JP3523513B2 - サンプル陳列台 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明の属する技術分野】本発明は、化粧品等のサンプ
ルを陳列するサンプル陳列台に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】従来から、化粧品等の販売店では、最も
人目を引く場所に、人気商品や新商品を陳列した陳列台
を配置するようになっており、販売促進のためのサンプ
ルについては、あまり意識的な陳列を行っていない。例
えば、化粧品サンプルは、レジのそばのカウンターの上
や、陳列台の余白スペースに、かご等にランダムに入れ
られた状態で載置され、「ご自由にお取り下さい」と付
記されている場合が多い。また、店頭にはサンプルを出
さず、ダイレクトメールによる送付や、化粧品購入者に
限っての配布に限定する場合もある。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
サンプル自体のデザインや色調を工夫したものが多く出
回っており、このようなサンプルを、従来のように無作
為に配布するのでは、その外観が有するせっかくの価値
を無駄にしているのではないかとの疑問がある。すなわ
ち、このようなサンプルを整然と、しかも見栄えよく陳
列すれば、実際の商品と同様、あるいはそれ以上の宣伝
効果、ひいては販売促進効果を生むのではないかと考え
られるようになってきているのである。 【０００４】そこで、サンプルを見栄えよく陳列するこ
とのできる、優れたサンプル専用の陳列台の開発が強く
望まれているが、そのようなものは、未だ実現していな
いのが実情である。 【０００５】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、サンプルを見栄えよく陳列することができ、し
かもサンプルに関する情報を、サンプルとセットで入手
しやすい、優れたサンプル陳列台の提供をその目的とす
る。 【０００６】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、サンプル陳列面と、このサンプル陳列面
を垂直姿勢もしくは上り傾斜の傾斜姿勢に保持する保持
手段とを備え、上記サンプル陳列面に、手前の面が透明
に形成されたサンプル収容部が複数個、突出形成されて
おり、各サンプル収容部内に、サンプルが、それぞれそ
の正面を手前に見せた状態で差し込み保持されていると
ともに、上記サンプル陳列面の裏面下部に、上記サンプ
ルに関する情報が表示された印刷物を差し込み保持する
印刷物収容部が設けられており、上記印刷物が、その一
部をサンプル陳列面から側方に突出させた状態で差し込
み保持されるようになっているサンプル陳列台を要旨と
する。 【０００７】 【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態につ
いて説明する。 【０００８】図１は、本発明を、ジェルタイプのファン
デーションのサンプルＡと、固形タイプのファンデーシ
ョンのサンプルＢとを陳列するための陳列台に適用した
一実施の形態を示している。 【０００９】このサンプル陳列台は、長方形のサンプル
陳列面１と、これをやや後ろに倒した傾斜姿勢で起立保
持する保持ガイド２（図２参照）とを有し、上記保持ガ
イド２は、後述する情報リーフレット収容部８の背面に
取り付けられている。これらは、厚み１ｍｍの厚紙を立
体的に組み合わせて形成されている。 【００１０】そして、上記サンプル陳列面１の表面の向
かって左側には、左に傾いたサンプル収容部３が上下３
個取り付けられており、同じく向かって右側には、右に
傾いたサンプル収容部４が上下２個、左側のサンプル収
容部３と互い違いになるよう取り付けられている。 【００１１】上記サンプル収容部３，４は、ともに厚み
０．２ｍｍの透明プラスチックシートをケース状に組み
立てたもので、互いに左右対称形になっている。サンプ
ル収容部４を図４に示す。なお、上記サンプル収容部
３，４のサンプル陳列面１への取り付けは、両面テープ
等を利用する等して接着層を介して行われている。 【００１２】サンプル陳列面１に取り付けられたサンプ
ル収容部３（図１に戻る）のうち、上２段のサンプル収
容部３には、内側にジェルタイプのファンデーションが
充填された小袋状のサンプルＡが、前後に５〜６個重な
った状態で差し込み保持されている。また、最下段のサ
ンプル収容部３と、向かって右側の２個のサンプル収容
部４には、プラスチック簡易トレイ内に固形タイプのフ
ァンデーション５と簡易パフ（スポンジ）６とを収納し
てなる略板状のサンプルＢが、同じく前後に３〜４個重
なった状態で差し込み保持されている。 【００１３】なお、各サンプル収容部３，４の正面に
は、それぞれ楕円状のシール７が貼着されており、この
シール７には、各サンプル収容部３，４内に保持されて
いるサンプルＡ，Ｂのキャッチフレーズと商品名等がそ
れぞれ表示されている。 【００１４】また、上記サンプル陳列面１の裏面下部に
は、図２に示すように、右側面部（図２において手前
側）が開口した情報リーフレット収容部８が取り付けら
れており、その内側の空洞部９に、サンプルＡ，Ｂに関
する情報が表示された情報リーフレット１０が多数、差
し込み保持されている。 【００１５】上記情報リーフレット１０は、例えば図３
に示すようなもので、三つ折りの紙シートの表裏面に、
サンプルＡ，Ｂ自身の使用説明や、サンプルＡ，Ｂによ
って販売促進しようとする商品に関する情報等が詳細に
印刷表示されている。これは、サンプルＡ，Ｂがコンパ
クトな構成になっているため、従来、サンプルＡ，Ｂに
充分な情報を盛り込むことができず、顧客に充分な商品
情報を提供することができなかったことを考慮したもの
で、詳細な情報を、上記情報リーフレット１０としてま
とめ、サンプルＡ，Ｂと組み合わせて顧客に配布するよ
うにしたものである。 【００１６】なお、上記情報リーフレット１０の表紙の
右端部分は、他の部分が白地なのに対し、緑色に着色さ
れており、この部分に、縦書きで、「大満足、思い通り
の肌づくり。」の文１１が表示されている。この文１１
は、上記サンプルＡ，Ｂにかかる一連のファンデーショ
ン商品についての基本的なコンセプトを示すもので、こ
の部分を、図１に示すように、意図的に、サンプル陳列
面１の向かって右側に突出させることにより、効果的な
宣伝広告機能を発揮させるようにしている。 【００１７】また、上記サンプル陳列面１の向かって右
上には、楕円形の見出し部分１２が形成されており、こ
の部分に、「サンプル差しあげています！」の見出し１
３が表示されている。 【００１８】このサンプル陳列台によれば、従来、特に
意識的に陳列されていなかったサンプルＡ，Ｂを、サン
プルＡ，Ｂに関する商品情報を詳細に盛り込んだ情報リ
ーフレット１０とともに、見栄えよく、しかも顧客が取
り出しやすい態様で陳列するすることができる。特に、
サンプルＡ，Ｂを保持するサンプル収容部３，４が透明
プラスチックシートで形成されているため、サンプル陳
列面１を正面から見ると、サンプルＡ，Ｂの正面がその
まま見えることになり、印象的な陳列となる。 【００１９】なお、サンプル収容部３，４に収容するサ
ンプルは、上記サンプルＡ，Ｂに限らず、液体化粧料が
充填されたボトルタイプのサンプルや、棒状タイプのサ
ンプル等、どのような形状のものであっても差し支えは
ない。ただし、上記の例のように、サンプルが薄板形状
である場合は、サンプル収容部３，４内に、これを前後
に重ねた状態で複数個ずつ保持させることが好ましく、
サンプルがボトルタイプや棒状タイプである場合は、幅
広く形成されたサンプル収容部３，４内に、これを左右
に並べて複数個ずつ保持させることが好ましい。 【００２０】このように、サンプル収容部３，４の形状
は、この部分に収容されるサンプルの形状に合わせて適
宜に設定されるが、必ず、サンプルの正面を手前に見せ
た状態で差し込み保持できる構造でなければならない。
そして、サンプル収容部３，４の収納部全体が透明であ
る必要はなく、少なくともサンプルと重なる正面部分が
透明であればよい。 【００２１】また、上記の例では、サンプルＡ，Ｂに関
する情報を表示する印刷物として、情報リーフレット１
０を用いたが、情報印刷物は、リーフレット形式のもの
に限らず、一枚のカードであっても、何頁かを有する小
冊子であってもよい。 【００２２】そして、上記の例では、サンプル陳列面１
の裏面側に、保持ガイド２を設けてサンプル陳列面１を
傾斜姿勢で起立保持させるようにしたが、この保持ガイ
ド２の構成は、サンプル陳列面１を垂直もしくは上り傾
斜の姿勢に保持するものであれば、どのようなものであ
っても差し支えはない。そして、卓上に載置して保持す
る構造以外に、壁面等に吊り下げ保持させる構造にして
もよい。 【００２３】なお、上記の例は、本発明を、化粧品のサ
ンプルＡ，Ｂの陳列に適用したものであるが、化粧品サ
ンプルに限らず、各種商品のサンプルの陳列に適用する
ことができる。 【００２４】 【発明の効果】以上のように、本発明のサンプル陳列台
によれば、サンプルを、そのサンプルに関する情報が表
示された印刷物とともに、見栄えよく、しかも顧客が取
り出しやすい態様で陳列することができる。特に、サン
プル収容部の手前の面（正面）が透明で、サンプル陳列
面を正面から見ると、その部分に保持されたサンプルの
正面がそのまま見えることになるため、印象的な陳列と
なる。したがって、上記サンプル陳列台を店頭に設置す
ると、その陳列自体が、サンプルに関する商品の宣伝広
告機能を発揮するという効果を奏する。 【００２５】そして、印刷物収容部を、サンプル陳列面
の裏面下部に設け、上記印刷物収容部に収容される印刷
物の一部を、サンプル陳列面から側方に突出させた状態
で差し込み保持させているため、上記印刷物を取り出し
やすく、しかも、その突出部分に、目立つ表示を付与す
ることにより、より印象的な陳列効果を与えることがで
きる。

【図面の簡単な説明】 【図１】本発明の一実施例を示す正面図である。 【図２】上記実施例の右側面図である。 【図３】上記実施例に用いる情報リーフレットの説明図
である。 【図４】上記実施例に用いるサンプル収容部の説明図で
ある。 【符号の説明】 １ サンプル陳列面 ３，４ サンプル収容部 １０ 情報リーフレット Ａ，Ｂ サンプル

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−33329（ＪＰ，Ａ) 特開 平10−33330（ＪＰ，Ａ) 実開 昭54−179237（ＪＰ，Ｕ) 実公 平２−6863（ＪＰ，Ｙ２) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) A47F 5/00 - 7/00

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 サンプル陳列面と、このサンプル陳列面
   を垂直姿勢もしくは上り傾斜の傾斜姿勢に保持する保持
   手段とを備え、上記サンプル陳列面に、手前の面が透明
   に形成されたサンプル収容部が複数個、突出形成されて
   おり、各サンプル収容部内に、サンプルが、それぞれそ
   の正面を手前に見せた状態で差し込み保持されていると
   ともに、上記サンプル陳列面の裏面下部に、上記サンプ
   ルに関する情報が表示された印刷物を差し込み保持する
   印刷物収容部が設けられており、上記印刷物が、その一
   部をサンプル陳列面から側方に突出させた状態で差し込
   み保持されるようになっていることを特徴とするサンプ
   ル陳列台。