JP3522520B2 - 投写レンズ装置 - Google Patents

投写レンズ装置

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JP3522520B2
JP3522520B2 JP01440998A JP1440998A JP3522520B2 JP 3522520 B2 JP3522520 B2 JP 3522520B2 JP 01440998 A JP01440998 A JP 01440998A JP 1440998 A JP1440998 A JP 1440998A JP 3522520 B2 JP3522520 B2 JP 3522520B2
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俊介 木村
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Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投写レンズ装置に
関し、特にCRT上の高精細画像をスクリーン上に拡大
投影するビデオプロジェクタ用投写レンズ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、3管式のビデオプロジェクタで
は、投写レンズ装置により、R(赤),B(青),G
(緑)の3色の単色CRTの各々の画像を、スクリーン
上に投影し、各画像の合成が行われる。ところで、高品
位テレビジョン用などの高精細な画像投写を行うための
投写レンズ装置においては、色収差補正を行い、さら
に、非球面プラスチックレンズ等を用いて有効に収差補
正を行うことにより、残存収差の低減が図られている。
【0003】一般に、色収差の補正は、凹レンズ,凸レ
ンズをうまく組み合わせることによって行われる。これ
は、凹レンズ,凸レンズともに色収差を発生するが、そ
れぞれのレンズで色収差の発生する方向が逆であるため
である。
【0004】この種の投写レンズ装置としては、特開昭
61−241717号公報、および特開昭63−169
610号公報等に開示されている。
【0005】例えば、上記特開昭61−241717号
公報に開示された投写レンズは、図5に示すように、変
形ガウスタイプを形成する第1レンズj21〜第5レン
ズj25に、正の第6レンズj26、および負の第7レ
ンズj27を付加して、収差補正能力を高めるように
し、さらに、第1レンズj21〜第5レンズj25と、
第6レンズj26、および第7レンズj27との関係
に、所定の条件を与えて、高い性能を有する大口径比投
射レンズを実現するようにしている。
【0006】一方、上記特開昭63−169610号公
報に開示された高精細度テレビ用投写レンズは、図6に
示すように、エノルスタータイプを形成する第1レンズ
j31,第2レンズj32,第3レンズj33,および
第4レンズj34のレンズ群に、正のパワーを有する第
5レンズj35,負のパワーを有する第6レンズj36
を付加して、収差補正能力を向上させるようにし、さら
に、各レンズ間の焦点距離等に所定の条件を与えること
により、高い光学性能を有する大口径比投写レンズを提
供するようにしている。
【0007】また、高コントラストを要求されるプロジ
ェクタにおける投写レンズ装置では、最終レンズとCR
Tフェースプレートとの間は液体で満たされ、両者は光
学的に結合される。このように、OC(Optical Coupli
ng)化、即ち光学的に結合することにより、コントラス
トの向上を図っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一般に、投写レンズ装
置において、投写スクリーンサイズを変更しようとする
場合には、投写距離を変更することにより投写倍率を変
更することになる。
【0009】しかしながら、従来の投写レンズ装置で
は、投写距離の変更に伴って生じる収差の変動量が、C
RTプロジェクタの性能の許容範囲を超えてしまい、投
写倍率の範囲が狭くなるという問題点がある。従って、
従来の高精細度用の投写レンズ装置を使用する際には、
設計中心の投写倍率の近傍でしか使用できないという問
題点がある。
【0010】上記問題点の生じる原因は、以下のような
ものである。 (1) 最近のCRTプロジェクタは、高精細度化され、
かつ高い解像度が要求されている。特に、コンピュータ
用のプロジェクタにおいて、文字情報の出力に対応すべ
く、スクリーンの端から高解像度で投写するためには、
各レンズより生じる残存収差を少なく抑えなければなら
ない。このためには、投写倍率の変化による収差変動を
少なく抑える必要がある。 (2) CRTプロジェクタは、スクリーン上の画像の明
るさを十分に確保するためには、投写レンズ装置に、屈
折率nの溶媒中にある光学系の像焦点が射出ひとみの直
径に対して張る角の1/2をaとする場合、1/2 sin
aで示される量(以下、「Fナンバー」という)が1程
度の明るさが要求される。しかし、大口径レンズは、被
写界深度が浅く、また光線の入射角が大きいため、投写
倍率の変化による入射角の変化が大きな収差変動を発生
させる。このため、投写倍率の変化を小さくする必要が
ある。
【0011】さらに、OC化された上記投写レンズ装置
では、各レンズ間の間隔を変化させないような、全群繰
り出し方式によるフォーカシング方法を採用できないと
いう問題点がある。これは、OC化された投写レンズ装
置において、この全群繰り出しのフォーカシング方法を
採用するためには、液厚を可変とし、液漏れを防ぐ対策
を取ることが必要とされるためである。
【0012】このため、従来のOC化された投写レンズ
装置では、全群繰り出し方式によるフォーカシング方法
を採用せず、フィールドフラットナとなっている最終レ
ンズと、その前にあるレンズ群との間の空気間隔を変化
させてフォーカシングしている。このOC化されたフィ
ールドフラットナの位置は、軸上光線の低い場所にある
ため、その前のレンズ群との間隔を変化させても、他の
レンズ間隔を変化させる場合に比べ、収差変動の補正の
効果は小さいといえる。しかし、全群繰り出し方式のフ
ォーカシングを採用した場合に比べ、性能の低下は大き
くなる。
【0013】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたもので、高コントラストを期待できる光学的に結
合された、OCタイプの投写レンズ装置として、全群繰
出しタイプのフォーカシング方法を用いた投写レンズ装
置より、投写倍率の対応範囲を広げることを可能とする
投写レンズ装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0014】
【0015】
【課題を解決するための手段】 請求項に記載の発明に
かかる投写レンズ装置は、スクリーン側より順に、正の
パワーを有する第1レンズ群,負のパワーを有する第2
レンズ群,および負のパワーを有する第3レンズ群を備
え、該第1ないし第3レンズ群はそれぞれ1以上のレン
ズからなり、該第1ないし第3レンズ群のうち、2つの
レンズ群をフォーカシング時にそれぞれ移動させること
により、系全体での口径比が1:1.1となり、系全体
の投写倍率が−0.025ないし−0.097となり、
フォーカシング時には、上記第3レンズ群を固定とし、
上記第1レンズ群、および第2レンズ群がそれぞれ同一
方向に異なった移動量で動き、上記第1レンズ群の焦点
距離と、系全体の焦点距離との比は、0.7ないし0.
8の範囲内にあり(以下条件1という)、上記第2レン
ズ群の焦点距離と、系全体の焦点距離との比は、−3.
3ないし−3.1の範囲内にあり(以下条件2とい
う)、上記第3レンズ群の焦点距離と投写レンズ装置全
系の焦点距離との比は、−1.2ないし−1.0の範囲
内にあること(以下条件3という)を特徴とする。
【0016】ここで、条件1は第1群の焦点距離を規定
する条件であり、第1群の焦点距離が条件1より大きく
なると、フォーカシング時の第1群の移動量が大きくな
りすぎてフォーカシング性能および操作性が悪くなり、
一方、第1群の焦点距離が条件1より小さくなると、収
差補正が困難となる。
【0017】条件2は、第2群の焦点距離を規定する条
件であり、条件2より焦点距離が負で大きくなると、フ
ォーカシング時の補正量が減少する。条件2より焦点距
離が負で小さくなると、フォーカシング時の補正量が増
大し過剰補正となる。
【0018】条件3は、第3群の焦点距離を規定する条
件であり、条件3より焦点距離が大きくなると、フォー
カシング時の収差変動量が大きくなりすぎてフォーカシ
ング性能が悪くなる。条件3より焦点距離が小さくなる
と、ペッツバール和が補正できなくなり像面湾曲の補正
が困難となる。
【0019】これら条件1,2,3を満たすことによ
り、系全体の口径比が1:1.1、投写倍率が−0.0
25から−0.097にもおよぶ投写レンズ装置を実現
しうる。
【0020】請求項に記載の発明にかかる投写レンズ
装置は、請求項に記載の投写レンズ装置において、フ
ォーカシング時における、上記第1レンズ群と上記第2
レンズ群との空気間隔の移動量と、上記第2レンズ群と
上記第3レンズ群との空気間隔の移動量との比は、−
0.17ないし−0.15の範囲内にあること(以下条
件4という)を特徴とする。
【0021】ここで、条件4は、フォーカシング時の第
1群と第2群の移動量を規定したものであり、条件4の
範囲をこえると球面収差がフォーカシングによって変動
する。条件4より大きくなると過剰補正となり、条件4
より小さいと補正不足となる。
【0022】この条件4を満たすことにより、第2群の
移動を第1群の移動に対して直線的に変化させ、鏡筒の
カム形状を直線化し、系全体の口径比が1:1.1、投
写倍率が−0.025から−0.097にもおよぶ投写
レンズ装置を実現しうる。
【0023】請求項に記載の発明にかかる投写レンズ
装置は、請求項に記載の投写レンズ装置において、上
記第1レンズ群は、スクリ−ン側より順に、非球面の正
レンズ、負レンズ、第1の正レンズ、および第2の正レ
ンズを備え、第2レンズ群は、スクリ−ン側より順に、
負レンズ、および非球面の正レンズを備え、第3レンズ
群は、スクリ−ン側に、非球面の負レンズを備え、上記
第1レンズ群の焦点距離と、上記第1レンズ群中の負レ
ンズの焦点距離との比は、−1.9ないし−1.7の範
囲内にあり(以下条件5という)、上記第2レンズ群の
焦点距離と、第2レンズ群中の負レンズの焦点距離との
比は、0.38ないし0.040の範囲内にあることを
(以下条件6という)特徴とする。
【0024】ここで、条件5,条件6は、色補正のため
の負レンズの焦点距離を規定したものであり、条件5は
軸上の色収差を補正し、条件6は倍率の色収差に関連す
るとともに、第1群をアンダーな収差補正に、第2群を
オーバーな収差補正にする。
【0025】これら条件5,条件6を満たすことにより
色収差の補正が良好であり、さらに系全体の口径比が
1:1.1、投写倍率が−0.025から−0.097
にもおよぶ投写レンズ装置を実現することができる。
【0026】請求項に記載の発明にかかる投写レンズ
装置は、請求項に記載の投写レンズ装置において、上
記第2レンズ群の非球面レンズ、および上記第3レンズ
群の非球面レンズは、それぞれ、上記第2レンズ群中の
非球面レンズの焦点距離と、上記第3レンズ群中の非球
面レンズの焦点距離との比が−2.07ないし−1.8
7の範囲内にあるプラスチックレンズで構成されている
こと(以下条件7という)を特徴とする。
【0027】ここで、条件7は、第2レンズ群の非球面
レンズと第3レンズ群が、プラスチックレンズで構成さ
れた場合の焦点距離の関係を規定するもので、第2レン
ズ群の非球面レンズは、温度変化による焦点距離の変動
を負パワーをもつ第3レンズ群と相殺して、像面が移動
することを抑える働きがある。
【0028】条件7は、温度変化に対する像面の変動を
適切に補正するための、第2レンズ群の非球面レンズの
焦点距離と第3レンズ群の焦点距離との関係を規定する
ものであり、条件7を越えると温度変化による像面の移
動が大きくなり、CRTに画像を表示した初期の状態
と、CRTが加熱されて温度上昇した状態で、大きくフ
ォーカスがずれることとなる。
【0029】この条件7を満たすことにより、温度変化
に対してフォーカスの変化がなく、さらに、系全体の口
径比が1:1.1、投写倍率が−0.025から−0.
097にもおよぶ投写レンズ装置を実現しうる。
【0030】請求項に記載の発明にかかる投写レンズ
装置は、スクリーン側より順に、正のパワーを有する第
1レンズ群、正のパワーを有する第2レンズ群、および
負のパワーを有する第3レンズ群を備え、該第1ないし
第3レンズ群はそれぞれ1以上のレンズからなり、該第
1ないし第3レンズ群のうち、2つのレンズ群をフォー
カシング時にそれぞれ移動させることにより、系全体で
の口径比が1:1.1となり、系全体の投写倍率が−
0.025ないし−0.097となり、フォーカシング
時には、上記第3レンズ群を固定とし、上記第1レンズ
群、および第2レンズ群がそれぞれ同一方向に異なった
移動量で動き、上記第1レンズ群の焦点距離と、系全体
の焦点距離との比は、1.1ないし1.2の範囲内にあ
り(以下条件8という)、上記第2レンズ群の焦点距離
と、系全体の焦点距離との比は、2.2ないし2.4の
範囲内にあり(以下条件9という)、上記第3レンズの
焦点距離と、系全体の焦点距離との比は、−1.2ない
し−1.1の範囲内にあること(以下条件10という)
を特徴とする。
【0031】ここで、条件8は、第1群の焦点距離を規
定する条件であり、条件8より焦点距離が大きくなる
と、フォーカシング時の第1群の移動量が大きくなりす
ぎてフォーカシング性能、および操作性が悪くなる。条
件8より焦点距離が小さくなると、収差補正が困難とな
る。
【0032】条件9は、第2群の焦点距離を規定する条
件であり、条件9より焦点距離が負で大きくなると、フ
ォーカシング時の補正量が減少する。条件9より焦点距
離が負で小さくなると、フォーカシング時の補正量が増
大し過剰補正となる。
【0033】条件10は、第3群の焦点距離を規定する
条件であり、条件10より焦点距離が大きくなると、フ
ォーカシング時の収差変動量が大きくなりすぎてフォー
カシング性能が悪くなる。条件10より焦点距離が小さ
くなると、ペッツバール和が補正できなくなり像面湾曲
の補正が困難となる。
【0034】これら条件8,9,10を満たすことによ
り、系全体の口径比が1:1.1、投写倍率が−0.0
25から−0.097にもおよぶ投写レンズ装置を実現
しうる。
【0035】請求項に記載の発明にかかる投写レンズ
装置は、請求項に記載の投写レンズ装置において、フ
ォーカシング時における、上記第1レンズ群と第2レン
ズ群との空気間隔の移動量と、上記第2レンズ群と上記
第3レンズ群との空気間隔の移動量との比は、0.36
ないし0.38の範囲内にあること(以下条件11とい
う)を特徴とする。
【0036】この条件11を満たすことにより、第2群
の移動を第1群の移動に対して直線的に変化させ、鏡筒
のカム形状を直線化でき、系全体の口径比が1:1.
1、投写倍率が−0.025から−0.097にもおよ
ぶ投写レンズ装置を実現しうる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。 (実施の形態の概要)本発明にかかる投写レンズ装置
は、第1レンズ群U1と、第2レンズ群U2と、フィー
ルドフラットナとなっている第3レンズ群とで構成され
ており、これらのレンズ群U1,U2,U3は、反スク
リーン側よりスクリーン側に向ってこの順で配置されて
いる。
【0038】本発明によって解決しようとする投写倍率
の対応範囲の拡大のためには、投写倍率を変更するため
におこなう投写距離の変更に伴って生じる、各投写倍率
の収差が変動しないことが必要である。
【0039】一般に、OC化されたレンズ装置におい
て、投写倍率の拡大のため、予め定めた投写距離である
設計中心より投写距離を短くして装置を使用する際に
は、フィールドフラットナU3と、その前群である第2
群U2との空気間隔を広げてフォーカシングをおこな
う。このように、設計中心より近距離において装置を用
いると、フィールドフラットナU3を通過する軸上光線
の高さは低くなり、設計の際に施した球面収差の補正量
に比べ,その補正量が減るため、画像中心に結像する光
線は、設計中心より手前の反スクリーン側(以下、アン
ダー側という)に移動する。
【0040】ここで、収差補正をおこなう手法として
は、収差自体の発生量を減らす手法と、あるレンズで発
生した収差と別のレンズで発生した反対方向の収差とを
組み合わせて打ち消す手法の、2種類の手法がある。
【0041】まず、このフィールドフラットナU3のレ
ンズの焦点距離の逆数(以下、パワーという)を小さく
することで、収差発生量を小さくすることができる。加
えて、残った収差は、他のレンズ群U1,U2を移動さ
せることで逆方向の収差を発生させることにより相殺す
る。
【0042】まず、球面収差の補正を行わなければ、他
の収差の補正ができないため、フォーカシングによる球
面収差の変動を抑えることを、第1に考える必要があ
る。球面収差が変化したのは、フィールドフラットナU
3を通過する軸上光線の高さが低くなったためであり、
他のレンズ群U1,U2を移動させて、面間隔を変化さ
せることにより、フィールドフラットナU3を通過する
軸上光線高を変化させて球面収差を変化させることがで
きる。
【0043】本発明にかかる投写レンズ装置としては、
望遠型を基本としながら2種類の装置がある。一方の装
置は、望遠型の前群に該当するU1は正のパワーを、後
群に該当するU2は負のパワーを持った2群とし、この
望遠型の後方にペッツバール和の補正のためと、歪曲収
差補正のために、フィールドフラットナU3が付加され
るものである。他方の装置は、望遠型の前群に該当する
U1は正のパワーを、後群に該当するU2も正のパワー
を持った2群とし、この望遠型の後方にペッツバール和
の補正のためと、歪曲収差補正のために、フィールドフ
ラットナU3が付加されるものである。これら望遠型の
前群U1と後群U2の間隔は軸上光線が収束方向にある
ため、フォーカシングの際の面間隔の移動により、フィ
ールドフラットナU3の軸上光線高が変化することによ
り球面収差が変化する。
【0044】以上のように、本発明にかかる投写レンズ
装置によれば、3つのレンズ群のうち、2つのレンズ群
をフォーカシング時にそれぞれ移動させるようにしたの
で、球面収差をはじめとする収差を良好に補正すること
ができ、口径比1:1.1、投写倍率を−0.025か
ら−0.097にもおよぶようにすることが可能とな
る。
【0045】上記の内容が、実施の形態の概要である
が、以下にその詳細な構成について実施の形態毎に説明
する。
【0046】(実施の形態1)以下に、本発明の実施の
形態1について図面を参照しながら説明する。図1は、
本発明の実施の形態1による投写レンズ装置の概略構成
を示す図である。同図において、U1は第1レンズ群、
U2は第2レンズ群、U3は第3レンズ群であって、こ
れらのレンズ群U1,U2,U3は、反スクリーン側
(図において左側)よりスクリーン側(図において右
側)に向ってこの順で配置されている。
【0047】第1レンズ群は、Fナンバー0.94程度
の光束を通すべく、4種のレンズ、即ち、正の非球面レ
ンズよりなる第1レンズj1、負のレンズからなる第2
レンズj2、正のレンズからなる第3レンズj3、およ
び正のレンズからなる第4レンズj4を備え、全体とし
て正のパワーを有する。これらのレンズj1,j2,j
3,j4は、反スクリーン側よりスクリーン側に向って
この順で配置されている。また、第1レンズ群U1は、
第1の周知の移動手段(図示せず)により、同一軸線上
をスクリーン側および反スクリーン側方向に移動させら
れる。
【0048】第2レンズ群は、Fナンバー6.5程度の
光束を通すべく、2種のレンズ、即ち、負のレンズであ
る第5レンズj5と、正の非球面レンズである第6レン
ズj6を備え、全体として負のパワーを有する。これら
のレンズj4,j5は、反スクリーン側よりスクリーン
側に向ってこの順で配置されている。また、第2レンズ
群U2は、第2の周知の移動手段(図示せず)により、
同一軸線上をスクリーン側および反スクリーン側方向に
移動させられる。
【0049】なお、第1、第2のレンズ群の各レンズの
収差補正状況は、第1レンズ群U1と第2レンズ群U2
とを併せてアンダー側とし、第1レンズ群U1はアンダ
ー側、第2レンズ群U2はオーバー側となるように設定
されている。
【0050】第3レンズ群は、ベッパール和の補正、お
よび歪曲収差補正を図るフィールドフラットナーで、全
体として負のパワーを有し、スクリーン側に非球面化さ
れた負のレンズである第7レンズj7が配置され、反ス
クリーン側にCRTのフェースプレートPが配置され、
第7レンズj7とフェースプレートPとの間に透明媒体
Sを満たしてOC化したものである。また、第3レンズ
群U3は、投写レンズ装置本体に備えられるフェースプ
レートPを介して固定されている。
【0051】なお、第1レンズ群U1と第2レンズ群U
2は、以下の条件を満たすような焦点距離を有するよう
に構成したものである。
【0052】 f1n/f1 = -1.81 f2n/f2 = 0.39 ただし、 f1n : 第1レンズ群中の負レンズの焦点距離 f1 : 第1レンズ群の焦点距離 f2n : 第2レンズ群中の負レンズの焦点距離 f2 : 第2レンズ群の焦点距離 また、第2レンズ群U2における非球面レンズと、第3
レンズ群U3における非球面レンズは、下記の条件を満
たす焦点距離を有したプラスチックレンズにより、構成
したものである。
【0053】f7pr/f8pr = -1.97 ただし、 f6pr : 第2レンズ群中の非球面プラスチックレンズの
焦点距離 f7pr : 第3レンズ群中の非球面プラスチックレンズの
焦点距離 さらに、これら各レンズ群を構成している各レンズは、
同一軸線上に配列されており、図1においてriは、反
スクリーンから順に見た第i面の曲率半径、diは第i
面から次の面までの軸線上の面間隔を示す。
【0054】さらにまた、本実施の形態1は、近軸倍率
が−0.068,−0.096の場合について例示して
おり、それぞれ第jレンズのd線における屈折率ni 、
アッベ数νi は、表1の通りである。
【0055】
【表1】
【0056】なお、非球面レンズにおいて、Sをレンズ
の光軸からの開口の半径距離hの位置におけるレンズ頂
点からの変位量とすると、
【0057】
【数1】
【0058】で示される。aiは、i次の非球面係数で
ある。
【0059】ここで、各非球面レンズの各面の非球面係
数は、以下の通りである。
【0060】(第1レンズj1) (第1面の非球面係数) a 3= -5.38450 ×10-6 a 4= -2.92427 ×10-7 a 5= 5.01298 ×10-9 a 6= -3.58064 ×10-11 a 7= -3.18962 ×10-13 a 8= 4.43956 ×10-15 a 9= 0.0 a10= -1.19903 ×10-19 (第2面の非球面係数) a 3= -9.04446 ×10-7 a 4= -1.58899 ×10-8 a 5= 9.55655 ×10-10 a 6= 1.03112 ×10-12 a 7= -2.95845 ×10-13 a 8= 3.30931 ×10-15 a 9= 0.0 a10= -3.87495 ×10−20 (第6レンズj6) (第11面の非球面係数) a 3= 7.70136 ×10-6 a 4= -5.30520 ×10-7 a 5= 1.36300 ×10-8 a 6= -1.06075 ×10-11 a 7= -4.71884 ×10-12 a 8= 8.38768 ×10-14 a 9= 0.0 a10= -4.67935 ×10-18 (第12面の非球面係数) a 3= 3.55157 ×10-6 a 4= -2.65228 ×10-7 a 5= 2.01761 ×10-8 a 6= -3.71303 ×10-10 a 7= 2.22372 ×10-12 a 8= 3.60618 ×10-14 a 9= 0.0 a10= -3.60478 ×10-18 (第7レンズj7) (第13面の非球面係数) a 3= -8.57635 ×10-5 a 4= 3.70918 ×10-6 a 5= -5.91359 ×10-8 a 6= 9.09605 ×10-11 a 7= 5.04078 ×10-12 a 8= -1.11683 ×10-14 a 9= 0.0 a10= -3.46639 ×10-18 次に、実施の形態1における各レンズ群の動作について
説明する。投写距離を短くした場合においてフォーカシ
ングする際には、球面収差を補正するために、第1の移
動手段により、第1レンズ群U1を、フィールドフラッ
トナU3より遠ざけるように反スクリーン側へ繰出し、
第2の移動手段により第2レンズ群U2も、第1レンズ
群U1に近づけるように反スクリーン側へ移動させる。
【0061】第2レンズ群U2の移動速度は、第1レン
ズ群U1より速く移動させるよう設定されているので、
第1レンズ群U1と第2レンズ群U2とが共に移動する
際には、第1レンズ群U1より第2レンズ群U2の方が
速く繰出され、第1レンズ群U1と第2レンズ群U2と
の面間隔は短縮される。
【0062】ここで、第1レンズ群U1、および第2レ
ンズ群U2は、各レンズ群の焦点距離が、以下の条件を
満たすように移動する。
【0063】 f1/f0 = 0.764 f2/f0 = -3.205 f3/f0 = -1.115 ただし、 f0 :投写レンズ装置全系の焦点距離 f1 :第1レンズ群の焦点距離 f2 :第2レンズ群の焦点距離 f3 :第3レンズ群の焦点距離 また、第1レンズ群U1と第2レンズ群U2は、下記の
条件を満たすように移動する。
【0064】Δd12/Δd23 = -0.16 ただし、 Δd12 :第1レンズ群と第2レンズ群の空気間隔の移動
量を表わし、 Δd12 =d8(投写倍率が-0.068の時)−d8′(投写倍率
が-0.096の時) Δd23 :第2レンズ群と第3レンズ群の空気間隔の移動
量を表わし、 Δd23 =d12 (投写倍率が-0.068の時)−d12 ′(投写
倍率が-0.096の時) すなわち、本実施の形態1の投写レンズ装置は、第3レ
ンズ群は固定化され、正のパワーを有する第1レンズ
群、負のパワーを有する第2レンズ群はそれぞれ移動
し、さらにそれぞれのレンズに所定の条件を加味したこ
とにより、フォーカシングするものである。
【0065】ちなみに、図2の(a), (b), (c) は、近軸
倍率−0.067の場合の実施例に基づく球面収差、非
点収差、歪曲収差を示す図である。また、図2の(d),
(e),(f) は、近軸倍率−0.097の場合の実施例に基
づく球面収差、非点収差、歪曲収差を示す図である。球
面収差図において、実線はe線、1点鎖線はg線、点線
はC線、荒い点線はf線に対する収差を示す。また、非
点収差図において、実線は、サジタル収差(S)方向、
波線はメリディオナル(M)方向の収差を示す。また焦
点距離163mm、Fナンバー1.1、半画角26度で
ある。
【0066】以上のように、本実施の形態1にかかる投
写レンズ装置によれば、フォーカシングの際に、軸上光
線が収束方向にある第1レンズ群U1と第2レンズ群U
2との間隔を変化させ、フィールドフラットナU3の軸
上光線高を変化させるようにしたので、球面収差を有効
に補正できる。この結果、図2から明らかなように、各
収差が縦の座礁軸より大きく離れることなく、フォーカ
シングによって収差が変動する場合でも収差の形に大き
な変化は見られず、諸収差が良好に補正され、投写倍率
の対応範囲を広げることができる。
【0067】(実施の形態2)以下に、本発明の実施の
形態2について図面を参照しながら説明する。図3は、
本発明の実施の形態2による投写レンズ装置の概略構成
図を示す。同図において本実施の形態2のレンズ群は、
実施の形態1と同様に、反スクリーン側よりスクリーン
側に向って、第1レンズ群U1、第2レンズ群U2、第
3レンズ群U3の順で配置されている。
【0068】第1レンズ群U1は、Fナンバー1.3程
度の光束を通過させるため、5種のレンズ、即ち、正の
非球面レンズである第1レンズj1、負のレンズである
第2レンズj2、正のレンズである第3レンズj3、正
のレンズである第4レンズj4、および負のレンズであ
る第5レンズj5を備え、第1レンズ群全体において正
のパワーを有する。これらのレンズは、反スクリーン側
よりスクリーン側に向ってこの順で配置されている。
【0069】第2レンズ群U2は、Fナンバー3.8程
度の光束を通過させるため、正の非球面レンズで構成さ
れ、正の非球面レンズである第6レンズj6を備えてい
る。
【0070】その他の構成は、実施の形態1と同様であ
るので、その説明は省略する。また、同図において、r
i,di,ni,νiは、実施の形態1と同様である。
さらに、本実施の形態2は、近軸倍率が−0.068,
−0.097の場合について例示しており、それぞれ第
jレンズのd線における屈折率ni 、アッベ数νi は、
表2の通りである。
【0071】
【表2】
【0072】非球面において、Sをレンズの光軸からの
開口の半径距離hの位置におけるレンズ頂点からの変位
量とすると、
【0073】
【数2】
【0074】で示される。aiは、i次の非球面係数で
ある。
【0075】また、各非球面レンズの各面の非球面係数
は、以下の通りである。
【0076】(第1レンズj1) (第1面の非球面係数) a 3= 8.26587 ×10-6 a 4= -5.41648 ×10-7 a 5= 7.57695 ×10-9 a 6= -6.14213 ×10-11 a 7= -7.52283 ×10-13 a 8= 7.31778 ×10-15 a 9= 0.0 a10= -9.33172 ×10-20 (第2面の非球面係数) a 3= -2.17241 ×10-6 a 4= -5.81958 ×10-8 a 5= 2.82413 ×10-11 a 6= -1.47632 ×10-11 a 7= -3.44057 ×10-13 a 8= 2.81976 ×10-15 a 9= 0.0 a10= 6.85815 ×10-21 (第6レンズj6) (第11面の非球面係数) a 3= -1.33623 ×10-5 a 4= 4.45850 ×10-7 a 5= -2.35749 ×10-9 a 6= -6.83115 ×10-11 a 7= -5.16823 ×10-12 a 8= 1.73515 ×10-13 a 9= 0.0 a10= -1.12704 ×10-17 (第12面の非球面係数) a 3= 1.24308 ×10-5 a 4= -6.30842 ×10-7 a 5= 2.68811 ×10-8 a 6= -5.37823 ×10-10 a 7= 5.31444 ×10-12 a 8= 9.38806 ×10-15 a 9= 0.0 a10= 6.51266 ×10-18 (第7レンズj7) (第13面の非球面係数) a 3= 0.0 a 4= 1.28842 ×10-7 a 5= 0.0 a 6= 1.47744 ×10-10 a 7= 0.0 a 8= -4.06661 ×10-14 a 9= 0.0 a10= 5.70312 ×10-18 次に、実施の形態2における各レンズ群の動作について
説明する。投写距離が短くした場合においてフォーカシ
ングする際には、球面収差を補正するために、第1の移
動手段により、第1レンズ群U1を、フィールドフラッ
トナU3より遠ざけるように反スクリーン側へ繰出し、
第2の移動手段により、正のパワーを有する第2レンズ
群U2も、フィールドフラットナU3より遠ざけるよう
に反スクリーン側へ繰出す。
【0077】第2レンズ群U2の移動速度は、第1レン
ズ群U1より遅く移動させるように設定されており、第
1レンズ群U1と第2レンズ群U2とが共に移動する際
には、第2レンズ群U2より第1レンズ群U1の方が速
く繰出され、第1レンズ群U1と第2レンズ群U2との
面間隔は広げられる。
【0078】また、第1レンズ群U1、および第2レン
ズ群U2は、各レンズ群の焦点距離が、以下の条件を満
たすように移動する。
【0079】 f1/f0 = 1.15 f2/f0 = 2.29 f3/f0 = -1.05 また、第1レンズ群U1、および第2レンズ群U2の移
動量は、下記の条件を満たすように構成したものであ
る。
【0080】Δd12/Δd23 = 0.37 すなわち、本実施の形態2にかかる投写レンズ装置は、
第3レンズ群は固定化され、正のパワーを有する第1レ
ンズ群、正のパワーを有する第2レンズ群はそれぞれ移
動し、第1レンズ群と第2レンズ群の面間隔を広げ、第
2レンズ群と第3レンズ群の面間隔も広げ、さらにそれ
ぞれのレンズに所定の条件を加味したことにより、フォ
ーカシングするものである。
【0081】ちなみに、図4において、(a), (b), (c)
は、近軸倍率−0.068の場合の実施例に基づく球面
収差、非点収差、歪曲収差を示し、(d), (e), (f) は、
近軸倍率−0.097の場合の実施例に基づく球面収
差、非点収差、歪曲収差を示す。ここで、焦点距離は1
63mm、Fナンバーは1.1、半画角は26度であ
る。
【0082】以上のように、本実施の形態2の投写レン
ズ装置によれば、フォーカシングの際に、軸上光線高が
収束方向にある第1レンズ群と第2レンズ群の面間隔を
変化させることによりフィールドフラットナU3の軸上
光線高が変化するようにしたので、球面収差を有効に補
正することができる。この結果、図4から明らかなよう
に、各収差が縦の座礁軸より大きく離れることなく、フ
ォーカシングによって収差が変動する場合でも収差の形
に大きな変化は見られず、諸収差が良好に補正され、投
写倍率の対応範囲を広げることができる。
【0083】なお、本発明は、上記各実施の形態に限定
されるものではなく、例えば、上記実施の形態1におい
ては、各レンズ群U1,U2,U3の焦点距離を、f1
/f0=0.764、f2/f0=−3.205、f3
/f0=−1.115として構成したものであるが、下
記の条件(1) ないし(3) を満たすようなものであれば、
本発明の目的は十分に達成される。
【0084】 (1) 0.7 < f1/f0 < 0.8 (2) -3.3 < f2/f0 < -3.1 (3) -1.2 < f3/f0 < -1.0 また、第1レンズ群U1と第2レンズ群U2の移動量
は、Δd12/Δd23=−0.16として構成したも
のであるが、以下の条件(4) を満たすようなものであれ
ば、本発明の目的は十分に達成される。
【0085】(4) -0.17 <Δd12/Δd23 < -0.15 さらに、レンズ群U1,U2は、その焦点距離が、f1
n/f1=−1.81、f2n/f2=0.39として
構成したものであるが、以下の条件(5) 、および(6) を
満たすようなものであれば、本発明の目的は十分に達成
される。
【0086】 (5) -1.90 < f1n/f1 < -1.70 (6) 0.38 < f2n/f2 < 0.40 さらにまた、第2レンズ群U2における非球面レンズ
と、第3レンズ群U3における非球面レンズとは、f7
pr/f8pr=−1.97の焦点距離を有したプラス
チックレンズより構成したものであるが、以下の条件
(7) を満たすようなものであれば、本発明の目的は十分
に達成される。
【0087】(7) -2.07 < f7pr/f8pr < -1.87 実施の形態2においては、各レンズ群U1,U2,U3
の焦点距離を、f1/f0=1.15、f2/f0=
2.29、f3/f0=−1.05として構成したもの
であるが、下記の条件(8) から(10)を満たすようなもの
であれば、本発明の目的は十分に達成される。
【0088】 (8) 1.1 < f1/f0 < 1.2 (9) 2.2 < f2/f0 < 2.4 (10) -1.2 < f3/f0 < -1.1 また、第1レンズ群U1と第2レンズ群U2の移動量
は、Δd12/Δd23=0.37として構成したもの
であるが、以下の条件(11)を満たすようなものであれ
ば、本発明の目的は十分に達成される。
【0089】(11) 0.36<Δd12/Δd23 <0.38 その他、本発明の請求の範囲内で多くの修正、および変
更を加え得ることは、勿論である。
【0090】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかる投写レンズ装置によれば、スクリ−ン側より順
に正のパワーを有する第1レンズ群、負のパワーまたは
正のパワーを有する第2レンズ群、および負のパワーを
有する第3レンズ群からなり、フォーカシングは第3レ
ンズ群を固定とし、第1レンズ群、第2レンズ群がそれ
ぞれ同一方向に異なった移動量で動き、かつ、上記の各
諸条件を満足するものとしたことにより、明るい高精細
な投写画像を得るのに適し、高コントラストの期待でき
るOCタイプの投写レンズ装置として、投写倍率の対応
範囲を大きく広げることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による投写レンズ装置の
構成図である。
【図2】本発明の実施の形態1における諸収差図であっ
て、(a), (b), (c) は、近軸倍率が−0.067の場合
の、球面収差、非点収差、歪曲収差をそれぞれ示す図で
あり、(d), (e), (f) は、近軸倍率が−0.097の場
合の、球面収差、非点収差、歪曲収差をそれぞれ示す図
である。
【図3】本発明の実施の形態2による投写レンズ装置の
構成図である。
【図4】本発明の実施の形態2における諸収差図であっ
て、(a), (b), (c) は、近軸倍率が−0.068の場合
の、球面収差、非点収差、歪曲収差をそれぞれ示す図で
あり、(d), (e), (f) は、近軸倍率が−0.097の場
合の、球面収差、非点収差、歪曲収差をそれぞれ示す図
である。
【図5】本発明にかかる従来例の投写レンズ装置のブロ
ック図である。
【図6】本発明にかかる従来例の投写レンズ装置のブロ
ック図である。
【符号の説明】
U1 第1レンズ群 U2 第2レンズ群 U3 第3レンズ群 S 透明媒体 P CRTのフェースプレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−257112(JP,A) 特開 平8−320433(JP,A) 特開 平4−333811(JP,A) 特開 平3−230112(JP,A) 特開 昭61−180214(JP,A) 特開 昭61−147213(JP,A) 特開 昭61−80119(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 13/00 G02B 9/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクリーン側より順に、正のパワーを有
    する第1レンズ群,負のパワーを有する第2レンズ群,
    および負のパワーを有する第3レンズ群を備え、 該第1ないし第3レンズ群はそれぞれ1以上のレンズか
    らなり、 該第1ないし第3 レンズ群のうち、2つのレンズ群をフ
    ォーカシング時にそれぞれ移動させることにより、系全
    体での口径比が1:1.1となり、系全体の投写倍率が
    −0.025ないし−0.097となり、 フォーカシング時には、上記第3レンズ群を固定とし、
    上記第1レンズ群,および第2レンズ群がそれぞれ同一
    方向に異なった移動量で動き、 上記第1レンズ群の焦点距離と系全体の焦点距離との比
    は、0.7ないし0.8の範囲内にあり、 上記第2レンズ群の焦点距離と系全体の焦点距離との比
    は、−3.3ないし−3.1の範囲内にあり、 上記第3レンズ群の焦点距離と投写レンズ装置全系の焦
    点距離との比は、−1.2ないし−1.0の範囲内にあ
    る、 ことを特徴とする投写レンズ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の投写レンズ装置におい
    て、フォーカシング時における上記第1レンズ群と上記第2
    レンズ群との間の空気間隔の移動量と、上記第2レンズ
    群と上記第3レンズ群との間の空気間隔の移動量との比
    は、−0.17ないし−0.15の範囲内にある、 ことを特徴とする投写レンズ装置。
  3. 【請求項3】 請求項に記載の投写レンズ装置におい
    て、上記第1レンズ群は、スクリ−ン側より順に、非球面の
    正レンズ,負レンズ,第1の正レンズ,および第2の正
    レンズを備え、 上記第2レンズ群は、スクリ−ン側より順に、負レン
    ズ,および非球面の正レンズを備え、 上記第3レンズ群は、スクリ−ン側に、非球面の負レン
    ズを備え、 上記第1レンズ群の焦点距離と上記第1レンズ群中の負
    レンズの焦点距離との比は、−1.9ないし−1.7の
    範囲内にあり、 上記第2レンズ群の焦点距離と第2レンズ群中の負レン
    ズの焦点距離との比は、0.38ないし0.040の範
    囲内にある、 ことを特徴とする投写レンズ装置。
  4. 【請求項4】 請求項に記載の投写レンズ装置におい
    て、上記第2レンズ群の非球面レンズ,および上記第3レン
    ズ群の非球面レンズは、それぞれ、上記第2レンズ群中
    の非球面レンズの焦点距離と上記第3レンズ群中の非球
    面レンズの焦点距離との比が、−2.07ないし−1.
    87の範囲内にあるプラスチックレンズで構成されてい
    る、 ことを特徴とする投写レンズ装置。
  5. 【請求項5】 スクリーン側より順に、正のパワーを有
    する第1レンズ群,正のパワーを有する第2レンズ群,
    および負のパワーを有する第3レンズ群を備え、 該第1ないし第3レンズ群はそれぞれ1以上のレンズか
    らなり、 該第1ないし第3レンズ群のうち、2つのレンズ群をフ
    ォーカシング時にそれぞれ移動させることにより、系全
    体での口径比が1:1.1となり、系全体の投写倍率が
    −0.025ないし−0.097となり、 フォーカシング時には、上記第3レンズ群を固定とし、
    上記第1レンズ群,および第2レンズ群がそれぞれ同一
    方向に異なった移動量で動き、 上記第1レンズ群の焦点距離と系全体の焦点距離との比
    は、1.1ないし1.2の範囲内にあり、 上記第2レンズ群の焦点距離と系全体の焦点距離との比
    は、2.2ないし2.4の範囲内にあり、 上記第3レンズの焦点距離と系全体の焦点距離との比
    は、−1.2ないし−1.1の範囲内にある、 ことを特徴とする投写レンズ装置。
  6. 【請求項6】 請求項に記載の投写レンズ装置におい
    て、フォーカシング時における、上記第1レンズ群と第2レ
    ンズ群との間の空気間隔の移動量と、上記第2レンズ群
    と上記第3レンズ群との空気間隔の移動量との比は、
    0.36ないし0.38の範囲内にある、 ことを特徴とする投写レンズ装置。
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