JP3523058B2 - オカリナ - Google Patents

オカリナ

Info

Publication number
JP3523058B2
JP3523058B2 JP08937198A JP8937198A JP3523058B2 JP 3523058 B2 JP3523058 B2 JP 3523058B2 JP 08937198 A JP08937198 A JP 08937198A JP 8937198 A JP8937198 A JP 8937198A JP 3523058 B2 JP3523058 B2 JP 3523058B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate member
ocarina
upper plate
forming member
pitch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08937198A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11272264A (ja
Inventor
一己 遠藤
Original Assignee
一己 遠藤
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 一己 遠藤 filed Critical 一己 遠藤
Priority to JP08937198A priority Critical patent/JP3523058B2/ja
Publication of JPH11272264A publication Critical patent/JPH11272264A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3523058B2 publication Critical patent/JP3523058B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stringed Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は組み立て式のオカリ
ナに係り、さらに詳しく言えば、板材を組み立てること
によって形成されるオカリナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、オカリナは指孔、音響胴、歌口
および吹口を備えるように陶土を成形し、焼いて作られ
るもので、その音響胴が密閉式の空気柱を形成する素朴
な楽器として馴染まれている。従来から、このオカリナ
は素焼きもしくは陶器から作られており、音域に応じて
種々の大きさのものがある。
【0003】このようにオカリナは、音域に応じて、そ
の大きさ、指孔の位置、音響胴の容積などが決められる
が、音程に制約があり、大きさも音域によって制約を受
けること、および指孔の位置が音程に直接関与するこ
と、陶土を焼くことなどから誰でも自由にオカリナの形
や大きさなどを設計し、製作できるといったものではな
かった。
【0004】そこで、本発明者は先に実開平5−818
93号公報により、簡単に組み立てて製作できるように
した、特に学習教材などに好適なオカリナを提案した。
【0005】このオカリナは、予め設定された位置に音
程に対応した指孔が形成された第1の側板部材と、同第
1の側板部材とほぼ同じ外形を有し、予め設定された位
置に音程に対応した指孔と歌口が形成された第2の側板
部材と、上記第1の側板部材と第2の側板部材を所定の
間隔をもって対峙させ、それらの間に共鳴空間を形成す
るスペーサ部材と、上記第1および第2の側板部材の間
に挟持され、上記歌口および共鳴空間に連通する吹口を
上記第2の板部材との間に形成する吹口形成部材とを備
え、上記第1および第2の側板部材の間に上記スペーサ
部材と上記吹口形成部材とを挟んだ状態で接着して一体
に組み立てられるように構成したものであって、吹口か
ら呼気を吹き込むと音響胴としての共鳴空間で共鳴し、
塞いだもしくは開放した指孔の位置に応じた音程の音を
出すことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、先に提案
したオカリナは、接着剤のみにより組み立てられ、ま
た、やすりなどで好みの形状に手作的に仕上げすること
ができる点でそれなりに評価されている。
【0007】しかしながら、スペーサ部材などの部品点
数が多いため、手作りとは言え、その組み立てに手間が
かかるばかりでなく、接着不良が生じやすいと言った面
があることは否めない。また、組み立て前の問題とし
て、過度の湿気や乾燥により各側板部材に反りや狂いが
生じ、不良品となってしまうこともあった。
【0008】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、その目的は、部材の使用点数が少な
く、より簡便に組み立てることを可能にするとともに、
各部材に反りや狂いが生じ難い構成とした組み立て式の
オカリナを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、予め設定された位置に音程に対応した指
孔が形成され、かつ、裏面側に共鳴空間を形成する凹部
くり抜かれてているとともに、表面側の周辺に沿って
丸みを帯びたほぼV字状の切溝が刻設されている肉厚の
木材からなる上側板部材と、上記上側板部材よりも肉薄
の平板状の木材からなり、予め設定された位置に音程に
対応した指孔と歌口が形成され、かつ、吹口形成部材
を有する下側板部材とを備え、上記上側板部材と上記下
側板部材とを接着して一体に組み立てるようにしたこと
を特徴としている。
【0010】このように、本発明によれば、少なくとも
上側板部材と下側板部材の2部材を接着するだけでよ
く、きわめて簡単にオカリナを組み立てることができ
る。また、上側板部材について言えば、やや肉厚の板材
から共鳴空間となる凹部をくり抜いた形状であるため、
反りや狂いが生じ難い。したがって、上側板部材の接着
面がしっかりしているため、下側板部材に多少の反りや
狂いが生じたとしても、それを矯正して上側板部材に接
着することができる。
【0011】本発明においては、上側板部材の凹部を囲
む周壁の一部に、吹口形成部材が嵌合される切り欠き部
を設け、同切り欠き部の端面を吹口形成部材に対する位
置決め面とすることが好ましく、これによれば、組み立
て時の位置合わせを容易に行なうことができる。
【0012】また、吹口形成部材を下側板部材とは別体
として形成し、上側板部材と下側板部材とを、それらの
間にその吹口形成部材を介在させて接着して一体に組み
立てるようにしてもよい。
【0013】さらに言えば、上側板部材の周辺に沿っ
、丸みを帯びたほぼV字状の切溝刻設されているた
め、オカリナを組み立てた後に、この部分をノコギリな
で切除したり、やすり掛けすることにより、オカリナ
の外形を好みの曲面に仕上げることができるばかりでな
く、切溝が丸みを帯びていることから、上側板部材の周
囲に、さらに一つ上の音が出せる指孔を容易に設けるこ
とができる。
【0014】すなわち、切溝が丸みを帯びているため、
上側板部材の端縁近くであっても、その丸みを帯びてい
る面から斜め方向に指孔を穿孔することにより、孔開け
をし損じることなく孔開け加工を行なうことができる。
また、その指孔の周囲が丸みを帯びているため、無理な
くその指孔に運指することができ、これにより、音域が
広がり、より多くの曲が演奏することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の好適な実施例について説明する。図1はこの実施例
に係るオカリナの分解斜視図である。
【0016】同図からわかるように、このオカリナ1
は、図において上側に位置する上側板部材2と、下側に
位置する下側板部材3とから構成され、その材質は桜や
楓などの硬質木材が好ましく採用される。
【0017】上側板部材2は、ピストル型に似た肉厚の
ほぼ5角形状の板材からなり、5角形の一つの頂点から
後述の吹口形成部材を閉蓋する部分21が若干突出す
るように形成され、5角形のベース(底板)となる部分
20に10個の指孔22が穿設されている。
【0018】また、上側板部材2の表側の表面には、そ
の周囲にV字形の丸みを帯びた切溝23が形成されてい
(図5参照)。この切溝23はオカリナ1を組み立て
た後に、この部分をノコギリなどによる切除や、やすり
掛けなどをし易くしたものである。これにより丸みを帯
びたオカリナ1を製作することができる。
【0019】また、V字形の丸みを帯びた切溝23があ
ることにより、上側板部材2の周囲に、さらに一つ上の
音が出せる指孔22aを容易に設けることができる。す
なわち、切溝23が丸みを帯びているため、孔開けをし
損じることない。また、無理なくその指孔22aに運指
することができ、これにより、音域が広がり、より多く
の曲が演奏することが可能となる。
【0020】上側板部材2の裏側を図2に示すが、この
裏側には周壁部24を残すように共鳴空間としての凹部
25が形成されている。周壁部24は凹部25を囲んで
いるが、吹口形成部材4を閉蓋する部分21の箇所は、
吹口形成部材4が嵌合される切り欠き部とされており、
その両端面が吹口形成部材4に対する位置決め面24
a,24aとされている。
【0021】下側板部材3は、外形状は上側板部材2と
ほぼ同一形状とされている。この下側板部材3は、上側
板部材2より肉薄の板材からなり、5角形の一つの頂点
から吹口を形成する部分31が突出するような8角形の
形状に形成され、5角形のベース(底板)30となる部
分に2個の指孔32が穿設されている。
【0022】下側板部材3において、吹口を形成する部
分31には凹状の気道33が形成され、その先端部には
歌口34が穿設されている(図5参照)。また、この歌
口34は図4でわかるように外表面側が半円状に抉った
ような形状に形成されている。
【0023】そして、この吹口を形成する部分31に
は、5角形状の吹口形成部材4が予め固着されている。
これにより、吹口5が形成されている。なお、場合によ
っては、吹口形成部材4は予め固着しておかないで、オ
カリナ1を製作するときに他の部材とともに接着するよ
うにしてもよい。
【0024】上側板部材2と下側板部材3との接合に際
しては、上側板部材2の周壁部24と吹口形成部材4を
閉蓋する部分21に接着剤(好ましくは瞬間接着剤)を
塗布し、上側板部材2と下側板部材3とを接着する。一
体化した、つまり組み立てたオカリナ1を図3および図
4に示す。
【0025】このようにして一体に組み立てられると、
図5の断面図からわかるように上側板部材2と下側板部
材3と吹口形成部材4とにより、その内部に共鳴空間6
が形成される。しがって、吹口5から気道33まで楔状
の空間として続き、歌口34のエッジに呼気が当たって
共鳴空間6内の空気柱を振動させるようになる。
【0026】この実施例に係るオカリナ1は、上側板部
材2と吹口形成部材4を有する下側板部材3だけで形成
されるため、より簡単に組み立てることができ、特に学
習教材などに好適である。
【0027】また、全体が木製であるため、組み立て後
に切溝23の箇所から切削したり、切削部分や吹口形成
部材4などの角部をやすりなどで落として丸く形成する
こともでき、より手に馴染むように加工することも簡単
に行なうことができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
板状の部材を接着剤によって接着してより簡単に組み立
てることができ、特に学習教材として有用なオカリナを
提供することができる。
【0029】また、部材の使用点数が2または3部材で
あるので、その管理や組み立てが非常に楽であるばかり
か、各部材の反りや狂いが少ないオカリナを提供するこ
とができる。さらには、接着接合部分が少ないので、気
密性の高い確実な共鳴空間を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るオカリナの分解斜視
図。
【図2】上側板部材の裏面側斜視図。
【図3】組み立てたオカリナの斜視図。
【図4】組み立てたオカリナの裏面側斜視図。
【図5】図3におけるA−A線断面図。
【符号の説明】
1 オカリナ 2 上側板部材 3 下側板部材 4 吹口形成部材 5 吹口 6 共鳴空間 22,32 指孔 33 気道 34 歌口

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め設定された位置に音程に対応した指
    孔が形成され、かつ、裏面側に共鳴空間を形成する凹部
    くり抜かれてているとともに、表面側の周辺に沿って
    丸みを帯びたほぼV字状の切溝が刻設されている肉厚の
    木材からなる上側板部材と、上記上側板部材よりも肉薄
    の平板状の木材からなり、予め設定された位置に音程に
    対応した指孔と歌口が形成され、かつ、吹口形成部材
    を有する下側板部材とを備え、上記上側板部材と上記下
    側板部材とを接着して一体に組み立てるようにしたこと
    を特徴とするオカリナ。
  2. 【請求項2】 上記上側板部材の上記凹部を囲む周壁の
    一部には、上記吹口形成部材が嵌合される切り欠き部が
    設けられており、同切り欠き部の端面が上記吹口形成部
    材に対する位置決め面とされていることを特徴とする請
    求項1に記載のオカリナ。
JP08937198A 1998-03-18 1998-03-18 オカリナ Expired - Fee Related JP3523058B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08937198A JP3523058B2 (ja) 1998-03-18 1998-03-18 オカリナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08937198A JP3523058B2 (ja) 1998-03-18 1998-03-18 オカリナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11272264A JPH11272264A (ja) 1999-10-08
JP3523058B2 true JP3523058B2 (ja) 2004-04-26

Family

ID=13968848

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08937198A Expired - Fee Related JP3523058B2 (ja) 1998-03-18 1998-03-18 オカリナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3523058B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100451632B1 (ko) * 2002-05-20 2004-10-15 이호준 오카리나 악기
KR100620892B1 (ko) 2005-04-20 2006-09-07 고현일 오카리나

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11272264A (ja) 1999-10-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USD953508S1 (en) Air purifier
US5682003A (en) Semi-acoustic electric guitar
US9208760B2 (en) Percussion instrument with interior porting
US5178575A (en) Game call incorporating two frictional materials
JP3523058B2 (ja) オカリナ
USD947161S1 (en) Microphone acoustic enclosure
US6109202A (en) Combination whistle
US20070144330A1 (en) Enhanced resonator for banjo or other musical instrument
US20180114510A1 (en) Guitar Pick
KR101656645B1 (ko) 마우스 피스를 구비한 오카리나
JPS61246793A (ja) 横笛用ヘツドジヨイント
KR100620892B1 (ko) 오카리나
JP4615395B2 (ja) ギター
JP2006501519A (ja) レリーフカットを備えたアコースティック弦楽器のボディー
JP2574629Y2 (ja) オカリナ
KR200390550Y1 (ko) 오카리나
JP3224996U (ja) 竹製オカリナ
USD1030528S1 (en) Mass spectrometry instrument
JP3145383U (ja) 竹製オカリナ
JPH11231862A (ja) 尺八の歌口
CN212874019U (zh) 具有模块化簧板系统的口琴
USD1001184S1 (en) File for musical instruments
USD1001183S1 (en) File for musical instruments
USD385884S (en) Microphone with musical accompanying function
CN220085641U (zh) 一种24孔96音半音阶口琴

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040205

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090220

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090220

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100220

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110220

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110220

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130220

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140220

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees