JP3522986B2 - ノイズキャンセラおよびこのノイズキャンセラを使用した通信装置 - Google Patents

ノイズキャンセラおよびこのノイズキャンセラを使用した通信装置

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JP3522986B2
JP3522986B2 JP22865296A JP22865296A JP3522986B2 JP 3522986 B2 JP3522986 B2 JP 3522986B2 JP 22865296 A JP22865296 A JP 22865296A JP 22865296 A JP22865296 A JP 22865296A JP 3522986 B2 JP3522986 B2 JP 3522986B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ディジタル自動
車・携帯電話装置やディジタルコードレス電話機、ディ
ジタル有線電話装置等のように音声信号を符号化して伝
送する通信装置に設けられるノイズキャンセラおよびこ
のノイズキャンセラを備えた通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル携帯電話装置などの通信装置
では、一般にCELP(Code ExcitedLinear Predictio
n)方式などの低ビットレートの音声符号化方式が使用
されている。この種の符号化方式を使用すると、背景雑
音が比較的大きい環境下でも良好な音声通話を行なうこ
とが可能である。なお、CELP方式の詳細な点につい
ては、M.R.Schroeder 氏とB.S.Atal氏の“Code-Excited
Linear Prediction(CELP):High-Quality Speech At Ve
ry Low Bit Rates”in Proc.ICASSP,1985.pp.937-939に
述べられている。
【0003】しかし、バスや通勤電車内等のような高雑
音環境下では背景雑音は音声の明瞭感を著しく低下させ
るため、雑音を除去して音声のみを符号化に供するノイ
ズキャンセラの研究が種々なされている。その一つとし
て、“Suppression of acoustic noise in speech usin
g subtraction ”(IEEErans.,vol .ASSP-27 ,P113
-120,Apr .1979)がある。
【0004】この論文に記載されている技術は、概略次
のようなものである。すなわち、観測された信号をまず
256サンプルのフレームに分け、フレームごとに高速
フーリエ変換(FFT:fast Fourier transform )を行
なって信号を周波数分解する。また雑音部分のフーリエ
変換係数iの大きさu(i) を予め調べておき、観測信号
のフレームの変換係数s(i) を次のように抑圧する。 S^(i) =max(0、|s(i) |−u(i) )*sign
(s(i) ) 次に、この抑圧した変換係数S^(i) に逆高速フーリエ
変換(IFFT)を行なって信号面に戻し、戻った信号
を音声符号化部への入力とする。このように、変換係数
から雑音相当のパワーを引き去ることにより、観測信号
から雑音成分を除去し音声を残すことが理論的には可能
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】FFTのような直交変
換による周波数解析では、変換区間の定常性が仮定され
ている。しかし、音声は必ずしもフレーム区間内で定常
とは限らず、また雑音も個々の変換係数としてみると必
ずしも一定値にはならず特性に時間的な変動がある。こ
のため、変換区間を定常と仮定して構成された従来のノ
イズキャンセラでは、実際に雑音をキャンセルしようと
すると、雑音成分の一部が残留したり音声周波数の一部
が欠損することがある。これらは、特有の周波数雑音と
なって聞こえ、場合によっては雑音のキャンセル処理を
行なわない場合よりも不自然になることがあり、非常に
好ましくない。
【0006】また、ノイズキャンセラ用のFFTとして
は通常256次のFFTが使用される。しかし、256
次のFFTは演算量が膨大になるため、携帯電話機等の
小型通信装置への応用は現状では困難である。そこで、
携帯電話機等の小型通信装置に設けられるノイズキャン
セラでは、128次や64次、32次といった低次のF
FTを使用する必要がある。ところが、FFTの次元を
下げると、音声のピッチ周期よりもフレーム長が短くな
る。この状態で、先に述べた変換区間を定常と仮定して
ノイズキャンセル処理を行なうと、低域の変換係数に対
する抑圧により音声のピッチ周期に歪みが発生して、雑
音抑圧後の音声が極めて不自然になり、実用に供せなく
なる。
【0007】この発明は上記事情に着目してなされたも
ので、その第1の目的は、入力音声信号に含まれる雑音
成分をより的確にキャンセルできるようにし、これによ
り通話品質の向上を図り得るノイズキャンセラおよびこ
のノイズキャンセラを備えた通信装置を提供することで
ある。
【0008】第2の目的は、音声のピッチ周期よりも短
い次元の直交変換を使用しても雑音抑圧後の音声に歪み
が生じないようにし、これにより直交変換に係わる演算
量が少なくしかも音声品質の劣化が生じないノイズキャ
ンセラを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るためにこの発明のノイズキャンセラは、送話入力信号
を一定長ごとにフレーム化し、各フレームについて周波
数解析のための直交変換を行なって、これにより得られ
た変換係数を複数のグループに分割し、これらのグルー
プごとに変換係数を抑圧するための処理を行なうように
したものである。
【0010】上記抑圧処理を行なう手段としては、次の
ようなものが考えられる。すなわち、その第1の手段
は、複数のグループごとに、このグループ内の変換係数
の平均値を求めるとともに、この変換係数の平均値をし
きい値と比較し、変換係数の平均値がしきい値を超えな
いときにはグループ内の変換係数を所定の最小値に設定
し、変換係数の平均値がしきい値を超えるときにはグル
ープ内の変換係数について当該変換係数の絶対値または
二乗値の大きさに応じた抑圧を行なうものである。
【0011】また第2の手段は、複数のグループごと
に、このグループ内の変換係数の平均値を求めるととも
に、この変換係数の平均値をしきい値と比較し、変換係
数の平均値がしきい値を超えるときには所定の第1の値
の基本低減値を設定し、変換係数の平均値がしきい値を
超えないときには上記第1の値よりも十分に大きい第2
の値の基本低減値を設定し、グループ内の変換係数の絶
対値を上記基本低減値と比較して、変換係数の絶対値が
基本低減値よりも高いときには当該変換係数の絶対値か
ら基本低減値を減算しさらに当該変換係数の絶対値の一
定割合値を加算した値に上記グループ内の変換係数を抑
圧し、一方変換係数の絶対値が基本低減値よりも低いと
きには当該変換係数の絶対値の一定割合値にグループ内
の変換係数を抑圧するものである。
【0012】すなわち、この発明は、入力フレームを直
交変換して得た係数を個々に独立ではなく複数の係数の
集合体としてとらえ、これらの係数を周波数特性の近い
ものごとにまとめてグループ化し、これらのグループご
とに、例えばこのグループに属する係数の平均値が雑音
レベルの平均値を超えないときは当該係数を強く抑圧
し、一方係数の平均値が雑音レベルの平均値よりもある
程度大きいときには当該係数を弱く抑圧するようにした
ものである。
【0013】したがってこの発明によれば、抑圧処理が
変換係数のグループごとに各々最適な条件で行なわれる
ことになる。このため、すべての係数をただ一つの条件
で一様に抑圧処理する場合に比べて、個々の係数の特性
変動に対応して各々適切な抑圧処理を行なうことが可能
となり、これにより雑音成分を効果的にキャンセルして
通話品質の向上を図ることができる。
【0014】一方、前記第2の目的を達成するために他
の発明は、送話入力信号を一定長ごとにフレーム化し
て、このフレームごとに周波数解析のための直交変換を
行ない、この直交変換により得られた変換係数を、音声
のピッチ周期に対応する周波数より低い帯域に含まれる
変換係数群と、上記周波数より高い帯域に含まれる変換
係数群とに分ける。そして、上記高い帯域に含まれる変
換係数群に対しては個々の変換係数ごとに異なる比率で
抑圧処理を行ない、一方低い帯域に含まれる変換係数群
に対しては一定の比率で抑圧処理を行なうようにしたも
のである。
【0015】したがってこの発明によれば、次のような
作用効果が奏せられる。すなわち、SS(spectral sub
traction)法によりノイズキャンセル処理を行なう際
に、音声のピッチ周期より次元の短い直交変換器を用い
ると、雑音はキャンセルできるものの音声に歪みがあら
われてそのままでは音質の劣化が激しい。この音質劣化
の原因を調べてみると、音声のピッチ周期よりも短い次
元数の直交変換を行なうと低域のスペクトルに歪みが発
生し、もともと低域に偏ったスペクトルを持っている音
声の特性を歪ませることが分かった。そこで、先に述べ
たように直交変換により得られた変換係数のうち、高域
に含まれる各変換係数については変換係数ごとに異なる
ゲインで抑圧制御を行ない、低域に含まれる各変換係数
については一定のゲインで一律に抑圧処理を行なうよう
にすると、音声のピッチ周期より次元の短い直交変換器
を用いたとしても、低域に偏った音声のスペクトルに歪
みを生じさせることなく良好な雑音抑圧を行なうことが
可能となる。
【0016】またこの発明は、上記直交変換により得ら
れた変換係数の帯域分割において、直交変換された変換
係数を、音声のピッチ周期に対応する第1の周波数より
低い帯域に含まれる変換係数群と、上記第1の周波数よ
り高くかつ所定の第2の周波数より低い中間帯域に含ま
れる変換係数群と、上記第2の周波数より高い帯域に含
まれる変換係数群とに分け、高域に含まれる変換係数群
に対しては個々の変換係数ごとに異なる比率で抑圧処理
を行ない、低域に含まれる変換係数群に対しては一定の
比率で抑圧処理を行ない、さらに中間域に含まれる変換
係数群に対しては上記低域抑圧処理と高域抑圧処理とを
補間するための抑圧処理を行なうようにしたことも特徴
とする。
【0017】このように、中間域の変換係数に対する抑
圧処理を、高域の変換係数に対する抑圧処理と低域の変
換係数に対する抑圧処理とを補間するように行なうこと
で、周波数軸方向における変換係数の抑圧処理に連続性
を持たせることができ、これにより円滑でより高品質の
雑音抑圧を可能にすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)図1は、この発明に係わるノイズ
キャンセラを備えたディジタル携帯電話装置の第1の実
施の形態を示すブロック構成図である。
【0019】同図において、図示しない基地局から無線
チャネルを介して送られた無線搬送波信号は、アンテナ
1で受信されたのちアンテナ共用器(DUP)2を介し
て受信回路(RX)3に入力され、ここで周波数シンセ
サイザ(SYN)4から出力された受信局部発振信号と
ミキシングされて中間周波信号に周波数変換される。そ
してこの受信中間周波信号は、図示しないA/D変換器
においてサンプリングされたのちディジタル復調器(D
EM)6に入力される。
【0020】ディジタル復調器6は、上記ディジタル受
信中間周波信号に対するフレーム同期およびビット同期
を確立したうえで、ディジタル復調処理を行なう。この
復調処理により得られたベースバンドのディジタル復調
信号は、時分割多元接続回路(TDMA)8に入力さ
れ、ここで各伝送フレームごとに自己宛てのタイムスロ
ットが分離抽出される。尚、上記ディジタル復調器6に
おいて得られたフレーム同期およびビット同期に関する
情報は制御回路18に入力される。
【0021】上記TDMA回路8から出力されたディジ
タル復調信号は、続いて誤り訂正符号復号回路(CH−
COD)9に入力され、ここで誤り訂正復号処理され
る。そして、この誤り訂正復号されたディジタル復調信
号は、音声復号回路(DEC)10に入力されて音声復
号処理され、これによりディジタル受話信号が再生され
る。このディジタル受話信号は、D/A変換器11でア
ナログ受話信号に戻されたのち図示しない音声増幅器を
介してスピーカ12に供給され、このスピーカ12から
拡声出力される。
【0022】一方、話者の送話音声は、マイクロホン1
3で集音されて電気信号に変換されたのちA/D変換器
14に入力され、このA/D変換器14で所定のサンプ
リング周期でサンプリングされてディジタル送話信号に
変換される。このディジタル送話信号は、後述するノイ
ズキャンセラ17を経たのち音声符号化回路(COD)
16に入力されて音声符号化される。
【0023】この音声符号化回路16から出力された符
号化音声データは、制御回路18から出力された制御信
号とともに誤り訂正符号復号回路(CH−COD)9に
入力され、ここで誤り訂正符号化される。そして、この
誤り訂正符号化されたディジタル送信信号はTDMA回
路8に入力される。このTDMA回路8では、時分割多
元接続(TDMA)方式に対応した伝送フレームが生成
され、この伝送フレーム中の自装置に割り当てられたタ
イムスロットに上記ディジタル送信信号を挿入するため
の処理が行なわれる。このTDMA回路8から出力され
たディジタル送信信号は、続いてディジタル変調器(M
OD)7に入力される。
【0024】このディジタル変調器7では、上記ディジ
タル送信信号によりディジタル変調された送信中間周波
信号が発生され、この送信中間周波信号は図示しないD
/A変換器によりアナログ信号に変換されたのち送信回
路(TX)5に入力される。なお、ディジタル変調方式
としては、例えばπ/4シフトQPSK(π/4 shift
ed quadrature phase shift keying)方式が使用され
る。
【0025】送信回路5では、上記変調された送信中間
周波信号がまず周波数シンセサイザ4から出力された送
信局部発振信号とミキシングされ、これにより通話チャ
ネルに対応する無線搬送波周波数に変換される。そし
て、この無線変調波信号は、送信電力増幅器において制
御回路18から制御信号TCSにより指示された所定の
送信電力レベルに制御されたのち、アンテナ共用器2を
介してアンテナ1から図示しない基地局へ向けて送信さ
れる。
【0026】なお、19は操作パネル部であり、この操
作パネル部19には発信キー、終了キー、ダイヤルキ
ー、および各種機能キーを有するキー入力部と、液晶表
示器(LCD)や発光ダイオード(LED)を有する表
示部とが配設されている。
【0027】ところで、ノイズキャンセラ17は次のよ
うに構成される。図2はその構成を示す回路ブロック図
である。A/D変換器14から出力されたディジタル送
話信号は、先ずフレーム分割部100で一定長ずつ区切
られてフレーム化されたのち、雑音/音声判定部101
を介して雑音パワー推定部102に入力されるととも
に、高速フーリエ変換回路(FFT)に入力される。な
お、1フレーム長FLは例えば256サンプルに設定さ
れる。
【0028】雑音/音声判定部101は、例えば雑音レ
ベルの推定値をもとに現行フレームが音声フレームであ
るか雑音フレームであるか判定するもので、その判定結
果をフラグに表示する。例えば、現行フレームが雑音フ
レームの場合にはフラグを“0”にクリアし、音声フレ
ームの場合にはフラグを1”にセットする。なお、雑音
/音声の判定方法については、「電話音声の有音/無音
判定しきい値の逐次的設定方法についての検討」(電子
情報通信学会春期全国大会、1988年B−328)な
どに詳しい。
【0029】雑音パワー推定部102は、上記雑音/音
声判定部101の判定結果であるフラグにより、現行フ
レームが雑音フレームであると認識した場合に、この現
行の雑音フレームの信号値a(i) を二乗平均し、この二
乗平均値と過去の雑音フレームの二乗平均値との平均を
求めて、この算出値を雑音パワー値Powとしてグループ
別基本低減値決定部104に供給する。
【0030】図3は、上記雑音パワーの推定手順および
その内容を示すフローチャートである。同図において、
ステップ201では雑音パワー値Powの初期設定が行な
われ、ステップ202では上記雑音フレームの信号値a
(i) と、上記雑音/音声判定部101の判定フラグがそ
れぞれ入力される。そして、判定フラグ=0であれば、
ステップ203からステップ204に移行してここで雑
音パワー値Powを算出し、この算出した雑音パワー値P
owをステップ205にてグループ別基本低減値決定部1
04へ出力する。
【0031】一方、FFT103は、上記雑音フレーム
の信号値a(i) の高速フーリエ変換を行なうもので、こ
れにより得られた変換係数S(j) を上記グループ別基本
低減値決定部104へ供給する。なお、このときフーリ
エ変換の出力は虚数の形態をとるが、ここでは他の変換
との共通性を持たせるため、jが奇数の場合を実部、偶
数の場合を虚部と考え、変換係数の数は入力信号のフレ
ーム長FLと同じとする。
【0032】グループ別基本低減値決定部104は、上
記FFT103から供給された雑音フレームの変換係数
を複数のグループに分け、これらのグループごとに変換
係数の抑圧制御に使用するための基本低減値thr(i)
(i=0,…,N−1)を決定するものである。このと
きグループ分けは、上記変換係数のうち周波数特性が類
似したもの(例えば周波数が近いもの)同一グループ
となるように行なう。また、グループ数Nは例えばN=
8に設定され、かつ各グループ内の係数の数は同一で3
2となるように設定される。なお、グループ内の係数の
数は必ずしも同一値でなくてもよい。
【0033】図4は、上記グループ別基本低減値決定部
104の動作手順およびその内容を示すフローチャート
である。同図において、グループ別基本低減値決定部1
04は、まずステップ301で雑音パワー推定部102
から雑音パワー推定値Powを取り込むとともに、FFT
103から変換係数S(j) (j=0,…,FL−1)を
取り込む。そしてステップ302でグループ番号iを初
期値0にセットするとともに、ステップ303でj=
0,x=0にそれぞれ初期設定したのち、ステップ30
4でS(j) をN個のグループに分けるとともにこれらの
グループごとに変換係数の二乗平均値xを算出する。こ
の変換係数の二乗平均値xの算出は、ステップ306で
jをインクリメントするごとに繰り返し行ない、ステッ
プ305でjがFL/N以上になったところで終了す
る。
【0034】そしてグループ番号i=0に属する変換係
数の二乗平均値が求まると、ステップ307において上
記雑音パワー推定値POWに予め設定したグループ別重み
定数Ai (例えばAi =32/(i+1))を掛け合わ
せてこれをスレショルド値yとし、ステップ308で上
記変換係数の二乗平均値xとこのスレショルド値yとを
比較する。この比較の結果、変換係数の二乗平均値xが
スレショルド値yよりも小さければステップ310に移
行してここで基本減衰値thr(i) を予め定めた最大値
MAXに決定する。これに対し、変換係数の二乗平均値
xがスレショルド値y以上になれば、ステップ309に
移行してここで上記スレショルド値yに定数M(例えば
M=2)を掛け合わせ、これにより得られた値を基本減
衰値thr(i) とする。
【0035】そして、以上の変換係数の二乗平均値xを
算出、その算出値xとスレショルド値yとの比較、およ
びその比較結果に応じた基本減衰値thr(i) の決定
を、ステップ312でiをインクリメントすることによ
り各グループ(i=0,…,N−1)ごとに繰り返し行
ない、i=Nになったところで1つの雑音フレームにつ
いての一連の処理を終了する。そして、最後にステップ
311からステップ312に移行して、ここで上記処理
により得られた各グループの基本減衰値thr(i) を変
換係数抑圧部105へ出力する。
【0036】変換係数抑圧部105は、上記グループ別
基本低減値決定部104により決定された各グループの
基本減衰値thr(i) を基に、FFT103から供給さ
れた変換係数値の抑圧処理を行なう。
【0037】図5は、この変換係数抑圧部105による
変換係数抑圧処理の処理手順およびその内容を示すフロ
ーチャートである。同図において、変換係数抑圧部10
5は先ずステップ401において上記グループ別基本低
減値決定部104から各グループの基本減衰値thr
(i) を取り込むとともに、FFT103から変換係数値
を取り込む。そして、ステップ402および403でそ
れぞれi=0およびj=0に初期設定したのち、ステッ
プ404に移行してここで変換係数値をN個のグループ
に分け、さらにステップ405でi番目のグループに属
する係数S(k) の絶対値を基本減衰値thr(i) と比較
する。この比較の結果、係数S(k) の絶対値が基本減衰
値thr(i) 以上になれば、ステップ406に移行して
ここで係数S(k) の大きさをS(k) の絶対値から基本減
衰値thr(i) を引き算した値に抑圧する。これに対
し、係数S(k) の絶対値が基本減衰値thr(i) よりも
小さければ、係数S(k) の大きさを0に設定する。
【0038】変換係数抑圧部105は、以上の抑圧処理
を各グループの係数S(i) ごとに行ない、1フレーム分
のすべてのグループおよびその変換係数に対する抑圧処
理が終了すると、ステップ412に移行してここで上記
係数S(k) を出力する。
【0039】この変換係数抑圧部105から出力された
抑圧処理後の係数S(k) は、逆高速フーリエ変換回路
(IFFT)106に入力され、ここで逆高速フーリエ
変換が行なわれて時間軸の信号に戻されたのち音声符号
化回路16に供給される。
【0040】以上のように第1の実施の形態のノイズキ
ャンセラおよびこのノイズキャンセラを備えた通信装置
では、雑音フレームをFFT103により直交変換し、
その変換係数をグループ別基本低減値決定部104でN
グループに分割して、これらのグループごとにその変換
係数の平均値をスレショルド値と比較してその比較結果
に応じて基本低減値を決定し、この基本低減値を基に変
換係数抑圧部105において上記FFT103から出力
された変換係数を抑圧するようにしている。
【0041】したがって、変換係数の抑圧処理がグルー
プごとに各々最適な条件で行なわれることになり、これ
によって個々の変換係数の特性変動等に対応して各々適
切な抑圧処理を行なうことが可能となり、雑音成分を効
果的にキャンセルすることができる。
【0042】(第2の実施の形態)図6は、この第2の
実施の形態におけるノイズキャンセラの構成を示す回路
ブロック図である。なお、同図において前記図2と同一
部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0043】この実施の形態のノイズキャンセラ17′
には、グループ別基本低減値決定部104′の前段にグ
ループ別平均値推定部107が設けてある。このグルー
プ別平均値推定部107は、雑音フレームの変換係数S
(j) をN個のグループに分け、これらのグループごとに
グループ内の変換係数の平均値、つまりグループ雑音平
均値avr(i) (i=0,…,N−1)を算出する。な
お、ここでは前記第1の実施の形態と同様にグループ数
N=8とし、グループ間の変換係数の数は同一値=32
とする。
【0044】図7は、上記グループ別平均値推定部10
7によるグループ雑音平均値の算出手順およびその内容
を示すフローチャートである。同図において、グループ
別平均値推定部107は、まずステップ501において
グループ雑音平均値avr(i) をPBi(i=0,…,
N−1)に初期設定する。ここでは例えばavr(i) =
2000に設定するか、または先頭フレームのグループ
別平均値に設定しておく。そして、ステップ502にお
いて、FFT103から変換係数S(j) (j=0,…,
FL−1)を取り込むとともに、雑音/音声判定部10
1の判定フラグを取り込み、ステップ503でこの判定
フラグより現行フレームが雑音フレームか否かを判定す
る。そして、現行フレームが音声フレームであれば、ス
テップ512に移行してここで先行フレームまでのグル
ープ雑音平均値avr(i) をそのまま出力する。
【0045】これに対し現行フレームが雑音フレームで
あれば、ステップ504および505でそれぞれi=0
およびj=0,x=0に初期設定したのち、ステップ5
06に移行してここでS(j) をN個のグループに分ける
とともに、これらのグループごとに変換係数の絶対値和
x=|S(k) |を算出する。この変換係数の絶対値和x
の算出は、ステップ508でjをインクリメントするご
とに繰り返し行ない、ステップ507でjがFL/N以
上になったところで終了する。
【0046】そしてグループ番号i=0に属する変換係
数の絶対値和xが求まると、ステップ509に移行し
て、ここで先行フレームまでのグループ雑音平均値av
r(i)とリーク積分を行なうことにより現行フレームま
でのグループ雑音平均値avr(i) を算出する。
【0047】以後同様に、ステップ510でiをインク
リメントするごとにステップ505に戻って以上述べた
グループ雑音平均値avr(i) を算出するための処理を
繰り返し行ない、これにより各グループ別のグループ雑
音平均値avr(i) がそれぞれ算出される。そして、ス
テップ511でjがN以上になるまで上記演算が繰り返
され、Nグループすべてのグループ雑音平均値avr
(i) が求まると、ステップ511からステップ512に
移行してここで上記各グループ雑音平均値avr(i) を
グループ別基本低減値決定部104′へ出力する。
【0048】次に、グループ別基本低減値決定部10
4′では、上記グループ別平均値推定部17から供給さ
れた各グループ雑音平均値avr(i) を用いて、各グル
ープごとの基本低減値thr(i) (i=0,…,N−
1)を決定するための処理が行なわれる。
【0049】図8は、このグループ別基本低減値決定部
104′による処理手順およびその内容を示すフローチ
ャートである。グループ別基本低減値決定部104′
は、まずステップ601において、FFT103から変
換係数S(j) (j=0,…,FL−1)を取り込むとと
もに、グループ別平均値推定部107から出力された各
グループ雑音平均値avr(i) を取り込む。そして、ス
テップ602において上記各グループ雑音平均値avr
(i) の総和Poaを算出する。
【0050】次にグループ別基本低減値決定部104′
は、ステップ603でグループ番号i、現行フレームの
係数平均値Posおよびグループの係数平均値の最大値m
axをそれぞれ初期値0に設定するとともに、ステップ
604でjおよび各グループの係数絶対値総和Sub
(i) をそれぞれ0に初期設定する。そして、ステップ6
05でS(j) をN個のグループに分けるとともに、これ
らのグループごとに係数の絶対値総和Sub(i) を算出
する。この変換係数の絶対値総和Sub(i) の算出は、
ステップ607でjをインクリメントするごとに繰り返
し行ない、ステップ606でjがFL/N以上になった
ところで終了する。
【0051】そして、グループ番号i=0に属する変換
係数の絶対値総和Sub(i) が求まると、次にステップ
607に移行してここで全グループの変換係数の絶対値
総和Sub(i) の平均値を求めるとともに、これらのグ
ループ平均値Sub(i) の和である現行フレームの係数
平均値Posを求める。また、ステップ608およびステ
ップ609において、上記各グループ平均値Sub(i)
の中から最大値maxを求める。
【0052】以上のSub(i) の平均値および現行フレ
ームの係数平均値Posの平均値の算出、さらには各グル
ープ平均値Sub(i) の中から最大値maxの検出は、
ステップ611でiをインクリメントすることにより各
グループ(i=0,…,N−1)ごとに繰り返し行なわ
れ、i=Nになったことがステップ610で確認される
と、つまりすべてのグループについての上記演算が終了
すると、次のステップ612に移行する。
【0053】ステップ612では、上記現行フレームの
係数平均値Pos、各グループ平均値Sub(i) の最大値
maxおよび各グループ雑音平均値avr(i) の総和P
oaを用いて重み変数fを決定し、ステップ613に移行
する。このステップ613では、上記重み変数fと雑音
平均値avr(i) とを乗算した値に、上限値をB3 とす
るPoaを加算し、これによりスレショルド値変数xを求
める。
【0054】そして、ステップ614において、グルー
プ平均値Sub(i) を上記スレショルド値変数xと比較
し、この比較の結果グループ平均値Sub(i) がスレシ
ョルド値変数xよりも小さければ、ステップ615に移
行してここで当該グループの基本低減値thr(i) を雑
音平均値avr(i) の定数B6 倍とし、一方グループ平
均値Sub(i) がスレショルド値変数xよりも大きい場
合には、ステップ616に移行してここで当該グループ
の基本低減値thr(i) を雑音平均値avr(i) の定数
B7 倍とする。
【0055】以上のスレショルド値変数xの算出、グル
ープ平均値Sub(i) とスレショルド値変数xとの比
較、およびその比較結果に応じた基本低減値thr(i)
の決定を、ステップ618でiをインクリメントするこ
とにより各グループ(i=0,…,N−1)ごとに繰り
返し行ない、i=Nになったことがステップ617で確
認されたところで1つの雑音フレームについての一連の
処理を終了する。そして、最後にステップ617からス
テップ619に移行して、ここで上記処理により得られ
た各グループの基本低減値thr(i) (i=0,…,N
−1)を変換係数抑圧部105′へ出力する。
【0056】変換係数抑圧部105′では、上記基本低
減値thr(i) (i=0,…,N−1)を使用して次の
ように変換係数S(j) (j=0,…,FL−1)の抑圧
処理が行なわれる。図9は、その処理手順および処理内
容を示すフローチャートである。
【0057】すなわち、変換係数抑圧部105′は先ず
ステップ701において上記グループ別基本低減値決定
部104′から各グループの基本低減値thr(i) (i
=0,…,N−1)を取り込むとともに、FFT103
から変換係数値S(j) (j=0,…,FL−1)を取り
込む。そして、ステップ702でi=0に初期設定し、
さらにステップ703でスレショルド値変数x=thr
(i) とするとともに、j=0に初期設定したのち、ステ
ップ704でj<NN(NN=FL/n/2)であって
かつi>0か否かを判定する。
【0058】この判定の結果、これらの条件を満たして
いればステップ705に移行して、ここでスレショルド
値変数xを x={thr(i-1) *(NN−j)+thr(i) *(N
N+j)}/FL*N に設定する。
【0059】これに対し上記条件を満たしていない場合
には、ステップ706に移行してここでj≧NNであっ
てかつi<N−1か否かを判定する。そして、この条件
を満足していればステップ707に移行して、ここでス
レショルド値変数xを x={thr(i) *(FL/N+NN−j)+thr(i
+1) *(j−FL/N+NN)}1/FL*N に設定する。
【0060】すなわち、スレショルド値変数xを設定す
る場合には、グループの境界における基本低減値thr
(i) の段差を解消するために、係数S(k) が最も近い他
のグループの基本低減値とs(k) が属するグループの基
本低減値thr(i) との線形補間値を用いている。な
お、この補間は行なわなくてもよい。
【0061】一方、上記ステップ706の条件も満足し
ていなければ、ステップ708に移行してここで変換係
数値S(j) をN個のグループに分け、さらにステップ7
09でi番目のグループに属する係数S(k) の絶対値y
を、スレショルド値変数xにy*Lを加算した値と比較
する。
【0062】この比較の結果、係数S(k) の絶対値yが
上記x+y*Lよりも大きければ、ステップ710でy
=y*Lとした後、ステップ712に移行する。これに
対し係数S(k) の絶対値yが上記x+y*Lよりも小さ
ければ、ステップ711でy=y−xとした後、上記ス
テップ712に移行する。そして、このステップ712
で、変換係数S(k) を S(k) =y*sign(S(k) ) に設定する。すなわち、係数S(k) の絶対値yが上記x
+y*Lよりも大きい場合には、係数S(k) の値をS
(k) の絶対値からxを減算した値に抑圧し、そうでない
場合には係数S(k) の値をS(k) の絶対値にLを乗算し
た値とする。
【0063】ここで、Lは雑音リーク係数、つまり変換
係数に対し抑圧しないでそのまま信号値として残す割合
を示すもので、例えばL=0,1とすると、変換係数の
一割が抑圧されずに逆変換されることを意味する。雑音
が大きく完全にキャンセルすることが困難な場合には、
このようなリーク雑音を残すほうが自然に聞こえるため
有力な手段となる。
【0064】変換係数抑圧部105′は、以上の抑圧処
理を各グループの係数S(i) ごとに行ない、1フレーム
分のすべてのグループおよびその変換係数に対する抑圧
処理が終了すると、ステップ717に移行してここで上
記係数S(j) を出力する。
【0065】この変換係数抑圧部105′から出力され
た抑圧処理後の変換係数S(j) は、IFFT106に入
力され、ここで逆高速フーリエ変換が行なわれて時間軸
の信号に戻されたのち音声符号化回路16に供給され
る。
【0066】以上のように第2の実施の形態では、グル
ープ別平均値推定部107を設けて変換係数のグループ
別の平均値を推定し、グループ別基本低減値決定部10
4′において上記グループ別の係数平均値の推定結果を
用いて基本低減値を決定し、この基本低減値を基に変換
係数抑圧部105′で変換係数の抑圧処理を行なうよう
にしている。したがって、雑音成分の除去をより精密に
行なうことができる。
【0067】(第3の実施の形態)この発明の第3の実
施の形態は、FFT103で直交変換されて得られた変
換係数を低域に含まれるものと高域に含まれるものとに
分割し、高域に含まれる変換係数については前記第2の
実施形態と同様にグループ単位で抑圧処理を行ない、一
方低域に含まれる変換係数については低域係数抑圧部で
一律のゲインで抑圧を行なうようにしたものである。
【0068】図10は、この実施の形態に係わるノイズ
キャンセラの構成を示す回路ブロック図である。なお、
同図において前記図6と同一部分には同一符号を付して
詳しい説明は省略する。
【0069】この実施形態に係わるノイズキャンセラ1
7″は、変換係数抑圧処理部として、高域係数抑圧部1
11と、低域係数抑圧部112と、変換係数最終抑圧部
113とを備えている。
【0070】このうちまず高域係数抑圧部111は、グ
ループ別基本低減値決定部104′により決定された基
本低減値に応じて、高域の変換係数に対しグループ別の
抑圧処理を行なう。その処理手順および処理内容は前記
図9に示した変換係数抑圧部105′によるものと略同
一であり、異なるところはステップ712において高域
のS1(k)を算出する点と、ステップ717において高域
の抑圧後変換係数値S1(j) (j=0,…,FL−1)
が出力される点である。
【0071】一方低域係数抑圧部112は、FFT10
3から出力された変換係数S(j) と、グループ別平均値
推定部107から出力された各グループの雑音平均値a
vr(j) とをそれぞれ取り込む。そして、変換係数S
(j) をもとに低域に含まれる複数のグループの変換係数
の平均値を求めるとともに、各グループの雑音平均値a
vr(j) をもとに低域部分の雑音の平均値を求め、これ
らの変換係数平均値と雑音平均値との比から低域抑圧量
rを決定する。そして、低域に含まれるすべての変換係
数値に一律に上記低域抑圧量rをかけ、その出力を抑圧
後の低域変換係数値として出力する。
【0072】図11は、この低域係数抑圧部112にお
ける処理手順および処理内容を示すフローチャートであ
る。すなわち、ステップ801においてFFT103か
ら出力された変換係数S(j) と、グループ別平均値推定
部107から出力された各グループの雑音平均値avr
(j) とをそれぞれ取り込む。
【0073】そしてまずステップ802でx=1,j=
1に初期設定したのちステップ804でこのj<FL/
N*N0 になるまで、ステップ803において変換係数
の平均化演算を繰り返し行ない、これにより低域部分に
含まれるN0 グループ分の変換係数の平均値を算出す
る。N0 は、音声のピッチ周期に応じて予め設定され
る。例えば、いま音声のピッチ周期を20〜160、A
/D変換器14における音声のサンプリング周波数を8
kHzとすると、 8kHz/20〜160=400〜50Hz となる。そこで、この400Hzに余裕を与えた500
Hzを低域の上限値とし、この500Hzに相当するN
をN0 として設定する。
【0074】次に、ステップ805で低域に含まれるN
0 グループ分の雑音の平均値Zを算出する。そして、ス
テップ806において、上記変換係数の平均値xが雑音
平均値Zの何倍になるかを求め、この比yをもとにステ
ップ807〜811において抑圧量rを決定する。すな
わち、ステップ807,808にてそれぞれy>T1で
あるかまたはy>T2 であるかを判定する。そして、こ
の判定の結果y>T1でなければステップ809でr=
Lとし、y>T1 であるがy>T2 でなければステップ
809でr=y/[T2 +(T2 −y)*a]とし、さ
らにy>T2 であればr=1とする。
【0075】最後に、ステップ812でj=0に初期設
定したのちステップ814でこのj<FLになるまで、
ステップ813において変換係数値に上記抑圧量rを乗
算する演算を繰り返し行ない、これによりすべての変換
係数値に一律に上記抑圧量rをかけた値S2(j)を求め
る。そして、この値S2(j)をステップ815により抑圧
後の低域変換係数値として変換係数最終抑圧部113へ
出力する。
【0076】変換係数最終抑圧部113は、上記高域係
数抑圧部111から出力された高域抑圧係数値S1(j)と
上記低域係数抑圧部112から出力された低域抑圧係数
値S2(j)とをもとに中間域の係数抑圧量を決定し、低域
から高域までの全帯域のグループ別変換係数値に対し低
域、中間域および高域ごとの最終的な帯域別抑圧処理を
行なう。
【0077】図12は、この変換係数最終抑圧部113
における処理手順および処理内容を示すフローチャート
である。すなわち、ステップ901において上記高域係
数抑圧部111から出力された高域抑圧係数値S1(j)
と、上記低域係数抑圧部112から出力された低域抑圧
係数値S2(j)とをそれぞれ取り込む。
【0078】そして、これらの高域抑圧係数値S1(j)お
よび低域抑圧係数値S2(j)をもとに、低域、高域および
中間域における最終的な変換係数抑圧処理を行なう。す
なわち、まずグループ番号iが0〜N1 までの低域に含
まれる各グループについては、ステップ903からステ
ップ904を介してステップ905に移行し、ここで上
記低域係数抑圧部112から出力されたS2(k)をそのま
ま最終抑圧係数とする処理を行なう。一方グループ番号
N1 +1のグループ、つまり中間域のグループの各変換
係数については、ステップ907からステップ908を
介してステップ909に移行し、ここで上記高域抑圧係
数値S1(k)と低域抑圧係数値S2(k)との加重平均値を求
めてこれを最終抑圧値とする処理を行なう。また、グル
ープ番号N1 +2以上の高域に含まれる各グループにつ
いては、ステップ907からステップ911を介してス
テップ912に移行し、ここで上記高域係数抑圧部11
1から出力されたS1(k)をそのまま最終抑圧係数とする
処理を行なう。
【0079】そして、すべてのグループについての最終
抑圧処理が終了すると、ステップ916にてこの最終抑
圧後の変換係数値S(j) (j=0,…,FL−1)を出
力する。
【0080】なお、先に述べたように低域の上限値を5
00Hzとした場合、上記中間域は例えば500Hz〜
2kHzに設定され、また高域は2kHzから実質的な
可聴周波帯域の上限値である3.4kHzまでの帯域に
設定される。図13はこの設定された各帯域とスペクト
ル分布との関係を示す特性図である。
【0081】以上のようにこの第3の実施形態では、グ
ループ化された変換係数値を低域に含まれるものと高域
に含まれるものとに分け、高域に含まれるものについて
は前記第2の実施形態と同様にグループ別基本低減値決
定部104′によりかく変換係数ごとに異なる低減値を
設定してこれをもとに高域係数抑圧部111で抑圧処理
する。一方、低域に含まれるものについては、低域係数
抑圧部112にて低減値を設定して、この低減値を各変
換係数に一律にかけることにより等しい比率で抑圧処理
する。さらに、上記高域に含まれるグループをさらに中
間域とそれを越える帯域とに分け、中間域に含まれるも
のについては上記低域の抑圧処理で設定した低減値と上
記高域の抑圧処理で設定した低減値との加重平均値をか
けることで抑圧処理するようにしている。
【0082】したがって、FFT103として音声のピ
ッチ周期よりも次元数の短いものを使用したとしても、
図13に示すように音声スペクトルの大半を占める低域
の信号成分に歪みが生じないようにすることができ、こ
れにより音声歪みの発生を防止して高品質のノイズキャ
ンセルを行なうことができる。
【0083】また、高域と低域との間に中間域が設定さ
れ、この中間域では低域の低減値と高域の低減値との加
重平均値により変換係数の抑圧処理が行なわれるので、
低域から高域に至る周波数範囲において抑圧特性の連続
性を高めて、より円滑な抑圧処理結果を得ることができ
る。
【0084】図14は、64次のFFTを使用した場合
において、本実施形態の構成により得られる音声の1フ
レームの電力値の周波数特性を、ノイズキャンセル前
と、全帯域でSS法によるノイズキャンセル処理を行な
った場合と比較して示したものである。同図から明らか
なように、本実施形態によれば全帯域にSS報によるノ
イズキャンセルを行なった場合に比べて、低域特に50
0Hz付近の音声のフレーム電力値の低下を防止して、
これにより良好な音声品質を保持することができる。
【0085】なお、この発明は上記各実施の形態に限定
されるものではない。例えば、第1の実施の形態では雑
音のパワー値として二乗平均値を用いたが、絶対値和を
用いてもよい。また、上記各実施の形態では、各グルー
プ間の係数の数を簡単のため同一にした場合を例にとっ
て説明したが、必ずしも同一に設定しなくてもよい。さ
らに、直交変換手段としては、FFT以外に、離散フー
リエ変換(DFT: discrete Fourier transform)や離
散コサイン変換(DCT: discrete cosine transform
)、ハーレ変換、カルーネン・レーベ変換等を使用し
てもよい。
【0086】また第3の実施の形態では、変換係数を低
域と高域と中間域とに分けてそれぞれ異なる抑圧処理を
行なうようにしたが、32次以下のFFTを使用した場
合には変換係数を高域と低域のみに分けてそれぞれの抑
圧処理を行うようにしても良い。すなわち、必ずしも中
間域の抑圧処理は必要としない。
【0087】また第3の実施の形態では、変換係数を帯
域分けする際に、全帯域の変換係数をグループ化してそ
の平均値を算出した後に帯域分けするようにしたが、ま
ず帯域分けし、しかるのちグループごとの抑圧処理が必
要な高域および中間域の変換係数についてのみグループ
化して抑圧処理に供するようにしてもよい。このように
すると、低域に含まれる変換係数に対するグループか処
理が不要となり、その分処理を簡単化することができ
る。
【0088】その他、変換係数のグループ数、基本低減
値決定のための処理や係数抑圧処理の処理手順およびそ
の処理内容、帯域分けする際の低域の上限値や中間域と
高域との境界となる周波数値、通信装置の種類やその構
成等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々変形して実施できる。
【0089】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明では、送話
入力信号を一定長ごとにフレーム化して、このフレーム
信号が音声フレームであるか雑音フレームであるかを判
定し、各フレームについて、周波数解析のための直交変
換を行なって、これにより得られた変換係数を複数のグ
ループに分割し、これらのグループごとに変換係数を抑
圧するための処理を行なうようにしている。
【0090】したがって、この発明によれば、抑圧処理
を変換係数のグループごとに各々最適な条件で行なうこ
とができ、これにより個々の変換係数の特性変動に対応
して各々適切な抑圧処理を行なうことができる。このた
め、雑音成分を効果的にキャンセルして通話品質の向上
を図ることができるノイズキャンセラおよびこのノイズ
キャンセラを備えた通信装置を提供することができる。
【0091】また他の発明では、送話入力信号を一定長
ごとにフレーム化して、このフレームごとに周波数解析
のための直交変換を行ない、この直交変換により得られ
た変換係数を、音声のピッチ周期に対応する周波数より
低い帯域に含まれる変換係数群と、上記周波数より高い
帯域に含まれる変換係数群とに分ける。そして、上記高
い帯域に含まれる変換係数群に対しては個々の変換係数
ごとに異なる比率で抑圧処理を行ない、一方低い帯域に
含まれる変換係数群に対しては一定の比率で抑圧処理を
行なうようにしている。
【0092】したがって、音声のピッチ周期よりも短い
次元数の直交変換器を使用しても雑音抑圧後の音声に歪
みが生じないようにし、これにより直交変換に係わる演
算量が少なくしかも音声品質の劣化が生じないノイズキ
ャンセラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるノイズキャンセラを備えたデ
ィジタル携帯電話装置の第1の実施の形態を示すブロッ
ク構成図。
【図2】図1に示した通信装置に設けられているノイズ
キャンセラの構成を示す回路ブロック図。
【図3】図2に示したノイズキャンセラにおける雑音パ
ワーの推定手順およびその内容を示すフローチャート。
【図4】図2に示したノイズキャンセラにおけるグルー
プ別基本低減値決定部の動作手順およびその内容を示す
フローチャート。
【図5】図2に示したノイズキャンセラにおける変換係
数抑圧処理の処理手順およびその内容を示すフローチャ
ート。
【図6】この発明の第2の実施の形態におけるノイズキ
ャンセラの構成を示す回路ブロック図。
【図7】図6に示したノイズキャンセラにおけるグルー
プ別平均値推定部の推定動作手順およびその内容を示す
フローチャート。
【図8】図6に示したノイズキャンセラにおけるグルー
プ別基本低減値決定部の動作手順およびその内容を示す
フローチャート。
【図9】図6に示したノイズキャンセラにおける変換係
数抑圧処理の処理手順およびその内容を示すフローチャ
ート。
【図10】この発明の第3の実施の形態におけるノイズ
キャンセラの構成を示す回路ブロック図。
【図11】図10に示したノイズキャンセラの低域係数
抑圧部における抑圧処理手順およびその処理内容を示す
フローチャート。
【図12】図10に示したノイズキャンセラの変換係数
最終抑圧部における抑圧処理手順およびその処理内容を
示すフローチャート。
【図13】周波数帯域の分割例とその音声スペクトル分
布との関係を示す図。
【図14】第3の実施の形態による音声品質改善効果を
示す周波数特性図。
【符号の説明】
1…アンテナ 2…アンテナ共用器(DUP) 3…受信回路(RX) 4…周波数シンセサイザ(SYN) 5…送信回路(TX) 6…ディジタル復調器(DEM) 7…ディジタル変調器(MOD) 8…時分割多元接続回路(TDMA) 9…誤り訂正符号復号回路(CH−COD) 10…音声復号回路(DEC) 11…D/A変換器 12…スピーカ 13…マイクロホン 14…A/D変換器 16…音声符号化回路(COD) 17,17′,17″…ノイズキャンセラ 18…制御回路 19…操作パネル部 100…フレーム分割部 101…雑音/音声判定部 102…雑音パワー推定部 103…高速フーリエ変換回路(FFT) 104,104′…グループ別基本低減値決定部 105,105′…変換係数抑圧部 106…逆高速フーリエ変換回路(IFFT) 107…グループ別平均値推定部 111…高域係数抑圧部 112…低域係数抑圧部 113…変換係数最終抑圧部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H03M 1/12 H03M 1/12 B H04B 1/40 H04B 1/40 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 3/14 H03H 17/02 601 H03H 17/02 671 H03H 21/00 H03M 1/08 H03M 1/12 H04B 1/40

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送話入力信号を一定長ごとにフレーム化
    するフレーム分割手段と、 このフレーム分割手段により分割された各フレームごと
    に、周波数解析のための直交変換を行なうための直交変
    換手段と、 この直交変換手段により得られた変換係数を、周波数特
    性が類似したものが同一グループとなるように複数のグ
    ループに分割し、これらのグループごとに前記変換係数
    を抑圧するための処理を行なう抑圧手段と、 この抑圧手段により抑圧処理が行なわれた後の変換係数
    を逆直交変換するための逆直交変換手段とを具備し、 かつ前記抑圧手段は、 前記複数のグループごとに、グループ内の変換係数の平
    均値を求める手段と、 この変換係数の平均値を、雑音に基づいて設定される
    きい値と比較する比較手段と、 この比較手段による比較結果をもとに、変換係数の平均
    値がしきい値を超えない場合にはグループ内の変換係数
    を予め定めた最小値に設定し、かつ変換係数の平均値が
    しきい値を超える場合には、グループ内の変換係数に対
    し当該変換係数に応じた抑圧を行う手段とを備えたこと
    を特徴とするノイズキャンセラ。
  2. 【請求項2】 送話入力信号を一定長ごとにフレーム化
    するフレーム分割手段と、 このフレーム分割手段により分割された各フレームごと
    に、周波数解析のための直交変換を行なうための直交変
    換手段と、 この直交変換手段により得られた変換係数を、周波数特
    性が類似したものが同一グループとなるように複数のグ
    ループに分割し、これらのグループごとに前記変換係数
    を抑圧するための処理を行なう抑圧手段と、 この抑圧手段により抑圧処理が行なわれた後の変換係数
    を逆直交変換するための逆直交変換手段とを具備し、 かつ前記抑圧手段は、 前記複数のグループごとに、グループ内の変換係数の平
    均値を求める手段と、 この変換係数の平均値を、雑音に基づいて設定される
    きい値と比較する比較手段と、 この比較手段による比較結果をもとに、変換係数の平均
    値がしきい値を超えない場合にはグループ内の変換係数
    を予め定めた最小値に設定し、かつ変換係数の平均値が
    しきい値を超える場合には、グループ内の変換係数に対
    し当該変換係数の二乗値に応じた抑圧を行う手段とを備
    えたことを特徴とするノイズキャンセラ。
  3. 【請求項3】 送話入力信号を一定長ごとにフレーム化
    するフレーム分割手段と、 このフレーム分割手段により分割された各フレームごと
    に、周波数解析のための直交変換を行なうための直交変
    換手段と、 この直交変換手段により得られた変換係数を、周波数特
    性が類似したものが同一グループとなるように複数のグ
    ループに分割し、これらのグループごとに前記変換係数
    を抑圧するための処理を行なう抑圧手段と、 この抑圧手段により抑圧処理が行なわれた後の変換係数
    を逆直交変換するための逆直交変換手段とを具備し、 かつ前記抑圧手段は、 前記複数のグループごとに、グループ内の変換係数の平
    均値を求める手段と、 この変換係数の平均値を、雑音に基づいて設定される
    きい値と比較する第1の比較手段と、 この第1の比較手段による比較結果をもとに、変換係数
    の平均値がしきい値を超える場合には所定の第1の値を
    基本低減値として選定し、変換係数の平均値がしきい値
    を超えない場合には前記第1の値よりも十分に大きい第
    2の値を基本低減値として選定する基本低減値選定手段
    と、 前記各グループの変換係数の絶対値を、前記基本低減値
    選定手段により選定された基本低減値に変換係数に応じ
    た所定のマージンを加算した値と比較する第2の比較手
    段と、 この第2の比較手段による比較結果をもとに、グループ
    内の変換係数の絶対値が前記基本低減値より大きい場合
    には、前記グループ内の変換係数を、当該変換係数の絶
    対値から前記基本低減値を減算した値に抑圧し、一方変
    換係数の絶対値が基本低減値より小さい場合には、グル
    ープ内の変換係数を前記所定のマージンに抑圧する補助
    抑圧手段とを備えたことを特徴とするノイズキャンセ
    ラ。
  4. 【請求項4】 前記フレーム分割手段により分割された
    フレームが音声フレームであるか雑音フレームであるか
    を判定する手段をさらに具備し、 前記抑圧手段は、過去の雑音フレームを含む複数の雑音
    フレームの雑音レベルの平均値をグループ別に求め、こ
    の雑音レベルの平均値をもとに前記しきい値を求めるこ
    とを特徴とする請求項1、2又は3記載のノイズキャン
    セラ。
  5. 【請求項5】 前記フレーム分割手段により分割された
    フレームが音声フレームであるか雑音フレームであるか
    を判定する手段をさらに具備し、 前記抑圧手段は、過去の雑音フレームを含む複数の雑音
    フレームの雑音レベルの平均値をグループ別に求め、こ
    の雑音レベルの平均値をもとに前記基本低減値を求める
    ことを特徴とする請求項3記載のノイズキャンセラ。
  6. 【請求項6】 送話入力信号を一定のフレーム長ごとに
    分割するためのフレーム分割手段と、 このフレーム分割手段により分割された各フレームごと
    に、周波数解析のための直交変換を行なうための直交変
    換手段と、 この直交変換手段により得られた変換係数を、音声のピ
    ッチ周期に対応する周波数より低い帯域に含まれる第1
    の変換係数群と、前記周波数より高い帯域に含まれる第
    2の変換係数群とに分ける帯域分割手段と、 この帯域分割手段により分けられた前記第1の変換係数
    群に対して、一定の比率で抑圧処理を行なう第1の抑圧
    処理手段と、 前記帯域分割手段により分けられた第2の変換係数群に
    対して、個々の変換係数ごとに異なる比率で抑圧処理を
    行なう第2の抑圧処理手段と、 前記第1の抑圧処理手段および第2の抑圧処理手段によ
    りそれぞれ抑圧処理された変換係数を逆直交変換するた
    めの逆直交変換手段とを具備し 前記第1の抑圧処理手段は、 前記第1の変換係数群を、周波数特性が類似したものが
    同一グループとなるように複数のグループに分割するた
    めの第1のグループ分割手段と、 この第1のグループ分割手段により分割された各グルー
    プごとに、グループ内の変換係数の平均値を求め、この
    平均値と、雑音に基づいて設定される第1のしきい値と
    の差に応じて低減値を設定する低減値設定手段と、 この低減値設定手段により設定された低減値をもとに、
    前記グループ内の変換係数を一律に抑圧する手段とを備
    え、 前記第2の抑圧処理手段は、 前記第2の変換係数群を、周波数特性が類似したものが
    同一グループとなるように複数のグループに分割するた
    めの第2のグループ分割手段と、 この第2のグループ分割手段により分割された各グルー
    プごとに、グループ内の変換係数の平均値を求め、この
    平均値を、雑音に基づいて設定される第2のしきい値と
    比較するための第1の比較手段と、 この第1の比較手段の比較結果をもとに、変換係数の平
    均値が第2のしきい値を超える場合には所定の第1の値
    を基本低減値として設定し、変換係数の平均値が第2の
    しきい値を超えない場合には前記第1の値よりも大きい
    第2の値を基本低減値として設定するための基本低減値
    設定手段と、 前記各グループごとに、グループ内の変換係数の絶対値
    を前記基本低減値と比較するための第2の比較手段と、 この第2の比較手段の比較結果をもとに、変換係数の絶
    対値が基本低減値よりも高い 場合には、当該変換係数の
    絶対値から基本低減値を減算しかつその減算結果に当該
    変換係数の絶対値の一定割合値を加算した値に、前記グ
    ループ内の変換係数を抑圧し、一方変換係数の絶対値が
    基本低減値よりも低い場合には、当該変換係数の絶対値
    の一定割合値にグループ内の変換係数を抑圧する手段と
    を備える ことを特徴とするノイズキャンセラ。
  7. 【請求項7】 送話入力信号を一定のフレーム長ごとに
    分割するフレーム分割手段と、 このフレーム分割手段により分割された各フレームごと
    に、周波数解析のための直交変換を行なうための直交変
    換手段と、 この直交変換手段により得られた変換係数を、音声のピ
    ッチ周期に対応する第1の周波数より低い帯域に含まれ
    る第1の変換係数群と、前記第1の周波数よりも高い所
    定の第2の周波数より高い帯域に含まれる第2の変換係
    数群と、前記第1の周波数より高くかつ前記第2の周波
    数より低い中間帯域に含まれる第3の変換係数群とに分
    ける帯域分割手段と、 この帯域分割手段により分けられた第1の変換係数群に
    含まれる各変換係数に対して、一定の比率でそれぞれ抑
    圧処理を行なうための第1の抑圧処理手段と、 前記帯域分割手段により分けられた第2の変換係数群に
    対して、個々の変換係数ごとに異なる比率で抑圧処理を
    行なう第2の抑圧処理手段と、 前記帯域分割手段により分けられた第3の変換係数群に
    対して、前記第1の抑圧処理手段による抑圧と前記第2
    の抑圧処理手段による抑圧とを補間するための抑圧処理
    を行なう第3の抑圧処理手段と、 前記第1、第2及び第3の各抑圧処理手段によりそれぞ
    れ抑圧処理された変換係数を逆直交変換するための逆直
    交変換手段とを具備し 前記第1の抑圧処理手段は、 前記第1の変換係数群を、周波数特性が類似したものが
    同一グループとなるように複数のグループに分割するた
    めの第1のグループ分割手段と、 この第1のグループ分割手段により分割された各グルー
    プごとに、グループ内の変換係数の平均値を求め、この
    平均値と、雑音に基づいて設定される第1のしきい値と
    の差に応じて低減値を設定する低減値設定手段と、 この低減値設定手段により設定された低減値をもとに、
    前記グループ内の変換係数を一律に抑圧する手段とを備
    え、 前記第2の抑圧処理手段は、 前記第2の変換係数群を、周波数特性が類似したものが
    同一グループとなるように複数のグループに分割するた
    めの第2のグループ分割手段と、 この第2のグループ分割手段により分割された各グルー
    プごとに、グループ内の変換係数の平均値を求めてこの
    平均値を、雑音に基づいて設定される第2のしきい値と
    比較するための第1の比較手段と、 この第1の比較手段の比較結果をもとに、変換係数の平
    均値が第2のしきい値を超える場合には所定の第1の値
    を基本低減値として設定し、変換係数の平均値が第2の
    しきい値を超えない場合には前記第1の値よりも大きい
    第2の値を基本低減値として設定するための基本低減値
    設定手段と、 前記各グループごとに、グループ内の変換係数の絶対値
    を前記基本低減値と比較するための第2の比較手段と、 この第2の比較手段の比較結果をもとに、変換係数の絶
    対値が基本低減値よりも高い場合には、当該変換係数の
    絶対値から基本低減値を減算しかつその減算結果に当該
    変換係数の絶対値の一定割合値を加算した値に前記グル
    ープ内の変換係数を抑圧し、一方変換係数の絶対値が基
    本低減値よりも低い場合には、当該変換係数の絶対値の
    一定割合値にグループ内の変換係数を抑圧する手段とを
    備える ことを特徴とするノイズキャンセラ。
  8. 【請求項8】 前記第3の抑圧処理手段は、第3の変換
    係数群を、前記第2の抑圧処理手段により設定された基
    本低減値と前記第1の抑圧処理手段により設定された低
    減値との加重平均を用いて抑圧することを特徴とする請
    求項7記載のノイズキャンセラ。
  9. 【請求項9】 送話音声信号を少なくとも音声符号化し
    て送信するための通信装置本体と、 この通信措置本体の前段に配設され、前記送話音声信号
    に対し当該送話音声信号に含まれる雑音成分を除去する
    ための処理を行なうノイズキャンセラとを具備し、 前記ノイズキャンセラは、 送話入力信号を一定のフレーム長ごとに分割するための
    フレーム分割手段と、 このフレーム分割手段により分割された各フレームごと
    に、周波数解析のための直交変換を行なうための直交変
    換手段と、 この直交変換手段により得られた変換係数を、音声のピ
    ッチ周期に対応する周波数より低い帯域に含まれる第1
    の変換係数群と、前記周波数より高い帯域に含まれる第
    2の変換係数群とに分ける帯域分割手段と、 この帯域分割手段により分けられた前記第1の変換係数
    群に対して、一定の比率で抑圧処理を行なう第1の抑圧
    処理手段と、 前記帯域分割手段により分けられた第2の変換係数群に
    対して、個々の変換係数ごとに異なる比率で抑圧処理を
    行なう第2の抑圧処理手段と、 前記第1の抑圧処理手段および第2の抑圧処理手段によ
    りそれぞれ抑圧処理された変換係数を逆直交変換するた
    めの逆直交変換手段とを備え かつ前記第1の抑圧処理手段は、 前記第1の変換係数群を、周波数特性が類似したものが
    同一グループとなるように複数のグループに分割するた
    めの第1のグループ分割手段と、 この第1のグループ分割手段により分割された各グルー
    プごとに、グループ内の変換係数の平均値を求め、この
    平均値と、雑音に基づいて設定される第1のしきい値と
    の差に応じて低減値を設定する低減値設定手段と、 この低減値設定手段により設定された低減値をもとに、
    前記グループ内の変換係数を一律に抑圧する手段とを備
    え、 前記第2の抑圧処理手段は、 前記第2の変換係数群を、周波数特性が類似したものが
    同一グループとなるように複数のグループに分割するた
    めの第2のグループ分割手段と、 この第2のグループ分割手段により分割された各グルー
    プごとに、グループ内の変換係数の平均値を求めてこの
    平均値を、雑音に基づいて設定される第2のしきい値と
    比較するための第1の比較手段と、 この第1の比較手段の比較結果をもとに、変換係数の平
    均値が第2のしきい値を超える場合には所定の第1の値
    を基本低減値として設定し、変換係数の平均値が第2の
    しきい値を超えない場合には前記第1の値よりも大きい
    第2の値を基本低減値として設定するための基本低減値
    設定手段と、 前記各グループごとに、グループ内の変換係数の絶対値
    を前記基本低減値と比較するための第2の比較手段と、 この第2の比較手段の比較結果をもとに、変換係数の絶
    対値が基本低減値よりも高い場合には、当該変換係数の
    絶対値から基本低減値を減算しかつその減算結果に当該
    変換係数の絶対値の一定割合値を加算した値に、前記グ
    ループ内の変換係数を抑圧し、一方変換係数の絶対値が
    基本低減値よりも低い場合には、当該変換係数の絶対値
    の一定割合値にグループ内の変換係数を抑圧する手段と
    を備えることを特徴とする通信装置。
  10. 【請求項10】 送話音声信号を少なくとも音声符号化
    して送信するための通信装置本体と、 この通信措置本体の前段に配設され、前記送話音声信号
    に対し当該送話音声信号に含まれる雑音成分を除去する
    ための処理を行なうノイズキャンセラとを具備し、 前記ノイズキャンセラは、 送話入力信号を一定のフレーム長ごとに分割するフレー
    ム分割手段と、 このフレーム分割手段により分割された各フレームごと
    に、周波数解析のための直交変換を行なうための直交変
    換手段と、 この直交変換手段により得られた変換係数を、音声のピ
    ッチ周期に対応する第1の周波数より低い帯域に含まれ
    る第1の変換係数群と、前記第1の周波数よりも高い所
    定の第2の周波数より高い帯域に含まれる第2の変換係
    数群と、前記第1の周波数より高くかつ前記第2の周波
    数より低い中間帯域に含まれる第3の変換係数群とに分
    ける帯域分割手段と、 この帯域分割手段により分けられた第1の変換係数群に
    含まれる各変換係数に対して、一定の比率でそれぞれ抑
    圧処理を行なうための第1の抑圧処理手段と、 前記帯域分割手段により分けられた第2の変換係数群に
    対して、個々の変換係数ごとに異なる比率で抑圧処理を
    行なう第2の抑圧処理手段と、 前記帯域分割手段により分けられた第3の変換係数群に
    対して、前記第1の抑圧処理手段による抑圧と前記第2
    の抑圧処理手段による抑圧とを補間するための抑圧処理
    を行なう第3の抑圧処理手段と、 前記第1、第2及び第3の各抑圧処理手段によりそれぞ
    れ抑圧処理された変換係数を逆直交変換するための逆直
    交変換手段とを具備し かつ前記第1の抑圧処理手段は、 前記第1の変換係数群を、周波数特性が類似したものが
    同一グループとなるように複数のグループに分割するた
    めの第1のグループ分割手段と、 この第1のグループ分割手段により分割された各グルー
    プごとに、グループ内の変換係数の平均値を求め、この
    平均値と、雑音に基づいて設定される第1のしきい値と
    の差に応じて低減値を設定する低減値設定手段と、 この低減値設定手段により設定された低減値をもとに、
    前記グループ内の変換係数を一律に抑圧する手段とを備
    え、 前記第2の抑圧処理手段は、 前記第2の変換係数群を、周波数特性が類似したものが
    同一グループとなるように複数のグループに分割するた
    めの第2のグループ分割手段と、 この第2のグループ分割手段により分割された各グルー
    プごとに、グループ内の変換係数の平均値を求め、この
    平均値を、雑音に基づいて設定される第2のしきい値と
    比較するための第1の比較手段と、 この第1の比較手段の比較結果をもとに、変換係数の平
    均値が第2のしきい値を超える場合には所定の第1の値
    を基本低減値として設定し、変換係数の平均値が第2の
    しきい値を超えない場合には前記第1の値よりも大きい
    第2の値を基本低減値として設定するための基本低減値
    設定手段と、 前記各グループごとに、グループ内の変換係数の絶対値
    を前記基本低減値と比較するための第2の比較手段と、 この第2の比較手段の比較結果をもとに、変換係数の絶
    対値が基本低減値よりも高い場合には、当該変換係数の
    絶対値から基本低減値を減算しかつその減算結果に当該
    変換係数の絶対値の一定割合値を加算した値に、前記グ
    ループ内の変換係数を抑圧し、一方変換係数の絶対値が
    基本低減値よりも低い場合には、当該変換係数の絶対値
    の一定割合値にグループ内の変換係数を抑圧する手段と
    を備えることを特徴とする通信装置。
  11. 【請求項11】 送話入力信号を一定のフレーム長ごと
    に分割するためのフレーム分割手段と、 このフレーム分割手段により分割された各フレームごと
    に、周波数解析のための直交変換を行なうための直交変
    換手段と、 この直交変換手段により得られた変換係数を、音声のピ
    ッチ周期に対応する周波数より低い帯域に含まれる第1
    の変換係数群と、前記周波数より高い帯域に含まれる第
    2の変換係数群とに分ける帯域分割手段と、 前記帯域分割手段により分けられた第2の変換係数群に
    対して、個々の変換係数ごとに異なる比率で抑圧処理を
    行なう抑圧処理手段と、 前記第1の変換係数群及び前記抑圧処理手段により抑圧
    処理された変換係数を逆直交変換するための逆直交変換
    手段とを具備し 前記抑圧処理手段は、 前記第2の変換係数群を、周波数特性が類似したものが
    同一グループとなるように複数のグループに分割するた
    めのグループ分割手段と、 このグループ分割手段により分割された各グループごと
    に、グループ内の変換係数の平均値を求め、この平均値
    を、雑音に基づいて設定されるしきい値と比較するため
    の第1の比較手段と、 この第1の比較手段の比較結果をもとに、変換係数の平
    均値がしきい値を超える場合には所定の第1の値を基本
    低減値として設定し、変換係数の平均値がしきい値を超
    えない場合には前記第1の値よりも大きい第2の値を基
    本低減値として設定するための基本低減値設定手段と、 前記各グループごとに、グループ内の変換係数の絶対値
    を前記基本低減値と比較するための第2の比較手段と、 この第2の比較手段の比較結果をもとに、変換係数の絶
    対値が基本低減値よりも高い場合には、当該変換係数の
    絶対値から基本低減値を減算しかつその減算結果に当該
    変換係数の絶対値の一定割合値を加算した値に、前記グ
    ループ内の変換係数を抑圧し、一方変換係数の絶対値が
    基本低減値よりも低い場合には、当該変換係数の絶対値
    の一定割合値にグループ内の変換係数を抑圧する手段と
    を備える ことを特徴とするノイズキャンセラ。
  12. 【請求項12】 送話音声信号を少なくとも音声符号化
    して送信するための通信装置本体と、 この通信措置本体の前段に配設され、前記送話音声信号
    に対し当該送話音声信号に含まれる雑音成分を除去する
    ための処理を行なうノイズキャンセラとを具備し、 前記ノイズキャンセラは、 送話入力信号を一定長ごとにフレーム化するフレーム分
    割手段と、 このフレーム分割手段により分割された各フレームごと
    に、周波数解析のための直交変換を行なうための直交変
    換手段と、 この直交変換手段により得られた変換係数を、周波数特
    性が類似したものが同一グループとなるように複数のグ
    ループに分割し、これらのグループごとに前記変換係数
    を抑圧するための処理を行なう抑圧手段と、 この抑圧手段により抑圧処理が行なわれた後の変換係数
    を逆直交変換するための逆直交変換手段とを備え、 かつ前記抑圧手段は、 前記複数のグループごとに、グループ内の変換係数の平
    均値を求める手段と、 この変換係数の平均値を、雑音に基づいて設定される
    きい値と比較する比較手段と、 この比較手段による比較結果をもとに、変換係数の平均
    値がしきい値を超えない場合にはグループ内の変換係数
    を予め定めた最小値に設定し、かつ変換係数の平均値が
    しきい値を超える場合には、グループ内の変換係数に対
    し当該変換係数に応じた抑圧を行う手段とを有すること
    を特徴とする通信装置。
  13. 【請求項13】 送話音声信号を少なくとも音声符号化
    して送信するための通信装置本体と、 この通信措置本体の前段に配設され、前記送話音声信号
    に対し当該送話音声信号に含まれる雑音成分を除去する
    ための処理を行なうノイズキャンセラとを具備し、 前記ノイズキャンセラは、 送話入力信号を一定長ごとにフレーム化するフレーム分
    割手段と、 このフレーム分割手段により分割された各フレームごと
    に、周波数解析のための直交変換を行なうための直交変
    換手段と、 この直交変換手段により得られた変換係数を、周波数特
    性が類似したものが同一グループとなるように複数のグ
    ループに分割し、これらのグループごとに前記変換係数
    を抑圧するための処理を行なう抑圧手段と、 この抑圧手段により抑圧処理が行なわれた後の変換係数
    を逆直交変換するための逆直交変換手段とを備え、 かつ前記抑圧手段は、 前記複数のグループごとに、グループ内の変換係数の平
    均値を求める手段と、 この変換係数の平均値を、雑音に基づいて設定される
    きい値と比較する比較手段と、 この比較手段による比較結果をもとに、変換係数の平均
    値がしきい値を超えない場合にはグループ内の変換係数
    を予め定めた最小値に設定し、かつ変換係数の平均値が
    しきい値を超える場合には、グループ内の変換係数に対
    し当該変換係数の二乗値に応じた抑圧を行う手段とを有
    することを特徴とする通信装置。
  14. 【請求項14】 送話音声信号を少なくとも音声符号化
    して送信するための通信装置本体と、 この通信措置本体の前段に配設され、前記送話音声信号
    に対し当該送話音声信号に含まれる雑音成分を除去する
    ための処理を行なうノイズキャンセラとを具備し、 前記ノイズキャンセラは、 送話入力信号を一定長ごとにフレーム化するフレーム分
    割手段と、 このフレーム分割手段により分割された各フレームごと
    に、周波数解析のための直交変換を行なうための直交変
    換手段と、 この直交変換手段により得られた変換係数を、周波数特
    性が類似したものが同一グループとなるように複数のグ
    ループに分割し、これらのグループごとに前記変換係数
    を抑圧するための処理を行なう抑圧手段と、 この抑圧手段により抑圧処理が行なわれた後の変換係数
    を逆直交変換するための逆直交変換手段とを備え、 かつ前記抑圧手段は、 前記複数のグループごとに、グループ内の変換係数の二
    乗平均値を求める手段と、 この変換係数の二乗平均値を、雑音に基づいて設定され
    しきい値と比較する比較手段と、 この比較手段による比較結果をもとに、変換係数の二乗
    平均値がしきい値を超えない場合にはグループ内の変換
    係数を予め定めた最小値に設定し、かつ変換係数の二乗
    平均値がしきい値を超える場合には、グループ内の変換
    係数に対し当該変換係数に応じた抑圧を行う手段とを有
    することを特徴とする通信装置。
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