JP3523058B2 - オカリナ - Google Patents
オカリナInfo
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Description
ナに係り、さらに詳しく言えば、板材を組み立てること
によって形成されるオカリナに関するものである。
および吹口を備えるように陶土を成形し、焼いて作られ
るもので、その音響胴が密閉式の空気柱を形成する素朴
な楽器として馴染まれている。従来から、このオカリナ
は素焼きもしくは陶器から作られており、音域に応じて
種々の大きさのものがある。
の大きさ、指孔の位置、音響胴の容積などが決められる
が、音程に制約があり、大きさも音域によって制約を受
けること、および指孔の位置が音程に直接関与するこ
と、陶土を焼くことなどから誰でも自由にオカリナの形
や大きさなどを設計し、製作できるといったものではな
かった。
93号公報により、簡単に組み立てて製作できるように
した、特に学習教材などに好適なオカリナを提案した。
程に対応した指孔が形成された第1の側板部材と、同第
1の側板部材とほぼ同じ外形を有し、予め設定された位
置に音程に対応した指孔と歌口が形成された第2の側板
部材と、上記第1の側板部材と第2の側板部材を所定の
間隔をもって対峙させ、それらの間に共鳴空間を形成す
るスペーサ部材と、上記第1および第2の側板部材の間
に挟持され、上記歌口および共鳴空間に連通する吹口を
上記第2の板部材との間に形成する吹口形成部材とを備
え、上記第1および第2の側板部材の間に上記スペーサ
部材と上記吹口形成部材とを挟んだ状態で接着して一体
に組み立てられるように構成したものであって、吹口か
ら呼気を吹き込むと音響胴としての共鳴空間で共鳴し、
塞いだもしくは開放した指孔の位置に応じた音程の音を
出すことができる。
したオカリナは、接着剤のみにより組み立てられ、ま
た、やすりなどで好みの形状に手作的に仕上げすること
ができる点でそれなりに評価されている。
数が多いため、手作りとは言え、その組み立てに手間が
かかるばかりでなく、接着不良が生じやすいと言った面
があることは否めない。また、組み立て前の問題とし
て、過度の湿気や乾燥により各側板部材に反りや狂いが
生じ、不良品となってしまうこともあった。
になされたもので、その目的は、部材の使用点数が少な
く、より簡便に組み立てることを可能にするとともに、
各部材に反りや狂いが生じ難い構成とした組み立て式の
オカリナを提供することにある。
め、本発明は、予め設定された位置に音程に対応した指
孔が形成され、かつ、裏面側に共鳴空間を形成する凹部
がくり抜かれてているとともに、表面側の周辺に沿って
丸みを帯びたほぼV字状の切溝が刻設されている肉厚の
木材からなる上側板部材と、上記上側板部材よりも肉薄
の平板状の木材からなり、予め設定された位置に音程に
対応した指孔と歌口とが形成され、かつ、吹口形成部材
を有する下側板部材とを備え、上記上側板部材と上記下
側板部材とを接着して一体に組み立てるようにしたこと
を特徴としている。
上側板部材と下側板部材の2部材を接着するだけでよ
く、きわめて簡単にオカリナを組み立てることができ
る。また、上側板部材について言えば、やや肉厚の板材
から共鳴空間となる凹部をくり抜いた形状であるため、
反りや狂いが生じ難い。したがって、上側板部材の接着
面がしっかりしているため、下側板部材に多少の反りや
狂いが生じたとしても、それを矯正して上側板部材に接
着することができる。
む周壁の一部に、吹口形成部材が嵌合される切り欠き部
を設け、同切り欠き部の端面を吹口形成部材に対する位
置決め面とすることが好ましく、これによれば、組み立
て時の位置合わせを容易に行なうことができる。
として形成し、上側板部材と下側板部材とを、それらの
間にその吹口形成部材を介在させて接着して一体に組み
立てるようにしてもよい。
て、丸みを帯びたほぼV字状の切溝が刻設されているた
め、オカリナを組み立てた後に、この部分をノコギリな
どで切除したり、やすり掛けすることにより、オカリナ
の外形を好みの曲面に仕上げることができるばかりでな
く、切溝が丸みを帯びていることから、上側板部材の周
囲に、さらに一つ上の音が出せる指孔を容易に設けるこ
とができる。
上側板部材の端縁近くであっても、その丸みを帯びてい
る面から斜め方向に指孔を穿孔することにより、孔開け
をし損じることなく孔開け加工を行なうことができる。
また、その指孔の周囲が丸みを帯びているため、無理な
くその指孔に運指することができ、これにより、音域が
広がり、より多くの曲が演奏することが可能となる。
明の好適な実施例について説明する。図1はこの実施例
に係るオカリナの分解斜視図である。
は、図において上側に位置する上側板部材2と、下側に
位置する下側板部材3とから構成され、その材質は桜や
楓などの硬質木材が好ましく採用される。
ほぼ5角形状の板材からなり、5角形の一つの頂点から
後述の吹口形成部材4を閉蓋する部分21が若干突出す
るように形成され、5角形のベース(底板)となる部分
20に10個の指孔22が穿設されている。
の周囲にV字形の丸みを帯びた切溝23が形成されてい
る(図5参照)。この切溝23はオカリナ1を組み立て
た後に、この部分をノコギリなどによる切除や、やすり
掛けなどをし易くしたものである。これにより丸みを帯
びたオカリナ1を製作することができる。
ることにより、上側板部材2の周囲に、さらに一つ上の
音が出せる指孔22aを容易に設けることができる。す
なわち、切溝23が丸みを帯びているため、孔開けをし
損じることない。また、無理なくその指孔22aに運指
することができ、これにより、音域が広がり、より多く
の曲が演奏することが可能となる。
裏側には周壁部24を残すように共鳴空間としての凹部
25が形成されている。周壁部24は凹部25を囲んで
いるが、吹口形成部材4を閉蓋する部分21の箇所は、
吹口形成部材4が嵌合される切り欠き部とされており、
その両端面が吹口形成部材4に対する位置決め面24
a,24aとされている。
ほぼ同一形状とされている。この下側板部材3は、上側
板部材2より肉薄の板材からなり、5角形の一つの頂点
から吹口を形成する部分31が突出するような8角形の
形状に形成され、5角形のベース(底板)30となる部
分に2個の指孔32が穿設されている。
分31には凹状の気道33が形成され、その先端部には
歌口34が穿設されている(図5参照)。また、この歌
口34は図4でわかるように外表面側が半円状に抉った
ような形状に形成されている。
は、5角形状の吹口形成部材4が予め固着されている。
これにより、吹口5が形成されている。なお、場合によ
っては、吹口形成部材4は予め固着しておかないで、オ
カリナ1を製作するときに他の部材とともに接着するよ
うにしてもよい。
しては、上側板部材2の周壁部24と吹口形成部材4を
閉蓋する部分21に接着剤(好ましくは瞬間接着剤)を
塗布し、上側板部材2と下側板部材3とを接着する。一
体化した、つまり組み立てたオカリナ1を図3および図
4に示す。
図5の断面図からわかるように上側板部材2と下側板部
材3と吹口形成部材4とにより、その内部に共鳴空間6
が形成される。しがって、吹口5から気道33まで楔状
の空間として続き、歌口34のエッジに呼気が当たって
共鳴空間6内の空気柱を振動させるようになる。
材2と吹口形成部材4を有する下側板部材3だけで形成
されるため、より簡単に組み立てることができ、特に学
習教材などに好適である。
に切溝23の箇所から切削したり、切削部分や吹口形成
部材4などの角部をやすりなどで落として丸く形成する
こともでき、より手に馴染むように加工することも簡単
に行なうことができる。
板状の部材を接着剤によって接着してより簡単に組み立
てることができ、特に学習教材として有用なオカリナを
提供することができる。
あるので、その管理や組み立てが非常に楽であるばかり
か、各部材の反りや狂いが少ないオカリナを提供するこ
とができる。さらには、接着接合部分が少ないので、気
密性の高い確実な共鳴空間を形成することができる。
図。
Claims (2)
- 【請求項1】 予め設定された位置に音程に対応した指
孔が形成され、かつ、裏面側に共鳴空間を形成する凹部
がくり抜かれてているとともに、表面側の周辺に沿って
丸みを帯びたほぼV字状の切溝が刻設されている肉厚の
木材からなる上側板部材と、上記上側板部材よりも肉薄
の平板状の木材からなり、予め設定された位置に音程に
対応した指孔と歌口とが形成され、かつ、吹口形成部材
を有する下側板部材とを備え、上記上側板部材と上記下
側板部材とを接着して一体に組み立てるようにしたこと
を特徴とするオカリナ。 - 【請求項2】 上記上側板部材の上記凹部を囲む周壁の
一部には、上記吹口形成部材が嵌合される切り欠き部が
設けられており、同切り欠き部の端面が上記吹口形成部
材に対する位置決め面とされていることを特徴とする請
求項1に記載のオカリナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08937198A JP3523058B2 (ja) | 1998-03-18 | 1998-03-18 | オカリナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP08937198A JP3523058B2 (ja) | 1998-03-18 | 1998-03-18 | オカリナ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11272264A JPH11272264A (ja) | 1999-10-08 |
JP3523058B2 true JP3523058B2 (ja) | 2004-04-26 |
Family
ID=13968848
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08937198A Expired - Fee Related JP3523058B2 (ja) | 1998-03-18 | 1998-03-18 | オカリナ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3523058B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100451632B1 (ko) * | 2002-05-20 | 2004-10-15 | 이호준 | 오카리나 악기 |
KR100620892B1 (ko) | 2005-04-20 | 2006-09-07 | 고현일 | 오카리나 |
-
1998
- 1998-03-18 JP JP08937198A patent/JP3523058B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11272264A (ja) | 1999-10-08 |
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