイドロ
ーラ85,86に沿って収容するときには、前記引っ張
りバネ129に抗してガイドローラ方向に避退すること
となる。送り方向変換ガイド部材131の基端部には位
置検出片133が突設してあり、検出部134によって
避退状態を検出し、紙詰まり等により送り方向変換ガイ
ド部材131が避退している状態を検出することができ
るように構成してある。
【0073】その他、保管送りベルト130の駆動軸1
24には駆動プーリ125の両側に送り方向に同時に回
転する送りローラ135が設けてある。また、前記ガイ
ドローラ85、86の支軸87には揺動自在な押さえ片
136が設けてあり、保管ケース100内に収容された
薄状体の後端部を押さえるように構成してある。また、
保管送りベルト130の下側には紙詰まり検出用のセン
サー137が設けてある。
【0074】図12は、送出ベルト6に薄状体を押し当
てる押し当て機構部の押し当て板体7に、薄状体に向か
って突出するお押し当て突起部139,140を設けた
ことを特徴とする紙幣等の薄状体の排出装置を示すもの
である。押し当て機構部の押し当て板体7に、薄状体に
向かって突出する押し当て突起部139,140を設け
たことにより、薄状体の数量が少なく、押し当てバネ部
材10が伸びた状態になり、押圧弾力が弱い場合、押し
当て突起により押し当て弾力を増強することができる。
押し当て突起の個数は、押し当て突起の形状によるが、
薄状体に均等に当接するように薄状体の前後に2個所以
上設けることが好ましい。図示の実施例では、薄状体の
前後4角付近に押し当て突起部139と140を2個ず
つ計4個設けてある。なお、実施例では、押し当て突起
部は押し当て板体7の表面に固定的に設けてあるが、バ
ネ弾性的に突出したもの、係止機構を具備して適宜に係
止解除して突出っすることができるものも勿論実施可能
である。
【0075】
【発明の効果】以上の通り、本発明の紙幣払い出し機
よれば、供給ケースに多数重ねてケース前面より収納し
た長方形状の薄状体を、供給ケースの上部に設けた送出
ベルトに押し当て機構部で押し当て、送出ベルトと共働
する一枚宛送出機構により一枚宛送出し、引き続き中継
ベルトで搬送して収容ケースに収納すると共に、薄状体
の情報を検出する薄状体情報検出部の検出信号に基づき
収容ケース内の薄状体を排出機構部により排出する構成
を有するから、供給ケース、送出ベルト、中継ベルト、
排出機構部等の構成部分を長方形状の薄状体の短辺部の
長さに規制して容易に配置することができるから、薄状
体の短辺部が入る程度の幅の狭い場所に設置するのに適
した紙幣等の薄状体の排出装置を提供することができる
効果がある。また、収容ケースを供給ケースの下側にほ
ぼ水平に設け、供給ケースの後ろ側を通って収容ケース
に薄状体を収容する構成を有するから、供給ケースと収
容ケースとは、供給ケースはその正面に設けた扉から薄
状体を補充点検することができると共に、収容ケースは
その正面に設けた取り出し口から薄状体を排出すること
ができるから、装置をケース表面だけ外部に露出して埋
め込んだ形式で薄状体の幅に近い狭い場所に設置するこ
とができる効果がある。さらに、収容ケースの下側に保
管ケースをほぼ水平に設け、収容ケース内の薄状体を収
容ケースの後端部を通して下側の保管ケースに搬送する
構成を有するから、保管ケースも含めて排出装置を薄状
体の幅に近い狭い空間に設置することができる効果があ
る。
【0076】また、本発明は、上記の排出装置におい
て、薄状体情報検出部の検出信号に基づき収容ケース内
の薄状体を取り出し口又は保管ケースに選択して排出す
る排出機構部を設けた構成を有するから、 薄状体情報
検出部の検出信号に基づき、収容ケース内に収容した薄
状体が適正な場合には薄状体を取り出し口に排出し、万
一適正でない場合には保管ケースに排出して保管すると
いうように、選択して排出する排出機構部を設けたこと
により、種々な異常排出に対応してトラブルを回避する
ことができる効果がある。また、本発明は、上記の排出
装置において、薄状体情報検出部が薄状体の情報として
収容ケース内に収容される薄状体の枚数を検出する構成
を有することにより、紙幣等の薄状体の排出装置におい
て、薄状体情報検出部が収容ケース内に収容される薄状
体の枚数を検出する構成であるから、別途設けた計数装
置で計数した後に紙幣等の排出のみを行うのではなく、
排出に伴って計数することができるから、排出前に計数
する装置を不要とする効果がある。
【0077】また、本発明は、上記の排出装置におい
て、薄状体情報検出部が薄状体の情報として薄状体の長
さを検出する構成を有することにより、薄状体の長さを
検出することによって、例えば、幅は同じでも長さが異
なる千円札、五千円札、一万円札を判別することができ
るから、一万円札の排出装置において、千円札や五千円
札の混入しているのを発見することができると共に、重
なって長くなったり、折れ曲がって短くなった薄状体を
選別することができる効果がある。また、本発明は、上
記の排出装置において、薄状体情報検出部が薄状体の情
報として薄状体の透過光量を検出する構成を有すること
により、薄状体の透過光量を検出して、重なり合ったも
のや、厚さ、印刷の異なるもの、汚染したもの、切り欠
きがあるもの等を選別することができる効果がある。
【0078】また、本発明は、上記の排出装置におい
て、送出ベルトに薄状体を押し当てる押し当て機構部
が、供給ケース内に送出ベルトに向かって遠近自在に設
けた押し当て板体と、押し当て板体の側面の供給ケース
に設けた滑り凸状部と、押し当て板体を中心部付近を中
心に揺動自在に案内する揺動案内機構部と、揺動案内機
構部の揺動中心部付近に先端部が弾接する円筒コイルバ
ネ、円錐コイルバネ等からなる押し当てバネ部材とから
なる構成を有することにより、押し当て板体上の薄状体
の側面が供給ケースに設けた滑り凸状部により摩擦抵抗
の少ない状態で、揺動案内機構により中心部付近を中心
に揺動自在に案内されており、押し当てバネ部材で揺動
自在な押し当て板体を押し付けるから、薄状体が送出ベ
ルトに当接するときには、押し当て力に微妙なバランス
が保たれていることとなり、均等な押圧力で薄状体を送
出ベルトに押し当てることができる効果がある。
【0079】また、本発明は、上記の排出装置における
送出ベルトに薄状体を押し当てる押し当て機構部におい
て、供給ケース内の底部に押し当て板体を押し当てバネ
部材に抗して係止する係止部材を設け、係止部材を供給
ケースの薄状体供給用の扉の開閉機構に連動して開放時
に係止可能にすると共に閉鎖時に係止解除するように構
成したことにより、上記の構成によれば、係止部材によ
り、供給ケースの扉の開放時には送出ベルトに薄状体を
押し当てる押し当て板体を押し当てバネ部材に抗して底
部に係止しておくことができるから、供給ケースに薄状
体を補充したり、供給ケース内の送出ベルトや紙詰まり
等を点検する場合に便利であると共に、扉を閉鎖すると
同時に係止解除して送出ベルトに薄状体を押し当てるこ
とができるから、点検終了後或いは薄状体の供給後に直
ちに排出装置を作動することができる効果がある。
【0080】また、本発明は、上記の排出装置におい
て、送出ベルトと共働して薄状体を一枚宛送出する一枚
宛送出機構部が、送出すべき一枚目の薄状体の表面に接
する送出ベルトを、二枚目以降の薄状体を停止せしめる
少なくとも二個の停止ローラの間を通して設けた構成を
有することにより、送出すべき薄状体が二個の停止ロー
ラとその間を通る送出ベルトにより強制的に弾性湾曲さ
せられて、最上部の薄状体に送出ベルトが弾性的に強く
接触することにより、その摩擦抵抗により一番上の薄状
体のみが送出ベルトに伴って一枚だけ円滑に送り出され
る効果がある。また、本発明は、上記の排出装置におい
て、所定の枚数の薄状体を収容ケース内に収容した時点
で送出ベルトが逆転して供給ケース内に送出途中の薄状
体を戻す戻し機構を設けたことを特徴とする構成を有す
るから、送出ベルトが逆転して供給ケース内に送出途中
の薄状体を戻すことによって、一枚宛送出機構部等に挟
まれて湾曲していた薄状体を供給ケース内に戻すことが
できるから、薄状体の湾曲等を防止でき、紙詰まり等を
防止することができる効果がある。
【0081】また、本発明は、上記の排出装置におい
て、中継ベルトによる薄状体の搬送路に薄状体情報検出
部として薄状体の通過検出部を設け、通過時間又は通過
中の中継ベルトの送り量を検出することにより薄状体の
長さを検出することを特徴とする構成を有するから、薄
状体の通過検出部を一個所に設けるだけで、通過時間又
は通過中の中継ベルトの送り量を検出することにより薄
状体の長さを検出することができる効果がある。また、
本発明は、上記の排出装置において、中継ベルトによる
薄状体の搬送路に薄状体情報検出部として薄状体の長さ
又は幅の間隔に合わせて少なくとも二個一対の通過検出
部を設け、通過検出部の検出信号に基づいて薄状体の長
さ又は幅を検出することを特徴とする構成を有するか
ら、薄状体の搬送中に薄状体に滑りが生じて通過時間や
ベルト送り長さと薄状体の長さが一致しなくなるような
場合でも、薄状体の長さ又は幅の間隔に合わせて設けた
少なくとも二個一対の通過検出部を設けて薄状体の長さ
又は幅を検出する構成であれば、正確な長さ、幅を検出
することができる効果がある。
【0082】また、本発明は、上記の排出装置におい
て、中継ベルトの終端部付近に該中継ベルトが薄状体を
挟んで搬送するガイドローラを回転自在に設けると共
に、該ガイドローラの支軸と同軸に収容ケースの上部に
位置して設けた収容ベルトのベルトプーリを前記ガイド
ローラに隣接して設け、収容ベルトにより中継ベルトか
ら送られてきた薄状体を収容ケースに搬送して収容する
ことを特徴とする構成を有するから、中継ベルトが薄状
体を挟んで搬送するガイドローラの支軸と同軸に収容ケ
ースの上部に位置して収容ベルトのベルトプーリを設け
ることによって、収容ベルトにより中継ベルトから送ら
れてきた薄状体を直接確実に受け渡して収容ケースに搬
送して収容することができる効果がある。また、本発明
は、上記の排出装置において、該ガイドローラの支軸と
同軸に収容ケースの上部に位置して設けた前記ベルトプ
ーリに卷回した収容ベルトの搬送路に、前記ベルトプー
リと連動して回転する薄状体の後端部押さえ回転部材を
設けた構成を有するから、収容ベルトの搬送路に、収容
ベルトのベルトプーリと連動して回転する薄状体の後端
部押さえ回転部材を設けたことにより、収容ベルトによ
り収容ケースに搬送された薄状体の後端部を確実に押さ
えて、一枚ずつ送られてくる薄状体を確実に重ねて収容
することができる効果がある。
【0083】
【0084】また、本発明は、上記の排出装置におい
て、該ガイドローラの支軸と同軸に収容ケースの上部に
位置して設けた前記ベルトプーリに卷回した収容ベルト
の搬送路に、収容ベルトが間を走る送り案内ローラを回
転自在に設けると共に、送り案内ローラの周囲に薄状体
を保管送りベルトに案内する送り方向変換ガイド部材を
設けた構成を有することにより、収容ベルトの搬送路
に、収容ベルトが間を走る送り案内ローラを回転自在に
設けたことにより、収容ベルトと送り案内ローラに挟ま
れた薄状体は弾力的に湾曲して収容ベルトに密着して、
確実に収容ケース内に収容される効果がある。また、
容ベルトを逆回転させて排出ベルトとして使用した場
合、排出しようとする薄状体を排出ベルトが回転自在な
送り案内ローラの間を走ることにより、薄状体は湾曲し
て弾性的に保持されると共に、送り方向変換ガイド部材
によって案内ローラの周囲を回って確実に保管送りベル
トに案内されることとなる効果がある。また、本発明
は、上記の排出装置において、送り方向変換ガイド部材
が、保管送りベルトのベルトプーリの軸に揺動自在に設
けてあり、薄状体の後端部押さえ回転部材と送り案内ロ
ーラが同軸に設けてある構成を有するから、この構成に
より、送り方向変換ガイド部材が、保管送りベルトの近
傍に設置できると共に、同軸に設けた薄状体の後端部押
さえ回転部材と送り案内ローラの周囲に設置することが
できる効果がある。
【0085】また、本発明は、上記の排出装置におい
て、送り案内ローラの周囲に薄状体を挟んで搬送するよ
うに保管送りベルトを設けた構成を有するから、この構
成により、送り案内ローラの周囲を進んできた薄状体は
確実に保管送りベルトに圧着して搬送される効果があ
る。また、本発明は、上記の排出装置において、薄状体
情報検出部の検出信号に基づき収容ケース内の薄状体を
排出する排出機構部として、収容ケースの上部に排出ベ
ルトを設けると共に、排出信号に基づいて収容ケース内
の薄状体を排出ベルトに押し付ける押し付け機構を収容
ケースの下部に設けた構成を有するから、排出信号に基
づいて収容ケース内の薄状体をケース上部に設けた排出
ベルトに押し付け機構により押し付けることにより、排
出ベルトの回転方向に薄状体を排出することができる効
果がある。
【0086】また、本発明の上記の排出装置において、
薄状体情報検出部の検出信号に基づき収容ケース内の薄
状体を取り出し口又は保管ケースに選択して排出する排
出機構部を設けると共に、収容ケースの上部に正逆回転
可能な排出ベルトを設け、排出信号に基づいて収容ケー
ス内の薄状体を排出ベルトに押し付ける押し付け機構を
収容ケースの下部に設けた構成を有するから、薄状体情
報検出部の検出信号に基づき正しい検出信号では収容ケ
ース内の薄状体を取り出し口に、又は異常な検出信号で
あれば保管ケースに、選択して排出ベルトを回転し、押
し付け機構により収容ケース内の薄状体を排出ベルトに
押し付けることにより、薄状体を取り出し口又は保管ケ
ースに選択して排出することができる効果がある。ま
た、本発明は、上記の排出装置において、排出信号に基
づいて収容ケース内の薄状体を排出ベルトに押し付ける
押し付け機構として、排出信号に基づいて収容ケースの
底部から起立する起立レバーを、駆動モータに連動して
回転する回転軸に滑り摩擦機構を介して連結し駆動モー
タの回転に伴って起立状態を維持するように構成したこ
とにより、収容ケースの底部から起立する起立レバー
を、駆動モータに連動して回転する回転軸に滑り摩擦機
構を介して連結し、駆動モータの回転に伴って摩擦によ
り起立状態を維持するように構成したことにより、均等
な力で薄状体を排出ベルトに押し当てることができる効
果がある。
【0087】また、本発明は、上記の収容ケースに設け
た収容ベルトと排出ベルトとが同一部材からなることを
特徴とする構成を有するから、収容ベルトと排出ベルト
を同一部材で兼用し収容ベルト兼用排出ベルトとして構
成することにより、装置の合理化し簡素化を図ることが
できる効果がある。また、本発明は、上記の排出装置に
おいて、中継ベルトがタイミングベルトからなることを
特徴とする構成を有することにより、中継ベルトをタイ
ミングベルトとすることにより、薄状体搬送の時間的、
距離的な精度を高めることができる効果がある。また、
本発明は、上記の排出装置において、中継ベルトのベル
トプーリの一端部の支軸が送出ベルトのベルトプーリの
支軸と同軸に設けてある構成を有するから、中継ベルト
が送出ベルトと同軸のベルトプーリを有することによ
り、送出ベルトから中継ベルトへの薄状体の受け渡しが
確実にできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明装置の一実施例の要部を概略し
て示す概略正面図。
【図2】 図1の一部を拡大して示す概略正面
図。
【図3】 図1の一部を拡大して示す概略正面
図。
【図4】 図1の一部を拡大して示す概略正面
図。
【図5】 図1の実施例の要部を分解して示す概
略平面図。
【図6】 図1の実施例の要部を分解して示す概
略側面図。
【図7】 図1の実施例の要部を分解して示す概
略平面図。
【図8】 図1の実施例の要部を分解して示す概
略側面図。
【図9】 図1の実施例の要部を分解して示す概
略平面図。
【図10】 図1の実施例の要部を分解して示す概
略正面図。
【図11】 図1の実施例の作動態様を説明する概
略説明図。
【図12】 図1の実施例の要部の他の実施例を示
す概略正面図。
【符号の説明】
1 供給ケース 2、3、4、5 タイミングプーリ 6 送出ベルト 7 押し当て板体 8 揺動軸 9 案内溝 10 押し当てバネ部材 11 滑り凸状部 12 内パネル 13 リブ 14 ヒンジ 15 扉 16 係止部材 17 支点軸 18 バネ 19 連係レバー20の他端部 20 連係レバー 21 連係レバーの支点軸 22 連係レバーの一端部 23 押し片部 24 下部固定片 25 上部固定片 26 上部両壁 27、28、29、30 支軸 31 天板 32 支持枠体 33 高さ調整枠 34 支軸 35 バネ部材 36 調整ネジ 37 ウオームホイール 38 ウオーム 39 切り欠き部 40 第1駆動モータ 41 固定軸 42 停止ローラ 43 上部案内板 44 家具案内板 45 傾斜調整部材 46 残量センサー 47 センサー 48 ガイド板 49 中継ベルト 50 収容ケース 51 上部プーリ 52 駆動軸 53 駆動プーリ 54 上部ガイドローラ 55 下部ガイドローラ 56 弛み防止プーリ 57 揺動中心軸 58 懸架フレーム 59 回転支軸 60 ヒンジ軸 61 底板 62 ガイドローラ 63 ウオームホイール 64 第2駆動モータ 65 ウオーム 66 センサー 61 供給ケースの底板(収容ケースの天井板) 62 ガイドローラ 63 ウオームホイール 64 第2駆動モータ 65 ウオーム 66 センサー 67 回転羽根片 68 回転検出部 69 駆動軸 70 エンコーダ 71 INセンサー 72 OUTセンサー 73 支軸 74 駆動プーリ 75 支持枠体 76 従動プーリ 77 支軸 78 ガイド板 79 押さえ板 80 収容ベルト兼用排出ベルト 81 駆動歯車 82 第3駆動モータ 83 動力歯車 84 ガイド枠 85、86 ガイドローラ 87 支軸 88 後端部押さえ回転部材 89 大歯車 90 小歯車 91 底板 92 取付枠 93 支軸 94 起立レバー 95 押し付けローラ 96 従動ローラ 97 ベルトプーリ 98 第4駆動モータ 99 ウオーム 100 保管ケース 101 ウオームホイール 102 支軸 103 駆動側プーリ 104 ベルト 105 摩擦接触部材 106 バネ部材 107 検出片 108 起立検出部 109,110 薄状体センサー 111 開閉扉 112 取り出し口 113 電磁ソレノイド 114 支点軸 115 機体 116 操作片 117 操作カムレバー 118 支点軸 119 カム孔 120 作動軸 121 連結軸 122 ロック溝部 123 上部従動プーリ 124 駆動軸 125 駆動プーリ 126 第5駆動モータ 127 ウオーム 128 ウオームホイール 129 引っ張りバネ 130 保管送りベルト 131 送り方向変換ガイド部材 132 基端部 133 位置検出片 134 検出部 135 送りローラ 136 押さえ片 137 センサー 138 案内突起 139、140 押し当て突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−83933(JP,A) 特開 昭59−16093(JP,A) 特開 昭62−31623(JP,A) 特開 昭64−38332(JP,A) 実開 昭57−203038(JP,U) 実開 昭60−69242(JP,U) 実開 昭56−43835(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 9/00 B65H 1/00 - 3/68

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙幣等の長方形状の薄状体を前面より多
    数重ねて収納可能な供給ケースと、供給ケースの上方に
    薄状体の長手方向に沿って設けた送出ベルトと、送出ベ
    ルトに薄状体を押し当てる押し当て機構部と、送出ベル
    トと共働して薄状体を長手方向に沿って一枚宛送出する
    一枚宛送出機構部と、送出ベルトの送り出した薄状体を
    受けて長手方向に沿って中継搬送する中継ベルトと、中
    継ベルトから送られてきた薄状体を収納する収容ケース
    と、薄状体の情報を検出する薄状体情報検出部と、薄状
    体情報検出部の検出信号に基づき収容ケース内の薄状体
    を長手方向に沿って排出する排出機構部からなり、供給
    ケースをほぼ水平に設け、供給ケースの後側に沿ってほ
    ぼ垂直に中継ベルトを設け、中継ベルトから送られてき
    た薄状体を収納する収容ケースを供給ケースの下側にほ
    ぼ水平に設け、収容ケースの下側に保管ケースをほぼ水
    平に設け、収容ケース内の薄状体を収容ケースの後端部
    を通して下側の保管ケースに搬送することを特徴とする
    紙幣払い出し機
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の紙幣払い出し機におい
    て、薄状体情報検出部の検出信号に基づき収容ケース内
    の薄状体を取り出し口又は保管ケースに選択して排出す
    る排出機構部を設けたことを特徴とする紙幣払い出し
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の紙幣払い出し機
    において、薄状体情報検出部が薄状体の情報として薄状
    体の透過光量を検出することを特徴とする紙幣払い出し
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3に記載の紙幣払い出
    し機において、送出ベルトに薄状体を押し当てる押し当
    て機構部が、供給ケース内に送出ベルトに向かって遠近
    自在に設けた押し当て板体と、押し当て板体の側面の供
    給ケースに設けた滑り凸状部と、押し当て板体を中心部
    付近を中心に揺動自在に案内する揺動案内機構部と、揺
    動案内機構部の揺動中心部付近に先端部が弾接する円筒
    コイルバネ、円錐コイルバネ等からなる押し当てバネ部
    材とからなる紙幣払い出し機
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4に記載の紙幣払
    い出し機において、送出ベルトと共働して薄状体を一枚
    宛送出する一枚宛送出機構部が、送出すべき一枚目の薄
    状体の表面に接する送出ベルトを、二枚目以降の薄状体
    を停止せしめる少なくとも二個の停止ローラの間を通し
    て設けた構成を有することを特徴とする紙幣払い出し
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4又は5に記載の
    幣払い出し機において、中継ベルトによる薄状体の搬送
    路に薄状体情報検出部として薄状体の通過検出部を設
    け、通過時間又は通過中の中継ベルトの送り量を検出す
    ることにより薄状体の長さを検出することを特徴とする
    紙幣払い出し機
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